JP2019135802A - 制御システム及び制御方法、並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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拓也 平岡
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Abstract

【課題】センサでの検知結果に基づいて制御を行うシステムにおいて、消費電力を減らす。【解決手段】第1のセンサにより第1の事象が検知されたことを条件として、第2のセンサを、第1の状態から第2の状態に遷移させ、第2のセンサにより第2の事象が検知されたときに被制御装置を動作させる。第1の状態は第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、第1のセンサの待機時の消費電力は、第2のセンサの第2の状態における消費電力よりも少ない。被制御装置は例えば空気調和機本体であり、第1の事象はドアの開閉の際のドアの動きであり、第2の事象は例えば空調対象空間における人の存在である。【選択図】図3

Description

本発明は、制御システム及び制御方法、並びにプログラム及び記録媒体に関する。本発明は特に、複数のセンサでの検出結果に基づいて被制御装置を制御する制御システム及び制御方法に関する。本発明の制御システムは、例えば、空調システムで用いられる。
事前に設定された稼働スケジュールに従って、窓開閉検出手段及び人感検出手段の検出結果に基づいて空気調和機を制御する空調制御装置が提案されている(特許文献1参照)。この空調制御装置では、稼働スケジュールにおける空気調和機の稼働時間帯に、窓開閉センサ及び人感センサを稼働させることで、消費電力の低減を図っている。
特開2014−109420号公報
上記の空調制御装置には、稼働スケジュールの開始以降、空気調和機の運転が停止されるまで、センサが稼働し続けるので、そのための電力消費が続くという課題がある。
空調制御システム以外の、センサでの検出結果に基づいて被制御装置を動作させる制御システムにも同様の問題がある。
本発明の目的は、センサの消費電力を減らすことができる制御システムを提供することにある。
本発明に係る制御システムは、
第1の事象を検知する第1のセンサと、第2の事象を検知する第2のセンサと、
前記第1のセンサにより前記第1の事象が検知されたことを条件として、前記第2のセンサを、第1の状態から第2の状態に遷移させ、
前記第2のセンサにより前記第2の事象が検知されたときに被制御装置を動作させる制御装置とを有し、
前記第1の状態は前記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、
前記第1のセンサの待機時の消費電力は、前記第2のセンサの前記第2の状態における消費電力よりも少ない。
本発明によれば、センサの消費電力を減らすことができる。
本発明の実施の形態1の制御システムを備えた空調システムの全体構成を示す概略図である。 図1の空調システムの機能ブロック図である。 実施の形態1の制御システムで用いられる制御装置の動作を示すフロー図である。 図3のステップST14の詳細を示すフロー図である。 図3のステップST17の詳細を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2の制御システムを備えた空調システムの全体構成を示す概略図である。 図6の空調システムの機能ブロック図である。 実施の形態2の制御システムで用いられる制御装置の動作を示すフロー図である。 図8のステップST43の詳細を示すフロー図である。 実施の形態2の制御システムの変形例を備えた空調システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態3の制御システムを備えた見守りシステムの全体構成を示す概略図である。 図11の見守りシステムの機能ブロック図である。 実施の形態3の制御装置の動作を示すフロー図である。
本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して説明する。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1は、空調システムで用いられる制御システムである。
図1は、実施の形態1の制御システム100を備えた空調システムを示す概略図である。図2は、図1の空調システムの機能ブロック図である。
図示の空調システムは、空気調和機10と、ドアセンサ44と、制御装置50とを備える。空気調和機10は、室内機20と室外機30とを有する。
図示の例では、家屋110の一部を成す部屋112が空調対象空間であり、室内機20が部屋112の内部にあり、室外機30が家屋110の外部に設けられている。
ドア114は、部屋112に入る際に開閉される。
空気調和機10は、部屋112内の空気の状態(温度、湿度、清浄度等)を調整するものである。
室内機20は、室内機本体22と、通信部24と、人センサ42とを有する。
室内機本体22と、室外機30とで空気調和機本体12が構成される。空気調和機本体12が本実施の形態における被制御装置を構成している。一方、通信部24と、人センサ42と、ドアセンサ44と、制御装置50とで制御システム100が構成されている。
制御装置50は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであっても良い。処理回路がCPUである場合、制御装置50の諸機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア或いはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、諸機能を実現する。
なおまた、制御装置50の諸機能のうち、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしても良い。
空気調和機本体12は、空調機能部と、検出部と、空調制御部とを有する。空調機能部には、冷媒の圧縮のためのコンプレッサー、熱交換器における送風のためのファン、吹き出される風の向きを制御する風向き制御機構が含まれる。検出部は部屋の内部の空気の温度、湿度等を検出する。空調制御部は、検出部での検出結果に基づいて空調機能部を制御する。
人センサ42は、非動作状態(第1の状態)又は動作状態(第2の状態)にある。
