JP2019128000A - 管継手 - Google Patents

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【課題】より確実に誤離脱を防止できる管継手を提供すること。【解決手段】ソケット2とプラグ4の接続後、係止部材24は係止部材スプリング30によって変位阻止位置に付勢されているため変位阻止位置に変位する。よって、係止部材24がスリーブ12の後端部28と係合しスリーブ12が施錠子保持位置から施錠子解放位置へ変位することを妨げている為、ソケット2とプラグ4が離脱できなくなる。離脱する際は、係止部材24を変位可能位置に変位させることによりスリーブ12を変位可能にする。スリーブ12を施錠子保持位置から施錠子解放位置まで変位させることで施錠子18が施錠解除位置に変位可能になるため、ソケット2とプラグ4が離脱できる。【選択図】図4

Description

本発明は、ソケットとプラグとからなる管継手に関し、特に、接続後に誤離脱を防止するような機能を持った管継手に関する。
このような誤離脱防止機能がある管継手として、例えば特許文献1には、スリーブに長手方向に加えて回転方向にも付勢力がかかっており、接続後にはスリーブが自動的に回転してスリーブの長手方向への変位を制限するようになっているものが示されている。離脱時にはスリーブを回転させてから引くことにより、ロックを解除するようになっている。
特開2016−080134号公報
しかし、上述のような管継手は、スリーブの操作のみで離脱できるので誤離脱してしまう恐れがある。
本発明は、より確実に誤離脱を防止できる管継手を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
ソケットとプラグとからなる管継手のソケットであって、
前端からプラグを受け入れる通路を有する筒状の本体と、
該本体に形成された施錠子保持孔に保持され、該本体の径方向に変位可能であり、プラグを連結する施錠位置と、プラグを連結しない施錠解除位置との間で変位可能な施錠子と、
該本体の外側に位置し、該本体の長手方向に変位可能であり、該施錠子を該施錠位置に保持する施錠子保持位置と、該施錠子保持位置から後方に変位して該施錠子が該施錠解除位置に変位することを許容する施錠子解放位置との間で変位可能なスリーブと、
該本体の内側に位置し、該本体の長手方向に変位可能であり、該施錠子を該施錠解除位置に保持しプラグが挿入可能となる前方位置と、プラグが挿入されたときにプラグによって該前方位置から後方に変位して該施錠子が該施錠位置に変位可能になる後方位置との間で変位可能なカラーと、
該本体に形成された係止部材保持孔に保持され、該スリーブの後端部と係合し該スリーブが該施錠子保持位置から該施錠子解放位置へ変位することを阻止する変位阻止位置と、該スリーブが該施錠子保持位置から該施錠子解放位置へ変位することを可能とする変位可能位置との間で径方向に伸びる回転軸線を中心に回転する係止部材と、
該係止部材に、該変位可能位置から該変位阻止位置に変位させる付勢力を加えるような係止部材スプリングと、を備えるソケットを提供する。
当該ソケットにおいては、接続を解除する際に、係止部材を係止部材スプリングの付勢力に抗して変位可能位置としてからスリーブを施錠子解放位置に変位させる必要があるが、別部材とされた係止部材とスリーブを両方操作しなければ離脱できないため、スリーブのみの操作により離脱できる上述の従来のものと比べてより確実に誤離脱を防止できる。
具体的には、該係止部材は、円盤形状の第一部分と、該第一部分から外側に突出し、かつ該変位阻止位置にあるときに該長手方向に伸びる該第二部分とからなり、該変位可能位置にあるときには該第二部分が該長手方向と直交する方向へ伸びるようにすることができる。
より具体的には、該係止部材が該変位可能位置から該変位阻止位置に変位するときに該係止部材の該第二部分が該スリーブの後端部を押圧し、該スリーブを該施錠子解放位置から該施錠子保持位置へ変位させるようにすることができる。
また具体的には、該本体と該スリーブとの間に設けられ、該スリーブを施錠子保持位置に付勢するようなスリーブスプリングを備えるようにすることができる。
本発明はまた、上記何れかのソケットと、該ソケットに取外し可能に連結されるプラグとからなる管継手を提供する。
以下、本発明に係る管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係る管継手の離脱時の上面図である。 図1の管継手の側面断面図である。 図1の管継手の接続時の上面図である。 図3の管継手の側面断面図である。 図1の管継手の離脱するために係止部材を回転させた状態の上面図である。 図5の管継手の側面断面図である。
本発明の一実施形態に係る管継手1は、図1乃至図6に示すように、ソケット2と、このソケット2と取外し可能に接続するプラグ4とからなっている。
ソケット2は、図2に示すように、プラグ4を受け入れる周壁部6を有する本体8と、本体8の周壁部6の外周面10を覆うように配置され周壁部6に対して本体8の軸線Mの方向に変位可能とされたスリーブ12と、周壁部6内に配置されたカラー14とを備える。また、周壁部6は半径方向で貫通するように形成された施錠子保持孔16を有し、この施錠子保持孔16には施錠子18が設定されている。施錠子18は、施錠子保持孔16内において、周壁部6の内周面20から内側に突出し、周壁部6内に受け入れられたプラグ4を係止する施錠位置と、施錠位置よりも半径方向外側の位置となり、プラグ4との係止を解除する施錠解除位置との間で変位可能となっている。スリーブ12の内周面12Aと周壁部6の外周面10との間にはスリーブスプリング22が配置されている。
