JP2019139106A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスが容易な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、シートが搬送されるシート搬送路と、シート搬送路を通過するシートに接触する所定部材(12)に電圧を印加する電圧印加手段と、電圧印加手段によって所定部材に供給された電流を検知する電流検知手段とを備える。また、画像形成装置は、交換すべき部材を特定可能な情報を報知する報知動作を実行可能である。シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生した際の電流検知手段の検知結果に基づいて、報知動作を実行する際の報知内容を変更する。【選択図】図4

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置において、装置内部のシート搬送路にシートが詰まること等の理由により、シート搬送の遅延(以下、ジャムと記載する)が発生する場合がある。装置内部におけるシートの位置は、通常、フォトインタラプタのような検知ユニットを用いて監視されており、検知ユニットへの到達タイミングが許容限度を超えて遅延した場合にジャムが発生したと判断される。
ジャムが発生した場合、ユーザが装置内部に滞留しているシートを取り除くことで、画像形成装置は画像形成を再開可能となる。しかし、ジャムが頻発する場合には、ジャムの原因となるユニットを特定し、このユニットを交換する必要が生じる。特許文献1には、ジャムの発生を検知した箇所の履歴情報からジャムの原因ユニットを推測し、ジャムの発生を通知する際に、原因となった箇所の情報も合わせて画面上に表示することが記載されている。
特開2013−82164号公報
しかしながら、上記文献に記載された方法は、シートを検知する検知ユニットの存在を前提としており、検知ユニット同士の間にジャムの原因となり得る複数のユニットが存在する場合には、原因となったユニットを特定することは困難であった。例えば、電子写真方式の画像形成装置において、レジストレーション部から定着ユニットに至る区間には画像品質への影響を避けるために検知ユニットを配置しない場合が多く、このような区間においてジャムの原因ユニットを特定することが難しかった。ジャムの原因ユニットが十分に特定されていない状態でメンテナンスを行おうとすると、ジャムの真の原因とは無関係のユニットが交換される等、メンテナンスコストの増大につながることがある。
そこで、本発明は、メンテナンスが容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートが搬送されるシート搬送路と、前記シート搬送路を通過するシートに接触する所定部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段によって前記所定部材に供給された電流を検知する電流検知手段と、前記シート搬送路においてシートに作用する複数の部材の中で交換すべき部材を特定可能な情報を報知する報知動作を実行可能な制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生した際の前記電流検知手段の検知結果に基づいて、前記報知動作を実行する際の報知内容を変更する、ことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置のメンテナンス性を向上することができる。
本開示に係る画像形成装置の概略図。 転写電圧を印加するための構成を示す模式図。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 シート搬送路における各ローラの配置(a)と、シートの停止位置により生じる電流値の違いを説明するためのグラフ(b)。 ジャムの原因ユニットを特定するための処理内容を表すフローチャート。 メンテナンス作業を行う際の処理内容を表すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。画像形成装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。記録媒体として用いられるシートには、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布が含まれる。
本実施形態に係る画像形成装置1は、図1に示すように、装置本体1Aの内部に、4つの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを含む中間転写タンデム方式の画像形成部10を備えたレーザービームプリンタである。画像形成装置1は、原稿から読取った画像情報や、外部機器から入力された画像情報に基づいて、シートSに画像を形成する。
