JP2019132303A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な操作でスリーブと対応管継手部材との間の密封状態をより確実に維持することが可能となる管継手を提供する。【解決手段】当該管継手100の雄型管継手部材102は、雄型管継手本体134の外周面134a上で長手軸線Lの方向及び周方向に変位可能とされたスリーブ136を備える。雄型管継手部材102と雌型管継手部材104とが連結された状態においてスリーブ136を変位許容位置から変位阻止位置に回転させると、スリーブ136の係止面162が雄型管継手本体134の球状部材156と係合して、スリーブ136が解錠位置に向かって後方に変位することが阻止される。このとき、スリーブ136の環状の密封係合面166が、雌型管継手本体114に設けられた端面シール部材122に当接して、雌型管継手本体114に対して端面シール部材122を介して密封係合される。これにより施錠子118に周囲の塵埃が付着することが防止される。【選択図】図6

Description

本発明は、施錠子を利用して互いに着脱可能に連結される雄型管継手部材と雌型管継手部材とからなる管継手に関する。
雄型管継手部材とそれに対応する雌型管継手部材とを施錠子によって着脱可能に連結するようにした管継手が広く利用されている。例えば特許文献1に示す管継手は、雌型管継手部材が施錠子を有し、雄型管継手部材が長手軸線の方向に変位可能に配置されたスリーブを有していて、雄型管継手部材と雌型管継手部材とが連結された状態において、施錠子が雄型管継手部材の施錠子係止溝に部分的に受け入れられるとともにスリーブがこの施錠子を径方向外側から保持することにより連結状態が維持されるようになっている。
管継手は様々な環境で使用されるが、塵埃が多い環境で使用される場合には可動部分の隙間に塵埃が入り込むことにより管継手の動作が妨げられることがある。特に施錠子に塵埃が付着して施錠子の動きが妨げられると適切な着脱ができなくなる虞がある。通常、スリーブと雌型管継手部材との間はスリーブが円滑に変位できるようにある程度の隙間があるため、連結状態においてもこの隙間から周囲の塵埃がスリーブの内側に侵入して施錠子に付着することがある。
施錠子に塵埃が付着することを防止するようにした管継手として、特許文献2に示すものがある。この管継手は、雌型管継手部材が施錠子とスリーブとを有し、連結状態においては、スリーブの先端部が雄型管継手部材に取り付けられたシール部材に当接することによりスリーブと雄型管継手部材との間が密封係合されるようになっている。これによりスリーブと雄型管継手部材との間の隙間が塞がれて、周囲の塵埃がこの隙間から内部に浸入することを防止している。また、連結後にスリーブの後方位置に別の弾性リングを取り付けることにより、スリーブの後方への変位を防止するとともにスリーブの後端側も密封するようになっている。
特許第5047300号公報 特許第6171508号公報
連結状態においてスリーブと雄型管継手部材との間の隙間を密封するようにした上述の管継手においては、基本的にはスリーブはスプリングによってシール部材に押圧される。そのため、スリーブがシール部材にどの程度の力で押し付けられるかはスプリングの付勢力に依存する。スプリングの付勢力を大きくすればスリーブがより強くシール部材に押圧されてより確実に密封されることになるが、そうすると連結を解除する際にスリーブを後方に引くのに要する力が大きくなり作業性が大きく低下する。また、スリーブの後方に弾性リングを取り付けることによりスリーブが後方に変位するのを防止して密封状態が維持されるようになっているが、連結作業の度に弾性リングの取り付け・取り外しをするのは煩雑である。
そこで発明は、上述の従来技術の問題に鑑みて、管継手部材のスリーブと対応管継手部材との間の密封状態をより簡易な操作でより確実に維持することが可能となる管継手を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
先端開口から後方に延びる流体通路を画定する筒状の管継手本体を有する管継手部材と、筒状の対応管継手本体を有し該管継手部材に着脱可能に連結される対応管継手部材とを備え、該管継手本体と該対応管継手本体とのうちの一方に施錠子が径方向に変位可能に保持され、該管継手本体と該対応管継手本体とのうちの他方が該施錠子を受け入れる施錠子係止溝を有し、該施錠子が該施錠子係止溝に係合することにより該管継手部材と該対応管継手部材とが連結されるようにされた管継手における管継手部材であって、
