JP2019144746A - 医用画像検査支援装置及び医用画像検査支援方法 - Google Patents

医用画像検査支援装置及び医用画像検査支援方法 Download PDF

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正道 柳沢
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Abstract

【課題】画像検査における検査依頼機関と検査施設との連携を支援する技術を提供する。【解決手段】医用画像検査支援装置(10)は、医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得する条件取得部(11)と、検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させる表示処理部(12)と、検査依頼端末に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得する依頼取得部(13)と、取得された依頼情報に基づいて、選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する予約登録部(14)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、医用画像検査を支援する技術に関する。
医用画像検査とは、体外検査だけでは分からない体内の様子や腫瘍、梗塞、動脈瘤等の疾患を画像にして、異常がないかどうかを診断する医療技術であり、例えば、X線CT(Computed Tomography)検査、MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査、核医学検査などが知られている。
X線CT検査は、X線を使って身体の断面を撮影する検査である。
MRI検査は、磁気と電磁波を使用して身体の断面を撮影する検査である。
核医学検査は、放射性医薬品を用いた検査であり、ラジオアイソトープ(RI)検査とも呼ばれる。核医学検査には、脳、骨、心臓、肝臓、腎臓などの臓器別に検査の種類があり、各臓器の機能状態や悪性腫瘍の診断などに利用されている。
放射性医薬品は、使用する放射性核種の半減期により有効期間が比較的短いため、医療機関内にストックしておくことは難しく、医療機関に安定的に供給されることが求められる。このため、特許文献1に記載されるように、半減期の短い核種(18F)の製造設備、検査装置、及び合成装置が併設されている病院施設が余剰核種を他の病院施設に提供し、その病院施設においてその提供された余剰核種から合成装置によって陽電子放出型CT検査用薬剤を合成して検査に用いるといった供給手法が取られているところもある。
特許文献1には、プロセスの時間をその核種の半減期を元に算出して時間スケジュールを作成することで、半減期の短い核種を検診に有効活用することが提案されている。
特許文献2には、放射性薬剤の製造拠点の製造能力、その製造拠点から病院までの時間的距離関係、放射性薬剤に含まれる核種の半減期に関する情報、病院などからの依頼情報から把握される検診日時から、その検診日時に製造拠点から病院に適量が配達できるようにスケジュールを作成し、そのスケジュールに基づいて、製造拠点に放射性薬剤の製造を指示する手法が提案されている。
特許文献3には、放射性薬剤の製造から検診までのジョブの情報、薬剤製造サイト及び検診サイトの資源の情報を記憶しておき、被検診者の検診の希望日時の情報と当該ジョブの情報とに基づいて、検診サイトに放射性薬剤を供給可能な日時を決定し、この決定した日時と資源の情報とに基づいて、各サイトにおけるスケジュールを生成することが提案されている。
特許文献4には、出荷元、納入先、末端拠点や輸送ルート上の拠点ごとの時間を示す放射性医薬品の配送スケジュール情報を、一納入先に同時に納品する配送単位に区分けして、各クライアント装置にそれぞれ表示させることで、放射性医薬品の配送スケジュールを迅速に複数部門間で共有可能とする手法が提案されている。
一方で、近年、従来の「一つの医療機関が診る」という体制から、医療機関の役割分担(機能分担)が推進されている。具体的には、日常の治療、健康管理などを行うかかりつけ医と、より専門的な検査や手術を含めた治療を行う地域医療支援病院とに役割分担が行われる。この役割分担により、画像検査設備を有していない医療機関は、それらの設備を有している医療機関に画像検査を依頼し、その検査結果の提供を受けることで、患者への病状説明を行う。
これに関連して、特許文献9には、画像診断を依頼しようとする依頼元医療機関が他の医療機関の医師に対し、診断依頼を容易かつ迅速に行うことができるようにするため、依頼に即時に対応可能な医師を抽出できる技術が記載されている。
また、特許文献10には、医療連携を行う連携先の検索を容易にする技術が記載されている。
なお、特許文献4から特許文献8については後述する。
特開2001−172204号公報 特開2003−196404号公報 特開2003−185749号公報 特開2016−126386号公報 特許4435234号 特許5695230号 特許5669977号 特許4879901号 特開2010−39900号公報 特開2013−250904号公報
本明細書において、画像検査設備を有している医療検診機関を「検査施設」と表記し、その検査施設に画像検査を依頼する医療機関、地域包括支援センタなどを「検査依頼機関」と表記する。但し、「検査施設」と「検査依頼機関」とは、画像検査設備を有している一病院内に存在する放射線科と診療科とを意味してもよい。
また、本明細書において補足説明なしで「検査」又は「画像検査」と表記する場合には、「医用画像検査」を意味するものとする。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、画像検査における検査依頼機関と検査施設との連携を支援する技術を提供する。
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第一の側面は、医用画像検査支援装置に関する。第一の側面に係る医用画像検査支援装置は、医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得する条件取得部と、検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させる表示処理部と、検査依頼端末に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得する依頼取得部と、取得された依頼情報に基づいて、選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する予約登録部と、を備える。
第二の側面は、医用画像検査支援方法に関する。第二の側面に係る医用画像検査支援方法は、医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得し、検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させ、検査依頼端末に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得し、取得された依頼情報に基づいて、選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する、ことを含む。
上記各側面によれば、検査依頼機関において検査施設の検索から予約まで一連で実施することができるため、画像検査における検査依頼機関と検査施設との連携の効率化が可能になる。
本実施形態に係る画像検査支援サーバ(支援サーバ)の処理構成例を概念的に示す図である。 本実施形態に係る画像検査支援サーバ(支援サーバ)における周辺環境との連携を示す図である。 本実施形態に係る画像検査支援サーバ(支援サーバ)のハードウェア構成例を概念的に示す図である。 本実施形態に係る画像検査支援サーバ(支援サーバ)の処理構成例を概念的に示す図である。 情報格納部に格納される検査計画テーブルの例を示す図である。 情報格納部に格納される検査予約テーブルの例を示す図である。 情報格納部に格納される製品情報テーブルの例を示す図である。 検査予約状況表示の例を示す図である。 本実施形態に係る画像検査支援方法における画像検査が行われるまでの工程を示すシーケンスチャートである。 本実施形態に係る画像検査支援方法における画像検査の結果が得られた後の工程を示すシーケンスチャートである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に挙げる実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
