JP2019134637A - コイル成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルの寸法精度を高めることのできるコイル成形装置を提供する。【解決手段】コイル成形装置10は、巻芯5の周囲に線材Mが斜めに巻き付けられたコイル1を成形するコイル成形装置10であって、前記コイル1が巻き付けられた前記巻芯5を支持する巻芯支持部11と、前記巻芯支持部11に支持された前記巻芯5の前記コイル1を挟持可能なコイル成形型20と、前記コイル成形型20を加熱するヒータ16A、16Bと、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、コイル成形装置に関する。
コアレスモータは、円筒状のコイルを備えたロータと、ロータの径方向外側または内側に配置された永久磁石を備えたステータと、を備える。コアレスモータは、コイルに電流を流すことで発生した磁界と、永久磁石による磁界との相互作用によって、ロータが回転する。
このようなコアレスモータ用のコイルは、巻線装置によって、巻芯に線材を巻き付けることで、円筒状に設けられる。コアレスモータの小型化を図るには、コイルの外径および内径に高い寸法精度が要求される。このため、例えば、特許文献1には、巻線装置で巻芯に巻き付けた線材を、コイルの外形に略等しい凹面が設けられた押し付け部材で成形する構成が記載される。また、特許文献1には、コイルの外周の曲率半径に略等しい凹溝が外周に設けられたローラを用い、巻芯に巻き付けた線材を成形する構成も記載される。
上記のような押し付け部材やローラを用いてコイルを成形する場合、押し付け部材やローラを、巻芯に巻き付けた線材に対して径方向外側から圧接させる。しかし、押し付け部材やローラで径方向内側に押圧された線材は、押し付け部材やローラが径方向外側に退避して押圧が解除された後に、線材が有する弾性によって、いわゆるスプリングバックが生じ、径方向外側に僅かに変位する場合がある。その結果、押し付け部材やローラで成形した後に、コイルの外形寸法が僅かに大きくなってしまう。したがって、コイルの寸法精度には、さらに向上させる余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、コイルの寸法精度を高めることのできるコイル成形装置を提供することを目的の一つとする。
本発明のコイル成形装置の一つの態様は、巻芯の周囲に線材が斜めに巻き付けられたコイルを成形するコイル成形装置であって、前記コイルが巻き付けられた前記巻芯を支持する巻芯支持部と、前記巻芯支持部に支持された前記巻芯の前記コイルを挟持可能なコイル成形型と、前記コイル成形型を加熱するヒータと、を備える。
本発明の一つの態様によれば、コイルの寸法精度を高めることのできるコイル成形装置が提供される。
図1は、一実施形態のコイル成形装置を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のコイル成形装置10は、円筒状のコイル1を成形する。コイル1は、巻線装置(図示無し)によって、巻芯5の周囲に線材Mが斜めに巻き付けられ、全体として円筒状に設けられる。コイル成形装置10は、巻芯支持部11と、コイル成形型20と、ヒータ16A、16Bと、を備える。
図1に示すように、本実施形態のコイル成形装置10は、円筒状のコイル1を成形する。コイル1は、巻線装置(図示無し)によって、巻芯5の周囲に線材Mが斜めに巻き付けられ、全体として円筒状に設けられる。コイル成形装置10は、巻芯支持部11と、コイル成形型20と、ヒータ16A、16Bと、を備える。
巻芯支持部11は、コイル1が巻き付けられた巻芯5を支持する。巻芯支持部11は、支持部材12と、回転機構13と、を備える。
支持部材12は、巻芯5の中心軸Cに沿った長さ方向(以下、これを中心軸C方向と称する)の少なくとも一方の端部を支持する。支持部材12は、コイル成形型20に対し、巻芯5の中心軸C方向の一方の側に配置される。支持部材12に対し、コイル成形型20を挟んだ反対側には、受け部材15が設けられる。受け部材15は、二個一対のローラ15aからなり、巻芯5の長さ方向の他方の端部を下方から回転自在に支持する。
支持部材12と受け部材15とは、昇降機構17によって、上下方向に昇降可能に設けられる。これにより、支持部材12と受け部材15とで支持する巻芯5を、上下方向に昇降可能である。
支持部材12と受け部材15とは、昇降機構17によって、上下方向に昇降可能に設けられる。これにより、支持部材12と受け部材15とで支持する巻芯5を、上下方向に昇降可能である。
回転機構13は、支持部材12を、巻芯5の長さ方向に沿う軸の周りに回転駆動させる。回転機構13は、モータ13mと、コントローラ(図示無し)とを備える。コントローラは、モータ13mの回転を制御する。
