JP2019134281A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な種類の媒体を適切に読み取ることができる画像読取装置を提供する。【解決手段】スキャナー1は、用紙Pを搬送する搬送部9と、搬送される用紙Pを読み取る第1読取部32、第2読取部42と、読み取られる用紙Pを挟んで第1読取部32、第2読取部42と対向する位置に設けられる第1背景板37及び第2背景板47と、第1背景板37及び第2背景板47の発光の度合を変更可能な第1のバックライト50、第2のバックライト60と、第1読取部32、第2読取部42において読み取られる用紙Pに応じて、第1のバックライト50、第2のバックライト60の発光の度合を制御する制御部19と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、媒体を読み取る画像読取装置に関する。
媒体の画像を読み取る画像読取装置の一例であるスキャナーにおいて、媒体に光を照射して反射光を読み取るCIS方式(密着型イメージセンサー)や縮小光学方式(CCDイメージセンサー)等の光学式読取部を備えるものがある。
このようなスキャナーにおいて、読取部に対し、読み取り対象の媒体を挟んで対向する位置には、通常、背景板が設けられている。背景板は、例えば、黒や灰色等の黒色系や白色系である場合が多い。
黒色系の背景板を用いると、地色が白や薄色の媒体とのコントラストにより、読み取られる媒体のサイズを検知したり、媒体を綴じるために設けられた穴等を検知したりすることができる。
しかし、背景板が黒色系である場合、媒体が薄紙であると、媒体に照射された光が透過してしまうことで読取面での反射光が減少し、読み取った媒体の地色の濃度が上昇する、すなわち、地色が暗く読み取られてしまう場合がある。地色が暗くなると、画像が文字である場合には地色と文字とのコントラストが小さくなるため、文字が読み難くなる。
このような、地色が暗く読み取られてしまう現象を抑制するため、特許文献1には、背景板側(読取面の反対側)に補助光源を設け、媒体に照射された光が透過することで媒体からの反射光が減少する場合に、減少した反射光の分を補助光源からの光で補うように構成された画像読取装置が開示されている。
特開2010−93330号公報
一方、白色系の背景板を用いると、媒体が薄紙であっても、地色が暗く読み取られてしまう虞は低減される。
しかし、両面に記録が行われた両面記録媒体のおもて面の画像を読み取る場合には、裏面側の文字や画像も同時に読み取られる、所謂、裏写りが生じる問題があった。裏写りは、読み取られる媒体が薄紙である場合に特に顕著になる。
また、背景板が白色系である場合には、媒体の地色とのコントラストによる媒体サイズの検知や穴の検知は困難になる。
特許文献1のように、背景板側から光を当てた場合も、背景板が白色系である場合と同様に、両面記録媒体の読み取り時に裏写りが生じる虞がある。また、媒体サイズの検知や穴の検知も難しくなる。
本発明はこの様な状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、様々な種類の媒体を適切に読み取ることができる画像読取装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る画像読取装置は、媒体を搬送する搬送部と、前記媒体に光を照射する光源を備え、搬送される前記媒体を読み取る読取部と、読み取られる前記媒体を挟んで前記読取部と対向する位置に設けられる背景板と、前記背景板の前記読取部と対向する面を発光させるとともに、発光の度合を変更可能なバックライトと、前記読取部において読み取られる前記媒体に応じて、前記バックライトの発光の度合を制御する制御部と、を備える、ことを特徴とする。
「前記媒体に応じて」とは、例えば、媒体の種類、坪量、厚さ、地色、サイズ等の媒体の規格に応じてという意味合いの他、両面記録の媒体か否か、穴がある媒体か否か、等の媒体の状態に応じてという意味合いも含まれる(但しこれらは一例である)。
前記バックライトの発光の度合の変更は、前記バックライトを消灯した状態にすることも含むものとする。
本態様によれば、画像読取装置は、媒体を搬送する搬送部と、前記媒体に光を照射する光源を備え、搬送される前記媒体を読み取る読取部と、読み取られる前記媒体を挟んで前記読取部と対向する位置に設けられる背景板と、前記背景板の前記読取部と対向する面を発光させるとともに、発光の度合を変更可能なバックライトと、前記読取部において読み取られる前記媒体に応じて、前記バックライトの発光の度合を制御する制御部とを備えるので、様々な種類の媒体を適切に読み取ることができる。
尚、前記読取部において読み取られる前記媒体に応じた、前記バックライトの発光の度合の制御については後で詳しく説明する。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記読取部は、前記媒体の第1面に光を照射する第1光源を備え、前記媒体の前記第1面を読み取る第1読取部と、前記媒体の第1面の反対面である第2面に光を照射する第2光源を備え、前記第1読取部よりも媒体搬送方向下流側において、前記媒体の前記第2面を読み取る第2読取部と、を含み、前記第1読取部に対応する前記背景板である第1背景板に設けられる、前記バックライトとしての第1のバックライトは、搬送される前記媒体の面に対する垂直方向において、前記第2読取部と少なくとも一部が重なる位置に設けられ、前記第2読取部に対応する前記背景板である第2背景板に設けられる、前記バックライトとしての第2のバックライトは、搬送される前記媒体の面に対する垂直方向において、前記第1読取部と少なくとも一部が重なる位置に設けられる、ことを特徴とする。
本態様によれば、一度の搬送で媒体の両面を読み取り可能な画像読取装置において、第1のバックライト及び第2のバックライトを省スペースに配置して装置の大型化を回避できる。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記制御部は、前記媒体が第1の媒体である場合に、前記バックライトを第1の発光状態にして、前記媒体が前記第1の媒体よりも相対的に薄い第2の媒体であり、且つ、前記媒体が片面にのみ記録が行われた片面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にして、前記媒体が前記第2の媒体であり、且つ、前記媒体が両面に記録が行われた両面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態にする、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記媒体が第1の媒体である場合に、前記バックライトを第1の発光状態にして、前記媒体が前記第1の媒体よりも相対的に薄い第2の媒体であり、且つ、前記媒体が片面にのみ記録が行われた片面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にするので、読み取られる前記媒体が前記第1の媒体よりも薄い第2の媒体である場合に、媒体の地色が暗く読み取られてしまう現象を抑制することができる。
また、前記制御部は、前記媒体が前記第2の媒体であり、且つ、前記媒体が両面に記録が行われた両面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態、すなわち、前記第2の発光状態よりも相対的に弱い発光状態にするので、前記両面記録媒体の読み取り時における裏写りの発生の虞を抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記バックライトは、媒体搬送方向と交差する幅方向に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記バックライトは、媒体搬送方向と交差する幅方向に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されているので、前記幅方向において、前記バックライトの発光の度合を部分的に変更することができる。
