JP2019144296A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ群のガタを除去する場合に、付勢力の変化を抑制可能なレンズ鏡筒を提供する。【解決手段】トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81が光軸方向に沿って移動することで固定側腕部211と可動側腕部212の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210に近づき、2群レンズ鏡筒81が光軸方向に沿って移動することで固定側腕部211と可動側腕部212の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210から離間するように配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、光軸方向に移動可能なレンズ群を有するレンズ鏡筒に関する。
従来から、倍率変動や合焦のために光軸方向に移動可能に保持されるレンズ群を有するレンズ鏡筒が知られている。このようなレンズ鏡筒では、レンズ群の移動の際のガタつきによる光学性能劣化を防ぐために、付勢部材を用いてレンズ群を付勢してガタを除去することが一般的である。
特許文献1のレンズ鏡筒には、カム部材によって光軸方向に移動可能に保持された複数のレンズ群の間に圧縮ばねを配置し、その反力によって複数のレンズ群のガタを除去する構造が開示されている。
特許文献2の光学要素位置制御機構には、軸部材によって光軸方向に移動可能に保持されたレンズ群のガタをトーションばねによって除去する構造が開示されている。
特開2015−158629号公報 特開2009−116222号公報
しかしながら、特許文献1のレンズ鏡筒では、レンズ群の移動距離が長い場合には、光軸方向におけるレンズ群の位置によって圧縮ばねの反力が大きく異なってしまう。反力が弱い領域においてガタの除去を行える付勢力を確保しようとすると、反力が強い領域において過剰な付勢力が発生してしまい、駆動部への負荷が大きくなってしまう。
特許文献2の光学要素位置制御機構では、付勢力の変化を小さく抑えるためには、トーションばね腕部のレンズ群との係合部からトーションばね揺動中心部までの距離を長くする必要があり、装置全体として大型になってしまう。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、レンズ群のガタを除去する場合に、付勢力の変化を抑制させるようにすることを目的とする。
本発明は、固定部材と、レンズ群を保持すると共に前記固定部材に対して光軸方向に沿って移動する移動部材と、前記移動部材に対して光軸方向および光軸方向に直交する方向に付勢するばねと、を有するレンズ鏡筒であって、前記ばねは、前記移動部材および前記固定部材のうち一方に保持される保持部と、前記保持部に一体で設けられ前記移動部材および前記固定部材のうち他方を付勢する腕部と、を有し、前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、前記移動部材および前記固定部材のうち他方に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部に近づき、前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、前記移動部材および前記固定部材のうち他方に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部から離間するように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、レンズ群のガタを除去する場合に、付勢力の変化を抑制させることができる。
第1の実施形態のレンズ鏡筒の一例を示す断面図である。 第1の実施形態のレンズ鏡筒の一例を示す断面図である。 第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。 第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。 第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解の断面図である。 第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。 第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。 第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解の断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態のレンズ鏡筒について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るレンズ鏡筒について図1〜図5を参照して説明する。なお、以下では、光軸方向のうち1群レンズ1側を前とし、撮像素子5側を後として説明する。
図1および図2は、第1の実施形態のレンズ鏡筒の断面図である。
1群レンズ鏡筒71は、1群レンズ1を保持する。また、1群レンズ鏡筒71は、3群レンズ3を保持した3群レンズ鏡筒9と締結され、共に固定筒部材11に固定される。
2群レンズ2は変倍動作に関わるレンズ群である。2群レンズ鏡筒81は、2群レンズ2を保持する。また、2群レンズ鏡筒81は、1群レンズ鏡筒71と固定筒部材11とに固定されるガイドバー12(図3を参照)によって光軸方向に移動可能に保持される。2群レンズ鏡筒81が光軸方向へ移動することによって変倍動作が行われる。2群レンズ鏡筒81は、移動部材の一例に対応する。
なお、図1は2群レンズ鏡筒81がワイド端に位置している状態を示し、図2は2群レンズ鏡筒81がテレ端に位置している状態を示している。
4群レンズ4は合焦動作に関わるレンズである。4群レンズ鏡筒10は、4群レンズ4を保持した不図示の支持部材によって光軸方向に移動可能に保持される。4群レンズ鏡筒10の光軸方向への移動によって合焦動作が行われる。
