JP2019136150A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、液体の漏出を抑制した吸収性物品を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、液不透過性のバックシートと、バックシートに接合される液透過性のトップシートと、バックシートとトップシートとの間に配される吸収体と、吸収体の左右両側の各縁において、吸収体をトップシート側から見た場合に少なくとも一部が吸収体に重なる状態で吸収体よりもトップシート側に配されており、高吸収性重合体であるSAPの粒子群を有する、吸収性物品の着用者の臀部と吸収体との間において臀部に当接することになる一対の当接部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品においては、尿や体液を吸収する吸収材として、パルプや高吸収性重合体(Super Absorbent Polymer:SAP)が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。通常、これらの吸収材は薄いシート状、マット状等の形状に成形された吸収体として、吸収性物品の肌当接面側に配置される。例えば、パルプマット中に、SAP粒子が分散配置された吸収体や、複数のパルプマットの層間に、前記SAP粒子が層状に配置された吸収体が知られている。
特開2017−77400号公報
吸収性物品には、尿や便等の液体を吸収する吸収体の他に、液体の流出を防ぐギャザーが各部に設けられている。ギャザーは、着用者の肌に密着することで、吸収性物品と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを可及的に抑制する。しかし、ギャザーは、通常、液体を透過しないシートを糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着させる構造を採っているため、当該シートと肌との間に隙間が出来ると液体の流出を止めることができない。
そこで、本発明は、液体の漏出を抑制した吸収性物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、吸収体の左右両側の各縁にSAP粒子群を有する一対の当接部を設けることにした。
詳細には、本発明は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、液不透過性のバックシートと、バックシートに接合される液透過性のトップシートと、バックシートとトップシートとの間に配される吸収体と、吸収体の左右両側の各縁において、吸収体をトップシート側から見た場合に少なくとも一部が吸収体に重なる状態で吸収体よりもトップシート側に配されており、高吸収性重合体であるSAPの粒子群を有する、吸収性物品の着用者の臀部と吸収体との間において臀部に当接することになる一対の当接部と、を備える。
ここで、SAPの粒子群には、SAPの微粉やその他の異物が含まれてもよいが、主にSAP粒子が占めていることが好ましい。また、本願においてSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指すものとする。そして、「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。SAPには、デンプン系、セルロース系、合成樹脂系の材料を使用可能である。また、吸収体の左右両側の各縁とは、着用者から液体が排出される部位の直下に置かれる吸収体の左右両側という程度の意味であり、吸収体の左右両側の縁の位置が判然としないような形態において、着用者から排出される液体の漏出に寄与しない部位に限定する概念を含むものではない。
なお、吸収性物品は、着用者の前身頃、股下領域、後身頃に対応する部位を有し、吸収体は、前身頃に対応する部位から後身頃に対応する部位にまで延在し、当接部は、吸収体の左右両側の各縁の前身頃に対応する部位から後身頃に対応する部位にまで延在するものであってもよい。
また、当接部は、トップシートに粘着剤で固定されていてもよい。
また、当接部は、SAPの粒子群を基材に付着させたシートであり、着用者の下肢に対応する部位を切り欠いた切り欠き部を有するものであってもよい。
また、吸収体は、パルプ繊維に粒子状吸収材を含有させたものであり、当接部は、SAPの粒子群を基材に固定または繊維状材料に内包したシートであってもよい。
また、当接部は、幅方向における両端部のうち吸収性物品の外側に近い方の端部が、吸収体の幅方向における両端部よりも外側寄りに存してもよい。
また、当接部は、着用者の股下領域に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きくてもよい。
また、当接部は、着用者の股下領域及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きくてもよい。
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。すなわち、本発明は、例えば、吸収性物品の製造方法であって、液不透過性のバックシートに吸収体を載せるステップと、高吸収性重合体であるSAPの粒子群を有する一対のSAPシートを、少なくとも一部が吸収体の左右両側の各縁に重なる状態でバックシートに載せるステップと、SAPシートが左右両側の縁に載った吸収体を、液透過性のトップシートとバックシートで挟むステップと、を含むものであってもよい。