上記画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、感光体である感光ドラム20Y,20M,20C,20Kをそれぞれ備えた電子写真方式のユニットである。各画像形成ユニットの構成は、収容しているトナーの色が異なる以外は基本的に同様であるため、イエローの画像形成ユニット10Yを例にして画像形成プロセスを説明する。
画像形成プロセスが開始すると、画像形成ユニット10Yの感光ドラム20Yが回転駆動される。感光ドラム20Yは、帯電装置14Yによって表面を一様に帯電させられ、露光装置4からレーザ光を照射されることにより、表面に静電潜像を形成される。そして、現像装置から供給されたトナーによって静電潜像が可視化(現像)されてトナー像が形成される。
同様にして、画像形成ユニット10M,10C,10Kにおいても、感光ドラム20M,20C,20Kの表面に各色のトナー像が形成される。これらのトナー像は、一次転写ローラ7Y,7M,7C,7Kにより、中間転写体である中間転写ベルト6に互いに重なり合うようにして一次転写される。中間転写ベルト6に転写されずに感光ドラム20Y〜20Kに残留した転写残トナー等の付着物は、各画像形成ユニット10Y〜10Kに設けられたクリーニング装置によって回収される。
中間転写ベルト6は、駆動ローラを兼ねる二次転写内ローラ8と、従動ローラ9と、上記一次転写ローラ7Y〜7Kとに巻き回されている。二次転写内ローラ8に対向する位置には転写部材である二次転写ローラ12が配置され、二次転写ローラ12と二次転写内ローラ8との間のニップ部として二次転写部T2が形成されている。中間転写ベルト6に担持されたトナー像は、二次転写ローラ12に対してバイアス電圧(転写電圧)が印加されることにより、二次転写部T2においてシートSに二次転写される。
このような画像形成プロセスに並行して、シート給送部20は画像形成部10へ向けてシートSを給送する給送動作を実行する。シート給送部20は、シート積載部としてのカセット24と、シートSをレジストレーションローラ対2に向けて給送する給送ユニットとを含む。給送ユニットは、カセット24からシートSを送り出すピックアップローラ21と、ピックアップローラ21からシートSを受け取って搬送するフィードローラ22とを備える。また、給送ユニットは、フィードローラ22によって搬送されるシートSを他のシートから分離するリタードローラ23を備える。なお、図示した構成以外にも、エア給送方式や分離パッド方式等のシート給送手段を用いてもよい。また、シート積載部の他の例である手差しトレイ15にセットされたシートは、給送ローラ16によりレジストレーションローラ対2に送り込まれる。
レジストレーションローラ対2は、シートSの斜行補正を行うと共に、画像形成部10における画像形成プロセスの進行に合わせて二次転写ローラ12へ向けてシートSを搬送する。そして、二次転写部T2において、中間転写ベルト6に担持されたトナー像がシートSに二次転写される。中間転写ベルト6に残留した転写残トナー等の付着物は、ベルトクリーニング装置11によって除去される。
二次転写部T2において未定着のトナー像を転写されたシートSは、定着ユニット13へと受け渡される。定着ユニット13は、シートに画像を定着させる定着装置の一例であり、本実施形態では熱定着方式を採用している。即ち、定着ユニット13は、シートSを挟持して搬送する回転体対として、定着ローラ13a及び対向ローラ13bを有し、シートSを搬送しながらトナー像に熱及び圧力を加える。これによりトナーが溶融及び固着して、シートSに画像が定着する。
定着ユニット13を通過したシートSは、反転排出部50に受け渡される。シートSを排出する場合、フラップ17によって排出ローラ対26にシートが案内され、排出ローラ対26によってシートSが排出トレイ25に排出される。両面印刷を行う場合、第1面に画像が形成されたシートSはフラップ17によって反転ローラ対28に案内される。反転ローラ対28は、シートSの後端、つまりシート搬送方向の上流端が定着ローラ対のニップ部(定着ニップ)を抜けた後にシートSの搬送方向を反転させるスイッチバック動作により、シートSを両面搬送路18に送り込む。両面搬送路18を通して、シートSは表裏が反転した状態でレジストレーションローラ対2に向けて搬送される。その後、画像形成部10によってシートSの第2面に画像が形成され、排出ローラ対26によってシートSが排出トレイ25に排出される。
以上の画像形成部10は画像形成手段の一例であり、感光体に形成されたトナー像をシートに対して直接転写する直接転写方式の電子写真ユニットを用いてもよい。その場合、感光体が像担持体に相当し、感光体に対向する転写ローラ等の部材が転写部材に相当する。
次に、シート搬送路におけるシート搬送の遅延を検知するための構成について説明する。図1に示すように、画像形成装置1の主搬送路29には、シートSを検知する検知手段としてレジセンサ31及び定着センサ32が配置されている。ただし、主搬送路29は、画像形成手段が配置されるシート搬送路である。レジセンサ31は、主搬送路29におけるシート搬送方向においてレジストレーションローラ対2の下流側の近傍に配置されている。定着センサ32は、同シート搬送方向において定着ニップの下流側の近傍に配置されている。各センサ31,32としては、主搬送路29に突出するフラグがシートSに当接して揺動したことを検出するフォトインタラプタを用いることができる。レジセンサ31は上流側検知ユニットに相当し、定着センサ32は下流側検知ユニットに相当する。
