JP2019128159A - エンコーダ、モータ及びロボット - Google Patents

エンコーダ、モータ及びロボット Download PDF

Info

Publication number
JP2019128159A
JP2019128159A JP2018007694A JP2018007694A JP2019128159A JP 2019128159 A JP2019128159 A JP 2019128159A JP 2018007694 A JP2018007694 A JP 2018007694A JP 2018007694 A JP2018007694 A JP 2018007694A JP 2019128159 A JP2019128159 A JP 2019128159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
wall portion
yoke
encoder
peripheral wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018007694A
Other languages
English (en)
Inventor
彰宏 藤澤
Akihiro Fujisawa
彰宏 藤澤
晃利 前田
Akitoshi Maeda
晃利 前田
吉村 和人
Kazuto Yoshimura
和人 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2018007694A priority Critical patent/JP2019128159A/ja
Publication of JP2019128159A publication Critical patent/JP2019128159A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】検出精度の向上を可能としたエンコーダを提供する。【解決手段】第1の方向に磁化された状態で、回転体の回転軸Rと同軸に取り付けられるマグネット2と、マグネット2を内側に収容した状態で、マグネット2からの磁界の一部を遮蔽するヨーク3と、マグネット2から第3の方向に離間して配置されて、マグネット2からの磁界を検出する磁気センサ4とを備え、ヨーク3は、底壁部3aと、底壁部3aの外周から立ち上がる周壁部3bとを含む有底円筒形状を有し、マグネット2の外径は、周壁部3aの内径よりも小さく、マグネット2の前記第3の方向における長さは、周壁部3aの第3の方向における長さより小さく、マグネット2は、径方向において周壁部3aとの間に隙間Cと、第3の方向において周壁部3aとの間に高低差Tとを有して、ヨーク3の内側に収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダ、そのようなエンコーダを備えたモータ、並びに、そのようなモータを備えたロボットに関する。
従来より、モータなどの回転体の回転方向の変位(例えば、回転角度や回転位置、回転速度、回転数など。)を検出するエンコーダがある。また、エンコーダの中には、回転体の回転軸と一体に回転するマグネットの磁界の変化を磁気センサにより検出することによって、回転体の回転角度を磁気的に検出するものがある(例えば、下記特許文献1を参照。)。
このようなエンコーダでは、回転体の回転軸に対して直交する面内の一方向(以下、磁化方向という。)に磁化された円柱又は円筒状のマグネット(永久磁石)を用いている。このマグネットは、回転体の回転軸と同軸に取り付けられる。一方、磁気センサは、マグネットから離間して配置されて、このマグネットからの磁界を検出する。
国際公開第2005/124285号
従来のエンコーダでは、軟磁性体からなる有底円筒状のヨークの内側にマグネットを収容した状態で、このマグネットからの磁界の一部を遮蔽(シールド)することが行われている。しかしながら、ヨークやマグネットの形状や配置によっては、検出精度が悪化することがあった。
本発明の一つの態様は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、検出精度の向上を可能としたエンコーダ、そのようなエンコーダを備えたモータ、並びに、そのようなモータを備えたロボットを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1の態様に従えば、回転体の回転方向の変位を検出するエンコーダであって、前記回転体の回転軸に対して直交する面内における一の方向を第1の方向とし、前記面内における前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とし、前記回転軸に対して平行な方向を第3の方向としたときに、前記第1の方向に磁化された状態で、前記回転体の回転軸と同軸に取り付けられるマグネットと、前記マグネットを内側に収容した状態で、前記マグネットからの磁界の一部を遮蔽するヨークと、前記マグネットから前記第3の方向に離間して配置されて、前記マグネットからの磁界を検出する磁気センサとを備え、前記ヨークは、底壁部と、前記底壁部の外周から立ち上がる周壁部とを含む有底円筒形状を有し、前記マグネットの外径は、前記周壁部の内径よりも小さく、前記マグネットの前記第3の方向における長さは、前記周壁部の前記第3の方向における長さより小さく、前記マグネットは、径方向において前記周壁部との間に隙間と、前記第3の方向において前記周壁部との間に高低差とを有して、前記ヨークの内側に収容されていることを特徴とするエンコーダが提供される。
