JP2019136280A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、外形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、略円筒状をなし、先端部には棒状芯材の保持部を有するボディと、前記保持部に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばアイライナーやアイブローのような化粧用具、あるいは頭髪や眉毛などの部分白髪染め具など、液状塗布材を棒状塗布部である芯材に浸潤させ、これを先端部より所定箇所に塗布あるいは描画して使用する塗布具に係り、特に一週間など短期間のみ使用する場合に対応出来るように創案された塗布具に関するものである。
従来、アイライナーなど内部に液状塗布材を貯留し、この液状塗布材を繊維部材などからなる棒状塗布部材に吸収、浸潤させ、該塗布部材の先端塗布部によって所定箇所に塗布あるいは描画する塗布具は一般に知られている。
しかしながら、これら塗布具は、数ヶ月間の使用に対応すべく製造されており、例えば、ハロウィンや仮装の必要がある場合になど特殊なメークを行う場合など、前記の様な数ヶ月間の使用に対応して製造、販売された塗布具であると、2乃至3回ほど使用した後には使用機会がなく、そのまま使用期限が途過してしまい、最終的にほとんど液状塗布材が残存しているにもかかわらず廃棄してしまうとの課題があった。
特開平11−48678号公報 特開2013−102910号公報 特開2004−344858号公報
かくして、本発明による塗布具は、前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、外形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供することを目的とするものである。
本発明による塗布具は、
略円筒状をなし、先端部には棒状芯材の保持部を有するボディと、前記保持部に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、前記ボディの後端部端面に係止する係止片が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記棒状芯材と保持部との間にはノーズピース部材が介在されている、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、該尾栓の軸心方向後端面に開口を有して軸心方向に延びる伸縮用空洞部が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記棒状芯材とノーズピース部材との間には外部とボディ内とを連通する空気流通溝が設けられた、
ことを特徴とするものである。
本発明による塗布具であれば、形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供できるとの優れた効果を奏する。
本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 図2、図4のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(1)である。 図6、図8のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(2)である。
以下、図に基づいて本発明の第一実施例による塗布具1の構成を説明する。
本発明による塗布具1は、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図1に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材を棒状ペンタイプの描画部材として構成しており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。
このペンタイプの棒状芯材3であれば、ラインがぶれずに描きやすく、濃く発色させることもできる。また、比較的棒状芯材3の先端部につき、こしが強く形成でき、いわゆる使用の初心者であっても比較的、描きやすいという特徴がある。
尚、この棒状芯材3の長さが異なるものを、それぞれ用意し、それらを取り替えて取り付ければ、長さの異なる棒状芯材3の変更のみで、使用期間を短いものから長いものまで変更できる塗布具が数種類提供できることにもなる。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるようその外形が形成されており、また、保持部4の径方向外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面を例えば軸心方向に向かって若干波状をなす凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された凹凸面に嵌合する波状の凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
また、前記キャップ部材6の内部の空間を出来るだけ狭くし、気密性を担保して、前記棒状芯材3に染みこんだ液状塗布材が乾かないように構成すべく、キャップ部材6を前記保持部4の場合と同様に先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3の後端部との間には固定部材16が介在しており、該固定部材16の固定孔19に棒状芯材3の後端部が嵌入して、棒状芯材3の後端部が該固定部材16を介して保持部4に固定されるものとなっている。
しかも前記固定部材16はボディ2の内部空間に嵌入しており、ボディ2内から容易に抜けない。
よって、棒状芯材3は、保持部4の先端側に設けられた係止壁17に棒状芯材3の係止壁18が係止すると共に、棒状芯材3の後端部が前記固定部材16に固定され、もって、一層、保持部4から棒状芯材3が抜けないように構成されている。
尚、固定孔19の底部には空間部23が形成され、該空間部23は、棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材が容易にペン先側にはき出るよう空気流通機構を果たす空間となっている。さらに、たとえ、棒状芯材3が若干長さ方向に膨張したとしても固定部材16が保持部4から外れないよう、前記棒状芯材3の長さを吸収する吸収空間の役目も果たしている。
符号8は尾栓であり、該尾栓8は、ボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8のボディ2への挿入しすぎを防止する構成になっている。
