JP2019127842A - ルーツポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】スペーサの配置作業を容易なものとしつつも、シール部材へオイルを安定供給すること。【解決手段】第1外層部61及び第2外層部62は、第2スペーサ35の周方向に交互に配置され、第2スペーサ35の中心軸線において互いに異なる位置にあるよう離れている。さらに、第2スペーサ35の外周面における中心軸線方向の幅は、第1外層部61や第2外層部62を含めどの部位においても、第2軸受収容凹部32の内周面32bにある第2油供給通路54の開口部54eの駆動軸16の回転軸線方向における長さよりも短い。【選択図】図15

Description

本発明は、ルーツポンプに関する。
例えば特許文献1に開示されているように、ルーツポンプのハウジングには、駆動軸及び従動軸が互いに平行に配置された状態で回転可能に支持されている。駆動軸には駆動ギアが固定されており、従動軸には駆動ギアと噛合する従動ギアが固定されている。また、駆動軸には駆動ロータが設けられるとともに、従動軸には駆動ロータと噛合する従動ロータが設けられている。そして、例えば、電動モータ等の駆動源の駆動によって駆動軸が回転すると、互いに噛合された駆動ギア及び従動ギアを介して従動軸が駆動軸に対して逆回転する。これにより、駆動ロータ及び従動ロータが互いに噛合された状態でそれぞれ逆回転し、ルーツポンプは、駆動ロータ及び従動ロータの回転によって流体の吸入及び吐出を行う。
ハウジング内には、駆動ギア及び従動ギアを収容するギア室と、駆動ロータ及び従動ロータを収容するロータ室とが形成されている。ギア室内には、駆動ギア及び従動ギアの潤滑及び温度上昇の抑制のために、オイルが封入されている。そして、駆動ギア及び従動ギアは、オイルに浸されながら回転することにより、焼き付いたり磨耗したりすることなく高速回転が可能になっている。
ハウジングは、駆動軸及び従動軸の回転軸線方向でギア室とロータ室とを隔てる隔壁を有している。ギア室における駆動軸及び従動軸の回転軸線方向でのロータ室側の壁面を形成する隔壁の端面には、駆動軸及び従動軸がそれぞれ貫通し、駆動軸及び従動軸をそれぞれ回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容凹部がそれぞれ形成されている。各軸受収容凹部の底面には、駆動軸又は従動軸が貫通するとともにギア室とロータ室との間をシールする環状のシール部材が収容されるシール収容凹部がそれぞれ形成されている。駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における各軸受と各軸受収容凹部の底面との間には環状のスペーサがそれぞれ配置されている。各スペーサには、各シール部材に接しているとともに各シール部材におけるシール収容凹部から軸受に向けた動きを拘束する抜け止め部を有している。各スペーサの抜け止め部は、各シール部材に当接することにより、各シール部材における各軸受への移動を規制する。これにより、例えば、ロータ室の圧力が上昇することにより各シール部材が各軸受に向けて移動して、各シール部材が各軸受に接触してしまうことが抑制されている。
特開2006−283664号公報
ところで、各軸受は、ギア室における駆動軸及び従動軸の回転軸線方向でのロータ室側の壁面を形成する隔壁の端面に形成された各軸受収容凹部にそれぞれ収容されているため、ギア室に封入されたオイルが供給され易く、各軸受の潤滑及び温度上昇の抑制が良好に図られている。しかしながら、各シール部材は、各軸受収容凹部の底面に形成された各シール収容凹部にそれぞれ収容されているため、ギア室から各シール部材へのオイルの供給を各軸受が阻んで、ギア室から各シール部材へオイルが供給され難くなっている。
そこで、例えば、軸受収容凹部の内周面であって各軸受と各シール部材との間にある部位に一端が繋がっているとともに軸受収容凹部内にオイルを供給する油供給通路を隔壁にそれぞれ形成することが考えられる。しかし、各軸受と各シール部材との間には、スペーサがそれぞれ存在するため、各油供給通路から流出するオイルを各スペーサが阻んでしまうことがないように、各スペーサに、例えば、切欠をそれぞれ形成する必要がある。この場合、各スペーサを配置する際には、各油供給通路の一端(開口部)と各スペーサの切欠とが各スペーサの周方向で位置合わせされた状態でそれぞれ配置する必要があるため、各スペーサの配置作業が煩雑なものとなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スペーサの配置作業を容易なものとしつつも、シール部材へオイルを安定供給することができるルーツポンプを提供することにある。
上記課題を解決するルーツポンプは、筒状のハウジングと、前記ハウジングに互いに平行に配置された状態で回転可能に支持される駆動軸及び従動軸と、前記駆動軸に固定される駆動ギアと、前記従動軸に固定されるとともに前記駆動ギアと噛合する従動ギアと、前記駆動軸に設けられる駆動ロータと、前記従動軸に設けられるとともに前記駆動ロータと噛合する従動ロータと、前記ハウジング内に形成され、前記駆動ギア及び前記従動ギアを収容するとともにオイルが封入されたギア室と、前記ハウジング内に形成され、前記駆動ロータ及び前記従動ロータを収容するロータ室と、を備え、前記ハウジングは、前記駆動軸及び前記従動軸の回転軸線方向で前記ギア室と前記ロータ室とを隔てる隔壁を有し、前記ギア室における前記回転軸線方向での前記ロータ室側の壁面を形成する前記隔壁の端面には、前記駆動軸及び前記従動軸がそれぞれ貫通し、前記駆動軸及び前記従動軸をそれぞれ回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容凹部がそれぞれ形成されており、前記各軸受収容凹部の底面には、前記駆動軸又は前記従動軸が貫通するとともに前記ギア室と前記ロータ室との間をシールする環状のシール部材が収容されるシール収容凹部がそれぞれ形成されており、前記回転軸線方向における前記各軸受と前記各軸受収容凹部の底面との間には、前記各シール部材に接しているとともに前記各シール部材における前記シール収容凹部から前記軸受に向けた動きを拘束する抜け止め部を内周側に有する環状のスペーサがそれぞれ配置されており、前記隔壁には、前記軸受収容凹部の内周面であって前記各軸受と前記各シール部材との間にある部位に一端が繋がっているとともに前記軸受収容凹部内にオイルを供給する油供給通路がそれぞれ形成されているルーツポンプであって、前記各スペーサは、前記軸受収容凹部の底面及び前記軸受のうち一方に接触する第1接触面を有する第1外層部と、前記軸受収容凹部の底面及び前記軸受のうち他方に接触する第2接触面を有する第2外層部と、を有し、前記各スペーサの外周面における中心軸線方向の幅は、どの部位においても、前記軸受収容凹部の内周面にある前記油供給通路の開口部の前記回転軸線方向における長さよりも短く、前記第1外層部及び前記第2外層部は、前記スペーサの周方向に交互に複数配置されるとともに前記スペーサの中心軸線方向において互いに異なる位置にあるよう離れている。