また、バックシートに吸収体を載せるステップでは、バックシートを巻き付けたロールから連続的に繰り出されるシートに吸収体を載せており、SAPシートを吸収体の左右両側の各縁に載せるステップでは、SAPシートを巻き付けたロールから連続的に繰り出されるシートを左右に切り分けながら、少なくとも一部が吸収体の左右両側の各縁に重なる状態でバックシートに載せてもよい。
上記の吸収性物品であれば、液体の漏出を抑制可能である。
図1は、テープ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、テープ型使い捨ておむつの分解斜視図である。 図3は、テープ型使い捨ておむつの断面形状の変化を示した図である。 図4は、吸収体とSAPシートと着用者の臀部との位置関係を示した図である。 図5は、テープ型使い捨ておむつの製造方法の第1例を示した図である。 図6は、テープ型使い捨ておむつの製造方法の第2例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態
の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
図1は、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)の斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下領域に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL,3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
図2は、おむつ1の分解斜視図である。おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材である。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する箇所に設けられる。カバーシート4は、バックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。
そして、おむつ1は、カバーシート4の着用者側の面において順に積層されるバックシート5、吸収体6C、トップシート7を有する。バックシート5、吸収体6C、トップシート7は、何れも長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、トップシート7は、吸収体6Cの吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6Cに進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。さらにトップシート7も親水性を有していてもよい。
バックシート5、吸収体6C、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6Cとトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6Cとトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6Cに覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排
出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6Cに接触することになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる。サイドシート8L,8Rには、おむつ1の立体ギャザー3BL,3BRと同様、着用者の大腿部が位置する箇所に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、括れ8KL,8KRには糸ゴム8EL,8ERが長手方向に沿って編み込まれている。よって、括れ8KL,8KRは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、糸ゴム8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザーとなる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための糸ゴム9ERは、吸収体6Cの端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。糸ゴム9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、糸ゴム9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、糸ゴム9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。なお、吸収体6Cの両側にも、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ糸ゴム9SL,9SRが設けられている。
また、おむつ1は、吸収体6Cの長辺部分である左右両側の各縁において、少なくとも一部が吸収体6Cに重なる状態でトップシート7とバックシート5との間に配されているSAPシート6L,6R(本願でいう「当接部」の一例である)を有する。SAPシート6L,6Rは、吸収体6Cの長辺部分である左右両側の各縁において、前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する細長いシートである。SAPシート6L,6Rは、着用者の下肢に対応する部位を切り欠いた切り欠き部を有していてもよいし、或いは、切り欠き部を有しない単なる帯状の形態であってもよい。着用者の下肢に対応する部位を切り欠いたSAPシート6L,6Rであれば、SAPシート6L,6Rが着用者の下肢に与える着用感を軽減することができる。
