JP2019139799A - 携帯端末の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】購入商品情報の入力などの取引処理を行う場合のセキュリティの向上と、担当者の利便性の向上を図ることを課題とする。【解決手段】購入商品を含む取引情報等を入力する機能を有する携帯端末と無線通信を行う無線通信部と、携帯端末が接続が許可された端末であることを示す端末識別情報を予め記憶した記憶部と、携帯端末が無線通信が可能な所定の距離内にあるときに、端末識別情報を利用して、その携帯端末が接続が許可された端末であるか否かを判断する端末認証部と、端末認証部によって携帯端末が接続が許可された端末であると判断された場合、その携帯端末との間で無線通信を行って購入商品の精算を含む取引処理を実行する商品取引処理部とを備える。【選択図】図6

Description

この発明は、販売管理装置に関し、特に、複数の携帯端末との情報通信を利用することにより、取引情報の取得やセキュリティの確保を行い、コンビニエンスストア等の店舗に設置される販売管理装置と、販売管理装置と携帯端末とからなる販売管理システムに関する。
今日、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の各種店舗において、商品情報、販売情報、顧客情報等を一元管理するPOS(Point of sale)システムや、ECR(Electrical Cash register)システムが利用されている。
この従来のPOSシステム等では、第三者の不正利用等を防止し、特定の担当者のみが使用できるようにするために、モードキーあるいはクラークキーをPOS端末本体に差し込んだときに、POS端末の入力操作を可能とし、精算等の各種機能が実行できるようにしている。
また、モードキーとしては、たとえば、マスターキー、オペレータキー、サービスキーなど、いくつかの種類があり、その種類によって利用可能な機能に制限がかけられている。
たとえば、マスターキーは、店舗の管理者が所有するキーであり、このキーを差し込むとPOS端末を用いた業務に必要なすべての機能が使用できるようになる。
また、オペレータキーは、一般の販売店員が所有するキーであり、このキーを差し込むと、POS端末が有する機能のうち、販売業務に関する機能のみが使用できるようになる。
サービスキーは、POS端末のメンテナンス用のキーであり、このキーを差し込むと、POS端末に関するすべての操作および機能が可能となる。
また、クラークキーは、店員の識別IDが記憶されたメモリと、近距離無線通信機能を有するキーであり、クラークキーをPOS端末に近づけることにより、POS端末のロックを解除して、所定の操作や機能を利用できるようにし、一方、クラークキーをPOS端末から遠ざけることにより、POS端末をロックし、操作や機能が利用できないようにしている。
また、各担当者が、商品情報等を表示させることが可能な携帯端末を所持し、接客時に、その携帯端末に商品情報を表示させて、商品説明を行い、購入が決定した場合に、POS端末のところへ戻り、精算等の処理を行うことも行われている。
また、店舗に設置された専用通信端末に、顧客が所有する無線携帯端末を近づけることにより、両端末間で接触もしくは非接触通信を行って、電子クーポンを発行するシステムも利用されている(特許文献1参照)。
特開2010−176282号公報
しかし、モードキーやクラークキーは、通常用いられるドアの開閉キーや車のキーと同様に小さなキーであり、店舗の各担当者が所持して持ち歩く必要があるので、紛失する危険性が大きかった。
また、複数のPOS端末を利用している場合、POS端末ごとに異なるキーを準備する必要があり、キーの数が多い場合、紛失の危険性がさらに大きくなり、キーの管理や保管が大変となる。
また、モードキーを使用する場合、その種類は高々数種類に限定されるので、個々の担当者別に、使用する機能を設定することは難しい。
さらに、クラークキーを使用する場合、POS端末側に、クラークキーとの通信を行うための特別な機能を備える必要があり、POS端末が高価となる。
また、各担当者が携帯端末を所持して商品説明を行う場合においても、各担当者は、各自のモードキー等を所持しておく必要があり、POS端末のところまで戻ってきた後、そのキーを差し込んでから、購入商品等の情報を入力する必要があった。
すなわち、従来のPOSシステムでは、モードキー等の紛失の危険性があるために、十分なセキュリティが確保できない場合があり、また、接客後に、POS端末に対する入力操作をする必要があるために、担当者の操作負担が大きい場合があり、そのために、顧客に対しても迅速かつ適切なサービスが提供できない場合もあった。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、キーの紛失の危険性を排除し、セキュリティ機能を向上させて、店舗の担当者の利便性を向上させることのできる販売管理装置を提供することを課題とする。
この発明は、購入商品情報を含む取引情報を入力する機能を有する携帯端末と近距離無線通信を行う無線通信部と、前記携帯端末が接続が許可された端末であることを示す端末識別情報を予め記憶した記憶部と、前記携帯端末が近距離無線通信が可能な所定の距離内にあるときに、前記端末識別情報を利用して、その携帯端末が接続が許可された端末であるか否かを判断する端末認証部と、前記端末認証部によって前記携帯端末が接続が許可された端末であると判断された場合、その携帯端末との間で近距離無線通信を行って購入商品の精算を含む取引処理を実行する商品取引処理部とを備えたことを特徴とする販売管理装置を提供するものである。
また、前記携帯端末を載置するための端末設置部を備え、前記携帯端末が前記端末設置部に載置されたときに、前記無線通信部によって前記携帯端末と通信可能となるように、前記端末設置部に、前記無線通信部に接続されたアンテナ部を備えたことを特徴とする。
また、前記携帯端末が前記端末設置部に載置されたとき、前記端末認証部が、その携帯端末が接続が許可された端末であることを確認した後に、前記商品取引処理部によって前記取引処理を実行することが許可されることを特徴とする。
また、前記携帯端末が前記端末設置部から取りはずされたとき、あるいは、前記携帯端末が所定の距離以上離れて近距離無線通信ができない状態であるとき、前記商品取引処理部による取引処理が禁止されることを特徴とする。
