JP2019126419A - 外科手術器具組みセットの識別プレート - Google Patents
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Abstract
【課題】手術器具の滅菌、保管、セット組み、手術での作業前と作業後の個々の手術器具の存在確認を容易に且つ確実に行うための外科手術器具の組みセットの識別プレートを提供する。【解決手段】外科手術器具組みセットの識別プレート1は、外科手術の種類及び/又は内容に対応して選択された特定の一つ又は複数の色が施されて前記外科手術器具の組みセットの一つを視覚的に識別するための彩色部11、12と、外科手術の種類及び/又は内容を表示して外科手術器具の組みセットの一つを構成する外科手術器具の組み合わせを光学的に認識するための二次元コード表示部13と、セット組みされた複数の外科手術器具を収納する種々のタイプの収納トレイ20に取り付けるために紐又はリングを係止する孔14又はフックと、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、各外科手術に用いられるメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等により構成される外科手術器具組みセットの識別プレート及び各手術器具組みセットを構成する器具識別ラベル(本願においては、「器具識別ラベル」という)に関する。
外科手術を行う病院においては、例えば、脳外科、心臓循環器科、呼吸器科、胃腸消化器科、眼科等の各々の外科手術の種類、手術部位及びその手術内容に応じて数本から100本程度に至るメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の手術器具を一回の手術で使用する。これらの手術器具の多くはステンレス製であり、手術前に予め滅菌状態に保管されている手術器具を保管庫から取り出して、必要に応じて改めて洗浄、滅菌、乾燥等の処理を行い、手術種類及びその内容に対応する手術器具の組みセットを行う。
組みセットされた手術器具類は、これを収納するトレイの中に収納された状態で無菌環境の専用の保管戸棚内等に保管され、外科手術の際に当該保管場所から取り出されて使用される。
組みセットされた一組の手術器具の構成は、例え同じ種類の外科手術であっても、病院毎又は外科手術の施術者(執刀外科医)によって異なることもある。
収納トレイ内にセット組みされる各手術器具は、予め決められた厳格な手順通りに、滅菌処理されなければならない。手術器具は、洗浄後、滅菌処理装置内にセット組みされて行われるが、熟練した医療従事者(例えば、看護師)であっても、類似した形状器具の混入や数量のカウントミスが発生する危険性がある。また、各器具が確実に滅菌されたか否かの確認は、使用する手術器具を滅菌処理装置内へ格納する際に、滅菌状態が確認できる滅菌インジケータを挿入し、滅菌後にその滅菌状況を確認する。
さらに、外科手術の種類及びその内容に応じてセット組みされた複数の外科手術器具を収納する収納トレイも予め厳格に滅菌処理されなければならない。
さらに、手術直後における手術器具の数量確認では、手術前の当該組みセットを構成する手術器具の数量を確認するため、看護師等が手術器具の数量と当該手術器具組みセットとの照合と共に、X線装置を使った撮影で体内遺残がないことを確認している。
また、上述したように、外科手術後においても、感染および錆発生防止のために各器具の洗浄処理が不可欠であり、手術器具に付着した血液やたんぱくを除去する。このような手術器具の取扱いに関しては、厚生労働省や日本手術医学会等が、種々の指針やガイドラインを策定しているものの、作業の煩雑さや安全管理に対する認識の相違からそのような指針やガイドラインに従って洗浄・滅菌管理が行われておこなわれていない場合もある。
このように、医療現場において、手術器具の滅菌、保管、セット組み、手術での使用と手術直後の存在確認、洗浄、乾燥等の各処理行程において、組みセットを構成する手術器具の種類とその個数確認は、極めて重要であるが、メス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等はその種類が多く且つその外観や形状が似かよっているために、看護師等のマンパワーに頼った目視確認だけでは、手術器具の存在確認及び個数確認作業は煩雑で負担が大きく、手術器具の確認及びカウント作業に誤りが生じてしまうこともある。
このため、従来においては、例えば手術器具の組みセットに間違いはないか、外科手術の際に当該外科手術の種類及び内容に対応した外科手術組みセットを、収納保管棚の中から容易に見分けて取り出し、さらには、組みセットされた個々の手術器具について、何時、如何なる患者に使われたか、が間違いなく判別できるよう、手術器具本体にシリアル番号を表すコードを刻印によるマーキングすることも提案されている。
