JP2019139127A - ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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典彦 牛田
Norihiko Ushida
典彦 牛田
守 竹之内
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守 竹之内
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Abstract

【課題】鏡面の歪みを抑制することができるミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】表示部からの表示光を投射部材の一例であるフロントガラスに反射させるミラーユニットは、表示光を反射する鏡面を含む凹面鏡と、凹面鏡を保持し、樹脂により形成される凹面鏡ホルダ35と、を備える。凹面鏡ホルダ35は、凹面鏡に接触する接触部の一例である位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hと、位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hから外れた位置に形成されるウエルドラインWL1,WL2と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来から、虚像を表す表示光を出射する表示部と、この表示部からの表示光を投射部材に向けて反射させるミラーユニットと、を備えるヘッドアップディスプレイ装置が知られている。例えば、特許文献1に開示されるミラーユニットは、表示光を反射させる凹面鏡と、凹面鏡を背面から保持する樹脂製のホルダと、を備える。
特開2016−218163号公報
上記ホルダは射出成形により形成される。具体的には、金型内に複数のゲートから溶融した樹脂が射出される。そして、金型内において、複数のゲートから射出された樹脂は合流する。このため、樹脂が硬化した後にも、樹脂が合流する位置にウエルドラインが形成される。このホルダにおいて、このウエルドラインの部位における剛性が低下することにより、このウエルドラインに沿って撓み易い。この撓みが凹面鏡に伝わることにより、凹面鏡の鏡面の歪み、ひいては虚像の歪みが懸念される。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、鏡面の歪みを抑制することができるミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るミラーユニットは、
表示部からの表示光を投射部材に反射させるミラーユニットであって、
前記表示光を反射する鏡面を含む凹面鏡と、
前記凹面鏡を保持し、樹脂により形成される凹面鏡ホルダと、を備え、
前記凹面鏡ホルダは、
前記凹面鏡に接触する接触部と、
前記接触部から外れた位置に形成されるウエルドラインと、を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るヘッドアップディスプレイ装置は、前記ミラーユニットと、前記表示部と、を備える。
本発明によれば、ミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置において、鏡面の歪みを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が搭載された車両の模式図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るミラーユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るミラーユニットの左側面図である。 図4のミラー駆動ユニット部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る凹面鏡の背面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る凹面鏡ホルダの正面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るミラーユニットの左側面図である。 本発明の一実施形態に係るミラーユニットの正面図である。
本発明に係るミラーユニット及びヘッドアップディスプレイ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両200のダッシュボード内に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置100は、車両200の投射部材の一例であるフロントガラス201に向けて像を表す表示光Lを出射する。表示光Lはフロントガラス201で反射して視認者1(主に車両200の運転者)に到達する。これにより、虚像Vが視認者1により視認可能に表示される。
