JP2019130946A - サンルーフの排水装置 - Google Patents

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Taiki Asano
太紀 淺野
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Abstract

【課題】ガイドレールからドレンピースを一旦取り外した後に再度取り付けたとしても、止水性能が損なわれることを抑制できるサンルーフの排水装置を提供する。【解決手段】ドレンピース40は、第1縦壁32及び第2縦壁34の第1縦壁32よりも車両の後方に突出する先端部34aにそれぞれ車両の幅方向外側で対向配置された第1ドレン縦壁42及び第2ドレン縦壁43、並びにガイド部38の少なくとも一部と共に第1底壁31aの下方を覆うドレン底壁41を有し、ドレンピース40に貼着されてガイドレール13との間に介装され第1ドレン縦壁42及びドレン底壁41に沿うとともに第2縦壁34よりも車両の幅方向内側で後方に転向して第2ドレン縦壁43に沿うシール剤60と、ガイドレール13及びドレンピース40が互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢する付勢部材47,48とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、サンルーフの排水装置に関するものである。
従来、サンルーフの排水装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この排水装置は、車両の前後方向に通じるドレン部が形成されて当該方向に延在するガイドレールと、ガイドレールの後端部に取着されたドレンピース(リヤピース)とを備える。ドレンピースは、ガイドレールとドレンホースとの間を接続するためのもので、ドレン部を流れる雨水等の水をドレンホースを介して外部へと排出する。
なお、ガイドレール及びドレンピースの間には、略テープ状のシール剤(シール部材)が介装されている。このシール剤は、ドレン部からドレンピースに流れた雨水等の水が車両の幅方向内側及び前方に浸入することを抑制するためのものである。
特開2016−32982号公報
ところで、特許文献1では、シール剤は、ガイドレール及びドレンピースの間で圧縮されている。従って、例えばディーラ等でガイドレールからドレンピースを取り外した際に、シール剤が潰れてへたっていると、その後にドレンピースを再度取り付けた際に、その組付けばらつきに起因してシール剤が隙間を生むおそれがある。この場合、止水性能が損なわれる可能性がある。
本発明の目的は、ガイドレールからドレンピースを一旦取り外した後に再度取り付けたとしても、止水性能が損なわれることを抑制できるサンルーフの排水装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフの排水装置は、ガイド部及び該ガイド部の車両の幅方向外側に隣接するドレン部を有して車両の前後方向に延在するガイドレールと、前記ガイドレールの後端部が載置されたドレンピースとを備え、前記ドレン部は、第1縦壁、該第1縦壁の下端に接続されて車両の幅方向内側に延びる底壁、並びに該底壁の先端に接続されて前記第1縦壁に車両の幅方向で対向するように上方に延びるとともに該第1縦壁及び前記底壁よりも後方に突出する第2縦壁を有し、前記ドレンピースは、前記第1縦壁及び前記第2縦壁の前記第1縦壁よりも車両の後方に突出する先端部にそれぞれ車両の幅方向外側で対向配置された第1ドレン縦壁及び第2ドレン縦壁、並びに前記第1ドレン縦壁及び前記第2ドレン縦壁の下端同士を接続して前記ガイド部の少なくとも一部と共に前記底壁の下方を覆うドレン底壁を有し、前記ドレンピースに貼着されて前記ガイドレールとの間に介装され、前記第1ドレン縦壁及び前記ドレン底壁に沿うとともに、前記第2縦壁よりも車両の幅方向内側で後方に転向して前記第2ドレン縦壁に沿うシール剤と、前記ガイドレール及び前記ドレンピースが互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢する付勢部材とを備える。
