以下に、本願に係る表示処理プログラム、表示処理装置、および表示処理方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示処理プログラム、表示処理装置、および表示処理方法が限定されるものではない。
〔1.表示処理〕
図1を用いて、実施形態に係る表示処理について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の説明図であり、本実施形態においては、表示処理装置の一例である端末装置1によってコンテンツの表示処理が実行される。端末装置1の表示処理によって表示されるコンテンツは、スポーツやゲームなどの競技の試合状況を示すコンテンツであり、以下、サッカーの試合状況を示すコンテンツを一例として説明する。
図1に示すように、情報提供装置3は、ネットワーク(図示せず)を介して端末装置1に第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を送信する(ステップS1,S2)。第一コンテンツC1は、端末装置1のユーザUに文字をベースとして試合状況を伝達するコンテンツであり、試合状況を表す文字の情報を含む。第二コンテンツC2は、ユーザUにアニメーションをベースとして試合状況を伝達するコンテンツであり、試合状況を表すアニメーションの情報を含む。第一コンテンツC1をテキスト速報と呼ぶことができ、第二コンテンツC2をビジュアル速報と呼ぶことができる。
第一コンテンツC1は、互いに関連付けられた時間情報および表示情報を有する生成情報C111〜C11n(nは2以上の整数)を含む時系列情報を有する。同様に、第二コンテンツC2は、互いに関連付けられた時間情報および表示情報を有する生成情報C121〜C12m(mは2以上の整数)を含む時系列情報を有する。以下、生成情報C111〜C11nを各々区別せずに示す場合、生成情報C11と記載し、生成情報C121〜C12mを各々区別せずに示す場合、生成情報C12と記載する。また、生成情報C11,C12を各々区別せずに示す場合、生成情報C10と記載する。
生成情報C11および生成情報C12に各々含まれる時間情報は、試合の経過時間に関する情報を含む。試合の経過時間とは、試合が開始してからの経過時間であり、サッカーの場合、前半の経過時間と後半の経過時間とがある。前半の経過時間は、前半のキックオフからの経過時間であり、後半の経過時間は、後半のキックオフからの経過時間である。
また、生成情報C11に含まれる表示情報には、試合状況を表す文字情報が含まれる。生成情報C12に含まれる表示情報には、試合状況を表すアニメーションの画像を生成するための情報が含まれる。
情報提供装置3は、第一コンテンツC1の各生成情報C11および第二コンテンツC2の各生成情報C12をリアルタイムに端末装置1に送信する。具体的には、情報提供装置3は、試合の進行状況に応じて生成情報C111〜C11nの順に生成して送信する。同様に、情報提供装置3は、試合の進行状況に応じて生成情報C121〜C12mの順に生成して送信する。
端末装置1は、ネットワークを介して情報提供装置3から順次送信される第一コンテンツC1の生成情報C11および第二コンテンツC2の生成情報C12を取得する取得処理を行う(ステップS3)。端末装置1は、生成情報C11を取得する毎および生成情報C12を取得する毎に第1表示処理を行う(ステップS4)。
第一表示処理によって端末装置1の表示画面30が試合の進行状況に応じてほぼリアルタイムに更新される。なお、ここでの「ほぼリアルタイム」とは、試合の現実の進行状況よりも数秒または数十秒遅れていることのみならず、数分以上遅れている場合を含んでもよい。以下、第一表示処理をリアルタイム表示と記載する場合がある。
端末装置1の表示画面30は、端末装置1の表示部(後述の図3参照)に表示される画面である。表示画面30には、第一コンテンツC1を表示する表示領域31と、第二コンテンツC2を表示する表示領域32とが含まれる。
端末装置1は、第一コンテンツC1の生成情報C11を取得する度に、取得した生成情報C11に基づいて、表示領域31を更新する。例えば、図1に示すように生成情報C11k(1≦k<n)と生成情報C11k+1とが表示領域31に表示された状態において、端末装置1は、生成情報C11k+2を取得すると、生成情報C11k+2を表示領域31における最下部に表示する。
このとき、生成情報C11k,C11k+1は上方へ移動され、生成情報C11kの一部または全部が表示領域31外になる。なお、表示領域31に生成情報C11が表示されるとは、生成情報C11の表示情報に基づく文字や画像が表示領域31に表示されることを意味し、生成情報C11の表示情報そのものを表示しなくてもよい。また、端末装置1は、生成情報C11k+2を取得すると、生成情報C11k+2を表示領域31における最上部に表示することもできる。このとき、生成情報C11k+1,C11kは下方へ移動され、生成情報C11kの一部または全部が表示領域31外になる。このように、端末装置1は、時間の流れが現在から過去に向けて表示領域31における上から下へ向かう方向に複数の生成情報C11を配列することができる。
同様に、端末装置1は、第二コンテンツC2の生成情報C12を取得する度に、取得した生成情報C12に基づいて、表示領域32を更新する。図1に示す例では、表示領域32には、アニメーション表示領域35と、ゲージ表示領域36とが含まれる。端末装置1は、取得した生成情報C12に基づいて、アニメーション表示領域35とゲージ表示領域36とを更新する。
アニメーション表示領域35は、生成情報C12に含まれる表示情報に基づいて更新される。例えば、生成情報C12p(1≦p<m)に含まれる表示情報に基づく画像がアニメーション表示領域35に表示されているとする。この場合、端末装置1は、生成情報C12p+1を取得すると、アニメーション表示領域35の画像を生成情報C12p+1に含まれる表示情報に基づく画像に変更する。端末装置1は、生成情報C12を取得する毎にアニメーション表示領域35の画像を繰り返し変更することでアニメーション表示を行う。
ゲージ表示領域36は、生成情報C12に含まれる時間情報に基づいて更新される。ゲージ表示領域36には、試合の経過時間を示す試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43が表示される。端末装置1は、生成情報C12を取得する毎に試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43を更新する。
図1に示す例では、試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43が、試合の経過時間が後半の1/4程度経過している状態であることが示される。そして、アニメーション表示領域35には、試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43で示される経過時間に対応する画像が表示される。
端末装置1は、第一コンテンツC1の生成情報C11を取得する度に、取得した生成情報C11を記憶部(図3参照)に記憶し、第二コンテンツC2の生成情報C12を取得する度に、取得した生成情報C12を記憶部に記憶する記憶処理を行う(ステップS5)。
端末装置1は、第一コンテンツC1の時間情報と第二コンテンツC2の時間情報とに基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する第二表示処理を行うことができる(ステップS6)。例えば、試合時間ゲージ42の経過時間ポインタ43を移動する操作である移動操作がユーザUによって行われたとする。この場合、端末装置1は、移動操作による移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報を含む生成情報C12を記憶部から取得し、取得した時間情報を含む生成情報C12に基づいて、表示領域32を更新する。
さらに、端末装置1は、移動操作による移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11を記憶部から取得し、取得した時間情報を含む生成情報C11に基づいて、表示領域31を更新する。
例えば、移動操作による移動後の経過時間ポインタ43の位置が後半5分を示す位置であるとする。この場合、端末装置1は、後半5分を示す時間情報を含む生成情報C11,C12を記憶部から取得し、取得した時間情報を含む生成情報C11,C12に基づいて、表示領域31,32を更新する。なお、端末装置1は、後半5分を示す時間情報を含む生成情報C11,C12がない場合、後半5分よりも過去であって後半5分に最も近い時間を示す時間情報を含む生成情報C11,C12を記憶部から取得する。そして、端末装置1は、取得した時間情報を含む生成情報C11,C12に基づいて、表示領域31,32を更新する。
