JP2019174738A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送される記録媒体の種類や環境条件が変化した場合でも転写部から定着部に至る記録媒体の面方向の位置を安定化可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、転写部と、定着部と、転写部から定着部に至る記録媒体搬送路と、記録媒体搬送路の転写部材側に配置される少なくとも一部が導電性の搬送ガイドと、距離検知センサーと、ガイド電極電源と、制御部と、を備える。距離検知センサーは、記録媒体搬送路を通過中の記録媒体の搬送ガイドからの距離Dを非接触で検知する。ガイド電極電源は、搬送ガイドに電圧を印加する。制御部は、ガイド電極電源を制御する。制御部は、距離検知センサーにより検知された距離Dが閾値D1以上であるとき、搬送ガイドにトナーと逆極性の電圧を印加するとともに、距離Dが閾値D2(D2<D1)以下であるとき、搬送ガイドにトナーと同極性の電圧を印加する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に関し、転写部において像担持体上のトナー像が転写された用紙等の記録媒体を定着部に略垂直に搬送する画像形成装置に関するものである。
コピー機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式を用いる画像形成装置においては、主に粉末の現像剤(トナー)が使用され、感光体ドラム(像担持体)表面の感光層を帯電装置によって所定の表面電位(トナーの帯電極性と同極性)に帯電させた後、露光装置によって感光体ドラム上に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像を現像装置内のトナーによって可視化し、そのトナー像を感光体ドラムに対向する転写部を通過する用紙(記録媒体)上に転写した後、定着部で定着処理を行うプロセスが一般的である。
また、転写部から定着部に至る用紙搬送路に搬送ガイドを配置し、搬送ガイドに用紙を沿わせて搬送することで用紙の挙動を安定させる構成が知られている。このとき、用紙の搬送経路が水平方向である場合は、用紙の重量が常に搬送路の下方向に作用するため、用紙の搬送状態、特に面方向の位置は比較的安定し易い。
しかし、近年の画像形成装置では転写部から定着部に至る用紙搬送路が垂直方向であるものも知られている。このように用紙が垂直方向に搬送される場合、用紙の重量による安定化効果を利用できないため、搬送経路が水平方向である場合に比べて面方向の位置が安定し難くなる。
転写部から定着部に至る用紙搬送路での用紙の搬送状態を安定化する方法として、例えば特許文献1には、転写部よりも転写材搬送方向下流側の転写材搬送路内に静電吸着部材と除電部材を順次配設するか、あるいは静電吸着部材と除電部材と静電吸着搬送部材を順次配設することにより、用紙の後端跳ねや像担持体からの用紙の分離不良を抑制する画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、転写部と定着部との間に設けられた搬送ガイドの内側に、搬送ガイドのガイド面から用紙までの距離を測定する紙高さセンサーを配置し、紙高さセンサーから送信された検知結果に基づいて定着線速を制御することにより用紙の弛み量を一定の範囲に維持する画像形成装置が開示されている。
また、特許文献3には、中間転写ベルトに転写されたトナー像を転写紙に二次転写するための二次転写ローラーと、転写紙を中間転写ベルトから分離する分離板と、分離板にバイアスを印加する電源回路と、を備えた画像形成装置が開示されている。分離板は、記録媒体搬送方向に対して垂直な方向に沿って2つ以上設けられており、分離板の各々に互いに独立してバイアスを印加することにより記録媒体の斜行を抑制する。
特開平9−127806号公報 特開2009−134085号公報 特開2014−106466号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、搬送される用紙の種類や、環境により用紙の特性等が変化した場合に対応できず、用紙の搬送状態が不安定となるおそれがあった。また、特許文献2の方法では、定着部の線速を画像形成部と独立して制御する必要があり、複数のモーターが必要になるとともに制御経路も複雑化する。