JP2019140564A - 写真撮影装置、画像プリントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームの太さの違いによる違和感を解消できる写真撮影装置等を提供する。【解決手段】写真撮影装置2は、ユーザを撮影する撮影部101と、サーバ3からフレーム付きの画像をダウンロードするダウンロード部102と、フレーム付き画像を用紙にプリントし、フレームの縦辺の外側の一部を省いたプリント物を作成するプリント部103と、プリント物におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比を、フレーム付き画像におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けるための制御を行うフレーム補正部104と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、写真撮影装置、および画像プリントシステムに関する。
スマートフォン等の記憶部に格納されたユーザの画像を街頭のプリント装置でプリントする画像プリントサービスは種々存在し、コンビニエンスストアや家電量販店等に設置されているプリント装置でプリントを行うことが可能である。
特許文献1には、証明写真の撮影ボックスにおいて、カメラ付き通信装置(携帯電話)に保存された一般的な画像をプリントできるサービスが記載されている。特許文献1のサービスでは、カメラ付き通信装置からサーバに送信された画像を撮影ボックスでダウンロードしてプリントする。
このような証明写真の撮影ボックスにおいては、ロール状の用紙(ロール紙)に画像をプリントし、画像の上下端をカッターで用紙の幅方向にカットしてプリント物を作成している。
プリントする画像の幅が用紙の幅と同じであると、図16(a)に示すように用紙100のセット位置が左右にずれることで画像の幅方向の端部が印刷できず、図16(b)に示すようにプリント物Pに意図せぬ白端Aが発生する。そこで、証明写真の撮影ボックスでは、図16(c)に示すように画像サイズを変更し、プリントする画像の幅を用紙100の幅よりも大きくする補正を行っている。なお、図16(c)のCはカッターで用紙100をカットする切断線の位置を示したものであり、上記の補正では画像の上下端をこの切断線Cの位置に合わせている。
特開2004-240737号公報
スマートフォン等に保存された画像を撮影ボックスでダウンロードしてプリントする場合、図17(a)に示すようにスマートフォン上の操作によって画像10の編集が行われ、画像10の周囲にフレーム11が配置されることがある。フレーム11は矩形枠状の縁部であり、図17(a)の例では縦辺と横辺の太さがそれぞれW、Dである。撮影ボックスではこのフレーム付き画像12のサイズを図17(b)に示すように前記と同様に変更し、プリンタはサイズ変更後の画像12’をプリントする。
一般的に、サイズ変更後の画像12’におけるフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比W’/D’は元のフレーム付き画像12における比W/Dとほとんど変わらないが、図17(b)に示すように画像12’のフレーム11’の縦辺の一部(太さw1の部分)が用紙100からはみ出すことによって、図17(c)に示すようにプリント物Pではフレーム11’の縦辺の外側の一部が省かれる。そのため、プリント物Pにおけるフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比(W’-w1)/D’が、ユーザが編集した当初のフレーム付き画像12における比W/Dから変化し、ユーザに違和感を与えるケースが発生する。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、フレーム付き画像とそのプリント物の間の違和感を解消できる写真撮影装置等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、ユーザを撮影する撮影部と、画像の周囲に矩形枠状のフレームを配置したフレーム付き画像をサーバからダウンロードするダウンロード部と、前記フレーム付き画像を用紙にプリントし、前記フレームの縦辺の外側の一部を省いたプリント物を作成するプリント部と、前記プリント物における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比を、前記フレーム付き画像における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けるための制御を行うフレーム補正部と、を有することを特徴とする写真撮影装置である。