このように、端末装置1は、第一コンテンツC1の時間情報と第二コンテンツC2の時間情報とに基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。これにより、互いに試合の経過時間が同一または近い第一コンテンツC1および第二コンテンツC2が表示画面30に表示される。
したがって、ユーザUは、経過時間ポインタ43の位置を移動した場合であっても、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を連動させて表示画面30に表示することができ、試合の進行状況を複数のコンテンツから迅速且つ的確に把握することができる。
また、端末装置1は、第一表示処理においては、生成情報C11を取得する毎に表示領域31を更新し、生成情報C12を取得する毎に表示領域32を更新する。表示領域31,32の更新タイミングは、生成情報C11,C12に含まれる時間情報に依存しない。そのため、時間情報に基づいて表示領域31,32を更新する場合に比べ、端末装置1の処理負荷を軽減することができる。また、第一コンテンツC1の表示領域31への表示および第二コンテンツC2の表示領域32への表示についてリアルタイム性を高めることができ、試合の速報性を高めることができる。
また、端末装置1が、リアルタイム表示において、最新の生成情報C11を表示領域31における最上部に表示する場合、時間の流れが現在から過去に向けて表示領域31における上から下へ向かう方向に複数の生成情報C11が配列される。そのため、ユーザUは最新の生成情報C11を容易に把握できる。一方、移動操作による移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11は表示領域31の最下部に表示され、時間の流れが過去から現在に向けて表示領域31における上から下へ向かう方向に複数の生成情報C11が配列される。そのため、移動操作による移動後において、ユーザUが複数の生成情報C11の時間的な関係を容易に把握することができる。なお、端末装置1は、移動操作による移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11は表示領域31の最上部に表示し、時間の流れが現在から過去に向けて表示領域31における上から下へ向かう方向に複数の生成情報C11を配列することもできる。
〔2.情報処理システム〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、端末装置1と、情報出力装置2と、情報提供装置3とを備える。端末装置1、情報出力装置2、および情報提供装置3は、ネットワーク4を介して有線または無線により互いに通信可能に接続される。ネットワーク4は、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
端末装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどのスマートデバイス(通信端末)であり、種々のアプリケーションが実行可能である。ユーザUは、情報提供装置3から提供されるオンラインサービスを利用することができる。端末装置1の構成および動作については後で詳述する。
情報出力装置2は、情報提供装置3に対しネットワーク4を介して試合の進行に伴って変化する試合状況を示す情報である試合情報を繰り返し送信する。競技がサッカーの場合、試合情報には、例えば、ボールの位置を示す情報、ボールにタッチしている選手の情報、試合を実況する文字情報、イベントの情報、試合の経過時間を示す情報、各チームおよび各選手のスタッツを示す情報が含まれる。
なお、イベントには、ゴール、シュート、フリーキック、コーナーキック、スローイン、警告、退場、ファウル、オフサイド、試合のステータスなどが含まれる。試合ステータスには、例えば、キックオフ、前半終了、試合終了などが含まれる。
情報提供装置3は、情報出力装置2からネットワーク4を介して試合情報を取得する度に、取得した試合情報に基づいて第一コンテンツC1および第二コンテンツC2のうち少なくとも一つのコンテンツの生成情報C10を生成する。情報提供装置3は、生成情報C10を生成する度に、生成した生成情報C10を端末装置1へ送信する。また、情報提供装置3は、後述する試合速報アプリケーションのプログラム(以下、速報アプリと記載する)を端末装置1へ送信することができる。
端末装置1は、情報提供装置3から取得した速報アプリを実行することによって、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを表示画面30に表示することができる。例えば、端末装置1は、情報提供装置3からネットワーク4を介して生成情報C10を取得し、取得した生成情報C10に基づいて表示画面30を更新する。また、端末装置1は、取得した生成情報C10を記憶し、記憶した生成情報C10に基づいて、現在行われている試合の現在までの試合状況のうち任意の試合状況を表示画面30に表示することができる。このとき、端末装置1は、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させる。なお、端末装置1は、情報提供装置3とは異なる装置から速報アプリを取得することもできる。
〔3.端末装置〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る端末装置の構成について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置1は、通信部10と、表示部11と、入力部12と、記憶部13と、制御部14とを有する。
〔3.1.通信部〕
通信部10は、例えば、通信回路等によって実現される。通信部10は、ネットワーク4と有線または無線で接続され、ネットワーク4を介して情報提供装置3との間で情報の送受信を行う。
〔3.2.表示部〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。表示部11の表示画面は、制御部14によって制御される。
〔3.3.入力部〕
入力部12は、文字、数字およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボードや、電源ボタンなどを有する。なお、入力部12は、表示部11上に形成されたタッチパネルを含む構成であってもよい。この場合、入力部12は、端末装置1の表示画面上でのユーザUの各種操作を受け付けることができる。
〔3.4.記憶部〕
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。かかる記憶部13は各種プログラムや設定データなどが記憶される。記憶部13に記憶されるプログラムは、例えば、OS(Operating System)、速報アプリなどである。速報アプリには、表示処理プログラムが含まれる。実施形態に係る記憶部13は、図3に示すように、第一コンテンツ記憶部15と、第二コンテンツ記憶部16と、試合関連情報記憶部17とを有する。
〔3.4.1.第一コンテンツ記憶部〕
実施形態に係る第一コンテンツ記憶部15は、情報提供装置3から取得された第一コンテンツC1の生成情報C11を記憶する。第一コンテンツ記憶部15は、第一コンテンツテーブルを有しており、かかる第一コンテンツテーブルに生成情報C11が追加される。
図4は、実施形態に係る第一コンテンツテーブルの一例を示す図である。図4に示すように、実施形態に係る第一コンテンツテーブルは、互いに関連付けられた「情報ID」、「時間」、「チーム」、「イベント」および「内容」を含む情報である。
「情報ID」は、生成情報C11の識別情報である。「時間」は、試合の経過時間を示す時間情報である。例えば、図4に示す「前半2分」は、前半が開始してから2分が経過していることを示し、図4に示す「後半7分」は、後半が開始してから7分が経過していることを示す。試合の経過時間は、前半と後半とを区別せずに試合開始からの経過時間であってもよい。なお、ハーフタイムは試合の経過時間に含まれない。
「チーム」は、試合を行うチームを示す情報である。試合速報の対象がオリンピックで開催される試合の場合、チームは国別のチームであり、「チーム」には、国名を示す情報が含まれる。試合速報の対象がワールドカップやリーグ戦などの場合、チームはクラブ名であり、「チーム」には、クラブ名を示す情報が含まれる。
「イベント」は、試合中に発生する特定の出来事を示す情報(以下、イベント情報と記載する)を含む。特定の出来事には、例えば、ゴール、警告、退場、交代などが含まれる。なお、特定の出来事には、さらに、シュート、フリーキック、コーナーキック、スローイン、ファウル、オフサイドなどを含めてもよい。
「内容」は、試合状況の詳細を文字で表す情報(以下、詳細内容情報と記載する)であり、記事とも呼ばれる。図4に示す詳細内容情報は、例えば、生成情報C111では「選手A3がシュートしたが、ポストにはじかれる。」、生成情報C112では「GOOOOAL!! 選手B4がスルーパスしたボールを選手B2がダイレクトでシュート。」といった情報である。
