JP2008246698A - 樹脂成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

樹脂成形品の成形方法及び成形装置 Download PDF

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Junichi Ogawa
淳一 小川
Mitsuharu Kaneko
満晴 金子
Yohei Ichihara
洋平 一原
Masatoshi Shinomori
正利 篠森
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Abstract

【課題】成形型のコア部を移動してブロー成形体内に注入された発泡性樹脂の発泡を促進させる樹脂成形品の成形において、コア部の移動に対してブロー成形体の追従性が低下することを抑制することができる樹脂成形品の成形方法及び成形装置を提供する。
【解決手段】パリソンをブロー成形して形成される中空のブロー成形体23の内部に発泡性樹脂31の注入を開始した後に、成形型10のキャビティの容積を拡大させるように成形型のコア部13を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形において、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型の前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させた後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように前記成形型の前記コア部を所定量移動し、前記ブロー成形体を圧縮させることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂成形品の成形方法及び成形装置に関する。
例えば自動車用部品など種々の工業用部品においては、軽量性や断熱性等の優れた特性を有する発泡樹脂成形品が広く使用されている。この発泡樹脂成形品として、例えば特許文献1には、軽量性、剛性に優れた表皮付発泡成形体を得ることを企図し、熱可塑性樹脂発泡層を有するパリソンをブロー成形してなる中空成形体の内部に熱可塑性樹脂発泡体片を充填して、該発泡体片を加熱して該発泡体片を相互に融着させた表皮付発泡成形体が開示されている。
特開2004ー284149号公報
ところで、樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂からなる樹脂成形品の成形方法としては、成形型のキャビティの容積より少ない発泡性樹脂をキャビティ内に注入した後に、かかる発泡性樹脂をキャビティ内で発泡させるようにした成形方法(所謂ショートショット法)や、発泡性樹脂を固定型と可動型とでなる一対の成形型のキャビティ内に注入した後に、可動型を型開き方向に移動させてキャビティの容積を拡大することにより発泡性樹脂の発泡を促進させるようにした成形方法(所謂コアバック法)が知られており、例えば大型の樹脂成形品や発泡倍率の高い樹脂成形品を得る場合にはコアバック法が好適に用いられている。
このように、発泡性樹脂を固定型と可動型とでなる成形型のキャビティ内に注入した後に、可動型を型開き方向に移動させてキャビティの容積を拡大して発泡性樹脂の発泡を促進させた樹脂成形品においては、発泡性樹脂の発泡によって形成された気泡が成形品の最表面であるスキン層において破泡して、外観不良等の問題を引き起こす場合がある。
これに対し、発泡性樹脂からなる樹脂成形品の表面性を向上させるものとして、成形型内に溶融状態の樹脂からなるパリソンを垂下させた後に、パリソンを成形型で挟み込んで空気等の気体を吹き込み成形させるようにした中空成形(所謂ブロー成形)と発泡成形とを組み合わせた樹脂成形品の成形方法が知られている。
しかしながら、パリソンをブロー成形してなるブロー成形体の内部に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の発泡をコアバック法によって促進させるようにした樹脂成形品の成形においては、成形型のキャビティの容積を拡大させるように成形型のコア部を移動し、発泡性樹脂の発泡を促進させブロー成形体を膨張させる際に、ブロー成形体の延伸される部分が成形型によって冷却されて伸びず、ブロー成形体の膨張が妨げられる場合がある。かかる場合には、例えばコア部のキャビティ面周縁部に位置するコーナ部などにおいて、コア部の移動に完全に追従して樹脂成形品が成形されず、外観不良等の問題を引き起こし得る。
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、キャビティの容積を拡大させるコア部の移動に対してブロー成形体の追従性が低下することを抑制することができる樹脂成形品の成形方法及び成形装置を提供することを目的とする。
