JP2019132860A - 測定装置 - Google Patents

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【課題】風量測定装置のコンパクト化に伴って各種センサのコンパクト化を図る際に生じうる各種センサの測定精度の低下を防止するための技術を提供する。【解決手段】本発明による測定装置は、計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置であって、複数のセンサと、複数のセンサからの測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出する制御装置と、を備える。当該制御装置は、複数のセンサからの測定データのそれぞれに誤差があるか否か判断し、当該誤差を補正するための補正値を決定して記憶デバイスに格納する。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、風量及び静圧を測定する測定装置、及び測定装置に装着された複数のセンサの測定誤差を補正するための補正値を決定する方法に関する。
従来から、圧力センサを用いて風量を測定することが知られている。例えば、特許文献1は、第1のチャンバと第2のチャンバとの間に空気の差圧を発生させるためのノズルを設け、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の空気の差圧とノズルの開口面積等とに基づいて風量を測定する風量測定装置について開示している。
特開2005−207832号公報
ところで、特許文献1に開示される風量測定装置を始め、一般的な風量測定装置に関しては、その装置規模は大きくなる傾向にある。また、風量測定装置に取り付けられる各種センサのサイズも、測定精度を高くするために大きくなるのが一般的である。従って、このような風量測定装置は可搬性に乏しく、より装置規模が小さく(コンパクト化)、可搬性に優れたものが望まれている。
しかしながら、風量測定装置のサイズ縮小に伴って各種センサのサイズも小さくすると、各種センサの測定精度が低下し、それぞれのセンサ単体の測定誤差が最終的な風量測定結果や静圧測定結果に大きな影響を与えてしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、風量測定装置のコンパクト化に伴って各種センサのコンパクト化を図る際に生じうる各種センサの測定精度の低下を防止するための技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明による測定装置は、計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置であって、複数のセンサと、複数のセンサからの測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出する制御装置と、を備える。当該制御装置は、複数のセンサからの測定データのそれぞれに誤差があるか否か判断し、当該誤差を補正するための補正値を決定して記憶デバイスに格納する。
また、本発明による測定装置は、計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置であって、複数のセンサと、複数のセンサからの測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出するプロセッサと、複数のセンサの測定度差を補正するための補正値を格納する記憶デバイスと、を備える。当該プロセッサは、複数のセンサのそれぞれに対応する補正値を記憶デバイスから読み出し、当該補正値を用いて複数のセンサからの測定データを補正し、当該補正された測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出して出力する。
本発明のさらなる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本発明の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本発明によれば、風量測定装置のコンパクト化に伴って各種センサのコンパクト化を図る際に生じうる各種センサの測定精度の低下を防止することができる。
本発明の実施形態による測定装置を第1の方向から見た斜視図の一例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置を第2の方向から見た斜視図の一例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置の断面説明図の一例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置における開口板の斜視図の一例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置における制御装置の内部ハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置において実行されるセンサ補正処理の内容を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による測定装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す図である。 本発明の実施形態による測定装置の使用方法の一例を示す図である。
本発明の実施形態は、風量及び静圧を測定する測定装置における各種センサの測定値を補正する機能(センサ補正機能)について開示する。当該センサ補正機能は、測定装置を出荷する際、又は/及び測定装置を保守点検する際(ユーザの指示に従って各センサの測定誤差をチェックする場合を含む)に動作するものである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