コイル成形型20は、下部成形型(第1の成形型)21と上部成形型(第2の成形型)22とを含んでいる。下部成形型21は、下部型支持部材27の上面に支持される。上部成形型22は、上部型支持部材28の下面に支持される。下部型支持部材27と上部型支持部材28とは、鉛直上下方向において互いに対向する。コイル成形型20を構成する下部成形型21と上部成形型22とは、コイル1が巻き付けられた巻芯5を挟んで上方と下方とに設けられる。ここで、本実施形態において、巻芯5は、その中心軸Cが水平方向に延びるように配置される。
下部型支持部材27と上部型支持部材28とは、上下方向に延びる複数本の支柱29により、上下方向に相対移動可能に設けられる。下部型支持部材27および上部型支持部材28の少なくとも一方は、エアシリンダ、油圧シリンダ等を用いた型開閉機構(図示無し)により、鉛直上下方向に昇降駆動される。これにより、下部成形型21と上部成形型22とは、鉛直上下方向に接離可能とされる。コイル成形型20は、下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが互いに突き当たることで、「型閉」状態となる。コイル成形型20は、下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが、上下方向に間隔をあけて配置されることで、「型開」状態となる。
ヒータ16Aは、下部型支持部材27と下部成形型21との間に設けられる。ヒータ16A、下部成形型21を加熱する。
ヒータ16Bは、上部型支持部材28と上部成形型22との間に設けられる。ヒータ16Bは、上部成形型22を加熱する。
ヒータ16Bは、上部型支持部材28と上部成形型22との間に設けられる。ヒータ16Bは、上部成形型22を加熱する。
図2は、一実施形態のコイル成形装置において、下部成形型に設けられた凹部と上部成形型に設けられた凹部との間に、巻芯に設けられたコイルを挟持した状態を示す断面図である。
図1、図2に示すように、下部成形型21は、その上面21tに、凹部23Aが設けられる。凹部23Aは、下部成形型21の上面21tから下方に窪み、巻芯5の中心軸C方向に連続して設けられる。凹部23Aは、中心軸Cに直交する断面形状が略半円状で、コイル1の外周面に突き当たる内周面23fが設けられる。
図1、図2に示すように、下部成形型21は、その上面21tに、凹部23Aが設けられる。凹部23Aは、下部成形型21の上面21tから下方に窪み、巻芯5の中心軸C方向に連続して設けられる。凹部23Aは、中心軸Cに直交する断面形状が略半円状で、コイル1の外周面に突き当たる内周面23fが設けられる。
上部成形型22は、その下面22bに、凹部23Bが設けられる。凹部23Bは、上部成形型22の下面22bから上方に窪み、巻芯5の中心軸C方向に連続して設けられる。凹部23Bは、中心軸Cに直交する断面形状が略半円状で、コイル1の外周面に突き当たる内周面23gが設けられる。
図2に示すように、コイル成形型20は、下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが互いに突き当たった状態で、凹部23Aの内周面23fと、凹部23Bの内周面23gとの間に、巻芯5に設けられたコイル1を挟持する。
下部成形型21の上面21tには、逃げ溝24Aが設けられる。逃げ溝24Aは、凹部23Aを挟んで、中心軸Cに直交する方向の両側に、それぞれ設けられる。逃げ溝24Aは、下部成形型21の上面21tから下方に窪み、中心軸C方向に連続して設けられる。
上部成形型22の下面22bには、逃げ溝24Bが設けられる。逃げ溝24Bは、凹部23Bを挟んで、中心軸Cに直交する方向の両側に、それぞれ設けられる。逃げ溝24Bは、上部成形型22の下面22bから上方に窪み、中心軸C方向に連続して設けられる。
コイル成形型20は、下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが互いに突き当たった状態で、下部成形型21の逃げ溝24Aと上部成形型22の逃げ溝24Bとの間に、逃げ隙間24Sが設けられる。逃げ隙間24Sは、下部成形型21の凹部23Aと上部成形型22の凹部23Bとの間にコイル1を挟持した状態で、コイル1の線材Mの一部が径方向外側に変形した場合に、線材Mを逃がす(収容する)。ここで、逃げ隙間24Sの上下方向の高さ(深さ)h(逃げ溝24Aと逃げ溝24Bとの合計の深さ)は、例えば、コイル1の線材Mの線径の1倍以上とするのが好ましい。逃げ隙間24Sの高さhのさらに好ましい範囲は、線材Mの線径の2倍以上である。また、逃げ隙間24Sの高さhは、コイル1の半径の1/20以下とするのが好ましい。
