JP2019126898A - 打撃作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空打ち現象の発生を電気的な制御により回避できるようにした打撃作業機を提供する。【解決手段】モータの回転を制御する制御部と、空気室を形成するシリンダの内部においてモータによって往復駆動されるピストンと、シリンダ内でピストンと軸方向に離して配置される打撃子と、打撃子の打撃力を先端工具に伝達する打撃機構を有し、ピストンの往復移動によってシリンダ内の空気を圧縮して打撃子を打撃する打撃作業機であって、制御部は、閾値IS所定以上のモータ電流121を検出した場合には(時刻t3)、モータの回転数131を目標回転数R1から所定回転数(例えば±500rpm)だけ上下させながら回転させる回転変動制御をおこなう。回転変動制御を行うことで、打撃子への打撃タイミングをずらすことができるので、打撃作業終了後に空打ち状態から通常状態に早急に復帰させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は打撃作業機において、モータの回転制御によって打撃直後に空打ち状態が継続することを回避するものである。
ビットなどの先端工具に打撃力を与え、コンクリート壁やコンクリート床などを破砕したりする打撃作業機が知られている。打撃作業機では、先端工具に打撃力だけでなく回転力も与えることが多く、一般にハンマドリルと呼ばれている。従来のハンマドリルの多くは少なくとも2つの動作モードを有し、例えば、ビットに打撃力のみが伝達される“ハンマモード”と、ビットに打撃力及び回転力の双方が伝達される“ハンマドリルモード”とを有する。このように複数の動作モードを有する従来のハンマドリルでは、作業者によってトリガレバーが操作されると、選択されている動作モードに従って、ビットに必要な動力が伝達される。
ハンマドリルにおいて、先端工具が被削材に押し付けられていない状態では、シリンダ内で打撃子が前方側に移動し、シリンダに形成された呼吸孔(空打ち防止孔)が開かれた状態となって、シリンダ内の空間が外部と連通される。この状態で、トリガレバーを引いてピストンを往復動させても、シリンダ内の空気が外部に抜けて打撃子が往復動しないため、いわゆる“空打ち”状態の発生が抑制される。このような空打ち抑制機構は特許文献1に記載されている。
国際公開第2016/067806号
特許文献1の空打ち抑制機構では、モータを駆動させながら先端工具を対象物に押し当てる作業状態から、モータを停止させずに対象物への押し当てだけを解除するような非作業状態へ移行した場合、打撃子は往復動している状態から徐々に振幅を減少させ、最終的にシリンダの前方部分に停止する。打撃子の振幅の減少に伴い、打撃子の往復動の周波数は増加する。この周波数の増加の過程において、打撃子の往復動の周波数とピストンの往復動の周波数が一致すると、打撃子はピストンと同期して往復動するようになってしまい、空打ち現象が継続してしまう現象がおこる虞がある。逆に、ピストンの往復動が打撃子の往復動の周波数に対して多少増減する構成であれば、ピストンと打撃子の同期は容易に解消される。しかしながら、モータにブラシレスモータを使用し、モータの回転速度を一定とする定速度制御を行う場合、ピストンも定速度で往復動するため、トリガレバーを戻してモータの回転を停止又は減速させない限り、ピストンと打撃子との同期現象が継続して、空打ち現象が続いてしまう虞がある。このように対象物への押し当て解除後に空打ちの続く現象は、回転変動が大きい種類のモータであればほとんど問題にならなかったが、回転精度の高いモータ、例えばインバータ制御によるブラシレスモータを用いるような場合には顕在化することが発明者らの検証によってわかった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、対象物への押し当てを解除した直後の空打ち現象の発生を抑制できるようにした打撃作業機を提供することにある。
本発明の他の目的は、モータの回転制御を工夫することによって、打撃直後の打撃子を通常位置へ迅速に復帰させるようにした打撃作業機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータの回転を制御する制御部と、空気室を形成するシリンダの内部においてモータによって往復駆動されるピストンと、シリンダ内でピストンと軸方向に離して配置される打撃子と、打撃子の打撃力を先端工具に伝達する打撃機構を有し、ピストンの往復移動によってシリンダ内の空気を圧縮して打撃子を打撃する打撃作業機であって、制御部は、打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたらモータを目標回転数から所定回転数だけ上下させながら回転させる回転変動制御をおこなう。また、シリンダにはシリンダの内外を連通する呼吸孔が形成され、打撃子が軸線方向において所定領域よりもピストン側又は先端工具側に移動することで空気室への連通と遮断が切り替わるようにした。