この構成によれば、前記ガイドレールとの間に介装された前記シール剤は、前記第1ドレン縦壁及び前記ドレン底壁に沿うとともに、前記第2縦壁よりも車両の幅方向内側で後方に転向して前記第2ドレン縦壁に沿う。このため、前記ドレン部から前記ドレンピースに流れた雨水等の水が前記シール剤よりも車両の幅方向内側及び前方に浸入することが抑制される。また、例えばディーラ等で前記ガイドレールから前記ドレンピースを取り外した後に再度取り付けたとする。この際、仮に前記シール剤が潰れてへたっていたとしても、前記付勢部材により前記ガイドレール及び前記ドレンピースが互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢されることで、前記シール剤及び前記第1縦壁の間、並びに前記シール剤及び前記第2縦壁の間に隙間が生じることを抑制できる。このため、前記ドレン部から前記ドレンピースに流れた雨水等の水が前記シール剤及び前記第1縦壁等の間の隙間から前記シール剤よりも車両の幅方向内側及び前方に浸入することを抑制できる。
上記サンルーフの排水装置について、前記ガイドレールには、車両の幅方向に開口する掛止溝、及び車両の高さ方向に凹む挿入凹部が形成され、前記ドレンピースには、車両の前後方向に延びる軸線周りに前記掛止溝に回動自在に掛止された掛止片、及び前記軸線周りの回動軌跡上に配置されて前記挿入凹部に挿入された挿入凸部が形成され、前記ガイドレール及び前記ドレンピースに車両の高さ方向に挿入された状態でそれらガイドレール及びドレンピースを締結する締結部材を備えることが好ましい。
この構成によれば、前記ガイドレールに前記ドレンピースを取り付ける際、前記掛止片を前記掛止溝に掛止した状態で、前記掛止片を支点に前記軸線周りに回動させて前記挿入凸部を前記挿入凹部に挿入する。続いて、前記締結部材により前記ガイドレール及び前記ドレンピースを締結することで、それらガイドレール及びドレンピースが車両の高さ方向に位置決め・固定される。このように、前記締結部材が一つで済むことで、前記ガイドレール及び前記ドレンピースを簡易に固定でき、ひいては組付性をより向上できる。
上記サンルーフの排水装置について、前記付勢部材は、前記挿入凸部として兼用されており、前記挿入凹部に弾性的に接触して前記ガイドレールを前記ドレンピースに対して車両の幅方向外側に変位するように付勢することが好ましい。
この構成によれば、前記付勢部材は、前記挿入凸部として兼用されることで、部品点数の増加を抑制できる。
上記サンルーフの排水装置について、前記付勢部材は、前記ドレンピースに設けられており、前記掛止溝に弾性的に接触して前記ガイドレールを前記ドレンピースに対して車両の幅方向外側に変位するように付勢することが好ましい。
この構成によれば、前記付勢部材は、前記掛止溝に弾性的に接触すればよいため、前記ガイドレールに弾性的に接触させるための専用の部位を設けるといった煩わしさを解消できる。
本発明は、ガイドレールからドレンピースを一旦取り外した後に再度取り付けたとしても、止水性能が損なわれることを抑制できる効果がある。
サンルーフの排水装置の一実施形態についてその構造を模式的に示す平面図。 同実施形態のサンルーフの排水装置についてその構造を示す分解斜視図。 同実施形態のサンルーフの排水装置についてその構造を示す平面図。 図3の4−4線に沿った断面図。 同実施形態のサンルーフの排水装置についてドレンピースの構造を示す斜視図。 同実施形態のサンルーフの排水装置についてドレンピースの構造を示す斜視図。 同実施形態のサンルーフの排水装置についてその取付時の状態を示す断面図。
以下、サンルーフの排水装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口10aが形成されるとともに、サンルーフ装置11が搭載される。このサンルーフ装置11は、前後方向に移動して開口10aを開閉する、例えばガラス板又は樹脂板からなる略四角形の可動パネル12を備える。
また、サンルーフ装置11は、開口10aの車両の幅方向両縁部に配設される一対のガイドレール13を有する。各ガイドレール13は、例えばアルミニウム合金の押出材からなり、長手方向に一定断面を有して前後方向に延在する。そして、各ガイドレール13には、機能部品20が前後方向に移動可能に案内及び支持されている。両機能部品20には、それらの間に橋渡しされる状態で前述の可動パネル12が連係及び支持されている。両機能部品20は、ガイドレール13に沿う前後方向への移動に伴い、可動パネル12を開閉作動させる。