まず、本実施形態に係る画像検査支援サーバ(以降、支援サーバと略称する)及び画像検査支援方法の概要について図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る支援サーバ10の処理構成例を概念的に示す図である。
本実施形態に係る支援サーバ10は、ソフトウェア要素として、条件取得部11、表示処理部12、依頼取得部13、及び予約登録部14を有する。これら各ソフトウェア要素は、例えば、後述するCPU(Central Processing Unit)1によりメモリ2に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。そのプログラムは、例えば、CD(Compact Disc)、メモリカード等のような可搬型記録媒体や他のコンピュータから通信ユニット4を介してインストールされ、メモリ2に格納されてもよい。
条件取得部11は、画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得する。
この指定条件の取得方法は制限されない。例えば、条件取得部11は、電子メールやファイル転送などにより指定条件を取得してもよいし、入力画面を検査依頼機関の端末に表示させその入力画面を介して入力された指定条件を取得してもよい。
また、当該指定条件の取得には、条件取得部11自身が指定条件を生成することも含まれる。例えば、条件取得部11は、依頼元となる検査依頼機関ごとに予め保持されている情報(所在地や依頼され得る検査種など)に基づいて、検査施設の指定条件を自動で生成することができる。
取得される指定条件は、検査依頼機関が画像検査を依頼する検査施設を探すための条件であり、指定される具体的な条件は限定されない。当該指定条件には、例えば、検査施設の所在地を特定するための地域情報や、検査施設で実施可能な画像検査の種類(以降、検査種と表記する)、画像検査の希望日時などを含み得る。
また、当該指定条件は、施設名称や識別番号などにより、一以上の検査施設を具体的に指定する情報として取得されてもよい。
「検査種」とは、上述のとおり、画像検査の種類であって、例えば、X線CT検査、MRI検査、PET(positron emission tomography)検査、SPECT(single photon emission computed tomography)検査などが指定されてもよい。また、PET検査やSPECT検査のような核医学検査の場合、例えば、「検査種」には、脳血流シンチグラフィ、脳受容体シンチグラフィ、ドパミントランスポーターシンチグラフィ、心筋血流シンチグラフィ、骨シンチグラフィ、ガリウムシンチグラフィなどが指定されてもよい。
更に、「検査種」には、画像検査で用いられる放射性医薬品を特定可能な情報が指定されてもよく、例えば、「検査種」として、放射性医薬品の製品名又は一般名が指定されてもよい。また、「検査種」には、脳梗塞、認知症、心筋梗塞、肝硬変などの検査目的や検査項目が指定されてもよいし、検査対象の部位が指定されてもよい。
表示処理部12は、検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、条件取得部11により取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、その特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させる。
検査施設テーブルは、支援サーバ10自身のメモリ内に格納されていてもよいし、他の装置に格納されていてもよい。
検査施設情報は、上述の指定条件で検査施設を特定し得るような検査施設に関する情報であればよく、例えば、検査施設の名称や所在地、検査施設が有している画像検査設備、検査施設で対応可能な検査種などが含まれ得る。
検査依頼端末は、検査施設に画像検査を依頼する検査依頼機関が備える据え置き型又は携帯型のコンピュータである。
検査依頼端末に依頼先候補として表示される検査施設情報は、複数の検査施設の情報であってもよいし、一つの検査施設の情報であってもよい。また、検査施設情報の表示態様は制限されない。
依頼取得部13は、検査依頼端末に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設に対する画像検査の依頼情報を取得する。この依頼情報の取得方法は制限されない。例えば、依頼取得部13は、電子メールやファイル転送などにより依頼情報を取得してもよいし、依頼先候補を表示させた検査依頼端末に更に入力画面を表示させ、その入力画面を介して入力された依頼情報を取得してもよい。
取得される依頼情報は、検査予約を登録するうえで必要な情報を含んでいればよく、その具体的内容は限定されない。当該依頼情報は、例えば、検査枠若しくは検査種、又は被検者を特定可能な情報を含む。
「検査枠」とは、少なくとも検査日時ごとに設けられ、検査時間枠の意味を持つ。検査日時は、検査が行われる日及び時間帯を意味する。例えば、2016年8月10日の9時開始の枠、同日の11時開始の枠などのような検査枠が設けられる。検査枠が設けられる検査日時は、午前中又は午後といった単位でもよい。
「検査枠」は、検査施設が複数の検査設備を有している場合には、検査日時及び検査設備の組合せごとに設けられてもよい。検査設備は、X線CT装置、MRI装置、PET装置、SPECT装置、PET/CT装置、SPECT/CT装置、PET/MRI装置などといった画像検査を行う設備であって、その設備の数によって許容される被検者の数が変わってくる。即ち、「検査枠」は、検査時間枠及び検査物理枠の両方の意味を持つ場合もあり得る。例えば、1台のPET装置と2台のSPECT装置とを有する検査施設の場合には、2016年8月10日の9時開始の枠として、PET装置を用いたPET検査の枠、1台目のSPECT装置を用いたSPECT検査の枠、2台目のSPECT装置を用いたSPECT検査の枠というように3つの検査枠を設けることができる。
予約登録部14は、依頼取得部13により取得された依頼情報に基づいて、上述の選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する。
検査予約テーブルは、支援サーバ10自身のメモリ内に格納されていてもよいし、他の装置に格納されていてもよい。
また、検査予約テーブルは、検査施設IDで識別可能に一つのテーブルとして実現されていてもよいし、検査施設ごとに設けられていてもよい。
検査予約テーブルに格納される検査予約情報は、検査施設により参照される。検査予約テーブルに格納される検査予約情報は、検査施設における画像検査のスケジュール管理にそのまま利用されてもよいし、その検査予約情報の少なくとも一部が検査施設内の検査予約システムに反映されてもよい。
本実施形態に係る支援サーバ10は、上述のような各処理モジュールの処理により、本実施形態に係る画像検査支援方法(以降、単に支援方法と略称する場合もある)を実行することができる。
即ち、本実施形態に係る支援方法は、医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得し、検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、当該取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、その特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させ、検査依頼端末に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得し、その取得された依頼情報に基づいて、当該選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納することを含むこともできる。
また、本実施形態は、このような支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム又はそのようなプログラムがコンピュータにより読み取り可能に記憶される記憶媒体であってもよい。
このように本実施形態では、検査依頼機関端末を用いて、画像検査を依頼できる検査施設の検索及び検査予約を行うことができるので、検査依頼機関と検査施設との医療連携を効率化することができる。
以下、支援サーバ20及び支援方法についてより具体化して詳述する。
図2は、本実施形態に係る支援サーバ20における周辺環境との連携を示す図である。
まず、図2を用いて、画像検査がどのように運用されており支援サーバ20によりその運用がどのように支援されるのかについてその全体像を説明する。
図2に示されるように、支援サーバ20の周辺環境として、検査依頼機関FC1、検査施設FC3、放射性医薬品製造施設(以降、製造施設と略称する場合もある)FC5がある。