前記第1の態様によれば、磁気センサにより検出されるマグネットの磁化方向の角度誤差(検出誤差)を小さくし、エンコーダの検出精度を向上させることが可能である。
前記第1の態様において、前記隙間及び前記高低差は、前記マグネットとの間隔によって決まる前記磁気センサによる磁界の検出感度と、前記マグネットの前記ヨークに対する偏心とに基づいて、それぞれ設定されている構成としてもよい。
この構成によれば、エンコーダの検出精度を向上させるために必要な隙間及び高低差を設定することが可能である。
前記第1の態様において、前記隙間を前記マグネットの外径で除した値をcとし、前記高低差を前記マグネットの外径で除した値をtとしたときに、t≦2.35c−0.25、t≦−3.81c+4.47を満たす範囲にある構成としてもよい。
この構成によれば、エンコーダの検出精度を向上させるための隙間及び高低差の範囲を求めることが可能である。
前記第1の態様において、前記マグネットは、前記底壁部に接着剤を介して固定されており、前記底壁部には、前記接着剤が流れ込む凹部又は孔部が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、マグネットをヨークの底壁部に接着剤を介して適切に固定することが可能である。
前記第1の態様において、前記隙間に対応した位置には、前記周壁部から前記底壁部に向かって傾斜する傾斜面が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、マグネットをヨークの底壁部に容易に位置決めすることが可能である。
前記第1の態様において、前記隙間に対応して前記マグネットと前記周壁部との間に配置されるスペーサを備え、前記スペーサは、非磁性体からなる構成としてもよい。
この構成によれば、マグネットからの磁界をスペーサにより遮蔽することなく、マグネットと周壁部との間に良好な隙間を設定することが可能である。
本発明の第2の態様に従えば、前記第1の態様のエンコーダを備えることを特徴とするモータが提供される。
前記第2の態様によれば、モータの回転制御を高精度に行うことが可能である。
本発明の第3の態様に従えば、前記第2の態様のモータを備えることを特徴とするロボットが提供される。
前記第3の態様によれば、ロボットの駆動制御を高精度に行うことが可能である。
本発明の一実施形態に係るエンコーダの概略構成を示す断面図である。 図1に示すエンコーダのマグネット及びヨークの構成を示す平面図である。 図2中に示す線分X−X’によるマグネット及びヨークの断面図である。 磁気センサにより検出されるマグネットの磁化方向の角度誤差に対する隙間及び高低差の許容範囲を示すグラフである。 ヨークの内側に収容されたマグネットの鉛直面内における磁力線の流れを示す模式図である。 ヨークの内側に収容されたマグネットの水平面内における磁界の向きを示す模式図である。 ヨークの底壁部に設けられた凹部の変形例を示す平面図である。 マグネットと周壁部との間にスペーサが配置された状態を示す断面図である。 傾斜面が設けられたヨークの一部を切り欠いて示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るモータを備えるロボットの一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るモータを備える別のロボットの一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される寸法や材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(エンコーダ)
先ず、本発明の一実施形態(第1の実施形態)として、例えば図1〜図3に示すエンコーダ1について説明する。なお、図1は、エンコーダ1の概略構成を示す断面図である。図2は、エンコーダ1のマグネット2及びヨーク3の構成を示す平面図である。図3は、図2中に示す線分X−X’によるマグネット及びヨークの断面図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を回転体の回転軸Rと直交する面内における一の方向である第1の方向とし、Y軸方向を回転軸Rと直交する面内における第1の方向と直交する第2の方向とし、Z軸方向を回転軸Rに対して平行な方向である第3の方向として、それぞれ示すものとする。