スリーブ12は本体8の軸線Mの方向で変位可能であり、スリーブ12は図5のように施錠子18を施錠位置に保持する施錠子保持位置と、図1のように施錠子保持位置から後方に変位して施錠子18が該施錠解除位置に変位することを許容する施錠子解放位置との間で変位可能となっており、スリーブスプリング22によって施錠子保持位置に向かって付勢されている。
図3および図4に示すように、本体8の周壁部6には係止部材保持孔21が形成されており、この係止部材保持孔21に係止部材24が配置されている。係止部材24は、本体8の半径方向に伸びる回転軸線Nを中心に回転する円盤形状の第一部分26と、第一部分26から回転軸線Nと平行な方向で外側に突出し、かつ図1で見て上下方向に細長く伸びている第二部分27を有する。係止部材24は、図1および図2に示す変位可能位置と、図3および図4に示す変位阻止位置との間で変位可能とされている。変位阻止位置においては、第二部分27が軸線M方向と平行な方向に伸びて、スリーブ12の後端部28と係合し、スリーブ12が施錠子保持位置から施錠子解放位置へ変位することを阻止している。変位可能位置においては、第二部分27が軸線M方向と直交する方向に伸びて、スリーブ12が施錠子保持位置から施錠子解放位置へ変位することを可能としている。
さらに、係止部材保持孔21には本体8と係止部材24との間に係止部材スプリング30が配置されており、係止部材24を径方向に伸びる回転軸線Nを中心に図1で見て時計回りに回転する方向で変位阻止位置に向かって付勢している。
また、図3のように係止部材保持孔21の後方、かつ軸線Mよりも図で見て上側にピン31が設置されている。ピン31は後方から前方に向かって係止部材保持孔21を通るように形成されており、スリーブ12が施錠子保持位置にあるとき、係止部材スプリング30によって変位された係止部材24は係止部材24の第二部分27がピン31に当接して変位阻止位置に保持される。
カラー14は周壁部6の内周面20に対して軸線Mの方向で摺動可能に配置されており、施錠子18を施錠解除位置に保持しプラグ4が挿入可能となる前方位置(図2)と、プラグ4が挿入されたときにプラグ4によって前方位置から後方に変位して施錠子18が施錠位置に変位可能になる後方位置(図4)との間で変位可能となっている。
さらに、本体8とカラー14の間にはカラースプリング32が配置されており、カラースプリング32によってカラー14は前方位置に向かって付勢されている。
図1および図2の離脱状態において、カラー14は前方位置にあり、施錠子18はカラー14に保持されているため施錠解除位置から施錠位置へ変位できない。このとき、スリーブ12の斜面部38は周壁部8の外周面10から突出している施錠子18に当接し、スリーブ12は施錠子解放位置から変位できない状態にある。また、係止部材24は、スリーブ12の後端部28と係止部材24の第二部分27が当接することにより、変位可能位置で保持される。
プラグ4をソケット2の周壁部6の内側に挿入していくと、プラグ4の斜面部34がカラー14の斜面部35に当接して、カラー14が後方に押し込まれていく。さらにプラグ4を挿入していくと、カラー14が後方位置にまで移動し、プラグ4の係止溝36が施錠子18の内側に位置するようになると、施錠子18への半径方向内側からの支持がなくなるため、スリーブ12は、スリーブスプリング22の軸線Mの方向への付勢力によって施錠子解放位置から施錠子保持位置まで変位しつつ、施錠子18を斜面部38によって押して施錠位置に変位させる。スリーブ12が施錠子保持位置にあるときは施錠子18が施錠解除位置に変位できなくなり、図3および図4のようにソケット2とプラグ4との接続が完了する。また、図3および図4のように、このとき係止部材24は係止部材スプリング30の付勢力により変位阻止位置に変位する。係止部材24が変位阻止位置にあるときには、係止部材24の第二部分27がスリーブ12の後端部28と係合することによりスリーブ12が施錠子保持位置から施錠子解放位置へ変位することをできなくなる。その為、ソケット2とプラグ4が離脱できない状態になる。
ソケット2からプラグ4を離脱する際は、図5および図6のように係止部材24を変位可能位置に変位させることによりスリーブ12を変位可能にする。この状態でスリーブ12を施錠子保持位置から施錠子解放位置まで変位させることで施錠子18が外側に変位可能になる。さらに、カラー14が前方位置に向かって付勢されているため、カラー14の斜面部35がプラグの斜面部34を押し出す。そうするとプラグ4の係止溝36が施錠子18を外側に押し出し、施錠子18が施錠解除位置まで変位し、係止が解除される。これにより、ソケット2からプラグ4が離脱される。
なお、本発明は、ソケット2とプラグ4を接続する際に、係止部材24が係止部材スプリング30によって付勢されているため、変位可能位置から変位阻止位置に変位するときに係止部材24の第二部分27がスリーブ12の後端部28を押圧し、スリーブ12を施錠子解放位置から施錠子保持位置へ変位させるため、スリーブスプリングを用いなくてもよい。
1:管継手
2:ソケット
4:プラグ
6:周壁部
8:本体
10:外周面
12:スリーブ
14:カラー
16:施錠子保持孔
18:施錠子
20:内周面
21:係止部材保持孔
22:スリーブスプリング
24:係止部材
26:第一部分
27:第二部分
28:後端部
30:係止部材スプリング
32:カラースプリング
34:(プラグの)斜面部
35:(カラーの)斜面部
36:係止溝
38:(スリーブの)斜面部
M:軸線
N:回転軸線