また、前記携帯端末を識別する端末番号TE−IDを、近距離無線通信によって、前記携帯端末から取得するID取得部を備え、前記端末認証部は、前記ID取得部によって取得された端末番号TE−IDが、前記記憶部に記憶された端末識別情報の中に存在する場合に、その端末番号TE−IDが付与された携帯端末を、接続が許可された端末であると判断することを特徴とする。
また、この発明は、携帯端末と販売管理装置とからなる販売管理システムであって、前記携帯端末が、購入商品情報を含む取引情報を入力する取引情報入力部と、携帯端末固有の端末番号を記憶した第1記憶部と、前記販売管理装置と近距離無線通信を行う第1無線通信部と、前記販売管理装置が接続が許可された装置であるか否かを判断する装置認証部とを備え、前記販売管理装置が、前記携帯端末と近距離無線通信を行う第2無線通信部と、接続が許可された携帯端末を識別する端末番号を含む端末識別情報を予め記憶した第2記憶部と、前記携帯端末が近距離無線通信が可能な所定の距離内にあるときに、その携帯端末が接続が許可された端末であるか否かを判断する端末認証部と、購入商品の精算を含む取引処理を実行する商品取引処理部とを備え、前記端末認証部によって、前記携帯端末が接続が許可された端末であると判断された場合、前記第1および第2無線通信部によって近距離無線通信を行って、前記取引情報入力部によって入力された取引情報を用いて、前記商品取引処理部が前記取引処理を実行することが可能となることを特徴とする販売管理システムを提供するものである。
また、前記第2無線通信部が、前記近距離無線通信によって、前記携帯端末の第1記憶部に記憶されていたその携帯端末固有の端末番号を受信し、前記端末認証部が、前記受信した端末番号が、前記第2記憶部に記憶された端末識別情報の中に存在する場合に、その端末番号を送信してきた携帯端末を、接続が許可された端末であると判断することを特徴とする。
また、前記販売管理装置が、前記携帯端末を載置するための端末設置部を備え、前記携帯端末が、表示部を備え、前記携帯端末が前記端末設置部に載置されたときに、前記第1および第2無線通信部によって近距離無線通信が可能となり、前記端末認証部が、近距離無線通信が可能となった携帯端末が、接続が許可された端末であると判断した後に、前記表示部に、購入商品の情報の入力および精算をすることが可能な表示画面を表示させ、前記商品取引処理部による前記取引処理を実行することが可能となることを特徴とする。
この発明によれば、近距離無線通信が可能な状態の携帯端末が、接続が許可された端末であると判断された場合に、取引処理を実行するので、従来のキーを用いて機能制限をするシステムと比べて、キーを紛失する危険性がなく、セキュリティを向上させることができ、担当者が所持した携帯端末を近距離無線通信が可能となる状態とすることによって、取引処理が可能となるので、担当者の利便性を向上させることができる。
この発明の販売管理装置と携帯端末の一実施例の概略構成図である。 この発明の携帯端末と販売管理装置との配置関係説明図である。 この発明の販売管理装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の携帯端末の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の携帯端末で行う認証処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の販売管理装置で行う認証処理の一実施例のフローチャートである。 この発明の販売管理装置の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。 この発明の携帯端末の表示部に表示される表示画面の変化を示す一実施例の遷移図である。 取引処理を行う場合に携帯端末に表示される表示画面と入力操作の一実施例の説明図である。 この発明の携帯端末と販売管理装置との間で行われる取引処理の一実施例のシーケンス説明図である。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
(販売管理システムの第1の実施形態)
<販売管理装置と携帯端末の概略構成>
図1に、この発明の販売管理装置と携帯端末の一実施例の概略構成図を示す。
この発明の携帯端末2は、顧客が購入した商品情報などを入力する情報入力機能を有する端末であり、販売管理装置1に対して着脱可能な端末である。
販売管理装置1と携帯端末2とを組み合わせて使用することにより、販売管理システムを構成する。販売管理システムは、購入商品情報の入力や精算処理など、従来のPOSシステムと同等の機能を実行させることができるものである。
携帯端末2(以下、単にTEとも呼ぶ)は、店舗の販売担当者などの利用者が所持することができる程度の大きさと重量の情報処理装置である。携帯端末TE2としては、たとえば、表示部とタッチパネルとをその表面に配置したタブレット端末が用いられる。
販売管理装置1(以下、単にPOSとも呼ぶ)は、店舗内に設置される情報処理装置であり、図1(a)に示すように、携帯端末TE2を半固定的に載置することのできる端末設置部13を備える。
図1(b)に、携帯端末TE2を、POS1の端末設置部13に置いた状態を示す。
このように、携帯端末TE2と販売管理装置POS1とを近接配置した場合、後述するように、両者のアンテナ部を介して、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)が可能となり、所定の端末認証処理が行われた後、TE2とPOS1との間のデータ通信によって、一般的なPOSシステムの機能が実行される。
また、POS1には、TE2との無線通信を行う機能の他に、端末認証機能、商品情報や顧客情報等を入力するスキャナおよびカードリーダ、レシートを印刷するプリンタ、現金を収納するキャッシュドロワーなどの入出力機器を接続制御する機能、TE2からの要求受信機能と、その要求に対する応答機能などが備えられる。
一方、TE2には、無線通信機能、POS認証機能、ユーザインタフェース機能、商品等の取引情報の入力機能や表示機能、取引時の精算処理機能、POSおよびPOSに接続された入出力機器に対する要求送信機能などが備えられる。
図2に、携帯端末TE2と販売管理装置POS1との配置関係説明図を示す。
