JP7441333B2 - 3次元表示装置、画像表示システムおよび移動体 - Google Patents

3次元表示装置、画像表示システムおよび移動体 Download PDF

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Description

本開示は、3次元表示装置、画像表示システムおよび移動体に関する。
従来技術の一例は、特許文献1に記載されている。
特開2012-141331号公報
本開示の3次元表示装置は、表示部と、バリア部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。制御部は、前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の画像表示システムは、表示部と、バリア部と、カメラと、検出部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。カメラは、利用者の顔を撮像するように構成される。検出部は、前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される。制御部は、前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の移動体は、表示部と、バリア部と、カメラと、ウィンドシールドと、検出部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。カメラは、利用者の顔を撮像するように構成される。ウィンドシールドは、前記視差画像の画像光を利用者の眼に向けて反射する。検出部は、前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される。制御部は、前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
図1は、本開示の一実施形態に係る移動体の概略構成の一例を示す図である。 図2は、3次元投影装置の概略構成を示す図である。 図3は、表示部の構成例を示す平面図である。 図4は、バリア部の構成例を示す平面図である。 図5は、利用者の眼と表示部とバリア部との関係を示す模式図である。 図6Aは、視差画像の第1例を説明する図である。 図6Bは、視差画像の第2例を説明する図である。 図7は、利用者が視認する虚像の例を示す模式図である。 図8は、視差画像表示処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、視差画像表示処理の他の例を示すフローチャートである。
本開示の3次元表示装置の基礎となる3次元表示装置の構成として、表示パネルに表示される画像を、視差バリアを介して利用者の両眼に投影し、立体視を可能とする表示装置が知られている。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明がされる。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものである。図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
図1に示されるように、本開示の一実施形態に係る移動体10は、3次元投影システム100と、光学部材15とを備える。3次元投影システム100は、3次元投影装置12を含む。移動体10は、3次元投影システム100および3次元投影装置12を搭載しているといえる。
3次元投影装置12の位置は、移動体10の内部および外部において任意である。例えば、3次元投影装置12は、移動体10のダッシュボード内に位置してよい。3次元投影装置12は、光学部材15に向けて画像光を射出するように構成される。
光学部材15は、3次元投影装置12から射出された画像光を反射するように構成される。光学部材15で反射された画像光は、アイボックス16に到達する。アイボックス16は、例えば利用者13の体格、姿勢、および姿勢の変化等を考慮して、利用者13の眼5が存在しうると想定される実空間上の領域である。アイボックス16の形状は、任意である。アイボックス16は、平面的又は立体的な領域を含んでよい。図1に示されている実線の矢印は、3次元投影装置12から射出される画像光の少なくとも一部がアイボックス16まで到達する経路を示す。画像光が進む経路は、光路とも称される。利用者13の眼5がアイボックス16内に位置する場合、利用者13は、アイボックス16に到達する画像光によって、虚像14を視認可能である。虚像14は、光学部材15から眼5に到達する経路を前方に延長した、一点鎖線で示されている線の上に位置する。3次元投影装置12は、利用者13に虚像14を視認させることによって、ヘッドアップディスプレイとして機能しうる。光学部材15は、ウィンドシールド又はコンバイナ等を含んでよい。本実施形態において、光学部材15は、ウィンドシールドであるとする。図1において、利用者13の眼5が並ぶ方向は、x軸方向に対応する。鉛直方向は、y軸方向に対応する。x軸方向およびy軸方向に直交する方向は、z軸方向に対応する。
