JP2019143955A - 環境制御システム、環境制御方法及びプログラム - Google Patents

環境制御システム、環境制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】気流の刺激により利用者が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる環境制御システム、環境制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】環境制御システム1(環境制御装置10)は、気流発生部110と、音発生部111と、制御部13とを備える。制御部13は、気流制御部130と、音制御部131とを有する。気流制御部130は、気流制御部130は、気流を発生するように気流発生部110を制御する。音制御部131は、気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において気流の刺激による利用者の温冷感を変化させる第1タイプの音を発生するように音発生部111を制御する。さらに、音制御部131は、第1タイプの音が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音を発生するように音発生部111を制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に環境制御システム、環境制御方法及びプログラムに関し、より詳細には、作業空間における利用者の集中度に影響する環境要素を制御する環境制御システム、環境制御方法及びプログラムに関する。
一般的に、学習空間あるいは執務空間のような作業空間において作業を行う利用者の作業効率は、意識集中の程度(以下、「集中度」という)の影響を受ける。また、利用者の集中度は、様々な環境要素によって変化する。そのため、利用者の集中度に影響を与える環境要素を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術では、作業空間内の気流を制御している。特許文献1では、作業空間に存在する利用者の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように、比較的風速が大きい気流を、利用者に当てるように、気流を発生する装置を制御している。
特開2016−171840号公報
利用者が気流の刺激により受ける温冷感は、利用者によって異なる。そのため、利用者の集中度を維持又は向上させるために当てる気流が、利用者によっては過度の冷感又は温感を与える可能性がある。このような場合、利用者の集中度の維持及び向上に寄与しない可能性がある。
そこで、本開示は上記事由に鑑みてなされており、気流の刺激により利用者が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる環境制御システム、環境制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る環境制御システムは、気流発生部と、音発生部と、制御部とを備える。前記気流発生部は、作業空間において気流を発生させる。前記音発生部は、前記作業空間において音を発生させる。前記制御部は、前記作業空間に存在する利用者の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように前記気流発生部の動作及び前記音発生部の動作を制御する。前記制御部は、気流制御部と、音制御部とを有する。前記気流制御部は、気流を発生するように前記気流発生部を制御する。前記音制御部は、前記気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において前記気流の刺激による前記利用者の温冷感を変化させる第1タイプの音を発生するように前記音発生部を制御し、かつ前記第1タイプの音が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音を発生するように前記音発生部を制御する。
本開示の一態様に係る環境制御方法は、気流発生部と音発生部とを備える環境制御システムで用いられる環境制御方法である。前記気流発生部は、作業空間において気流を発生させる。前記音発生部は、前記作業空間において音を発生させる。前記環境制御方法は、前記作業空間に存在する利用者の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように前記気流発生部の動作及び前記音発生部の動作を制御する制御ステップを含む。前記制御ステップは、気流制御ステップと、音制御ステップとを含む。前記気流制御ステップは、気流を発生するように前記気流発生部を制御する。前記音制御ステップは、前記気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において前記気流の刺激による前記利用者の温冷感を変化させる第1タイプの音を発生するように前記音発生部を制御し、かつ前記第1タイプの音が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音を発生するように前記音発生部を制御する。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、前記環境制御システムに用いる前記制御部として機能させるためのプログラムである。
本開示によると、覚醒気流の刺激により利用者が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる。
図1は、一実施形態に係る環境制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、同上の環境制御装置の使用例を説明する図である。 図3は、同上の環境制御装置の動作例を示す図である。 図4は、同上の環境制御装置が行う気流発生の制御に係る処理を説明する図である。 図5は、同上の環境制御装置が行う音発生の制御に係る処理を説明する図である。 図6A、図6Bは、覚醒気流と第1タイプの音とを組み合わせることにより利用者が受ける温冷感の変化を説明する図である。 図7は、変形例1に係る環境制御装置の構成を示すブロック図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(実施形態)
