JP2019127625A - 堆積膜形成装置、堆積膜形成方法および電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低価格で高品質な堆積膜を形成可能な堆積膜形成装置および堆積膜形成方法の提供。【解決手段】堆積膜形成中におけるゲートバルブ107の内部の圧力、および堆積膜形成中における処理容器の内部の圧力を監視しながら、堆積膜形成中におけるゲートバルブ107の内部の圧力を、堆積膜形成中における処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整して堆積膜形成を行う堆積膜形成装置。ゲートバルブ107は、円筒状基体が通過する基体通過空間305aと、第1の開口部311と、第2の開口部312と、第2の開口部312を開閉する弁体301と、弁体退避空間305bと、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、被処理基体上に堆積膜、特にアモルファスあるいは多結晶の如き非単結晶状の堆積膜を形成するための堆積膜形成装置、堆積膜形成方法および電子写真感光体の製造方法に関するものである。
従来から、アモルファス材料などの非単結晶材料で構成された堆積膜が各種提案されている。例えば、アモルファスシリコン(以下「a−Si」ともいう)の膜が、電子写真感光体用の堆積膜として用いられている。
a−Si堆積膜が形成される電子写真感光体(以下「a−Si感光体」ともいう)の作製には、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法が用いられる。中でも、円筒状の基体を加熱しながら、原料ガスを高周波電力(主に13.56MHz)で分解して、基体上に堆積膜を形成する製造方法が実用化されている。
このa−Si感光体を連続して生産するための生産システムが提案されている。
a−Si堆積膜が形成される電子写真感光体(以下「a−Si感光体」ともいう)の作製には、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法が用いられる。中でも、円筒状の基体を加熱しながら、原料ガスを高周波電力(主に13.56MHz)で分解して、基体上に堆積膜を形成する製造方法が実用化されている。
このa−Si感光体を連続して生産するための生産システムが提案されている。
例えば、真空処理容器と真空搬送容器がそれぞれゲートバルブを有し、ゲートバルブを介してそれぞれの容器がドッキングすることで、真空処理容器の内部を大気に晒すことなく被処理基体の出し入れが可能な処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
さらに、堆積膜形成中に、堆積膜に不純物が混入することを防止するため、ゲートバルブの弁体の真空処理容器と反対側に空間を形成して、その空間を減圧する処理方法が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、堆積膜形成中に、堆積膜に不純物が混入することを防止するため、ゲートバルブの弁体の真空処理容器と反対側に空間を形成して、その空間を減圧する処理方法が提案されている(特許文献2参照)。
上記のような技術により、高品質なa−Si感光体を生産性良く作製することが可能になった。
しかしながら、電子写真感光体を用いた製品に対する市場の要求レベルは日々高まっており、さらに高品質で、低価格な製品を供給することが求められている。
特許文献2に挙げた処理方法では、ゲートバルブの弁体の処理容器とは反対側の空間(以下「ゲートバルブの内部」ともいう)を減圧にしており、堆積膜形成中の圧力は、ゲートバルブの内部の方が、処理容器の内部よりも低くなっている。したがって、堆積膜形成中にゲートバルブがリークした場合、処理容器の内部の原料ガスが、ゲートバルブの内部に引き込まれ、排気手段で排気される。
しかしながら、電子写真感光体を用いた製品に対する市場の要求レベルは日々高まっており、さらに高品質で、低価格な製品を供給することが求められている。
特許文献2に挙げた処理方法では、ゲートバルブの弁体の処理容器とは反対側の空間(以下「ゲートバルブの内部」ともいう)を減圧にしており、堆積膜形成中の圧力は、ゲートバルブの内部の方が、処理容器の内部よりも低くなっている。したがって、堆積膜形成中にゲートバルブがリークした場合、処理容器の内部の原料ガスが、ゲートバルブの内部に引き込まれ、排気手段で排気される。
前述の原料ガスには、可燃性ガスが含まれため、ゲートバルブの内部の排気は、可燃性のガス処理装置に接続して、排ガスを処理する必要がある。また、被処理基体の出し入れのために大気を排気する場合や支燃性ガスを使用する場合には、大気放出または支燃性のガス処理装置に接続を切り替えて排ガスを処理する必要がある。
つまり、ゲートバルブのリークに備え、その際に処理容器で使用しているガスの性質に合わせた排ガス処理装置への接続の切り替えが必要で、装置構成が複雑になり、製造コスト上昇の要因となる。
つまり、ゲートバルブのリークに備え、その際に処理容器で使用しているガスの性質に合わせた排ガス処理装置への接続の切り替えが必要で、装置構成が複雑になり、製造コスト上昇の要因となる。