撮像素子5は、レンズ鏡筒を通過した被写体からの光を受光し、受光した光を電気信号に変換する。撮像素子5は、固定筒部材11に保持される。
絞りユニット6は、光量調節を行うユニットであり、固定筒部材11に保持される。
図3および図4は、第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。図3は2群レンズ鏡筒81がワイド端に位置している状態を示し、図4は2群レンズ鏡筒81がテレ端に位置している状態を示している。
2群レンズ鏡筒81はガイドバー挿入部812によってガイドバー12に沿った光軸方向に移動可能に保持される。2群レンズ鏡筒81は、モータ14の駆動力をラック部材15によって受けることで光軸方向に進退する。ここで、ガイドバー挿入部812はガイドバー12に沿って摺動するために、両者の間には所定の隙間がある。したがって、2群レンズ鏡筒81の光軸方向への移動による変倍動作が行われる際、所定の隙間によるガタつきの影響で、撮影される像が揺れてしまい画質が劣化する虞がある。本実施形態のレンズ鏡筒では、2群レンズ鏡筒81とガイドバー12の間のガタを除去するための後述する付勢構造を有する。
ラック部材15はラックばね16によってモータ14のリードスクリュー141に付勢される。したがって、ラック部材15とリードスクリュー141の間のガタはラックばね16の付勢によって除去される。また、同時にラックばね16は、リードスクリュー141へラック部材15を付勢する付勢力の反力によって、ガイドバー12を中心軸とした回転方向において2群レンズ鏡筒81を回転させるモーメントが発生する。したがって、2群レンズ鏡筒81の回転止め溝部813を固定筒部材11に固定された回転止めバー13へ付勢させることによって2群レンズ鏡筒81とガイドバー12の光軸方向に直交する方向のガタを除去する。ただし、2群レンズ鏡筒81の質量が大きく、更に2群レンズ2の像揺れ敏感度が高い場合において十分なガタ除去を行うためにはラックばね16の付勢力を大きく設定する必要がある。この場合、モータ14へ過剰な負荷をかけることになり、モータ14を大型化したり、駆動電流を大きくしたりする対策が必要となる。また、ラックばね16の反力によって付勢する構成のみでは、2群レンズ鏡筒81の光軸方向および光軸方向に直交する方向におけるガタを除去することは困難である。
そこで、本実施形態のレンズ鏡筒は、ラックばね16以外のガタ除去用の付勢部材としてトーションばね21を有する。トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81を光軸方向および光軸方向に直交する方向に付勢する。トーションばね21は、ばねの一例に対応する。
本実施形態のトーションばね21は、螺旋状のコイル部210と、固定側腕部211と、可動側腕部212とを有する。コイル部210、固定側腕部211および可動側腕部212は一体で形成される。コイル部210は、保持部の一例に対応する。
トーションばね21は、コイル部210に1群レンズ鏡筒71に設けられた固定側軸部710が挿入されることで保持される。固定側軸部710は、光軸方向に直交する方向に延びる軸状であって、固定部材の一例に対応する。
また、トーションばね21は、固定側腕部211が1群レンズ鏡筒71に設けられた固定側ばね係合部711に対して係合(付勢)することによって位置決めされる。固定側ばね係合部711は、固定側軸部710と平行な方向に延びる軸状である。固定側ばね係合部711は、固定部材の一例に対応する。
また、トーションばね21は、可動側腕部212が2群レンズ鏡筒81に設けられた移動側ばね係合部811に対して係合(付勢)することによって2群レンズ鏡筒81を付勢する。移動側ばね係合部811は、固定側軸部710と平行な方向に延びる形状である。このとき、可動側腕部212は、移動側ばね係合部811を光軸方向および光軸方向に直交する方向に付勢することで、2群レンズ鏡筒81について光軸方向および光軸方向に直交する方向のガタを除去している。
また、図3および図4に示すように、固定側軸部710(あるいはトーションばね21のコイル部210)は、移動側ばね係合部811の光軸方向の移動範囲よりも外側、具体的には移動範囲よりも後側に配置される。したがって、2群レンズ鏡筒81が光軸方向の後側に移動したときに、固定側軸部710と移動側ばね係合部811との位置関係が逆転することがない。そのために、トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置に依らず、2群レンズ鏡筒81における光軸方向に直交する方向のガタを常に除去することができる。
また、トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置によって、腕部の曲げ角度(図3の角度α)が変化し、それに伴ってトーションばね21のばね圧によって発生するモーメントM1は変化する。具体的には、ワイド端におけるモーメントM1wとテレ端におけるモーメントM1tを比較すると、M1w>M1tである。
一方で、トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置によって、可動側腕部212と移動側ばね係合部811との間の付勢位置から、コイル部210の中心までの距離L1も変化する。具体的には、ワイド端における付勢位置からコイル部210の中心までの距離L1wと、テレ端における付勢位置からコイル部210の中心までの距離L1tを比較すると、L1w>L1tである。
すなわち、トーションばね21は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210に近づくように配置される。また、トーションばね21は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210から離間するように配置される。