本実施形態の環境制御システム1としての環境制御装置10について、図1〜図6を用いて説明する。
以下に説明する本実施形態では「集中度」という用語を用いる。なお、集中度を定量化して扱う場合は、たとえば、以下に説明する集中時間比率を指標に用いることが可能である。集中時間比率は、人が知的作業を行った場合に、作業時間に対して集中の状態であった時間の比率を意味する。
集中時間比率の概念は、人が知的作業を実施している期間において、認知資源を作業の対象に割り当てている状態と、認知資源を作業の対象に割り当てていない状態とを含むモデルに基づいている。このモデルにおいて、認知資源を対象に割り当てて作業が進行している状態を「作業状態」とし、認知資源を対象に割り当てず長期間にわたって休息をとっている状態を「長期休息」と呼ぶ。また、認知資源を対象に割り当てているが無意識に作業の処理が短時間停止している状態を「短期休息」と呼ぶ。「短期休息」の状態は、「作業状態」である期間に、一定の確率で生理的に発生することが知られている。
「作業状態」と「短期休息」とは、認知資源を対象に割り当てている状態であるから、集中の状態とみなされ、「長期休息」は、認知資源を対象に割り当てていない状態であるから、非集中の状態とみなされる。したがって、「作業状態」と「短期休息」と「長期休息」との3状態、あるいは「作業状態」および「短期休息」と「長期休息」との2状態を分離すると、集中度を定量化できることがわかる。
ところで、被験者に比較的長い時間(たとえば、3時間)にわたって知的作業を行う場合、集中度は、20〜40分の期間ごとに増減を繰り返すように変動する。要するに、継続して知的作業を行うと、集中度は、時間の経過に伴って、高い状態から低下し、その後、回復して上昇し、再び低下するというように、増減を繰り返す特性を有している。そのため、知的作業が比較的長い時間にわたって継続する場合、作業環境に変化を与えて集中度を維持又は向上させる必要がある。なお、集中度が変動する期間には、個人差があるが、おおよその一般的な特性は把握することは可能である。上述のような時間の経過に伴う集中度の変動に着目すると、知的作業の作業効率を高めるには、集中度の低下を抑制すればよいと言える。
ところで、作業空間における利用者の集中度は、環境要素によって変化することが知られている。そこで、本実施形態は、作業空間における利用者の集中度を維持あるいは向上させるために、作業空間における空気環境を変化させる構成を採用している。具体的には、本実施形態では、空気環境を変化させるために、作業空間における気流を発生させている。本実施形態では、図2に示すように、利用者Usが存在する作業空間Esが室内である場合を想定する。
(1)概要
本実施形態は、作業空間における利用者の集中度を維持あるいは向上させるために、作業空間における気流を制御する構成を採用している。さらに、本実施形態は、気流の刺激による利用者の温冷感を変化させるために音の発生を制御する構成を採用している。
本実施形態では、図2に示すように、利用者Usが存在する作業空間Esが室内である場合を想定する。また、本実施形態において、環境制御システム1としての環境制御装置10は、環境形成装置11及び制御部13を備える。環境形成装置11は、作業空間Esにおいて気流を発生する機能、及び作業空間Esにおいて音を発生させる機能を有している。制御部13は、作業空間Esに存在する利用者Usの意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように環境形成装置11の動作を制御する。利用者Usの集中度は、知的作業を行っている期間において時間の経過に伴って変動するから、制御部13は、集中度が低下するタイミングに合わせて、集中度を維持あるいは向上させる空気環境が形成されるように、環境形成装置11を動作させることが望ましい。
(2)構成
ここでは、環境制御装置10の詳細な構成について説明する。
環境制御装置10は、図1に示すように、環境形成装置11及び制御部13の他、記憶部12及び入力部14を備える。
環境制御装置10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが制御部13として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
環境形成装置11は、図1に示すように、気流発生部110及び音発生部111を有している。
気流発生部110は、例えば扇風機又はサーキュレータのような送風機である。気流発生部110は、利用者Usの集中度を復帰させる覚醒気流Fsの発生を行う。気流発生部110は、少なくとも覚醒気流Fsが発生していない間において覚醒気流Fsよりも風速が小さい微気流Fwを発生する。
ここで、微気流Fwは、風速にゆらぎを与えており、継続的に発生される。なお、微気流Fwの風速が0[m/s]になる期間も継続的に発生される期間に含まれる。微気流Fwの風速は一定でもよいが、ゆらぎを与えることにより、微気流によって利用者Usにストレスが生じる可能性が低減される。ゆらぎとしては、たとえば1/fゆらぎが採用される。風速にゆらぎを与えるには、気流発生部110に設けたファンの回転数を制御するほか、気流発生部110が発生する気流の向きを変化させるようにしてもよい。
微気流Fwの風速は、覚醒気流Fsの2分の1以下である。例えば、微気流Fwの風速の最大値が覚醒気流Fsの風速の最大値に対して4分の1以下になるように設定されることが望ましい。具体的には、覚醒気流Fsの風速の最大値は1.6[m/s]とし、微気流Fwの風速の最大値は0.4[m/s]とする。また、覚醒気流Fsと微気流Fwとの風速の差は0.5[m/s]以上であることが望ましい。
微気流Fwは、少なくとも覚醒気流Fsが発生されていない期間に発生される。本実施形態では、覚醒気流Fsが発生している期間においても継続して発生される。そのため、本実施形態の気流発生部110は、覚醒気流Fsを発生する送風機と微気流Fwを発生する送風機とを別に設けている。単一の送風機を覚醒気流Fsの発生と微気流Fwの発生とに兼用することも可能であり、この場合には、覚醒気流Fsの発生と微気流Fwの発生とを切り替えるようにしてもよい。
