JP2019129424A - 伝送線路、整合回路および増幅回路 - Google Patents

伝送線路、整合回路および増幅回路 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の集積回路プロセスで作製することができ、低い特性インピーダンスを有し、広帯域の増幅回路に整合回路として適用可能な伝送線路を提供する。【解決手段】伝送線路は、伝送線路1と、伝送線路1とグランドとの間に周期的に設けられた複数の容量素子2とを備える。伝送線路1に容量素子2を設ける周期は、設計周波数における四分の一波長よりも短い値に設定されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波電気信号を扱う回路技術、特に広帯域の増幅回路に整合回路として適用可能な伝送線路に関するものである。
高周波領域におけるアンプの広帯域インピーダンス整合は様々な手法が知られている。分布整合増幅回路や抵抗整合増幅回路は、非常に広帯域な整合が実現できる手段として良く知られている。しかしながら、100GHzを超えるようなサブTHz帯においては、トランジスタの最大有能電力利得が小さく、かつ伝送線路等の受動素子の損失が大きいため、これらの整合手段が必ずしも有効に使用できるとは限らない。
例えば、分布整合増幅回路では、分布増幅回路の段数を増加させることで増幅利得を大きくできるが、同時に分布整合に不可欠なインダクタンス用伝送線路の長さも増えるため、線路の高周波損失によってトランジスタの利得増加分が相殺され、結果として大きな利得が得られない場合がある。また、抵抗整合増幅回路についても、整合回路内に損失性の抵抗を含むため、トランジスタの利得が小さい場合にはやはり増幅回路の利得は小さくなってしまう。したがって、サブTHz帯の増幅回路では、その整合回路は、長い伝送線路や抵抗などの損失性の素子をできる限り含まない形態が望ましい。
損失性の素子を用いないインピーダンス整合手法として、四分の一波長トランスを用いる手法が知られている。これは、図20(A)のように、それぞれZ0とZ1の入力インピーダンスを有する素子200と素子201とを整合させたいときに、両者の間に長さが四分の一波長で、そのインピーダンス値が式(1)に示すZmとなるような伝送線路202を挿入する手法である。
この手法によって、設計周波数において素子200と素子201間のインピーダンス整合が取れることが知られている。広帯域化のためには、図20(B)に示すように伝送線路202−1〜202−nを多段に接続して、式(1)を満たすようにすればよいことが知られている。即ち、図20(B)の構成は、Z0からZ1に一気にインピーダンスを変換するのではなく、Z0からZ1まで徐々にインピーダンスを変換することによって、広帯域化を図るものである。
また逆に、Z0とZ1の値が大きく異なる場合、式(1)を満たす四分の一波長トランスの数が一つしかない場合には、非常に狭帯域な整合しか取れないことが知られている。図20(A)、図20(B)のインピーダンス整合手法は、四分の一波長トランスのみを用いるため、低損失な整合回路を実現できる手法として非常に有用である(非特許文献1参照)。
しかしながら、四分の一波長トランスを用いるインピーダンス整合手法をサブTHz帯の広帯域増幅回路に応用する場合に、次に述べる問題が発生する場合がある。具体的には、増幅回路そのもののインピーダンスの低下に起因する整合の困難性と広帯域化の困難性が生じる、という問題である。
図21に、FET(電界効果トランジスタ)を用いたソース接地増幅回路の入出力反射係数のスミスチャートを示す。図21によると、入力、出力共に非常にインピーダンスが低いことが判る。入出力インピーダンスが極めて小さくなる理由は、入出力に僅かに存在するトランジスタの寄生容量によるインピーダンス低下が、設計周波数の高周波化により顕著になるからである。
四分の一波長トランスによるインピーダンス整合の困難性をより具体的に説明するために、図21のスミスチャートに示す入出力反射係数を有するFETを用いたソース接地増幅回路の入力部に、整合回路を付けることを考える。ソース接地増幅回路の入力インピーダンスは凡そ4Ωであり、50Ωに比べ顕著に低いため、インピーダンスが50Ωの外部の素子とソース接地増幅回路とを整合させるための四分の一波長トランスのインピーダンスは、トランスを一つのみ使う場合、式(2)に示すように凡そ14Ωとなる。