符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は、ボディ2の径方向に伸縮し、弾発力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。尚、本実施例ではこの伸縮用空洞部11の開口は塗布具1の先端側になっているが、逆に塗布具1の後端側に開口が向くよう構成しても構わない。
また、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。塗布具1の使用時には、この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1が使用しやすい長さとなるよう工夫されているのである。
図9は図2または図4のA−A線断面図である。図9に示すように、棒状芯材3は保持部4を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3と保持部4との当接面部には空気流通溝22となる空間が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。
ここで、この空気流通溝22については、保持部4側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22はリング状に4カ所設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されるものではない。また、空気流通溝22は、図10に示す様な形状の溝でも構わない。
図2に示すように、本発明による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである。これにより本発明の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具1として提供できるため、女性用の比較的小さなバッグ内に収納できるものとなっている。そして、使用時には長くすることが出来て非常に操作しやすいものとなっている。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の後端側から塗布部1の先端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。さらに、ボディ2の内周面と尾栓8の外周面に各々嵌り合う凸部20と凹部21を形成しておくことが好ましい。また、図に示すように、伸縮用空洞部11を構成する尾栓8の外周壁の肉厚を係止片10の形成箇所から開口側に向かって厚くしておくことにより、さらに尾栓8のボディ2に対する取付強度を向上させることが出来る。
次に、図3及び図4に本発明の第二実施例を示す。第二実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状をなす合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませる液状塗布材の量を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを引く場合であっても確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側、すなわち顔側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリを持たせることが出来るため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
次に、本発明の第三実施例による塗布具1の構成を説明する。
本実施例の塗布具1についても、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、後述する棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図5に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材をペンタイプの描画部材として構成されており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。このペンタイプには、ラインがぶれずに描きやすいペンタイプ、濃く発色させられるペンタイプなどがあり、比較的こしがかたく初心者でも描きやすいことすでに述べたとおりである。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるよう形成されており、また、保持部4の外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面は若干波状の凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された波状の凹凸面に嵌合する凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
そして、前記キャップ部材6の内部において出来るだけ空間を狭くし、気密性が担保できる構成にすべく、キャップ部材6も先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3との間にはノーズピース部材13が介在しており、棒状芯材3の外周面と前記ノーズピース部材13の内周面には、各々係止段部14、15が形成されて、両者が嵌り合い、容易に棒状芯材3が抜けないように構成されている。
また、ノーズピース部材13の後端部は、該ノーズピース部材13の後端部と対向する尾栓8の押さえ部材9に当接して取り付けられる構成となっている。
よって、ノーズピース部材13及び棒状芯材3は、特に尾栓8側に向かって容易に抜けない構成になっており、塗布具使用時において、棒状芯材3が不意に保持部4の内側に引っ込むような不具合が起こらないよう工夫されている。
図から理解されるように、ノーズピース部材13は、後方側でノーズピース部材13の内周突壁24が保持部4の突壁25に密接しており、前記押さえ部材9の押圧と共に、強固にノーズピース部材13を保持部4に保持している。
次に、尾栓8はボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の後方側外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8の挿入しすぎを防止する構成になっている。
次に、符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は径方向に伸縮し、弾性力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。
尚、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1の使用時に使用しやすい長さとなるよう工夫されている。