更に、本発明の実施形態は、後述されるように、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
以下ではプログラムとしての補正処理を主語(動作主体)として本発明の実施形態における補正処理について説明を行うが、プログラムはプロセッサ(CPU)によって実行されることで定められた処理をメモリ及び通信ポート(通信制御装置)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、また、モジュール化されていても良い。
<測定装置の外観>
図1は、本発明の実施形態による測定装置1の外観例であって、保護カバー12を外した状態を示す斜視図を示す図である。
測定装置1は、外部から送風された空気を取り入れる取入口2と取り入れた空気を外部に送り出す送出口3とに連通する通風路4を形成したケーシング10を備えている。
そして、ケーシング10の上面には、風量及び静圧を計測するための制御を行う制御装置20が取り付けられている。
図1に示すように、ケーシング10における第1の方向からの第1の側面には、空気の圧力を計測するための第1圧力センサ(静圧測定用圧力センサ:以下、「静圧センサ」と言う場合もある)5a及び第2圧力センサ(差圧測定用圧力センサ:以下、「差圧センサ」と言う場合もある)5bが搭載された中継基板6と、第1圧力センサ5aに空気を送り出す調整を行う第1バルブ7a及び第2バルブ7bと、空気を2つの流路に分配する分配器8と、複数のチューブ9a〜9fとが取り付けられている。
中継基板6に搭載された第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bは、空気の圧力を計測するためのセンサであり、2つの入力口を有する差圧センサである。具体的には、第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bは、一方(上方)の入力口がプラスの入力口を構成し、他方(下方)の入力口がマイナスの入力口を構成している。
なお、本実施形態においては、第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bを中継基板6に搭載して構成したが、中継基板6を備えずに、第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bをケーシング10に直接取り付けて構成しても構わない。
ここで、ケーシング10の第1の側面には、通風路4における空気の圧力を計測するために、第1の開口部10aと第2の開口部10bと第3の開口部10cとの3つの孔が形成されている(図1、図3参照)。
そして、第1の開口部10aには、第1のチューブ9aの一端が接続されており、第1のチューブ9aの他端には、分配器8が接続されている。
分配器8は、第1のチューブ9a、第2のチューブ9b及び第1バルブ7aと接続されており、第1のチューブ9aを介して入力した空気を第2のチューブ9b及び第1バルブ7aに分配している。
第1バルブ7aは、3つの口を有しており、2つの口には分配器8及び第3のチューブ9cが接続されており、残りの1つの口は外気を取り込むための第1外気口11aを構成している。そして、第1バルブ7aは、十字形状の調整部を回転させることにより、第3のチューブ9cに分配器8を介して入力した第1の開口部10aからの空気を送り出すか、第3のチューブ9cに第1外気口11aを介して入力した外気を送り出すかを調整可能にしている。
例えば、図1に示すように、第1バルブ7aにおける調整部の矢印が中継基板6側または上側を向いているときには、第1バルブ7aは、第3のチューブ9cに第1外気口11aを介して入力した外気を送り出し、第1バルブ7aにおける調整部の矢印が分配器8側または上側を向いているときには、第1バルブ7aは、第3のチューブ9cに分配器8を介して入力した第1の開口部10aからの空気を送り出すことになる。
第1バルブ7aに接続されている第3のチューブ9cは、第1圧力センサ5aのマイナスの入力口に接続されている。このため、第1圧力センサ5aのマイナスの入力口には、第1の開口部10aからの空気、または第1外気口11aを介して入力した外気のいずれかが入力されることになる。
第2バルブ7bも、第1バルブ7aと同様に3つの口を有しており、2つの口には第2のチューブ9b及び第4のチューブ9dが接続されており、残りの1つの口は外気を取り込むための第2外気口11bを構成している。そして、第2バルブ7bは、十字形状の調整部を回転させることにより、第4のチューブ9dに第2のチューブ9bを介して入力した第1の開口部10aからの空気を送り出すか、第4のチューブ9dに第2外気口11bを介して入力した外気を送り出すかを調整可能にしている。
例えば、図1に示すように、第2バルブ7bにおける調整部の矢印が分配器8側または上側を向いているときには、第2バルブ7bは、第4のチューブ9dに第2のチューブ9bを介して入力した第1の開口部10aからの空気を送り出し、第2バルブ7bにおける調整部の矢印が中継基板6側または上側を向いているときには、第2バルブ7bは、第4のチューブ9dに第2外気口11bを介して入力した外気を送り出すことになる。
第2バルブ7bに接続されている第4のチューブ9dは、第1圧力センサ5aのプラスの入力口に接続されている。このため、第1圧力センサ5aのプラスの入力口には、第1の開口部10aからの空気、または第2外気口11bを介して入力した外気のいずれかが入力されることになる。
従って、第1バルブ7a及び第2バルブ7bを調整することにより、(1)第1圧力センサ5aのプラスの入力口に第1の開口部10aからの空気を入力させ、第1圧力センサ5aのマイナスの入力口に外気を入力させるケースと、(2)第1圧力センサ5aのプラスの入力口に外気を入力させ、第1圧力センサ5aのマイナスの入力口に第1の開口部10aからの空気を入力させるケースとを選択することができることになる。なお、第1バルブ7a及び第2バルブ7bを調整することにより、第1圧力センサ5aのプラスの入力口とマイナスの入力口に、同じ空気の圧力を入力させることもできるが、そのような場合には、制御装置20によりエラーと判定されることになる。
