JP2019141278A - 排泄検知装置、吸収性物品及び報知システム - Google Patents

排泄検知装置、吸収性物品及び報知システム Download PDF

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Abstract

【課題】排泄物の検出精度を向上させる。【解決手段】排泄検知装置10は、吸収性物品2を装着した着用者に関する情報を検出する第一検出部15a及び第二検出部15bを有するセンサ部11と、センサ部11が内部に配置され、着用者に面する第一面12aにおいて第一検出部15aを外部に露出する第一検出口14a、及び、第一面12aに対向する第二面12bにおいて第二検出部15bを外部に露出する第二検出口14bを有するハウジング12と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、排泄を検知する装置、この装置が取り付けられる吸収性物品、及び、この装置を用いた報知システムに関する。
近年、吸収性物品を装着した着用者の排泄に関する情報を報知する技術が開発されている。この技術では、センサを有する排泄検知装置が吸収性物品に取り付けられて、この排泄検知装置によって着用者の排泄に関する情報が検出される。そして、この検出情報が報知部によって報知される。
例えば、特許文献1に記載の水分検知器は、平板状の可撓性吸水基材の片面に金属箔からなる正電極を、他面に金属箔からなる負電極を配設し、両電極間に警報器を着脱自在に接続して、可撓性吸水基材の吸水により両電極間に起電力を発生させ、その起電力で警報器を作動させている。
特開平5−180800号公報
本件は、排泄物の検出精度を向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示する排泄検知装置は、吸収性物品を装着した着用者に関する情報を検出する第一検出部及び第二検出部を有するセンサ部と、前記センサ部が内部に配置され、前記着用者に面する第一面において前記第一検出部を外部に露出する第一検出口、及び、前記第一面に対向する第二面において前記第二検出部を外部に露出する第二検出口を有するハウジングと、を備える。
本発明に係る排泄検知装置は、吸収性物品の着用者に面する第一面及び第一面に対向する第二面において外部に露出するセンサ部(第一検出部及び第二検出部)を有するため、第一面及び第二面の両面において着用者に関する情報を検出することができ、検出感度に優れる。
第一実施形態で例示する紙おむつ(吸収性物品)の展開図である。 第一実施形態に関する情報処理システムのセンサ装置(排泄検知装置)及びこのセンサ装置が取り付けられる紙おむつ(吸収性物品)を示す分解斜視図である。 第一実施形態におけるセンサ装置を示す斜視図である。 第一実施形態におけるセンサ装置を示す側面図である。 第一実施形態に関する情報処理システムにおけるコンピュータの基本的な構成を示す模式図である。 第一実施形態に関する情報処理システム及び報知システムの構成を示す模式図である。 第二実施形態に関するセンサ装置及びこのセンサ装置が取り付けられる吸収性物品を示す分解斜視図である。 第二実施形態におけるセンサ装置を示す側面図である。
以下、実施形態としてのセンサ装置(排泄検知装置)、このセンサ装置が取り付けられる吸収性物品、及び、このセンサ装置が用いられる情報処理システムを含む報知システムについて説明する。なお、以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、又は適宜組み合わせることができる。
本実施形態のセンサ装置は、吸収性物品に取り付けられる。吸収性物品は、排泄を十分に自己管理することができない成人や幼児などの着用者に装着される衛生用品である。この吸収性物品は、着用者から排泄される尿便や糞便といった糞尿をはじめ、経血やおりもの(以下、まとめて「排泄物」という。)を吸収又は保持する。吸収性物品としては、テープ型やパンツ型の紙おむつ(いわゆる「使い捨ておむつ」)又は布おむつ、尿パッド、生理用ナプキン、パンティーライナーなどが挙げられる。
本実施形態においては、パッドと紙おむつとの組み合わせで使用される複合体も吸収性物品とする。すなわち、ISO15621に規定されているように、内装体としての尿パッド(補助パッド)を外装体としての紙おむつによって装着者又は装着位置に保持する使用例において、尿パッド及び紙おむつの複合体も吸収性物品とする。
なお、吸収性物品へのセンサ装置の取り付けには、吸収性物品に対してセンサ装置を直接的に取り付けることはもちろん、吸収性物品が取り付けられる下着や補助具(ホルダーパンツ)に対してセンサ装置を間接的に取り付けることも含まれるものとする。
第一実施形態では、吸収性物品として紙おむつを例示する。また、第二実施形態では、吸収性物品として尿パッドと紙おむつとの複合体を例示する。これらの吸収性物品については、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、吸収性物品が着用者に装着された状態(以下「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。センサ装置についても、取り付けられる吸収性物品の各方向を用いる。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