また、ゲートバルブの内部の圧力が、処理容器の内部の圧力より低い場合、この圧力差は、弁体に対しシール面から浮かせる方向に力が働くいわゆる逆圧の状態になってしまうため、ゲートバルブはリークしやすくなる。それでもリークを防止するには、ゲートバルブのメンテナンスやリークチェックなどを頻繁に行う必要があり、製造コスト上昇の要因となる。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、低価格で高品質な堆積膜を形成可能な堆積膜形成装置および堆積膜形成方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、低価格で高品質な堆積膜を形成可能な堆積膜形成装置および堆積膜形成方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
減圧可能な処理容器の壁面にゲートバルブを備え、前記処理容器の内部に基体を設置して堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、
前記ゲートバルブは、
前記基体が通過する基体通過空間と、
前記基体通過空間の上方に設けられた第1の開口部と、
前記基体通過空間の下方に設けられた第2の開口部と、
前記第2の開口部を開閉する弁体と、
前記基体が通過するときに前記弁体が退避する弁体退避空間と、を少なくとも有し、
前記第1の開口部を密閉する密閉手段と、
堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力および前記基体通過空間と前記弁体退避空間とを含む前記ゲートバルブの内部の圧力を監視する圧力監視手段と、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整可能な圧力調整手段と、を有する堆積膜形成装置が提供される。
減圧可能な処理容器の壁面にゲートバルブを備え、前記処理容器の内部に基体を設置して堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、
前記ゲートバルブは、
前記基体が通過する基体通過空間と、
前記基体通過空間の上方に設けられた第1の開口部と、
前記基体通過空間の下方に設けられた第2の開口部と、
前記第2の開口部を開閉する弁体と、
前記基体が通過するときに前記弁体が退避する弁体退避空間と、を少なくとも有し、
前記第1の開口部を密閉する密閉手段と、
堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力および前記基体通過空間と前記弁体退避空間とを含む前記ゲートバルブの内部の圧力を監視する圧力監視手段と、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整可能な圧力調整手段と、を有する堆積膜形成装置が提供される。
また、本発明によれば、
壁面にゲートバルブを備えた減圧可能な処理容器を用いて、前記処理容器の内部に設置された基体に堆積膜を形成する堆積膜形成方法において、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力、および堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力を監視しながら、堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整して堆積膜形成を行う堆積膜形成方法が提供される。
壁面にゲートバルブを備えた減圧可能な処理容器を用いて、前記処理容器の内部に設置された基体に堆積膜を形成する堆積膜形成方法において、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力、および堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力を監視しながら、堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整して堆積膜形成を行う堆積膜形成方法が提供される。
本発明によれば、装置コストやメンテナンス頻度が低減して、製造コストを抑えることが可能になる。これにより、低価格で高品質な堆積膜を形成可能な堆積膜形成装置および堆積膜形成方法を提供することが可能になる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、プラズマCVD法によって、a−Si感光体を製造するための堆積膜形成装置の一例を示す模式的な縦断面図である。
図1は、プラズマCVD法によって、a−Si感光体を製造するための堆積膜形成装置の一例を示す模式的な縦断面図である。
堆積膜形成装置100は、円筒状基体101の外周面に堆積膜を形成する装置である。処理容器106は、上碍子108、円筒状のカソード電極109、下碍子110、底板111により構成され、壁面の一部である上碍子108の上にゲートバルブ107が備えられている。ゲートバルブ107および蓋121については図3に基づいて後述する。
底板111は、排気配管118および排気バルブ119を介して不図示の排気装置(真空ポンプ)が接続されており、処理容器106の内部が減圧可能となっている。さらに、排気配管118には真空計120(圧力監視手段)が取り付けられている。