実際に、インピーダンスが14Ωで、250GHzにおいて長さが四分の一波長となるような理想伝送線路を用いて、50Ωの外部の素子とソース接地増幅回路との整合を取ると、図22に示すように250GHz付近のみでしか整合を取ることができないことが判る。図22の縦軸は入力反射波(S33)の振幅、横軸は周波数である。
さらに本質的な問題は、14Ωのインピーダンスを有する伝送線路を、通常の集積回路プロセスで製作することは困難ということである。通常、集積回路プロセスは50Ω近傍の伝送線路が形成できるように最適化されているため、20Ωよりも小さいインピーダンスを有する線路を作り上げることは極めて難しい。式(2)の計算では、四分の一波長トランスを一段使用する場合に必要なインピーダンス値が14Ωと得られたが、上記のように、四分の一波長トランスを多段化して広帯域化する場合には4Ωから50Ωに向かって徐々にインピーダンスを引き上げるため、各トランスの要求されるインピーダンス値は更に小さくなる。
したがって、従来の四分の一波長トランスを用いる整合回路を、図21のスミスチャートの例で示すような入出力インピーダンスが極端に小さいトランジスタに適用することはできなかった。このため、従来は、トランジスタの寄生容量を小さくして(すなわちトランジスタの構造をより高周波に適した形態に改良して)、入出力インピーダンスの低下を防止する手法が一般的であった。しかしながら、トランジスタを改良する場合、プロセスの検討やエピタキシャル成長の検討が必要となるため、膨大な時間とコストが必要になるという問題点があった。
"高周波回路教室 VII.Passive回路 Part2 3.λ/4変成器(transformer)",[online],アイラボラトリー,インターネット<http://www17.plala.or.jp/i-lab/kairo/k7/k7_3.htm>
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、従来の集積回路プロセスで作製することができ、50Ωよりも顕著に低い特性インピーダンスを有し、広帯域の増幅回路に整合回路として適用可能な伝送線路を提供することを目的とする。
本発明の伝送線路は、信号線路と、前記信号線路とグランドとの間に周期的に設けられた複数の容量素子とを備え、前記信号線路に前記容量素子を設ける周期は、伝送線路の設計周波数における四分の一波長よりも短い値に設定されていることを特徴とするものである。
また、本発明の伝送線路の1構成例において、前記周期は、伝送線路の設計周波数における四分の一波長の1/10以下の値に設定されている。
また、本発明の伝送線路の1構成例は、誘電体と、この誘電体の表面に形成された前記信号線路と、前記誘電体の裏面に形成された前記グランドの金属層とからマイクロストリップ線路が構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の整合回路は、信号の伝播経路に直列に挿入された伝送線路を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の増幅回路は、信号の出力側に整合回路を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の増幅回路の1構成例は、ゲート接地増幅回路または電力増幅回路である。
また、本発明の増幅回路は、信号の入力側および出力側のそれぞれに整合回路を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の増幅回路の1構成例は、ソース接地増幅回路、またはソース接地増幅回路とゲート接地増幅回路とを直列に接続したカスコード増幅回路である。
本発明によれば、信号線路とグランドとの間に周期的に容量素子を設け、容量素子を設ける周期を、伝送線路の設計周波数における四分の一波長よりも短い値に設定することにより、従来の集積回路プロセスで作製することができ、50Ωよりも顕著に低い特性インピーダンスを有し、広帯域の増幅回路に整合回路として適用可能な伝送線路を実現することができる。