該管継手本体の外周面上で該管継手本体の長手軸線の方向及び周方向に変位可能に配置され、該対応管継手部材との連結状態において該施錠子の径方向外側に位置して該施錠子を該施錠子係止溝内に保持する施錠位置と、該施錠位置から後方に変位して該施錠子の保持を解除する解錠位置との間で該長手軸線の方向に変位可能とされるとともに、該施錠位置において、該解錠位置に向かって変位可能となる変位許容位置と、該長手軸線の方向で該対応管継手本体と係合して該解錠位置に向かって後方に変位することが阻止される変位阻止位置との間で該周方向に変位可能とされたスリーブをさらに有し、
連結状態において該スリーブが該施錠位置で該変位阻止位置にあるときに、該スリーブが該対応管継手本体に密封係合するようにされた、管継手部材を提供する。
当該管継手部材においては、対応管継手部材との連結状態においてスリーブを変位阻止位置に回転させることにより、スリーブが管継手本体と長手軸線の方向で係合して解錠位置に向かって後方に変位することが阻止されるとともに、スリーブが対応管継手本体に密封係合するようになっている。すなわち当該管継手部材においては、密封係合面が対応管継手本体に密封係合した状態をスリーブと管継手本体との係合により維持するようになっているため、従来技術のように容易に収縮するスプリングによって密封係合を維持する場合に比べて、より確実に密封状態を維持することが可能となる。これにより、スリーブと対応管継手本体との間から周囲の塵埃が侵入して施錠子等の可動部材に塵埃が付着することをより確実に防止することが可能となる。また、そのようなより確実な密封状態をスリーブを回転させるという簡易な操作によって実現することができる。
好ましくは、
該スリーブを該施錠位置に向かって付勢するスプリングをさらに備え、
該スリーブが該施錠位置において該変位許容位置にあるときに、該スリーブが、該スプリングの付勢力によって先端方向に押圧されて該対応管継手本体に密封係合するようにすることができる。
このような構成により、連結状態においてスリーブを変位阻止位置に回転していない状態でもスリーブが対応管継手本体に密封係合した状態となるため、仮にスリーブの回転操作を怠った場合にも施錠子等を周囲の塵埃からある程度保護することが可能となる。
またこの場合には、該スリーブを該施錠位置において該変位阻止位置に回転させたときに、該スリーブが該先端方向に変位して該対応管継手本体にさらに強く押圧されるようにすることができる。
具体的には、該スリーブが、外側スリーブと、該外側スリーブと該管継手本体との間に保持された内側スリーブとを有し、該スプリングは該管継手本体と該内側スリーブとの間に配置されていて、該外側スリーブは該内側スリーブを介して該スプリングに付勢されるようにすることができる。
好ましくは、該管継手本体が、該スリーブによって径方向外側から覆われた位置に第1係止部を有し、該スリーブがその内周面に設けられた第2係止部を有しており、該変位阻止位置において該第2係止部が該第1係止部に該長手軸線の方向で係合することにより該スリーブが後方に変位することが阻止されるようにすることができる。
互いに係合する第1係止部と第2係止部に塵埃が付着するとスリーブの操作を円滑に行なうことが困難になる虞があるが、このような構成によりこれら第1係止部及び第2係止部がスリーブによって外から隠れた位置となるため、第1係止部と第2係止部とに周囲の塵埃が付着することが抑制される。これによりスリーブの操作性を維持することが可能となる。
具体的には、
該第1係止部が該管継手本体の外周面に固定された球状部材を有し、
該第2係止部が、該球状部材が該長手軸線の方向に通過可能な通過溝と、該通過溝の後端から該周方向に延びて後方に面する係止面とを有しており、
該スリーブが該変位許容位置にあるときには、該通過溝が該球状部材と該長手軸線の方向で整合して該スリーブが該施錠位置と該解錠位置との間で該長手軸線の方向に変位するときに該球状部材が該通過溝を通るようになり、該スリーブが該施錠位置において該変位阻止位置にあるときには、該係止面が該球状部材と該長手軸線の方向で係合して該スリーブが後方に変位することが阻止されるようにすることができる。
好ましくは、
該対応管継手本体が環状の端面シール部材を有し、
該スリーブが、先端方向に面し該先端方向に向かって径方向外側に傾斜した環状の密封係合面を有しており、