Claims (5)

  1. ソケットとプラグとからなる管継手のソケットであって、
    前端からプラグを受け入れる通路を有する筒状の本体と、
    該本体に形成された施錠子保持孔に保持され、該本体の径方向に変位可能であり、プラグを連結する施錠位置と、プラグを連結しない施錠解除位置との間で変位可能な施錠子と、
    該本体の外側に位置し、該本体の長手方向に変位可能であり、該施錠子を該施錠位置に保持する施錠子保持位置と、該施錠子保持位置から後方に変位して該施錠子が該施錠解除位置に変位することを許容する施錠子解放位置との間で変位可能なスリーブと、
    該本体の内側に位置し、該本体の長手方向に変位可能であり、該施錠子を該施錠解除位置に保持しプラグが挿入可能となる前方位置と、プラグが挿入されたときにプラグによって該前方位置から後方に変位して該施錠子が該施錠位置に変位可能になる後方位置との間で変位可能なカラーと、
    該本体に形成された係止部材保持孔に保持され、該スリーブの後端部と係合し該スリーブが該施錠子保持位置から該施錠子解放位置へ変位することを阻止する変位阻止位置と、該スリーブが該施錠子保持位置から該施錠子解放位置へ変位することを可能とする変位可能位置との間で径方向に伸びる回転軸線を中心に回転する係止部材と、
    該係止部材に、該変位可能位置から該変位阻止位置に変位させる付勢力を加えるような係止部材スプリングと、
    を備えるソケット。
  2. 該係止部材は、円盤形状の第一部分と、該第一部分から外側に突出し、かつ該変位阻止位置にあるときに該長手方向に伸びる第二部分とからなり、該変位可能位置にあるときには該第二部分が該長手方向と直交する方向へ伸びるようにされた請求項1に記載のソケット。
  3. 該係止部材が該変位可能位置から該変位阻止位置に変位するときに該係止部材の該第二部分が該スリーブの後端部を押圧し、該スリーブを該施錠子解放位置から該施錠子保持位置へ変位させるようにした請求項2に記載のソケット。
  4. 該本体と該スリーブとの間に設けられ、該スリーブを施錠子保持位置に付勢するようなスリーブスプリングを備える請求項2または請求項3に記載のソケット。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のソケットと、該ソケットに取外し可能に連結されるプラグとからなる管継手。

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