このように、第1バルブ7a及び第2バルブ7bを備えて、第1圧力センサ5aのプラスの入力口とマイナスの入力口に、第1の開口部10aからの空気または外気のいずれかを入力させることが選択できるようにしたのは、風流装置の風量及び静圧を測定しているとき(計測対象の風流装置から送風を受けているとき)に、第1の開口部10aからの空気の圧力が外気の圧力(大気圧)よりも低い値となり、第1の開口部10aを介した空気の静圧がマイナスとなることを防止するためである。すなわち、差圧センサである第1圧力センサ5aが計測する計測値をプラスの値にするためである。
また、第2の開口部10bには、第5のチューブ9eの一端が接続されており、第5のチューブ9eの他端には、第2圧力センサ5bのプラスの入力口が接続されている。第3の開口部10cには、第6のチューブ9fの一端が接続されており、第6のチューブ9fの他端には、第2圧力センサ5bのマイナスの入力口が接続されている。
このため、第2圧力センサ5bのプラスの入力口には、第2の開口部10bからの空気が入力され、第2圧力センサ5bのマイナスの入力口には、第3の開口部10cからの空気が入力されることになる。
このような、第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bが搭載された中継基板6と、分配器8と、複数のチューブ9a〜9fとを外部から保護するために、ケーシング10の第1の側面には、保護カバー12が取り付けられている。なお、図1においては、中継基板6等を示すために、保護カバー12が取り外されている。
保護カバー12には、保護カバー12をケーシング10に取り付けたときにも第1バルブ7a及び第2バルブ7bの調整ができるように、第1バルブ7a及び第2バルブ7bにおける十字形状の調整部よりも大きい開口部として、第1調整開口部12a及び第2調整開口部12bが形成されている。なお、第1調整開口部12aは、保護カバー12をケーシング10に取り付けたときに、保護カバー12における第1バルブ7aの調整部と対向する面に形成されており、第2調整開口部12bは、保護カバー12をケーシング10に取り付けたときに、保護カバー12における第2バルブ7bの調整部と対向する面に形成されている。
また、ケーシング10の取入口2側における外周面には、後述する接続ダクト30(図8参照)を係止するためのフランジ10dが形成され、ケーシング10の上面部には、測定装置1を持ち運びし易くするために把手10eが形成されている。
特に、本実施形態においては、ケーシング10は、ナイロン、ポリアセタール、ふっ素樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、メタクリル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリウレタン等の樹脂材で構成され、軽量化が図られている。なお、ケーシング10は、計測対象の風流装置からの送風による冷却や、計測対象の風流装置からの温風(熱風)による加熱等が伴うことを考慮して、把手10eや制御装置20に温度が伝わらないようにするため、熱伝導率が低い樹脂材であることが望ましい。
このように、ケーシング10を樹脂材で構成することにより軽量化が図られ、ケーシング10の上面部には把手10eが形成されていることから、測定装置1を容易に持ち運ぶことができる。
<開口板(ノズル)の交換機構>
図2は、本発明の実施形態による測定装置1の外観例を図1とは別の方向からの外観を示す斜視図であり、開口板(ノズル)16の交換機構を説明するための図である。
図2に示すように、ケーシング10における第2の方向からの第2の側面には、後述する開口板(ノズル)16(図3、4参照)を取り換え可能にするために、開口板16の側面と対向する対向面において、通風路4の側面を開口させた特定開口部10fが形成されている。
特定開口部10fは、開口板16を通風路4に挿入・取り出し可能な大きさで開口されており、特定開口部10fには、通風路4の長手方向に対して垂直方向にスライド可能な開閉部13が備えられている。
この開閉部13には、基台13aと、特定開口部10fの開口を塞いで、閉口させる側板13bが備えられている。
基台13aの裏面には、通風路4の内部に設けられたスライダ(図示せず)に移動可能に係合するガイドレール13cが備えられており、開閉部13をスライド可能に構成している。
また、側板13bには、開閉部13をつかむための側板把手部13dと、特定開口部10fを閉口させたときに開口板16を通風路4に立設させ、開口板16が通風路4の長手方向側に移動することを規制する規制部13eと、特定開口部10fが閉口している状態を保持するために、ケーシング10に取付けられた本体係止部13fと係止する開閉係止部13gとが備えられている。
これにより、側板把手部13dをつかみ、開閉部13をスライドさせることにより、特定開口部10fを開口させたり、閉口させたりすることができる。そして、特定開口部10fを開口させている状態のときには、計測対象の風流装置の風量に対応した開口板16に取り換えることができるので、様々な範囲の風量に対応した汎用性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、開閉部13をスライド可能に構成したが、開閉部13の一端側をケーシング10に軸支して、開閉部13の他端側を開放可能に構成し、扉のように開閉可能に構成してもよい。
<測定装置の内部構造>
図3は、本発明の実施形態による測定装置1の内部構造例を示す図である。図3では、中継基板6、第1バルブ7a、第2バルブ7b、分配器8、複数のチューブ9a〜9f及び保護カバー12を取り外した状態において、ケーシング10の一部を取り除いたときの測定装置1の断面が示されている。