また、本実施形態では、特に断らない限り「数値X〜数値Y」なる表記が「数値X以上であって数値Y以下である」ことを意味する。
[I.第一実施形態]
本実施形態では、図面を参照して、まず、情報処理システムで用いられるセンサ装置の取付先である紙おむつ、及び、この紙おむつに取り付けられるセンサ装置を説明する。次いで、情報処理システム、この情報処理システムを含む報知システムの順に各構成を説明する。
[1.紙おむつ]
図1,2を参照して、紙おむつ2の基本的な構成を説明する。
紙おむつ2では、シート状又はマット状の部材が積層されている。積層される各部材は、紙おむつ2での蒸れを抑えるために、通気性すなわち透湿性をもつ。つまり、紙おむつ2は通気性を有している。
この紙おむつ2には、前身頃2A、股下部2B及び後身頃2Cの三つの領域が長手方向Lに沿って配置され、これらの三領域に跨って吸収体2aが内蔵されている。
吸収体2aは、液体を吸収して保持するマット状の部材である。たとえば、粉砕又は解繊されたパルプ(いわゆる「フラッフパルプ」)に高吸水性樹脂(いわゆるSAP〈Super Absorbent Polymer〉とも称される)が混合されたコアがラップシートで被包(ラップ)されたコアラップやこのコアラップに防水透湿シート(バックシート)が積層された積層体が吸収体2aとして用いられる。
また、紙おむつ2の最も非肌面側には、吸収体2aを非肌面側から被覆するようにカバーシート2bが積層されている。カバーシート2bは、紙おむつ2を補強するとともに触感(たとえば手触り)を向上させるために設けられる。なお、カバーシート2bは、単層構造に限らず、インナ―カバーシート及びアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。図1に示すように、前身頃2Aにおけるカバーシート2bと後身頃2Cにおけるカバーシート2bとは、それぞれの幅方向W端縁部2dどうしが互いに貼り付けられる(いわゆる「サイドシール」)。このようにして、前身頃2A及び後身頃2Cのカバーシート2bが連設され、図2に示すパンツ型の紙おむつ2が形成される。
図1,2に示す紙おむつ2は、カバーシート2bの非肌面側、すなわち紙おむつ2の外表面(最も非肌面側)に、つぎに説明するセンサ装置10を所定の位置に取り付けるための案内部20が設けられている。紙おむつ2に案内部20を設けることでセンサ装置10の位置決め及び取り付けが容易になる。また、案内部20はカバーシート2bの非肌面側の表面に設けられているため、紙おむつ2の装着状態であっても、センサ装置10を容易に取り付けることができる。
案内部20が設けられる「所定の位置」とは、センサ装置10の検出精度を確保する観点や紙おむつ2の着用者に対する違和感を抑える観点などに基づいて設定される、紙おむつ2に対するセンサ装置10の適正位置である。ここでは、紙おむつ2の股下部2Bに「所定の位置」が設定される。具体的には、案内部20は股下部2Bの中央領域、つまり、紙おむつ2の中心(紙おむつ2の長手方向L及び幅方向Wにおける中心)を含む領域に設けられる。
センサ装置10を紙おむつ2の前身頃2Aに取り付けると、センサ装置10が肛門対向部21から離間するため、糞便等の固形排泄物の検知が困難になることがある。一方、検知精度の向上を図るとセンサ装置10における情報送信部(検出部)の大型化を招くおそれがある。つまり、検知精度の向上と装置の小型化との両立が難しい。
また、センサ装置10を後身頃2Cに取り付けると、着用者が寝ている状態や座っている状態のときに、センサ装置10による着用者の皮膚の圧迫や摩擦により、血行障害が生じ、褥瘡(いわゆる、床ずれ)を発症することがある。
そこで、検知精度の向上と装置の小型化とを両立する観点、及び、床ずれを防止する観点から、センサ装置10の取り付け位置を案内する案内部20を股下部2Bに設けている。センサ装置10が案内部20に取り付けられると、着用者が寝ている状態や座った状態であっても、センサ装置10による着用者の皮膚の圧迫や摩擦が抑制されるため、床ずれの発症を防止できる。案内部20は大腿部に挟まれた領域に位置し、この領域では、着用者が寝ている状態や座っている状態のときであってもセンサ装置10から着用者の皮膚に生じる応力が小さいためと考えられる。また、案内部20は尿道口対向部22と肛門対向部21との略中間に位置するため、センサ装置10により、固形排泄物及び流動排泄物をバランスよく検知することができる。
したがって、案内部20にセンサ装置10を取り付けた紙おむつ2によれば、排泄物を精度よく検知することができる。また、着用者の違和感及びセンサ装置10に起因した床ずれを抑制できる。
案内部20は、カバーシート2bの非肌面側に表示された絵柄として構成される。例えば、センサ装置10の輪郭線や矢印、十字形の印(いわゆる「トンボ」)といった種々の絵柄を案内部20に用いることができる。
ただし、案内部20は絵柄に限らず、センサ装置10に対応する大きさの凹部や折線といった案内構造を案内部20に採用してもよい。
[2.センサ装置]
次に、図2及び図3を参照して、センサ装置10の構成を説明する。センサ装置10には、紙おむつ2を装着した着用者に関する情報(以下、「着用者情報」と略称する。)を検出するセンサ部11と、センサ部11を内蔵するハウジング12とを備えている。また、ハウジング12は、センサ部11に給電するバッテリ16(電源機器)を内蔵している。