連結状態において該スリーブが該施錠位置で該変位阻止位置にあるときに、該密封係合面が該端面シール部材に密封係合するようにすることができる。
端面シール部材を介して密封係合することにより、より確実な密封係合を実現可能となる。
好ましくは、該管継手部材の該スリーブが、該管継手本体の外周面に摺動して密封係合する環状の摺動シール部材を有するようにすることができる。
このような構成により、周囲の塵埃がスリーブと管継手本体との間から当該管継手部材の内部に浸入することも防止できるようになり、施錠子等に塵埃が付着することをより確実に防止することが可能となる。
また本発明は、
上述の管継手部材と、
筒状の対応管継手本体を有し、該管継手部材に着脱可能に連結される対応管継手部材と、
を備える管継手を提供する。
以下、本発明に係る管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の第1の実施形態に係る管継手の非連結状態における側面断面図である。 図1のA−A線における断面図である。 図1の管継手の連結状態を示す図であって、スリーブの周方向位置が変位許容位置にある状態を示す図である。 図3におけるスリーブ及び施錠子の周囲の拡大図である。 図3の連結状態からスリーブを解錠位置に長手軸線の方向で変位させて、連結を解除している状態と示す図である。 図1の管継手の連結状態を示す図であって、図3の状態からスリーブを変位阻止位置に回転させて、スリーブの密封係合面が端面シール部材にさらに強く押圧された状態を示す図である。 図6におけるスリーブ及び施錠子の周囲の拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る管継手の非連結状態における側面断面図である。 図8の管継手の連結状態を示す図であって、スリーブの周方向位置が変位許容位置にある状態を示す図である。 図8の管継手の連結状態を示す図であって、図9の状態からスリーブを変位阻止位置に回転させて、スリーブの密封係合面が雄型管継手本体にさらに強く押圧された状態を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る管継手100は、図1に示すように、互いに着脱可能に連結される雄型管継手部材(管継手部材)102と雌型管継手部材(対応管継手部材)104とからなる。
雌型管継手部材104は、先端開口110から後方(図で見て左方)に延びる流体通路112を画定する筒状の雌型管継手本体(対応管継手本体)114と、雌型管継手本体114を径方向に貫通した施錠子保持孔116内において径方向に変位可能に保持された施錠子118と、を備える。雌型管継手本体114は、施錠子保持孔116から径方向外側に離れた位置で施錠子保持孔116の外側に延びるカバー部120を有し、このカバー部120によって施錠子118が施錠子保持孔116から径方向外側に外れないようにしている。またカバー部120には、環状の端面シール部材122が取り付けられている。
雄型管継手部材102は、先端開口130から後方(図で見て右方)に延びる流体通路132を画定する筒状の雄型管継手本体(管継手本体)134と、雄型管継手本体134の外周面134a上で雄型管継手本体134の長手軸線Lの方向及び周方向に変位可能に配置されたスリーブ136とを備える。雄型管継手本体134の外周面134aには、後述する連結状態において雌型管継手部材104の施錠子118を受け入れる環状の施錠子係止溝138が形成されている。スリーブ136は、外側スリーブ140と内側スリーブ142とからなり、内側スリーブ142は外側スリーブ140と雄型管継手本体134との間に保持されている。内側スリーブ142は、径方向外側に突出した係止突部144が外側スリーブ140の内周面140aに取り付けられた止め輪146に係合することにより、外側スリーブ140に対して図1の位置からさらに先端方向(図で見て左方向)には変位しないようになっている。雄型管継手部材102はさらに、雄型管継手本体134と内側スリーブ142との間に設定されたスプリング148を備える。このスプリング148によって、内側スリーブ142は直接的に先端方向に付勢され、外側スリーブ140は内側スリーブ142を介して間接的に先端方向に付勢される。外側スリーブ140の後端部150には、雄型管継手本体134の外周面134aに摺動して密封係合する環状の摺動シール部材152が取り付けられている。スリーブ136は、施錠位置(図3)と施錠位置から後方に変位した解錠位置(図5)との間で長手軸線Lの方向に変位可能となっており、スプリング148によって施錠位置に向かって付勢されている。
