JP2019139013A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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修平 小野
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Abstract

【課題】固定部材に対して移動部材が移動するときに、移動部材を駆動する駆動部の負荷を軽減できるようにすることを目的とする。【解決手段】本発明は、固定筐体2と、固定筐体2に対して光軸方向に沿って移動するセンサ移動群1と、固定筐体2とセンサ移動群1との間を光軸方向に付勢した状態で接続される接続部材と、センサ移動群1および固定筐体2にそれぞれ係合する前側トーションばね81および後側トーションばね91と、を有するレンズ鏡筒であって、前側トーションばね81および後側トーションばね91は、センサ移動群1を互いに光軸方向に対して逆方向に付勢する。【選択図】図1

Description

本発明は、光軸方向に移動可能な光学素子を有するレンズ鏡筒に関するものである。
従来から倍率変動や合焦のために光軸方向に移動可能なセンサ群を有するレンズ鏡筒が提案されている。このようなレンズ鏡筒では、センサ群が電気配線によって固定筐体と接続され、破損を防ぐために電気配線は撓みを持たせて配置される。このとき、電気配線の撓みによる付勢力が、センサ群の駆動部へ過剰な負荷を与えないように配置することが好ましい。
特許文献1には、ガイド部材によって光軸方向に進退可能に支持された光学素子保持部材の自重によって発生するモーメントを用いて、フレキシブル回路基板による付勢力を相殺する光学素子保持部材駆動装置が開示されている。
特開平8−21941号公報
しかしながら、特許文献1の光学素子保持部材駆動装置は、光学素子保持部材の重心位置と力点の位置関係が変わると発生するモーメントの大きさと向きも変わってしまう。したがって、その位置関係を一定に保つためには光学装置自体の姿勢を常に水平にしなければならず、水平以外の姿勢で使用した場合は逆効果になってしまい、駆動装置へ過剰な負荷を与えてしまう場合がある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、固定部材に対して移動部材が移動するときに、移動部材を駆動する駆動部の負荷を軽減できるようにすることを目的とする。
本発明は、固定部材と、前記固定部材に対して光軸方向に沿って移動する移動部材と、前記固定部材と前記移動部材との間を光軸方向に付勢した状態で接続される接続部材と、前記移動部材および前記固定部材にそれぞれ係合する一対の付勢部材と、を有するレンズ鏡筒であって、前記一対の付勢部材は、前記移動部材を互いに光軸方向に対して逆方向に付勢することを特徴とする。
本発明によれば、固定部材に対して移動部材が移動するときに、移動部材を駆動する駆動部の負荷を軽減させることができる。
第1の実施形態のレンズ鏡筒の要部分解の構成の一例を示す斜視図である。 要部分解の構成の一例を示す側面図である。 要部分解の構成の一例を示す側面図である。 付勢部材の構成の一例を示す側面図である。 付勢部材の構成の一例を示す側面図である。 光軸方向における付勢力の関係を示すグラフである。 光軸方向における付勢力の他の関係を示すグラフである。 光軸方向における付勢力の他の関係を示すグラフである。 第2の実施形態のレンズ鏡筒の要部分解の構成の一例を示す斜視図である。 要部分解の構成の一例を示す側面図である。 要部分解の構成の一例を示す側面図である。 付勢部材の構成の一例を示す側面図である。 付勢部材の構成の一例を示す側面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態のレンズ鏡筒について図面を参照して説明する。本実施形態のレンズ鏡筒は、主に監視用途のカメラに用いられ、光学素子を光軸方向に移動可能である。また、本実施形態のレンズ鏡筒は、撮像素子を保持したセンサ移動群を光軸方向に移動可能である。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態のレンズ鏡筒について図1〜図8を参照して説明する。
図1は、レンズ鏡筒の要部分解の構成の一例を示す斜視図である。なお、図1を含む各図には、後述する撮像素子11の受光面側を前側とし、反対側を後側として示している。