本実施形態のエンコーダ1は、例えばモータなどの回転体の回転方向の変位(本実施形態では回転角度)を検出するものである。なお、回転体の回転方向の変位については、上述した回転角度以外にも、回転位置や回転速度、回転数などを挙げることができる。
具体的に、このエンコーダ1は、図1〜図3に示すように、第1の方向(以下、磁化方向という。)に磁化された状態で、回転体の回転軸Rと同軸に取り付けられるマグネット2と、マグネット2を内側に収容した状態で、マグネット2からの磁界の一部を遮蔽するヨーク3と、マグネット2から第3の方向に離間して配置されて、マグネット2からの磁界を検出する磁気センサ4とを備えている。
マグネット2は、円柱状又は円筒状(本実施形態では円柱状)の永久磁石からなる。また、マグネット2の磁化方向は、マグネット2の径方向と一致している。ヨーク3は、円形状の底壁部3aと、底壁部3aの外周から軸線方向(第3の方向)に立ち上がる円筒状の周壁部3bとを有して、有底円筒状に形成された軟磁性体からなる。
マグネット2は、周壁部3bの内径よりも小さい外径と、周壁部3bの高さよりも小さい高さとを有している。マグネット2は、ヨーク3の開口部3cからヨーク3の内側へと挿入され、底壁部3aに接着剤(図示せず。)を介して接着(固定)される。なお、接着剤には、熱硬化性樹脂を用いることができる。
これにより、マグネット2は、ヨーク3の底壁部3aと互いの中心軸を一致させた状態で、ヨーク3の周壁部3bの内側に同心円状に配置されている。すなわち、このマグネット2は、径方向において周壁部3bとの間に隙間Cと、高さ方向(第3の方向)において周壁部3bとの間に高低差Tとを有して、ヨーク3の内側に収容されている。
なお、「隙間C」については、(周壁部3bの内径−マグネット2の外径)/2で求まる値である。一方、「高低差T」については、(周壁部3bの底壁部3aからの高さ−マグネット2の底壁部3aからの高さ)で求まる値である。
マグネット2を内側に収容されたヨーク3は、開口部3cを回転軸Rとは反対側に向けた状態で、回転軸Rの一端側に設けられたハブ5を介して回転軸Rと同軸に取り付けられている。本実施形態のエンコーダ1では、上述したヨーク3よりも内側にマグネット2を収容することで、ヨーク3をハブ5に取り付ける際に、マグネット2が損傷することを防ぐことが可能である。
磁気センサ4は、ヨーク3の開口部3cから外方に臨むマグネット2との間に一定の間隔Gを有して、マグネット2と対向する回路基板6上に配置されている。磁気センサ4には、例えばホール素子や磁気抵抗素子などを用いることができる。
以上のような構成を有する本実施形態のエンコーダ1では、回転体の回転軸Rと一体に回転するマグネット2の磁界の変化を磁気センサ4により検出することによって、回転体の回転角度を磁気的に検出することが可能となっている。
本実施形態のエンコーダ1では、ヨーク3の内側に収容されたマグネット2と周壁部3bとの間に、上述した隙間C及び高低差Tを有することによって、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を小さくすることが可能である。
具体的に、エンコーダ1の検出精度を向上させるために必要な隙間C及び高低差Tについては、マグネット2との間隔Gによって決まる磁気センサ4による磁界の検出感度と、マグネット2のヨーク3に対する偏心とに基づいて、それぞれ設定することが好ましい。
ここで、ヨーク3の内側にマグネット2を収容する場合には、ヨーク3の周壁部3bとマグネット2との間に、マグネット2から磁気センサ4に向かう磁界(磁場)を形成するための隙間Cを設ける必要がある。また、マグネット2からの磁界は、マグネット2から上方(磁気センサ4側)に向かうほど、磁化方向の角度誤差が大きくなる。
一方、隙間Cを小さくすると、マグネット2からの磁界がヨーク3により流れ込み易くなるため、マグネット2から上方に向かう磁界の強度(磁束密度)が小さくなる。したがって、マグネット2と磁気センサ4との間隔Gを小さくすることで、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を小さくすることができる。
一方、マグネット2のヨーク3に対する軸ずれ(偏心)は、隙間Cの変動する割合が大きくなるため、マグネット2から上方に向かう磁界(磁場)に乱れを生じさせる。したがって、隙間Cを小さくすると、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)が大きくなる。
高低差Tについても同様であり、高低差Tを大きくすると、マグネット2からの磁界がヨーク3により流れ込み込み易くなるため、マグネット2から上方に向かう磁界の強度(磁束密度)が小さくなる。これにより、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を小さくすることができる。
一方、マグネット2のヨーク3に対する軸ずれ(偏心)が生じた場合、マグネット2から上方に向かう磁界(磁場)に乱れを生じさせるため、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)が大きくなる。