本発明の第5の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記バックライトは、媒体搬送方向と交差する幅方向に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されており、前記制御部は、前記媒体が穴を有する穴有り媒体である場合に、複数の前記バックライトのうち、前記幅方向の端部側のバックライトを第1の発光状態にして、前記幅方向の中央領域のバックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にする、ことを特徴とする。
前記媒体にある「穴」としては、例えば、媒体を綴じるためのパンチ穴が挙げられる。
本態様によれば、前記制御部は、前記媒体が穴を有する穴有り媒体である場合に、複数の前記バックライトのうち、前記幅方向の端部側のバックライトを第1の発光状態にして、前記幅方向の中央領域のバックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にするので、読み取り画像において、前記穴をより確実に視認或いは検出することができる。
本発明の第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、前記媒体の搬送位置に応じて前記バックライトの発光の度合を制御可能に構成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部は、前記媒体の搬送位置に応じて前記バックライトの発光の度合を制御可能に構成されているので、媒体搬送方向において、前記バックライトの発光の度合を部分的に変更することができる。
本発明の第7の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記制御部は、本読取モードの前に前記バックライトを所定の光量で点灯させて行うプレビュー読取モードを実行可能であり、前記プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、前記本読取モードにおける前記バックライトの発光の度合を制御可能に構成されている、ことを特徴とする。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記制御部は、前記プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、前記バックライトの光量を前記プレビュー読取モードにおける光量よりも抑制する抑制エリアをユーザーに指定させるための指定画面を表示部に表示させ、前記指定画面を介して指定された前記抑制エリアに基づいて、前記本読取モードにおける前記バックライトの発光の度合を設定する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、ユーザーが前記抑制エリアを指定することにより、前記制御部が、前記本読取モードにおける前記バックライトの発光の度合を設定することができる。このことにより、前記本読取モードにおける読み取りをより適切に行うことができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記本読取モードにおける前記バックライトの制御の設定を設定パターンとして記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部から前記設定パターンを読み出し、当該設定パターンに基づいて前記本読取モードを実行可能である、ことを特徴とする。
本態様によれば、先にプレビュー読取モードを行って本読取モードを行った先行媒体と同じ、或いは似ている後続媒体の読み取りを行う場合に、前記先行媒体に対する前記読取設定を設定パターンとして記憶部に記憶し、その設定パターンに基づいて前記後続媒体の本読取モードを実行することができる。後続媒体の読み取りを行う際に、プレビュー読取モードを省略して本読取モードを実行することができるので、読み取りのスループットを向上させることができる。
本発明の第10の態様は、第2の態様において、前記制御部は、前記媒体の一度の搬送で前記第2面の画像のみを読み取る場合に、前記第1読取部による読み取り結果に基づいて前記媒体にある穴の位置を検出し、前記穴の検出位置に基づいて、前記第2読取部で読み取られた画像に対し、前記穴の読み取り跡を消す穴消し処理を実行可能である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記制御部が、前記媒体の一度の搬送で前記第2面の画像のみを読み取る場合に、媒体搬送方向上流側にある前記第1読取部によって前記媒体にある穴の位置を検出し、前記穴の検出位置に基づいて、下流側にある前記第2読取部で読み取られた画像に対し、前記穴の読み取り跡を消す穴消し処理を実行可能であるので、前記媒体の一度の搬送で前記媒体の読み取りと、読み取り画像に対する穴消し処理と、の双方を行うことができる。
本発明の第11の態様に係るスキャナードライバーは、媒体に光を照射する光源を備え、搬送される前記媒体を読み取る読取部と、読み取られる前記媒体を挟んで前記読取部と対向する位置に設けられる背景板と、前記背景板の前記読取部と対向する面を発光させるとともに、発光の度合を変更可能なバックライトと、を備える画像読取装置の制御に用いるスキャナードライバーであって、プレビュー指示を受け付け、前記読取部によって所定解像度で前記媒体を読み取った結果をプレビュー画像として表示手段に表示させ、前記プレビュー画像において前記バックライトの光量を前記プレビュー画像取得時における光量よりも抑制する抑制エリアをユーザーに指定させるための指定画面を前記表示手段に表示させ、前記抑制エリアに係る情報を取得する機能を含む、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記プレビュー画像において前記バックライトの光量を前記プレビュー画像取得時における光量よりも抑制する抑制エリアをユーザーに指定させるための指定画面を前記表示手段に表示させ、前記抑制エリアに係る情報を取得するので、前記抑制エリアでの前記バックライトの光量を抑えて適切な画像を得ることができる。
本発明に係るスキャナーの外観斜視図。 本発明に係るスキャナーの媒体搬送経路の概略図。 媒体搬送経路の要部拡大図。 本発明に係るスキャナーの構成を表すブロック図。 第1のバックライトの概略平面図。 制御部による制御の一例を示すフローチャート。 穴有り用紙に対する第1のバックライトの制御の一例を示す図。 穴有り用紙に対する第1のバックライトの制御の他の例を示す図。 指定画面の一例を表す概略図。 指定画面で抑制エリアを指定した状態を表す図。 プレビュー読取モードに基づく本読取モードの設定を行う場合のフローチャート。 本発明に係るスキャナーをコンピューターに接続した場合について説明するブロック図。 スキャナードライバーの処理の一例を示すフローチャート。 スキャナードライバーの処理の他の例を示すフローチャート。
[第1実施形態]
まず、本発明の一実施形態に係る画像読取装置の概略について、図を参照しつつ説明する。本実施形態では画像読取装置の一例として、「媒体」としての用紙の表面及び裏面の少なくとも一面を読み取り可能なドキュメントスキャナー1(以下、単にスキャナー1と称する)を例に挙げる。
各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が装置幅方向であり用紙幅方向、Y方向が用紙搬送方向である。Z方向はY方向と交差する方向であって、概ね搬送される用紙の面と直交する方向を示している。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て左側を+X方向、右側を−X方向とする。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。また、用紙Pが給送されていく方向(+Y方向側)を「下流」といい、これと反対の方向(−Y方向側)を「上流」という。