検査依頼機関FC1は、かかりつけ医や地域包括支援センタなどであり、画像検査の一部または全部の設備を持たない医療機関である。
検査施設FC3は、X線CT装置、MRI装置、PET装置、SPECT装置、PET/CT装置、SPECT/CT装置、PET/MRI装置といった画像検査の設備を持つ医療機関、検診機関などである。本実施形態では、複数の検査施設FC3が存在する。
製造施設FC5は、検査施設FC3で行われる核医学検査で利用される放射性医薬品を製造する施設であり、放射性医薬品メーカ、医療機関などである。
図2では、検査依頼機関FC1、検査施設FC3、製造施設FC5がそれぞれ一つずつ図示されているが、各施設又は機関の数は制限されない。
検査依頼機関FC1は、来院してきた患者にとって画像検査が必要と判断すると、その画像検査を依頼する検査施設を複数の検査施設FC3の中から検索する。
このとき、支援サーバ20は、上述したとおり、検査依頼機関FC1からの指定条件を受け付け、その指定条件に対応する検査施設の情報を依頼先候補として検査依頼機関FC1(後述の検査依頼端末23)に提供する。
検査依頼機関FC1は、依頼先候補の中から画像検査を依頼する検査施設を選択し、その検査施設に対する画像検査の依頼を行う。
支援サーバ20は、その依頼を受け、選択された検査施設FC3で行われる画像検査の予約を行う。検査施設FC3によりその検査予約が確認されると、支援サーバ20は、必要に応じて、製造施設FC5に対してその予約された検査で必要となる放射性医薬品を発注する。このとき、その発注元は検査施設FC3とされる。
製造施設FC5は、その発注された放射性医薬品を製造する。製造された放射性医薬品は、発注元である検査施設FC3に配送される。製造施設FC5は、受注生産管理システム27及び配送管理システム28を稼働させており、受注生産管理システム27が支援サーバ20からの発注を受け、配送管理システム28が放射性医薬品の配送状況を管理している。放射性医薬品の配送に遅延が生じている場合、配送管理システム28は、検査施設FC3及び支援サーバ20に対して配送の遅延情報を送る。
支援サーバ20は、配送の遅延情報を受けると、必要に応じて、その遅延で検査予定に影響を受ける患者に対して検査予定情報を提供する。
検査施設FC3は、画像検査で得られる検査画像データ及び臨床情報を支援サーバ20に送る。
支援サーバ20は、その検査画像データに対して画像解析を行い、その解析情報をレポートとして検査施設FC3及び検査依頼機関FC1に提供する。このとき、支援サーバ20は、解析情報に基づく専門医による読影結果情報を取得しその情報をレポートに含めて検査施設FC3及び検査依頼機関FC1に提供してもよいし、解析情報に基づく検査施設FC3による読影結果情報を取得しその情報をレポートに含めて検査依頼機関FC1に提供してもよい。
検査施設FC3及び検査依頼機関FC1は、そのレポートに基づいて患者に対して病状説明を行うことができる。
〔画像検査支援サーバ(支援サーバ)〕
図3は、本実施形態に係る支援サーバ20のハードウェア構成例を概念的に示す図である。
支援サーバ20は、いわゆるコンピュータであり、CPU1、メモリ2、入出力インタフェース(I/F)3、通信ユニット4等を有する。
CPU1は、一般的なCPUに加えて、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)等も含まれ得る。メモリ2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
入出力I/F3は、表示装置、入力装置等のユーザインタフェース装置(図示せず)と接続可能である。表示装置は、LCDやCRTディスプレイのような、CPU1等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置は、キーボード、マウス等のようなユーザ操作の入力を受け付ける装置である。表示装置及び入力装置は一体化され、タッチパネルとして実現されてもよい。
通信ユニット4は、通信網8を介した他のコンピュータとの通信や、プリンタ等の他の機器との信号のやりとり等を行う。通信ユニット4には、可搬型記録媒体等も接続され得る。
支援サーバ20のハードウェア構成は、図3の例に制限されない。支援サーバ20は、図示されていない他のハードウェア要素を含み得る。また、各ハードウェア要素の数も、図3の例に制限されない。例えば、支援サーバ20は、複数のCPU1を有していてもよい。
支援サーバ20は、患者端末22、検査依頼端末23、検査施設端末24、受注生産管理システム27、配送管理システム28などと通信可能に接続されている。支援サーバ20と他の端末又はシステムとの間の通信は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)回線網、インターネット通信網、専用回線網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の一つ又はそれらの組み合わせにより形成される通信網8を介して行われる。当該通信の具体的形態は制限されない。
患者端末22は、患者により利用される据え置き型又は携帯型のコンピュータである。
検査依頼端末23は、検査依頼機関FC1が備える据え置き型又は携帯型のコンピュータである。
検査施設端末24は、検査施設FC3が備える据え置き型又は携帯型のコンピュータである。
受注生産管理システム27は、製造施設FC5が備えるシステムであって、製造施設FC5における受注及び生産(製造)を管理するシステムある。受注生産管理システム27は、公知の一般的な機能を有していればよい。
配送管理システム28は、製造施設FC5が備えるシステムであって、製造施設FC5から発送される放射性医薬品の配送を管理するシステムである。配送管理システム28は、公知の一般的な機能を有していればよい。
図4は、本実施形態に係る支援サーバ20の処理構成例を概念的に示す図である。
支援サーバ20は、ソフトウェア要素として、表示処理部30、依頼取得部31、予約登録部32、依頼送信部33、返信受信部34、発注生成部35、配送情報取得部36、情報提供部37、検査データ取得部38、解析部39、情報格納部40、条件取得部41等を有する。これら各ソフトウェア要素は、例えば、CPU1によりメモリ2に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。そのプログラムは、例えば、CD、メモリカード等のような可搬型記録媒体や他のコンピュータから通信ユニット4を介してインストールされ、メモリ2に格納されてもよい。
情報格納部40は、メモリ2に確保され、検査依頼機関テーブル、検査施設テーブル、検査計画テーブル、検査予約テーブル、及び製品情報テーブルを少なくとも格納している。
検査依頼機関テーブルは、支援サーバ20でサポートする検査依頼機関FC1に関する情報を検査依頼機関FC1ごとに格納している。検査依頼機関テーブルに格納される検査依頼機関情報には、検査依頼機関FC1を特定し得る情報(IDや名称、所在地等)、支援サーバ20へのアクセスを許可する検査依頼機関FC1のユーザID又はメールアドレスなどが含まれ得る。
検査施設テーブルは、上述したとおり、検査施設FC3ごとに検査施設情報を格納する。本実施形態では、検査施設情報は、所在地及び検査設備情報の少なくとも一方を含む。
検査設備情報とは、検査施設FC3が有する画像検査設備の種類(X線CT装置、MRI装置、PET装置など)を示す情報である。
その他、検査施設情報としては、検査施設ID、検査施設名称なども格納されてもよい。
検査計画テーブルは、検査施設FC3における画像検査の計画情報を検査施設FC3ごとに格納し、検査予約テーブルは、検査施設FC3における検査予約情報を格納する。検査計画テーブル及び検査予約テーブルに格納される情報は、検査枠ごとに各種情報を示す。検査枠の定義については上述したとおりであるが、本実施形態では、検査枠は、検査時間枠及び検査物理枠の両方の意味を持ち、検査日時と検査設備との組合せごとに設けられている。
製品情報テーブルは、発注すべき放射性医薬品を特定するために参照されるテーブルであり、放射性医薬品に関する情報を格納する。
図5は、情報格納部40に格納される検査計画テーブルの例を示す図である。
検査計画テーブルは、図5に示されるように、検査枠ごと、即ち検査日時及び検査設備IDの組合せごとにデータレコードを格納し、各データレコードにはその検査枠の検査枠ID、現予約人数、予約制限数、予約可否、予約不可情報といった複数のデータ項目が含まれている。
検査日時は、上述したとおり、検査が行われる日及び時間帯を意味する。
検査設備IDは、画像検査を行う設備の識別子であり、画像検査装置ごとに付される。
現予約人数は、その検査枠において予約済みの被検者の数の最新情報である。
予約制限数は、その検査枠において予約可能な被検者の上限数である。
予約可否は、その検査枠に検査の予約ができるか否かを示す。