音発生部111は、スピーカを含む。音発生部111は、気流発生部110が覚醒気流Fsを発生している期間のうち少なくとも一部の期間において覚醒気流Fsの刺激による利用者Usの温冷感を変化させる第1タイプの音G1を発生(出力)する。例えば、音発生部111は、気流発生部110が覚醒気流Fsを発生している期間と同一の期間において第1タイプの音G1を発生(出力)する。ここで、同一とは、完全に一致だけでなく、許容される誤差の範囲も含む。さらに、音発生部111は、第1タイプの音G1を発生していない場合には第2タイプの音G2を発生する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
記憶部12は、環境形成装置11(気流発生部110及び音発生部111)を制御するための情報を記憶している。具体的には、記憶部12は、覚醒気流Fsを発生する気流発生部110の稼働期間を定める第1期間情報と、覚醒気流Fsが間欠的に発生されるように気流発生部110の稼働期間よりも長い基準期間を定める第2期間情報とを記憶している。また、記憶部12は、覚醒気流Fsの風速を定める速度情報も記憶している。稼働期間は、覚醒気流Fsを発生させる期間であって、基準期間に少なくとも1回の稼働期間が含まれるように定められる。稼働期間は、3秒以上60秒以下の範囲から選択され、基準期間は5分以上40分以下の範囲から選択される。また、覚醒気流Fsの風速の最大値は、0.5[m/s]以上2[m/s]の範囲から選択される。これらの数値範囲において稼働期間と基準期間と風速とを定めた覚醒気流Fsを用いることにより、集中度の低下抑制に寄与する覚醒気流Fsを発生することが可能になる。なお、本実施形態における風速は、利用者Usに当たる気流の風速である。
記憶部12は、第2タイプの音G2としてのデータである基準音データを予め記憶している。基準音データで表される音は、例えば、1/fゆらぎをもつ音である。記憶部12は、基準音データで表される音の周波数の重心よりも周波数の重心が高い音のデータである高音データ、及び基準音データで表される音の周波数の重心よりも周波数の重心が低い音のデータである低音データを、予め記憶している。
制御部13は、記憶部12が記憶している情報を用いて環境形成装置11の動作内容を定めるように構成されている。制御部13は、図1に示すように、気流制御部130及び音制御部131を有する。
気流制御部130は、覚醒気流の発生及び停止が繰り返されるように気流発生部110を制御する。気流制御部130は、記憶部12が記憶している第2期間情報が表す基準期間のうち第1期間情報が表す稼働期間において覚醒気流を発生するよう気流発生部110を制御する。気流制御部130は、基準期間のうち残りの期間では、覚醒気流の発生を停止するよう気流発生部110を制御する。
気流制御部130は、少なくとも覚醒気流が発生していない間において微気流Fwを発生するように気流発生部110を制御する。気流制御部130は、環境制御装置10が稼働中は常に微気流を発生するように気流発生部110を制御する。
例えば、稼働期間を20秒に定め、基準期間を10分に定めているとすれば、10分の基準期間に、少なくとも20秒間は気流発生部110が稼働する(図3参照)。図3に示す例では、利用者Usに対して比較的強い刺激を与えることができる覚醒気流Fsを間欠的に発生させており、覚醒気流Fsにより利用者Usの集中度の低下を抑制している。すなわち、気流発生部110は、覚醒気流Fsを利用者Usに当てるように気流の方向が制御される。なお、図3に示す例では、10分間隔で覚醒気流Fsを発生しているが、覚醒気流Fsを発生する時間間隔は一定でなくてもよく、10分毎の基準期間において覚醒気流Fsを発生する期間は適宜に定めることが可能である。つまり、覚醒気流Fsを発生する時間間隔は不等間隔でもよく、基準期間において覚醒気流Fsを発生する頻度(回数)も一定でなくてもよい。
音制御部131は、覚醒気流Fsが発生される期間のうち少なくとも一部の期間において覚醒気流Fsの刺激による利用者Usの温冷感を変化させる第1タイプの音G1を発生するように音発生部111を制御する。本実施形態では、音制御部131は、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、第1タイプの音G1を発生するように音発生部111を制御する。さらに、第1タイプの音G1が発生していない場合には、音制御部131は、第2タイプの音G2を発生するように音発生部111を制御する。
覚醒気流Fsは、基準期間の間隔で発生される。利用者Usは、発生された覚醒気流Fsが当たると、覚醒気流Fsの風量及び室内の気温等により覚醒気流Fsの刺激により利用者Usが受ける温冷感は異なる。例えば、利用者Usは、覚醒気流Fsの刺激により利用者Usが受ける温感が過度に強い場合、又は受けた温感が集中度を維持もしくは向上させるには至らない場合がある。または、利用者Usは、覚醒気流Fsの刺激により利用者Usが受ける冷感が過度に強い場合、又は受けた冷感が集中度を維持もしくは向上させるには至らない場合がある。
音制御部131は、これら4つの場合においても利用者Usの集中度を維持又は向上させるように、音を発生するように音発生部111を制御する。音制御部131は、4つの制御モード(第1〜第4制御モード)のうち1つの制御モードが設定される。利用者Usの操作により制御モードの切り替えは可能である。第1制御モードは、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受ける温感がさら強くなるように、音を発生させるモードである。第2制御モードは、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受ける冷感がさら強くなるように、音を発生させるモードである。第3制御モードは、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受ける温感が弱くなるように、音を発生させるモードである。第4制御モードは、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受ける冷感が弱くなるように、音を発生させるモードである。