レンズ鏡筒は、移動部材としてのセンサ移動群1を有する。センサ移動群1は、撮像素子11と、撮像素子保持部材12とを有する。センサ移動群1は、ガイドバー51と振れ止めバー52とによって光軸方向に進退可能に支持される。また、センサ移動群1は、ラックばね42で付勢されたラック部材41を介して駆動部3と係合している。したがって、センサ移動群1は、駆動部3の駆動力によって前後方向に移動する。ここで、前後方向はレンズ鏡筒の光軸方向と一致する。
図2は、センサ移動群1が後端に位置した状態の要部分解の構成を示す側面図である。
図3は、センサ移動群1が前端に位置した状態の要部分解の構成を示す側面図である。
レンズ鏡筒は、固定部材としての固定筐体2を有する。固定筐体2は、ガイドバー51、振れ止めバー52、駆動部3を保持する。また、固定筐体2は、基板6を保持する。基板6と撮像素子11とは、フレキシブルプリント基板72および細線動軸73により電気的に接続される。フレキシブルプリント基板72および細線動軸73は、接続部材の一例に対応する。センサ移動群1は光軸方向においてフレキシブルプリント基板72の撓みによる付勢力Ffおよび細線動軸73の撓みによる付勢力Flを受ける。付勢力Ffの値および付勢力Flの値は、センサ移動群1の光軸方向における位置によって変化する。
図2に示すようにセンサ移動群1が移動範囲の後端に位置する場合、センサ移動群1がフレキシブルプリント基板72から受ける付勢力をFfw、細線動軸73から受ける付勢力をFlwとする。また、図3に示すようにセンサ移動群1が移動範囲の前端に位置する場合、センサ移動群1がフレキシブルプリント基板72から受ける付勢力をFft、細線動軸73から受ける付勢力をFltとする。
このとき、FfwとFft、および、FlwとFltはそれぞれ向きが等しく、その大きさはFfw<Fft、Flw<Fltである。センサ移動群1が後端から前端に移動した場合、Ffの値はFfwからFftの間で略線形的に変化し、Flの値はFlwからFltの間で略線形的に変化する。
また、撮像素子11には伝熱シート71の一方側の端部が貼り付けられ、固定筐体2には伝熱シート71の他方側の端部が貼り付けられる。伝熱シート71は、接続部材の一例に対応する。センサ移動群1は光軸方向において伝熱シート71の撓みによる付勢力Ftを受ける。付勢力Ftの向きおよび値は、センサ移動群1の光軸方向における位置によって変化する。
図2に示すようにセンサ移動群1が移動範囲の後端に位置する場合、センサ移動群1が伝熱シート71から受ける付勢力をFtwとする。また、図3に示すようにセンサ移動群1が移動範囲の前端に位置する場合、センサ移動群1が伝熱シート71から受ける付勢力をFttとする。
このとき、FtwとFttは互いに向きが逆になっており、センサ移動群1が後端から前端へ移動した場合、Ftの値はFtwからFttの間で略線形的に変化する。
このような配線等による付勢力は、駆動部3への負荷となる。すなわち、駆動部3の駆動力はセンサ移動群1を移動させるための推力に加えて、配線等による付勢力に打ち勝つ駆動力を上乗せして設計しなければならず、過剰な駆動力を持つアクチュエータを採用する必要がある。
そこで、本実施形態のレンズ鏡筒は、センサ移動群1の移動範囲の端部(前端または後端)へ向かって互いに逆方向に付勢する前側トーションばね81および後側トーションばね91による付勢力Pを用いて配線等による付勢力を相殺するように構成する。ここで、前側トーションばね81および後側トーションばね91は、一対の付勢部材の一例に対応する。
図4は、センサ移動群1が後端に位置した状態の前側トーションばね81および後側トーションばね91の構成を示す側面図である。図5は、センサ移動群1が前端に位置した状態の前側トーションばね81および後側トーションばね91の構成を示す側面図である。
前側トーションばね81は、第1の付勢部材の一例であって、センサ移動群1と固定筐体2の間に組み込まれる。
前側トーションばね81は、連結部としての内径部81aと、一対の腕部81bとを有する。内径部81aは、コイル状であって、一対の腕部81bを連結する。内径部81aは、センサ移動群1に設けられた移動側ばね係合部121に係合する。腕部81bは、内径部81aから径方向の外側に延出する。腕部81bは、固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21に係合する。前側トーションばね81は、内径部81aを介して移動側ばね係合部121に対して光軸方向における前側に付勢力を加える。