これにより、フレームの縦辺の一部が省かれるフレーム付き画像のプリント物におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比を、当初のフレーム付き画像における比に近付けることができ、これらの比の違いによるユーザの違和感を軽減することができる。
前記フレーム補正部は、前記フレーム付き画像を補正することで、前記プリント物における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比を、補正前の前記フレーム付き画像における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けることが望ましい。
具体的には、フレーム付き画像の補正によって、プリント物におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比を当初のフレーム付きの画像における比に容易に近付けることができる。
前記フレーム補正部は、前記フレーム付き画像を補正する際に、前記用紙から前記フレームの縦辺がはみ出す太さを算出し、当該太さの部分を前記フレームの縦辺の内側に付加することで前記フレームの縦辺を内側に拡げることが望ましい。
この補正方法は前記したサイズ変更後の画像サイズによらずに用いることができ、プリンタの機種に関わらず適用できるので汎用性も高い。
前記フレーム補正部は、前記フレームのデータを用いて前記太さを算出し、当該太さの部分を前記縦辺の内側に付加した補正後のフレームを作成し、前記補正後のフレームを前記フレーム付き画像に重畳することが望ましい。前記ダウンロード部は、例えば前記フレームのデータを前記サーバからダウンロードする。
本発明では、フレームのデータを上記のように補正し、補正後のフレームをフレーム付き画像に重畳することでフレーム付き画像の補正を行うことができ、演算が容易になる。フレームのデータはサーバに保持させておくことで、フレームのパターンの変更、追加等が容易になる。
第2の発明は、第1の発明の写真撮影装置と、ユーザ端末と、前記サーバと、を有し、前記ユーザ端末は、前記画像の周囲に前記フレームを配置する設定を行うことを特徴とする画像プリントシステムである。
本発明により、フレーム付き画像とそのプリント物の間の違和感を解消できる写真撮影装置等を提供することができる。
画像プリントシステム1を示す図。 写真撮影装置2の外観を示す図。 写真撮影装置2の構成を示す図。 制御装置20のハードウェア構成を示す図。 サーバ3のハードウェア構成を示す図。 ユーザ端末5のハードウェア構成を示す図。 写真撮影装置2の機能構成を示す図。 画像プリント方法の手順を示すフローチャート。 画像プリント方法の手順を示すフローチャート。 画像10の編集について示す図。 プリンタ25を示す図。 フレーム付き画像12の補正について示す図。 フレーム11の補正について示す図。 フレーム付き画像12の補正について示す図。 カット動作の制御について示す図。 画像の補正について示す図。 フレーム11、11’の縦辺と横辺の太さの比について示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.画像プリントシステム1)
図1は本発明の実施形態に係る画像プリントシステム1を示す図である。図1に示すように、本実施形態の画像プリントシステム1は、複数の写真撮影装置2、サーバ3、およびユーザ端末5がネットワーク6を介して通信可能に接続された構成を有する。
写真撮影装置2はユーザが自身の撮影を行うものであり、例えば街頭に設置された証明写真の撮影ボックスである。写真撮影装置2はボックス内のユーザを撮影してその画像を証明写真などとしてプリントする(写真撮影サービス)のに加え、ユーザ端末5からサーバ3に送信されたユーザの画像のプリントも行う(画像プリントサービス)。特に本実施形態では、ユーザが画像を編集して作成したフレーム付き画像のプリントを行うものとする。
図2は写真撮影装置2の外観を示す図であり、図3は写真撮影装置2の構成を示す図である。
写真撮影装置2はユーザが中に入って撮影を行うボックス状の外観を有し、制御装置20、表示部21、課金部22、撮影部23、照明24、プリンタ25、プリント物取出口26、カーテン27等を有する。
制御装置20は写真撮影装置2の内部に設けられ、写真撮影装置2の処理全体を制御する。
