JP2019126936A - 積層基材及びその製造方法 - Google Patents

積層基材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019126936A
JP2019126936A JP2018008723A JP2018008723A JP2019126936A JP 2019126936 A JP2019126936 A JP 2019126936A JP 2018008723 A JP2018008723 A JP 2018008723A JP 2018008723 A JP2018008723 A JP 2018008723A JP 2019126936 A JP2019126936 A JP 2019126936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic member
prepreg
cured body
metal powder
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018008723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6849620B2 (ja
JP2019126936A5 (ja
Inventor
博司 嶋
Hiroshi Shima
博司 嶋
駿 御子柴
Shun Mikoshiba
駿 御子柴
健一 茶谷
Kenichi Chatani
健一 茶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP2018008723A priority Critical patent/JP6849620B2/ja
Priority to US16/247,153 priority patent/US11383487B2/en
Publication of JP2019126936A publication Critical patent/JP2019126936A/ja
Publication of JP2019126936A5 publication Critical patent/JP2019126936A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6849620B2 publication Critical patent/JP6849620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

【課題】 フェライト並みの磁気特性を有する磁性部材を含み、ロール状の形態を取り得る十分な可撓性を有する基材を提供する。【解決手段】 積層基材10は、上側プリプレグ硬化体20と、下側プリプレグ硬化体22と、磁性部材30とを備える。磁性部材30は、上下方向において、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22に挟まれている。上側プリプレグ硬化体20は、上下方向と直交する平面内において磁性部材30の周囲を囲う所定領域250の全域に亘って、下側プリプレグ硬化体22と直接結合されている。磁性部材30は、軟磁性金属粉末300をバインダ310で結着させたものである。軟磁性金属粉末300は、扁平形状を有する。バインダ310は、無機酸化物を主成分とする。磁性部材30は、60体積%以上の軟磁性金属粉末300と、10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔34とを含む。磁性部材30の厚みは、0.3mm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、磁性部材を含む積層基材に関する。
従来、基材内部に磁性体を含むものが提案されている。例えば、特許文献1参照。
特開2011−129798号公報
基材を使用した製品の工業化において、基材には、搬送し易さ及び保管し易さに加えて、使用時における取り扱い易さが必要とされる。例えば、板状の基材では、予め使用時のサイズ毎に分けて製造しなければならず、更に、製造された各サイズの基材を複数枚重ねた状態で搬送や保管をしなければならない。これに対して、ロール状の基材であれば、必要なサイズに裁断して使用することができることから、搬送や保管の際には、使用時のサイズを特に意識する必要がない。即ち、ロール状の基材はその形態のままで搬送したり保管したりすることが可能である。このように、工業化を念頭に置くと、基材は、ロール状の形態を取り得るものであることが好ましい。
一方、平面コイルに近接配置する用途や、シート状のインダクタの材料としての用途においては、基材に含まれる磁性体には、フェライト並みの高い磁気特性が要求される。フェライト自体は硬く脆いことから、ロール状の基材に含めるには不向きである。軟磁性金属粉末を有機バインダで結合した複合磁性シートは可撓性を有しているが、低損失且つ高透磁率というフェライト並みの磁気特性という要件を満たさない。
そこで、本発明は、フェライト並みの磁気特性を有する磁性部材を含む基材であってロール状の形態を取り得る程度の十分な可撓性を有する基材を提供することを目的とする。
基材をロール状の形態にて納品可能とするためには、基材に許容される曲げ半径が100mm以下であることが望ましい。そのため、基材の主部材とそれに内包される磁性部材も100mm以下の曲げ半径を満たせる部材である必要がある。
