JP2019126412A - ヘアドライヤの吹き出しノズルおよびヘアドライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】毛髪のスタイリングにより適した拡散モードの形状を有するヘアドライヤの吹き出しノズルおよびヘアドライヤを提供する。【解決手段】ヘアドライヤ1は、本体部10と、吹き出しノズル30とを備えている。吹き出しノズル30は、内部に送風路を有する内筒部31と、内筒部31の外周を覆うように設けられた外筒部32とを備えている。外筒部32は、送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部51aおよび張り出し部51bを有している。吹き出しノズル30において、内筒部31の先端部と、外筒部32の先端部とは、前後方向(Z1−Z2方向)において略同じ位置にある。また、吹き出しノズル30は、内筒部31および外筒部32の少なくとも何れかを回転させて、送風路の形状を第1の形状(拡散モード)と第2の形状(収束モード)との間で変更可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヘアドライヤの吹き出しノズル、およびヘアドライヤに関する。
ヘアドライヤは、一端の吸気口から吸入した空気を加温して他端の排気口から排出することにより、温風を放出する。使用者は、ヘアドライヤからの温風を毛髪に当てることにより、毛髪を乾燥させる。
また、ヘアドライヤの中には、吹き出し口に吹き出しノズルを取り付けて使用可能なものもある。吹き出しノズルは、種々の形状を有しており、その形状によって、ヘアドライヤから外部へ送出される風を収束したり、拡散したりすることができる。
例えば、特許文献1には、内側ノズル21と外側ノズル22とで2重筒状に構成された吹出ノズル11が装着されたヘアードライヤーが開示されている。この吹出ノズル11では、内側ノズル21および外側ノズル22の前側のノズル開口のそれぞれに、複数の山形の収束片24・32が周回状に形成されている。また、内側ノズル21と外側ノズル22とは、相対回転可能に構成されている。そして、内側ノズル21と外側ノズル22とを相対回転操作して、吹出ノズル11の形態を、拡散姿勢と収束姿勢とに切り換えることができる。拡散姿勢においては、内側ノズル21の収束片24と外側ノズル22の収束片32とが内外に重なる。収束姿勢においては、内側ノズル21の収束片24と外側ノズル22の収束片32とが周方向へ隣接する。
特開2011−19631号公報
ところで、ヘアドライヤを使用して毛髪を乾燥させる場合には、吹き出し口の開口面積が狭くなる収束姿勢(収束モード)の方が、吹き出し口の開口面積が大きくなる拡散姿勢(拡散モード)と比較して風速が速くなる。そのため、一般的に、収束モードは、濡れた髪を短時間で乾燥させるときに好適に選択され、拡散モードは、毛髪をスタイリングしたりセットしたりするときに好適に選択される。
毛髪をスタイリングなどするときに選択される拡散モードでは、毛髪の伸長方向(上下方向)に垂直な方向(水平方向)に広がった風を送ることが望ましい。しかしながら、特許文献1の吹出ノズル11では、拡散姿勢において吹き出し口の面積を拡張させてはいるが、吹き出し口を横方向(水平方向)に拡大させることはしていない。
そこで、本発明では、毛髪のスタイリングにより適した拡散モードの形状を有するヘアドライヤの吹き出しノズルおよびヘアドライヤを提供する。
本発明の一局面にかかる吹き出しノズルは、ヘアドライヤの吹き出しノズルに関する。この吹き出しノズルは、内部に送風路を有する内筒部と、前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部とを備えている。前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部を有している。前記吹き出しノズルでは、前記内筒部の先端部と、前記外筒部の先端部とが、前後方向において略同じ位置にある。また、前記吹き出しノズルは、前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向に位置する第1の形状と、前記張り出し部が上下方向に位置する第2の形状との間で変更可能に構成されている。
また、本発明のもう一つの局面にかかる吹き出しノズルは、ヘアドライヤの吹き出しノズルであって、内部に送風路を有する内筒部と、前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部とを備えている。前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部を有している。前記吹き出しノズルは、前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向に位置する第1の形状と、前記張り出し部が上下方向に位置する第2の形状との間で変更可能に構成されている前記吹き出しノズルでは、前記送風路の形状が前記第1の形状のときに、前記内筒部の内側表面と前記張り出し部の内側表面とが、互いに略面一となっている。