図1は、MIM容量装荷による疑似低インピーダンス伝送線路を示す図である。 図2は、図1の疑似低インピーダンス伝送線路における通過波の振幅特性、反射波の振幅特性、および通過波の位相特性を示す図である。 図3は、薄膜マイクロストリップ線路およびMIM容量素子の構造を示す断面図である。 図4は、図1の疑似低インピーダンス伝送線路の特性インピーダンス変化を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施例の適用対象となるソース接地増幅回路の構成を示す回路図である。 図6は、図5のソース接地増幅回路の入出力反射特性を示すスミスチャートである。 図7は、本発明の第1の実施例に係るソース接地増幅回路の構成を示す回路図である。 図8は、図7のソース接地増幅回路の入出力反射特性を示すスミスチャートである。 図9は、図7のソース接地増幅回路の入力反射波、出力反射波および通過波の振幅特性を示す図である。 図10は、図5のソース接地増幅回路の入力に6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路を接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図11は、図5のソース接地増幅回路の入力に14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路と6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路とを接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図12は、図5のソース接地増幅回路の入力に32Ωの伝送線路と14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路と6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路とを接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図13は、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路を接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図14は、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路と9Ωの疑似低インピーダンス伝送線路とを接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図15は、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路と9Ωの疑似低インピーダンス伝送線路と22Ωの伝送線路とを接続した構成の回路図、および入出力反射特性を示す図である。 図16は、本発明の第2の実施例に係るゲート接地増幅回路の構成を示す回路図である。 図17は、インピーダンス整合回路を設けない状態でのゲート接地増幅回路の入出力反射特性を示すスミスチャートである。 図18は、図16のゲート接地増幅回路の入出力反射特性を示すスミスチャートである。 図19は、図16のゲート接地増幅回路の入力反射波、出力反射波および通過波の振幅特性を示す図である。 図20は、四分の一波長トランスを用いる従来のインピーダンス整合手法を説明する図である。 図21は、ソース接地増幅回路の入出力反射係数のスミスチャートである。 図22は、ソース接地増幅回路に14Ωの整合回路を用いて入力整合した場合の入力反射波の振幅特性を示す図である。
[発明の原理]
低いインピーダンスの線路を作り出すことができれば、上記で述べた四分の一波長トランスによるインピーダンス整合が可能となる。しかし、一般の集積回路プロセスにおいて50Ωよりも極端に小さいインピーダンスの高周波線路を作り出すことは難しい。
本発明では、集積回路プロセスで通常用いられるMIM(Metal-Insulator-Metal)容量素子を用いて、疑似的に低インピーダンスの線路を形成する手段を提供する。信号の伝播経路に直列に挿入された通常の伝送線路1(信号線路)に、図1のように周期的に伝送線路1とグランドとの間にMIM容量素子2を装荷することで、疑似低インピーダンス伝送線路が形成できる。
この疑似低インピーダンス伝送線路は、次のように説明できる。伝送線路1の特性インピーダンスは、伝送線路1の単位長さあたりの容量(信号線路とグランドとの間に並列に挿入される容量)をC、伝送線路1の単位長さあたりのインダクタンス(信号線路に直列に挿入される容量)をLとすると、式(3)のように記述できる。
つまり、伝送線路1とグランドとの間にMIM容量素子2を装荷することで、式(3)の分母のCの値を大きくすることができるので、伝送線路1の特性インピーダンスを低くすることができる。
