JP2019130730A - 成形体の製造方法、成形機、延伸装置 - Google Patents

成形体の製造方法、成形機、延伸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パリソンの周方向の肉厚の変動を抑制することができる、成形体の製造方法を提供する。【解決手段】本発明によれば、成形体の製造方法であって、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備え、前記押出工程では、前記ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、前記ピンチ工程では、前記パリソンを挟持して溶着部を形成し、前記成形工程では、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンの成形を行い、前記溶着部は、前記パリソン内部から前記パリソンの下方に連通する通気孔が設けられるように形成される、方法が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、成形体の製造方法、成形機、延伸装置に関する。
特許文献1では、筒状のパリソンの下端をピンチバーで挟持して封止した後に、パリソンの内側に気体をプリブローしてパリソンを拡大した後、該パリソンを分割金型内に挟んで本ブローする工程を備える、中空体の製造方法が開示されている。
特開平6−8313号公報
特許文献1の方法では、パリソンをピンチバーで挟持すると、パリソンが略楕円形となり、その状態でプリブローを行うと、パリソンが均一に延伸されずに、パリソンの肉厚が周方向に沿って変動する場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、パリソンの周方向の肉厚の変動を抑制することができる、成形体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、成形体の製造方法であって、押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備え、前記押出工程では、前記ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、前記ピンチ工程では、前記パリソンを挟持して溶着部を形成し、前記成形工程では、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンの成形を行い、前記溶着部は、前記パリソン内部から前記パリソンの下方に連通する通気孔が設けられるように形成される、方法が提供される。
本発明では、ピンチ工程において、パリソン内部からパリソンの下方に連通する通気孔が設けられるように溶着部を形成する。パリソンにエアーを吹き込んだり、パリソンを分割金型で挟んだりすると、パリソンの内圧が上昇するが、上記通気孔に隣接した部位では、上記通気孔からエアーが抜けるので、内圧が上昇しにくい。このため、上記通気孔に隣接した部位でパリソンが延伸されにくい。そこで、パリソンの肉厚が薄くなりやすい部位に隣接した位置に上記通気孔を設けることによって、パリソンの周方向の肉厚の変動を抑制することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記通気孔は、前記パリソンの内面と、前記溶着部の間に設けられる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記溶着部は、前記分割金型の幅方向に沿って形成される、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、延伸工程を備え、前記延伸工程は、前記押出工程と前記ピンチ工程の間に行われ、前記延伸工程では、前記分割金型の幅方向に沿って前記パリソンが延伸される、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記延伸工程は、一対の延伸部材をそれぞれ前記パリソンの内面に当接させた状態で、前記一対の延伸部材の間隔を広げることによって行われる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられる、方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記ピンチ工程は、一対のピンチ部材で前記パリソンを挟持することによって行われ、前記延伸工程において、前記ピンチ部材の長手方向の端よりも前記パリソンの内面が外側になるように、前記パリソンが延伸される、方法である。