このため、本願の請求項1に係る樹脂成形品の成形方法は、ソリッド樹脂からなるパリソンを型開きした成形型内に垂下させ、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソンをブロー成形して中空のブロー成形体を形成し、該ブロー成形体の形成後に前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の注入開始後に、前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動させることにより、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形方法であって、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型の前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させた後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように前記成形型の前記コア部を所定量移動し、前記ブロー成形体を圧縮させるようにしたことを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明方法は、請求項1に係る発明方法において、前記成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型が、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備えた前記成形型を使用し、前記コア部は、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動された後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように所定量移動されることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明方法は、請求項1又は2に係る発明方法において、前記発泡性樹脂に、該発泡性樹脂を補強する補強繊維が含有されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明方法は、請求項1〜3の何れか一に係る発明方法において、前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明方法は、請求項4に係る発明方法において、前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項6に係る樹脂成形品の成形装置は、開閉可能な成形型と、型開きされた前記成形型内にソリッド樹脂からなるパリソンを押し出す押出ヘッドと、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソン内に加圧流体を供給し中空のブロー成形体を形成する加圧流体供給手段と、前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入する注入手段と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を移動させるコア移動手段と、前記コア移動手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記ブロー成形体内に前記発泡性樹脂の注入を開始した後に、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記コア部を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させる樹脂成形品の成形装置であって、前記制御手段は、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型の前記コア部を移動させた後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように前記成形型の前記コア部を所定量移動させることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、前記成形型は、該成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型は、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備え、前記コア部は、前記キャビティの容積を拡大させるように移動された後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように所定量移動されることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項8に係る発明は、請求項6又は7に係る発明において、前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る樹脂成形品の成形方法によれば、キャビティの容積を拡大させるようにコア部を移動した後に、キャビティの容積を縮小させるようにコア部を移動してブロー成形体を圧縮させることにより、比較的簡単な手段によって、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、キャビティの容積を拡大させるコア部の移動に対してブロー成形体の追従性が低下することを抑制することができる。これにより、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また、本願の請求項2に係る発明方法によれば、成形型のキャビティの一部を形成するコア部が、キャビティの容積を拡大させるように移動された後にキャビティの容積を縮小させるように移動されることにより、成形型の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