画像形成装置1は、給送ユニットによる給送動作の開始から所定時間内にレジセンサ31がシートSの先端(シート搬送方向の下流端)を検知しない場合に、レジ部遅延ジャムが発生したと判断し、画像形成プロセス及びシート搬送プロセスを停止する。また、レジセンサ31がシートSの先端を検知してから所定時間内に定着センサ32がシートSの先端を検知しない場合に、定着遅延ジャムが発生したと判断し、画像形成プロセス及びシート搬送プロセスを停止する。
レジ部遅延ジャムは、シートSをレジストレーションローラ対2に搬送する過程でシートSが遅延したことを表すエラーである。定着遅延ジャムはシートSをレジストレーションローラ対2から定着ユニット13に搬送する過程でシートSが遅延したことを表すエラーである。なお、給送動作におけるシートSの搬送速度及び主搬送路29におけるシートSの搬送速度(プロセス速度)は、シートSの種類、つまり材質や坪量等による分類に応じて予め設定されている。上記所定時間は、これら所定の搬送速度で搬送が行われた場合のセンサ31,32への到達タイミングに対する、許容できる遅延の限度を定めている。
ところで、同一箇所でジャムが頻発する場合、ジャムを引き起こしているユニットを特定して、交換等のメンテナンスを行う必要がある。例えば、本実施形態においてレジ部遅延ジャムが頻発する場合は給送ユニットの性能低下が疑われるため、給送ユニットを構成するピックアップローラ21又はフィードローラ22の交換を行うことが考えられる。
しかしながら、主搬送路29のレジストレーションローラ対2から定着ユニット13の区間については、従来、ジャムが発生した箇所を正確に特定することが難しかった。これは、出力画像の品質を安定させるため、シートを検知するセンサ類を主搬送路29に配置しないように設計されるためである。ジャムの原因ユニットが十分に特定できていない状態でメンテナンス作業が行われる場合、ジャムの発生とは無関係なユニットが交換されることで、メンテナンスコストの増大やダウンタイムの長期化につながる虞があった。
そこで、本実施形態では、主搬送路29におけるシートSの遅延を検知した場合に、二次転写ローラ12に対して電圧を印加し、二次転写部T2に流れる電流を検知する。これにより滞留しているシートの位置を把握し、ジャムの原因ユニットが特定可能となるように構成されている。
まず、二次転写ローラ12(以下、単に「転写ローラ」とする)の電源構成について説明する。図2に示すように、転写ローラ12は転写高圧基板19に電気的に接続され、転写高圧基板19から転写電圧及び定着遅延ジャム発生時の電圧を印加される。また、二次転写部T2の下流側の近傍には除電針33が配置されている。除電針33は、接地電位に接続される金属フレームに取り付ける等の方法で接地され、二次転写部T2を通過したシートに接触することでシートの帯電量を低減する作用を有する。除電針33は除電部材の一例であり、例えば接地電位に接続された金属ローラを用いてもよい。
図3に示すように、転写高圧基板19には、電圧制御部19aと、電圧生成回路19bと、電流検知回路19cとが設けられている。電圧印加手段としての電圧生成回路19bは、転写ローラ12に印加する電圧を生成して転写ローラ12に出力する。電圧制御部19aは、CPU回路部40からの制御信号に基づいて、電圧生成回路19bの出力を制御する。電流検知手段としての電流検知回路19cは、電圧生成回路19bの出力電圧によって転写ローラ12に供給された電流を検知する。電流検知回路19cが検知した電流値は、後述の制御においてシート位置を特定するために用いられる。
CPU回路部40は、画像形成装置1の動作を制御する制御手段として設けられ、中央処理装置(CPU)41及びメモリ42を備えている。メモリ42は、読取専用メモリ(ROM)及びハードディスクドライブ(HDD)等の不揮発性の記憶装置とランダムアクセスメモリ(RAM)等の揮発性の記憶装置とを含む。CPU41は、メモリ42に格納されたプログラム及び設定情報を読み出し、メモリ42を作業領域としてプログラムを実行可能である。
画像形成装置1は、ユーザ又はメンテナンス作業者に対して情報を表示する表示手段として表示操作部45を備えている。表示操作部45は、画像により情報を表示する液晶ディスプレイ(表示装置)と、情報の入力操作が可能な物理キーまたはタッチパネル(入力装置)とを備える。表示操作部45は、CPU回路部40からの指示に基づいて情報を表示すると共に、入力操作の内容をCPU回路部40に伝送する。また、CPU回路部40は、通信手段としての外部インターフェース(I/F)46を介してLAN又はWAN等のネットワークに接続され、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器と双方向に通信可能である。なお、上述のレジセンサ31及び定着センサ32はCPU回路部40に接続され、シートの検知結果をCPU回路部40に伝達する。