底板111は、排気配管118および排気バルブ119を介して不図示の排気装置(真空ポンプ)が接続されており、処理容器106の内部が減圧可能となっている。さらに、排気配管118には真空計120(圧力監視手段)が取り付けられている。
図2は、円筒状基体101と上部補助基体102および下部補助基体103を装着した基体ホルダ104を、堆積膜形成装置100の処理容器106から出し入れするための基体搬送機200を模式的に示す断面図である。
基体搬送機200は、搬送容器201を有し、レール205上を水平方向に移動可能である。搬送容器201は、減圧可能であり、かつ堆積膜形成装置100と接続可能とするための上下動機構を有する。さらに、搬送容器201は、下部にゲートバルブ204を有し、内部に上下動可能なアーム202を有している。アーム202は、下部に保持部203を有する。保持部203は、基体ホルダ104の被保持部105を保持する。また、基体搬送機200は、堆積膜形成装置100と接続する際に、蓋121を保持し、保持した蓋121をゲートバルブ107の上から撤去するために、上下動可能なアーム206および吸着パット207を有している
基体ホルダ104を出し入れする場合、内部が減圧になっている搬送容器201は、まず、蓋121を吸着パット207で保持して、ゲートバルブ107の上から撤去する。その後、搬送容器201は、堆積膜形成装置100上へ移動して下降し、ゲートバルブ204が処理容器106の上のゲートバルブ107に接続する。接続後、ゲートバルブ204とゲートバルブ107との間を排気する排気装置(不図示)により排気する。搬送容器201の内部、ゲートバルブ204とゲートバルブ107の間、および処理容器106の内部が略同圧となった時点で、ゲートバルブ204とゲートバルブ107を開ける。
次に搬送容器201の内部からアーム202が下降し、基体ホルダ104の被保持部105を保持部203で保持して出し入れを行う。基体ホルダ104の出し入れが終わると、アーム202が上昇して、ゲートバルブ204とゲートバルブ107を閉じ、ゲートバルブ204とゲートバルブ107との間を大気圧にする。その後、搬送容器201が上昇して、基体搬送機200と堆積膜形成装置100が切り離される。そして、搬送容器201が移動して、ゲートバルブ107の上に蓋121を設置する。
以上の堆積膜形成装置100と基体搬送機200を有するシステムを用いることで、堆積膜形成装置100の処理容器106の内部は常時減圧を維持した状態で基体の出し入れができるため、生産性良く堆積膜形成を行うことができる。
以上の堆積膜形成装置100と基体搬送機200を有するシステムを用いることで、堆積膜形成装置100の処理容器106の内部は常時減圧を維持した状態で基体の出し入れができるため、生産性良く堆積膜形成を行うことができる。
次に、堆積膜形成装置100の処理容器106の壁面に備えられるゲートバルブ107について詳しく説明する。
図3は処理容器106の上部を示す模式的な断面図で、図3(a)はゲートバルブ107が閉の状態を、図3(b)はゲートバルブ107が開の状態を示す。
図3は処理容器106の上部を示す模式的な断面図で、図3(a)はゲートバルブ107が閉の状態を、図3(b)はゲートバルブ107が開の状態を示す。
図3(a)に示すように、ゲートバルブ107は、円筒状基体101が通過する基体通過空間305aと、第1の開口部311と、第2の開口部312と、第2の開口部312を開閉する弁体301と、弁体退避空間305bと、を少なくとも有する。弁体退避空間305bは、基体が基体通過空間305aを通過するときに、弁体301が退避する空間である。第1の開口部311は基体通過空間305aの上方に設けられ、第2の開口部312は基体通過空間305aの下方に設けられている。ゲートバルブ107の上には、蓋121が設置されている。蓋121は、第1の開口部311を密閉する密閉手段である。
基体が通過するとき以外は、ゲートバルブ107の上にOリング313を挟んで蓋121が設置されている。蓋121が第1の開口部311を密閉し、かつ弁体301が第2の開口部312を密閉することによって、基体通過空間305aと弁体退避空間305bとを含むゲートバルブの内部305(図3(a)の斜線部)が密閉される。
図3(a)のゲートバルブ107が閉の状態では、弁体301はOリング304を挟んで弁箱302のシール面303に押し付ける機構(不図示)により機械的に押し付けられる。
図3(b)のゲートバルブ107が開の状態では、弁体301が弁箱302のシール面303から離間する機構(不図示)によりわずかに上昇し、移動する機構(不図示)により水平方向へ移動して弁箱302の内部に収容される。
なお、蓋121は、ゲートバルブ107を開ける前に、前述の基体搬送機200でゲートバルブ107の上から撤去される。
図3(b)のゲートバルブ107が開の状態では、弁体301が弁箱302のシール面303から離間する機構(不図示)によりわずかに上昇し、移動する機構(不図示)により水平方向へ移動して弁箱302の内部に収容される。
なお、蓋121は、ゲートバルブ107を開ける前に、前述の基体搬送機200でゲートバルブ107の上から撤去される。
ゲートバルブ107には、ゲートバルブ107の内部を任意の圧力に調整可能な、圧力調整手段に接続されている。圧力調整手段は任意の圧力に調整可能であればいかなる手段を用いてもよい。本形態では、圧力調整手段として排気手段およびガス供給手段を用いている。