ここで、ワイド端において2群レンズ鏡筒81がトーションばね21から受ける付勢力F1wとテレ端において2群レンズ鏡筒81がトーションばね21から受ける付勢力F1tを比較するとF1w≒F1tの関係である。そのため、2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置による付勢力の変化が抑制されるので、付勢力が極端に低い領域と高い領域が発生しない。したがって、トーションばね21によるモータ14への過剰な負荷を抑制させて、適切な付勢力でガタを除去することができる。
図5は、第1の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解の断面図である。
図5に示すように、固定側軸部710および固定側ばね係合部711は1群レンズ鏡筒71の内壁部に設けられている。したがって、トーションバネ21を光軸から大きく離れた位置に配置する必要がない。このように、第1の実施形態のトーションばね21を用いた付勢構造にすることにより、従来のように大きなスペースを必要としないために、レンズ鏡筒が大型化することを防止することができる。
このように、本実施形態のトーションばね21は、2群レンズ鏡筒81が移動することで、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210に近づくように配置される。また、トーションばね21は、2群レンズ鏡筒81が移動することで、腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、2群レンズ鏡筒81に対する付勢位置がコイル部210から離間するように配置される。したがって、2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置による付勢力の変化を抑制させた状態で、2群レンズ鏡筒81のガタを除去することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態のレンズ鏡筒について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成は同一符号を付してその説明を省略する。
図6および図7は、第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解図である。図6は2群レンズ鏡筒82がワイド端に位置している状態を示し、図7は2群レンズ鏡筒82がテレ端に位置している状態を示している。
2群レンズ鏡筒82はガイドバー挿入部822によってガイドバー12に沿った光軸方向に移動可能に保持される。2群レンズ鏡筒82は、モータ14の駆動力をラック部材15によって受けることで光軸方向に進退する。ラック部材15はラックばね16によってモータ14のリードスクリュー141に付勢される。したがって、ラック部材15とリードスクリュー141の間のガタはラックばね16の付勢力によって除去される。
また、ガイドバー挿入部822はガイドバー12に沿って摺動するために、両者の間には所定の隙間がある。本実施形態のレンズ鏡筒では、2群レンズ鏡筒82とガイドバー12の間のガタを除去するための後述する付勢構造を有する。
第2の実施形態のレンズ鏡筒は、第1の実施形態と同様に、ラック部材15とリードスクリュー141の間のガタはラックばね16の付勢によって除去される。また、同時にラックばね16は、リードスクリュー141へラック部材15を付勢する付勢力の反力によって、ガイドバー12を中心軸とした回転方向において2群レンズ鏡筒82を回転させるモーメントが発生する。したがって、2群レンズ鏡筒82の回転止め溝部823を固定筒部材11に固定された回転止めバー13へ付勢させることによって2群レンズ鏡筒82とガイドバー12の光軸方向に直交する方向のガタを除去する。しかしながら、ラックばね16の反力によって付勢する構成のみでは、2群レンズ鏡筒82の光軸方向および光軸方向に直交する方向におけるガタを除去することは困難である。
そこで、本実施形態のレンズ鏡筒は、ラックばね16以外のガタ除去用の付勢部材としてトーションばね22を有する。トーションばね22は、2群レンズ鏡筒82を光軸方向および光軸方向に直交する方向に付勢する。トーションばね22は、ばねの一例に対応する。
本実施形態のトーションばね22は、螺旋状のコイル部220と、一方側の腕部221と、他方側の腕部222とを有する。コイル部220、一方側の腕部221および他方側の腕部222は一体で形成される。コイル部220は、保持部の一例に対応する。
トーションばね22は、コイル部220に2群レンズ鏡筒82に設けられた移動側軸部820が挿入されることで保持される。移動側軸部820は、光軸方向に直交する方向に延びる軸状である。
また、トーションばね22は、一方側の腕部221が第1群レンズ鏡筒72に設けられた第1の固定側ばね係合部721に対して係合(付勢)する。第1の固定側ばね係合部721は、移動側軸部820と平行な方向に延びる軸状である。第1の固定側ばね係合部721は、固定部材の一例に対応する。
また、トーションばね22は、他方側の腕部222が第1群レンズ鏡筒72に設けられた第2の固定側ばね係合部722に対して係合(付勢)する。第2の固定側ばね係合部722は、移動側軸部820と平行な方向に延びる軸状である。第2の固定側ばね係合部722は、固定部材の一例に対応する。
一方側の腕部221と他方側の腕部222の間にはトーションばね22のばね圧によるモーメントM2が発生する。一方側の腕部221はモーメントM2によって第1の固定側ばね係合部721を付勢力P21で押圧し、他方側の腕部222はモーメントM2によって第2の固定側ばね係合部722を付勢力P22で押圧する。トーションばね22は一方側の腕部221にて第1の固定側ばね係合部721から付勢力P21と同じ値の反力N21を受け、他方の腕部222にて第2の固定側ばね係合部722から付勢力P22と同じ値の反力N22を受ける。トーションばね22は、反力N21と反力N22の合力F2によって2群レンズ鏡筒82の移動側軸部820を押圧することで、2群レンズ鏡筒82を付勢する。
