JP2019133425A - トリアージ管理システム - Google Patents

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真実 藤田
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Abstract

【課題】救急活動を円滑に行うことができるトリアージ管理システムを提供する。【解決手段】トリアージ管理システム1は、事故現場26へ出動した救急隊員が携帯した現場端末2と、現場端末2とインターネット25を介して通信可能な管理サーバ3と、救急病院に配置された病院端末4とを備える。管理サーバ3は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部11と、受入医療機関決定部11が決定した医療機関の端末である病院端末4へ、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能な搬送傷病者情報送信部12を有する。【選択図】図1

Description

本発明はトリアージ管理システムに関する。詳しくは、例えば事故現場において行われるトリアージの情報を一元管理するためのトリアージ管理システム係るものである。
台風、集中豪雨、地震などの自然災害や、大型交通事故、地下街火災、工場爆発などの人為災害が発生したとき、このような災害で負傷した傷病者の治療を行う災害医療が行われている。
そして、災害医療を象徴的に表す概念として、「トリアージ」が挙げられる。トリアージとは、発生した多数の傷病者を選別することを意味する。
トリアージの目的は、災害という環境や条件の制約がある中で、医療のパフォーマンスを最大限に引き出すことで、不足しがちな医療資源を緊急度や重症度の高い傷病者に優先的に供給し、「避けられた災害死」を極力減らすことである。
また、トリアージの際は、各傷病者の例えば右手首にトリアージタグが装着される。
トリアージタグには氏名、年齢、性別などの傷病者の情報が記載され、その切り離し可能な部分は黒(0)、赤(I)、黄(II)、緑(III)の4区分からなる。
そして、このようなトリアージタグを用いた様々なシステムが提案されている。
例えば特許文献1には、トリアージタグ管理システムが記載されている。特許文献1に記載のトリアージタグ管理システムは、ネットワークに接続された傷病者情報データベースと、スマートフォンとを備える。
ここで、スマートフォンは、傷病者に付される電子的なトリアージタグから、この傷病者の情報を読み出し、この傷病者の判定結果情報を、この傷病者に付されているトリアージタグに書き込むと共に、傷病者情報データベースに傷病者の情報を書き込み、この傷病者情報データベースからこの傷病者の情報を読み出す。
また、傷病者情報データベースは、トリアージ支援サーバ内に設けられている。
また、スマートフォンは、傷病者情報データベースに傷病者の症状レベルデータを送信できないとき、この症状レベルデータを一時的に記憶する一時記憶部を備える。
特開2013‐050894号公報
しかしながら、特許文献1に記載のトリアージタグ管理システムによって、傷病者の症状などの最新情報を把握することはできるが、特許文献1に記載のシステムは、傷病者が搬送されて治療を受けるための、病院などの医療機関を、混乱した災害現場において迅速かつ的確に決定するシステムではなく、救急活動を円滑に行うという点で充分ではなかった。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、救急活動を円滑に行うことができるトリアージ管理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のトリアージ管理システムは、傷病者の生体に関する情報である傷病者生体情報を計測して得られた傷病者生体情報と、同傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として送信可能な現場傷病者情報送信部を有する現場端末と、医療機関に関する情報である医療機関情報を記録可能な医療機関情報記録部と、前記現場傷病者情報送信部が送信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを受信可能な現場傷病者情報受信部と、該現場傷病者情報受信部が受信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部と、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報と、前記現場傷病者情報記録部が記録した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部と、該受入医療機関決定部が決定した受入医療機関の医療機関端末へ、同受入医療機関決定部が同受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能な搬送傷病者情報送信部とを有する管理サーバとを備える。
ここで、現場傷病者情報受信部が受信した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部によって、どの治療優先順位の傷病者がどれだけの人数存在するのかなど、傷病者ごとに治療優先順位情報すなわちトリアージ情報などの傷病者に関する情報を一元管理できる。
また、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部によって、混乱した現場において傷病者を受け入れる受入医療機関を、救助者が決定するよりも迅速かつ的確に決定できる。
さらに、受入医療機関決定部が決定した受入医療機関の医療機関端末へ、受入医療機関決定部が受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能な搬送傷病者情報送信部によって、医療機関は、搬送される傷病者の情報を迅速に入手できるので、医療機関は受入体制を迅速に整えることができる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、現場端末は、傷病者を撮像可能な撮像部と、撮像部が撮像して得られた撮像画像を送信可能な撮像画像送信部とを有し、管理サーバは、撮像画像送信部が送信した撮像画像を受信可能な撮像画像受信部を有し、受入医療機関決定部は、さらに撮像画像に基づいて受入医療機関を決定可能である構成とすることができる。