予約不可情報は、その検査枠に検査の予約ができない場合に、その理由などを示す。
検査計画テーブルには、検査施設FC3の事情に応じた検査計画情報が格納される。支援サーバ20は、検査施設FC3から検査計画の情報を取得し、その情報をその検査施設FC3用の検査計画テーブルに格納することもできる。
図5に例示される検査計画テーブルは、検査施設FC3ごとに別々に設けられるが、検査計画テーブルに検査施設FC3を識別可能な検査施設IDが更に設けられ、複数の検査施設FC3の検査計画情報が一つの検査計画テーブルに格納されてもよい。
図6は、情報格納部40に格納される検査予約テーブルの例を示す図である。
検査予約テーブルは、図6に示されるように、検査枠ごとにデータレコードを格納し、各データレコードには、その検査枠についての被検者ID、検査種、依頼元ID、発注情報といった複数のデータ項目が含まれている。
被検者IDは、検査枠に予約されている検査の被検者の識別子である。
検査種は、検査枠に予約されている画像検査の種類を示し、検査種には、その検査枠に対応する検査設備で検査可能な画像検査の種類の中の一つが指定される。
依頼元IDは、検査枠に対して検査予約を依頼した依頼元(検査依頼機関FC1)の識別子である。依頼元IDは、検査依頼機関テーブルに格納される検査依頼機関FC1を特定可能な情報であり、依頼元のメールアドレスであってもよい。
発注情報は、検査枠に予約されている核医学検査のための放射性医薬品を発注済みか否か、又はその発注番号(発注ID)を示す。
図7は、情報格納部40に格納される製品情報テーブルの例を示す図である。
製品情報テーブルは、図7に示されるように、検査設備ID及び検査種の組合せごとに、その組合せに必要となる放射性医薬品の製品コード、製品名、及び発注期限のデータ項目を含むデータレコードを格納する。放射性医薬品は上述したとおり有効期限が短いため、製造施設FC5への放射性医薬品の発注には期限が設けられる。
情報格納部40は、更に、被検者テーブル、依頼元テーブル(図示せず)などを格納する。被検者テーブルは、被検者ごとに、被検者ID、氏名、生年月日、性別、メールアドレスなどのデータ項目を含むデータレコードを格納する。依頼元テーブルは、依頼元となる検査依頼機関FC1ごとに、依頼元ID、名称、住所、メールアドレスなどのデータ項目を含むデータレコードを格納する。
なお、情報格納部40は、上述のテーブル以外のテーブルを格納することもできる。
条件取得部41は、上述の条件取得部11に相当し、画像検査の依頼先となる検査施設FC3の指定条件を取得する。指定条件の内容やその取得手法については上述したとおりである。
本実施形態では、条件取得部41は、検査依頼機関テーブルに登録されている検査依頼機関FC1における要求を受けた検査依頼端末23に指定条件を入力するための画面を表示させ、その画面で入力された指定条件を取得する。
また、本実施形態では、条件取得部41は、地域情報及び検査種の少なくとも一方を含む当該指定条件を取得する。
指定条件に含まれる地域情報は、画像検査を依頼したい検査施設FC3が存在する地域を示す情報である。例えば、石川県といった県名が当該地域情報として指定されてもよいし、石川県南部のように県内の或る地域が指定されてもよいし、市や町や村の名前が指定されてもよい。
指定条件に含まれる検査種は、上述したとおり、依頼したい画像検査の種類を示す情報であって、その具体的な内容は制限されない。
また、当該指定条件として、画像検査を行って欲しい希望日時が示されてもよい。当該希望日時としては、10月8日といった明確な日付が指定されてもよいし、10月終わりまでの間といった期限日が指定されてもよいし、火曜日の午後といった曜日や時間帯が指定されてもよい。
当該指定条件には、上述した例以外の条件が指定されてもよい。
表示処理部30は、上述の表示処理部12に相当し、検査施設テーブルを参照して、条件取得部41により取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、その特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末23に表示させる。
本実施形態では、表示処理部30は、検査施設テーブルの中から、条件取得部41により取得された指定条件に含まれる地域情報及び検査種の少なくとも一方に対応する所在地及び検査設備情報の少なくとも一方を含む検査施設情報を特定する。表示処理部30は、検査種とその検査種の画像検査に対応可能な画像検査設備との対応関係を保持しており、この対応関係に基づいて、指定条件に含まれる検査種に対応する検査施設情報を特定することができる。検査種と画像検査設備との対応関係としては、例えば、X線CT検査と、X線CT装置、PET/CT装置、及びSPECT/CT装置との対応関係、MRI検査と、MRI装置、PET/MRI装置との対応関係などがあり得る。
また、指定条件として希望日時が指定されていた場合、表示処理部30は、検査計画テーブルを参照して、当該希望日時に予約可能な(空きの)検査枠が存在する検査施設FC3を特定し、その特定された検査施設FC3の検査施設情報を特定することもできる。
表示処理部30は、表示させた依頼先候補の中から選択された検査施設FC3における、検査枠ごとに予約可否を示す検査予約状況表示を検査依頼端末23に更に表示させることもできる。
「検査予約状況表示」は、或る検査施設FC3における現在の検査予約の登録状況を表示するものであり、少なくとも検査枠ごとに予約可否を示す。
図8は、検査予約状況表示の例を示す図である。図8の例では、検査予約状況表示は、複数の検査施設FC3の中の「検査施設B」の検査予約状況を示し、2か月分のカレンダ形式を有している。検査枠は、日ごとの9時、12時、及び15時の最大3つの時間帯で設けられており、検査設備で区別されていない。即ち、検査施設Bでは、1つの検査設備のみが保有されており、このため、検査施設Bの検査予約状況表示は、1つの検査設備のみを有する検査施設FC3の情報表示又は検査設備ごとの情報表示であると換言できる。
検査枠ごとに検査可能な被検者の数(予約制限数)分の予約枠がそれぞれ示されている。例えば、6月27日には、9時開始の検査枠、12時開始の検査枠、及び15時開始の検査枠が示されており、各検査枠には二人分の予約枠がそれぞれ示されている。
更に、予約不可能な検査枠が予約可能な検査枠と異なる表示態様で示されており、検査枠において既に予約済みの数及び予約可能な数が表示態様の違いにより提示されている。例えば、6月27日において9時開始の検査枠は、予約制限数(二人)分の予約が既に登録されており予約不可能な状態を示す表示態様で示されており、12時開始の検査枠では、一人分の予約が登録されており未だ一人分の予約が可能であることが示されており、15時開始の検査枠は、二人分の予約が可能な状態を示す表示態様で示されている。なお、6月6日(当日)は、発注期限の問題から予約不可能な表示態様で示されている。
また、6月17日の「担当医師出張にて不在」などのように予約ができない理由が示されている検査枠も存在する。
表示処理部30は、検査計画テーブル及び検査予約テーブルに格納される情報に基づいて、このような検査予約状況表示の描画データを生成することができる。このような検査予約状況表示によれば、検査枠ごとの予約可否を容易に把握することができる。
更に、本実施形態では、表示処理部30は、予約可能な検査枠を指定可能な状態で検査予約状況表示を出力させる。これにより、検査依頼端末23のユーザは、予約可能な検査枠を指定する操作を行うことで、その検査枠に対する検査依頼を行うことができる。表示処理部30は、検査枠の指定操作に伴って、被検者の情報及び検査種を入力するための画面を表示させることもできる。
更に、表示処理部30は、製品情報テーブルに格納される放射性医薬品の発注期限の情報に基づいて、検査予約状況表示で示される検査枠ごとの予約可否を変更することもできる。具体的には、表示処理部30は、検査予約状況表示において、どの種の放射性医薬品も発注期限を徒過している検査枠を予約不可状態に変更することができる。このようにすれば、既に発注期限が過ぎてしまっている放射性医薬品を用いる検査予約が登録されるといった不具合をなくすことができる。
依頼取得部31は、上述の依頼取得部13に相当し、検査依頼端末23に表示された依頼先候補の中から選択された検査施設FC3に対する画像検査の依頼情報を取得する。本実施形態では、依頼取得部31は、検査予約状況表示が出力されている検査依頼端末23におけるユーザの入力操作に伴って依頼情報を取得する。例えば、依頼取得部31は、検査予約状況表示内の予約可能な検査枠を指定する操作により、検査依頼端末23に表示された検査予約状況表示で予約可を示す検査枠の情報を含む依頼情報を取得することができる。