後側トーションばね91は、第2の付勢部材の一例であって、前側トーションばね81と同様にセンサ移動群1と固定筐体2の間に組み込まれる。
後側トーションばね91は、連結部としての内径部91aと、一対の腕部91bとを有する。内径部91aは、コイル状であって、一対の腕部91bを連結する。内径部91aは、センサ移動群1に設けられた移動側ばね係合部121に係合する。腕部91bは、内径部91aから径方向の外側に延出する。腕部91bは、固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21に係合する。後側トーションばね91は、内径部91aを介して移動側ばね係合部121に対して光軸方向における後側に付勢力を加える。
図2に示すように、センサ移動群1が後端に位置する場合に、前側トーションばね81および後側トーションばね91がセンサ移動群1に加える付勢力をPwとする。Pwは、Ftw、FfwおよびFlwの合力を相殺する向きと大きさである。また、図3に示すようにセンサ移動群1が前端に位置する場合に、前側トーションばね81および後側トーションばね91がセンサ移動群1に加える付勢力をPtとする。Ptは、Ftt、FftおよびFltの合力を相殺する向きと大きさである。このような付勢力になる作用について以下に説明する。
前側トーションばね81は、2つの腕部81bを開く向きに付勢力を発生させている。したがって、前側トーションばね81は、その付勢力の反力Nfを固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21から受ける。そして、前側トーションばね81は、内径部81aにて移動側ばね係合部121に付勢力Pfを加えているが、付勢力Pfの値は2つの反力Nfの光軸方向の成分の合力と一致する。反力Nfの値は前側トーションばね81の一対の腕部81bの曲げ角度(図4に示す角度α1)が小さい程大きくなるが、その場合、光軸方向の成分は小さくなるため結果的に付勢力Pfの値は小さくなる。逆に、前側トーションばね81の一対の腕部81bの曲げ角度が大きくなった場合、反力Nfの値は小さくなるが、光軸方向の成分は大きくなるため結果的に付勢力Pfの値は大きくなる。
前側トーションばね81の一対の腕部81bの曲げ角度はセンサ移動群1の光軸方向における位置によって変化し、センサ移動群1が前端に位置する状態で最大、センサ移動群1が後端に位置する状態で最小となる。
図4に示すように、センサ移動群1が後端に位置する場合に前側トーションばね81が固定筐体2から受ける反力をNfw、前側トーションばね81がセンサ移動群1に加える付勢力をPfwとする。また、図5に示すように、センサ移動群1が前端に位置する場合に前側トーションばね81が固定筐体2から受ける反力をNft、前側トーションばね81がセンサ移動群1に加える付勢力をPftとする。NfwとNftの大きさに関してはNfw>Nftの関係が成り立つが、光軸方向の成分の大きさに関してはNftの方が大きいため、PfwとPftの間にはPfw<Pftの関係が成り立っている。そして、付勢力Pfはセンサ移動群1の光軸方向に関する移動に伴い、PfwからPftへ略線形的に変化する。
後側トーションばね91に関しても前側トーションばね81と同様の構成によりセンサ移動群1を付勢している。
後側トーションばね91は、2つの腕部91bを開く向きに付勢力を発生させている。したがって、後側トーションばね91は、その付勢力の反力Nrを固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21から受ける。そして、後側トーションばね91は、内径部91aにて移動側ばね係合部121に付勢力Prを加えているが、付勢力Prの値は2つの反力Nrの光軸方向の成分の合力と一致する。反力Nrの値は後側トーションばね91の一対の腕部91bの曲げ角度(図4に示す角度β1)が小さい程大きくなるが、その場合、光軸方向の成分は小さくなるため結果的に付勢力Prの値は小さくなる。逆に、後側トーションばね91の一対の腕部91bの曲げ角度が大きくなった場合、反力Nrの値は小さくなるが、光軸方向の成分は大きくなるため結果的に付勢力Prの値は大きくなる。
後側トーションばね91の一対の腕部91bの曲げ角度はセンサ移動群1の光軸方向における位置によって変化し、センサ移動群1が前端に位置する状態で最小、センサ移動群1が後端に位置する状態で最大となる。