この場合、実際の症状を画像で解析できるので、重症度や手術可否の判断を行い易くなる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、受入医療機関決定部が決定した受入医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、受入医療機関決定部が受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを現場端末へ送信可能な救急隊員用情報送信部を有する構成とすることができる。
この場合、救急隊員も受入医療機関の情報や搬送される傷病者の情報を共有することができる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、受入医療機関決定部が決定した受入医療機関の医療機関端末から、傷病者ごとの受入拒否に関する情報である受入拒否情報を受信可能な受入拒否情報受信部と、受入拒否情報受信部が受入拒否情報を受信した場合に、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、受入拒否情報に対応する傷病者ごとに、受入拒否情報を送信した医療機関端末を有する受入医療機関を除いた代替受入医療機関を決定可能な代替受入医療機関決定部とを有し、搬送傷病者情報送信部は、さらに、代替受入医療機関決定部が決定した代替受入医療機関の医療機関端末へ、代替受入医療機関決定部が代替受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能である構成とすることができる。
この場合、受入医療機関を決定したが、その受入医療機関が受入を拒否したときでも、その代わりとなる受入医療機関を決定できる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、災害現場に関する情報である災害現場情報を受信可能な災害現場情報受信部と、災害現場情報受信部が受信した災害現場情報を記録可能な災害現場情報記録部と、地図情報を記録可能な地図情報記録部とを有し、受入医療機関決定部は、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報記録部が記録した災害現場情報と、地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区の医療機関であると共に災害現場所在地から所定の範囲内に位置する医療機関を受入医療機関として決定可能であり、代替受入医療機関決定部は、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報記録部が記録した災害現場情報と、地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の医療機関であると共に災害現場所在地からの直線距離が最も短い場所に位置する医療機関を代替受入医療機関として決定可能である構成とすることができる。
この場合、受入を拒否されたときでも、災害現場所在地が属する救命対象地区外すなわち管轄外の医療機関にまで、対象とする受入医療機関を拡げて受入医療機関を決定することができる。
ここで、「所定の範囲」とは、災害現場所在地を中心とした半径が、救急搬送時の平均移動距離となる範囲を意味する。
また、上記の目的を達成するために、本発明のトリアージ管理システムは、傷病者の生体に関する情報である傷病者生体情報を計測して得られた傷病者生体情報と、同傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として送信可能な現場傷病者情報送信部を有する現場端末と、医療機関に関する情報である医療機関情報を記録可能な医療機関情報記録部と、前記現場傷病者情報送信部が送信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを受信可能な現場傷病者情報受信部と、該現場傷病者情報受信部が受信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部と、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報と、前記現場傷病者情報記録部が記録した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部と、災害現場に関する情報である災害現場情報を受信可能な災害現場情報受信部と、該災害現場情報受信部が受信した前記災害現場情報を記録可能な災害現場情報記録部と、地図情報を記録可能な地図情報記録部と、搬送傷病者情報として、前記現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、前記災害現場情報記録部が記録した災害現場情報と、前記地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、同災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区の医療機関であると共に同災害現場所在地から所定の範囲内に位置する医療機関の医療機関端末へ送信可能な搬送傷病者情報送信部とを有する管理サーバとを備える。
ここで、現場傷病者情報受信部が受信した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部によって、どの治療優先順位の傷病者がどれだけの人数存在するのかなど、傷病者ごとに治療優先順位情報すなわちトリアージ情報などの傷病者に関する情報を一元管理できる。
また、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部によって、混乱した現場において傷病者を受け入れる受入医療機関を、救助者が決定するよりも迅速かつ的確に決定できる。
また、搬送傷病者情報として、現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、医療機関情報記録部が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報記録部が記録した災害現場情報と、地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区の医療機関であると共に災害現場所在地から所定の範囲内に位置する医療機関の医療機関端末へ送信可能な搬送傷病者情報送信部によって、医療機関は、搬送される傷病者の情報を迅速に入手できるので、医療機関は受入体制を迅速に整えることができる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報及び、搬送傷病者情報として、前記現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを前記現場端末へ送信可能な救急隊員用情報送信部を有する構成とすることができる。