図4は制御装置20のハードウェア構成を示す図である。図4に示すように、制御装置20は、例えば制御部201、記憶部202、入力部203、通信制御部204等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部201はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部202、ROMなどの記憶媒体に格納された制御装置20の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部202、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部201が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
記憶部202はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際し制御装置20が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部201により必要に応じて読み出され実行される。
入力部203は制御装置20に各種の設定入力を行うものである。
通信制御部204はネットワーク6等を介した通信を媒介する通信インタフェースであり、サーバ3等との間で通信を行う。
図2、3の説明に戻る。表示部21は、写真撮影装置2の入力部を兼ねたタッチパネル付ディスプレイ等により実現される。表示部21は、ユーザの操作・選択に係る各種の画面を表示し、画面上のタッチ操作によるユーザの指示入力等を受付ける。
課金部22は、硬貨や紙幣の投入口、つり銭返却口、レシート取出口、レシートプリンタ等(不図示)を備え、ユーザからの課金やレシートの発行を管理する。
撮影部23は、撮影窓の内側にカメラ等を設けたものである。カメラには例えば高解像度のデジタルカメラが用いられるが、これに限ることはない。
照明24は、ユーザを含むボックス内の全体を照らす照明である。照明24は例えば白色の光を照射する面光源であり、撮影部23の上部に設けられるが、これに限ることはない。なお、写真撮影装置2には撮影時のフラッシュ用にストロボ光源も設けられる。
プリンタ25は、画像をプリントするものであり、写真撮影装置2の内部に設けられる。画像をプリントしたプリント物はプリント物取出口26に排出される。プリンタ25の方式や設置台数等は特に問わない。
カーテン27は、写真撮影装置2のボックス内を外部から遮るものである。
図1の説明に戻る。サーバ3は、写真撮影装置2でプリントする画像を管理するサーバである。
図5は、サーバ3のハードウェア構成を示す図である。図5に示すように、サーバ3は、例えば制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34、通信制御部35等をバス等により接続して構成したコンピュータにより実現できる。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部31、記憶部32、入力部34、通信制御部35の機能は前記した制御部201、記憶部202、入力部203、通信制御部204と略同様である。また表示部33は液晶パネルなどのディスプレイ装置を有する。
なお、記憶部32には後述する処理をサーバ3に実行させるためのプログラムが格納される。また入力部34はキーボード、マウスなどのポインティングデバイス、テンキーなどの入力装置を有する。
図1の説明に戻る。ユーザ端末5はユーザの所持するコンピュータ端末であり、例えばスマートフォン等の携帯端末を用いることができる。
図6はユーザ端末5のハードウェア構成を示す図である。図6に示すように、ユーザ端末5は制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54、通信制御部55、カメラ56、音声入出力部57等をバス等により接続して構成される。但しこれに限ることなく、適宜様々な構成をとることができる。
制御部51、記憶部52、入力部54、通信制御部55の機能は前記した制御部201、記憶部202、入力部203、通信制御部204と略同様である。また表示部53は液晶パネルなどのディスプレイ装置を有し、入力部54としてのタッチパネルが設けられている。音声入出力部57はマイクやスピーカー等である。
なお、記憶部52には専用のアプリケーションプログラムが格納されており、これにより後述する処理をユーザ端末5によって実行させる。
図7は写真撮影装置2の機能構成を示す図である。図7に示すように、写真撮影装置2は、撮影部101、ダウンロード部102、プリント部103、フレーム補正部104等を有する。
撮影部101は前記の撮影部23に対応し、カメラによってボックス内のユーザを撮影するものである。
ダウンロード部102は、サーバ3からフレーム付き画像をダウンロードするものである。