これによれば、各スペーサは、第1外層部の第1接触面が軸受収容凹部の底面及び軸受のうち一方に接触するとともに、第2外層部の第2接触面が軸受収容凹部の底面及び軸受のうち他方に接触した状態で、駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における各軸受と各軸受収容凹部の底面との間にそれぞれ配置される。このとき、第1外層部及び第2外層部は、スペーサの周方向に交互に複数配置されるとともにスペーサの中心軸線方向において互いに異なる位置にあるよう離れている。さらに、各スペーサの外周面における中心軸線方向の幅は、どの部位においても、軸受収容凹部の内周面にある油供給通路の開口部の駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における長さよりも短い。このため、例えば、第1外層部が各油供給通路の開口部と駆動軸又は従動軸の径方向で重なっていたとしても、各油供給通路の開口部から流出するオイルが、第1外層部と軸受収容凹部の底面及び軸受のうち他方との間を介して駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における各軸受と各シール部材との間にそれぞれ供給される。また、例えば、第2外層部が各油供給通路の開口部と駆動軸又は従動軸の径方向で重なっていたとしても、各油供給通路の開口部から流出するオイルが、第2外層部と軸受収容凹部の底面及び軸受のうち一方との間を介して駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における各軸受と各シール部材との間にそれぞれ供給される。よって、各スペーサを配置する際には、各油供給通路の開口部に対して、各スペーサの周方向で位置合わせしながらそれぞれ配置する必要が無いため、各スペーサの配置作業が煩雑なものとなることが無い。そして、駆動軸及び従動軸の回転軸線方向における各軸受と各シール部材との間にオイルがそれぞれ供給されることにより、各シール部材へオイルが供給される。以上のことから、スペーサの配置作業を容易なものとしつつも、シール部材へオイルを安定供給することができる。
上記ルーツポンプにおいて、前記スペーサは、前記スペーサの周方向で前記第1外層部と前記第2外層部との間に位置するとともに前記スペーサの中心軸線方向で前記第1外層部と前記第2外層部との間に位置する中間層部を複数有し、前記各中間層部の外周面には、前記軸受収容凹部の内周面に接することでガイドされるガイド部が突出しているとよい。
これによれば、各中間層部のガイド部が軸受収容凹部の内周面に接することでガイドされることにより、軸受収容凹部内でのスペーサの径方向の位置精度が向上する。そして、各中間層部は、スペーサの中心軸線方向で第1外層部と第2外層部との間に位置している。よって、軸受収容凹部の内周面と底面との間の角部がアール形状になっていても、各中間層部が、軸受収容凹部の内周面と底面との間の角部に干渉してしまうことを回避することができる。よって、軸受収容凹部の内周面と底面との間の角部に干渉してしまうことを回避するために、例えば、スペーサの外周面に面取り加工を予め施す必要が無く、スペーサの製造を容易なものとすることができる。
上記ルーツポンプにおいて、前記抜け止め部は、前記第1外層部及び前記第2外層部の少なくとも一方の内周面から突出しているとよい。
例えば、抜け止め部を、中間層部の内周面から突出させる場合、抜け止め部の先端が、第1接触面又は第2接触面と同一平面上に位置するように、抜け止め部を屈曲形成する必要があるため、スペーサの製造が複雑なものとなる。しかし、第1外層部及び第2外層部の少なくとも一方の内周面から抜け止め部を突出させることにより、抜け止め部を屈曲形成する必要が無いため、スペーサの製造を容易なものとすることができる。
上記ルーツポンプにおいて、前記抜け止め部は、前記第1外層部及び前記第2外層部の内周面の双方から突出しているとよい。
これによれば、抜け止め部が、第1外層部及び第2外層部の内周面の双方から突出しているため、スペーサを配置する際に、スペーサの表裏関係無く配置することができる。よって、スペーサの配置作業をさらに容易なものとすることができる。
この発明によれば、スペーサの配置作業を容易なものとしつつも、シール部材へオイルを安定供給することができる。
実施形態におけるルーツポンプを示す平断面図。 図1における2−2線断面図。 図1における3−3線断面図。 ギアハウジングの正面図。 ロータハウジングの正面図。 図1における6−6線断面図。 図4における7−7線断面図。 図5における8−8線断面図。 図5における9−9線断面図。 第2スペーサの斜視図。 第2スペーサの平面図。 第2スペーサの側面図。 図5における13−13線断面図。 図5における14−14線断面図。 (a)、(b)及び(c)は第2スペーサが第2軸受収容凹部内に配置された状態を示す斜視図。 別の実施形態における第2スペーサの斜視図。
以下、ルーツポンプを具体化した一実施形態を図1〜図15にしたがって説明する。本実施形態のルーツポンプは、電動モータを駆動源とする電動ルーツポンプである。
図1に示すように、電動ルーツポンプ10のハウジング11は、モータハウジング12、ギアハウジング13、ロータハウジング14、及びカバー部材15を有する筒状である。モータハウジング12は、板状の底壁12aと、底壁12aの外周部から筒状に延びる周壁12bと、を有する有底筒状である。ギアハウジング13は、板状の底壁13aと、底壁13aの外周部から筒状に延びる周壁13bと、を有する有底筒状である。ギアハウジング13は、モータハウジング12の周壁12bの開口側に連結されている。ギアハウジング13の底壁13aは、モータハウジング12の周壁12bの開口を閉塞している。
ロータハウジング14は、板状の底壁14aと、底壁14aの外周部から筒状に延びる周壁14bと、を有する有底筒状である。ロータハウジング14は、ギアハウジング13の周壁13bの開口側に連結されている。ロータハウジング14の底壁14aは、ギアハウジング13の周壁13bの開口を閉塞している。カバー部材15は、板状である。カバー部材15は、ロータハウジング14の周壁14bの開口側に連結され、周壁14bを閉塞している。モータハウジング12の周壁12bの軸心方向、ギアハウジング13の周壁13bの軸心方向、及びロータハウジング14の周壁14bの軸心方向はそれぞれ一致している。
電動ルーツポンプ10は、ハウジング11に互いに平行に配置された状態で回転可能に支持される駆動軸16及び従動軸17を有している。駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向は、各周壁12b,13b,14bの軸心方向に一致している。駆動軸16には、円板状の駆動ギア18が固定されている。従動軸17には、駆動ギア18と噛合する円板状の従動ギア19が固定されている。駆動軸16には駆動ロータ20が設けられている。従動軸17には駆動ロータ20と噛合する従動ロータ21が設けられている。
電動ルーツポンプ10は、駆動軸16を回転させる電動モータ22を備えている。電動モータ22は、ハウジング11内に形成されたモータ室23に収容されている。モータ室23は、モータハウジング12の底壁12a、モータハウジング12の周壁12b、及びギアハウジング13の底壁13aによって区画されている。電動モータ22は、駆動軸16に一体回転可能に止着された円筒状のモータロータ22aと、モータハウジング12の周壁12bの内周面に固定されるとともにモータロータ22aを取り囲む円筒状のステータ22bと、を有している。ステータ22bは、図示しないティースに捲回されたコイル22cを有している。そして、電動モータ22は、コイル22cに電力が供給されることにより駆動して、モータロータ22aが駆動軸16と一体的に回転する。
