JP2019131092A - 自動車用ドアウエザーストリップ - Google Patents

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Hajime Kuga
始 久我
麻子 三浦
Asako Miura
麻子 三浦
祐里子 柏原
Yuriko Hashiwabara
祐里子 柏原
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Abstract

【課題】ドアウエザーストリップ単体の状態で型成形部に付帯しているアウトサートクリップの脱落を未然に防止する。【解決手段】ドアウエザーストリップにおける型成形部7の取付ベース部8がアウトサートクリップ9を介してドアサッシュ2に位置決め固定される。ドアウエザーストリップ単体の状態でアウトサートクリップ9を仮止めしておくにあたり、係止軸部11を取付穴12に挿入する。さらに、クリップ本体部10に突出形成されている爪片15を折り曲げて係止突起部16と嵌合させ、クリップ本体部10と爪片15との間に取付ベース部8側のブリッジ部19を挟み込むようにして固定して仮止めしている。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車のドアの周囲に装着されるドアウエザーストリップの改良に関し、特に型成形部のうち中空リップに隣接して形成される舌片状の取付ベース部が、それと広い面積で重なり合うクリップを用いてドアパネルに固定される自動車用ドアウエザーストリップに関する。
この種の自動車用ドアウエザーストリップの構造として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。
この特許文献1に記載された構造では、隅片部と中空シール部とでドアウエザーストリップの型成形部が形成されており、上記隅片部に固定プレートが重合配置されるようになっている。そして、固定プレートの裏面には鉤片とクリップ片がそれぞれに突出形成されていて、鉤片は隅片部に形成された取付孔に係合する一方、クリップ片は隅片部に形成された挿通孔に挿通された上でドアサッシュ側の取付孔に係合するようになっている。また、類似構造が特開2016−74304号公報にも開示されている。
特許第3755080号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構造では、型成形部の成形性や固定プレートの組付作業性に主眼が置かれているため、固定プレートの脱落防止の観点からみた場合にはなおも課題を残している。例えば、固定プレートが仮止めされた状態でのドアウエザーストリップの輸送時や搬送時、あるいは車両組立工程でのドアウエザーストリップ組付時に、振動や外力を受けて固定プレートがドアウエザーストリップから脱落してしまうことがあり、なおも改善の余地を残している。特に、型成形部での隅片部と中空シール部とのなす角度が大きくなる方向にいわゆる口開きさせるような変形力を受けた場合であって、且つ隅片部から固定プレートを引き剥がすような力が加わると、とかく固定プレートが外れやすい傾向にある。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、ドアウエザーストリップにいわゆる仮止め状態で付帯している上記固定プレートに相当するところのアウトサートクリップの脱落を未然に防止できるように考慮された構造を提供するものである。
本発明は、自動車のドアの周囲に装着されるドアウエザーストリップの型成形部のうち中空リップに隣接して形成される舌片状の取付ベース部にアウトサートクリップを重ねて配置し、上記アウトサートクリップの一部が上記取付ベース部を貫通してドアパネル側の取付穴に係止されることで、上記ドアパネルと上記アウトサートクリップとの間に上記取付ベース部を挟み込んで固定するようにした自動車用ドアウエザーストリップの構造である。
上記アウトサートクリップは、プレート状のクリップ本体部と、上記クリップ本体部の裏面に突出形成されていて、当該クリップ本体部と重なり合う位置まで折り曲げ可能な爪部材と、上記クリップ本体部の裏面に上記爪部材と近接するように突出形成されていて、上記クリップ本体部と重なり合う位置まで折り曲げた上記爪部材と嵌合してその折り曲げた位置に上記爪部材を保持する保持部材と、を備えている。