また、本発明のさらなる局面にかかるヘアドライヤは、本発明の何れかの局面にかかる吹き出しノズルを備えている。
本発明の一局面にかかる吹き出しノズルをヘアドライヤに取り付けることで、毛髪のスタイリングにより適した拡散モードの形状を有するヘアドライヤが得られる。
本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤの外観構成を示す斜視図である。この図は、ヘアドライヤが拡散モードのときの状態を示す。 本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤの外観構成を示す斜視図である。この図は、ヘアドライヤが収束モードのときの状態を示す。 図1に示すヘアドライヤを構成する吹き出しノズルの外観構成を示す斜視図である。 図3に示す吹き出しノズルの幅方向(X1−X2方向)の断面構成を示す断面図である。 図2に示すヘアドライヤを構成する吹き出しノズルの外観構成を示す斜視図である。 図5に示す吹き出しノズルの上下方向(Y1−Y2方向)の断面構成を示す断面図である。 図3に示す吹き出しノズルの内筒部の外観構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤが拡散モードのときの吹き出し口の概略形状を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤが収束モードのときの吹き出し口の概略形状を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるヘアドライヤの内部構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかるヘアドライヤの外観構成を示す斜視図である。この図は、ヘアドライヤが拡散モードのときの状態を示す。 本発明の第2の実施形態にかかるヘアドライヤの外観構成を示す斜視図である。この図は、ヘアドライヤが収束モードのときの状態を示す。 第2の実施形態にかかるヘアドライヤの吹き出しノズルの内筒部の外観構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態にかかるヘアドライヤの内部構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
本実施形態では、本発明の一実施形態にかかる吹き出しノズルが取り付けられたヘアドライヤ(毛髪乾燥機)を例に挙げて説明する。なお、実施形態では、吹き出しノズルは、ヘアドライヤの本体部と別部材であって、本体部の吹き出し口から取り外し可能に構成される。但し、本発明はこのような構成に限定はされない。例えば、本発明の別の態様として、ヘアドライヤと一体型の吹き出しノズルが挙げられる。
(ヘアドライヤの全体構成)
先ず、本実施の形態にかかるヘアドライヤ1の概略構成について、図1および図2を用いて説明する。本実施形態にかかるヘアドライヤ1では、吹き出しノズル30の送風路の形状を、第1の形状および第2の形状という2つの形状に異ならせた状態で稼働させることができる。ここでは、吹き出しノズル30が第1の形状のときの運転モードを拡散モードと呼び、吹き出しノズル30が第2の形状のときの運転モードを収束モードと呼ぶ。なお、収束モードは、速乾モードとも呼ばれる。
図1は、ヘアドライヤ1が拡散モードのときの状態を示す。図2は、ヘアドライヤ1が収束モードのときの状態を示す。
図1に示すように、ヘアドライヤ1は、主として、本体部10と、吹き出しノズル30とで構成されている。吹き出しノズル30は、本体部10の風の吹き出し口12に取り付けて使用される。図3には、吹き出しノズル30を本体部10から取り外した状態(吹き出しノズル30単体の図)を示す。
本明細書では、ヘアドライヤ1の各構成要素の形状および位置関係などを説明するにあたって、便宜上、ヘアドライヤ1(並びに、本体部10および吹き出しノズル30)を図1および図2に示すようなX(X1−X2)方向(幅方向)、Y(Y1−Y2)方向(上下方向)、Z(Z1−Z2)方向(前後方向)という三方向の座標軸で規定する。
図1などに示すように、ヘアドライヤ1の外観形状は、使用時の状態で、側面視において略T字形状を有する。本体部10の外形は、主として、プラスチックなどで形成された筐体で構成されている。筐体は、Z方向に延びる本体部10と、本体部10から略Y2方向に延びる持ち手部20とで構成されている。なお、本実施形態では、持ち手部20は、折り畳みできるようになっているが、折り畳みできない構造であってもよい。
Z1−Z2方向に延びる本体部10の一方の端部(例えば、Z2側の端部)には、空気の吸い込み口(図示せず)が設けられており、本体部10の他方の端部(例えば、Z1側の端部)には、風の吹き出し口12が設けられている。