本開示における「移動体」は、例えば車両、船舶、および航空機等を含んでよい。車両は、例えば自動車、産業車両、鉄道車両、生活車両、および滑走路を走行する固定翼機等を含んでよい。自動車は、例えば乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含んでよい。産業車両は、例えば農業および建設向けの産業車両等を含んでよい。産業車両は、例えばフォークリフトおよびゴルフカート等を含んでよい。農業向けの産業車両は、例えばトラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機等を含んでよい。建設向けの産業車両は、例えばブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラ等を含んでよい。車両は、人力で走行するものを含んでよい。車両の分類は、上述した例に限られない。例えば、自動車は、道路を走行可能な産業車両を含んでよい。複数の分類に同じ車両が含まれてよい。船舶は、例えばマリンジェット、ボート、およびタンカー等を含んでよい。航空機は、例えば固定翼機および回転翼機等を含んでよい。
3次元投影システム100は、利用者13の眼5の位置を検出するように構成される検出装置11をさらに含んでよい。検出装置11は、利用者13の眼5の位置を検出し、検出した眼5の位置を3次元投影装置12に出力するように構成される。3次元投影装置12は、検出装置11が検出した利用者13の眼5の位置に基づいて、投影する画像を制御してよい。検出装置11の位置は、移動体10の内部および外部において任意である。例えば、検出装置11は、移動体10のダッシュボード内に位置しうる。検出装置11は、例えば有線、無線、およびCAN(Controller Area Network)等を介して眼5の位置を
示す情報を3次元投影装置12へ出力してよい。
検出装置11は、撮像装置を含んでよい。撮像装置は、例えばCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを含んでよい。撮像装置は、利用者13の顔を撮像可能である。撮像装置の撮像範囲は、アイボックス16を含む。利用者13は、例えば移動体10の運転者等を含んでよい。検出装置11は、撮像装置によって生成された撮像画像に基づいて、実空間における利用者13の両眼の位置を検出してよい。
検出装置11は、撮像装置を含まず、撮像装置に接続されてよい。検出装置11は、撮像装置からの信号を入力する入力端子を含んでよい。この場合、撮像装置は、入力端子に直接的に接続されてよい。検出装置11は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。検出装置11は、入力端子に入力された映像信号から利用者13の眼5の位置を検出してよい。
検出装置11は、例えば、センサを含んでよい。センサは、超音波センサ又は光センサ等であってよい。検出装置11は、センサによって利用者13の頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて、利用者13の眼5の位置を検出してよい。検出装置11は、2つ以上のセンサによって、利用者13の眼5の位置を三次元空間の座標として検出してよい。
図2に示されるように、3次元投影装置12は、3次元表示装置17と、光学素子18とを備える。3次元投影装置12は、画像表示モジュールとも称される。3次元表示装置17は、バックライト19と、表示面20aを有する表示部20と、バリア部21と、制御部24とを備える。3次元表示装置17は、通信部22をさらに備えてよい。3次元表示装置17は、記憶部23をさらに備えてよい。
光学素子18は、第1ミラー18aと、第2ミラー18bとを含んでよい。第1ミラー18aおよび第2ミラー18bの少なくとも一方は、光学的なパワーを有してよい。本実施形態において、第1ミラー18aは、光学的なパワーを有する凹面鏡であるとする。第2ミラー18bは、平面鏡であるとする。光学素子18は、3次元表示装置17に表示された画像を拡大する拡大光学系として機能してよい。図2に示される一点鎖線の矢印は、3次元表示装置17から射出される画像光の少なくとも一部が、第1ミラー18aおよび第2ミラー18bによって反射され、3次元投影装置12の外部に射出される経路を示す。3次元投影装置12の外部に射出された画像光は、光学部材15に到達し、光学部材15で反射されて利用者13の眼5に到達する。その結果、利用者13は、3次元表示装置17に表示された画像を視認できる。
光学素子18と光学部材15とは、3次元表示装置17から射出させる画像光を利用者13の眼5に到達させるように構成される。光学素子18と光学部材15とは、光学系30を構成してよい。言い換えれば、光学系30は、光学素子18と光学部材15とを含む。光学系30は、3次元表示装置17から射出される画像光を一点鎖線で示されている光路に沿って利用者13の眼5に到達させるように構成される。光学系30は、利用者13に視認させる画像が拡大したり縮小したりするように、画像光の進行方向を制御してよい。光学系30は、利用者13に視認させる画像の形状を所定の行列に基づいて変形させるように、画像光の進行方向を制御してよい。
光学素子18は、例示される構成に限られない。ミラーは、凹面鏡であってよいし、凸面鏡であってよいし、平面鏡であってよい。ミラーが凹面鏡又は凸面鏡である場合、その形状は、少なくとも一部に球面形状を含んでよいし、少なくとも一部に非球面形状を含んでよい。光学素子18を構成する要素の数は、2つに限られず、1つであってよいし、3つ以上であってよい。光学素子18は、ミラーに限られずレンズを含んでよい。レンズは、凹面レンズであってよいし、凸面レンズであってよい。レンズの形状は、少なくとも一部に球面形状を含んでよいし、少なくとも一部に非球面形状を含んでよい。
バックライト19は、利用者13から見て、表示部20およびバリア部21より光路に沿って遠い側に位置する。本開示の以降の記載において、近いおよび遠いの比較表現は、光路に沿った遠近を示すものとする。バックライト19は、バリア部21と表示部20とに向けて光を射出するように構成される。バックライト19が射出した光の少なくとも一部は、一点鎖線で示されている光路に沿って進行し、利用者13の眼5に到達する。バックライト19は、LED(Light Emission Diode)又は有機EL若しくは無機EL等の発光素子を含んでよい。バックライト19は、発光強度、および、その分布を制御可能に構成されてよい。
