JP2019138098A - カッタヘッド - Google Patents

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隆雄 伊藤
Takao Ito
隆雄 伊藤
諒太 小峠
Ryota Kotoge
諒太 小峠
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Abstract

【課題】先行カッタが回転可能及び交換可能に取り付けられるカッタヘッドにおいて、先行カッタの交換作業を容易に行うことが可能案構成を提供する。【解決手段】カッタヘッドは、カッタフレーム22と、先行カッタ24と、を備える。カッタフレーム22は、掘削面100aに対向する前面板31を含み、内部から先行カッタ24の交換ができる空間が形成される。先行カッタ24は、前面板31に取り付けられる。前面板31には前後方向に貫通してカッタフレーム22の内外を連通させる開口部32が形成される。先行カッタ24は、先端側が前記掘削面側に一部突出した状態で開口部32に挿入されるとともに、カッタフレーム22の内部に設けられたピン結合部を介して前面板31に結合されることでシールド掘進機の径方向に沿った軸心回りに回転可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、シールド掘進機に取り付けられ、回転方向を正転方向と逆転方向に切り替えながら掘削を行うように構成されたカッタヘッドに関する。
従来から、地盤を掘削するシールド掘進機が知られている。シールド掘進機の前部にはカッタヘッドが設けられている。カッタヘッドには、例えば、ティースカッタと、当該ティースカッタよりも先に地盤に接触する先行カッタと、が配置されている。ティースカッタ及び先行カッタ等は、掘削に伴って摩耗するため、交換が必要となることがある。
特許文献1は、回転方向を切り替えながら切削を行うカッタヘッドにおいて、カッタヘッドの内側から先行カッタを交換可能な構成を開示する。具体的には、カッタヘッドのカッタスポーク(カッタフレーム)には取付開口が形成されており、この取付開口には外部ケースが取り付けられている。外部ケースの内部には、略円柱状の内部ケースが回転可能に組み込まれている。内部ケースには切削ビット(先行カッタ)が進退可能に取り付けられている。切削ビットを前側に位置させた状態においては、切削ビットがカッタスポークから前側に突出するため、切削ビットの回転方向を切り替えつつ切削を行うことができる。なお、内部ケースの後部には、内部ケース(即ち切削ビット)の過剰な回転を防止するための規制部が設けられている。
切削ビットを交換する場合、初めに切削ビットを後退させた後に、規制部を取り外す。その後、内部ケースを規制された範囲よりも大きく回転させた後に、切削ビットを内部ケースから引き抜く。そして、新たな切削ビットを取り付けて、取外し時と反対の手順を行うことで、切削ビットの交換が完了する。
特開2016−169563号公報
しかし、特許文献1のカッタヘッドは、切削ビットを回転可能及び交換可能にするための構造が複雑である。そのため、切削ビットを交換する際に切削ビットを一度後退させてから回転させる作業等が必要となるため、切削ビットを取り外す作業が煩雑となる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、先行カッタが回転可能及び交換可能に取り付けられるカッタヘッドにおいて、先行カッタの交換作業を容易に行うことが可能な構成を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のカッタヘッドが提供される。即ち、このカッタヘッドは、シールド掘進機に取り付けられ、回転方向を切り替えながら掘削を行うように構成される。また、このカッタヘッドは、カッタフレームと、先行カッタと、を備える。前記カッタフレームは、掘削面に対向する前面板を含み、内部から前記先行カッタの交換ができる空間が形成される。前記先行カッタは、前記前面板に取り付けられる。前記前面板には前後方向に貫通して前記カッタフレームの内外を連通させる開口部が形成される。前記先行カッタは、先端側が前記掘削面側に一部突出した状態で前記開口部に挿入されるとともに、前記カッタフレームの内部に設けられたピン結合部を介して前記前面板に結合されることで前記シールド掘進機の径方向に沿った軸心回りに回転可能に構成されている。
これにより、カッタフレームの後方側にピン結合部を設けたため、先行カッタを大きく回転させることなく、当該先行カッタを容易に取り外すことができる。従って、先行カッタの交換を容易に行うことができる。
