JP2019131404A - 媒体搬送装置及びそれを備えた印刷装置 - Google Patents

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Takaharu Yamamoto
隆治 山本
真祐 山下
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Abstract

【課題】搬送経路を工夫することにより、蛇行及び斜行を減衰させることができ、搬送精度を向上できる。【解決手段】エッジ位置制御部25の上流側に、第1の搬送ローラ61を配置し、第1の搬送ローラ61に続いて第2の搬送ローラ62を配置する。第2の搬送ローラ62は連続紙WPの一方面に当接し、第1の搬送ローラ61は連続紙WPの他方面に当接するように構成されたS字型パスは、連続紙WPの蛇行を減衰させることができる。連続紙WPについて蛇行を減衰させた後、エッジ位置制御部25により斜行を減衰させるので、連続紙WPの蛇行及び斜行を減衰させることができ、エッジ位置制御部25の下流側に配置されている記録部による連続紙WPへの搬送精度を向上できる。【選択図】図2

Description

本発明は、長尺の媒体を搬送するための媒体搬送装置及びそれを備えた印刷装置に関する。
最近の長尺媒体に印刷を行なう印刷装置では、帳票などの定型的な印刷を行うトランザクション印刷から、インクジェット専用紙やコート紙などの印刷媒体に対して都度様式が異なることが多い印刷を行うPOD(Print On Demand)印刷への移行が進んでいる。このPOD印刷では、より高精度な印刷が求められている。
ところで、インクジェット式の印刷装置では、高速記録と高解像度を両立するため、複数個のノズルを有するインクジェットヘッドを千鳥配置で配置した記録部を備えているものがある。このような装置では、次のような印刷結果が生じ得る。ここで、図3〜図5を参照する。なお、図3は、斜行も蛇行もない場合の印刷結果を示す模式図であり、図4は、斜行が生じた場合の印刷結果を示す模式図であり、図5は、蛇行が生じた場合の印刷結果を示す模式図である。
図3のように、印刷用紙が斜行も蛇行もしていない場合には、例えば、一定濃度での所定面積の印刷に不良箇所は見られず、正常箇所だけである。しかし、図4のように、印刷用紙が斜行している場合には、千鳥配置のインクジェットヘッドの隙間で印字できない部分が白線となり、千鳥配置のインクジェットヘッドで搬送方向においてノズルが重なった部分が黒線となるという不良箇所が生じる。また、図5のように、印刷用紙が蛇行していると、斜行と同様の白線及び黒線が生じた不良箇所と、正常箇所と、反対方向に蛇行して先の白線及び黒線が入れ替わった不良箇所とが生じる。
そこで、長尺の印刷媒体を搬送ローラで搬送し、斜行補正機構によって印刷媒体の斜行を補正した後、その下流側にある画像形成部で印刷媒体に画像を形成するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−46912号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、斜行補正機構を備えているので、印刷用紙の斜行が抑制され、斜行に起因する印刷不良は生じ難い。ところが、斜行補正機構は、蛇行を減衰させる機能がないので、蛇行に起因する印刷不良が生じ得る。そこで、二つの搬送ローラを組み合わせ、蛇行を減衰させることができるS字型パスにして、そのS字型パスを斜行補正機構の下流側に配置した。しかしながら、このような構成にすると、S字型パスの二つの搬送ローラの平行度によっては、斜行が大きく発生し、斜行に起因する印刷不良が生じることがある。
なお、長尺媒体の搬送時に生じる斜行/蛇行の問題は、印刷装置ではない他の装置であっても生じるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、搬送経路を工夫することにより、蛇行及び斜行を減衰させることができ、搬送精度を向上できる媒体搬送装置及びそれを備えた印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、長尺の媒体を搬送する搬送路に備えられた斜行補正機構と、前記搬送路に備えられ、前記媒体を搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラの上流側に備えられ、前記第1の搬送ローラに対して前記媒体を搬送する第2の搬送ローラとを備えた媒体搬送装置において、前記第1の搬送ローラは、前記斜行補