JP2008246912A - 樹脂成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

樹脂成形品の成形方法及び成形装置 Download PDF

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淳一 小川
Yohei Ichihara
洋平 一原
Mitsuharu Kaneko
満晴 金子
Masatoshi Shinomori
正利 篠森
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Abstract

【課題】ブロー成形体の膨張が妨げられることを抑制することができる樹脂成形品の成形方法及び成形装置を提供する。
【解決手段】パリソン20をブロー成形して形成される中空のブロー成形体の内部に発泡性樹脂を注入した後に、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように成形型のコア部13を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形において、前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させる際に前記ブロー成形体の膨張に伴って前記ブロー成形体の延伸される部分が前記ブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂成形品の成形方法及び成形装置に関する。
例えば自動車用部品など種々の工業用部品においては、軽量性や断熱性等の優れた特性を有する発泡樹脂成形品が広く使用されている。この発泡樹脂成形品として、例えば特許文献1には、軽量性、剛性に優れた表皮付発泡成形体を得ることを企図し、熱可塑性樹脂発泡層を有するパリソンをブロー成形してなる中空成形体の内部に熱可塑性樹脂発泡体片を充填して、該発泡体片を加熱して該発泡体片を相互に融着させた表皮付発泡成形体が開示されている。
特開2004ー284149号公報
ところで、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂からなる樹脂成形品の成形方法としては、成形型のキャビティの容積より少ない発泡性樹脂をキャビティ内に注入した後に、かかる発泡性樹脂をキャビティ内で発泡させるようにした成形方法(所謂ショートショット法)や、発泡性樹脂を固定型と可動型とでなる一対の成形型のキャビティ内に注入した後に、可動型を型開き方向に移動させてキャビティの容積を拡大することにより発泡性樹脂の発泡を促進させるようにした成形方法(所謂コアバック法)が知られており、例えば大型の樹脂成形品や発泡倍率の高い樹脂成形品を得る場合にはコアバック法が好適に用いられている。
このように、発泡性樹脂を固定型と可動型とでなる成形型のキャビティ内に注入した後に、可動型を型開き方向に移動させてキャビティの容積を拡大して発泡性樹脂の発泡を促進させた樹脂成形品においては、発泡性樹脂の発泡によって形成された気泡が成形品の最表面であるスキン層において破泡して、外観不良等の問題を引き起こす場合がある。
これに対し、発泡性樹脂からなる樹脂成形品の表面性を向上させるものとして、成形型内に溶融状態の樹脂からなるパリソンを垂下させた後に、パリソンを成形型で挟み込んで空気等の気体を吹き込み成形させるようにした中空成形(所謂ブロー成形)と発泡成形とを組み合わせた樹脂成形品の成形方法が知られている。
しかしながら、パリソンをブロー成形してなるブロー成形体の内部に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の発泡をコアバック法によって促進させるようにした樹脂成形品の成形においては、成形型のキャビティの容積を拡大させるように成形型のコア部を移動し、発泡性樹脂の発泡を促進させブロー成形体を膨張させる際に、ブロー成形体の延伸される部分が成形型によって冷却されて伸びにくくなり、ブロー成形体の膨張が妨げられる場合がある。かかる場合には、例えばコア部のキャビティ対向面の周縁部に位置するコーナ部などにおいて、コア部の移動に完全に追従して樹脂成形品が成形されず、外観不良等の問題を引き起こし得る。
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、ブロー成形体の膨張に伴ってブロー成形体の延伸される部分が成形型によって冷却されブロー成形体の膨張が妨げられることを抑制することができる樹脂成形品の成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る樹脂成形品の成形方法は、ソリッド樹脂からなるパリソンを型開きした成形型内に押し出し、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソンをブロー成形して中空のブロー成形体を形成し、該ブロー成形体の形成後に前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の注入開始後に、前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように所定量移動させることにより、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形方法であって、前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させる際に前記ブロー成形体の膨張に伴って前記ブロー成形体の延伸される部分が前記ブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型が、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備えた前記成形型を使用し、前記パリソンにおいて前記コア部のキャビティ対向面と前記外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が前記パリソンの他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記ブロー成形体の延伸される部分と前記ブロー成形体の他の部分とが同一のベース樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一に係る発明において、前記発泡性樹脂に、該発泡性樹脂を補強する補強繊維が含有されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一に係る発明において、前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項7に係る樹脂成形品の成形装置は、開閉可能な成形型と、型開きされた前記成形型内にソリッド樹脂からなるパリソンを押し出す押出ヘッドと、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソン内に加圧流体を供給し中空のブロー成形体を形成する