少なからず可撓性を有する磁性部材としては、本出願人の提案した特開2015−175047号に開示されたものがある。この磁性部材の厚みと曲げ半径との関係について検証した結果、0.3mm以下の厚みであれば、100mm以下の曲げ半径が許容されることが分かった。但し、磁性部材を繰り返し曲げると磁性部材の端面が崩れてしまうので端面に対して何らかの処理が必要であることも分かった。
基材の主部材としては、プリプレグがある。プリプレグの間に上述した磁性部材を挟み込んで加圧加熱すると、磁性部材が比較的薄いこともあり、上下のプリプレグから染み出た樹脂同士が混ざり合って硬化するので上下のプリプレグを直接接続することができる。即ち、基材に磁性部材を収容するためのキャビティを設けるなどの特殊な加工をする必要もなく、また、磁性部材を保持する枠体が別途必要になることもない。加えて、磁性部材の端面は上下のプリプレグから染み出て硬化した樹脂に囲まれているので、磁性部材の端面が崩れて基材外部に出てしまうことを避けることができる。
本発明は、上述した知見に基づくものであり、具体的には、以下に掲げる積層基材及びその製造方法を提供する。
本発明は、上側プリプレグ硬化体と、下側プリプレグ硬化体と、磁性部材とを備える積層基材であって、
前記磁性部材は、上下方向において、前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体に挟まれており、
前記上側プリプレグ硬化体は、前記上下方向と直交する平面内において前記磁性部材の周囲を囲う所定領域の全域に亘って、前記下側プリプレグ硬化体と直接結合されており、
前記磁性部材は、軟磁性金属粉末をバインダで結着させたものであり、
前記軟磁性金属粉末は、扁平形状を有しており、
前記バインダは、無機酸化物を主成分としており、
前記磁性部材は、60体積%以上の前記軟磁性金属粉末と、10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔とを含んでおり、
前記磁性部材の厚みは、0.3mm以下である
積層基材を提供する。
また、本発明は、上述した積層基材であって、
前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体の夫々は、繊維状補強基材と、前記繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有しており、
前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体とは、前記所定領域において、前記熱硬化性樹脂組成物により互いに直接接続されている
積層基材を提供する。
また、本発明は、上述した積層基材であって、
前記磁性部材の厚みは、0.15mm以下である
積層基材を提供する。
また、本発明は、上述した積層基材であって、
付加的磁性部材をさらに備え、
前記付加的磁性部材は、前記上下方向において、前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体との間に位置し、
前記磁性部材に直接又は付加的プリプレグ硬化体を介して積層されている
積層基材を提供する。
更に、本発明は、
下側繊維状補強基材と、前記下側繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有する下側プリプレグを用意する工程と、
前記下側プリプレグ上の所定領域に囲まれた領域内に磁性部材を配置する工程であって、前記磁性部材は軟磁性金属粉末をバインダで結着させたものであり、前記軟磁性金属粉末は扁平形状を有しており、前記バインダは無機酸化物を主成分としており、前記磁性部材は60体積%以上の前記軟磁性金属粉末と10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔とを含んでおり、前記磁性部材の厚みは0.3mm以下である、工程と、
上側繊維状補強基材と、前記上側繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有する上側プリプレグを用意する工程と、
前記磁性部材を包含するように前記上側プリプレグと前記下側プリプレグとを積層して加圧しつつ加熱する工程であって、前記所定領域において、前記上側繊維状補強基材と前記下側繊維状補強基材との間を前記上側プリプレグの前記熱硬化性樹脂組成物と前記下側プリプレグの前記熱硬化性樹脂組成物とで満たしつつ硬化させて、前記所定領域の全域に亘って前記上側プリプレグと前記下側プリプレグとを直接結合する工程と
を備える積層基材の製造方法を提供する。
本発明の積層基材に含まれる磁性部材は軟磁性金属粉末をバインダで結着させたものであり、軟磁性金属粉末は扁平形状を有しており、バインダは無機酸化物を主成分としており、磁性部材は、60体積%以上の軟磁性金属粉末と10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔とを含んでいる。そのため、当該磁性部材は、フェライト並みの磁気特性を有している。加えて、磁性部材の厚みは0.3mm以下である。これにより、磁性部材は、100mm以下の曲げ半径を実現できる。
