JP2019130814A - 共押出積層フィルム及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、バター等の直方体状乳製品に対しフィルムを折り畳んで包装する用途において、デッドホールド性が良好で、且つ耐油脂性(耐白化性)と、低温耐ピンホール性とに優れるフィルムを提供する。【解決手段】 少なくとも、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、ポリアミド系樹脂層(B)、環状ポリオレフィン系樹脂層(C)、ポリエチレン系樹脂層(D)の順の4層を含む積層フィルムであって、以下要件を満たす共押出積層フィルム。(1)前記共押出積層フィルムの総厚が30μm以上200μm以下である。(2)前記ポリアミド系樹脂層(B)の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の5%以上30%以下である。(3)前記環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、(C)の合計の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の50%以上80%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、食品用特に、チーズやバター等の直方体状乳製品を紙のように折り畳んで包装するのに好適に用いることができる共押出積層フィルムに関する。
従来、バター等の直方体形状の乳製品は、アルミ箔紙やアルミ箔に樹脂を積層したフィルムを用いて折り畳んで包む方法が普及していた。これは、アルミ箔が持つガスバリア性とデッドホールド性とが好適であるからである。尚、デッドホールド性とは、包装材を折り曲げた際に、折り曲げたままの形状を保持する性質のことである。
しかしながら、アルミ箔を用いた包装材の廃棄においては、燃焼熱が高く灰分残渣も多いため可燃ごみとしての扱いに問題がある。また、環境保護、省資源の観点からの分別回収・リサイクルにおいても、紙資源としても、プラスチック資源としても、アルミ箔の混入が問題となっていた。
更に、アルミ箔を用いた包装材の使用においては、強度が弱く破れたり裂けたりし易く、その破片を誤飲する恐れがあった。
そのため、アルミ箔を用いない乳製品用の包装シートとして、無延伸ポリブチレンテレフタレートフィルムに金属蒸着しドライラミネートで樹脂シートを積層した包装シートが開示されているが(例えば、特許文献1)、フィルム製膜、金属蒸着、ドライラミネートと工程が多く、製造に要する時間と費用の負荷が大きく、またアルミ箔包装材に比べデッドホールド性が低いという課題がある。
また、飴に対しフィルムをひねって包装する用途や、饅頭に対しフィルムを折り畳んで包装する用途のデッドホールド性フィルムとして、環状ポリオレフィン系樹脂層/オレフィン系樹脂層/各種オレフィン系樹脂層の構成のフィルムが開示されているが(例えば、特許文献2)、これらは比較的小型の食品用でありまた耐引裂き性も低い、バター等の重量が大きく、折り畳んで角の立つ包装形態であると、角部のように負荷のかかる箇所にピンホールが開いたり、裂けたりしてしまう問題がある。またそれらの問題は特に低温下において増長されてしまうため、乳製品の包装に適していない。
また、ひねり包装用、容器ふた用基材、粘着ラベル、管理粘着テープ等の包装資材や、マスキングフィルム、ラベル、マガジンテープ、離型用フィルム等の産業資材用のデッドホールド性フィルムとして、シンジオタクチックポリスチレンフィルムが開示されているが(例えば、特許文献3)、ポリスチレンは中鎖脂肪酸耐性が無いため、乳製品の包装はできない。
特開2003−267430号公報 特開2013−166578号公報 特開2000−000886号公報
そこで、上記の実状を鑑み、例えば、バター等の直方体状乳製品に対しフィルムを折り畳んで包装する用途において、デッドホールド性が良好で、且つ耐油脂性(耐白化性)と、低温耐ピンホール性とに優れるフィルムを提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題について鋭意検討し、以下の実施形態を完成させるに至った。
本願は、第1の実施形態として、少なくとも、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、ポリアミド系樹脂層(B)、環状ポリオレフィン系樹脂層(C)、ポリエチレン系樹脂層(D)の順の4層を含む積層フィルムであって、以下要件を満たす共押出積層フィルムを開示する。
(1)前記共押出積層フィルムの総厚が30μm以上200μm以下である。
(2)前記ポリアミド系樹脂層(B)の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の5%以上30%以下である。
