JP2018120191A - 3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体 - Google Patents

3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体 Download PDF

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【課題】画素の縦横比が逆数となった場合にも共通の構造のバリアで立体視を提供しうる3次元表示システムを提供する。【解決手段】3次元表示システム1は、第1方向及び第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセル11の中で表示境界15によって分けられる第1サブピクセル11L及び第2サブピクセル11Rにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置10と、左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域22と、左眼画像の少なくとも一部を左眼5Lに到達させ、右眼画像の少なくとも一部を右眼5Rに到達させる透光領域21とを有するバリア20と、左眼5L及び右眼5Rの位置を検出する検出装置40と、表示装置10に表示させる左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラ30とを備え、コントローラ30は、動作モードと左眼5L及び右眼5Rの位置の変化とに基づいて表示境界15を移動させる。【選択図】図1

Description

本開示は、3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体に関する。
従来、特殊なめがね等を必要とせずに立体視を提供するために、利用者の左右の目に対して異なる画像光を到達させるためのバリアを備える表示装置が知られている(例えば、特許文献1等)。
特開平9−50019号公報
利用者の左右の目が横方向に並ぶと仮定した場合、バリアの構造は、表示装置の画素の横方向の長さに対する縦方向の長さの比(縦横比)に応じて決定されうる。表示装置が90度回転される場合、画素の縦横比は、表示装置が回転されない場合の縦横比の逆数となる。縦横比が逆数となった場合、立体視のために異なる構造のバリアが必要とされることがある。
本開示は、上述の点に鑑みてなされたものであり、画素の縦横比が逆数となった場合にも共通の構造のバリアで立体視を提供しうる3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有する表示装置を備える。前記表示装置は、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する。前記3次元表示システムは、バリアを備える。前記バリアは、前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域を有する。前記バリアは、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域を有する。前記3次元表示システムは、前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置を備える。前記3次元表示システムは、前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラを備える。前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有する表示装置を備える。前記表示装置は、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する。前記3次元表示システムは、前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアを備える。前記3次元表示システムは、前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置を備える。前記3次元表示システムは、前記左眼及び前記右眼の位置に応じて前記表示境界を移動させるコントローラを備える。前記コントローラは、第1モード又は第2モードで動作する。前記コントローラは、前記第1モードにおいて、前記表示装置の第1方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる。前記コントローラは、前記第2モードにおいて、前記表示装置の第2方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる。前記バリアは、前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記所定のピッチを同じままとする。前記バリアは、前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記第1方向及び前記第2方向に沿う面内において前記表示装置に対して90度回転する。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有する表示装置を備える。前記表示装置は、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する。前記3次元表示システムは、前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアを備える。前記3次元表示システムは、前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置を備える。前記3次元表示システムは、前記左眼及び前記右眼の位置に応じて前記表示境界を移動させるコントローラを備える。前記表示装置は、前記第1方向に沿って並ぶ複数のサブピクセルがピクセルを構成する。前記コントローラは、第1モード又は第2モードで動作する。前記コントローラは、前記第1モードにおいて、前記表示装置の第1方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる。前記コントローラは、前記第2モードにおいて、前記表示装置の第2方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる。前記バリアは、前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記透光領域及び前記遮光領域のバリア傾斜角を同じままとする。前記第2モードの開口率は、前記第1モードの開口率に比べて小さい。前記バリアは、前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記第1方向及び前記第2方向に沿う面内において前記表示装置に対して90度回転する。
本開示の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有する表示装置を備える。前記表示装置は、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、バリアを備える。前記バリアは、前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域を有する。前記バリアは、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域を有する。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置を備える。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラを備える。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記左眼画像及び右眼画像を、前記利用者に虚像として視認させる光学部材を備える。前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる。