排気手段は、排気配管306、排気スロットルバルブ308(排気速度調整機構)および不図示の真空ポンプからなり、弁箱302に接続してゲートバルブ107の内部を減圧可能にしている。
また、ガス供給手段は、ガス供給配管309、マスフローコントローラ310(流量調整機構)および不図示のガス供給装置からなり、排気配管306に接続されて、ゲートバルブ107の内部にガスを供給可能にしている。
これらの排気手段およびガス供給手段の一方または双方を、排気配管306に備えられた真空計307(圧力監視手段)を見ながら制御することにより、ゲートバルブ107の内部を、任意の圧力に調整することができる。ただし、その上限は、蓋121が浮き上がらないようにするため、大気圧未満とする。
排気手段は、排気配管306、排気スロットルバルブ308(排気速度調整機構)および不図示の真空ポンプからなり、弁箱302に接続してゲートバルブ107の内部を減圧可能にしている。
また、ガス供給手段は、ガス供給配管309、マスフローコントローラ310(流量調整機構)および不図示のガス供給装置からなり、排気配管306に接続されて、ゲートバルブ107の内部にガスを供給可能にしている。
これらの排気手段およびガス供給手段の一方または双方を、排気配管306に備えられた真空計307(圧力監視手段)を見ながら制御することにより、ゲートバルブ107の内部を、任意の圧力に調整することができる。ただし、その上限は、蓋121が浮き上がらないようにするため、大気圧未満とする。
前述のように、ゲートバルブ107が閉の状態では、弁体301が弁箱302のシール面303に不図示の押し付ける機構により機械的に押し付けられている。さらに、弁体301には、弁体301の上下の圧力差による力が加わっている。
弁体301に逆圧がかかる場合、つまりゲートバルブ107の内部の圧力が、処理容器106の内部の圧力より低い場合、弁体301には弁箱302のシール面303から浮き上がろうとする力が加わる。そのため、弁体301と弁箱302の気密性は低下し、圧力差が大きいほど気密性は低くなる。したがって、この状態でゲートバルブ107を使うには、機械的な力で気密性を確保するか、ゲートバルブ107の内部の排気に処理容器の内部の雰囲気が引き込まれてもよい排ガス処理設備が必要になる。
弁体301に逆圧がかかる場合、つまりゲートバルブ107の内部の圧力が、処理容器106の内部の圧力より低い場合、弁体301には弁箱302のシール面303から浮き上がろうとする力が加わる。そのため、弁体301と弁箱302の気密性は低下し、圧力差が大きいほど気密性は低くなる。したがって、この状態でゲートバルブ107を使うには、機械的な力で気密性を確保するか、ゲートバルブ107の内部の排気に処理容器の内部の雰囲気が引き込まれてもよい排ガス処理設備が必要になる。
弁体301に正圧がかかる場合、つまりゲートバルブ107の内部の圧力が、処理容器106の内部の圧力より高い場合、弁体301はシール面303に押し付けられ、弁体301と弁箱302の気密性は高まり、圧力差が大きくなると気密性は向上する。ただし、圧力差が1kPaを超えるあたりで、気密性の向上は鈍化する。
前述のように、本来、ゲートバルブ107は、弁体301に正圧がかかるような使い方をすることが好ましい。したがって、本形態でも、気密性を高めるために、ゲートバルブ107の内部の圧力は、処理容器106の内部と同等以上とし、かつ蓋121が外れないように大気圧未満とする。
前述のように、本来、ゲートバルブ107は、弁体301に正圧がかかるような使い方をすることが好ましい。したがって、本形態でも、気密性を高めるために、ゲートバルブ107の内部の圧力は、処理容器106の内部と同等以上とし、かつ蓋121が外れないように大気圧未満とする。
しかし、弁体301に正圧がかかっている状態で、もし弁体301と弁箱302のシール面303でリークが発生すると、ゲートバルブ107の内部の雰囲気は処理容器106の内部に引き込まれてしまう。引き込まれる量は、ゲートバルブ107の内部と処理容器106の内部との圧力差が大きいほど多い。引き込まれた雰囲気が堆積膜形成中に堆積膜に不純物として混入すると、不純物の量や種類により堆積膜の品質に悪影響を及ぼす場合がある。
そこで、混入する不純物の量をできるだけ減らすには、ゲートバルブ107の内部と処理容器106の内部の圧力差が小さいほど良く、圧力差が無いのが理想的である。したがって、気密性も考慮すると、ゲートバルブ107の内部の圧力は、処理容器106の内部と同等以上の値から、処理容器106の内部との圧力差が1kPa程度となる値がより好ましい。
また、混入する不純物の種類を規制するには、ゲートバルブ107の内部の雰囲気を、処理容器106の内部に引き込まれても悪影響が無いガス雰囲気か、または悪影響が小さいガス雰囲気にするとよい。また、ゲートバルブ107の内部を排気する際に、排ガス処理が不要なガスを用いると装置を簡素化できる。具体的には、ArやHeのような不活性ガスである。ただし、堆積膜の種類や用途によっては不活性ガスを用いなくてもよく、例えば、a−Si感光体の堆積膜形成の場合、N2の影響は小さいため、N2ガスを用いてもよい。
なお、ゲートバルブ107の内部の圧力が、処理容器106の内部の圧力以上の状態では、ゲートバルブ107の内部に処理容器106の内部の雰囲気が流れることはない。したがって、ゲートバルブ107の排気をガス処理装置に接続する必要がなくなり、装置を簡素化できる。