人センサ42は、赤外線検知素子を列状に並べたものであり、動作状態にあるとき、往復運動することで、部屋112を走査し、部屋112内に存在する人の位置を検出する。
人センサ42は、部屋112内にいる人の位置の検出のほか、床、壁、人等の温度の検出を行う。人センサ42での検出結果は、空気調和機本体12の運転の開始及び停止の制御、並びに空調機能の制御に用いられる。ここで言う空調機能の制御には、コンプレッサの速度の制御、ファンの制御、風向きの制御等が含まれる。
人センサ42は、室内機本体22が動作していない状態でも室内機20の電源供給部(図示しない)から電力の供給を受けて動作し得る。人センサ42から出力される信号(センサ出力)S42は、制御装置50に伝えられる。
例えば、人センサ42の出力信号S42の値は、走査によってカバーされる範囲中で人の占める割合(人として認識され部分の占める割合)に基づいて求められる。人センサ42は、そのような割合を算出して、算出結果に応じた出力信号S42を生成する信号処理部をその一部として含む。
但し、そのような信号処理部が制御装置50内に設けられていても良い。
ドアセンサ44は、ドア114の開閉の際の動き(開くときの動き及び閉じるときの動きの少なくとも一方)を検出する。
ドアセンサ44は、例えばEnOsean規格に準拠した無給電センサであり、ドア114の開閉の際のドアの動きを電力に変換し、信号を出力する。ドアセンサ44から出力される信号(センサ出力)の値は、例えば、ドアの動きが速いほど大きくなり、またドアの動きの量が大きいほど大きくなる。ドアセンサ44はドアの開閉時以外は、信号を出力しない。ドアセンサ44の出力信号S44は、制御装置50に伝えられる。
なお、ドアセンサ44は、無給電センサでなくても、その待機時の消費電力が人センサ42の第2の状態(動作状態)における消費電力よりも少ないものであれば良い。
本実施の形態では、ドアセンサ44が空調システムの一部であるものとして説明するが、ドアセンサ44は、空調システムと他のシステムとで兼用されるものであっても良い。
制御装置50と、通信部24とは、無線通信が可能なように接続されている。例えば、制御装置50は、例えばHEMSコントローラであり、通信部24は、HEMSアダプタである。
HEMSコントローラで構成される制御装置50及びHEMSアダプタで構成される通信部24は、空気調和機本体12が運転を開始していない状態でも電源供給を受け、動作可能である。
制御装置50は、通信部24を介して空気調和機本体12と通信を行う。制御装置50と空気調和機本体12との通信には、制御装置50から空気調和機本体12への制御信号の送信が含まれる。
制御装置50から空気調和機本体12に送信される制御信号には、空気調和機本体12の運転の開始(起動)を指示する信号、空気調和機本体12の運転の停止を指示する信号が含まれる。
図2には、人センサ42が制御装置50と直接通信を行うものとして示されているが、人センサ42が通信部24を介して制御装置50と通信を行う構成であっても良い。
制御装置50は、ドアセンサ44の出力信号S44に基づきドアの開閉についての判定を行い、人センサ42からの出力信号S42に基づき人の存在についての判定を行う。
制御装置50は、ドアセンサ44の出力信号S44の値が予め設定された閾値S44tよりも大きくなったときに、ドアセンサ44でドアの開閉が検知されたと判断する。
制御装置50はまた、人センサ42からの出力信号S42の値が予め設定された閾値S42tよりも大きくなったときに、人センサ42で人の存在が検知されたと判断する。
制御装置50は、ドアセンサ44でドアの開閉が検知されたとき(ドアセンサ44の出力信号S44に基づいてドアの開閉が検知されたとの判断をしたとき)は、人センサ42に動作を開始させる(第1の状態から第2の状態に遷移させる)。
制御装置50はまた、人センサ42で人の存在が検知されたとき(人センサ42の出力信号S42に基づいて人の存在が検知されたとの判断をしたとき)は、空気調和機本体12に運転を開始させる。
制御装置50は、上記の処理のためタイマTM1及びTM2を有する。
空気調和機本体12の運転中においては、制御装置50は、人センサ42での検出結果に基づいて、空気調和機本体12の運転の条件を制御する。ここで言う運転の条件には、目標温度、目標湿度、及び吹き出される風の向きが含まれる。
図3は、制御装置50による、空気調和機本体12の運転の開始及び停止を制御する動作を示すフロー図である。
図3の処理が開始される時点では、空気調和機本体12は停止中であり、人センサ42も停止中であり(第1の状態にあり)、ドアセンサ44は信号を出力していない状態にあるものとする。
最初に、ステップST11において、制御装置50はタイマTM1及びTM2をリセットする。リセットによりタイマTM1及びTM2の計測時間TM1m及びTM2mはゼロにされる。
次に、ステップST12において、制御装置50は、ドアセンサ44からの信号に基づいて、ドア114の開閉の際の動き(開く動作及び閉じる動作の少なくとも一方)があったか否かの判定を行う。
ステップST12の処理は、ドア114の開閉が行われるまで繰り返し行われる。
ドア114の開閉が行われた場合には、ステップST13に進む。
ステップST13において、制御装置50は人センサ42に動作を開始させる(第2の状態に遷移させる)。ステップST13の次にステップST14に進む。
ステップST14では、制御装置50は、ステップST14の処理の開始から、予め設定された時間TM1t以内に人センサ42により人が検知されたか否かの判定を行う。設定時間TM1tは例えば5分である。
ステップST14における判定結果がYESであれば、ステップST15に進み、NOであれば、ステップST16に進む。
ステップST14の処理の詳細を図4に示す。
最初にステップST21において、タイマTM1をスタートさせる。
次にステップST22において、制御装置50は人センサ42の出力信号S42の値が、予め設定された閾値S42tよりも大きいか否かの判定を行う。
ステップST22で出力信号S42の値が閾値S42tよりも大きい(判定結果がYESである)ことは、ステップST14の処理の開始から、設定時間TM1t以内に人センサ42により人が検知されたことを意味する。この場合は、ステップST15に進む。
ステップST22で出力信号S42の値が閾値S42t以下であれば(判定結果がNOであれば)、ステップST23に進む。
ステップST23において、制御装置50は、設定時間TM1tが経過しているか否かの判定、即ち、タイマTM1の計測時間TM1mが設定時間TM1t以上であるか否かの判定を行う。