また、図2、図3及び図4に示すように、センサ装置10は、ハウジング12において着用者に面する主面12a(以下、「第一面12a」と記載することがある。)に、紙おむつ2への取付用として取付部17と、着用者情報を検出するための第一検出口14aとを備える。また、センサ装置10は、ハウジング12において上記主面12aに対向する面12b(以下、「第二面12b」と記載することがある。)に、着用者情報を検出するための第二検出口14bを備える。
センサ装置10は、取付部17により紙おむつ2に設けられた案内部20に固定される。すなわち、センサ装置10におけるハウジング12の第一面12aが、着用者に面するように案内部20に取り付けられる。したがって、センサ装置10は、紙おむつ2と、紙おむつ2の上に着用されるズボン等の被服との間に位置する状態となり、センサ装置10の第一面12aは紙おむつ2に対向し、第二面12bは被服に対向する。
そのほか、センサ装置10には、第一面12aと第二面12bとに連設する第三面12c(側面12c)に配置された電源ボタン13や、センサ装置10の作動状態を示すインジケータ18(ここでは電源ボタン13の左右に二つ)が設けられる。
電源ボタン13を押圧操作することで、センサ装置10がON状態となり、着用者情報を所定の周期で検出し、検出された着用者情報が所定の周期で後述するコンピュータ100に送信される。また、インジケータ18は、センサ装置10の作動状態に応じて表示色や点滅パターンを変化させる。
〔取付部〕
取付部17は、紙おむつ2の外表面に配置されたカバーシート2bと互いに貼着するファスニング機構を構成している。ファスニング機構として、フック材(雄部材)とループ材(雌部材)との機械的結合により固定する面ファスナーを用いることができる。
面ファスナーは、表面に多数の突起(たとえば鉤状やきのこ状など)が形成されたフック材と、表面にループ状の繊維が配置されたループ材との組み合わせにより構成される。すなわち、紙おむつ2及び取付部17のうちの何れか一方にフック材が設けられ、他方にループ材が設けられる。面ファスナーを用いることで、フック材及びループ材を剥離可能な状態としつつ強固に貼着させることができ、繰り返して使用することもできる。本実施形態では、フック材を有する面ファスナーを取付部17として用いる場合を例示する。
なお、センサ装置10に貼着される面ファスナーは、ハウジング12の外表面において一部に限らず、全部の外表面に設けられてもよい。ここで、ハウジング12の全部の外表面とは、第一面12a及び第二面12bにおいて検出口14a,14bを除いた部分を意味する。
また、センサ装置10のハウジング12が面ファスナーで構成されていてもよい。
あるいは、センサ装置10のハウジング12と紙おむつ2とを接続するためには、面ファスナー17に替えてまたは加えて、別体の粘着剤や粘着テープなどの接続部を用いてもよい。テープを用いる場合には、センサ装置10の少なくとも一部を覆うとともに、センサ装置10よりも長いまたは大きいテープを用いて、センサ装置10の非肌面側(第二面側)からセンサ装置10とともにテープを貼り付けてもよい。このとき、センサ部11の検出精度を確保する観点から、後述する第二検出部15bが露出した状態でテープをセンサ装置10や紙おむつ2に貼り付けることが好ましい。そのため、穴(開口部)の設けられたテープを用いれば、第二検出部15bと穴の位置とを重ね合わせつつテープを貼り付けることで、センサ部11の検出精度を確保しつつ紙おむつ2に対してセンサ装置10を確実に貼り付けることができる。
〔ハウジング〕
ハウジング12は、センサ部11およびバッテリ16を内蔵する筐体である。また、ハウジング12は、センサ部11およびバッテリ16を内蔵するための所定の厚みを有する板状の形状を有する。さらに、ハウジング12は、その角部分がラウンド加工されている。このように、ハウジング12の形状は、内部の容積を確保しながら、着用者が受ける異物感を抑えられるようになっている。
ハウジング12は、内蔵されるセンサ部11及びバッテリ16を水分から保護するために防水性を有するものの、通気性はない。そのほか、ハウジング12は、衛生機器に要求される基本的な性能をもつ。例えば、尿便が排泄される紙おむつ2にセンサ装置10が取り付けられることから、耐水性あるいは撥水性やアンモニアに対する耐性をハウジング12にもたせることが好ましい。また、センサ装置10を繰り返して使用する際に清潔性を確保する観点から、次亜塩素酸などの殺菌剤に対する耐薬品性や抗菌性をハウジング12にもたせることが好ましい。さらに、視認性を向上させる観点から、蓄光性、蛍光性あるいは発光性をハウジング12にもたせてもよい。
また、着用者に対するセンサ装置10の異物感を軽減させるために、内蔵された機器の保護性を確保した剛性をもたせたうえでハウジング12の剛度を低下させてもよいし、センサ装置10の浸水を考慮して機器を内蔵したハウジング12(すなわちセンサ装置10)に浮力をもたせてもよい。