また、本体部10の側面には、表示部78が設けられている。表示部78には、例えば、現在の運転モードなどが表示される。
持ち手部20には、操作部21が設けられている。ヘアドライヤ1の使用時に、ユーザが操作部21を操作することで、ヘアドライヤ1が動作を開始したり停止したりする。また、操作部21が操作されることで、吹き出し口12から吹き出す風の種類(温風/冷風)および風量などが調節される。
持ち手部20の下端部(Y2方向の端部)には、電源コード22が設けられている。
図10には、ヘアドライヤ1の本体部10の内部構成を示す。本体部10には、制御部71、ヒータ72、ファン73、イオン供給部(帯電粒子発生装置ともいう)75、操作部21、および表示部78などが備えられている。
制御部71は、操作部21で操作された内容に応じて、ヒータ72、ファン73、駆動モータ(図示せず)、およびイオン供給部75などの動作を制御する。また、制御部71内には、ファン73の駆動モータの電流値を検知する電流検知部76が設けられている。
ファン73は、駆動モータに連結されている。ヘアドライヤ1の稼働時、駆動モータの駆動力によってファン73が回転する。これにより、ヘアドライヤ1の内部で、吸い込み口から吹き出し口12へと向かう空気の流れが形成される。
ヒータ72は、吸い込み口から本体部10内へ取り込まれた空気を加熱する。ヘアドライヤ1の稼働時、ヒータ72が稼働することで、ヘアドライヤ1の内部に取り込まれた空気が加熱され、吹き出し口12から温風を送出させることができる。
イオン供給部75は、吹き出し口12の近傍に配置されている。
イオン供給部75は、正(+)イオン(例えば、H(HO)(mは任意の自然数))および負(−)イオン(例えば、O (HO)(nは任意の自然数))の少なくとも何れかを発生する。本体部10にイオン供給部75が備えられていることで、ヘアドライヤ1から吹き出す風にイオンを含有させることができる。ヘアドライヤ1から吹き出す風にイオンが含まれていることで、ヘアドライヤ1によって風が供給される頭皮のうるおいを保つなど、頭皮環境を整えることができる。また、ヘアドライヤ1によって風が供給される毛髪のうるおいをキープしたり、キューティクルを引き締めたりして毛髪のダメージを抑え、トリートメント効果を得ることができる。なお、本発明の別の態様にかかるヘアドライヤでは、イオン供給部が設けられていない構成とすることもできる。
操作部21は、ユーザによって操作される。操作部21における操作情報は、制御部71へ送信される。
以上の構成により、本体部10の吹き出し口12から風を吹き出すことができる。本体部10の吹き出し口12を毛髪方向に向けることで、吹き出し口12からの風を毛髪へ当てることができる。これにより、毛髪を乾燥させることができる。
本実施形態では、上記の構成を有する本体部10の吹き出し口12に吹き出しノズル30が取り付けられる。本体部10に吹き出しノズル30を取り付けた状態でヘアドライヤ1を稼働させると、吹き出し口12から吹き出される風は、吹き出しノズル30を通過して、吹き出しノズル30の先端部からユーザの頭部およびその近傍へ導かれる。
吹き出しノズル30は、主として、内筒部31と、外筒部32とで構成される。内筒部31は、内部に送風路を有する。外筒部32は、内筒部31の外周を覆うように設けられている。つまり、吹き出しノズル30は、内筒部31と外筒部32との二重構造を有している。
内筒部31と、外筒部32とは、相対回転可能な構成となっている。本実施形態では、内筒部31は、ヘアドライヤ1の本体部10の吹き出し口12に固定された状態で接続される。そして、外筒部32が、内筒部31に対して回転可能に構成される。
後述するように、内筒部31に対して外筒部32を回転させることで、吹き出しノズル30の送風路の形状が、第1の形状(拡散モード)と第2の形状(収束モード)との間で変更される。
なお、本発明の別の態様では、外筒部32を本体部10の吹き出し口12に固定し、内筒部31を外筒部32に対して回転可能に構成することもできる。
(吹き出しノズルの構成)
続いて、吹き出しノズル30のより具体的な構成について説明する。図3および図5には、吹き出しノズル30の外観構成を示す。図3は、ヘアドライヤ1が拡散モードのときの吹き出しノズル30の状態を示し、図5は、ヘアドライヤ1が収束モードのときの吹き出しノズル30の状態を示す。
図4には、図3に示す吹き出しノズル30の幅方向(X方向)断面構成(言い換えれば、XZ平面で切断した場合の断面構成)を示す。図4は、Y2側からY1側を見た際の断面を示す図である。図6には、図5に示す吹き出しノズル30の上下方向(Y方向)断面構成(言い換えれば、YZ平面で切断した場合の断面構成)を示す。図6は、X2側からX1側を見た際の断面を示す図である。図4および図6は、外筒部32の最も幅広の部分(張り出し部51aおよび51bの頂部)における切断面を示す図である。
図7には、内筒部31単体での外観構成を示す。内筒部31は、主として、取り付け部41と、風路形成部42と、整流部材44とを有している。