この場合、救急隊員も受入医療機関となり得る医療機関の情報や搬送される傷病者の情報を共有することができる。
本発明に係るトリアージ管理システムによって、救急活動を円滑に行うことができる。
本発明を適用したトリアージ管理システムの全体の構成の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明を適用したトリアージ管理システムの全体の構成の一例を示す概略図である。
図1に示す本発明のトリアージ管理システム1は、119番通報を受けて例えば玉突き事故が発生した事故現場26へ出動した救急隊員が携帯した現場端末2と、現場端末2とインターネット25を介して通信可能な管理サーバ3と、救急病院に配置された病院端末4とを備える。
また、現場端末2は、傷病者生体情報計測部6を有する。
ここで、傷病者生体情報計測部6は、傷病者の生体に関する情報である傷病者生体情報を計測可能である。
また、「傷病者生体情報」とは、具体的には例えば、傷病者のバイタル情報すなわち、心拍数、血圧、呼吸数、体温である。
また、現場端末2は、現場傷病者情報送信部7を有する。
ここで、現場傷病者情報送信部7は、傷病者生体情報計測部6が計測して得られた傷病者生体情報と、この傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として管理サーバ3へ、インターネット25を介して送信可能である。
また、傷病者の症状情報、傷病者の識別情報、並びに傷病者の治療優先順位情報は、事故現場26へ到着した救急隊員が、現場で傷病者を実際に見たり、傷病者生体情報を確認したりして現場端末2に入力された情報である。
また、「症状情報」とは、具体的には例えば、負傷部位についての情報、負傷の状態についての情報、傷病者の意識レベル情報である。
また、「識別情報」とは、具体的には例えば、傷病者を識別できる情報すなわち氏名情報、性別情報、年齢情報、ID情報である。
また、「治療優先順位情報」とは、具体的には例えば、トリアージが行われて決定されたカテゴリーに関する情報である。
このカテゴリーは、4種類に分けられており、それぞれ違う色で表示される。
すなわち、カテゴリーには、黒色で表示される「カテゴリー0」(無呼吸群)と、赤色で表示される「カテゴリーI」(最優先治療群)と、黄色で表示される「カテゴリーII」(待機的治療群)と、緑色で表示される「カテゴリーIII」(保留群)がある。
ここで、黒色の「カテゴリー0」は、死亡した傷病者、または生命徴候がなく、直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能な傷病者であることを示す。
また、赤色の「カテゴリーI」は、生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置をすべき傷病者であることを示す。
また、黄色の「カテゴリーII」は、カテゴリーIほどではないが、早期に処置すべきであり、基本的にバイタル情報が安定している傷病者であることを示す。
また、緑色の「カテゴリーIII」は、歩行可能であり、今すぐ処置や搬送の必要がない傷病者であることを示す。
また、現場端末2は、撮像部13を有する。
ここで、撮像部13は、傷病者を撮像可能である。
また、現場端末2は、撮像画像送信部14を有する。
ここで、撮像画像送信部14は、撮像部13が撮像して得られた傷病者の撮像画像を、インターネット25を介して管理サーバ3へ送信可能である。
ここで、撮像画像は、静止画像あるいは動画像である。
また、管理サーバ3は、医療機関情報データベース8を有する。
ここで、医療機関情報データベース8は、医療機関に関する情報である医療機関情報を記録可能である。
また、医療機関情報データベースは、医療機関情報記録部の一例である。
また、「医療機関情報」とは、具体的には例えば、病院の所在地情報、病院の所在地に対応する救命対象地区情報、病院の救急医療順位情報、病院のベッド数情報、病院の治療可能科目情報、病院の手術可否症状情報、病院に所属する医師情報である。
ここで、「救急医療順位情報」とは、予め救急指定病院に指定された病院の中で、実施される救急医療の種類に応じて分けられた順位情報である。
具体的には例えば、初期(一次)、二次、三次という順位に分けられている。
また、「治療可能科目情報」とは、病院が治療できる症状に対応する科目についての情報であり、具体的には例えば、脳神経外科、整形外科、小児外科という科目情報である。
また、「手術可否症状情報」とは、具体的には例えば、明らかに手術できない症状がどのような症状であるかについての情報である。
また、「医師情報」とは、具体的には例えば、治療可能科目に所属し、かつ、手術できる医師が事故発生当日出勤しているか否かについての情報や、このような医師が休暇中であっても出勤可能か否かについての情報である。
また、管理サーバ3は、現場傷病者情報受信部9を有する。
ここで、現場傷病者情報受信部9は、現場傷病者情報送信部7が送信した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、インターネット25を介して受信可能である。
また、管理サーバ3は、現場傷病者情報データベース10を有する。
ここで、現場傷病者情報データベース10は、現場傷病者情報受信部9が受信した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能である。
また、現場傷病者情報データベースは、現場傷病者情報記録部の一例である。
また、管理サーバ3は、受入医療機関決定部11を有する。
ここで、受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能である。
また、管理サーバ3は、災害現場情報受信部21を有する。
ここで、災害現場情報受信部21は、災害例えば玉突き事故発生時に、先行して救急隊員が事故現場26へ到着する前に、傷病者や目撃者などが携帯する携帯端末などから災害現場である事故現場26の情報を、音声や文字の形で受信可能である。