下部成形型21は、凹部23Aの中心軸C周りの周方向両端部の開口端23cに、面取り部25Aが設けられる。面取り部25Aは、凹部23Aの内周面23fと、逃げ溝24Aの溝底面24cとにそれぞれ交差するよう、面取り加工(あるいは丸め加工)がなされることで設けられる。
上部成形型22は、凹部23Bの中心軸C周りの周方向両端部の開口端23dに、面取り部25Bが設けられる。面取り部25Bは、凹部23Bの内周面23gと、逃げ溝24Bの溝底面24dとにそれぞれ交差するよう、丸め加工(あるいは面取り加工)がなされることで設けられる。
面取り部25A、25Bは、例えば、曲率半径Rが、0.5mm程度となるように形成するのが好ましい。
面取り部25A、25Bは、例えば、曲率半径Rが、0.5mm程度となるように形成するのが好ましい。
次に、上記したようなコイル成形装置10におけるコイル1の成形方法について説明する。
図3は、一実施形態におけるコイル成形装置において、下部成形型と上部成形型との間に、コイルが設けられた巻芯を配置した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、コイル1を成形するには、まず、コイル成形型20の下部成形型21と上部成形型22とを、上下方向に間隔をあけた「型開」状態とする。
図3は、一実施形態におけるコイル成形装置において、下部成形型と上部成形型との間に、コイルが設けられた巻芯を配置した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、コイル1を成形するには、まず、コイル成形型20の下部成形型21と上部成形型22とを、上下方向に間隔をあけた「型開」状態とする。
次に、図3に示すように、線材Mが巻き付けられることで形成されたコイル1が設けられた巻芯5を、下部成形型21と上部成形型22との間に挿入する。巻芯5の一方の端部は、巻芯支持部11の支持部材12に取り付ける。巻芯5の他方の端部は、受け部材15の二個一対のローラ15a上に載せる。これにより、コイル1が設けられた巻芯5が、巻芯支持部11に支持される。
次いで、昇降機構17により、巻芯支持部11の支持部材12と受け部材15とを上下方向の下方に移動させ、巻芯5に設けられたコイル1を、下部成形型21の凹部23A内に収容する。
次いで、昇降機構17により、巻芯支持部11の支持部材12と受け部材15とを上下方向の下方に移動させ、巻芯5に設けられたコイル1を、下部成形型21の凹部23A内に収容する。
図4は、一実施形態におけるコイル成形装置において、下部成形型と上部成形型とで、巻芯に設けられたコイルを成形した状態を示す斜視図である。
次に、図4に示すように、型開閉機構(図示無し)により、下部型支持部材27と上部型支持部材28とを互いに接近させる。下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが互いに突き当たることで、コイル成形型20は「型閉」状態となる。これにより、巻芯5に設けられたコイル1は、下部成形型21の凹部23Aの内周面23fと、上部成形型22の凹部23Bの内周面23gとによって挟持される。
次に、図4に示すように、型開閉機構(図示無し)により、下部型支持部材27と上部型支持部材28とを互いに接近させる。下部成形型21の上面21tと上部成形型22の下面22bとが互いに突き当たることで、コイル成形型20は「型閉」状態となる。これにより、巻芯5に設けられたコイル1は、下部成形型21の凹部23Aの内周面23fと、上部成形型22の凹部23Bの内周面23gとによって挟持される。
この状態で、型開閉機構(図示無し)により、下部成形型21と上部成形型22とを、予め定められた圧力で、上下方向に加圧する。これにより、下部成形型21の凹部23Aの内周面23fと、上部成形型22の凹部23Bの内周面23gとによって挟持されたコイル1は、径方向に加圧される。
また、ヒータ16A,16Bにより、下部成形型21と上部成形型22とを加熱する。これにより、コイル1は加熱される。ヒータ16A、16Bによる加熱は、コイル1を形成する線材Mの被覆の表面が僅かに溶ける程度の温度となるように行う。
これにより、コイル1は、型開閉機構(図示無し)による加圧によって径方向に成形される。また、ヒータ16A、16Bによる加熱によって、コイル1において、互いに接触する線材M同士は、線材Mの被覆を介して一体化する。
また、ヒータ16A,16Bにより、下部成形型21と上部成形型22とを加熱する。これにより、コイル1は加熱される。ヒータ16A、16Bによる加熱は、コイル1を形成する線材Mの被覆の表面が僅かに溶ける程度の温度となるように行う。
これにより、コイル1は、型開閉機構(図示無し)による加圧によって径方向に成形される。また、ヒータ16A、16Bによる加熱によって、コイル1において、互いに接触する線材M同士は、線材Mの被覆を介して一体化する。