さらに特許文献3の方法では、中間転写ベルトから分離された記録媒体の斜行を抑制することはできるものの、記録媒体の面方向の位置を安定化することはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、搬送される記録媒体の種類や環境条件が変化した場合でも転写部から定着部に至る記録媒体の面方向の位置を安定化可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、像担持体と、転写部と、定着部と、記録媒体搬送路と、搬送ガイドと、距離検知センサーと、ガイド電極電源と、制御部と、を備えた画像形成装置である。像担持体は、トナー像を担持する。転写部は、像担持体に当接して記録媒体を挿通させる転写ニップ部を形成する転写部材を有し、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する。定着部は、転写部の上方に配置され、転写部によって転写されたトナー像を記録媒体上に定着する。記録媒体搬送路は、転写部から定着部に搬送される記録媒体が通過する。搬送ガイドは、少なくとも一部が導電性であって記録媒体搬送路の転写部材側に配置される。距離検知センサーは、記録媒体搬送路を通過中の記録媒体の搬送ガイドからの距離Dを非接触で検知する。ガイド電極電源は、搬送ガイドに電圧を印加する。制御部は、ガイド電極電源を制御する。制御部は、距離検知センサーにより検知された距離Dが閾値D1以上であるとき、ガイド電極電源により搬送ガイドにトナーと逆極性の電圧を印加するとともに、距離Dが閾値D2(D2<D1)以下であるとき、ガイド電極電源により搬送ガイドにトナーと同極性の電圧を印加する。
本発明の第1の構成によれば、記録媒体の厚みやサイズ、環境条件等に関係なく、記録媒体と搬送ガイドとの距離を常に一定に維持することができる。従って、記録媒体の面方向の位置を安定化することができ、記録媒体が搬送ガイドに近づきすぎることによる定着時におけるシワの発生を抑制するとともに、記録媒体が搬送ガイドから離れすぎることによる像担持体からの記録媒体の分離性の低下、およびそれに起因する像担持体への記録媒体の巻き付きやジャムの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンター100の全体構成を示す概略断面図 カラープリンター100における用紙搬送路14周辺の部分断面図 図2における搬送ガイド30周辺の部分斜視図 カラープリンター100の制御経路の一例を示すブロック図 搬送ガイド30のガイド板30aに電圧を印加した場合に転写紙Pが移動する原理を模式的に示す図 本実施形態のカラープリンター100において転写紙Pを搬送する際の第1の制御例を示すフローチャート 本実施形態のカラープリンター100において転写紙Pを搬送する際の第2の制御例を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dがそれぞれ配設されており、さらに図1において反時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。中間転写ベルト8は、駆動ローラー10、テンションローラー11、一次転写ローラー6a〜6d、および一次転写ローラー6a〜6dの上流側、下流側に配置された2本のバックアップローラー33(図2参照)に掛け回されている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、トナーコンテナ4a〜4dによりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤ともいう)が所定量充填されている。静電潜像が形成された感光体ドラム1a〜1d上に現像装置3a〜3dによって現像剤中のトナーが供給され、静電的に付着する。これにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等はクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
トナー像が転写される転写紙Pは、カラープリンター100内の下部に配置された用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12およびレジストローラー対13を介して転写紙Pが所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9と中間転写ベルト8のニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送される。トナー像が二次転写された転写紙Pは用紙搬送路14を通過して定着部15へと搬送される。
定着部15に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対15aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、そのまま(或いは分岐部17によって反転搬送路21に振り分けられ、両面に画像が形成された後)排出ローラー対18によって排出トレイ20に排出される。