音制御部131は、制御モードとして第1制御モードが設定されている場合には、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、第1タイプの音G1として低音データで表される音を発生するように音発生部111を制御する。具体的には、音制御部131は、覚醒気流Fsが発生している期間と同一の期間において、低音データを第1タイプの音G1として音発生部111に出力する。このとき、音発生部111は、音制御部131から受け取った低音データで表される音をスピーカから出力する。
音制御部131は、制御モードとして第2制御モードが設定されている場合には、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、第1タイプの音G1として高音データで表される音を発生するように音発生部111を制御する。具体的には、音制御部131は、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、高音データを第1タイプの音G1として音発生部111に出力する。このとき、音発生部111は、音制御部131から受け取った高音データで表される音をスピーカから出力する。
音制御部131は、制御モードとして第3制御モードが設定されている場合には、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、第1タイプの音G1として高音データで表される音を発生するように音発生部111を制御する。具体的には、音制御部131は、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、高音データを第1タイプの音G1として音発生部111に出力する。このとき、音発生部111は、音制御部131から受け取った高音データで表される音をスピーカから出力する。
音制御部131は、制御モードとして第4制御モードが設定されている場合には、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、第1タイプの音G1として低音データで表される音を発生するように音発生部111を制御する。具体的には、音制御部131は、覚醒気流Fsが発生される期間と同一の期間において、低音データを第1タイプの音G1として音発生部111に出力する。このとき、音発生部111は、音制御部131から受け取った低音データで表される音をスピーカから出力する。
音制御部131は、設定されている制御モードに関係なく、第1タイプの音G1が発生していない場合には、音制御部131は、第2タイプの音G2を発生するように音発生部111を制御する。具体的には、音制御部131は、第1タイプの音G1が発生していない場合には、基準音データで表される音を第2タイプの音G2として音発生部111に出力する。このとき、音発生部111は、音制御部131から受け取った基準音データで表される音をスピーカから出力する。
入力部14は、利用者Usの入力操作を受け付ける。例えば、入力部14は、制御モードの切替の操作を受け付ける。音制御部131は、入力部14が制御モードの切替の操作を受け付けると、現在設定している制御モードを、操作により受け付けた制御モードへと変更する。
(3)動作
ここでは、環境制御装置10の動作、特に、覚醒気流Fsの制御及び音の制御の動作について説明する。
まず、気流の制御の動作について、図4に示す流れ図を用いて説明する。
気流制御部130は、稼働期間が開始したか否かを判断する(ステップS1)。
稼働期間が開始していないと判断する場合(ステップS1における「No」)、処理は稼働期間の開始待ちの状態となる。
稼働期間が開始したと判断する場合(ステップS1における「Yes」)、気流制御部130は、気流発生部110が覚醒気流Fsを発生するように気流発生部110を制御する(ステップS2)。
覚醒気流Fsの発生後、気流制御部130は、稼働期間が終了したか否かを判断する(ステップS3)。
稼働期間が終了していないと判断する場合(ステップS3における「No」)、処理はステップS2に戻る。つまり、気流制御部130は、気流発生部110が覚醒気流Fsを継続的に発生するように気流発生部110を制御する。
稼働期間が終了したと判断する場合(ステップS3における「Yes」)、処理はステップS1に戻り、次の稼働期間の開始待ちとなる。
この動作により、気流制御部130は、覚醒気流Fsの発生及び停止が繰り返されるように気流発生部110を制御することができる。
次に音の制御の動作について、図5に示す流れ図を用いて説明する。
音制御部131は、稼働期間が開始したか否かを判断する(ステップS10)。
稼働期間が開始していないと判断する場合(ステップS10における「No」)、音制御部131は、基準音データで表される音を第2パターンの音として音発生部111が発生(出力)するように、音発生部111を制御する(ステップS11)。第2パターンの音を出力後、処理がステップS10に戻る。つまり、稼働期間が開始していない場合には、音制御部131は、第2パターンの音を音発生部111に発生させつつ、稼働期間の開始待ちの状態となる。
稼働期間が開始したと判断する場合(ステップS10における「Yes」)、音制御部131は、設定されている制御モードに応じて、低音データで表される音及び高音データで表される音のいずれかを第1パターンの音として音発生部111が発生(出力)するように、音発生部111を制御する(ステップS12)。
第1パターンの音の発生後、音制御部131は、稼働期間が終了したか否かを判断する(ステップS13)。
稼働期間が終了していないと判断する場合(ステップS13における「No」)、処理はステップS12に戻る。つまり、音制御部131は、音発生部111が第1パターンの音を継続的に発生(出力)するように音発生部111を制御する。
稼働期間が終了したと判断する場合(ステップS13における「Yes」)、処理はステップS10に戻り、次の稼働期間の開始待ちの状態となる。つまり、音制御部131は、第2パターンの音を音発生部111に発生させつつ、稼働期間の開始待ちの状態となる。
なお、本実施形態では、図4に示す覚醒気流Fsの制御の処理と、図5に示す音の制御の処理とは、並列処理で行われる。これにより、覚醒気流Fsが発生するタイミングと、第1タイプの音G1が発生するタイミングの同期をとることができる。
(4)具体例
ここでは、具体例を用いて、覚醒気流Fsと音との組み合わせにより、利用者Usが受ける温冷感の変化について説明する。