ハウジング11内には、駆動ギア18及び従動ギア19を収容するギア室24が形成されている。ギア室24は、ギアハウジング13の底壁13a、ギアハウジング13の周壁13b、及びロータハウジング14の底壁14aによって区画されている。駆動ギア18及び従動ギア19は、互いに噛合した状態でギア室24に収容されている。ギア室24には、オイルが封入されている。オイルは、駆動ギア18及び従動ギア19の潤滑及び温度上昇の抑制に寄与する。駆動ギア18及び従動ギア19は、オイルに浸されながら回転することにより、焼き付いたり磨耗したりすることなく高速回転が可能になっている。
ハウジング11内には、駆動ロータ20及び従動ロータ21を収容するロータ室25が形成されている。ロータ室25は、ロータハウジング14の底壁14a、ロータハウジング14の周壁14b、及びカバー部材15によって区画されている。駆動ロータ20及び従動ロータ21は、互いに噛合した状態でロータ室25に収容されている。本実施形態において、モータ室23、ギア室24、及びロータ室25は、駆動軸16の回転軸線方向においてこの順に並んで配置されている。
ギアハウジング13の底壁13aは、駆動軸16の回転軸線方向でギア室24とモータ室23とを隔てている。ロータハウジング14の底壁14aは、駆動軸16の回転軸線方向でギア室24とロータ室25とを隔てる隔壁として機能している。よって、ハウジング11は、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向でギア室24とロータ室25とを隔てる隔壁を有している。
駆動軸16は、ギアハウジング13の底壁13a及びロータハウジング14の底壁14aを貫通している。従動軸17は、ロータハウジング14の底壁14aを貫通している。ギアハウジング13の底壁13aの内底面13eは、ギア室24における駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向でのモータ室23側の壁面を形成している。ロータハウジング14の底壁14aの外面14eは、ギア室24における駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向でのロータ室25側の壁面を形成する隔壁の端面である。
ギアハウジング13の底壁13aの内底面13eには、駆動軸16を回転可能に支持する第1軸受26を収容する円孔状の第1軸受収容凹部27が形成されている。駆動軸16は、第1軸受収容凹部27を貫通している。また、第1軸受収容凹部27の底面27aには、駆動軸16が貫通するとともにギア室24とモータ室23との間をシールする環状の第1シール部材28が収容される円孔状の第1シール収容凹部29が形成されている。第1シール収容凹部29は、第1軸受収容凹部27に連通している。また、駆動軸16の回転軸線方向における第1軸受26と第1軸受収容凹部27の底面27aとの間には、環状の第1スペーサ30が配置されている。
ロータハウジング14の底壁14aの外面14eには、駆動軸16及び従動軸17をそれぞれ回転可能に支持する軸受である第2軸受31及び第3軸受36を収容する軸受収容凹部である円孔状の第2軸受収容凹部32及び第3軸受収容凹部37がそれぞれ形成されている。駆動軸16は、第2軸受収容凹部32を貫通している。従動軸17は、第3軸受収容凹部37を貫通している。
第2軸受収容凹部32の底面32aには、駆動軸16が貫通するとともにギア室24とロータ室25との間をシールするシール部材である環状の第2シール部材33が収容されるシール収容孔である円孔状の第2シール収容凹部34が形成されている。第2シール収容凹部34は、第2軸受収容凹部32に連通している。また、駆動軸16の回転軸線方向における第2軸受31と第2軸受収容凹部32の底面32aとの間には、環状のスペーサとしての第2スペーサ35が配置されている。
第3軸受収容凹部37の底面37aには、従動軸17が貫通するとともにギア室24とロータ室25との間をシールするシール部材である環状の第3シール部材38が収容されるシール収容孔である円孔状の第3シール収容凹部39が形成されている。第3シール収容凹部39は、第3軸受収容凹部37に連通している。また、従動軸17の回転軸線方向における第3軸受36と第3軸受収容凹部37の底面37aとの間には、環状のスペーサとしての第3スペーサ40が配置されている。
ギアハウジング13の底壁13aの内底面13eには、従動軸17の一端部を回転可能に支持する第4軸受41を収容する円孔状の第4軸受収容凹部42が形成されている。従動軸17の一端部は、第4軸受収容凹部42内に配置され、第4軸受41に回転可能に支持されている。従動軸17の他端部は、第3軸受収容凹部37及び第3シール収容凹部39を貫通してロータ室25に突出している。従動軸17の他端部には従動ロータ21が取り付けられており、従動軸17の他端部は自由端になっている。よって、従動軸17は、ハウジング11に片持ち支持されている。
モータハウジング12の底壁12aの内底面12eには、駆動軸16の一端部を回転可能に支持する第5軸受43を収容する円筒状の軸受部44が形成されている。駆動軸16の一端部は、軸受部44の内側に配置され、第5軸受43に回転可能に支持されている。駆動軸16の他端部は、第1シール収容凹部29、第1軸受収容凹部27、ギア室24、第2軸受収容凹部32、及び第2シール収容凹部34を貫通してロータ室25に突出している。駆動軸16の他端部には駆動ロータ20が取り付けられており、駆動軸16の他端部は自由端になっている。よって、駆動軸16は、ハウジング11に片持ち支持されている。
図2に示すように、駆動ロータ20及び従動ロータ21は、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向に直交する断面視が二葉状(瓢箪状)に形成されている。駆動ロータ20は、二条の山歯20aと、両山歯20aの間に形成された谷歯20bと、を有している。従動ロータ21は、二条の山歯21aと、両山歯21aの間に形成された谷歯21bと、を有している。
そして、駆動ロータ20及び従動ロータ21は、駆動ロータ20の山歯20aと従動ロータ21の谷歯21bとの噛合、及び駆動ロータ20の谷歯20bと従動ロータ21の山歯21aとの噛合を繰り返しながらロータ室25内を回転可能になっている。駆動ロータ20は、図2に示す矢印R1の方向に回転し、従動ロータ21は、図2に示す矢印R2の方向へ回転する。
ロータハウジング14の周壁14bにおける重力方向Z1の下部には、吸入口45が形成されている。また、ロータハウジング14の周壁14bにおける重力方向Z1の上部には、吐出口46が形成されている。
電動モータ22の駆動によって駆動軸16が回転すると、互いに噛合された駆動ギア18及び従動ギア19のギア連結を介して従動軸17が駆動軸16に対して逆回転する。これにより、駆動ロータ20及び従動ロータ21が互いに噛合された状態でそれぞれ逆回転し、電動ルーツポンプ10は、駆動ロータ20及び従動ロータ21の回転によって、吸入口45を介したロータ室25への流体の吸入、及び吐出口46を介したロータ室25からの流体の吐出を行う。
図3に示すように、ギアハウジング13の底壁13aの内底面13eには、第1凹部51が形成されている。また、ロータハウジング14の底壁14aの外面14eには、第1凹部51と駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向で対向する第2凹部52が形成されている。
図4に示すように、第1凹部51は、ギアハウジング13の底壁13aの内底面13eにおいて、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線L1,L2よりも重力方向Z1の上側の部位に形成されている。