(ヘッドアップディスプレイ装置の構成)
図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置100は、表示部10と、折り返しミラー部材20と、ミラーユニット30と、筐体60と、制御部70と、を備える。
筐体60は、非透光性樹脂材料又は金属材料で形成されるとともに、中空の略直方体をなす。筐体60には、フロントガラス201に対向する位置に開口部61が形成されている。筐体60は、開口部61を塞ぐ湾曲板状の窓部50を備える。この窓部50は、表示光Lが通過するアクリルなどの透光性樹脂材料からなる。筐体60内には、ヘッドアップディスプレイ装置100の各構成が収納されている。
表示部10は、制御部70による制御のもと、像を表す表示光Lを出射する。表示部10は、何れも図示しない光源及び液晶表示パネルを備える。
折り返しミラー部材20は、表示部10が出射した表示光Lをミラーユニット30に向けて反射させる。折り返しミラー部材20は、例えば、ポリカーボネート等の樹脂からなる基材にアルミニウムが積層されてなる。
ミラーユニット30は、表示部10から出射され、折り返しミラー部材20で反射した表示光Lをフロントガラス201に向けて拡大させつつ反射させる。ミラーユニット30は、図2の紙面垂直方向に延びる回転軸Axを中心に回転可能に構成されている。
(ミラーユニットの構成)
図3及び図4に示すように、ミラーユニット30は、表示光Lを反射させる凹面鏡31と、凹面鏡31を保持する凹面鏡ホルダ35と、凹面鏡ホルダ35を凹面鏡31とともに回転させるミラー駆動ユニット40と、凹面鏡ホルダ35を付勢するトーションスプリング45と、凹面鏡ホルダ35を回転可能に支持する軸ホルダ38a,38bと、を備える。なお、以下の説明では、ミラーユニット30を正面から見たときの方向に基づき、左右、上下、表裏が規定されている。図3〜図9においては、左はLfと略記され、右はRtと略記され、上はUpと略記され、下はDnと略記され、表はFrと略記され、裏はBkと略記される。また、左右方向はX方向と一致し、上下方向はY方向と一致し、表裏方向はZ方向に一致する。
凹面鏡31は、X方向に長い略長方形の板状に形成され、X方向に沿って湾曲している。具体的には、凹面鏡31は、所定の曲率を有する凹状の曲面を含む合成樹脂製の基材と、その基材の曲面上に蒸着されるアルミニウム等の金属製の鏡面31aとを備える。凹面鏡31の基材は、例えば、シクロオレフィンポリマー(COP)樹脂等の合成樹脂又はガラスにて形成される。
図6に示すように、凹面鏡31は、凹面鏡ホルダ35に対向する裏面31bと、裏面31bに凸状に形成される第1〜第3の位置決め凸部32a〜32cと、を備える。各位置決め凸部32a〜32cは、裏側に突出した先端が球状の円柱状で形成されている。
第1の位置決め凸部32aは、凹面鏡31の裏面31bにおける左側縁部であって、Y方向における中央に位置する。第2の位置決め凸部32bは、凹面鏡31の裏面31bにおける右上側の角部に位置する。第3の位置決め凸部32cは、凹面鏡31の裏面31bにおける右下側の角部に位置する。
凹面鏡31の裏面31bには複数の接着凸部31cが形成されている。複数の接着凸部31cは、それぞれ図7を参照して後述する凹面鏡ホルダ35の複数の接着面部37a〜37hに対向するように位置する。各接着凸部31cは、円形の範囲内においてX方向に沿って平行に延びる複数の凸部を備える。これにより、図8に示すように、各接着凸部31cが接着剤46に接する面積を増やすことができ、ひいては、より確実に凹面鏡31を凹面鏡ホルダ35に接着できる。
図7に示すように、凹面鏡ホルダ35は、合成樹脂により形成され、凹面鏡31をその裏面31bから保持しつつ、X方向に延びる回転軸Axに沿って回転可能に支持される。詳しくは、凹面鏡ホルダ35は、本体部34と、一対の回転軸部39a,39bと、被押圧部38と、を備える。
本体部34は、凹面鏡31の裏面31bに沿う長方形板状をなす。本体部34は、図6を参照して上述した凹面鏡31の第1〜第3の位置決め凸部32a〜32cが嵌合する第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cと、凹面鏡31の裏面31bが接着剤を介して接する接着面部37a〜37hと、本体部34の強度を向上させる複数本のリブ34a〜34iと、トーションスプリング45により付勢される被付勢部33と、を備える。