正機構の上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラに続いて前記第1の搬送ローラの上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記媒体の一方面に接触し、前記第1の搬送ローラは、前記媒体の他方面に接触し、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラの回転中心を基準として、前記第1の搬送ローラの直径を越えるピッチからその1.5倍までのピッチで配置されており、前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラは、媒体に生じた蛇行が減衰できるような位置関係に配置されていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、斜行を減衰させる機能を有する斜行補正機構の上流側に、第1の搬送ローラを配置し、第1の搬送ローラに続いて第2の搬送ローラを配置する。第2の搬送ローラは印刷媒体の一方面に当接し、第1の搬送ローラは印刷媒体の他方面に当接するように構成されたパス(S字型パスとも呼ばれる)は、蛇行を減衰させることができる。したがって、搬送路を搬送される媒体について蛇行を減衰させた後、斜行補正機構により斜行を減衰させるので、媒体の蛇行及び斜行を減衰させることができ、搬送精度を向上できる。また、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとを近い位置に配置して、媒体に生じた蛇行を減衰できるような位置関係としているので、蛇行を減衰させる作用を確実にもたせることができる。
また、本発明において、前記第2の搬送ローラは、巻付角が90°以上であることが好ましい(請求項2)。
第2の搬送ローラの巻付角が大きいと、蛇行の減衰率を高くできるので、媒体の蛇行をより減衰させることができる。したがって、搬送精度をより向上できる。
また、本発明において、前記第2の搬送ローラの上流側に前記第2の搬送ローラに続いて第3の搬送ローラを備えていることが好ましい(請求項3)。
第3の搬送ローラにより、第2の搬送ローラにおける巻付角を大きくしつつ配置の自由度を高くできる。
また、本発明において、前記第1の搬送ローラと前記第2の搬送ローラは、上下方向に配置されていることが好ましい(請求項4)。
第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとを上下方向に配置するので、装置の長さを抑制でき、小型化を図ることができる。
また、本発明において、前記第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラは第2の搬送ローラで生じた斜行が第1の搬送ローラの斜行で相殺するような位置関係に配置されていることが好ましい(請求項5)。
第1の搬送ローラと第2の搬送ローラをこのような位置関係に配置することにより、第1および第2の搬送ローラで生じた斜行が互いに相殺され、その結果、媒体の蛇行を確実に減衰させることが可能になる。
また、請求項6に記載の発明は、長尺の印刷媒体を搬送する搬送路に備えられた斜行補正機構と、前記搬送路に備えられ、前記印刷媒体を搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラの下流側に備えられ、前記第1の搬送ローラに対して前記印刷媒体を搬送する第2の搬送ローラと、前記斜行補正機構の下流側に配置され、前記印刷媒体に画像を記録する記録部とを備えた印刷装置において、前記第1の搬送ローラは、前記斜行補正機構の上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラに続いて前記第1の搬送ローラの上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記媒体の一方面に接触し、前記第1の搬送ローラは、前記媒体の他方面に接触し、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラの回転中心を基準として、前記第1の搬送ローラの直径を越えるピッチからその1.5倍までのピッチで配置されており、前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラは、媒体に生じた蛇行が減衰できるような位置関係に配置されていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項6に記載の発明によれば、斜行を減衰させる機能を有する斜行補正機構の上流側に、第1の搬送ローラを配置し、第1の搬送ローラに続いて第2の搬送ローラを配置する。