■■■スキャナーの概要■■■
以下、主として図1及び図2を参照して、本発明に係るスキャナー1について説明する。
スキャナー1は、図2に示す媒体搬送経路Rを搬送される用紙(媒体)に対して光源から光を照射して画像を読み取る読取部10を備えている。
図1に示すスキャナー1は、読取部10に向けて用紙を搬送する搬送部9を備えて構成されている。搬送部9については、スキャナー1の概要について説明した後、媒体搬送経路Rについて説明する際に詳述する。
スキャナー1は、図1に示すように、搬送部9や読取部10を内部に有する筐体2によって外観が構成されている。
筐体2は、下部ユニット3及び上部ユニット4を備えて構成されている。上部ユニット4は下部ユニット3に対して用紙搬送方向下流側を回動支点として開閉可能に取り付けられており、上部ユニット4を装置前面側に回動して開き、図2示す媒体搬送経路Rを露呈させて用紙の紙詰まりの処理を容易に行うことができる様に構成されている。
筐体2の−Y軸方向側である装置背面側には、媒体搬送経路Rに送られる用紙Pが載置される媒体載置部11が設けられている。媒体載置部11は、筐体2の外部に少なくとも一部が露出して設けられている。本実施形態においては、媒体載置部11は筐体2の装置背面側に突出して設けられている。尚、本実施形態の媒体載置部11は、スキャナー1の非使用時に装置前面側に回動させ、筐体2のカバーとして用いることができるようになっている。
媒体載置部11には複数枚の用紙Pを重ねた用紙束を載置することができる。符号11aは、用紙Pの載置面11aである。
また、媒体載置部11には、媒体搬送方向(+Y方向)と交差する幅方向(X軸方向)の側縁をガイドするガイド面13を備える左右一対のエッジガイド12が設けられている。
エッジガイド12、12は、用紙Pのサイズに応じてX軸方向にスライド移動可能に設けられている。本実施形態において、エッジガイド12、12は、公知のラックピニオン機構により一方のエッジガイド12(例えば+X側)のX移動に追従して、他方のエッジガイド12(−X側)が相対する方向に移動するように構成されている。
媒体載置部11において、用紙Pは幅方向の中央に揃えられ、前記幅方向の中央領域に設けられる後述の給送ローラー14により、所謂、センター給紙方式で給紙されるように構成されている。
媒体載置部11は、補助ペーパーサポート8を備えている。補助ペーパーサポート8は、媒体載置部11の内部に収納可能であり、且つ、図1に示す様に媒体載置部11から引き出し可能に構成され、載置面11aの長さを調整可能になっている。
図1に示すように、上部ユニット4の装置前面側には、各種読み取り設定や読み取り実行の操作や、読み取り設定内容等を表示する「表示部」としての操作パネル7が設けられている。
上部ユニット4の上部には筐体2内部に連なる給送口6が設けられており、媒体載置部11に載置される用紙Pは、給送口6から図2に示す読取部10に向けて送られる。
また、下部ユニット3の装置前面側には、読取部10による読み取り後の用紙Pが排出される排紙トレイ5が設けられている。
排紙トレイ5は、排出口18から装置前面側に向けて引き出し可能に下部ユニット3に設けられている。排紙トレイ5は、図2のように、下部ユニット3の底部に収納された状態と、図1のように、装置前面側に引き出した状態とを取り得る。排紙トレイ5を引き出した状態において、排出口18から排出された用紙Pを排紙トレイ5上に積載することができる。
■■■スキャナーにおける媒体搬送経路について■■■
以下、主として図2を参照して、スキャナー1における媒体搬送経路Rについて説明する。尚、図2において符号Pで示す一点鎖線は、媒体搬送経路Rに沿って搬送される用紙Pを示している。媒体搬送経路Rは、下部ユニット3の下側経路面R1と、上部ユニット4の上側経路面R2と、によって挟まれた空間である。
筐体2の内部には、用紙を搬送する搬送部9が設けられている。搬送部9は、媒体搬送経路Rに設けられている。本実施形態において、搬送部9は、給送ローラー14、分離ローラー15、第1搬送ローラー対16、及び第2搬送ローラー対17を含んで構成されている。搬送部9の動作は、後述する制御部19によって制御されている。制御部19は、スキャナー1における画像読み取りに係る動作を制御する。
第1搬送ローラー対16は、第1駆動ローラー16aと第1従動ローラー16bとを備えている。第2搬送ローラー対17は、第2駆動ローラー17aと第2従動ローラー17bとを備えている。
給送ローラー14、第1駆動ローラー16a、及び第2駆動ローラー17aは、下部ユニット3に対して回転可能に設けられている。また、給送ローラー14と対向する位置に設けられる分離ローラー15、第1従動ローラー16b、及び第2従動ローラー17bは、上部ユニット4に対して回転可能に設けられている。
媒体載置部11に載置された用紙Pは、給送ローラー14によって読取部10に向けて送られる。
給送ローラー14と対向する位置には、給送ローラー14との間で用紙Pをニップして用紙Pを分離する分離ローラー15が設けられている。分離ローラー15は、後述する第2駆動源27によって、用紙の給送方向の逆方向(図2において反時計回り方向)に回転駆動可能に構成されている。
前述したように、給送ローラー14はセンター給紙方式で給紙する構成であり、給送ローラー14及び分離ローラー15は、媒体搬送方向(+Y方向)と交差する媒体幅方向(X軸方向)において中央領域に設けられている。
また、給送ローラー14の下流側には、給送ローラー14によって給送された用紙Pを搬送する第1搬送ローラー対16と、第2搬送ローラー対17と、が設けられている。
第1搬送ローラー対16と第2搬送ローラー対17との間に、読取部10が設けられている。
媒体載置部11に載置された用紙Pは、給送ローラー14によりピックアップされて下流側(+Y方向側)に給送される。具体的には、用紙Pの媒体載置部11に対向する面に、給送ローラー14が接触しつつ回転することにより、用紙Pを下流側に向けて給送する。したがって、スキャナー1において複数枚の用紙Pを媒体載置部11にセットした場合には、載置面11a側の用紙Pから順に下流側に向けて給送される。
第1搬送ローラー対16は、読取部10の上流側に設けられ、給送ローラー14によって給送された用紙Pを読取部10に向けて搬送する。第1搬送ローラー対16も、給送ローラー14と同様に、前記媒体幅方向において中央領域に設けられている。
読取部10は、上部ユニット4側に設けられる上側読取ユニット30と、下部ユニット3側に設けられる下側読取ユニット40とを備えている。
図3に示すように、上側読取ユニット30には第1読取部32が設けられ、下側読取ユニット40には第2読取部42が設けられている。
第1読取部32は、用紙Pの第1面A(上側を向く面)を読み取り、第2読取部42は、第1面Aの反対面である第2面B(下側を向く面)を読み取る。
媒体搬送経路Rについて説明した後、読取部10の詳細な構成について説明する。
用紙Pは、読取部10において用紙Pの第1面A及び第2面Bの少なくとも一方の面の画像を読み取られた後、読取部10の下流側に位置する第2搬送ローラー対17にニップされて、下部ユニット3の装置前面側に設けられた排出口18から排出される。
尚、図4に示すように、本実施形態において給送ローラー14は、第1駆動源26によって回転駆動されるように構成されている。また、分離ローラー15、第1駆動ローラー16a、及び第2駆動ローラー17aは、第2駆動源27によって回転駆動されるように構成されている。第1駆動源26及び第2駆動源27は、図2に示す下部ユニット3内に設けられている。