依頼情報は、検査枠ID、被検者ID、検査種、及び依頼元IDが特定可能な状態で取得される。検査枠IDは、例えば、当該検査枠の指定操作により特定される。検査種は、例えば、その指定操作に伴って表示される検査種選択画面に対する入力操作により取得される。依頼元IDは、例えば、検査予約状況表示の出力前の検査依頼端末23におけるログイン操作により特定される。被検者IDは、例えば、検査枠の指定操作時に表示される入力画面に対する入力操作により被検者情報(氏名、生年月日など)が取得された後に、依頼取得部31により自動付番される。この場合、依頼取得部31は、取得された被検者情報及び付番された被検者IDを上述の被検者テーブルに格納する。
但し、依頼取得部31による依頼情報の取得手法はこのような例に制限されない。依頼取得部31は、検査枠ID、被検者ID、検査種、及び依頼元IDを特定可能な情報を含む電子メールにより当該依頼情報を取得することもできる。
また、被検者情報として、診療情報など他の情報が別途入力されてもよい。
依頼送信部33は、依頼取得部31による依頼情報の取得に伴い、選択された検査施設FC3宛てに予約依頼情報を送信する。この予約依頼情報は、検査施設FC3に検査予約が依頼された旨を知らせる情報である。依頼送信部33は、依頼取得部31により取得された依頼情報をそのまま予約依頼情報として送信してもよいし、その取得された依頼情報を検査施設FC3にとって分かり易い形式に変換した情報を予約依頼情報として送信してもよい。後者の場合、例えば、検査日時(検査枠など)、検査設備、被検者情報、検査種、及び依頼元の検査依頼機関FC1の情報を示す予約依頼情報が送信される。
依頼送信部33による予約依頼情報の送信手法は制限されない。依頼送信部33は、電子メールにより予約依頼情報を送信してもよいし、プッシュ型技術を用いて予約依頼情報を送信してもよい。送信された予約情報は、検査施設端末24において表示され、参照されてもよい。
返信受信部34は、依頼送信部33により送信された予約依頼情報に対する返信を受信する。具体的には、返信受信部34は、当該予約依頼情報で示される検査予約の依頼を受任するか否かを示す返信を検査施設端末24から受信する。
検査施設端末24からの返信手法についても制限されない。検査施設端末24は、電子メールにて返信してもよいし、表示処理部30の処理により出力される所定表示に対する入力操作により返信してもよい。
また、施設内の医療システムを備える検査施設FC3では、検査予約の依頼を受任する場合には、その予約依頼情報をその医療システムに反映させることもできる。
予約登録部32は、上述の予約登録部14に相当し、依頼取得部31により取得された依頼情報に基づいて、検査枠ID、被検者ID、検査種、及び依頼元IDを特定し、この特定された情報を含むデータレコード(検査予約情報)を検査予約テーブルに格納する。
更に、本実施形態では、予約登録部32は、依頼取得部31により取得された依頼情報に関して返信受信部34で受信された検査施設FC3からの返信内容に従って、その依頼情報に対応する、選択された検査施設FC3の検査予約情報を検査予約テーブルに格納するか否かを決定する。予約登録部32は、返信内容が検査予約の依頼を受任することを示す場合には、検査予約情報を格納し、当該依頼を受任しないことを示す場合には、検査予約情報を格納しない。
予約登録部32は、検査予約情報を検査予約テーブルに格納すると、その検査予約情報の検査枠IDに基づいてその検査枠において登録済みの予約人数を算出し、その人数を検査計画テーブルの現予約人数の項目に設定する。更に、予約登録部32は、その現予約人数がその検査枠の予約制限数となった場合には、同テーブルの予約可否の項目に予約不可を示す値を設定することもできる。
発注生成部35は、検査予約テーブルに格納されている検査予約情報の検査種に対応する放射性医薬品を特定し、この特定された放射性医薬品の発注情報であって検査予約情報の検査枠に対応する検定日時情報を含む発注情報を生成する。
ここで「検査枠に対応する検定日時情報」とは、検査枠が示す検査日時にその発注情報で発注された放射性医薬品が利用可能となるその放射性医薬品の検定日時を示す情報である。
生成された発注情報は、放射性医薬品の製造設備を有する放射性医薬品製造施設(製造施設)の受注生産システムなどで利用可能である。その発注情報の利用方法は制限されない。
本実施形態では、発注生成部35は、対象の検査予約情報の検査枠IDに対応する検査設備ID及び検査種をキーにして製品情報テーブルを検索することにより、その検査予約情報で示される検査に必要となる放射性医薬品の製品コード及び製品名を特定する。発注生成部35は、発注ID、特定された製品コード及び製品名、その製品の数量、当該検査枠に対応する検定日時情報、及び発注元となる製造施設FC5の情報を含む発注情報を生成する。発注IDには、発注情報が生成される度に、ユニークな識別子が付番されればよい。
本実施形態では、発注生成部35は、予約登録部32が新たな検査予約情報を検査予約テーブルに格納すると、その新たな検査予約情報の検査種などから放射性医薬品が必要となる画像検査か否かを判定し、放射性医薬品が必要となる画像検査の検査予約である場合には、当該発注情報を生成する。
また、生成される発注情報では、一検査で必要となる製品(放射性医薬品)の数量が設定されることになる。これにより、予約された検査に対して発注漏れを防ぐことができる。
但し、発注生成部35は、所定の周期で発注情報を生成するようにしてもよい。発注生成部35は、発注情報に基づいて、検査予約テーブルに格納されるデータレコード(検査予約情報)の中で、未発注状態である放射性医薬品が必要な検査予約情報を特定し、その検査予約情報を対象にして発注情報を生成する。当該所定の周期は、発注情報の生成前に、放射性医薬品の発注期限が徒過しないような周期に設定される。
本実施形態では、発注生成部35は、発注情報を生成すると、検査予約テーブルに格納されている、その発注情報に対応する検査予約情報の発注情報に発注IDを反映させる。これにより、その検査予約情報を発注済み状態とすることができる。
発注生成部35は、生成された発注情報を受注生産管理システム27及び検査施設FC3宛てに送信する。発注情報の受注生産管理システム27及び検査施設FC3への送信手法については制限されない。
配送情報取得部36は、上述の発注情報で発注された放射性医薬品の配送情報を取得する。取得される配送情報は、放射性医薬品の配送の状況を示す情報である。
本実施形態では、配送情報取得部36は、配送管理システム28から、発注IDを含む配送情報を取得する。この発注IDによりその配送情報に対応する検査予約情報を特定することができる。また、配送情報取得部36は、発注情報で指定された検定日時に影響を与える程度の配送遅延が生じた場合にのみ、その遅延度合(1時間遅れなど)を示す配送情報を取得してもよい。
なお、配送管理システム28は、その配送情報を検査施設FC3にも提供することができる。
情報提供部37は、上述の配送情報に関する所定条件を満たしたことを契機に、発注情報に対応する検査予約情報により示される被検者宛てに検査予定情報を提供する。
提供される検査予定情報は、被検者に対して予約済みの検査の予定が変更されること又はその可能性を示唆させる情報である。例えば、検査予定情報では、放射性医薬品の配送遅延が生じていること、検査の予定が変更される可能性があること、検査施設FC3又は検査依頼機関FC1への問い合わせの必要性などが示される。変更後の検査日時が確定されている場合には、検査予定情報に変更後の検査日時が示されていてもよい。
上述の「所定条件」は、配送情報に関する条件であって検査予定情報を提供するための予め決められた条件である。例えば、検定日時に影響を与える程度の配送遅延が生じた場合にのみ配送情報が配送管理システム28から提供される場合には、配送情報取得部36により配送情報が取得されたこと自体がその「所定条件を満たした」こととなる。また、配送情報取得部36により取得された配送情報で示される遅延度合が検定日時に影響を与える可能性が高いことがその「所定条件を満たした」こととされてもよい。
本実施形態では、検定日時に影響を与える程度の配送遅延が生じた場合にのみ配送情報が取得され、情報提供部37は、配送情報取得部36によりその配送情報が取得されたことを契機にして、次のようにして被検者の宛先の特定及び検査予定情報の提供を行う。情報提供部37は、取得された配送情報に含まれる発注IDによりその配送情報に対応する検査予約情報を検査予約テーブルの中から特定し、その特定された検査予約情報の被検者IDにより被検者のメールアドレスを被検者テーブルの中から特定する。情報提供部37は、所定の文字列「放射性医薬品の配送遅延により検査の予定が変更される可能性があります。検査施設FC3又は検査依頼機関FC1へお問い合わせください」を含む電子メールを特定された被検者のメールアドレス宛てに送信する。
情報提供部37は、検査予定情報を検査依頼機関FC1にも提供してもよい。例えば、特定された検査予約情報の依頼元IDにより、依頼元の検査依頼機関FC1のメールアドレスを依頼元テーブルの中から特定することができる。