したがって、本実施形態のエンコーダ1では、このような知見に基づいて、エンコーダ1の検出精度を向上させるために必要な隙間C及び高低差Tを設定することにした。具体的に、本実施形態では、マグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を許容する隙間C及び高低差Tの範囲について、CAE(Computer Aided Engineering)解析により求めた。
その結果、隙間Cをマグネット2の外径(直径)で除した値(以下、隙間値という。)をc(c>0)とし、高低差Tをマグネット2の外径(直径)で除した値(以下、高低差値という。)をt(t>0)としたときに、下記式(1),(2)を満たす範囲にあることを見出した。
t≦2.35c−0.25 …(1)
t≦−3.81c+4.47 …(2)
また、上記式(1),(2)により求まる隙間値c及び高低差値tの許容範囲を図4中のグラフに示す。なお、図4中に示すグラフでは、上記式(1),(2)を満たす範囲を網掛けにより示している。
上記式(1)は、マグネット2との間隔Gによって決まる磁気センサ4による磁界の検出感度がマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を許容する範囲を示している。一方、上記式(2)は、マグネット2のヨーク3に対する偏心がマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を許容する範囲を示している。
したがって、本実施形態では、上記式(1),(2)から、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)に対する隙間C及び高低差Tの許容範囲を求めることが可能である。
また、本実施形態では、CAE解析によって、マグネット2に対する磁気センサ4の軸ずれの許容範囲については、回路基板6の組み付け誤差を水平面内で0.3mm以内とすることが好ましいことを見出した。
なお、本実施形態のエンコーダ1では、上記CAE解析の結果から、マグネット2として、外径5mm、高さ2mmのサマリウムコバルト磁石SS28を用い、ヨーク3として、内径6.6mm、高さ2.1mmの炭素鋼(S45C)を用いて、隙間Cを0.8mm、高低差Tを0.1としてマグネット2及びヨーク3の設計を行った。また、マグネット2と磁気センサ4との間隔Gについては、0.4〜2.0mmに設定した。なお、間隔Gは、樹脂パーケージにより封止された磁気センサ4自体の表面(磁気センサ4の計測面)からマグネット2の表面までの距離である。
この場合、ヨーク3の内側に収容されたマグネット2の鉛直面内における磁力線(磁界)の流れを図5(a)に模式的に示す。また、参考例として、隙間Cを2mm、高低差Tを0.1mmとした場合を図5(b)に模式的に示す。また、隙間Cを2mm、高低差Tを1mmとした場合を図5(c)に模式的に示す。
また、ヨーク3の内側に収容されたマグネット2の水平面内における磁界の向きを図6(a),(b)に模式的に示す。なお、図6(a)では、マグネット2の軸線方向(高さ方向)の中央位置での磁界の向きを表し、図6(b)では、マグネット2から1mm上方での磁界の向きを表している。
なお、図5及び図6では、マグネット2の磁化方向として、第1の方向(X軸方向)の一端(+X)側をN極とし、第1の方向(X軸方向)の他端(−X)側をS極として分極している場合を例示している。
以上のようにして、本実施形態のエンコーダ1では、上記式(1),(2)を満たす範囲で、マグネット2と周壁部3bとの隙間C及び高低差Tを設定することが好ましい。これにより、磁気センサ4により検出されるマグネット2の磁化方向の角度誤差(検出誤差)を小さくし、このエンコーダ1の検出精度を向上させることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記エンコーダ1では、ヨーク3の底壁部3aに接着剤が流れ込む凹部又は孔部が設けた構成としてもよい。具体的に、本実施形態のヨーク3では、底壁部3aの内面中央部に逆円錐状の凹部7が設けられている。
この構成の場合、マグネット2とヨーク3の周壁部3bとの間に隙間C及び高低差Tを設けた状態で、マグネット2をヨーク3の底壁部3aに接着剤を介して適切に接着(固定)することが可能である。
また、上記エンコーダ1では、上述した凹部7を設けた構成に限らず、底壁部3aの中央部を貫通する孔部(図示せず。)を設けた構成としてもよい。この場合も、マグネット2をヨーク3の底壁部3aに接着剤を介して適切に接着(固定)することが可能である。
また、上記エンコーダ1では、凹部の変形例として、例えば、図7(a)に示すように、線状の溝部(凹部)8aを放射状に複数並べて配置した構成や、図7(b)に示すように、リング状の溝部(凹部)8bを同心円状に複数並べて配置した構成としてもよい。なお、図7(a),(b)は、ヨーク3の底壁部3aに設けられた凹部の変形例を示す平面図である。