図4を用いて、転写ローラ12に流れる電流の検知結果を用いてシートの位置を特定する方法について説明する。図4(a)は、主搬送路29に配置された各ローラとレジセンサ31及び定着センサ32との位置関係を表す模式図であり、滞留しているシートの位置(シートの停止位置)が異なる3つのケースA,B,Cを例示している。図4(b)は、定着遅延ジャムの発生時に印加される電圧と、この電圧が印加された際のケースA〜Cにおける電流との関係を示すグラフである。
ケースAは、シートSの先端がレジセンサ31より下流かつ転写ローラ12より上流にある場合、つまり図示した範囲でレジストレーションローラ対2のニップ部(レジニップ)N1にのみ挟持されている状態である。ケースBは、シートSの先端が除電針33より下流かつ定着ニップN2より上流にある場合、つまりケースAに加えて二次転写部T2及び除電針33にシートSが接触している状態である。ケースCは、シートSの先端が定着ニップN2より下流かつ定着センサ32より上流にある場合、つまりケースBに加えてさらに定着ローラ対にシートSが接触している状態である。
ケースA〜Cのそれぞれにおいて一定の電圧を転写ローラ12に印加した場合、図4(b)に示すように、二次転写部T2に流れる電流はシートの停止位置に応じて変化する。ケースAでは二次転写部T2にシートSが介在していないため、主に転写ローラ12及び二次転写内ローラ8の抵抗値によって電流の大きさが決まる。ケースBでは、基本的には絶縁体であるシートSが二次転写部T2に介在するため、ケースAに比べて検知される電流値は小さくなる。ケースCでは、さらにシートSが定着ニップN2に挟持されているため、転写高圧基板19から転写ローラ12に供給された電荷の一部がシートSの表面又は内部を伝って定着ローラ対に移動し、二次転写部T2に流れる電流が小さくなる。つまり、ケースBに比べて二次転写部T2におけるシートSの見かけ上の抵抗値が大きい状態となり、検知される電流値は小さくなる。
このように、転写ローラ12に一定の電圧を印加した際に二次転写部T2に流れる電流の大きさから、滞留しているシートの位置を判別することが可能となる。
なお、シートの位置を判別する際は、図4(b)に示すように転写電圧と同じ大きさの電圧を印加してもよいが、転写電圧とは異なる電圧値に設定してもよく、例えば、電流値の差を大きくするために転写電圧より高い電圧を用いてもよい。また、シートの材質及び厚さにより体積抵抗率や表面抵抗率が変化することから、電流値の大小関係が図示したものと異なる場合も考えられる。従って、シートの位置を判別するための電流値の閾値等の判定基準は、シートの材質及び厚さ等に応じた異なる設定を用いることが可能である。
また、ここでは除電針33が二次転写部T2の近傍に配置されるものとして、シートSの先端位置を3つの範囲に分類している。しかしながら、シートSが除電針33に接触しているか否かによっても電流値は変化するため、ケースA〜Cに加えて、シートSの先端が二次転写部T2と除電針33の間に位置するケースを判別する構成としてもよい。
以下、このような判別方法を用いて、シート搬送路においてシートに作用する複数の部材の中からジャムの原因ユニットを特定し、特定されたユニットの交換を促す方法について説明する。
図5は、CPU41がジャムの原因ユニットを特定するために実行する処理の内容を表すフローチャートである。シートに対する画像形成を開始した後、レジセンサ31がシートの先端を検知してから所定時間内に定着センサ32がシートの先端を検知しなかった場合に、定着遅延ジャムが発生したと判断される(S101のYES)。定着遅延ジャムが発生した場合、画像形成プロセス及びシート搬送プロセスが中断され、画像形成装置本体の動作が停止させられる(S102)。
画像形成装置本体の停止を確認すると、CPU41は転写高圧基板19に対し、転写電圧を転写ローラ12に印加させる(S103)。そして、電流検知回路19cにより検知された電流値を取得し(S104)、電流値に基づいて滞留しているシートの停止位置を判定する(S105)。さらに、シートの停止位置からジャムの原因であることが推測されるユニットを特定し(S106)、特定されたユニットの情報を、交換対象のユニットとして不揮発性のメモリ42に記憶させ(S107)、処理を終了する。
例えば、ケースAの状態が多発した場合、CPU41はレジストレーションローラ対2の表面が摩耗し、シートの搬送力が低下していると判断して、レジストレーションローラ対2を交換対象のユニットとしてメモリ42に記憶させる。ケースBの状態が多発した場合、CPU41は中間転写ベルト6や二次転写ローラ12の表面が摩耗していると判断して、これらの部材を交換対象のユニットとしてメモリ42に記憶させる。なお、本実施例の構成においては、中間転写ベルト6、二次転写内ローラ8、従動ローラ9、一次転写ローラ7Y〜7Kがフレームに取り付けられ、転写ユニットとして一体的に装置本体1Aから取り出せるようになっている。二次転写ローラ12は別途、装置本体1Aから取り出せるようになっている。ケースCの状態が多発した場合、CPU41は定着ローラ13aや対向ローラ13bの表面が摩耗していると判断して、定着ユニット13を交換対象のユニットとしてメモリ42に記憶させる。