伝送線路1の所望の特性インピーダンスを作り出すための装荷容量値の計算による導出方法を述べる。まず、MIM容量素子2が付与される前の既知の伝送線路1の特性インピーダンスZknownは、伝送線路1の単位長さあたりの容量をC、インダクタンスをLとすれば、式(3)と同様に式(4)のように記述できる。
同様に、特性インピーダンスZXの低インピーダンス伝送線路を形成するために必要となる単位長さあたりの装荷容量をCXとすれば、特性インピーダンスZXは次のように記述できる。
式(4)、式(5)をCXについて解くと、次式が得られる。
この式(6)に示すCXが、本発明に係る特性インピーダンスZXの低インピーダンス伝送線路を形成するために必要な単位長さあたりの装荷容量である。式(6)の中のCは、上記のとおり伝送線路1の単位長さあたりの既知の容量値である。この容量値Cは、伝送線路1の形状から決まる値であり、計算により別途求めることができる。
本発明による疑似低インピーダンス伝送線路が実際に線路として機能することを示すために、伝送線路1に周期的にMIM容量素子2を装荷した構造のSパラメータを電磁界解析により計算した結果を図2(A)、図2(B)に示す。図2(A)は図1に示した疑似低インピーダンス伝送線路における通過波(S21)の振幅特性および反射波(S11)の振幅特性を示す図、図2(B)は疑似低インピーダンス伝送線路における通過波(S21)の位相特性を示す図である。
ここでの計算では、伝送線路1を薄膜マイクロストリップ線路とした。図3(A)に薄膜マイクロストリップ線路の構造を示す。伝送線路1(薄膜マイクロストリップ線路100)は、薄膜誘電体101と、この誘電体101の表面に形成された金属からなる信号線路102と、誘電体101の裏面に形成されたグランドの金属層103とから構成される。図3(B)に伝送線路1(薄膜マイクロストリップ線路100)に周期的に装荷されるMIM容量素子2の構造を示す。MIM容量素子2は、グランドの金属層103を一方の電極とする。つまり、MIM容量素子2は、スルーホール104を介して信号線路102と電気的に接続された電極となる金属層105と、この金属層105と対向する電極となる金属層103と、金属層103と105との間の誘電体101とから構成される。
薄膜マイクロストリップ線路100における信号線路102の金属厚さを2μm、グランドの金属層103の厚さを1μmとした。信号線路102とグランドの金属層103との間の薄膜誘電体101の誘電率としては、薄膜誘電体101がBCB(ベンゾシクロブテン)であることを想定して2.7とした。また、信号線路102の幅を12μmとし、信号線路102の長さ15μm毎に信号線路102とグランドの金属層103との間に0.3fF/μmのMIM容量素子2を装荷した。
図2(A)に示すように、本発明に係る疑似低インピーダンス伝送線路は、周波数が高くなるほど通過損失が増える一般的な線路と同傾向の通過特性を示していることが判る。また、図2(B)に示すように、本発明に係る疑似低インピーダンス伝送線路は、周波数と位相量が比例する一般的な線路と同傾向の位相特性を示していることが判る。図2(A)、図2(B)が示す事実から、本発明の疑似低インピーダンス伝送線路は、低インピーダンス伝送線路として集積回路プロセスで用いることが可能であることが判る。
上記の式(6)を用いて疑似低インピーダンス伝送線路を作製したときの疑似低インピーダンス伝送線路の特性インピーダンスZXを図4に示す。図4の縦軸はMIM容量素子2の値である。図4には、疑似低インピーダンス伝送線路の特性インピーダンスZXが7.5Ω、9Ω、9.7ΩになるようなMIM容量素子2の容量値を、式(6)を用いて導出した結果(CX_CALC)と、電磁界解析によってMIM容量素子2の容量値を変化させながら疑似低インピーダンス伝送線路の特性インピーダンスZXが7.5Ω、9Ω、9.7Ωになるように調節した結果(CX_EM)とをプロットしている。CX_CALCとCX_EMとはほぼ等しく、式(6)を用いた設計法が有効であることが判る。
本発明の原理では、伝送線路1上に周期的にMIM容量素子2を配することによる疑似線路によって等価的に伝送線路1の特性インピーダンスを小さくしている。この時、MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間に挟まれる伝送線路1は、その長さが四分の一波長を超えるとトランスのようにインピーダンス変換素子の働きを持ち始めてしまい、上記の議論は成り立たなくなる。