このような磁性部材を上側プリプレグと前記下側プリプレグとで挟み込んでパックしている。詳しくは、上側プリプレグは、上下方向と直交する平面内において磁性部材の周囲を囲う所定領域の全域に亘って、下側プリプレグと直接結合されている。そのため、磁性部材を収容保持するためのキャビティを基材に形成する必要がなく、また磁性部材を保持するための枠体などを別途設ける必要もない。更に、磁性部材の端面が露出していないことから、磁性部材の端面が崩れて基材外部に出てしまうことも避けることができる。
また、所定領域において、上側繊維状補強基材と下側繊維状補強基材との間を上側プリプレグの熱硬化性樹脂組成物と下側プリプレグの熱硬化性樹脂組成物とで満たしつつ硬化させていることから、積層基材全体の表面には磁性部材の厚みに起因した凹凸は殆ど生じない。即ち、本発明によれば、平坦で取扱い易い積層基板を得ることができる。しかも、得られた積層基板は、ロール状の形態をとり得る十分な可撓性を有している。
本発明の一実施の形態による積層基材の構成を模式的に示す断面図である。ガラス織布を構成するガラス繊維は、相対的に大きく描かれている。 図1の積層基材に含まれる磁性部材を模式的に示す斜視図である。磁性部材の断面の一部(一点鎖線で囲んだ部分)を部分的に拡大して模式的に描画している。 磁性部材の厚みと許容巻取り半径Rとの関係を示すグラフである。 図1の積層基材の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図4の積層基材の製造方法を実現する製造システムの一例を示す概略図である。 図1の積層基材の作製途中の一工程を示す斜視図である。下側プリプレグの表面上に磁性部材が配置された状態を示している。所定領域は、相対的に大きく描かれている。
図1を参照すると、本発明の一実施の形態による積層基材10は、上側プリプレグ硬化体20と、下側プリプレグ硬化体22と、磁性部材30とを備えている。なお、本明細書において、用語「上側」及び「下側」は、便宜的に定めた上下方向、即ち、図1の上下方向(積層方向)における上側及び下側を意味し、鉛直方向における上側及び下側を意味するものではない。
上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22は、実質的に同一の構成を有している。詳しくは、上側プリプレグ硬化体20は、図1に示されるように、上側繊維状補強基材200と、上側繊維状補強基材200に含浸された熱硬化性樹脂組成物210とを有している。また、下側プリプレグ硬化体22は、下側繊維状補強基材220と、下側繊維状補強基材220に含浸された熱硬化性樹脂組成物230とを有している。本実施の形態において、上側繊維状補強基材200及び下側繊維状補強基材220は、夫々ガラス織布からなる。また、熱硬化性樹脂組成物210,230は、エポキシ樹脂を主成分とする。但し、本発明はこれに限られない。上側繊維状補強基材200及び下側繊維状補強基材220は、ガラス不織布であってもよい。あるいは、上側繊維状補強基材200及び下側繊維状補強基材220は、ガラス以外を原料とする織布若しくは不織布であってもよい。
図1に示されるように、磁性部材30は、上下方向において、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22に挟まれている。上側プリプレグ硬化体20は、上下方向と直交する平面内において磁性部材30の周囲を囲う所定領域250(図6参照)の全域に亘って、下側プリプレグ硬化体22と直接結合されている。詳しくは、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22とは、上側繊維状補強基材200及び下側繊維状補強基材220からしみ出した熱硬化性樹脂組成物210,230により、互いに直接接続されている。上側繊維状補強基材200及び下側繊維状補強基材220からしみ出した熱硬化性樹脂組成物210,230は、上下方向と直交する平面内において、磁性部材30の周囲を囲っている。こうして、磁性部材30は、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22とで構成されるプリプレグ硬化体内に包含されている。
図2を参照すると、磁性部材30は、上下方向に薄い矩形の平板形状を有している。換言すると、磁性部材30は、所定の厚みを有するシート状である。但し、本発明は、これに限られない。磁性部材30は、矩形以外の様々な形状を有していてもよい。
本実施の形態において、磁性部材30の厚みは、0.3mm以下である。この数値は、発明者らが行った試験結果に基づく。試験は、電子情報技術産業協会規格JEITA ED−4702Bに従い、様々な厚みを有する磁性部材に対して行った。詳しくは、様々な厚みを有する磁性部材を夫々多数用意し、各磁性部材を厚み100μmの一対のプリプレグで上下から挟み、プリプレグを硬化させて試料とした。そして、試験条件(支持スパンと押し込み量)を変更しつつ、試料の機械的強度試験を行って、磁性部材に割れが発生する比率が100個中0個となる条件のうち最も厳しい条件を求めた。それから、求めた条件を、試料をロール状に巻いた(曲げた)ときの巻取り半径(許容巻取り半径)Rに換算した。その結果を、図3に示す。