前述の構成の堆積膜形成装置100について、図1を用いてさらに説明する。
円筒状基体101は、上部補助基体102、下部補助基体103とともに基体ホルダ104に装着され、処理容器106の内部の受台112に、基体ホルダ104の下部を嵌め込むように設置される。受台112には、不図示の回転装置が取り付けられ、基体ホルダ104が回転可能となっている。
円筒状基体101は、上部補助基体102、下部補助基体103とともに基体ホルダ104に装着され、処理容器106の内部の受台112に、基体ホルダ104の下部を嵌め込むように設置される。受台112には、不図示の回転装置が取り付けられ、基体ホルダ104が回転可能となっている。
処理容器106の内部には、基体ホルダ104を内部から加熱するヒータ113が設置され、円筒状基体101を内周側から加熱する。また、堆積膜形成時にヒータ113に堆積膜が付かないようにするため、基体ホルダ104は上部が閉じた円筒状になっている。
原料ガス導入管114は、円筒状基体101を取り囲むように複数本配設されており、その側面には、長手方向に沿って多数の細孔が設けられている。さらに、原料ガス導入管114には、原料ガス供給管117を介して不図示の原料ガス供給装置が接続されている。これらにより、処理容器106の内部に原料ガスが供給可能となっている。
また、円筒状のカソード電極109には、マッチングボックス115を介して高周波電源116が接続されている。
原料ガス導入管114は、円筒状基体101を取り囲むように複数本配設されており、その側面には、長手方向に沿って多数の細孔が設けられている。さらに、原料ガス導入管114には、原料ガス供給管117を介して不図示の原料ガス供給装置が接続されている。これらにより、処理容器106の内部に原料ガスが供給可能となっている。
また、円筒状のカソード電極109には、マッチングボックス115を介して高周波電源116が接続されている。
(a−Si感光体の製造)
a−Si感光体は、円筒状基体101の外周面に、図4に示すa−Si堆積膜401を形成することにより製造することができる。
図4は、a−Si感光体の層構成の一例を示す模式図である。図4において、a−Si堆積膜401は、円筒状基体101側から順に、下部阻止層402、光導電層403、表面層404で構成されている。
このa−Si堆積膜401の形成を、前述の堆積膜形成装置100および基体搬送機200を用いて行う。
a−Si感光体は、円筒状基体101の外周面に、図4に示すa−Si堆積膜401を形成することにより製造することができる。
図4は、a−Si感光体の層構成の一例を示す模式図である。図4において、a−Si堆積膜401は、円筒状基体101側から順に、下部阻止層402、光導電層403、表面層404で構成されている。
このa−Si堆積膜401の形成を、前述の堆積膜形成装置100および基体搬送機200を用いて行う。
まず、旋盤を用いて外周面に鏡面加工を施した円筒状基体101と、上部補助基体102および下部補助基体103を、基体ホルダ104に装着する。
次に、基体搬送機200を用いて、円筒状基体101、上部補助基体102および下部補助基体103が装着された基体ホルダ104を、処理容器106の内部に入れて、受台112に載置する。
次に、基体搬送機200を用いて、円筒状基体101、上部補助基体102および下部補助基体103が装着された基体ホルダ104を、処理容器106の内部に入れて、受台112に載置する。
次に、処理容器106の内部が真空計120の読みで所定の圧力(例えば0.67Pa)以下になるまで、排気バルブ119を開いて不図示の排気装置で排気する。同時に、ゲートバルブ107の内部が、真空計307の読みで所定の圧力(例えば0.67Pa)以下になるまで、排気スロットルバルブ308を全開にして排気する。処理容器106およびゲートバルブ107の内部が所定の圧力になった時点で、加熱用の不活性ガス(例えばArガス)を処理容器106に導入する。そして、処理容器106の内部が所定の圧力になるように加熱用の不活性ガスの流量および不図示の排気装置の排気速度を調整する。
その後、温度コントローラ(不図示)を作動させてヒータ113を起動し、円筒状基体101の温度を所定の温度(例えば20〜500℃)に制御する。円筒状基体101が所定の温度に加熱されたところで、不活性ガスを徐々に止める。これと並行して、堆積膜形成用の原料ガスを徐々に導入する。
原料ガスとしては、例えば、以下のものが挙げられる。SiH4(シラン)、Si2H6(ジシラン)、CH4(メタン)、C2H6(エタン)、NO(一酸化窒素)などの材料ガス。B2H6(ジボラン)、PH3(ホスフィン)などのドーピングガス。H2(水素)、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)などの希釈ガス。
次に、不図示の原料ガス供給装置よって、各原料ガスが所定の流量になるように調整する。その際、処理容器106の内部が所定の圧力(例えば1〜100Pa)に維持されるように、真空計120を見ながら排気装置の排気速度を調整する。
次に、不図示の原料ガス供給装置よって、各原料ガスが所定の流量になるように調整する。その際、処理容器106の内部が所定の圧力(例えば1〜100Pa)に維持されるように、真空計120を見ながら排気装置の排気速度を調整する。