更に、本願の請求項3に係る発明方法によれば、発泡性樹脂に含有された補強繊維のスプリングバック現象によって発泡性樹脂の発泡をさらに促進させることが可能である。補強繊維が含有された発泡性樹脂を用いて成形される樹脂成形品において、樹脂成形品の表面に補強繊維が露出して表面外観を悪化させることがなく、前記効果をより有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項4に係る発明方法によれば、発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、本願の請求項5に係る発明方法によれば、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
また更に、本願の請求項6に係る樹脂成形品の成形装置によれば、キャビティの容積を拡大させるようにコア部を移動した後に、キャビティの容積を縮小させるようにコア部を移動させることにより、比較的簡単な手段によって、発泡性樹脂の発泡を促進させてブロー成形体を膨張させることができるとともに、キャビティの容積を拡大させるコア部の移動に対してブロー成形体の追従性が低下することを抑制することができる。これにより、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また更に、本願の請求項7に係る発明によれば、コア部が、キャビティの容積を拡大させるように移動された後にキャビティの容積を縮小させるように移動されることにより、成形型の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
また更に、本願の請求項8に係る発明によれば、注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、本願の請求項9に係る発明によれば、注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置の成形型及び押出ヘッドを示す断面説明図である。前記成形装置1は、図1に示すように、開閉可能に設けられる成形型10と、加熱溶融した第1の樹脂をパリソン20として押し出す押出ヘッド21と、成形型10内に加圧流体を供給する加圧流体供給手段としてのブローピン25とを備えている。また、前記成形装置1は、後述する図4に示すように、成形型10内に第2の樹脂に発泡剤を含有させた発泡性樹脂を注入する注入手段としての射出装置30を備えている。
成形型10は、固定型11と可動型12とによって構成され、固定型11と可動型12とが型閉めされることにより、成形型10内に樹脂成形品の所望形状に応じたキャビティ16が形成される。可動型12は、成形型10のキャビティ16の一部を形成するコア部13と、成形型10のキャビティ16の一部を形成するとともに、コア部13と組み合わせられる外周部14とを備えている。
図2は、前記成形装置の可動型を示す斜視図であり、図2では、外周部14に対してコア部13が型開き方向に移動された状態で示している。図2に示すように、可動型12のコア部13は、略平板状に形成される板状部13aから四角状に突出する突出部13bを備えており、成形型10の型開閉方向に垂直な方向において突出部13bの外周に、該突出部13bの外周形状に応じて四角枠状に形成された外周部14が嵌め合わせられている。
可動型12は、該可動型12を型開閉方向に移動させる型開閉駆動機構(不図示)によって、固定型11に対してコア部13と外周部14とが一体的に型開閉方向に移動可能に構成されている。可動型12はまた、固定型11と可動型12とを型閉めした後に、可動型12の外周部14と固定型11とを型閉めした状態において、成形型10のキャビティ16の容積を変化させるように、具体的には成形型10のキャビティ16の容積を拡大させたり縮小させたりするようにコア部13のみを型開閉方向に移動させるコア移動機構(不図示)によって、可動型12のコア部13のみを型開閉方向に移動可能に構成されている。
ブローピン25は、加圧流体供給源(不図示)から供給される加圧流体として圧縮空気などの加圧気体を成形型10内に供給して、成形型10内を所定の圧力に保持することができるようになっている。また、ブローピン25は、該ブローピン25を成形型10内に挿入した状態で成形型10内の空気を排気できるようになっている。成形型10の固定型11には、ブローピン25を挿通させるための挿通孔26が設けられ、ブローピン25は、挿通孔26内で進退動可能に構成されている。
射出装置30は、発泡性樹脂31を成形型10内に注入するものであり、第2の樹脂32を混練溶融させるシリンダ33を備えている。シリンダ33の内部にはスクリュー34が備えられ、スクリュー34の後端には、スクリュー駆動機構及び射出機構(共に不図示)が連結されている。
射出装置30では、シリンダ33の周囲に設けられた加熱ヒータ(不図示)とスクリュー34とによって、シリンダ33に投入された第2の樹脂32を順次加熱するとともに混練溶融させる。そして、混練溶融された第2の樹脂32に対し、二酸化炭素又は窒素等の不活性ガスを含むボンベ35から超臨界流体発生装置36を介して超臨界状態にされた前記不活性ガスが、超臨界流体注入装置37によって注入される。これにより、第2の樹脂32に発泡剤を含有させた発泡性樹脂31が作られる。