このような個々の手術器具の識別については、他の従来技術として、手術器具又は手術器具のグループ毎に識別番号を付与し、識別番号単位で手術器具の情報及び手術器具のステータスデータを記録する記録手段としてのコンピュータを利用して、手術器具を収容した袋に貼り付けて使用される識別番号を記載した第1のラベル片及びこの第1のラベル片から切り取り可能に設けられた手術器具のステータスデータを付与するために使用される識別番号を記載した第2のラベル片からなるラベルを出力するラベル出力手段と、手術器具又は手術器具のグループ毎に付与された識別番号を読み取るためのリーダ手段としてのスキャナと、手術器具のステータスデータを表示する表示手段としてのディスプレイと、を備えた手術器具の管理システムが知られている(例えば、特開2010−282250号公報を参照)。
さらに、手術器具の存在確認ではないものの、各患者に対する処方薬が当該患者に正しく使用されることを確保するために、患者と各患者に処方される薬剤にバーコードを付して対応付けて管理するようにした医療過誤防止システムが知られている(例えば、特開2006−185143号公報を参照)。
しかし、外科手術の際に当該外科手術の種類及び内容に対応した多くの外科手術器具組みセットを収納保管棚の中から容易に見分けて取り出すための手段はなく、多くの場合、保管棚における保管位置で如何なる手術のための外科手術器具組みセットなのかを区別するようにしていた。
さらに、外科手術器具組みセットを構成する各手術器具の識別においては、上記した従来技術においては、手術器具を取り扱う看護師等が、手術器具の滅菌、保管、セット組み、手術での使用と手術直後の存在確認、洗浄、乾燥等の各処理行程において、手術器具に刻印又は貼られた識別コードをスキャナによって読み取ることにより行われており、手術器具の確認作業における容易性及び迅速性において課題があった。
本発明は、従来技術の上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、脳外科、心臓循環器科、呼吸器科、胃腸消化器科、眼科等の各々の外科手術の種類、手術部位及びその手術内容に応じて組みセットされてこれらを一纏めに収納している収納トレイを、保管収納棚から取り出す際に、外観により識別するための外科手術器具組みセットの識別プレートを提供するものである。
さらに、本発明の第2の目的は、上述した手術器具の組みセットを行う看護師等が、例えば、各組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の大まかな種類について目視により一瞥して判別可能とすると共に、各種の手術器具の型式等についてはスキャナによる読み取りにより、各処理前後の手術器具の種類、型番及びの個数を誤りなく確認できるようにするための外科手術器具の器具識別ラベルを提供し、外科手術器具の組みセットとこれを構成する各手術器具との対応関係を確認するものである。
このため、本発明に係る外科手術器具セット組みの識別プレートは、外科手術の種類及び/又は内容に応じて組まれた複数の外科手術器具から成る外科手術器具の組みセットを視覚的及び光学的に認識及び識別するための組みセット識別プレートであって、金属を含む撥水性素材から成る前記組みセット識別プレートは、前記外科手術の種類及び/又は内容に対応して選択された特定の一つ又は複数の色が施されて前記外科手術器具の組みセットの一つを視覚的に識別するための彩色部と、前記外科手術の種類及び/又は内容を表示して前記外科手術器具の組みセットの一つを構成する外科手術器具の組み合わせを光学的に認識するための二次元コード表示部と、前記組みセットされた複数の外科手術器具を収納する種々のタイプの収納トレイの各々に取り付けるために紐又はリングを係止する孔又はフックと、を有することを特徴とする外科手術器具セットの識別プレートを提供するものである。
ここで、前記識別プレートは、さらに、文字、数字又は記号が記載又は表示される紙片を挟み込んだ状態で内包するためのスリット部と、を有するようにしても良い。
また、前記トレイに係止される外科手術器具組みセットを識別プレートにおける二次元コードは、タブレットやスマホ又はパソコン等に接続された光学スキャナで読み取ることにより、当該外科手術器具組みセットが如何なる種類の外科手術に使用されるものであるかを認識すると共に、当該外科手術器具組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の個々の手術器具及びその本数を、タブレット等のディスプレイ上に明確に表示することを可能とする。
そして、外科手術器具組みセットを識別プレートを読み取った後、当該外科手術器具組みセットを構成する各手術器具に貼られた器具識別ラベルを次々に読み取ることにより、当該外科手術器具組みセットとこれに属する全ての手術器具の対応関係が容易に把握することができる。
これによって、外科手術前の外科手術器具組みセットの各手術器具の存在確認作業と、外科手術後の外科手術器具組みセットの各手術器具の回収確認と、を誤りなく正確に且つ迅速に行うことができるのである。