プリント部103は、フレーム付き画像をプリンタ25によって用紙にプリントし、プリント物を作成するものである。本実施形態では後述するようにフレームの縦辺の外側の一部を省いたプリント物を作成する。
フレーム補正部104は、後述するように、フレーム付き画像のプリント物におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比を、サーバ3からダウンロードした元のフレーム付き画像におけるフレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けるための制御を行う。特に本実施形態では、上記の制御としてフレーム付き画像の補正を行う。具体的な方法については後述する。
(2.画像プリント方法)
次に、本実施形態の画像プリント方法について説明する。図8、図9は画像プリント方法の手順を示すフローチャートである。図8、図9の各ステップのうち、図8のS11、12、S16はユーザ端末5の制御部51が実行し、図9のS21、S24〜S27は写真撮影装置2の制御装置20が実行する処理である。残りのステップはサーバ3の制御部31が実行する。
本実施形態では、まずユーザが自身のユーザ端末5でアプリケーションを立ち上げ、表示部53に表示される選択画面(不図示)上で記憶部52に格納された画像の中からプリントする画像を選択し、選択された画像の編集指示を行う。ユーザ端末5は画像の編集指示を受付け、画像の編集処理を実行する(図8のS11)。
ここでは、画像の編集として、図10(a)に示すように画像10の周囲に矩形枠状のフレーム11を配置する設定を行い、フレーム付き画像12(以下、画像12ということがある)を作成するものとする。フレーム11の縦辺の太さはW、横辺の太さはDとする。なお、本実施形態においてフレーム11は無地の白色の縁部である。また、画像10に付加するフレーム11を、縦辺や横辺の太さが異なる複数のパターンのフレーム11の中から選択することも可能である。
また、ユーザはユーザ端末5で画像12のプリント枚数を設定し、サーバ3への送信指示を行う。ユーザ端末5は、図10(b)に示すように、画像12、編集情報(フレーム11のデータ)、およびプリント枚数13(以下、画像12等という)をサーバ3へと送信する(S12)。
サーバ3は、ユーザ端末5から画像12等を受信する(S13)と、画像12をプリントするための注文IDを作成し、画像12等を注文IDと紐付けて記憶部32に記録する(S14)。また、サーバ3は注文IDをユーザ端末5に送信する(S15)。ユーザは、ユーザ端末5にて注文IDを受信する(S16)。注文IDはプリントする画像12等を識別する注文識別情報であり、S15では注文IDをコード化した二次元コードをユーザ端末5に送信してもよい。
画像12をプリントするユーザは、街頭にあるいずれかの写真撮影装置2に向かい、写真撮影装置2のボックス内に入る。写真撮影装置2は表示部21にトップ画面を表示しており、トップ画面では写真撮影サービスまたは画像プリントサービスへの移行が選択可能である。
本実施形態において、ユーザは画像プリントサービスへの移行を選択し、その際表示される入力画面(不図示)にて注文IDを入力する。写真撮影装置2は、入力された注文IDをサーバ3に送信する(図9のS21)。なお、注文IDの入力は前記の二次元コードを写真撮影装置2に設けた読取部(不図示)で読取らせることにより行ってもよい。
サーバ3は、注文IDを受信する(S22)と、注文IDに対応する画像12等を写真撮影装置2に送信する(S23)。
写真撮影装置2は、画像12等を受信(ダウンロード)すると(S24)、表示部21に画像12および課金を促すメッセージを表示させる。ユーザは画像12を確認し、課金部22にて課金を行う。写真撮影装置2は、課金を受付けると(S25)、画像12を補正してプリント用画像を作成し(S26)、これをプリントする(S27)。S26における補正の詳細については後述する。なお、画像12のプリント枚数は前記したように予め設定された枚数である。また画像12のプリントを行った旨の情報は上記の注文IDなどとともに写真撮影装置2からサーバ3に送信し、注文IDに対応する画像12等をサーバ3において削除する。
(3.プリンタ25と画像補正)
図11はプリンタ25を示す図である。プリンタ25は、リールに巻かれたロール状の用紙100(ロール紙)を搬送ローラー251で搬送しつつ、印画装置252にて用紙100上に画像を形成するものである。印画後の用紙100はカッター253にて切断され、プリント物Pとしてプリント物取出口26に排出される。プリンタ25のカット動作は制御装置20によって搬送ローラー251とカッター253の動作を制御することで実現できる。