何れの場合も、上記凹部7を設けた場合と同様に、マグネット2をヨーク3の底壁部3aに接着剤を介して適切に接着(固定)することが可能である。
また、上記エンコーダ1では、底壁部3aの内面中央部に、台座(凸部)(図示せず。)を設けた構成としてもよい。この構成の場合も、マグネット2を台座に接着剤を介して適切に接着(固定)することが可能である。
一方、底壁部3aにマグネット2が嵌め込まれる嵌合凹部を設けた場合には、マグネット2の側面からの磁界が嵌合凹部により吸収されるため、この部分に隙間Cが無い状態となり、好ましくない。
また、上記エンコーダ1では、図8に示すように、隙間Cに対応してマグネット2と周壁部3bとの間にスペーサ9を配置した構成としてもよい。なお、図8は、マグネット2と周壁部3bとの間にスペーサ9が配置された状態を示す断面図である。
スペーサ9は、例えばステンレス鋼(SUS)などの非磁性体からなり、隙間Cに対応した円筒形状を有している。なお、スペーサ9のサイズ(内径及び外径)については、マグネット2を内側に挿脱できる程度に嵌め込むことが可能な内径とし、周壁部3bの内側に挿脱できる程度に嵌め込むことが可能な外径とすることが好ましい。一方、スペーサ9の高さについては、周壁部3bの高さよりも小さいことが好ましい。
この構成の場合、マグネット2からの磁界をスペーサ9により遮蔽することなく、マグネット2と周壁部3bとの間に良好な隙間Cを設定することが可能である。
なお、スペーサ9については、複数に分割可能な構成としたり、周方向において対称な位置に複数の孔部を設けたりすることも可能である。
また、スペーサ9については、マグネット2を底壁部3aに接着剤を介して固定した後に、マグネット2と周壁部3bとの間から取り外すことも可能である。この場合、スペーサ9をヨーク3に対するマグネット2の位置決め治具として用いることが可能である。
また、上記エンコーダ1では、図9に示すように、隙間Cに対応した位置に、周壁部3bから底壁部3aに向かって傾斜する傾斜面3dが設けられた構成としてもよい。なお、図9は、傾斜面8dが設けられたヨーク3の一部を切り欠いて示す断面図である。
この構成の場合、マグネット2をヨーク3の底壁部3aに容易に位置決めすることができる。なお且つ、マグネット2と周壁部3bとの間に良好な隙間Cを設定することが可能である。
また、上記ヨーク3では、このような傾斜面3dを設けた構成に限らず、例えば、周壁部3bの内周面を底壁部3aから開口部3cに向かって漸次拡径された形状(広口形状)としてもよい。
(モータ及びロボット)
次に、本発明の一実施形態(第2の実施形態)として、例えば図10に示すモータ100を備えたロボット200について説明する。なお、図10は、モータ100を備えたロボット200の構成を示す斜視図である。また、図10では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向をロボット200の水平面内における第1の方向、Y軸方向をロボット200の水平面内における第1の方向と直交する第2の方向、Z軸方向をロボット200の水平面内と直交する高さ方向(鉛直方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態のロボット200は、天吊り用の6軸垂直多関節型の単腕ロボットである。具体的に、このロボット200は、図10に示すように、基台101と、第1のアーム102aと、第2のアーム102bと、第3のアーム102cと、第4のアーム102dと、第5のアーム102eと、第6のアーム102fと、エンドエフェクタ103と、制御部104と、モータ100とを備えている。
第1〜第6のアーム102a〜102fは、それぞれの間に設けられた関節を介して順次連結されている。第1のアーム102aは、基台101に固定されている。エンドエフェクタ103は、第6のアーム102fに取り付けられている。制御部104は、基台2の内部に設けられて、ロボット200の各部の動作を制御する。
モータ100は、第1〜第6のアーム102a〜102fの各関節に組み込まれている。ロボット200では、モータ100の回転駆動により第1〜第6のアーム102a〜102fの各関節の間で一方のアームに対して他方のアームを折り曲げたり、回転させたりすることが可能である。
本実施形態のモータ100では、上記エンコーダ1を備えることで、このモータ100の回転制御を高精度に行うことが可能である。また、本実施形態のロボット200では、上記モータ100を備えることで、このロボット200の駆動制御を高精度に行うことが可能である。
なお、本発明が適用可能な垂直多関節型のロボットについては、上記ロボット200の構成に特に限定されるものではなく、例えば、天吊り用以外の垂直多関節型のロボットであってもよく、自由度が5軸以下又は7軸以上のロボットであってもよい。さらに、単腕ロボットに限らず、双腕ロボットであってもよい。