このような検査予定情報を提供することにより、放射性医薬品の配送遅延による検査予定の変更の可能性などを患者に早めに知らせることができるため、患者と検査依頼機関FC1又は検査施設FC3とのトラブルを未然に防ぐことができる。
また、情報提供部37は、配送情報取得部36により取得された配送情報を配送先となる検査施設FC3の検査施設端末24に提供することもできる。この場合、配送情報は、電子メールなどで検査施設端末24に通知されてもよいし、検査施設端末24からのアクセスに従って配送情報を検査施設端末24に表示させてもよい。また、配送情報を検査施設端末24に提供する場合には、配送情報は、配送遅延の程度に関わらず、適宜、配送管理システム28から取得されてもよい。
情報提供部37は、X線CT検査やMRI検査等のように配送情報が取得されない検査の予約についても検査予定情報を提供してもよい。この場合、情報提供部37は、検査施設FC3から検査予定の変更等に関する情報を取得し、この情報に基づいて、例えば、検査の予定が変更される可能性があること、検査施設FC3又は検査依頼機関FC1への問い合わせの必要性などが示される検査予定情報を被検者宛てに提供すればよい。変更後の検査日時が確定されている場合には、検査予定情報に変更後の検査日時が示されていてもよい。
検査データ取得部38は、画像検査の検査画像を取得する。即ち、検査データ取得部38は、画像取得部と呼ぶこともできる。本実施形態では、検査データ取得部38は、検査施設端末24から検査画像データ及び臨床情報を受信する。臨床情報は、画像検査時に検査画像以外に被検者から得られる被検者の情報である。
検査画像データ及び臨床情報は、被検者を識別可能な情報(例えば、被検者ID)又は検査枠を識別可能な情報(例えば、検査枠ID)と関連付け可能な状態で受信される。検査画像データ及び臨床情報の検査施設FC3からの提供手法は制限されない。例えば、検査画像データは、被検者の氏名、性別及び生年月日、並びに臨床情報が記載された電子メールに添付されて、検査データ取得部38により取得される。また、検査画像データが被検者ID又は検査枠IDと臨床情報とが記載されたファイルと共に共有サーバに格納され、検査データ取得部38はその共有サーバから検査画像データなどを取得してもよい。また、表示処理部30により検査画像データ及び臨床情報の登録画面が検査施設端末24に表示され、その登録画面において被検者情報が指定されると共に、その被検者の検査画像データ及び臨床情報が登録されてもよい。
解析部39は、検査データ取得部38により取得された検査画像を画像解析して解析情報を生成する。
例えば、核医学検査により得られる検査画像は、放射性核種を含む放射性医薬品を被検者の体内に投与し、放出されるガンマ線を検出器(PET装置又はSPECT装置)で計測して画像化したものである。この検査画像によれば、体内に投与された放射性医薬品の分布や集積量などにより、臓器や組織の機能(働き)を検査することができる。しかしながら、PET装置又はSPECT装置で得られる一次画像は、基本的にはガンマ線の量の分布を画像化したものに過ぎず、そのままでは定量的な評価結果を得ることは困難である。そこで、検査種に応じた様々な定量解析手法(特許文献4から特許文献8に開示される手法など)が存在している。
解析部39は、各検査種について適切な解析処理をそれぞれ実行可能であり、当該検査画像データに対してその検査種に対応する解析処理を施すことにより、解析情報を生成する。例えば、検査種ごとの解析処理プログラムが他のコンピュータにインストールされており、解析部39は、そのコンピュータに検査種に対応する解析処理を実行させ、その解析結果としての解析情報をそのコンピュータから取得してもよい。このようにすれば、解析処理によるCPU1の処理負荷の集中を防ぐことができる。
各検査種に対応する解析処理には、公知の定量解析手法がそれぞれ利用されればよい。このため、解析部39により生成される解析情報の具体的内容は制限されない。一次画像である検査画像に処理が施された解析画像が解析情報として得られてもよいし、解析画像から得られる統計情報が解析情報として用いられてもよい。
解析部39は、生成された解析情報を、被検者を特定可能な情報(例えば、被検者ID)又は検査枠を特定可能な情報(例えば、検査枠ID)と関連付けて情報格納部40に格納する。これにより、情報格納部40は、解析保持部と呼ぶこともできる。
情報提供部37は、解析情報が情報格納部40に格納されると、その解析情報を検査依頼機関FC1宛て及び検査施設FC3宛てに提供することができる。情報提供部37は、解析情報と関連付けられている情報に基づいて、依頼元テーブルから検査依頼機関FC1及び検査施設FC3の宛先情報(メールアドレスなど)を特定することができる。
このように検査画像の解析処理が解析部39により行われ、その解析情報が検査施設FC3に提供されることで、検査施設FC3における解析作業の労力を低減することができる。また、解析部39の解析処理が最新の解析技術に逐次バージョンアップされることで、質の高い解析情報を検査施設FC3に提供することができる。更に言えば、検査施設FC3における解析ソフトウェアのアップデート作業などの労力も低減することができる。
また、解析部39は、情報提供部37により提供された解析情報に基づく検査施設FC3による読影結果情報を取得し、その読影結果情報を上述の解析情報と関連付けて情報格納部40に格納することもできる。この場合、情報提供部37は、解析情報と共に、その読影結果情報を検査依頼機関FC1宛てに提供してもよい。また、情報提供部37は、認証された他の専門医の端末に上述の解析情報を提供してもよい。この場合、解析部39は、その専門医による読影結果情報を取得し、その読影結果情報を上述の解析情報と関連付けて情報格納部40に格納し、情報提供部37は、解析情報と共に、その読影結果情報を検査施設FC3及び検査依頼機関FC1宛てに提供してもよい。
〔画像検査支援方法〕
以下、本実施形態に係る画像検査支援方法について図9及び図10を用いて詳述する。
図9は、本実施形態に係る画像検査支援方法における画像検査が行われるまでの工程を示すシーケンスチャートであり、図10は、本実施形態に係る画像検査支援方法における画像検査の結果が得られた後の工程を示すシーケンスチャートである。
図9及び図10の例では、本実施形態に係る画像検査支援方法は、上述の支援サーバ20により実行される。なお、本方法に含まれる各工程の具体的内容は、支援サーバ20が有する各処理モジュールについて説明したものと同様であればよいため、適宜省略する。
まず、支援サーバ20は、検査依頼端末23から画像検査の依頼先となる検査施設FC3の指定条件を取得する(S5)。このとき、支援サーバ20は、検査依頼端末23からユーザ情報(ログインIDなど)を取得することでログイン処理を実行し、検査依頼機関テーブルに登録されている検査依頼機関FC1であることを認証することができ、ログインに成功した場合に、当該指定条件を入力させる画面を検査依頼端末23に表示させることもできる。
また、支援サーバ20は、指定条件を入力させるに先立って、検査施設テーブルに格納される全ての検査施設FC3の検査施設情報のサマリリストを検査依頼端末23に表示させることもできる。この場合、検査依頼端末23のユーザは、そのサマリリストの内容を参考にして指定条件を入力することができる。
支援サーバ20は、検査施設テーブルを参照して、(S5)で取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、その特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末23に表示させる(S7)。検査依頼端末23に依頼先候補として表示させる検査施設情報は、一つの検査施設FC3の情報であってもよいし、複数の検査施設FC3の情報であってもよい。
支援サーバ20は、検査依頼端末23に表示させた依頼先候補に対するユーザの検査施設FC3の選択操作を検出し、選択された検査施設FC3を特定する(S9)。
支援サーバ20は、選択された検査施設FC3の検査予約状況表示を検査依頼端末23に出力させる(S11)。支援サーバ20は、検査計画テーブル及び検査予約テーブルに格納される情報に基づいて、当該検査予約状況表示の描画データを生成することができる。検査予約状況表示は、上述したとおり、予約可能な検査枠を指定可能な状態で出力される。
また、これに先立って、支援サーバ20は、検査依頼端末23から送られるユーザ情報などに基づいて、検査の依頼元となる検査依頼機関FC1を識別可能な依頼元IDを特定することができる。
検査依頼端末23では、検査依頼端末23に対するユーザ操作により、検査予約状況表示内で示される検査枠の中で所望の検査枠が指定される。更に、その指定された検査枠における検査の検査種及びその検査を受ける被検者の情報(氏名、生年月日など)が入力される。このとき、支援サーバ20は、被検者の診療情報を入力させる画面を更に表示させ、当該診療情報を被検者の情報として取得することもできる。