図1及び図2に示すように、雄型管継手本体134は、その外周面134aに形成された固定穴154に圧入された球状部材(第1係止部)156を有する。球状部材156は例えば金属で形成された剛球とすることができる。また外側スリーブ140は、その内周面140aから径方向内側に突出して周方向に延びる係止部(第2係止部)158を有し、この係止部158は雄型管継手本体134の長手軸線Lの方向に延びる通過溝160と、通過溝160の後端から周方向に延びて後方に面する係止面162とを有する。通過溝160は、球状部材156が通過可能な大きさを有しており、図2に示すようにスリーブ136の周方向位置が通過溝160と球状部材156とが長手軸線Lの方向で整合する変位許容位置となっているときには、スリーブ136は球状部材156を通過溝160に通しながら長手軸線Lの方向に変位することができる。外側スリーブ140には、内周面140aから径方向内側に突出するように2つのボルト164が取り付けられている。これらボルト164は、スリーブ136が施錠位置にあるときに周方向で球状部材156と重なる位置にある。外側スリーブ140が周方向に回転されたときにボルト164が球状部材156に当たることにより、外側スリーブ140の回転範囲を制限している。なお、球状部材156と通過溝160は外から隠れた位置にあり直接視認することができないため、球状部材156と通過溝160の位置が外から分かるように雄型管継手本体134と外側スリーブ140とに印を付けて、スリーブ136が変位許容位置にあることを容易に判断できるようにしてもよい。
図1の非連結状態から、雄型管継手本体134を雌型管継手本体114の流体通路112内に挿入していくと、まず施錠子118が雄型管継手本体134の外周面134aによって径方向外側に変位され、続いて径方向外側に変位した施錠子118に内側スリーブ142の先端面142aが当接する。さらに挿入していくと、施錠子118に当接した内側スリーブ142はスプリング148を圧縮しながら雄型管継手本体134に対して相対的に後方に変位していく。また、外側スリーブ140は、先端方向に向かって径方向外側に傾斜した密封係合面166が端面シール部材122に当接し、雄型管継手本体134に対して相対的に後方に変位する。雄型管継手本体134の施錠子係止溝138が施錠子118と径方向で整合する位置にまで挿入されると、施錠子118が内側スリーブ142によって径方向内側に押し込まれて施錠子係止溝138内に受け入れられ、施錠子係止溝138に係合する。そうすると内側スリーブ142の先端面142aと施錠子118との係合が解除され、内側スリーブ142がスプリング148の付勢力によって先端方向に変位し施錠子118に対して径方向外側の位置となる。これにより、施錠子118が内側スリーブ142によって施錠子係止溝138内に保持され、図3に示すように雄型管継手部材102と雌型管継手部材104とが互いに連結された連結状態となる。図3の連結状態においては、スリーブ136は、長手軸線Lの方向では施錠子118を施錠子係止溝138内に保持する施錠位置となり、周方向では通過溝160が球状部材156と長手軸線Lの方向で整合して長手軸線Lの方向に変位可能とされた変位許容位置にある。このとき、図4から分かるように、内側スリーブ142の先端面142aは雌型管継手本体114には当接していない。そのため、外側スリーブ140は内側スリーブ142を介してスプリング148によって先端方向に付勢され、密封係合面166はスプリング148の付勢力によって端面シール部材122に押し付けられる。外側スリーブ140は、密封係合面166において、スプリング148による比較的に弱い力で端面シール部材122を介して雌型管継手本体114と密封係合した状態となる。なお、このときに内側スリーブ142の先端面142aが雌型管継手本体114に当接するようにしてもよい。その場合には、外側スリーブ140の密封係合面166はスプリング148の付勢力によっては端面シール部材122に押し付けられない。
雄型管継手部材102と雌型管継手部材104との連結を解除するときには、スリーブ136が周方向での変位許容位置にある状態で、外側スリーブ140を後方に引く。そうすると、内側スリーブ142も一緒に後方に変位して、スリーブ136は図3の施錠位置から図5に示す解錠位置となる。この解錠位置においては、内側スリーブ142による施錠子118に対する径方向外側からの保持が解除されて施錠子118が径方向外側に変位可能な状態となり、施錠子118による施錠子係止溝138に対する係止が解除される。この状態で雄型管継手部材102を雌型管継手部材104から引き抜くことにより連結を解除できる。