(3)前記環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、(C)の合計の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の50%以上80%以下である。
第1の実施形態において、前記ポリエチレン系樹脂層(D)に離型剤を含んでなることが好ましい。
本願は、第2の実施形態として、第1の実施形態の共押出積層フィルムを用い折り畳んで包装してなる包装体を開示する。
本願の共押出積層フィルムは、例えば、バター等の直方体状乳製品に対しフィルムを折り畳んで包装する用途において、デッドホールド性が良好で、且つ耐油脂性(耐白化性)と、低温耐ピンホール性とに優れる。
以下に本願の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明の内容が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本願において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含する。
また、本願において、「X以上」(Xは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「好ましくはYより小さい」の意を包含する。
<共押出積層フィルム>
本願の共押出積層フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、ポリアミド系樹脂層(B)、環状ポリオレフィン系樹脂層(C)、ポリエチレン系樹脂層(D)の順に、少なくとも4層を有する共押出積層フィルムである。ポリエチレン樹脂層(D)がバターのような収容物に対する側となり、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)が外気側に位置する。
(A層、C層)
本願の共押出積層フィルムは、外気側に環状ポリオレフィン系樹脂層(A)を有することにより、環状ポリオレフィンの厚み比率をより高めることで、デッドホールド性を上げる効果がある。また、外観光沢も一般的なポリオレフィンを使用した場合と比較し良好となる。
また、本願の共押出積層フィルムは、ポリアミド系樹脂層(B)の収容物側に環状ポリオレフィン系樹脂層(C)を配設する必要がある。環状ポリオレフィン系樹脂層(C)を配することでデッドホールド性や防湿性を付与することができる。また、最内層のポリエチレン樹脂との相溶性も良好なため、接着樹脂を使用することなく接着することができる。
外気側の環状ポリオレフィン系樹脂層(A)と環状ポリオレフィン系樹脂層(C)を構成する樹脂は、ノルボルネン系重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体、環状共役ジエン重合体等が挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体が好ましい。またノルボルネン系重合体としては、ノルボルネン系単量体の開環重合体、ノルボルネン系単量体とエチレン等のオレフィンを共重合したノルボルネン系共重合体が挙げられる。
環状ポリオレフィン系樹脂のMFR(メルトフローレート、230℃)としては、2g/10min〜10g/10minが好ましい。2g/10min〜10g/10minとすることで、製膜に際し生産安定性を向上できる。層(A)と層(C)を構成する樹脂は同じ種類でも異なる種類であってもよい。
本願の共押出積層フィルムは、フィルム総厚に対して、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)と環状ポリオレフィン系樹脂層(C)の合計厚の比率は、50%以上80%以下である。下限は55%以上が好ましく、上限は70%以下が好ましい。50%以上であることより、デッドホールド性が良好となり、80%以下であることにより耐引裂き性が良好となる。
(B層)
本願の共押出積層フィルムは、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)と環状ポリオレフィン系樹脂層(C)の間にポリアミド系樹脂層(B)を配設することにより、フィルム強度が増大し、耐ピンホール性が向上する。例えば、フィルムを折り曲げて包装形状に角部が生じる場合においてもピンホールが開き難い。また、低温下においてもその効果は高く、冷蔵などの低温保管に好適である。
このような性能は、特に乳製品に対し、包装材を紙のように折って包む場合に有用性が高い。何故ならば、乳製品は、梱包、保管、輸送、陳列などの製造から販売に至る工程で、低温下の振動を受け、また消費者が購入し使用する間も冷蔵保存しながら包装材の開閉があり、包装材の折り曲げ部などが局所的に応力が掛かりやすい。そのため、これら用途においてはフィルムの耐ピンホール性が必須性能であり、更に、プラスチックが脆性破壊し易い低温条件下での耐ピンホール性の付与が重要となっている。