本発明の他の特徴によれば、モータに流れる電流の大きさを検出する電流検出手段を設け、制御部は電流検出手段によって検出された電流値が所定の閾値を超えると打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定する。また、打撃作業機のハウジングに伝わる加速度の大きさを測定する加速度センサを設け、制御部は加速度センサの出力が所定の閾値を超えると打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定するようにしても良い。さらに、往復動するピストンによる空気の圧力変化を検出する圧力センサをクランク室又はその他の圧力変動を伴う箇所に設け、制御部は圧力センサの出力が所定の閾値を超えると打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定するようにしても良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、制御部は回転変動制御として、モータの回転数を目標回転数を越えた上限目標回転数と目標回転数を下回る下限目標回転数に、短い周期で交互に切り替えるようにした。この回転変動制御の変動周期は、ピストンによる打撃の周期のよりも大きくすると良い。また、回転変動制御における上限周波数と目標回転数の差、及び、下限周波数と目標回転数の差は、いずれも目標回転数の2%以上とすれば好ましい。回転変動制御中において、負荷が所定の閾値を下回ったら、制御部は回転変動制御を終了させて通常回転制御に戻すようにした。その後、負荷が所定の閾値を再度上回ったら同様の回転変動制御を繰り返すようにする。上述したモータの制御は、永久磁石を用いたロータと、印加される電圧を制御部により調整可能なコイルを有するステータを有するブラシレスモータを用いた打撃作業機に適用すると特に好ましい。このブラシレスモータにおいては、ロータの回転位置を検出する回転子位置検出部を更に有し、制御部は回転子位置検出部の検出値をもとに、コイルに印加する電圧を調整する。
本発明によれば、従来の打撃作業機の機械的な構成を何ら変えることなく、モータの回転制御の工夫だけで打撃直後の空打ち現象の発生を抑制できる。また、回転変動制御を適用するタイミングを、モータに流れる電流値に基づいて決定するので、先端工具を作業対象に押し当てる前や、先端工具の押し当て状態を解除して打撃子が通常位置に戻って空打ちの心配が無い時期にまでモータに対して回転変動制御を適用することを回避できる。
本発明に係るハンマドリル1の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施例に係るハンマドリル1の制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るハンマドリル1のモータ30の回転制御手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係るハンマドリル1のモータ30に流れる電流値121と、モータ30の回転数131と、ピストン14の位置を示すクランク角141の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1において、ハンマドリル1は、ハウジングの内部に、駆動源となるモータ30が収容され、モータ30の動力によって回転伝達機構と打撃機構が駆動されて、又は打撃機構だけが駆動されて、ハウジングの先端側に取り付けられた先端工具26に回転打撃力又は打撃力を伝達する。ハンマドリル1の外殻部分を形成するハウジングは、回転伝達機構、打撃機構を収容する打撃ハウジング4と、モータ30を収容するモータハウジング5と、モータハウジング5の後方であって作業者が把持するためのハンドル部3の3つの主要部品によって主に構成される。ハウジングの各部分は、例えばプラスチック等の一体成形によって分割構造にて構成できるが、強度が必要な部分は金属製のハウジングとしても良い。ハンドル部3の下方には、着脱可能な電池パック60が装着される。ハンドル部3には作業者が一方の手で把持する部分であって、作業者がトリガスイッチを操作するためのトリガレバー6を引くことにより、モータ30をオンさせることができる。