上述の連結状態においては、図4からよく分かるように、球状部材156は部分的に通過溝160内に位置しており、スリーブ136の係止面162は周方向で球状部材156と重なる位置にある。そのため、外側スリーブ140を図3及び図4の変位許容位置から周方向に回転させると、係止面162が球状部材156に当たり、外側スリーブ140は球状部材156に沿って先端方向に変位する。外側スリーブ140が先端方向に向かって雌型管継手本体114の側に変位することにより、図6及び図7に示すように外側スリーブ140の密封係合面166は端面シール部材122にさらに強く押圧されて、端面シール部材122は大きく圧縮される。これにより密封係合面166は雌型管継手本体114に対して端面シール部材122を介してさらに強固に密封係合される。このとき内側スリーブ142はその先端面142aが雌型管継手部材104に当接した状態となっており、スプリング148の付勢力は外側スリーブ140にはもはや作用していない。
スリーブ136が、施錠位置においてその周方向位置が図6及ぶ図7の変位阻止位置にあるときには、スリーブ136の係止面162が雄型管継手本体134の球状部材156に長手軸線Lの方向で係合し、スリーブ136が解錠位置に向かって後方に変位することが阻止される。したがって、スリーブ136を変位阻止位置に回転することにより、スリーブ136が誤って解錠位置に変位して連結が意図せず解除されてしまうことを防止することができる。また、雌型管継手本体114に対する外側スリーブ140の長手軸線Lの方向での位置が一定に保たれるため、スリーブ136の密封係合面166による端面シール部材122に対する押圧の状態を一定に維持することができる。よって、スリーブ136と雌型管継手本体114との間の密封状態をより確実に維持することが可能となり、スリーブ136と雌型管継手本体114との間から周囲の塵埃が侵入して施錠子118などの可動部材に付着することをより確実に防止することが可能となる。また当該管継手100においては、雄型管継手本体134の球状部材156がスリーブ136によって覆われた位置にあり、通過溝160と係止面162とからなる係止部158が外側スリーブ140の内周面140aに形成されており、互いに係合する球状部材156と係止部とがスリーブ136によって外から隠れた位置にあるため、これら球状部材156と係止部には塵埃が付着しにくい。さらには、上述のように外側スリーブ140の後端部150には摺動シール部材152が設けられていてスリーブ136と雄型管継手部材102との間も密封係合されているため、スリーブ136と雄型管継手部材102との間から内部に塵埃が浸入することも防止している。
本発明の第2の実施形態に係る管継手200は、図8に示すように、互いに着脱可能に連結される雄型管継手部材(対応管継手部材)202と雌型管継手部材(管継手部材)204とからなる。当該管継手200は、第1の実施形態に係る管継手100に対して、後述するようにスリーブ236が雌型管継手部材204に設けられている点において主として異なる。
雄型管継手部材202は、先端開口230から後方に延びる流体通路232を画定する筒状の雄型管継手本体(対応管継手本体)234を有し、その外周面234aには環状の施錠子係止溝238が形成されている。
雌型管継手部材204は、先端開口210から後方に延びる流体通路212を画定する筒状の雌型管継手本体(管継手本体)214と、雌型管継手本体214を貫通した施錠子保持孔216内において径方向に変位可能に保持された施錠子218と、雌型管継手本体214の外周面214a上で雌型管継手本体214の長手軸線Lの方向及び周方向に変位可能に配置されたスリーブ236とを備える。雌型管継手本体214の外周面214aには球状部材(第1係止部)256が固定されている。またスリーブ236には、スリーブ236の後端面である係止面262と、係止面262から先端方向(図で見て右方)に延びる切欠き部260とからなる係止部(第2係止部)258が形成されている。スリーブ236が、図8に示すように、切欠き部260が球状部材256と長手軸線Lの方向で整合する変位許容位置にあるときには、スリーブ236は図9に示すように施錠子218を径方向外側から保持する施錠位置から、施錠子218の保持を解除する図示しない解錠位置にまで長手軸線Lの方向で後方(図で見て左方)に変位することができる。