これにより、支援サーバ20は検査依頼端末23から依頼情報を取得する(S12)。その依頼情報は、検査枠ID、検査種、及び被検者情報を含む。
支援サーバ20は、依頼情報を取得すると、その依頼情報により示される検査予約を登録してよいか検査施設FC3に確認する(S13)。具体的には、支援サーバ20は、検査施設FC3宛てに予約依頼情報を送信し、検査施設端末24からその返信を受ける。予約依頼情報及び返信の内容については、上述したとおりである。
支援サーバ20は、検査施設端末24からの返信内容が依頼された検査を受任する旨を示す場合に、(S12)で取得された依頼情報に基づく検査予約情報を検査予約テーブルに格納する(S15)。このとき、支援サーバ20は、(S12)で取得された依頼情報で示される被検者情報に基づいて、被検者IDを付番し、その被検者ID、その被検者の氏名、生年月日、性別、メールアドレスなどを含むデータレコードを被検者テーブルに格納する。検査予約情報には、その被検者ID、(S12)で取得された依頼情報により特定された検査枠ID、検査種、及び依頼元IDが設定される。
支援サーバ20は、検査予約情報を検査予約テーブルに格納すると、被検者宛てに検査案内情報を提供することができる(S17)。検査案内情報は、予約された検査枠の検査に関する案内情報であり、検査日時、来院時間、検査施設FC3へのアクセス情報などが示される。この検査案内は、被検者のメールアドレスを宛先にして電子メールにより被検者に提供されてもよい。更に、支援サーバ20は、予約された検査のリマインド通知を被検者宛てにすることもできる。リマインド通知を出すタイミングは予め決められていればよく、このリマインド通知により被検者が検査日時を忘れるのを防ぐことができる。
支援サーバ20は、(S15)において検査予約テーブルに格納した検査予約情報の検査種が核医学検査を含む場合は、核医学検査の検査種に基づいて発注情報を生成する(S20)。このとき、支援サーバ20は、その検査予約情報の検査枠IDにより検査設備IDを特定し、その検査設備IDとその検査予約情報の検査種に基づいて、その検査予約情報で示される検査で用いられる放射性医薬品を特定する。更に、支援サーバ20は、その検査予約情報の検査枠IDが示す検査日時に対応する検定日時を特定する。これにより、発注情報では、発注ID、特定された放射性医薬品(製品)の製品コード及び製品名、その製品の数量、検定日時、及び発注元となる検査施設FC3の情報が示される。発注IDは、発注情報が生成される度に、支援サーバ20により自動付番されればよく、発注元となる検査施設FC3の情報は、検査施設FC3の居所及び名称などであり、支援サーバ20により予め保持されていればよい。
支援サーバ20は、生成された発注情報を受注生産管理システム27及び検査施設FC3宛てに送信する(S21)。製造施設FC5では、受注生産管理システム27及び配送管理システム28が稼働している。受注生産管理システム27は、この発注情報に基づいて受注処理及び製造依頼などを行う。これにより、製造施設FC5は受注した放射性医薬品を製造し、発注元である検査施設FC3へその放射性医薬品を発送する。
配送管理システム28は、その放射性医薬品の検査施設FC3への配送状況を管理している。配送管理システム28は、検定日時に影響を及ぼす配送遅延が生じた場合に、発注IDを含む配送情報を支援サーバ20及び検査施設FC3へ通知する。これにより、支援サーバ20は、その配送情報を取得する(S23)。
支援サーバ20は、その配送情報が取得されると、検査予定情報を生成する(S25)。検査予定情報は、固定的に保持される文字列「放射性医薬品の配送遅延により検査の予定が変更される可能性があります。検査施設FC3又は検査依頼機関FC1へお問い合わせください。」であってもよい。また、検査予定情報には、配送遅延により変更された検査日時が示されていてもよい。
支援サーバ20は、配送情報を取得しない検査予約であっても、検査施設FC3から予約された検査に関する情報を取得した場合等には、検査予定情報を生成することもできる。
支援サーバ20は、その検査予定情報を被検者に提供する(S27)。このとき、支援サーバ20は、取得された配送情報に含まれる発注IDによりその配送情報に対応する検査予約情報を検査予約テーブルの中から特定し、その特定された検査予約情報の被検者IDにより被検者のメールアドレスを被検者テーブルの中から特定することができる。
検査施設FC3では、予約された検査枠において画像検査が実施される。この画像検査が核医学検査の場合は、上述の発注情報に基づいて製造施設FC5から配送された放射性医薬品を用いて、予約された検査枠において核医学検査を実施してもよい。検査施設FC3では、画像検査により取得された画像データに基づくレポートを検査依頼機関FC1に提供する。
支援サーバ20は、こうした検査施設FC3から検査依頼機関FC1へのレポートの提供を支援することも可能である。例えば、検査施設端末24が画像検査により取得した検査画像データ及び臨床情報を含むレポートを支援サーバ20に送信あるいは共有サーバに格納する。このとき、レポートは被検者ID又は検査枠IDと関連付けて格納しておく。そして、支援サーバ20は、そのレポートを検査依頼機関FC1宛てに提供する。支援サーバ20は、レポートと関連付けられている情報に基づいて、依頼元テーブルから検査依頼機関FC1の宛先情報(メールアドレスなど)を特定することができ、更に、検査施設FC3の宛先情報(メールアドレスなど)を特定することができる。但し、レポートの提供手法は、このような例に限定されない。検査施設端末24及び検査依頼端末23が支援サーバ20の情報格納部40からレポートをダウンロード(取得)してもよい。また、支援サーバ20はレポートを共有サーバに格納し、検査施設端末24及び検査依頼端末23がその共有サーバからレポートを取得してもよい。
さらに、支援サーバ20は、検査施設FC3における検査画像データの解析も支援することができる。
支援サーバ20は、検査施設端末24から、未解析の検査画像データ及び臨床情報を取得する(S31)。支援サーバ20は、被検者を識別可能な情報(例えば、被検者ID)又は検査枠を識別可能な情報(例えば、検査枠ID)と関連付け可能な状態でそれらを受信する。支援サーバ20は、取得された検査画像データ及び臨床情報を、被検者を識別可能な情報又は検査枠を識別可能な情報と関連付けて保持しておく。
続いて、支援サーバ20は、その検査画像データに基づいて、検査画像の画像解析を行う(S33)。具体的には、支援サーバ20は、検査画像データと関連付けられている被検者を識別可能な情報又は検査枠を識別可能な情報を用いて、検査予約テーブルに格納される検査予約情報を特定し、その検査予約情報の検査種に対応する解析処理を当該画像データに施す。即ち、支援サーバ20は、上述したとおり、複数の検査種に対応する複数の解析処理を実行可能である。
支援サーバ20は、その解析により得られた解析情報を、被検者を特定可能な情報又は検査枠を特定可能な情報と関連付けて情報格納部40に格納する(S35)。例えば、支援サーバ20は、その解析情報を被検者ID又は検査枠IDと関連付けて格納しておく。
そして、支援サーバ20は、その解析情報を検査施設FC3及び検査依頼機関FC1宛てに提供する(S37)。検査施設FC3に提供される解析情報と検査依頼機関FC1に提供される解析情報とは異なっていてもよい。支援サーバ20は、解析情報と関連付けられている情報に基づいて、依頼元テーブルから検査依頼機関FC1の宛先情報(メールアドレスなど)を特定することができ、更に、検査施設FC3の宛先情報(メールアドレスなど)を特定することができる。但し、解析情報の提供手法は、このような例に限定されない。検査施設端末24及び検査依頼端末23が支援サーバ20の情報格納部40から解析情報をダウンロード(取得)してもよい。また、支援サーバ20は解析情報を共有サーバに格納し、検査施設端末24及び検査依頼端末23がその共有サーバから解析情報を取得してもよい。
[変形例]
上述の実施形態は例示であり、情報格納部40に格納される各テーブルの形式は上述の例に限定されない。
例えば、検査枠IDを設けず、検査日時と検査設備IDとの組合せで検査枠が識別されてもよい。また、検査施設FC3の検査設備が一つしかない場合には、検査枠ID及び検査設備IDを設けず、検査日時のみで検査枠が識別されてもよい。
また、被検者IDを設けず、被検者の氏名、生年月日、及び性別により被検者が識別されてもよい。同様に、依頼元IDが用いられなくてもよい。
また、上述の各実施形態及び各変形例は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