モータ30は、回転軸32に永久磁石を有するロータが固定され、外周側に誘導コイルを有するステータ31bが配置される、いわゆるインナーロータタイプのブラシレスDCモータである。モータ30は、メインハウジング2において、回転軸32が上下方向(鉛直方向)に延びるように設けられる。この配置は、先端工具26の軸方向(ここでは前後方向)に対して直交するような配置関係である。回転軸32は、モータ30の上側に配置されるベアリング34と下側に配置されるベアリング(図示せず)によって回転可能に軸支され、ベアリング34から上方へ延出し、その上端にはピニオンギヤ35が形成される。ベアリング34とモータ30との間の回転軸部分には冷却ファン33が設けられ、冷却ファン33は回転軸32と同期して回転する。冷却ファン33は、モータ30の後側に配置される制御装置70やモータ30の発熱部分等の冷却をするための空気流を発生させる。制御装置70は、モータ30の回転速度を制御するためのマイクロコンピュータ(マイコン)や、ブラシレスモータの駆動用の励磁電流を供給するインバータ回路90等を含んで構成される。
ピニオンギヤ35の前側及び後側には、クランク軸38と回転伝達軸41がそれぞれ鉛直方向に延びるように配置される。クランク軸38は、上側がベアリング36a、下端がメタル36bによってモータハウジング5に回転可能に軸支され、ベアリング36aとメタル36bの間の領域にてピニオンギヤ35と噛合する第一ギヤ37が同軸固定され、上端にはクランク11が接続される。クランク11には、クランク室9内で回転するクランクウェイト11bとクランクピン11aが設けられ、クランク軸38と偏心して設けられるクランクピン11aによってコンロッド12が軸支される。コンロッド12の軸方向前端には、ピストンピン13によってピストン14が軸支され、これらの部材で構成される打撃機構によって、モータ30の回転運動がピストン14の往復運動に変換される。ピストン14はシリンダ18の内部において軸方向A1(図1では前後方向)に摺動可能であって、ピストン14の前方側には空気室15が配置され、その前方側には軸方向に摺動可能な打撃子19が設けられる。シリンダ18内のピストン14と打撃子19との間の空気室15は、ピストン14の往復運動によってその内圧が変動し、その内圧の変動によって空気バネの作用によって打撃子19がシリンダ18内を前後方向に往復動して中間子20に間欠的に衝突するため、中間子20から先端工具26に間欠的な打撃力が伝達される。
一方、ピニオンギヤ35の前側に配置される回転伝達軸41は、上方のベアリング39aと下端のベアリング39bによってモータハウジング5に回転可能に軸支され、ベアリング39aと39bの間の領域にてピニオンギヤ35と噛合する第二ギヤ40が同軸固定される。回転伝達軸41の上端には、第一傘歯車42が同軸に固定される。シリンダ18の後端部には、第一傘歯車42と噛合すると共にベアリング作用を有する第二傘歯車43が設けられる。第二傘歯車43の前方側には、切替ダイヤル50によって前後方向に移動可能なクラッチ44が設けられる。クラッチ44は後方位置(図1の状態)においては、第二傘歯車43に噛合することにより第二傘歯車43の回転力をシリンダ18に伝達するので、シリンダ18は長手軸を中心に回転し、この回転力が先端工具26に伝達される。一方、クラッチ44がモード切替ダイヤル50によって前方位置に移動させられると、第二傘歯車43の回転力はシリンダ18には伝達されないので、シリンダ18は回転しない。
シリンダ18の前方側に設けられるリテーナスリーブ23は、シリンダ18と共に打撃回転部10を構成する主要部品であって、その先端部には工具保持部25が設けられる。工具保持部25は先端工具26を着脱自在に取付けるためのものである。打撃子19が前方に移動した際に生ずる打撃力は、中間子20に伝達され、中間子20がリテーナスリーブ23内で前後方向に摺動する。中間子20が前方に摺動するとその衝撃力が先端工具26に伝達され、先端工具26が被削材を破砕して穿孔穴を生じさせる。リテーナスリーブ23の絞り部より後方の外周側には段差が形成され、絞り部の外周から段差の前方にかけてベアリング22が配置され、リテーナスリーブ23が打撃ハウジング4に回転可能なように保持される。ベアリング22の外周側は打撃ハウジング4により回転不能に保持される。係止部材24は、先端工具26に設けられた係合溝に係合可能で、先端工具26の軸方向の移動量を規制する。
打撃ハウジング4の上方には、モータ30の駆動力を第1のモード又は第2のモードの切り替えを行うモード切替ダイヤル50が設けられる。ここでは先端工具に、打撃のみを与える“ハンマモード(第1のモード)”と、回転及び打撃を与える“ハンマドリルモード(第2のモード)”を切り替える。モード切替ダイヤル50は円形の回転式の操作手段であって、モード切替ダイヤル50を180度回転させることにより移動するアーム部材を介してクラッチ44を前方側に移動させることができる。打撃ハウジング4の下方側には、作業者がハンドル部3を把持する手とは別の手で把持するためのサブハンドル8が設けられる。