第1凹部51は、ギア室24の内周面を形成するギアハウジング13の周壁13bの内周面13cにおける重力方向Z1の上側の面131cに連続して駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向に延びる第1内面51aを有している。第1内面51aは、第1凹部51を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときに、ギアハウジング13の周壁13bの内周面13cにおける重力方向Z1の上側の面131cに沿って延びている。第1凹部51を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときの、第1内面51aの一端縁E1は、第4軸受収容凹部42に対して、重力方向Z1の上側に位置しており、第1内面51aの他端縁E2は、第1軸受収容凹部27に対して、重力方向Z1の上側に位置している。
第1凹部51は、第1内面51aの一端縁E1に連続するとともに一端縁E1から離間するにつれて第4軸受収容凹部42に向けて弧状に湾曲して延びる第2内面51bを有している。第2内面51bは、第1凹部51を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たとき、第1内面51aの他端縁E2に対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。
第1凹部51は、第2内面51bにおける第1内面51aとは反対側の端縁に連続するとともに第2内面51bから離間するにつれて第1軸受収容凹部27に向けて延びる第3内面51cを有している。第3内面51cは、第4軸受収容凹部42の内周面42bに沿って延びる弧状に湾曲する湾曲面である。
第1凹部51は、第1内面51aの他端縁E2に連続するとともに他端縁E2から離間するにつれて第1軸受収容凹部27に向けて弧状に湾曲して延びる第4内面51dを有している。第4内面51dは、第1凹部51を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たとき、第1内面51aの一端縁E1に対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。
第1凹部51は、第4内面51dにおける第1内面51aとは反対側の端縁に連続するとともに第4内面51dから離間するにつれて第4軸受収容凹部42に向けて延びる第5内面51eを有している。第5内面51eは、第1軸受収容凹部27の内周面27bに沿って延びる弧状に湾曲する湾曲面である。
第1凹部51は、第3内面51cにおける第2内面51bとは反対側の端縁と第5内面51eにおける第4内面51dとは反対側の端縁とを繋ぐ第6内面51fを有している。第6内面51fは、第1内面51aに対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。第1凹部51を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときの第6内面51fの頂点は、第1凹部51における重力方向の最下部51gである。
図5に示すように、第2凹部52は、ロータハウジング14の底壁14aの外面14eにおいて、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線L1,L2よりも重力方向Z1の上側の部位に形成されている。
第2凹部52は、ギアハウジング13の周壁13bの内周面13c(図5において二点鎖線で示す)における重力方向Z1の上側の面131cに連続して駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向に延びる第1内面52aを有している。第1内面52aは、第2凹部52を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときに、ギアハウジング13の周壁13bの内周面13cにおける重力方向Z1の上側の面131cに沿って延びている。第2凹部52を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときの、第1内面52aの一端縁E11は、第2軸受収容凹部32に対して、重力方向Z1の上側に位置しており、第1内面52aの他端縁E12は、第3軸受収容凹部37に対して、重力方向Z1の上側に位置している。
第2凹部52は、第1内面52aの一端縁E11に連続するとともに一端縁E11から離間するにつれて第2軸受収容凹部32に向けて弧状に湾曲して延びる第2内面52bを有している。第2内面52bは、第2凹部52を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たとき、第1内面52aの他端縁E12に対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。
第2凹部52は、第2内面52bにおける第1内面52aとは反対側の端縁に連続するとともに第2内面52bから離間するにつれて第3軸受収容凹部37に向けて延びる第3内面52cを有している。第3内面52cは、第2軸受収容凹部32の内周面32bに沿って延びる弧状に湾曲する湾曲面である。
第2凹部52は、第1内面52aの他端縁E12に連続するとともに他端縁E12から離間するにつれて第3軸受収容凹部37に向けて弧状に湾曲して延びる第4内面52dを有している。第4内面52dは、第2凹部52を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たとき、第1内面52aの一端縁E11に対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。
第2凹部52は、第4内面52dにおける第1内面52aとは反対側の端縁に連続するとともに第4内面52dから離間するにつれて第2軸受収容凹部32に向けて延びる第5内面52eを有している。第5内面52eは、第3軸受収容凹部37の内周面37bに沿って延びる弧状に湾曲する湾曲面である。
第2凹部52は、第3内面52cにおける第2内面52bとは反対側の端縁と第5内面52eにおける第4内面52dとは反対側の端縁とを繋ぐ第6内面52fを有している。第6内面52fは、第1内面52aに対して離間する方向へ膨出する湾曲面である。第2凹部52を駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときの第6内面52fの頂点は、第2凹部52における重力方向の最下部52gである。
図6に示すように、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向において、第1凹部51の第6内面51fと第2凹部52の第6内面52fとは、その一部分が交差している。そして、第1凹部51における重力方向の最下部51gと第2凹部52における重力方向の最下部52gとは、重力方向Z1において同じ高さに位置している。さらに、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときに、両最下部51g,52gは、駆動ギア18と従動ギア19との噛合部47に対して重力方向Z1の上側に位置している。
駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときに、第1凹部51の第1内面51aの一端縁E1と他端縁E2との間に第2凹部52の第1内面52aの他端縁E12が位置している。駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向から見たときに、第2凹部52の第1内面52aの一端縁E11と他端縁E12との間に第1凹部51の第1内面51aの他端縁E2が位置している。よって、第1凹部51の第4内面51dは、第2凹部52の第2内面52bよりも噛合部47に近い位置にあり、第2凹部52の第4内面52dは、第1凹部51の第2内面51bよりも噛合部47に近い位置にある。
本実施形態において、駆動ギア18は、図6に示す矢印R3の方向に回転し、従動ギア19は、図6に示す矢印R4の方向へ回転する。つまり、駆動ギア18及び従動ギア19は、ギアハウジング13の周壁13bの内周面13cにおける重力方向Z1の上側の面131cと下側の面132cとを接続する左右一対の円弧状の接続面133c,134cに対して、重力方向Z1の下側から上側に向けてそれぞれ回転するように、電動モータ22の駆動が制御されている。
ギア室24に封入されているオイルは、駆動ギア18及び従動ギア19の回転により、駆動ギア18と接続面133cとの隙間、及び従動ギア19と接続面134cとの隙間を介してギア室24の重力方向Z1の上側に向けて掻き上げられる。駆動ギア18によって掻き上げられたオイルと、従動ギア19によって掻き上げられたオイルとは、ギア室24内において、噛合部47に対して重力方向Z1の上方で互いに衝突して第1凹部51及び第2凹部52にそれぞれ流入する。
図7に示すように、第1凹部51の内面は、第1凹部51の底面51hと第6内面51fとを繋ぐ平坦面51kを有している。また、ギアハウジング13の底壁13aには、第1凹部51から第1シール収容凹部29へオイルを供給する第1油供給通路53が形成されている。第1油供給通路53は、第1孔53a及び第1溝53bから構成されている。第1孔53aは、直線状に延びるとともに一端が平坦面51kに開口し、他端が第1軸受収容凹部27の内周面27bにおける底面27a側の端部に開口している。第1孔53aの他端は、第1スペーサ30の外周面に対して駆動軸16の径方向で重なっている。第1溝53bは、第1軸受収容凹部27の底面27aに形成されており、一端が第1孔53aの他端に連通するとともに他端が第1シール収容凹部29に連通している。そして、第1凹部51内のオイルは、第1孔53a及び第1溝53bを介して第1シール収容凹部29に供給される。なお、第1孔53aの孔径は、第1凹部51に流入したオイルが第1凹部51に貯留可能な孔径に絞られている。
図8に示すように、ロータハウジング14の底壁14aには、第2凹部52から第2シール収容凹部34へオイルを供給する第2油供給通路54が形成されている。第2油供給通路54は、第2孔54a及び第2溝54bから構成されている。第2孔54aは、直線状に延びるとともに一端が第2凹部52の第6内面52fにおける第3内面52c寄りに開口し、他端が第2軸受収容凹部32の内周面32bにおける底面32a側の端部に開口している。第2孔54aの他端は、第2スペーサ35に対して駆動軸16の径方向で重なっている。第2溝54bは、第2軸受収容凹部32の底面32aに形成されており、一端が第2孔54aの他端に連通するとともに他端が第2シール収容凹部34に連通している。そして、第2凹部52内のオイルは、第2孔54a及び第2溝54bを介して、第2軸受収容凹部32及び第2シール収容凹部34に供給される。よって、第2油供給通路54は、第2軸受収容凹部32の内周面32bであって第2軸受31と第2シール部材33との間にある部位に一端が繋がっているとともに第2軸受収容凹部32内にオイルを供給する油供給通路である。なお、第2孔54aの孔径は、第2凹部52に流入したオイルが第2凹部52に貯留可能な孔径に絞られている。
図9に示すように、ロータハウジング14の底壁14aには、第2凹部52から第3シール収容凹部39へオイルを供給する第3油供給通路55が形成されている。第3油供給通路55は、第3孔55a及び第3溝55bから構成されている。第3孔55aは、直線状に延びるとともに一端が第2凹部52の第6内面52fにおける第5内面52e寄りに開口し、他端が第3軸受収容凹部37の内周面37bにおける底面37a側の端部に開口している。第3孔55aの他端は、第3スペーサ40に対して従動軸17の径方向で重なっている。第3溝55bは、第3軸受収容凹部37の底面37aに形成されており、一端が第3孔55aの他端に連通するとともに他端が第3シール収容凹部39に連通している。そして、第2凹部52内のオイルは、第3孔55a及び第3溝55bを介して、第3軸受収容凹部37及び第3シール収容凹部39に供給される。よって、第3油供給通路55は、第3軸受収容凹部37の内周面37bであって第3軸受36と第3シール部材38との間にある部位に一端が繋がっているとともに第3軸受収容凹部37内にオイルを供給する油供給通路である。なお、第3孔55aの孔径は、第2凹部52に流入したオイルが第2凹部52に貯留可能な孔径に絞られている。
次に、本実施形態の第2スペーサ35及び第3スペーサ40の構成について説明する。なお、第2スペーサ35の構成と第3スペーサ40の構成とは同じであるため、以下の説明では、第2スペーサ35の構成のみを説明し、第3スペーサ40の構成の説明を省略する。
図10、図11及び図12に示すように、第2スペーサ35は、第2軸受収容凹部32の底面32a及び第2軸受31のうち一方に接触する第1接触面61aを有する第1外層部61と、第2軸受収容凹部32の底面32a及び第2軸受31のうち他方に接触する第2接触面62aを有する第2外層部62と、を有している。第1外層部61及び第2外層部62は、平板状である。第1外層部61及び第2外層部62は、第2スペーサ35の周方向に交互に3つずつ配置されるとともに第2スペーサ35の中心軸線方向において互いに異なる位置にあるよう離れている。第2スペーサ35の中心軸線方向とは、第2スペーサ35の中心軸線L3が延びる方向である。第2スペーサ35の中心軸線方向は、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向に一致する。
また、第2スペーサ35は、第2スペーサ35の周方向で第1外層部61と第2外層部62との間に位置する中間層部63を6つ有している。各中間層部63は、第2スペーサ35の中心軸線方向で第1外層部61に対して第2軸受収容凹部32の底面32a及び第2軸受31の一方とは反対側であって、且つ第2外層部62に対して第2軸受収容凹部32の底面32a及び第2軸受31の他方とは反対側に位置する。つまり、中間層部63は、第2スペーサ35の中心軸線方向で第1外層部61と第2外層部62との間に位置している。中間層部63は、平板状である。第1外層部61、第2外層部62、及び中間層部63における第2スペーサ35の中心軸線方向の厚みは同じであって、それぞれの外周面における中心軸線方向の幅も同じである。第1外層部61、第2外層部62、及び中間層部63それぞれの外周面における第2スペーサ35の中心軸線方向の幅は、第2軸受収容凹部32の内周面32bにある第2油供給通路54の開口部54e(図8参照)の駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向における長さH1よりも短い。つまり、第2スペーサ35の外周面における中心軸線方向の幅は、どの部位においても、第2軸受収容凹部32の内周面32bにある第2油供給通路54の開口部54eの駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向における長さH1よりも短い。