図11は図6または図8のA−A線断面図である。図11に示すように、棒状芯材3はノーズピース部材13を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3とノーズピース部材13との当接面部には空気流通溝22が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。この空気流通溝22については、ノーズピース部材13側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22は4カ所に設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されない。図12に示すような空気流通溝22であっても構わない。
本実施例による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、そして外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである(図6参照)。これにより本実施例の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具として提供でき、使用時には長くすることが出来て使用しやすいものとなっているのである。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の先端側から装着部12が構成された後端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。
次に、図7及び図8に本発明の第四実施例を示す。第四実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状の合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませた液状塗布材を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリがあるため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
1 塗布具
2 ボディ
3 棒状芯材
4 保持部
5 貫通保持孔
6 キャップ部材
7 キャップ口
8 尾栓
9 押さえ部材
10 係止片
11 伸縮用空洞部
12 装着部
13 ノーズピース部材
14 係止凹部
15 係止凸部
16 固定部材
17 係止壁
18 係止壁
19 固定孔
20 凸部
21 凹部
22 空気流通溝
23 空間部
24 内周突壁
25 突壁
本発明は、例えばアイライナーやアイブローのような化粧用具、あるいは頭髪や眉毛などの部分白髪染め具など、液状塗布材を棒状塗布部である芯材に浸潤させ、これを先端部より所定箇所に塗布あるいは描画して使用する塗布具に係り、特に一週間など短期間のみ使用する場合に対応出来るように創案された塗布具に関するものである。
従来、アイライナーなど内部に液状塗布材を貯留し、この液状塗布材を繊維部材などからなる棒状塗布部材に吸収、浸潤させ、該塗布部材の先端塗布部によって所定箇所に塗布あるいは描画する塗布具は一般に知られている。
しかしながら、これら塗布具は、数ヶ月間の使用に対応すべく製造されており、例えば、ハロウィンや仮装の必要がある場合になど特殊なメークを行う場合など、前記の様な数ヶ月間の使用に対応して製造、販売された塗布具であると、2乃至3回ほど使用した後には使用機会がなく、そのまま使用期限が途過してしまい、最終的にほとんど液状塗布材が残存しているにもかかわらず廃棄してしまうとの課題があった。
特開平11−48678号公報 特開2013−102910号公報 特開2004−344858号公報
かくして、本発明による塗布具は、前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、外形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供することを目的とするものである。
本発明による塗布具は、
略円筒状をなし、先端部には棒状芯材を保持する保持部を有するボディと、前記保持部の外周面に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられてなり、
前記保持部は、ボディの先端側に向かい先細り状の略円筒状に形成され、前記棒状芯材は固定部材を介して前記保持部に固定され、
固定部材は、ボディの内部空間に嵌入する基体と、該基体よりボディの先端側に向かって開口する固定孔を有して構成され、該固定孔には前記棒状芯材の後端部が嵌入して固定され、固定部材は保持部の基端側内壁に当接して固定され、
前記棒状芯材は、棒状芯材後端部の固定孔への嵌入と、保持部先端側に設けられた係止壁と棒状芯材に設けられた係止壁との係止により抜出不可とされ、
前記棒状芯材には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませて、該棒状芯材は、染み込ませた液状塗布材がなくなるまでの使用とされた、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、前記ボディの後端部端面に係止する係止片が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、該尾栓の軸心方向後端面に開口を有して軸心方向に延びる伸縮用空洞部が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記棒状芯材とボディとの間には外部とボディ内とを連通する空気流通溝が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
略円筒状をなし、先端部には棒状芯材を保持する保持部を有するボディと、前記保持部の外周面に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられてなり、
前記保持部は、ボディの先端側に向かい先細り状の略円筒状に形成され、前記棒状芯材はノーズピース部材を介して前記保持部に固定され、
棒状芯材の外周面と前記ノーズピース部材の内周面には、各々係止段部が形成されて、両者が嵌り合い、棒状芯材の保持部からの抜出を不可とし、
ノーズピース部材は、該ノーズピース部材の後端部が、該後端部と対向する尾栓の押さえ部材に当接して取り付けられ、ノーズピース部材の後方側ではノーズピース部材の内周突壁が保持部の突壁に密接して、ノーズピース部材及び棒状芯材は、尾栓側に向かって抜けない構成とされ、
前記棒状芯材には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませて、該棒状芯材は、染み込ませた液状塗布材がなくなるまでの使用とされた、
ことを特徴とするものである。