図2(a)に示すように、POS1には、スキャナ16a、カードリーダ16b、プリンタ17a、キャッシュドロワー18aが接続され、端末設置部13となる載置台が設けられる。
端末設置部13の領域内の所定の位置(図2(a)では、右下部分)に、NFCを行うためのアンテナ部13aが設けられる。
一方、TE2は、端末設置部13の領域内に収容される程度の大きさの装置であり、載置台に置いたときにPOS1の上記アンテナ部13aと重なる位置に、アンテナ部42cが設けられる。
図2(b)は、TE2をPOS1に配置する前の状態をPOS1の側面方向から見た説明図である。
POS1の端末設置部13は、たとえば、図2(b)に示すように、TE2を収容することができる程度の凹部を有し、その凹部の所定の位置の下方に、アンテナ部13aが設けられている。アンテナ部13aは、ループ形状のプリント配線やコイルによって形成され、凹部の表面近傍または表面上に形成する。TE2のアンテナ部42cも、POS1のアンテナ部13aと同様の形状に形成され、TE2の筐体の表面近傍に形成すればよい。
図2(c)は、TE2を端末設置部13の凹部に置いた状態を示した説明図であり、両者のアンテナ部(13a,42c)は、ほぼ対向した位置に、非接触状態で配置されることになる。NFCを確実にするために、2つのアンテナ部間の距離は、数十cm以内程度であることが好ましい。
図2(c)に示したように、TE2がPOS1の端末設置部13に載置されると、両者のアンテナ部どうしでNFCが可能な状態となるので、TE2とPOS1との間の認証処理が行われ認証が成功すると、TE2とPOS1とを利用して通常の取引処理が実行できるようになる。
この発明では、モードキーやクラークキーを挿入する機構は有さず、販売担当者がこれらのキーを持ち歩く必要もない。ただし、接客において、展示品のところへ行ってTEを用いた商品説明をする場合には、TE2を所持する必要がある。
なお、TE2を端末設置部13に載置するとき、確実に、正しくアンテナ部どうしが対向して配置されるようにするために、たとえば、端末設置部13に、ガイドラインとなる溝を設け、TE2の裏面にその溝に係合するような凸部を設けて、半固定的にTE2を端末設置部13に設置するようにしてもよい。
<販売管理装置の構成>
図3に、この発明の販売管理装置POS1の一実施例の構成ブロック図を示す。
図3に示すように、POS1は、主として、制御部11、無線通信部12、端末設置部13、ID取得部14、端末認証部15、情報入力部16、情報出力部17、現金収納部18、商品取引処理部19、記憶部20を備える。
ここで、制御部11は、POS1の各種機能を実行させる部分であり、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロコンピュータにより実現される。
また、CPUは、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させることによって、この発明の商品取引処理や接続された入出力機器に対する情報の入出力処理などを実行させる。
この発明では、従来のPOSシステムで実行されている機能が、POS1とTE2とに振り分けられ、POS1単体では、一部分の機能のみが実行できるものとする。
たとえば、TE2が端末設置部13に載置されていない状態におけるPOS単体では、TE2とのNFCによる通信が可能か否かをチェックする認証処理が常時行われるが、スキャナ、プリンタおよびキャッシュドロワー等の接続機器に対する入出力処理や商品取引処理は、実行できないものとする。
一方、TE2が端末設置部13に載置されたとき、TE2の認証に成功し、TE2が接続が許可された端末であることが確認された後に、POS1では、TE2とのデータ通信機能が有効となり、さらに、スキャナなどの接続機器に対する入出力処理や商品取引処理などを実行することが許可されるものとする。
このように、TE2が端末設置部13から取りはずされたとき、あるいはTE2が端末設置部13に載置されておらずTE2とPOS1とが所定の距離以上離れて近距離無線通信ができない状態であるときなど、TE2の認証が成功しない状態においては、POS1における接続機器に対する入出力処理や商品取引処理等の実行を禁止することにより、POSシステムとして十分なセキュリティを確保することができる。
無線通信部12は、主として携帯端末TE2と近距離無線通信を行う部分であり、POS1が複数台設置されるような大規模店舗では、商品情報や取引情報が格納されたサーバと通信を行う部分でもある。
担当者がTE2を所持して店舗内を持ち歩くことができるようにするために、POS1とTE2との間の通信は無線で行うことが好ましく、無線通信機能としては、たとえば、近距離無線通信(NFC)の他に、無線LAN機能を有してもよい。
すなわち、無線通信部12は、無線LANによって通信を行うLAN接続部12aと、NFCによって通信を行うNFC接続部12bを備えるものとする。
ただし、LAN接続部12aとNFC接続部12bとの両者を備える必要はなく、どちらか一方のみを備えてもよい。
また、サーバとの無線通信を行う場合は、高速通信が可能な無線LANによる通信が好ましいので、LAN接続部12aを備えるものとする。
以下の実施例では、POS1とTE2との間の通信はNFCを利用するものとし、TE2をPOS1の端末設置部13に載置したときのみにTE2とPOS1との間の通信が可能となるようにするために、NFC接続部12bを備えるものとする。
端末設置部13は、上記したようにTE2を載置する台であり、TE2を容易に着脱可能なように、半固定的にTE2を設置する機構を有してもよい。
また、図2に示したように、端末設置部13には、無線通信を行うためのアンテナ部13aが設けられる。携帯端末TE2が端末設置部13に載置されたときに、アンテナ部13aを介して、無線通信部12によって、TE2とPOS1とが通信可能となる。
アンテナ部13aは、主としてループ状プリント配線あるいはコイルからなり、無線通信部12と接続される。
データを送信する場合、そのデータに対応した電流をコイルに流し、コイルから電波を発生させる。
また、コイルによって電波が受信されると、コイルから無線通信部12に受信電波に対応した信号が送出され、データが受信される。
POS1のアンテナ部13aと、TE2のアンテナ部42cとの間でNFCによる非接触の無線通信が行われると、たとえば、TE2で入力された取引情報などが、POS1へ送信される。