第2の搬送ローラは印刷媒体の一方面に当接し、第1の搬送ローラは印刷媒体の他方面に当接するように構成されたパス(S字型パスとも呼ばれる)は、蛇行を減衰させることができる。したがって、搬送路を搬送される印刷媒体について蛇行を減衰させた後、斜行補正機構により斜行を減衰させるので、印刷媒体の蛇行及び斜行を減衰させることができ、斜行補正機構の下流側に配置されている記録部による印刷媒体への印刷精度を向上できる。また、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとを近い位置に配置して、媒体に生じた蛇行を減衰できるような位置関係としているので、蛇行を減衰させる作用を確実にもたせることができる。
本発明に係る媒体搬送装置によれば、斜行を減衰させる機能を有する斜行補正機構の上流側に、第1の搬送ローラを配置し、第1の搬送ローラに続いて第2の搬送ローラを配置する。第2の搬送ローラは印刷媒体の一方面に当接し、第1の搬送ローラは媒体の他方面に当接するように構成されたパス(S字型パスとも呼ばれる)は、蛇行を減衰させることができる。したがって、搬送路を搬送される媒体について蛇行を減衰させた後、斜行補正機構により斜行を減衰させるので、媒体の蛇行及び斜行を減衰させることができ、搬送精度を向上できる。また、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとを近い位置に配置して、媒体に生じた蛇行を減衰できるような位置関係としているので、蛇行を減衰させる作用を確実にもたせることができる。さらに、印刷装置に採用すれば、蛇行及び斜行による印刷不良を抑制して印刷精度を向上することができる。
実施例に係るインクジェット印刷システムの概略構成を示す側面図である。 搬送路の一部を拡大した側面図である。 斜行も蛇行もない場合の印刷結果を示す模式図である。 斜行が生じた場合の印刷結果を示す模式図である。 蛇行が生じた場合の印刷結果を示す模式図である。 実施例と従来例の蛇行量を比較したグラフである。 実施例と従来例の色ズレを比較した表である。
以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明する。
図1は、実施例に係るインクジェット印刷システムの概略構成を示す側面図である。
本発明に係るインクジェット印刷システム1は、給紙部3と、インクジェット印刷装置5と、排紙部7とを備えている。
給紙部3は、ロール状で長尺の連続紙WPを水平軸周りに回転可能に保持し、インクジェット印刷装置5に対して連続紙WPを巻き出して供給する。
給紙部3は、連続紙WPを水平軸周りに回転可能に保持し、インクジェット印刷装置5に対して連続紙WPを巻き出して供給する。インクジェット印刷装置5は、給紙部3から送り込まれた連続紙WPに対して印刷を行う。排紙部7は、インクジェット印刷装置5で印刷された連続紙WPを水平軸周りに巻き取る。連続紙WPの供給側を上流とし、連続紙WPの排紙側を下流とした場合、給紙部3はインクジェット印刷装置5の上流側に配置され、排紙部7はインクジェット印刷装置5の下流側に配置されている。
なお、上述した連続紙WPが本発明における「媒体」に相当する。
インクジェット印刷装置5は、給紙部3側から順に、入り口ユニット9と、第1の中間ユニット11と、第2の中間ユニット13と、出口ユニット15とを備えている。インクジェット印刷装置5は、上記の各ユニット9,11,13,15を適宜に選択して連結することで構成される。
入り口ユニット9は、給紙部3側から順に、搬送ローラ17と、駆動ローラ19及びニップローラ21と、S字型パスユニット23と、エッジ位置制御部25と、駆動ローラ27及びニップローラ29と、4個の搬送ローラ31と、二個の記録部33とを備えている。駆動ローラ19及びニップローラ21は、給紙部3から連続紙WPを取り込むとともに、記録部33側へ連続紙WPを送り込むものである。S字型パスユニット23は、詳細を後述するように、連続紙WPをアルファベットのS字形状に搬送する。エッジ位置制御部25は、連続紙WPが幅方向に斜行すると自動的に位置を矯正し、連続紙WPが適正に搬送されるようにする。4個の搬送ローラ31は、図中では連続紙WPと同じ位置で示している搬送路35を構成し、連続紙WPの下面に当接して連続紙WPを搬送路35に沿って円滑に搬送させる。記録部33は、インク滴を連続紙WPに吐出して印刷画像を形成する。2個の記録部33は、例えば、ブラック(K)、シアン(C)のインク滴を吐出する。