発泡性樹脂31は、スクリュー34が前記スクリュー駆動機構によって回転されるとともに前記射出機構によって射出されることによって成形型10内に注入される。成形型10、具体的には固定型11には、射出装置30のノズル38に連通され、発泡性樹脂31を成形型10内に注入するための注入経路17が設けられている。
また、成形装置1は、該成形装置1を総合的に制御する制御ユニット(不図示)を備えており、この制御ユニットは、成形型10の開閉駆動、成形型10のコア部13の型開閉方向への移動機構、押出ヘッド21のパリソン押出機構、ブローピン25の作動機構、ブローピン25からの加圧流体供給機構、射出装置30の発泡性樹脂31の注入機構等の制御を行う。
前記制御ユニットには、タイマ(不図示)が備えられ、後述する図13に示すように前記制御ユニットは、パリソン20が垂下されるときからの時間に応じて各種制御を行い、前記制御ユニットは、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように成形型10のコア部13を移動させた後に、成形型10のキャビティ16の容積を縮小させるように成形型10のコア部13を所定量移動させる。なお、前記制御ユニットは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
次に、前記成形装置1を用いた樹脂成形品の成形について説明する。
先ず、成形型10が型開きされた状態において、押出ヘッド21から成形型10内に、加熱溶融された第1の樹脂からなるパリソン20が円筒状に垂下される。なお、第1の樹脂としては、例えば熱可塑性樹脂等の非発泡のソリッド樹脂を用いることができる。
そして、固定型11に対して可動型12のコア部13と外周部14とが一体的に型閉め方向に移動されて成形型10が型閉めされ、パリソン20の上端側及び下端側が固定型11と可動型12の外周部14とによって挟み込まれる。これにより、パリソン20の内部の空間が閉じられてパリソン20の内部に空間部22が形成される。そして、その後にパリソン20の空間部22内にブローピン25を介して加圧気体が供給される。
図3は、前記成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。ブローピン25が前進させられ、ブローピン25によってパリソン20の内部の空間部22に加圧気体が供給され、パリソン20がブロー成形される。パリソン20は、その内部の空間が膨張して、固定型11のキャビティ面11aと可動型12のコア部13のキャビティ面13cと可動型12の外周部14の型面部14aとに応じた中空のブロー成形体23が成形される。
図4は、ブロー成形体内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。成形型10内に垂下されたパリソン20がブロー成形されると、次に、ブロー成形体23内の空間部22に、射出装置30から第2の樹脂32に超臨界状態の流体を含有させた発泡性樹脂31が注入される。なお、第2の樹脂としては、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂などを用いることができる。
射出装置30からブロー成形体23内の空間部22への発泡性樹脂31の注入機構について、図5〜図7を参照して説明する。
図5〜図7は、射出装置30からブロー成形体23内の空間部22へ発泡性樹脂31が注入される工程を順に表しており、図4のA部について示している。図5は、前記注入経路に設けられた第1の弁体及び第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図、図6は、前記注入経路に設けられた前記第1の弁体が開き前記第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図、図7は、前記注入経路に設けられた前記第1の弁体及び前記第2の弁体が開いた状態を示す断面説明図である。
図5に示すように、固定型11に設けられる注入経路17は、キャビティ面11aに形成される凹部11bと連通され、該凹部11bの底側に第1の弁体51が備えられている。第1の弁体51は、ロッド52を介して駆動シリンダ53に連結され、駆動シリンダ53を作動させることにより上下方向に移動可能に構成されている。注入経路17は、この第1の弁体51が上方へ移動されることで閉じられる。また、注入経路17には、該注入経路17を開閉し、水平方向に移動可能に構成される第2の弁体54が備えられている。流入経路17では、第1の弁体51及び第2の弁体54が開いた状態において、発泡性樹脂31が成形型10内に注入可能となる。
第1の弁体51及び第2の弁体54がそれぞれ注入経路17を閉じた状態で、パリソン20内の空間部22に加圧気体が供給されてパリソン20がキャビティ面11aに押し付けられる際には、凹部11bにおいても、その表面にパリソン20が断面コ字状に押し付けられるが、この部分ではパリソン20の厚さが薄く成形される。
そして、図6に示すように、駆動シリンダ53を作動させて第1の弁体51を下方側へ移動させた後に、ブローピン25を介して加圧気体が供給され空間部22の圧力が高められると、凹部11b内に断面コ字状に成形されたパリソン20が、その底部20aにおいて開口させられる。
次に、第2の弁体54が注入経路17を開くように移動され、空間部22と注入経路17とが連通された後に、図7に示すように、発泡性樹脂31が、射出装置30から空間部22内に注入される。なお、図5〜図7は、パリソン20がブロー成形されて形成される中空のブロー成形体23の内部への発泡性樹脂の注入の一例を示したものであり、その他の好適な手段によって発泡性樹脂31を注入するようにしてもよい。