図2は、カラープリンター100の用紙搬送路14周辺の部分断面図であり、図3は、図2における搬送ガイド30周辺の部分斜視図である。側面カバー23は、カラープリンター100の側面を構成し、カラープリンター100本体の下方に設けられた支点(図示せず)に回動可能に支持されている。側面カバー23の側端縁にはフック24が設けられている。フック24は、カラープリンター100本体の正面側フレーム及び背面側フレームに設けられた係合ピン(図示せず)に係合することにより側面カバー23を閉状態に保持する。側面カバー23の内側面は反転搬送路21の一方の搬送面を構成している。
側面カバー23の内側には搬送ユニット25が配置されている。搬送ユニット25は支軸25aを中心としてカラープリンター100本体に回動可能に支持されており、反転搬送路21と用紙搬送路14の搬送面の一部を構成する。反転搬送路21は、側面カバー23の内側面と搬送ユニット25の外側面との間でカラープリンター100の側面に沿って上下方向に延び、略C字状に湾曲して用紙搬送路14に合流する構造となっている。搬送ユニット25の内側面には、用紙の搬送方向上流側(図3の下側)から順に、レジストローラー対13を構成する片側のローラー13a、二次転写ローラー9が付設されている。
カラープリンター100に対し側面カバー23のみを開方向に回動させることにより、反転搬送路21が広範囲に露出する。また、側面カバー23を搬送ユニット25と共に開方向に回動させることにより、搬送ユニット25がカラープリンター100本体側から離間して用紙搬送路14が広範囲に露出する。一方、側面カバー23を搬送ユニット25と共に閉方向に回動させることにより、搬送ユニット25がカラープリンター100本体側に当接して二次転写ローラー9が中間転写ベルト8を支持する駆動ローラー10に押圧される。
図2および図3に示すように、搬送ユニット25には二次転写ローラー9の下流側の用紙搬送路14において転写ニップ部を通過した用紙をガイドして定着部15に案内する搬送ガイド30が配置されている。搬送ガイド30は、金属板を所定の形状に折り曲げて形成されるガイド板30aと、ガイド板30aの表面から突出するように配置される樹脂製のガイドリブ30bとを有する。
ガイド板30aにはトナーと同極性(正極性)または逆極性(不極性)の電圧を印加するガイド電極電源31が接続されている。ガイド板30aは、ガイド電極電源31を介してグランドに接地(アース)されている。
ガイドリブ30bは、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向(図2の紙面と垂直な方向)に所定の間隔を隔てて複数配置されている。ガイドリブ30bに沿って用紙が搬送されることで、用紙とガイド板30aとが非接触状態に維持される。
ガイド板30aの一部には光を透過する窓部37が形成されている。さらに、搬送ユニット25の内側(図2の右側)であって窓部37に対向する位置には、ガイド板30aから用紙搬送路14を通過する転写紙Pまでの距離を測定する用紙位置センサー40が配置されている。用紙位置センサー40としては、測定物に赤外光を出射する発光部と、測定物からの反射光を受光する受光素子(位置検出素子)とを有する赤外線反射型距離センサーが用いられる。
受光素子に入射した反射光は光電変換され、光電流として制御部90(図4参照)に出力される。測定物の位置(発光部からの距離)が変化すれば反射光の光量も変化するため、センサーからの出力電流(出力電圧)を測定すれば、三角測距方式を用いてセンサーから測定物(転写紙P)までの距離を求めることができる。窓部37および用紙位置センサー40は、用紙幅方向の両端部に設けられており、転写紙Pの幅方向の片側のみが搬送ガイド30から離れた状態も検知することができる。
用紙搬送路14を挟んで搬送ガイド30と反対側(図2の左側)には手裏剣状の搬送プーリー27が設けられている。搬送プーリー27は、用紙搬送路14の幅方向(図2の紙面と垂直な方向)に一対設けられており、用紙搬送路14を通過する転写紙Pのトナー像形成領域の外側に位置する転写紙Pの両側端部に接触する。搬送プーリー27はアーム部27aの先端に回転可能に支持されている。アーム部27aにはプーリー移動モーター35が連結されており、アーム部27aを揺動させて搬送プーリー27を搬送ガイド30に対して接離方向(図2の左右方向)に移動可能となっている。なお、プーリー移動モーター35は一対の搬送プーリー27を別個に移動可能である。