本発明の別の観点によれば、成形機であって、ヘッドと、延伸装置を備え、前記ヘッドは、溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出すように構成され、前記延伸装置は、一対の延伸部材をそれぞれ前記パリソンに当接させた状態で、前記一対の延伸部材の間隔を広げることによって構成され、前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられるように構成される、成形機が提供される。
好ましくは、前記記載の成形機であって、一対のピンチ部材を有するピンチ装置を備え、前記一対のピンチ部材で前記パリソンを挟持して溶着部を形成するように構成され、前記延伸装置は、前記ピンチ部材の長手方向の端よりも前記パリソンの内面が外側になるように、前記パリソンを延伸するように構成される、成形機である。
本発明のさらに別の観点によれば、一対の延伸部材を有する延伸装置であって、前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられるように構成される、装置を提供するものである。
本発明の一実施形態の成形体の製造に利用可能な成形機1の構成図(分割金型19及びその近傍の部材については断面図)である。 図1中の分割金型19及びその近傍の部材の拡大図である。 図2中の延伸装置4の拡大図である。 図2中のA−A断面図(延伸装置4は右側面図)である。 図4中の延伸装置4の拡大図である。 図2〜図5の状態から一対の延伸部材5の間隔を広げた状態を示す、図4と同じ断面の断面図である。 図6中の延伸装置4の拡大図である。 図6の状態からピンチ部材3aでパリソン23を挟持した状態を示す、図2と同じ断面の断面図である。 図8中のA−A断面図(延伸装置4は右側面図)である。 図8〜図9の状態からプリブロー工程を行った後の状態を示す、図2と同じ断面の断面図である。 図10中のA−A断面図(延伸装置4は右側面図)である。 図10〜図11の状態からロッド5bを後退させた後の状態を示す、図2と同じ断面の断面図である。 図12中のA−A断面図(延伸装置4は右側面図)である。 図12〜図13の状態から分割金型19を型締めした後の状態を示す、図2と同じ断面の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.成形機1の構成
図1〜図14を用いて、本発明の一実施形態の成形機1について説明する。成形機1は、樹脂供給装置2と、ヘッド18と、ピンチ装置3と、延伸装置4と、一対の分割金型19を備える。樹脂供給装置2は、ホッパー12と、押出機13と、インジェクタ16と、アキュームレータ17を備える。押出機13とアキュームレータ17は、連結管25を介して連結される。アキュームレータ17とヘッド18は、連結管27を介して連結される。
以下、各構成について詳細に説明する。
<ホッパー12,押出機13>
ホッパー12は、原料樹脂11を押出機13のシリンダ13a内に投入するために用いられる。原料樹脂11の形態は、特に限定されないが、通常は、ペレット状である。原料樹脂11は、例えばポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であり、ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。原料樹脂11は、ホッパー12からシリンダ13a内に投入された後、シリンダ13a内で加熱されることによって溶融されて溶融樹脂になる。また、シリンダ13a内に配置されたスクリューの回転によってシリンダ13aの先端に向けて搬送される。スクリューは、シリンダ13a内に配置され、その回転によって溶融樹脂を混練しながら搬送する。スクリューの基端にはギア装置が設けられており、ギア装置によってスクリューが回転駆動される。
<インジェクタ16>
シリンダ13aには、シリンダ13a内に発泡剤を注入するためのインジェクタ16が設けられる。原料樹脂11を発泡させない場合は、インジェクタ16は省略可能である。インジェクタ16から注入される発泡剤は、物理発泡剤、化学発泡剤、及びその混合物が挙げられるが、物理発泡剤が好ましい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、およびブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、さらにはそれらの超臨界流体を用いることができる。超臨界流体としては、二酸化炭素、窒素などを用いて作ることが好ましく、窒素であれば臨界温度−149.1℃、臨界圧力3.4MPa以上、二酸化炭素であれば臨界温度31℃、臨界圧力7.4MPa以上とすることにより得られる。化学発泡剤としては、酸(例:クエン酸又はその塩)と塩基(例:重曹)との化学反応により炭酸ガスを発生させるものが挙げられる。化学発泡剤は、インジェクタ16から注入する代わりに、ホッパー12から投入してもよい。