本発明は、さらに、前記外科手術器具の組みセットを構成する各外科手術器具を視覚的及び光学的に認識及び識別するための識別ラベルであって、ラベル本体と、前記ラベル本体の裏面に施された粘接着剤と、から構成され、前記ラベル本体の表面には、所定長さのカラー表示部と、前記所定長さのカラー表示部の間に配置されたバーコード又は二次元コードのバーコード表示部と、が交互に印刷表示されていることを特徴とする。
ここで、前記カラー表示部は、外科手術器具の中の例えばメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子の各々に対応して選択された一つの色を表示し、前記コード表示部は、前記手術器具の型番等の詳細情報を表示する。
これにより、本発明は、手術器具を取り扱う看護師等が、脳外科、心臓循環器科、呼吸器科、胃腸消化器科、眼科等の各々の外科手術の種類、手術部位及びその手術内容に応じてセット組みされてこれらを一纏めに収納している収納トレイを、収納棚から取り出す際に、誤りなく外観により一目で識別することを可能とした。
そして、本発明は、上述した各組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の大まかな種類について目視により一瞥して判別可能とすると共に、各種の手術器具の型式等についてはスキャナによる読み取りにより、各処理前後の手術器具の種類、型番及びの個数を誤りなく確認すると共に、各手術器具の各々が、如何なる組みセットに含まれる手術器具であるかを認識することを可能としたのである。これにより、外科手術器具組みセットと当該組みセットを構成する各手術器具との同定(アイデンティフィケーション)とトレーサビリティーを確実にすることができるのである。
さらに、本発明は、外科手術器具組みセットを識別プレートを読み取った後、当該外科手術器具組みセットを構成する各手術器具に貼られた器具識別ラベルを次々に読み取ることにより、当該外科手術器具組みセットとこれに属する全ての手術器具の対応関係が容易に把握することができる。これによって、外科手術前の外科手術器具組みセットの各手術器具の存在確認作業と、外科手術後の外科手術器具組みセットの各手術器具の回収確認と、を誤りなく正確に且つ迅速に行うことを可能にしたのである。
以下、本発明に係る外科手術器具組みセットの識別プレートの複数の実施形態について詳しく説明する。
図1乃至4は、本発明に係る外科手術器具組みセット識別プレート1の例を示す。
図1及び図2は、識別プレート1の矩形形状の例であり、図3及び図4の例は、識別プレート1の楕円形状の例をそれぞれ示す。
図1及び図2は、識別プレート1の矩形形状の例であり、図3及び図4の例は、識別プレート1の楕円形状の例をそれぞれ示す。
この組みセット識別プレート1により、医療従事者は、外科手術の際に、その外科手術の種類及び/又は内容に応じて組まれた複数の外科手術器具から成る外科手術器具の組みセットを視覚的及び光学的に認識及び識別する。
ここで、金属を含む撥水性素材から成る前記組みセット識別プレート1は、外科手術の種類及び/又は内容に対応して選択された特定の一つ又は複数の色が施されて前記外科手術器具の組みセットの一つを視覚的に識別するための彩色部11、12と、二次元コード部13とを有し、この彩色部11、12により外科手術の種類及び/又は内容を表示して当該手術器具の組みセットの一つを構成する外科手術器具の組みセットが如何なる手術及に使用されるものであるかを視覚的に容易に認識することができるので、作業の誤りを防止するのみならず、作業を容易にし、且つ作業時間を短縮することができる。
例えば、脳外科手術は赤色、心臓循環器科手術は青色、呼吸器科手術は黄色、胃腸消化器科手術は緑色、眼科手術は橙色等で表示する。
例えば、脳外科手術は赤色、心臓循環器科手術は青色、呼吸器科手術は黄色、胃腸消化器科手術は緑色、眼科手術は橙色等で表示する。
また、二次元コード部13により、タブレットやスマホ又はパソコン等に接続された光学スキャナで読み取ることにより、当該外科手術器具組みセットが如何なる種類の外科手術に使用されるものであるかを認識する。
尚、二次元コード部12は、上記識別プレート1の、例えば表面と裏面に、または表面の両サイドに複数有するようにしても良い。
尚、二次元コード部12は、上記識別プレート1の、例えば表面と裏面に、または表面の両サイドに複数有するようにしても良い。
さらに、当該外科手術器具組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の個々の手術器具及びその本数を、タブレット等のディスプレイ上に明確に表示することができる。
本外科手術器具組みセットの識別プレート1は、さらに、セット組みされた複数の外科手術器具を収納する種々のタイプの収納トレイ20(図5乃至7を参照)の各々に取り付けるために紐又はリングを係止する孔又はフックを有することにより、外科手術器具を構成する複数の外科手術器具を収納する収納トレイ20に係止バンド21(図5乃至7を参照)により係止させることができる。尚、本外科手術器具組みセットの識別プレート1を収納トレイ20に張り付けようにして使用することも可能であることは言うまでもない。