モータ30が回転する最中に、ハンドル部3を掴んで先端工具26を対象物に押し付けると、その反力で中間子20は空気室15に向けて移動し、中間子20の大径部20aがストッパ21に接触し、中間子20が図1に示す位置(“打撃位置”)にて停止する。中間子20の大径部20aがストッパ21に接触して停止すると、空打ち防止孔18aは打撃子19により閉塞される。ストッパ21の後方側にはダンパ16が設けられ、ダンパ16よりも後方側であって、打撃子19の作業範囲には呼吸孔18bが設けられる。
ハンドル部3に加えられた押し付け力により先端工具26が対象物に押し付けられ、かつ、打撃子19の後端面19aが空打ち防止孔18aよりも後方に位置することにより空打ち防止孔18aが閉塞されている状態において、ピストン14がクランク軸38に近づく向きに移動すると、図示しない呼吸孔を通り空気室15内に空気が吸い込まれる。さらに、ピストン14が下死点(最後端位置)に到達した後、ピストン14が下死点から上死点(最前端位置)に向けて移動すると、ピストン14は図示しない呼吸孔を再び閉鎖して空気室15内の空気の圧力が上昇するので、空気の圧力によって打撃子19が中間子20を強く打撃する。中間子20に加えられた打撃力は、先端工具26に伝達され、先端工具26による作業対象物に伝達される。以後、ブラシレスモータ30の回転軸32が回転している間、ピストン14はシリンダ18内で前後方向に往復駆動され、これにより先端工具26は間欠的に打撃される。
一方、ブラシレスモータ30の回転軸32の回転力は、ピニオンや35と第二ギヤ40を介して第二ギヤ40に伝達される。モード切替ダイヤル50が操作されて、“打撃・回転モード”が選択されると、第二ギヤ40の回転力は第二傘歯車43を介してシリンダ18に伝達され、シリンダ18が回転する。シリンダ18の回転力は、リテーナスリーブ23及び工具保持部25を介して先端工具26に伝達される。この結果、先端工具26には打撃力と回転力の双方が伝達される。これに対して、モード切替ダイヤル50が操作されて、“打撃モード”が選択されると、先端工具26が対象物に押し付けられているか否かに関わりなく、第二ギヤ40の回転力はシリンダ18には伝達されないので、リテーナスリーブ23も工具保持部25も回転しない。
打撃作業を行った後、先端工具26を対象物から離して先端工具26が下に向けられている状態にすると、打撃子19及び中間子20が共に自重で先端工具26に近い位置、即ち“通常位置”に移動し、中間子20の大径部20aがリテーナスリーブ23のテーパ面23aに接触して打撃子19及び中間子20が共に停止する。この際、打撃子19の後端面19aが空打ち防止孔18aよりも前側になるため、空打ち防止孔18aが開かれ、空気室15はシリンダ18の外部と連通されるため、ピストン14が前後動しても空気室15の圧力が抜けるために、ピストン14は“空転”することになる。つまり、ピストン14が動作しても空気室15の圧力は上昇せず、中間子20への打撃が行われないので、先端工具26にも打撃力が加えられることはない。
図2はハンマドリル1を制御する制御回路を示すブロック図である。ブラシレスモータ30は電池パック60を動力源としており、電池パック60の電力は、インバータ回路90を介してブラシレスモータ30のコイルに流れる。ハンマドリル1は、ブラシレスモータ30の目標回転数を設定するための回転数設定ダイヤル86を備えている。作業者が回転数設定ダイヤル86を操作すると、ブラシレスモータ30の目標回転数を複数段階、例えば10,600〜20,900rpmのうちの6段階に切り替え可能である。
3個の磁気センサ87a〜87cは、ロータ31aの回転位置を示す検出信号を出力する。3個の磁気センサ87a〜87cは、3相のコイルU,V,Wに対応して設けられる。それぞれの磁気センサ87a〜87cは、ロータ31aに取り付けた永久磁石が発生する磁力を検出し、かつ、磁力を電気信号に変換して出力する非接触のセンサである。磁気センサ87a〜87cは、ホール素子を用いることができる。
インバータ回路90は、コイルのU相,V相,W相に供給する電流を制御するインバータ回路90を有する。インバータ回路90は、3相フルブリッジインバータ回路であり、互いに接続された2つのスイッチング素子Q1、Q4と、互いに接続された2つのスイッチング素子Q2、Q5と、互いに接続された2つのスイッチング素子Q3、Q6を有する。スイッチング素子Q1、Q4は互いに直列に接続され、中間点がU相に接続される。スイッチング素子Q2、Q5は互いに直列に接続され、中間点がV相に接続される。スイッチング素子Q3、Q6は互いに直列に接続され、中間点がW相に接続される。
スイッチング素子Q1〜Q3は、電池パック60の正極端子61に接続される。スイッチング素子Q4〜Q6は、電流検出用抵抗88を介して電池パック60の負極端子65に接続される。このように、電池パック60の正極側に接続される3つのスイッチング素子Q1〜Q3はハイサイド側となっており、電池パック60の負極側に接続される3つのスイッチング素子Q4〜Q6は、ローサイド側となっている。コイルU,V,Wは、相互に接続されており、各コイルU,V,Wはスター結線となっている。なお、コイルU,V,Wの結線方式は、デルタ結線でもよい。例えば、ハイサイド側のスイッチング素子Q1と、ローサイド側のスイッチング素子Q5のゲートに制御信号が通電されると、U相とV相に電流が供給される。それぞれのスイッチング素子Q1〜Q6をオンオフするタイミング、及びオンする期間を制御することにより、各コイルU,V,Wに対する転流動作が制御される。