雄型管継手部材202を連結するときには、スリーブ236を解錠位置に引いた状態で雄型管継手本体234を雌型管継手本体214に挿入して施錠子係止溝238が施錠子218と整合する位置として、スリーブ236を施錠位置に戻す。これにより図9の連結状態となる。この連結状態においては、スリーブ236の先端の環状の密封係合面266が雄型管継手本体234に当接して、スリーブ236が雌型管継手部材204に対して図8の位置から僅かに後方に変位している。スリーブ236はスプリング248によって施錠位置に向かって先端方向に付勢されているため、スリーブ236の密封係合面266はスプリング248の付勢力によって雄型管継手本体234に押圧された状態となる。
図9の連結状態において、スリーブ236は、長手軸線Lの方向では施錠子218を施錠子係止溝238内に保持する施錠位置にあり、周方向では切欠き部260が球状部材256と長手軸線Lの方向で整合して長手軸線Lの方向に変位可能とされる変位許容位置にある。このとき球状部材256は部分的に切欠き部260内に位置しており、スリーブ236の係止面262は周方向で球状部材256と重なる位置にある。そのため、スリーブ236を図9の変位許容位置から周方向に回転させると、係止面262が球状部材256に当たり、スリーブ236は球状部材256に沿って先端方向に変位する。スリーブ236が先端方向に向かって雄型管継手本体234の側に変位することにより、図10に示すようにスリーブ236の密封係合面266は雄型管継手本体234にさらに強く押圧される。これによりスリーブ236の密封係合面266が雄型管継手本体234と直接密封係合した状態となる。
以上に本発明の実施形態について説明をしたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態に係る管継手100と第2の実施形態に係る管継手200がそれぞれ備える構成を適宜組み合わせることができる。具体的には、第1の実施形態において、スリーブを一体の部材としたり、端面シール部材を無くしてスリーブの密封係合面と雌型管継手本体とが直接係合したりするようにすることができる。逆に第2の実施形態において第1の実施形態が有する端面シール部材などの構成を採用することもできる。また、特にスリーブを一体の部材として構成した場合には、スリーブを付勢するスプリングは必ずしも必要ではない。スリーブを施錠位置に保持するための球状部材と係止面の構成は、例えばスリーブに球状部材を設けて雄型管継手本体又は雌型管継手本体に係止面を設けるようにしたり、球状部材を球状以外の円柱などの他の形状の突起としたりするなど、任意の他の構成とすることができる。また、係止面を周方向で傾斜した面とすることにより、スリーブを変位許容位置から変位阻止位置に回転させたときのスリーブの先端方向への変位をより緩やかにして、回転操作に必要な力を小さくするようにしてもよい。
100 管継手
102 雄型管継手部材(管継手部材)
104 雌型管継手部材(対応管継手部材)
110 先端開口
112 流体通路
114 雌型管継手本体(対応管継手本体)
116 施錠子保持孔
118 施錠子
120 カバー部
122 端面シール部材
130 先端開口
132 流体通路
134 雄型管継手本体(管継手本体)
134a 外周面
136 スリーブ
138 施錠子係止溝
140 外側スリーブ
140a 内周面
142 内側スリーブ
142a 先端面
144 係止突部
146 止め輪
148 スプリング
150 後端部
152 摺動シール部材
154 固定穴
156 球状部材(第1係止部)
158 係止部(第2係止部)
160 通過溝
162 係止面
164 ボルト
166 密封係合面
200 管継手
202 雄型管継手部材(対応管継手部材)
204 雌型管継手部材(管継手部材)
210 先端開口
212 流体通路
214 雌型管継手本体(管継手本体)
214a 外周面
216 施錠子保持孔
218 施錠子
230 先端開口
232 流体通路
234 雄型管継手本体(対応管継手本体)
234a 外周面
236 スリーブ
238 施錠子係止溝
248 スプリング
256 球状部材(第1係止部)
258 係止部(第2係止部)
260 切欠き部
262 係止面
266 密封係合面
L 長手軸線

Claims (9)