次に、本発明の一実施形態(第3の実施形態)として、例えば図11に示すモータ300a〜300dを備えた別のロボット400について説明する。なお、図11は、モータ300a〜300dを備えた別のロボット400の一例を示す斜視図である。また、図11では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向をロボット400の水平面内における第1の方向、Y軸方向をロボット400の水平面内における第1の方向と直交する第2の方向、Z軸方向をロボット400の水平面内と直交する高さ方向(鉛直方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態のロボット400は、3軸の水平多関節型の単腕ロボット(スカラーロボット)である。具体的に、このロボット400は、図3に示すように、基台301と、第1のアーム302aと、第2のアーム302bと、シャフト303と、制御部304と、第1のモータ300a〜300dとを備えている。
第1のアーム302aは、第1の軸AX1を中心に基台301に対して回動自在に取り付けられている。第2のアーム302bは、第1の軸AX2を中心に第1のアーム302に対して回動自在に取り付けられている。シャフト303は、第3の軸AX3を中心に第2のアームに対して回動自在且つ軸線方向にスライド自在に取り付けられている。また、シャフト303の先端にエンドエフェクタ(図示せず。)が取り付けられる。
第1のモータ300aは、基台301に対して第1のアーム302aを第1の軸AX1回りに回転駆動する。第2のモータ300bは、第1のアーム302bに対して第2のアーム302bを第2の軸AX2回りに回転駆動する。第3のモータ300cは、第2のアーム302bに対してシャフト303を第3の軸AX3回りに回転駆動する。第4のモータ300dは、ボールスプライン(図示せず。)を介して回転駆動を直線駆動に変換し、第2のアーム302bに対してシャフト303を軸線方向にスライド駆動する。
制御部304は、ケーブル305aを介して基台301側に設けられた第1のモータ300aと電気的に接続され、基台301と第2のアーム302bとの間に設けられたケーブル305bを介して第2〜第4のモータ300b〜300dと電気的に接続されている。制御部304は、これら第1〜第4のモータ300a〜300dの駆動を制御することによって、ロボット400の各部の動作を制御する。
本実施形態の各モータ300a〜300dでは、上記エンコーダ1を備えることで、これら各モータ300a〜300dの回転制御を高精度に行うことが可能である。また、本実施形態のロボット400では、上記各モータ300a〜300dを備えることで、このロボット400の駆動制御を高精度に行うことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明を適用したエンコーダを備えるモータの用途については、特に限定されるものではなく、上記ロボット以外の駆動機器に搭載することも可能である。その場合も、本発明を適用したエンコーダを備えることで、モータの回転制御を高精度に行うことが可能である。
1…エンコーダ 2…マグネット 3…ヨーク 3a…底壁部 3b…周壁部 3c…開口部 3d…傾斜面 4…磁気センサ 5…ハブ 6…回路基板 7…凹部 8a,8b…溝部(凹部) 9…スペーサ G…間隔 C…隙間 T…高低差 100…モータ 101…基台 102a〜102f…第1〜第6のアーム 103…エンドエフェクタ 104…制御部 200…ロボット 300a〜300d…第1〜第4のモータ 301…基台 302a,302b…第1〜第2のアーム 303…シャフト 304…制御部 305a,305b…ケーブル 400…ロボット

Claims (8)

  1. 回転体の回転方向の変位を検出するエンコーダであって、
    前記回転体の回転軸に対して直交する面内における一の方向を第1の方向とし、前記面内における前記第1の方向と直交する方向を第2の方向とし、前記回転軸に対して平行な方向を第3の方向としたときに、
    前記第1の方向に磁化された状態で、前記回転体の回転軸と同軸に取り付けられるマグネットと、
    前記マグネットを内側に収容した状態で、前記マグネットからの磁界の一部を遮蔽するヨークと、
    前記マグネットから前記第3の方向に離間して配置されて、前記マグネットからの磁界を検出する磁気センサとを備え、
    前記ヨークは、底壁部と、前記底壁部の外周から立ち上がる周壁部とを含む有底円筒形状を有し、
    前記マグネットの外径は、前記周壁部の内径よりも小さく、
    前記マグネットの前記第3の方向における長さは、前記周壁部の前記第3の方向における長さより小さく、
    前記マグネットは、径方向において前記周壁部との間に隙間と、前記第3の方向において前記周壁部との間に高低差とを有して、前記ヨークの内側に収容されていることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記隙間及び前記高低差は、前記マグネットとの間隔によって決まる前記磁気センサによる磁界の検出感度と、前記マグネットの前記ヨークに対する偏心とに基づいて、それぞれ設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記隙間を前記マグネットの外径で除した値をcとし、前記高低差を前記マグネットの外径で除した値をtとしたときに、