なお、図2及び図3では、平面視で楕円型をなすハウジング12を例示するが、内蔵されるセンサ部11の形状あるいは大きさ、設計上や意匠上の要求などに応じて種々の形状や大きさのハウジング12を採用することができる。たとえば、着用者に対するセンサ装置10の異物感を軽減させる観点から、滑らかな表面形状のハウジング12を採用することができる。また、着用者によるセンサ装置10の誤飲を防止する観点から、少なくとも一方向の寸法が所定寸法よりも大きいハウジング12を採用することもできる。
具体的には、着用者に対する違和感を抑える観点から、ハウジング12の幅寸法は通常1〜50mm、好ましくは1〜40mm、より好ましくは1〜30mmであり、長手寸法は通常1〜100mm、好ましくは1〜70mm、より好ましくは1〜50mmであり、厚み寸法は通常1〜30mm、好ましくは1〜20mm、より好ましくは1〜15mmである。
ハウジング12には、第一検出口14a及び第二検出口14bが穿設されている。これらの検出口14a,14bは、センサ部11が設けられるハウジング12の内部と外部とを連通する開口部である。センサ部11は、第一検出口14aを介して第一検出部15aにより着用者情報を検出することができるとともに、第二検出口14bを介して第二検出部15bにより着用者情報を検出することができる。
本実施形態では、第一検出口14a及び取付部17がハウジング12の第一面12aに設けられ、第二検出口14bがハウジング12の第二面12bに設けられている。そして、電源ボタン13及びインジケータ18がハウジング12の側面12cに設けられている。このように電源ボタン13及びインジケータ18をハウジング12の側面12cに配置することで、取付部17を介してセンサ装置10を紙おむつ2に取り付けた状態で電源ボタン13を操作することができるとともに、インジケータ18により作動状態を確認することができる。
〔センサ部〕
センサ部11は、着用者情報を検出して出力するセンサユニットである。センサ部11は、着用者情報を検出するセンシング部位である第一検出部15aをハウジング12の第一面側に有し、第二検出部15bをハウジング12の第二面側に有している。センサ部11は、検出部15a,15bで検出した着用者情報を、後述する演算部110に出力する。
センサ部11は、第一面12a及び第二面12bに一部が露出した状態でハウジング12の内部に配置されている。具体的には、センサ部11は、ハウジング12に内蔵されるとともに、ハウジング12に設けられた第一検出口14aの位置に第一検出部15a(露出部位)が配置され、第二検出口14bの位置に第二検出部15b(露出部位)が配置されている。そのため、取り付けられた状態のセンサ装置10では、肌面側に露出した状態の第一検出部15aが紙おむつ2の雰囲気情報を検出する。また、非肌面側に露出した状態の第二検出部15bが被服の雰囲気情報を検出する。つまり、センサ部11が検出する「着用者情報」には、第一検出部15aが検出する「紙おむつ2の雰囲気情報」と、第二検出部15bが検出する「被服の雰囲気情報」とが含まれる。
検出部15a,15bとしては、具体的には、静電容量型の検出部が用いられており、これらの検出部15a,15bで静電容量が検出される。そして、演算部110によって、検出された静電容量に対応する雰囲気情報が演算処理される。
ここでは、「紙おむつ2の雰囲気情報」として、第一面12a側に設けられた第一検出部15aにより、紙おむつ2の湿度及び温度が検出される。また、「被服の雰囲気情報」として、第二面12b側に設けられた第二検出部15bにより、被服の湿度及び温度が検出される。そのため、以下の説明では、紙おむつ2の雰囲気情報として検出される湿度及び温度を「第一面側の湿度・温度」といい、被服の雰囲気情報として検出される湿度及び温度を「第二面側の湿度・温度」という。なお、センサ部11及びセンサ装置10の検出対象には、湿度及び温度に限らず、臭いや特定物質の有無といった他の対象が含まれてもよい。
[3.情報処理システム]
つづいて、図5および図6を参照して、報知システム1が利用する情報処理システム30を説明する。情報処理システム30では、コンピュータ100に対してセンサ装置10が接続されるようになっている。このような情報処理システム30を利用して、報知システム1が構築される。報知システム1には、情報処理システム30に加えて、コンピュータ100に接続される報知デバイス130(報知部)が含まれる。なお、センサ装置10は、上述した紙おむつ2に取り付けられている。
まず、図5を参照して、情報処理システム30の前提となるコンピュータ100の基本構成を述べる。なお、ここでいうコンピュータ100には、据え置き型やモバイル型のパーソナルコンピュータのほか、いわゆるタブレットやスマートフォンなどの多機能携帯端末、クラウドコンピュータなどが含まれる。
コンピュータ100には、CPU(Central Processing Unit)やMP(Multi Processor)などの演算部110と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリ120(蓄積部)と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光学ドライブ、フラッシュメモリやリーダライタなどの外部記憶装置121、キーボードやマウスなどの入力装置122、ディスプレイやプリンタ装置などの出力装置123、無線又は有線で送受信する通信装置124が設けられる。これらの各デバイス110,120,121,122,123,124は、コンピュータ100の内部に設けられた制御バスやデータバスなどのバス125を介して互いに通信可能に接続される。