また、管理サーバ3は、災害現場情報データベース22を有する。
ここで、災害現場情報データベース22は、災害現場情報受信部21が受信した災害現場26の情報すなわち災害現場情報を、音声や文字の形で記録可能である。
また、災害現場情報データベースは、災害現場情報記録部の一例である。
また、管理サーバ3は、地図情報データベース23を有する。
ここで、地図情報データベース23は地図情報を記録可能である。
また、受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報データベース22が記録した災害現場情報と、地図情報データベース23が記録した地図情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能である。
また、管理サーバ3は、搬送傷病者情報送信部12を有する。
ここで、搬送傷病者情報送信部12は、受入医療機関決定部11が決定した医療機関の医療機関端末すなわち病院端末4へ、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として、インターネット25を介して送信可能である。
すなわち、受入医療機関を決定した後に、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を送信するのである。
あるいは、搬送傷病者情報送信部12は、搬送傷病者情報として、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報データベース22が記録した災害現場情報と、地図情報データベース23が記録した地図情報とに基づいて、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の病院であると共に事故現場26の所在地から所定の範囲内すなわち、事故現場26の所在地を中心とした半径が、救急搬送時の平均移動距離となる範囲内に位置する病院の病院端末へ、インターネット25を介して送信可能な構成とすることもできる。
すなわち、受入医療機関を決定する前に、事前に、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を送信するのである。
一方、病院端末4は、搬送傷病者情報受信部24を有する。
ここで、搬送傷病者情報受信部24は、搬送傷病者情報送信部12が送信した搬送傷病者情報を、インターネット25を介して受信可能である。
また、管理サーバ3は、撮像画像受信部15を有する。
ここで、撮像画像受信部15は、撮像画像送信部14が送信した傷病者の撮像画像を受信可能である。
また、管理サーバ3の受入医療機関決定部11は、さらに、撮像画像受信部15が受信した傷病者の撮像画像に基づいて受入医療機関を決定可能である。
すなわち、受入医療機関決定部11は、傷病者の実際の負傷部位の撮像画像を解析するので、重症度や手術可否を判断し易くなり、さらに迅速かつ的確に受入医療機関を決定できる。
また、管理サーバ3は、救急隊員用情報送信部16を有する。
ここで、救急隊員用情報送信部16は、受入医療機関決定部11が決定した受入医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を現場端末2へ、インターネット25を介して送信可能である。
すなわち、受入医療機関を決定した後に、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を送信する。
また、救急隊員用情報送信部16は、事故現場26へ出動した救急隊員が携帯する現場端末2だけでなく、さらに、事故現場26へこれから出動しようとしている救急隊員が携帯する端末へも、受入医療機関決定部11が決定した受入医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を送信可能である。
あるいは、救急隊員用情報送信部16は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、現場端末2や、さらには、事故現場26へこれから出動しようとしている救急隊員が携帯する端末へ、インターネット25を介して送信可能な構成とすることもできる。
すなわち、受入医療機関を決定する前に、事前に、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報及び治療優先順位情報を送信する。
一方、現場端末2は、救急隊員用情報受信部17を有する。
ここで、救急隊員用情報受信部17は、救急隊員用情報送信部16が送信した、受入医療機関に関する情報及び搬送傷病者情報を、インターネット25を介して受信可能である。
また、病院端末4は、受入拒否情報送信部18を有する。
ここで、受入拒否情報送信部18は、搬送傷病者情報受信部24が受信した搬送傷病者情報を病院が判断した結果、搬送傷病者情報に対応する傷病者の受入拒否に関する情報である受入拒否情報を、インターネット25を介して送信可能である。
一方、管理サーバ3は、受入拒否情報受信部19を有する。
ここで、受入拒否情報受信部19は、病院端末4の受入拒否情報送信部18が送信した受入拒否情報を、インターネット25を介して受信可能である。
また、管理サーバ3は、代替受入医療機関決定部20を有する。
ここで、代替受入医療機関決定部20は、受入拒否情報受信部19が受入拒否情報を受信した場合に、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、受入拒否情報に対応する傷病者ごとに、受入拒否情報を送信した病院端末4を有する受入医療機関を除いた代替受入医療機関を決定可能である。
また、代替受入医療機関決定部20は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報データベース22が記録した災害現場情報と、地図情報データベース23が記録した地図情報とに基づいて、災害現場情報の中の事故現場26の所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の医療機関であると共に事故現場26の所在地からの直線距離が最も短い場所に位置する医療機関を代替受入医療機関として決定可能である。
また、管理サーバ3の搬送傷病者情報送信部12は、さらに、代替受入医療機関決定部20が決定した代替受入医療機関の医療機関端末へ、代替受入医療機関決定部20が代替受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能である。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、現場端末は、必ずしも傷病者生体情報計測部を有していなくてもよい。