第1駆動源26及び第2駆動源27は制御部19により制御され、以って、搬送部9としての給送ローラー14、分離ローラー15、第1駆動ローラー16a、及び第2駆動ローラー17aの駆動が制御される。
図2に示す媒体搬送経路Rには、用紙Pを検出する媒体検出部が複数設けられている。
例えば、給送ローラー14の上流側であって媒体載置部11による用紙の載置領域内には、媒体載置部11に載置される用紙Pの有無を検出する第1検出部22が設けられている。また、給送ローラー14の下流側と、第1搬送ローラー対16の下流側と、第2搬送ローラー対17の下流側には、順に、第2検出部23、第3検出部24、及び第4検出部25が設けられている。第2検出部23と第3検出部24によって、媒体給送方向における用紙Pの位置を検出することができる。
また、第1搬送ローラー対16の上流側には、複数枚の用紙Pが重なって搬送される重送を検出する重送検出部28が設けられている。
第1検出部22、第2検出部23、第3検出部24、及び第4検出部25としては、光を発する発光部(図示省略)と、前記発光部から発せられた光の反射光を受光する受光部(図示省略)を備える光センサーを用いることができる。また、前記光センサーの他、超音波を発する発信部と、搬送される用紙を挟んで前記発信部と対向して設けられる受信部とを備える超音波式センサーを用いることも可能である。また、搬送される用紙の接触によって動かされる機械式レバーの変位を、光学式或いは電気接触式で検出するレバー式センサーを用いることもできる。重送検出部28としては、前述した超音波式センサーを用いることができる。
■■■読取部について■■■
以下、図3を参照して、読取部10の詳細な構成について説明する。
読取部10は、前述した様に、媒体搬送経路Rの上側に配置される上側読取ユニット30と、媒体搬送経路Rの下側に配置される下側読取ユニット40と、を備えている。
上側読取ユニット30には、第1読取部32が設けられている。第1読取部32は、場用紙Pの第1面Aに光を照射する第1光源33を備えている。第1光源33は、媒体搬送方向上流側から光を照射する光源と、媒体搬送方向下流側から光を照射する光源と、の二つの光源を備えている。
下側読取ユニット40には、第2読取部42が設けられている。第2読取部42は、場用紙Pの第2面Bに光を照射する第2光源43を備えている。第2光源43は、媒体搬送方向上流側から光を照射する光源と、媒体搬送方向下流側から光を照射する光源と、の二つの光源を備えている。
第2読取部42は、第1読取部32の媒体搬送方向の下流側(+Y方向側)に設けられている。つまり、第2読取部42は、第1読取部32よりも下流側で用紙Pの画像を読み取るようになっている。用紙Pの第1面Aと第2面Bの双方を読み取る両面読み取りを行う場合、上流側から搬送された用紙Pは、先に第1読取部32によって第1面Aが読み取られた後、第2読取部42によって第2面Bが読み取られるようになっている。
尚、第1読取部32と第2読取部42の上下の配置は、逆であってもよい。つまり、下流側で画像を読み取る第2読取部42を上部ユニット4に設け、上流側で画像を読み取る第1読取部32を下部ユニット3に設ける構成とすることができる。
また、本実施形態に係るスキャナー1は、第1読取部32と第2読取部42を備え、一度の搬送で用紙Pの両面を読み取ることができる読取部10を備えるが、読取部10は、例えば、一方の読取部(例えば、下方に設けられる第2読取部42)のみを備え、一度の搬送で用紙Pの片面を読み取る構成とすることも可能である。
上側読取ユニット30は第1透過板31を備え、第1透過板31が媒体搬送経路Rの上側経路面R2を形成している。下側読取ユニット40は第2透過板41を備え、第2透過板41が媒体搬送経路Rの下側経路面R1を形成している。第1透過板31及び第2透過板41は、媒体搬送方向において、第1読取部32と第2読取部42の双方と重なる位置に設けられている。
第1透過板31及び第2透過板41は、無色透明のガラスや、無色透明のアクリル板等の樹脂板により形成することができる。
本実施形態において、第1読取部32及び第2読取部42は一例として密着型イメージセンサーモジュール(CISM)として構成されている。
第1読取部32は、第1レンズ部35と、第1センサー部36とを備えている。第1光源33から照射された反射光を、第1レンズ部35を介して第1センサー部36が受光することにより第1面Aの画像を読み取る。
第2読取部42は、第2レンズ部45と、第2センサー部46とを備えている。第2光源43から照射された反射光を、第2レンズ部45を介して第2センサー部46が受光することにより第2面Bの画像を読み取る。
また、第1透過板31の媒体搬送経路Rを形成する面(上側経路面R2)の反対面には、第2背景板47と遮光板38が設けられている。
第2背景板47は、読み取られる用紙Pを挟んで第2読取部42と対向する位置、より具体的には第2レンズ部45と対向する位置に設けられ、遮光板38は、媒体搬送方向において、第1光源33の光が通る領域と第2背景板47を避けた領域に設けられている。
第2透過板41の媒体搬送経路Rを形成する面(下側経路面R1)の反対面には、第1背景板37と遮光板48が設けられている。
第1背景板37は、読み取られる用紙Pを挟んで第1読取部32と対向する位置、より具体的には第1レンズ部35と対向する位置に設けられ、遮光板48は、媒体搬送方向において、第2光源43の光が通る領域と第1背景板37を避けた領域に設けられている。
第1背景板37及び第2背景板47は、第1読取部32及び第2読取部42において、キャリブレーションを行う際の基準となる。
第1背景板37は、第1背景板37の第1読取部32と対向する面37a(図3において+Z側の面)を発光させるとともに、発光の度合を変更可能な第1のバックライト50を備えている。第2背景板47は、第2背景板47の第2読取部42と対向する面47a(図3において−Z側の面)を発光させるとともに、発光の度合を変更可能な第2のバックライト60を備えている。
第1のバックライト50及び第2のバックライト60としては、例えば、白色LEDライトを用いることができる。
第1背景板37及び第2背景板47は、一例として、光を透過するが透明性の低い灰色系の樹脂やすりガラス等で形成されており、第1のバックライト50及び第2のバックライト60を消灯している場合には、そのままの色である灰色の背景板となり、第1のバックライト50及び第2のバックライト60を点灯した場合に、第1背景板37の面37a、及び第2背景板47の面47aは発光により、灰色よりも明度の高い色(例えば白)の背景板となる。
第1背景板37は、第1背景板37の第1読取部32と対向する面37a(図3において+Z側の面)を発光させるとともに、発光の度合を変更可能な第1のバックライト50を備えている。第1のバックライト50は、搬送される用紙の面に対する垂直方向(Z軸方向)において、第2読取部42と少なくとも一部が重なる位置に設けられている。
第2背景板47は、第2背景板47の第2読取部42と対向する面47a(図3において−Z側の面)を発光させるとともに、発光の度合を変更可能な第2のバックライト60を備えている。第2のバックライト60は、搬送される用紙の面に対する垂直方向(Z軸方向)において、第1読取部32と少なくとも一部が重なる位置に設けられている。
Z軸方向において、第1のバックライト50が第2読取部42と重なり、第2のバックライト60が第1読取部32と重なっていることにより、第1のバックライト50及び第2のバックライト60を省スペースに配置することができる。このことにより、読取部10の大型化が回避され、以って、スキャナー1の大型化を回避できる。
第1のバックライト50と第2のバックライト60の発光の度合は、図4に示すように、制御部19によって制御されるようになっている。
そして、制御部19は、読取部10(第1読取部32と第2読取部42)において読み取られる用紙Pに応じて、バックライト(第1のバックライト50と第2のバックライト60)の発光の度合を制御する。この点が、本発明の特徴となる構成である。