図4は、カラープリンター100の制御経路を示すブロック図である。なお、カラープリンター100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、カラープリンター100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
画像入力部50は、カラープリンター100にパソコン等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部50より入力された画像信号はデジタル信号に変換された後、一時記憶部94に送出される。
操作部70には、液晶表示部71、各種の状態を示すLED72が設けられており、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。カラープリンター100の各種設定はパソコンのプリンタードライバーから行われる。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き可能な記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、カラープリンター100内の各装置に制御信号を送信したり操作部70からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96を少なくとも備えている。
ROM92には、カラープリンター100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、カラープリンター100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、カラープリンター100の制御途中で発生した必要なデータや、カラープリンター100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。
一時記憶部94は、パソコン等から送信される画像データを受信する画像入力部(図示せず)より入力され、デジタル信号に変換された画像信号を一時的に記憶する。カウンター95は、印字枚数を累積してカウントする。
図2に示したような、二次転写ローラー9から定着部15に至る用紙搬送路14が略垂直に延在する縦搬送方式の場合、転写紙Pを常に搬送ガイド30に沿って搬送することが難しく、搬送性が安定しないという問題点があった。特に、転写紙Pが厚紙や薄紙等であり厚みが異なる場合や転写紙Pのサイズが異なる場合、さらに温湿度等の環境条件が変化した場合に、転写紙Pの搬送性が変動し易い。
その結果、転写紙Pが搬送ガイド30に近づきすぎた場合は転写紙Pが引っ張られた状態であり、定着時に転写紙Pにシワが発生するおそれがある。一方、転写紙Pが搬送ガイド30から離れすぎた場合は、中間転写ベルト8からの転写紙Pの分離性が低下し、転写紙Pの巻き付きによりジャムが発生するおそれもある。
そこで本実施形態では、用紙位置センサー40により搬送ガイド30から用紙搬送路14を通過する転写紙Pまでの距離(以下、ガイド−紙間距離という)を検知し、検知結果に基づいて転写紙Pと搬送ガイド30との距離を調整することとしている。具体的には、ガイド−紙間距離に応じてガイド板30aに印加する電圧の極性を切り替えることにより、転写紙Pと搬送ガイド30との距離を一定の範囲に維持する。
また、ガイド板30aへの電圧の印加、および印加する電圧の極性を、用紙幅方向の両端部に設けられた用紙位置センサー40の検知結果に基づいてガイド板30aの幅方向の片側ずつ切り替え可能とすることが好ましい。
図5は、搬送ガイド30のガイド板30aに電圧を印加した場合に転写紙Pが移動する原理を模式的に示す図である。二次転写ローラー9により中間転写ベルト8上のトナー像を転写紙Pに二次転写する場合、二次転写ローラー9にはトナーと逆極性(負極性)の電圧が印加される。そのため、図5(a)に示すようにトナーTが付着した転写紙Pの画像面(図5(a)の左側面)には正電荷が存在しており、非画像面(図5(a)の右側面)には二次転写ローラー9から付与された負電荷が存在している。なお、転写紙P上の正電荷と負電荷の割合は同一(1対1)ではなく、画像面側の正電荷の割合の方が多くなっている。
ガイド板30aにトナーTと逆極性(負極性)の電圧を印加すると、図5(b)に示すようにガイド板30aに負電荷が発生する。その結果、転写紙Pの非画像面(図5(b)の右側面)側のトータルの負電荷(転写紙Pの非画像面上の負電荷とガイド板30aの負電荷との和)が増加する。前述したように、転写紙P上の電荷は非画像面側の負電荷に比べて画像面側の正電荷の割合の方が多いため、ガイド板30aの負電荷と転写紙Pに付着したトナーTの正電荷との間に引き合う力が発生し、転写紙Pはガイド板30aに近づく方向に移動する。