モータ30の近傍には制御装置(制御部)70が設けられる。制御装置70は、マイコン71、制御信号出力回路72、回転子位置検出回路79、電流検出回路73を含んで構成され、これらの回路は。制御装置70の回路基板に搭載される。マイコン71は、制御信号を処理するマイクロプロセッサと、メモリを含んで構成され、メモリには、制御プログラム、演算式およびデータなどが格納されている。マイコン71は、モータ回転数検出回路68から入力される信号を処理して、ロータ31aの実際の回転数を演算する。また、マイコン71は回転数設定ダイヤル86から入力される信号、ロータ31aの実際の回転数等に基づいて、ブラシレスモータ30の回転制御を行う。マイコン71から出力された信号は、制御信号出力回路72に入力され、インバータ回路90は、制御信号出力回路72から入力される制御信号により制御される。
降圧回路74は、電池パック60の正極端子61及び負極端子65に接続された直流電圧を降圧して、制御系の電源をマイコン71等に供給する制御系電源回路75に出力する。電池パック60とマイコン71は、複数の信号線によって情報の伝達がされる。電池パック60のT端子62は、電池パック60の識別情報となる信号をマイコン71に出力するための端子であり、通信回路76に入力される。V端子63は、図示しない外部充電装置からの制御信号が入力される端子であるが、ここではマイコン71と接続されている。LS端子64は、電池パック60内のセルに接触して設けられた感温素子(図示せず)による電池の温度情報を出力する端子であり、通信回路76と電池温度検出回路77に入力される。LD端子66は、電池パック60内の図示しない電池保護回路による過放電保護信号を、電動工具側に対して出力する端子であり、過放電検出回路78に入力される。
回転子位置検出回路79は、ロータ31aの磁気センサ87a〜87cによって検出された信号を処理して、ロータ31aの所定の回転位置に対応したパルス信号を生成する。回転子位置検出回路79から出力されたパルス信号は、マイコン71に送られる。マイコン71はモータ30の回転子の位置を検出することに加えて、モータ30の回転数も検出することができる。マイコン71は、回転子位置検出回路79から入力される位置検出信号を用いてインバータ回路90を制御する制御信号を演算して、スイッチング素子Q1〜Q6のオンオフを制御するゲート信号を制御信号出力回路72に出力する。
電流検出回路73は、電流検出用抵抗88の両端電圧を測定することによりインバータ回路90に入力される電流値Iを検出する。この電流値Iはブラシレスモータ30に流れる電流値とほぼ等価である。電流検出回路73から出力された信号は、マイコン71に入力される。電流検出用抵抗88と電流検出回路73とマイコン71が電流検出手段を構成する。また、加速度検出回路83の出力信号がマイコン71に入力される。加速度検出回路83は、打撃による衝撃を検知しやすいハウジングの固定箇所82に設けられる。加速度検出回路83とマイコン71が、打撃検出手段を構成する。マイコン71にはさらに、スイッチング素子Q1〜Q6の温度を測定するための図示しないサーミスタの温度を検出する温度検出回路80の信号と、電池パック60の正極端子61と負極端子65の電圧を測定する電池電圧検出回路81の信号が入力される。
ハンマドリル1の使用例を説明する。作業者がトリガレバー6を操作して、トリガスイッチ84がオンまたはオフされると、スイッチ検出回路85から出力されたオン信号またはオフ信号が、マイコン71に送られる。マイコン71が、トリガスイッチ84のオンを検知すると、制御信号出力回路72から出力される制御信号が、インバータ回路90に入力され、スイッチング素子Q1〜Q6が、それぞれ個別にオンオフされ、コイルU、V、Wに順次電流が流れる。すると、コイルU、V、Wと、ロータ31aに取り付けた永久磁石とが協働して回転磁界が形成され、ロータ31aが回転する。
マイコン71は、ロータ31aの実際の回転数を目標回転数に近づける制御を実行する。ロータ31aの実際の回転数は、各コイルU、V、Wに印加される電圧を調整することで制御される。具体的には、インバータ回路90の各スイッチング素子Q1〜Q6のゲートに印加されるオン信号のデューティ比を調整することにより行われる。デューティ比を大きくするほど、ブラシレスモータ30の回転数が高くなる。ブラシレスモータ30のロータ31aが回転すると、回転軸32の回転力が、クランク11によりピストン14の往復動作力に変換され、ピストン14がシリンダ18内で往復動作する。