表示部20は、表示パネルを含む。表示部20は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の液晶デバイスであってよい。本実施形態において、表示部20は、透過型の液晶表示パネルを含むとする。表示部20は、この例に限られず、種々の表示パネルを含んでよい。
表示部20は、複数の画素を有し、各画素においてバックライト19から入射する光の透過率を制御し、利用者13の眼5に到達する画像光として射出するように構成される。利用者13は、表示部20の各画素から射出される画像光によって構成される画像を視認する。
バリア部21は、入射してくる光の進行方向を規定するように構成される。バリア部21が、光路に沿って表示部20よりバックライト19に近い側に位置する場合、バックライト19から射出される光は、バリア部21に入射し、さらに表示部20に入射する。この場合、バリア部21は、バックライト19から射出される光の一部を遮ったり減衰させたりし、他の一部を表示部20に向けて透過させるように構成される。表示部20は、バリア部21によって規定された方向に進行する入射光を、同じ方向に進行する画像光としてそのまま射出するように構成される。表示部20が、光路に沿ってバリア部21よりバックライト19に近い側に位置する場合、バックライト19から射出される光は、表示部20に入射し、さらにバリア部21に入射する。この場合、バリア部21は、表示部20から射出される画像光の一部を遮ったり減衰させたりし、他の一部を利用者13の眼5に向けて透過させるように構成される。
表示部20とバリア部21とのどちらが利用者13の近くに位置するかにかかわらず、バリア部21は、画像光の進行方向を制御できる。バリア部21は、表示部20から射出される画像光の一部を利用者13の左眼5Lおよび右眼5R(図5参照)のいずれかに到達させ、画像光の他の一部を利用者13の左眼5Lおよび右眼5Rの他方に到達させるように構成される。バリア部21は、画像光の少なくとも一部の進行方向を利用者13の左眼5Lと右眼5Rとに分けるように構成される。左眼5Lおよび右眼5Rはそれぞれ、第1眼および第2眼ともいう。本実施形態において、バリア部21は、バックライト19と表示部20との間に位置する。バックライト19から射出される光が先にバリア部21に入射し、進行方向が規定された光が表示部20に入射する。
バリア部21によって画像光の進行方向が規定されることによって、利用者13の左眼5Lおよび右眼5Rそれぞれに異なる画像光が到達しうる。その結果、利用者13は、左眼5Lおよび右眼5Rそれぞれで異なる画像を視認しうる。
本実施形態において、図3に示されるように、表示部20は、表示面20a上に、第1表示領域201と、第2表示領域202とを有する。第1表示領域201は、利用者13の左眼5Lで視認される左眼視認領域201Lと、利用者13の右眼5Rで視認される右眼視認領域201Rとを含む。表示部20は、第1表示領域201に、利用者13の左眼5Lに視認させる左眼視認画像(以下、単に左眼画像という)と利用者13の右眼5Rに視認させる右眼視認画像(以下、単に右眼画像という)とを含む視差画像を表示するように構成される。視差画像は、利用者13の左眼5Lおよび右眼5Rそれぞれに投影される画像であって、利用者13の両眼に視差を与える画像である。表示部20は、左眼視認領域201Lに左眼画像を表示し、右眼視認領域201Rに右眼画像を表示するように構成される。つまり、表示部20は、左眼視認領域201Lと右眼視認領域201Rとに視差画像を表示するように構成される。左眼視認領域201Lと右眼視認領域201Rとは、視差方向を表すu軸方向に並んでいるとする。左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rは、視差方向に直交するv軸方向に沿って延在してよいし、v軸方向に対して所定角度で傾斜する方向に延在してよい。つまり、左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rは、視差方向の成分を含む所定方向に沿って交互に並んでいてよい。左眼視認領域201Lと右眼視認領域201Rとが交互に並ぶピッチは、視差画像ピッチともいう。左眼視認領域201Lと右眼視認領域201Rとは、互いに隣接していてよい。表示部20は、第2表示領域202に平面画像を表示するように構成される。平面画像は、利用者13の眼5に視差を与えず、立体視されない画像であるとする。第2表示領域202は、第1表示領域201のような左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rの区別が無くてよい。
図4に示されるように、バリア部21は、第1バリア領域211と、第2バリア領域212とを有する。バリア部21が利用者13から見て表示部20より近い側に位置する場合、バリア部21は、表示部20から射出される画像光の透過率を制御するように構成される。第1バリア領域211は、表示部20の第1表示領域201に対応し、第1表示領域201から射出される視差画像に係る画像光の透過率を制御するように構成される。第1バリア領域211は、減光領域21aと、透光領域21bとを有する。透光領域21bは、表示部20からバリア部21に入射する光を透過させるように構成される。透光領域21bは、第1所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第1所定値は、例えば100%であってよいし、100%に近い値であってよい。減光領域21aは、表示部20からバリア部21に入射する光を減光するように構成される。減光領域21aは、第2所定値以下の透過率で光を透過させてよい。第2所定値は、例えば0%であってよいし、0%に近い値であってよい。第1所定値は、第2所定値より大きい値に設定されてよい。第1所定値に対する第2所定値の比率は、一例で、1/100に設定されてよい。第1所定値に対する第2所定値の比率は、他の例で、1/1000に設定されてよい。