本発明による塗布具であれば、形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供できるとの優れた効果を奏する。
本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 図2、図4のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(1)である。 図6、図8のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(2)である。
以下、図に基づいて本発明の第一実施例による塗布具1の構成を説明する。
本発明による塗布具1は、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図1に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材を棒状ペンタイプの描画部材として構成しており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。
このペンタイプの棒状芯材3であれば、ラインがぶれずに描きやすく、濃く発色させることもできる。また、比較的棒状芯材3の先端部につき、こしが強く形成でき、いわゆる使用の初心者であっても比較的、描きやすいという特徴がある。
尚、この棒状芯材3の長さが異なるものを、それぞれ用意し、それらを取り替えて取り付ければ、長さの異なる棒状芯材3の変更のみで、使用期間を短いものから長いものまで変更できる塗布具が数種類提供できることにもなる。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるようその外形が形成されており、また、保持部4の径方向外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面を例えば軸心方向に向かって若干波状をなす凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された凹凸面に嵌合する波状の凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
また、前記キャップ部材6の内部の空間を出来るだけ狭くし、気密性を担保して、前記棒状芯材3に染みこんだ液状塗布材が乾かないように構成すべく、キャップ部材6を前記保持部4の場合と同様に先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3の後端部との間には固定部材16が介在しており、該固定部材16の固定孔19に棒状芯材3の後端部が嵌入して、棒状芯材3の後端部が該固定部材16を介して保持部4に固定されるものとなっている。
しかも前記固定部材16はボディ2の内部空間に嵌入しており、ボディ2内から容易に抜けない。
よって、棒状芯材3は、保持部4の先端側に設けられた係止壁17に棒状芯材3の係止壁18が係止すると共に、棒状芯材3の後端部が前記固定部材16に固定され、もって、一層、保持部4から棒状芯材3が抜けないように構成されている。
尚、固定孔19の底部には空間部23が形成され、該空間部23は、棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材が容易にペン先側にはき出るよう空気流通機構を果たす空間となっている。さらに、たとえ、棒状芯材3が若干長さ方向に膨張したとしても固定部材16が保持部4から外れないよう、前記棒状芯材3の長さを吸収する吸収空間の役目も果たしている。
符号8は尾栓であり、該尾栓8は、ボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8のボディ2への挿入しすぎを防止する構成になっている。
符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は、ボディ2の径方向に伸縮し、弾発力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。尚、本実施例ではこの伸縮用空洞部11の開口は塗布具1の先端側になっているが、逆に塗布具1の後端側に開口が向くよう構成しても構わない。
また、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。塗布具1の使用時には、この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1が使用しやすい長さとなるよう工夫されているのである。
図9は図2または図4のA−A線断面図である。図9に示すように、棒状芯材3は保持部4を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3と保持部4との当接面部には空気流通溝22となる空間が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。
ここで、この空気流通溝22については、保持部4側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22はリング状に4カ所設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されるものではない。また、空気流通溝22は、図10に示す様な形状の溝でも構わない。
図2に示すように、本発明による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである。これにより本発明の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具1として提供できるため、女性用の比較的小さなバッグ内に収納できるものとなっている。そして、使用時には長くすることが出来て非常に操作しやすいものとなっている。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の後端側から塗布部1の先端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。さらに、ボディ2の内周面と尾栓8の外周面に各々嵌り合う凸部20と凹部21を形成しておくことが好ましい。また、図に示すように、伸縮用空洞部11を構成する尾栓8の外周壁の肉厚を係止片10の形成箇所から開口側に向かって厚くしておくことにより、さらに尾栓8のボディ2に対する取付強度を向上させることが出来る。