図4に示すように、センサ移動群1が後端に位置する場合に後側トーションばね91が固定筐体2から受ける反力をNrw、後側トーションばね91がセンサ移動群1に加える付勢力をPrwとする。また、図5に示すようにセンサ移動群1が前端に位置する場合に後側トーションばね91が固定筐体2から受ける反力をNrt、後側トーションばね91がセンサ移動群1に加える付勢力をPrtとする。NrwとNrtの大きさに関してはNrw<Nrtの関係が成り立つが、光軸方向の成分の大きさに関してはNrwの方が大きいため、PrwとPrtの間にはPrw>Prtの関係が成り立っている。そして、付勢力Prはセンサ移動群1の光軸方向に関する移動に伴い、PrwからPrtへ略線形的に変化する。
前側トーションばね81がセンサ移動群1に加える付勢力Pfと後側トーションばね91がセンサ移動群1に加える付勢力Prの合力Pは、光軸方向の前側を正とすると前端で最大、後端で最小となる。そして、センサ移動群1の光軸方向における移動に伴い略線形的に変化する。すなわち、前側トーションばね81および後側トーションばね91による合力は、センサ移動群1が移動範囲の端部に移動するにしたがって、移動方向に向かって大きくなる。
図6は、光軸方向における付勢力の関係を示すグラフである。配線等による付勢力を点線で示し、付勢部材(前側トーションばね81および後側トーションばね91)による付勢力を一点鎖線で示し、センサ移動群1に加わる力を実線で示している。配線等による付勢力と付勢部材による付勢力は絶対値がほぼ等しく正負が逆のまま、センサ移動群1の光軸方向の位置によって略線形的に変化する。したがって、配線等による付勢力が付勢部材による付勢力によって相殺されるため、センサ移動群1へ加わる負荷は光軸方向における移動範囲内で常にほぼ0である。
このように一対の付勢部材がセンサ移動群1を互いに光軸方向に対して逆方向に付勢することで付勢部材による付勢力を略線形的に変化させることができ、略線形的に変化する配線等による付勢力を容易に相殺することができる。したがって、固定筐体2に対してセンサ移動群1を駆動する駆動部3の負荷を姿勢に依らず常に軽減することが可能となる。
なお、図6では配線等による付勢力がセンサ移動群1の移動範囲において中間で0になる場合を示しているが、図7に示すように前端または後端に偏った位置で0になる場合も考えられる。
図7は、光軸方向における付勢力の他の関係を示すグラフである。
図6に示すように、配線等による付勢力が中間で0になる場合には、前側トーションばね81および後側トーションばね91を対称に設計すればよい。一方、図7に示すように、配線等による付勢力が前端に偏った位置で0になる場合には、配線等による付勢力に合わせて前側トーションばね81および後側トーションばね91を非対称な設計にすることも可能である。その場合、トーションばね自体のばね定数と、トーションばねの係合部の位置関係の寸法を変えるだけで、比較的容易に適切な設計を行うことが可能であり、設計の自由度は向上させることができる。
また、センサ移動群1を光軸方向に移動させる際には、停止位置に関して高い精度が求められる場合が多いため、何らかの付勢力によってセンサ移動群1と固定筐体2との光軸方向におけるガタを除去する必要がある。例えば、センサ移動群1と固定筐体2との間に圧縮ばねや引っ張りばねを設けてガタを除去する方法があるが、圧縮ばねや引っ張りばねの付勢力はセンサ移動群1の位置によって変化してしまう。したがって、センサ移動群1の駆動部3に過剰な負荷を与える領域が発生してしまう。
そこで、前側トーションばね81および後側トーションばね91の設計を互いの付勢力に常に一定の差が生じるようにばね定数や係合部の位置関係を設計する。
図8は、光軸方向における付勢力の他の関係を示すグラフである。
図8に示すように、センサ移動群1の光軸方向における位置に依らず、センサ移動群1に常に光軸方向における一方側または他方側の向きに略一定の付勢力を発生させることで、センサ移動群1に過剰な負荷を加えずにガタの除去を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態のレンズ鏡筒について図9〜図13を参照して説明する。本実施形態は、第1の実施形態の前側トーションばね81および後側トーションばね91をそれぞれ、前側板ばね82および後側板ばね92に置き換えたものである。なお、第1の実施形態と同様の構成は、同一符号を付して、適宜、説明を省略する。