両ガイドレール13の前端同士は、車両の幅方向に延在するフロントハウジング14を介して連結されている。このフロントハウジング14の長手方向中間部には、例えば出力ギヤを有する電気的駆動源15が設置されている。この電気的駆動源15は、例えば樹脂材からなる略帯状の一対の駆動ベルト16の各々を介して各機能部品20に連結されており、両機能部品20を同時に前後方向に移動させる。
図2〜図4に示すように、各ガイドレール13は、前後方向(図4において紙面に直交する方向)に延びる略長尺状のレール底壁31を有するとともに、該レール底壁31の車外側端から上向きに立設された第1縦壁32を有し、更に該第1縦壁32の上端から車外側に向かって略水平に延出するフランジ33を有する。また、各ガイドレール13は、第1縦壁32の車内側でレール底壁31から上向きに立設された第2縦壁34を有するとともに、該第2縦壁34の車内側でレール底壁31から上向きに立設された第3縦壁35を有し、更に該第3縦壁35の車両の高さ方向中間部から車内側に延出する中間フランジ36を有する。レール底壁31は、第2縦壁34及び第3縦壁35によって車両の幅方向で区画されており、車外側から車内側に向かって底壁としての第1底壁31a、第2底壁31b及び第3底壁31cを形成する。
そして、各ガイドレール13の車外側部は、第1縦壁32、該第1縦壁32の下端に接続されて車内側に延びる第1底壁31a、及び該第1底壁31aの車内側端に接続されて第1縦壁32に車両の幅方向で対向するように上方に延びる第2縦壁34の協働によって、上方に開口する断面略U字状のドレン部37を形成する。ドレン部37は、前後方向に通じており、例えば可動パネル12の車両の幅方向各縁部から落下した雨水等の水を受けて前端又は後端へと導く。
また、ドレン部37の車内側に隣接する各ガイドレール13の中間部は、第2底壁31b、第2縦壁34及び第3縦壁35の協働によって上方に開口する断面略C字状のガイド部38を形成する。つまり、ガイド部38は、ドレン部37の第2縦壁34を共有する状態でドレン部37の車内側に隣接配置されている。前述の機能部品20や駆動ベルト16は、ガイド部38において前後方向の移動が案内されている。さらに、各ガイドレール13のガイド部38に隣接する車内側部は、第3底壁31c、第3縦壁35及び中間フランジ36の協働によって車内側に開口する断面略U字状の掛止溝39を形成する。つまり、掛止溝39は、ガイド部38の第3縦壁35を共有する状態でガイド部38の車内側に隣接配置されている。この掛止溝39は、シェードパネル(図示略)の前後方向の移動を案内する機能を有する。
なお、第3底壁31cの車内側端には、上方に向かって突出する断面略三角形のレール側係合突起31dが形成されている。また、各ガイドレール13の後端部には、第2縦壁34よりも車外側でドレン部37及びフランジ33の間に亘って略四角形の切り欠き13aが形成されている。これにより、第2縦壁34は、第1底壁31a、第1縦壁32及びフランジ33よりも後方にガイド部38(及び掛止溝39)と共に突出している。そして、フランジ33の後端部には、車両の高さ方向に開口する略円形のボルト挿通孔33aが形成されるとともに、該ボルト挿通孔33aの車外側に隣接して挿入凹部としての略四角形の挿入孔33bが形成されている。また、第2底壁31bの後端部には、車両の高さ方向に開口する挿入凹部としての略四角形の挿入孔31eが形成されている。
ガイドレール13の後端部は、例えば樹脂材(例えばPOM:ポリアセタール)からなるドレンピース40に載置されている。このドレンピース40は、レール底壁31の下方でその後端を前後方向に跨るように広がるドレン底壁41を有する。つまり、ドレン底壁41は、ガイドレール13の後端部においてレール底壁31の下方(ガイド部38の少なくとも一部と共に第1底壁31aの下方)を覆っている。このドレン底壁41には、挿入孔31eに対向して上方に略D字柱状の挿入凸部41aが突設されている。車両の幅方向において、挿入凸部41aの寸法は、挿入孔31eの開口寸法よりも小さく設定されている。従って、挿入凸部41aは、挿入孔31eとの間の遊びの範囲で車両の幅方向に変位可能である。