    t≦2.35c−0.25、
    t≦−3.81c+4.47
    を満たす範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンコーダ。
  4. 前記マグネットは、前記底壁部に接着剤を介して固定されており、
    前記底壁部には、前記接着剤が流れ込む凹部又は孔部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のエンコーダ。
  5. 前記隙間に対応した位置には、前記周壁部から前記底壁部に向かって傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のエンコーダ。
  6. 前記隙間に対応して前記マグネットと前記周壁部との間に配置されるスペーサを備え、
    前記スペーサは、非磁性体からなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のエンコーダ。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載のエンコーダを備えることを特徴とするモータ。
  8. 請求項7に記載のモータを備えることを特徴とするロボット。
JP2018007694A 2018-01-19 2018-01-19 エンコーダ、モータ及びロボット Pending JP2019128159A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007694A JP2019128159A (ja) 2018-01-19 2018-01-19 エンコーダ、モータ及びロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018007694A JP2019128159A (ja) 2018-01-19 2018-01-19 エンコーダ、モータ及びロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019128159A true JP2019128159A (ja) 2019-08-01

Family

ID=67471279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018007694A Pending JP2019128159A (ja) 2018-01-19 2018-01-19 エンコーダ、モータ及びロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019128159A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6613895B2 (ja) エンコーダ用スケール、エンコーダ、駆動装置及びステージ装置
JP4376150B2 (ja) 回転角度検出装置
US9377284B2 (en) Metrology apparatus
JP5128120B2 (ja) 回転センサ
JP4729358B2 (ja) 回転角度センサ
JP2019015536A (ja) アブソリュートエンコーダ
JP5872744B2 (ja) 回転ポジショニング装置
US11913784B2 (en) Reduction mechanism and absolute encoder
JP6546565B2 (ja) 直動回転検出器、直動回転検出器ユニットおよび直動回転駆動装置
JP2016057215A (ja) エンコーダ、駆動装置、及びロボット装置
JP2013150426A (ja) 球面モータ
US20220155051A1 (en) Absolute encoder
US20220163317A1 (en) Absolute encoder
US11506679B2 (en) Encoder, motor, and robot
JP2019128159A (ja) エンコーダ、モータ及びロボット
JP2014211347A (ja) エンコーダ、駆動装置及びロボット装置
EP4321842A1 (en) Absolute encoder
WO2022209746A1 (ja) アブソリュートエンコーダ
JP2007248105A (ja) 回転角度検出装置付き軸受
JP7441099B2 (ja) アブソリュートエンコーダ
JP2011007734A (ja) エンコーダ及びエンコーダの取り付け方法
US20240175670A1 (en) Absolute encoder
US20240175724A1 (en) Absolute encoder
JP2010271229A (ja) エンコーダ
KR101287057B1 (ko) 자기베어링이 구비된 터보기기