ところで、図2に示すように、コイル1を加圧したときに、コイル1を構成する線材Mに余裕があると、凹部23Aの開口端23cと凹部23Bの開口端23dとの間で、線材Mの一部がコイル1から径方向外側に広がるように変位することがある。この場合、径方向外側に変位した線材Mは、逃げ溝24Aと逃げ溝24Bとの間に設けられた逃げ隙間24Sに入り込む。これにより、コイル1から径方向外側に変位した線材Mが、下部成形型21と上部成形型22との間に挟み込まれて押し潰されることを抑える。
また、線材Mの一部が逃げ隙間24Sに入り込むときに、下部成形型21、上部成形型22の凹部23A、23Bの周方向両端部の開口端23c,23dに接触する場合がある。この開口端23c、23dには、面取り部25A、25Bが形成されるので、開口端23c、23dとの接触によって、線材Mにダメージが及ぶことが抑えられる。
図5は、一実施形態におけるコイル成形装置において、下部成形型と上部成形型との間で、コイルが設けられた巻芯を回転させる状態を示す斜視図である。
予め定めた圧力、温度でのコイル1の成形を、予め定めた時間継続した後、図5に示すように、型開閉機構(図示無し)により、下部型支持部材27と上部型支持部材28とを互いに離間させ、型開状態とする。
次いで、昇降機構17により、巻芯支持部11の支持部材12と受け部材15とを上下方向の上方に移動させ、巻芯5に設けられたコイル1を、下部成形型21の凹部23Aから上方に離間させる。
続いて、巻芯支持部11のモータ13mを作動させ、支持部材12に支持された巻芯5を、中心軸C周りに、所定角度(例えば90°)回転させる。ここで、巻芯5を回転させる角度は、90°に限らない。例えば30°、45°、60°等、他の角度としてもよい。
巻芯5の回転後、型開閉機構(図示無し)により、図3に示すように、下部型支持部材27と上部型支持部材28とを互いに接近させ、型閉状態とする。この状態で、図4に示したように、巻芯5に設けられたコイル1を、下部成形型21の凹部23Aの内周面23fと上部成形型22の凹部23Bの内周面23gとによって挟持し、上下方向に加圧する。また、ヒータ16A,16Bにより、下部成形型21の凹部23Aの内周面23fと上部成形型22の凹部23Bの内周面23gとによって挟持されたコイル1を加熱する。
上記したような、コイル1の加圧および加熱による成形工程と、巻芯5の回転工程とは、予め定めた回数、順次繰り返して行われる。これにより、コイル1は、中心軸C周りの複数の方向から成形される。また、コイル1は、ヒータ16A,16Bによる加熱によってコイル1を構成する線材Mの被覆の表面が溶けた後、成形工程後に、線材Mの被覆が硬化する。これにより、コイル1は、コイル成形型20によって成形された状態を維持する。
本実施形態によれば、コイル成形装置10は、コイル1を挟持可能なコイル成形型20と、コイル成形型20を加熱するヒータ16A、16Bと、を備える。これにより、コイル1をコイル成形型20で加圧しつつ、ヒータ16A、16Bで加熱することによって、コイル1を成形することができる。
成形後のコイル1は、ヒータ16A、16Bで加熱することによって溶融した線材Mの被覆が硬化するので、コイル成形型20で成形したコイル1の線材Mがスプリングバックによって緩み、コイル1が膨らむのを抑えることができる。したがって、コイル1の寸法精度を高めることが可能となる。
成形後のコイル1は、ヒータ16A、16Bで加熱することによって溶融した線材Mの被覆が硬化するので、コイル成形型20で成形したコイル1の線材Mがスプリングバックによって緩み、コイル1が膨らむのを抑えることができる。したがって、コイル1の寸法精度を高めることが可能となる。
本実施形態によれば、巻芯支持部11により、巻芯5を中心軸C周りに回転可能である。これにより、巻芯5を回転させることで、巻芯5に対し、周方向の複数方向からコイル成形型20による加圧、およびヒータ16A、16Bによる加熱を行うことができる。これにより、コイル1を周方向で均一に成形することができ、その寸法精度を高めることができる。
本実施形態によれば、下部成形型21及び上部成形型22の凹部23A、23Bの開口端23c,23dには、面取り部25A、25Bが設けられる。これにより、線材Mが凹部23Aの開口端23cと凹部23Bの開口端23dとの間に挟まれた場合でも、面取り部25A、25Bにより、線材Mにダメージが及ぶのを抑えることができる。
本実施形態によれば、下部成形型21の凹部23Aと上部成形型22の凹部23Bとの間にコイル1を挟持した状態で、コイル1の線材Mの一部を逃がす逃げ溝24A,24Bが設けられる。
これにより、コイル成形型20の凹部23A、23Bでコイル1を加圧したときに、凹部23A、23Bの内周面23f、23gに接触しない部分で径方向外側に変形した線材Mを、逃げ隙間24Sに逃がすことができる。このようにして、径方向外側に変形した線材Mを下部成形型21と上部成形型22とで押し潰すのを抑えつつ、コイル1の成形を円滑に行うことができる。