尚、以下において、第1のバックライト50及び第2のバックライト60を総称して、単にバックライトと言う場合がある。また、第1背景板37及び第2背景板47を総称して、単に背景板と言う場合がある。
制御部19による、読み取られる用紙Pに応じたバックライトの発光の度合の制御については、後で詳しく説明する。
本実施形態において、第1のバックライト50は、図5に示すように、媒体搬送方向と交差する幅方向(X軸方向)に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されている。第2のバックライト60については図示を省略するが、同様の構成を有している。
この構成によって、前記幅方向において、第1のバックライト50及び第2のバックライト60の発光の度合を部分的に変更することができる。
■■■制御部によるバックライトの制御について■■■
制御部19は、前述した様に、読取部10において読み取られる用紙に応じて、バックライトとしての第1のバックライト50及び第2のバックライト60の発光の度合を制御する。このことによって、スキャナー1は、様々な種類の用紙Pを適切に読み取ることができる。
◆第1の制御について
以下、制御部19によるバックライトの制御の一つ目の例としての第1の制御について説明する。
制御部19は、読み取られる用紙が第1の用紙P1(第1の媒体)であるか、第1の用紙P1よりも相対的に薄い第2の用紙P2(第2の媒体)であるかに応じて、バックライトの発光の度合を制御する。また、用紙が第2の用紙P2である場合、制御部19は、用紙が片面にのみ記録が行われた片面記録用紙(片面記録媒体)であるか、両面に記録が行われた両面記録用紙(両面記録媒体)であるかに応じてバックライトの発光の度合を制御する。
より具体的には、制御部19は、用紙が第1の用紙P1である場合に、バックライトを第1の発光状態にして、用紙が第1の用紙P1よりも相対的に薄い第2の用紙P2であり、且つ、用紙が片面にのみ記録が行われた片面記録用紙である場合に、バックライトを第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にして、用紙が第2の用紙P2であり、且つ、用紙が両面に記録が行われた両面記録用紙である場合に、バックライトを第1の発光状態にする。本実施形態において、第1の用紙P1としては、一例として普通紙を挙げる。また第2の用紙P2としては、一例として薄葉紙を挙げる。
図6のフローチャートに基づいて更に説明する。尚、用紙の片面、すなわち、第1面Aか第2面Bのいずれか一方を読み取る片面読み取りの場合は、第1のバックライト50及び第2のバックライト60のうち、少なくとも読み取る側のバックライトを制御する。読み取りを行わない側のバックライトは、読み取る側のバックライトと同じ状態することができる。また、読み取る側のバックライトの状態によらず、点灯または消灯しておくこともできる。
用紙の両面、すなわち、第1面Aと第2面Bの双方を読み取る両面読み取りの場合は、第1のバックライト50及び第2のバックライト60の双方を制御する。
第1の制御においては、複数の第1のバックライト50は、それぞれ同じ発光の度合に制御される。また、複数の第2のバックライト60は、それぞれ同じ発光の度合に制御される。
図6に示すように、用紙の読み取りを開始すると、制御部19は、用紙が第1の用紙P1と第2の用紙P2のうち、第1の用紙P1であるか否かを判断するステップS1を行う。
ステップS1においてYES、すなわち、第1の用紙P1(普通紙)と判断された場合、ステップS2に進み、バックライトを第1の発光状態とする。本実施形態においては、バックライトをオフ、すなわち、消灯する。
続いて、ステップS3において、読取部10による用紙の画像読み取りを行った後、読取動作を終了する。
一方、ステップS1においてNO、すなわち、第2の用紙P2(薄葉紙)と判断された場合、ステップS4に進み、用紙が片面記録媒体と両面記録用紙のうち、片面記録媒体であるか否かを判断する。ステップS4においてYES、すなわち、用紙が片面記録媒体であると判断された場合、ステップS5に進み、バックライトを第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にする。つまり、バックライトを明るくする。本実施形態においては、バックライトをON、すなわち、点灯する。
ステップS5においてバックライトをONにしたら、ステップS3に進み、読取部10による用紙の画像読み取りを行った後、読取動作を終了する。
ステップS4においてNO、すなわち、用紙が両面記録用紙であると判断された場合には、ステップS2に進み、前述した様にバックライトを第1の発光状態(バックライトオフ)とした後、ステップS3に進み、読取部10による用紙の画像読み取りを行って読取動作を終了する。
ここで、薄い用紙(第2の用紙P2)を読み取る場合、読取部に対向する背景板の色が写って読み取り画像の地色が暗くなる場合がある。ある程度の厚みがある用紙(第1の用紙P1)の場合は、読み取り画像の地色が暗くなる問題は発生し難い。
したがって、制御部19は、用紙が第2の用紙P2に比して厚みのある第1の用紙P1(普通紙)である場合に、バックライトを第1の発光状態(バックライトオフ)する。
バックライトの発光の度合をオフにすると、背景板は元の色(本実施形態においては灰色系)になるが、比較的厚い第1の用紙P1の読み取り画像の地色が暗くなる虞は少ない。
一方、用紙が第1の用紙P1よりも相対的に薄い第2の用紙P2である場合は更に場合分けする。
薄い用紙(第2の用紙P2)の読み取り画像の地色が暗くなる問題は、背景板を明るくすれば生じ難くなるが、薄い用紙に両面記録が行われている場合、背景板が明るいと、読取面の反対面の画像が読み取り画像が写る、所謂、裏写りが生じる場合がある。
したがって、用紙が第1の用紙P1よりも相対的に薄い第2の用紙P2であり、且つ、用紙が片面にのみ記録が行われた片面記録用紙である場合、すなわち、裏写りの虞がない場合には、バックライトを第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にする。このことによって、読み取られる用紙が薄い第2の用紙P2である場合に、用紙の地色が暗く読み取られてしまう現象を抑制することができる。
また、制御部19は、用紙が第2の用紙P2であり、且つ、用紙が両面に記録が行われた両面記録用紙である場合に、バックライトを第1の発光状態(バックライトオフ)、すなわち、第2の発光状態よりも相対的に弱い発光状態にするので、両面記録用紙の読み取り時における裏写りの発生の虞を抑制することができる。
尚、バックライトとしては、明るさを調整できる調光式ライトを用いることもできる。調光式ライトを用いた場合には、ステップS2において、バックライトの発光を、そのバックライトにおける最大の明るさよりも抑制した第1の発光状態としてもよい。また、ステップS5におけるバックライトの第2の発光状態は、第1の発光状態よりも明るければよく、最大の明るさにまで発光させる必要はない。
読み取られる用紙が第2の用紙P2であり、且つ、両面記録用紙である場合の第1の発光状態を、バックライトをオフにした状態にすると、裏写りは抑制できるが、読み取り画像の地色が暗くなる場合がある。このようなときには、両面記録用紙である第2の用紙P2の読み取り時における第1の発光状態を、バックライトのオフ状態よりは発光の度合が強い(明るい)が、第2の発光状態よりは発光の度合が弱い(暗い)状態とすることにより、裏写りの問題と、読み取り画像の地色が暗くなる問題と、の双方に考慮された読み取りを行うことができる。
尚、ステップS1における用紙が第1の用紙P1であるか否かの判断は、例えば、図2に示す重送検出部28によって検出される用紙の厚みに関する情報に基づいて行うことができる。一例として、重送検出部28によって検出された用紙の厚みが、所定の閾値を超える場合に第1の用紙P1と判断し、所定の閾値以下である場合に第2の用紙P2である、すなわち、第1の用紙P1ではないと判断する。