また、SAPシート6L,6Rは、トップシート7に対し粘着剤で固定されていてもよいし、或いは、吸収体6Cとトップシート7の何れに対しても粘着剤を介さずに配置されていてもよい。SAPシート6L,6Rがトップシート7に対し粘着剤で固定されていれば、SAPシート6L,6Rの位置ずれに起因するおむつ1からの液体の漏出を予防できる。また、SAPシート6L,6Rは、吸収体6Cよりもトップシート7側にあればよく、例えば、トップシート7の着用者側の面にSAPシート6L,6Rが設けられていてもよい。
吸収体6Cは、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP等の粒状の吸収性樹脂(本願でいう「粒子状吸収材」の一例である)を保持させた構造を有する。よって、吸収体6Cでは、液体を吸収する前後の吸収性樹脂の体積変動は、基本的には吸収性樹脂を隙間に保持する短繊維内で行われることになる。したがって、吸収体6C全体を俯瞰してみると、液体を吸収した吸収体6Cの厚みの膨張率は、吸収性樹脂自体の膨張率ほど大きくはないと言える。
これに対し、SAPシート6L,6Rは、SAPの粒子を繊維の隙間に点在配置した構造ではなく、SAPの粒子群を不織布等のシート状基材の表面に固定させた構造、或いは、SAPの粒子群を液透過性の繊維状材料の袋に内包した構造を有しており、おむつ1を
構成するその他の構成要素(例えば、吸収体6C等)と区分けされる。本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
よって、SAPシート6L,6Rでは、液体を吸収する前後のSAPの体積変動は、SAPを固着させたシート状基材の表面、或いは、SAPの粒子を包んだ袋内で行われることになる。そして、SAPシート6L,6Rでは、吸収体6Cにおいて短繊維の隙間に形成されている空間のように、SAPの体積変動を吸収し得る空間がSAPシート6L,6Rの構造体内に確保されていない。したがって、SAPシート6L,6R全体を俯瞰してみると、液体を吸収したSAPシート6L,6Rの厚みの膨張率は、SAP自体の膨張率と同程度になると言える。SAPシート6L,6Rは、おむつ1において少なくともSAPが重量比で最も多く含有されていることが好ましく、例えば、含有成分が全てSAP(SAP100%)或いはそれ以下であってもよい。なお、SAPシート6L,6RにおけるSAP粒子の膨張の観点から、SAP粒子の質量平均粒子径は、例えば180〜500μmとする。「質量平均粒子径」は公知の篩い分け法により測定することができる。
おむつ1は、上述したようなSAPシート6L,6Rを吸収体6Cの左右両側の部分に有しているため、液体を吸収すると断面形状が次のように変化する。図3は、おむつ1の断面形状の変化を示した図である。図3(A)は液体を吸収する前のおむつ1の断面形状を示し、図3(B)は液体を吸収した後のおむつ1の断面形状を示している。おむつ1では、吸収体6Cの左右両側の部分にSAPシート6L,6Rが配置されているため、着用者から排出された液体は、吸収体6CとSAPシート6L,6Rに吸収される。SAPシート6L,6Rは、液体を吸収して膨張し、吸収体6Cの左右両側の部分で隆起する。吸収体6Cの左右両側の部分で隆起したSAPシート6L,6Rは、着用者から排出された液体が吸収体6Cへ吸収される前に吸収体6Cの左側や右側へ流れ出るのを防止する土手となり、また、SAPシート6L,6R自体の膨張により吸収体6Cと着用者との間に空間を形成する。したがって、仮におむつ1の着用者の肌と括れ8KL,8KRとの間に隙間が出来ている状態で着用者から液体が排出された場合であっても、当該液体のおむつ1からの漏出は抑制される。SAPシート6L,6Rは、SAPシート6L,6R自体が尿等の液体を吸収して保持することを目的とするのではなく、このように、SAPシート6L,6R自体が膨らんで吸収体6Cと着用者との間に空間を形成することで、吸収体6Cが吸水して膨張することによる吸収体6Cと着用者との間の空間の喪失を抑制し、着用者から排出された便等の液体が横漏れするのを防止することを目的としている。このため、SAPシート6L,6Rは、着用者の臀部に当接するが故に、柔軟性を担保するためにSAP以外の柔軟な材料(例えば、不織布やティッシュ)を含有しつつも、SAPシート6L,6R自体の膨張により吸収体6Cと着用者との間に空間が形成できる程度の割合でSAPを多く含有していることが望ましい。SAPシート6L,6Rは、このような目的のために設けられているから、SAPシート6L,6Rが吸水した場合の膨張が幅方向ではなく厚み方向となるよう、SAPを包むシート折り目やSAPが接着される部材、或いは、SAPシート6L,6Rの吸収体6Cとの接着の形態等により、SAPシート6L,6Rの幅方向の膨張が規制されるように設計することが好ましい。また、SAPシート6L,6Rは、幅方向における両端部のうちおむつ1の外側に近い方の端部が、吸収体6Cの幅方向における両端部よりも外側寄りに存することが好ましい。
なお、SAPシート6L,6Rは、SAPの粒子群をSAPシート6L,6R全体に均等に配置したものであってもよいが、例えば、着用者の股下領域に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密