ポリアミド樹脂としては、特に限定されないが、具体的に例示すると、例えば、4ナイロン、6ナイロン、7ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、46ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、610ナイロン、611ナイロン、6Tナイロン、6Iナイロン、MXD6ナイロン、6−66ナイロン、6−610ナイロン、6−611ナイロン、6−12ナイロン、6−612ナイロン、6−6Tナイロン、6−6Iナイロン、6−66−610ナイロン、6−66−12ナイロン、6−66−612ナイロン、66−6Tナイロン、66−6Iナイロン、6T−6Iナイロン、66−6T−6Iナイロン等が挙げられる。これらの中でも、耐ピンホール性の観点から、6ナイロンまたは6−66ナイロンを用いることが好ましい。
(B)層を2層以上設ける場合は、各層が異なる種類のポリアミド樹脂で構成されてもよい。
ポリアミド系樹脂層(B)の厚さは、共押出積層フィルムの層厚の5%以上30%以下とすることが好ましく、10%以上20%以下とすることがより好ましい。B層の厚み比をこの範囲にすることにより、耐ピンホール性および耐引き裂き性を良好にでき、かつ、他の層の比を減少させないので、デッドホールド性も良好にできる。
(D層)
本願の共押出フィルムは、収容物側にポリエチレン系樹脂層(D)を有することにより、フィルムにヒートシール性を付与できる。
ポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、アイオノマー樹脂等が挙げられるが、樹脂の臭気の少なさを考慮するとLDPEやLLDPEが好ましい。最内層のポリエチレン樹脂の密度の下限は、910kg/m以上がより好ましく、上限は、925kg/m以下がより好ましい。密度900kg/m以上では、フィルム表面の滑り性が良好であり、且つ、内容物充填時にフィルムが伸び過ぎることなく内容物の計量が行い易い。密度930kg/m以下では、適度な結晶化度により、フィルムの柔軟となり屈曲疲労によるピンホールが発生し難い。
環状ポリオレフィン系樹脂層を収容物側表面に配しても、フィルムをヒートシールすることはできるが、中鎖脂肪酸に対して弱いので、バター等の包装では、折り曲げた箇所等を中心に白化が起きてしまう。その点において、上記ポリエチレン樹脂であれば、中鎖脂肪酸に対し耐性があるので、密着保存条件下においても、フィルムが白化は抑制される。この点から、D層を構成するポリエチレン系樹脂としては、環状ポリオレフィン系樹脂が除かれることが好ましい。
また、ポリエチレン系樹脂層(D)には、内容物との剥離効果を発現させるため、離型剤を混合することが好ましい。
混合はドライブレンドにより配合する。内層に含有させる離型剤としては、油脂食品に対する離型性を高めることができる観点から、親水性の界面活性剤を用いることが好ましい。例えば、アトラス法によって決定されるHLB値が4.5以上であることが好ましく、5.0以上であることがより好ましく、5.5以上であることが特に好ましい。界面活性剤のHLB値が上記下限値以上であることにより、当該界面活性剤が共押出積層フィルムに親水性を付与するので、当該共押出積層フィルムから食品を剥離する操作が容易になる。界面活性剤を2種以上混合する場合は、各成分のHLB値の加重平均とする。
本発明において使用可能な親水性の界面活性剤としては、具体的には、グリセリンモノオレート、グリセリンジオレート等のグリセリンの脂肪酸部分エステルや、ジグリセリンラウレート等のグリセリン脱水縮合生成物(ポリグリセリン)の脂肪酸部分エステルといった、アルコール性ヒドロキシ基を有するポリオールと脂肪酸との部分エステル等を例示することができる。なお、これら界面活性剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。D層に界面活性剤を含有させるにあたっては、D層を構成するポリエチレン系樹脂に界面活性剤を含有する離型剤を配合する態様を好ましく例示できる。離型剤の基材樹脂は特に限定されるものではないが、D層を構成するポリエチレン系樹脂との親和性が良好である観点から、ポリエチレン(PE)であることが特に好ましい。
内層における界面活性剤の好ましい含有量は、内層に含有させる界面活性剤に依存する。例えば界面活性剤がジグリセリンラウレート(HLB7.3)とグリセリンモノオレート/ジオレート混合物(HLB3.1)との混合物である場合には、当該界面活性剤の含有量が例えば10000ppm〜100000ppmとなる範囲を好適に採用することができる。
(その他の層)
本発明のフィルムは、(A)、(B)、(C)、(D)層を順に有すればよく、さらに、その他の層を必要に応じて付加することができる。