堆積膜形成用の原料ガスを導入すると同時に、ゲートバルブ107の内部が、所定の圧力(例えば処理容器106と同圧〜大気圧未満)になるように、圧力調整手段の排気速度およびまたはガス流量を調整する。圧力調整用のガスとしては、例えば、ArやHeのような不活性ガスや、N2ガスが挙げられる。その後、処理容器106およびゲートバルブ107の内部の圧力が安定したところで、受台112を回転させ、円筒状基体101と、上部補助基体102および下部補助基体103が装着された基体ホルダ104を回転させる。
以上の手順によって堆積膜形成の準備を完了した後、円筒状基体101の外周面に堆積膜の形成を行う。具体的には、処理容器106の内部の圧力が安定したことを確認した後、高周波電源116を所定の電力に設定して円筒状のカソード電極109に供給し、グロー放電を生起させる。このとき、反射電力が最小となるようにマッチングボックス115を調整し、高周波の入射電力から反射電力を差し引いた値を所定の値に調整する。この放電エネルギーによって処理容器106の内部に導入された原料ガスが分解され、円筒状基体101の外周面に堆積膜が形成される。
所望の膜厚の堆積膜の形成を行った後、電力の供給を止め、処理容器106の内部への各原料ガスの流入を止めて、一旦高真空になるように処理容器106の内部を排気する。上記の操作を繰り返し行うことによって、所定の層構成のa−Si堆積膜を形成することができる。円筒状基体101の外周面にa−Si堆積膜を形成した後、ヒータ113による加熱を停止し、ゲートバルブ107の内部の排気を停止してベントし、大気圧にする。そして、基体搬送機200を用いて基体ホルダ104を処理容器106の内部から取り出し、a−Si感光体が完成する。
その後、処理容器106の内部に堆積した堆積膜および副生成物をクリーニング処理する。まず、基体ホルダ104の替わりに、同一形状のダミーホルダ(不図示)を、基体搬送機200を用い、処理容器106の内部に入れて、受台112に載置する。
次に、処理容器106の内部が真空計120の読みで所定の圧力(例えば0.67Pa)以下になるまで、排気バルブ119を開いて不図示の排気装置で排気する。所定の圧力になった時点で、クリーニング性ガスを処理容器106の内部に導入する。クリーニング性ガスとしては、例えばCF4、CF4/O2、SF6、NF3、ClF3が挙げられ、必要に応じて希釈用の不活性ガス(例えばArガス)を用いる。そして、処理容器106の内部が所定の圧力になるようにクリーニング性ガスおよび希釈用の不活性ガスの流量、不図示の排気装置の排気速度を調整する。
次に、処理容器106の内部が真空計120の読みで所定の圧力(例えば0.67Pa)以下になるまで、排気バルブ119を開いて不図示の排気装置で排気する。所定の圧力になった時点で、クリーニング性ガスを処理容器106の内部に導入する。クリーニング性ガスとしては、例えばCF4、CF4/O2、SF6、NF3、ClF3が挙げられ、必要に応じて希釈用の不活性ガス(例えばArガス)を用いる。そして、処理容器106の内部が所定の圧力になるようにクリーニング性ガスおよび希釈用の不活性ガスの流量、不図示の排気装置の排気速度を調整する。
処理容器106の内部の圧力が安定したことを確認した後、高周波電源116を所定の電力に設定して円筒状のカソード電極109に供給し、グロー放電を生起させる。これにより、処理容器106の内部がクリーニング処理される。
所望のクリーニング処理が終わった後、電力の供給を止め、処理容器106の内部へのガスの流入を止めて、一旦高真空になるように処理容器106の内部を排気する。そして、基体搬送機200を用いてダミーホルダを、処理容器106の内部から取り出す。
上記の操作を繰り返し行うことによって、a−Si感光体を連続して製造することができる。
所望のクリーニング処理が終わった後、電力の供給を止め、処理容器106の内部へのガスの流入を止めて、一旦高真空になるように処理容器106の内部を排気する。そして、基体搬送機200を用いてダミーホルダを、処理容器106の内部から取り出す。
上記の操作を繰り返し行うことによって、a−Si感光体を連続して製造することができる。
以下実施例により、本発明の効果を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例により何ら限定されるものではない。
以下の実施例および比較例では、図1に示す堆積膜形成装置100および図3に示す構成のゲートバルブ107を用いた。円筒状基体101は、外径寸法84mm、長さ381mm、厚さ3mmからなるアルミニウム合金製で、旋盤で外周面を鏡面加工したものを用いた。円筒状基体の厚さとは、「(円筒状基体の外径−円筒状基体の内径)/2」である。
そして、円筒状基体101の外周面に、図4に示す層構成の堆積膜を、表1に示す堆積膜形成条件で形成し、a−Si感光体を作製した。これを繰り返して、a−Si感光体を10ロット作製した。
以下の実施例および比較例では、図1に示す堆積膜形成装置100および図3に示す構成のゲートバルブ107を用いた。円筒状基体101は、外径寸法84mm、長さ381mm、厚さ3mmからなるアルミニウム合金製で、旋盤で外周面を鏡面加工したものを用いた。円筒状基体の厚さとは、「(円筒状基体の外径−円筒状基体の内径)/2」である。