その上で、上記取付ベース部に個別に形成された挿通穴に上記爪部材と上記保持部材とを挿通させた上で、上記爪部材を折り曲げて上記保持部材に嵌合させることで、上記取付ベース部からの上記アウトサートクリップの脱落防止が図られていることを特徴とするものである。
より具体的な態様としては、請求項2に記載のように、上記爪部材は根元部に折り曲げ容易部が形成された板状のものであり、当該爪部材に嵌合穴が形成されいる一方、上記保持部材は、上記爪部材を上記折り曲げ容易部から折り曲げたときに、上記爪部材の上記嵌合穴に嵌合可能な略きのこ状のものである。
別の具体的な態様としては、請求項3に記載のように、上記爪部材は根元部に折り曲げ容易部が形成された柱状のものであり、上記保持部材は、上記爪部材を上記折り曲げ容易部から折り曲げたときに、その折り曲げられた上記爪部材を受容しつつ嵌合可能な嵌合溝が形成されている。
さらに別の具体的な形態としては、請求項4に記載のように、上記クリップ本体部の裏面に、上記爪部材および上記保持部材とは別に、上記取付ベース部を貫通して上記ドアパネル側の上記取付穴に係止される係止軸部が突出形成されている。
同様に、さらに別の具体的な形態としては、請求項5に記載のように、上記保持部材が、上記取付ベース部を貫通して上記ドアパネル側の上記取付穴に係止される係止軸部を兼ねている。
この場合には、請求項6に記載のように、上記爪部材を折り曲げたときに、上記クリップ本体部の板厚方向における上記爪部材の突出長が上記保持部材よりも小さくなるように設定されている。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、アウトサートクリップ側の爪部材と保持部材とを共に取付ベース部側の挿通穴に挿通するようにして、取付ベース部にアウトサートクリップを重ね合わせる。その上で、爪部材を折り曲げて保持部材と嵌合させることで脱落防止を図ることになる。これにより、爪部材と保持部材との嵌合を外さないかぎりは、取付ベース部からアウトサートクリップが脱落することはなく、取付ベース部に対するアウトサートクリップの仮止め状態(仮保持状態)を安定して維持できるようになる。
本発明によれば、アウトサートクリップが仮止めされた状態でのドアウエザーストリップの輸送時や搬送時、あるいは車両組立工程でのドアウエザーストリップ組付時に、外力を受けた場合であっても、アウトサートクリップの脱落を未然に防止できる。特に、共にアウトサートクリップ側に設けた爪部材と保持部材との嵌合により、取付ベース部に対するアウトサートクリップの仮止め状態を維持していて、取付ベース部の弾力や可撓性には依存していない。そのため、例えばウエザーストリップの保管時の荷姿変形や挿通穴の変形があったとしても、取付ベース部に対するアウトサートクリップの仮止め状態をより安定して維持できる。
請求項5に記載の発明によれば、上記保持部材が、上記取付ベース部を貫通して上記ドアパネル側の上記取付穴に係止される係止軸部を兼ねているので、上記アウトサートクリップの形状を簡略化できる利点がある。
本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップの第1の実施の形態を示す図で、自動車のフロントドアを開いた状態を示す説明図。 図1のQ部の拡大図。 図2に示した部位の背面図。 図2のa−a線に沿った拡大断面図。 図2のb−b線に沿った拡大断面図。 図2のS1−S1線に沿った拡大断面図。 図2のS2−S2線に沿った拡大断面図。 図2に示したアウトサートクリップを背面側から見た斜視図。 (A)は図6に示した型成形部における取付ベース部とアウトサートクリップとの相対位置関係を示す分解斜視図、(B)は同図(A)の爪片を折り曲げた状態を示す斜視図。 図9の(A)の状態から爪片を折り曲げた状態を示す断面説明図。 本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップの第2の実施の形態を示す図で、(A)は図9の(A)と同等部位の分解斜視図、(B)は同図(A)の爪片を折り曲げた状態を示す斜視図。
図1〜10は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップを実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1は自動車のフロントドアを開いた状態を示し、図2は図1のQ部の拡大図を示している。また、図3は図2に示した部位の背面図を示し、図4,5は図2のa−a線およびb−bに沿ったそれぞれの断面図を示している。