  1. 先端開口から後方に延びる流体通路を画定する筒状の管継手本体を有する管継手部材と、筒状の対応管継手本体を有し該管継手部材に着脱可能に連結される対応管継手部材とを備え、該管継手本体と該対応管継手本体とのうちの一方に施錠子が径方向に変位可能に保持され、該管継手本体と該対応管継手本体とのうちの他方が該施錠子を受け入れる施錠子係止溝を有し、該施錠子が該施錠子係止溝に係合することにより該管継手部材と該対応管継手部材とが連結されるようにされた管継手における管継手部材であって、
    該管継手本体の外周面上で該管継手本体の長手軸線の方向及び周方向に変位可能に配置され、該対応管継手部材との連結状態において該施錠子の径方向外側に位置して該施錠子を該施錠子係止溝内に保持する施錠位置と、該施錠位置から後方に変位して該施錠子の保持を解除する解錠位置との間で該長手軸線の方向に変位可能とされるとともに、該施錠位置において、該解錠位置に向かって変位可能となる変位許容位置と、該長手軸線の方向で該対応管継手本体と係合して該解錠位置に向かって後方に変位することが阻止される変位阻止位置との間で該周方向に変位可能とされたスリーブをさらに有し、
    連結状態において該スリーブが該施錠位置で該変位阻止位置にあるときに、該スリーブが該対応管継手本体に密封係合するようにされた、管継手部材。
  2. 該スリーブを該施錠位置に向かって付勢するスプリングをさらに備え、
    該スリーブが該施錠位置において該変位許容位置にあるときに、該スリーブが、該スプリングの付勢力によって先端方向に押圧されて該対応管継手本体に密封係合するようにされた、請求項1に記載の管継手部材。
  3. 該スリーブを該施錠位置において該変位阻止位置に回転させたときに、該スリーブが該先端方向に変位して該対応管継手本体にさらに強く押圧されるようにされた、請求項2に記載の管継手部材。
  4. 該スリーブが、外側スリーブと、該外側スリーブと該管継手本体との間に保持された内側スリーブとを有し、該スプリングは該管継手本体と該内側スリーブとの間に配置されていて、該外側スリーブは該内側スリーブを介して該スプリングに付勢されるようにされた、請求項2又は3に記載の管継手部材。
  5. 該管継手本体が、該スリーブによって径方向外側から覆われた位置に第1係止部を有し、該スリーブがその内周面に設けられた第2係止部を有しており、該変位阻止位置において該第2係止部が該第1係止部に該長手軸線の方向で係合することにより該スリーブが後方に変位することが阻止されるようにされた、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管継手部材。
  6. 該第1係止部が該管継手本体の外周面に固定された球状部材を有し、
    該第2係止部が、該球状部材が該長手軸線の方向に通過可能な通過溝と、該通過溝の後端から該周方向に延びて後方に面する係止面とを有しており、
    該スリーブが該変位許容位置にあるときには、該通過溝が該球状部材と該長手軸線の方向で整合して該スリーブが該施錠位置と該解錠位置との間で該長手軸線の方向に変位するときに該球状部材が該通過溝を通るようになり、該スリーブが該施錠位置において該変位阻止位置にあるときには、該係止面が該球状部材と該長手軸線の方向で係合して該スリーブが後方に変位することが阻止されるようにされた、請求項5に記載の管継手部材。
  7. 該対応管継手本体が環状の端面シール部材を有し、
    該スリーブが、先端方向に面し該先端方向に向かって径方向外側に傾斜した環状の密封係合面を有しており、
    連結状態において該スリーブが該施錠位置で該変位阻止位置にあるときに、該密封係合面が該端面シール部材に密封係合するようにされた、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の管継手部材。
  8. 該管継手部材の該スリーブが、該管継手本体の外周面に摺動して密封係合する環状の摺動シール部材を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の管継手部材。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の管継手部材と、
    筒状の対応管継手本体を有し、該管継手部材に着脱可能に連結される対応管継手部材と、
    を備える管継手。
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