例えば、現場端末とは別体である、傷病者の生体情報を計測するための専用機器を各傷病者に取付けて、傷病者の生体情報を計測することができる。
この場合、生体情報を計測するための専用機器は、現場端末と例えば無線LANやブルートゥース(登録商標)を介して通信可能であり、計測して得られた傷病者の生体情報を現場端末へ送信することできる。
このように各傷病者に生体情報を計測するための専用機器を取付けて、各傷病者の生体情報を計測すれば、救急隊員が各傷病者を随時回って生体情報を計測する作業負担が軽減される。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、現場端末は、必ずしも撮像部と、撮像画像送信部とを有していなくてもよい。
しかし、現場端末が撮像部や撮像画像送信部を有していれば、実際の症状を画像で解析できるので、重症度や手術可否の判断を行い易くなり、好ましい。
また、撮像部は、傷病者を撮像した際に傷病者に装着されたトリアージタグも撮像するのだが、撮像部はトリアージタグを撮像してトリアージタグの色、すなわち黒、赤、黄または緑を判別し、その傷病者の緊急度を判定可能である構成とすることもできる。
そして、撮像画像送信部は、撮像部が判定した緊急度についての情報も、撮像画像と共に送信可能である構成とすることができる。
この場合、撮像画像受信部は、撮像部が判定した緊急度についての情報も受信可能であり、受入医療機関決定部は、さらに、撮像画像受信部が受信した緊急度についての情報にも基づいて受入医療機関を決定可能である構成とすることができる。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、必ずしも救急隊員用情報送信部を有していなくてもよい。
しかし、管理サーバが救急隊員用情報送信部を有していれば、救急隊員も受入医療機関の情報あるいは受入医療機関となり得る医療機関の情報や、搬送される傷病者の情報を共有することができるので好ましい。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、必ずしも受入拒否情報受信部や代替受入医療機関決定部を有していなくてもよい。
しかし、管理サーバが受入拒否情報受信部や代替受入医療機関決定部を有していれば、受入医療機関を決定したが、その受入医療機関が受入を拒否したときでも、その代わりとなる受入医療機関を決定できるので好ましい。
また、本発明のトリアージ管理システムにおいて、管理サーバは、受入医療機関決定部が受入医療機関を決定するにあたり、災害現場情報を利用することができれば、必ずしも災害現場情報受信部や、災害現場情報データベースすなわち災害現場情報記録部を有していなくてもよく、また、必ずしも地図情報データベースすなわち地図情報記録部を有していなくてもよい。
しかし、管理サーバが災害現場情報受信部と、災害現場情報記録部と、地図情報記録部とを有していれば、受入を拒否されたときでも、災害現場所在地が属する救命対象地区外すなわち管轄外の医療機関にまで、対象とする受入医療機関を拡げて受入医療機関を決定することができるので好ましい。
次に、本発明のトリアージ管理システムの流れの一例を説明する。
災害例えば多重衝突事故が発生すると、事故に遭った傷病者あるいは事故を目撃した目撃者が、携帯する携帯端末などから事故現場26の情報すなわち事故現場26の場所、事故の状況、傷病者の数などを、事故現場26の場所を管轄する消防本部もしくは災害救急指令センターへ伝える。
そして、災害救急指令センターもしくは消防本部に配置された管理サーバ3が有する災害現場情報受信部21が、事故現場26の情報すなわち災害現場情報を音声や文字の形で受信する。
また、管理サーバ3の災害現場情報データベース22が、災害現場情報受信部21が受信した災害現場情報を、音声や文字の形で記録する。
次に、災害救急指令センターもしくは消防本部は、災害現場情報に基づいて、事故現場26へ派遣する、救急隊員の数や、消防隊員の数や、救急車の数や、消防車の数を決定し、このような決定に基づいて、先行隊として救急隊員や消防隊員が事故現場26へ出動する。
そして、事故現場26に到着した救急隊員は傷病者を見て、症状例えば負傷部位や負傷状況や傷病者の意識レベルを判断し、さらに傷病者のトリアージを行って傷病者それぞれの治療優先順位を決定する。
このとき、救急隊員は、傷病者の識別情報すなわち氏名情報、性別情報、年齢情報、ID情報を、救急隊員が携帯する現場端末2に入力し、救急隊員が判断した症状についての情報である症状情報と、決定した治療優先順位についての情報である治療優先順位情報とを傷病者ごとに現場端末2に入力する。
また、ID情報の入力方法はどのような方法でもよく、例えばトリアージカードに記載されている番号を現場端末2に直接入力する方法や、現場端末2で、トリアージカードに記載されているバーコードや二次元コードなどを読取る方法や、トリアージカードに埋め込まれたICチップを読取る方法が挙げられる。
また、救急隊員は、現場端末2が有する傷病者生体情報計測部6を利用して、傷病者それぞれの傷病者生体情報、すなわち心拍数、血圧、呼吸数及び体温を計測する。
そして、救急隊員は、現場端末2の現場傷病者情報送信部7から、傷病者生体情報計測部6が計測して得られた傷病者生体情報と、この傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として管理サーバ3へ、インターネット25を介して送信する。
この段階で、どの治療優先順位の傷病者の数を災害救急指令センターもしくは消防本部が把握できるので、出動させる救急車の数や救急隊員の数を決めることができる。
また、事故現場26に到着した救急隊員は、携帯する現場端末2が有する撮像部13によって傷病者を撮像する。
そして、救急隊員は、現場端末2の撮像画像送信部14から、撮像部13が撮像して得られた傷病者の撮像画像を、インターネット25を介して管理サーバ3へ送信する。
一方、管理サーバ3の現場傷病者情報受信部9が、現場端末2から現場傷病者情報を受信する。
また、管理サーバ3の撮像画像受信部15が、現場端末2から傷病者の撮像画像を受信する。
そして、管理サーバ3の現場傷病者情報データベース10が、現場傷病者情報受信部9が受信した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録する。