図3から理解されるように、磁性部材30の厚みを薄くするほど許容巻取り半径Rは小さくなる。ここで、実用性を考慮すると、積層基材10をロール状に巻いたときの巻取り半径(曲げ半径)Rは100mm以下であることが望ましい。図3に示される試験結果によれば、磁性部材30の厚みが0.3mm以下であれば、磁性部材30に割れを発生させることなく、積層基材10の巻取り半径Rを100mm以下にすることができる。特に、磁性部材30の厚みが0.15mm以下であれば、積層基材10を折り曲げても(巻取り半径R=0としても)、磁性部材30に割れは発生しない。よって、本実施の形態では、磁性部材30の厚みを0.3mm以下とし、好ましくは、0.15mm以下とする。
再び図2を参照すると、磁性部材30は、軟磁性金属粉末300をバインダ310によって結着させたものである。軟磁性金属粉末300は、上下方向に薄い扁平形状を有し、概ね上下方向と直交する方向(面内方向)に配向されている。また、軟磁性金属粉末300のサイズは、均一ではないが、所定の範囲内に収まっている。磁性部材30は、60体積%以上の軟磁性金属粉末300と、10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔34とを含んでいる。また、磁性部材30は、僅かな体積%の閉細孔36も含んでいる。バインダ310は、無機酸化物、例えば酸化ケイ素を主成分とする。
図2に示されるように、軟磁性金属粉末300は、一つ以上の粉末集合体32を形成している。粉末集合体32の夫々は、複数の軟磁性金属粉末300を含む。粉末集合体32の夫々において、軟磁性金属粉末300の各々は、少なくとも一つの他の軟磁性金属粉末300と上下方向に重なっている。粉末集合体32において互いに重なる軟磁性金属粉末300は、多くの場合、面内方向にずれている。粉末集合体32の夫々において、上下方向に重なる軟磁性金属粉末300は、第1結着体312によって互いに結着されている。また、上下方向に隣り合う粉末集合体32は、第2結着体314によって互いに結着されている。面内方向に隣り合う粉末集合体32も、第2結着体314によって互いに結着されている。粉末集合体32を構成しない軟磁性金属粉末300は、隣り合う粉末集合体32又は他の粉末集合体32を構成しない軟磁性金属粉末300と、第2結着体314によって結着している。ここで、第1結着体312及び第2結着体314は、ともにバインダ310を熱硬化させたバインダ成分である。第1結着体312は、軟磁性金属粉末300の表面に沿って平面状に広がっている。第2結着体314は、粒状に固まっている。
図2から理解されるように、第1結着体312は、上下方向において、軟磁性金属粉末300に比べて著しく薄い。つまり、粉末集合体32を構成する複数の軟磁性金属粉末300は、高密度に集まっている。これにより、磁性部材30は、60体積%以上の軟磁性金属粉末300を含むことができる。一方、第2結着体314は、上下方向及び面内方向の夫々において、比較的大きなサイズを有している。これにより、第2結着体314は、隣り合う粉末集合体32の間に比較的大きな隙間を形成する。また、第2結着体314は、粉末集合体32を構成しない軟磁性金属粉末300と周囲の軟磁性金属粉末300又は粉末集合体32との間に比較的大きな隙間を形成する。第2結着体314が形成する隙間の大部分は、磁性部材30の外部へ開く開細孔34を構成する。第2結着体314が形成する隙間の残りの部分は、個々に独立した閉細孔36を構成する。開細孔34及び閉細孔36の存在により、磁性部材30は可撓性を有する。所望の可撓性を得るため、磁性部材30における開細孔34の体積比率は10体積%以上とする。
磁性部材30は、上述したように60体積%以上の軟磁性金属粉末300を含んでいる。このため、磁性部材30は、優れた磁気特性を示す。具体的には、磁性部材30は、0.5T以上の高い飽和磁束密度と、フェライト相当の高い透磁率を有する。たとえば、1kHz以上の周波数において、磁性部材30の比透磁率の実数成分は100以上である。磁性部材30の比透磁率を高めるため、軟磁性金属粉末300は、磁性部材30に70体積%以上含まれていることがより好ましい。また、磁性部材30における軟磁性金属粉末300の体積比率を60体積%以上とするため、開細孔34の体積比率は30体積%以下とする。
軟磁性金属粉末300の夫々は、上述したように、扁平形状を有し、面内方向に配向されている。即ち、磁性部材30の磁化容易軸は、面内方向へ延びている。面内方向の反磁界係数を小さくし、磁性部材30の比透磁率を高くするために、軟磁性金属粉末300の平均アスペクト比は、10以上であることが好ましい。
軟磁性金属粉末300は、所望の磁気特性を得るために、Fe系合金からなることが好ましい。更に、軟磁性金属粉末300は、Fe−Si系合金からなることが好ましい。更に、軟磁性金属粉末300は、Fe−Si−Al系合金(センダスト)又はFe−Si−Cr系合金からなることが好ましい。
軟磁性金属粉末300がSi及びAlを含む場合、軟磁性金属粉末300におけるSiの比率は、3重量%以上かつ18重量%以下であることが好ましく、Alの比率は、1重量%以上かつ12重量%以下であることが好ましい。軟磁性金属粉末300が上記組成を有する場合、磁性部材30の結晶磁気異方性定数及び磁歪定数が低下し、磁気特性が向上する。
前述のように、磁性部材30は可撓性を有しているため、フェライトとは異なり、押圧力を受けても破損し難く且つ磁気特性が劣化し難い。また、軟磁性金属粉末300が上下方向と直交する方向に配向されていることから、磁性部材30が曲げられたとしても、上下方向の破断が生じ難い。