図9は、レンズ鏡筒の要部分解の構成の一例を示す斜視図である。
図10は、センサ移動群1が後端に位置した状態の要部分解の構成を示す側面図である。
図11は、センサ移動群1が前端に位置した状態の要部分解の構成を示す側面図である。
本実施形態のレンズ鏡筒は、センサ移動群1の移動範囲の端部(前端または後端)へ向かって互いに逆方向に付勢する前側板ばね82および後側板ばね92による付勢力Pを用いて配線等による付勢力を相殺するように構成する。ここで、前側板ばね82および後側板ばね92は、一対の付勢部材の一例に対応する。
図12は、センサ移動群1が後端に位置した状態の前側板ばね82および後側板ばね92の構成を示す側面図である。図13は、センサ移動群1が前端に位置した状態の前側板ばね82および後側板ばね92の構成を示す側面図である。
前側板ばね82は、第1の付勢部材の一例であって、センサ移動群1と固定筐体2の間に組み込まれる。
前側板ばね82は、連結部としての中央部82aと、一対の腕部82bとを有する。中央部82aは、一対の腕部82bを連結する。中央部82aは、センサ移動群1に設けられた移動側ばね係合部121に係合する。腕部82bは、固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21に係合する。前側板ばね82は、中央部82aを介して移動側ばね係合部121に対して光軸方向における前側に付勢力を加える。
後側板ばね92は、第2の付勢部材の一例であって、前側板ばね82と同様にセンサ移動群1と固定筐体2の間に組み込まれる。
後側板ばね92は、連結部としての中央部92aと、一対の腕部92bとを有する。中央部92aは、一対の腕部92bを連結する。中央部92aは、センサ移動群1に設けられた移動側ばね係合部121に係合する。腕部92bは、固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21に係合する。後側板ばね92は、中央部92aを介して移動側ばね係合部121に対して光軸方向における後側に付勢力を加える。
図10に示すように、センサ移動群1が後端に位置する場合に、前側板ばね82および後側板ばね92がセンサ移動群1に加える付勢力をPwとする。Pwは、Ftw、FfwおよびFlwの合力を相殺する向きと大きさである。また、図11に示すようにセンサ移動群1が前端に位置する場合に、前側板ばね82および後側板ばね92がセンサ移動群1に加える付勢力をPtとする。Ptは、Ftt、FftおよびFltの合力を相殺する向きと大きさである。このような付勢力になる作用について以下に説明する。
前側板ばね82は、2つの腕部82bを開く向きに付勢力を発生させている。したがって、前側板ばね82は、その付勢力の反力Nfを固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21から受ける。そして、前側板ばね82は、中央部82aにて移動側ばね係合部121に付勢力Pfを加えているが、付勢力Pfの値は2つの反力Nfの光軸方向の成分の合力と一致する。反力Nfの値は前側板ばね82の一対の腕部82bの曲げ角度(図12に示す角度α2)が小さい程大きくなるが、その場合、光軸方向の成分は小さくなるため結果的に付勢力Pfの値は小さくなる。逆に、前側板ばね82の一対の腕部82bの曲げ角度が大きくなった場合、反力Nfの値は小さくなるが、光軸方向の成分は大きくなるため結果的に付勢力Pfの値は大きくなる。
前側板ばね82の一対の腕部82bの曲げ角度はセンサ移動群1の光軸方向における位置によって変化し、センサ移動群1が前端に位置する状態で最大、センサ移動群1が後端に位置する状態で最小となる。
図12に示すように、センサ移動群1が後端に位置する場合に前側板ばね82が固定筐体2から受ける反力をNfw、前側板ばね82がセンサ移動群1に加える付勢力をPfwとする。また、図13に示すように、センサ移動群1が前端に位置する場合に前側板ばね82が固定筐体2から受ける反力をNft、前側板ばね82がセンサ移動群1に加える付勢力をPftとする。NfwとNftの大きさに関してはNfw>Nftの関係が成り立つが、光軸方向の成分の大きさに関してはNftの方が大きいため、PfwとPftの間にはPfw<Pftの関係が成り立っている。そして、付勢力Pfはセンサ移動群1の光軸方向に関する移動に伴い、PfwからPftへ略線形的に変化する。