また、ドレンピース40は、ドレン底壁41の車外側端に下端が接続されて第1縦壁32の後端を前後方向に跨るように該第1縦壁32に車外側で対向配置された第1ドレン縦壁42を有する。さらに、ドレンピース40は、ドレン底壁41に下端が接続されて第2縦壁34の第1縦壁32よりも車両の後方に突出する先端部34aに車外側で対向配置された第2ドレン縦壁43を有する。ドレン部37の断面形状に合わせて該ドレン部37の後端に繋がる第1ドレン縦壁42、第2ドレン縦壁43、並びにそれら第1及び第2ドレン縦壁42,43の下端同士を接続するドレン底壁41は、上方に開口する断面略U字状の排水路40aを形成する。
また、ドレンピース40は、ドレン部37の後方で第1及び第2ドレン縦壁42,43の上端同士を車両の幅方向に接続するドレン蓋壁44を有するとともに、ドレン底壁41、第1ドレン縦壁42、第2ドレン縦壁43及びドレン蓋壁44の後端に接続されて排水路40aの後方を覆う接続部45を有する。この接続部45には、周知のドレンホース50が接続される略円筒状のホース口45aが形成されている。ドレンピース40は、例えばドレン部37から排水路40aに流れた雨水等の水をドレンホース50を介して外部へと排出する。
さらに、ドレンピース40は、フランジ33の後端よりも車両の前方で第1ドレン縦壁42の上端部に接続されてフランジ33の下方を覆う取付部46を有する。この取付部46には、ボルト挿通孔33aに対向して車両の高さ方向に開口するねじ孔46aが形成されている。このねじ孔46aの内径は、ボルト挿通孔33aの内径よりも小さく設定されている。ドレンピース40は、ボルト挿通孔33aに遊挿された締結部材としてのボルト55のねじ部がねじ孔46aに締め付けられることでガイドレール13に締結される。つまり、ボルト55は、ガイドレール13及びドレンピース40に車両の高さ方向に挿入された状態でそれらガイドレール13及びドレンピース40を締結する。このとき、ボルト55(ドレンピース40)は、ボルト挿通孔33aとの間の遊びの範囲で車両の幅方向等に変位可能である。
また、取付部46には、挿入孔33bに対向して上方に、例えば金属製の板ばねからなる挿入凸部としての付勢部材47が突設されている。すなわち、取付部46には、車外側に開口する略四角形の切り欠き46bが形成されている。一方、付勢部材47は、切り欠き46bの車内側の内壁面に下端部が取着されて挿入孔33bの車内側寄りで上方に延びる略平板状の柱部47aを有するとともに、該柱部47aの上端に接続されて車外側から下方に折り返す略波板状の撓み部47bを有する。そして、付勢部材47は、柱部47aに最接近する撓み部47bの絞り部47cにおいて、挿入孔33bの車外側寄りの内壁面に弾性的に接触する。これにより、ガイドレール13は、ドレンピース40に対して車外側に変位するように付勢されている。
ドレン底壁41の車内側端部には、車両の高さ方向に開口する略四角形の透孔41bが形成されている。この透孔41bは、掛止溝39の車内側端を車両の幅方向に跨いでいる。そして、ドレンピース40は、透孔41bの車内側の縁部に接続された掛止片49を有する。この掛止片49は、透孔41bの当該縁部から上方に起立して車外側に折り返し、掛止溝39に挿入されている。なお、掛止溝39に挿入される掛止片49の折り返しの先端部には、車外側斜め上方に延出する略爪状のドレン側係合突起49aが形成されている。掛止片49は、ドレン側係合突起49aが中間フランジ36の下面に弾性的に接触することで、掛止溝39のレール側係合突起31dを押圧する。掛止片49は、ドレン側係合突起49a及びレール側係合突起31dがこのような係合状態にあることで、車両の幅方向に軽微に抜け止めされた状態で掛止溝39に前後方向に延びる軸線周りに回動自在に掛止されている。なお、挿入凸部41a、ねじ孔46a及び付勢部材47は、当該軸線周りの回動軌跡上に挿入孔31e、ボルト挿通孔33a及び挿入孔33bがそれぞれ配置されるようになっている。
図5に示すように、透孔41bの車内側の縁部及び該縁部から起立する掛止片49の起立部には、例えば金属製の板ばねからなる付勢部材48が取着されている。この付勢部材48は、当該縁部等に沿って前後方向に延びる略平板状のベース部48aを有するとともに、該ベース部48aの後端に接続されて車外側に湾出する略弓形の撓み部48bを有する。付勢部材48は、撓み部48bにおいて、第3底壁31c(レール底壁31)の車内側端に弾性的に接触してガイドレール13をドレンピース40に対して車外側に変位するように付勢する。