前述したように、軟磁性金属粉末300は無機物であるバインダ成分312,314によって結着されている。このため、磁性部材30は、260℃程度の高温でのリフローにも耐えることができる。また、軟磁性金属粉末300は絶縁性のバインダ成分312,314によって結着されている。このため、磁性部材30は、優れた周波数特性と、10kΩ・cm以上の高い電気抵抗率を有している。即ち、磁性部材30は、良好な絶縁性を有している。さらに、軟磁性金属粉末300が所定量のSi及びAlを含んでいる場合、磁性部材30を作製する際に、軟磁性金属粉末300の表面にSi及びAlを含む不動態膜が形成されるので、磁性部材30の電気抵抗率が更に大きくなる。
磁性部材30に含まれるバインダ成分312,314の体積比率の好ましい範囲は、バインダ成分312,314の密度に依存する。また、バインダ成分312,314の密度は、閉細孔36の量によって変化する。たとえば、バインダ成分312,314の密度が、1.3g/cc以上かつ2.2g/cc以下の場合、磁性部材30に含まれるバインダ成分312,314の体積比率は、4体積%以上かつ30体積%以下であることが望ましい。バインダ成分312,314の体積比率が4体積%よりも小さいと、磁性部材30は、十分な強度を有しない。また、バインダ成分312,314の体積比率が30体積%よりも大きいと、軟磁性金属粉末300の体積比率を60体積%以上とし、開細孔34の体積比率を10体積%以上とすることができない。
磁性部材30の表面全体又は表面の一部は、樹脂又はガラス質によって覆われていてもよい。樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂やポリオフィン系樹脂等の絶縁樹脂を用いることができる。これにより、磁性部材30の絶縁性や強度を高めることができる。また、磁性部材30の外部に開いている開細孔34の少なくとも一部を樹脂、ガラス質又は無機酸化物により埋めてもよい。これにより、磁性部材30の絶縁性や強度を更に高めることができる。
以下、図4から図6を参照して、図1の積層基材10の製造方法について説明する。
まず、下側プリプレグ22Aを用意する(ステップS401)。下側プリプレグ22Aは、後の加圧加熱工程により下側プリプレグ硬化体22となるものである。詳しくは、下側プリプレグ22Aは、シート状で、下側繊維状補強基材220(図1参照)と、下側繊維状補強基材220に含浸された熱硬化性樹脂組成物230(図1参照)とを有している。下側プリプレグ22Aの表面は、概ね平坦で、磁性部材30を収容するキャビティや枠体等は設けられていない。熱硬化性樹脂組成物230は、半硬化状態(ステージB)にあり、下側プリプレグ22Aは、柔軟性を有している。下側プリプレグ22Aの厚みや熱硬化性樹脂組成物230の組成は、下側プリプレグ22Aが下側プリプレグ硬化体22に変化した状態で、所定の曲げ半径Rを実現できるように選択される。たとえば、下側プリプレグ22Aの厚みは100μm以下である。本実施の形態では、ロール状に巻かれた長尺の下側プリプレグ22Aを使用する。但し、本発明はこれに限定されない。たとえば、下側プリプレグ22Aは、平坦な状態で取り扱えるサイズを有するものであってもよい。本実施の形態において、下側プリプレグ22Aの長さは、磁性部材30の長さよりも著しく長い。また、下側プリプレグ22Aの幅は、磁性部材30の幅よりも十分に広い。下側プリプレグ22Aの表面は、磁性部材30を載置したときに、その周囲に所定の広さの所定領域250が残る十分な広さを有している。ここで、所定領域250の広さは、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22との接合部において、実用上十分な強度が得られる広さである。
次に、下側プリプレグ22Aの表面上の所定領域250に囲まれた領域内に磁性部材30を配置する(ステップS402)。ロール状の下側プリプレグ22Aを用いる場合には、ロール状の下側プリプレグ22Aを第1送り出し機50にセットし、巻き取り機52に向かって下側プリプレグ22Aを送り出しつつ、その表面上に複数の磁性部材30を順次配置する。複数の磁性部材30は、下側プリプレグ22Aの長さ方向に間隔を空けて等間隔に配置される。また、複数の磁性部材30は、下側プリプレグ22Aの長さ方向に等間隔に配置されるとともに、下側プリプレグ22Aの幅方向にも間隔を空けて複数配置されてもよい。換言すると、複数の磁性部材30は、下側プリプレグ22Aの表面上に行列配置されてもよい。いずれにしても、各磁性部材30の周囲に、所定領域250が残されるように、磁性部材30は配置される。
次に、上側プリプレグ20Aを用意する(ステップS403)。上側プリプレグ20Aは、後の加圧加熱工程により上側プリプレグ硬化体20となるものである。上側プリプレグ20Aは、下側プリプレグ22Aと同一の構成を有している。即ち、上側プリプレグ20Aは、上側繊維状補強基材200(図1参照)と、上側繊維状補強基材200に含浸された熱硬化性樹脂組成物210(図1参照)とを有している。上側プリプレグ20Aの表面にも、磁性部材30を収容するキャビティや枠体等は設けられていない。また、熱硬化性樹脂組成物210は、半硬化状態(ステージB)にあり、上側プリプレグ20Aは、十分な柔軟性を有している。上側プリプレグ20Aもまた、ロール状に巻かれている。
次に、下側プリプレグ22Aと上側プリプレグ20Aとの間に磁性部材30を挟み込むように、下側プリプレグ22A及び磁性部材30の上に上側プリプレグ20Aを積層する(ステップS404)。この積層は、第2送り出し機54にセットされた上側プリプレグ20Aを、巻き取り機52に向かって送り出しながら行うことができる。