このようにして、発泡性樹脂31がブロー成形体23内に注入される際には、発泡性樹脂31の注入に伴って、ブロー成形体23の空間部22内の空気がブローピン25を通じて排出されている。
図8は、ブロー成形体内に発泡性樹脂が充填された状態を示す概略説明図である。図8に示すように、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が充填されると、ブローピン25が後退させられ、次に、固定型11と可動型12の外周部14とを型閉めした状態で、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように成形型10のコア部13のみが型開き方向に移動される。
図9は、成形型のコア部が型開き方向に移動された状態を示す概略説明図である。成形装置1では、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が充填されると、成形型10のキャビティ16の容積を拡大するように成形型10のコア部13のみが型開き方向に、すなわち矢印X1の方向に移動され、発泡性樹脂31の発泡が促進されてブロー成形体23が膨張される。
図10は、図9のB部を拡大して示す断面説明図である。この図に示すように、成形型10のコア部13が型開き方向に移動されると、コア部13の移動に伴ってブロー成形体23内の発泡性樹脂31の発泡が促進されてブロー成形体23は膨張されるが、コア部13のキャビティ面13cや外周部14の型面部14aによってブロー成形体23の延伸される部分23aが冷却されてブロー成形体23の延伸性が低下し、コア部13の移動に対してブロー成形体23が完全に追従せずに、外周部14の型面部14aとコア部13のキャビティ面13cの周縁部13dとによって形成されるキャビティ16のコーナ部16aにおいて、ブロー成形体23がキャビティ面13cや型面部14aの形状に応じて成形されない場合がある。
このように、コア部13の型開き方向への移動に対してブロー成形体23が追従せずにブロー成形体23がキャビティ16に応じて成形されない場合においても、本実施形態では、コア部13を型開き方向に移動させた後に、コア部13を型閉じ方向に移動させることで、コア部13の移動に対するブロー成形体23の追従性を確保する。
図11は、前記コア部が型開き方向に移動された後に型閉じ方向に移動された状態を示す概略説明図である。前記のように、成形装置1では、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるようにコア部13を型開き方向に移動させた後に、成形型10のキャビティ16の容積を縮小させるようにコア部13を型閉じ方向に、すなわち矢印X2の方向に所定量移動させてブロー成形体23を圧縮させる。
コア部13の型閉じ方向への移動は、コア部13のキャビティ面13cの周縁部13dに位置するブロー成形体23が、キャビティ面13c及び型面部14aの形状に応じて成形されるように行われる。そして、ブロー成形体23及び発泡性樹脂31が成形型10によって冷却されて固化し、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入して発泡させた樹脂成形品24が成形される。
ここで、成形型10のキャビティ16の容積を拡大させるように成形型10のコア部13を型開き方向X1に移動させた後に、成形型10のキャビティ16の容積を縮小させるように成形型10のコア部13を型閉じ方向X2に移動させる移動量について、図12を参照して説明する。
図12は、前記コア部の型閉じ方向への移動量を説明するための説明図であり、コア部13を型開き方向に移動させた状態にあるキャビティ面13cと型面部14aとによって形成されるキャビティ16のコーナ部16aを拡大して示している。図12では、ブロー成形体を実線23によって表し、コア部13を型閉じ方向(矢印X2に示す方向)に移動量Sだけ移動させた状態にあるキャビティ面13cを二点鎖線で表している。コア部13の型閉じ方向X2への移動に伴ってキャビティ面13cのP3点はP3’点に移動され、P4点はP4’点に移動される。
図12に示すように、キャビティ16のコーナ部16aにおいて、ブロー成形体23が、コア部13の型開き方向への移動に追従せずにコア部13のキャビティ面13cや外周部14の型面部14aから離れ、P1点を中心として半径rの円弧状に成形された場合について考えると、ブロー成形体23は、成形型10の型面部14aに対して接点P2点からP4点まで型面部14aから離れ、成形型10のキャビティ面13cに対して接点P3点からP4点までキャビティ面13cから離れている。ブロー成形体23が成形型10から離れている成形型10の長さ(P2P4間の長さとP3P4間の長さの和)は2rで表され、成形型10から離れているブロー成形体23の長さ(円弧P2P3の長さ)は2πr/4で表され、2r>2πr/4の関係が成り立っている。
コア部13を型閉じ方向X2に移動量Sだけ移動してブロー成形体23を圧縮させる際には、ブロー成形体23と型面部14aとの接点(P2点)及びブロー成形体23とキャビティ面13cとの接点(P3’点)が変わらないとすると、成形型10から離れていたブロー成形体23の長さ2πr/4が、コア部13の型閉じ方向X2への移動後におけるキャビティ面13のP3’P4’間の長さrと型面部14aのP2P4’間の長さr−Sの和2r−Sと等しくなるときに、すなわち、2πr/4=2r−Sの関係が成り立つときに、ブロー成形体23は成形型10に完全に追従して成形されると考えられる。