図3に示すように、通風路4には、取入口2から取り入れた空気を整流するための整流格子14と、整流格子14を通過した空気を取り入れる第1のチャンバ15と、第1のチャンバ15が取り入れた空気が通過可能な開口部が形成された開口板16と、開口板16の開口部を通過した空気を取り入れる第2のチャンバ17と、通風路4の空気を外部に送り出すための補助ファン18とが備えられている。なお、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17は完全に閉じた空間となっているわけではなく、通風路4を開口板16で仕切ることによって構成される開いた空間である。従って、開口板16の前(取入口2側)の通風路を第1の通風路部、開口板16の後(補助ファン18側)の通風路を第2の通風路部と呼ぶことも可能である。
また、ケーシング10の内部には、開口板16を通風路4に立設させた状態を保持するための1つの立設保持部10gが形成されている。
整流格子14は、矩形の格子状に構成されており、計測対象の風流装置から送風された空気を整流するためのものである。
第1のチャンバ15は、整流格子14から開口板16までの空間を形成しており、第2のチャンバ17は、開口板16から補助ファン18までの空間を形成している。
上述した第1の開口部10aは、例えば、取入口2から整流格子14までに形成されており、整流格子14を通過する前の空気の圧力を計測できるように形成したものである。また、第2の開口部10bは、第1のチャンバ15に形成されており、第1のチャンバ15における空気の圧力を計測できるように形成したものである。また、第3の開口部10cは、第2のチャンバ17に形成されており、第2のチャンバ17における空気の圧力を計測できるように形成したものである。
補助ファン18は、送出口3側に備えられており、計測対象の風流装置から送風された通風路4にある空気を外部に向けて補助的に送り出すものである。この補助ファン18は、計測対象の風流装置から送風された風量が大きいものにも対応できるように、金属製のファンで構成されている。なお、軽量化を図るために、補助ファン18を樹脂製のファンで構成してもよい。
この補助ファン18により、計測対象の風流装置から送風された空気が通風路4を通過するときに、通風路4自体の形状による負荷(圧損)や通風路4の長手方向の長さ等の意図しない負荷によって計測対象の風流装置から送風された空気の風量が低下することを防止することができ、計測に適した適切な風量を保持することができる。別の言い方をするのであれば、補助ファン18を設けたことにより、測定装置1を計測対象の風流装置に対応した軸流送風機として、測定装置1の通風路4を計測対象の風流装置の通風路と疑似的に構成することができる。このため、より正確な風量及び静圧を計測することができる。
開口板16は、第1のチャンバ15における空気の圧力と第2のチャンバ17における空気の圧力とに意図的に圧力差を発生させるためのものであり、図4(a)に示すように、漏斗状に開口が狭くなっていく差圧用開口部16aが略中央に形成されている。
なお、本実施形態においては、差圧用開口部16aを漏斗状に開口が狭くなっていく形状としたが、図4(b)に示すように、開口板16を平板状に構成し、円柱状の差圧用開口部16bを略中央に形成してもよい。
さらには、差圧用開口部16a、16bが形成される位置を開口板16の一端側の位置に偏らせてもよい。開口板16における差圧用開口部16a、16bの形状・位置は、計測する風量の範囲や第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17の大きさ・形状等に応じて、適宜最適な形状・位置を採用することができる。
これにより、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17の各チャンバの大きさを基準とした場合に、そのチャンバの大きさに対応した開口板16における差圧用開口部16a、16bの形状・位置等を定めることができるので、チャンバの大きさを必要以上に大型化にせずに、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17をコンパクト化でき、計測装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態においては、差圧用開口部16aを漏斗状に開口が狭くなっていく形状として、差圧用開口部16aを開口板16の略中央に形成したことにより、開口板16を基準とした場合であっても、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17の大きさを、各チャンバにおける空気の圧力を安定して計測できる必要最低限の大きさまで抑えることができ、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17のコンパクト化を図ることができる。
再び、図3に説明を戻すと、上述した制御装置20は、電源を蓄電しておく電源部21と、風量及び静圧を算出するとともに、補助ファン18を駆動させる制御を行う制御基板22と、風量及び静圧等を表示する表示部23と、を備えている。そして、制御基板22には、第1圧力センサ5a、第2圧力センサ5b及び補助ファン18が接続されるとともに、電源部21及び表示部23が接続されている。また、制御基板22には、大気圧を計測する大気圧センサ206(図5参照)と、温度及び湿度を計測する温湿度センサ207(図5参照)とが取り付けられている。ここでは、温度と湿度の両方を計測する温湿度センサを用いているが、温度センサと湿度センサを別個に設け、温度センサで温度を、湿度センサで湿度を計測するようにしても良い。
電源部21は、外部からの電源電圧を蓄電しておき、測定装置1を持ち運んだときにも制御基板22による制御が行われるように構成されている。なお、電源部21は、外部からの電源電圧を蓄電する機能を有さずに、電源プラグを備えて、外部から電源プラグを介して電力が給電されているときに、制御装置20等に電力を給電するように構成してもよい。