ID取得部14は、近距離無線通信NFCによって、TE2から送られてくるTE2を識別する端末番号(TE−ID)を取得する部分である。
このTE−IDは、POS1に接続可能な端末を認証するのに用いられる。
端末認証部15は、TE2との間でNFCによる通信が可能な状態となった後、たとえば、TE2が近距離無線通信が可能な所定の距離内にあるときに、TE2の認証を行う部分である。言いかえれば、後述する端末識別情報21を利用して、TE2がPOS1と接続しかつデータ通信することが許可された端末であるか否かを判断する部分である。
たとえば、ID取得部14がTE2から送信されてきたTE2の端末番号(TE−ID)を取得した場合、記憶部20に予め記憶された端末識別情報21の中に、取得されたTE−IDが存在するか否かをチェックする。
取得されたTE−IDが、端末識別情報21の中に存在する場合は、TE2の認証に成功したと判断する。すなわち、取得されたTE−IDが付与されたTE2を、接続が許可された端末であると判断する。認証に成功した場合、TE2とPOS1間のデータ通信、接続機器に対する入出力処理、および取引処理などが可能となる。
情報入力部16は、取引に必要な情報、たとえば、商品を特定する情報や顧客を特定する情報を入力する部分であり、スキャナ16aおよびカードリーダ16bが用いられる。
スキャナ16aは、バーコードや2次元コードなどの画像情報を読み取るものであり、カードリーダ16bは、顧客が所有するICカードの記憶情報を読み取るものである。
情報出力部17は、取引に必要な情報、たとえば購入商品および購入金額などの情報を含む印刷情報(レシート)を出力する部分であり、プリンタ17aが用いられる。
現金収納部18は、紙幣や硬貨を収納する箱であり、いわゆるキャッシュドロワー18aに相当し、精算処理が行われたときに、入出金するために、開閉される。
商品取引処理部19は、TE2が接続が許可された端末であると判断された場合、そのTE2との間で近距離無線通信を行って、購入商品の精算を含む取引処理を実行する部分である。たとえば、TE2とのデータ通信による購入商品情報の取得処理、TE2の取引情報入力部47によって入力された取引情報を用いた購入商品に対する精算処理、レシートの発行処理、取引情報や印刷情報をTE2の表示部43へ表示させる表示処理などを行う部分である。
商品取引処理部19の機能は、TE2の認証に成功した後に有効化されるが、TE2の認証がされていない状態では、商品取引処理は実行されない。
記憶部20は、POS1の各機能を実行するのに必要な情報やプログラムを記憶した部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部20には、たとえば、端末識別情報21、POS1を特定する情報(POS識別番号:POS−ID)22、購入者、購入商品および購入金額などからなる取引情報23、レシートに出力する印刷情報24などが記憶される。
図7に、記憶部20に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
図7(a)は、端末識別情報21の具体例を示す。
端末識別情報21は、たとえば、携帯端末TE2を識別する端末番号(TE−ID)と、そのTE2によって実行可能な機能の段階(利用レベル)と、そのTE2に許可される機能のリスト(許可機能)とが含まれる。端末識別情報21は、TE2が、POS1との接続が許可された端末であることを示す情報であり、この端末識別情報21の中に予め設定されたTE−IDを持つ携帯端末TEのみが、POS1との接続およびデータ通信が許可される。
逆に、端末識別情報21の中に設定されていないTE−IDを持つ携帯端末TEが、端末設置部13に置かれてNFCによる通信が可能な状態となったとしても、認証は成功せず、POS1との接続およびデータ通信は許可されない。
図7(a)では、4つのTE2の具体例を示している。
たとえば、端末番号TE−IDが001の端末は、その利用レベルが「A」であり、利用レベルAで実行が許可される機能として「入力機能」と、「印刷機能」があることを示している。
ここで利用レベルとは、そのTE2によって実行可能な機能を特定する情報を意味し、この利用レベルを予め設定することにより、TE2を端末設置部13に載置したときに実行可能な機能が決定される。
たとえば、利用レベル=「A」は、一般的な販売担当者(店員)によって実行可能なレベルを意味し、利用レベル=「B」は、店長などの管理者によって実行可能なレベルを意味し、利用レベル=「M」は、TEやPOSのメンテナンスを含むすべての機能が実行できるレベルを意味する。
また、利用レベル「A」の一般店員によって実行が許可される機能としては、たとえば、商品等の入力機能やレシートの印刷機能が含まれる。
利用レベル「B」の管理者によって実行が許可される機能としては、上記利用レベル「A」の機能に加えて、たとえば集計機能が含まれる。
さらに、利用レベル「M」の機能としては、TEおよびPOSのメンテナンス機能を含み、利用レベル「A」および「B」によって許可されたすべての機能も含む。
ただし、利用レベルは、ここに示した3つに限るものではなく、また、利用レベルと許可機能とが一対一に対応する場合は、許可機能を記憶しなくてもよい。
したがって、図7(a)に示すように、利用レベル「M」に設定されたTE−ID=「004」の携帯端末TEを、POS1の端末設置部13に載置した場合、そのTEの認証に成功した後には、メンテナンス機能も含み、あらゆる機能が実行できることになる。
一方、利用レベル「A」に設定されたTE−ID=「001」や「002」の携帯端末TEを、POS1の端末設置部13に載置した場合、そのTEに認証に成功したとしても、実行できる機能は入力や印刷の機能に限定され、集計機能やメンテナンス機能を実行することはできず、一定のセキュリティが確保される。
従来のPOSシステムでは、このような利用レベルに対応したモードキーやクラークキーを複数個作成し、所定のキーをPOSに設けられた鍵穴に挿入することにより、利用する機能に制限をかけていたが、この発明では、キーを鍵穴に挿入する操作をする代わりに、携帯端末TE2をPOS1の端末設置部13に載置するという容易な動作をするだけで、そのTE2で利用する機能に制限をかけることができる。