加圧流体供給手段と、前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入する注入手段と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を移動させるコア移動手段とを備え、前記ブロー成形体内に前記発泡性樹脂の注入を開始した後に、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記コア部を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させる樹脂成形品の成形装置であって、前記押出ヘッドは、前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させる際に前記ブロー成形体の膨張に伴って前記ブロー成形体の延伸される部分が前記ブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンを形成するものであることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記成形型は、該成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型は、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備え、前記押出ヘッドは、前記パリソンにおいて前記コア部のキャビティ対向面と前記外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が前記パリソンの他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンを形成するものであることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項9に係る発明は、請求項7又は8に係る発明において、前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る樹脂成形品の成形方法によれば、ブロー成形体の延伸される部分がブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるようにパリソンが形成されることにより、ブロー成形体を膨張させる際にブロー成形体の延伸される部分がブロー成形体の他の部分より高い延伸性を有するので、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、ブロー成形体の膨張に伴ってブロー成形体の延伸される部分が成形型によって冷却されブロー成形体の膨張が妨げられることを抑制することができ、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、固定型及び可動型の何れか一方の型が外周部とコア部とを備えた成形型を使用し、パリソンにおいてコア部のキャビティ対向面と外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように形成されることにより、成形型の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、ブロー成形体の延伸される部分とブロー成形体の他の部分とが同一のベース樹脂からなるようにパリソンが形成されることにより、比較的簡単な手段によって、ブロー成形体の延伸される部分とブロー成形体の他の部分との溶着性を確保することができ、物性をさらに向上させることが可能である。
また更に、本願の請求項4に係る発明によれば、発泡性樹脂に含有された補強繊維のスプリングバック現象によって発泡性樹脂の発泡をさらに促進させることが可能である。補強繊維が含有された発泡性樹脂を用いて成形される樹脂成形品において、樹脂成形品の表面に補強繊維が露出して表面外観を悪化させることがなく、前記効果をより有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項5に係る発明によれば、発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、本願の請求項6に係る発明によれば、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項7に係る樹脂成形品の成形装置によれば、押出ヘッドは、ブロー成形体の延伸される部分がブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるようにパリソンを形成することにより、ブロー成形体を膨張させる際にブロー成形体の延伸される部分がブロー成形体の他の部分より高い延伸性を有するので、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、ブロー成形体の膨張に伴ってブロー成形体の延伸される部分が成形型によって冷却されブロー成形体の膨張が妨げられることを抑制することができ、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また更に、本願の請求項8に係る発明によれば、成形型の固定型及び可動型の何れか一方の型が外周部とコア部とを備え、押出ヘッドは、パリソンにおいてコア部のキャビティ対向面と外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が他の部分より延伸性の高い樹脂からなるようにパリソンを形成することにより、成形型の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
また更に、本願の請求項9に係る発明によれば、注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、本願の請求項10に係る発明によれば、注入手段は、物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置の成形型及び押出ヘッドを示す断面図である。前記成形装置1は、図1に示すように、開閉可能に設けられる成形型10と、加熱溶融したソリッド樹脂をパリソン20として押し出す押出ヘッド21と、成形型10内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段としてのブローピン25とを備えている。また、前記成形装置1は、後述する図7に示すように、成形型10内に発泡性樹脂を注入する注入手段としての射出装置30を備えている。
成形型10は、固定型11と可動型12とによって構成され、固定型11と可動型12とを型閉めすることにより、成形型10内に樹脂成形品の所望形状に応じたキャビティ16が形成される。可動型12は、成形型10のキャビティ16の一部を形成するコア部13と、成形型10のキャビティ16の一部を形成するとともに、コア部13と組み合わせられる外周部14とを備えている。