ガイド板30aにトナーTと同極性(正極性)の電圧を印加すると、図5(c)に示すようにガイド板30aに正電荷が発生する。その結果、転写紙Pの非画像面(図5(c)の右側面)側の負電荷が相殺されて消滅し、ガイド板30aの正電荷と転写紙Pに付着したトナーTの正電荷との間に反発し合う力が発生するため、転写紙Pはガイド板30aから遠ざかる方向に移動する。
ここで、転写紙Pに対するトナーTの付着力がガイド板30aとトナーTとの間に発生する電気的な力よりも小さい場合、ガイド板30aへの電圧の印加によって転写紙Pに付着したトナーTが飛散してしまい、トナー像の乱れが発生するおそれがある。そこで、転写紙Pに対する付着力が一定以上であり、ガイド板30aに転写紙Pを移動可能な電圧を印加した場合でもトナーの飛散が発生しないトナーを用いることが必要である。
図6は、本実施形態のカラープリンター100において転写紙Pを搬送する際の第1の制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図5を参照しながら、図6のステップに沿って二次転写ローラー9から定着部15までの用紙搬送路14における転写紙Pの搬送状態を安定化する手順について説明する。
パーソナルコンピューター等の上位機器から印字開始命令が入力されると(ステップS1)、定着部15の定着ローラー対15aが回転駆動を開始し、定着ローラー対15aを構成する加熱ローラーの昇温が開始される。そして、加熱ローラーが所定温度まで加熱されると画像形成部Pa〜Pdにおいて画像形成が開始される。さらに、画像形成部Pa〜Pdでの画像形成タイミングに合わせて用紙カセット16から二次転写ローラー9に転写紙Pが搬送される。
次に、制御部90は用紙位置センサー40によりガイド−紙間距離Dを測定する(ステップS2)。そして、制御部90は、測定されたガイド−紙間距離Dが閾値D1以上であるか否かを判断する(ステップS3)。
D≧D1である場合は(ステップS3でYes)、制御部90からガイド電極電源31に制御信号を送信し、ガイド電極電源31から搬送ガイド30のガイド板30aにトナーと逆極性(負極性)の電圧を印加する(ステップS4)。これにより、転写紙P上のトナーとガイド板30aとの間に引き合う方向の力が発生するため、ガイド−紙間距離Dが小さくなる。なお、転写紙Pの幅方向の片側のみがD≧D1である場合は、D≧D1である側のガイド板30aのみにトナーと逆極性の電圧を印加する。
一方、D<D1である場合は(ステップS3でNo)、ガイド−紙間距離Dが閾値D2(D2<D1)以下であるか否かを判断する(ステップS5)。D≦D2である場合は(ステップS5でYes)、制御部90からガイド電極電源31に制御信号を送信し、ガイド電極電源31から搬送ガイド30のガイド板30aにトナーと同極性(正極性)の電圧を印加する(ステップS6)。これにより、転写紙P上のトナーとガイド板30aとの間に反発し合う方向の力が発生するため、ガイド−紙間距離Dが大きくなる。なお、転写紙Pの幅方向の片側のみがD<D1である場合は、D<D1である側のガイド板30aのみにトナーと同極性の電圧を印加する。
D>D2である場合は(ステップS5でNo)、ガイド−紙間距離Dが一定の範囲(D2<D<D1)であるため、ガイド電極電源31からガイド板30aへ電圧を印加せずに印字を継続する。その後、印字が終了したか否かを判断し(ステップS7)、印字が継続している場合(ステップS7でNo)はステップS2に戻る。印字が終了している場合(ステップS7でYes)は処理を終了する。
上記の制御によれば、転写紙Pの厚みやサイズ、環境条件等に関係なく、ガイド−紙間距離Dを常に一定に維持することができる。従って、転写紙Pが搬送ガイド30に近づきすぎることによる定着時におけるシワの発生を抑制するとともに、転写紙Pが搬送ガイド30から離れすぎることによる中間転写ベルト8からの転写紙Pの分離性の低下、およびそれに起因する転写紙Pの巻き付きやジャムの発生を抑制することができる。
また、ガイド板30aへの電圧の印加、及び印加する電圧の極性を、ガイド板30aの幅方向の片側ずつ切り替え可能とすることにより、転写紙Pの幅方向の片側のみが搬送ガイド30から離れた場合や、片側のみが搬送ガイド30に近づきすぎた場合もガイド−紙間距離Dを転写紙Pの幅方向全域において一定の範囲に維持することができる。
また、用紙位置センサー40は、転写紙Pの画像面と反対側(非画像面)が対向する搬送ガイド30側に配置されているため、未定着トナーの飛散により用紙位置センサー40の検知面が汚染されるおそれがなく、用紙位置センサー40の検知精度を長期間に亘って維持できる。また、用紙位置センサー40は搬送ガイド30のガイド板30aよりも凹んだ位置(用紙搬送路14から離れる側)に配置されるため、転写紙Pとの干渉により転写紙Pの搬送に悪影響を及ぼすおそれもない。