図6に示すように、ドレンピース40には、その上面から下方に凹む略筋状のガイド溝40bが形成されている。このガイド溝40bは、取付部46の前端部で車両の幅方向に延びる部位と、ドレン底壁41の前端部で第1ドレン縦壁42から車内側に延びるとともに第2ドレン縦壁43よりも車内側で後方に転向して更に第2ドレン縦壁43まで車外側に延びる部位とに分断されている。
そして、図2に示すように、ドレンピース40には、ガイド溝40bに沿ってガイドレール13との間に介装された、樹脂材(例えばブチル材)からなるテープ状のシール剤60が貼着されている。このシール剤60は、取付部46に沿って車内側に延びるとともに、該取付部46の車内側端から第1ドレン縦壁42に沿って下方に延び、更に該第1ドレン縦壁42の下端からドレン底壁41に沿って車内側に延びる。そして、シール剤60は、第2ドレン縦壁43よりも車内側で後方に転向するとともに、第2ドレン縦壁43まで車外側に延び、更に該第2ドレン縦壁43に沿って上方に延びる。このシール剤60は、例えばドレン部37から排水路40aに流れた雨水等の水が車内側及び車両の前方に浸入することを抑制するためのものである。
このような構成にあって、ガイドレール13にドレンピース40を取り付ける際には、図7に示すように、ドレンピース40に予めシール剤60(便宜的に端面にパターンを付して図示)を貼着しておく。そして、ガイドレール13に対してドレンピース40を車両の高さ方向に傾けた状態で、掛止溝39に掛止片49を挿入・掛止する。この状態で、掛止片49を支点に前後方向に延びる軸線周りにドレンピース40を図示反時計回りに回動させて、挿入凸部41aを挿入孔31eに挿入するとともに、挿入凸部として兼用される付勢部材47を弾性変形させつつ挿入孔33bに挿入し、更に第3底壁31c(レール底壁31)の車内側端に付勢部材48を押圧しつつこれを弾性変形させる。このとき、付勢部材47,48によりガイドレール13がドレンピース40に対して車外側に変位するように(ガイドレール13及びドレンピース40が互いに近付く車両の幅方向に変位するように)付勢される。これにより、シール剤60が第1縦壁32及び第2縦壁34に密着する状態でガイドレール13に対してドレンピース40が車両の幅方向に位置決めされる(図4参照)。
この状態で、ボルト55のねじ部をねじ孔46aに締め付けると、シール剤60がレール底壁31に密着する状態でガイドレール13に対してドレンピース40が車両の高さ方向に位置決め・固定される。掛止片49を支点とするドレンピース40の回動が併せて規制されることはいうまでもない。以上により、ガイドレール13に対するドレンピース40の取付けが完了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、ガイドレール13との間に介装されたシール剤60は、第1ドレン縦壁42及びドレン底壁41に沿うとともに、第2縦壁34よりも車内側で後方に転向して第2ドレン縦壁43に沿う。このため、ドレン部37からドレンピース40(排水路40a)に流れた雨水等の水がシール剤60よりも車内側及び車両の前方に浸入することが抑制される。また、例えばディーラ等で機能部品20やシェードパネル等を交換する際に、ガイドレール13からドレンピース40を一旦取り外し、機能部品20等を交換した後にドレンピース40を再度取り付けたとする。この際、仮にシール剤60が潰れてへたっていたとしても、付勢部材47,48によりガイドレール13及びドレンピース40が互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢されることで、シール剤60及び第1縦壁32の間、並びにシール剤60及び第2縦壁34の間に隙間が生じることを抑制できる。このため、ドレン部37からドレンピース40(排水路40a)に流れた雨水等の水がシール剤60及び第1縦壁32等の間の隙間からシール剤60よりも車内側及び車両の前方に浸入することを抑制できる。
なお、シール剤60は、ボルト55のねじ部をねじ孔46aに締め付けることでレール底壁31に自ずと密着する。従って、シール剤60及びレール底壁31の間の隙間からシール剤60よりも車内側及び車両の前方への浸水は自ずと抑制される。