図2は、前記成形装置の可動型を示す斜視図であり、図2では、外周部14に対してコア部13が型開き方向に移動された状態で示されている。図2に示すように、可動型12のコア部13は、略平板状に形成される板状部13aから四角状に突出する突出部13bを備えており、成形型10の型開閉方向に垂直な方向において突出部13bの外周に、該突出部13bの外周形状に応じて四角枠状に形成された外周部14が嵌め合わせられている。
可動型12は、該可動型12を型開閉方向に移動させる型開閉駆動機構(不図示)によって、固定型11に対してコア部13と外周部14とが一体的に型開閉方向に移動可能に構成されている。可動型12はまた、固定型11と可動型12とを型閉めした後に、可動型12の外周部14と固定型11とを型閉めした状態において、コア部13のみを型開閉方向に移動させるコア移動機構(不図示)によって、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように可動型12のコア部13のみを型開き方向に移動可能に構成されている。
なお、本実施形態では、可動型を外周部とコア部とで構成しているが、これに代えて固定型を外周部とコア部とで構成してもよいし、あるいは、固定型および可動型の両方を外周部とコア部とでそれぞれ構成してもよい。
押出ヘッド21は、加熱溶融したソリッド樹脂からなるパリソン20を型開きした成形型10内に、すなわち型開き状態にある固定型11と可動型12との間に押し出すように構成されている。このパリソン20は、ブロー成形された後にコア部13を型開き方向に移動してブロー成形体23を膨張させる際にブロー成形体23の膨張に伴ってブロー成形体の延伸される部分がブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように形成されている。
図3は、前記押出ヘッドの構成を示す断面図である。この図に示すように、押出ヘッド21のアキュムレータヘッド62は、シリンダ63とリングピストン64と中子65とを有しており、リングピストン64の下方には樹脂貯留室66が形成されている。この樹脂貯留室66は、上部の環状連通路67を経由してパリソン20の原料となるソリッド樹脂の押出機68に接続されている。
また、押出ヘッド21では、シリンダ63の下端部にダイ69が備えられ、中子65の下端部にコアサポート70が備えられている。コアサポート70には、押出用コア型71が上下動自在に嵌合されており、ダイ69と押出用コア型71との間には環状のダイスリット72が形成されている。ダイスリット72は樹脂貯留室66に連通されており、パリソン20は、このダイスリット72からチューブ状に押し出され、型開きされた成形型10内に垂下される。
押出用コア型71は、コアサポート70と嵌合した状態でコア駆動用ロッド73を介してコア駆動用油圧シリンダ74により上下方向に移動可能に構成されている。これにより、ダイスリット72の間隔が調整され、ダイスリット72から押し出されて垂下するパリソン20の半径方向の厚さが調整される。
リングピストン64は、リングピストン駆動用ロッド75を介してリングピストン駆動用油圧シリンダ76により上下方向に移動可能に構成されている。これにより、樹脂貯留室66内の樹脂をダイスリット72側へ圧送するアキュムレータが構成され、リングピストン64が下方側に移動することで、樹脂貯留室66内の樹脂がダイスリット72側に送られる。
また、押出ヘッド21では、ダイスリット72よりも上方において押出用コア型71の外周面に、横方向に延びる環状溝77が設けられている。環状溝77は、パリソン20をブロー成形した後にコア部13を移動してブロー成形体23を膨張させる際にブロー成形体23の膨張に伴ってブロー成形体23の延伸される部分がブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように、パリソン20において、押出機68から押し出されるソリッド樹脂より延伸性の高いソリッド樹脂からなる横高延伸樹脂部81、81を形成するためのソリッド樹脂の供給環状溝であって、この環状溝77には、図示しない延伸性の高いソリッド樹脂の供給源から溶融状態にある延伸性の高いソリッド樹脂が供給されるようになっている。これにより、パリソン20には、他の部分より延伸性の高い樹脂からなる、円筒軸方向に所定間隔をおいて円周方向に環状に延びる2本の横高延伸樹脂部81、81が形成される(図5参照)。
図4は、図3におけるY4−Y4線に沿った押出ヘッドの断面図である。押出ヘッド21にはまた、ダイスリット72よりも上方において押出用コア型71の外周面に、所定の間隔で2つの供給口78が設けられている。供給口78は、パリソン20をブロー成形した後にコア部13を移動してブロー成形体23を膨張させる際にブロー成形体23の膨張に伴ってブロー成形体23の延伸される部分がブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように、パリソン20において、押出機68から押し出されるソリッド樹脂より延伸性の高いソリッド樹脂からなる縦高延伸樹脂部82、82を形成するためのソリッド樹脂の供給環状溝であって、この供給口78には、図示しない延伸性の高いソリッド樹脂の供給源から溶融状態にある延伸性の高い樹脂が供給されるようになっている。これにより、パリソン20には、他の部分より延伸性の高い樹脂からなる円周方向に所定間隔をおいて円筒軸方向に延びる2本の縦高延伸樹脂部82、82が形成される(図5参照)。
図5は、前記押出ヘッドから押し出されるパリソンの模式図であり、前述したように、押出ヘッド21からチューブ状に垂下されるパリソン20は、環状溝77によって、パリソン20の他の部分よりも延伸性の高い樹脂からなる横高延伸樹脂部81が形成され、供給口78によって、供給口78と同じ間隔で、パリソン20の他の部分よりも延伸性の高い樹脂からなる縦高延伸樹脂部82が形成されている。なお、本発明において、延伸性の高い樹脂とは、溶融張力や伸張粘度が低い樹脂をいうものとする。
パリソン20では、コア部13のキャビティ対向面13cと外周部14の内面14aとの隣接部近傍に位置する部分がパリソンの他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82が形成されている。なお、これらの横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82によって区画される斜線ハッチングを施した領域83は、パリソン20がブロー成形されたときに可動型12のコア部13のキャビティ対向面13cに接触するように形成される。
また、環状溝77及び供給口78に供給される延伸性の高い樹脂としては、パリソン20の基材ソリッド樹脂(第1のソリッド樹脂)よりも延伸性の高いソリッド樹脂(第2のソリッド樹脂)を用いることができる。このように、パリソン20の横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82は、パリソン20の他の部分より延伸性の高い樹脂を用いて形成されることから、後述するようにブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入してコア部13を型開き方向に移動させる際に、ブロー成形体23の他の部分より伸びやすくなっている。