図1に示すように、ドアサッシュ2を含むドア1の室内側の周縁部には中空ゴム紐状をなすドアウエザーストリップ3が閉ループ状に装着される。そして、周知のように、ドア閉時にドアウエザーストリップ3が車体側のドア開口部周縁に弾接することで車室内外がシールされる。これにより、気密性、水密性および遮音性等が確保されることになる。
ドアウエザーストリップ3は、ドアサッシュ2の上辺部2aに相当する一般部(ドア閉止状態で車体側ルーフ部に沿う部位)3aでは、例えば図4のような断面形状であるのに対して、それ以外の一般部3bでは、図5のような断面形状となっている。そして、断面形状が相互に異なる双方の一般部3a,3b同士が図示しない前側の型成形部と図1のQ部に相当する図2,3の型成形部7とで相互に接続されている。なお、双方の一般部3a,3b同士共に、取付基部4と中空シールリップ5のほか舌片状のサブシールリップ6を有している。
図1〜3に示すように、型成形部7は、先に述べたように、一方の一般部3aと他方の一般部3bとを双方の接合線P1,P2をもって相互に接続するべく、ドアサッシュ2の上辺部2aと後側の縦辺部2bとのなすコーナー相当部に略変形L字ブロック状のものとして形成されている。この型成形部7は、概略的には、図4,5に示す一般部3a,3b側の中空シールリップ5同士を接続するコーナー中空シールリップ5aと、コーナー中空シールリップ5aの曲率の外側でそのコーナー中空シールリップ5aとコーナーサブシールリップ6aとに挟まれた縦長舌片状の比較的フラットな取付ベース部8と、で形成されている。
図6は図2のS1−S1線に沿った断面図を示し、図7は図2のS2−S2線に沿った断面図を示している。そして、図2,3および図6,7に示すように、型成形部7の取付ベース部8には樹脂製のアウトサートクリップ9が重なるように配置されていて、このアウトサートクリップ9により型成形部7がドアパネルの一部であるドアサッシュ2に固定される。
図8は、アウトサートクリップ9を裏側から見た斜視図を示している。アウトサートクリップ9は、図6,7のほか図8に示すように、型成形部7側の取付ベース部8と略相似形の比較的大きなプレート状のクリップ本体部、より具体的には、変形矩形状または異形矩形状をなす縦長のクリップ本体部10を主体として形成されいる。そのクリップ本体部10の裏面には例えば角柱状の係止軸部11が一体に突出形成されている。そして、図6,7に示すように、この係止軸部11を取付ベース部8に形成された角穴状の取付穴12およびドアサッシュ2に形成された角穴状の取付穴に挿入・係止させることで、ドアサッシュ2とクリップ本体部10との間に取付ベース部8を挟み込んで型成形部7を位置決め固定するようになっている。なお、取付ベース部8には、当該取付ベース部8に対して重ねて配置されたアウトサートクリップ9のクリップ本体部10の輪郭に沿ってビード部8aが形成されている。
先に説明したように図6,7は型成形部7の取付ベース部8に対してアウトサートクリップ9を重ねて配置した状態を示していて、これにより型成形部7の一部である取付ベース部8とアウトサートクリップ9のクリップ本体部10とが互いに密着するように重合している。同時に、図7に示すように、取付ベース部8のうちコーナー中空シールリップ5aに近い部分とコーナー中空シールリップ5aの根元部とが実質的に車幅方向で重合していることで、それら両者の間には溝部14が形成されていて、クリップ本体部10の長辺部10a,10b(図8参照)のうち一方の長辺部10a側の端部が上記溝部14に差し込まれて挟み込まれるようになっている。
さらに、図8に示すように、クリップ本体部10の裏面には、係止軸部11から所定距離隔てて、係止軸部11と同じ方向に突出するようにして、爪部材としての矩形板状の爪片15が直立形成されていると共に、その爪片15に近接して、保持部材としての係止突起部16が直立形成されている。
図9の(A)は、図8に示した爪片15と係止突起部16とを含むクリップ本体部10の要部を拡大した上で、相手側となる型成形部7側の取付ベース部8との相対位置関係を示している。また、同図の(B)は、爪片15を折り曲げた状態を示している。
図9の(A)に示した爪片15には、円形の嵌合穴15aが形成されていると共に、その爪片15のうち、クリップ本体部10に近い根元部には、折り曲げ容易部として略V溝状のスリット15bが全幅にわたって形成されている。また、係止突起部16は、円形の軸部16aの先端に略傘状で先細り形状をなす頭部16bを有していて、全体として略きのこ状のものとして形成されている。そして、図9の(B)に基づいて後述するように、スリット15bを折り曲げ基部として爪片15を折り曲げたときには、係止突起部16がその爪片15側の嵌合穴15aに嵌め込まれるように、爪片15と係止突起部16との相対位置関係が予め設定されている。