そして、円筒状基体101の外周面に、図4に示す層構成の堆積膜を、表1に示す堆積膜形成条件で形成し、a−Si感光体を作製した。これを繰り返して、a−Si感光体を10ロット作製した。
また、以下の実施例では、ゲートバルブ107の内部の圧力調整用にN2ガスを用いた。
そして、真空計307を見ながら、マスフローコントローラ310および排気スロットルバルブ308を制御して圧力調整を行った。
そして、真空計307を見ながら、マスフローコントローラ310および排気スロットルバルブ308を制御して圧力調整を行った。
〔実施例1〕
各層堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力が、各層堆積膜形成時の処理容器106の内部の圧力と同じになるようにした。
得られたa−Si感光体10ロット(10本)について、以下に示す「残留電位」評価を行った。
各層堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力が、各層堆積膜形成時の処理容器106の内部の圧力と同じになるようにした。
得られたa−Si感光体10ロット(10本)について、以下に示す「残留電位」評価を行った。
複写機(キヤノン(株)製複写機iRC6880N)を表面電位測定用に改造したものを用いた。表面電位を測定する際には、現像器を取り外し、現像器の代わりにa−Si感光体の軸方向の中央位置の表面電位を測定できる電位プローブ(TREK社製Model344)を装着した。
そして、黒現像位置において、感光体の表面電位が450V(暗電位)になるように帯電させ、次いで、黒現像位置において、感光体の軸方向中心位置の表面電位が100Vとなる像露光光量を求めて、その3倍の光量を感光体に照射した。このときの表面電位を測定した値を残留電位とした。残留電位は小さいほど感光体として優れていることを示しているが、品質許容範囲を30Vとして以下の基準でランク付けを行った。
A:10本全てが品質許容範囲(30V)以下。
B:10本の中に品質許容範囲(30V)を超えるものが1本以上ある。
結果を表2に示す。
A:10本全てが品質許容範囲(30V)以下。
B:10本の中に品質許容範囲(30V)を超えるものが1本以上ある。
結果を表2に示す。
〔実施例2〕
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力を、常時1.0×103Paになるようにした。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力を、常時1.0×103Paになるようにした。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
〔実施例3〕
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力を、常時1.0×105Paになるようにした。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部の圧力を、常時1.0×105Paになるようにした。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
〔比較例1〕
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部にガスを導入せず、排気スロットルバルブ308を全開にした。このとき、ゲートバルブ107の内部の圧力は、処理容器106の内部の圧力よりも低く、6.7Pa以下であった。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
堆積膜形成時のゲートバルブ107の内部にガスを導入せず、排気スロットルバルブ308を全開にした。このとき、ゲートバルブ107の内部の圧力は、処理容器106の内部の圧力よりも低く、6.7Pa以下であった。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
〔比較例2〕
堆積膜形成時に蓋121を撤去し、ゲートバルブ107の内部を大気(1.01×105Pa)とした。堆積膜形成時は、ゲートバルブ107の内部にガスを導入せず、排気も行っていない。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
堆積膜形成時に蓋121を撤去し、ゲートバルブ107の内部を大気(1.01×105Pa)とした。堆積膜形成時は、ゲートバルブ107の内部にガスを導入せず、排気も行っていない。それ以外は実施例1と同じとし、実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
※1:「処理容器」は「処理容器の内部の圧力[Pa]」を意味し、「ゲートバルブ」は「ゲートバルブの内部の圧力[Pa]」を意味する。
※2:「処理容器と同じ」とは、表1に示すように、「下部阻止層形成の際は、60Pa」、「光導電層形成の際は、73Pa」、「表面層形成の際は、67Pa」を意味する。