ステップST23で計測時間TM1mが設定時間TM1t以上である(判定結果がYESである)ことは、ステップST14の処理の開始から、設定時間TM1t以内に人センサ42により人が検知されなかったことを意味する。この場合には、ステップST16に進む。
計測時間TM1mが設定時間TM1tよりも短ければ(ステップST23でNOの場合には)、ステップST22に戻る。
ステップST16において、制御装置50は人センサ42に動作を停止させる(第1の状態に遷移させる)。
ステップST16の次にステップST11に戻る。
ステップST15において、制御装置50は空気調和機本体12に運転を開始させる。
ステップST15の次にステップST17に進む。
ステップST17では、制御装置50は、人センサ42により人が検知されない状態が、予め設定された時間TM2t以上続くのを待つ。設定時間TM2tは、例えば、10分である。
人センサ42により人が検知されない状態が、設定時間TM2t以上続いたら、次のステップST18に進む。
ステップST17の処理の詳細を図5に示す。
最初にステップST31において、タイマTM2をスタートさせる。
次にステップST32において、制御装置50は人センサ42の出力信号S42の値と、予め設定された閾値S42tとの比較を行う。出力信号S42の値が閾値S42tよりも大きければ(判定結果がYESであれば)、部屋112内に人が存在していると判断し、ステップST33に進む。
出力信号S42の値が閾値S42t以下であれば(判定結果がNOであれば)、ステップST34に進む。
ステップST33において、制御装置50はタイマTM2をリセットする。ステップST33の次にステップST32に戻る。
ステップST34において、制御装置50はタイマTM2のスタート(ST31)又はリセット(ST33)から、設定時間TM2tが経過しているかどうかの判定、即ち、タイマTM2の計測時間TM2mが設定時間TM2t以上であるか否かの判定を行う。ステップST34で計測時間TM2mが設定時間TM2t以上である(判定結果がYESである)ことは、部屋112内に人が存在しない状態が設定時間TM2t以上継続したことを意味する。この場合には、ステップST18に進む。
ステップST34で計測時間TM2mが設定時間TM2tよりも短ければ(判定結果がNOであれば)、ステップST32に戻る。
ステップST18において、制御装置50は空気調和機本体12に運転を停止させる。
ステップST18を行った後、処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態1の空調システムにおいては、人センサ42で人の存在が検知されたことを制御トリガとして、空気調和機本体12に運転を開始させる。また、人センサ42の第2の状態(動作状態)における消費電力よりも待機時の消費電力が少ないドアセンサ44でドアの開閉が検知されたことを制御トリガとして、人センサ42を第2の状態(動作状態)にして検知を開始させる。
言い換えると、ドアセンサ44による検知を第1段階の検知とし、人センサ42による検知を第2段階の検知とし、第1段階の検知の結果に基づいて第2段階の検知を開始させ、第2段階の検知の結果に基づいて空気調和機本体12に運転を開始させている。
このように、センサによる検知を複数段階で行い、消費電力がより少ないセンサを、より前の段階の検知のために用いることで、自動運転のための空調システムの消費電力を少なくすることができる。
また、空気調和機本体12の運転が自動的に開始されるまでに、センサによる検知を複数段階で行うので、空気調和機本体12に運転を開始させるべきか否かの判定をより適切に行うことができる。
なお、上記の例では、ドアセンサ44が1個だけ用いられているが、部屋112に入るためのドアが複数個存在する場合には、それぞれのドアに対応してドアセンサ44を設け、複数のドアセンサのいずれかでドアの開閉が検知されたら、人センサ42での検知を開始させるのが望ましい。
以上のように、実施の形態1では、ドアセンサ44が第1段階の検知を行うセンサとして用いられ、人センサ42が第2段階の検知を行うセンサとして用いられている。しかしながら、各段階の検知に用いるセンサは上記の例に限定されない。要するに第1段階の検知に用いられるセンサが第2段階の検知に用いられるセンサよりも消費電力が少なければ良い。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2の制御システムは、実施の形態1と同様に、空調システムで用いられるものである。
図6は、実施の形態2の制御システム100bを備えた空調システムを示す概略図、図7は、図6の空調システムの機能ブロック図である。
実施の形態2の制御システム100bは実施の形態1の制御システム100と概して同じである。但し、人センサ42とは別の人センサ46が付加されており、人センサ46での検出結果も空気調和機本体12の運転の開始の制御に用いられる。区別のため人センサ42を第1の人センサと言い、人センサ46を第2の人センサと言う。
実施の形態2ではさらに、制御装置50の代わりに、制御装置50bが設けられている。
空気調和機本体12、第1の人センサ42及びドアセンサ44は実施の形態1で説明したのと同様に構成されている。
第2の人センサ46は部屋112内に、例えば、部屋112の天井115に取り付けられている。なお、第2の人センサ46の取り付け箇所は天井115に限定されず、例えば壁であっても良い。第2の人センサ46は部屋112の内部にいる人を検出する。第2の人センサ46としては、一般に人感センサと呼ばれるものが用いられる。人感センサの例は、赤外線センサ、及び超音波センサである。以下では、赤外線センサが用いられるものとする。
第2の人センサ46は例えばBluetooth Low Energy(BLE)等の通信規格に準拠した低消費電力センサであり、検知周期が変更可能なものとする。ここで検知周期とは、検知を行う(検知データを取得する)時間間隔である。検知周期は、例えば、比較的長い時間と比較的短い時間との間で切替え可能であるものとする。比較的長い時間は例えば1分であり、比較的短い時間は例えば1秒である。検知周期が比較的長い状態を第1の状態と言い、検知周期が比較的短い状態を第2の状態と言う。第2の状態は第1の状態に比べて消費電力が多い。ここで言う、人センサ46の消費電力は、1検知周期に亘る消費電力の平均値を意味する。従って、検知周期が短いほど消費電力が多くなる。消費電力を少なくするため、第2の人センサ46は制御システム100bが動作を開始する時には第1の状態とされている。