ブローピン25は、加圧流体供給源(不図示)から供給される加圧流体として圧縮空気などの加圧気体を成形型10内に供給して、成形型10内を所定の圧力に保持することができるようになっている。また、ブローピン25は、該ブローピン25を成形型10内に挿入した状態で成形型10内の空気を排気できるようになっている。成形型10の固定型11には、ブローピン25を挿通させるための挿通孔26が設けられ、ブローピン25は、挿通孔26内で進退動可能に構成されている。
射出装置30は、発泡性樹脂31を成形型10内に注入するものであり、第3の樹脂32を混練溶融させるシリンダ33を備えている。シリンダ33の内部にはスクリュー34が備えられ、スクリュー34の後端には、スクリュー駆動機構及び射出機構(共に不図示)が連結されている。
射出装置30では、シリンダ33の周囲に設けられた加熱ヒータ(不図示)とスクリュー34とによって、シリンダ33に投入された第3の樹脂32を順次加熱するとともに混練溶融させる。そして、混練溶融された第3の樹脂32に対し、二酸化炭素又は窒素等の不活性ガスを含むボンベ35から超臨界流体発生装置36を介して超臨界状態にされた前記不活性ガスが、超臨界流体注入装置37によって注入される。これにより、第3の樹脂32に発泡剤を含有させた発泡性樹脂31が形成される。
発泡性樹脂31は、スクリュー34が前記スクリュー駆動機構によって回転されるとともに前記射出機構によって射出されることによって成形型10内に注入される。成形型10、具体的には固定型11には、射出装置30のノズル38に連通され、発泡性樹脂31を成形型10内に注入するための注入経路17が設けられている。
また、成形装置1は、該成形装置1を総合的に制御する制御ユニット(不図示)を備えており、この制御ユニットは、成形型10の開閉駆動、成形型10のコア部13の型開き方向への移動機構、押出ヘッド21のパリソン押出機構、ブローピン25の作動機構、ブローピン25からの加圧流体供給機構、射出装置30の発泡性樹脂31の注入機構等の各種制御を行う。なお、前記制御ユニットは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
次に、前記成形装置1を用いた樹脂成形品の成形について説明する。
先ず、成形型10が型開きされた状態において、押出ヘッド21から成形型10内に、加熱溶融されたソリッド樹脂からなるパリソン20が円筒状に垂下される。なお、ソリッド樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂等の非発泡のソリッド樹脂を用いることができるが、前述したように、パリソン20の基材ソリッド樹脂よりも延伸性の高いソリッド樹脂を用いて横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82が形成される。
そして、固定型11に対して可動型12のコア部13と外周部14とが一体的に型閉め方向に移動されて成形型10が型閉めされ、パリソン20の上端側及び下端側が固定型11と可動型12の外周部14とによって挟み込まれる。これにより、パリソン20の内部の空間が閉じられてパリソン20の内部に空間部22が形成される。そして、その後にパリソン20の空間部22内にブローピン25を介して加圧気体が供給される。
図6は、前記成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。ブローピン25が前進させられ、ブローピン25によってパリソン20の内部の空間部22に加圧気体が供給され、パリソン20がブロー成形される。パリソン20は、その内部の空間が膨張して、固定型11のキャビティ対向面11aと可動型12のコア部13のキャビティ対向面13cと可動型12の外周部14の内面14aとに応じた中空のブロー成形体23が成形される。
パリソン20がブロー成形されると、パリソン20の横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82は、コア部13のキャビティ対向面13cの周縁部13dと外周部14の内面14aとによって形成されるキャビティ16のコーナ部においてブロー成形体23の一部を構成している。
図7は、前記成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。成形型10内に垂下されたパリソン20がブロー成形されると、次に、ブロー成形体23内の空間部22に、射出装置30から第3の樹脂32に超臨界状態の流体を含有させた発泡性樹脂31が注入される。なお、第3の樹脂としては、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などを用いることができる。
ここで、射出装置30からブロー成形体23内の空間部22への発泡性樹脂31の注入機構について、図8〜図10を参照して説明する。
図8〜図10は、射出装置30からブロー成形体23内の空間部22へ発泡性樹脂31が注入される工程を順に表しており、図7のA部について示している。図8は、前記注入経路に設けられた第1の弁体及び第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図、図9は、前記注入経路に設けられた前記第1の弁体が開き前記第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図、図10は、前記注入経路に設けられた前記第1の弁体及び前記第2の弁体が開いた状態を示す断面説明図である。
図8に示すように、固定型11に設けられる注入経路17は、キャビティ対向面11aに形成される凹部11bと連通され、該凹部11bの底側に第1の弁体51が備えられている。第1の弁体51は、ロッド52を介して駆動シリンダ53に連結され、駆動シリンダ53を作動させることにより上下方向に移動可能に構成されている。注入経路17は、この第1の弁体51が上方へ移動されることで閉じられる。また、注入経路17には、該注入経路17を開閉し、水平方向に移動可能に構成される第2の弁体54が備えられている。流入経路17では、第1の弁体51及び第2の弁体54が開いた状態において、発泡性樹脂31が成形型10内に注入可能となる。
第1の弁体51及び第2の弁体54がそれぞれ注入経路17を閉じた状態で、パリソン20内の空間部22に加圧気体が供給されてパリソン20がキャビティ対向面11aに押し付けられる際には、凹部11bにおいても、その表面にパリソン20が断面コ字状に押し付けられるが、この部分ではパリソン20の厚さが薄く成形される。
そして、図9に示すように、駆動シリンダ53を作動させて第1の弁体51を下方側へ移動させた後に、ブローピン25を介して加圧気体が供給され空間部22の圧力が高められると、凹部11b内に断面コ字状に成形されたパリソン20が、その底部20aにおいて開口させられる。