(2)本実施形態では、ガイドレール13にドレンピース40を取り付ける際、掛止片49を掛止溝39に掛止した状態で、掛止片49を支点に前後方向に延びる軸線周りに回動させて挿入凸部41a及び挿入凸部として兼用される付勢部材47を挿入孔31e,33bに挿入する。続いて、ボルト55によりガイドレール13及びドレンピース40を締結することで、それらガイドレール13及びドレンピース40が車両の高さ方向に位置決め・固定される。このように、ボルト55が一つで済むことで、ガイドレール13及びドレンピース40を簡易に固定でき、ひいては組付性をより向上できる。
(3)本実施形態では、付勢部材47は、挿入凸部として兼用されることで、部品点数の増加を抑制できる。また、付勢部材47は、挿入孔33bに弾性的に接触すればよいため、ガイドレール13に弾性的に接触させるための専用の部位を設けるといった煩わしさを解消できる。
(4)本実施形態では、付勢部材48は、掛止溝39(第3底壁31c)に弾性的に接触すればよいため、ガイドレール13に弾性的に接触させるための専用の部位を設けるといった煩わしさを解消できる。
(5)本実施形態では、付勢部材47,48により、車両の幅方向におけるガイドレール13及びドレンピース40の相対位置が矯正されることで、例えば組付けの作業者の練度や組み直しの回数などによる影響を緩和でき、ひいては止水性能をより安定化できる。あるいは、車両の幅方向におけるガイドレール13及びドレンピース40の組付けばらつきが軽減されることで、品質向上にも繋げることができる。
(6)本実施形態では、ガイドレール13からドレンピース40を取り外した後に再度取り付ける際、シール剤60を除去しなくてもよいことで、作業工数をより削減できる。
(7)本実施形態では、付勢部材47の先鋭な先端部(柱部47a及び撓み部47bのなす角部)が掛止片49を中心とするより内周側に位置することで、ドレンピース40の組付け時、掛止片49を支点とする回動に伴って付勢部材47を挿入孔33bに円滑に挿入できる。
(8)本実施形態では、ドレンピース40にガイド溝40bを形成したことで、ドレンピース40にシール剤60をより円滑に貼着でき、ひいては組付性をいっそう向上できる。
(9)本実施形態では、付勢部材47の先端部は、フランジ33の上方に露出していることで、挿入孔33bへの挿入状態を目視にて容易に確認できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態において、付勢部材47は、取付部46に一体形成されていてもよい。このように変更することで、部品点数の増加を抑制できる。
・前記実施形態において、付勢部材48は、透孔41bの車内側の縁部等に一体形成されていてもよい。このように変更することで、部品点数の増加を抑制できる。
・前記実施形態において、掛止溝39に挿入される掛止片49の折り返しの先端部に、撓み部48bに準じた略弓状の撓み部を一体形成してもよい。この場合、当該撓み部は、第3縦壁35(掛止溝39)に弾性的に接触することで、ガイドレール13をドレンピース40に対して車外側に変位するように付勢すればよい。このように変更することで、部品点数の増加を抑制できる。
・前記実施形態においては、付勢部材48を掛止片49の下方に配置したが、掛止片49の車両の前方又は後方に配置してもよい。この場合、当該付勢部材(撓み部)は、第3縦壁35(掛止溝39)に弾性的に接触すればよいため、ガイドレール13に弾性的に接触させるための専用の部位を設けるといった煩わしさを解消できる。
・前記実施形態において、両付勢部材47,48のいずれか一方を省略してもよい。
・前記実施形態において、挿入凸部41aが挿入される挿入凹部としての挿入孔31eは、非貫通の穴状であってもよい。
・前記実施形態において、挿入孔31e及びこれに挿入される挿入凸部41aを省略してもよい。
・前記実施形態において、ガイドレール13及びドレンピース40を締結するボルト55等の配置は任意である。
・前記実施形態において、ガイドレール13に対する組付方向が車両の前方となるドレンピースであってもよい。この場合、ガイドレール13及びドレンピース40を複数の締結部材で締結してもよい。