次に、下側プリプレグ22Aと上側プリプレグ20Aとに上下方向から圧力を加えつつ、熱硬化性樹脂組成物210,230が硬化する温度以上にまで加熱する(ステップS405)。磁性部材30が可撓性を有していることから、加圧によって磁性部材30が物理的に破壊されることはなく、磁気特性が劣化することもない。本実施の形態において、この加圧と加熱は、加圧・加熱装置56を用いて、積層された上側プリプレグ20Aと下側プリプレグ22Aとが巻き取り機52に巻き取られるまでの間に行われる。但し、本発明はこれに限られない、積層体に対する加圧と加熱は、オートクレーブ等を用いて行われてもよい。
加熱工程において、熱硬化性樹脂組成物210,230は、一旦融解し、その後硬化する(ステージC)。このとき、融解した熱硬化性樹脂組成物210,230は、加圧による影響で、上側繊維状補強基材200と下側繊維状補強基材220との間に流入し、上側繊維状補強基材200と下側繊維状補強基材220との間を満たす。上側繊維状補強基材200と下側繊維状補強基材220との間を満たした熱硬化性樹脂組成物210,230は、互いに混ざり合って相互の境界を失い一体化する。この状態を保ったまま、熱硬化性樹脂組成物210,230は硬化する。こうして、上側プリプレグ20Aと下側プリプレグ22Aは、夫々上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22へと変化する。その結果、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22は、所定領域250の全域に亘って互いに直接結合され、磁性部材30を包含する。そして、磁性部材30は、隙間なく上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22とによってその周囲を囲まれる。
以上のようにして、積層基材10が完成する。積層基材10において、熱硬化性樹脂組成物210,230が、上側繊維状補強基材200と下側繊維状補強基材220との間を満たしていることから、その積層基材10の表面には、磁性部材30の厚みに起因する凹凸はほとんど生じない。換言すると、製造される積層基材10の表面は、磁性部材30の存在にも関わらず、ほぼ平坦である。
完成した積層基材10は、巻き取り機52によって巻き取られる。換言すると、本実施の形態による積層基材10は、ロール状の形態を実現できる十分な可撓性を有している。これは、磁性部材30の厚みが0.3mm以下であり、ロール状の形態を実現するのに十分な可撓性を有するからである。本実施の形態では、曲げ半径が100mm以下のロール状となるように積層基材10を巻き取っても、磁性部材30に割れは生じない。また、磁性部材30の磁気特性も劣化しない。
巻き取り機52に巻き取られる前の積層基材10において、磁性部材30は、上下方向と直交する平面内において、上側プリプレグ20A及び下側プリプレグ22Aからしみ出して硬化した熱硬化性樹脂組成物210,230に隙間なく囲まれており、その端面は、図1から理解されるように、熱硬化性樹脂組成物210,230に覆われている。そのため、積層基材10を巻き取ったり、その後、積層基材10を伸ばしたりしても、磁性部材30の端面が崩れるようなことはない。
積層基材10は、使用時にロール状態から延ばされ、磁性部材30単位で切断される。切断の際、磁性部材30の周囲に所定領域250を残すことで、磁性部材30の端面を保護する。磁性部材30は、例えば、積層基板の一部として利用される。
以上のようにして、本実施の形態によれば、略均一な厚みを持ち、ロール状の形態をとることができる扱いやすい積層基材10を得ることができる。
以上、本発明について実施の形態を掲げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、上下方向(積層方向)において、磁性部材30は一つであったが、一つ又は複数の付加的磁性部材をさらに積層するようにしてもよい。この場合、付加的磁性部材は、上下方向において、上側プリプレグ硬化体20と下側プリプレグ硬化体22との間に配置され、磁性部材30に直接又は付加的プリプレグ硬化体を介して積層することができる。付加的磁性部材は、磁性部材30と同様に構成されてよい。また、付加的プリプレグ硬化体は、上側プリプレグ硬化体20及び下側プリプレグ硬化体22と同様に構成されてよい。このような構成によれば、曲げ半径100mmを実現可能としつつ、磁性部材30と付加的磁性部材の合計の厚みを0.3mmよりも厚くして磁気特性を向上させることができる。特に、厚みが0.15mm以下の磁性部材30及び付加的磁性部材を積層することにより、磁気特性の向上を実現しつつ、積層基材10をより小さい曲げ半径のロール状形態にすることができる。
10 積層基材
20 上側プリプレグ硬化体
20A 上側プリプレグ
200 上側繊維状補強基材
210 熱硬化性樹脂組成物
22 下側プリプレグ硬化体
22A 下側プリプレグ
220 下側繊維状補強基材
230 熱硬化性樹脂組成物
250 所定領域
30 磁性部材
300 軟磁性金属粉末
310 バインダ
312 第1結着体(バインダ成分)
314 第2結着体(バインダ成分)
32 粉末集合体
34 開細孔
36 閉細孔
50 第1送り出し機
52 巻き取り機
54 第2送り出し機
56 加圧・加熱装置