また、管理サーバ3の現場傷病者情報データベース10は、撮像画像受信部15が受信した撮像画像も記録する。
次に、管理サーバ3の受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報と、医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報及び撮像画像と、災害現場情報データベース22が記録した災害現場情報と、地図情報データベース23が記録した地図情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定する。
すなわち、受入医療機関決定部11は、具体的には例えば、現場傷病者情報データベース10が記録した情報のうち先ず治療優先順位情報を参照して、「カテゴリーI」(赤色)である傷病者の受入医療機関を決定するための処理を進める。
また、受入医療機関決定部11は、現場傷病者情報データベース10が記録した治療優先順位情報に基づいて「カテゴリーI」(赤色)である傷病者を抽出する。
そして、受入医療機関決定部11は、抽出された「カテゴリーI」(赤色)である傷病者の中からさらに、傷病者生体情報と症状情報と、さらには撮像画像とに基づいて重症度が高い傷病者を優先して抽出する。
次に、受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる病院の救急医療順位情報に基づいて、高い順位すなわち三次に指定された病院(三次病院)を抽出する。
このとき、抽出される対象となる病院は、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の病院である。
そして、受入医療機関決定部11は、抽出された重症度が高い傷病者の症状情報に含まれる負傷部位についての情報や負傷の状態についての情報と、抽出された三次病院について医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる、治療可能科目情報、手術可否症状情報、及び三次病院に所属する医師情報とを対比して、抽出された三次病院が、抽出された傷病者の受入れに適合しているか否かを判定する。
すなわち、受入医療機関決定部11は、抽出された重症度が高い傷病者の負傷部位が頭部であるため、三次病院の中でも脳神経外科が設置された病院を一次候補として抽出するが、次に、撮像画像を含む、抽出された重症度が高い傷病者の負傷の状態についての情報と、抽出された三次病院の手術可否症状情報、及び抽出された三次病院に所属し、かつ、手術できる医師の出勤情報とを対比して、抽出された三次病院が、抽出された傷病者を手術できるか否かを判定する。
そして、受入医療機関決定部11は、抽出された三次病院が、抽出された傷病者を手術できる病院であると判定した場合、その三次病院をその傷病者の受入医療機関として決定する。
なお、抽出された傷病者を手術できると判定された三次病院が複数存在する場合は、事故現場26から近い場所に位置する三次病院を優先的に受入医療機関として決定することもできる。
一方、受入医療機関決定部11が、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の三次病院を、抽出された傷病者を手術できる病院であると全く判定しなかった場合、受入医療機関決定部11は、事故現場26の所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の三次病院を抽出して、同様に、抽出された三次病院が、抽出された傷病者を手術できるか否かを判定する。
次に、受入医療機関決定部11は、抽出された「カテゴリーI」(赤色)である傷病者の中から、傷病者生体情報と症状情報と、さらには撮像画像とに基づいて重症度が中程度の傷病者を抽出する。
そして、受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる病院の救急医療順位情報に基づいて、二次に指定された病院(二次病院)を抽出する。
このとき、抽出される対象となる病院は、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の病院であると共に事故現場26の所在地から所定の範囲内すなわち、事故現場26の所在地を中心とした半径が、救急搬送時の平均移動距離となる範囲内に位置する病院である。
そして、受入医療機関決定部11は、「カテゴリーI」(赤色)である傷病者全員の受入医療機関を決定し終えたら、「カテゴリーII」(黄色)である傷病者の受入医療機関を決定するための処理を進める。
なお、受入医療機関決定部11は、「カテゴリーI」(赤色)である傷病者の受入医療機関を決定する処理を行いながら、「カテゴリーII」(黄色)である傷病者の受入医療機関を決定する処理を行うこともできることは勿論である。
また、受入医療機関決定部11は、現場傷病者情報データベース10が記録した治療優先順位情報に基づいて「カテゴリーII」(黄色)である傷病者を抽出する。
そして、受入医療機関決定部11は、抽出された「カテゴリーII」(黄色)である傷病者の中からさらに、傷病者生体情報と症状情報と、さらには撮像画像とに基づいて重症度が高い傷病者を優先して抽出する。
次に、受入医療機関決定部11は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる病院の救急医療順位情報に基づいて、二次に指定された病院(二次病院)を抽出する。
このとき、抽出される対象となる病院は、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の病院である。
この後は、「カテゴリーI」(赤色)である傷病者の受入医療機関を決定するときと同じようにして、「カテゴリーII」(黄色)である傷病者の受入医療機関を決定する。
また、受入医療機関決定部11が、事故現場26の所在地が属する救命対象地区の二次病院を、抽出された傷病者を手術できる病院であると全く判定しなかった場合、受入医療機関決定部11は、事故現場26の所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の二次病院を抽出して、同様に、抽出された二次病院が、抽出された傷病者を手術できるか否かを判定する。
次に、受入医療機関決定部11は、抽出された「カテゴリーII」(黄色)である傷病者の中から、傷病者生体情報と症状情報とに基づいて重症度が中程度の傷病者を抽出する。