取り付け部41は、吹き出しノズル30の後端部側(Z2側)に位置し、略円筒形状を有している。取り付け部41が本体部10の吹き出し口12に対して取り付けられることで、吹き出しノズル30は本体部10に対して接続される。
風路形成部42は、取り付け部41から先端部側(Z1側)へ延びる壁状の部材である。本実施形態では、風路形成部42は、取り付け部41から先端部側へ延びる2つの壁状の部材で構成される。2つの壁状の部材は、互いに対向するように配置されている。そして、2つの壁状の部材の間には、切り欠き部(切り欠き)43がそれぞれ形成されている。一方の切り欠き部43は、他方の切り欠き部43と対向するように位置している。
後述するように、吹き出しノズル30の送風路の形状が第1の形状のとき(すなわち、拡散モードのとき)、本体部10の吹き出し口12からの風は、内筒部31内の送風路から切り欠き部43を通って外筒部32の張り出し部51a・51bへ流れる。切り欠き部43の代わりに、風路形成部42を円筒形状として、円筒形の壁に開口部を形成してもよい。このような形状も、切り欠きの一例である。
整流部材44は、風路形成部42を形成する2つの壁状の部材同士を橋渡しするように形成されている。本実施形態では、2つの板状の部材を断面が略X字状になるように組み合わせて形成されている。
内筒部31内の送風路に整流部材44が設けられていない状態では、内筒部31内を通過する空気は、内筒部31の内側の側壁に沿って流れやすい。そのため、内筒部31内を流れる風の風速は、送風路の中央部分と比較して側壁付近の方が大きくなる。これにより、内筒部31から吹き出す風は、断面円形状の吹き出し口から外側へ広がりやすくなる。
一方、内筒部31内に整流部材44が設けられていると、内筒部31内の送風路の中央部分にも(整流部材44によって)壁面が形成される。そして、内筒部31内に送り込まれた空気は、内筒部31の側壁以外の壁面(例えば、送風路の中央部分の壁面)にも沿うようにして流れる。したがって、整流部材44が設けられていることで、送風路内を通過する風が吹き出し口から広がるように流れることが抑制される。すなわち、送風路内を通過する風を、吹き出し口の方向に沿って均一に吹き出すことができる。
なお、本実施形態では、整流部材44は、断面が略X字状の形状を有しているが、整流部材の形状はこれに限定はされない。例えば、板状(断面が略I字状)の整流部材、またはらせん状にねじれた板状の整流部材を設けることもできる。
外筒部32は、風路形成部42および切り欠き部43の外周を覆うように取り付けられる。外筒部32は、主として、2つの張り出し部51aおよび51bと、中央部52とで構成されている。なお、内筒部31を覆うように外筒部32を取り付けた状態で、外筒部32の後端側(Z2側)の端面は、内筒部31の取付部41の先端側(Z1側)の端面に当接している(図4および図6など参照)。これにより、内筒部31が本体部10の吹き出し口12に固定された状態で、外筒部32を回転させることができる。
張り出し部51aおよび51bは、外筒部32の後端部側(Z2側)から先端部側(Z1側)へ向けて、送風路の内径を部分的に拡張させるように形成されている。張り出し部51aと張り出し部51bとは、中央部52を間に挟んで互いに対向する位置に配置されている。言い換えると、張り出し部51aが、中央部52の径の中心から0度の方向に延びていると仮定すると、張り出し部51bは、中央部52の径の中心から180度の方向に延びているといえる。
中央部52は、概略的には円筒形状を有している。図3に示すように、拡散モードのときには、中央部52の内側表面は、内筒部31の風路形成部42の外側表面と重なるような位置関係となっている。また、内筒部31の切り欠き部43は、張り出し部51aおよび51bと対応する位置に配置される。これにより、本体部10の吹き出し口12から内筒部31内の送風路に流入した風は、切り欠き部43から張り出し部51aおよび51bに流入する。
また、図5に示すように、収束モードのときには、中央部52の内側表面は、内筒部31の切り欠き部43と対応するように位置する。これにより、切り欠き部43は、中央部52の側面部によって覆われる。つまり、張り出し部51aおよび51bへの送風経路となる切り欠き部43が、中央部52の側面によって塞がれる。また、張り出し部51aおよび51bは、風路形成部42によって塞がれた状態となる。
(各運転モードのときの送風路の形状について)
続いて、ヘアドライヤ1が拡散モードのとき、およびヘアドライヤ1が収束モードのときのそれぞれの場合の吹き出しノズル30の送風路の詳しい形状について、以下に説明する。
図8には、ヘアドライヤ1が拡散モードのときの吹き出しノズル30の吹き出し口の形状を示す。なお、図8では、拡散モードのときの吹き出口の概略面積を表すために、吹き出し口に網掛けを付して示している。図9には、ヘアドライヤ1が収束モードのときの吹き出しノズル30の吹き出し口の形状を示す。なお、図9では、収束モードのときの吹き出口の概略面積を表すために、吹き出し口に網掛けを付して示している。なお、厳密には、図8および図9において、内筒部32の各構成部材は吹き出し面積から除かれる。