また、重送検出部28とは別に、光透過率によって用紙Pの厚みを検出する透過型センサーを設けることもできる。
また、操作パネル7に用紙設定画面を表示させ、用紙設定画面からユーザーによって予め入力された用紙Pの情報に基づいて、第1の用紙P1であるか否かを判断するようにすることもできる。
また、ステップS4における片面記録用紙か否かの判断も、用紙設定画面からユーザーによって予め入力された用紙Pの情報に基づいて行うことができる。
後述するプレビュー読取モードを実行する場合には、プレビュー読取モードの読み取り結果に基づいて制御部19が判断する構成とすることも可能である。
◆第2の制御について
以下、図7を参照して、制御部19によるバックライトの制御の二つ目の例としての第2の制御について説明する。尚、第1読取部32の第1のバックライト50を例に挙げて説明するが、第2読取部42の第2のバックライト60についても同様の制御を行うことができる。
制御部19は、例えば、読み取られる用紙が、図7に示すようにファイリング用の穴Hを有する穴有り用紙G(穴有り媒体)である場合に、複数設けられた第1のバックライト50のうち、幅方向(X軸方向)の端部側のバックライト50aを第1の発光状態(一例としてバックライトオフの状態)にして、幅方向の中央領域のバックライト50bを第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態(一例としてバックライトオンの状態)にする。
通常、読み取られる用紙は白地である場合が多い。図7において不図示の第1読取部32による読取領域を穴Hが通過する場合には、第1背景板37が読み取られるため、穴Hの部分は用紙とほぼ同じ白地に読み取られるが、穴Hの跡が薄く読み取り画像に残る場合がある。このような穴Hの跡を消す穴消し処理を施して、見た目のよい画像を得たいというユーザーの要望がある。
読み取り画像における穴Hの跡の位置を自動或いは手動で指定し、穴消し処理を行う場合、読み取り画像に穴Hが確実に表れていることが望ましい。
また、ルーズリーフの穴やファイリング用のパンチ穴は、用紙の幅方向の一端側に設けられる場合が多い。
そこで、読み取られる用紙が穴有り用紙Gである場合には、穴Hが設けられている幅方向の端部側のバックライト50aを第1の発光状態(バックライトオフの状態)にして、幅方向の中央領域のバックライト50bは、第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態(バックライトオンの状態)にする。
このことによって、穴有り用紙Gが搬送された際に穴Hが通る領域の第1背景板37が暗くなり、白地(または薄い地色)の穴有り用紙Gとのコントラストが高まるので、第1読取部32による読み取り画像には穴Hの跡がはっきりと表されることになる。このことによって、読み取り画像における穴Hの跡の位置を、より確実に視認或いは検出できるので、穴消し処理を施す位置を容易に指定することができる。
図7においては、第1のバックライト50のうち、幅方向の両端部のバックライト50aを第1の発光状態にしているが、穴Hが配置されている一方側(図7における+X方向側)のみを第1の発光状態としてもよい。
また、制御部19は、用紙の搬送位置に応じてバックライトの発光の度合を制御可能に構成されていることが好ましい。本実施形態に係るスキャナー1において、用紙の搬送位置は、図2に示す第1検出部22、第2検出部23、第3検出部24、及び第4検出部25によって検出することができる。
用紙の搬送位置に応じた制御により、媒体搬送方向(Y軸方向)において、バックライトの発光の度合を部分的に変更することができるので、例えば、図7の穴有り用紙Gが+Y方向に搬送されて、穴Hの少なくとも一部が、複数の第1のバックライト50のうちの少なくとも一つと重なる状態になった場合に、その重なった第1のバックライト50(図7においては+X方向側から数えて3つ目)のみを第1の発光状態とし、穴Hが通過して第1のバックライト50と重ならなくなったら、第1の発光状態から第2の発光状態に戻すことができる。
穴有り用紙Gを読み取っている間、幅方向の端部側のバックライト50aを第1の発光状態にしていると、穴有り用紙Gが薄い用紙であった場合に、読み取り画像の幅方向の端部の地色が媒体搬送方向に亘って暗くなる虞がある。
制御部19が、用紙の搬送位置に応じてバックライトの発光の度合を制御可能であることにより、第1のバックライト50上を穴Hが通過するタイミングにおいてのみ、該当の第1のバックライト50を第1の発光状態とすることができ、読み取り画像の幅方向の端部の地色が媒体搬送方向に亘って暗く問題を回避できる。
更に、穴有り用紙Gは、穴Hが、図7のように穴有り用紙Gに対して幅方向の端部側に位置するようにセットされる場合の他、図8のように、媒体搬送方向における後端或いは先端に位置するようにセットされる場合がある。
このような場合には、図8における複数の第1のバックライト50のうち、幅方向において穴Hと重なる符号50cで示すバックライトを、穴Hが通過するタイミングで第1の発光状態とすることにより、読み取り画像における穴Hの跡の位置をより確実に視認或いは検出できるようにすることができる。
尚、第2の制御は、例えば、操作パネル7に表示させた用紙設定画面から、読み取られる用紙が穴有り用紙Gであると設定された場合に行うことができる。用紙設定画面では、穴Hが配置されている方向を設定できるようにするとよい。
また、次に説明するプレビュー読取モードを実行し、用紙が穴有り用紙Gであることが検出されたら、第2の制御を行うようにしてもよい。
更に、用紙における穴Hの有無を自動で検出し、第2の制御を行うようにすることもできる。用紙における穴Hの自動検出については、プレビュー読取モードについて説明した後で詳述する。
<<<プレビュー読取モードについて>>>
スキャナー1において、制御部19は、本読取モードの前に行うプレビュー読取モードを実行可能である。
本実施形態において、プレビュー読取モードは、バックライト(第1のバックライト50及び第2のバックライト60)を所定の光量で点灯させて読み取りを行うモードである。
プレビュー読取モードを行う際の所定の光量は、本読取モードにおけるバックライトの発光の度合を設定するための基準となる光量である。本実施形態において説明してきたように、バックライトのオン・オフの切り替えによりバックライトの発光の度合を変えている場合には、単純にバックライトを点灯させた状態でプレビュー読取モードを行うことができる。
バックライトが調光可能である場合には、例えば、所定の光量を最大光量(最も明るくした状態)にしてプレビュー読取モードを行う場合の他、所定の光量を最大光量以外に変更したプレビュー読取モードを実行可能に構成することもできる。
<<<プレビュー読取モードに基づくバックライトの制御について>>>
図11を参照して、制御部19が行う、プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づく、本読取モードにおけるバックライトの発光の度合の制御について説明する。
制御部19は、ステップS11において、プレビュー読取モードを実行する。
続いて、ステップS12において、ステップS11で実行したプレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、バックライトの光量をプレビュー読取モードにおける光量よりも抑制する抑制エリア52(図10)をユーザーに指定させるための指定画面51を、図9に示すように操作パネル7に表示させる。
図9は、一例として、第1読取部32によって読み取られた第1面Aのプレビュー読取画像に対する指定画面51を表している。
指定画面51は、例えば、プレビュー画像の上に、分割された区画を表示させ、抑制エリア52に指定したい区画をユーザーが選択できるようになっている。指定画面51は、幅方向において、一つの区画が図5に示す第1のバックライト50に対応するように分割されている。