音の周波数の重心の高低によって、利用者Usに心理的な温冷感を与えることが知られている。例えば、夏に風鈴等の周波数の重心が比較的高い音を聞くことで、利用者Usは涼しく感じる。つまり、利用者Usは、周波数の重心が比較的高い音を聞くことで冷感が増す。
また、利用者Usに上述した覚醒気流Fsを当てることで、利用者Usの集中度を維持又は向上させる効果があることも知られている。
しかしながら、覚醒気流Fsの風量、風速によっては、利用者Usは、過度の温感を受けたり、過度の冷感を受けたりする場合がある。または、覚醒気流Fsの風量、風速によっては、覚醒気流Fsによって利用者Usが受けた温冷感が集中度を維持又は向上させるには至らない場合がある。どちらの場合にしても、利用者Usの集中度を維持又は向上させることができない。
そこで、例えば、覚醒気流Fsによって利用者Usが過度の冷感C1(図6A参照)を受ける場合には、環境制御装置10の制御モードを第4制御モードに設定する。低音データが表す音は周波数の重心が比較的低いので利用者Usに温感W1(図6A参照)を与える。その結果、図6Aに示すように、低音データが表す音により利用者Usが受ける温感W1は、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受けた冷感C1を減らす方向に作用する。これにより、利用者Usの集中度を維持又は向上させることができる。
また、例えば、覚醒気流Fsによって利用者Usが受けた冷感C2(図6B参照)が集中度を維持又は向上させるには至らない場合には、環境制御装置10の制御モードを第2制御モードに設定する。高音データが表す音は周波数の重心が比較的高いので利用者Usに、さらなる冷感C3(図6B参照)を与える。その結果、図6Bに示すように、高音データが表す音により利用者Usが受ける冷感C3は、利用者Usが覚醒気流Fsの刺激により受けた冷感C2をさらに増やす方向に作用する。これにより、利用者Usの集中度を維持又は向上させることができる。
(5)変形例
以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
(5.1)変形例1
実施形態では、環境制御装置10の動作の一例として、10分間隔に、覚醒気流Fs及び第1タイプの音G1を発生する構成としたが、この構成に限定されない。
環境制御装置10は、利用者Usの集中度の程度に応じて覚醒気流Fs及び第1タイプの音G1を発生する構成としてもよい。
この場合、本変形例の環境制御装置10は、利用者Usの集中度を計測する計測部15(図7参照)を用いて、利用者Usの集中度を監視する。本変形例の制御部13は、計測部の計測結果を評価する機能を有する評価部132を、さらに有している(図7参照)。なお、実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
計測部15は、例えば利用者に非侵襲(non-invasive)で集中度を監視し、かつ集中度の変化を比較的短い時間間隔(例えば、1〜10分)で検出する。計測部15は、非侵襲であるだけではなく非接触であることが望ましいが、ヘッドバンドやリストバンドのように利用者に接触する構成を含んでいてもよい。
計測部15としては、例えば、利用者を撮像するカメラが用いられる。評価部132は、カメラで撮像した利用者の画像を用いて、体動、姿勢、瞳孔径、まばたきの頻度などの情報を取得し、これらの情報を単独または組み合わせて用いることにより、集中度の評価値を求める。ここに、評価部132は、これらの情報と上述した集中時間比率との関係を対応付けてルックアップテーブルに登録する。評価部132は、集中度を評価する際には、計測部15から得た情報をルックアップテーブルと照合して集中時間比率に変換することにより集中度を定量化する。
本変形例の気流制御部130は、集中度が極大である状態から所定の閾値だけ低下したタイミングで、覚醒気流Fsを稼働期間で継続的に発生するように気流発生部110を制御する。本変形例の音制御部131は、集中度が極大である状態から当該所定の閾値だけ低下したタイミングで、第1タイプの音G1を稼働期間で継続的に発生するように音発生部111を制御する。これにより、本変形例の環境制御装置10は、覚醒気流Fsと第1タイプの音G1とを同一期間で発生させることができる。
なお、評価部132は、集中度が低下する際の変化率を算出し、算出した変化率を所定範囲と比較することによって、覚醒気流Fs及び第1タイプの音G1を発生させるタイミングとして、集中度の低下が急激になった時点を採用してもよい。
また、上述のように、カメラで撮像した画像から得られる情報を集中時間比率に変換する技術は、集中度を定量化する技術の一例であって、計測装置30は、集中度の目安となる情報であれば他の情報を監視する構成であってもよい。たとえば、計測部15は、利用者の特定部位における皮膚温度の変化をサーモグラフで検出する構成、脳波あるいは脳波以外の生体電流を検出する構成であってもよい。
(変形例2)
実施形態では、環境制御装置10の動作の一例として、覚醒気流Fsを発生する期間と音を発生する期間とを同一の期間(稼働期間)とする構成としたが、この構成に限定されない。
例えば、環境制御装置10は、覚醒気流Fsを発生させるタイミングより前に、第1タイプの音G1を発生させる構成であってもよい。この場合、第1タイプの音G1を停止させるタイミングは、覚醒気流Fsを停止させるタイミングと同一であってもよい。または、第1タイプの音G1を停止させるタイミングは、覚醒気流Fsを停止させるタイミングよりも前であってもよいし、もしくは後であってもよい。
または、環境制御装置10は、覚醒気流Fsを発生させるタイミングより後に、第1タイプの音G1を発生させる構成であってもよい。この場合、第1タイプの音G1を停止させるタイミングは、覚醒気流Fsを停止させるタイミングと同一であってもよい。または、第1タイプの音G1を停止させるタイミングは、覚醒気流Fsを停止させるタイミングよりも前であってもよいし、もしくは後であってもよい。
要は、環境制御装置10は、覚醒気流Fsが発生している期間のうち少なくとも一部の期間において第1タイプの音G1を発生する構成であればよい。
(変形例3)