減光領域21aと透光領域21bとは、視差方向を表すu軸方向に交互に並ぶとする。減光領域21aと透光領域21bとの境界は、図4に例示されているように視差方向に直交するv軸方向に沿ってよいし、v軸方向に対して所定角度で傾斜する方向に沿ってよい。言い換えれば、減光領域21aと透光領域21bとは、視差方向の成分を含む所定方向に沿って交互に並んでよい。
減光領域21aおよび透光領域21bの形状は、表示部20の左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rの形状に基づいて決定されてよい。逆に言えば、左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rの形状は、減光領域21aおよび透光領域21bの形状に基づいて決定されてよい。
第2バリア領域212は、表示部20の第2表示領域202に対応し、第2表示領域202から射出される平面画像に係る画像光の透過率を制御するように構成される。第2バリア領域212は、領域全体が第3所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第3所定値は、第1所定値と同じであってよく、例えば100%であってよいし、100%に近い値であってよい。
本実施形態において、バリア部21は、利用者13から見て表示部20より光路に沿って遠い側に位置している。バリア部21は、バックライト19から表示部20に向けて入射する光の透過率を制御するように構成される。透光領域21bは、バックライト19から表示部20に向けて入射する光を透過させるように構成される。減光領域21aは、バックライト19から表示部20に入射する光を減光するように構成される。このようにすることで、第1表示領域201に入射する光の進行方向は、所定方向に限定される。その結果、画像光の一部は、バリア部21によって利用者13の左眼5Lに到達するように制御されうる。画像光の他の一部は、バリア部21によって利用者13の右眼5Rに到達するように制御されうる。
バリア部21は、例えば、透光板と、透光板の一方の表面に、視差方向に沿って間隔を空けて位置する減光材と、を含む構成であってよい。透光板は、光を第1所定値以上の透過率で透過させる材料で構成された板状部材である。板状部材は、板状、シート状またはフィルム状などと称される部材を含む。透光板を構成する材料としては、例えば、樹脂材料およびガラス材料などを用いることができる。減光材は、光を第2所定値以下の透過率で透過させる材料で構成される。減光材を構成する材料としては、例えば、樹脂中に光吸収物質が分散されたもの、ガラス中に光吸収物質が分散されたもの、金属材料などを用いることができる。第1バリア領域211において、減光材の位置する領域が減光領域21aとなり、それ以外の部分が透光領域21bとなる。バリア部21は、透光板の表面に減光材を貼り付ける、印刷する、蒸着するなど減光材を構成する材料に応じた方法で作製することができる。
制御部24は、表示部20を制御するように構成される。制御部24は、バックライト19を制御してよい。制御部24は、検出装置11から利用者13の眼5の位置に関する情報を取得し、その情報に基づいて表示部20またはバックライト19を制御してよい。制御部24は、例えばプロセッサとして構成される。制御部24は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部24は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。
通信部22は、外部装置と通信可能なインタフェースを含んでよい。外部装置は、例えば検出装置11を含んでよい。通信部22は、検出装置11から情報を取得し、制御部24に出力してよい。本開示における「通信可能なインタフェース」は、例えば物理コネクタ、および無線通信機を含んでよい。物理コネクタは、電気信号による伝送に対応した電気コネクタ、光信号による伝送に対応した光コネクタ、および電磁波による伝送に対応した電磁コネクタを含んでよい。電気コネクタは、IEC60603に準拠するコネクタ、USB規格に準拠するコネクタ、又はRCA端子に対応するコネクタを含んでよい。電気コネクタは、EIAJ CP-121aAに規定されるS端子に対応するコネクタ、又はEIAJ RC-5237に規定されるD端子に対応するコネクタを含んでよい。電気コネクタは、HDMI(登録商標)規格に準拠するコネクタ、又はBNC(British Naval Connector又はBaby-series N Connector等)を含む同軸ケーブルに対応するコネクタを含んでよい。光コネクタは、IEC 61754に準拠する種々のコネクタを含んでよい。無線通信機は、Bluetooth(登録商標)、およびIEEE802.1aを含む各規格に準拠する無線通信機を含んでよい。無線通信機は、少なくとも1つのアンテナを含む。