本開示の一実施形態に係る移動体は、ヘッドアップディスプレイシステムを備える。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有する表示装置を備える。前記表示装置は、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、バリアを備える。前記バリアは、前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域を有する。前記バリアは、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域を有する。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置を備える。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラを備える。前記ヘッドアップディスプレイシステムは、前記左眼画像及び右眼画像を、前記利用者に虚像として視認させる光学部材を備える。前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる。
本開示の一実施形態に係る3次元表示システム、ヘッドアップディスプレイシステム、及び移動体によれば、画素の縦横比が逆数となった場合にも共通の構造のバリアで立体視を提供しうる。
一実施形態に係る3次元表示システムの例を示す機能ブロック図である。 一実施形態に係る3次元表示システムの構成例を示す図である。 表示装置の構成例を示す図である。 バリアの構成例を示す図である。 目がバリアからの適視距離に位置する例を示す図である。 表示装置上に位置する可視領域及び遮光領域の例を示す図である。 表示装置上に位置する可視領域及び遮光領域の例を示す図である。 ヘッドトラッキング境界と表示境界との相関例を示す図である。 ポートレートモードにおける表示装置の表示例を示す図である。 ランドスケープモードにおける表示装置の表示例を示す図である。 一実施形態に係る3次元表示システムのHUD搭載例を示す図である。
図1及び図2に示されるように、一実施形態に係る3次元表示システム1は、表示装置10と、バリア20と、コントローラ30と、検出装置40とを備える。3次元表示システム1は、表示装置10に画像を表示させ、バリア20に画像光の一部を遮光させることによって、利用者の左眼5Lと利用者の右眼5Rとにそれぞれ異なる画像を見せうる。利用者は、左眼5Lと右眼5Rとで両眼視差画像を見ることによって、画像を立体視できる。3次元表示システム1は、検出装置40によって利用者の頭の位置を検出し、頭の位置に応じて画像表示を制御するヘッドトラッキング制御を実行する。ヘッドトラッキングは、HT(Head Tracking)ともいう。以下、表示装置10において画像を表示する表示面10aの法線がZ軸方向に沿うものと仮定する。利用者は、表示装置10に対してZ軸の正の方向に位置すると仮定する。
表示装置10は、利用者の左眼5Lに向けて左眼画像を表示し、利用者の右眼5Rに向けて右眼画像を表示する。表示装置10は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の液晶デバイスであってよい。表示装置10は、有機EL(Electro-Luminescence)又は無機EL等の自発光デバイスであってよい。
バリア20は、利用者と表示装置10との間に位置する。バリア20は、表示装置10に表示される左眼画像が利用者の左眼5Lから見えて、利用者の右眼5Rから見えないようにする。バリア20は、表示装置10に表示される右眼画像が利用者の右眼5Rから見えて、利用者の左眼5Lから見えないようにする。バリア20は、表示装置10の表示面10aに一体に設けられてよい。バリア20は、表示装置10から所定距離をおいて設けられてよい。
コントローラ30は、3次元表示システム1の各構成部に接続され、各構成部を制御する。コントローラ30は、例えばプロセッサとして構成される。コントローラ30は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、及び特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ30は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、及びSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。コントローラ30は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、又は3次元表示システム1の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部は、コントローラ30のワークメモリとして機能してよい。
検出装置40は、利用者の左眼5L及び右眼5Rのいずれか一方の位置を検出し、コントローラ30に出力する。検出装置40は、例えば、カメラを備えてよい。検出装置40は、カメラによって利用者の顔を撮影してよい。検出装置40は、カメラの撮影画像から左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置40は、1個のカメラの撮影画像から、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。検出装置40は、2個以上のカメラの撮影画像から、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置40は、カメラを備えず、装置外のカメラに接続されていてよい。検出装置40は、装置外のカメラからの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外のカメラは、入力端子に直接的に接続されてよい。装置外のカメラは、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。カメラを備えない検出装置40は、カメラが映像信号を入力する入力端子を備えてよい。カメラを備えない検出装置40は、入力端子に入力された映像信号から左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を検出してよい。
検出装置40は、例えば、センサを備えてよい。センサは、超音波センサ又は光センサ等であってよい。検出装置40は、センサによって利用者の頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置40は、1個又は2個以上のセンサによって、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置40は、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置の検出結果に基づいて、X軸方向又はY軸方向に沿った、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の移動距離を検出してよい。検出装置40は、Z軸方向に沿った、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の移動距離を検出してよい。検出装置40は、移動距離を検出する起点と終点とをそれぞれ、所定点としてよい。移動距離を検出する起点は、例えばHT制御の実行によって表示装置10に表示される画像が変更されたときの左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置であってよい。移動距離を検出する終点は、移動距離を検出するときの左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置であってよい。