実施形態では、環境制御装置10は、制御モードとして4つの制御モード(第1〜第4制御モード)を有し、そのうちの1つの制御モードが設定される構成としたが、この構成に限定されない。
環境制御装置10は、上述した4つの制御モードのうち1つの制御モードのみを有し、常にその制御モードで動作する構成であってもよい。例えば、環境制御装置10は、上述した第1制御モードのみを有している場合には、常に第1制御モードで動作する。
または、環境制御装置10は、上述した4つの制御モードのうち2つの制御モードを有し、当該2つの制御モードのうち1つの制御モードが設定される構成であってもよい。
または、環境制御装置10は、上述した4つの制御モードのうち3つの制御モードを有し、当該2つの制御モードのうち1つの制御モードが設定される構成であってもよい。
(変形例4)
実施形態では、環境制御システム1として環境制御装置10を一例として用いたが、環境制御システム1は、複数の装置で構成されてもよい。
例えば、環境制御システム1は、上述した記憶部12、制御部13及び入力部14を備える装置と、環境形成装置11と備える構成としてもよい。
または、気流発生部110と音発生部111とは、個別の装置に含まれる構成であってもよい。
(変形例5)
実施形態では、環境制御システム1(環境制御装置10)は、覚醒気流Fsと、第1パターンの音G1との双方を定期的に発生させる構成としたが、この構成に限定されない。環境制御システム1(環境制御装置10)は、微気流Fwを継続的に発生させている場合に、第1パターンの音G1のみを定期的に発生させてもよい。この場合、微気流Fwの刺激によって利用者(Us)が受ける温冷感を補正することができる。
または、環境制御システム1(環境制御装置10)は、微気流Fwを継続的に発生させていない場合に、覚醒気流Fsよりも風速が小さい気流(例えば、微気流Fw)と、第1パターンの音G1との双方を定期的に発生させてもよい。
つまり、第1パターンの音G1とともに利用者Usに与える気流は、覚醒気流Fsには限らない。覚醒気流Fsと異なる気流を第1パターンの音G1とともに利用者Usに与えてもよい。
(その他の変形例)
実施形態において、第2パターンの音が発生される期間の一例として第1パターンの音G1が発生していない期間と同一期間としたが、第2パターンG2の音が発生される期間をこれに限定する趣旨ではない。第2パターンG2の音が発生される期間は、1パターンの音G1が発生していない期間のうち一部期間であってもよい。つまり、第2パターンの音G2は、第1タイプの音G1が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において発生される構成であればよい。
実施形態では、音発生部111の一例としてスピーカで構成されるとしたが、音発生部111の構成はこれに限定されない。音発生部111は、気流発生部110が気流を発生する際に生じる機械音の周波数の重心を変更する機構であってもよい。
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、環境制御システム1(環境制御装置10)と同様の機能は、環境制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る環境制御方法は、作業空間Esにおいて気流を発生させる気流発生部110と作業空間Esにおいて音を発生させる音発生部111とを備える環境制御システム1で用いられる方法である。環境制御方法は、作業空間Esに存在する利用者Usの意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように気流発生部110の動作及び音発生部111の動作を制御する制御ステップを含む。制御ステップは、気流制御ステップと、音制御ステップとを含む。気流制御ステップは、気流(例えば覚醒気流Fs)を発生するように気流発生部110を制御する。音制御ステップは、気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において気流の刺激による利用者Usの温冷感を変化させる第1タイプの音G1を発生するように音発生部111を制御する。さらに、音制御ステップは、第1タイプの音G1が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音G2を発生するように音発生部111を制御する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した環境制御方法または環境制御システム1として機能させるためのプログラムである。
本開示における環境制御システム1(環境制御装置10)又は環境制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における環境制御システム1又は環境制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
コンピュータシステムである環境制御システム1(環境制御装置10)は、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。例えば、環境制御装置10の少なくとも一部の機能は、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の環境制御システム(1)は、作業空間(Es)において気流を発生させる気流発生部(110)と、作業空間(Es)において音を発生させる音発生部(111)と、制御部(13)とを備える。制御部(13)は、作業空間(Es)に存在する利用者(Us)の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように気流発生部(110)の動作及び音発生部(111)の動作を制御する。制御部(13)は、気流制御部(130)と、音制御部(131)とを有する。気流制御部(130)は、気流(例えば、覚醒気流Fs)を発生するように気流発生部(110)を制御する。音制御部(131)は、気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において気流の刺激による利用者(Us)の温冷感を変化させる第1タイプの音(G1)を発生するように音発生部(111)を制御する。さらに、音制御部(131)は、第1タイプの音(G1)が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音(G2)を発生するように音発生部(111)を制御する。