第2の人センサ46は、その第2の状態における消費電力が、第1の人センサ42の第2の状態における消費電力よりも少ない。
ドアセンサ44は、無給電センサでなくても、その待機時の消費電力が、人センサ46の第2の状態における消費電力よりも少ないものであれば良い。ドアセンサ44は、その待機時の消費電力が、人センサ46の第1の状態における消費電力よりも少ないものであるのがより望ましい。
例えば、第2の人センサ46から出力される信号(センサ出力)S46の値は、人が近くにいるほど、また人が大きいほど大きくなる。
第2の人センサ46として赤外線センサが用いられる場合、第1の人センサ42及び第2の人センサ46がともに、赤外線センサで構成されることになるが、第1の人センサ42として用いられる赤外線センサは、第2の人センサ46として用いられる赤外線センサと比べて、感度及び信頼度が高い。
本実施の形態では、第1の人センサ42及びドアセンサ44での検出結果のみならず、第2の人センサ46での検出結果にも基づいて、空気調和機本体12の運転の開始を制御する。
本実施の形態では、ドアセンサ44及び第2の人センサ46が空調システムの一部であるものとして説明するが、ドアセンサ44及び第2の人センサ46は、空調システムと他のシステムとで兼用されるものであっても良い。
制御装置50bは、空気調和機本体12の運転の開始及び停止、並びに第1の人センサ42及び第2の人センサ46の動作を制御する。
制御装置50bは、実施の形態1の制御装置50と同様のものであるが、以下に説明するような違いがある。
制御装置50bは、実施の形態1の制御装置50と同様に、ドアセンサ44の出力信号S44に基づき、ドアの開閉についての判定を行う。
制御装置50bは、第1の人センサ42及び第2の人センサ46の出力信号S42及びS46に基づき、人の存在についての判定を行う。
制御装置50bによる、第1の人センサ42の出力に基づく判定、及びドアセンサ44の出力に基づく判定は、実施の形態1と同様である。
制御装置50bはさらに、第2の人センサ46の出力信号S46の値が予め設定された閾値S46tよりも大きくなったときに、第2の人センサ46で人の存在が検知されたと判断する。
制御装置50bは、上記の判定結果を基に、空気調和機本体12の運転の開始及び停止、並びに第1の人センサ42の動作の開始及び終了のみならず第2の人センサ46の検知周期をも制御する。
制御装置50bは、ドアセンサ44でドアの開閉が検知されたときは、第2の人センサ46の検知周期を短くする(第2の人センサ46についての第1の状態から第2の人センサ46についての第2の状態に遷移させる)。
制御装置50bは、第2の人センサ46で人の存在が検知されたときは、第1の人センサ42に動作を開始させる(第1の人センサ42についての第1の状態から第1の人センサ42についての第2の状態に遷移させる)とともに第2の人センサ46の検知周期を長くする(第2の人センサ46についての第2の状態から第2の人センサ46についての第1の状態に遷移させる)。
制御装置50bはさらに、第1の人センサ42で人の存在が検知されたときは、空気調和機本体12に運転を開始させる。
制御装置50bは、上記の処理のためタイマTM1及びTM2に加えてタイマTM3を有する。
空気調和機本体12の運転中においては、制御装置50bは、第1の人センサ42での検出結果に基づいて、空気調和機本体12の運転の条件を制御する。ここで言う運転の条件には、目標温度、目標湿度、及び吹き出される風の向きが含まれる。
図8は、制御装置50bによる、空気調和機本体12の運転の開始及び停止を制御する動作を示すフロー図である。図8で図3と同じ符号は同様のステップを示す。
図8の処理が開始される時点では、空気調和機本体12は停止中であり、第1の人センサ42も停止中であり(第1の状態にあり)、ドアセンサ44は信号を出力していない状態にあり、第2の人センサ46は検知周期が比較的長い時間とされている(第1の状態にある)ものとする。
最初に、ステップST11bにおいて、制御装置50bはタイマTM1、TM2及びTM3をリセットする。リセットによりタイマTM1、TM2及びTM3の計測時間TM1m、TM2m及びTM3mはゼロにされる。
次に、ステップST12において、制御装置50bはドアセンサ44からの信号に基づいて、ドア114の開閉の際の動き(開く動き及び閉じる動きの少なくとも一方)が行われた否かの判定を行う。
ステップST12の処理は、ドアの開閉が行われるまで繰り返し行われる。
ドアの開閉が行われた場合には、ステップST42に進む。
ステップST42において、制御装置50bは第2の人センサ46の検知周期を比較的短い時間へ変更する(第2の人センサ46を第2の状態に遷移させる)。
検知周期の変更が終了したら、ステップST43に進む。
ステップST43では、制御装置50bは、ステップST43の処理の開始から予め設定された時間TM3t以内に第2の人センサ46により人が検知されたか否かの判定を行う。設定時間TM3tは例えば1分である。
ステップST43における判定結果がYESであれば、ステップST44に進み、NOであれば、ステップST45に進む。
ステップST43の処理の詳細を図9に示す。
最初にステップST51において、制御装置50bはタイマTM3をスタートさせる。
次にステップST52において、制御装置50bは第2の人センサ46の出力信号S46の値が、予め設定された閾値S46tよりも大きいか否かの判定を行う。
ステップST52で出力信号S46の値が閾値S46tよりも大きい(判定結果がYESである)ことは、ステップST43の処理の開始から設定時間TM3t以内に第2の人センサ46により人が検知されたことを意味する。この場合には、ステップST44に進む。
ステップST52で出力信号S46の値が閾値S46t以下であれば(判定結果がNOであれば)、ステップST53に進む。
ステップST53において、制御装置50bは、設定時間TM3tが経過しているかの判定、即ち、タイマTM3の計測時間TM3mが設定時間TM3t以上であるか否かの判定を行う。
ステップST53で計測時間TM3mが設定時間TM3t以上である(判定結果がYESである)ことは、ステップST43の処理の開始から設定時間TM3t以内に第2の人センサ46により人が検知されなかったことを意味する。この場合には、ステップST45に進む。