3次元表示システム1は、検出装置40を備えなくてよい。3次元表示システム1が検出装置40を備えない場合、コントローラ30は、装置外の検出装置からの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外の検出装置は、入力端子に接続されてよい。装置外の検出装置は、入力端子に対する伝送信号として、電気信号及び光信号を用いてよい。装置外の検出装置は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。コントローラ30は、装置外の検出装置から取得した左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の位置の検出結果に基づいて、左眼5L及び右眼5Rの少なくとも一方の移動距離を算出してよい。コントローラ30は、Z軸方向に沿った、左眼5L及び右眼5Rの移動距離を算出してよい。
表示装置10は、例えば図3に示されるように、複数のサブピクセル11を有する。サブピクセル11は、格子状に配列される。サブピクセル11の配列を表す格子軸は、X軸及びY軸であると仮定する。X軸及びY軸の原点は、表示面10aの中心点であるとされてよい。サブピクセル11は、X軸方向及びY軸方向それぞれに長さを有する。サブピクセル11のX軸方向及びY軸方向の長さは、それぞれHp及びVpと表される。以下、Vp>Hpが成立すると仮定する。X軸方向は、水平方向又は第1方向ともいう。Y軸方向は、垂直方向又は第2方向ともいう。
サブピクセル11は、ピクセル12を構成してよい。図3において、ピクセル12は、破線で囲まれる3個のサブピクセル11で構成される。ピクセル12は、例えば、RGBの各色を表示するサブピクセル11で構成されてよい。ピクセル12を構成するサブピクセル11の数は、3個に限られず、2個であってよいし、4個以上であってよい。表示装置10がLCD又は有機EL若しくは無機ELである場合、各画素は、サブピクセル11又はピクセル12に対応してよい。本実施形態において、ピクセル12は、水平方向に並ぶサブピクセル11で構成されると仮定する。言い換えれば、本実施形態において、水平方向は、ピクセル12を構成する複数のサブピクセル11が並ぶ方向であると仮定する。
図3に示されるように、ピクセル12を構成するサブピクセル11が利用者から見て横に並ぶ場合、X軸方向及びY軸方向はそれぞれ、横及び縦に対応する。利用者から見たサブピクセル11の横の長さに対する縦の長さの比は、サブピクセル11の縦横比ともいう。この場合、縦横比は、Vp/Hpである。以下、Vp/Hpは、xとして表される(x>1)。図3に示される表示装置10が90度回転する場合、ピクセル12を構成するサブピクセル11は利用者から見て縦に並ぶ。サブピクセル11が利用者から見て縦に並ぶ場合、X軸方向及びY軸方向はそれぞれ、縦及び横に対応する。この場合、サブピクセル11の縦横比は、Hp/Vpである。Hp/Vpは、1/xとして表される。つまり、表示装置10が利用者に対して90度回転することによって、サブピクセル11の縦横比は逆数となる。
サブピクセル11の配列は、太線の階段形状で示される表示境界15によって分けられる。表示境界15によって分けられた一方の配列に含まれるサブピクセル11は、第1サブピクセル11Lともいう。表示境界15によって分けられた他方の配列に含まれるサブピクセル11は、第2サブピクセル11Rともいう。表示境界15は、図3に示される形状に限られず、他の形状であってよい。表示装置10は、第1サブピクセル11Lに左眼画像を表示させ、第2サブピクセル11Rに右眼画像を表示させる。表示境界15は、コントローラ30によって決定される。表示境界15は、第1サブピクセル11Lが配列する範囲を示す第1表示境界と、第2サブピクセル11Rが配列する範囲を示す第2表示境界とを含んでよい。このようにすることで、第1サブピクセル11L及び第2サブピクセル11Rのいずれでもないサブピクセル11が表されうる。
コントローラ30は、表示装置10に表示させる左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有する。表示装置10に表示される左眼画像及び右眼画像の両方の向きは、画像の表示方向ともいう。画像の表示方向は、利用者から見た第1方向に対応すると仮定する。つまり、第1方向が利用者から見て横方向に見える場合、画像の表示方向は横方向であると仮定する。第1方向が利用者から見て縦方向に見える場合、画像の表示方向は縦方向であると仮定する。第1方向が利用者から見て縦方向に見える場合は、第2方向が利用者から見て横方向に見える場合ともいえる。
コントローラ30は、動作モードとしてポートレートモードとランドスケープモードとを有する。コントローラ30は、ポートレートモードで動作する場合、表示装置10における画像の表示方向を横方向とする。画像の表示方向が横方向である場合、利用者から見てサブピクセル11は、縦長に見える。コントローラ30は、ランドスケープモードで動作する場合、表示装置10における画像の表示方向を縦方向とする。画像の表示方向が縦方向である場合、利用者から見てサブピクセル11は、横長に見える。ポートレートモード及びランドスケープモードはそれぞれ、第1モード及び第2モードともいう。
バリア20は、例えば図4に示されるように、透光領域21と、遮光領域22とを備える。図4に示されるX軸及びY軸は、図3に示されるX軸及びY軸の方向に対応する。X軸及びY軸の方向は、表示装置10の回転に応じて回転する。よって、透光領域21と遮光領域22との構成に対して、X軸及びY軸の方向は、変化しうる。
透光領域21は、バリア20に入射する光を透過させる部分である。透光領域21は、第1所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第1所定値は、例えば100%であってよいし、100%に近い値であってよい。遮光領域22は、バリア20に入射する光を遮って透過させない部分である。言い換えれば、遮光領域22は、表示装置10に表示される画像を遮る。遮光領域22は、第2所定値以下の透過率で光を遮ってよい。第2所定値は、例えば0%であってよいし、0%に近い値であってよい。
図4において、透光領域21と遮光領域22とは、水平方向及び垂直方向に交互に並ぶ。透光領域21の端部を示す線は、垂直方向に対して所定角度θで傾斜する方向に延在する。透光領域21の端部を示す線は、透光領域21の端線ともいう。所定角度θは、バリア傾斜角ともいう。θは、0度より大きく90度より小さい角度であってよい。θは、例えば、tanθ=a×Hp/b×Vp(a、b:自然数)を満たすように決定されてよい。仮に、透光領域21の端線が図4におけるY軸方向に沿い、サブピクセル11の配列方向に一致する場合、サブピクセル11の配置又は透光領域21の寸法に含まれる誤差によって、表示画像においてモアレが認識されやすくなる。透光領域21の端線が図4におけるY軸方向に対して所定の角度を有する方向に延在する場合、サブピクセル11の配置又は透光領域21の寸法に含まれる誤差にかかわらず、表示画像においてモアレが認識されにくくなる。