図7(b)に、POS1を特定する情報(POS識別番号:POS−ID)の具体例を示す。
POS−ID22は、POS1の記憶部20に、予め固定的に記憶しておくことが好ましい。また、POS−ID22は、後述するNFCによる接続が可能となったTE2で行われるPOS1の認証処理に用いられる。
<携帯端末の構成>
図4に、この発明の携帯端末TE2の一実施例の構成ブロック図を示す。
図4に示すように、TE2は、主として、制御部41、無線通信部42、表示部43、操作部44、ID送信部45、POS認証部46、取引情報入力部47、記憶部50を備える。
ここで、制御部41は、POS1の制御部11と同様に、CPU等からなるマイクロコンピュータにより実現でき、CPUが、ROM等に記憶されたプログラムに基づいて、各種ハードウェアを有機的に動作させることにより、取引情報の入力処理、表示処理、POS認証処理、POSとのデータ通信処理などを実行させる。
無線通信部42は、POS1と通信を行う部分であり、LAN接続部42a、NFC接続部42b、アンテナ部42cを備える。
上記したように、アンテナ部42cは、POS1のアンテナ部13aとの間でNFCによる無線通信を行う部分であり、あるいは、無線LANによってサーバとの無線通信を行う部分である。
LAN接続部42aは、無線LANに接続する部分であり、NFC接続部42bは、近距離無線通信NFCによってPOS1と接続する部分である。
LAN接続部42aとNFC接続部42bの両方を備えてもよいが、TE2とサーバとの間で直接通信を行わない場合はLAN接続部42aはなくてもよい。
以下の実施例では、TE2とPOS1の両者の無線通信部によって、少なくとも近距離無線通信NFCを行うものとする。
また、図2に示したように、TE2をPOS1の端末設置部13に載置したときにのみ通信が成立するようにするために、LAN接続部42aを省略し、NFC接続部42bとこれに接続されたアンテナ部42cを設けてもよい。ただし、TE2とPOS1との間の通信を、LAN接続部42aを利用して、無線LANによって行ってもよい。
アンテナ部42cとしては、プリント配線あるいはコイルが用いられ、図2に示したように、TE2をPOS1の端末設置部13に載置したときに、NFCによるデータ通信ができるように、POS1のアンテナ部13aと対向する位置に設けられる。
ID送信部45は、記憶部50に予め記憶された端末番号(TE−ID)51を、POS1へ送信する部分である。
TE2とPOS1との間で、NFCが可能となった状態において、たとえば、POS1からの端末番号の送信要求を受信した場合、ID送信部45が、TE−ID51を記憶部50から読み出して、NFCにより送信する。
POS認証部46は、TE2とPOS1との間でNFCが可能となった後に、POS1の認証を行う部分であり、POS1がNFCによる接続とデータ通信が許可された装置であるか否かを判断する装置認証部に相当する。
具体的には、たとえば、POS1から送信されてくるPOS−IDを受信し、受信したPOS−IDと、記憶部50に予め記憶されているPOS−ID52とが一致する場合に、POSの認証に成功したと判断する。
この後、TE2とPOS1との間で、データ通信が可能となる。
表示部43は、TE2の所定の機能を実行する場合や、実行する機能を選択する場合に、商品等の必要な情報を表示する部分であり、LCDや有機EL素子などが用いられる。
操作部44は、文字等の情報の入力や、機能の選択を行う部分であり、タッチパネル44a、キーボード、マウス等が用いられる。
タッチパネル44aを用いる場合は、表示部43に重ね合わせてタッチパネル44aが配置され、所定の表示領域に接触する操作をすることにより、入力操作を行う。
取引情報入力部47は、購入商品等の情報を含む取引情報を入力する部分であり、主として、所定の取引情報入力画面を表示部43に表示させて、操作部44を用いて所望の文字や数字の情報を入力することにより、取引情報を入力する。
また、取引情報を入力するために、図示しないカメラやマイクを備えて、取引情報を、画像情報や音声情報として入力してもよい。カメラによって商品の実際の写真を撮影し、その写真を解析して、購入商品の情報を取得してもよい。
また、担当者がマイクに向かって、商品名などを音声で入力し、音声認識することにより、購入商品の情報を取得してもよい。
取引情報入力部47によって入力された情報は、取引情報55として、記憶部50に記憶される。
記憶部50は、TE2の機能を実行するために必要な情報やプログラムを記憶した部分であり、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子、HDD、SSDなどの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
記憶部50には、たとえば、端末番号(TE−ID)51、POS−ID52、商品情報53、表示情報54、取引情報55が記憶される。
端末番号(TE−ID)51は、携帯端末TE固有の情報であり、TEごとに、異なる情報が予め固定的に記憶される。
このTE−ID51は、POS1で行われる認証処理に用いられる。
POS−ID52は、このTE2と接続およびデータ通信が許可されたPOSを特定する情報であり、TE2を初めて使用する前に予め設定しておくことが好ましい。
POS−ID52は、上記したように、POS認証部46の認証処理において利用される。
商品情報53は、TE2を使用する店舗で取り扱われる商品に関する情報を意味し、TE2を使用する前に予め記憶される。あるいは、店舗の開店前などに、無線LAN等を用いてサーバとのデータ通信を行い、サーバから商品情報を取得してその都度更新してもよい。
商品情報53としては、たとえば、商品名、商品コード、売価、商品画像、在庫数、商品の仕様等の説明文などが記憶される。
表示情報54は、表示部43に表示させる情報であり、たとえば、担当者がTE2を持ち歩いている状態で接客中に顧客に見せるための商品説明画面、TE2を端末設置部13に載置した場合に、取引情報の入力処理や精算処理を行うために必要な画面などが記憶される。
取引情報55は、取引情報入力部47によって、担当者が入力した情報であり、たとえば、購入した商品名、購入数、購入価格、顧客情報などが含まれる。
<携帯端末と販売管理装置とを用いた認証処理>