本実施形態によれば、逃げ隙間24Sの高さ(逃げ溝24A,24Bの合計の深さ)は、線材Mの線径以上であるようにした。これにより、径方向外側に変形した逃げ隙間24Sに入り込んだ線材Mを押し潰してしまうのを抑えることができる。
本実施形態によれば、逃げ溝24A,24Bは、下部成形型21及び上部成形型22の両方に設けられる。これにより、逃げ溝24Aと逃げ溝24Bとの間に逃げ隙間24Sを形成し、径方向外側に変形した線材Mを逃げ隙間24Sに逃がすことができる。
また、逃げ溝24A、24Bを、下部成形型21及び上部成形型22の両方に設けることで、下部成形型21と上部成形型22とを同一形状とすることが可能となる。これにより、下部成形型21、上部成形型22の製作を効率良く行うことが可能となる。
以上に、本発明の一実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述した実施形態に示したコイル1の用途は、特に限定されない。
また、上述の実施形態において、逃げ溝24A、24Bを、下部成形型21及び上部成形型22のそれぞれに設けるようにしたが、これに限らない。下部成形型21及び上部成形型22の一方にのみ、逃げ溝を形成するようにしても良い。
また、上述の実施形態において、ヒータ16A、16Bによる加熱は、コイル成形型20でコイル1の成形を、巻芯5を所定角度ずつ回転させて繰り返し行う間、継続的に行ってもよい。また、ヒータ16A、16Bにペルチェ素子等の応答性の高いものを採用する場合、コイル成形型20の下部成形型21と上部成形型22との間でコイル1を加圧している間のみ、コイル1を加熱するようにしても良い。
1…コイル、5…巻芯、10…コイル成形装置、11…巻芯支持部、16A、16B…ヒータ、20…コイル成形型、21…下部成形型(第1の成形型)、22…上部成形型(第2の成形型)、23A、23B…凹部、23c、23d…開口端、24A、24B…逃げ溝、25A、25B…面取り部、C…中心軸(軸)、M…線材、h…高さ(深さ)。
Claims (6)
- 巻芯の周囲に線材が斜めに巻き付けられたコイルを成形するコイル成形装置であって、
前記コイルが巻き付けられた前記巻芯を支持する巻芯支持部と、
前記巻芯支持部に支持された前記巻芯の前記コイルを挟持可能なコイル成形型と、
前記コイル成形型を加熱するヒータと、を備える
コイル成形装置。 - 前記巻芯支持部は、前記巻芯の長さ方向に沿う軸の回りに前記巻芯を回転可能である
請求項1に記載のコイル成形装置。 - 前記コイル成形型は、第1の成形型と第2の成形型とを含み、
前記第1の成形型及び前記第2の成形型の各々には、半円状の断面を有する凹部が設けられ、
前記凹部の開口端には、面取り部が形成される
請求項1又は2に記載のコイル成形装置。 - 前記第1の成形型及び前記第2の成形型の少なくとも一方には、前記第1の成形型の前記凹部と前記第2の成形型の前記凹部との間に前記コイルを挟持した状態で、前記コイルの前記線材の一部を逃がす逃げ溝が設けられる
請求項3に記載のコイル成形装置。 - 前記逃げ溝によって前記第1の成形型と前記第2の成形型との間に形成される逃げ隙間の深さは、前記線材の線径以上である
請求項4に記載のコイル成形装置。 - 前記逃げ溝は、前記第1の成形型及び前記第2の成形型の両方に設けられる
請求項4又は5に記載のコイル成形装置。
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Cited By (1)
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CN113659783A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-11-16 | 上海紫邦科技有限公司 | 一种定子线圈端部热压成型装置及成型方法 |
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2018
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113659783A (zh) * | 2021-07-06 | 2021-11-16 | 上海紫邦科技有限公司 | 一种定子线圈端部热压成型装置及成型方法 |
CN113659783B (zh) * | 2021-07-06 | 2022-07-19 | 上海紫邦科技有限公司 | 一种定子线圈端部热压成型装置及成型方法 |
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