次に、図3及び図4に本発明の第二実施例を示す。第二実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状をなす合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませる液状塗布材の量を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを引く場合であっても確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側、すなわち顔側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリを持たせることが出来るため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
次に、本発明の第三実施例による塗布具1の構成を説明する。
本実施例の塗布具1についても、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、後述する棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図5に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材をペンタイプの描画部材として構成されており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。このペンタイプには、ラインがぶれずに描きやすいペンタイプ、濃く発色させられるペンタイプなどがあり、比較的こしがかたく初心者でも描きやすいことすでに述べたとおりである。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるよう形成されており、また、保持部4の外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面は若干波状の凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された波状の凹凸面に嵌合する凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
そして、前記キャップ部材6の内部において出来るだけ空間を狭くし、気密性が担保できる構成にすべく、キャップ部材6も先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3との間にはノーズピース部材13が介在しており、棒状芯材3の外周面と前記ノーズピース部材13の内周面には、各々係止段部14、15が形成されて、両者が嵌り合い、容易に棒状芯材3が抜けないように構成されている。
また、ノーズピース部材13の後端部は、該ノーズピース部材13の後端部と対向する尾栓8の押さえ部材9に当接して取り付けられる構成となっている。
よって、ノーズピース部材13及び棒状芯材3は、特に尾栓8側に向かって容易に抜けない構成になっており、塗布具使用時において、棒状芯材3が不意に保持部4の内側に引っ込むような不具合が起こらないよう工夫されている。
図から理解されるように、ノーズピース部材13は、後方側でノーズピース部材13の内周突壁24が保持部4の突壁25に密接しており、前記押さえ部材9の押圧と共に、強固にノーズピース部材13を保持部4に保持している。
次に、尾栓8はボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の後方側外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8の挿入しすぎを防止する構成になっている。
次に、符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は径方向に伸縮し、弾性力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。
尚、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1の使用時に使用しやすい長さとなるよう工夫されている。
図11は図6または図8のA−A線断面図である。図11に示すように、棒状芯材3はノーズピース部材13を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3とノーズピース部材13との当接面部には空気流通溝22が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。この空気流通溝22については、ノーズピース部材13側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22は4カ所に設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されない。図12に示すような空気流通溝22であっても構わない。
本実施例による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、そして外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである(図6参照)。これにより本実施例の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具として提供でき、使用時には長くすることが出来て使用しやすいものとなっているのである。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の先端側から装着部12が構成された後端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。
次に、図7及び図8に本発明の第四実施例を示す。第四実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状の合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませた液状塗布材を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリがあるため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
1 塗布具
2 ボディ
3 棒状芯材
4 保持部
5 貫通保持孔
6 キャップ部材
7 キャップ口
8 尾栓
9 押さえ部材
10 係止片
11 伸縮用空洞部
12 装着部
13 ノーズピース部材
14 係止凹部
15 係止凸部
16 固定部材
17 係止壁
18 係止壁
19 固定孔
20 凸部
21 凹部
22 空気流通溝
23 空間部
24 内周突壁
25 突壁
本発明は、例えばアイライナーやアイブローのような化粧用具、あるいは頭髪や眉毛などの部分白髪染め具など、液状塗布材を棒状塗布部である芯材に浸潤させ、これを先端部より所定箇所に塗布あるいは描画して使用する塗布具に係り、特に一週間など短期間のみ使用する場合に対応出来るように創案された塗布具に関するものである。