次に図3のフローチャートを用いてハンマドリル1の制御手順を説明する。図3に示す一連の手順は、マイコン71にあらかじめ格納されたプログラムによってソフトウェア的に実行可能である。まず、マイコン71はトリガレバー6(図1参照)によって操作されるトリガスイッチ84(図2参照)のオンを検知し(ステップ101)、オン状態を検知するとインバータ回路90によりモータ30へ励磁電流を流すことによりモータ30を駆動する(ステップ102)。ここでは、ブラシレスモータ30を加速させて、回転数設定ダイヤル86にて設定された目標回転数にて定速回転するようにブラシレスモータ30を駆動する。ステップ101においてトリガスイッチ84がオンでない場合は、オンになるまで待機する。
モータ30の回転が開始されたら、マイコン71は、電流検出回路73によって検出された電流値I(モータ電流値)が、所定の値(閾値)I以下であるかを判別する(ステップ103)。モータ電流値が閾値I以下の場合は、マイコン71は、設定された回転数に応じた信号をインバータ回路90へ出力することにより、従来のモータ制御と同じ制御、即ち“通常回転制御”を行う。“通常回転制御”にはモータ30を、所定の加速度にて加速させる加速制御、一定の回転速度で回転させる定速回転制御、モータ30を減速させる減速制御、モータ30への給電を停止して惰性で回転させる自由制御等が含まれる(ステップ104)。“通常回転制御”においては、ブラシレスモータ30の目標回転数を所定値に設定して、実際の回転数が目標回転数になるように速度制御を行う(ステップ105)。
次にマイコン71は、トリガスイッチ84のオン状態が継続されているか否かを検知し(ステップ108)、オン状態が解除されたらモータ30の回転を停止させてステップ101に戻る(ステップ109)。ステップ108にて、トリガスイッチ84のオン状態が維持されているならば、モータ30の運転を継続させたままでステップ103に戻る(ステップ108、110)。
ステップ103において、マイコン71が検出したモータ電流値が閾値Iを越える場合は、モータ30の回転速度を変動周期Tm(=100ms)で、目標回転数を設定回転数Rから所定値だけ、ここでは±500rpmだけ変動させる(ステップ106、107)。先端工具26を対象物に押し当てていない状態でモータ30の回転数を変動させると、モータ30の作動音の変化が聞き取れて不快感を覚える虞があるが、本実施例では、先端工具を押し当てる前(作業開始直前)と、作業終了後に先端工具の押し当てを解消して打撃子が所定の位置に復帰して空打ち現象が収束した後には、回転変動制御が適用されないので、作業者がモータ30の回転変動による音の変化を感じることはほぼ回避できる。打撃作業時には、モータ30の回転変動音よりも遙かに大きい打撃音が発生するため、モータ30の回転を上下に変動させても作業性や作業音を阻害することがない。尚、回転変動制御における上限周波数と目標回転数の差、及び、下限周波数と目標回転数の差は、いずれも目標回転数の2%以上、5%未満程度とすれば良く、特に2.9%以上、3.4%未満が望ましい。
図4は、図3で示したフローチャートの手順による制御の際の電流値Iと、モータ30の回転数Rと、ピストン14の位置を示すクランク角θの関係を示すグラフである。図4(1)〜(3)のグラフの横軸は時間を示し、それぞれのグラフのスケールを合わせて図示しており、時間の経過(単位:ミリ秒)を示す。図4(1)の縦軸は、電流検出回路73によって検出された電流値I(単位:アンペア)であり、(2)の縦軸はモータ30の回転数R(単位:rpm)であり、(3)はクランク角θ(単位:度)である。時刻0にてトリガレバー6が引かれると、モータ30の電流値121は矢印121aのように上昇する。ここではソフトスタート機能を用いるため、電流値Iの上昇は直線的となる。時刻tにおいて、モータ30の電流値121は、矢印121bのようにIにて安定する。この時点では先端工具26を作業対象に押し当てていないので無負荷状態であり、図4(2)に示すようにモータ30の回転数131は、矢印131aのように設定された回転数Rとなる。尚、シリンダ18には空打ち防止孔18aが設けられるので、無負荷状態ではシリンダ18の空気室15の内部とシリンダ18の外部が連通された状態にあり、打撃子19に対する打撃動作は行われずに空転状態となる。