なお、第1の固定側ばね係合部721と第2の固定側ばね係合部722とは、移動側軸部820の中心を通る光軸方向に平行な仮想線(図6に示す二点鎖線S)に対して線対称な位置ではなく、ずれて位置している。したがって、合力F2の向きは光軸方向および光軸方向に直交する方向の間の斜めの方向であるために、トーションばね22によって2群レンズ鏡筒82の光軸方向および光軸方向に直交する方向のガタを除去することができる。
なお、第1の固定側ばね係合部721および第2の固定側ばね係合部722は、移動側軸部820(あるいはトーションばね22のコイル部220)の光軸方向の移動範囲の外側、具体的には移動範囲の後側に配置されることが好ましい。本実施形態では、図6および図7に示すように、移動側軸部820(あるいはトーションばね22のコイル部220)が、後側に移動しても、第1の固定側ばね係合部721および第2の固定側ばね係合部722を超えないように構成される。したがって、2群レンズ鏡筒82が光軸方向の後側に移動したときに、第1の固定側ばね係合部721および第2の固定側ばね係合部722と移動側軸部820との位置関係が逆転することがない。そのために、トーションばね22は、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置に依らず、2群レンズ鏡筒82における光軸方向に直交する方向のガタを常に除去することができる。
また、トーションばね22は、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置によって、腕部の曲げ角度(図6の角度β)が変化し、それに伴ってトーションばね22のばね圧によって発生するモーメントM2は変化する。具体的に、ワイド端におけるモーメントM2wとテレ端におけるモーメントM2tを比較すると、M2w>M2tである。
一方で、トーションばね22は、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置によって、一方側の腕部221と第1の固定側ばね係合部721との間の付勢位置から、コイル部220の中心までの距離L21が変化する。具体的には、ワイド端における付勢位置から、コイル部220の中心までの距離L21wと、テレ端における付勢位置からコイル部220の中心までの距離L21tを比較すると、L21w>L21tである。
すなわち、トーションばね22は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、第1の固定側ばね係合部721に対する付勢位置がコイル部220に近づくように配置される。また、トーションばね22は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、第1の固定側ばね係合部721に対する付勢位置がコイル部220から離間するように配置される。
ここで、ワイド端においてトーションばね22が一方側の腕部221にて第1の固定側ばね係合部721から受ける反力N21wと、テレ端においてトーションばね22が一方側の腕部221にて第1の固定側ばね係合部721から受ける反力N21tを比較する。比較するとN21w≒N21tの関係である。
同様に、トーションばね22は、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置によって、他方側の腕部222と第2の固定側ばね係合部722との間の付勢位置から、コイル部220の中心までの距離L22が変化する。具体的には、ワイド端における付勢位置から、コイル部220の中心までの距離L22wと、テレ端における付勢位置からコイル部220の中心までの距離L22tを比較すると、L22w>L22tである。
すなわち、トーションばね22は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、第2の固定側ばね係合部722に対する付勢位置がコイル部220に近づくように配置される。また、トーションばね22は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、第2の固定側ばね係合部722に対する付勢位置がコイル部220から離間するように配置される。
ここで、ワイド端においてトーションばね22が他方側の腕部222にて第2の固定側ばね係合部722から受ける反力N22wと、テレ端においてトーションばね22が他方側の腕部222にて第2の固定側ばね係合部722から受ける反力N22tを比較する。比較するとN22w≒N22tの関係である。
したがって、ワイド端において2群レンズ鏡筒82がトーションばね22から受ける付勢力F2wとテレ端において2群レンズ鏡筒82がトーションばね22から受ける付勢力F2tに関してF2w≒F2tの関係である。そのため、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置による付勢力の変化が抑制されるので、付勢力が極端に低い領域と高い領域が発生しない。したがって、トーションばね22によるモータ14への過剰な負荷を抑制させて、適切な付勢力によってガタを除去することができる。
図8は、第2の実施形態のレンズ鏡筒の構成の一例を示す要部分解の断面図である。
図8に示すように、第1の固定側ばね係合部721および第2の固定側ばね係合部722は第1群レンズ鏡筒72の内壁部に設けられている。したがって、トーションばね22を光軸から大きく離れた位置に配置する必要がない。このように、第2の実施形態のトーションばね22を用いた付勢構造にすることにより、従来のように大きなスペースを必要としないために、レンズ鏡筒が大型化することを抑制することができる。
なお、第1の実施形態では、2群レンズ鏡筒81が受ける付勢力の向きが2群レンズ鏡筒81の光軸方向における位置によって僅かに変化してしまう。一方、第2の実施形態では、2群レンズ鏡筒82が受ける付勢力の向きが2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置によって変化しにくいために、安定して2群レンズ鏡筒82のガタを除去することができる。