このコンピュータ100は、プログラム126を実行可能な汎用のコンピュータである。このプログラム126は、外部記憶装置121にインストールされる。
なお、光学ドライブ、フラッシュメモリ、リーダライタなどで読み取り可能な記録媒体127にプログラム126を記録しておいてもよい。また、コンピュータ100が接続可能なネットワーク上のオンラインストレージ128(蓄積部)にプログラム126を記録しておいてもよい。何れにしても、コンピュータ100の外部記憶装置121にプログラム126をダウンロードする、又は、演算部110やメモリ120にプログラム126を読み込むことで、プログラム126が実行可能であればよい。
つづいて、図6を参照して情報処理システム30の制御に関する詳細な構成を述べる。
この情報処理システム30には、コンピュータ100の入力側に上述したセンサ装置10が設けられる。また、報知システム1には、コンピュータ100の出力側に報知部130が設けられる。これらのセンサ装置10及び報知部130とコンピュータ100とは、bluetooth(登録商標)、wifiや適時の世代の無線回線(例えば3G,4G,5G等の回線)等の無線又は有線で情報伝達可能に接続される。ここでは、着用者情報、つまり、第一面側及び第二面側の湿度・温度がセンサ装置10からコンピュータ100に伝達され、伝達された第一面側及び第二面側の湿度・温度に基づいて報知部130で報知する情報をコンピュータ100が演算する。
なお、情報処理システム30は、単数の着用者だけでなく、複数の着用者に対して適用することができる。すなわち、複数人の着用者に装着される紙おむつ2のそれぞれにセンサ装置10が取り付けられ、各センサ装置10からコンピュータ100に、第一面側及び第二面側の湿度・温度が入力されてもよい。この場合には、着用者のそれぞれを識別するためのID情報が各センサ装置10からコンピュータ100に出力され、ID情報のそれぞれに紐付けられた第一面側及び第二面側の湿度・温度がコンピュータ100に入力される。
〔コンピュータ〕
コンピュータ100では、センサ装置10から伝達された第一面側及び第二面側の湿度・温度が上述したメモリ120に記憶(蓄積)される。あるいは、センサ装置10から伝達された第一面側及び第二面側の湿度・温度がデータサーバなどのオンラインストレージ128に蓄積されてもよい。この場合には、オンラインストレージ128に蓄積された第一面側及び第二面側の湿度・温度にコンピュータ100からアクセス可能なものとする。
つづいて、メモリ120又はオンラインストレージ128に記憶された第一面側及び第二面側の湿度・温度に基づいて着用者の排泄に関する情報(以下「排泄情報」という)が演算部110で演算される。
以下、メモリ120、演算部110の順に各構成を詳述する。
〔メモリ〕
メモリ120には、センサ装置10で検出された第一面側及び第二面側の湿度・温度が所定の周期で取り込まれる。すなわち、センサ装置10は、所定の周期で第一面側及び第二面側の湿度・温度をコンピュータ100に出力する。そして、メモリ120は、各周期で伝達された第一面側及び第二面側の湿度・温度を記憶し蓄積する。
なお、ここでいう所定の周期は、1秒、5秒、30秒、1分、5分といった種々の周期に設定される。更に言えば、所定の周期は、一定の周期に限らず、可変の周期であってもよい。
〔演算部〕
演算部110は、メモリ120に記憶された第一面側及び第二面側の湿度・温度の変動に基づいて排泄情報を演算する。排泄情報としては、排泄の有無、排泄時点、排泄物の種類、着用者の不快度などが挙げられる。
また、演算部110は、排泄情報として紙おむつ2の交換タイミングを演算する。具体的には、第二面側の湿度・温度の変動により排泄物が紙おむつ2から漏出するタイミングと第一面側の湿度・温度の変動とを関連付けることで、排泄物が漏出する直前の紙おむつ2を交換するタイミングを演算する。なお、排泄物が紙おむつ2から漏出するタイミングは、実験的又は経験的に予め設定することもできる。
紙おむつ等に内蔵される吸収体に含まれるSAPの量は、メーカー毎及び/又は着用者の年齢毎に異なることがある。そのため、排泄物の漏出タイミングも紙おむつ毎にそれぞれ異なる。また、紙おむつの機能(例えば吸水性等)を十分に活用できないまま新しい紙おむつに交換すると、紙おむつの消費量が増大し、経済的な負担につながる。
第一面側及び第二面側の検出感度に優れるセンサ装置10を用いることで、信頼性に優れる着用者情報を得ることができる。そして、このセンサ装置10を用いた情報処理システム30によれば、得られた着用者情報に基づいて、信頼性に優れる排泄情報を演算することができる。したがって、種々のメーカーが製造する紙おむつ2の種類によらず、また、着用者の排泄量の傾向に応じて、適切な紙おむつ2の交換タイミングを判定できる。その結果、介護者は、適切なタイミングで紙おむつ2を交換することができる。また、交換される紙おむつ2は機能が十分に活用されているため、紙おむつ2の消費量の低減に寄与し、経済性に優れる。