次に、時刻tにおいて作業者が先端工具26を作業対象に押し当てると、中間子20がリテーナスリーブ23の内部で後方側に移動して、打撃子19によって空打ち防止孔18aが塞がれ、シリンダ18の空気室15の圧力が上昇するため、打撃が開始される。打撃が開始されるとモータ30の負荷が急激に増加するため、電流値121が矢印121cのように急上昇して、時刻tにおいて矢印121dのように電流値Iに到達する。矢印121cのような電流値121の上昇過程の途中、即ち、時刻tにて閾値Iを越える。この時刻tにおいて、マイコン71は図3のステップ103、106、107の制御を開始するので、モータ30の制御を、それまでの回転数Rによる定速制御(矢印131a)から、矢印131b、131dのように回転数R1+500(rpm)に増速させる制御と、矢印131c、131eのように回転数R1−500(rpm)に減速させる制御を交互に繰り返す制御、いわゆる“回転変動制御”を開始する。このようなモータ30の回転数を上下させる回転変動制御は、モータ30に流れる電流値Iが再び閾値Iを再び下回る時刻tまで継続される。時刻tから時刻t10までの間は、矢印131gのように回転数Rによる定速制御を行い、作業者が時刻t11にてトリガレバー6を戻すことでモータ30の回転数が減少して、時刻t12にてモータ30の回転が停止する。
図4(1)において、モータ30の回転中であって、かつ、トリガレバー6を引いている期間、即ち時刻0〜時刻t10までの間において時刻tから時刻tまでが先端工具26を打撃対象に押し当てて打撃作業をおこなっている状態(“作業時”)である。ここで、時刻tにおいて作業者がハンマドリル1を持ち上げて、先端工具26の作業対象物への押し当てを解除すると、通常ならば電流値121は矢印121gに示すように急激に下降して、矢印121hに落ち着く。時刻tから打撃子19の振幅の減少に伴い、打撃子19の往復動の周波数が増加し、打撃子19の往復動の周波数とピストン14の往復動の周波数が一致して打撃子19がピストン14と同期して往復動するようになって、いわゆる“空打ち”が続く現象がおこる場合がある。この 空打ち現象の発生時には、電流値が矢印121eのようにわずかしか落ちずに、矢印121fのように電流Iにて一定となる。しかしながら、本実施例では、空打ち現象が続く時刻tから時刻t間のモータ30の回転速度Rが、上下に振動しているような状態なので、空打ち現象はすぐに収まって、矢印121gのように電流値121は急激に下降する。図4(1)では発明の理解を容易にするために、時刻tからtの間が長い極端な例を図示したが、実際には瞬時に電流値121を矢印121gのように下げることが可能であって、矢印121fに示す電流値Iの期間はきわめて短くなる。
図4(3)は、ピストン14による打撃状況を示すグラフで、クランク角θが+180度の位置が上死点(最も前側に位置した打撃位置)であり、クランク角θが−180度の位置が下死点(最も後側に位置)である。クランク角141が、回転数Rにて定速回転数の時は、打撃を行う間隔はTc1である。時刻t以降、時刻tまでの間において、モータ30の回転変動制御を行うと、打撃を行う間隔はTc2からTc3の間で変動する。ここでは、間隔Tc2<間隔Tc1<間隔Tc3の関係となり、時刻t以降、時刻tまではモータ30の回転変動に伴って、ピストン14による打撃間隔も一定で無くて増減するので、打撃子19の往復動とピストン14の往復動のタイミングが一致しにくくなり、“空打ち”の継続現象を迅速に収束させることが可能となる。時刻t以降においては再びモータ30の回転数がRにて一定となるため、ピストン14の往復間隔はTc1にて一定となる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では打撃作業機の例としてハンマドリルを用いて説明したが、モータ等の動力源の回転をシリンダ内で往復移動するピストンの運動に変換し、シリンダ内の圧力変化によって打撃子を打撃することにより先端工具に打撃力を伝達する打撃作業機であれば、ハンマドリル以外の他の作業機にも同様に適用できる。また、上述の実施例では回転変動制御を適用するタイミングを、モータに流れる負荷に連動する電流値に基づいて決定したが、電流値の検出の代わりに、作業機のハウジングに伝わる衝撃の大きさを測定する加速度センサを利用して、衝撃負荷(衝撃力)が所定の閾値を超えたことに基づいて回転制御を適用しても良いし、往復動するピストンによる空気の圧力変化を検出する圧力センサを設けて、その出力が所定の閾値を超えたきに回転変動制御を適用するように構成しても良い。
1 ハンマドリル 2 メインハウジング 3 ハンドル部
4 打撃ハウジング 5 モータハウジング 6 トリガレバー
8 サブハンドル 9 クランク室 10 打撃回転部 11 クランク
11a クランクピン 11b クランクウェイト 12 コンロッド
13 ピストンピン 14 ピストン 15 空気室 16 ダンパ
18 シリンダ 18a 空打ち防止孔 18b 呼吸孔 19 打撃子
19a 後端面 20 中間子 20a 大径部 21 ストッパ
22 ベアリング 23 リテーナスリーブ 23a テーパ面
24 係止部材 25 工具保持部 26 先端工具
30 (ブラシレス)モータ 31a ロータ 31b ステータ
32 回転軸 33 冷却ファン 34 ベアリング 35 ピニオンギヤ