バリア20は、第2所定値未満の透過率を有するフィルム又は板状部材で構成されてよい。この場合、遮光領域22は、当該フィルム又は板状部材で構成される。透光領域21は、フィルム又は板状部材に設けられた開口で構成される。フィルムは、樹脂で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。板状部材は、樹脂又は金属等で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。バリア20は、フィルム又は板状部材に限られず、他の種類の部材で構成されてよい。バリア20は、遮光性を有する基材で構成されてよい。バリア20は、遮光性を有する添加物を含有する基材で構成されてよい。
バリア20は、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に応じて光の透過率を制御しうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御してよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域又は光の透過率が低い領域を任意の形状に形成しうる。バリア20が液晶シャッターで構成される場合、透光領域21は、第1所定値以上の透過率を有する領域としてよい。バリア20が液晶シャッターで構成される場合、遮光領域22は、第2所定値以下の透過率を有する領域としてよい。
図5に示されるように、利用者の左眼5Lと右眼5Rとは、バリア20から、dとして示される適視距離をおいて位置すると仮定する。適視距離は、OVD(Optical Viewing Distance)ともいう。左眼5Lと右眼5Rとは、バリア20を介して、表示装置10に表示される画像を見ることができる。バリア20は、白抜きで表される透光領域21と、斜線のハッチングで表される遮光領域22とを備える。透光領域21と遮光領域22とは、X軸方向に交互に繰り返して並ぶ。透光領域21と遮光領域22とが繰り返されるピッチは、Bpとして示される。左眼5Lと右眼5Rとの間の距離は、Eとして示される。バリア20から表示装置10までの距離は、gとして示される。
表示装置10は、利用者の左眼5L及び右眼5Rそれぞれから、透光領域21を介して視認可能な左眼可視領域13L及び右眼可視領域13Rを有する。表示装置10は、遮光領域22によって利用者の左眼5L及び右眼5Rそれぞれからの視認を妨げられる左眼遮光領域14L及び右眼遮光領域14Rを有する。左眼可視領域13L及び右眼可視領域13Rの端部を示す線は、透光領域21の端部を示す線に対応する。左眼遮光領域14L及び右眼遮光領域14Rの端部を示す線は、遮光領域22の端部を示す線に対応する。表示境界15は、左眼可視領域13L及び右眼可視領域13Rの端部を示す線に沿って位置しうる。つまり、表示境界15は、透光領域21の端線に沿って位置しうる。
図5に示される例において、以下の仮定がさらに与えられる。透光領域21及び遮光領域22はそれぞれ、X軸方向にBp/2で示される同じ幅を有する。ポートレートモードにおいて、透光領域21及び遮光領域22のX軸方向における幅に対する、透光領域21のX軸方向における幅の比は、開口率と言いうる。図5に示される例において、バリア20の開口率は、(Bp/2)/Bp、つまり、50%である。ランドスケープモードにおいて、透光領域21及び遮光領域22のX軸方向における幅に対する、透光領域21のX軸方向における幅の比は、開口率と言いうる。
左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとが繰り返されるピッチは、kとして示される。左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとはそれぞれ、X軸方向にk及びkで示される幅を有する。ポートレートモードにおいて、左眼可視領域13Lは、水平方向に沿って連続するm個のサブピクセルを含む。ポートレートモードにおいて、右眼可視領域13Rは、連続するm個のサブピクセルを含む。tanθ=a×Hp/b×Vpを満たすとき、kは、k=2mHp/bで示される式を満たす。ランドスケープモードにおいて、左眼可視領域13Lは、連続するj個のサブピクセルを含む。ポートレートモードにおいて、右眼可視領域13Rは、連続するj個のサブピクセルを含む。tanθ=(a×Hp)/(b×Vp)=(a×Vp)/(b×x×Hp)を満たすとき、kは、k=2×j×Vp/(b×x)で示される式を満たす。OVDにおいて、k及びkは、共にk/2で示される。OVDにおいて左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとは、間隔をあけずに交互に繰り返して並ぶ。OVDにおいて左眼可視領域13Lと右眼遮光領域14Rとは、互いに重複する。OVDにおいて右眼可視領域13Rと左眼遮光領域14Lとは、互いに重複する。
図5に示される、Eとkとdとgとの関係は、幾何学的に決定される。Eとk/2との比は、dとgとの比に等しい。等式で表せば、式(1)の関係が成り立つ。
E:k/2=d:g (1)
図5に示される、Bpとkとdとgとの関係は、幾何学的に決定される。Bpとkとの比は、dと(d+g)との比に等しい。等式で表せば、式(2)の関係が成り立つ。
Bp:k=d:(d+g) (2)
透光領域21と遮光領域22とが互いに異なる幅を有する場合、k及びkは、k/2とは異なる値になる。透光領域21が遮光領域22より狭い幅を有する場合、k及びkは、k/2より小さくなる。この場合、左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとは、間隔を空けて並ぶ。左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとが間隔を空けて並ぶことによって、左眼5Lに右眼画像が到達したり、右眼5Rに左眼画像が到達したりするクロストークが低減されうる。透光領域21が遮光領域22より広い幅を有する場合、k及びkは、k/2より大きくなる。この場合、左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとは、一部で重複する。左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとが一部で重複することによって、クロストークが発生する。kは、左眼可視領域13L又は右眼可視領域13Rが繰り返して位置するピッチを表すともいえる。以下、左眼可視領域13L又は右眼可視領域13Rが繰り返して位置するピッチは、可視領域ピッチともいう。
左眼5L及び右眼5Rとバリア20との距離が適視距離とは異なる場合、k及びkはそれぞれ、k/2で示されるとは限られない。例えば、左眼5L及び右眼5Rとバリア20との距離が適視距離より長い場合、k及びkはそれぞれ、k/2より小さい。この場合、左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとは、間隔を空けて並びうる。例えば、左眼5L及び右眼5Rとバリア20との距離が適視距離より短い場合、k及びkはそれぞれ、k/2より大きい。この場合、左眼可視領域13Lと右眼可視領域13Rとは、一部で重複しうる。
図6に示されるように、左眼5Lから見た表示装置10には、左眼可視領域13Lと、左眼遮光領域14Lとが位置する。左眼5Lは、左眼可視領域13Lに表示される画像を視認できる。一方で、左眼5Lは、網掛けハッチングで示されるように遮光領域22によって遮られる左眼遮光領域14Lに表示される画像を視認できない。図6において、左眼5L、左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lは、それぞれ右眼5R、右眼可視領域13R及び右眼遮光領域14Rに置き換えられうる。右眼5Rから見た表示装置10には、右眼可視領域13Rと、右眼遮光領域14Rとが位置する。右眼5Rは、右眼可視領域13Rに表示される画像を視認できる。一方で、右眼5Rは、網掛けハッチングで示されるように遮光領域22によって遮られる右眼遮光領域14Rに表示される画像を視認できない。