このように、本実施形態のトーションばね22は、2群レンズ鏡筒82が移動することで、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、第1の固定側ばね係合部721に対する付勢位置がコイル部220に近づくように配置される。また、トーションばね22は、腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、第1の固定側ばね係合部721に対する付勢位置がコイル部220に近づくように配置される。
したがって、2群レンズ鏡筒82の光軸方向における位置による付勢力の変化を抑制させた状態で、2群レンズ鏡筒82のガタを除去することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能であり、上述した実施形態を適時組み合わせてもよい。
上述した各実施形態では、トーションばね20、21は2群レンズ鏡筒81、82を光軸方向の後側に向かって付勢する場合について説明したが、この場合に限られず、光軸方向の前側に付勢するように構成してもよい。また、2群レンズ鏡筒81、82に限られず、光軸方向に移動可能な他のレンズ鏡筒を付勢するように構成してもよい。
上述した各実施形態では、トーションばね21、22は、螺旋状のコイル部210、220を有する場合について説明したが、この場合に限られず、コイル部210、220の代わりに一対の腕部を連結部で連結した板バネであってもよい。この場合、連結部は少なくとも一部が湾曲して形成され、湾曲した部位が保持部の一例に対応する。
なお、上述した各実施形態のレンズ鏡筒は撮像装置をはじめとする光学機器に適用することができる。
1:1群レンズ 2:2群レンズ 3:3群レンズ 4:4群レンズ 71:1群レンズ鏡筒 710:固定側軸部 711:固定側ばね係合部 72:1群レンズ鏡筒 721:第1の固定側ばね係合部 722:第2の固定側ばね係合部 81:2群レンズ鏡筒 811:移動側ばね係合部 82:2群レンズ鏡筒 820:移動側軸部 9:3群レンズ鏡筒 10:4群レンズ鏡筒 11:固定筒部材 21:トーションばね 210:コイル部 211:固定側腕部 212:可動側腕部 22:トーションばね 220:コイル部 221:一方側の腕部 222:他方側の腕部

Claims (8)

  1. 固定部材と、
    レンズ群を保持すると共に前記固定部材に対して光軸方向に沿って移動する移動部材と、
    前記移動部材に対して光軸方向および光軸方向に直交する方向に付勢するばねと、を有するレンズ鏡筒であって、
    前記ばねは、
    前記移動部材および前記固定部材のうち一方に保持される保持部と、前記保持部に一体で設けられ前記移動部材および前記固定部材のうち他方を付勢する腕部と、を有し、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、前記移動部材および前記固定部材のうち他方に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部に近づき、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、前記移動部材および前記固定部材のうち他方に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部から離間するように配置されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記ばねは、
    前記保持部が前記固定部材によって保持されると共に、前記腕部が前記移動部材を付勢し、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、前記移動部材に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部に近づき、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、前記移動部材に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部から離間するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記ばねは、前記保持部が前記移動部材の光軸方向の移動範囲の外側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ばねは、
    前記保持部が前記移動部材によって保持されると共に、前記腕部が前記固定部材を付勢し、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が弱くなる向きに変化する場合に、前記固定部材に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部に近づき、
    前記移動部材が光軸方向に沿って移動することで前記腕部の曲げ角度が、ばね圧が強くなる向きに変化する場合に、前記固定部材に対して前記腕部が付勢する付勢位置が前記保持部から離間するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記移動部材は、前記ばねから受ける反力によって付勢されることを特徴とする請求項1または4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記固定部材は、前記腕部により付勢される係合部を有し、
    前記ばねは、前記移動部材が光軸方向の移動範囲で移動する場合に前記保持部が前記係合部を超えないように配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記ばねは、前記移動部材が光軸方向に沿って移動する何れの位置であっても、前記移動部材を光軸方向に対して斜めの方向に付勢することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記ばねは、トーションばねであることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
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