次に、第2の弁体54が注入経路17を開くように移動され、空間部22と注入経路17とが連通された後に、図10に示すように、発泡性樹脂31が、射出装置30から空間部22内に注入される。なお、図8〜図10は、パリソン20がブロー成形されて形成される中空のブロー成形体23の内部への発泡性樹脂の注入の一例を示したものであり、その他の好適な手段によって発泡性樹脂31を注入するようにしてもよい。
このようにして、発泡性樹脂31がブロー成形体23内に注入される際には、発泡性樹脂31の注入に伴って、ブロー成形体23の空間部22内の空気がブローピン25を通じて排出される。ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が充填されると、ブローピン25が後退させられ、次に、固定型11と可動型12の外周部14とを型閉めした状態で、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように成形型10のコア部13のみを型開き方向に移動させる。
図11は、前記成形型内に注入された発泡性樹脂が発泡成形された状態を示す概略説明図である。この図に示すように、成形装置1では、成形型10のキャビティ16の容積を拡大するように、成形型10のコア部13が型開き方向に、すなわち矢印X1の方向に所定量移動されることにより、発泡性樹脂31の発泡が促進されブロー成形体23が膨張される。そして、溶融状態にある発泡性樹脂31が冷却されて固化し、ブロー成形体23の内部に発泡性樹脂31を注入して発泡させるようにした樹脂成形品24が成形される。
このように、ブロー成形体23の内部に発泡性樹脂31を注入した後に、成形型10のキャビティ16の容積を拡大するように成形型10のコア部13を型開き方向X1に移動させて樹脂成形品24を成形する場合、ブロー成形体23が成形型10のコア部13のキャビティ対向面13cや外周部14の内面14aによって冷却され、コア部13を型開き方向X1に移動させる際にブロー成形体23が型開き方向X1に延伸されにくくなりブロー成形体23の膨張が妨げられて、キャビティ対向面13cと内面14aによって形成されるコーナ部においてダレなどの外観不良等の問題が生じる場合があるが、本実施形態では、ブロー成形体23の延伸される部分23aをブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように形成していることから、かかる問題を回避することができる。
図12は、図11のB部を拡大して示した断面説明図である。前記のように、成形型10のキャビティ16の容積を増大させるように成形型10のコア部13を型開き方向X1に移動させる際には、ブロー成形体23が型開き方向X1に膨張され、コア部13のキャビティ対向面13cに、具体的にはキャビティ対向面13cの周縁部13d近傍に位置するブロー成形体23が延伸させられる。
成形装置1では、パリソン20は、押出ヘッド21から押し出される際に、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように、すなわち、ブロー成形体23の延伸される部分23aがパリソン20の横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82からなるように形成されるので、成形型10のコア部13を移動してブロー成形体23を膨張させる際に、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体の他の部分より延伸性が高く形成されている.
このように、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように形成されることにより、ブロー成形体23を膨張させる際にブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より高い延伸性を有するので、発泡性樹脂31の発泡を促進させてブロー成形体23を膨張させることができるとともに、ブロー成形体23の膨張に伴ってブロー成形体23の延伸される部分23aが成形型10によって冷却されブロー成形体23の膨張が妨げられることを抑制することができ、コア部13のキャビティ対向面13cや外周部14の内面14aの形状に応じて成形させることができる。
本実施形態では、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入し、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が充填された後にコア部13を型開き方向に移動しているが、ブロー成形体23内への発泡性樹脂31の注入開始後に、ブロー成形体23内へ発泡性樹脂31が充填完了される前にコア部13の型開き方向への移動を開始するようにしてもよい。
また、第1の実施形態に係る成形装置1では、パリソン20の空間部22に発泡性樹脂31を注入する際に、空間部22内の空気がブローピン25を通じて排出されているが、空間部22を規定するパリソン20に、空間部22内の気体を排出する気体排出用穴を設けるようにしてもよい。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置において、該成形装置の成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図であり、図14は、前記成形装置の成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。なお、これらの図では、前述した成形装置1と同様の構成を備えて同様の作用をなすものについては同一符号を付して説明は省略する。
第2の実施形態に係る成形装置では、図13に示すように、成形型60が型閉じされた状態において、固定型11のキャビティ対向面11aと可動型12のコア部13のキャビティ対向面13cと可動型12の外周部14の内面14aとによって形成される空間内に突出するようにピン61が固定型11に設けられている。このピン61は、その先端側が先細り形状に形成され、その後端側が可動プレート62に取り付けられている。該可動プレート62は、例えば駆動シリンダ等によって、前記空間に対して進退動可能に構成されている。
また、成形型60では、キャビティ対向面11a、13c及び内面14aによって形成される空間内の気体を排出するための排気経路64が固定型11に形成されており、この排気経路64は、可動プレート62を前進させることで閉じられ、可動プレート61を後退させることで開かれるようになっている。
前記のように、パリソン20の空間部22に加圧気体が供給されてパリソン20がキャビティ対向面11aに押し付けられる際には、図13に示すように、パリソン20にピン61が刺さった状態でパリソン20がキャビティ対向面11aに押し付けられ、パリソン20には、ピン61によって気体排出穴20bが形成される。
そして、発泡性樹脂31が空間部22内に注入される際には、図14に示すように、ブローピン25を後退させるとともに可動プレート62を後退させる。これにより、発泡性樹脂31の注入に伴って、空間部22内の気体を、気体排出穴20bから排気経路64を通じて排出させることができる。