操作パネル7は、タッチパネルとすることにより、ユーザーが画面を直接タッチして容易に抑制エリア52を指定できる。
図9のプレビュー画像には、パンチ穴Hと裏写りした文字が表されているので、これらの部分を、図10のように抑制エリア52として指定する。抑制エリア52として指定された区画を、図10においては太枠でマークしている。
抑制エリア52は、例えば、指定画面51上に範囲指定枠を表示させ、抑制エリア52として指定したい部分に範囲指定枠を重ねることにより、指定する構成とこともできる。
図11に戻り、ステップS13において、制御部19は、指定画面51でユーザーが指定した抑制エリア52を取得する。
ステップS14において、制御部19は、ステップS13において取得した抑制エリア52に基づいて、本読取モードにおけるバックライトの発光の度合を設定した後、ステップS15に進み、本読取モードを実行する。
以上のように、プレビュー画像を確認したユーザーが指定した抑制エリア52に基づいて、本読取モードにおけるバックライトの発光の度合を設定し、本読取モードにおける読み取りをより適切に行うことができる。
また、プレビュー読取モードの結果に基づく本読取モード用のバックライトの制御の設定は、スキャナー1に設けられる記憶部29(図4)に記憶させて保存することができる。記憶部29は、本読取モードにおけるバックライトの制御の設定を設定パターンとして記憶する。
そして、制御部19は、記憶部29から設定パターンを読み出し、読み出した設定パターンに基づいて本読取モードを実行可能である。
例えば、ファイリング用のパンチ穴がある同じ規格の用紙を何枚も読み取るような場合には、1枚目の用紙に対してプレビュー読取モードを行い、これに基づいて本読取モードのバックライトの制御の設定を決めるとともに、設定パターンを記憶部29に記憶する。そして、これ以降、同じ規格の用紙を読み取る場合には、設定パターンを読み出し、これに基づいて本読取モードを実行する。
このことによって、プレビュー読取モードを省略して本読取モードを実行することができるので、読み取りのスループットを向上させることができる。
設定パターンは複数記憶可能であり、ユーザーが、必要に応じて操作パネル7から過去に読み取った用紙の設定パターンを呼び出すこともできる。
<<<穴の自動検出について>>>
用紙にある穴Hは、読取部10(第1読取部32及び第2読取部42)による読み取り画像に基づいて検出することができる。
例えば、前述のように、プレビュー読取モードの読み取り結果に基づくバックライトの設定で本読取モードを行う場合、抑制エリア52を指定は、ユーザーが指定することができる他、プレビュー画像に基づいて、制御部19が穴Hの位置を検出して抑制エリア52を決定し、プレビュー読取モードの実行から本読取モードの実行までをすべて自動で行う構成とすることもできる。
更に、制御部19は、用紙Pの一度の搬送で第2面Bの画像のみを読み取る場合に、上流側にある第1読取部32による読み取り結果に基づいて用紙Pにある穴Hの位置を検出し、穴Hの検出位置に基づいて、第1読取部32の下流側に位置する第2読取部42で読み取られた画像に対し、穴Hの読み取り跡を消す穴消し処理を実行可能である。
このことによって、用紙Pの一度の搬送で、用紙Pの画像読み取りと、読み取り画像に対する穴消し処理と、の双方を行うことができる。
また、別途、穴検出センサーを読取部10よりも上流側に設けることもできる。穴検出センサーとしては、例えば、第1検出部22や第2検出部23などと同じ、光センサーによって用紙の有無を検出する検出部を用いることができる。
検出する穴として、ファイリング用の穴Hを対象とする場合は、例えば、図2に示すエッジガイド12の下流側の端部側に設けると良い。エッジガイド12は、用紙Pの側縁に合わせて移動されるので、用紙Pの幅方向の一端にある穴Hを検出し易い構成とすることができる。
以上のように、スキャナー1において、制御部19が、読取部10において読み取られる用紙Pに応じて、バックライト(第1のバックライト50及び第2のバックライト60)の発光の度合を制御するので、様々な種類の用紙Pを適切に読み取ることができる。
本実施形態で説明した制御部19による用紙Pに応じたバックライトの発光の度合の制御は一例であり、用紙の規格としての厚さや、用紙の状態としての穴の有無や、用紙Pが片面記録用紙であるか否かに応じてだけでなく、他の用紙の状態や他の用紙の規格(例えば、種類、坪量、地色、サイズ等)に応じて、バックライトの発光の度合を制御することもできる。
第1背景板37及び第2背景板47は、バックライトを備える液晶パネルで形成することも可能である。第1背景板37及び第2背景板47に、カラー液晶パネルを用いることにより、バックライトの発光の度合を変えて液晶の輝度を変えることができるだけでなく、例えば、読み取られる用紙Pの地色に応じて、背景板の色を変えることができる。
勿論、モノクロ液晶パネルを背景板として用いることも可能である。
[第2実施形態]
スキャナー1は、図12に示すように、コンピューター100に接続して用いることも可能である。コンピューター100には、ディスプレイ101が接続されている。ディスプレイ101は、コンピューター100を介してスキャナー1と接続された表示手段である。
また、コンピューター100には、スキャナードライバー102がインストールされている。スキャナードライバー102は、一例としてスキャナー1を接続したコンピューター100において動作し、スキャナー1の各種設定や制御に用いられる。尚、本実施形態のスキャナードライバー102は、既に説明した実施形態のように、スキャナー1自体に内蔵されてスキャナー1の制御に用いられる場合もある。
第1実施形態において説明した、プレビュー読取モードの読み取り結果に基づく、本読取モードにおけるバックライトの制御の設定は、スキャナードライバー102によって行うこともできる。これのときのスキャナードライバー102の処理について、図13を参照して説明する。
スキャナードライバー102は、ステップS21において、スキャナー1にプレビュー読取モードの実行を指示する。スキャナー1が、プレビュー読取モードを実行したら、ステップS22において、スキャナー1にプレビュー読取モードのプレビュー読取モードを実行させて得たプレビュー画像情報に基づいて、一例として、図9に示す指定画面51を、ディスプレイ101に表示させる。
ステップS23において、指定画面51でユーザーが指定した抑制エリア52(図10)を取得する。
続いて、ステップS23において取得した抑制エリア52の情報を、スキャナー1に送信する。スキャナー1が受診した抑制エリア52の情報を用い、スキャナー1の制御部19が本読取モードにおけるバックライトの発光の度合を設定し、本読取モードを実行する。
また、スキャナードライバー102の処理は、図14に示すフローチャートのように行っても良い。
図14において、プレビュー読取モードの実行を指示するステップS31、指定画面51をディスプレイ101に表示させるステップS32、抑制エリア52を取得するステップS33までは、図13におけるステップS21からステップS23までの説明と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS33に続くステップS34は、ステップS33において指定された抑制エリア52の情報に基づいて、スキャナー1で実行する本読取モードにおけるバックライトの発光の度合を設定するステップである。
そして、ステップS34において設定されたバックライトの設定に基づく本読取モードの実行指示を、スキャナー1に送信する(ステップS35)。
以上、説明したスキャナー1の制御に用いるスキャナードライバー102について纏めると、次のようになる。すなわち、スキャナードライバー102は、プレビュー指示を受け付け、読取部10によって所定解像度で用紙Pを読み取った結果をプレビュー画像として「表示手段」としてのディスプレイ101に表示させ、プレビュー画像においてバックライトの光量をプレビュー画像取得時における光量よりも抑制する抑制エリア52をユーザーに指定させるための指定画面51をディスプレイ101に表示させ、抑制エリアに52係る情報を取得する機能を含む。