第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cは、凹面鏡ホルダ35の表面35fに凹状に形成される。表面35fは、凹面鏡ホルダ35における凹面鏡31の裏面31bに対向する面である。第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cは、凹面鏡ホルダ35の本体部34のY方向に延びる短手辺を底辺としX方向に延びる長手辺を高さとした仮想的な三角形Trの3つの頂点にそれぞれ位置するように配置される。本例では、この三角形Trは二等辺三角形をなし、この二等辺三角形のうち2つの底角は本体部34の右側の2つの角部に位置し、頂角は本体部34の左縁のY方向の中央に位置する。本例では、第1の位置決め凹部36aは上記頂角に対応する頂点に位置し、第2の位置決め凹部36bは上記2つの角部のうち上側の角部に対応する頂点に位置し、第3の位置決め凹部36cは上記2つの角部のうち下側の角部に対応する頂点に位置する。
第1の位置決め凹部36aは、図6を参照して上述した凹面鏡31の第1の位置決め凸部32aに対応して、表面35fにおける左側縁部であって、Y方向における中央に位置する。第1の位置決め凹部36aは円錐状の穴により形成される。第1の位置決め凸部32aの先端部が第1の位置決め凹部36aに嵌まる。これにより、凹面鏡31は、第1の位置決め凸部32aが第1の位置決め凹部36aに当接する第1の当接位置P1(図3参照)においてX方向、Y方向及びZ方向から凹面鏡ホルダ35に対して固定される。
第2の位置決め凹部36bは、凹面鏡31の第2の位置決め凸部32bに対応して、表面35fにおける右上の角部に位置する。第2の位置決め凹部36bは、第1の位置決め凹部36aと第2の位置決め凹部36bを結ぶ仮想的な接続線Aに沿って延びるV字状の穴により形成されている。第2の位置決め凸部32bの先端部は第2の位置決め凹部36bに嵌まる。これにより、凹面鏡31は、第2の位置決め凸部32bが第2の位置決め凹部36bに当接する第2の当接位置P2(図3参照)においてY方向及びZ方向から凹面鏡ホルダ35に対して固定される。第2の位置決め凹部36bが接続線Aに沿って延びることにより、凹面鏡ホルダ35の形状誤差(特にX方向の形状誤差)に関わらず、第2の位置決め凸部32bが第2の位置決め凹部36b内に位置する。
第3の位置決め凹部36cは、凹面鏡31の第3の位置決め凸部32cに対応して、表面35fにおける右下の角部に位置する。第3の位置決め凹部36cは、XY面に沿って延出する平面である底面36c1を備える。底面36c1の面積は、凹面鏡ホルダ35のX方向及びY方向の形状誤差に関わらず、底面36c1上に第3の位置決め凸部32cが位置するように設定される。第3の位置決め凸部32cの先端部が第3の位置決め凹部36cの底面36c1に当接する。これにより、凹面鏡31は、第3の位置決め凸部32cが第3の位置決め凹部36cの底面36c1に当接する第3の当接位置P3(図3参照)においてZ方向から凹面鏡ホルダ35に対して固定される。第1〜第3の当接位置P1,P2,P3での位置決めにより、凹面鏡31は、X方向、Y方向及びZ方向において、凹面鏡ホルダ35に対して固定される。
図7に示すように、接着面部37a〜37hは、それぞれ円板状に形成され、凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける変位発生領域35aを除く領域に配置される。変位発生領域35aは、凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける第1の位置決め凹部36aの上方に、言い換えると、表面35fの左上方に、X方向に長い長方形をなす。変位発生領域35aは、後述するトーションスプリング45の付勢部45bが凹面鏡ホルダ35に付勢することにより変位が発生する可能性がある領域であり、実験又はシミュレーションにより設定される。図8に示すように、本体部34は、変位発生領域35aにおいて、凹面鏡ホルダ35の変位により凹面鏡31に接触しないように、凹面鏡31の裏面31bに対して離間している。本体部34の表面35fには、変位発生領域35aにおいて、上方に向かうにつれて凹面鏡31の裏面31bから遠ざかるように傾斜する傾斜面35gが形成されている。傾斜面35gにより、本体部34の表面35fが凹面鏡31の裏面31bに接触することが抑制される。
図7に示すように、接着面部37a,37c,37fは、変位発生領域35aを除く凹面鏡ホルダ35の本体部34の上縁に沿って配列されている。接着面部37b,37d,37g,37hは、凹面鏡ホルダ35の本体部34の下縁に沿って配列されている。接着面部37eは、本体部34の表面35fの略中央に位置する。
各接着面部37a〜37hの表面には、凹凸溝部37jが形成されている。各接着面部37a〜37hの凹凸溝部37jには硬化前の接着剤が溜められる。この状態で、各接着面部37a〜37hを図6を参照しつつ上述した凹面鏡31の接着凸部31cに接触させる。これにより、図8に示すように、凹面鏡ホルダ35は硬化した接着剤46を介して凹面鏡31の裏面31bに接着される。例えば、接着剤46は、熱可逆性樹脂成分の接着剤である。