制御基板22には、電源を入力するための電源ボタン、計測を開始するための測定開始ボタン、取付けている開口板16の識別番号を設定するための設定ボタン等の各種の操作ボタン24が搭載されており、測定者が各種操作を行うことができるように構成されている。
また、制御基板22は、第1圧力センサ(静圧センサ)5a及び第2圧力センサ(差圧センサ)5bから計測された計測値、大気圧センサ206、及び温湿度センサ207の計測結果に基づいて、風量及び静圧を算出するとともに、補助ファン18を駆動させるように構成されている。なお、風量及び静圧の算出については後述する。
<制御装置20の構成>
図5は、本発明の実施形態による測定装置1に設けられる制御装置20の内部構成例を示す図である。制御装置20は、一機能として、各種センサの測定誤差を補正する処理(センサ補正処理)を実行する。
制御装置20は、電源部21と、データを入力するための入力デバイス201と、センサ補正処理プログラムや情報を格納するメモリ202と、メモリ202からセンサ補正処理プログラムや情報を読み込み、入力される各種センサデータ(各種センサによる測定データ)に対して当該プログラムを実行するCPU(プロセッサ)203と、センサ補正処理の結果を出力するための出力デバイス204と、センサ補正処理の結果としての補正値を蓄積記憶するための記憶デバイス205と、周囲の大気圧を測定する大気圧センサ206と、周囲の温度及び湿度を測定する温湿度センサ207と、を備えている。
入力デバイス201は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、USBメモリやメモリカード等の携帯型メモリからデータを読み取る読取装置等が該当する。また、入力デバイス201には、電源を入力するための電源ボタン、計測を開始するための測定開始ボタン、取付けている開口板16の識別番号を設定するための設定ボタン等の各種の操作ボタン24が含まれる。さらに、入力デバイス201は、ネットワークを介してデータを受信する通信装置であっても良い。
メモリ202は、それぞれプログラムとしての、制御装置20に入力される各種センサデータ(各種センサによる測定データ)に対して補正処理を実行するセンサ補正処理部(センサ補正処理プログラム)2021を格納する。
出力デバイス204は、例えば、ディスプレイ(表示部23)やスピーカ等が該当する。また、記憶デバイス205は、例えば、フラッシュメモリ等が該当し、各種センサの測定データに対する補正値を格納する補正値格納領域2051を含んでいる。
<センサ補正処理の内容>
図6は、本発明の実施形態による測定装置1において実行されるセンサ補正処理の内容を説明するためのフローチャートである。当該センサ補正処理は、測定装置1を出荷する段階、又は/及び測定装置1を保守点検する段階で実行される。さらに、ユーザが各種センサの測定誤差を適宜補正したいときにも当該補正処理を実行しても良い。
(i)ステップ101及び102
制御装置20(CPU203)は、測定装置1の主電源がONとなったことを検知する(ステップ101)と、測定装置1が補正モードとなっているか(センサの測定誤差を補正する機能がONとなっているか)否か判断する(ステップ102)。補正モードとなっていない場合(ステップ102でNoの場合)、処理はステップ103に移行する。補正モードとなっている場合(ステップ102でYesの場合)、処理はステップ104に移行する。なお、補正モードであるか否かは、測定装置1に設けられた補正スイッチ(機械的スイッチやソフトウェア的スイッチ)がONとなっているか否かによって判断される。また、センサ毎に補正モードをON/OFFできるスイッチを設け、ユーザが補正モードを有効にするセンサを選択できるようにしても良い。
(ii)ステップ103
制御装置20は、風量や静圧を測定する通常の測定モードで測定装置1を動作させる。従って、この場合、各種センサに対して補正処理は実行されない。ただし、上述のように、測定装置1を出荷する段階でセンサ補正処理は少なくとも1回は実行されているため、各種センサの測定値に対する補正値は記憶デバイス205の補正値格納領域2051に保持されている。このため、CPU203は、当該補正値格納領域2051から各種センサに対する各補正値を読み込み、各種センサからの測定値に当該各補正値を反映させて、風量や静圧を算出するようにしている。
(iii)ステップ104及びステップ111
センサ補正処理部2021は、各種センサについてステップ105からステップ110の処理を繰り返す。つまり、大気圧センサ、温湿度センサ、差圧センサ、及び静圧センサのそれぞれについて順次、ステップ105からステップ110の処理が実行される。
(iv)ステップ105
センサ補正処理部2021は、対象のセンサを動作させて測定を実行し、当該センサによる測定値を取得する。
(v)ステップ106
センサ補正処理部2021は、当該センサによる測定値を出力デバイス(例えば、表示装置の表示部)204に出力する。なお、当該ステップは、センサの測定誤差の補正値を算出する上で必須の処理ではないが、操作者(ユーザを含む)に補正前の測定値を通知することにより、目視による確認を可能とするものである。
(vi)ステップ107
センサ補正処理部2021は、測定値が正しいか否か判断する。「正しい」か否かは、例えば、較正されたセンサや較正された計測器(例えば、大気圧計、温度計、や湿度計)によって測定され入力される測定値とステップ106で取得した測定値とを比較することによって判断される。測定値が正しい場合(ステップ107でYesの場合)、処理はステップ108に移行する。測定値が正しくない場合(ステップ107でNoの場合)、処理はステップ109に移行する。なお、2つの測定値が同一である場合の他、2つの測定値の差異が所定値以下である場合等も「正しい」と判断するようにしても良い。
(vii)ステップ108