他方、図9の(A)に示すように、相手側となる取付ベース部8には、クリップ本体部10側の爪片15と係止突起部16とに対応して、これらの爪片15および係止突起部16を受容するために、爪片15用の矩形の挿通穴17と係止突起部16用の円形の挿通穴18とが個別に形成されている。これらの挿通穴17,18は、爪片15および係止突起部16の平面形状に比べて一回り大きな遊嵌的な大きさとなっていて、双方の挿通穴17,18同士の間にはブリッジ部19が残されている。
したがって、図1,2および図6,7に示すように、ドアウエザーストリップ3をドア1に装着するにあたり、ドアウエザーストリップ3の一部である型成形部7に着目した場合に、アウトサートクリップ9のクリップ本体部10を型成形部7の取付ベース部8に着座させつつ、係止軸部11(図8参照)をドアサッシュ2側の取付穴に嵌合または係止させることで、型成形部7がドアサッシュ2に位置決めされながら固定支持されることになるが、ドアサッシュ2に組み付ける前のドアウエザーストリップ3単体の状態で、型成形部7に予めアウトサートクリップ9を予め付帯させて仮止め支持させておくものとする。
具体的には、取付ベース部8とクリップ本体部10の双方の輪郭を合致させるようにして、アウトサートクリップ9のクリップ本体部10を型成形部7の取付ベース部8に重合するように着座・密着させる。その際に、取付ベース部8を適宜撓ませながら、図6,7に示すように、クリップ本体部10の一方の長辺部10a(図8参照)側の端部を取付ベース部8とコーナー中空シールリップ5aとの間の溝部14に差し込んで挟み込む。同時に、アウトサートクリップ9の係止軸部11を型成形部7における取付ベース部8側の取付穴12に挿入する一方、図9の(A)に示すように、アウトサートクリップ9側の爪片15を取付ベース部8側の挿通穴17に、係止突起部16をもう一つの挿通穴18にそれぞれ遊嵌的に挿通させる。
図10は図6の要部を拡大した図であって、図9の(B)にも示すように、爪片15を折り曲げた状態を示している。図9の(A)のように爪片15および係止突起部16を対応する挿通穴17,18にそれぞれ挿通させたならば、図10に示すように、爪片15をスリット15bから係止突起部16側にほぼ直角に折り曲げて、爪片15側の嵌合穴15aを係止突起部16に嵌め合わせる。その結果、同図に示すように、爪片15側の嵌合穴15aの周縁部が係止突起部16の頭部16bの下側に引っ掛かり、爪片15の復元が阻止されて、図10の状態が自己保持される。
図10に示す状態では、アウトサートクリップ9のクリップ本体部10に一体に形成されている爪片15を折り曲げて係止突起部16に係止または嵌合させることで、それらクリップ本体部10と爪片15および係止突起部16の三者はいわゆる閉断面形状を形成している。そして、その閉断面形状の内部空間において、クリップ本体部10と折り曲げた爪片15との間に挟み込まれるかたちで、取付ベース部8側のブリッジ部19が支持されている。そのため、爪片15と係止突起部16との嵌め合いが外れないかぎりは、型成形部7からアウトサートクリップ9が離脱することはなく、型成形部7に対するアウトサートクリップ9の仮止め状態(仮保持状態)を自己保持することができる。
この場合において、図6,7に示すように、アウトサートクリップ9は、係止軸部11が型成形部7における取付ベース部8に形成された取付穴12に挿入支持されているだけでなく、クリップ本体部10の一方の長辺部10a(図8参照)側の端部が溝部14に差し込まれているので、取付ベース部8に密着するように重ね合わされているクリップ本体部10の位置規制がなされて、爪片15と係止突起部16との嵌合に依存せずに、一応は仮止め状態となっている。
しかしながら、ドア1に組み付ける前のドアウエザーストリップ3単体の状態で、取付ベース部8側の取付穴12に対する係止軸部11の嵌合が不十分であったり、あるいは例えば型成形部7に捻れ力等の外力が加わった場合、特に図7に示した取付ベース部8とコーナー中空シールリップ5aとのなす角度が大きくなる方向にいわゆる口開きさせるような力が加わった場合に、取付ベース部8に対するアウトサートクリップ9の姿勢や向きが変わってしまい、アウトサートクリップ9が型成形部7から脱落してしまう可能性があることは先に述べた通りである。