なお、上述したエッジ位置制御部25が本発明における「斜行補正機構」に相当する。
第1の中間ユニット11は、4個の搬送ローラ31と、2個の記録部33とを備えている。2個の記録部33は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴を吐出する。
第2の中間ユニット13は、上述した第1の中間ユニット11と同様の構成である。つまり、4個の搬送ローラ31と、2個の記録部33とを備えている。2個の記録部33は、例えば上流側が金色のインクを吐出するものであり、下流側がオーバーコート材を吐出するものである。
出口ユニット15は、搬送路35の上流側から順に、搬送ローラ31と、ヒートドラム37と、搬送ローラ31と、検査部39と、駆動ローラ41及びニップローラ43とを備えている。ヒートドラム37は、ヒータを内蔵しており、連続紙WPの搬送に応じて回転駆動される。ヒートドラム37は、連続紙WPに吐出されたインク滴を加熱して乾燥させる。検査部39は、連続紙WPに形成された印刷画像における汚れや抜けなどの印刷欠陥について検査する。
ここで、図2を参照する。なお、図2は、搬送路の一部を拡大した側面図である。
エッジ位置制御部25は、上述したように、連続紙WPが幅方向に斜行すると自動的に位置を矯正し、連続紙WPが適正に搬送されるようにする。具体的には、エッジ位置制御部25は、二本の位置規制ローラ45,47と、これらを保持するフレーム49と、エッジセンサ51とを備えている。二本の位置規制ローラ45,47は、平行な位置関係となるようにフレーム49に回転自在に取り付けられている。フレーム49は、揺動軸P1で二本の位置規制ローラ45,57とともに揺動し、連続紙WPの端部(耳端とも呼ばれる)の位置を調整する。その調整量は、エッジセンサ51からの信号に基づいて行われる。これにより、エッジ位置制御部25は、連続紙WPの端部の位置を調整して斜行を抑制する。
エッジ位置制御部25の上流側には、S字型パスユニット23が配置されている。S字型パスユニット23は、エッジ位置制御部25の上流側から駆動ローラ19に向かって順に、第1の搬送ローラ61と、第2の搬送ローラ62と、第3の搬送ローラ63とを備えている。第1の搬送ローラ61は、位置規制ローラ45とほぼ同じ高さに配置され、その上方に離間して近い位置に第2の搬送ローラ62が配置されている。つまり、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62とは、上下方向の位置関係で配置されている。第2の搬送ローラ62は、連続紙WPの一方面に接触し、第1の搬送ローラ61は、連続紙WPの他方面に接触する。つまり、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62は、搬送路35がS字形状となるように配置されている。第3の搬送ローラ63は、上流に配置されているニップローラ21から送られてくる連続紙WPの方向を変えて、第2の搬送ローラ62における巻付角が90°以上となるように、第2の搬送ローラ62へ連続紙WPを送り出す。なお、本実施例では、第1の搬送ローラ61の巻付角も90°以上にされている。
第2の搬送ローラ62は、第1の搬送ローラ61の回転中心を基準として、第1の搬送ローラ61の直径Dを越えるピッチからその1.5倍程度までのピッチに相当する距離L1で、第1の搬送ローラ61に近い位置に配置されている。S字型パスユニット23は、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62の回転方向が互いに逆方向となり、しかも、比較的近い位置に配置されている。したがって、例えば、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62との平行度が悪かったとしても、第2の搬送ローラ62で生じた斜行が、その逆回転の第1の搬送ローラ61の斜行で相殺されるので、S字型パスユニット23において連続紙WPの蛇行を減衰させることができる。
また、第1の搬送ローラ61は、エッジ位置制御部25の位置規制ローラ45から距離L2離れた下流側に配置されている。この距離L2は、例えば、連続紙WPの紙幅程度である。
ここで、図3〜図5を参照する。なお、図3は、斜行も蛇行もない場合の印刷結果を示す模式図であり、図4は、斜行が生じた場合の印刷結果を示す模式図であり、図5は、蛇行が生じた場合の印刷結果を示す模式図である。