センサ補正処理部2021は、補正値を記憶デバイス205の補正値格納領域2051に格納する。補正されない場合には、「0」値を格納してもよいし、風量・静圧測定時の当該センサに対する補正を無効する情報を格納するようにしてもよい。
(viii)ステップ109
センサ補正処理部2021は、当該センサに対する補正値を決定する。補正値は、例えば、入力された正しい測定値とステップ106で取得した当該センサの測定値との差分値(誤差値)に基づいて決定してもよいし、誤差値に対応した補正値を示す補正値テーブルを予め用意しておき誤差値に対応した補正値を取得するようにしてもよい。
(ix)ステップ110
センサ補正処理部2021は、ステップ109で決定した補正値を用いて、補正された測定値を生成(例えば、当該センサを再度動作させ、生の測定値を取得し、それに補正値を反映して補正された測定値を生成する)し、必要に応じて表示装置の表示画面に表示する。そして、処理はステップ107に移行し、補正された測定値が正しいか再度判断される。
なお、ステップ107→ステップ109→ステップ110による一連の処理が所定回数以上実行された場合、センサ補正処理部2021は、当該センサを補正することはできないと判断し、当該センサ補正処理を中止し、補正不可である旨をユーザや操作者に通知するようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザや操作者は、当該センサを交換すべきか否か判断することができるようになる。
例えば、圧力センサについてはk回(k=1,2,3,・・・)補正しても補正された測定値が0パスカルにならなければ、圧力センサについてはエラーとしてもよい。また、温度や湿度は誤差が大きくても(温度センサや湿度センサの精度が良くなくても)風量や静圧の最終的な測定結果に与える影響は小さい。一方、大気圧については誤差が風量や静圧の測定結果に与える影響は大きい。このため、温度センサや湿度センサについてはそれほど厳密に補正する必要はない(誤差に関するマージンを大きく取ることができる)が、大気圧センサについては正しく補正する必要がある。従って、各種センサに関しては測定値が正しいか否かを判断(ステップ107)する基準を変えるようにしてもよい。
(x)センサ補正処理終了後
全てのセンサ、或いは選択されたセンサについての補正処理が実行されたら、センサ補正処理は終了し、測定装置1の動作は停止するとともに、上述の補正スイッチは自動的にOFFとなる、或いは操作者やユーザによってOFFされる。従って、当該補正スイッチをONとしない限り、次回主電源をONした場合には、測定装置1の動作は通常の風量測定モードに移行するようになる。
<測定結果を表示例>
図7は、測定装置1の表示部23(出力デバイス204)に表示される表示内容の一例を示す図である。
図7に示すように、表示部23には、風量(AIR FLOW)及び静圧(STATIC PRESSURE)の値が表示されるとともに、開口板16(NOZZLE)の識別番号が少なくとも表示されるように構成されている。
<風量及び静圧の算出>
以下、表示部23に風量及び静圧が表示されるまでの処理内容について説明する。
まず、例えば補助ファン18を所定回転数で動作させた後、第2圧力センサ(差圧センサ)5bは、第2の開口部10bを介した第1のチャンバ15における空気の圧力(空気が開口板16を通過する前の空気の圧力)と第3の開口部10cを介した第2のチャンバ17における空気の圧力(空気が開口板16を通過した後の空気の圧力)との差圧を計測して、計測した差圧を第2差圧値として制御装置20に出力する。
また、第1圧力センサ(静圧センサ)5aは、第1の開口部10aを介した整流格子14を通過する前の空気の圧力と第1外気口11aまたは第2外気口11bを介した外気の大気圧との差圧(静圧)を計測して、計測した差圧を第1差圧値(静圧値)として制御装置20に出力する。なお、整流格子14は風量及び静圧を算出する上で必須のものではない。
そして、制御装置20のCPU203は、第2圧力センサ(差圧センサ)5bからの第2差圧値(差圧値)を用いて風量を算出する。風量は以下に示す式1に基づいて算出される。
風量 = 流量係数×D×(差圧値)1/2 ・・・ (式1)
ここで、流量係数は開口サイズの異なる開口板(ノズル)16に対してそれぞれ設定される定数であり、Dは開口板(ノズル)16の開口径を表している。
続いて、静圧を求めるが、静圧値は温度や湿度、大気圧によって異なるため、実測によって得られる静圧値を換算しなければならない。
CPU203は、以下の式2を用いて実測の静圧値を換算静圧値に換算する。
換算静圧値 = 換算係数×実測の静圧値 ・・・ (式2)
ここで、換算係数はρs/ρによって決まる定数である。ρsは1013.25hPa、20℃、0%RH時の空気密度によって決まり、例えば1.20478である。ρは湿り空気の空気密度である。つまり、換算係数は、1013.25hPa、20℃、0%RH時の空気密度と湿り空気との割合によって定まる係数である。
以上により、制御装置20は、第1差圧値(実測の静圧値)、算出した風量の値、実測した温度、実測した湿度、及び実測した大気圧値に基づいて、換算静圧を算出する。
そして、制御装置20のCPU203は、算出した風量及び静圧を表示部23に表示させるために、表示部23に算出した風量及び静圧の値に対応する表示信号を出力する。また、算出された風量及び静圧はメモリ202或いは記憶デバイス205に格納される。
これにより、表示部23には、図7に示すように、制御基板22から入力した表示信号に対応した風量及び静圧の値が表示されることになる。
<測定装置の使用例>
図8は、計測対象である風流装置50の風量及び静圧の計測結果に基づき、通風抵抗を算出するときの、測定装置1の使用方法の一例を示す図である。
測定者は、図2に示したように、本体係止部13fと開閉係止部13gとの係止を開放し、測定装置1の開閉部13をスライドさせて通風路4の側面を開口させ、計測対象の風流装置50の風量に適した開口板16を通風路4に立設させる。そして、開閉部13をスライドさせて通風路4の側面を塞ぎ、本体係止部13fと開閉係止部13gとを係止する。