これに対して、本実施の形態では、アウトサートクリップ9の係止軸部11が取付ベース部8に形成された取付穴12に挿入支持されていると共に、クリップ本体部10の一方の長辺部10a(図8参照)側の端部が溝部14に差し込まれているのに加えて、図6および図9,10に示すように、挿通穴17を貫通した上で折り曲げられた爪片15が同じく挿通穴18を貫通した係止突起部16に係止されていて、取付ベース部8の一部であるブリッジ部19がクリップ本体部10と爪片15との間に挟み込まれている。そのため、先にも述べたように、爪片15と係止突起部16との嵌め合いが外れないかぎりは、型成形部7からアウトサートクリップ9が離脱することはなく、型成形部7に対するアウトサートクリップ9の仮止め状態を安定して維持することができる。
そして、このようにドアウエザーストリップ3単独の状態でも型成形部7にアウトサートクリップ9が安定して支持されていることにより、ドアウエザーストリップ3をドア1に組み付けるに際して型成形部7をドアサッシュ2に固定するには、型成形部7の向きをドアサッシュ2の向きと合わせた上で、図6,7に示すように、型成形部7側に付帯しているアウトサートクリップ9の係止軸部11をドアサッシュ2側の取付穴に挿入し、クリップ本体部10側から押し込むものとする。こうすることにより、同図に示したように、ドアサッシュ2とクリップ本体部10との間に取付ベース部8が挟み込まれて、型成形部7がドアサッシュ2に対して正しい位置に位置決めされながら組み付けられることになる。
なお、アウトサートクリップ9を用いて型成形部7における取付ベース部8をドア1に固定した際には、図6,7に示したように、クリップ本体部10からの折り曲げ後の爪片15の突出長および係止突起部16の突出長は、ドア1側の取付穴に対する係止軸部11の係合に支障をきたすことのない大きさに予め設定されている。具体的には、図6に示すように、ドアサッシュ2と取付ベース部8との間には所定の隙間が確保されていて、係止軸部11がドアサッシュ2側の取付穴に嵌合した状態では、爪片15および係止突起部16共に、ドアサッシュ2に当接しないようになっている。そのため、アウトサートクリップ9を用いて型成形部7がドア1に正しく固定された以降は、爪片15および係止突起部16はその機能を失うことになる。
ここで、例えばアウトサートクリップ9におけるクリップ本体部10の大きさが制限されて、係止軸部11に加えて爪片15および係止突起部16を併存させることが困難な場合には、係止突起部16に係止軸部11の機能を併せ持たせて、実質的に係止突起部16と係止軸部11とを兼用化することも可能である。
具体的には、例えば図10の状態において、折り曲げた爪片15から係止突起部16の頭部16bが突出しているので、図6,7に示した係止軸部11の係合に代えて、折り曲げた爪片15から突出している係止突起部16の頭部16bをさらにドア1側の取付穴に係止させるようにするならば、所期の目的を達成することができる。この場合には、図6,7に示した係止軸部11を廃止することができ、アウトサートクリップ9の形状を簡素化できる利点がある。
図11の(A),(B)は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップの第2の実施の形態を示していて、同図(A)は図9の(B)に示したアウトサートクリップ9のクリップ本体部10と同等部位を示している。
図11の(A),(B)に示した第2の実施の形態では、クリップ本体部10の裏面において、図8に示した係止軸部11とは別に、図11の(A)に示すように、爪部材としての爪片25と保持部材としての係止突起部26とが並設されることを前提としている。
より詳しくは、図11の(A)に示したクリップ本体部10の裏面において、図9の(A)の爪片15に代えて、爪部材として細い丸柱状または丸棒状の爪片25が直立するように突出形成されている。この爪片25の根元部には、局部的に小径化された折り曲げ容易部としてネック部25aが形成されていて、このネック部25aを基点として爪片25が折り曲げ可能となっている。
同様に、クリップ本体部10の裏面には、図9の(A)の係止突起部16に代えて、保持部材として矩形ブロック状の係止突起部26が突出形成されている。この係止突起部26には、爪片25を受容可能な嵌合溝26aが外部に開放されるかたちで横向きに形成されている。これらの爪片25と係止突起部26との相対位置関係は、図9の(A)に示した爪片15と係止突起部16との相対位置関係とほぼ同じとなっている。