記憶部23は、各種情報、又は3次元表示装置17の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部23は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部23は、制御部24のワークメモリとして機能してよい。記憶部23は、制御部24に含まれてよい。
図5に示されるように、バックライト19から射出された光は、バリア部21と表示部20とを透過して利用者13の眼5に到達する。バックライト19から射出された光が眼5に到達するまでの経路は、破線で表されている。バリア部21の透光領域21bを透過して右眼5Rに到達する光は、表示部20の右眼視認領域201Rを透過する。つまり、右眼5Rは、透光領域21bを透過した光によって右眼視認領域201Rを視認できる。バリア部21の透光領域21bを透過して左眼5Lに到達する光は、表示部20の左眼視認領域201Lを透過する。つまり、左眼5Lは、透光領域21bを透過した光によって左眼視認領域201Lを視認できる。
表示部20は、右眼視認領域201Rおよび左眼視認領域201Lに、それぞれ右眼画像および左眼画像を表示するように構成される。これによって、バリア部21は、左眼画像に係る画像光を左眼5Lに到達させ、右眼画像に係る画像光を右眼5Rに到達させるように構成される。つまり、透光領域21bは、左眼画像に係る画像光を利用者13の左眼5Lに到達させ、右眼画像に係る画像光を利用者13の右眼5Rに到達させるように構成される。このようにすることで、3次元表示装置17は、利用者13の両眼に対して視差画像を投影できる。利用者13は、左眼5Lと右眼5Rとで視差画像を見ることによって、画像を立体視できる。
表示部20の第2表示領域202に表示される平面画像は、利用者13の眼5に視差を与えない画像であるので、右眼画像および左眼画像の区別がなく、利用者13の左眼5Lと右眼5Rとで同じ画像を見ればよい。
バリア部21の透光領域21bを透過した光は、表示部20の表示面20aから射出されて画像光となり、光学素子18を介して光学部材15に到達する。画像光は、光学部材15で反射されて利用者13の眼5に到達する。これにより、利用者13の眼5は、光学部材15よりz軸の負の方向の側に位置する第2虚像14bを視認できる。第2虚像14bは、表示面20aが表示している画像に対応する。バリア部21の透光領域21bと減光領域21aとは、光学部材15の前方であって第2虚像14bのz軸の負の方向の側に第1虚像14aをつくる。図1に示すように、利用者13は、見かけ上、第2虚像14bの位置に表示部20が存在し、第1虚像14aの位置にバリア部21が存在するかのように、画像を視認しうる。
表示面20aに表示される画像に係る画像光は、バリア部21によって規定される方向に向けて、3次元表示装置17から射出される。光学素子18は、画像光を反射したり屈折させたりし、光学部材15に向けて射出するように構成される。光学部材15は、画像光を反射し、利用者13の眼5に向けて進行させる。画像光が利用者13の眼5に入射することによって、利用者13は、視差画像を虚像14として視認する。利用者13は、虚像14を視認することによって立体視できる。虚像14のうち視差画像に対応する画像は、視差虚像とも称される。視差虚像は、光学系30を介して投影される視差画像であるともいえる。虚像14のうち平面画像に対応する画像は、平面虚像とも称される。平面虚像は、光学系30を介して投影される平面画像であるともいえる。
利用者13が立体視している場合において、左眼5Lに右眼画像の一部が入射したり、右眼5Rに左眼画像の一部が入射したりするクロストークによって、利用者13が立体視を失うことがある。クロストークは、利用者13に提供する視差画像の表示品質を低下させる。バリア部21は、左眼画像を右眼5Rに到達させないようにし、右眼画像を左眼5Lに到達させないようにする。つまり、減光領域21aは、左眼画像に係る画像光を利用者13の右眼5Rに到達させないように、右眼画像に係る画像光を利用者13の左眼5Lに到達させないように構成される。このようにすることで、利用者13は、左眼5Lで左眼画像だけを視認し、右眼5Rで右眼画像だけを視認できる。その結果、クロストークを減少させることができる。
表示部20に表示される視差画像には、実風景を表す視差画像および疑似的な3次元空間を表す視差画像など種々の視差画像が含まれる。このような視差画像においては、1つの視差画像内で視差量が異なる場合がある。例えば、1つの視差画像内では、遠くにある物体ほど視差量が大きく、近くにある物体ほど視差量が小さい。また、例えば、視差画像内に利用者13に注視させるための文字、イラスト、アイコンなどを表示させる場合がある。この場合、物体の距離とは関係なく、適宜視差量が設定される。表示部20に表示される視差画像は、視差量が大きいほどクロストークが発生しやすくなる。例えば、視差画像において、近くにある物体を表示する領域は、比較的視差量が小さく、バリア部21によってクロストークを減少させることができるが、比較的視差量が大きな遠くにある物体を表示する領域では、クロストークが発生し、視差画像の表示品質が低下してしまう。
本実施形態の3次元表示装置17では、制御部24が、視差画像の視差量に応じて、右眼画像と左眼画像との間に黒画像を表示させる。クロストークを発生させるのは、例えば、左眼5Lに右眼画像の一部が入射してしまうことによる。左眼5Lに入射してしまう右眼画像の一部とは、隣接する左眼画像との境界近傍部分である。右眼画像と左眼画像との間に黒画像を表示させることで、左眼5Lに入射してしまうはずの右眼画像が黒画像となるので、クロストークが減少する。右眼5Rに左眼画像の一部が入射してしまう場合も同様である。また、視差量が大きいほど左眼5Lに入射してしまう右眼画像が多くなるので、視差量が大きいほど、表示させる黒画像を大きくすれば、クロストークを減少させることができる。