・前記実施形態において、ガイドレール13及びドレンピース40が互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢する付勢部材の構造、個数及び配置は任意である。例えばガイドレール13に設けられた付勢部材であってもよい。
・前記実施形態において、ドレン底壁41は、ガイドレール13の後端部において、ガイド部38(第2底壁31b)の少なくとも一部と共に第1底壁31aの下方を覆うのであれば、レール底壁31全体の下方を覆わなくてもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)上記サンルーフの排水装置において、
前記付勢部材は、前記掛止片に一体形成され、前記掛止溝に弾性的に接触して前記ガイドレールを前記ドレンピースに対して車両の幅方向外側に変位するように付勢する撓み部である、サンルーフの排水装置。
この構成によれば、前記付勢部材としての前記撓み部は、前記掛止片に一体形成されていることで、部品点数の増加を抑制できる。
13…ガイドレール、31a…第1底壁(底壁)、31e,33b…挿入孔(挿入凹部)、32…第1縦壁、34…第2縦壁、34a…先端部、37…ドレン部、38…ガイド部、39…掛止溝、40…ドレンピース、41…ドレン底壁、41a…挿入凸部、42…第1ドレン縦壁、43…第2ドレン縦壁、47…付勢部材(挿入凸部)、48…付勢部材、49…掛止片、55…ボルト(締結部材)、60…シール剤。

Claims (4)

  1. ガイド部及び該ガイド部の車両の幅方向外側に隣接するドレン部を有して車両の前後方向に延在するガイドレールと、
    前記ガイドレールの後端部が載置されたドレンピースとを備え、
    前記ドレン部は、第1縦壁、該第1縦壁の下端に接続されて車両の幅方向内側に延びる底壁、並びに該底壁の先端に接続されて前記第1縦壁に車両の幅方向で対向するように上方に延びるとともに該第1縦壁及び前記底壁よりも後方に突出する第2縦壁を有し、
    前記ドレンピースは、前記第1縦壁及び前記第2縦壁の前記第1縦壁よりも車両の後方に突出する先端部にそれぞれ車両の幅方向外側で対向配置された第1ドレン縦壁及び第2ドレン縦壁、並びに前記第1ドレン縦壁及び前記第2ドレン縦壁の下端同士を接続して前記ガイド部の少なくとも一部と共に前記底壁の下方を覆うドレン底壁を有し、
    前記ドレンピースに貼着されて前記ガイドレールとの間に介装され、前記第1ドレン縦壁及び前記ドレン底壁に沿うとともに、前記第2縦壁よりも車両の幅方向内側で後方に転向して前記第2ドレン縦壁に沿うシール剤と、
    前記ガイドレール及び前記ドレンピースが互いに近付く車両の幅方向に変位するように付勢する付勢部材とを備えた、サンルーフの排水装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフの排水装置において、
    前記ガイドレールには、車両の幅方向に開口する掛止溝、及び車両の高さ方向に凹む挿入凹部が形成され、
    前記ドレンピースには、車両の前後方向に延びる軸線周りに前記掛止溝に回動自在に掛止された掛止片、及び前記軸線周りの回動軌跡上に配置されて前記挿入凹部に挿入された挿入凸部が形成され、
    前記ガイドレール及び前記ドレンピースに車両の高さ方向に挿入された状態でそれらガイドレール及びドレンピースを締結する締結部材を備えた、サンルーフの排水装置。
  3. 請求項2に記載のサンルーフの排水装置において、
    前記付勢部材は、前記挿入凸部として兼用されており、前記挿入凹部に弾性的に接触して前記ガイドレールを前記ドレンピースに対して車両の幅方向外側に変位するように付勢する、サンルーフの排水装置。
  4. 請求項2に記載のサンルーフの排水装置において、
    前記付勢部材は、前記ドレンピースに設けられており、前記掛止溝に弾性的に接触して前記ガイドレールを前記ドレンピースに対して車両の幅方向外側に変位するように付勢する、サンルーフの排水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11571953B2 (en) 2021-03-31 2023-02-07 AISIN Technical Center of America, Inc. End cap assembly

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