従って、コア部13の型閉じ方向X2への移動量Sを、S=(2−π/2)r=0.429rの関係によって算出される移動量より大きく設定することで、ブロー成形体23をキャビティ面13c及び型面部14aの形状に応じて成形させることができ、コア部13の移動に対するブロー成形体23の追従性を確保することができる。
また、コア部13の型閉じ方向X2への移動量Sは、ブロー成形体23を成形する樹脂材料の延伸性に依存し、この樹脂材料の延伸性が高い場合には、延伸性の低い樹脂材料を用いた場合に比してブロー成形体23が延伸されやすいので、コア部13の型閉じ方向への移動量Sを小さくすることができる。
なお、コア部13の型閉じ方向X2への移動量Sは、コア部13の型開き方向X1への移動量に比して小さく設定されており、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入した後に、コア部13を型開き方向に移動して、発泡性樹脂31の発泡を促進させてブロー成形体23を膨張させている。樹脂成形品24を成形する際には、樹脂成形品24の所望形状に応じたコア部13の型開き方向X1への移動量より大きく型開き方向に移動させた後に、前記移動量までコア部13を型閉じ方向に移動して樹脂成形品24を成形する。
図13は、前記成形装置における発泡性樹脂の成形工程を示すパターン図である。成形装置1では、前記制御ユニットによってパリソンが垂下されるときからの時間に応じて各種制御が行われており、この図に示すように、パリソン20が型開きした成形型10内に垂下されると、パリソン20を挟むように成形型10が型閉じされる。成形型10の型閉じを開始した後に、パリソン20内に加圧気体が供給されてブロー成形が行われる。パリソン20内への加圧気体の供給は、成形型10の型閉じ完了後に行っても、あるいは型閉じ完了前に開始するようにしてもよい。
パリソン20に加圧気体が供給されてブロー成形体23が形成されると、次に、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が注入される。そして、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31が充填されると、成形型10のコア部13を型開き方向に移動(コアバック)させてブロー成形体23を膨張させる。これにより、ブロー成形体23内に注入された発泡性樹脂31の発泡が促進される。なお、ブロー成形体23内への発泡性樹脂31の注入開始後、ブロー成形体23内への発泡性樹脂31の充填を完了する前にコア部13の型開き方向への移動を開始するようにしてもよい。
そして、成形型10のコア部13を型開き方向X1に移動させた後に、成形型10のコア部13を型閉じ方向X2に移動(コア前進)させる。このコア部13の型閉じ方向X2への移動量は、コア部13の型開き方向X1への移動量に比して小さく設定されるので、ブロー成形体23は、型閉じ時に形成されたキャビティ16の容積が拡大されて膨張される。コア部13の型閉じ方向X2への移動は、ブロー成形体23内に注入された発泡性樹脂31の発泡が終了する前に行われ、図13に示すように、コア部13の型閉じ方向X2への移動時には、ブロー成形体23はコア部13の移動に伴って圧縮されるものの、ブロー成形体23内に注入された発泡性樹脂31の発泡は行われている。
このように、成形型10のコア部13を型開き方向に移動してブロー成形体23を膨張させた後に、成形型10のコア部13を型閉じ方向に移動してブロー成形体23を圧縮させることで、コア部13の移動に対するブロー成形体23の追従性が低下することを抑制することができる。
コア部13を型閉じ方向X2に移動してブロー成形体23を圧縮させた後には、発泡性樹脂31の発泡が終了するまで所定時間保持する。そして、成形型10を型開きして、ブロー成形体23内に発泡性樹脂31を注入して発泡させた樹脂成形品24を成形型10から取り出す。
本実施形態では、コア部13と外周部14とを備えた可動型12を有する成形型10を用い、成形型10のキャビティ16の容積を変化させる際に、可動型12のコア部13を移動させてブロー成形体23を膨張させているが、成形型のキャビティを形成する固定型が、成形型を型閉めする際に可動型と型閉めするとともに成形型のキャビティの一部を形成するコア部の外周に位置する外周部と、成形型のキャビティの容積を変化させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備えた成形型を使用し、固定型のコア部を移動させてブロー成形体を膨張させるようにしてもよい。
また、第1の実施形態に係る成形装置1では、パリソン20の空間部22に発泡性樹脂31を注入する際に、空間部22内の空気がブローピン25を通じて排出されているが、空間部22を規定するパリソン20に、空間部22内の気体を排出する気体排出用穴を設けるようにしてもよい。
図14は、本発明の第2の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置において、該成形装置の成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図であり、図15は、前記成形装置の成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。なお、これらの図では、前述した成形装置1と同様の構成を備え、同様の作用をなすものについては同一符号を付して説明は省略する。