第2スペーサ35は、各第1外層部61における第2スペーサ35の周方向両側にそれぞれ位置する端縁と、第2スペーサ35の周方向で各第1外層部61の両側に位置する各中間層部63とをそれぞれ連結する一対の連結部64を有している。一対の連結部64は湾曲板状である。
第2スペーサ35は、各第2外層部62における第2スペーサ35の周方向両側にそれぞれ位置する端縁と、第2スペーサ35の周方向で各第2外層部62の両側に位置する各中間層部63とをそれぞれ連結する一対の連結部65を有している。一対の連結部65は湾曲板状である。
第2スペーサ35は、第1外層部61、連結部64、中間層部63、連結部65、第2外層部62、連結部65、中間層部63、及び連結部64からなる組が、第2スペーサ35の周方向で3組存在することにより環状に形成されている。
各中間層部63の外周面には、第2軸受収容凹部32の内周面32bに接することでガイドされるガイド部66が突出している。各ガイド部66は、その外周面における中心軸線方向の幅が各中間層部63におけるそれと同じ幅である平板状である。各ガイド部66の外周面66aは、第2軸受収容凹部32の内周面32bに沿って延びている。
第2スペーサ35は、第2シール部材33に接しているとともに第2シール部材33における第2シール収容凹部34から第2軸受31に向けた動きを拘束する抜け止め部67を内周側に有している。抜け止め部67は、各第1外層部61及び各第2外層部62の内周面の双方からそれぞれ突出している。各抜け止め部67は、その外周面における中心軸線方向の幅が各第1外層部61及び各第2外層部62におけるそれと同じ幅である平板状である。本実施形態の第2スペーサ35は、平板状の金属板をプレス成型することにより形成されている。
第2スペーサ35は、各中間層部63のガイド部66が第2軸受収容凹部32の内周面32bにガイドされながら、第2軸受収容凹部32内に収容される。そして、図13に示すように、各第1外層部61の第1接触面61aが第2軸受収容凹部32の底面32aに接触するとともに、図14に示すように、各第2外層部62の第2接触面62aが第2軸受31に接触した状態で、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向における第2軸受31と第2軸受収容凹部32の底面32aとの間に配置される。
このとき、図8に示すように、各中間層部63は、第2スペーサ35における第2スペーサ35の中心軸線方向で各第1外層部61に対して第2軸受収容凹部32の底面32aとは反対側であって、且つ各第2外層部62に対して第2軸受31とは反対側に位置している。つまり、中間層部63は、第2スペーサ35の中心軸線方向で第1外層部61と第2外層部62との間に位置している。よって、第2軸受収容凹部32の内周面32bと底面32aとの間の角部68がアール形状になっていても、各中間層部63は、第2軸受収容凹部32の角部68に干渉してしまうことが回避されている。
そして、図13に示すように、各第1外層部61の内周面から突出している抜け止め部67は、第2シール部材33に接しているとともに第2シール部材33における第2シール収容凹部34から第2軸受31に向けた動きを拘束する。よって、ロータ室25の圧力が上昇しても、第2シール部材33が第2軸受31に向けて移動して、第2シール部材33が第2軸受31に接触してしまうことが抑制されている。
図15(a)に示すように、例えば、第1外層部61が第2油供給通路54の開口部54eと駆動軸16の径方向で重なっていたとしても、第2油供給通路54の開口部54eから流出するオイルは、第1外層部61と第2軸受31との間を介して第2軸受31と第2シール部材33との間に供給される。
図15(b)に示すように、例えば、第2外層部62が第2油供給通路54の開口部54eと駆動軸16の径方向で重なっていたとしても、第2油供給通路54の開口部54eから流出するオイルは、第2外層部62と第2軸受収容凹部32の底面32aとの間を介して第2軸受31と第2シール部材33との間に供給される。
図15(c)に示すように、例えば、中間層部63が第2油供給通路54の開口部54eと駆動軸16の径方向で重なっていたとする。この場合であっても、第2油供給通路54の開口部54eから流出するオイルは、中間層部63と第2軸受31との間、及び中間層部63と第2軸受収容凹部32の底面32aとの間を介して第2軸受31と第2シール部材33との間に供給される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
電動ルーツポンプ10の運転時では、駆動ギア18及び従動ギア19がギア室24内のオイルを掻き上げることにより、オイルが第1凹部51及び第2凹部52に流入する。具体的には、ギア室24に封入されているオイルは、駆動ギア18及び従動ギア19の回転により、駆動ギア18と接続面133cとの隙間、及び従動ギア19と接続面134cとの隙間を介してギア室24の重力方向Z1の上側に向けて掻き上げられる。駆動ギア18によって掻き上げられたオイルと、従動ギア19によって掻き上げられたオイルとは、ギア室24内において、噛合部47に対して重力方向Z1の上方で互いに衝突して第1凹部51及び第2凹部52にそれぞれ流入する。
このとき、第1凹部51の第4内面51dは、第2凹部52の第2内面52bよりも噛合部47に近い位置にあり、第2凹部52の第4内面52dは、第1凹部51の第2内面51bよりも噛合部47に近い位置にある。よって、第1凹部51の第4内面51d及び第2凹部52の第4内面52dは、噛合部47に対して重力方向Z1の上方で互いに衝突して飛散したオイルを受け止めて、第1凹部51及び第2凹部52における駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向への流れを促進させる。これにより、第1凹部51及び第2凹部52にオイルが貯留され易くなる。
図6において仮想線で示すように、電動ルーツポンプ10の運転停止時において、ギア室24内のオイルの液面L10が、例えば、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線L1,L2付近に位置するまで、ギア室24内にオイルが封入されていたとする。この場合であっても、電動ルーツポンプ10の運転時においては、ギア室24内のオイルが第1凹部51及び第2凹部52に流入する分だけ、図6において実線で示すように、ギア室24内のオイルの液面L10が下がる。したがって、駆動ギア18及び従動ギア19の撹拌抵抗が低減される。
第1凹部51に流入したオイルは第1油供給通路53を介して第1シール収容凹部29に供給され、第2凹部52に流入したオイルは第2油供給通路54を介して第2シール収容凹部34に供給されるとともに第3油供給通路55を介して第3シール収容凹部39に供給される。このとき、第1凹部51における重力方向Z1の最下部51gと第2凹部52における重力方向Z1の最下部52gとが重力方向Z1において同じ高さに位置しているため、ギア室24から第1凹部51及び第2凹部52にオイルが均等に分配され易くなっている。よって、第1シール収容凹部29、第2シール収容凹部34、及び第3シール収容凹部39にそれぞれ収容されている第1シール部材28、第2シール部材33、及び第3シール部材38へオイルが安定供給される。