ステップST53で計測時間TM3mが設定時間TM3tよりも短ければ(判定結果がNOであれば)、ステップST52に戻る。
ステップST45において、制御装置50bは第2の人センサ46の検知周期を比較的長い時間へ変更する(第2の人センサ46を第1の状態に遷移させる)。
ステップST45の次にステップST11bに戻る。
ステップST44において、制御装置50bは第2の人センサ46の検知周期を比較的長い時間へ変更する(第2の人センサ46を第1の状態に遷移させる)。
ステップST44の次にステップST13に進む。
ステップST13以降の処理は、実施の形態1に関し、図3〜図5を参照して説明したのと同様である。
即ち、ステップST13において、制御装置50bは第1の人センサ42に動作を開始させる(第2の状態に遷移させる)。
次に、ステップST14では、制御装置50bは、ステップST14の処理の開始から設定時間TM1t以内に第1の人センサ42により人が検知されたか否かの判定を行う。
ステップST14における判定結果がYESであれば、ステップST15に進み、NOであれば、ステップST16に進む。
ステップST16において、制御装置50bは第1の人センサ42に動作を停止させ(第1の状態に遷移させ)、ステップST11bに戻る。
ステップST15において、制御装置50bは空気調和機本体12に運転を開始させる。
その後、第1の人センサ42により人が検知されない状態が、設定時間TM2t以上続いたら(ST17)、制御装置50bは空気調和機本体12に運転を停止させる(ST18)。
上記の例では、第2の人センサ46について、第1の状態は検知周期が比較的長い状態であり、第2の状態は検知周期が比較的短い状態であるが、代わりに、第1の状態は非動作状態(検知を行わない状態)であり、第2の状態は動作状態(検知を周期的に行う状態)であっても良い。この場合、ドアセンサ44によりドアの開閉が検知されたら、第2の人センサ46による検知を開始させる。動作状態における検知の周期は例えば1秒であっても良い。
実施の形態2では、第1の人センサ42で人の存在が検知されたことを制御トリガとして、空気調和機本体12に運転を開始させる。また、第1の人センサ42よりも第2の状態における消費電力が少ない第2の人センサ46で人の存在が検知されたことを制御トリガとして、第1の人センサ42を第2の状態(動作状態)にして検知を開始する。さらに、第2の人センサ46の第2の状態における消費電力よりも待機時の消費電力が少ないドアセンサ44での検知でドアの開閉が検知されたことを制御トリガとして、第2の人センサ46を第2の状態に遷移させる。
言い換えると、ドアセンサ44による検知を第1段階の検知とし、第2の人センサ46による検知を第2段階の検知とし、第1の人センサ42による検知を第3段階の検知とし、第1段階の検知の結果に基づいて第2段階の検知のための検知周期を短くし或いは第2段階での検知を開始させ、第2段階の検知の結果に基づいて第3段階の検知を開始させ、第3段階の検知の結果に基づいて空気調和機本体12に運転を開始させている。
このように、センサによる検知を複数段階で行い、消費電力がより少ないセンサを、より前の段階の検知のために用いることで、自動運転のための空調システムの消費電力を少なくすることができる。
また、空気調和機本体12の運転が自動的に開始されるまでに、センサによる検知を複数段階で行うので、空気調和機本体12に運転を開始させるべきか否かの判定をより適切に行うことができる。
なお、上記の例では、ドアセンサ44が1個だけ用いられているが、部屋112に入るためのドアが複数個存在する場合には、それぞれのドアに対応してドアセンサ44を設け、複数のドアセンサのいずれかでドアの開閉が検知されたら、第2の人センサ46を第2の状態に遷移させるのが望ましい。
また、上記の例では、第2の人センサ46が1個だけ用いられているが、人の検知精度を上げる等の目的で第2の人センサ46を、部屋112内に複数個設けても良い。
以上のように、実施の形態2では、ドアセンサ44が第1段階の検知を行うセンサとして用いられ、第2の人センサ46が第2段階の検知を行うセンサとして用いられ、第1の人センサ42が第3段階の検知を行うセンサとして用いられている。しかしながら、各段階の検知に用いるセンサは上記の例に限定されない。要するに第1段階の検知に用いられるセンサが第2段階の検知に用いられるセンサよりも消費電力が少なく、第2段階の検知に用いられるセンサが第3段階の検知に用いられるセンサよりも消費電力が少なければ良い。
上記の実施の形態1及び2では、制御装置(50又は50b)が空気調和機10とは別に設けられているが、空気調和機10が制御装置(50又は50b)を含む構成であっても良い。
例えば、HEMSアダプタで構成される通信部24が制御装置(50又は50b)をその一部として含み、通信部24の本来の機能のほか、制御装置(50又は50b)の機能をも有するものであっても良い。
図10に室内機20が、実施の形態2の制御装置50bをその一部として含む通信部24を備え、実施の形態2と同様のセンサ42、44及び46を備えた構成の例を示す。この構成によれば、空気調和機10にセンサ44及び46を付加するのみで、実施の形態2と同様の制御システムを構築することができる。
同様に、室内機20が、実施の形態1の制御装置50をその一部として含む通信部24を備え、実施の形態1と同様のセンサ42及び44を備えた制御システムを構築することもできる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3の制御システムは、見守り対象者を見守る見守りシステムで用いられるものである。
図11は、実施の形態3の制御システム100cを備えた見守りシステムを示す概略図、図12は、図11の見守りシステムの機能ブロック図である。
見守りシステムは、見守り対象の行動を見守り、対応が必要な事態が発生したときに、そのことを見守り者に知らせるシステムである。ここで言う見守り対象者は、例えば、認知症患者である。また、見守り者は、例えば、看護者、介護者、家族等である。対応が必要な事態の例は、見守り対象者が居るべき部屋から出たことである。
見守りシステムは、制御システム100cと被制御装置としての報知装置210とで構成される。制御システム100cは、ドアセンサ44cと、人センサ46cと、制御装置50cとを有する。
報知装置210は、例えば見守り者の手元にあるスマートフォン、又は見守り者に聞こえるような報知音声を発するスピーカである。