<アキュームレータ17、ヘッド18>
発泡剤が添加されている又は添加されていない溶融樹脂11aは、シリンダ13aの樹脂押出口から押し出され、連結管25を通じてアキュームレータ17内に注入される。アキュームレータ17は、シリンダ17aとその内部で摺動可能なピストン17bを備えており、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが貯留可能になっている。そして、シリンダ17a内に溶融樹脂11aが所定量貯留された後にピストン17bを移動させることによって、連結管27を通じて溶融樹脂11aをヘッド18内に設けられたダイスリットから押し出して垂下させて筒状のパリソン23を形成する。アキュームレータ17は、ヘッド18に内蔵されていてもよい。また、ヘッド18には、パリソン23内にエアーを吹き込むためのブローノズル(不図示)が設けられていてもよい。
<ピンチ装置3>
ピンチ装置3は、パリソン23を挟持(ピンチ)して溶着部23a(図8〜図9を参照)を形成するように構成される。溶着部23aは、パリソン23の内部からパリソン23の下方に連通する通気孔23b(図9を参照)が設けられるように形成する。ピンチ装置3は、一対の分割金型19のキャビティ19aよりも下側に配置することが好ましい。
ピンチ装置3は、一対のピンチ部材3aを備える。ピンチ部材3aは、好ましくは、細長い板体であり、分割金型19の幅方向に沿って延びている。一対のピンチ部材3aでパリソン23を挟持することによって溶着部23aが形成される。
<延伸装置4>
図2〜図5に示すように、延伸装置4は、一対の延伸部材5と、駆動機構6を備える。延伸部材5は、ベース5aと、ロッド5bを備える。ロッド5bは、ベース5aに対して、進退可能に(つまり、長手方向にスライド移動可能に)構成されている。ロッド5bは、ベース5aの先端側から突出可能に構成されている。
駆動機構6は、レール7と、基台8と、一対のスライド部材9と、一対の連結部材10を備える。
レール7と基台8は、成形機1に対して不動に構成されている。スライド部材9は、レール7に沿ってスライド移動可能に構成されている。スライド部材9は、ブラケット31を介して連結軸32において、ベース5aに対して回転可能に連結されている。連結部材10は、連結軸33において、基台8に対して回転可能に連結されている。また、連結部材10は、連結軸34において、ベース5aの基端に設けられた突出片5cに対して回転可能に連結されている。スライド部材9は、連結部材10よりも、ベース5aの先端側においてベース5aに固定されている。このような構成によれば、スライド部材9をレール7に沿って移動させることによって、一対の延伸部材5の間隔が広げられると共に、延伸部材5の先端側が延伸部材5の基端側よりも、分割金型19の幅方向の外側(以下、単に「外側」と称する。)になるように延伸部材5を傾斜させることができる。
また、延伸装置4は、ピンチ部材3aの長手方向の端よりもパリソン23の内面23cが外側になるように、パリソン23を延伸させることができるように構成されている。
<分割金型19>
パリソン23は、一対の分割金型19間に導かれる。一対の分割金型19は、その間に前記パリソンを配置した状態で型締めしてパリソン23をキャビティ19aの内面に沿った形状に成形するように構成されている。これによって、所望の形状の成形体が得られる。
2.成形体の製造方法
図1〜図14を用いて、本発明の一実施形態の成形体の製造方法について説明する。本実施形態の方法は、押出工程と、延伸工程と、ピンチ工程と、成形工程を備える。以下、詳細に説明する。
2−1.押出工程
押出工程では、図1〜図5に示すように、ヘッド18から溶融樹脂11aで形成された筒状のパリソン23を押し出す。
2−2.延伸工程
延伸工程では、図6〜図7に示すように、分割金型19の幅方向に沿ってパリソン23を延伸する。この工程は、一対の延伸部材5をそれぞれパリソン23の内面23cに当接させた状態で、一対の延伸部材5の間隔を広げることによって行うことができる。