なお、後述する画像の幅およびフレーム全体の幅は用紙100の幅方向に沿った長さをいい、用紙100の幅方向は用紙100の搬送方向と平面上直交する。また画像の上下端とは用紙100の搬送方向における両端を指すものとする。またフレームの縦辺と横辺はそれぞれ用紙100の搬送方向と幅方向に沿った辺である。
S26において、制御装置20は前記と同様、画像12のサイズを変更して図12(a)に示すようにサイズ変更後の画像12’の幅が用紙100の幅より大きくなるようにする。また画像12’の上下端が切断線Cの位置に合うようにし、この時フレーム11’の縦辺と横辺の太さはW’、D’となる。一般的に、サイズ変更後の画像12’におけるフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比W’/D’は元の画像12における比W/Dとほとんど変わらない。
本実施形態では、さらに、フレーム11’の縦辺が用紙100からはみ出す部分の太さw1を求め、当該太さw1の部分を点線Eで示すようにフレーム11’の縦辺の内側に付加することで、図12(b)に示すようにフレーム11”の縦辺を内側に拡げた画像12”を作成する。
この場合も、画像12”のプリント時にはフレーム11”の縦辺の外側の一部の太さw1の部分が省かれることになるが、上記の処理により縦辺が内側にw1だけ拡げられているので、図12(c)に示すようにプリント物Pのフレーム11”の縦辺の太さはW’となる。結果、プリント物Pのフレーム11”の縦辺と横辺の太さの比W’/D’が、ユーザが編集した当初の画像12(補正前の画像12)における比W/Dに近付く。すなわち、上記の比W’/D’と比W/Dの差を、サイズ変更後の画像12’をそのままプリントする場合のプリント物Pのフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比(W’-w1)/D’(図17参照)と比W/Dの差よりも小さくすることができる。
実際の演算時には、S24でダウンロードしたフレーム11のデータ(図10(b)参照)を用いて、図13(a)に示すようにサイズ変更後の画像12’においてフレーム11’の縦辺が用紙100からはみ出す部分の太さw1を算出し、図13(b)に示すように当該太さw1の部分を縦辺の内側に付加した補正後のフレーム11”を作成する。そして、図13(c)に示すように補正後のフレーム11”を画像12’の上に重畳することで、前記の画像12”を作成できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、フレーム11”の縦辺の一部が省かれるプリント物Pにおけるフレーム11”の縦辺と横辺の太さの比W’/D’を、当初のフレーム付き画像12における比W/Dに近付けることができ、これらの比の違いによるユーザの違和感を軽減することができる。
具体的には、フレーム付き画像12の補正によって、プリント物Pにおけるフレーム11”の縦辺と横辺の太さの比W’/D’を当初のフレーム付き画像12における比W/Dに近付けることができる。すなわち、フレーム付き画像12を補正する際に、用紙100からフレーム11’の縦辺がはみ出す太さw1を算出し、当該太さw1の部分を縦辺の内側に付加することでフレーム11’の縦辺を内側に広げる。
本実施形態において、ユーザ端末5のアプリケーションによって提供されるフレーム11は一定の縦辺と横辺の太さを有しており、当該フレーム11を付加した画像12が様々な撮影ボックスでプリントされることになる。撮影ボックスに内蔵されるプリンタ25の機種は撮影ボックスごとに異なり、また撮影ボックスに複数のプリンタ25が内蔵される場合、それらのプリンタ25の機種が互いに異なる場合もある。前記したサイズ変更後の画像12’の画像サイズはプリンタ25の機種ごとに異なり、どの機種のプリンタ25でプリントを行うかはシステム上では不明である。しかしながら、上記の補正方法はそれらの画像サイズによらずに用いることができ、プリンタ25の機種に関わらず適用でき汎用性が高いので、本実施形態のようにフレーム付き画像12をダウンロードして任意のプリンタ25でプリントするようなケースに特に適している。
また本実施形態では、フレーム11のデータを図13のように補正し、補正後のフレーム11”を画像12’に重畳することでフレーム付き画像12の補正を行うことができ、演算が容易になる。フレーム11のデータはサーバ3に保持させておくことで、フレーム11のパターンの変更、追加等も容易である。なお、フレーム11のデータは少なくともフレーム11の縦辺の太さと位置に関する情報を含んでいればよい。
しかしながら、本発明はこれに限ることはない。例えば本実施形態ではフレーム11を無地の白色としたが、その色は白色に限らず、また無地でなく柄を有するものであってもよい。