図示の例では、建物110cの一部を成す部屋112cが、見守り対象者PNが居るべき部屋である。建物110cは例えば居住用の建物、介護施設、病院等であり、部屋112cは、例えば居室、寝室、病室等である。
ドア114cは部屋112cから出る際に開閉される。
ドア114cには、ドアセンサ44cが設けられている。ドアセンサ44cは、実施の形態1及び2のドアセンサ44と同様のものであり、ドア114cの開閉の際の動き(開くときの動き及び閉じるときの動きの少なくとも一方)を検出する。
ドアセンサ44cは、実施の形態1及び2のドアセンサ44と同様に、例えばEnOsean規格に準拠した無給電センサであり、ドア114cの開閉の際のドアの動きを電力に変換し、信号を出力する。ドアセンサ44cの出力信号S44cの値は、例えば、ドアの動きが速いほど大きくなり、またドアの動きの量が大きいほど大きくなる。ドアセンサ44cはドアの開閉時以外は、信号を出力しない。ドアセンサ44の出力信号S44cは、制御装置50cに伝えられる。
人センサ46cは、部屋112cのドア114cの外側、即ち部屋112cからドア114cを通って出た場所、例えば廊下117に設けられている。人センサ46cは実施の形態2の人センサ46と同様のものであり、例えば廊下117の天井118に取り付けられている。なお、人センサ46cの取り付け箇所は天井118に限定されず、例えば壁であっても良い。人センサ46cは部屋112cから外に出た人(廊下を通る人)を検出する。人センサ46cとしては、一般に人感センサと呼ばれるものが用いられる。人感センサの例は、赤外線センサ、及び超音波センサである。
人センサ46cは例えばBluetooth Low Energy(BLE)等の通信規格を採用している低消費電力センサであり、検知周期が変更可能なものとする。検知周期は、例えば、比較的長い時間と比較的短い時間との間で切替え可能であるものとする。比較的長い時間は例えば1分であり、比較的短い時間は例えば1秒である。検知周期が比較的長い状態を第1の状態と言い、検知周期が比較的短い状態を第2の状態と言う。第2の状態は、第1の状態に比べて消費電力が多い。ここで言う、人センサ46cの消費電力は、1検知周期に亘る消費電力の平均値を意味する。従って、検知周期が短いほど消費電力が多くなる。消費電力を少なくするため、第2の人センサ46cは制御システム100cが動作を開始する時には第1の状態とされている。
ドアセンサ44cは、無給電センサでなくても、その待機時の消費電力が、人センサ46cの第2の状態における消費電力よりも少ないものであれば良い。ドアセンサ44cは、その待機時の消費電力が、人センサ46cの第1の状態における消費電力よりも少ないものであるのがより望ましい。
例えば、人センサ46cから出力される信号(センサ出力)S46cの値は、人が近くにいるほど、また人が大きいほど大きくなる。
本実施の形態では、ドアセンサ44c及び人センサ46cが見守りシステムの一部であるものとして説明するが、ドアセンサ44c及び人センサ46cは、見守りシステムと他のシステムとで兼用されるものであっても良い。
制御装置50cは、報知装置210との間で通信が可能なように接続されている。制御装置50cと報知装置210とは、例えば通信網を介して通信が可能なように接続されていても良い。
制御装置50cは、報知装置210及び人センサ46cの動作を制御する。
制御装置50cは、実施の形態1の制御装置50或いは実施の形態2の制御装置50bと同様の機能を持つものであるが、以下に説明するような違いがある。
制御装置50cは、ドアセンサ44cの出力信号S44cに基づき、ドアの開閉についての判定を行う。
制御装置50cは、人センサ46cの出力信号S46cに基づき、人の存在についての判定を行う。
制御装置50cは、ドアセンサ44cの出力信号S44cの値が予め設定された閾値S44ctよりも大きくなったときに、ドアセンサ44cでドアの開閉が検知されたと判断する。
制御装置50cはまた、人センサ46cの出力信号S46cの値が予め設定された閾値S46ctよりも大きくなったときに、人センサ46cで人の存在が検知されたと判断する。
制御装置50cは、ドアセンサ44cでドアの開閉が検知されたとき(ドアセンサ44cの出力信号S44cに基づいてドアの開閉が検知されたとの判断をしたとき)は、人センサ46cの検知周期を短くする(人センサ46cを第2の状態に遷移させる)。
制御装置50cは、人センサ46cで人の存在が検知されたとき(人センサ46cの出力信号S46cに基づいて人の存在が検知されたとの判断をしたとき)は、報知装置210を動作させる。
制御装置50cは、上記の処理のためタイマTM4を有する。
図13は、制御装置50cによる報知装置210の制御動作を示すフロー図である。図13で図3又は図8と同じ符号は同様のステップを示す。
図13の処理が開始される時点では、報知装置210は停止中であり、ドアセンサ44cは信号を出力していない状態にあり、人センサ46cは検知周期が比較的長い時間とされている(第1の状態にある)ものとする。
最初に、ステップST11cにおいて、制御装置50cはタイマTM4をリセットする。リセットによりタイマTM4の計測時間TM4mはゼロにされる。
次に、ステップST12において、制御装置50cはドアセンサ44cからの信号に基づいて、ドア114cの開閉の際の動き(開く動き及び閉じる動きの少なくとも一方)が行われた否かの判定を行う。
ステップST12の処理は、ドアの開閉が行われるまで繰り返し行われる。
ドアの開閉が行われた場合には、ステップST42に進む。
ステップST42において、制御装置50cは人センサ46cの検知周期を比較的短い時間へ変更する(人センサ46cを第2の状態に遷移させる)。
検知周期の変更が終了したら、ステップST43に進む。
ステップST43では、制御装置50cは、ステップST43の処理の開始から予め設定された時間TM4t以内に人センサ46cにより人が検知されたか否かの判定を行う。設定時間TM4tは例えば1分である。
ステップST43における判定結果がYESであれば、ステップST62に進み、NOであれば、ステップST45に進む。
ステップST43の処理の詳細は、実施の形態2に関し、図9を参照して説明したのと同様である。但し、設定時間TM3tを設定時間TM4tと読み替え、計測時間TM3mを計測時間TM4mと読み替えるものとする。
ステップST45において、制御装置50cは人センサ46cの検知周期を比較的長い時間へ変更する(人センサ46cを第1の状態に遷移させる)。
ステップST45の次にステップST11cに戻る。