図4〜図5の状態では、スライド部材9が分割金型19の幅方向中央に隣接した位置にある。この状態から、図6〜図7に示すように、スライド部材9を外側にスライド移動させると、ベース5aがスライド部材9に押されることによって、ベース5aの先端側が外側に移動する。そして、ベース5aの基端側が連結軸34において連結部材10に連結されており、連結軸34は、連結軸33を中心とする連結部材10の回転軌跡上でのみ変位可能となっている。このため、スライド部材9のスライド移動に伴って、延伸部材5の先端側が延伸部材5の基端側よりも外側になるように延伸部材5が傾斜する。この傾斜に伴って、延伸部材5の先端(つまりロッド5bの先端)の位置がスライド部材9よりも、外側に配置される。
パリソン23の延伸は、延伸部材5を傾斜させずに行うこともできるが、延伸部材5を傾斜させることによって、(一対の延伸部材5間の最大間隔)/(スライド部材9の可動範囲)の値を大きくすることができる。これによって、所定の延伸を達成するために必要なスライド部材9の可動範囲を小さくすることが可能であるので、駆動機構6の設置スペースが限られている場合でも、必要な延伸を達成することが可能である。また、延伸部材5を傾斜させることによって、(一対の延伸部材5の間隔の変化量)/(スライド部材9の移動量)の値が大きくなるので、スライド部材9の移動速度が同じであれば、一対の延伸部材5の間隔の増大速度が大きくなり、延伸工程をより短時間で完了させることができる。
鉛直方向に対する延伸部材5の最大傾斜角度αは、5〜75度が好ましく、15〜50度がさらに好ましく、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2−3.ピンチ工程
ピンチ工程では、図8〜図9に示すように、パリソン23を挟持(ピンチ)して溶着部23aを形成する。溶着部23aは、パリソン23の内部からパリソン23の下方に連通する通気孔23b(図9を参照)が設けられるように形成する。
この工程は、ピンチ部材3aでパリソン23を挟持することによって行うことができる。延伸工程では、ピンチ部材3aの長手方向の端よりもパリソン23の内面23cが外側になるように、パリソン23が延伸される。このため、ピンチ部材3aでパリソン23を挟持すると、パリソン23の内面23cと溶着部23aの間に通気孔23bが形成される。
溶着部23aの長さ(又はピンチ部材3aの長さ)をL1、溶着部23aが形成された部位でのパリソンの対向する内面23c間の長さ(又は一対のロッド5bの先端間の距離)をL2とすると、L1/L2は、0.70〜0.99が好ましく、0.90〜0.98がさらに好ましく、具体的には例えば、0.70、0.75、0.80、0.85、0.9、0.91、0.92、0.93、0.94、0.95、0.96、0.97、0.98、0.99であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2−4.成形工程
成形工程では、一対の分割金型19の間にパリソン23を配置した状態で一対の分割金型19を型締めしてパリソン23の成形を行う。成形工程は、プリブロー工程と、型締め工程と、ブロー工程を備えることが好ましい。プリブロー工程とブロー工程の少なくとも一方は、不要な場合には省略可能である。
(1)プリブロー工程
この工程では、図10〜図11に示すように、分割金型19の型締め前に、パリソン23内にエアーを吹き込んでパリソン23を膨らませる。これによって、パリソン23の形状を分割金型19のキャビティ19aの内面形状に近づけることができる。エアーを吹き込みは、ヘッド18に設けたブローノズルからエアーを吹き込むことによって行うことができるが、別の方法で行ってもよい。
パリソン23内にエアーを吹き込むとパリソン23の内圧が上昇してパリソン23が膨らむが、通気孔23bからエアーが抜けるので、通気孔23bに隣接した部位では内圧が上昇しにくく、パリソン23が膨らみにくい。
パリソン23の肉厚は、分割金型19の幅方向外側に相当する部位で薄くなりやすいが、このような部位に隣接した位置に通気孔23bが設けられているので、パリソン23の周方向の肉厚の変動が抑制される。
(2)型締め工程
この工程では、図12〜図13に示すように、ロッド5bを後退させた後に、図14に示すように、分割金型19を型締めする。ロッド5bがパリソン23に当接したままの状態では、パリソン23の重みがロッド5bに加わり続けるので、パリソン23がロッド5bによって穿孔されてしまう虞がある。パリソン23に意図しない開口が形成されると、エアーが抜けすぎることによってパリソン23に十分な張力が加わらず、折れ肉が生じる虞がある。そこで、本実施形態では、型締め前にロッド5bを後退させてロッド5bの先端がパリソン23に接触しないようにしている。本実施形態では、延伸部材5が傾斜しているので、ロッド5bをわずかに後退させるだけで、ロッド5bの先端をパリソン23から離すことができる。