図7に示されるように、左眼5LがX軸の負の方向にdHTだけ移動した場合、表示装置10に位置する左眼可視領域13Lと左眼遮光領域14Lとは、X軸の正の方向にdだけ移動する。図7において、左眼5Lは右眼5Rに置き換えられうる。右眼5RがX軸の負の方向にdHTだけ移動した場合、表示装置10に位置する右眼可視領域13Rと右眼遮光領域14Rとは、X軸の正の方向にdだけ移動する。
コントローラ30は、ポートレートモードで動作する場合、図8に示されるように、所定の面内に、バリア20の透光領域21の形状に基づいて、X軸方向に並ぶヘッドトラッキング境界41を仮想的に設定する。所定の面は、バリア20が位置する面に対して平行であり、バリア20からOVDだけ離れて位置すると仮定する。ヘッドトラッキング境界41は、HT境界41ともいう。左眼5L又は右眼5Rは、HT境界41で区分される複数のヘッドトラッキング領域42のいずれかに位置する。ヘッドトラッキング領域42は、HT領域42ともいう。
左眼可視領域13Lに含まれる第1サブピクセル11Lは、左眼5Lが位置するHT領域42に応じて決定される。例えば、左眼5LがHT領域42aに位置する場合、実線の矢印で示される左眼可視領域13Lには、サブピクセル11a、11b及び11cが含まれる。つまり、サブピクセル11a、11b及び11cが第1サブピクセル11Lとなる。左眼5LがHT領域42bに位置する場合、破線の矢印で示される左眼可視領域13Lには、サブピクセル11b、11c及び11dが含まれる。つまり、サブピクセル11b、11c及び11dが第1サブピクセル11Lとなる。
ポートレートモードにおいて仮定されるHT境界41の間隔は、図3等に示されるHp、並びに、図7等に示されるd及びgを用いて、I1HT=(Hp×d)/(g×b)と表される。図8において、左眼5Lは右眼5Rに置き換えられうる。HT境界41は、左眼5L及び右眼5Rそれぞれに対して仮定される。HT領域42は、左眼5L及び右眼5Rそれぞれに対して仮定される。ポートレートモードにおいて仮定されるHT境界41の間隔は、第1間隔ともいう。
ランドスケープモードにおいて仮定されるHT境界41の間隔は、図3等に示されるVp、並びに、図7等に示されるd及びgを用いて、I2HT=(Vp×d)/(g×b×x)と表される。ランドスケープモードにおいて仮定されるHT境界41の間隔は、第2間隔ともいう。
左眼5L及び右眼5Rの移動に応じて左眼可視領域13L及び右眼可視領域13Rが移動した場合、3次元表示システム1は、表示装置10に表示される画像を移動させて、利用者に対して立体視を提供し続ける。コントローラ30は、検出装置40から、左眼5L及び右眼5Rの位置を取得する。コントローラ30は、左眼5L及び右眼5Rの位置に基づいて、第1サブピクセル11L及び第2サブピクセル11Rそれぞれが左眼可視領域13L及び右眼可視領域13Rに位置するように、表示境界15を決定する。言い換えれば、コントローラ30は、左眼5L及び右眼5RがHT境界41を通過するときに、表示境界15をX軸方向にサブピクセル1個分移動させる。コントローラ30は、検出装置40から取得した左眼5L及び右眼5Rの移動距離に基づいて、表示境界15を移動させてよい。移動距離は、HT境界41から左眼5L及び右眼5Rまでの距離として検出されてよい。コントローラ30は、左眼5L及び右眼5Rの移動距離が第1間隔に達したときに、表示境界15を移動させてよい。
図9には、左眼5Lから見た場合における、サブピクセル11の配列に対する左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lの位置が示されている。左眼遮光領域14Lは、網掛けのハッチングを有する領域で示される。左眼可視領域13Lは、ハッチングのない領域で示される。サブピクセル11の配列は、表示境界15によって、第1サブピクセル11Lの配列と第2サブピクセル11Rの配列とに区切られる。第1サブピクセル11Lの配列は、1番から6番までの番号を有するサブピクセル11が含まれる側の配列である。第2サブピクセル11Rの配列は、7番から12番までの番号を有するサブピクセル11が含まれる側の配列である。図9において、左眼5L、左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lは、それぞれ右眼5R、右眼可視領域13R及び右眼遮光領域14Rに置き換えられうる。左眼5Lが右眼5Rに置き換えられた場合、第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとは互いに置き換えられる。
左眼可視領域13Lは、図4のバリア20の透光領域21を介して見ることができる領域に対応する。図9に示される表示装置10は、ポートレートモードで使用される。表示装置10は、斜線のハッチングで示される第1サブピクセル11Lと、第1サブピクセル11Lに対して表示境界15で区切られた第2サブピクセル11Rとを備える。コントローラ30は、左眼可視領域13Lに第1サブピクセル11Lが位置するように、表示境界15の位置を決定する。右眼可視領域13Rと第2サブピクセル11Rとの位置関係は、左眼可視領域13Lと第1サブピクセル11Lとの位置関係と同様である。この場合、第1サブピクセル11L及び第2サブピクセル11Rそれぞれから射出される画像光の少なくとも一部は、左眼5L及び右眼5Rに到達する。
図8に示されるように、コントローラ30は、左眼5LがHT境界41を通過するときに、表示境界15をX軸方向にサブピクセル11の1個分だけ移動させる。言い換えれば、コントローラ30は、左眼5Lが隣接するHT領域42に移動したときに、表示境界15をX軸方向にサブピクセル11の1個分だけ移動させる。3次元表示システム1は、左眼5Lの移動に応じて表示境界15を移動させることで、左眼5Lに対して左眼画像を視認させ続けることができる。左眼5LがX軸の正の方向に移動した場合も同様に、3次元表示システム1は、左眼5Lに対して左眼画像を視認させ続けることができる。右眼5RがX軸の正又は負の方向に移動した場合も同様に、3次元表示システム1は、右眼5Rに対して右眼画像を視認させ続けることができる。
図7に示されるように、左眼5LがX軸の負の方向にdHTだけ移動することに応じて、左眼可視領域13Lと、左眼遮光領域14LとがX軸の正の方向にdだけ移動すると仮定する。この場合、図9においても、左眼可視領域13Lと左眼遮光領域14Lとは、X軸の正の方向にdだけ移動する。コントローラ30は、dがサブピクセル11のX軸方向の長さであるHpに達したときに、表示境界15をX軸方向にサブピクセル11の1個分だけ移動させてよい。
コントローラ30が表示境界15を移動させる条件は、dがHpに達するという条件で表される代わりに、左眼5L及び右眼5RのX軸方向に沿った移動距離が制御距離に達するという条件で表されうる。移動距離は、コントローラ30が表示境界15を最後に移動させたときの左眼5L及び右眼5Rの位置から、コントローラ30が取得した左眼5L及び右眼5Rの位置までの距離であると仮定する。コントローラ30は、サブピクセル11の配列に応じてポートレートモードにおける制御距離を設定する。ポートレートモードにおける制御距離は、図7に示されるd及びgを用いて、D1HT=(Hp×d)/(g×b)と表される。ポートレートモードにおける制御距離は、第1距離ともいう。つまり、コントローラ30は、移動距離が第1距離に達したときに、表示境界15をX軸方向にサブピクセル11の1個分移動させる。