第2の実施形態に係る成形装置では、図14に示すように、成形型60が型閉じされた状態において、固定型11のキャビティ面11aと可動型12のコア部13のキャビティ面13cと可動型12の外周部14の型面部14aとによって形成される空間内に突出するようにピン61が固定型11に設けられている。このピン61は、その先端側が先細り形状に形成され、その後端側が可動プレート62に取り付けられている。該可動プレート62は、例えば駆動シリンダ等によって、前記空間に対して進退動可能に構成されている。
また、成形型60では、キャビティ面11a、13c及び型面部14aによって形成される空間内の気体を排出するための排気経路64が固定型11に形成されており、この排気経路64は、可動プレート62を前進させることで閉じられ、可動プレート61を後退させることで開かれるようになっている。
前記のように、パリソン20の空間部22に加圧気体が供給されてパリソン20がキャビティ面11aに押し付けられる際には、図14に示すように、パリソン20にピン61が刺さった状態でパリソン20がキャビティ面11aに押し付けられ、パリソン20には、ピン61によって気体排出穴20bが形成される。
そして、発泡性樹脂31が空間部22内に注入される際には、図15に示すように、ブローピン25を後退させるとともに可動プレート62を後退させる。これにより、発泡性樹脂31の注入に伴って、空間部22内の気体を、気体排出穴20bから排気経路64を通じて排出させることができる。
なお、本実施形態では、発泡剤として超臨界状態にある流体を用いているが、その他の物理発泡材、あるいは化学発泡剤を使用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、樹脂成形品24を成形する上で、キャビティ16の容積を拡大させるようにコア部13を移動した後に、キャビティ16の容積を縮小させるようにコア部13を移動してブロー成形体23を圧縮させることにより、比較的簡単な手段によって、発泡性樹脂31の発泡を促進させてブロー成形体23を膨張させることができるとともに、キャビティ16の容積を拡大させるコア部13の移動に対してブロー成形体23の追従性が低下することを抑制することができる。これにより、表面性及び物性に優れた樹脂成形品を容易に且つ確実に成形することができる。
また、成形型10のキャビティ16の一部を形成するコア部13が、キャビティ16の容積を拡大させるように移動された後にキャビティ16の容積を縮小させるように移動されることにより、成形型10の構造やその駆動機構等を複雑化させることなく、比較的簡単な構造によって、前記効果を得ることができる。
更に、発泡性樹脂31に、物理発泡剤が含有されていることにより、発泡セル径の微細な樹脂成形品を成形することができ、樹脂成形品において曲げ剛性等の物性をさらに向上させることができる。
また更に、物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることにより、さらに微細な発泡セルを有する樹脂成形品を成形することができ、前記効果をさらに有効に奏することができる。
また、樹脂成形品24の成形に際し、発泡性樹脂31にさらに、該発泡性樹脂31を補強する補強繊維を含有させるようにしてもよい。このように、発泡性樹脂31に補強繊維を含有させることで、繊維のスプリングバック現象によって発泡性樹脂の発泡をさらに促進させることが可能である。補強繊維が含有された発泡性樹脂を用いて成形する場合においても、樹脂成形品の表面に補強繊維が露出して表面外観を悪化させることがなく、表面性の良好な樹脂成形品を得ることができる。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、ブロー成形体の内部に発泡性樹脂を注入し発泡させるようにした樹脂成形品の成形に関するものであり、例えば車体に組みつけられるトランクボードなどの樹脂成形品の成形に好適に適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置の成形型及び押出ヘッドを示す断面説明図である。 前記成形装置の可動型を示す斜視図である。 前記成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。 ブロー成形体内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。 注入経路に設けられた第1の弁体及び第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図である。 注入経路に設けられた第1の弁体が開き第2の弁体が閉じた状態を示す断面説明図である。 注入経路に設けられた第1の弁体及び第2の弁体が開いた状態を示す断面説明図である。 ブロー成形体内に発泡性樹脂が充填された状態を示す概略説明図である。 成形型のコア部が型開き方向に移動された状態を示す概略説明図である。 図9のB部を拡大して示す断面説明図である。 前記コア部が型開き方向に移動された後に型閉じ方向に移動された状態を示す概略説明図である。 前記コア部の型閉じ方向への移動量を説明するための説明図である。 前記成形装置における発泡性樹脂の成形工程を示すパターン図である。 本発明の第2の実施形態に係る樹脂成形品の成形装置において、該成形装置の成形型内に位置するパリソンに加圧気体が供給された状態を示す概略説明図である。 前記成形装置の成形型内に発泡性樹脂が注入される状態を示す概略説明図である。