図8に示すように、拡散モードは、収束モードに比べて、吹き出しノズル30の吹き出し口の面積が広くなっている。特に、本実施形態では、拡散モードのときの吹き出しノズル30の吹き出し口は、幅方向(X1−X2方向)に長く延びる形状となっている(図8参照)。そのため、ヘアドライヤ1が拡散モードの状態では、風速が比較的小さく緩やかな風を、ヘアドライヤ1の幅方向に広範囲にわたって吹き出すことができる。
また、ヘアドライヤ1が拡散モードの状態では、ユーザが感じる風の温度は、収束モードのときと比較して、低く感じる。これは、拡散モードのときには、収束モードのときと比較して、温風(熱)が広範囲に広がることに起因する。そのため、拡散モードは、毛髪および頭皮などの施術対象箇所に比較的近い位置で使用される場合に適している。
一方、収束モードでは、図9に示すように、ヘアドライヤ1の上下方向(Y1−Y2方向)に位置する張り出し部51a・51bから風が吹き出すことはない。すなわち、収束モードでは、吹き出しノズル30の中央の略円形の部分からのみ、風が吹き出す(図9参照)。
このように、収束モードでは、拡散モードに比べて、吹き出しノズル30の吹き出し口の面積が小さくなっている。そのため、ヘアドライヤ1が収束モード状態では、風速が比較的大きく強い風を、限られた範囲に集中して吹き出すことができる。また、収束モードでは、張り出し部51aおよび51bへの送風経路となる切り欠き部43が、中央部52の側面によって塞がれる。このとき、外筒部32に関しては、張り出し部51aおよび51bが、風路形成部42によって塞がれた状態となる。そのため、張り出し部51aおよび51bへの空気の漏れを低減させることができ、収束モード時の風圧の低下を抑えることができる。
以上のことから、拡散モードは、毛髪のスタイリング時や毛髪乾燥時の仕上げ時などに好適に選択される。また、収束モードは、濡れた髪を短時間で乾燥させるときなどに好適に選択される。このことから、収束モードは、速乾モードとも呼ばれる。
また、図4には、拡散モードのときの吹き出しノズル30の断面構成を示す。上述したように、ヘアドライヤ1が拡散モードのとき、吹き出しノズル30の内部では、内筒部31の切り欠き部43が、張り出し部51aおよび51bと対応する位置に存在する。これにより、本体部10の吹き出し口12から内筒部31内の送風路に流入した風は、図4中矢印で示すように、切り欠き部43から張り出し部51aおよび51bに流入する。このようにして、拡散モードのときには、ヘアドライヤ1の幅方向(X1−X2方向)に延びる両張り出し部51aおよび51bから、風が吹き出される(図1中の矢印参照)。これにより、ヘアドライヤ1に対して水平方向に広がるような風が吹き出される。
なお、内筒部31の内部には、整流部材44が設けられているため、吹き出し口の中央部分は、整流部材44によって送風路が複数に分かれている。そのため、吹き出し口の中央部分からは、空気の流れが4つに分割されて吹き出される(図1中の矢印参照)。
内筒部31内に整流部材44が設けられていると、内筒部31内の送風路の中央部分にも(整流部材44によって)壁面が形成される。そして、内筒部31内に送り込まれた空気は、内筒部31の側壁以外の壁面(例えば、送風路の中央部分の壁面)にも沿うようにして流れる。したがって、整流部材44が設けられていることで、送風路内を通過する風が側壁の方へ集中して流れることが抑制される。これにより、送風路内を通過する風を、吹き出し口の方向に沿って均一に吹き出すことができる。
また、吹き出しノズル30内の送風路の壁面は、内筒部31の内側表面と外筒部32の内側表面とで形成される。特に、拡散モードのときには、内筒部31の取り付け部41の内側表面41aと、外筒部32の張り出し部51aおよび51bの内側表面32aとによって、ヘアドライヤ1の幅方向(X1−X2方向)に延びる送風路の壁面が形成される(図4参照)。
そして、図4のAの部分に示すように、内筒部31の内側表面41aと、外筒部32の内側表面32aとの境界部分が、略面一になるように構成されている。言い換えると、内筒部31の内側表面41aと外筒部32の内側表面32aとによって、略滑らかな送風路の壁面が形成されている。またあるいは、内筒部31の内側表面41aと外筒部32の内側表面32aとが、滑らかに連結しているということもできる。これにより、ヘアドライヤ1が拡散モードのときに、内筒部31から外筒部32の張り出し部51aおよび51bへ流れる風の損失を低減させることができる。
また、図6には、収束モードのときの吹き出しノズル30の断面構成を示す。上述したように、ヘアドライヤ1が収束モードのとき、吹き出しノズル30の内部では、内筒部31の風路形成部42が、張り出し部51aおよび51bと対応する位置に存在する。これにより、本体部10の吹き出し口12から内筒部31内の送風路に流入した風は、図5中矢印で示すように、張り出し部51aおよび51bに流入することなく、前方側(Z1方向側)へ流れて吹き出し口から外へ吹き出される。このようにして、収束モードのときには、外筒部32の中央部52の吹き出し口のみから風が吹き出される(図2中の矢印参照)。これにより、ヘアドライヤ1の吹き出し口の中央部分から集中的に風が吹き出される。