また、ロッド5bの先端がパリソン23内に位置していると、型締め後に発生するバリがロッド5bに引っかかって除去しにくくなる場合がある。そこで、ロッド5bの先端がパリソン23内に位置しないように、ロッド5bを後退させている。ロッド5bの後退が不要な場合には、ロッド5bを後退させずに、分割金型19の型締めを行ってもよい。
(3)ブロー工程
この工程では、分割金型19内のパリソン23内にエアーを吹き込むことによってパリソン23を、キャビティ19aの内面に沿った形状に賦形する。これによって、所望形状の成形体が得られる。
1 :成形機
2 :樹脂供給装置
3 :ピンチ装置
3a :ピンチ部材
4 :延伸装置
5 :延伸部材
5a :ベース
5b :ロッド
5c :突出片
6 :駆動機構
7 :レール
8 :基台
9 :スライド部材
10 :連結部材
11 :原料樹脂
11a :溶融樹脂
12 :ホッパー
13 :押出機
13a :シリンダ
16 :インジェクタ
17 :アキュームレータ
17a :シリンダ
17b :ピストン
18 :ヘッド
19 :分割金型
19a :キャビティ
23 :パリソン
23a :溶着部
23b :通気孔
23c :内面
25 :連結管
27 :連結管
31 :ブラケット
32 :連結軸
33 :連結軸
34 :連結軸
α :最大傾斜角度

Claims (10)

  1. 成形体の製造方法であって、
    押出工程と、ピンチ工程と、成形工程を備え、
    前記押出工程では、前記ヘッドから溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出し、
    前記ピンチ工程では、前記パリソンを挟持して溶着部を形成し、
    前記成形工程では、前記一対の分割金型の間に前記パリソンを配置した状態で前記一対の分割金型を型締めして前記パリソンの成形を行い、
    前記溶着部は、前記パリソン内部から前記パリソンの下方に連通する通気孔が設けられるように形成される、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記通気孔は、前記パリソンの内面と、前記溶着部の間に設けられる、方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記溶着部は、前記分割金型の幅方向に沿って形成される、方法。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の方法であって、
    延伸工程を備え、
    前記延伸工程は、前記押出工程と前記ピンチ工程の間に行われ、
    前記延伸工程では、前記分割金型の幅方向に沿って前記パリソンが延伸される、方法。
  5. 請求項4に記載の方法であって、
    前記延伸工程は、一対の延伸部材をそれぞれ前記パリソンの内面に当接させた状態で、前記一対の延伸部材の間隔を広げることによって行われる、方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、
    前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられる、方法。
  7. 請求項4〜請求項6の何れか1つに記載の方法であって、
    前記ピンチ工程は、一対のピンチ部材で前記パリソンを挟持することによって行われ、
    前記延伸工程において、前記ピンチ部材の長手方向の端よりも前記パリソンの内面が外側になるように、前記パリソンが延伸される、方法。
  8. 成形機であって、
    ヘッドと、延伸装置を備え、
    前記ヘッドは、溶融樹脂で形成された筒状のパリソンを押し出すように構成され、
    前記延伸装置は、一対の延伸部材をそれぞれ前記パリソンに当接させた状態で、前記一対の延伸部材の間隔を広げることによって構成され、
    前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられるように構成される、成形機。
  9. 請求項8に記載の成形機であって、
    一対のピンチ部材を有するピンチ装置を備え、
    前記一対のピンチ部材で前記パリソンを挟持して溶着部を形成するように構成され、
    前記延伸装置は、前記ピンチ部材の長手方向の端よりも前記パリソンの内面が外側になるように、前記パリソンを延伸するように構成される、成形機。
  10. 一対の延伸部材を有する延伸装置であって、
    前記延伸部材の先端側が前記延伸部材の基端側よりも外側になるように前記延伸部材を傾斜させることによって、前記一対の延伸部材の間隔が広げられるように構成される、装置。
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