図6は、画像形成装置1のメンテナンス作業を行う際にCPU41が実行する処理の内容を表すフローチャートである。メンテナンスを行う作業者が、画像形成装置1が設置されたユーザを訪問し、表示操作部45を操作してメンテナンスモードを呼び出した際に以下の処理が実行される。メンテナンスモードとは、一般のユーザが把握する必要のない画像形成装置の内部情報を表示したり、通常の画像形成動作とは異なる動作(例えばクリーニング動作)を実行したりすることで、メンテナンス作業を助けるための動作モードである。
メンテナンスモードの呼び出し操作を検知すると、CPU41は表示操作部45の表示内容をメンテナンスモードに対応するものに切り替え(S201)、作業者が交換すべきユニットの指示を求めているか確認する(S202)。作業者がこの指示を要求した場合、不揮発性のメモリ42に交換対象のユニットが記憶されているか確認し、記憶されている場合には当該ユニットを表す情報を表示操作部45の画面に表示させる。交換対象のユニットを表す情報の表示方法としては、画像により該当するユニットを強調表示したり、該当するユニットの名称を表示したりすることが可能である。これにより、定着遅延ジャムが発生した際のシートの停止位置に応じて、適切なユニットの交換が促される。
表示操作部45の指示に基づいて作業者がユニットの交換を行ったことを確認すると(S205のYES)、CPU41は表示操作部45から交換対象ユニットの表示をクリアする(S206)。また、CPU41は不揮発性のメモリ42に記憶されている交換対象のユニットの情報を消去して、処理を終了する。
このように本実施形態では、シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生した際の電流検知回路19cの検知結果に基づいて、報知動作(S204)を実行する際の報知内容が変更される。これにより、レジセンサ31及び定着センサ32等の検知ユニットが配置されていない区間においてジャムが発生した場合であっても、ジャムの原因と推測されるユニットを特定し、適切なユニットの交換を促すことができる。従って、ジャムの真の原因とは無関係なユニットが交換されることを防いで、メンテナンス性を向上させることができる。
(変形例)
なお、上記実施形態では、定着遅延ジャムが発生した際に特定された交換すべきユニットの情報がメモリ42に格納され、その後、メンテナンスモードが呼び出された際に表示操作部45を介して作業者に提示されるものとして説明した。しかしながら、例えば、定着遅延ジャムが発生した際に、表示操作部45にジャムの発生を報知する画面を表示させると共に、当該画面上にジャムの発生原因として特定されたユニットを表す情報を表示させてもよい。また、定着遅延ジャムが発生した際に、予めメモリ42に登録されているアドレスを参照して、電子メール等の通信方法を用いて、画像形成装置1の管理責任者やサービスセンターに向けて交換すべきユニットの情報を送信するようにしてもよい。
また、本実施形態では、シート搬送路に配置された二次転写ローラ12と、転写用の電源構成である転写高圧基板19とを用いてシートの停止位置を把握しているが、シート搬送路に配置された他の所定部材を用いてもよい。例えば、二次転写ローラ12以外のシートを搬送する搬送ローラや、シートに接触する搬送ガイドを電源に接続して電圧を印加し、供給された電流を検知することが考えられる。また、除電針33を電源に接続し、交流電圧を印加することでシートの除電効率を高めることが可能であり、交流電圧を印加した際の電流を検知することによってもシートの停止位置を判定可能である。電流を印加する所定部材は、複数であってもよい。さらに、印加された電圧によって流れる電流を検知する方法として、電圧を印加する所定部材とは異なる部材(例えば上記実施形態における二次転写内ローラ8)に接続された電流検知回路を用いてもよい。
また、本実施形態では定着遅延ジャムが発生した際に、主搬送路29におけるシート搬送を停止させた状態で、シートの停止位置を判定する目的で二次転写ローラ12に電圧を印加しているが、定着遅延ジャムの発生直前の電流値を参照する方法を用いてもよい。即ち、定着遅延ジャムが発生する前の、通常の画像形成動作を行っている期間中の電流検知回路19cの検知履歴をメモリ42に格納しておき、定着遅延ジャムが発生した際にこの履歴を参照する方法である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
6…像担持体(中間転写ベルト)/12…所定部材、転写部材(二次転写ローラ)/13…定着ユニット/19b…電圧印加手段(電圧生成回路)/19c…電流検知手段(電流検知回路)/29…シート搬送路(主搬送路)/31…上流側検知ユニット(レジセンサ)/32…下流側検知ユニット(定着センサ)/33…除電部材(除電針)/40…制御手段(CPU回路部)/42…記憶手段(メモリ)/45…表示手段(表示操作部)/46…通信手段(外部インターフェース)/S204…報知動作