本発明によれば、先行カッタが回転可能及び交換可能に取り付けられるカッタヘッドにおいて、先行カッタの交換作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るカッタヘッドを含むシールド掘進機の斜視図。 カッタフレームの前面側の拡大斜視図。 カッタフレームの後面側の拡大斜視図。 カッタヘッドが正転している状態で掘削を行う様子を示す断面図。 カッタヘッドが逆転している状態で掘削を行う様子を示す断面図。 ピン結合部の結合ピンを取り外す様子を示す斜視図。 カッタフレームから先行カッタを取り外す様子を示す斜視図。 第1変形例に係るカッタヘッドの形状を示す断面図。 第2変形例に係るカッタヘッドの形状を示す断面図。 第3変形例に係るカッタヘッドの形状を示す断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るカッタヘッド20を含むシールド掘進機1について説明する。図1は、シールド掘進機1の斜視図である。
シールド掘進機1は、地盤(土及び岩等)又はコンクリート壁等を掘削しながら進むことでトンネルを形成する。以下の説明では、シールド掘進機1が進む方向を前と定義し、その反対側を後と定義する。図1に示すように、シールド掘進機1は、本体10と、カッタヘッド20と、を備える。
本体10はカッタヘッド20の後方側に配置されており、カッタヘッド20を前方側へ押圧するシールドジャッキ等の押圧部材、及び、地盤が掘削されることで生じた土砂等を後方側に運搬するスクリューコンベア等の運搬装置等が配置されている。
カッタヘッド20は、シールド掘進機1の前部を構成している。カッタヘッド20は、図略の駆動源によって回転駆動されることで、後述のカッタにより地盤等を掘削する。なお、反力によって本体10が大きく回転することを防止するために、カッタヘッド20は回転方向を切り替えながら掘削を行う。また、カッタヘッド20は、骨格に相当する部材として、外周フレーム21と、カッタフレーム22と、連結部材23と、を備える。
外周フレーム21は、カッタヘッド20の外周部を構成する円環状の部材である。
カッタフレーム22は、カッタヘッド20の中心に相当する位置から放射状に延びる細長状の部材である。カッタヘッド20は、複数のカッタフレーム22を備えている。本実施形態では、カッタフレーム22は平板状であるが、例えば前方側に凸である湾曲板状であってもよいし、複数の平板が溶接等により組み合わせた構成であってもよい。なお、カッタフレーム22が有する1又は複数の板状の部材のうち、前面を構成する部材を前面板31と称する。従って、前面板31は、地盤等の掘削面(掘削の対象となる面、最も前側の面、シールド掘進機1の進行方向と垂直な面)と対向するように配置されることとなる。また、カッタヘッド20には、カッタフレーム22の後方側(内側)から先行カッタ24の交換が可能になるような空間が形成されていることが必要となる。
なお、カッタフレーム22は、カッタヘッド20の中心から外周フレーム21までの一部(例えば中心から連結部材23まで、又は、連結部材23から外周フレーム21まで)を構成するように配置されていてもよい。また、カッタフレーム22は放射状に配置されている構成に限られず、異なる方向に沿って配置されている構成であってもよい。
連結部材23は、カッタヘッド20の径方向の中途部において、カッタフレーム22同士を連結して補強する。本実施形態では、前後方向で見たときに連結部材23は直線状の部材であるが、湾曲状(例えば所定の円に沿う形状)の部材であってもよい。
カッタヘッド20は、地盤等を掘削する部材として、先行カッタ24と、サイドカッタ25と、センターカッタ26と、を備える。
先行カッタ24は、主としてカッタフレーム22に取り付けられている。本実施形態では、先行カッタ24は、カッタフレーム22の幅方向(前後方向で見たときの短手方向)の中央において、カッタフレーム22の長手方向に沿って並べて配置されている。先行カッタ24は、複数種類のカッタのうち主として初めに地盤等に接触して掘削を行う。なお、先行カッタ24の詳細な構成及び取付構造については後述する。
サイドカッタ25は、カッタフレーム22のうち幅方向の端部において、カッタフレーム22の長手方向に沿って並べて配置されている。センターカッタ26は、カッタヘッド20の中心に配置されている。
次に、図2及び図3を参照して、先行カッタ24の構成及び取付構造について説明する。図2は、カッタフレーム22の前面側の拡大斜視図である。図3は、カッタフレーム22の後面側の拡大斜視図である。なお、図2ではサイドカッタ25を鎖線で表示し、図3ではサイドカッタ25を省略している。