なお、本実施形態では、発泡剤として超臨界状態にある流体を用いているが、その他の物理発泡材、あるいは化学発泡剤を使用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、樹脂成形品24を成形する上で、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるようにパリソン20が形成されることにより、ブロー成形体23を膨張させる際にブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より高い延伸性を有するので、発泡性樹脂31の発泡を促進させてブロー成形体23を膨張させることができるとともに、ブロー成形体23の膨張に伴ってブロー成形体23の延伸される部分23aが成形型10によって冷却されブロー成形体23の膨張が妨げられることを抑制することができ、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また、固定型11及び可動型12の何れか一方の型が外周部14とコア部13とを備えた成形型10を使用し、パリソン20においてコア部13のキャビティ対向面13cと外周部14の内面14aとの隣接部近傍に位置する部分が他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように形成されることにより、成形型の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
更に、発泡性樹脂31に、物理発泡剤が含有されていることにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
次に、パリソン20を形成するために用いるソリッド樹脂について説明する。具体的には、パリソン20を形成するために用いる基材ソリッド樹脂(第1のソリッド樹脂)と、パリソン20の横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82を形成するために用いるソリッド樹脂(第2のソリッド樹脂)について説明する。
前述したように、パリソン20からなるブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入した後にコア部13を型開き方向へ移動してブロー成形体23を膨張させる際に、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように、パリソン20では、ブロー成形体23の延伸される部分23aに対応した位置に横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82が形成されている。
前記横高延伸樹脂部81及び縦高延伸樹脂部82を形成するために用いる第2のソリッド樹脂としては、パリソン20を形成するために用いる第1のソリッド樹脂より延伸性の高い樹脂、すなわち溶融張力や伸張粘度の低い樹脂が用いられる。第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂として、例えば同一のベース樹脂(単一組成の樹脂)を用いる場合には、分子量、分子量分布又は分子量の異なる樹脂を用いることが可能である。
図15は、パリソン形成用の分子量の異なる樹脂を示す模式図であり、図15(a)は分子量の大きい樹脂を示し、図15(b)は分子量の小さい樹脂を示している。同一のベース樹脂においては、分子量に応じて溶融張力や伸張粘度が異なり、分子量が小さい樹脂は、分子量が大きい樹脂に比して溶融張力や伸張粘度が小さく、高い延伸性を有している。
分子量の異なる樹脂を用いてパリソン20を形成する場合、例えば、第1のソリッド樹脂として分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)を用い、第2のソリッド樹脂として分子量が5〜50万の高密度ポリエチレン(HDPE)を用いるなど、第1のソリッド樹脂として分子量の大きい樹脂を用い、第2のソリッド樹脂として分子量の小さい樹脂を用いてパリソン20を形成することにより、第2のソリッド樹脂からなるブロー成形体23の延伸される部分23aを第1のソリッド樹脂からなるブロー成形体23の他の部分より延伸性を高くさせることができる。
また、図16は、パリソン形成用の分子量分布の異なる樹脂を示す模式図であり、図16(a)は広い分子量分布を有する樹脂を示し、図16(b)は狭い分子量分布を有する樹脂を示している。同一のベース樹脂においては、分子量分布に応じて溶融張力や伸張粘度が異なり、狭い分子量分布を有する樹脂は、広い分子量分布を有する樹脂に比して溶融張力や伸張粘度が小さく、高い延伸性を有している。
このような分子量分布の異なる樹脂を用いてパリソン20を形成する場合、第1のソリッド樹脂として広い分子量分布を有する樹脂を用い、第2のソリッド樹脂として狭い分子量分布を有する樹脂を用いてパリソン20を形成することにより、ブロー成形体23の延伸される部分23aをブロー成形体23の他の部分より延伸性を高くさせることができる。
図17は、パリソン形成用の分子構造の異なる樹脂を示す模式図であり、図17(a)は分岐鎖構造を有する樹脂を示し、図17(b)は直鎖構造を有する樹脂を示している。同一のベース樹脂においては、分子構造に応じて溶融張力や伸張粘度が異なり、直鎖構造を有する樹脂は、分岐鎖構造を有する樹脂に比して溶融張力や伸張粘度が小さく、高い延伸性を有している。
分子構造の異なる樹脂を用いてパリソン20を形成する場合には、例えば、第1のソリッド樹脂として分岐鎖構造を有する低密度ポリエチレン(LDPE)を用い、第2のソリッド樹脂として直鎖構造を有する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を用いるなど、第1のソリッド樹脂として分岐鎖構造を有する樹脂を用い、第2のソリッド樹脂として直鎖構造を有する樹脂を用いてパリソン20を形成することにより、ブロー成形体23の延伸される部分23aをブロー成形体23の他の部分より延伸性を高くさせることができる。
このようにして、ブロー成形体23の延伸される部分23aとブロー成形体23の他の部分とを同一のベース樹脂からなるようにパリソン20を形成することにより、比較的簡単な手段によって、コア部13の移動に対するブロー成形体23の追従性を確保することができるとともに、ブロー成形体23の延伸される部分23aとブロー成形体23の他の部分との溶着性を確保することができ、物性をさらに向上させることが可能である。
また、パリソン20を形成するために用いる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂については、第1のソリッド樹脂として用いられるベース樹脂に対して、例えば嵩高い置換基を導入するなど第2成分を共重合化させた樹脂材料や化学的修飾によって改質した樹脂材料などを第2のソリッド樹脂として用いることも可能である。図18は、パリソン形成用の別の樹脂を示す模式図であり、図18(a)は嵩高い置換基を有する樹脂を示し、図18(b)は分子間相互作用を有する樹脂を示している。