また、第1油供給通路53の第1溝53bは、第1軸受収容凹部27の底面27aに形成されているため、重力に従って第1凹部51から第1孔53aを介して第1溝53bから流れ出るオイルは、第1軸受収容凹部27にも供給される。よって、第1軸受26へオイルが安定供給される。第2油供給通路54の第2溝54bは、第2軸受収容凹部32の底面32aに形成されているため、重力に従って第2凹部52から第2孔54aを介して第2溝54bから流れ出るオイルは、第2軸受収容凹部32にも供給される。よって、第2軸受31へオイルが安定供給される。第3油供給通路55の第3溝55bは、第3軸受収容凹部37の底面37aに形成されているため、重力に従って第2凹部52から第3孔55aを介して第3溝55bから流れ出るオイルは、第3軸受収容凹部37にも供給される。よって、第3軸受36へオイルが安定供給される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。なお、以下で説明する(1)〜(4)の効果は、第2スペーサ35に関する効果のみを記載しているが、第3スペーサ40に関する効果も(1)〜(4)と同様である。
(1)第1外層部61及び第2外層部62は、第2スペーサ35の周方向に交互に複数配置されるとともに第2スペーサ35の中心軸線において互いに異なる位置にあるよう離れている。さらに、第2スペーサ35の外周面における中心軸線方向の幅は、第1外層部61や第2外層部62を含めどの部位においても、第2軸受収容凹部32の内周面32bにある第2油供給通路54の開口部54eの駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向における長さH1よりも短い。このため、例えば、第1外層部61が第2油供給通路54の開口部54eと駆動軸16の径方向で重なっていたとしても、第2油供給通路54の開口部54eから流出するオイルが、第1外層部61と第2軸受31との間を介して第2軸受31と第2シール部材33との間に供給される。また、例えば、第2外層部62が第2油供給通路54の開口部54eと駆動軸16の径方向で重なっていたとしても、第2油供給通路54の開口部54eから流出するオイルは、第2外層部62と第2軸受収容凹部32の底面32aとの間を介して第2軸受31と第2シール部材33との間に供給される。よって、第2スペーサ35を配置する際には、第2油供給通路54の開口部54eに対して、第2スペーサ35の周方向で位置合わせしながら配置する必要が無いため、第2スペーサ35の配置作業が煩雑なものとなることが無い。そして、第2軸受31と第2シール部材33との間にオイルが供給されることにより、第2シール部材33へオイルが供給される。以上のことから、第2スペーサ35の配置作業を容易なものとしつつも、第2シール部材33へオイルを安定供給することができる。
(2)各中間層部63の外周面にはガイド部66が突出している。これによれば、各中間層部63のガイド部66が第2軸受収容凹部32の内周面32bに接することでガイドされることにより、第2軸受収容凹部32内での第2スペーサ35の径方向の位置精度が向上する。そして、中間層部63は、第2スペーサ35の中心軸線方向で第1外層部61と第2外層部62との間に位置している。よって、第2軸受収容凹部32の角部68がアール形状になっていても、各中間層部63が、第2軸受収容凹部32の角部68に干渉してしまうことを回避することができる。よって、第2軸受収容凹部32の角部68に干渉してしまうことを回避するために、例えば、第2スペーサ35の外周面に面取り加工を予め施す必要が無く、第2スペーサ35の製造を容易なものとすることができる。
(3)例えば、抜け止め部を、中間層部63の内周面から突出させる場合、抜け止め部の先端が、第1接触面61a又は第2接触面62aと同一平面上に位置するように、抜け止め部を屈曲形成する必要があるため、第2スペーサ35の製造が複雑なものとなる。しかし、本実施形態では、抜け止め部67が、第1外層部61及び第2外層部62の内周面から突出していることにより、抜け止め部67を屈曲形成する必要が無いため、第2スペーサ35の製造を容易なものとすることができる。
(4)抜け止め部67は、第1外層部61及び第2外層部62の内周面の双方から突出している。これによれば、第2スペーサ35を配置する際に、第2スペーサ35の表裏関係無く配置することができる。よって、第2スペーサ35の配置作業をさらに容易なものとすることができる。
(5)電動ルーツポンプ10の運転時においては、ギア室24内のオイルが第1凹部51及び第2凹部52に流入する分だけ、ギア室24内のオイルの液面L10が下がるため、駆動ギア18及び従動ギア19の撹拌抵抗を低減することができる。
(6)第1凹部51における重力方向Z1の最下部51gと第2凹部52における重力方向Z1の最下部52gとが重力方向Z1において同じ高さに位置しているため、ギア室24から第1凹部51及び第2凹部52にオイルを均等に分配し易くすることができる。
(7)第1凹部51の第4内面51dは、第2凹部52の第2内面52bよりも噛合部47に近い位置にあり、第2凹部52の第4内面52dは、第1凹部51の第2内面51bよりも噛合部47に近い位置にある。これによれば、第1凹部51の第4内面51d及び第2凹部52の第4内面52dは、噛合部47に対して重力方向Z1の上方で互いに衝突して飛散したオイルを受け止めて、第1凹部51及び第2凹部52における駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向への流れを促進させる。よって、第1凹部51及び第2凹部52にオイルを貯留し易くすることができる。
(8)第1油供給通路53の第1溝53bは、第1軸受収容凹部27の底面27aに形成されているため、第1凹部51から第1孔53aを介して第1溝53bから流れ出るオイルは、第1軸受収容凹部27にも供給される。また、第2油供給通路54の第2溝54bは、第2軸受収容凹部32の底面32aに形成されているため、第2凹部52から第2孔54aを介して第2溝54bから流れ出るオイルは、第2軸受収容凹部32にも供給される。さらに、第3油供給通路55の第3溝55bは、第3軸受収容凹部37の底面37aに形成されているため、第2凹部52から第3孔55aを介して第3溝55bから流れ出るオイルは、第3軸受収容凹部37にも供給される。よって、第1軸受26、第2軸受31、及び第3軸受36へオイルを安定供給することができ、第1軸受26、第2軸受31、及び第3軸受36の潤滑及び温度上昇の抑制がなされる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図16に示すように、抜け止め部67が、各中間層部63の内周面から突出していてもよい。この場合、各抜け止め部67の先端が、第1接触面61a又は第2接触面62aと同一平面上に位置するように、各抜け止め部67をそれぞれ屈曲形成するとよい。具体的には、複数の抜け止め部67の少なくとも一つを、その先端が第1接触面61aと同一平面上に位置するように屈曲形成するとともに、複数の抜け止め部67の少なくとも一つを、その先端が第2接触面62aと同一平面上に位置するように屈曲形成する。これによれば、例えば、第2スペーサ35を配置する際に、第2スペーサ35の表裏関係無く配置することができる。よって、第2スペーサ35の配置作業をさらに容易なものとすることができる。
○ 実施形態において、抜け止め部67は、第1外層部61の内周面から突出しており、第2外層部62の内周面から突出していなくてもよい。また、抜け止め部67は、第1外層部61の内周面から突出しておらず、第2外層部62の内周面から突出していてもよい。要は、抜け止め部67は、第1外層部61及び第2外層部62の少なくとも一方の内周面から突出していればよい。