以上説明してきた図9に示される表示装置10においては、画像の表示方向が横方向になる。一方で、図10に示される表示装置10においては、画像の表示方向が縦方向になる。つまり、図10に示される表示装置10は、図9に示される表示装置10に対して、X軸方向及びY軸方向に沿う面内で、Z軸の正の方向から見て反時計回りに90度回転している。
図10において、バリア20は、利用者に対して回転していない。つまり、表示装置10は、バリア20に対しても、Z軸の正の方向から見て反時計回りに90度回転している。バリア20が回転しないことで、サブピクセル11の配列は、左眼可視領域13Lに対して、Z軸の正の方向から見て反時計回りに90度回転している。つまり、バリア20は、表示装置10に対して、X軸方向及びY軸方向に沿う面内で時計回りに90度回転しているともいえる。
図10には、左眼5Lから見た場合における、サブピクセル11の配列に対する左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lの位置が示されている。サブピクセル11の配列は、第1サブピクセル11Lの配列と第2サブピクセル11Rの配列とを含む。第1サブピクセル11Lの配列は、斜線のハッチングを有するサブピクセル11の配列である。第2サブピクセル11Rの配列は、斜線のハッチングを有しないサブピクセル11の配列である。第1サブピクセル11Lと第2サブピクセル11Rとは、表示境界15によって区切られる。図10において、第1サブピクセル11Lの一部は、19番から36番までの番号を有する。第2サブピクセル11Rの一部は、1番から18番までの番号を有する。
図10に示される表示装置10は、ランドスケープモードで使用される。表示装置10は、図9と同様に、第1サブピクセル11Lと、第2サブピクセル11Rとを備える。第1サブピクセル11L及び第2サブピクセル11Rそれぞれから射出される画像光の少なくとも一部は、左眼5L及び右眼5Rに到達する。図10におけるサブピクセル11の縦横比は、図9におけるサブピクセル11の縦横比の逆数である。
図10において、左眼5L及び右眼5RがY軸の正又は負の方向に移動すると仮定する。ランドスケープモードで動作するコントローラ30は、左眼5L及び右眼5RがY軸方向に第2間隔をあけて並ぶHT境界41を通過したとき、表示境界15をY軸方向にサブピクセル11の1個分移動させる。
第2間隔は、上述の通り、I2HT=(Vp×d)/(g×b×x)と表される。第1間隔に対する第2間隔の比は、Vp/Hp(=x)と表される。言い換えれば、第1間隔に対する第2間隔の比は、サブピクセル11の第1方向の長さに対する第2方向の長さの比である。コントローラ30は、動作モードに応じてサブピクセル11の縦横比が逆数となる場合でも、HT境界41の間隔を縦横比に応じて容易に変換しうる。
コントローラ30は、図9に示されるポートレートモードにおける動作と同様に、左眼5L及び右眼5RのY軸方向に沿った移動距離に応じて、表示境界15を移動させてよい。コントローラ30は、ランドスケープモードにおける制御距離を設定してよい。ランドスケープモードにおける制御距離は、D2HT=(Vp×d)/(g×b×x)と表される。ランドスケープモードにおける制御距離は、第2距離ともいう。つまり、コントローラ30は、移動距離が第2距離に達したときに、表示境界15をY軸方向にサブピクセル11の1個分移動させる。3次元表示システム1は、ランドスケープモードにおいても、ポートレートモードと同様に、左眼5L及び右眼5Rに対してそれぞれ左眼画像及び右眼画像を視認させ続けることができる。
第1距離に対する第2距離の比は、Vp/Hp(=x)と表される。言い換えれば、第1距離に対する第2距離の比は、サブピクセル11の第1方向の長さに対する第2方向の長さの比である。コントローラ30は、動作モードに応じてサブピクセル11の縦横比が逆数となる場合でも、縦横比に応じて容易に制御距離を変換しうる。
図9に示されるポートレートモードと、図10に示されるランドスケープモードとの比較において、バリア20は、サブピクセル11の配列がどちらのモードに対応するかにかかわらず、共通の構造とされてよい。つまり、両方のモードにおいて、透光領域21及び遮光領域22の構成が同じままとされてよい。例えば、透光領域21の幅と遮光領域22の幅との比率、透光領域21と遮光領域22との繰り返しピッチ、及びバリア傾斜角等がそれぞれ同じとされるバリア20が用いられうる。
本実施形態に係る3次元表示システム1は、表示装置10を利用者から見て90度回転させて、サブピクセル11の縦横比が逆数となる場合でも、同じ構造のバリア20を用いて利用者に立体視を提供しうる。バリア20がフィルム又は板状部材で構成される場合、同じ構造のバリア20が複数のモードで共通に用いられうることによって、部材が共通化されうる。バリア20が液晶シャッターで構成される場合、液晶シャッターの各画素の透過率を制御するパターンが共通となることによって、パターンデータの格納容量が低減されうる。液晶シャッターの制御回路が簡易化されうる。結果として、コストが低減されうる。
コントローラ30は、表示境界15をX軸方向又はY軸方向にサブピクセル11の1個分移動させるだけでなく、c個分移動させてよい。cは、2以上の自然数である。cは、ピクセル12を構成するサブピクセル11の個数であってよい。例えば、cは、3個であってよい。この場合、c=3に対応する制御距離は、c=1に対応する制御距離の3倍とされる。コントローラ30は、移動距離が制御距離に達したとき、表示境界15をX軸方向にサブピクセル11の3個分移動させる。このようにすることで、画像表示の制御が簡易化されうる。3個のサブピクセル11がRGBの各色を表示する場合、1個のピクセル12によるカラー表示が一括して制御されうる。cは、HT制御を行う場合にサブピクセル11の表示を切り替える単位個数を示す。HT制御を行う場合にサブピクセル11の表示を切り替える単位個数は、HT制御単位ともいう。
以下、バリア20において、透光領域21の端線と、垂直方向に直交する方向との角度である所定角度θが、tanθ=a×Hp/b×Vp(a、b:自然数)を満たすように決定されると仮定する。この場合、x=Vp/Hpが適用されることによって、θが満たす式は、tanθ=a/b×xと表される。
ポートレートモードにおいて、可視領域ピッチであるkは、以下の式(3)で表される。
k=n×Hp/b (3)
ランドスケープモードにおけるサブピクセル11の縦の長さ及び横の長さはそれぞれ、ポートレートモードとは逆の、Hp及びVpとなる。バリア傾斜角が示す方向は、サブピクセル11の横方向及び縦方向にそれぞれa個分及び(b×x×x)個分の長さを有する成分で表される方向に対応する。この場合、θが満たす式は、以下の式(4)で表される。
tanθ=a×Vp/(b×x×x×Hp) (4)
ランドスケープモードにおいて、連続するp個のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示されると仮定する。この場合、可視領域ピッチであるkは、式(3)において、nをpに置き換え、HpをVpに置き換え、bをb×x×xに置き換えることによって、以下の式(5)で表される。
k=p×Vp/(b×x×x)=p×Hp/(b×x) (5)
ポートレートモードとランドスケープモードとで可視領域ピッチであるkが同じ値とされることによって、OVDが同じにされうる。OVDが同じにされる場合、バリア20が共通化されうる。両モードでkが同じ値とされる場合、式(3)及び(5)に基づいて、n×x=pが成立する。言い換えれば、ポートレートモードにおいて、連続するn個のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示される場合、ランドスケープモードにおいては、連続するn×x個のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示される。