次に、図8に示すように、計測対象の風流装置50の送風口51と、測定装置1のフランジ10dとに接続ダクト30を取り付ける。
そして、制御装置20において、電源ボタンの操作を行って電源を入力するとともに、測定開始ボタンの操作を行って計測を開始する。その後、制御基板22により風量及び静圧の算出が完了すると、表示部23に風量及び静圧の値が表示されることになる。
以上のように、本実施形態の測定装置1によれば、開閉部13をスライドさせて通風路4の側面を開口させることにより、計測対象の風流装置の風量に対応した様々な種類の開口板16に変更することができるので、様々な範囲の風量に対応した汎用性を高めることができる。
<変形例>
本実施形態においては、第1圧力センサ(静圧センサ)5a及び第2圧力センサ(差圧センサ)5bを2つの圧力センサで構成したが、差圧センサを用いずに、第1の開口部10aの静圧を計測するための圧力センサと、第2の開口部10bの静圧を計測するための圧力センサと、第3の開口部10cの静圧を計測するための圧力センサとの3つの圧力センサを備えて構成してもよい。
さらに、本実施形態においては、測定装置1は制御装置20をケーシング10に取り付けて、制御装置20を備えて構成したが、測定装置1は制御装置20を備えずに構成してもよい。例えば、制御装置20をパソコン等の外部の制御装置として、外部の制御装置に第1圧力センサ5a及び第2圧力センサ5bにより計測された計測値を入力させるように構成してもよい。
さらに、本実施形態においては、測定装置1における制御装置20は、風量及び静圧等を表示する表示部23を備えて構成したが、測定装置1における制御装置20は、表示部23を備えずに構成してもよい。例えば、制御装置20を外部の液晶モニタ等の外部の表示装置と接続可能に構成しておき、制御装置20が外部の表示装置に表示信号を出力することにより、外部の表示装置が風量及び静圧の値を表示するように構成してもよい。
さらに、本実施形態においては、通風路4に立設された開口板16は、1つの立設保持部10g及び規制部13eにより開口板16が通風路4における1箇所の位置に固定されるように構成されている。しかしながら、複数の立設保持部10g及び規制部13eを備えて、通風路4における第2の開口部10bから第3の開口部10cとの間において、開口板16を複数の位置に固定できるように構成してもよい。これにより、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17の大きさを変更することができ、様々な範囲の風量に対応した汎用性をより高めることができる。
さらに、本実施形態においては、通風路4に立設された開口板16は、立設保持部10g及び規制部13eにより開口板16が通風路4の長手方向側には移動しないように規制されている。しかしながら、通風路4の第2の開口部10bから第3の開口部10cとの間において、開口板16を通風路4の長手方向側に移動可能に構成してもよい。この場合には、開口板16を通風路4の長手方向側に移動させた後、風流装置による送風で開口板16の位置がずれないように、開口板16を固定させるロック機構を設けることが望ましい。例えば、立設保持部10g及び規制部13eを通風路4の長手方向側にスライド可能に構成し、立設保持部10g及び規制部13eを固定させるためのロック機構を設けて構成してもよい。これによっても、第1のチャンバ15及び第2のチャンバ17の大きさを変更することができ、風流装置の風量に対応する汎用性をより高めることができる。
<まとめ>
本実施形態は、計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置について開示している。当該測定装置においては、制御装置(プロセッサ)は、複数のセンサ(大気圧センサ、温度センサ、湿度センサ、差圧センサ、静圧センサ等の各種センサ)からの測定データのそれぞれに誤差があるか否か判断し、誤差がある場合には、当該誤差を補正するための補正値を決定して記憶デバイスやメモリに格納する。このようにすることにより、測定装置のコンパクト化に伴って各種センサのコンパクト化を図る際に生じうる各種センサの測定精度の低下を防止することができるようになる。
より具体的には、制御装置は、入力された基準用測定データと複数のセンサからの測定データとを比較することにより誤差があるか否か判断する。このように客観的な基準値と測定データとを比較するので、誤差の有無を精度よく判定することができるようになる。 また、制御装置は、誤差の値に基づいて補正値を決定してもよいし、補正値を格納する補正テーブルから補正値を取得するようにしても良い。
本実施形態の測定装置は、構造的に、空気を取り入れる取入口と、取り入れた空気を送出する送出口と、を有する通風路を構成する筐体と、通風路内に設置され、取入口から取り入れた空気が通過可能な開口部が形成された開口部材と、通風路における、開口部材の通過前及び通過後の空気の圧力を計測する圧力センサと、開口部材が設置される際に通風路の一部をなし、開口部材を取り換え可能にするための開口部材交換機構と、を備えている。このように開口部材(ノズル)を交換可能な構成とすることにより、測定装置をコンパクトにすることができるようになる。
開口部材交換機構は、具体的には、通風路の一部を開口させて形成され、開口部材を取り換え可能とするための特定開口部と、当該特定開口部を開閉可能にする開閉部材と、を含む構成となっている。このように、複雑な構造を採用することなく開口部材(ノズル)を交換する機構を実現することができるので、測定装置の製造コストを抑えることができるようになる。