なお、演算部110は、湿度及び温度のうち一方の変動に基づいて排泄情報を演算してもよい。この場合にセンサ装置10で検出する着用者情報は、湿度又は温度だけでよい。このように着用者情報が一種の場合には、センサ装置10を簡素な構成とすることができる。これに対し、着用者情報が湿度及び温度の二種の場合には、排泄情報の精度を確実に確保することができ、更に言えば、排泄物の種類や性状を推定することも可能となる。
演算部110には、排泄情報を演算するために、所望の機能要素が設けられている。この機能要素は、実行されるプログラム126の一部の機能を示すものであり、ソフトウェアで実現されるものとする。ただし、各機能の一部又は全部をハードウェア(電子回路)で実現してもよく、あるいはソフトウェアとハードウェアとを併用して実現してもよい。
演算部110による排泄情報の演算処理を上記のプログラム126によりコンピュータ100が実行する。そして、コンピュータ100は、演算された排泄情報を報知部130に出力する。
[4.報知システム]
報知システム1は、上記情報処理システム30と、演算部110において演算された情報(排泄情報)を報知する報知デバイス130(報知部)とを備える。
〔報知部〕
報知部130は、着用者又はこの着用者を介護する介護者に排泄情報を報知するデバイスである。報知部130は、コンピュータ100から出力された排泄情報を受信して、受信した排泄情報を報知する。
この報知部130としては、視覚的に表示(報知)するディスプレイやライトなどの表示部、視覚的に報知するスピーカやブザーなどの発音器、触覚的に報知するバイブレータ(振動器)といったデバイスが挙げられる。また、報知部130として、パーソナルコンピュータや多機能携帯端末などの報知デバイスを用いることもできる。
上記の報知部130で報知される介護者としては、成人や幼児などの着用者を介護又は育児する介護士やヘルパー、親族などが挙げられる。
そのほか、報知部130での報知態様を上述したコンピュータ100で制御してもよい。たとえば、排泄物の有無や排泄時点、排泄物の種類、着用者の不快度などに応じて、報知する表示内容、音種、振動パターンなどをコンピュータ100で制御してもよい。
報知部130がディスプレイである場合には、各種の排泄情報の一覧表示やその表示順、各種の排泄情報のうちの一部の表示といった態様をコンピュータ100で制御してもよい。更に言えば、複数の着用者に装着される紙おむつ2のそれぞれにセンサ装置10が取り付けられる場合に、各センサ装置10に紐付けられた着用者と上述した各種の排泄情報との一覧表示や、この一覧表示で排泄時点からの経過時間tの長短や不快度の度合いなどに応じた各排泄情報の昇順又は降順の表示(ソート表示)といった態様をコンピュータ100で制御してもよい。このような表示態様の制御処理は、上記のプログラム126によりコンピュータ100で実行される。
本実施形態の報知システム1によれば、センサ装置10で検出された第一面側の湿度・温度の変動、及び第二面側の湿度・温度の変動に応じた排泄情報を演算部110で演算して、報知部130で報知することができる。
[5.作用及び効果]
上述したように本実施形態が構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
装置本体の両面に電極が配設されたセンサ装置は、尿などの水分により電極間に起電力を発生させて作動する。そのため、水分量が少ない場合にはセンサ装置が作動しないことがあり、検出感度が低く、信頼性に優れた着用者情報を得ることができないおそれがある。また、このセンサ装置では、紙おむつから排泄物が漏出したか否かを検出することはできない。
(1)センサ装置10は、ハウジング12の第一面12aにセンサ部11の一部(第一検出部15a)を外部に露出する第一検出口14aを有するとともに、ハウジング12の第二面12bにセンサ部11の一部(第二検出部15b)を外部に露出する第二検出口14bを有する。このため、センサ装置10の第一面側及び第二面側の湿度・温度を精度よく検出することができ、検出感度に優れる。
具体的には、紙おむつ2の最も非肌面側に配置されるカバーシート2bにセンサ装置10の第一面を対向させて配置すれば、第一面側に露出する第一検出部15aにより紙おむつ2の湿度及び温度を検出し、第二面側に露出する第二検出部15bにより被服の湿度及び温度を検出することができる。したがって、排泄物が紙おむつ2から漏出し、被服に達したことをいち早く検出することができる。
(2)ハウジング12は、第一面12aにおける一部に、紙おむつ2に着脱される取付部17を備える。これにより、紙おむつ2に対するセンサ装置10の取り付けが容易になり、紙おむつ2にセンサ装置10を確実に固定できる。紙おむつ2に対してセンサ装置10を固定することで、センサ装置10は紙おむつ2と被服との間の特定位置に配置されるため、第一面側及び第二面側の湿度・温度の検出精度を向上させることができる。
(3)紙おむつ2はセンサ装置10の取付位置を案内する案内部20を備えている。これにより、紙おむつ2に対してセンサ装置10を容易に且つ適切に取り付けることができる。具体的には、案内部20として表示された絵柄等にセンサ装置10を合わせて固定するだけで、センサ装置10を紙おむつ2に対して適切な位置に取り付けることができる。また、紙おむつ2の着用状態でもセンサ装置10を容易に取り付けることができる。紙おむつ2に対して適切な位置に取り付けられたセンサ装置10によれば、第一面側及び第二面側の湿度・温度の検出精度に優れる。また、被服への排泄物の漏出を検知することができるため、吸収性物品を迅速に交換することで、着用者の不快感を低減することができる。