低インピーダンス伝送線路を形成するためには、MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間に挟まれる伝送線路1の長さを四分の一波長よりも十分小さくすることが必要である。具体的には、MIM容量素子2の装荷周期を、MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間にある伝送線路1の、所望の設計周波数における四分の一波長の1/10以下程度に設定すれば、前記のようなトランス様のインピーダンス変換作用を持たせることなく、本発明に係る低インピーダンス伝送線路を形成可能である。
次に、上記の発明の原理で提案した疑似低インピーダンス伝送線路が、実際の広帯域増幅回路に応用可能であることを説明する。
[第1の実施例]
本発明の第1の実施例として、ソース接地増幅回路への応用形態を説明する。図5は本実施例の適用対象となる3段直列のソース接地増幅回路の構成を示す回路図である。このソース接地増幅回路は、ゲートが入力ポート(ポート1)に接続され、ソースが接地されたトランジスタQ1と、ゲートが容量素子C1を介してトランジスタQ1のドレインと接続され、ソースが接地されたトランジスタQ2と、ゲートが容量素子C2を介してトランジスタQ2のドレインと接続され、ソースが接地され、ドレインが出力ポート(ポート2)に接続されたトランジスタQ3とから構成される。
ここでの計算では、トランジスタQ1〜Q3として高周波特性に優れたInP−HEMT(High Electron Mobility Transistor)の小信号モデルを用いた。また、簡単のために、ソース接地増幅回路のバイアス線路については、各段の間の直流遮断容量C1,C2(100fFを使用)以外は省略している。図5は入力ポート(ポート1)、出力ポート(ポート2)共に整合回路を一切設けていない構成を示している。この状態での入出力反射特性を図6に示す。
図6によれば、入力(S11)、出力(S22)共に、従来の問題点で説明したように、インピーダンスが非常に低い(スミスチャートの左端近くに反射係数S11,S22がプロットされている)ことが判る。図5の3段直列のソース接地増幅回路の入力インピーダンスは約4Ω、出力インピーダンスは約7Ωである。このような低いインピーダンスのソース接地増幅回路と広帯域にインピーダンス整合を取ることは、従来の手法では非常に困難である。
図7は本実施例に係るソース接地増幅回路の構成を示す回路図である。この図7の構成は、図5の3段直列のソース接地増幅回路の入出力に本発明の疑似低インピーダンス伝送線路を含むインピーダンス整合回路を接続したものである。
入力ポート(ポート1)とトランジスタQ1のゲートとの間に挿入された入力側のインピーダンス整合回路10は、特性インピーダンスが32Ωの伝送線路11と、特性インピーダンスが14Ωの伝送線路12と、特性インピーダンスが6.5Ωの伝送線路13とを直列に接続したものである。
一方、出力ポート(ポート2)とトランジスタQ3のドレインとの間に挿入された出力側のインピーダンス整合回路14は、特性インピーダンスが25Ωの伝送線路15と、特性インピーダンスが9Ωの伝送線路16と、特性インピーダンスが22Ωの伝送線路17とを直列に接続したものである。
ここでは、伝送線路12,13,16が、本発明の疑似低インピーダンス伝送線路である。すなわち、伝送線路12,13,16のそれぞれが、低インピーダンス化に必要な装荷容量値CXにより、疑似低インピーダンス伝送線路となっている。疑似低インピーダンス伝送線路12,13,16の具体的な構成については後述する。また、図7の例では、特性インピーダンス25Ωの伝送線路15以外の伝送線路11〜13,16,17は、全て設計周波数における伝送線路長が四分の一波長に設定されており、四分の一波長トランスとして作用している。
図8に図7の回路の入出力反射特性を示し、図9に図7の回路の入力反射波(S33)の振幅特性、出力反射波(S44)の振幅特性および通過波(S43)の振幅特性を示す。図8、図9によれば、220GHz〜320GHzにわたって良好な反射特性が得られており、それに伴い、およそ100GHzの帯域にわたって正の利得を有する非常に広帯域な増幅動作が実現されていることが判る。
次に、図8、図9のような良好な入出力反射特性を得るための詳細な設計法について説明する。インピーダンス整合回路がない場合のソース接地増幅回路の構成および入出力反射特性は図5、図6に示したとおりである。