以下に、この発明の携帯端末TE2と販売管理装置POS1との間で、NFCによる無線通信によって行う認証処理について説明する。
ここでは、TE2がPOS1の端末設置部13に載置されたときに、TE2とPOS1のアンテナ部間で電波が送受信され、TE2とPOS1の両者の無線通信部によって、近距離無線通信が可能になるものとする。
(携帯端末の認証処理)
図5に、この発明の携帯端末TEで行う認証処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、TE2がPOS1の端末設置部13に載置された場合に、NFCによる無線通信が可能な状態となり、POS1が接続可能な装置であることを確認した後、TE2の利用レベルと対応づけられたPOS1における所定の機能を有効化して、取引処理を実行させる。
図5のステップS1において、ID送信部45が、記憶部50から、自己の端末番号(TE−ID)51を読み出し、無線通信部42のNFC接続部42bを介して、そのTE−ID51を、NFCにより送信する。
ステップS2において、NFC接続部42bを介して、NFCによるデータの受信があるかないかを確認する。
ステップS3において、POS−IDに相当するデータが受信されたか否かをチェックする。
データの受信が全くない場合や、POS−IDに相当するデータが受信されなかった場合は、ステップS1へ戻る。
一方、POS−IDに相当するデータが受信された場合は、ステップS4へ進む。
ステップS1からS3までの処理は、一定時間ごと(たとえば、1秒ごと)に繰り返し行えばよい。
ステップS4において、受信したPOS−IDに相当するデータから、そのPOS−IDを送信してきた装置が、NFC接続が可能な機器か否かを確認する。
ここで、受信したPOS−IDと、記憶部50に予め記憶されていたPOS−ID52との比較を行う。
ステップS5において、POS−IDが一致した場合、POS−IDを送信してきたPOS1は、接続と可能な機器であると判断し、ステップS6へ進む。
一方、POS−IDが一致しない場合は、POS−IDを送信してきたPOS1は、自己のTE2と接続することのできない機器であると判断し、ステップS1へ戻る。
このフローでは、通信相手のPOS1から、そのPOS−IDを受信することによって、POS1が接続可能機器か否かを判断しているが、これに限るものではなく、POS1から接続許可を意味するデータを受信した場合に、POS1が接続可能機器であると判断し、一方、接続不可を意味するデータを受信した場合に、POS1が接続可能な機器ではないと判断してもよい。
ステップS6において、POS認証部46が、NFCを用いて、POSとのペアリングを行い、所定の認証処理を行う。
ここで、ペアリングとは、無関係の機器と通信をしないように、セキュリティ維持のために、互いを認証することを意味する。たとえば、TEとPOSとの間で、NFC通信が可能な距離になると、接続を許可したIDを有するデバイスであるか否かを確認することによりペアリングを行う。
そして、接続が許可されたものであることを確認した場合は、認証が成功したと判断し、互いを登録し、通信可能状態となる。一方、確認できなかった場合は、認証に失敗したと判断され、通信はできない。
ステップS7において、認証に成功した場合、ステップS9へ進み、そうでない場合はステップS8へ進む。
ステップS8において、認証ができなかったことを示すエラーメッセージを表示部43に表示して、その後ステップS1へ戻る。
図8に、この発明の携帯端末TEの表示部に表示される表示画面の変化の一実施例の遷移図を示す。
図8−(1)は、担当者がTE2を所持して単独で使用している場合や、認証処理が行われる前の表示画面の例を示している。
図8−(2)は、認証に失敗したときのエラーメッセージを表示した例を示している。
たとえば、図8−(2)に示すように、この端末TE2は、POS1に接続できる端末ではないこと(POS端末ではありません)を表示させる。
このステップS8で表示されたエラーメッセージを見て、担当者は、自己が所持している端末TE2が、POS1に接続できず、精算処理等ができないことを知ることになる。
精算処理をするためには、担当者はこの所持端末TE2との接続が予め許可されている別の販売管理装置POS1のところへ行って、TE2をそのPOS1の端末設置部13に載置すればよい。
また、第三者が、不正の目的を持って、POS1に予め記憶されていないTE−IDを有する端末TEや、POSとペアリングできない端末TEを、POS1に近づけ端末設置部13に載置したとしても、認証に失敗するので、通常の精算処理等を実行することができず、十分なセキュリティが確保される。
ステップS9において、認証に成功したので、POS1で実行できる機能のロック解除処理を行う。
このとき、図8−(3)に示すように、認証に成功したことを示すメッセージ(POS端末を検出しました。POSアプリを起動します。)を表示部43に表示してもよい。
ロック解除処理では、TE2が端末設置部13に載置されていない場合にPOS1単独では実行が許可されていなかった機能を有効化し、接続機器も使用できるようにする。ただし、TE2の利用レベルによって予め許可された機能のみが使用できるように、ロックが解除される。
たとえば、利用レベルが「A」のTE2では、スキャナ、プリンタ等の入出力機器の接続制御を可能とし、TE2からのそれらの機器に対する入力操作を有効化し、表示部に、購入商品の情報の入力および精算をすることが可能な表示画面を表示させ、TE2のタッチパネルを用いて入力された情報をPOS1へ送信し、POS1を用いた精算処理等を実行できるようにする。
また、ステップS10において、POS1の機能を実行させて取引処理を行うためのアプリケーションプログラムを起動させる。
以後、図8−(4)に示すように取引処理時の表示画面を表示させて、後述する図9や図10に示すような取引処理を実行させる。担当者がTE2をPOS1の端末設置部13に載置させた後、ステップS10が実行され、表示画面が表示されるまでは、担当者による特別な入力操作をする必要はない。
(販売管理装置の認証処理)
図6に、この発明の販売管理装置POSで行う認証処理の一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、TE2がPOS1の端末設置部13に載置された場合、TE2とPOS1間でNFCによる通信が可能となり、TE2がPOS1と接続可能な機器であることを確認した後に、接続可能なTE2の利用レベルに対応づけられたPOS1の機能を有効化し、許可された接続機器を有効化して、取引処理を実行させる。