○ 実施形態において、第1外層部61及び第2外層部62は、第2スペーサ35及び第3スペーサ40の周方向に交互に複数配置されていればよく、その数は特に限定されるものではない。よって、中間層部63の数も第1外層部61及び第2外層部62の数によって適宜変更される。
○ 実施形態において、第2スペーサ35及び第3スペーサ40は、中間層部63を有していなくてもよく、第1外層部61及び第2外層部62が周方向で繰り返し存在する環状であってもよい。
○ 実施形態において、第2スペーサ35及び第3スペーサ40は、例えば、周方向で第2外層部62と中間層部63との間に第4層部を有していてもよい。第4層部は、第2スペーサ35及び第3スペーサ40における中心軸線方向で、第1外層部61、第2外層部62、及び中間層部63に対してずれている。
○ 実施形態において、第1凹部51における重力方向Z1の最下部51gと第2凹部52における重力方向Z1の最下部52gとが重力方向Z1において互いに異なる高さに位置していてもよい。
○ 実施形態において、第1凹部51の第1内面51a及び第2凹部52の第1内面52aに多数の突起を設けて、第1凹部51及び第2凹部52に流入したオイルを、表面張力によって第1凹部51の第1内面51a及び第2凹部52の第1内面52aに付着させるようにしてもよい。これによれば、第1凹部51及び第2凹部52にオイルを貯留し易くすることができる。
○ 実施形態において、例えば、第1凹部51の第4内面51dが、第2凹部52の第2内面52bと駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向で重なる位置にあってもよい。また、例えば、第2凹部52の第4内面52dが、第1凹部51の第2内面51bと駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向で重なる位置にあってもよい。
○ 実施形態において、ギア室24内に封入されているオイルとは別のオイルが、第1油供給通路53、第2油供給通路54、及び第3油供給通路55を介して第1シール部材28、第2シール部材33、及び第3シール部材38へ供給される構成であってもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ20及び従動ロータ21は、駆動軸16及び従動軸17の回転軸線方向に直交する断面視が、例えば、三葉状であったり、四葉状であったりしてもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ20及び従動ロータ21が、例えば、ヘリカル形状であってもよい。
○ 実施形態において、ロータ室25が、駆動軸16の回転軸線方向でモータ室23とギア室24との間に配置されていてもよい。すなわち、モータ室23、ロータ室25、及びギア室24が、駆動軸16の回転軸線方向においてこの順に並んで配置されていてもよい。
○ 実施形態において、例えば、エンジンを駆動源とするルーツポンプであってもよい。
10…電動ルーツポンプ(ルーツポンプ)、11…ハウジング、14a…隔壁として機能する底壁、16…駆動軸、17…従動軸、18…駆動ギア、19…従動ギア、20…駆動ロータ、21…従動ロータ、24…ギア室、25…ロータ室、31…軸受である第2軸受、32…軸受収容凹部である第2軸受収容凹部、32a…底面、32b…内周面、33…シール部材である第2シール部材、34…シール収容凹部である第2シール収容凹部、35…スペーサである第2スペーサ、36…軸受である第3軸受、37…軸受収容凹部である第3軸受収容凹部、38…シール部材である第3シール部材、39…シール収容凹部である第3シール収容凹部、40…スペーサである第3スペーサ、54…油供給通路である第2油供給通路、54e…開口部、55…油供給通路である第3油供給通路、61…第1外層部、61a…第1接触面、62…第2外層部、62a…第2接触面、63…中間層部、66…ガイド部、67…抜け止め部。

Claims (4)

  1. 筒状のハウジングと、
    前記ハウジングに互いに平行に配置された状態で回転可能に支持される駆動軸及び従動軸と、
    前記駆動軸に固定される駆動ギアと、
    前記従動軸に固定されるとともに前記駆動ギアと噛合する従動ギアと、
    前記駆動軸に設けられる駆動ロータと、
    前記従動軸に設けられるとともに前記駆動ロータと噛合する従動ロータと、
    前記ハウジング内に形成され、前記駆動ギア及び前記従動ギアを収容するとともにオイルが封入されたギア室と、
    前記ハウジング内に形成され、前記駆動ロータ及び前記従動ロータを収容するロータ室と、を備え、
    前記ハウジングは、
    前記駆動軸及び前記従動軸の回転軸線方向で前記ギア室と前記ロータ室とを隔てる隔壁を有し、
    前記ギア室における前記回転軸線方向での前記ロータ室側の壁面を形成する前記隔壁の端面には、前記駆動軸及び前記従動軸がそれぞれ貫通し、前記駆動軸及び前記従動軸をそれぞれ回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容凹部がそれぞれ形成されており、
    前記各軸受収容凹部の底面には、前記駆動軸又は前記従動軸が貫通するとともに前記ギア室と前記ロータ室との間をシールする環状のシール部材が収容されるシール収容凹部がそれぞれ形成されており、
    前記回転軸線方向における前記各軸受と前記各軸受収容凹部の底面との間には、前記各シール部材に接しているとともに前記各シール部材における前記シール収容凹部から前記軸受に向けた動きを拘束する抜け止め部を内周側に有する環状のスペーサがそれぞれ配置されており、
    前記隔壁には、前記軸受収容凹部の内周面であって前記各軸受と前記各シール部材との間にある部位に一端が繋がっているとともに前記軸受収容凹部内にオイルを供給する油供給通路がそれぞれ形成されているルーツポンプであって、
    前記各スペーサは、
    前記軸受収容凹部の底面及び前記軸受のうち一方に接触する第1接触面を有する第1外層部と、
    前記軸受収容凹部の底面及び前記軸受のうち他方に接触する第2接触面を有する第2外層部と、を有し、
    前記各スペーサの外周面における中心軸線方向の幅は、どの部位においても、前記軸受収容凹部の内周面にある前記油供給通路の開口部の前記回転軸線方向における長さよりも短く、
    前記第1外層部及び前記第2外層部は、前記スペーサの周方向に交互に複数配置されるとともに前記スペーサの中心軸線方向において互いに異なる位置にあるよう離れていることを特徴とするルーツポンプ。
  2. 前記スペーサは、前記スペーサの周方向で前記第1外層部と前記第2外層部との間に位置するとともに前記スペーサの中心軸線方向で前記第1外層部と前記第2外層部との間に位置する中間層部を複数有し、
    前記各中間層部の外周面には、前記軸受収容凹部の内周面に接することでガイドされるガイド部が突出していることを特徴とする請求項1に記載のルーツポンプ。
  3. 前記抜け止め部は、前記第1外層部及び前記第2外層部の少なくとも一方の内周面から突出していることを特徴とする請求項2に記載のルーツポンプ。
  4. 前記抜け止め部は、前記第1外層部及び前記第2外層部の内周面の双方から突出していることを特徴とする請求項3に記載のルーツポンプ。
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