まず、入力側のインピーダンス整合を取ることを考える。方針は次のとおりである。図5の3段直列のソース接地増幅回路の入力インピーダンスは4Ωと非常に低いので、このインピーダンス値にできるだけ近い特性インピーダンスの疑似低インピーダンス伝送線路からなる四分の一波長トランスによって入力インピーダンスを上げていく。入力インピーダンスが20Ω程度まで上昇すれば、20Ωと50Ωとのインピーダンス整合に必要な四分の一波長トランスの特性インピーダンスは、式(7)に示すように凡そ32Ωとなり、通常の伝送線路でも実現可能なインピーダンス値の四分の一波長トランスによりインピーダンス整合が可能となる。
まず、入力インピーダンスを20Ω程度まで上昇させる。図7の例では、6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路13と14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路12とを用いた。
6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路13は、図1に示したように伝送線路1とMIM容量素子2とから構成される。伝送線路1としては、上記の発明の原理で説明したように、信号線路102の幅が12μm、信号線路102の厚さが2μm、グランドの金属層103の厚さが1μm、薄膜誘電体101の誘電率が2.7の薄膜マイクロストリップ線路100を用いた。
そして、信号線路102の長さ15μm毎に(MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間の伝送線路1の長さが15μm)、信号線路102とグランドの金属層103との間に2.3fF/μmのMIM容量素子2を装荷した。この2.3fF/μmは、図4の特性インピーダンスZXとMIM容量素子2の容量値CXとの関係を線形関係と見なし、特性インピーダンスZX=6.5Ωに対応するMIM容量素子2の容量値CXを外挿により求めたものである。
また、14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路12についても同様に、伝送線路1として、伝送線路13と同じ寸法の薄膜マイクロストリップ線路100を用いた。そして、信号線路102の長さ20μm毎に(MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間の伝送線路1の長さが20μm)、信号線路102とグランドの金属層103との間に0.5fF/μmのMIM容量素子2を装荷した。伝送線路12,13の設計周波数における伝送線路長は、上記のとおり四分の一波長に設定した。
図10(A)に示すように、図5のソース接地増幅回路の入力に6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路13のみを接続した場合の入出力反射特性を図10(B)に示す。図10(B)によれば、入力インピーダンスが10Ωまで上昇することが判る。
次に、図11(A)に示すように、図5のソース接地増幅回路の入力に14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路12と6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路13とを接続した場合の入出力反射特性を図11(B)に示す。図11(B)によれば、入力インピーダンスが20Ω付近まで上昇することが判る。
最後に、図12(A)に示すように、図5のソース接地増幅回路の入力に32Ωの伝送線路11と14Ωの疑似低インピーダンス伝送線路12と6.5Ωの疑似低インピーダンス伝送線路13とを接続した場合の入出力反射特性を図12(B)に示す。こうして、50Ωとの整合が取れ、入力側のインピーダンス整合が完了する。
続いて、出力側のインピーダンス整合を取ることを考える。図5、図6に示した例では、ソース接地増幅回路の出力インピーダンスに若干の容量性が現れている。四分の一波長トランスによるインピーダンス整合は、抵抗性のインピーダンスを抵抗性に変換するものであるから、まずは、ソース接地増幅回路の出力インピーダンスを抵抗性に変換することを考える。
図13(A)に示すように、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路15を接続した場合の入出力反射特性を図13(B)に示す。25Ωの伝送線路15をインダクタとして用いることで、ソース接地増幅回路の出力容量を相殺している。インダクタとして用いる伝送線路15のインピーダンス値は特に重要ではなく、どのようなインピーダンスを用いても、伝送線路15の遅延量を適切に選択すれば、ソース接地増幅回路の出力インピーダンスを抵抗性に変換することは可能である。