図7に示すように、複数本のリブ34a〜34iは、凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける変位発生領域35aを除く領域に設けられている。リブ34aは、接着面部37a,37c,37fを結ぶように回転軸Axに沿う方向に延びる。リブ34bは、接着面部37b,37d,37g,37hを結ぶように回転軸Axに沿う方向に延びる。複数のリブ34cは、互いに平行をなし、上方に向かうにつれて左方へ傾斜するように延びる。複数のリブ34dは、互いに平行をなし、上方に向かうにつれて右方へ傾斜するように延びる。一対のリブ34eは、一対の回転軸部39a,39b間を結ぶように平行に延びる。
なお、凹面鏡ホルダ35の裏面には、表面35fと同様の図示しないリブが形成されている。凹面鏡ホルダ35の裏面のリブは変位発生領域35aにも形成されている。
接着面部37a〜37h及び第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cは接触部の一例である。
図9に示すように、凹面鏡ホルダ35には、ウエルドラインWL1,WL2が形成されている。ウエルドラインWL1,WL2は、凹面鏡ホルダ35を射出成形する際に、溶融した樹脂が合流する箇所に形成される。ウエルドラインWL1,WL2は、接着面部37a〜37h、第1〜第3の位置決め凹部36a〜36c、被押圧部38及び回転軸Axに重ならないように形成される。
詳しくは、ウエルドラインWL1は、Y方向に直線状に延び、接着面部37eから外れるようにX方向における中央よりも右側に位置する。ウエルドラインWL2は、X方向に直線状に延び、回転軸Ax、第1の位置決め凹部36a及び接着面部37eから外れるようにY方向における中央よりも上側に位置する。
ウエルドラインWL1,WL2の位置は、例えば、金型内に樹脂を射出する4つのゲートの位置により調整される。なお、本例では、各ゲートから射出される樹脂の射出速度及び射出開始タイミングは同一である。凹面鏡ホルダ35に対するゲートの位置は、凹面鏡ホルダ35に形成されるゲート跡G1〜G4により視認される。ゲート跡G1〜G4は、凹面鏡ホルダ35の表面35fに凸状に形成される。4つのゲート跡G1〜G4は、X方向に長い仮想的な長方形の頂点に位置する。ゲート跡G1は凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける右上に位置し、ゲート跡G2は凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける右下に位置する。ゲート跡G3は凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける左上に位置し、ゲート跡G4は凹面鏡ホルダ35の表面35fにおける左下に位置する。X方向に並ぶ一対のゲート跡G1,G3は、この一対のゲート跡G1,G3間の略中心に形成されるウエルドラインWL1を本体部34のX方向の中心線Cから外すように配置される。また、X方向に並ぶ一対のゲート跡G2,G4は、この一対のゲート跡G2,G4間の略中心に形成されるウエルドラインWL1を本体部34のX方向の中心線Cから外すように配置される。また、Y方向に並ぶ一対のゲート跡G1,G2は、この一対のゲート跡G1,G2間の略中心に形成されるウエルドラインWL2を回転軸Axから外すように配置される。Y方向に並ぶ一対のゲート跡G3,G4は、この一対のゲート跡G3,G4間の略中心に形成されるウエルドラインWL2を回転軸Axから外すように配置される。ゲート跡G1〜G4が図9の破線の円にて示す位置から右上方向にずらされることにより、ウエルドラインWL1は中心線Cから右方向にずらされて、ウエルドラインWL2は回転軸Axから上方向にずらされる。
図7に示すように、被付勢部33は、回転軸Axに直交する方向に延びる長方形板状をなし、本体部34の左側面であって、Y方向の中央に位置する。図8に示すように、被付勢部33には、後述する回転軸部39aよりも上方に位置し、被付勢部33の厚さ方向(X方向)に貫通する係止孔33aが形成されている。
図7に示すように、一対の回転軸部39a,39bは、本体部34の両側から回転軸Axに沿って延びる円柱状をなす。回転軸部39aは、本体部34の左側側面、正確には被付勢部33の左面に設けられる。回転軸部39bは、本体部34の右側側面に設けられる。
被押圧部38は、本体部34から回転軸Axに直交する方向に延びる長方形板状をなす。被押圧部38は、その厚さ方向がZ方向に一致する向きをなし、本体部34の下側側面であって、X方向の中央に位置する。
図7及び図8に示すように、トーションスプリング45は、金属線が巻かれて形成される。トーションスプリング45は、コイル部45aと、コイル部45aの一端から延びる付勢部45bと、コイル部45aの他端から延びる係止部45cと、を備える。
コイル部45a内には、回転軸部39aが挿通される。コイル部45aは、回転軸Axに沿う直線方向及び回転軸Axを中心した回転方向に弾性変形する。コイル部45aは、この直線方向に弾性変形することにより、凹面鏡ホルダ35を後述する軸ホルダ38bに向けて弾性的に押す。これにより、凹面鏡ホルダ35における回転軸Axに沿う直線方向の位置が決まる。