上述したように連続紙WPは、給紙部3から送り出され、記録部33により印刷される。記録部33は、複数個のノズルを有するインクジェットヘッド33Hを複数個備え、千鳥配置されている。したがって、記録部33により、例えば、一定濃度で所定面積について印刷する場合、斜行も蛇行も無い状態であれば、図3のように不良箇所がない印刷ができる。しかし、斜行がある場合には、千鳥配置のインクジェットヘッド33Hの隙間の影響により、印字できない部分が白線となる。また、千鳥配置のインクジェットヘッド33Hで搬送方向においてノズルが重なった部分が黒線となる。これらの白線及び黒線は印刷不良となる。さらに、蛇行がある場合には、斜行と同様の白線及び黒線が生じた不良箇所と、正常箇所と、反対方向に蛇行して先の白線及び黒線が入れ替わった不良箇所とが生じる。
しかしながら、上述した本実施例によると、それらの印刷不良を抑制できる。つまり、本実施例では、斜行を減衰させる機能を有するエッジ位置制御部25の上流側に、第1の搬送ローラ61を配置し、第1の搬送ローラ61の上流側に続いて第2の搬送ローラ62を配置する。第2の搬送ローラ62は連続紙WPの一方面に当接し、第1の搬送ローラ61は連続紙WPの他方面に当接するように構成されたS字型パスは、連続紙WPの蛇行を減衰させることができる。したがって、搬送路35を搬送される連続紙WPについて蛇行を減衰させた後、エッジ位置制御部25により斜行を減衰させるので、連続紙WPの蛇行及び斜行を減衰させることができ、エッジ位置制御部25の下流側に配置されている記録部33による連続紙WPへの印刷精度を向上できる。
また、第2の搬送ローラ62の巻付角を90°以上と大きくし、連続紙WPの滑りを抑制しているので、蛇行の減衰率を高くできる。したがって、連続紙WPの蛇行をより減衰させることができ、印刷精度をより向上できる。さらに、第2の搬送ローラ62の上流側に、第3の搬送ローラ63を配置しているので、第2の搬送ローラ62における巻付角を大きくしつつ配置の自由度を高くできる。
また、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62とを距離L1で近い位置に配置するので、蛇行を減衰させる作用を確実にもたせることができる。さらに、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62とを上下方向に配置するので、装置の長さを抑制でき、小型化を図ることができる。
ここで、図6及び図7を参照する。なお、図6は、実施例と従来例の蛇行量を比較したグラフであり、図7は、実施例と従来例の色ズレを比較した表である。ここでいう従来例は、上述したS字型パスユニット23をエッジ位置制御部25の上流に備えていない構成である。
図6に示すように、実施例は、従来例に比較して蛇行量が大幅に減少していることがわかる。なお、蛇行の補正は、連続紙WPを送りながら徐々に行われるので、最初の0−10mの方が後の30−50mの場合よりも蛇行量が大きくなっている。
図7に示すように、実施例は、従来例に比較して色ズレが大幅に小さくなっていることがわかる。なお、最初の方が後よりも色ズレが大きいのは上述した理由と同じである。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、インクジェット印刷装置5を例にとって説明したが、本発明は長尺の印刷媒体に対して印刷する装置であれば、レーザ式などの他の方式の印刷装置にも適用することができる。
(2)上述した実施例では、媒体として連続紙WPを例にとって説明したが、本発明は連続紙WPに限定されるものではない。本発明は、長尺の媒体であればその他の媒体であっても適用でき、例えば、燃料電池製製造に使用されるフィルムが挙げられる。
(3)上述した実施例では、複数個の記録部33を備え、各ユニット9,11,13,15が組み合わせ自在になっている。しかし、本発明はこのような構成を必須とするものではない。
(4)上述した実施例では、S字型パスユニット23が第3の搬送ローラ63を備えているが、本発明は第3の搬送ローラ63は必須ではなく、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62だけで構成するようにしてもよい。
(5)上述した実施例では、S字型パスユニット23の第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62が上下方向に配置されている。しかしながら、本発明は、このような配置に限定されるものではない。例えば、第1の搬送ローラ61と第2の搬送ローラ62とが水平方向に配置された構成であっても同様の作用効果を奏する。