視差量は、例えば、表示部20に表示される視差画像を複数の領域に分けた場合に、領域ごとに設定される。上記のように、遠くにある物体を含む領域は比較的大きな視差量が設定され、近くにある物体を含む領域は、比較的小さな視差量が設定される。
右眼画像と左眼画像とは、例えば、1つの画像と、これに対応付けられた距離情報(深度情報)と、に基づいて、制御部24によって生成されてよい。画像に含まれる各物体(オブジェクト)には、基準位置からの距離(深度)を表す距離情報が設定されている。制御部24は、この距離情報に従って、各物体の視差量を算出し、算出した視差量に応じて右眼画像と左眼画像とを生成する。制御部24は、生成した右眼画像を右眼視認領域201Rに表示させ、生成した左眼画像を左眼視認領域201Lに表示させるように表示部20を制御する。
右眼画像と左眼画像とは、例えば、2つの画像に基づいて、制御部24によって生成されてよい。2つの画像は、ステレオカメラのような2つのレンズを有するカメラによって同時に撮像された2つの画像であってよい。2つの画像は、レンズ位置が異なるように配置した2つのカメラによって同時に撮像された2つの画像であってよい。制御部24は、2つの画像の一方から右眼画像を切り出し、切り出した右眼画像を右眼視認領域201Rに表示させる。制御部24は、2つの画像の他方から左眼画像を切り出し、切り出した左眼画像を左眼視認領域201Lに表示させる。2つの画像は、同じ被写体(物体)を撮像しても、画像ごとに異なって撮像される。制御部24は、画像ごとの異なりに基づいて視差量を算出することができる。
図6Aは、視差画像の第1例を説明する図である。第1例は、視差量が比較的小さい場合であって、黒画像を表示しない例である。視差量が小さいと、バリア部21によってクロストークが減少するので、黒画像を表示しなくてよい。表示部20は、u軸方向およびu軸方向に直交するv軸方向に沿って格子配列される複数のサブピクセル120を含む。図6Aに示す例では、左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rは、それぞれu軸方向に沿って4つのサブピクセル120で構成される。左眼視認領域201Lを構成する4つのサブピクセル120をL1、L2、L3、L4で表す。右眼視認領域201Rを構成する4つのサブピクセル120をR1、R2、R3、R4で表す。L4とR1とは互いに隣接するサブピクセル120であり、L1とR4とは、互いに隣接するサブピクセル120である。制御部24は、生成した左眼画像を左眼視認領域201LのL1、L2、L3、L4の4つのサブピクセル120に表示させる。制御部24は、生成した右眼画像を右眼視認領域201RのR1、R2、R3、R4の4つのサブピクセル120に表示させる。利用者13は、左眼5Lで左眼画像を視認し、右眼5Rで右眼画像を視認する。
図6Bは、視差画像の第2例を説明する図である。第2例は、視差量が比較的大きい場合であって、黒画像を表示する例である。視差量が大きいと、バリア部21を用いてもクロストークが発生してしまうので、黒画像を表示すればよい。制御部24は、左眼画像を構成するサブピクセル120のうち、右眼画像に隣接するサブピクセル120の階調を最も暗い階調とする。制御部24は、右眼画像を構成するサブピクセル120のうち、左眼画像に隣接するサブピクセル120の階調を最も暗い階調とする。図6Bに示す例では、L1、L4のサブピクセル120およびR1、R4のサブピクセル120を最も暗い階調とする。最も暗い階調のサブピクセル120は、表示部20に入射する光の透過率が最も低い階調となり、これらのサブピクセル120によって右眼画像と左眼画像との間に黒画像が表示される。視差量が大きい場合に、クロストークを生じさせる要因となるサブピクセル120を最も暗い階調として黒画像を表示させることで、クロストークを減少させることができる。
第2例では、右眼画像および左眼画像を構成する4つのサブピクセル120のうち、2つのサブピクセル120を黒画像表示としている。例えば、視差量が第1例より大きく、第2例より小さい場合は、右眼画像および左眼画像を構成する4つのサブピクセル120のうち、1つのサブピクセル120を黒画像表示とすればよい。例えば、視差量が第2例より大きい場合は、右眼画像および左眼画像を構成する4つのサブピクセル120のうち、3つのサブピクセル120を黒画像表示とすればよい。このように、制御部24は、視差量が大きいほど、表示させる黒画像を大きくしてよい。
図7は、利用者が視認する虚像の例を示す模式図である。本例は、利用者13が移動体10の運転者である場合に視認される虚像14の例である。利用者13は、ウィンドシールドを通して移動体10前方の風景を見ており、これに重なるようにして虚像14が視差虚像として視認される。本例では、虚像14は、スピードメータを表すイラストおよび各種情報を表すアイコンなどが表示する第1領域141と、前方を走行する自動車を認識した線画像など実風景に関連した画像を表示する第2領域142と、を含む。第1領域141の画像は、利用者13が注視し易いように、例えば、利用者13側に浮き上がって見えるように表示すればよく、比較的視差量が小さい。第1領域141の画像は、視差量を0としてよい。比較的視差量が小さい場合または視差量が0の場合、制御部24は、図6Aに示した第1例のように、右眼画像と左眼画像との間に黒画像を表示しなくてよい。第1領域141は、平面虚像として視認されてよい。