度より大きくてもよい。また、SAPシート6L,6Rは、着用者の股下領域及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きくてもよい。着用者の股下領域に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きければ、例えば着用者が立ち歩いておむつ1が重力方向に沿って下側へ位置ずれした場合であっても、SAPシート6L,6Rが着用者に当接している状態が維持されやすい。また、着用者の股下領域及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、着用者の前身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きければ、例えば、着用者が寝たきり或いは新生児である場合に、着用者の股下領域及び後身頃に対応する部位における吸収体6Cと着用者との間における空間が維持されやすい。
なお、吸収体6CとSAPシート6L,6Rの寸法は、例えば、以下のようにして決定することができる。図4は、吸収体6CとSAPシート6L,6Rと着用者の臀部との位置関係を示した図である。着用者の臀部は、図4に示されるように、着用者の体内から液体が排出される部位の左側に左臀部DLが存在し、右側に右臀部DRが存在する。図4では、左臀部DLの最も隆起している部位と右臀部DRの最も隆起している部位をそれぞれ「頂部」と称し、破線で示している。図4では、何れのSAPシート6L,SAPシート6Rも液体を吸収して既に膨張した状態を示している。
SAPシート6L,6Rは、着用者から排出された液体が吸収体6Cへ吸収される前に吸収体6Cの左側や右側へ流れ出るのを防止する土手となるため、互いに離間している。そして、SAPシート6L,6Rは、着用者の体内から液体が排出される部位を左右両側から囲むように配置されている。SAPシート6LとSAPシート6Rとの間の距離は、おむつ1の用途にもよるが、例えば、おむつ1が排便に対応する場合には、着用者から排出された便を収容できる程度に離間していることが好ましい。
また、SAPシート6L,6Rは、SAPシート6L,6Rと吸収体6Cとの間から液体が漏れ出ないよう、少なくとも一部が吸収体6Cの左右両側の各縁と重なっている。SAPシート6L,6Rは、図4(A),(B),(C)に図示されるように殆どの部位が吸収体6Cの縁と重なっていてもよいし、或いは、図4(D)に図示されるようにごく一部の部位が吸収体6Cの縁と重なっていてもよい。なお、SAPシート6L,6Rは、吸収体6Cの左右両側の各縁の長手方向沿いの全ての部位に渡って重なっている形態と、吸収体6Cの左右両側の各縁の長手方向沿いの一部に重なっている形態の何れであってもよい。
吸収体6CとSAPシート6L,6Rの寸法は、上記のような条件に従って決定される。そして、吸収体6CとSAPシート6L,6Rの具体的な寸法は、おむつ1で想定されている着用者の年齢層や性別、サイズ、おむつ1の特徴等に応じて決定される。例えば、図4(B)の吸収体6Cは、図4(A)に示す吸収体6Cよりも横幅が大きいため、吸収体6Cで吸収可能な液体量が比較的多い。また、例えば、図4(C)の吸収体6Cは、図4(A)に示す吸収体6Cよりも横幅が小さいため、着用者に与える着用感が比較的小さい。また、例えば、図4(D)のSAPシート6L,6Rは、図4(A),(B),(C)に示すSAPシート6L,6Rよりも横幅が大きいため、着用者から排出された液体が吸収体6Cへ吸収される前に吸収体6Cの左側や右側へ流れ出る可能性が比較的小さい。このように、おむつ1の特徴は、吸収体6CやSAPシート6L,6Rの寸法に応じて変化する。よって、吸収体6CやSAPシート6L,6Rの寸法は、おむつ1に対して定められる商品の仕様に応じた大きさが採られることになるが、如何なる大きさの寸法を採る場合であっても、SAPシート6Lが左臀部DLに対応する部位に配置され、SAPシート6Rが右臀部DRに対応する部位に配置されるような大きさに決定される。少なくとも、SAPシート6Lが左臀部DLに対応する部位に配置され、SAPシート6Rが右臀部
DRに対応する部位に配置されていれば、SAPシート6L,6Rは、着用者から液体が排出された場合に膨張し、当該液体が吸収体6Cへ吸収される前に吸収体6Cの左側や右側へ流れ出るのを防止する土手として機能することができる。
具体的には、例えば、新生児用のおむつ1の場合には、吸収体6Cの横幅は80〜115mmの範囲が好ましく、SAPシート6L,6Rの横幅は寸法は5〜15mmの範囲が好ましい。また、例えば、乳幼児用のおむつ1の場合には、吸収体6Cの横幅は80〜110mmの範囲が好ましく、SAPシート6L,6Rの横幅は寸法は5〜20mmの範囲が好ましい。また、例えば、成人用のおむつ1の場合には、吸収体6Cの横幅は160〜340mmの範囲が好ましく、SAPシート6L,6Rの横幅は寸法は5〜20mmの範囲が好ましい。
また、SAPシート6L,6Rが液体を吸収して膨張した場合の高さ(厚さ)は、具体的には、例えば、新生児用のおむつ1の場合には2〜6mmの範囲が好ましく、乳幼児用のおむつ1の場合には2〜10mmの範囲が好ましく、成人用のおむつ1の場合には、吸収体6Cの横幅は5〜15mmの範囲が好ましい。
SAPシート6L,6Rは、例えば、以下のような方法で吸収体6Cの左右両側の縁に重ねることができる。
図5は、おむつ1の製造方法の第1例を示した図である。本第1例の製造方法において、SAPシート6L,6Rは、例えば、図5に示されるように、SAPシート6L,6Rの原料シートを芯材に巻き付けたロールから連続的に繰り出される帯状のSAP原料シートG6LRをローラーカッタRCで左右均等に切り分けてから吸収体原料シートG6Cに重ねた後、適当な長さと形状に切り分けられることにより、吸収体6Cに重なった状態で形成される。吸収体6Cに重なった状態のSAPシート6L,6Rは、吸収体6Cと共にカバーシート4上のバックシート5へ載せられ、トップシート7に覆われる。その後、テープ2L,2Rやフロントパッチ2Fの取付等の後工程が行われ、おむつ1が完成する。