この構成によると、環境制御システム(1)は、気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において第1タイプの音(G1)を発生させる。これにより、環境制御システム(1)は、気流の刺激により利用者(Us)が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる。
第2の態様の環境制御システム(1)では、第1の態様において、音制御部(131)は、気流の刺激による利用者(Us)の温感が増すように第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させる機能を有する。
この構成によると、第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させるので、利用者(Us)は、気流の刺激によって得られた温感を増すことができる。例えば、気流によって利用者(Us)が受けた温感が集中度を維持又は向上させるには至らない場合には、第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させることで、利用者(Us)の温感が増す。気流の刺激によって受ける温感と、第1タイプの音(G1)の刺激によって受ける温感とで、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができる。
第3の態様の環境制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、音制御部(131)は、気流の刺激による利用者(Us)の冷感が増すように第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させる機能を有する。
この構成によると、第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させるので、利用者(Us)は、気流の刺激によって得られた冷感を増すことができる。例えば、気流によって利用者(Us)が受けた冷感が集中度を維持又は向上させるには至らない場合には、第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させることで、利用者(Us)の冷感が増す。気流の刺激によって受ける冷感と、第1タイプの音(G1)の刺激によって受ける冷感とで、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができる。
第4の態様の環境制御システム(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、音制御部(131)は、気流の刺激による利用者(Us)の温感が減るように第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させる機能を有する。
この構成によると、第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させるので、利用者(Us)は、気流の刺激によって得られた温感を減らすことができる。例えば、気流によって利用者(Us)が過度の温感を受けた場合には、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができない可能性がある。そこで、第2タイプの音(G2)の周波数よりも高い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させることで、気流の刺激によって受ける温感の一部を、第1タイプの音(G1)の刺激によって受ける冷感でキャンセルさせて、適切な温感とすることができる。これにより、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができる。
第5の態様の環境制御システム(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、音制御部(131)は、気流の刺激による利用者(Us)の冷感が減るように第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させる機能を有する。
この構成によると、第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させるので、利用者(Us)は、気流の刺激によって得られた冷感を減らすことができる。例えば、気流によって利用者(Us)が過度の冷感を受けた場合には、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができない可能性がある。そこで、第2タイプの音(G2)の周波数よりも低い周波数の音を第1タイプの音(G1)として音発生部(111)に発生させることで、気流の刺激によって受ける冷感の一部を、第1タイプの音(G1)の刺激によって受ける温感でキャンセルさせて、適切な冷感とすることができる。これにより、利用者(Us)の集中度を維持又は向上させることができる。
第6の態様の環境制御システム(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、気流は、利用者(Us)の集中度を復帰させる覚醒気流(Fs)である。
この構成によると、環境制御システム(1)は、覚醒気流(Fs)の刺激により利用者(Us)が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる。
第7の態様の環境制御システム(1)では、第6の態様において、音制御部(131)は、覚醒気流(Fs)が発生している期間と同一の期間において第1タイプの音(G1)を発生させるように、音発生部(111)を制御する。
この構成によると、第1タイプの音(G1)が発生する期間と、覚醒気流が発生する期間とを同一にするので、覚醒気流(Fs)の刺激により利用者(Us)が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を確実に補正することができる。