例えば、フィルムのガスバリア性を向上させるには、エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層(EVOH層)を加えることが好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層中のエチレン含有モル率は、特に限定されるものではないが、フィルム製膜安定性の観点から、下限は27モル%以上が好ましく、29モル%以上がより好ましく、32モル%以上がさらに好ましい。一方、上限は47モル%以下が好ましく、44モル%以下がより好ましく、38モル%以下がさらに好ましい。
また、EVOHのケン化度は90%以上が好ましく、95%以上がより好ましい。
EVOH層厚のフィルム総厚に対する比率の下限は、3%以上が好ましく、5%以上がより好ましく、7%以上がさらに好ましい。また、上限は20%以下が好ましく、18%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましい。
下限を3%以上とすることにより、フィルムに十分な酸素バリア性を付与することができ、また、上限を20%以下とすることにより、フィルムの耐ピンホール性の低下や製造コストを抑制することができる。
また例えば、各層間強度を向上させるために、接着性樹脂層を設けることができる。接着性樹脂としては、公知の酸変性ポリエチレン系樹脂が挙げられる。
(全体の厚み)
本願の共押出積層フィルムの厚みは、30μm以上200μm以下とすることで、良好なデッドホールド性が得られる。下限は、40μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましい。上限は、150μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましい。30μm以上により、共押出フィルム製膜が安定し、また十分な防湿性やフィルム強度を得易い。200μm以下により、経済性良く、良好な折れ曲げ性を得易い。
30μm未満であると、耐ピン性が劣る、デッドホールド性が劣る等、不利な点がある。また、フィルム自体の耐引き裂き性も損なわれるため、フィルム強度低下に繋がる。
<共押出積層フィルムの製造方法>
本願の共押出積層フィルムは、Tダイ法、水冷又は空冷インフレーション法、チューブラ法など既存の方法により、ダイを備えた押出機を用いて共押出しすることにより、各樹脂を同時に作製することができる(共押出法)。
本願の共押出積層フィルムは、他のフィルム等と積層を施さず、単独での使用で、デッドホールド性の必要な包装に好適に使用できる。例えば、飴や饅頭のような小型軽量な収容物の他、例えば100g以上の重量があり、油脂を含むバター等の乳製品に対しても、単独フィルムで折り曲げ包装を為すことができる。
以下、実施例を用いて本願の共押出積層フィルムを説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
共押出法を用い、各例に示す層構成の共押出無延伸フィルムを作製した。なお、層構成は、外層側から収容物側の順に表記した。
また、層を構成する成分は、次の略号で示した。「+離型」は、層を構成する樹脂に離型剤を混合したことを意味する。
COC:エチレンを共重合したノルボルネン系共重合体(MFR5.5g/10min)、
Ny:6ナイロン、
LL:LLDPE、直鎖状低密度ポリエチレン(メタロセン触媒、密度913kg/m)、
AD:酸変性ポリエチレン系接着樹脂、
離型剤:脂肪酸ポリエステル系界面活性剤(ジグリセリンラウレートとグリセリンモノオレート/ジオレート混合物)、
(実施例1)
COC(4μm)/AD(4μm)/Ny(6μm)/AD(4μm)/COC(16μm)/LL(6μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(実施例2)
COC(16μm)/AD(4μm)/Ny(6μm)/AD(4μm)/COC(4μm)/LL(6μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(実施例3)
COC(7.8μm)/AD(5μm)/Ny(7.2μm)/AD(5μm)/COC(27μm)/LL(8μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(実施例4)
COC(6μm)/AD(5μm)/Ny(7μm)/EVOH(4μm)/AD(5μm)/COC(25μm)/LL(8μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(実施例5)
COC(3μm)/AD(3μm)/Ny(4.5μm)/AD(3μm)/COC(12μm)/LL(4.5μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(比較例1)