本第1例の製造方法であれば、SAP原料シートG6LRを芯材に巻き付けた1つのロールからSAPシート6L,6Rを連続的に形成することができるため、SAPシート6Lの原料シートを芯材に巻き付けたロールと、SAPシート6Rの原料シートを芯材に巻き付けたロールの2つを用意する場合に比べると、資材の取り扱いが容易である。
図6は、おむつ1の製造方法の第2例を示した図である。本第2例の製造方法において、SAPシート6L,6Rは、例えば、図6に示されるように、帯状のSAP原料シートG6LRからローラーカッタRCによって左右均等に切り分けられた後、適当な長さと形状に切り分けられることで形成される。そして、吸収体原料シートG6Cから適当な長さと形状に切り分けられた吸収体6Cの左右両側の縁に重ねられた後、カバーシート4上のバックシート5へ載せられ、トップシート7に覆われる。その後、後工程が行われておむつ1が完成する。
本第2例の製造方法であれば、SAP原料シートG6LRからのSAPシート6L,6Rの切り出しと、吸収体原料シートG6Cからの吸収体6Cの切り出しが別々に行われるため、上記第1例の製造方法に比べると、SAPシート6L,6Rの形状や大きさを比較的自由に設計することができる。
なお、上記実施形態では、テープ型の使い捨ておむつが例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においてもSAPシート6L,6Rを吸収体6Cの左右両側の縁へ重ねた形態を適用可能である。SAPシート6L,6Rを吸収体6Cの左右両側の縁に重ねた形
態を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
1・・おむつ(テープ型使い捨ておむつ):1B・・股下領域:1F・・前身頃領域:1R・・後身頃領域:2F・・フロントパッチ:2L,2R・・テープ:3BL,3BR・・立体ギャザー:3R・・ウェストギャザー:4・・カバーシート:4KL,4KR・・括れ:5・・バックシート:6C・・吸収体:6L,6R・・SAPシート:7・・トップシート:8・・サイドシート:8KL,8KR・・括れ:8EL,8ER,9SL,9SR,9ER・・糸ゴム:DL・・左臀部:DR・・右臀部:G6LR・・SAP原料シート:G6C・・吸収体原料シート:RC・・ローラーカッタ

Claims (8)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、
    液不透過性のバックシートと、
    前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配される吸収体と、
    前記吸収体の左右両側の各縁において、前記吸収体を前記トップシート側から見た場合に少なくとも一部が前記吸収体に重なる状態で前記吸収体よりも前記トップシート側に配されており、高吸収性重合体であるSAPの粒子群を有する、前記吸収性物品の着用者の臀部と前記吸収体との間において前記臀部に当接することになる一対の当接部と、
    を備える、吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品は、前記着用者の前身頃、股下領域、後身頃に対応する部位を有し、
    前記吸収体は、前記前身頃に対応する部位から前記後身頃に対応する部位にまで延在し、
    前記当接部は、前記吸収体の左右両側の各縁の前記前身頃に対応する部位から前記後身頃に対応する部位にまで延在する、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記当接部は、前記トップシートに粘着剤で固定されている、
    請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記当接部は、SAPの粒子群を基材に付着させたシートであり、着用者の下肢に対応する部位を切り欠いた切り欠き部を有する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は、パルプ繊維に粒子状吸収材を含有させたものであり、
    前記当接部は、SAPの粒子群を基材に固定または繊維状材料に内包したシートである、
    請求項1から4の何れか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記当接部は、前記幅方向における両端部のうち前記吸収性物品の外側に近い方の端部が、前記吸収体の前記幅方向における両端部よりも前記外側寄りに存する、
    請求項1から5の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記当接部は、前記着用者の股下領域に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、前記着用者の前身頃及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きい、
    請求項1から6の何れか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記当接部は、前記着用者の股下領域及び後身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度が、前記着用者の前身頃に対応する部位にあるSAPの粒子の密度より大きい、
    請求項1から6の何れか一項に記載の吸収性物品。
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