符号の説明
1 成形装置
10、60 成形型
11 固定型
12 可動型
13 コア部
14 外周部
16 キャビティ
20 パリソン
21 押出ヘッド
23 ブロー成形体
24 樹脂成形品
25 ブローピン
30 射出装置
31 発泡性樹脂

Claims (9)

  1. ソリッド樹脂からなるパリソンを型開きした成形型内に垂下させ、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソンをブロー成形して中空のブロー成形体を形成し、該ブロー成形体の形成後に前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入し、該発泡性樹脂の注入開始後に、前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動させることにより、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させるようにした樹脂成形品の成形方法であって、
    前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型の前記コア部を移動して前記ブロー成形体を膨張させた後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように前記成形型の前記コア部を所定量移動し、前記ブロー成形体を圧縮させるようにしたことを特徴とする樹脂成形品の成形方法。
  2. 前記成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型が、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備えた前記成形型を使用し、
    前記コア部は、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように移動された後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように所定量移動されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品の成形方法。
  3. 前記発泡性樹脂に、該発泡性樹脂を補強する補強繊維が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形品の成形方法。
  4. 前記発泡性樹脂に、物理発泡剤が含有されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一に記載の樹脂成形品の成形方法。
  5. 前記物理発泡剤が、超臨界状態の流体であることを特徴とする請求項4に記載の樹脂成形品の成形方法。
  6. 開閉可能な成形型と、型開きされた前記成形型内にソリッド樹脂からなるパリソンを押し出す押出ヘッドと、前記パリソンを挟んで前記成形型を型閉めした後に前記パリソン内に加圧流体を供給し中空のブロー成形体を形成する加圧流体供給手段と、前記ブロー成形体内に発泡性樹脂を注入する注入手段と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記成形型のキャビティの一部を形成するコア部を移動させるコア移動手段と、前記コア移動手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記ブロー成形体内に前記発泡性樹脂の注入を開始した後に、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記コア部を移動し、前記発泡性樹脂の発泡を促進させて前記ブロー成形体を膨張させる樹脂成形品の成形装置であって、
    前記制御手段は、前記成形型のキャビティの容積を拡大させるように前記成形型の前記コア部を移動させた後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように前記成形型の前記コア部を所定量移動させることを特徴とする樹脂成形品の成形装置。
  7. 前記成形型は、該成形型のキャビティを形成する固定型と可動型とを有し、
    前記固定型及び前記可動型の何れか一方の型は、前記成形型を型閉めする際に前記固定型及び前記可動型の他方の型と型閉めするとともに前記成形型の前記コア部の外周に位置する外周部と、前記成形型のキャビティの容積を変化させるように前記外周部に対し移動可能な前記コア部とを備え、
    前記コア部は、前記キャビティの容積を拡大させるように移動された後に、前記成形型のキャビティの容積を縮小させるように所定量移動されることを特徴とする請求項6に記載の樹脂成形品の成形装置。
  8. 前記注入手段は、物理発泡剤を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項6又は7に記載の樹脂成形品の成形装置。
  9. 前記注入手段は、前記物理発泡剤として超臨界状態の流体を含有する発泡性樹脂を注入することを特徴とする請求項8に記載の樹脂成形品の成形装置。
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