さらに、本実施形態による測定装置は、複数のセンサと、複数のセンサからの測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出する制御装置(プロセッサ)と、複数のセンサの測定度差を補正するための補正値を格納する記憶デバイスと、を備えている。測定装置を実際に使用する際には、プロセッサは、複数のセンサのそれぞれに対応する補正値を記憶デバイスから読み出し、当該補正値を用いて複数のセンサからの測定データを補正する。そして、プロセッサは、当該補正された測定データを用いて風流装置の風量及び静圧を算出して出力する。このように各種センサの測定値を補正してから風量及び静圧を算出するので、測定装置のコンパクト化に伴って各種センサのコンパクト化を図る際に生じうる各種センサの測定精度の低下を防止することができる。
1 測定装置
2 取入口
3 送出口
4 通風路
5a 第1圧力センサ
5b 第2圧力センサ
6 中継基板
7a 第1バルブ
7b 第2バルブ
8 分配器
9a〜9f チューブ
10 ケーシング
10a 第1の開口部
10b 第2の開口部
10c 第3の開口部
10d フランジ
10e 把手
10f 特定開口部
10g 立設保持部
11a 第1外気口
11b 第2外気口
12 保護カバー
13 開閉部
14 整流格子
15 第1のチャンバ
16 開口板
17 第2のチャンバ
18 補助ファン
20 制御装置
21 電源部
22 制御基板
23 表示部
201 入力デバイス
202 メモリ
2021 センサ補正処理部
203 CPU
204 出力デバイス
205 記憶デバイス
2051 補正値格納領域
206 大気圧センサ
207 温湿度センサ

Claims (4)

  1. 計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置であって、
    複数のセンサと、
    前記複数のセンサからの測定データを用いて前記風流装置の風量及び静圧を算出する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記複数のセンサからの測定データのそれぞれに誤差があるか否か判断し、当該誤差を補正するための補正値を決定して記憶デバイスに格納する、測定装置であって、
    さらに、前記測定装置は、
    前記風流装置から送風された空気を取り入れる取入口を有する通風路が形成されたケーシングを備え、
    前記通風路には、
    前記取入口から取り入れた空気を整流するための整流格子と、
    前記整流格子を通過した空気を取り入れる第1のチャンバと、
    前記第1のチャンバが取り入れた空気が通過可能な開口部が形成された開口板と、
    前記開口板の開口部を通過した空気を取り入れる第2のチャンバと、
    少なくとも、前記取入口から前記整流格子までの空気の第1の圧力と、前記第1のチャンバにおける空気の第2の圧力と、前記第2のチャンバにおける空気の第3の圧力とを計測するための圧力センサと、が備えられており、
    前記ケーシングには、前記開口板を取り換え可能にするために、前記通風路の側面を開口させた特定開口部が形成されており、
    前記特定開口部を開閉可能な開閉部を備え、
    前記開閉部は、
    基台と、
    前記特定開口部の開口を塞いで、閉口させる側板と、
    前記基台の裏面に備えられ、かつ前記通風路の内部に設けられたスライダに移動可能に係合するガイドレールと、を備え、
    前記測定装置はさらに、前記測定装置と前記風流装置との間の第2通風路を形成するダクトを備える
    ことを特徴とする測定装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御装置は、入力された基準用測定データと前記複数のセンサからの測定データとを比較することにより前記誤差があるか否か判断する、測定装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御装置は、前記誤差の値に基づいて前記補正値を決定する、測定装置。
  4. 計測対象の風流装置の風量及び静圧を測定する測定装置であって、
    複数のセンサと、
    前記複数のセンサからの測定データを用いて前記風流装置の風量及び静圧を算出するプロセッサと、
    前記複数のセンサの測定誤差を補正するための補正値を格納する記憶デバイスと、を備え、
    前記プロセッサは、前記複数のセンサのそれぞれに対応する前記補正値を前記記憶デバイスから読み出し、当該補正値を用いて前記複数のセンサからの測定データを補正し、当該補正された測定データを用いて前記風流装置の風量及び静圧を算出して出力する、測定装置であって、
    さらに、前記測定装置は、
    前記風流装置から送風された空気を取り入れる取入口を有する通風路が形成されたケーシングを備え、
    前記通風路には、
    前記取入口から取り入れた空気を整流するための整流格子と、
    前記整流格子を通過した空気を取り入れる第1のチャンバと、
    前記第1のチャンバが取り入れた空気が通過可能な開口部が形成された開口板と、
    前記開口板の開口部を通過した空気を取り入れる第2のチャンバと、
    少なくとも、前記取入口から前記整流格子までの空気の第1の圧力と、前記第1のチャンバにおける空気の第2の圧力と、前記第2のチャンバにおける空気の第3の圧力とを計測するための圧力センサと、が備えられており、
    前記ケーシングには、前記開口板を取り換え可能にするために、前記通風路の側面を開口させた特定開口部が形成されており、
    前記特定開口部を開閉可能な開閉部を備え、
    前記開閉部は、
    基台と、
    前記特定開口部の開口を塞いで、閉口させる側板と、
    前記基台の裏面に備えられ、かつ前記通風路の内部に設けられたスライダに移動可能に係合するガイドレールと、を備え、
    前記測定装置はさらに、前記測定装置と前記風流装置との間の第2通風路を形成するダクトを備える
    ことを特徴とする測定装置。
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