図9に示される左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lは、a=b=1且つx=3として算出されるバリア傾斜角を有するバリア20によって形成されると仮定する。第1サブピクセル11Lの少なくとも一部は、1番から6番までの番号を有する。第2サブピクセル11Rの少なくとも一部は、7番から12番までの番号を有する。つまり、連続する12個(n=12)のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示されると仮定する。この場合、可視領域ピッチは、式(3)に基づいて、k=12×Hpと表される。
図10に示される左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lは、図9に示される左眼可視領域13L及び左眼遮光領域14Lと同様である。第2サブピクセル11Rの少なくとも一部は、1番から18番までの番号を有する。第1サブピクセル11Lの少なくとも一部は、19番から36番までの番号を有する。つまり、ポートレートモードにおいてn=12であるとされたことに対応して、ランドスケープモードにおいては、連続する36個(p=n×x=36)のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示される。
ポートレートモードにおいて、連続するn個のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示される場合、nが少なくとも以下の式(6)を満たすことによって、クロストークが低減されうる。
n≧2×(a+b−1) (6)
一方で、ランドスケープモードにおいては、連続するn×x個のサブピクセル11に、1組の右眼画像と左眼画像とが表示される。この場合、式(6)において、nをn×xに置き換え、bをb×x×xに置き換えることによって以下の式(7)が得られる。ランドスケープモードにおいては、nが少なくとも以下の式(7)を満たすことによって、クロストークが低減されうる。
n≧2×(a+b×x×x−1)/x (7)
バリア傾斜角が、tanθ=x×Hp/Vp=1を満たすように決定されると仮定する。この場合、a/b=x及びθ=45度である。この場合において、表示装置10がポートレートモード及びランドスケープモードのどちらで用いられる場合においても、バリア傾斜角は45度となる。
例えば、x=3である場合に、ポートレートモードにおいてHT制御単位を3個として画像表示が制御されると仮定する。この場合、ランドスケープモードにおけるHT制御単位も3個として画像表示が制御される。つまり、ポートレートモードにおけるHT制御単位がc個とされる場合、ランドスケープモードにおけるHT制御単位もc個とされる。
バリア傾斜角が45度となることによって、ポートレートモードとランドスケープモードとにおいて、それぞれ同じHT制御単位によって画像表示が制御されうる。結果として、画像表示の制御が容易になりうる。
本実施形態に係る3次元表示システム1は、サブピクセル11の縦横比が逆数となるように表示装置10が使用される場合でも、制御距離をサブピクセル11の縦横比に応じて変更するだけで利用者に立体視を提供しうる。制御距離をサブピクセル11の縦横比に応じて変更するために必要とされる演算量は、表示境界15の形状を変更するために必要とされる演算量等と比較して少ない。つまり、コントローラ30の構成が簡易化されうる。結果として、コストが低減されうる。
図5に示す例では、透光領域21及び遮光領域22は、X軸方向の幅が同じであるが、これに限定されない。透光領域21及び遮光領域22は、X軸方向の幅が異なりうる。透光領域21と遮光領域22との比は、ポートレートモードとランドスケープモードとにおいて異なりうる。バリア20の開口率は、ポートレートモードとランドスケープモードとにおいて異なりうる。例えば、ランドスケープモードの開口率は、ポートレートモードの開口率に比べて小さくてよい。バリア20の傾斜角は、ポートレートモードとランドスケープモードとで同じ角度を採用しうる。表示境界15の位置を変更するために必要とされる演算量は、表示境界15の形状を変更するために必要とされる演算量等と比較して少ない。表示装置10のサブピクセルがY軸方向に長い場合、ポートレートモードに比べてランドスケープモードにおけるクロストークが大きい。ポートレートモードの開口率に比べてランドスケープモードの開口率を小さくすることで、3次元表示システム1は、制御を簡素にしつつ、クロストークを削減しうる。
バリア20の開口率がポートレートモードとランドスケープモードとにおいて異なる場合、コントローラ10は、ポートレートモードとランドスケープモードとで光源装置10の輝度を変更しうる。コントローラ10は、ランドスケープモードにおける輝度をポートレートモードにおける輝度より高めうる。
図11に示されるように、3次元表示システム1は、ヘッドアップディスプレイ100に搭載されうる。ヘッドアップディスプレイ100は、HUD(Head Up Display)100ともいう。HUD100は、ヘッドアップディスプレイシステムともいう。HUD100は、3次元表示システム1と、光学部材110と、被投影面130を有する被投影部材120とを備える。HUD100は、3次元表示システム1から射出される画像光を、光学部材110を介して被投影部材120に到達させる。HUD100は、被投影部材120で反射させた画像光を、利用者の左眼5L及び右眼5Rに到達させる。つまり、HUD100は、破線で示される光路140に沿って、3次元表示システム1から利用者の左眼5L及び右眼5Rまで画像光を進行させる。利用者は、光路140に沿って到達した画像光を、虚像150として視認しうる。3次元表示システム1は、検出装置40で検出した利用者の左眼5L及び右眼5Rの位置に応じて表示を制御することによって、利用者の動きに応じて立体視を提供しうる。
HUD100及び3次元表示システム1は、移動体に構築されてよい。HUD100及び3次元表示システム1は、構成の一部を、当該移動体が備える他の装置、部品と兼用してよい。例えば、移動体は、ウインドシールドをHUD100及び3次元表示システム1の一部として兼用してよい。構成の一部を当該移動体が備える他の装置、部品と兼用する場合、他の構成をHUDモジュールまたは3次元表示コンポーネントと呼びうる。3次元表示システム1及び表示装置10は、移動体に搭載されてよい。本開示における「移動体」には、車両、船舶、航空機を含む。本開示における「車両」には、自動車および産業車両を含むが、これに限られず、鉄道車両および生活車両、滑走路を走行する固定翼機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。本開示における船舶には、マリンジェット、ボート、タンカーを含む。本開示における航空機には、固定翼機、回転翼機を含む。
本開示に係る構成は、以上説明してきた実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形又は変更が可能である。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示に係る構成を説明する図は、模式的なものである。図面上の寸法比率等は、現実のものと必ずしも一致しない。
本開示において「第1」及び「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」及び「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1方向は、第2方向と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」及び「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