従来、アイライナーなど内部に液状塗布材を貯留し、この液状塗布材を繊維部材などからなる棒状塗布部材に吸収、浸潤させ、該塗布部材の先端塗布部によって所定箇所に塗布あるいは描画する塗布具は一般に知られている。
しかしながら、これら塗布具は、数ヶ月間の使用に対応すべく製造されており、例えば、ハロウィンや仮装の必要がある場合になど特殊なメークを行う場合など、前記の様な数ヶ月間の使用に対応して製造、販売された塗布具であると、2乃至3回ほど使用した後には使用機会がなく、そのまま使用期限が途過してしまい、最終的にほとんど液状塗布材が残存しているにもかかわらず廃棄してしまうとの課題があった。
特開平11−48678号公報 特開2013−102910号公報 特開2004−344858号公報
かくして、本発明による塗布具は、前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、外形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供することを目的とするものである。
本発明による塗布具は、
略円筒状をなし、先端部には棒状芯材を保持する保持部を有するボディと、前記保持部の外周面に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられてなり、
前記保持部は、ボディの先端側に向かい先細り状の略円筒状に形成され、前記棒状芯材は固定部材を介して前記保持部に固定され、
固定部材は、ボディの内部空間に嵌入する基体と、該基体よりボディの先端側に向かって開口する固定孔を有して構成され、該固定孔には前記棒状芯材の後端部が、前記固定孔の底部に空間部を有して嵌入されて固定され、固定部材は保持部の基端側内壁に当接して固定され、
前記棒状芯材は、棒状芯材後端部の固定孔への嵌入と、保持部先端側に設けられた係止壁と、前記係止壁に係止する棒状芯材に設けられた係止壁とにより抜出不可とされ、
前記棒状芯材には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませて、該棒状芯材は、染み込ませた液状塗布材がなくなるまでの使用とされてなり、
前記固定孔の底部に形成された空間部は、前記棒状芯材に染み込んだ液状塗布材がペン先側にはき出るよう空気流通機構を果たす空間とされ、かつ棒状芯材が長さ方向に膨張したとしても固定部材が保持部から外れないよう、棒状芯材の膨張した長さを吸収する吸収空間の役目も果たしてなる、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、前記ボディの後端部端面に係止する係止片が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記尾栓には、該尾栓の軸心方向後端面に開口を有して軸心方向に延びる伸縮用空洞部が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記棒状芯材とボディとの間には外部とボディ内とを連通する空気流通溝が設けられた、
ことを特徴とし、
または、
略円筒状をなし、先端部には棒状芯材を保持する保持部を有するボディと、前記保持部の外周面に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられてなり、
前記保持部は、ボディの先端側に向かい先細り状の略円筒状に形成され、前記棒状芯材はノーズピース部材を嵌挿し、該ノーズピース部材を介して前記保持部に固定され、
棒状芯材の外周面に設けられた係止段部に前記ノーズピース部材の先端部内周面に設けられた係止段部が嵌り合い、棒状芯材の保持部からの抜出を不可とし、
ノーズピース部材は、該ノーズピース部材の後端部が、該後端部と対向する尾栓の押さえ部材に当接して取り付けられると共に、ノーズピース部材の後方側ではノーズピース部材の外周突壁が保持部の内周段差壁に密接して、ノーズピース部材及び棒状芯材は、尾栓側に向かって抜けない構成とされ、
前記ノーズピース部材と押さえ部材の当接する箇所の内側部分は、棒状芯材に染み込んだ液状塗布材がペン先側にはき出るよう空気流通機構を果たす空間とされ、かつ棒状芯材が長さ方向に膨張したとしても該棒状芯材の膨張した長さを吸収する吸収空間の役目も果たす空間部が設けられ、
前記棒状芯材には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませて、該棒状芯材は、染み込ませた液状塗布材がなくなるまでの使用とされた、
ことを特徴とするものである。
本発明による塗布具であれば、形のサイズを出来る限りコンパクトにしうると共に、使用時には使いやすい長さにセット出来、さらには一週間程度の短期間の使用に対応させて使用部品を削減し、もって製造コストを安価にした塗布具を提供できるとの優れた効果を奏する。
本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第一実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第二実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第三実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(1)である。 本発明の第四実施例による塗布具の構成を説明する説明図(2)である。 図2、図4のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(1)である。 図6、図8のA−A線断面図である。 空気流通溝の他の実施例を示す断面図(2)である。
以下、図に基づいて本発明の第一実施例による塗布具1の構成を説明する。
本発明による塗布具1は、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図1に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材を棒状ペンタイプの描画部材として構成しており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。
このペンタイプの棒状芯材3であれば、ラインがぶれずに描きやすく、濃く発色させることもできる。また、比較的棒状芯材3の先端部につき、こしが強く形成でき、いわゆる使用の初心者であっても比較的、描きやすいという特徴がある。