トーションスプリング45の係止部45cは、後述する軸ホルダ38a(図3参照)に係止することにより、回転軸Axを中心にねじれるようにコイル部45aを弾性変形させる。
付勢部45bは、コイル部45aから回転軸Axに直交する方向に直線的に延びる。付勢部45bの先端部は、回転軸Axに沿う方向に直角に曲げられ、被付勢部33の係止孔33a内に挿入されている。トーションスプリング45は、付勢部45bを介して凹面鏡ホルダ35を図7に矢印で示す付勢回転方向Rに向けて付勢する。
図3及び図7に示すように、軸ホルダ38aは、回転軸部39a及びトーションスプリング45を収容しつつ、回転軸部39aを回転可能に支持する。軸ホルダ38bは、回転軸部39bを収容しつつ、回転軸部39bを回転可能に支持する。軸ホルダ38a,38bは筐体60に固定される。
図5に示すように、ミラー駆動ユニット40は、モータ41と、変換機構42と、を備える。
モータ41は、筐体60内に固定されるとともに、制御部70の制御のもと駆動する。変換機構42は、モータ41の回転運動を直線運動に変換する機構である。詳しくは、変換機構42は、外周にねじが切られたねじ軸42aと、ねじ軸42aの外周に一部が螺合された可動部42bとを備える。可動部42bは、モータ41の駆動に伴いねじ軸42aが軸回転することで、ねじ軸42aに沿って移動する。また、可動部42bは、ミラーユニット30の被押圧部38をその厚さ方向から保持する保持凹部42cを備える。保持凹部42cは、その内部において裏側に位置する接触面42c1を備える。保持凹部42cの接触面42c1には、トーションスプリング45により凹面鏡ホルダ35が付勢回転方向Rに付勢されることにより被押圧部38が接触する。
(ミラーユニットの変位)
図8に示すように、トーションスプリング45は、付勢部45bを介して、付勢部45bが係止孔33aに係止する位置である係止位置Fpに付勢回転方向Rへの力を加える。これにより、凹面鏡ホルダ35は、係止位置Fpよりも上方に形成される変位発生領域35aにおいて変形する。凹面鏡ホルダ35の変位量は、係止位置Fpから上方に離れるにつれて大きくなる。凹面鏡ホルダ35は、変位発生領域35aにおいては、凹面鏡31に接触しない。このため、凹面鏡ホルダ35の変位により凹面鏡31が歪むことが抑制される。
凹面鏡ホルダ35においてウエルドラインWL1,WL2の部位における剛性は、ウエルドラインWL1,WL2以外の部位に比べて低下する。このため、凹面鏡ホルダ35はウエルドラインWL1,WL2に沿って撓み易い。ここで、上述のように、ウエルドラインWL1,WL2は、接着面部37a〜37h及び第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cに重ならないように形成される。このため、ウエルドラインWL1,WL2に沿う撓みが接着面部37a〜37h及び第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cを介して凹面鏡31に伝わることが抑制される。また、上述のように、ウエルドラインWL2は回転軸Axに重ならないように形成される。このため、凹面鏡ホルダ35における回転軸Axに沿う部位の形状精度を高めることができ、ミラーユニット30を円滑に回転させることができる。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)表示部10からの表示光Lを投射部材の一例であるフロントガラス201に反射させるミラーユニット30は、表示光Lを反射する鏡面31aを含む凹面鏡31と、凹面鏡31を保持し、樹脂により形成される凹面鏡ホルダ35と、を備える。凹面鏡ホルダ35は、凹面鏡31に接触する接触部の一例である位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hと、位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hから外れた位置に形成されるウエルドラインWL1,WL2と、を備える。
この構成によれば、凹面鏡ホルダ35においてウエルドラインWL1,WL2の部位における剛性は、ウエルドラインWL1,WL2以外の部位に比べて低下する。このため、凹面鏡ホルダ35はウエルドラインWL1,WL2に沿って撓み易い。ここで、ウエルドラインWL1,WL2は、接着面部37a〜37h及び第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cに重ならないように形成される。このため、ウエルドラインWL1,WL2に沿う撓みが接着面部37a〜37h及び第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cを介して凹面鏡31に伝わることが抑制され、これにより、鏡面31aの歪みを抑制することができる。従って、虚像Vの表示品位の低下を抑制することができる。なお、ミラーユニット30は像を拡大させる機能も有するため、鏡面31aの僅かな歪みであっても虚像Vへ与える影響は大きい。このため、鏡面31aの歪みを抑制することは特に有益である。