図18(a)に示す嵩高い置換基を有する樹脂は、嵩高い置換基を有しない樹脂に比して溶融張力や伸張粘度が高く延伸性が低いので、このような嵩高い置換基を有する樹脂を第1のソリッド樹脂として用い、嵩高い置換基を有しない樹脂を第2のソリッド樹脂として用いるようにしてもよい。
また、図18(b)に示す分子間相互作用を有する樹脂は、分子間相互作用を有しない樹脂に比して溶融張力や伸張粘度が高く延伸性が低いので、このような分子間相互作用を有する樹脂を第1のソリッド樹脂として用い、分子間相互作用を有しない樹脂を第2のソリッド樹脂として用いるようにしてもよい。
さらに、パリソン20を形成するために用いる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂として、ベース樹脂と、該ベース樹脂に添加剤、例えば三菱レイヨン社製のメタブレン(登録商標)などのフィブリル状PTFE系改質剤などを添加して物理的に改質した樹脂とを用いることも可能である。
また、パリソン20を形成する第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂として、ベース樹脂にフィラーを添加した樹脂を用いることができ、添加するフィラー量が多くなるに伴って溶融張力や伸張粘度が高く延伸性が低くなるので、フィラー量の多い樹脂を第1のソリッド樹脂として用い、フィラー量の少ない樹脂を第2のソリッド樹脂として用いるようにしてもよい。
このようにして、ブロー成形体23の延伸される部分23aがブロー成形体23の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるようにパリソン20が形成されているが、ブロー成形時には第1のソリッド樹脂と第2のソリッド樹脂との延伸性が略等しく、コア部13を移動してブロー成形体23を膨張させる際には第2のソリッド樹脂からなるブロー成形体23の延伸される部分23aが第1のソリッド樹脂からなるブロー成形体23の他の部分より高い延伸性を有するようにパリソン20を形成させるようにしてもよい。
このような第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂として、パリソン20がブロー成形されるブロー成形時には溶融張力が略等しく、コア部13を移動してブロー成形体23を膨張させるコアバック時には溶融張力が異なる樹脂、例えば溶融張力の温度依存性や歪硬化性の異なる樹脂を用いることが可能である。
図19は、パリソン形成用の樹脂について温度と溶融張力との関係を示すグラフである。図19では、パリソン20を形成するために用いる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂について溶融張力の温度依存性を示しており、樹脂の温度を横軸にとり、樹脂の溶融張力を縦軸にとって表わしている。また、図19では、ブロー成形時の樹脂温度範囲とコアバック時の樹脂温度範囲が示されている。
図19に示すように、ブロー成形時の温度範囲では第1のソリッド樹脂と第2のソリッド樹脂の溶融張力が略等しく、コアバック時の温度範囲では第2のソリッド樹脂の溶融張力が第1のソリッド樹脂の溶融張力より小さくなる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂を用いることにより、ブロー成形体23の延伸される部分23aをブロー成形体23の他の部分より延伸性を高くさせることができる。
図20は、パリソン形成用の樹脂について歪と溶融張力との関係を示すグラフである。図20では、パリソン20を形成するために用いる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂について溶融張力の歪硬化性を示しており、樹脂に加わる歪を横軸にとり、樹脂の溶融張力を縦軸にとって表わしている。また、図20では、ブロー成形時に樹脂に加わる歪の範囲とコアバック時に樹脂に加わる歪の範囲が示されている。
図20に示すように、ブロー成形時に加わる歪では第1のソリッド樹脂と第2のソリッド樹脂の溶融張力が略等しく、コアバック時に加わる歪では第2のソリッド樹脂の溶融張力が第1のソリッド樹脂の溶融張力より小さくなる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂を用いることにより、ブロー成形体23の延伸される部分23aをブロー成形体23の他の部分より延伸性を高くさせることができる。
このような溶融張力の歪硬化性の差を利用するものとして、例えば、第1のソリッド樹脂として、汎用ポリプロピレンに三菱レイヨン社製のメタブレン(登録商標)などの添加剤を加えた樹脂を用い、第2のソリッド樹脂として、日本ポリプロ社製のニューストレン(登録商標)などの高溶融張力ポリプロピレンを用いることができる。かかる第1のソリッド樹脂及び第2のソリッド樹脂によれば、ブロー成形時には溶融張力が略等しく、コアバック時には第2のソリッド樹脂の溶融張力が第1のソリッド樹脂の溶融張力より小さく第2のソリッド樹脂からなる部分の延伸性を高めることができる。
このように、ブロー成形時には溶融張力が略等しくコアバック時には溶融張力が異なる樹脂を用いてパリソン20を形成することにより、ブロー成形時には第2のソリッド樹脂からなる部分と第1のソリッド樹脂からなる部分との延伸性が略等しく、コアバック時には第2のソリッド樹脂からなる部分が第1のソリッド樹脂からなる部分より高い延伸性を有し、ブロー成形時に第2のソリッド樹脂からなる部分が第1のソリッド樹脂からなる部分に比べて膨らみ過ぎる畏れをなくすることができる。
また、本実施形態に係る樹脂成形品24の成形に際し、発泡性樹脂31にさらに、該発泡性樹脂31を補強する補強繊維を含有させるようにしてもよい。このように、発泡性樹脂31に補強繊維を含有させることで、繊維のスプリングバック現象によって発泡性樹脂の発泡をさらに促進させることが可能である。補強繊維が含有された発泡性樹脂を用いて成形する場合においても、樹脂成形品の表面に補強繊維が露出して表面外観を悪化させることがなく、表面性の良好な樹脂成形品を得ることができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、ブロー成形体の内部に発泡性樹脂を注入し発泡させるようにした樹脂成形品の成形に関するものであり、例えば車体に組みつけられるトランクボードなどの樹脂成形品の成形に好適に適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置の成形型及び押出ヘッドを示す断面図である。 前記成形装置の可動型を示す斜視図である。 前記押出ヘッドの構成を示す断面図である。 図3におけるY4−Y4線に沿った押出ヘッドの断面図である。 前記押出ヘッドから押し出されるパリソンの模式図である。 前記成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。 前記成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。 