1 3次元表示システム
5L 左眼
5R 右眼
10 表示装置
11 サブピクセル
11L 第1サブピクセル
11R 第2サブピクセル
12 ピクセル
13L 左眼可視領域
13R 右眼可視領域
14L 左眼遮光領域
14R 右眼遮光領域
15 表示境界
20 バリア
21 透光領域
22 遮光領域
30 コントローラ
40 検出装置
41 ヘッドトラッキング境界
42(42a、42b) ヘッドトラッキング領域
100 HUD
110 光学部材
120 被投影部材
130 被投影面
140 光路
150 虚像

Claims (9)

  1. 第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有し、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアと、
    前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる、
    3次元表示システム。
  2. 前記コントローラは、前記バリアが位置する面に平行な面内にヘッドトラッキング境界を、前記透光領域の形状に基づいて仮想的に設定し、前記左眼及び前記右眼の位置が前記ヘッドトラッキング境界を通過したときに、前記表示境界を前記サブピクセルの1個分移動させる、請求項1に記載の3次元表示システム。
  3. 前記コントローラは、前記動作モードとして、前記表示装置の第1方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第1モードと、前記表示装置の第2方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第2モードとを有し、
    前記コントローラは、前記第1モードで動作する場合、前記ヘッドトラッキング境界の間隔を第1間隔に設定し、前記第2モードで動作する場合、前記ヘッドトラッキング境界の間隔を第2間隔に設定し、
    前記第1間隔に対する前記第2間隔の比は、前記サブピクセルの前記第1方向の長さに対する前記第2方向の長さの比である、請求項2に記載の3次元表示システム。
  4. 前記表示装置は、前記第1方向に沿って並ぶ複数のサブピクセルがピクセルを構成し、
    前記サブピクセルは、第1方向に沿った長さに対する第2方向に沿った長さの比がxであり、
    前記第1間隔に対する前記第2間隔の比がxである、請求項3に記載の3次元表示システム。
  5. 第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有し、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアと、
    前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記左眼及び前記右眼の位置に応じて前記表示境界を移動させるコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記表示装置の第1方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第1モード、又は、前記表示装置の第2方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第2モードで動作し、
    前記バリアは、前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記透光領域及び前記遮光領域の構成を同じままとし、前記第1方向及び前記第2方向に沿う面内において前記表示装置に対して90度回転する、
    3次元表示システム。
  6. 前記表示装置は、前記第1方向に沿って並ぶ複数のサブピクセルがピクセルを構成し、
    前記サブピクセルは、第1方向に沿った長さに対する第2方向に沿った長さの比がxであり、
    前記コントローラは、前記バリアが位置する面に平行な面内にヘッドトラッキング境界を、前記透光領域の形状に基づいて仮想的に設定し、前記左眼及び前記右眼の位置が前記ヘッドトラッキング境界を通過したときに、前記表示境界を前記サブピクセルの1個分移動させ、
    前記第1モードにおける表示境界に対する第2モードにおける表示境界の比はxである、請求項5に記載の3次元表示システム。
  7. 第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有し、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアと、
    前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記左眼及び前記右眼の位置に応じて前記表示境界を移動させるコントローラと
    を備え、
    前記表示装置は、前記第1方向に沿って並ぶ複数のサブピクセルがピクセルを構成し、
    前記コントローラは、前記表示装置の第1方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第1モード、又は、前記表示装置の第2方向が前記利用者から見て横方向に見えるように前記左眼画像及び前記右眼画像を前記表示装置に表示させる第2モードで動作し、
    前記バリアは、
    前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記透光領域及び前記遮光領域のバリア傾斜角を同じままとし、
    前記第2モードの開口率が第1モードの開口率に比べて小さく、
    前記第1モードと前記第2モードとの間で、前記第1方向及び前記第2方向に沿う面内において前記表示装置に対して90度回転する、
    3次元表示システム。
  8. 第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有し、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアと、
    前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラと、
    前記左眼画像及び右眼画像を、前記利用者に虚像として視認させる光学部材と
    を備え、
    前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる、
    ヘッドアップディスプレイシステム。
  9. 第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向に沿って格子状に配列されるサブピクセルを有し、前記サブピクセルの中で表示境界によって分けられる第1サブピクセル及び第2サブピクセルにそれぞれ左眼画像及び右眼画像を表示する表示装置と、
    前記左眼画像及び右眼画像を遮る遮光領域と、前記左眼画像の少なくとも一部を利用者の左眼に到達させ、前記右眼画像の少なくとも一部を利用者の右眼に到達させる透光領域とを有するバリアと、
    前記左眼及び前記右眼の位置を検出する検出装置と、
    前記表示装置に表示させる前記左眼画像及び右眼画像の両方の向きを互いに異ならせる複数の動作モードを有するコントローラと、
    前記左眼画像及び右眼画像を、前記利用者に虚像として視認させる光学部材と
    を含み、
    前記コントローラは、前記動作モードと、前記左眼及び前記右眼の位置の変化とに基づいて、前記表示境界を移動させる、ヘッドアップディスプレイシステムを備える、
    移動体。

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