さらに、本実施形態ではフレーム11のデータを編集情報としてサーバ3から受信したが、フレーム11のパターンが少数であり追加や変更が無い場合などでは、そのパターンに対応するフレーム11のデータを写真撮影装置2の記憶部202等に保持するようにしてもよい。フレーム付き画像12の補正方法については前記と同様であり、ユーザ端末5上で選択されたフレームに対応するフレーム11のデータを用いて同様の補正が可能である。
また、フレーム付き画像12の補正方法も前記に限らない。例えば図14(a)に示すようにサイズ変更後の画像12’においてフレーム11’の縦辺が用紙100からはみ出す部分の太さw1を算出した後、フレーム11’全体の幅を縮小して図14(b)に示すように2・w1だけ小さくし、用紙100の幅に収まるようにする。そして、縮小後のフレーム11”を図14(c)に示すように画像12’の上に中心位置を合わせて重畳してもよい。
さらに、フレーム11’の補正を行わずに、制御装置20によるカット動作の制御によって図15(a)に示すように両切断線Cの位置を画像12’の内側にd1だけ変更してもよい。これにより、図15(b)に示すプリント物Pにおけるフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比(W'−w1)/(D’−d1)を、ユーザが編集した当初の画像12における比W/Dに近付けることもできる。すなわち、上記の比(W'−w1)/(D’−d1)と比W/Dの差を、サイズ変更後の画像12’を切断線Cの位置を変えずにプリントする場合のプリント物Pのフレーム11’の縦辺と横辺の太さの比(W’-w1)/D’(図17参照)と比W/Dの差よりも小さくすることができる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:画像プリントシステム
2:写真撮影装置
3:サーバ
5:ユーザ端末
6:ネットワーク
10:画像
11、11’、11”:フレーム
12、12’、12”:フレーム付き画像
13:プリント枚数
20:制御装置
21:表示部
22:課金部
23:撮影部
24:照明
25:プリンタ
26:プリント物取出口
27:カーテン
100:用紙
101:撮影部
102:ダウンロード部
103:プリント部
104:フレーム補正部

Claims (6)

  1. ユーザを撮影する撮影部と、
    画像の周囲に矩形枠状のフレームを配置したフレーム付き画像をサーバからダウンロードするダウンロード部と、
    前記フレーム付き画像を用紙にプリントし、前記フレームの縦辺の外側の一部を省いたプリント物を作成するプリント部と、
    前記プリント物における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比を、前記フレーム付き画像における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けるための制御を行うフレーム補正部と、
    を有することを特徴とする写真撮影装置。
  2. 前記フレーム補正部は、前記フレーム付き画像を補正することで、前記プリント物における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比を、補正前の前記フレーム付き画像における前記フレームの縦辺と横辺の太さの比に近付けることを特徴とする請求項1記載の写真撮影装置。
  3. 前記フレーム補正部は、前記フレーム付き画像を補正する際に、前記用紙から前記フレームの縦辺がはみ出す太さを算出し、当該太さの部分を前記フレームの縦辺の内側に付加することで前記フレームの縦辺を内側に拡げることを特徴とする請求項2記載の写真撮影装置。
  4. 前記フレーム補正部は、前記フレームのデータを用いて前記太さを算出し、
    当該太さの部分を前記縦辺の内側に付加した補正後のフレームを作成し、
    前記補正後のフレームを前記フレーム付き画像に重畳することを特徴とする請求項3記載の写真撮影装置。
  5. 前記ダウンロード部は、前記フレームのデータを前記サーバからダウンロードすることを特徴とする請求項4記載の写真撮影装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の写真撮影装置と、
    ユーザ端末と、
    前記サーバと、
    を有し、
    前記ユーザ端末は、前記画像の周囲に前記フレームを配置する設定を行うことを特徴とする画像プリントシステム。
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