この後は、「カテゴリーI」(赤色)である、重症度が中程度の傷病者の受入医療機関を決定するときの処理と同じように処理を進める。
以上のように受入医療機関が決定されると、さらに、管理サーバ3の搬送傷病者情報送信部12が、受入医療機関決定部11が決定した受入医療機関の医療機関端末すなわち病院端末4へ、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として、インターネット25を介して送信する。
また、病院端末4の搬送傷病者情報受信部24が、管理サーバ3から搬送傷病者情報を受信する。
また、管理サーバ3の救急隊員用情報送信部16が、受入医療機関決定部11が決定した受入医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、受入医療機関決定部11が受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを現場端末2へ、インターネット25を介して送信する。
そして、事故現場26に出動した救急隊員の現場端末2の救急隊員用情報受信部17は、救急隊員用情報送信部16が送信した、受入医療機関に関する情報及び搬送傷病者情報を、インターネット25を介して受信する。
また、受入医療機関として決定された病院の病院端末4の搬送傷病者情報受信部24が搬送傷病者情報を受信した後、病院が搬送傷病者情報を検討した結果、搬送傷病者情報に対応する傷病者の受入は難しいという判断を下した場合、その病院は、病院端末4の受入拒否情報送信部18から、搬送傷病者情報に対応する傷病者の受入拒否に関する情報である受入拒否情報を、インターネット25を介して管理サーバ3へ送信する。
一方、管理サーバ3の受入拒否情報受信部19が、受入拒否情報を受信する。
そして、受入拒否情報受信部19が受入拒否情報を受信すると、管理サーバ3の代替受入医療機関決定部20が、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報と、現場傷病者情報データベース10が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とに基づいて、受入拒否情報に対応する傷病者ごとに、受入拒否情報を送信した病院端末4を有する受入医療機関を除いた代替受入医療機関を決定する。
また、代替受入医療機関決定部20は、医療機関情報データベース8が記録した医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、災害現場情報データベース22が記録した災害現場情報と、地図情報データベース23が記録した地図情報とに基づいて、災害現場情報の中の事故現場26の所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の医療機関であると共に事故現場26の所在地からの直線距離が最も短い場所に位置する医療機関を代替受入医療機関として決定する。
また、管理サーバ3の搬送傷病者情報送信部12は、さらに、代替受入医療機関決定部20が決定した代替受入医療機関の医療機関端末へ、代替受入医療機関決定部20が代替受入医療機関を決定したときに基づいた、傷病者それぞれの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信する。
また、本発明のトリアージ管理システムと、日本国特許第6071547号の特許発明である「救急業務総合支援システム」とを連携させて救急活動を行うことができることは勿論である。
すなわち、管理サーバとは別個に救急サーバを設けたり、あるいは管理サーバに救急サーバの機能を持たせたりして、救急隊員が携帯する救急隊員端末でもある現場端末2が、救急活動に関する情報である救急活動情報を作成可能な救急活動情報作成部や、救急活動情報を救急サーバへ送信可能な救急活動情報送信部を有することができる。
以上のように、本発明のトリアージ管理システムは、現場傷病者情報データベースすなわち現場傷病者情報記録部を備えているので、どの治療優先順位の傷病者がどれだけの人数存在するのかなど、傷病者ごとに治療優先順位情報すなわちトリアージ情報などの傷病者に関する情報を一元管理できる。
また、本発明のトリアージ管理システムは、受入医療機関決定部を備えているので、混乱した現場において、傷病者を受け入れる受入医療機関を、現場の救助者が決定するよりも迅速かつ的確に決定できる。
また、どの傷病者が、どの医療機関へ搬送されるかが明確になり、傷病者と医療機関とを関連付けることができる。
さらに、本発明のトリアージ管理システムは、搬送傷病者情報送信部を備えているので、医療機関は、搬送される傷病者の情報を迅速に入手でき、医療機関は受入体制を迅速に整えることができる。
従って、本発明のトリアージ管理システムによって、救急活動を円滑に行うことができる。
1 トリアージ管理システム
2 現場端末
3 管理サーバ
4 病院端末
6 傷病者生体情報計測部
7 現場傷病者情報送信部
8 医療機関情報データベース
9 現場傷病者情報受信部
10 現場傷病者情報データベース
11 受入医療機関決定部
12 搬送傷病者情報送信部
13 撮像部
14 撮像画像送信部
15 撮像画像受信部
16 救急隊員用情報送信部
17 救急隊員用情報受信部
18 受入拒否情報送信部
19 受入拒否情報受信部
20 代替受入医療機関決定部
21 災害現場情報受信部
22 災害現場情報データベース
23 地図情報データベース
24 搬送傷病者情報受信部
25 インターネット
26 事故現場

Claims (7)

  1. 傷病者の生体に関する情報である傷病者生体情報を計測して得られた傷病者生体情報と、同傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として送信可能な現場傷病者情報送信部を有する現場端末と、
    医療機関に関する情報である医療機関情報を記録可能な医療機関情報記録部と、
    前記現場傷病者情報送信部が送信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを受信可能な現場傷病者情報受信部と、
    該現場傷病者情報受信部が受信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部と、
    前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報と、前記現場傷病者情報記録部が記録した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部と、