そして、識別プレート1の素材が例えばステンレス等の耐腐食金属であった場合は、そこに刻印による表示を入れるようにしても良い。
そして、識別プレート1の素材が例えばステンレス等の耐腐食金属であった場合は、そこに刻印による表示を入れるようにしても良い。
さらに、図2に示すように組みセット識別プレート1は、さらに、文字、数字又は記号が記載又は表示される紙片を挟み込んだ状態で内包するためのスリット部15を設けるようにしても良い。有する請求項1の外科手術器具組みセットの識別プレート。このスリット部15には、医療従事者(外科手術執刀者又は看護師)が、当該外科手術器具の組みセットに関する注意書き等のメモ等を挿入しておくことができる。
図2及び図4に示す組みセット識別プレート1の彩色部11,12は、二つの異なる彩色で構成するようにすることにより、さらに詳細な色分けによる視覚的な識別を可能としている。例えば、彩色部11は、外科手術の種類を示し、彩色部12は、外科手術を執行する外科医を示すことができる。
このように、外科手術器具組みセット識別プレート1における二次元コード13は、外科手術の種類及び/又は内容を表示すると共に、当該組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の個々の手術器具及びその本数を光学的に表示する。一般的に、二次元コード13の代表例であるQRコードは、数字数で最大7000文字、英数文字で最大4200文字、漢字・かな文字でも最大1800文字を表示することができるので、手術器具組みセットを構成する手術器具22、23、24,25(図9乃至12を参照)の数が100本を超えるような外科手術であっても、手術器具組みセットを構成する手術器具及びその本数を詳細に表示することが可能である。
ところで、図5乃至7に示す収納トレイ20に収納される外科手術器具の各々22、23、24,25(図9乃至12を参照)には、各外科手術器具の種類及び型番等を視覚的及び光学的に認識及び識別するための器具識別ラベル2を付すようにすると良い。
図8は、外科手術器具組みセットを構成する外科手術器具の器具識別ラベル2の例を示す。(a)部は、コード部がバーコードの例を示し、(b)部は、コード部が二次元コードの例を示す。
す。この機具識別ラベル2は、洗浄水、血液又は体液等に対する耐久性を有する撥水性素材から成る。撥水性素材の例としては、ナイロン素材、ポリエステル素材の他、ラベルの表面にフッ素加工、シリコン加工、パーフルオロアルキル基加工が施された素材等がある。
す。この機具識別ラベル2は、洗浄水、血液又は体液等に対する耐久性を有する撥水性素材から成る。撥水性素材の例としては、ナイロン素材、ポリエステル素材の他、ラベルの表面にフッ素加工、シリコン加工、パーフルオロアルキル基加工が施された素材等がある。
図8に示すように、器具識別ラベル2の表面中央部には、バーコードのコード表示部と、このコード表示部の両サイドに配置されたカラー表示部と、を有し、このラベル本体の裏面には粘接着剤が塗布されており、これにより手術器具22、23、24,25(図9乃至12を参照)に貼られて使用される。
ここで、この器具識別ラベル2のカラー表示部は、外科手術器具の中の例えばメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子の各々に対応して選択された一つの色を表示している。
例えば、メスは赤色、持針器は青色、剪刃は黄色、鉗子は緑色、鑷子は橙色等である。これにより、手術前に行う手術毎に使用する手術器具の組みセットと手術後の手術器具の確認において、看護師等による目視による色の確認作業により、メス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の個々の手術器具の確認と取り敢えずの本数の確認が可能となる。
そして、コード表示部は、手術器具の製造者、型番等の詳細情報を表示することができるので、ハンドヘルドタイプ等のスキャナにより本識別ラベルのバーコードを読み取ることにより最終確認が可能となる。例えば、手術前の手術器具の組みセット後にスキャナによる本識別ラベルのバーコードを読み取って、これをタブレット端末、ノートパソコン、サーバー等に記憶しておき、手術後において各手術器具をスキャナによって再び読み取ることにより、その外科手術に使用された手術器具が全て回収されたか否かを確認することができる。
図8(b)に示した器具識別ラベル2の場合、コード部が二次元コードなので、(a)に示したバーコードの例と比較して、当該手術器具の型番のみならず、製造者番号、素材、使用方法等の詳細なデータを表示することが可能となる。
図9は、器具識別ラベル2が外科手術器具の剪刃22に貼られた例を示す。図9に示すように、この識別ラベル2は、手術器具の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付すると良い。