初めに先行カッタ24の構成について説明する。図2及び図3に示すように、先行カッタ24は、カッタ本体41と、第1チップ43と、第2チップ44と、を備える。カッタ本体41には、第1チップ43及び第2チップ44を固定するための2つのチップ固定構造と、先行カッタ24をカッタフレーム22に取り付けるための軸孔42(図7等を参照)と、が形成されている。
第1チップ43及び第2チップ44は、先行カッタ24のチップ固定構造にそれぞれ固定されている。第1チップ43及び第2チップ44は、一方がカッタフレーム22の幅方向の一方側(言い換えれば、カッタヘッド20の正転方向下流側)に配置され、他方がカッタフレーム22の幅方向の他方側(言い換えれば、カッタヘッド20の逆転方向下流側)に配置される。正転時には一方のチップ(本実施形態では第1チップ43)による地盤等の掘削が行われ、逆転時には他方のチップ(本実施形態では第2チップ44)による地盤等の掘削が行われる。
また、本実施形態では、第1チップ43及び第2チップ44の前面が傾斜状である。具体的には、第1チップ43は、第2チップ44に近づくに連れて後方側に近づくように傾斜している。そのため、第1チップ43は、第1チップ43が配置される側の端部が前方に突出するように構成されている。同様に、第2チップ44は、第1チップ43に近づくに連れて後方側に近づくように傾斜している。そのため、第2チップ44は、第2チップ44が配置される側の端部が前方に突出するように構成されている。このように、第1チップ43及び第2チップ44に逃げ面を形成することで、掘削により生じた土砂を効率良く下方へ落下させることができる。
次に、先行カッタ24の取付構造について説明する。図2及び図3に示すように、先行カッタ24は前面板31の開口部32を前後方向で貫通するように配置されている。そして、先行カッタ24は、前面板31よりも後方側に取り付けられている。具体的には、前面板31の後方側の面には、先行カッタ24を取り付けるためのピン結合部27が配置されている。図3に示すように、ピン結合部27は、支持片51と、結合ピン52と、ピン固定部53と、を備える。
支持片51は、前面板31の後方側の面に溶接等により固定されている。支持片51は、カッタフレーム22の長手方向(径方向)に並べて、かつ、開口部32を挟むように一対で配置されている。支持片51には、結合ピン52を挿通するための挿入孔が形成されている。
結合ピン52は、先行カッタ24をカッタフレーム22に回転可能に取り付けるための部材である。具体的には、先行カッタ24の軸孔42と、支持片51の貫通孔と、を合わせて結合ピン52を挿入することで、先行カッタ24が回転可能に取り付けられる。なお、結合ピン52は、結合ピン52の長手方向と、カッタフレーム22の長手方向と、が同じになる方向で取り付けられる。これにより、先行カッタ24をカッタフレーム22の幅方向に回転させることができる。なお、先行カッタ24の回転軸は結合ピン52の中心軸(即ちシールド掘進機1やカッタヘッド20の径方向と同じ方向)であり、この中心軸は前面板31よりも後方側(内側)である。
ピン固定部53は、結合ピン52が抜けることを防止するために結合ピン52に取り付けられる部材である。例えば結合ピン52の長手方向の端部にネジ溝を形成し、ピン固定部53としてのナットを締め付けることで、結合ピン52の抜けを強固に防止できる。
なお、先行カッタ24を結合ピン52で回転可能に取り付ける構成は上記に限られない。例えば、一端に頭部を有するピンを用い、この頭部を押圧することで他端が径方向に広がるロックピンを用いる場合は、ピン固定部53が不要となる。
次に、地盤等の掘削中における先行カッタ24の動作について、図4及び図5を参照して説明する。この説明においては、シールド掘進機1が地盤100の掘削面100aを掘削するものとする。図4は、カッタヘッド20が正転している状態で掘削を行う様子を示す断面図である。図5は、カッタヘッド20が逆転している状態で掘削を行う様子を示す断面図である。
カッタヘッド20が正転している場合、正転方向側を向く第1チップ43を用いて地盤100が掘削される。また、先行カッタ24は回転可能にカッタフレーム22に取り付けられているため、第1チップ43が掘削面100aから力を受けることで、先行カッタ24は、第1チップ43が第2チップ44よりも前方側に位置するように回転する(結合ピン52の軸方向で見たときに逆転方向に沿うように回転する)。このように先行カッタ24を回転させることで、第2チップ44(特に前端側の傾斜面)が掘削面100aに接触することを防止できるので、第1チップ43による掘削中において第2チップ44の欠損及び摩耗等が発生することを防止できる。