〔3.4.2.第二コンテンツ記憶部〕
実施形態に係る第二コンテンツ記憶部16は、情報提供装置3から取得された第二コンテンツC2の生成情報C12を記憶する。第二コンテンツ記憶部16は、第二コンテンツテーブルを有しており、かかる第二コンテンツテーブルに生成情報C12が追加される。
図5は、実施形態に係る第二コンテンツテーブルの一例を示す図である。図5に示すように、実施形態に係る第二コンテンツテーブルは、互いに関連付けられた「情報ID」、「時間」、「チーム」、「ボール位置」、「選手」、および「イベント」を含む情報である。
「情報ID」は、生成情報C12の識別情報である。「時間」は、第一コンテンツテーブルの「時間」と同様に、試合の経過時間を示す時間情報である。「チーム」は、第一コンテンツテーブルの「チーム」と同様に、試合を行うチームを示す情報である。
「ボール位置」は、競技場におけるボールの位置を示す情報であり、競技がサッカーの場合、サッカーフィールドにおけるボールドの位置を示す情報である。図5に示す例では、「ボール位置」は、フィールドの四隅のうちの一つを原点とするXY軸座標で表される。
「選手」は、ボールにタッチしている選手の画像情報である。なお、「選手」には、ボールにタッチしている選手の名前などの情報を含んでいてもよい。また、後述する試合関連情報記憶部17に選手の画像を示す画像情報が含まれている場合、選手の画像情報に代えて、選手を識別する情報を第二コンテンツテーブルに含めてもよい。
「イベント」は、試合中に発生する特定の出来事を示す情報であるイベント情報、および試合のステータスを示す情報を含む。特定の出来事には、ゴール、シュート、フリーキック、コーナーキック、スローイン、警告、退場、交代、ファウル、およびオフサイドが含まれる。試合のステータスには、キックオフ、前半終了、試合終了などが含まれる。
〔3.4.3.試合情報記憶部〕
実施形態に係る試合関連情報記憶部17は、情報提供装置3から取得された試合関連情報を記憶する。試合関連情報には、チームスタッツを示す情報、個人スタッツを示す情報、各チームのフォーメーションの情報、各チームの選手の情報、過去の対戦結果を示す情報、競技場の情報などが含まれる。
チームスタッツは、例えば、ボールの支配率、シュート数、ペナルティエリアへの進入数などであり、所定時間単位(例えば、15分単位)で集計された情報である。個人スタッツは、例えば、パス、スルーパス、クロス、ドリブル、およびタックルの各々の成功数と総数との関係を示す情報、シュート数とゴール枠内へのシュート数との関係を示す情報、およびセーブ数の情報などを含む。
選手の情報には、選手の身長、体重、年齢、および経歴を示す情報と、選手を識別するための識別情報とが含まれる。また、選手の情報には、選手の画像情報が含まれていてもよい。
〔3.5.制御部〕
制御部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部13に記憶されている速報アプリが図示しない内部RAMを作業領域として実行されることにより後述する表示処理などの機能や作用を実現または実行する。
制御部14は、通信部10を介して情報提供装置3から第一コンテンツC1、第二コンテンツC2、および試合関連情報を取得する。そして、制御部14は、取得した第一コンテンツC1、第二コンテンツC2、および試合関連情報に基づいて、表示部11の表示画面30に試合速報の画像を表示する。図3に示すように、制御部14は、取得部21と、受付部22と、表示処理部23とを備える。以下、取得部21、受付部22、および表示処理部23について具体的に説明する。
〔3.5.1.取得部〕
取得部21は、通信部10を介して情報提供装置3から第一コンテンツC1、第二コンテンツC2、および試合関連情報を取得する。取得部21は、第一コンテンツC1を第一コンテンツ記憶部15に記憶し、第二コンテンツC2を第二コンテンツ記憶部16に記憶し、試合関連情報を試合関連情報記憶部17に記憶する。
例えば、取得部21は、情報提供装置3から第一コンテンツC1の生成情報C11を取得する毎に、取得した生成情報C11を第一コンテンツ記憶部15の第一コンテンツテーブルに設定する。また、取得部21は、情報提供装置3から第二コンテンツC2の生成情報C12を取得する毎に、取得した生成情報C12を第二コンテンツ記憶部16の第二コンテンツテーブルに設定する。なお、生成情報C11,C12は、所定のイベントが発生したときや予め設定された間隔で発生する時間になったときに生成され、所定のイベントが発生した時間情報または予め設定された間隔の時間情報を含む。
取得部21は、情報提供装置3が提供する複数の試合速報の中から一つの試合速報を選択するためのメニュー画面の情報を取得することができる。取得部21は、表示部11にメニュー画面が表示されている状態でユーザUの入力部12への操作によって複数の試合速報の中から一つの試合速報が選択された場合に、試合速報要求を情報提供装置3へ送信する。試合速報要求には、ユーザUによって選択された試合速報に関する情報を含む。
情報提供装置3は、端末装置1から試合速報要求を受信すると、選択された試合速報に対応する試合に関する第一コンテンツC1、第二コンテンツC2、および試合関連情報を端末装置1へ送信する。試合速報要求を受信したときに、選択された試合速報に対応する試合がまだ開始されていない場合、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の生成は開始されていない。そのため、情報提供装置3は、端末装置1から試合速報要求を受信した後、選択された試合速報に対応する試合の進行状況に応じて生成情報C11,C12が生成される毎に、生成された生成情報C11,C12を順次端末装置1へ送信する。
また、情報提供装置3は、試合速報要求を受信したときに、選択された試合速報に対応する試合が行われている場合、試合速報要求を受信した段階までに生成されている複数の生成情報C11,C12をまとめて端末装置1へ送信する。その後、情報提供装置3は、試合の進行状況に応じて生成情報C11,C12が生成される毎に、生成された生成情報C11,C12を順次端末装置1へ送信する。なお、情報提供装置3は、試合速報要求を受信したときに、選択された試合速報に対応する試合が行われている場合、試合速報要求を受信したときに最後に生成された最も新しい生成情報C11,C12のみを端末装置1へ送信することもできる。
また、情報提供装置3は、試合速報要求を受信したときに、試合関連情報が生成されている場合、生成されている試合関連情報を端末装置1へ送信する。その後、情報提供装置3は、試合関連情報が更新された場合、更新された試合関連情報を端末装置1へ送信する。
また、情報提供装置3は、試合速報要求を受信したときに、試合関連情報が生成されていない場合、試合関連情報が生成された段階で、試合関連情報を端末装置1へ送信する。その後、情報提供装置3は、試合関連情報が更新された場合、更新された試合関連情報を端末装置1へ送信する。
〔3.5.2.受付部〕
受付部22は、入力部12へのユーザUの操作を受け付ける。受付部22で受け付けられる入力部12へのユーザUの操作は、例えば、表示部11に表示される画面におけるGUI((Graphical User Interface)への操作である。
例えば、受付部22は、表示部11に表示されるメニュー画面において複数の試合速報の中から一つの試合速報を選択する入力部12への操作を受け付ける。また、受付部22は、上述した試合時間ゲージ42(図1参照)の経過時間ポインタ43の位置を移動する入力部12への操作を受け付ける。また、受付部22は、表示画面30に含まれる後述する複数のタブの中から一つのタブを選択する入力部12への操作を受け付ける。以下、経過時間ポインタ43の位置を移動する操作および後述するつまみ45(図6参照)の位置を移動する操作などをユーザ特定操作と記載する場合がある。
〔3.5.3.表示処理部〕
表示処理部23は、取得部21によって取得された生成情報C11に基づいて表示画面30の表示領域31を更新し、取得部21によって取得された生成情報C12に基づいて表示画面30に表示される表示領域32を更新する。また、表示処理部23は、取得部21によって取得された試合関連情報に基づいて表示画面30を更新する。
表示処理部23は、第一表示処理部24と、第二表示処理部25とを備える。第一表示処理部24は、取得部21によって生成情報C11が取得される毎に表示画面30の表示領域31をリアルタイムに更新する。また、第一表示処理部24は、取得部21によって生成情報C12または試合関連情報が取得される毎に表示画面30の表示領域32をリアルタイムに更新する。
また、第二表示処理部25は、入力部12へのユーザUの操作に基づいて、記憶部13から生成情報C11,C12を取得する。例えば、第二表示処理部25は、ユーザ特定操作が受付部22によって受け付けられた場合、ユーザ特定操作に対応する時間情報を含む生成情報C11,C12を取得する。第二表示処理部25は、取得した生成情報C11に基づいて、表示領域31を更新し、取得した生成情報C12に基づいて、表示領域32を更新する。以下、第一表示処理部24および第二表示処理部25について具体的に説明する。