第2領域142の画像は、前方を走行する自動車など実風景に関連したものであり、距離感が異なるように表示される。表示する物体(オブジェクト)の距離に応じて視差量が異なり、遠くの物体であるほど視差量が大きい。第2領域142の画像は、比較的視差量が大きく、制御部24は、図6Bに示した第2例のように、右眼画像と左眼画像との間に黒画像を表示させる。制御部24は、第2領域142において、視差量が大きいほど、表示させる黒画像を大きくしてよい。制御部24は、第2領域142において、視差量が小さい場合または視差量が0の場合、第1領域141と同様に、右眼画像と左眼画像との間に黒画像を表示しなくてよい。
利用者13の眼5の位置に基づく表示部20の制御について説明する。3次元投影装置12は、検出装置11が検出した利用者13の眼5の位置に基づいて、投影する画像を制御してよい。利用者13の眼5の位置が変化すると、制御部24は、表示部20の左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rに表示する画像を変化させる。図6Aに示した例では、左眼視認領域201Lは、L1、L2、L3、L4の4つのサブピクセル120で構成され、右眼視認領域201Rは、R1、R2、R3、R4の4つのサブピクセル120で構成される。左眼画像の中央位置であるL2とL3との間を基準位置とし、右眼画像の中央位置であるR2とR3との間を基準位置とする。制御部24は、検出装置11で検出された利用者13の眼5の位置が、基準位置に対応する位置を含む一定範囲内であれば、左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rに表示する画像を維持する。制御部24は、検出装置11で検出された利用者13の眼5の位置が、一定範囲外に移動すると左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rに表示する画像を変化させる。
例えば、視差量に応じて表示させる黒画像がサブピクセル1つ分である場合、制御部24は、左眼視認領域201Lにおいて、L1のサブピクセル120を黒表示とし、L2、L3、L4の3つのサブピクセル120に左眼画像を表示する。左眼画像の中央位置は、L3のサブピクセル120の中央となる。黒画像を表示させない場合の基準位置がL2とL3との間であったのに対して、黒画像を表示させた場合の基準位置は、L3のサブピクセル120の中央にシフトする。制御部24は、黒画像を表示させた場合、シフトした基準位置に基づく一定範囲を設定し、検出装置11で検出された利用者13の眼5の位置に応じて左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rに表示する画像を制御すればよい。
図8は、視差画像表示処理の一例を示すフローチャートである。本フローは、制御部24が、表示部20に1つの視差画像を表示させる場合の処理であって、このような表示処理が、表示させる視差画像ごとに繰り返し実行される。ステップA1で、オブジェクトを含む画像と、オブジェクトに対応付けられた距離情報とが入力されると、制御部24は、ステップA2で、距離情報に基づいて、オブジェクトに対する視差量を算出する。オブジェクトが複数ある場合は、オブジェクトごとに視差量を算出する。ステップA3で、制御部24は、算出した視差量に応じて右眼画像と左眼画像とを生成する。ステップA4で、制御部24は、視差量に応じて黒画像を決定する。ステップA5で、制御部24は、右眼画像、左眼画像および黒画像を含む視差画像を表示部20に表示させる。
図9は、視差画像表示処理の他の例を示すフローチャートである。本フローは、制御部24が、表示部20に1つの視差画像を表示させる場合の処理であって、このような表示処理が、表示させる視差画像ごとに繰り返し実行される。ステップB1で、右眼用元画像および左眼用元画像が入力されると、制御部24は、ステップB2で、左眼視認領域201Lおよび右眼視認領域201Rの形状に従って、右眼用元画像および左眼用元画像から、右眼画像および左眼画像を切り出す。ステップB3で、制御部24は、切り出した右眼画像および左眼画像を比較して視差量を算出する。ステップB4で、制御部24は、視差量に応じて黒画像を決定する。ステップB5で、制御部24は、右眼画像、左眼画像および黒画像を含む視差画像を表示部20に表示させる。
本開示において「第1」および「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」および「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1眼と第2眼は、識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」および「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠、大きい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
本開示において、x軸、y軸、およびz軸は、説明の便宜上設けられたものであり、互いに入れ替えられてよい。本開示に係る構成は、x軸、y軸、およびz軸によって構成される直交座標系を用いて説明されてきた。本開示に係る各構成の位置関係は、直交関係にあると限定されるものではない。
本開示は次の実施の形態が可能である。