また、上述の内容の一部又は全部は、次のようにも特定され得る。但し、上述の内容が以下の記載に制限されるものではない。
(1)医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得する条件取得部と、
検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、前記取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、該特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させる表示処理部と、
前記検査依頼端末に表示された前記依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得する依頼取得部と、
前記取得された依頼情報に基づいて、前記選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する予約登録部と、
を備える医用画像検査支援装置。
(2)前記表示処理部は、前記依頼先候補の中から選択された検査施設における、検査枠ごとに予約可否を示す検査予約状況表示を前記検査依頼端末に更に表示させ、
前記依頼取得部で取得される前記依頼情報は、前記検査依頼端末に表示された前記検査予約状況表示で予約可を示す検査枠の情報を含み、
前記予約登録部により前記検査予約テーブルに格納される前記検査予約情報は、前記依頼情報に含まれる検査枠の情報を含む、
(1)に記載の医用画像検査支援装置。
(3)前記条件取得部で取得される指定条件は、地域情報及び検査種の少なくとも一方を含み、
前記検査施設テーブルに格納される前記検査施設情報は、検査施設ごとの所在地及び検査設備情報の少なくとも一方を含み、
前記表示処理部は、前記検査施設テーブルの中から、前記取得された指定条件に含まれる前記地域情報及び前記検査種の少なくとも一方に対応する前記所在地及び前記検査設備情報の少なくとも一方を含む検査施設情報を特定する、
(1)又は(2)に記載の医用画像検査支援装置。
(4)前記依頼取得部による前記依頼情報の取得に伴い、前記選択された検査施設宛てに予約依頼情報を送信する依頼送信部と、
前記予約依頼情報に対する返信を受信する返信受信部と、
を更に備え、
前記予約依頼情報は、検査枠、依頼元機関、及び医用画像検査の被検者を示し、
前記予約登録部は、前記受信された返信に従って、前記選択された検査施設の検査予約情報を前記検査予約テーブルに格納するか否かを決定する、
(1)から(3)のいずれか一つに記載の医用画像検査支援装置。
(5)医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得し、
検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、前記取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、
前記特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させ、
前記検査依頼端末に表示された前記依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得し、
前記取得された依頼情報に基づいて、前記選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する、
ことを含む医用画像検査支援方法。
(6)前記検査依頼端末に表示させた前記依頼先候補の中から選択された検査施設における、検査枠ごとに予約可否を示す検査予約状況表示を前記検査依頼端末に表示させることを更に含み、
前記取得される前記依頼情報は、前記検査依頼端末に表示された前記検査予約状況表示で予約可を示す検査枠の情報を含み、
前記検査予約テーブルに格納される前記検査予約情報は、前記依頼情報に含まれる検査枠の情報を含む、
(5)に記載の医用画像検査支援方法。
(7)前記取得される指定条件は、地域情報及び検査種の少なくとも一方を含み、
前記検査施設テーブルに格納される前記検査施設情報は、検査施設ごとの所在地及び検査設備情報の少なくとも一方を含み、
前記指定条件に対応する前記検査施設情報の特定では、前記検査施設テーブルの中から、前記指定条件に含まれる前記地域情報及び前記検査種の少なくとも一方に対応する前記所在地及び前記検査設備情報の少なくとも一方を含む検査施設情報を特定する、
(5)又は(6)に記載の医用画像検査支援方法。
(8)前記依頼情報の取得に伴い、前記選択された検査施設宛てに予約依頼情報を送信し、
前記予約依頼情報に対する返信を受信し、
前記受信された返信に従って、前記選択された検査施設の検査予約情報を前記検査予約テーブルに格納するか否かを決定する、
ことを更に含む(5)から(7)のいずれか一つに記載の医用画像検査支援方法。
1 CPU
2 メモリ
4 通信ユニット
10、20 画像検査支援サーバ(支援サーバ)
22 患者端末
23 検査依頼端末
24 検査施設端末
27 受注生産管理システム
28 配送管理システム
11 条件取得部
12、30 表示処理部
13、31 依頼取得部
14、32 予約登録部
33 依頼送信部
34 返信受信部
35 発注生成部
36 運送情報取得部
37 情報提供部
38 検査データ取得部
39 解析部
40 情報格納部
41 条件取得部

Claims (5)

  1. 医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得する条件取得部と、
    検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、前記取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、該特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させる表示処理部と、
    前記検査依頼端末に表示された前記依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得する依頼取得部と、
    前記取得された依頼情報に基づいて、前記選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する予約登録部と、
    を備える医用画像検査支援装置。
  2. 前記表示処理部は、前記依頼先候補の中から選択された検査施設における、検査枠ごとに予約可否を示す検査予約状況表示を前記検査依頼端末に更に表示させ、
    前記依頼取得部で取得される前記依頼情報は、前記検査依頼端末に表示された前記検査予約状況表示で予約可を示す検査枠の情報を含み、
    前記予約登録部により前記検査予約テーブルに格納される前記検査予約情報は、前記依頼情報に含まれる検査枠の情報を含む、
    請求項1に記載の医用画像検査支援装置。
  3. 前記条件取得部で取得される指定条件は、地域情報及び検査種の少なくとも一方を含み、
    前記検査施設テーブルに格納される前記検査施設情報は、検査施設ごとの所在地及び検査設備情報の少なくとも一方を含み、
    前記表示処理部は、前記検査施設テーブルの中から、前記取得された指定条件に含まれる前記地域情報及び前記検査種の少なくとも一方に対応する前記所在地及び前記検査設備情報の少なくとも一方を含む検査施設情報を特定する、
    請求項1又は2に記載の医用画像検査支援装置。
  4. 前記依頼取得部による前記依頼情報の取得に伴い、前記選択された検査施設宛てに予約依頼情報を送信する依頼送信部と、
    前記予約依頼情報に対する返信を受信する返信受信部と、
    を更に備え、
    前記予約依頼情報は、検査枠、依頼元機関、及び医用画像検査の被検者を示し、
    前記予約登録部は、前記受信された返信に従って、前記選択された検査施設の検査予約情報を前記検査予約テーブルに格納するか否かを決定する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の医用画像検査支援装置。
  5. 医用画像検査の依頼先となる検査施設の指定条件を取得し、
    検査施設情報を検査施設毎に格納する検査施設テーブルを参照して、前記取得された指定条件に対応する検査施設情報を特定し、
    前記特定された検査施設情報を依頼先候補として検査依頼端末に表示させ、
    前記検査依頼端末に表示された前記依頼先候補の中から選択された検査施設に対する医用画像検査の依頼情報を取得し、
    前記取得された依頼情報に基づいて、前記選択された検査施設の検査予約情報を検査予約テーブルに格納する、
    ことを含む医用画像検査支援方法。
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