〔3.5.3.1.第一表示処理部24〕
図6は、実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。図6に示すように、表示部11の表示画面30には、第一コンテンツC1を表示する表示領域31、第二コンテンツC2を表示する表示領域32、複数のタブを表示するタブ領域33、および各チームの得点状態を表示する表示領域34が含まれる。
まず、試合が進行している状態である場合の表示画面30の更新処理について説明する。第一表示処理部24は、取得部21によって取得される最も新しい生成情報C11が表示領域31の最下部に位置するように1以上の生成情報C11を表示する。その後、取得部21によって新たに生成情報C11が取得された場合、表示処理部23は、新たに取得された生成情報C11が表示領域31の最下部に位置するように1以上の生成情報C11を表示する。
図7は、実施形態に係る第一コンテンツの表示領域への表示処理の説明図である。図7では、説明の便宜上各生成情報C11に基づいて表示領域31に表示される画像は省略している。図7の左図に示す状態は、表示領域31において生成情報C11k+1,C11k,C11k−1の順に下方から上方へ向けて配列されている状態である。なお、図7の左図では、生成情報C11k−1の一部は、表示領域31外にはみ出ており、表示領域31に表示されない。
表示領域31が図7の左図に示す状態において、取得部21によって生成情報C11k+2が取得されたとする。この場合、第一表示処理部24は、図7の右図に示すように、生成情報C11k+1,C11k,C11k−1を上方へ移動させ、生成情報C11k+2を表示領域31の最下部へ追加する。
このように、第一表示処理部24は、取得部21によって新しい生成情報C11が取得される毎に、表示領域31に表示されていた生成情報C11を上方へ移動させ、新しい生成情報C11を最下部へ追加した画像を表示領域31に表示させる。なお、第一表示処理部24は、新しい生成情報C11が取得される毎に、表示領域31に表示されていた生成情報C11を下方へ移動させ、新しい生成情報C11を最上部へ追加した画像を表示領域31に表示させることもできる。
なお、表示領域31に表示される生成情報C11は、図6に示すように、イベントの種別を示す図形、試合の経過時間、チームを示す図形、および文字列である。生成情報C11には、上述したように、時間情報、チームを示す情報、イベント情報、および詳細内容情報が含まれている。第一表示処理部24は、イベント情報に基づいてイベントの種別を示す図形を表示領域31に設定し、時間情報に基づいて試合の経過時間を表示領域31に設定する。また、第一表示処理部24は、チームを示す情報に基づいてチームを示す図形を表示領域31に設定し、特定の出来事を示す情報に基づいて文字列を表示領域31に設定する。
また、第一表示処理部24は、取得部21によって取得される最も新しい生成情報C12に基づいて、表示領域32のアニメーション表示領域35およびゲージ表示領域36を更新する。図8は、図6に示す第二コンテンツを表示する表示領域の拡大図である。図8に示すように表示領域32のアニメーション表示領域35には、サッカーのフィールドを示す図形50と、ボールの位置を示す図形51と、ボールにタッチしている選手の画像52と、攻撃側チームを示す図形53とが含まれる。
生成情報C12には、上述したように、時間情報、チームを示す情報、ボールの位置を示す情報、選手の画像情報、およびイベント情報が含まれている。第一表示処理部24は、ボールの位置を示す情報に基づいて図形51をアニメーション表示領域35に設定し、選手の画像情報に基づいて、画像52をアニメーション表示領域35に設定する。
また、第一表示処理部24は、チームを示す情報に基づいて図形53をアニメーション表示領域35に設定し、試合関連情報に基づいて図形50をアニメーション表示領域35に設定する。なお、図形50は、速報アプリによって予め記憶部13に記憶されている情報であり、第一表示処理部24は、記憶部13に記憶されている情報に基づいて、図形50をアニメーション表示領域35に設定する。
第一表示処理部24は、取得部21によって新たな生成情報C12が取得される毎に、取得された生成情報C12に基づいて上述のようにアニメーション表示領域35を更新する。これにより、アニメーション表示領域35において、図形51が繰り返し移動して図形51がアニメーション表示される。
また、図8に示すように表示領域32のゲージ表示領域36には、上述した試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43に加え、イベント図形441〜443が含まれる。イベント図形441は、イベントの種別がゴールであることを示す図形である。イベント図形442は、イベントの種別が交代であることを示す図形である。イベント図形443は、イベントの種別が警告であることを示す図形である。以下、イベント図形441〜443を各々区別せずに示す場合、イベント図形44と記載する。
第一表示処理部24は、生成情報C12に含まれる時間情報に基づいて、試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43をゲージ表示領域36に配置する。試合時間ゲージ42は、細線42a上に、試合開始時間から時間情報で特定される試合経過時間まで太線42bが配置される。また、経過時間ポインタ43は、生成情報C12に含まれる時間情報で特定される試合経過時間の位置に配置される。
第一表示処理部24は、生成情報C12に含まれるイベント情報および時間情報に基づいて、イベント図形44を試合時間ゲージ42に重ねて配置する。例えば、第一表示処理部24は、イベント情報で特定されるイベントの種別がゴールを示す場合、イベント図形441を試合時間ゲージ42における時間情報で特定される試合経過時間の位置に重ねて配置する。また、第一表示処理部24は、イベント情報で特定されるイベントの種別が交代を示す場合、イベント図形442を試合時間ゲージ42における時間情報で特定される試合経過時間の位置に重ねて配置する。
第一表示処理部24は、取得部21によって新たな生成情報C12が取得される毎に、取得された生成情報C12に基づいて上述のようにゲージ表示領域36を更新する。これにより、ゲージ表示領域36において、試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43が更新され、また、イベント図形44が追加される。
そのため、ユーザUは、試合時間ゲージ42および経過時間ポインタ43によって現在時点の試合経過時間を把握することができる。また、試合時間ゲージ42のうち時間情報で特定される試合経過時間の位置にイベント図形44が配置されるため、ユーザUは、現在進行中の試合において過去に発生したイベントの種別およびイベントの発生時間を容易に把握することができる。
図9は、図6に示すタブ領域の拡大図である。図9に示すように、タブ領域33には、複数のタブ611〜613が表示される。タブ611は、試合情報を表示する表示領域を表示画面30に配置するためのタブであり、タブ612は、ビジュアル速報を表示画面30に配置するためのタブである。また、タブ613は、スタッツの情報を表示画面30に配置するためのタブである。以下、タブ611〜613を各々区別せずに示す場合には、タブ61と記載する。
第一表示処理部24は、ユーザUによる入力部12への操作によって選択されたタブ61に対応する表示領域を表示画面30に配置する。図6に示す表示画面30では、ユーザUによる入力部12への操作によってタブ612が選択されて上述したビジュアル速報が表示画面30に配置されている状態を示している。
ここで、図6に示す表示領域32が表示画面30に配置されているとする。この状態において、第一表示処理部24は、タブ611が選択された場合、試合関連情報に基づいて、チーム毎のフォーメーション図などの試合情報を表示する表示領域を表示領域32に代えて表示画面30に配置する。また、第一表示処理部24は、タブ613が選択された場合、試合関連情報に基づいて、チームのスタッツや各選手のスタッツを表示する表示領域を表示領域32に代えて表示画面30に配置する。
〔3.5.3.2.第二表示処理部25〕
第二表示処理部25は、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2のうち一方への特定の操作が受付部22で受け付けられた場合に、表示領域31,32を更新する。
ここで、特定の操作とは、上述したユーザ特定操作であり、表示領域32の経過時間ポインタ43への操作、または表示領域32のスクロールバー41(図6)への操作である。試合時間ゲージ42への操作は、例えば、経過時間ポインタ43を左右方向にスライドさせる操作、または試合時間ゲージ42上の任意の位置をタップする操作である。スクロールバー41への操作は、つまみ45を上下方向にスライドさせる操作、またはアロー46への操作である。