後側板ばね92に関しても前側板ばね82と同様の構成によりセンサ移動群1を付勢している。
後側板ばね92は、2つの腕部92bを開く向きに付勢力を発生させている。したがって、後側板ばね92は、その付勢力の反力Nrを固定筐体2に設けられた固定側ばね係合部21から受ける。そして、後側板ばね92は、中央部92aにて移動側ばね係合部121に付勢力Prを加えているが、付勢力Prの値は2つの反力Nrの光軸方向の成分の合力と一致する。反力Nrの値は後側板ばね92の一対の腕部92bの曲げ角度(図12に示す角度β2)が小さい程大きくなるが、その場合、光軸方向の成分は小さくなるため結果的に付勢力Prの値は小さくなる。逆に、後側板ばね92の一対の腕部92bの曲げ角度が大きくなった場合、反力Nrの値は小さくなるが、光軸方向の成分は大きくなるため結果的に付勢力Prの値は大きくなる。
後側板ばね92の一対の腕部92bの曲げ角度はセンサ移動群1の光軸方向における位置によって変化し、センサ移動群1が前端に位置する状態で最小、センサ移動群1が後端に位置する状態が最大となる。
図12に示すように、センサ移動群1が後端にある場合に後側板ばね92が固定筐体2から受ける反力をNrw、後側板ばね92がセンサ移動群1に加える付勢力をPrwとする。また、図13に示すようにセンサ移動群1が前端に位置する場合に後側板ばね92が固定筐体2から受ける反力をNrt、後側板ばね92がセンサ移動群1に加える付勢力をPrtとする。NrwとNrtの大きさに関してはNrw<Nrtの関係が成り立つが、光軸方向の成分の大きさに関してはNrwの方が大きいため、PrwとPrtの間にはPrw>Prtの関係が成り立っている。そして、付勢力Prはセンサ移動群1の光軸方向に関する移動に伴い、PrwからPrtへ略線形的に変化する。
前側板ばね82がセンサ移動群1に加える付勢力Pfと後側板ばね92がセンサ移動群1に加える付勢力Prの合力Pは、光軸方向の前側を正とすると前端で最大、後端で最小となる。そして、センサ移動群1の光軸方向に関する移動に伴い略線形的に変化する。すなわち、前側板ばね82および後側板ばね92による合力は、センサ移動群1が移動範囲の端部に移動するにしたがって、移動方向に向かって大きくなる。
本実施形態の付勢部材(前側板ばね82および後側板ばね92)の構成でも、図6で示したグラフと同様に、配線等による付勢力と付勢部材による付勢力は絶対値がほぼ等しく正負が互いに逆のまま、センサ移動群1の光軸方向の位置によって略線形的に変化する。したがって、配線等による付勢力が付勢部材による付勢力によって相殺されるため、センサ移動群1へ加わる負荷は光軸方向における移動範囲内で常にほぼ0である。
このような構成によって、固定筐体2に対してセンサ移動群1を駆動する駆動部3の負荷を、姿勢に依らず常に軽減することが可能となる。
なお、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、前側板ばね82および後側板ばね92を非対称な設計にする構成や、光軸方向における一方側または他方側の向きに略一定の付勢力をセンサ移動群1の位置に依らず常に加える構成を適用することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能であり、上述した実施形態を適時組み合わせてもよい。
なお、上述した各実施形態では、接続部材が伝熱シート71、フレキシブルプリント基板72および細線動軸73である場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、接続部材は、伝熱シート71、フレキシブルプリント基板72および細線動軸73のうち少なくとも何れか一つであってもよく、その他の部材であってもよい。
また、上述した第1の実施形態では、前側トーションばね81および後側トーションばね91は、それぞれ内径部81aおよび内径部91aが共通する移動側ばね係合部121に係合する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、内径部81aおよび内径部91aは、それぞれ異なる固定側ばね係合部に係合してもよい。この場合には、一対の腕部82aのうち一方の腕部82aおよび一対の腕部82bのうち一方の腕部82bは、それぞれ共通する移動側ばね係合部に係合する。また、一対の腕部82aのうち他方の腕部82aおよび一対の腕部82bのうち他方の腕部82bは、それぞれ共通する移動側ばね係合部に係合するように構成することができる。