(2)凹面鏡ホルダ35は、凹面鏡31の裏面31bに沿う本体部34と、本体部34の両側から回転軸Axに沿って延びる一対の回転軸部39a,39bと、を備える。ウエルドラインWL1,WL2は、回転軸Axから外れた位置に形成される。
この構成によれば、凹面鏡ホルダ35における回転軸Axに沿う部位の形状精度を高めることができる。このため、ミラーユニット30をより精度高く回転軸Axを中心に回転させることができる。
(3)凹面鏡ホルダ35は、本体部34から回転軸Axに交わる方向に延び、ミラー駆動ユニット40から外力を受けることにより凹面鏡ホルダ35を回転軸Axを中心に回転させる被押圧部38を備える。ウエルドラインWL1,WL2は、被押圧部38から外れた位置に形成される。
この構成によれば、凹面鏡ホルダ35の被押圧部38がミラー駆動ユニット40からの外力により撓むこと、ひいては、その撓みが接着面部37a〜37h又は第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cを介して凹面鏡31に伝わることが抑制され、これにより、鏡面31aの歪みを抑制することができる。従って、虚像Vの表示品位の低下を抑制することができる。
(4)ヘッドアップディスプレイ装置100は、ミラーユニット30と、表示部10と、を備える。
この構成によれば、ミラーユニット30の歪みを抑制することにより、虚像Vの表示品位の低下を抑制することができる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態においては、ウエルドラインWL1,WL2は、位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hから外れた位置に形成されていた。しかし、これに限らず、ウエルドラインWL1,WL2は、位置決め凹部36a〜36c及び接着面部37a〜37hの何れか一方から外れた位置に形成されればよく、何れか他方と重なる位置に形成されてもよい。
上記実施形態においては、金型におけるゲート、すなわちゲート跡の数は4つであり、ウエルドラインWL1,WL2は2つであったが、ゲート跡の数及びウエルドラインの数はこれに限定されない。例えば、ゲート跡の数が2つの場合、ウエルドラインの数は1つとなる。また、例えば、ゲート跡の数が6つの場合、ウエルドラインは3つとなる。
上記実施形態においては、ゲート跡G1〜G4は凹面鏡ホルダ35の表面35fに形成されていたが、これに限らず、凹面鏡ホルダ35の裏面又は側面に形成されてもよい。
上記実施形態においては、ウエルドラインWL1,WL2の位置は4つのゲート跡G1〜G4に対応するゲートの位置により調整されていた。しかし、これに限らず、ウエルドラインWL1,WL2の位置は、各ゲートを介して金型内に射出する樹脂の射出速度及び射出開始タイミングの少なくとも何れかを通じて調整してもよい。例えば、ゲート跡G2,G4に対応するゲートの射出速度をゲート跡G1,G3に対応するゲートの射出速度よりも高めるにつれて、ウエルドラインWL2は回転軸Axから上方向にずらされる。例えば、ゲート跡G3,G4に対応するゲートの射出速度をゲート跡G1,G2に対応するゲートの射出速度よりも高めるにつれて、ウエルドラインWL1は中心線Cから右方向にずらされる。また、ゲート跡G2,G4の射出タイミングをゲート跡G1,G3の射出開始タイミングよりも早めるにつれて、ウエルドラインWL2は回転軸Axから上方向にずらされる。例えば、ゲート跡G3,G4の射出開始タイミングをゲート跡G1,G2の射出タイミングよりも早めるにつれて、ウエルドラインWL1は中心線Cから右方向にずらされる。
また、ウエルドラインWL1,WL2の位置は、上記実施形態に限らない。例えば、ウエルドラインWL1は接着面部37eよりも左側に位置してもよいし、ウエルドラインWL2は回転軸Axよりも下方に位置してもよい。
上記実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置100の構成は適宜変更可能である。例えば、折り返しミラー部材20を省略して、表示部10からの表示光Lを直接にミラーユニット30に照射してもよい。
また、凹面鏡ホルダ35の第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cの位置は適宜入れ替えてもよい。さらに、位置決め凹部36a〜36c及び位置決め凸部32a〜32cの数を増やしてもよいし、数を減らしてもよい。