尚、この棒状芯材3の長さが異なるものを、それぞれ用意し、それらを取り替えて取り付ければ、長さの異なる棒状芯材3の変更のみで、使用期間を短いものから長いものまで変更できる塗布具が数種類提供できることにもなる。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるようその外形が形成されており、また、保持部4の径方向外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面を例えば軸心方向に向かって若干波状をなす凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された凹凸面に嵌合する波状の凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
また、前記キャップ部材6の内部の空間を出来るだけ狭くし、気密性を担保して、前記棒状芯材3に染みこんだ液状塗布材が乾かないように構成すべく、キャップ部材6を前記保持部4の場合と同様に先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3の後端部との間には固定部材16が介在しており、該固定部材16の固定孔19に棒状芯材3の後端部が嵌入して、棒状芯材3の後端部が該固定部材16を介して保持部4に固定されるものとなっている。
しかも前記固定部材16はボディ2の内部空間に嵌入しており、ボディ2内から容易に抜けない。
よって、棒状芯材3は、保持部4の先端側に設けられた係止壁17に棒状芯材3の係止壁18が係止すると共に、棒状芯材3の後端部が前記固定部材16に固定され、もって、一層、保持部4から棒状芯材3が抜けないように構成されている。
尚、固定孔19の底部には空間部23が形成され、該空間部23は、棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材が容易にペン先側にはき出るよう空気流通機構を果たす空間となっている。さらに、たとえ、棒状芯材3が若干長さ方向に膨張したとしても固定部材16が保持部4から外れないよう、前記棒状芯材3の長さを吸収する吸収空間の役目も果たしている。
符号8は尾栓であり、該尾栓8は、ボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8のボディ2への挿入しすぎを防止する構成になっている。
符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は、ボディ2の径方向に伸縮し、弾発力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。尚、本実施例ではこの伸縮用空洞部11の開口は塗布具1の先端側になっているが、逆に塗布具1の後端側に開口が向くよう構成しても構わない。
また、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。塗布具1の使用時には、この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1が使用しやすい長さとなるよう工夫されているのである。
図9は図2または図4のA−A線断面図である。図9に示すように、棒状芯材3は保持部4を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3と保持部4との当接面部には空気流通溝22となる空間が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。
ここで、この空気流通溝22については、保持部4側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22はリング状に4カ所設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されるものではない。また、空気流通溝22は、図10に示す様な形状の溝でも構わない。
図2に示すように、本発明による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである。これにより本発明の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具1として提供できるため、女性用の比較的小さなバッグ内に収納できるものとなっている。そして、使用時には長くすることが出来て非常に操作しやすいものとなっている。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の後端側から塗布部1の先端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。さらに、ボディ2の内周面と尾栓8の外周面に各々嵌り合う凸部20と凹部21を形成しておくことが好ましい。また、図に示すように、伸縮用空洞部11を構成する尾栓8の外周壁の肉厚を係止片10の形成箇所から開口側に向かって厚くしておくことにより、さらに尾栓8のボディ2に対する取付強度を向上させることが出来る。
次に、図3及び図4に本発明の第二実施例を示す。第二実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状をなす合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませる液状塗布材の量を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを引く場合であっても確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側、すなわち顔側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリを持たせることが出来るため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
次に、本発明の第三実施例による塗布具1の構成を説明する。
本実施例の塗布具1についても、略円筒状をなすボディ2を有している。そして、このボディ2の先端部には、後述する棒状芯材3を保持する保持部4がボディ2と一体形成されている。
ここで、図5に示すタイプの棒状芯材3は、ナイロンなど合成樹脂材をペンタイプの描画部材として構成されており、この棒状芯材3には、あらかじめ液状塗布材が染み込ませてある。よって、この染み込ませた液状塗布材がなくなるまで使用できるものとなる。このペンタイプには、ラインがぶれずに描きやすいペンタイプ、濃く発色させられるペンタイプなどがあり、比較的こしがかたく初心者でも描きやすいことすでに述べたとおりである。
前記保持部4には、その軸心方向に棒状芯材3が嵌挿する貫通保持孔5が設けられている。そして、保持部4は、取り付けられる棒状芯材3の先端側に向かってやや先細り状になるよう形成されており、また、保持部4の外周面は、内部に円状空間を有する円筒状をなすキャップ部材6におけるキャップ口7の内部空間内周面が密着して嵌り込む略円柱状の形状として構成されている。