第二表示処理部25は、ユーザUの入力部12への特定の操作を受付部22が受け付けた場合、受付部22によって受け付けられた特定の操作に対応する時間情報を含む生成情報C11,C12を記憶部13から取得する。そして、第二表示処理部25は、取得した時間情報を含む生成情報C11,C12に基づいて、表示領域31,32を更新する。
図10は、実施形態に係る第二表示処理部による表示処理の説明図である。図10に示す左図では、第一コンテンツC1の生成情報C11k−2,C11k−1,C11kが表示領域31に表示され、第二コンテンツC2の生成情報C12pに基づく画像が表示領域32に表示されている。図10に示す左図の状態からユーザUが入力部12への操作によって経過時間ポインタ43を試合の経過時間が小さくなる方向へ移動させたとする。
この場合、第二表示処理部25は、移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報(以下、指定経過時間と記載する場合がある)を含む生成情報C12を記憶部13から取得し、取得した生成情報C12に基づいて、表示領域32を更新する。さらに、第二表示処理部25は、指定経過時間を含む生成情報C11を記憶部13から取得し、取得した生成情報C11に基づいて、表示領域31を更新する。
例えば、経過時間ポインタ43が移動された図10の右図に示す状態において、経過時間ポインタ43の位置が前半20分を示す位置であるとする。また、前半20分の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11が生成情報C11rであり、前半20分の位置に対応する時間情報を含む生成情報C12が生成情報C12s(1<s<p)であるとする。
第二表示処理部25は、前半20分の位置に対応する時間情報を含む生成情報C12sを第二コンテンツ記憶部16から取得し、取得した生成情報C12sに基づく画像を表示領域32に表示する。これにより、試合時間の時間軸上において、移動後の経過時間ポインタ43の位置に応じた第二コンテンツC2の生成情報C12に基づく画像を表示領域32に表示することができる。
なお、経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報とは、経過時間ポインタ43の位置で特定される試合の経過時間と一致するまたは最も近い経過時間を示す時間情報である。最も近い経過時間とは、経過時間ポインタ43の位置で特定される試合の経過時間よりも前の時間であるが、経過時間ポインタ43の位置で特定される試合の経過時間よりも先の時間であってもよい。
また、第二表示処理部25は、前半20分の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11rを第一コンテンツ記憶部15から取得する。さらに、第二表示処理部25は、複数の生成情報C11r−1,C11r−2を第一コンテンツ記憶部15から取得する。第二表示処理部25は、取得した生成情報C11r,C11r−1,C11r−2を表示領域31に表示する。
このように、表示領域31には、前半20分の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11rと、生成情報C11rよりも前且つ直近の1以上の生成情報C11とが表示される。生成情報C11rよりも前且つ直近の生成情報C11は、表示領域31に表示可能な数だけ第一コンテンツ記憶部15から取得されて表示領域31に表示される。なお、表示領域31には一つの生成情報C11rのみが表示されてもよい。
第二表示処理部25は、経過時間ポインタ43の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11,C12に基づいて表示領域31,32を更新した後の時間の経過に従って処理時間位置を繰り返し移動する。処理時間位置とは、試合経過時間で規定される時間軸上における処理対象となる時間位置である。
第二表示処理部25は、処理時間位置の移動に伴って経過時間ポインタ43の位置を移動させることで、経過時間ポインタ43の位置を試合の経過時間が進む方向へ繰り返し移動させることができる。第二表示処理部25は、処理時間位置に対応する時間情報を含む生成情報C11,C12を新たに記憶部13から取得し、取得した生成情報C11,C12に基づき表示領域31,32を更新する。これにより、ユーザUは、確認したい試合の経過時間から試合の流れを把握することができる。
ユーザUが経過時間ポインタ43を移動した後に第二表示処理部25が処理時間位置を移動する速度は、ユーザUによって設定が可能である。第二表示処理部25は、ユーザUによって設定された速度で処理時間位置を移動させながら、表示領域31,32を更新する。
また、第二表示処理部25は、ユーザUによる経過時間ポインタ43の移動量に応じて処理時間位置を移動させる時間を変えることができる。例えば、第二表示処理部25は、ユーザUによる経過時間ポインタ43の移動量が小さいほど処理時間位置を移動させる時間を遅くすることができる。また、第二表示処理部25は、ユーザUによる経過時間ポインタ43の移動量が大きいほど処理時間位置を移動させる時間を速くすることができる。
また、第二表示処理部25は、ユーザUによる経過時間ポインタ43の移動量と経過時間ポインタ43の頻度とに基づいて処理時間位置を移動させる時間を変えることができる。例えば、第二表示処理部25は、移動量が小さくなるほど且つ頻度が多くなるほど処理時間位置を移動させる時間を遅くすることができる。
また、第二表示処理部25は、ユーザUによるスクロールバー41のつまみ45またはアロー46への操作が受付部22で受け付けられた場合、経過時間ポインタ43の位置が移動された場合と同様の処理を行うことができる。
例えば、第二表示処理部25は、移動後のつまみ45の位置またはアロー46への操作に応じた位置に対応する時間情報を含む生成情報C11,C12を記憶部13から取得し、取得した生成情報C11,C12に基づいて、表示領域31,32を更新する。その後、第二表示処理部25は、設定された処理時間位置を移動させながら、表示領域31,32を更新する。
第二表示処理部25は、スクロールバー41のつまみ45の位置を移動する場合、経過時間ポインタ43を移動後のつまみ45の位置に対応する位置に移動する。また、第二表示処理部25は、経過時間ポインタ43の位置を移動する場合、スクロールバー41のつまみ45を移動後の経過時間ポインタ43の位置に対応する位置に移動する。
なお、第二表示処理部25は、ユーザUの操作によって経過時間ポインタ43またはつまみ45の位置が移動された場合、経過時間ポインタ43またはつまみ45の位置に対応する時間情報を含む生成情報C11を表示領域31内の中央部に配置することもできる。また、第二表示処理部25は、経過時間ポインタ43またはつまみ45が移動されてから一定期間だけ生成情報C11を表示領域31内の中央部に配置し、その後、生成情報C11を表示領域31内の最下部に配置することもできる。
また、第二表示処理部25は、試合が終了していない場合、記憶部13に記憶されている生成情報C11,C12のみを用いて上述した処理を行うことができる。例えば、第二表示処理部25は、後半30分までの生成情報C11,C12が記憶部13に記憶されている場合、後半30分までは上述した処理を行い、その後、第一表示処理部24によるリアルタイム表示を行うことができる。
また、情報提供装置3は、生成情報C12のうち一部の情報を他の情報よりも遅れて端末装置1へ出力する場合がある。この場合、生成情報C12をほぼリアルタイムに表示する第一表示処理部24では、一部の情報に基づく画像が表示領域32に表示されない。一方で、第二表示処理部25は、記憶部13に記憶されている生成情報C12に上述した一部の情報が含まれている場合、かかる一部の情報を含めた生成情報C12に基づく画像を表示することができる。
このように、第一表示処理部24による表示領域32の表示内容に比べ、第二表示処理部25による表示領域32の表示内容の情報量を多くすることができる場合があり、ユーザUが試合の進行状況をより適切に把握することができる。上述した一部の情報とは、例えば、イベント情報がゴールやシュートを示す情報でない場合、選手の画像情報(または選手を識別する情報)である。この場合、第二表示処理部25による表示領域32の表示内容により、ユーザUは、ゴールおよびシュート以外のプレイ状態においてボールにタッチしている選手を把握することができる。
なお、第二表示処理部25は、生成情報C12のうち一部の情報が他の情報よりも遅れて取得部21で取得される場合、一部の情報が取得部21で取得された生成情報C12に限り表示領域32に表示することもできる。これにより、一部の情報がある生成情報C12に基づく表示から一部の情報がない生成情報C12に基づく表示に切り替わることを防止することができる。