なお、用紙位置センサー40によるガイド−紙間距離Dの検知は、各転写紙Pが二次転写ローラー9と定着部15の間を通過する間に1回としても良いが、ガイド−紙間距離Dをより精度良く検知するために、各転写紙Pにつき2回以上とすることが好ましい。また、ガイド−紙間距離Dの検知タイミングは、搬送される転写紙Pのサイズや用紙位置センサー40から定着部15までの距離、及び定着線速等に応じて適宜設定すれば良く、用紙位置センサー40として、赤外線反射型距離センサー以外の他の光学式変位センサーを用いることもできる。
図7は、本実施形態のカラープリンター100において転写紙Pを搬送する際の第2の制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図5を参照しながら、図7のステップに沿って二次転写ローラー9から定着部15までの用紙搬送路14における転写紙Pの搬送状態を安定化する手順について説明する。
印字開始命令が入力された後、用紙位置センサー40によりガイド−紙間距離Dを測定するとともに、測定されたガイド−紙間距離Dが閾値D1以上であるか否かを判断するまでのステップ(ステップS1〜S3)は図6と同様である。
D≧D1である場合は(ステップS3でYes)、制御部90からガイド電極電源31に制御信号を送信し、ガイド電極電源31から搬送ガイド30のガイド板30aにトナーと同極性(正極性)の電圧を印加する(ステップS4)。また、制御部90からプーリー移動モーター35に制御信号を送信し、搬送プーリー27を搬送ガイド30に接近する方向に移動させる(ステップS5)。これにより、転写紙P上のトナーとガイド板30aとの間に引き合う方向の力が発生するとともに、搬送プーリー27によって転写紙Pが搬送ガイド30側に押圧されるため、ガイド−紙間距離Dが小さくなる。
一方、D<D1である場合は(ステップS3でNo)、ガイド−紙間距離Dが閾値D2(<D1)以下であるか否かを判断する(ステップS6)。D≦D2である場合は(ステップS6でYes)、制御部90からガイド電極電源31に制御信号を送信し、ガイド電極電源31から搬送ガイド30のガイド板30aにトナーと同極性(正極性)の電圧を印加する(ステップS7)。これにより、転写紙P上のトナーとガイド板30aとの間に反発し合う方向の力が発生するため、ガイド−紙間距離Dが大きくなる。
D>D2である場合は(ステップS6でNo)、ガイド−紙間距離Dが一定の範囲(D2<D<D1)であるため、ガイド電極電源31からガイド板30aへ電圧を印加せず、搬送プーリー27も移動させずに印字を継続する。その後、印字が終了したか否かを判断し(ステップS8)、印字が継続している場合(ステップS8でNo)はステップS2に戻る。印字が終了している場合(ステップS8でYes)は処理を終了する。
上記の制御によれば、第1の制御例と同様にガイド−紙間距離Dを常に一定に維持することができる。従って、転写紙Pが搬送ガイド30に近づきすぎることによる定着時におけるシワの発生を抑制するとともに、転写紙Pが搬送ガイド30から離れすぎることによる中間転写ベルト8からの転写紙Pの分離性の低下、およびそれに起因する転写紙Pの巻き付きやジャムの発生を抑制することができる。また、転写紙Pが搬送ガイド30から離れすぎた場合はトナーと逆極性の電圧の印加による電気的な引力に加えて転写紙Pが搬送プーリー27により物理的に押圧されるため、転写紙Pをより確実に搬送ガイド30側に移動させることができる。
なお、第1の制御例と同様に、ガイド板30aへの電圧の印加、及び印加する電圧の極性を、ガイド板30aの幅方向の片側ずつ切り替え可能とし、さらに搬送プーリー27による転写紙Pの押圧も転写紙Pの幅方向の片側ずつ切り替え可能とする。これにより、ガイド−紙間距離Dが転写紙Pの幅方向の両側で異なる場合であってもガイド−紙間距離Dを転写紙Pの幅方向全域において一定の範囲に維持することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、感光体ドラム1a〜1d上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト8上に一次転写してフルカラー画像とした後、中間転写ベルト8上に形成されたフルカラー画像を転写紙Pに二次転写する中間転写方式において、二次転写ローラー9から定着部15に至る用紙搬送路14における転写紙Pの搬送を安定化する方法について説明したが、感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙に直接転写する直接転写方式においても、全く同様に転写ローラーから定着部に至る用紙搬送路における転写紙の搬送を安定化することができる。