なお、拡散モードのときと同様に、収束モードのときにも、吹き出し口からは、空気の流れが整流部材44によって4つに分割されて吹き出される(図2中の矢印参照)。整流部材44が設けられていることで、送風路内を通過する風が側壁の方へ集中して流れることが抑制される。これにより、送風路内を通過する風を、吹き出し口の方向に沿って(より送風路の中央部分に収束させた状態で)均一に吹き出すことができる。
また、図3および図5などに示すように、本実施形態にかかる吹き出しノズル30では、拡散モードおよび収束モードの両方の状態において、内筒部31の先端部と、外筒部32の先端部とが、略同じ高さ(前後方向において略同じ位置)にある。この構成により、吹き出しノズル30の先端の吹き出し面を略平坦な形状とすることができる。したがって、吹き出しノズル30の吹き出し口から送出される風の流れの損失を低減することができる。なお、製品仕様上の観点から、外筒部32の内側に位置する内筒部31の先端部の方が、外筒部32の先端部よりもわずかに後端側(Z2側に)に凹んでいてもよい。
(各運転モードの表示方法について)
本実施形態にかかるヘアドライヤ1は、吹き出しノズル30を本体部10の吹き出し口12に取り付けた状態で、外筒部32を回転させることによって、拡散モードから収束モードへ、または収束モードから拡散モードへの切り換えを行うことができる。そして、本体部10の側面に設けられた表示部78に、現在の運転モードを表示することもできる。以下では、表示部78において、現在の運転モードを表示する方法について説明する。
本実施形態では、制御部71内の電流検知部76で検知したファン73の駆動モータの電流値に基づいて、現在の運転モードが検知される。すなわち、電流検知部76は、吹き出しノズル30が拡散モードの状態であるか、収束モードの状態であるかを検知する検知部として機能する。
吹き出しノズル30が拡散モードのときには、吹き出し口の面積は、収束モードのときと比較して大きくなる。このとき、ファン73の駆動モータの電流値は、収束モードのときと比較して高くなる。そのため、電流検知部76では、所定の電流値を閾値として予め設定しておき、検知された駆動モータの電流値が当該閾値を下回った場合には、現在の運転モードを収束モードと判定する。一方、電流検知部76では、検知された駆動モータの電流値が当該閾値以上となった場合には、現在の運転モードを拡散モードと判定する。
電流検知部76によって判定された現在の運転モードに関する情報は、表示部78へ送信される。表示部78は、ヘアドライヤ1の稼働中、電流検知部76から送信された情報にしたがって現在の運転モードを表示する。
(第1の実施形態のまとめ)
以上のように、本実施形態にかかるヘアドライヤ1は、本体部10と吹き出しノズル30とを備えている。吹き出しノズル30は、内部に送風路を有する内筒部31と、内筒部31の外周を覆うように設けられた外筒部32とを備えている。外筒部32は、送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部51aおよび51bを有している。この吹き出しノズル30において、内筒部31の先端部(Z1側の端部)と、外筒部32の先端部(Z1側の端部)とは、前後方向(Z1−Z2方向)において略同じ位置にある。
この構成によれば、吹き出しノズル30の先端の吹き出し面を略平坦な形状とすることができる。したがって、吹き出しノズル30の吹き出し口から送出される風の流れの損失を低減することができる。また、収束モードにおいて、吹き出し口を先端部まで伸ばすことができるので、より収束した風を送出できる。
また、吹き出しノズル30では、内筒部31を本体部10に固定させた状態で、外筒部32を回転させて、送風路の形状を第1の形状(拡散モード)と第2の形状(収束モード)との間で変更可能に構成されている。この構成によれば、吹き出しノズルの付け替えを行うことなく、拡散モードと収束モードとの切り換えを行うことができる。
また、吹き出しノズル30の送風路の形状が第1の形状(拡散モード)のときには、本体部10の吹き出し口12から内筒部31内の送風路に流入した風は、切り欠き部43から張り出し部51aおよび51bに流入する。このようにして、拡散モードのときには、ヘアドライヤ1の幅方向(X1−X2方向)に延びる両張り出し部51aおよび51bから、風が吹き出される(図1中の矢印参照)。これにより、ヘアドライヤ1に対して水平方向に広がるような風が吹き出される。
このように本実施形態によれば、第1の形状(拡散モード)のときの吹き出し口の形状を、ヘアドライヤ1の幅方向(X1−X2方向)に拡張させて、毛髪のスタイリングにより適した拡散モードの形状を有するヘアドライヤの吹き出しノズルが得られる。