また、情報提供装置3が生成情報C11のうち一部の情報を他の情報よりも遅れて端末装置1へ出力する場合も同様に、第一表示処理部24による表示領域31の表示内容の情報量を多くすることができる。これにより、ユーザUが試合の進行状況をより適切に把握することができる。
また、上述したように、第一表示処理部24は、各生成情報C11,C12が取得部21で取得される毎に、表示領域31,32を更新する。試合が前半または後半である場合には、情報提供装置3から生成情報C11,C12が端末装置1へ送信されるが、試合がハーフタイム中である場合、試合に動きがない。そのため、ハーフタイム中の生成情報C11,C12は、情報提供装置3から送信されないが、情報提供装置3からは更新された試合関連情報が配信される。
そこで、第二表示処理部25は、試合がハーフタイム中である場合、ハーフタイム中に情報提供装置3から配信される試合関連情報に基づいて表示画面30の表示を更新することができる。また、第二表示処理部25は、試合がハーフタイム中である場合、記憶部13に記憶された生成情報C10または試合関連情報に基づいて表示画面30の表示を更新することもできる。なお、第二表示処理部25は、イベント情報に前半終了の情報が含まれる生成情報C10が取得された後、イベント情報に後半のキックオフの情報が含まれる生成情報C10が取得されるまでの間を試合がハーフタイム中であると判定することができる。
例えば、第二表示処理部25は、記憶部13に記憶された生成情報C10に基づき、試合前半のハイライトシーンのテキストとアニメーションとを表示領域31,32に表示することができる。例えば、第二表示処理部25は、イベント情報にゴールの情報が含まれる生成情報C10と、ゴールから設定時間Ta前(例えば、1分前)までの生成情報C10とを第二コンテンツ記憶部16から取得する。
第二表示処理部25は、ゴールから設定時間Ta前に対応する時間情報を有する生成情報C10からゴールに対応する時間情報を有する生成情報C10までを試合経過時間が古い生成情報C10から順に用いて表示画面30を更新する部分再生処理を行う。かかる部分再生処理は、ゴール毎に行われるが、ゴール毎に加え、シュート毎に行われてもよい。
例えば、イベント情報にゴールの情報が生成情報C1112,C1240に含まれているとし、ゴールから設定時間Ta前に対応する時間情報を有する生成情報C10が、生成情報C1110,C1111,C1239であるとする。生成情報C1112と生成情報C1241とは同じ試合経過時間の時間情報を有しており、試合経過時間が少ない順番が、生成情報C1110,C1240,C1111,C1112,C1240であるとする。
この場合、第二表示処理部25は、生成情報C1110に基づく表示領域31の更新、生成情報C1240に基づく表示領域32の更新、生成情報C1111に基づく表示領域31の更新といった順番で更新処理を実行する。そして、第二表示処理部25は、最後に、生成情報C1112,C1240に基づいて表示領域31,32を同時に変更する。
このように、第二表示処理部25は、時間情報に基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示できる。そのため、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とによりユーザUがより把握しやすいように試合の流れを通知することができる。また、ハーフタイムに前半のハイライトをユーザUへ自動的に提供することができ、ユーザUの利便性を高めることができる。
また、部分再生処理における再生時間を設定時間Taとすることで通常再生が行われ、再生時間を設定時間Taよりも短くすることで早送り再生が行われる。ユーザUは、入力部12への操作によって再生時間(または再生速度。以下同様)を設定することができる。
第二表示処理部25は、受付部22によって受け付けられた再生時間の設定に応じた再生時間で部分再生処理を実行する。これにより、通常再生、早送り再生、スロー再生などを任意に設定することができる。なお、第二表示処理部25は、複数の部分再生処理を行う必要がある場合、これら複数の部分再生処理が所定時間Tb内に行われるように各再生時間を自動調整することができる。
また、第二表示処理部25は、イベント情報が含まれる生成情報C10のみを用いて表示領域31,32を更新することができる。この場合も、第二表示処理部25は、生成情報C10に含まれる時間情報に基づいて、試合経過時間が小さい生成情報C10から順に用いて表示領域31,32を更新する。
また、第二表示処理部25は、部分再生処理の前または後に、試合関連情報に基づいて、チーム毎のフォーメーション図、チームのスタッツ、および各選手のスタッツを順次アニメーション表示領域35に配置することができる。このとき、第二表示処理部25は、アニメーション表示領域35には、図形51,53および画像52は表示しないが、背景として、図形50をアニメーション表示領域35に表示することができる。なお、第二表示処理部25は、図形50に加え、図形51,53および画像52の少なくとも一つを背景としてアニメーション表示領域35に表示することもできる。
また、第二表示処理部25は、後半が終了した場合に、ハーフタイムの場合と同様に、部分再生処理を行うこともできる。また、部分再生処理の前または後に試合関連情報に基づいてアニメーション表示領域35を更新することができる。
〔4.端末装置1の処理フロー〕
図11を用いて、端末装置1における情報処理の手順の一例について説明する。図11は、実施形態に係る端末装置における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。かかる情報処理は、繰り返し実行される処理である。
図11に示すように、制御部14は、情報提供装置3から生成情報C10を取得したか否かを判定する(ステップS10)。制御部14は、生成情報C10を取得したと判定した場合(ステップS10:Yes)、第一表示処理を実行する(ステップS11)。かかる第一表示処理は、図12のステップS20〜S23の処理であり、後で詳述する。
制御部14は、ステップS11の処理が終了した場合、または、生成情報C10を取得していないと判定した場合(ステップS10:No)、ユーザUにより入力部12への特定の操作があるか否かを判定する(ステップS12)。制御部14は、特定の操作があると判定した場合(ステップS12:Yes)、第二表示処理を実行する(ステップS13)。かかる第二表示処理は、図13のステップS30〜S32の処理であり、後で詳述する。
制御部14は、ステップS13の処理が終了した場合、または、特定の操作がないと判定した場合(ステップS12:No)、試合がハーフタイム中または試合終了であるか否かを判定する(ステップS14)。制御部14は、イベント情報にハーフタイムの情報が含まれている生成情報C10を取得してからイベント情報に後半のキックオフの情報が含まれている生成情報C10を取得するまでの間、試合がハーフタイム中であると判定する。また、制御部14は、イベント情報に試合終了の情報が含まれている生成情報C10を取得した場合に、試合終了であると判定する。
制御部14は、試合がハーフタイム中または試合終了であると判定した場合(ステップS14:Yes)、記憶部13に記憶された複数の生成情報C10に基づいて上述した部分再生処理を実行する(ステップS15)。制御部14は、ステップS15の処理が終了した場合、または試合がハーフタイム中および試合終了でないと判定した場合(ステップS14:No)、図11に示す処理を終了する。
図12は、図11に示す第一表示処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すように、制御部14は、第一コンテンツC1の生成情報C11を取得したか否かを判定する(ステップS20)。制御部14は、生成情報C11を取得したと判定した場合(ステップS20:Yes)、取得した生成情報C11に基づいて第一コンテンツC1の表示領域31を更新する(ステップS21)。
制御部14は、ステップS21の処理が終了した場合、または生成情報C11を取得していないと判定した場合(ステップS20:No)、第二コンテンツC2の生成情報C12を取得したか否かを判定する(ステップS22)。制御部14は、生成情報C12を取得したと判定した場合(ステップS22:Yes)、取得した生成情報C12に基づいて第二コンテンツC2の表示領域32を更新する(ステップS23)。制御部14は、ステップS23の処理が終了した場合、または生成情報C12を取得していないと判定した場合(ステップS22:No)、図12に示す処理を終了する。なお、制御部14は、ステップS20,S21の処理と、ステップS22,S23の処理とは、図12に示す順に限定されない。例えば、制御部14は、ステップS20,S21の処理と、ステップS22,S23の処理とを並行して行うことができ、ステップS22,S23の処理の後に、ステップS20,S21の処理を行うこともできる。