スキャナードライバー102は、プレビュー画像においてバックライトの光量をプレビュー画像取得時における光量よりも抑制する抑制エリア52をユーザーに指定させるための指定画面51をディスプレイ101に表示させ、抑制エリア52に係る情報を取得するので、抑制エリア52でのバックライトの光量を抑えて適切な画像を得ることができる。
尚、本発明は上記において説明した各実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…ドキュメントスキャナー(画像読取装置)、2…筐体、3…下部ユニット、4…上部ユニット、5…排紙トレイ、6…給送口、7…操作パネル、8…補助ペーパーサポート、9…搬送部、10…読取部、11…媒体載置部、11a…載置面、12…エッジガイド、13…ガイド面、14…給送ローラー、15…分離ローラー、16…第1搬送ローラー対、16a…第1駆動ローラー、16b…第1従動ローラー、17…第2搬送ローラー対、17a…第2駆動ローラー、17b…第2従動ローラー、18…排出口、19…制御部、22…第1検出部、23…第2検出部、24…第3検出部、25…第4検出部、26…第1駆動源、27…第2駆動源、28…重送検出部、30…上側読取ユニット、31…第1透過板、32…第1読取部、33…第1光源、35…第1レンズ部、36…第1センサー部、37…第1背景板、38…遮光板、40…下側読取ユニット、41…第2透過板、42…第2読取部、43…第2光源、45…第2レンズ部、46…第2センサー部、47…第2背景板、48…遮光板、50…第1のバックライト、51…指定画面、52…抑制エリア、60…第2のバックライト、P…用紙(媒体)、G…穴有り用紙、H…穴、R…媒体搬送経路

Claims (11)

  1. 媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体に光を照射する光源を備え、搬送される前記媒体を読み取る読取部と、
    読み取られる前記媒体を挟んで前記読取部と対向する位置に設けられる背景板と、
    前記背景板の前記読取部と対向する面を発光させるとともに、発光の度合を変更可能なバックライトと、
    前記読取部において読み取られる前記媒体に応じて、前記バックライトの発光の度合を制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記読取部は、
    前記媒体の第1面に光を照射する第1光源を備え、前記媒体の前記第1面を読み取る第1読取部と、
    前記媒体の第1面の反対面である第2面に光を照射する第2光源を備え、前記第1読取部よりも媒体搬送方向下流側において、前記媒体の前記第2面を読み取る第2読取部と、を含み、
    前記第1読取部に対応する前記背景板である第1背景板に設けられる、前記バックライトとしての第1のバックライトは、搬送される前記媒体の面に対する垂直方向において、前記第2読取部と少なくとも一部が重なる位置に設けられ、
    前記第2読取部に対応する前記背景板である第2背景板に設けられる、前記バックライトとしての第2のバックライトは、搬送される前記媒体の面に対する垂直方向において、前記第1読取部と少なくとも一部が重なる位置に設けられる、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記媒体が第1の媒体である場合に、前記バックライトを第1の発光状態にして、
    前記媒体が前記第1の媒体よりも相対的に薄い第2の媒体であり、且つ、前記媒体が片面にのみ記録が行われた片面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にして、
    前記媒体が前記第2の媒体であり、且つ、前記媒体が両面に記録が行われた両面記録媒体である場合に、前記バックライトを前記第1の発光状態にする、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記バックライトは、媒体搬送方向と交差する幅方向に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記バックライトは、媒体搬送方向と交差する幅方向に複数並べて設けられ、発光の度合を個別に変更可能に構成されており、
    前記制御部は、前記媒体が穴を有する穴有り媒体である場合に、複数の前記バックライトのうち、前記幅方向の端部側のバックライトを第1の発光状態にして、前記幅方向の中央領域のバックライトを前記第1の発光状態よりも相対的に強い第2の発光状態にする、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、前記媒体の搬送位置に応じて前記バックライトの発光の度合を制御可能に構成されている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、本読取モードの前に前記バックライトを所定の光量で点灯させて行うプレビュー読取モードを実行可能であり、
    前記プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、前記本読取モードにおける前記バックライトの発光の度合を制御可能に構成されている、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、前記プレビュー読取モードによる読み取り結果に基づいて、前記バックライトの光量を前記プレビュー読取モードにおける光量よりも抑制する抑制エリアをユーザーに指定させるための指定画面を表示部に表示させ、前記指定画面を介して指定された前記抑制エリアに基づいて、前記本読取モードにおける前記バックライトの発光の度合を設定する、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項8に記載の画像読取装置において、
    前記本読取モードにおける前記バックライトの制御の設定を設定パターンとして記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部から前記設定パターンを読み出し、当該設定パターンに基づいて前記本読取モードを実行可能である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、前記媒体の一度の搬送で前記第2面の画像のみを読み取る場合に、前記第1読取部による読み取り結果に基づいて前記媒体にある穴の位置を検出し、前記穴の検出位置に基づいて、前記第2読取部で読み取られた画像に対し、前記穴の読み取り跡を消す穴消し処理を実行可能である、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  11. 媒体に光を照射する光源を備え、搬送される前記媒体を読み取る読取部と、
    読み取られる前記媒体を挟んで前記読取部と対向する位置に設けられる背景板と、
    前記背景板の前記読取部と対向する面を発光させるとともに、発光の度合を変更可能なバックライトと、を備える画像読取装置の制御に用いるスキャナードライバーであって、
    プレビュー指示を受け付け、前記読取部によって所定解像度で前記媒体を読み取った結果をプレビュー画像として表示手段に表示させ、前記プレビュー画像において前記バックライトの光量を前記プレビュー画像取得時における光量よりも抑制する抑制エリアをユーザーに指定させるための指定画面を前記表示手段に表示させ、前記抑制エリアに係る情報を取得する機能を含む、
    ことを特徴とするスキャナードライバー。
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