36a ベアリング 36b メタル 37 第一ギヤ 38 クランク軸
39a、39b ベアリング 40 第二ギヤ 41 回転伝達軸
42 第一傘歯車 43 第二傘歯車 44 クラッチ
50 モード切替ダイヤル 60 電池パック 61 正極端子
62 T端子 63 V端子 64 LS端子 65 負極端子
66 LD端子 68 モータ回転数検出回路 70 制御装置
71 マイコン 72 制御信号出力回路 73 電流検出回路
74 降圧回路 75 制御系電源回路 76 通信回路
77 電池温度検出回路 78 過放電検出回路 79 回転子位置検出回路
80 温度検出回路 81 電池電圧検出回路 82 固定箇所
83 加速度検出回路 84 トリガスイッチ 85 スイッチ検出回路
86 回転数設定ダイヤル 87a〜87c 磁気センサ
88 電流検出用抵抗 90 インバータ回路 121 電流値
131 回転数 141 クランク角
A1 中心線 Q1〜Q6 スイッチング素子 I 電流値
閾値 R (モータの)回転数 R (モータの)設定回転数

Claims (11)

  1. モータと、
    前記モータの回転を制御する制御部と、
    空気室を形成するシリンダの内部において前記モータによって往復駆動されるピストンと、
    前記シリンダ内で前記ピストンと軸方向に離して配置される打撃子と、
    前記打撃子の打撃力を先端工具に伝達する打撃機構を有し、
    前記ピストンの往復移動によって前記シリンダ内の空気を圧縮して前記打撃子を打撃する打撃作業機であって、
    前記制御部は、前記打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたら前記モータを目標回転数から所定回転数だけ上下させながら回転させる回転変動制御をおこなうことを特徴とする打撃作業機。
  2. 前記シリンダには前記シリンダの内外を連通する呼吸孔が形成され、前記打撃子が前記軸線方向において所定領域よりも前記ピストン側又は前記先端工具側に移動することで前記空気室への連通と遮断が切り替わることを特徴とする請求項1に記載の打撃作業機。
  3. 前記モータに流れる電流の大きさを検出する電流検出手段を設け、
    前記制御部は、前記電流検出手段によって検出された電流値が所定の閾値を超えると、前記打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定することを特徴とする請求項2に記載の打撃作業機。
  4. 前記打撃作業機のハウジングに伝わる加速度の大きさを測定する加速度センサを設け、
    前記制御部は、前記加速度センサの出力が所定の閾値を超えると、前記打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定することを特徴とする請求項2に記載の打撃作業機。
  5. 往復動する前記ピストンによる空気の圧力変化を検出する圧力センサを設け、
    前記制御部は、前記圧力センサの出力が所定の閾値を超えると、前記打撃機構による負荷が所定の閾値を超えたと判定することを特徴とする請求項2に記載の打撃作業機。
  6. 前記制御部は前記回転変動制御として、前記モータの回転数を短い周期で目標回転数を越えた上限目標回転数と、目標回転数を下回る下限目標回転数に交互に切り替えることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の打撃作業機。
  7. 前記回転変動制御の変動周期は、前記ピストンによる打撃の周期のよりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の打撃作業機。
  8. 前記回転変動制御における上限周波数と目標回転数の差、及び、下限周波数と目標回転数の差は、いずれも目標回転数の2%以上であることを特徴とする請求項7に記載の打撃作業機。
  9. 前記回転変動制御中の前記負荷が所定の閾値を下回ったら、前記制御部は前記回転変動制御を終了させて通常回転制御に戻すことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の打撃作業機。
  10. 前記モータは、永久磁石を有するロータと、印加される電圧を前記制御部により調整可能なコイルを有するステータと、からなるブラシレスモータであることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の打撃作業機。
  11. 前記ロータの回転位置を検出する回転子位置検出部を更に有し、
    前記制御部は、前記回転子位置検出部の検出値をもとに、前記コイルに印加する電圧を調整することを特徴とする請求項10に記載の打撃作業機。

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