また、吹き出しノズル30の送風路の形状が第2の形状(収束モード)のときには、ヘアドライヤ1の上下方向(Y1−Y2方向)に位置する張り出し部51a・51bから風が吹き出すことはない。すなわち、収束モードでは、吹き出しノズル30の中央の略円形の部分からのみ、風が吹き出す(図2中の矢印参照)。
このように、収束モードでは、拡散モードに比べて、吹き出しノズル30の吹き出し口の面積が小さくなっている。そのため、ヘアドライヤ1が収束モード状態では、風速が比較的速く強い風を、限られた範囲に集中して吹き出すことができる。そのため、収束モードのときの吹き出しノズル30の送風路の形状を、短時間で毛髪を乾かしたい場合に好適な形状とすることできる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、吹き出しノズル130の内筒部131の構成が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、第1の実施形態とは異なる構成を中心に説明する。
図11および図12には、第2の実施形態にかかるヘアドライヤ101の外観を示す。図11は、ヘアドライヤ101が拡散モードのときの状態を示す。図12は、ヘアドライヤ101が収束モードのときの状態を示す。
図11に示すように、ヘアドライヤ101は、主として、本体部10と、吹き出しノズル130とで構成されている。本体部10は、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
吹き出しノズル130は、本体部10の風の吹き出し口12に取り付けて使用される。吹き出しノズル130は、主として、内筒部131と、外筒部32とで構成される。内筒部131は、内部に送風路を有する。外筒部32は、内筒部131の外周を覆うように設けられている。つまり、吹き出しノズル130は、内筒部131と外筒部32との二重構造を有している。外筒部32は、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
図13には、内筒部131単体での外観構成を示す。内筒部131は、主として、取り付け部41と、風路形成部42とを有している。取り付け部41は、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
風路形成部42は、取り付け部41から先端部側へ延びる2つの壁状の部材で構成される。2つの壁状の部材は、互いに対向するように配置されている。そして、2つの壁状の部材の間には、切り欠き部(切り欠き)43がそれぞれ形成されている。一方の切り欠き部43は、他方の切り欠き部43と対向するように位置している。
第1の実施形態で説明した内筒部31と比較すればわかるように、本実施形態の内筒部131には、整流部材が設けられていない。それ以外の構成については、第1の実施形態の内筒部31と同様の構成が適用できる。
本実施形態にかかるヘアドライヤ101は、吹き出しノズル130を本体部10の吹き出し口12に取り付けた状態で、外筒部32を回転させることによって、拡散モードから収束モードへ、または収束モードから拡散モードへの切り換えを行うことができる。
そして、第1の実施形態と同様に、拡散モードのときには、ヘアドライヤ101の幅方向(X1−Y1方向)に吹き出し口が拡がった状態で、風速が比較的小さく緩やかな風を吹き出すことができる。また、収束モードのときには、風速が比較的大きく強い風を、限られた範囲に集中して吹き出すことができる。このように、本実施形態にかかるヘアドライヤ101によれば、各運転モードの使用用途に適した風を吹き出すことができる。
<第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、本体部210が現在の運転モードを検知する方法が第1の実施形態とは異なっている。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様の構成を適用することができる。そこで、以下では、第1の実施形態とは異なる構成を中心に説明する。
図14には、第3の実施形態にかかるヘアドライヤ201の内部構成を示す。ヘアドライヤ201は、主として、本体部210と、吹き出しノズル230とで構成されている。吹き出しノズル230は、本体部210の風の吹き出し口12に取り付けて使用される。本体部210の外観構成は、図1に示す本体部10と略同様である。
吹き出しノズル230は、主として、内筒部31と、外筒部32とで構成される。吹き出しノズル230の形状は、図3および図5に示す吹き出しノズル30の形状、又は図12の吹き出しノズル130と略同様である。
但し、吹き出しノズル230には、本体部210側へ現在の運転モード(すなわち、現在の吹き出しノズル230の形状)を知らせるためのモード選択スイッチ233が備えられている(図14参照)。モード選択スイッチ233は、例えば、外筒部32の後端部側(Z2側)に設けられている。図14に示す例では、モード選択スイッチ233は、拡散モードのときにON状態となり、収束モードのときにOFF状態となるように構成される。また、別の例では、モード選択スイッチ233は、拡散モードのときにOFF状態となり、収束モードのときにON状態となるように構成される。