Claims (5)

  1. 上側プリプレグ硬化体と、下側プリプレグ硬化体と、磁性部材とを備える積層基材であって、
    前記磁性部材は、上下方向において、前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体に挟まれており、
    前記上側プリプレグ硬化体は、前記上下方向と直交する平面内において前記磁性部材の周囲を囲う所定領域の全域に亘って、前記下側プリプレグ硬化体と直接結合されており、
    前記磁性部材は、軟磁性金属粉末をバインダで結着させたものであり、
    前記軟磁性金属粉末は、扁平形状を有しており、
    前記バインダは、無機酸化物を主成分としており、
    前記磁性部材は、60体積%以上の前記軟磁性金属粉末と、10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔とを含んでおり、
    前記磁性部材の厚みは、0.3mm以下である
    積層基材。
  2. 請求項1記載の積層基材であって、
    前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体の夫々は、繊維状補強基材と、前記繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有しており、
    前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体とは、前記所定領域において、前記熱硬化性樹脂組成物により互いに直接接続されている
    積層基材。
  3. 請求項1又は請求項2記載の積層基材であって、
    前記磁性部材の厚みは、0.15mm以下である
    積層基材。
  4. 請求項1から請求項3までのうちのいずれか一つに記載の積層基材であって、
    付加的磁性部材をさらに備え、
    前記付加的磁性部材は、前記上下方向において、前記上側プリプレグ硬化体と前記下側プリプレグ硬化体との間に位置し、
    前記磁性部材に直接又は付加的プリプレグ硬化体を介して積層されている
    積層基材。
  5. 下側繊維状補強基材と、前記下側繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有する下側プリプレグを用意する工程と、
    前記下側プリプレグ上の所定領域に囲まれた領域内に磁性部材を配置する工程であって、前記磁性部材は軟磁性金属粉末をバインダで結着させたものであり、前記軟磁性金属粉末は扁平形状を有しており、前記バインダは無機酸化物を主成分としており、前記磁性部材は60体積%以上の前記軟磁性金属粉末と10体積%以上且つ30体積%以下の開細孔とを含んでおり、前記磁性部材の厚みは0.3mm以下である、工程と、
    上側繊維状補強基材と、前記上側繊維状補強基材に含浸された熱硬化性樹脂組成物とを有する上側プリプレグを用意する工程と、
    前記磁性部材を包含するように前記上側プリプレグと前記下側プリプレグとを積層して加圧しつつ加熱する工程であって、前記所定領域において、前記上側繊維状補強基材と前記下側繊維状補強基材との間を前記上側プリプレグの前記熱硬化性樹脂組成物と前記下側プリプレグの前記熱硬化性樹脂組成物とで満たしつつ硬化させて、前記所定領域の全域に亘って前記上側プリプレグと前記下側プリプレグとを直接結合する工程と
    を備える積層基材の製造方法。
JP2018008723A 2018-01-23 2018-01-23 積層基材及びその製造方法 Active JP6849620B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008723A JP6849620B2 (ja) 2018-01-23 2018-01-23 積層基材及びその製造方法
US16/247,153 US11383487B2 (en) 2018-01-23 2019-01-14 Laminated substrate and manufacturing method of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018008723A JP6849620B2 (ja) 2018-01-23 2018-01-23 積層基材及びその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019126936A true JP2019126936A (ja) 2019-08-01
JP2019126936A5 JP2019126936A5 (ja) 2020-05-28
JP6849620B2 JP6849620B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=67471642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018008723A Active JP6849620B2 (ja) 2018-01-23 2018-01-23 積層基材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6849620B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075785A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Tdk Corp 貫通型emiフィルタ