本開示の3次元表示装置は、表示部と、バリア部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。制御部は、前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の画像表示システムは、表示部と、バリア部と、カメラと、検出部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。カメラは、利用者の顔を撮像するように構成される。検出部は、前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される。制御部は、前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の移動体は、表示部と、バリア部と、カメラと、ウィンドシールドと、検出部と、制御部とを備える。表示部は、右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される。バリア部は、前記視差画像の画像光の進行方向を規定する。カメラは、利用者の顔を撮像するように構成される。ウィンドシールドは、前記視差画像の画像光を利用者の眼に向けて反射する。検出部は、前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される。制御部は、前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する。制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる。
本開示の3次元表示装置によれば、クロストークを減少させ、表示品質が改善された視差画像を表示することができる。
本開示の画像表示システムによれば、クロストークを減少させ、表示品質が改善された視差画像を表示することができる画像表示システムを提供することができる。
本開示の移動体によれば、クロストークを減少させ、表示品質が改善された視差画像を表示することができる移動体を提供することができる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、また、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
5 眼(5L:左眼、5R:右眼)
10 移動体
11 検出装置
12 3次元投影装置(画像表示モジュール)
13 利用者
14 虚像(14a:第1虚像、14b:第2虚像)
15 光学部材
16 アイボックス
17 3次元表示装置
18 光学素子(18a:第1ミラー、18b:第2ミラー)
19 バックライト
20 表示部(20a:表示面)
201 第1表示領域
201L 左眼視認領域
201R 右眼視認領域
202 第2表示領域
21 バリア部(21a:減光領域、21b:透光領域)
211 第1バリア領域
212 第2バリア領域
22 通信部
23 記憶部
24 制御部
30 光学系
100 3次元投影システム
120 サブピクセル
141 第1領域
142 第2領域

Claims (7)

  1. 右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される表示部と、
    前記視差画像の画像光の進行方向を規定するバリア部と、
    前記表示部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる、3次元表示装置。
  2. 請求項1記載の3次元表示装置であって、
    前記制御部は、前記視差画像の領域ごとの視差量に応じて、当該領域内の前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる、3次元表示装置
  3. 請求項2記載の3次元表示装置であって、
    前記制御部は、視差量が大きいほど、表示させる黒画像を大きくする、3次元表示装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の3次元表示装置であって、
    前記制御部は、視差量が0の場合、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示しない、3次元表示装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の3次元表示装置であって、
    前記制御部は、前記右眼視認画像または前記左眼視認画像の少なくともいずれかの一部を黒画像に置き換えることで、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる、3次元表示装置。
  6. 右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される表示部と、
    前記視差画像の画像光の進行方向を規定するバリア部と、
    利用者の顔を撮像するように構成されるカメラと、
    前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される検出部と、
    前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる、画像表示システム。
  7. 右眼視認画像および左眼視認画像を含む視差画像を表示可能に構成される表示部と、
    前記視差画像の画像光の進行方向を規定するバリア部と、
    利用者の顔を撮像するように構成されるカメラと、
    前記視差画像の画像光を利用者の眼に向けて反射するウィンドシールドと、
    前記カメラから出力された撮像画像から利用者の眼の位置を検出するように構成される検出部と、
    前記検出部で検出された利用者の眼の位置に応じて前記表示部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記視差画像の視差量に応じて、前記右眼視認画像と前記左眼視認画像との間に黒画像を表示させる、移動体。
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