次に、図14(A)に示すように、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路15と9Ωの疑似低インピーダンス伝送線路16とを接続した場合の入出力反射特性を図14(B)に示す。
9Ωの疑似低インピーダンス伝送線路16についても上記と同様に、伝送線路1として、伝送線路13と同じ寸法の薄膜マイクロストリップ線路100を用いた。そして、信号線路102の長さ15μm毎に(MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間の伝送線路1の長さが15μm)、信号線路102とグランドの金属層103との間に1.25fF/μmのMIM容量素子2を装荷した。この1.25fF/μmは、特性インピーダンスZX=9Ωに対応するMIM容量素子2の容量値CXを図4から求めたものである。
最後に、図15(A)に示すように、図12のソース接地増幅回路の出力に25Ωの伝送線路15と9Ωの疑似低インピーダンス伝送線路16と22Ωの伝送線路17とを接続した場合の入出力反射特性を図15(B)に示す。こうして、50Ωとの整合が取れ、入力側と同様に、出力側のインピーダンス整合が完了する。
以上が本実施例のインピーダンス整合回路の設計法である。以上はあくまでインピーダンス整合の取り方の一例であり、実際には使用する四分の一波長トランスの段数、インピーダンス値などにより無限の組み合わせが存在する。
本実施例のように50Ωよりも顕著に低いインピーダンスの素子に対して通常の伝送線路から成る四分の一波長トランスを用いてインピーダンス整合をとることは従来の技術では不可能であった。不可能である理由は、50Ωよりも顕著に低いインピーダンスを持つ伝送線路を従来の集積回路プロセスでは製作できなかったからである。本実施例では、通常の伝送線路1とMIM容量素子2とを用いてインピーダンスの低い疑似線路を作り出すことによって、この課題を解決できていることが上記の設計法から判る。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例として、ゲート接地増幅回路への応用形態を説明する。図16は本実施例に係るゲート接地増幅回路の構成を示す回路図である。本実施例では、適用対象として2段直列のゲート接地増幅回路を例に挙げている。2段直列のゲート接地増幅回路は、ゲートが接地され、ソースがインピーダンス整合回路20を介して入力ポート(ポート1)に接続されたトランジスタQ4と、ゲートが接地され、ソースがトランジスタQ4のドレインに接続され、ドレインがインピーダンス整合回路22を介して出力ポート(ポート2)に接続されたトランジスタQ5とから構成される。
入力ポート(ポート1)とトランジスタQ4のソースとの間に挿入された入力側のインピーダンス整合回路20は、特性インピーダンスが28Ωの伝送線路21からなる。一方、出力ポート(ポート2)とトランジスタQ5のドレインとの間に挿入された出力側のインピーダンス整合回路22は、特性インピーダンスが50Ωの伝送線路23と、特性インピーダンスが6Ωの伝送線路24とを直列に接続したものである。ここでは、伝送線路24が、本発明の疑似低インピーダンス伝送線路である。
ゲート接地増幅回路は、その入力インピーダンスが純抵抗(トランジスタの伝達コンダクタンス値の逆数に等しい)を示し、出力インピーダンスが非常に高いことで知られる。300GHz帯では、ソース接地増幅回路と同様に出力インピーダンスはトランジスタの寄生容量によって非常に低い値をとる。
本実施例では、トランジスタQ4,Q5としてInP−HEMTを用いた。図16に示した構成のうち、インピーダンス整合回路20,22を設けない状態での2段直列のゲート接地増幅回路の入出力反射特性を図17に示す。図17によれば、入力(S33)、出力(S44)共に、インピーダンスが低いことが判る。2段直列のゲート接地増幅回路の入力インピーダンスは15Ω程度であり、出力インピーダンスは非常に小さい。
次に、図18に図16の回路の入出力反射特性を示し、図19に図16の回路の入力反射波(S11)の振幅特性、出力反射波(S22)の振幅特性および通過波(S21)の振幅特性を示す。図18によれば、入出力共にインピーダンス整合が取れていることが判り、また図19によれば、広帯域な増幅回路を実現できていることが判る。