ステップST62において、制御装置50cは報知装置210に警報を出力させる。
ステップST62を行ったら、処理を終了する。
以上のように、図13に示される処理では、ドア114cが開閉された後、人がドアの外側を通過したときに、警報が発生される。ドアの開閉の直後にドアの外側で人が検知されたら、見守り対象者PNである可能性が高いので、警報を発生することとしているのである。
上記の例では、人センサ46cについて、第1の状態は検知周期が比較的長い状態であり、第2の状態は検知周期が比較的短い状態であるが、代わりに、第1の状態は非動作状態(検知を行わない状態)であり、第2の状態は動作状態(検知を周期的に行う状態)であっても良い。この場合、ドアセンサ44cによりドアの開閉が検知されたら、人センサ46cによる検知を開始させる。動作状態における検知の周期は例えば1秒であっても良い。
実施の形態3の見守りシステムにおいては、人センサ46cで人の存在が検知されたことを制御トリガとして、報知装置210にアラームを出力させている。また、人センサ46cの第2の状態における消費電力よりも待機時の消費電力が少ないドアセンサ44cでドアの開閉が検知されたことを制御トリガとして、人センサ46cを第2の状態に遷移させる。
言い換えると、ドアセンサ44cによる検知を第1段階の検知とし、人センサ46cによる検知を第2段階の検知とし、第1段階の検知の結果に基づいて第2段階の検知における検知周期を短くし、或いは第2段階における検知を開始させ、第2段階の検知の結果に基づいて報知装置210に警報を出力させている。
このように、センサによる検知を複数段階で行い、消費電力がより少ないセンサを、より前の段階の検知のために用いることで、報知装置による警報の自動出力のための見守りシステムの消費電力を少なくすることができる。
また、報知装置210による警報の出力までに、センサによる検知を複数段階で行うので、見守り対象者が居るべき部屋112cから退出したか否かの判定をより適切に行うことができる。
なお、上記の例では、ドアセンサ44cが1個だけ用いられているが、部屋112cから出るためのドアが複数個存在する場合には、それぞれのドアに対応してドアセンサ44cを設け、複数のドアセンサのいずれかでドアの開閉が検知されたら、人センサ46cを第2の状態に遷移させるのが望ましい。
また、上記の例では、人センサ46cが1個だけ用いられているが、人の検知精度を上げる等の目的で人センサ46cを、廊下117内に複数個設けても良い。さらに、上記の例では、見守り対象者PNが居るべき部屋112cのドア114の外側が廊下117であるが、隣室であっても良い。
以上のように、実施の形態3では、ドアセンサ44cが第1段階の検知を行うセンサとして用いられ、人センサ46cが第2段階の検知を行うセンサとして用いられている。
しかしながら、各段階の検知に用いるセンサは上記の例に限定されない。要するに第1段階の検知に用いられるセンサは第2段階の検知に用いられるセンサよりも消費電力が少なければ良い。
上記の実施の形態1及び3ではセンサによる検知が2段階で行われ、実施の形態2ではセンサによる検知が3段階で行われるが、センサによる検知の段階の数は4以上であっても良い。いずれにせよ、各段階での検知に用いられるセンサは、それより後の段階での検知に用いられるセンサよりも消費電力が少なければ良い。
また、実施の形態1及び2は空調システムの制御システムであり、実施の形態3は見守りシステムの制御システムであるが、制御システムは、上記の例に限定されない。
要するに、制御システムは、第1の事象を検知する第1のセンサ(44)と、第2の事象を検知する第2のセンサ(42、46)と、上記第1のセンサにより上記第1の事象が検知されたことを条件として、第1の状態から第2の状態に遷移させ、上記第2のセンサ(42、46)により上記第2の事象が検知されたときに被制御装置(12、210)を動作させる制御装置(50、50c)とを有し、上記第1の状態は上記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、上記第1のセンサの待機時の消費電力は、上記第2のセンサの上記第2の状態における消費電力よりも少ないものであれば良い。
上記第1のセンサは無給電センサであっても良い。
例えば、上記第2のセンサについての上記第1の状態は非動作状態であり、上記第2の状態は動作状態である。代わりに上記第2のセンサについての上記第1の状態は検知周期が比較的長い状態であり、上記第2の状態は検知周期が比較的短い状態であっても良い。
上記被制御装置は、実施の形態1及び2で説明したように空気調和機本体であっても良く、実施の形態3で説明したように報知装置であっても良い。
上記被制御装置が空気調和機本体である場合、上記第1の事象は、空調対象空間に入る際に開閉されるドアの開閉であり、上記第2の事象は、空調対象空間における人の存在であっても良い。上記被制御装置が見守りシステムの報知装置である場合、上記第1の事象は、見守り対象者が居るべき部屋から出る際に開閉されるドアの開閉であり、上記第2の事象は、見守り対象者が居るべき部屋のドアの外側における人の存在であっても良い。このような場合、上記第2の事象は、上記第1の事象に関連する事象、或いは上記第1の事象に伴って起きることがある事象であると言える。
実施の形態2で例示したように、上記制御システムは、第3の事象を検知する第3のセンサをさらに有し、上記制御装置は、上記第1のセンサにより上記第1の事象が検知されたときに、上記第3のセンサを、上記第3のセンサについての第1の状態から、上記第3のセンサについての第2の状態に遷移させ、上記第3のセンサにより上記第3の事象が検知されたことを条件として、上記第2のセンサを、上記第2のセンサについての上記第1の状態から上記第2のセンサについての上記第2の状態に遷移させることとしても良い。
この場合、上記第3のセンサについての上記第1の状態は、上記第3のセンサについての上記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、
上記第3のセンサの上記第2の状態における消費電力は、上記第1のセンサの待機時の消費電力よりも多く、上記第2のセンサの上記第2の状態における消費電力よりも少ないのが望ましい。
上記第3のセンサについての上記第1の状態は検知周期が比較的長い状態であり、上記第3のセンサについての上記第2の状態は検知周期が比較的短い状態であっても良い。代わりに、上記第3のセンサについての上記第1の状態は、非動作状態であり、上記第3のセンサについての上記第2の状態は、動作状態であっても良い。