図6のステップS21において、ID取得部14が、NFC接続部12bを介して、NFCによるデータ受信がされたか否かを確認する。
ステップS22において、NFCによってデータが受信され、その受信されたデータが、TE2の記憶部50に記憶されていたTE2固有の端末番号TE−IDであるか否かをチェックする。
TE−IDが受信されなかった場合は、ステップS21へ戻る。
一方、TE−IDが受信された場合は、ステップS23へ進む。
たとえば、TE2が端末設置部13に載置された場合、TE2とPOS1のアンテナ部間で、NFC通信が可能となり、TE2から送信された端末番号TE−IDが受信される。
ただし、このフローでは、POS1は、TE2からTE−IDが送信されてくるのを待つものとしているが、これに限るものではなく、POS1側から一定時間ごとに、TE−IDを送信することを要求する情報を送信するようにしてもよい。
ステップS23において、端末認証部15が、受信したTE−IDの端末TEが、接続可能な端末か否かを確認する。
具体的には、受信したTE−IDと、記憶部20に記憶された端末識別情報21の中の端末番号TE−IDとを比較し、この情報21の中に受信したTE−IDと一致するものが存在するかどうかをチェックする。
受信したTE−IDが、端末識別情報21の中に存在する場合は、受信したTE−IDを送信してきたTE2を、接続が許可された端末であると判断する。
一方、受信したTE−IDが、端末識別情報21に記憶されていない場合は、受信したTE−IDを送信してきたTE2は接続を許可しない端末であると判断する。
ステップS24において、上記確認の結果、TE−IDを送信してきた端末TEが接続可能端末である場合は、ステップS25へ進み、そうでない場合はステップS21へ戻る。
ステップS25において、POS1の識別番号POS−ID22を記憶部20から読み出し、NFC接続部12bを介して、そのPOS−ID22を送信する。
ステップS26において、TE2とのペアリングを行い、ステップS6に示したのと同じ所定の認証処理を行う。
ステップS27において、認証が成功した場合はステップS28へ進み、認証に失敗した場合はステップS21へ戻る。
ステップS28において、POS1に備えられていた機能のうち、実行が制限されていた機能のロック解除処理を行う。
ここでのロック解除処理は、記憶部20の端末識別情報21に予め設定されていた利用レベルを参照して行う。すなわち、端末識別情報21の中に、受信したTE−IDと対応づけられている利用レベルを確認し、その利用レベルによって許可されているPOSの機能を有効化する。これにより、商品取引処理部19による取引処理を実行することが可能となる。
たとえば、利用レベルが「A」のTE2では、スキャナなどの接続機器に対する制御、入力された取引情報等のデータ送受信を有効化する。
ステップS29において、NFCを利用したTE2とのデータ通信を行い、そのデータ通信内容に基づいて接続機器を動作させるための接続機器制御用のアプリケーションプログラムなどを起動させる。
以上が、TE2とPOS1間で行われる認証処理の実施例である。
この発明では、店舗の店員などのTE2を所持している担当者は、接客終了後、購入商品の精算を行う場合、TE2を、そのTE2のTE−IDがすでに設定されているPOS1の端末設置部13に載置するという操作をするだけで、自動的に、図5と図6に示したような認証処理が実行される。
担当者がTE2を端末設置部13に設置した後、TEとPOS間の認証処理に成功した後取引処理が実行できるようになるまで、担当者は特に入力操作をする必要がなく、担当者の入力負担が軽減できる。
また、従来のPOSシステムのように、モードキーやクラークキーを使用することもなく、キーを持ち歩く必要がないので、キーを紛失する危険性もなく、この観点で、十分なセキュリティを確保できる。
ただし、担当者が、携帯端末TE2を所持して接客対応をする場合は、携帯端末TE2そのものを紛失するという危険性はあるが、一般的に、携帯端末のサイズは、キーよりも大きいので、置き忘れてもキーよりは見つけやすいと考えられ、紛失の可能性は少ないと考えられる。また、TE2とPOS1とを組み合わせて使用することにより、精算処理等が可能となるので、TE2のみが紛失され第三者に利用されたとしても、TE2だけでは販売業務に必要な処理は実行できず、十分なセキュリティが確保できる。
(販売管理システムの第2の実施形態)
また、携帯端末TEの定位置を、そのTE−IDが設定記憶されているPOS1の端末設置部13とし、接客時以外は、そのTE2を持ち出さないという運用をすれば、TE2の紛失の危険性を低減させることができる。
さらに、携帯端末TE2を端末設置部13の上に単に置くだけでNFC通信が可能となるとした場合、TE2の着脱が容易であって担当者がTE2を取り扱うのには便利であるが、第三者がTE2を持ち出す危険性もあるので、TE2を端末設置部13に載置した後、容易に着脱できないように、半固定的にロックをかけるようにしてもよい。
また、従来のPOSシステムのように、複数のキーを作成する必要もなく、POS本体に、キーを差し込む機構を設ける必要もなく、NFCによる通信機能を備えたPOSと携帯端末TEそれぞれに、上記した認証処理や取引処理を実行するためのアプリケーションプログラムを実装すればよいので、TEとPOSとからなるシステム全体としての構成の簡略化とコストの低減を図ることができる。
<携帯端末と販売管理装置とを用いた取引処理>
図9に、取引処理を行う場合に携帯端末TE2に表示される表示画面と入力操作の一実施例の説明図を示す。
図10に、この発明の携帯端末TE2と販売管理装置POS1との間で行われる取引処理の一実施例のシーケンス説明図を示す。
上記したように、TE2がPOS1の端末設置部13に載置され、認証処理が成功すると、取引処理を開始するために、図8−(4)に示したような表示画面が表示される。
図9−(1)は、図8−(4)と同じ取引開始時の表示画面を示している。
ここでは、テンキーと、取引開始の入力ボタンと、入力された商品情報や金額の表示欄が表示されている。
この表示画面に重畳してタッチパネル44aが配置されているものとする。