6Ωの疑似低インピーダンス伝送線路24は、上記と同様に、伝送線路1として、伝送線路13と同じ寸法の薄膜マイクロストリップ線路100を用いた。そして、信号線路102の長さ15μm毎に(MIM容量素子2とこれに隣接するMIM容量素子2との間の伝送線路1の長さが15μm)、信号線路102とグランドの金属層103との間に2.4fF/μmのMIM容量素子2を装荷した。この2.4fF/μmは、図4の特性インピーダンスZXとMIM容量素子2の容量値CXとの関係を線形関係と見なし、特性インピーダンスZX=6Ωに対応するMIM容量素子2の容量値CXを外挿により求めたものである。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例として、カスコード増幅回路への応用形態を説明する。カスコード増幅回路は、ソース接地増幅回路とゲート接地増幅回路とを直列接続した形態である。したがって、カスコード増幅回路の入力インピーダンスはソース接地増幅回路と同様の特性を示し、カスコード増幅回路の出力インピーダンスはゲート接地増幅回路と同様の特性を示す。
このため、カスコード増幅回路のインピーダンス整合は、入力側のインピーダンス整合回路に関しては第1の実施例のインピーダンス整合回路10と同様の構成で実現することができ、出力側のインピーダンス整合回路に関しては第2の実施例のインピーダンス整合回路22と同様の構成で実現することができる。
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例として、電力増幅回路(パワーアンプ)への適用例を説明する。本発明は、入力、出力のインピーダンスがより低下しやすい電力増幅回路に極めて有効である。電力増幅回路では、通常、出力段に多数のトランジスタを並列配置することによって出力パワーを増加させる。このとき、一並列の場合と比較すると、電力増幅回路の出力インピーダンスは並列数倍だけ低下する。このような場合には、低周波帯であっても電力増幅回路の出力インピーダンスは50Ωよりも顕著に低いインピーダンスをとることがある。このような電力増幅回路の出力に対して本発明の整合回路を設けることは非常に有用である。
なお、第1〜第4の実施例では、伝送線路に周期的に設ける容量素子の例として、MIM容量素子を例に挙げて説明したが、従来の集積回路プロセスで形成可能なものであれば、MIM容量素子でなくても構わない。
本発明は、高周波電気信号を扱う回路技術に適用することができる。
2…MIM容量素子、10,14,20,22…インピーダンス整合回路、1,11,15,17,21,23…伝送線路、12,13,16,24…疑似低インピーダンス伝送線路、100…薄膜マイクロストリップ線路、101…誘電体、102…信号線路、103,105…金属層、104…スルーホール、Q1〜Q5…トランジスタ、C1,C2…容量素子。

Claims (8)

  1. 信号線路と、
    前記信号線路とグランドとの間に周期的に設けられた複数の容量素子とを備え、
    前記信号線路に前記容量素子を設ける周期は、伝送線路の設計周波数における四分の一波長よりも短い値に設定されていることを特徴とする伝送線路。
  2. 請求項1記載の伝送線路において、
    前記信号線路に前記容量素子を設ける周期は、伝送線路の設計周波数における四分の一波長の1/10以下の値に設定されていることを特徴とする伝送線路。
  3. 請求項1または2記載の伝送線路において、
    誘電体と、この誘電体の表面に形成された前記信号線路と、前記誘電体の裏面に形成された前記グランドの金属層とからマイクロストリップ線路が構成されていることを特徴とする伝送線路。
  4. 信号の伝播経路に直列に挿入された、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の伝送線路を含むことを特徴とする整合回路。
  5. 信号の出力側に、請求項4記載の整合回路を含むことを特徴とする増幅回路。
  6. 請求項5記載の増幅回路において、
    ゲート接地増幅回路または電力増幅回路であることを特徴とする増幅回路。
  7. 信号の入力側および出力側のそれぞれに、請求項4記載の整合回路を含むことを特徴とする増幅回路。
  8. 請求項7記載の増幅回路において、
    ソース接地増幅回路、またはソース接地増幅回路とゲート接地増幅回路とを直列に接続したカスコード増幅回路であることを特徴とする増幅回路。
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