JP2010137570A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Pegatron Corp 外枠およびその製造方法
JP2013243330A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Nec Tokin Corp シート状インダクタ、積層基板内蔵型インダクタ及びそれらの製造方法
JP2014168038A (ja) * 2013-02-04 2014-09-11 Nec Tokin Corp 磁芯、インダクタ、及びインダクタを備えたモジュール
JP2016539826A (ja) * 2013-11-22 2016-12-22 コンパニ・プラステイツク・オムニウム プリプレグで作られている半製品、3次元プリフォームおよびオーバーモールド部分

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075785A (ja) * 2000-08-31 2002-03-15 Tdk Corp 貫通型emiフィルタ
JP2010137570A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Pegatron Corp 外枠およびその製造方法
JP2013243330A (ja) * 2012-04-25 2013-12-05 Nec Tokin Corp シート状インダクタ、積層基板内蔵型インダクタ及びそれらの製造方法
JP2014168038A (ja) * 2013-02-04 2014-09-11 Nec Tokin Corp 磁芯、インダクタ、及びインダクタを備えたモジュール
JP2016539826A (ja) * 2013-11-22 2016-12-22 コンパニ・プラステイツク・オムニウム プリプレグで作られている半製品、3次元プリフォームおよびオーバーモールド部分

Also Published As

Publication number Publication date
JP6849620B2 (ja) 2021-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6353642B2 (ja) 磁芯、インダクタ、及びインダクタを備えたモジュール
CN104051145B (zh) 电感器及其制造方法
EP2782106A1 (en) Electromagnetic coil, method for manufacturing same, and insulating tape
KR101655752B1 (ko) 리액터
KR102123141B1 (ko) 전자 부품 및 그 제조 방법
JP5474251B1 (ja) 磁芯およびインダクタ
KR20160135236A (ko) 연자성 성형체, 자심 및 자성 시트
JP2012023261A (ja) 磁性体シート及びこの磁性体シートを用いた磁性体コア
CN108701529A (zh) 非晶变压器和用于它的层叠铁芯
JP2002313632A (ja) 磁性素子およびその製造方法
JP2019126936A (ja) 積層基材及びその製造方法
EP3035351B1 (en) Method of manufacturing an amorphous magnetic core and amorphous magnetic core
CN203218076U (zh) 三相三柱式非晶合金干式变压器及其铁芯
JP2009059954A (ja) ディスク型リアクトル
CN105513781B (zh) 用于无线电力传输的线圈式单元及其制造方法
US20230402217A1 (en) Electronic component and method for manufacturing electronic component
JP6315955B2 (ja) インダクタンス素子
Zuo et al. Enhanced magnetoelectric effect in magnetostrictive/piezoelectric laminates through adopting magnetic warm compaction Terfenol-D
JP7105179B2 (ja) 基板
US20230368959A1 (en) Magnetic core and magnetic device
KR101911595B1 (ko) 파워 인덕터의 제조방법
KR20180079808A (ko) 코일 부품
JP6456729B2 (ja) インダクタ素子およびその製造方法
US11383487B2 (en) Laminated substrate and manufacturing method of the same
CN108878106B (zh) 线圈部件

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200414

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6849620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250