また、先行カッタ24が回転することで、カッタ本体41(特に第2チップ44が固定されている側の端面)が開口部32の第2チップ44側の端面である第1規制部32aと接触する。これにより、先行カッタ24の過剰な回転を規制することができる。このように、本実施形態では、先行カッタ24が前面板31を貫通するために必要な構成である開口部32を用いて、先行カッタ24の回転を規制している。従って、別途規制部を設ける構成と比較して、構造を単純にすることができる。
一方、カッタヘッド20が逆転している場合、逆転方向側を向く第2チップ44を用いて地盤100が掘削される。そのため、第2チップ44が掘削面100aから力を受けることで、先行カッタ24が上記とは反対方向、即ち、第2チップ44が第1チップ43よりも前方側に位置するように回転する。これにより、第1チップ43の欠損及び摩耗等が発生することを防止できる。また、正転時と同様に、カッタ本体41(特に第1チップ43が固定されている側の端面)が開口部32の第1チップ43側の端面である第2規制部32bと接触することで、先行カッタ24の過剰な回転が規制されている。
また、第1規制部32a及び第2規制部32bは、カッタ本体41と面接触して応力を分散できるように面取りされていてもよい。具体的には、第1規制部32a及び第2規制部32bの前端は前方に近づくに連れて開口部32が大きくなるように傾斜する面取りを行うことで、先行カッタ24と開口部32の端面とが面接触する。
次に、図6及び図7を参照して、先行カッタ24を交換する作業について説明する。図6は、ピン結合部27の結合ピン52を取り外す様子を示す斜視図である。図7は、カッタフレーム22から先行カッタ24を取り外す様子を示す斜視図である。先行カッタ24の第1チップ43及び第2チップ44は、地盤100の掘削により摩耗することで、交換が必要になることがある。
ピン固定部53は結合ピン52を着脱可能に固定する。例えばピン固定部53がナットである場合は締付けを緩めてナットを取り外すことで、図6に示すように結合ピン52を抜くことができる。その後、結合ピン52を抜くことで先行カッタ24の固定が解除されるため、図7に示すように、先行カッタ24を後方に抜くことができる。その後、新たな先行カッタ24を開口部32に挿入して、結合ピン52を挿入してピン固定部53で固定することで、先行カッタ24の交換作業が完了する。
本実施形態では、ピン結合部27が前面板31の後方側の面に配置されているため、カッタフレーム22の内部で結合ピン52が結合されている。そのため、カッタフレーム22の内部側において、先行カッタ24の交換作業を行うことができる。これにより、先行カッタ24の交換時に地盤100が障害とならないため、交換作業が非常に容易となる。更に、ピン結合部27が単純な構造であり、結合ピン52を取り外す作業を行うだけで先行カッタ24を取り外すことができるため、更に容易に先行カッタ24を交換することができる。
なお、本実施形態では、先行カッタ24毎にピン結合部27が設けられているが、複数の先行カッタ24に対して1つのピン結合部27が設けられる構成であってもよい。即ち、並べて配置される先行カッタ24は回転軸の位置が同じであるため、共通の結合ピン52で支持させることができる。この場合、複数の先行カッタ24を同時に交換する場合において、交換作業が一層容易となる。
次に、上記実施形態の第1変形例を説明する。図8は第1変形例に係るカッタヘッド20の形状を示す断面図である。なお、以下の第1から第3変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
上記実施形態の先行カッタ24は、先行カッタ24の回転が中立状態の場合において前端にのみ2つのチップ(第1チップ43及び第2チップ44)が固定されている構成である。これに対し、第1変形例の先行カッタ24は、先行カッタ24の回転が中立状態の場合において前端に2つのチップ(第1チップ43及び第2チップ44)が固定されているとともに、後端にも2つのチップ(第3チップ45及び第4チップ46)が固定されている構成である。
この構成により、第1チップ43及び第2チップ44が摩耗又は欠損した場合に、先行カッタ24の前後方向の向きを反転させることで、第3チップ45及び第4チップ46が前面板31から前方に突出することとなる。これにより、第3チップ45及び第4チップ46を用いて地盤100を掘削できる。従って、1つの先行カッタ24の寿命を倍増させることができる。