図10のステップSB1において、担当者が、図9−(1)の「取引開始」の画面上の表示領域に接触入力することによって、取引が開始される。
取引開始入力がされると、TE2からPOS1に、NFCを利用して、取引開始要求を示すデータが送信される。
ステップSA1において、POS1が取引開始要求を受信した場合、TE2に対して、取引開始許可を示すデータが送信される。
TE2が取引開始許可を受信すると、たとえば、図9−(2)に示すように、購入商品等の情報を入力することが可能な表示状態となる。
ステップSA2において、担当者が、スキャナを用いて、購入商品に添付されたバーコードを読み取る操作をしたとする。
このとき、POS1からTE2へ、スキャナデータを送信することを要求するデータを送信する。
ステップSB2において、TE2がスキャナデータの送信要求を受信すると、POS1に、送信許可を送信する。
ステップSA3において、POS1が送信許可を受信すると、スキャナで読み取ったバーコードのデータを、TE2へ送信する。
ステップSB3において、TE2がバーコードデータを受信すると、POS1に、バーコードの受信完了通知を送信する。
また、受信したバーコードデータを解析し、バーコードで読み取った商品の情報(商品名、個数など)を表示する。
また、記憶部50の商品情報53を利用して、購入商品の金額を計算し、表示画面に表示させる。
たとえば、図9−(2)に示すように、商品名や、小計が表示される。
購入された商品が複数ある場合は、ステップSA2からSB3までの処理を、購入商品ごとに繰り返す。
その後、購入したすべての商品の情報を入力した場合、ステップSB4において、精算を意味する表示領域を選択入力する。これにより、TE2からPOS1へ、精算準備要求が送信される。
ステップSA4において、POS1が精算準備要求を受信した場合、TE2へ精算準備許可を送信する。
ステップSB5において、TE2が、精算準備許可を受信した場合、POS1へ、精算情報を表示することを要求する精算表示準備要求を送信する。
ステップSA5において、POS1が上記要求を受信した場合、TE2へ精算表示準備完了を送信する。
ステップSB6において、TE2が、購入商品の精算処理を行った後、購入商品の表示情報を生成し、この表示情報をPOS1に送信する。
ステップSA6において、POS1は、受信した購入商品の情報を、POS1に備えられ顧客にその情報を見せるための図示しない表示装置の表示画面に表示させる。
担当者は、この表示を顧客に見せて、購入商品や購入金額が正しいか否かを確認してもらう。
また、決済の方法、すなわち、現金決済、クレジットカード決済、あるいはその他の決済のうちどの方法で支払をするのかを顧客に問合せて、決済方法を決定する。
たとえば、クレジットカードによる決済をする場合は、ステップSB7において、TE2の表示部43に、図9−(3)の表示画面を表示させて、担当者に、カード決済を意味する表示領域を選択入力してもらう。
この選択入力により、TE2からPOS1に、クレジットカードの読取決済を要求するデータを送信する。
ステップSA7において、担当者がPOS1のカードリーダを用いてクレジットカードを読み取る操作を行う。
この読取操作によって、クレジットカードに記憶されていた情報が読み出され、所定のユーザ認証処理が実行された後、クレジットカード会社に対してカード情報の有効性の問合せ確認が行われる。
この問合せ確認が正常に終了した場合、POS1からTE2に、カード読取決済完了通知を送信する。
ステップSB8において、TE2が、この完了通知を受信した場合、図9−(4)に示すように、表示画面に、カード決済が完了したことを示す確認表示をする。
担当者が、この表示を見て、カード決済完了確認の表示領域を選択入力したとすると、TE2からPOS1に、レシート印刷要求を送信する。
ステップSA8において、POS1がレシート印刷要求を受信した場合、TE2に、レシート印刷許可を送信する。
ステップSB9において、TE2がレシート印刷許可を受信した場合、レシート印刷情報を生成し、POS1に、生成したレシート印刷情報を送信する。
ステップSA9において、POS1がレシート印刷情報を受信した場合、プリンタにその印刷情報を送信し、レシート印刷を実行させる。
レシート印刷が終了した後、POS1からTE2に、印刷が完了したことを示すレシート印刷完了通知を送信する。
ステップSB10において、TE2がレシート印刷完了通知を受信した場合、表示部43に、取引が終了したことを示す表示をして、取引処理を終了する。
その後、異なる取引処理を実行する場合は、再度ステップSB1に戻って、取引開始入力をすることにより、取引処理が開始される。
1 販売管理装置POS
2 携帯端末TE
11 制御部
12 無線通信部
12a LAN接続部
12b NFC接続部
13 端末設置部
13a アンテナ部
14 ID取得部
15 端末認証部
16 情報入力部
16a スキャナ
16b カードリーダ
17a プリンタ
18 現金収納部
18a キャッシュドロワー
19 商品取引処理部
20 記憶部
21 端末識別情報
22 POS識別番号(POS−ID)
23 取引情報
24 印刷情報
41 制御部
42 無線通信部
42a LAN接続部
42b NFC接続部
42c アンテナ部
43 表示部
44 操作部
44a タッチパネル
45 ID送信部
46 POS認証部47 取引情報入力部
50 記憶部
51 端末番号(TE−ID)
52 POS識別番号(POS−ID)
53 商品情報
54 表示情報
55 取引情報

Claims (1)

  1. 購入商品情報を含む取引情報を入力する機能を有する携帯端末と無線通信を行う無線通信部と、
    前記携帯端末が接続が許可された端末であることを示す情報を含む端末識別情報を予め記憶した記憶部と、
    前記携帯端末が無線通信が可能な所定の距離内にあるときに、前記端末識別情報を利用して、その携帯端末が接続が許可された端末であるか否かを判断する端末認証部と、
    前記端末認証部によって前記携帯端末が接続が許可された端末であると判断された場合、その携帯端末との間で無線通信を行って購入商品の精算を含む取引処理を実行する商品取引処理部とを備えたことを特徴とする販売管理装置。
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