さらに、本発明の画像形成装置としては、図1に示したようなカラープリンターに限らず、モノクロ及びカラー複写機、デジタル複合機、モノクロプリンター、ファクシミリ等の、転写部から定着部へ転写紙が略垂直に搬送される他の画像形成装置であっても良い。
本発明は、像担持体上のトナー像が転写された用紙等の記録媒体を定着部に略垂直に搬送する画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、搬送される記録媒体の種類や環境が変化した場合でも転写部から定着部に至る記録媒体の搬送状態を安定化可能な画像形成装置を提供することができる。
1 感光体ドラム
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
8 中間転写ベルト(像担持体)
9 二次転写ローラー(転写部)
14 用紙搬送路(記録媒体搬送路)
15 定着部
27 搬送プーリー
30 搬送ガイド
30a ガイド板
30b ガイドリブ
31 ガイド電極電源
35 プーリー移動モーター
40 用紙位置センサー(距離検知センサー)
90 制御部
100 カラープリンター(画像形成装置)

Claims (5)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に当接して記録媒体を挿通させる転写ニップ部を形成する転写部材を有し、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記記録媒体上に転写する転写部と、
    前記転写部の上方に配置され、前記転写部によって転写されたトナー像を前記記録媒体上に定着する定着部と、
    前記転写部から前記定着部に搬送される前記記録媒体が通過する記録媒体搬送路と、
    前記記録媒体搬送路の前記転写部材側に配置される少なくとも一部が導電性の搬送ガイドと、
    を備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体搬送路を通過中の前記記録媒体の前記搬送ガイドからの距離Dを非接触で検知する距離検知センサーと、
    前記搬送ガイドに電圧を印加するガイド電極電源と、
    前記ガイド電極電源を制御する制御部と、
    が設けられており、
    前記制御部は、前記距離検知センサーにより検知された前記距離Dが閾値D1以上であるとき、前記ガイド電極電源により前記搬送ガイドにトナーと逆極性の電圧を印加するとともに、前記距離Dが閾値D2(D2<D1)以下であるとき、前記ガイド電極電源により前記搬送ガイドにトナーと同極性の電圧を印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記距離検知センサーは、前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の両端部に配置されており、
    前記制御部は、前記各距離検知センサーにより検知された前記距離Dに基づいて、前記搬送ガイドへの電圧の印加、および印加する電圧の極性を前記搬送ガイドの前記幅方向の片側ずつ切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体搬送路の前記像担持体側に配置され、前記記録媒体の前記トナー像の形成領域外に接触する搬送プーリーと、
    前記搬送プーリーを前記搬送ガイドに接近または離間する方向に移動するプーリー移動モーターと、
    が設けられており、
    前記制御部は、前記距離Dが閾値D1以上であるとき、前記プーリー移動モーターを用いて前記搬送プーリーを前記搬送ガイドに接近する方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記距離検知センサーおよび前記搬送プーリーは、それぞれ前記記録媒体の搬送方向と直交する幅方向の両端部に配置されており、
    前記制御部は、前記各距離検知センサーにより検知された前記距離Dに基づいて前記各搬送プーリーを別個に移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記距離検知センサーは、赤外線反射型距離センサーであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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