図13は、図11に示す第二表示処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、制御部14は、指定経過時間に応じた生成情報C11,C12を記憶部13から取得する(ステップS30)。指定経過時間は、経過時間ポインタ43の移動位置またはつまみ45の移動位置に対応する時間情報である。
次に、制御部14は、指定経過時間に応じた生成情報C11,C12に基づき、各表示領域31,32を更新する(ステップS31)。これにより、特定の操作に応じた試合経過時間の生成情報C11,C12による表示領域31,32への表示を行うことができる。
次に制御部14は、再生処理を実行する(ステップS32)。かかる再生処理は、図14のステップS40〜S43の処理であり、後で詳述する。制御部14は、ステップS32が終了した場合、図13に示す処理を終了する。
図14は、図13に示す再生処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、制御部14は、処理時間位置を進める(ステップS40)。処理時間位置とは、上述したように、試合経過時間で規定される時間軸上における処理対象となる時間位置である。
制御部14は、処理時間位置に対応する生成情報C10があるか否かを判定する(ステップS41)。処理時間位置に対応する生成情報C10とは、例えば、処理時間位置が後半の10分の時間位置である場合、後半の10分を示す時間情報を含む生成情報C10である。
制御部14は、処理時間位置に対応する生成情報C10があると判定した場合(ステップS41:Yes)、処理時間位置に対応する生成情報C10を記憶部13から取得し、取得した生成情報C10に基づいて表示領域31,32の少なくとも一つを更新する(ステップS42)。
制御部14は、ステップS42の処理が終了した場合、または処理時間位置に対応する生成情報C10がないと判定した場合(ステップS41:No)、未処理の生成情報C10があるか否かを判定する(ステップS43)。未処理の生成情報C10とは、指定経過時間に応じた生成情報C10からイベント情報が試合終了の情報を含む生成情報C10までのうちステップS42の処理に用いられていない生成情報C10である。
制御部14は、未処理の生成情報C10があると判定した場合(ステップS43:Yes)、処理をステップS40へ移行し、未処理の生成情報C10がないと判定した場合(ステップS43:No)、図14に示す処理を終了する。
〔5.変形例〕
上述した例では、第二コンテンツC2をアニメーションとして説明したが、第二コンテンツC2は動画であってもよく、また、アニメーションおよび動画以外のコンテンツであってもよい。
また、上述した例では、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2が競技の試合状況を示すコンテンツであるものとして説明したが、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2は、競技の試合状況を示すコンテンツに限定されない。例えば、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2は、音楽コンサートの状況を互いに異なる表示態様で表示するコンテンツであってもよく、また、ミュージカル、演劇、歌舞伎、ダンス、パフォーマンスといったステージの状況を互いに異なる表示態様で表示するコンテンツであってもよい。また、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2は、ドキュメンタリーのコンテンツ、例えば、討論、インタビュー、または探検の状況を互いに異なる表示態様で表示するコンテンツであってもよい。また、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2は、講演や授業の状況を互いに異なる表示態様で表示するコンテンツであってもよい。
上述した例では、制御部14の第二表示処理部25は、二つのコンテンツC1,C2を試合経過時間で規定される時間軸上における同一または近似した時間位置で再生して連動させる例を説明したが、時間軸上で連動させるコンテンツは二つに限定されない。
例えば、制御部14は、三つ以上のコンテンツを試合経過時間で規定される時間軸上における同一または近似した時間位置で再生して連動させることもできる。例えば、時間軸上で連動させる三つのコンテンツとして、上述した第一コンテンツC1および第二コンテンツC2に加え、第三コンテンツを含めることができる。
第三コンテンツは、例えば、速報アプリを利用した試合を閲覧する複数のユーザUのコメントを時間軸上に配列したタイムラインであってもよい。この場合、第三コンテンツは、ユーザUのコメントを含む表示情報と試合経過時間を示す時間情報とを各々含む複数の情報からなる時系列情報である。また、第三コンテンツは、試合を撮像した動画コンテンツであってもよい。なお、制御部14は、第三コンテンツの表示処理を、上述した第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の表示処理と同様に行うことができる。
また、上述した生成情報C12は、試合に参加している選手の情報のうちボールにタッチしている選手のみの情報を含む例を説明したが、生成情報C12にボールにタッチしている選手以外の選手の情報を含めてもよい。この場合、制御部14は、アニメーション表示領域35には、ボールにタッチしている選手以外の選手の情報も表示することができる。
また、上述した例では、サッカーの試合を例に挙げて説明したが、競技は、サッカーに限定されず、例えば、バスケットボール、アメリカンフットボール、ラグビー、陸上競技、バレーボール、野球、卓球、格闘技などであってもよい。
時間情報は、時系列の複数の生成情報C10を時間的に順位付けする情報であり、競技がサッカーの場合には、上述したように、試合の経過時間を示す情報である。また、野球、卓球、およびバレーボールといった競技の場合、生成情報C12には、時間情報として試合の経過時間を示す情報または試合の進捗を示す情報が含まれる。試合の進捗を示す情報とは、例えば、野球の場合、ボール、ストライク、アウト、ファール、盗塁、ボークなどといったイベントが発生したタイミングで付される進捗識別番号の情報である。このように、時間情報は、試合の経過時間に代えて、試合の進捗を識別できる情報であってもよい。
また、表示処理部23は、取得部21がネットワーク4を介して試合環境を示す環境情報を取得した場合、かかる環境情報に基づいた画像を表示領域32に表示することもできる。環境情報は、例えば、競技場(スタジアム)の気温、天候、明るさなどであり、表示処理部23は、気温、天候、明るさに応じた画像を表示することができる。
なお、上述した例では、情報提供装置3から取得される第二コンテンツC2の生成情報C12は、図5に示す情報であるが、生成情報C12は表示領域32に表示される画像そのものを示す画像情報であってもよい。
また、取得部21が表示画面30に表示されている情報の試合とは異なる他の試合の状況を示す情報を情報提供装置3から取得した場合、表示処理部23は、かかる他の試合の状況を示す情報を表示画面30に表示することができる。また、取得部21が表示画面30に表示されている情報の試合の結果に応じた順位表を示す情報を情報提供装置3から取得した場合、表示処理部23は、かかる順位表を示す情報を表示画面30に表示することができる。また、表示処理部23は、イベント情報が試合終了を示す生成情報C10に基づいて表示画面30を更新した後、順位表を示す情報を表示画面30に表示することもできる。
また、上述した例では、表示領域32において経過時間ポインタ43の位置が移動される例について説明したが、ユーザUによる特定の操作はイベント図形44に対する操作であってもよい。この場合、ユーザUによって選択されたイベント図形44の位置に対応する生成情報C10に基づいて表示画面30が更新される。
〔6.プログラム〕
上述した実施形態における端末装置1の通信部10、記憶部13、および制御部14は、例えば図15に示すような構成のコンピュータ200が表示処理プログラム速報アプリのプログラムを実行することによって実現される。図15は、表示処理プログラムを含む速報アプリを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ200は、CPU201、RAM202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、通信インターフェイス(I/F)205、入出力インターフェイス(I/F)206、およびメディアインターフェイス(I/F)207を備える。