なお、第1変形例において、カッタ本体41の前後方向の中央に軸孔42を形成する場合、カッタ本体41が後方側に大きく突出する構成となる。それを避けるために、カッタ本体41の前後方向に並べて2つの軸孔42を形成してもよい。具体的に説明すると、第1チップ43及び第2チップ44を用いて地盤100の掘削を行う場合、第3チップ45及び第4チップ46に近い側に形成された軸孔42を用いる。先行カッタ24の向きを反転した場合は、もう一方の軸孔42を用いる。以上により、後方側への突出量を抑えつつ、前方への突出量を同じにすることができる。
次に、上記実施形態の第2変形例を説明する。図9は、第2変形例に係るカッタヘッド20の形状を示す断面図である。
第2変形例に係るカッタヘッド20は、第1規制部32a及び第2規制部32bの構造が、上記実施形態とは異なる。具体的には、第2変形例の第1規制部32a及び第2規制部32bは、それぞれ、先行カッタ24までの距離を調整可能な調整機構60を備える。第1規制部32a及び第2規制部32bから先行カッタ24までの距離を変更することで、掘削時の先行カッタ24の傾斜角度、及び、掘削時の先行カッタ24の掘削面100a側への突出長さが変更される。また、先行カッタ24の接触位置(第1規制部32a又は第2規制部32bと接触する位置)についても変更される。
調整機構60は、軸部61と、可動部62と、を備える。可動部62は、軸部61に沿って移動可能に構成されている。また、先行カッタ24は、可動部62と接触することで回転が規制される。可動部62を移動させる機構としては、例えばネジの回転による送りを利用した機構(送りネジ機構)等を採用することができる。なお、別の機構で可動部62を移動させることもできる。
次に、上記実施形態の第3変形例を説明する。図10は、第3変形例に係るカッタヘッド20の形状を示す断面図である。
第3変形例の前面板31は、基材31aと、耐摩耗部31bと、を備えている。基材31aは、例えば鋼材等で構成されており、前面板31の主たる構成部分である。言い換えれば、基材31aは、前面板31の骨格をなす部分であり、前面板31のうち最も体積が大きい部分である。例えば前面板31の表面にコーティング等がされている場合は、コーティング部分を除いた部分が基材31aに該当する。
耐摩耗部31bは、開口部32の端面(即ち、第1規制部32a及び第2規制部32b)を含む部分に設けられている。耐摩耗部31bは、鋼材である基材31aと比較して、耐摩耗性が高い材質で構成されている。また、耐摩耗部31bは、例えば板状又はブロック状に構成されており、溶接又は固定具等により基材31aに取り付けられる。これに代えて、肉盛溶接又は肉盛溶射等を行うことで、基材31aに耐摩耗部31bを形成することもできる。
第1規制部32a及び第2規制部32bには、第1チップ43及び第2チップ44から力を受けるため、この部分を耐摩耗部31bとすることで、第1規制部32a及び第2規制部32bの摩耗を軽減できる。
以上に説明したように、上記実施形態のカッタヘッドはシールド掘進機1に取り付けられ、回転方向を切り替えながら掘削を行うように構成される。このカッタヘッド20は、カッタフレーム22と、先行カッタ24と、を備える。カッタフレーム22は、掘削面100aに対向する前面板31を含み、内部から先行カッタ24の交換ができる空間が形成される。先行カッタ24は、前面板31に取り付けられる。前面板31には前後方向に貫通してカッタフレーム22の内外を連通させる開口部32が形成される。先行カッタ24は、先端側が掘削面100a側に一部突出した状態で開口部32に挿入されるとともに、カッタフレーム22の内部に設けられたピン結合部27を介して前面板31に結合されることでシールド掘進機1の径方向に沿った軸心回りに回転可能に構成されている。
これにより、カッタフレーム22の後方側にピン結合部27を設けたため、先行カッタ24を大きく回転させることなく、当該先行カッタ24を容易に取り外すことができる。従って、先行カッタ24の交換を容易に行うことができる。
また、上記実施形態のカッタヘッド20においては、ピン結合部27は、先行カッタ24に形成された軸孔42に挿通される結合ピン52と、結合ピン52を開口部32の径方向(シールド掘進機1又はカッタフレーム22の径方向)の一側と他側とからそれぞれ支持する一対の支持片51と、を含んでいる。
これにより、単純な支持構造で先行カッタ24の取外しを極めて容易に行うことができる。