(4)報知システム1では、センサ部11によりセンサ装置10の第一面側の湿度・温度と、第二面側の湿度・温度とが検出され、これらの変動に応じて、信頼性の高い排泄情報を演算部110で演算することができる。また、センサ装置10の第一面側及び第二面側のそれぞれで湿度及び温度を検出するため、紙おむつ2から被服への排泄物の漏出をいち早く検出し、報知することができる。
[II.第二実施形態]
つぎに、第二実施形態のセンサ装置及びこのセンサ装置が取り付けられた吸収性物品について説明する。ここで説明する点を除いては、第一実施形態と同様の構成となっている。これらの構成については、各部の説明を省略する。
以下、吸収性物品及びセンサ装置の順に各構成を説明する。
[1.吸収性物品]
図7に示すように、本実施形態のセンサ装置7が取り付けられる吸収性物品4は、紙おむつ5(外装体)に加えて吸水性の尿パッド6(内装体)を備えている。つまり、吸収性物品4は、尿パッド6と紙おむつ5との複合体である。また、紙おむつ5は、装着者に対して尿パッド6を固定する装着具ともいえる。
吸収性物品4では、紙おむつ5に対して肌面側であって尿パッド6の非肌面側にセンサ装置7が配置される。なお、外装体としては、紙おむつのほか、下着や、尿パッド保持用に作られたホルダーパンツと呼ばれる布製のパンツ型外装体等が挙げられる。内装体としては、吸水性を有するものであれば尿パッド6に限定されない。
本実施形態における紙おむつ5では、最も肌面側に積層される部材(例えばトップシート)に、センサ装置7を所定の位置に取り付けるための案内部51が設けられている。なお、「所定の位置」の意味は上記のとおりである。
〔尿パッド〕
尿パッド6では、シート状又はマット状の部材が積層されている。積層される各部材は、尿パッド6での蒸れを抑えるために、通気性すなわち透湿性をもつ。つまり、尿パッド6は通気性を有している。
この尿パッド6には、前身頃、股下部及び後身頃の三つの領域が長手方向に沿って配置され、これらの三領域に跨って図示しない吸収体が内蔵されている。吸収体は第一実施形態において説明したとおりである。
また、尿パッド6の最も非肌面側には、吸収体を非肌面側から被覆するようにカバーシートが積層されている。カバーシートは、尿パッド6を補強するとともに触感(たとえば手触り)を向上させるために設けられる。なお、カバーシートは、単層構造に限らず、インナーカバーシート及びアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
このカバーシートの非肌面側には、センサ装置7が配置される。
[2.センサ装置]
本実施形態におけるセンサ装置7のハウジング72は、平面視で略長方形状である。ハウジング72は、センサ部71及びバッテリ76を内蔵する。また、センサ装置7は、ハウジング72における第一面72aに、第一検出口74a、電源ボタン73及びインジケータ78を備える。また、図8に示すように、センサ装置7はハウジング72における第二面72bに、第二検出口74b及び取付部77を備える。そして、センサ装置7は、第一面72aを尿パッド6に対向させ、第二面72bを紙おむつ5に対向させて配置される。つまり、センサ装置7は、取付部77で紙おむつ5に対して固定されるだけで、尿パッド6に対しては固定されていない。
センサ装置7では、第一検出口74a、電源ボタン73及びインジケータ78がハウジング72における第一面72aに設けられている。このように、第一検出口74a、電源ボタン73及びインジケータ78が同一面側に設けられていることで、第一検出部75aが尿パッド6に対向するようにセンサ装置7を紙おむつ5に取り付けた状態で、電源ボタン73を操作することができるとともに、インジケータ78により作動状態を確認することができる。
上記吸収性物品4及びセンサ装置7を第一実施形態で説明した情報処理システム30や報知システム1に使用することができる。吸収性物品4にセンサ装置7を取り付けた情報処理システムを用いれば、尿パッド6から紙おむつ5に排泄物が漏出する前に尿パッド6を交換する適切なタイミングが演算されるため、尿パッド6の交換のみを行うことで着用者の快適性を保つことができる。また、紙おむつ5を交換せずに、尿パッド6のみ交換すればよいため、経済性に優れる。
[3.作用及び効果]
上述したように本実施形態が構成されるため、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)センサ装置7の第一面72aを尿パッド6(内装体)に対向させ、第二面72bを紙おむつ5(外装体)に対向させて配置すれば、第一面側に露出する第一検出部75aにより尿パッド6の湿度及び温度を、第二面側に露出する第二検出部75bにより紙おむつ5の湿度及び温度を精度よく検出することができ、検出感度に優れる。したがって、排泄物が尿パッド6から漏出し、紙おむつ5に達したことをいち早く検出することができる。
(2)ハウジング72は、第二面72bにおける一部に、紙おむつ5に着脱される取付部77を備える。これにより、紙おむつ5に対するセンサ装置7の取り付けが容易になり、紙おむつ5にセンサ装置7を確実に固定できる。紙おむつ5に対してセンサ装置7を固定することで、センサ装置7は紙おむつ5と尿パッド6との間の特定位置に配置されるため、第一面側及び第二面側の湿度・温度の検出精度を向上させることができる。