CPU201は、ROM203またはHDD204に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM203は、コンピュータ200の起動時にCPU201によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ200のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD204は、CPU201によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。例えば、HDD204は、図3に記載した第一コンテンツ記憶部15、第二コンテンツ記憶部16、および試合関連情報記憶部17と同様のデータを記憶する。通信インターフェイス205は、ネットワーク4を介して他の機器からデータを受信してCPU201へ送り、CPU201が生成したデータを、ネットワーク4を介して他の機器へ送信する。
CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、表示部11やプリンタ等の出力装置、および、キーボードおよびマウスまたはタッチパネル等の入力部12を制御する。CPU201は、入出力インターフェイス206を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU201は、生成したデータを、入出力インターフェイス206を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス207は、記録媒体208に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM202を介してCPU201に提供する。CPU201は、当該プログラムを、メディアインターフェイス207を介して記録媒体208からRAM202上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体208は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
コンピュータ200が上述した実施形態に係る端末装置1として機能する場合、コンピュータ200のCPU201は、RAM202上にロードされた速報アプリを実行することにより、図3に示す取得部21、受付部22および表示処理部23の各機能を実現する。コンピュータ200のCPU201は、速報アプリを含むプログラム、記録媒体208から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク4を介してプログラムを取得してもよい。
[7.効果]
以上のように、実施形態に係る表示処理プログラムは、取得手順と、表示処理手順とをコンピュータ200に実行させる。取得手順では、表示情報と時間情報とが時間情報毎に関連付けられた時系列情報を各々含み、表示画面30の互いに異なる表示領域31,32に表示される第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を取得する。表示処理手順では、第一コンテンツC1の時間情報と第二コンテンツC2の時間情報とに基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。これにより、ユーザUは、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を連動させて表示画面30に表示することができ、例えば、試合の進行状況を複数のコンテンツC1,C2から迅速且つ的確に把握することができる。
また、実施形態に係る表示処理プログラムは、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2のうち一方のコンテンツに対するユーザ特定操作を受け付ける受付手順をさらにコンピュータ200に実行させる。表示処理手順では、第一コンテンツC1の時間情報のうちユーザ特定操作に対応する時間情報と第二コンテンツC2の時間情報のうちユーザ特定操作に対応する時間情報とに基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。これにより、ユーザUは、例えば、第一コンテンツC1に対するユーザ特定操作があった場合において、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を連動させて表示画面30に表示することができる。例えば、試合の進行状況を複数のコンテンツから迅速且つ的確に把握することができる。
また、表示処理手順において、一方のコンテンツにおけるユーザ特定操作に対応する時間情報に関連付けられた表示情報に基づいて一方のコンテンツの表示画面30への表示内容を切り替えると共に、他方のコンテンツにおけるユーザ特定操作に対応する時間情報に関連付けられた表示情報に基づいて他方のコンテンツの表示画面30への表示内容を切り替える。これにより、ユーザUは、例えば、経過時間ポインタ43の位置およびつまみ45のいずれかを移動した場合であっても、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を連動させて表示画面30に表示することができ、例えば、試合の進行状況を複数のコンテンツC1,C2から迅速且つ的確に把握することができる。
また、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2の各々は、時間情報毎に表示情報と時間情報とを各々含む複数の生成情報C10によって構成される。表示処理手順では、第一コンテンツC1の生成情報C11が取得される毎に、取得された生成情報C11に基づいて表示画面30に表示する第一コンテンツC1をリアルタイムに更新する。また、表示処理手順では、第二コンテンツC2の生成情報C12が取得される毎に、取得された生成情報C12に基づいて表示画面30に表示する第二コンテンツC2をリアルタイムに更新する。これにより、生成情報C10に含まれる時間情報に依存しないため、端末装置1の処理負荷を軽減することができる。また、第一コンテンツC1の表示領域31への表示および第二コンテンツC2の表示領域32への表示についてリアルタイム性を高めることができ、試合の速報性を高めることができる。
また、実施形態に係る表示処理プログラムは、第一コンテンツC1の生成情報C11および第二コンテンツC2の生成情報C12が取得される毎に、取得された生成情報C11,C12を記憶部13に記憶する記憶手順をさらにコンピュータ200に実行させる。表示処理手順では、記憶部13に記憶された時間情報のうちユーザ特定操作に対応する時間情報に基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。これにより、ユーザ特定操作に応じた特定の時間における第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の状態を容易に把握することができる。
また、表示処理手順では、ユーザ特定操作に対応する時間情報が記憶部13に記憶されている場合に、ユーザ特定操作に対応する時間情報に基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。
また、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の各々は、競技における同一の試合の状況を互いに異なる表示態様で表示するコンテンツである。これにより、試合の進行状況を複数のコンテンツから迅速且つ的確に把握することができる。なお、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の各々は、経時的に変化する同一対象を異なる表示態様で表示するコンテンツであればよく、競技における試合の状況を示すコンテンツでなくてもよい。
また、第一コンテンツC1は、試合の状況を表すアニメーションまたは動画を含むコンテンツである。また、第二コンテンツC2は、試合の状況を表す文字情報を含むコンテンツである。これにより、アニメーションまたは動画により試合を直感的に把握しつつ文字情報により試合の詳細を把握することができる。
また、時間情報は、試合が行われている状態で所定のイベントの発生時間および予め設定された間隔で発生する時間の少なくとも一つの情報を含む。これにより、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2の情報量を抑制しつつ、第一コンテンツC1および第二コンテンツC2として必要な情報をユーザUへ通知することができる。
また、実施形態に係る端末装置1(表示処理装置の一例)は、取得部21と、表示処理部23とを備える。取得部21は、表示情報と時間情報とが時間情報毎に関連付けられた時系列情報を各々含み、表示画面30の互いに異なる領域に表示される第一コンテンツC1および第二コンテンツC2を取得する。表示処理部23は、第一コンテンツC1の時間情報と第二コンテンツC2の時間情報とに基づいて、第一コンテンツC1と第二コンテンツC2とを連動させて表示画面30に表示する。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。