また、上記実施形態のカッタヘッド20においては、先行カッタ24の一方向の回転(カッタヘッド20の正転時の回転)を規制する第1規制部32aと、先行カッタ24の他方向(カッタヘッド20の逆転時の回転)を規制する第2規制部32bと、が開口部32の端面にそれぞれ形成されている。
これにより、掘削時の荷重をカッタフレームが直接的に受けるため、安定した掘削が可能となる。
また、上記実施形態のカッタヘッド20においては、第1規制部32a及び第2規制部32bは、それぞれ、先行カッタ24までの距離を調整可能な調整機構60を備える。
これにより、先行カッタ24の角度や突出長さ、又は先行カッタの接触位置等を変化させることができる。
また、上記実施形態のカッタヘッド20においては、第1規制部32a及び第2規制部32bは、前面板31の基材31aとは異なる材質であって、当該基材31aよりも耐摩耗性が高い材質(耐摩耗部31b)で構成されている。
これにより、第1規制部32a及び第2規制部32bの摩耗を軽減できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
先行カッタ24には、いわゆるシェル型先行ビットのようなものも含まれる。また、上記実施形態では、先行カッタ24は、カッタ本体41に、別部材の第1チップ43及び第2チップ44が固定された構成である。これに代えて、第1チップ43及び第2チップ44を備えず、各チップに相当する部分も含めて一体的に構成された先行カッタ(全体で1つの刃となる構成のカッタ)にも本発明を適用することができる。この場合であっても、第1チップ43に相当する部分(第1部分)と、第2チップ44に相当する部分(第2部分)は存在するため、正転時に第2チップ44の摩耗を防止できるという効果は発揮可能である(逆転時も同様)。
上記実施形態では、開口部32の端面で先行カッタ24の回転を規制したが、別途設けた部材により先行カッタ24の回転を規制してもよい。
上記実施形態では先行カッタ24に傾斜面が形成されているが、このような傾斜面が形成されていない先行カッタ24を採用することもできる。
1 シールド掘進機
10 本体
20 カッタヘッド
22 カッタフレーム
24 先行カッタ
27 ピン結合部
31 前面板
32 開口部
32a 第1規制部
32b 第2規制部
41 カッタ本体
42 軸孔
43 第1チップ
44 第2チップ
51 支持片
52 結合ピン
53 ピン固定部

Claims (5)

  1. シールド掘進機に取り付けられ、回転方向を切り替えながら掘削を行うように構成されたカッタヘッドであって、
    掘削面に対向する前面板を含み、内部から先行カッタの交換ができる空間が形成されたカッタフレームと、
    前記前面板に取り付けられる前記先行カッタと、
    を備え、
    前記前面板には前後方向に貫通して前記カッタフレームの内外を連通させる開口部が形成され、
    前記先行カッタは、先端側が前記掘削面側に一部突出した状態で前記開口部に挿入されるとともに、前記カッタフレームの内部に設けられたピン結合部を介して前記前面板に結合されることで前記シールド掘進機の径方向に沿った軸心回りに回転可能に構成されていることを特徴とするカッタヘッド。
  2. 請求項1に記載のカッタヘッドであって、
    前記ピン結合部は、前記先行カッタに形成された軸孔に挿通される結合ピンと、前記結合ピンを前記開口部の前記径方向の一側と他側とからそれぞれ支持する一対の支持片と、を含んでいることを特徴とするカッタヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載のカッタヘッドであって、
    前記先行カッタの一方向への回転を規制する第1規制部と、他方向への回転を規制する第2規制部と、が前記開口部の端面にそれぞれ形成されていることを特徴とするカッタヘッド。
  4. 請求項3に記載のカッタヘッドであって、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、それぞれ、前記先行カッタまでの距離を調整可能な調整機構を備えることを特徴とするカッタヘッド。
  5. 請求項3又は4に記載のカッタヘッドであって、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記前面板の基材とは異なる材質であって、当該基材よりも耐摩耗性が高い材質で構成されていることを特徴とするカッタヘッド。
JP2018024080A 2018-02-14 2018-02-14 カッタヘッド Pending JP2019138098A (ja)

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