前記注入経路に設けられた第1の弁体及び第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図である。 前記注入経路に設けられた前記第1の弁体が開き前記第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図である。 前記注入経路に設けられた前記第1の弁体及び前記第2の弁体が開いた状態を示す断面説明図である。 前記成形型内に注入された発泡性樹脂が発泡成形された状態を示す概略説明図である。 図11のB部を拡大して示した断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置において、該成形装置の成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。 前記成形装置の成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。 パリソン形成用の分子量の異なる樹脂を示す模式図である。 パリソン形成用の分子量分布の異なる樹脂を示す模式図である。 パリソン形成用の分子構造の異なる樹脂を示す模式図である。 パリソン形成用の別の樹脂を示す模式図である。 パリソン形成用の樹脂について温度と溶融張力との関係を示すグラフである。 パリソン形成用の樹脂について歪と溶融張力との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 成形装置
10、60 成形型
11 固定型
12 可動型
13 コア部
13c コア部のキャビティ対向面
14 外周部
14a 外周部の内面
16 キャビティ
20 パリソン
21 押出ヘッド
23 ブロー成形体
24 樹脂成形品
25 ブローピン
30 射出装置
31 発泡性樹脂
81 横高延伸樹脂部
82 縦高延伸樹脂部

Claims (10)

  1. ソリッド樹脂からなるパリソンを型開きした成形型内に押し出し、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソンをブロー成形して中空のブロー成形体を形成し、該ブロー成形体の形成後に前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の注入開始後に、前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように所定量移動させることにより、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形方法であって、
    前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させる際に前記ブロー成形体の膨張に伴って前記ブロー成形体の延伸される部分が前記ブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴とする樹脂成形品の成形方法。
  2. 前記成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型が、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備えた前記成形型を使用し、前記パリソンにおいて前記コア部のキャビティ対向面と前記外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が前記パリソンの他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品の成形方法。
  3. 前記ブロー成形体の延伸される部分と前記ブロー成形体の他の部分とが同一のベース樹脂からなるように前記パリソンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形品の成形方法。
  4. 前記発泡性樹脂に、該発泡性樹脂を補強する補強繊維が含有されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の樹脂成形品の成形方法。
  5. 前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の樹脂成形品の成形方法。
  6. 前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴とする請求項5に記載の樹脂成形品の成形方法。
  7. 開閉可能な成形型と、型開きされた前記成形型内にソリッド樹脂からなるパリソンを押し出す押出ヘッドと、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソン内に加圧流体を供給し中空のブロー成形体を形成する加圧流体供給手段と、前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入する注入手段と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を移動させるコア移動手段とを備え、前記ブロー成形体内に前記発泡性樹脂の注入を開始した後に、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記コア部を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させる樹脂成形品の成形装置であって、
    前記押出ヘッドは、前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させる際に前記ブロー成形体の膨張に伴って前記ブロー成形体の延伸される部分が前記ブロー成形体の他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンを形成するものであることを特徴とする樹脂成形品の成形装置。
  8. 前記成形型は、該成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、
    前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型は、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備え、
    前記押出ヘッドは、前記パリソンにおいて前記コア部のキャビティ対向面と前記外周部の内面との隣接部近傍に位置する部分が前記パリソンの他の部分より延伸性の高い樹脂からなるように前記パリソンを形成するものであることを特徴とする請求項7に記載の樹脂成形品の成形装置。
  9. 前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項7又は8に記載の樹脂成形品の成形装置。
  10. 前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項9に記載の樹脂成形品の成形装置。
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