比較例1の積層フィルムでは、中間層にNyを配さなかった。
COC(32μm)/LL(8μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(比較例2)
比較例2の積層フィルムでは、環状ポリオレフィン系樹脂層の合計厚を総厚の50%以下とした。
COC(2μm)/AD(2μm)/Ny(28μm)/AD(2μm)/COC(2μm)/LL(4μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(比較例3)
比較例3の積層フィルムでは、総厚を10μmとした。
COC(1μm)/AD(1μm)/Ny(1.5μm)/AD(1μm)/COC(4μm)/LL(1.5μm)+離型、
LLには離型剤を40000ppm添加した。
(比較例4)
比較例4の積層フィルムでは、最内層に環状ポリオレフィン系樹脂層を配した。
COC(4μm)/AD(5μm)/Ny(6μm)/AD(5μm)/COC(8μm)/COC(12μm)+離型、
最内層の環状ポリオレフィン系樹脂層には離型剤を40000ppm添加した。
(実施例6)
実施例6の積層フィルムでは、最内層層に、離型剤を添加しなかった。
COC(4μm)/AD(4μm)/Ny(6μm)/AD(4μm)/COC(16μm)/LL(6μm)
各例で得たフィルムについて、次の評価を行い、結果を表1、表2に示す。
<デッドホールド性(折り曲げ適正)>
一辺が5cmの正方形に裁断した評価フィルムを二つ折りにし、直ちに4kgの荷重をその二つ折りのフィルムに1分間載せた後、荷重を取り除き、10秒後のフィルムの折り曲げ部の角度を確認し評価した。
○:折り曲げ角度が90°以下、
×:折り曲げ角度が90°を超える、
<引き裂き強度>
「引裂性」… フィルムにノッチを入れ、 ノッチ部分からフィルムを引裂き、引裂き強度を評価した。
○:引裂き強度が、1N以上、
×:引裂き強度が、1N未満、
<耐ピンホール性>
内容物150g、60mm×120mm×20mmのバターをフィルムを用いて包み、包装体を10個ずつダンボール箱に詰め、5℃に24時間保管後、5℃の雰囲気下で1.5mの高さから底面落下を10回実施した。
○:全くピンホールが発生しなかったもの、
×:1個でもピンホールが発生したもの、
<耐白化性>
内容物150g、60mm×120mm×20mmのバターをフィルムを用いて包み、形に合せて折り曲げる。
バターを包み、冷蔵庫内(5℃環境下)にて1か月経過後のフィルム表面の状態に変化があるか評価した。
○:変化なし、
×:白化している、
<非付着性>
内容物とフィルムを剥がした際、内容物がフィルムに付着するか確認した。
○:付着しない、
×:付着する、
接着樹脂層を除いた層構成と評価結果を表1、表2に示す。
Figure 2019130814
Figure 2019130814
実施例6は、デットホールド性、耐引裂き性、耐ピンホール性、耐白化性については、問題なかったが、実施例1と比較すると、非付着性は良くなかった。内容物との非付着性の観点から、離型剤を最内層に添加することが優位であることが分かった。
本願の共押出積層フィルムは、デッドホールド性が良好で、且つ耐油脂性(耐白化性)と、低温耐ピンホール性とに優れるので、バター等の乳製品の包装に好適である。また、アルミ箔を用いずプラスチックフィルムのみで構成されることから、金属探知機での異物検査ができ、またフィルムがアルミ箔のように千切れることがなく誤飲の心配がないので、食の安全に貢献するところ大である。

Claims (3)

  1. 少なくとも、環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、ポリアミド系樹脂層(B)、環状ポリオレフィン系樹脂層(C)、ポリエチレン系樹脂層(D)の順の4層を含む積層フィルムであって、以下要件を満たす共押出積層フィルム。
    (1)前記共押出積層フィルムの総厚が30μm以上200μm以下である。
    (2)前記ポリアミド系樹脂層(B)の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の5%以上30%以下である。
    (3)前記環状ポリオレフィン系樹脂層(A)、(C)の合計の厚さが、前記共押出積層フィルムの総厚の50%以上80%以下である。
  2. 前記ポリエチレン系樹脂層(D)に離型剤を含んでなる、請求項1に記載の共押出積層フィルム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の共押出積層フィルムを用い折り畳んで包装してなる包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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