Claims (9)

  1. シートが搬送されるシート搬送路と、
    前記シート搬送路を通過するシートに接触する所定部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段によって前記所定部材に供給された電流を検知する電流検知手段と、
    前記シート搬送路においてシートに作用する複数の部材の中で交換すべき部材を特定可能な情報を報知する報知動作を実行可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生した際の前記電流検知手段の検知結果に基づいて、前記報知動作を実行する際の報知内容を変更する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持して回転する像担持体をさらに備え、
    前記所定部材は、前記像担持体と共にシートを挟持して回転し、前記電圧印加手段から電圧を印加されることで、前記像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写部材である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シート搬送路におけるシート搬送方向において前記転写部材より下流に配置され、前記転写部材によってシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着ユニットをさらに備え、
    前記制御手段は、前記シート搬送路に滞留しているシートの前記シート搬送方向における下流端が、前記転写部材より上流に位置する場合と、前記転写部材及び前記定着ユニットの間に位置する場合と、前記定着ユニットより下流に位置する場合とで、それぞれ前記報知動作において異なる情報を報知する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シート搬送路におけるシート搬送方向において前記転写部材の下流に配置され、シートに接触することでシートの帯電量を低減する除電部材を備え、
    前記制御手段は、前記シート搬送方向においてシートの下流端が前記除電部材より上流
    に位置する場合と、シートの下流端が前記除電部材より下流に位置する場合とで、前記報知動作において異なる情報を報知する、
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記シート搬送路におけるシート搬送方向において前記所定部材より上流の位置でシートを検知する上流側検知ユニットと、
    前記シート搬送路におけるシート搬送方向において前記所定部材より下流の位置でシートを検知する下流側検知ユニットと、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記上流側検知ユニットがシートを検知してから所定時間内に前記下流側検知ユニットがシートを検知しない場合に、前記シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生したと判断する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生したと判断した場合、前記シート搬送路におけるシートの搬送を停止させた後、前記電圧印加手段により前記所定部材に対して電圧を印加させている状態で前記電流検知手段の検知結果を取得する、
    ことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 交換すべき部材を特定可能な情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記シート搬送路におけるシート搬送の遅延が発生した場合、前記電流検知手段の検知結果に基づいて交換すべき部材を特定する処理を実行して、特定された部材を表す情報を前記記憶手段に記憶させ、その後、交換すべき部材の情報を要求された際に、前記記憶手段に記憶されている情報を用いて前記報知動作を実行する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 情報を表示する表示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記報知動作において、交換すべき部材を特定可能な情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 外部機器と通信を行うための通信手段を備え、
    前記制御手段は、前記報知動作において、交換すべき部材を特定可能な情報を、前記通信手段を介して外部機器に送信する、
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。

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