(6)上述した実施例では、斜行を補正する機構として上述したエッジ位置制御部25を例に挙げたが、本発明はこのような構成だけに限定されるものではない。つまり、連続紙WPの両端を揺動する首振り式でエッジ位置の制御を行うものであれば、どのような構成のものでもよい。
1 … インクジェット印刷システム
3 … 給紙部
5 … インクジェット印刷装置
7 … 排紙部
WP … 連続紙
23 … S字型パスユニット
25 … エッジ位置制御部
27 … 駆動ローラ
29 … ニップローラ
31 … 搬送ローラ
33 … 記録部
33H … インクジェットヘッド
35 … 搬送路
45,47 … 位置規制ローラ
49 … フレーム
51 … エッジセンサ
P1 … 揺動軸
61 … 第1の搬送ローラ
62 … 第2の搬送ローラ
63 … 第3の搬送ローラ

Claims (6)

  1. 長尺の媒体を搬送する搬送路に備えられた斜行補正機構と、前記搬送路に備えられ、前記媒体を搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラの上流側に備えられ、前記第1の搬送ローラに対して前記媒体を搬送する第2の搬送ローラとを備えた媒体搬送装置において、
    前記第1の搬送ローラは、前記斜行補正機構の上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラに続いて前記第1の搬送ローラの上流側に配置され、
    前記第2の搬送ローラは、前記媒体の一方面に接触し、前記第1の搬送ローラは、前記媒体の他方面に接触し、
    前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラの回転中心を基準として、前記第1の搬送ローラの直径を越えるピッチからその1.5倍までのピッチで配置されており、
    前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラは、媒体に生じた蛇行が減衰できるような位置関係に配置されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2の搬送ローラは、巻付角が90°以上であることを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2の搬送ローラの上流側に前記第2の搬送ローラに続いて第3の搬送ローラを備えていることを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
    前記第1の搬送ローラと前記第2の搬送ローラは、上下方向に配置されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の媒体搬送装置において、
    前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラは、前記第2の搬送ローラで生じた斜行が前記第1の搬送ローラの斜行で相殺するような位置関係に配置されていることを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 長尺の印刷媒体を搬送する搬送路に備えられた斜行補正機構と、前記搬送路に備えられ、前記印刷媒体を搬送する第1の搬送ローラと、前記第1の搬送ローラの下流側に備えられ、前記第1の搬送ローラに対して前記印刷媒体を搬送する第2の搬送ローラと、前記斜行補正機構の下流側に配置され、前記印刷媒体に画像を記録する記録部とを備えた印刷装置において、
    前記第1の搬送ローラは、前記斜行補正機構の上流側に配置され、前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラに続いて前記第1の搬送ローラの上流側に配置され、
    前記第2の搬送ローラは、前記媒体の一方面に接触し、前記第1の搬送ローラは、前記媒体の他方面に接触し、
    前記第2の搬送ローラは、前記第1の搬送ローラの回転中心を基準として、前記第1の搬送ローラの直径を越えるピッチからその1.5倍までのピッチで配置されており、
    前記第1の搬送ローラ及び前記第2の搬送ローラは、媒体に生じた蛇行が減衰できるような位置関係に配置されていることを特徴とする印刷装置。
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