上記第3の事象は、実施の形態2で説明したように、空調対象空間における人の存在であっても良い。この場合、上記第3の事象は上記第2の事象と同じ事象である。代わりに、上記第3の事象が上記第2の事象とは異なっていても良い。この場合、上記第3の事象が上記第1の事象及び上記第2の事象に関連する事象、例えば上記第3の事象は、上記第1の事象又は上記第2の事象に伴って起きることがある事象であっても良い。
上記第3のセンサは複数個設けられていても良い。
以上本発明の実施の形態について説明をしたが、上記の実施の形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の実施の形態に対しては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以上本発明の制御システムについて説明したが、上記の制御システムで実施される制御方法もまた本発明の一部を成す。さらに、上記制御システム又は制御方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム及びそのようなプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体もまた本発明の一部を成す。
10 空気調和機、 20 室内機、 30 室外機、 42 人センサ、 44,44c ドアセンサ、 46,46c 人センサ、 50,50b,50c 制御装置、 100,100b,100c 制御システム、 112,112c 部屋、 114,114c ドア、 115 天井、 117 廊下、 118 天井、 200 制御システム、 210 報知装置。

Claims (20)

  1. 第1の事象を検知する第1のセンサと、第2の事象を検知する第2のセンサと、
    前記第1のセンサにより前記第1の事象が検知されたことを条件として、前記第2のセンサを、第1の状態から第2の状態に遷移させ、
    前記第2のセンサにより前記第2の事象が検知されたときに被制御装置を動作させる制御装置とを有し、
    前記第1の状態は前記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、
    前記第1のセンサの待機時の消費電力は、前記第2のセンサの前記第2の状態における消費電力よりも少ない
    制御システム。
  2. 前記第2の事象は前記第1の事象に関連する事象である請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記第1の状態は非動作状態であり、前記第2の状態は動作状態である請求項1又は2に記載の制御システム。
  4. 第3の事象を検知する第3のセンサをさらに有し、
    前記制御装置は、
    前記第1のセンサにより前記第1の事象が検知されたときに、前記第3のセンサを、前記第3のセンサについての第1の状態から、前記第3のセンサについての第2の状態に遷移させ、
    前記第3のセンサにより前記第3の事象が検知されたことを条件として、前記第2のセンサを、前記第2のセンサについての前記第1の状態から前記第2のセンサについての前記第2の状態に遷移させ、
    前記第3のセンサについての前記第1の状態は、前記第3のセンサについての前記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、
    前記第3のセンサの前記第2の状態における消費電力は、前記第1のセンサの待機時の消費電力よりも多く、前記第2のセンサの前記第2の状態における消費電力よりも少ない
    請求項1から3のいずれか1項に記載の制御システム。
  5. 前記第3の事象は前記第1の事象に関連する事象である請求項4に記載の制御システム。
  6. 前記第3の事象は前記第2の事象と同じ事象である請求項4に記載の制御システム。
  7. 前記第3のセンサについての前記第1の状態は、検知周期が比較的長い状態であり、前記第3のセンサについての前記第2の状態は、検知周期が比較的短い状態である請求項4から6のいずれか1項に記載の制御システム。
  8. 複数個の前記第3のセンサを有する請求項4から7のいずれか1項に記載の制御システム。
  9. 前記被制御装置は空気調和機本体である請求項1から8のいずれか1項に記載の制御システム。
  10. 前記第1の事象は空調対象空間に入る際に開閉されるドアの動きである請求項9に記載の制御システム。
  11. 前記第2の事象は前記空調対象空間内における人の存在である請求項10に記載の制御システム。
  12. 前記被制御装置は空気調和機本体であり、
    前記第1の事象は空調対象空間に入る際に開閉されるドアの動きであり、
    前記第2の事象は前記空調対象空間内における人の存在であり、
    前記第3の事象は前記空調対象空間内における人の存在である
    請求項4から7のいずれか1項に記載の制御システム。
  13. 前記被制御装置は報知装置である請求項1に記載の制御システム。
  14. 前記第1の事象は見守り対象者の居るべき部屋から出る際に開閉されるドアの動きである請求項13に記載の制御システム。
  15. 前記第2の事象は前記見守り対象者の居るべき部屋のドアの外側における人の存在である請求項14に記載の制御システム。
  16. 前記第1の状態は検知周期が比較的長い状態であり、前記第2の状態は検知周期が比較的短い状態である請求項15に記載の制御システム。
  17. 前記第1のセンサは無給電センサである請求項1から16のいずれか1項に記載の制御システム。
  18. 第1の事象を検知する第1のセンサと、第2の事象を検知する第2のセンサとを用い、
    前記第1のセンサにより前記第1の事象が検知されたことを条件として、前記第2のセンサを第1の状態から第2の状態に遷移させ、
    前記第2のセンサにより前記第2の事象が検知されたときに被制御装置を動作させ、
    前記第1の状態は前記第2の状態よりも消費電力が少ない状態であり、
    前記第1のセンサの待機時の消費電力は、前記第2のセンサが前記第2の状態における消費電力よりも少ない
    制御方法。
  19. 請求項18に記載の制御方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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