さらに、図11の(A)に示した型成形部7の取付ベース部8側には、図9の(A)と同様に、爪片25と係止突起部26とに対応した挿通穴27,28がそれぞれに形成されていて、両者の間にはブリッジ部29が残されている。
したがって、この第2の実施の形態によれば、図11の(B)に示すように、係止突起部26と干渉しないように円柱状の爪片25をネック部25aから折り曲げた上で、嵌合溝26aの開放端からその嵌合溝26aに横方向から押し込んで嵌合させるものとする。この嵌合状態は、図9の(B)および図10に示した爪片15と係止突起部16との関係とほぼ同じ関係となり、先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
1…ドア
2…ドアサッシュ(ドアパネル)
3…ドアウエザーストリップ
5a…中空リップ
7…型成形部
8…取付ベース部
9…アウトサートクリップ
10…クリップ本体部
11…係止軸部
12…取付穴
15…爪片(爪部材)
15a…嵌合穴
15b…スリット(折り曲げ容易部)
16…係止突起部(保持部材)
17…挿通穴
18…挿通穴
19…ブリッジ部
25…爪片(爪部材)
25a…ネック部(折り曲げ容易部)
26…係止突起部(保持部材)
26a…嵌合溝
29…ブリッジ部

Claims (6)

  1. 自動車のドアの周囲に装着されるドアウエザーストリップの型成形部のうち中空リップに隣接して形成される舌片状の取付ベース部にアウトサートクリップを重ねて配置し、上記アウトサートクリップの一部が上記取付ベース部を貫通してドアパネル側の取付穴に係止されることで、上記ドアパネルと上記アウトサートクリップとの間に上記取付ベース部を挟み込んで固定するようにした自動車用ドアウエザーストリップの構造であって、
    上記アウトサートクリップは、
    プレート状のクリップ本体部と、
    上記クリップ本体部の裏面に突出形成されていて、当該クリップ本体部と重なり合う位置まで折り曲げ可能な爪部材と、
    上記クリップ本体部の裏面に上記爪部材と近接するように突出形成されていて、上記クリップ本体部と重なり合う位置まで折り曲げた上記爪部材と嵌合してその折り曲げた位置に上記爪部材を保持する保持部材と、
    を備えていて、
    上記取付ベース部に個別に形成された挿通穴に上記爪部材と上記保持部材とを挿通させた上で、上記爪部材を折り曲げて上記保持部材に嵌合させることで、上記取付ベース部からの上記アウトサートクリップの脱落防止が図られていることを特徴とする自動車用ドアウエザーストリップ。
  2. 上記爪部材は根元部に折り曲げ容易部が形成された板状のものであり、当該爪部材に嵌合穴が形成されいる一方、
    上記保持部材は、上記爪部材を上記折り曲げ容易部から折り曲げたときに、上記爪部材の上記嵌合穴に嵌合可能な略きのこ状のものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  3. 上記爪部材は根元部に折り曲げ容易部が形成された柱状のものであり、
    上記保持部材は、上記爪部材を上記折り曲げ容易部から折り曲げたときに、その折り曲げられた上記爪部材を受容しつつ嵌合可能な嵌合溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  4. 上記クリップ本体部の裏面に、上記爪部材および上記保持部材とは別に、上記取付ベース部を貫通して上記ドアパネル側の上記取付穴に係止される係止軸部が突出形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  5. 上記保持部材が、上記取付ベース部を貫通して上記ドアパネル側の上記取付穴に係止される係止軸部を兼ねていることを特徴とする請求項2に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  6. 上記爪部材を折り曲げたときに、上記クリップ本体部の板厚方向における上記爪部材の突出長が上記保持部材よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112092591A (zh) * 2020-09-28 2020-12-18 重庆长安汽车股份有限公司 一种密封条接角及密封条接角与车门窗框连接结构

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