(3)紙おむつ5はセンサ装置7の取付位置を案内する案内部51を備えている。これにより、紙おむつ5に対してセンサ装置7を容易に且つ適切に取り付けることができる。具体的には、案内部51として表示された絵柄等にセンサ装置7を合わせて固定するだけで、センサ装置7を紙おむつ5に対して適切な位置に取り付けることができる。紙おむつ5に対して適切な位置に取り付けられたセンサ装置7によれば、第一面側及び第二面側の湿度・温度の検出精度に優れる。また、紙おむつ5への排泄物の漏出を検知することができるため、吸収性物品を迅速に交換することで、着用者の不快感を低減することができる。
仮に、紙おむつの外表面(非肌面側の表面)にセンサ装置が取り付けられた場合には、紙おむつからセンサ装置が脱落しやすいものの、着用者に対するセンサ装置の違和感は抑えられる。一方、尿パッドの内表面(肌面側の表面)にセンサ装置が取り付けられた場合には、センサ装置が着用者に対して違和感を与えやすいものの、センサ装置の脱落は抑えられる。
これに対し、センサ装置7は、紙おむつ5に対して肌面側に配置されるため、外部に露出せず、紙おむつ5からの脱落が抑えられる。また、センサ装置7は、尿パッド6の非肌面側に配置されるため、着用者に対して直接的に接触することがなく、着用者に対する違和感を抑えることができる。このように、紙おむつ5と尿パッド6との間に配置されたセンサ装置7によれば、吸収性物品4に対するセンサ装置7の確実な取り付けと着用者に対する違和感の抑制を両立することができる。
(4)報知システム1では、センサ部71によりセンサ装置7の第一面側の湿度・温度と、第二面側の湿度・温度とが検出され、これらの変動に応じて、信頼性の高い排泄情報を演算部110で演算することができる。また、センサ装置7の第一面側及び第二面側のそれぞれで湿度及び温度を検出するため、尿パッド6から紙おむつ5への排泄物の漏出をいち早く検出し、報知することができる。
[III.その他]
上記説明では、ハウジングに一つのセンサ部が内蔵されたセンサ装置を示すが、検出部ごとにセンサ部を複数配置してもよい。また、第一面及び第二面における検出口を複数設けてもよい。さらに、第一面及び第二面における検出口の位置は特に限定されない。
また、センサ部の第一面側で検出する着用者情報を湿度及び温度の一方とし、第二面側で検出する着用者情報を湿度及び温度の他方とすることもできる。
1 報知システム
2 紙おむつ(吸収性物品)
2a 吸収体
4 吸収性物品
5 紙おむつ(外装体)
6 尿パッド(内装体)
7,10 センサ装置
11,71 センサ部
12,72 ハウジング
14a,74a 第一検出口
14b,74b 第二検出口
15a,75a 第一検出部
15b,75b 第二検出部
16,76 バッテリ
17,77 取付部
30 情報処理システム
20,51 案内部
100 コンピュータ
110 演算部
120 メモリ
126 プログラム
127 記録媒体
128 オンラインストレージ
130 報知部

Claims (5)

  1. 吸収性物品を装着した着用者に関する情報を検出する第一検出部及び第二検出部を有するセンサ部と、
    前記センサ部が内部に配置され、前記着用者に面する第一面において前記第一検出部を外部に露出する第一検出口、及び、前記第一面に対向する第二面において前記第二検出部を外部に露出する第二検出口を有するハウジングと、
    を備える排泄検知装置。
  2. 前記ハウジングの前記第一面又は前記第二面における一部又は全部に、前記吸収性物品に着脱される取付部を備える、
    請求項1に記載の排泄検知装置。
  3. 前身頃、後身頃、及び前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部から構成され、
    前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃に亘って設けられる吸収体と、
    前記吸収体の非肌面側に配置されるカバーシートと、
    前記カバーシートにおける非肌面側の表面に、請求項1又は2に記載の排泄検知装置の取付位置を案内する案内部と、を備える吸収性物品。
  4. 前身頃、後身頃、及び前記前身頃と前記後身頃との間に位置する股下部から構成され、
    前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃に亘って設けられる外装体と、
    前記外装体の肌面側に配置され、吸水性を有する内装体と、
    前記外装体と前記内装体との間であって、前記外装体の前記肌面側に、請求項1又は2に記載の排泄検知装置の取付位置を案内する案内部と、を備える吸収性物品。
  5. 請求項1又は2に記載の排泄検知装置が取り付けられた吸収性物品を装着した着用者に関する情報を検出するセンサ部と、
    前記センサ部で検出された前記着用者に関する情報に基づいて、前記吸収性物品を装着した着用者の排泄に関する情報を演算する演算部と、
    前記演算部で得られた前記排泄に関する情報を報知する報知部と、
    を備える報知システム。
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