図9は、器具識別ラベル2が外科手術器具の剪刃22に貼られた例を示す。図9に示すように、この識別ラベル2は、手術器具の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付すると良い。
図10は、器具識別ラベル2が外科手術器具の鑷子23に貼られた例を示す。
図9の例と同様に、器具識別ラベル2は、手術器具23の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付されている。尚、コード部は、スキャナに読み取られ易いようになるべく平面になる箇所に添付される。
図9の例と同様に、器具識別ラベル2は、手術器具23の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付されている。尚、コード部は、スキャナに読み取られ易いようになるべく平面になる箇所に添付される。
図11は、器具識別ラベル2が外科手術器具のメス24に貼られた例を示す。
図9の例と同様に、器具識別ラベル2は、手術器具24の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付され、コード部は、スキャナに読み取られ易いようになるべく平面になる箇所に添付される。
図9の例と同様に、器具識別ラベル2は、手術器具24の取手部における手術者の指に触れにくい箇所に貼付され、コード部は、スキャナに読み取られ易いようになるべく平面になる箇所に添付される。
図12は、器具識別ラベル2の両端が外科手術器具の剪刃35の把持部に合わさるように貼られた例を示す。このような器具識別ラベル2を手術器具35の取っ手に巻き付けて貼る箇所が無い手術器具の場合、二つの器具識別ラベル2を貼り合わせるようにして使用すると良い。
上述したように、本発明に係る外科手術器具組みセットの識別プレート1は、当該器具組みセット識別プレートを読み取った後、外科手術器具組みセットを構成する各手術器具に貼られた器具識別ラベル2を次々に読み取ることにより、外科手術器具組みセットとこれに属する全ての手術器具の対応関係が容易に把握することができる。これにより、外科手術前の外科手術器具組みセットの各手術器具の存在確認作業と、外科手術後の外科手術器具組みセットの各手術器具の回収確認と、を誤りなく正確に且つ迅速に行うことを可能にしたのである。
Claims (5)
- 外科手術の種類及び/又は内容に応じて組まれた複数の外科手術器具から成る外科手術器具の組みセットを視覚的及び光学的に認識及び識別するための組みセット識別プレートであって、
金属を含む撥水性素材から成る前記組みセット識別プレートは、
前記外科手術の種類及び/又は内容に対応して選択された特定の一つ又は複数の色が施されて前記外科手術器具の組みセットの一つを視覚的に識別するための彩色部と、
前記外科手術の種類及び/又は内容を表示して前記外科手術器具の組みセットの一つを構成する外科手術器具の組み合わせを光学的に認識するための二次元コード表示部と、
前記組みセットされた複数の外科手術器具を収納する種々のタイプの収納トレイの各々に取り付けるために紐又はリングを係止する孔又はフックと、
を有することを特徴とする外科手術器具組みセットの識別プレート。 - 前記組みセット識別プレートは、さらに、文字、数字又は記号が記載又は表示される紙片を挟み込んだ状態で内包するためのスリット部と、を有する請求項1の外科手術器具組みセットの識別プレート。
- 前記組みセット識別プレートにおける前記二次元コードは、前記外科手術の種類及び/又は内容を表示すると共に、前記組みセットを構成するメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子等の個々の手術器具及びその本数を表示する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の外科手術器具組みセットの識別プレート。
- 前記収納トレイに収納される外科手術器具の各々には、当該外科手術器具の種類及び型番等を視覚的及び光学的に認識及び識別するための器具識別ラベルが付され、
当該器具識別ラベルは、撥水性素材から成るラベル本体と、前記ラベル本体の裏面に施された粘接着剤と、から構成され、
前記ラベル本体は、前記認識ラベルの表面中央部に配置されたバーコード又は二次元コードのコード表示部と、前記コード表示部の両サイドに配置されたカラー表示部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の外科手術器具組みセットの識別プレート。 - 前記カラー表示部は、外科手術器具の中の例えばメス、持針器、剪刃、鉗子、鑷子の各々に対応して選択された一つの色を表示し、
前記コード表示部は、前記手術器具の型番等の詳細情報を表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の外科手術器具組みセットの識別プレート。
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