そして、前記保持部4の外周面は若干波状の凹凸面として形成し、前記キャップ部材6のキャップ口7の内部空間内周面も前記保持部4の外周面に形成された波状の凹凸面に嵌合する凹凸面に形成すれば、キャップ部材6を保持部4に嵌め込んだとき、前記双方の凹凸面が嵌合して、キャップ部材6が容易に抜けない構成にすることが出来る。
そして、前記キャップ部材6の内部において出来るだけ空間を狭くし、気密性が担保できる構成にすべく、キャップ部材6も先端側に向かって先細りとなる形状にしておくことが好ましい。
尚、前記キャップ部材6を保持部4に嵌め込むことにより、保持部4に設けられた貫通保持孔5には、その外周面側から軸心方向中心部に向かって、すなわち、保持部4の径方向に向かって前記嵌合による締め付け押圧力が加わり、該貫通保持孔5を貫通する棒状芯材3を締め付けて保持することにもなる。これによって棒状芯材3は保持部4から簡単に引き抜けない。
さらに、保持部4と棒状芯材3との間にはノーズピース部材13が介在しており、棒状芯材3の外周面と前記ノーズピース部材13の内周面には、各々係止段部14、15が形成されて、両者が嵌り合い、容易に棒状芯材3が抜けないように構成されている。
また、ノーズピース部材13の後端部は、該ノーズピース部材13の後端部と対向する尾栓8の押さえ部材9に当接して取り付けられる構成となっている。
よって、ノーズピース部材13及び棒状芯材3は、特に尾栓8側に向かって容易に抜けない構成になっており、塗布具使用時において、棒状芯材3が不意に保持部4の内側に引っ込むような不具合が起こらないよう工夫されている。
図から理解されるように、ノーズピース部材13は、後方側でノーズピース部材13の外周突壁24が保持部4の突壁25に密接しており、前記押さえ部材9の押圧と共に、強固にノーズピース部材13を保持部4に保持している。
次に、尾栓8はボディ2の後端部開口からボディ2の内部空間に嵌め込まれて取り付けられる。
尾栓8の後方側外周面には、図に示すように係止片10が外側に張り出して設けられている。よって、尾栓8をボディ2の後端開口からボディ2の内部空間に嵌め込んだとき、前記係止片10がボディ2の後端開口における端面に当接し、尾栓8の挿入しすぎを防止する構成になっている。
次に、符号11は尾栓8の軸心方向に設けられた伸縮用空洞部である。該伸縮用空洞部11は、尾栓8の軸心方向に向かって略円柱状の空間として設けられており、この伸縮用空洞部11により、尾栓8をボディ2の後端開口へ嵌め込んだとき、尾栓8は径方向に伸縮し、弾性力をもって、ボディ2の後端開口へ嵌まり、容易に抜出することがない。
尚、尾栓8の係止片10が設けられた箇所から後方の部分は、キャップ部材6の装着部12として構成される。この装着部12にキャップ部材6を嵌め込み、塗布具1の使用時に使用しやすい長さとなるよう工夫されている。
図11は図6または図8のA−A線断面図である。図11に示すように、棒状芯材3はノーズピース部材13を軸心方向に嵌挿してボディ2に取り付けられている。そして、棒状芯材3とノーズピース部材13との当接面部には空気流通溝22が設けられており、該空気流通溝22により、外部とボディ2の内部とを連通させて棒状芯材3に染み込んだ液状塗布材の流れをスムーズにし、ペン先でのかすれや液不足が起きないように構成されている。この空気流通溝22については、ノーズピース部材13側に設けられているが、それに限定されない。棒状芯材3側に形成してもかまわない。また、この実施例では、空気流通溝22は4カ所に設けられているが、設けられる箇所や個数についても何ら限定されない。図12に示すような空気流通溝22であっても構わない。
本実施例による塗布具1の使用時には、キャップ部材6をボディ2の保持部4から外す。そして、そして外したキャップ部材6を尾栓8の装着部12の嵌め込むのである(図6参照)。これにより本実施例の塗布具1はきわめて使用しやすい長さを確保することが出来る。すなわち、未使用時には短くコンパクトな形状の塗布具として提供でき、使用時には長くすることが出来て使用しやすいものとなっているのである。
尚、前述した伸縮用空洞部11であるが、尾栓8の先端側から装着部12が構成された後端側に向かって、伸縮用空洞部11における内径の大きさが徐々に大きくなるよう形成することも考えられる。このような構成であれば、より尾栓8のボディ2への取り付け強度を高めることが出来る。
次に、図7及び図8に本発明の第四実施例を示す。第四実施例では、棒状心材3として、いわゆる毛筆の筆先と同じように例えば、細い線状の合成繊維を束ねてブラシ状にし、このブラシ状に束ねたものを棒状芯材3として使用したものである。この様なブラシ状の棒状芯材3は、染みこませた液状塗布材を第一実施例のペンタイプより多く筆先内部に貯留できる。よってブラシ状の棒状芯材3の長さを短くしても、液切れしないため長期間の使用が出来る。
尚、本実施例のブラシタイプでは、筆先を毛筆の筆先のように細くすることが出来るため、もって細いラインを確実に引くことが出来る。また太いラインを引きたい場合には、筆先を描画箇所側に押し付けて描画すれば、太いラインであっても確実に引くことができる。この様に、ブラシの毛にハリがあるため、細いラインから太いラインまで、自在に引くことが出来るとの特徴を有している。
1 塗布具
2 ボディ
3 棒状芯材
4 保持部
5 貫通保持孔
6 キャップ部材
7 キャップ口
8 尾栓
9 押さえ部材
10 係止片
11 伸縮用空洞部
12 装着部
13 ノーズピース部材
14 係止凹部
15 係止凸部
16 固定部材
17 係止壁
18 係止壁
19 固定孔
20 凸部
21 凹部
22 空気流通溝
23 空間部
24 外周突壁
25 突壁

Claims (5)

  1. 略円筒状をなし、先端部には棒状芯材の保持部を有するボディと、前記保持部に嵌り込んでキャップするキャップ部材と、前記ボディの後端部に嵌入して取り付けられる尾栓と、前記尾栓の後端には、前記キャップが嵌り込むキャップ装着部が設けられた、
    ことを特徴とする塗布具。
  2. 前記尾栓には、前記ボディの後端部端面に係止する係止片が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1記載の塗布具。
  3. 前記棒状芯材と保持部との間にはノーズピース部材が介在されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗布具。
  4. 前記尾栓には、該尾栓の軸心方向後端面に開口を有して軸心方向に延びる伸縮用空洞部が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の塗布具。
  5. 前記棒状芯材とノーズピース部材との間には外部とボディ内とを連通する空気流通溝が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の塗布具。
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