    該受入医療機関決定部が決定した受入医療機関の医療機関端末へ、同受入医療機関決定部が同受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能な搬送傷病者情報送信部とを有する管理サーバとを備える
    トリアージ管理システム。
  2. 現場端末は、傷病者を撮像可能な撮像部と、該撮像部が撮像して得られた撮像画像を送信可能な撮像画像送信部とを有し、
    管理サーバは、前記撮像画像送信部が送信した撮像画像を受信可能な撮像画像受信部を有し、
    前記受入医療機関決定部は、さらに前記撮像画像に基づいて受入医療機関を決定可能である
    請求項1に記載のトリアージ管理システム。
  3. 前記管理サーバは、前記受入医療機関決定部が決定した受入医療機関に関する情報及び、搬送傷病者情報として、同受入医療機関決定部が同受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを前記現場端末へ送信可能な救急隊員用情報送信部を有する
    請求項1または請求項2に記載のトリアージ管理システム。
  4. 前記管理サーバは、前記受入医療機関決定部が決定した前記受入医療機関の医療機関端末から、傷病者ごとの受入拒否に関する情報である受入拒否情報を受信可能な受入拒否情報受信部と、
    前記受入拒否情報受信部が前記受入拒否情報を受信した場合に、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報と、前記現場傷病者情報記録部が記録した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とに基づいて、前記受入拒否情報に対応する傷病者ごとに、同受入拒否情報を送信した医療機関端末を有する受入医療機関を除いた代替受入医療機関を決定可能な代替受入医療機関決定部とを有し、
    前記搬送傷病者情報送信部は、さらに、前記代替受入医療機関決定部が決定した代替受入医療機関の医療機関端末へ、同代替受入医療機関決定部が同代替受入医療機関を決定したときの、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを搬送傷病者情報として送信可能である
    請求項1、請求項2または請求項3に記載のトリアージ管理システム。
  5. 前記管理サーバは、災害現場に関する情報である災害現場情報を受信可能な災害現場情報受信部と、該災害現場情報受信部が受信した前記災害現場情報を記録可能な災害現場情報記録部と、地図情報を記録可能な地図情報記録部とを有し、
    前記受入医療機関決定部は、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、前記災害現場情報記録部が記録した前記災害現場情報と、前記地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、同災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区の医療機関であると共に同災害現場所在地から所定の範囲内に位置する医療機関を受入医療機関として決定可能であり、
    前記代替受入医療機関決定部は、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、前記災害現場情報記録部が記録した前記災害現場情報と、前記地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、同災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区以外の救命対象地区の医療機関であると共に同災害現場所在地からの直線距離が最も短い場所に位置する医療機関を代替受入医療機関として決定可能である
    請求項4に記載のトリアージ管理システム。
  6. 傷病者の生体に関する情報である傷病者生体情報を計測して得られた傷病者生体情報と、同傷病者生体情報に対応する傷病者の、症状情報と識別情報と治療優先順位情報とを現場傷病者情報として送信可能な現場傷病者情報送信部を有する現場端末と、
    医療機関に関する情報である医療機関情報を記録可能な医療機関情報記録部と、
    前記現場傷病者情報送信部が送信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを受信可能な現場傷病者情報受信部と、
    該現場傷病者情報受信部が受信した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とを傷病者ごとに記録可能な現場傷病者情報記録部と、
    前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報と、前記現場傷病者情報記録部が記録した、前記傷病者生体情報と、前記症状情報と、前記識別情報と、前記治療優先順位情報とに基づいて、傷病者ごとに受入医療機関を決定可能な受入医療機関決定部と、
    災害現場に関する情報である災害現場情報を受信可能な災害現場情報受信部と、
    該災害現場情報受信部が受信した前記災害現場情報を記録可能な災害現場情報記録部と、
    地図情報を記録可能な地図情報記録部と、
    搬送傷病者情報として、前記現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報に含まれる救命対象地区情報と、前記災害現場情報記録部が記録した災害現場情報と、前記地図情報記録部が記録した地図情報とに基づいて、同災害現場情報の中の災害現場所在地が属する救命対象地区の医療機関であると共に同災害現場所在地から所定の範囲内に位置する医療機関の医療機関端末へ送信可能な搬送傷病者情報送信部とを有する管理サーバとを備える
    トリアージ管理システム。
  7. 前記管理サーバは、前記医療機関情報記録部が記録した前記医療機関情報及び、搬送傷病者情報として、前記現場傷病者情報記録部が記録した、傷病者生体情報と、症状情報と、識別情報と、治療優先順位情報とを前記現場端末へ送信可能な救急隊員用情報送信部を有する
    請求項6に記載のトリアージ管理システム。
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