表2に示す残留電位の結果から、各実施例および比較例1のa−Si感光体の品質は良好である。各実施例と比較例2の残留電位が悪化していることから、ゲートバルブ107の内部の雰囲気をN2にすることで、多少のリークが発生しても感光体の品質に悪影響が出ないようにすることが可能なことがわかる。言い換えれば、ゲートバルブ107のメンテナンス頻度を下げることが可能である。なお、前述のように、比較例1はゲートバルブ107の排ガス処理の必要があるが、各実施例はゲートバルブ107の内部に処理容器106の雰囲気が引き込まれることがないため、排ガス処理の必要は無く、装置を簡素化できる。
※2:「処理容器と同じ」とは、表1に示すように、「下部阻止層形成の際は、60Pa」、「光導電層形成の際は、73Pa」、「表面層形成の際は、67Pa」を意味する。
表2に示す残留電位の結果から、各実施例および比較例1のa−Si感光体の品質は良好である。各実施例と比較例2の残留電位が悪化していることから、ゲートバルブ107の内部の雰囲気をN2にすることで、多少のリークが発生しても感光体の品質に悪影響が出ないようにすることが可能なことがわかる。言い換えれば、ゲートバルブ107のメンテナンス頻度を下げることが可能である。なお、前述のように、比較例1はゲートバルブ107の排ガス処理の必要があるが、各実施例はゲートバルブ107の内部に処理容器106の雰囲気が引き込まれることがないため、排ガス処理の必要は無く、装置を簡素化できる。
107‥‥ゲートバルブ
108‥‥上碍子
121‥‥蓋
301‥‥弁体
302‥‥弁箱
303‥‥シール面
304‥‥Oリング
305‥‥ゲートバルブの内部
305a‥‥基体通過空間
305b‥‥弁体退避空間
306‥‥排気配管
307‥‥真空計(圧力監視手段)
308‥‥排気スロットルバルブ(排気速度調整機構)
309‥‥ガス供給配管
310‥‥マスフローコントローラ(流量調整機構)
311‥‥第1の開口部
312‥‥第2の開口部
313‥‥Oリング
108‥‥上碍子
121‥‥蓋
301‥‥弁体
302‥‥弁箱
303‥‥シール面
304‥‥Oリング
305‥‥ゲートバルブの内部
305a‥‥基体通過空間
305b‥‥弁体退避空間
306‥‥排気配管
307‥‥真空計(圧力監視手段)
308‥‥排気スロットルバルブ(排気速度調整機構)
309‥‥ガス供給配管
310‥‥マスフローコントローラ(流量調整機構)
311‥‥第1の開口部
312‥‥第2の開口部
313‥‥Oリング
Claims (9)
- 減圧可能な処理容器の壁面にゲートバルブを備え、前記処理容器の内部に基体を設置して堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、
前記ゲートバルブは、
前記基体が通過する基体通過空間と、
前記基体通過空間の上方に設けられた第1の開口部と、
前記基体通過空間の下方に設けられた第2の開口部と、
前記第2の開口部を開閉する弁体と、
前記基体が通過するときに前記弁体が退避する弁体退避空間と、を少なくとも有し、
前記第1の開口部を密閉する密閉手段と、
堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力および前記基体通過空間と前記弁体退避空間とを含む前記ゲートバルブの内部の圧力を監視する圧力監視手段と、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整可能な圧力調整手段と、を有することを特徴とする堆積膜形成装置。 - 前記圧力調整手段は、流量調整機構を備えるガス供給手段を有する請求項1に記載の堆積膜形成装置。
- 前記圧力調整手段は、排気速度調整機構を備える排気手段を有する請求項1に記載の堆積膜形成装置。
- 前記ガス供給手段が供給するガスは不活性ガスである請求項2に記載の堆積膜形成装置。
- 壁面にゲートバルブを備えた減圧可能な処理容器を用いて、前記処理容器の内部に設置された基体に堆積膜を形成する堆積膜形成方法において、
堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力、および堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力を監視しながら、堆積膜形成中における前記ゲートバルブの内部の圧力を、堆積膜形成中における前記処理容器の内部の圧力以上かつ大気圧未満の、任意の圧力に調整して堆積膜形成を行うことを特徴とする堆積膜形成方法。 - 前記ゲートバルブの内部の圧力調整は、前記ゲートバルブの内部へ供給するガス流量を制御することにより行う請求項5に記載の堆積膜形成方法。
- 前記ゲートバルブの内部の圧力調整は、前記ゲートバルブの内部の排気速度を制御することにより行う請求項5に記載の堆積膜形成方法。
- 前記ゲートバルブの内部へ供給するガスは不活性ガスである請求項6に記載の堆積膜形成方法。
- 円筒状基体に堆積膜を形成する電子写真感光体の製造方法において、前記堆積膜の形成は、請求項5から8のいずれか一項に記載の堆積膜形成方法であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018010532A JP2019127625A (ja) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | 堆積膜形成装置、堆積膜形成方法および電子写真感光体の製造方法 |
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