上記実施形態では、凹面鏡ホルダ35には第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cが形成され、凹面鏡31には第1〜第3の位置決め凸部32a〜32cが形成されていた。しかし、反対に、凹面鏡ホルダ35に第1〜第3の位置決め凸部が形成され、凹面鏡31に第1〜第3の位置決め凹部が形成されてもよい。
凹面鏡ホルダ35の第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cの形状を適宜変更してもよい。例えば、全ての位置決め凹部を、第1の位置決め凹部36aと同様の形状としてもよい。
また、第1の位置決め凹部36aは円錐状で形成されていたが、円柱状で形成されてもよい。また、第2の位置決め凹部36bもV字状でなく、例えばU字状、凹字状に形成されてもよい。
上記実施形態では、第1〜第3の位置決め凸部32a〜32cは先端が球状の円柱状に形成されていたが、これに限定されず、例えば、円柱状又は半球状に形成されてもよい。
上記実施形態では、凹面鏡ホルダ35には、接着面部37a〜37eが設けられていたが、接着面部の数及び配置態様はこれに限定されず、適宜変更可能である。また、接着面部37a〜37eのうち少なくとも何れかを省略してもよい。さらに、変位発生領域35aに接着面部37a〜37e又は第1〜第3の位置決め凹部36a〜36cが設けられていてもよい。
上記実施形態では、接着剤46として、例えば、熱可逆性樹脂成分の固形接着剤が採用されていたが、接着剤として両面粘着テープを採用してもよい。
上記実施形態では、ヘッドアップディスプレイ装置100は車両200に搭載されていたが、車両200以外の飛行機、船等の乗り物に搭載されてもよい。また、投射部材はフロントガラスに限られず、専用のコンバイナであってもよい。
上記実施形態では、変位発生領域35aは、凹面鏡ホルダ35の表面35fの左上方に、X方向に長い長方形をなしていたが、変位発生領域35aの形状は適宜変更可能である。例えば、図7の一点鎖線で示すように、変位発生領域35Aは三角形をなしていていてもよい。詳しくは、変位発生領域35Aは、X方向が高さ方向となる直角三角形をなし、左側に底辺が位置し、右側に頂点が位置する。そして、変位発生領域35Aは、その直角をなす第1及び第2の辺のうち第1の辺が本体部34の上縁に沿い、第2の辺が本体部34の左縁に沿う向きに設定される。この場合、変位発生領域35A外であって、かつ変位発生領域35a内にも接着面部を設けてもよい。
1 視認者
10 表示部
20 折り返しミラー部材
30 ミラーユニット
31 凹面鏡
31a 鏡面
31b 裏面
32a 第1の位置決め凸部
32b 第2の位置決め凸部
32c 第3の位置決め凸部
33 被付勢部
33a 係止孔
34 本体部
34a〜34i リブ
35 凹面鏡ホルダ
35a 変位発生領域
35f 表面
36a 第1の位置決め凹部
36b 第2の位置決め凹部
36c 第3の位置決め凹部
36c1 底面
36c2 側面
37a〜37h 接着面部
37j 凹凸溝部
37a〜37e 第1〜第5の接着面部
38 被押圧部
38a,38b 軸ホルダ
39a,39b 回転軸部
40 ミラー駆動ユニット
41 モータ
42 変換機構
42a ねじ軸
42b 可動部
42c 保持凹部
42c1 接触面
45 トーションスプリング
45a コイル部
45b 付勢部
45c 係止部
60 筐体
70 制御部
100 ヘッドアップディスプレイ装置
200 車両
201 フロントガラス
WL1,WL2 ウエルドライン

Claims (4)

  1. 表示部からの表示光を投射部材に反射させるミラーユニットであって、
    前記表示光を反射する鏡面を含む凹面鏡と、
    前記凹面鏡を保持し、樹脂により形成される凹面鏡ホルダと、を備え、
    前記凹面鏡ホルダは、
    前記凹面鏡に接触する接触部と、
    前記接触部から外れた位置に形成されるウエルドラインと、を備える、
    ミラーユニット。
  2. 前記凹面鏡ホルダは、
    前記凹面鏡の裏面に沿う本体部と、
    前記本体部の両側から回転軸に沿って延びる一対の回転軸部と、を備え、
    前記ウエルドラインは、前記回転軸から外れた位置に形成される、
    請求項1に記載のミラーユニット。
  3. 前記凹面鏡ホルダは、
    前記本体部から前記回転軸に交わる方向に延び、外力を受けることにより前記凹面鏡ホルダを前記回転軸を中心に回転させる被押圧部を備え、
    前記ウエルドラインは、前記被押圧部から外れた位置に形成される、
    請求項2に記載のミラーユニット。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のミラーユニットと、前記表示部と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置。
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