第8の態様の環境制御方法は、作業空間(Es)において気流を発生させる気流発生部(110)と作業空間(Es)において音を発生させる音発生部(111)とを備える環境制御システム(1)で用いられる環境制御方法である。環境制御方法は、作業空間(Es)に存在する利用者(Us)の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように気流発生部(110)の動作及び音発生部(111)の動作を制御する制御ステップを含む。制御ステップは、気流制御ステップと、音制御ステップとを含む。気流制御ステップは、気流(例えば、覚醒気流Fs)を発生するように気流発生部(110)を制御する。音制御ステップは、気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において気流の刺激による利用者(Us)の温冷感を変化させる第1タイプの音(G1)を発生するように音発生部を制御する。さらに、音制御ステップは、第1タイプの音(G1)が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音(G2)を発生するように音発生部(111)を制御する。
この環境制御方法によると、気流の刺激により利用者(Us)が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる。
第9の態様のプログラムは、コンピュータを、第1〜第6のいずれかの態様の環境制御システム(1)に用いる制御部(13)として機能させるためのプログラムである。
このプログラムによると、気流の刺激により利用者(Us)が受ける温冷感が適切な度合となるように、当該温冷感を補正することができる。
1 環境制御システム
10 環境制御装置
13 制御部
110 気流発生部
111 音発生部
130 気流制御部
131 音制御部
Fs 覚醒気流(気流)
Fw 微気流(気流)
G1 第1タイプの音
G2 第2タイプの音

Claims (9)

  1. 作業空間において気流を発生させる気流発生部と、
    前記作業空間において音を発生させる音発生部と、
    前記作業空間に存在する利用者の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように前記気流発生部の動作及び前記音発生部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    気流を発生するように前記気流発生部を制御する気流制御部と、
    前記気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において前記気流の刺激による前記利用者の温冷感を変化させる第1タイプの音を発生するように前記音発生部を制御し、かつ前記第1タイプの音が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音を発生するように前記音発生部を制御する音制御部とを有する
    ことを特徴とする環境制御システム。
  2. 前記音制御部は、
    前記気流の刺激による前記利用者の温感が増すように前記第2タイプの音の周波数よりも低い周波数の音を前記第1タイプの音として前記音発生部に発生させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境制御システム。
  3. 前記音制御部は、
    前記気流の刺激による前記利用者の冷感が増すように前記第2タイプの音の周波数よりも高い周波数の音を前記第1タイプの音として前記音発生部に発生させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の環境制御システム。
  4. 前記音制御部は、
    前記気流の刺激による前記利用者の温感が減るように前記第2タイプの音の周波数よりも高い周波数の音を前記第1タイプの音として前記音発生部に発生させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の環境制御システム。
  5. 前記音制御部は、
    前記気流の刺激による前記利用者の冷感が減るように前記第2タイプの音の周波数よりも低い周波数の音を前記第1タイプの音として前記音発生部に発生させる機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の環境制御システム。
  6. 前記気流は、前記利用者の集中度を復帰させる覚醒気流である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の環境制御システム。
  7. 前記音制御部は、
    前記覚醒気流が発生している期間と同一の期間において前記第1タイプの音を発生させるように、前記音発生部を制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の環境制御システム。
  8. 作業空間において気流を発生させる気流発生部と前記作業空間において音を発生させる音発生部とを備える環境制御システムで用いられる環境制御方法であって、
    前記作業空間に存在する利用者の意識集中の程度である集中度を維持又は向上させるように前記気流発生部の動作及び前記音発生部の動作を制御する制御ステップを含み、
    前記制御ステップは、
    気流を発生するように前記気流発生部を制御する気流制御ステップと、
    前記気流が発生している期間のうち少なくとも一部の期間において前記気流の刺激による前記利用者の温冷感を変化させる第1タイプの音を発生するように前記音発生部を制御し、かつ前記第1タイプの音が発生していない期間のうち少なくとも一部の期間において第2タイプの音を発生するように前記音発生部を制御する音制御ステップとを含む
    ことを特徴とする環境制御方法。
  9. コンピュータを、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の環境制御システムに用いる前記制御部として機能させるためのプログラム。
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