また、第2の実施形態の前側板ばね82および後側板ばね92でも同様に構成することができる。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、一対の付勢部材を用いる場合について説明したが、この場合に限られず、一対以上の付勢部材を用いてもよい。例えば、第1の実施形態では、2つ以上の前側トーションばね81と2つ以上の後側トーションばね91の組み合わせであってもよい。また、1つの前側トーションばね81と2つ以上の後側トーションばね91の組み合わせであってもよく、2つ以上の前側トーションばね81と1つの後側トーションばね91の組み合わせであってもよい。また、第2の実施形態の前側板ばね82および後側板ばね92でも同様の組み合わせであってもよい。
また、上述した各実施形態のレンズ鏡筒は主に監視用途のカメラに用いる場合について説明したが、その他、撮像装置をはじめとする光学機器に適用することができる。
1:センサ移動群 2:固定筐体 71:伝熱シート 72:フレキシブルプリント基板 73:細線動軸 81:前側トーションばね 81a:内径部 81b:腕部 91:後側トーションばね 91a:内径部 91b:腕部 82:前側板ばね 82a:中央部 82b:腕部 92:後側板ばね 92a:中央部 92b:腕部

Claims (8)

  1. 固定部材と、
    前記固定部材に対して光軸方向に沿って移動する移動部材と、
    前記固定部材と前記移動部材との間を光軸方向に付勢した状態で接続される接続部材と、
    前記移動部材および前記固定部材にそれぞれ係合する一対の付勢部材と、を有するレンズ鏡筒であって、
    前記一対の付勢部材は、前記移動部材を互いに光軸方向に対して逆方向に付勢することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記一対の付勢部材は、前記移動部材が移動範囲の端部に移動するにしたがって、付勢力の合力が移動方向に向かって大きくなることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記一対の付勢部材は、第1の付勢部材と、第2の付勢部材とを有し、
    前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材は、それぞれ一対の腕部を有し、前記移動部材が光軸方向の一方側に移動するにしたがって前記第1の付勢部材の一対の腕部の曲げ角度が大きくなると共に、前記第2の付勢部材の一対の腕部の曲げ角度が小さくなり、
    前記移動部材が光軸方向の他方側に移動するにしたがって前記第1の付勢部材の一対の腕部の曲げ角度が小さくなると共に、前記第2の付勢部材の一対の腕部の曲げ角度が大きくなることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1の付勢部材および前記第2の付勢部材は、それぞれ一対の腕部を連結する連結部を有し、
    前記第1の付勢部材の連結部および前記第2の付勢部材の連結部は、前記移動部材に設けられた移動側ばね係合部に係合し、
    前記第1の付勢部材の一対の腕部および前記第2の付勢部材の一対の腕部は、前記固定部材に設けられた固定側ばね係合部に係合することを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記一対の付勢部材による付勢力と前記接続部材による付勢力との合力は、
    前記移動部材の位置に依らず常にほぼ0であることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記の一対の付勢部材による付勢力と前記接続部材による付勢力との合力は、
    前記移動部材の位置に依らず常に略一定であることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記接続部材は、伝熱シート、フレキシブルプリント基板および細線動軸のうち少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記付勢部材は、トーションばね又は板ばねであることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
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