また、図14に示すように、本体部210には、制御部71、ヒータ72、ファン73、イオン供給部(帯電粒子発生装置ともいう)75、操作部21、表示部78、およびスイッチ検知部274などが備えられている。
制御部71は、操作部21で操作された内容に応じて、ヒータ72、ファン73、およびイオン供給部75などの動作を制御する。また、制御部71内には、現在の運転モードを判定するためのモード判定部276が備えられている。
ヒータ72、ファン73、イオン供給部(帯電粒子発生装置ともいう)75、操作部21、および表示部78については、第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
スイッチ検知部274は、吹き出しノズル230に設けられたモード選択スイッチ233がON状態であるかOFF状態であるかを検知する。スイッチ検知部274が検知した情報は、制御部71内のモード判定部276へ送信される。
モード判定部276は、スイッチ検知部274から送信された情報に基づいて、現在の運転モードを判定する。モード判定部276によって判定された現在の運転モードに関する情報は、表示部78へ送信される。表示部78は、ヘアドライヤ1の稼働中、モード判定部276から送信された情報にしたがって現在の運転モードを表示する。
以上のように、本実施形態にかかるヘアドライヤ201では、スイッチ検知部274が、吹き出しノズル230の形状(すなわち、拡散モードの状態であるか、収束モードの状態であるか)を検知する検知部として機能する。この構成によれば、ヘアドライヤ201の稼働中、本体部210の側面に配置されている表示部78に現在の運転モードを表示することができる。ヘアドライヤ201のユーザは、例えば、鏡などに本体部210の側面を映す等して、現在の運転モードを確認することができる。
なお、変形例として、本体部210側にスイッチを設け、吹き出しノズル230側に凸部を設ける構成も可能である。この構成では、モード判定部276は、例えば、スイッチに凸部が接触しスイッチがON状態のときに拡散モードと判定し、スイッチに凸部が非接触でスイッチがOFF状態のときに収束モードと判定することができる。またあるいは、モード判定部276は、スイッチに凸部が接触しスイッチがON状態のときに収束モードと判定し、スイッチに凸部が非接触でスイッチがOFF状態のときに拡散モードと判定することができる。
<第4の実施形態>
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。上述した第1から第3の実施形態では、吹き出しノズルの形状を、第1の形状(拡散モード)と第2の形状(収束モード)という2種類の間で切り換え可能な構成について説明した。しかし、本発明の一態様では、吹き出しノズルの形状を、3種類以上の異なる形状に変更可能に構成することもできる。
例えば、第4の実施形態では、内筒部31に対する外筒部32の回転角度を、水平方向(X方向)を基準(0度)として、例えば、約30度、約60度、および約90度の各回転角度でそれぞれ固定可能に構成することができる。より具体的には、外筒部32の回転方向に沿って、内筒部31および外筒部32の何れか一方に複数個の凸部を設け、他方に凹部を設ける。何れか一つの凸部と何れか一つの凹部とが係合することで、外筒部32を所定の回転角度に位置決めした状態で固定することができる。なお、外筒部32を固定し、内筒部31を回転させる構成とすることも可能である。
この構成によれば、吹き出しノズルの吹き出し口の形状を、第1の形状および第2の形状以外の形状に変更させることができる。そのため、吹き出しノズルからの風量を2段階以上の複数段階に調整することができる。
(まとめ)
本発明の一局面は、ヘアドライヤの吹き出しノズル(例えば、吹き出しノズル30・130・230)に関する。吹き出しノズルは、内部に送風路を有する内筒部(例えば、内筒部31・131)と、前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部(例えば、外筒部32)とを備えている。前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部(例えば、張り出し部51aおよび51b)を有している。前記吹き出しノズルにおいて、前記内筒部の先端部と、前記外筒部の先端部とは、前後方向(Z1−Z2方向)において略同じ位置にある。また、前記吹き出しノズルでは、前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向(X1−X2方向)に位置する第1の形状(拡散モード)と、前記張り出し部が上下方向(Y1−Y2方向)に位置する第2の形状(収束モード)との間で変更可能に構成されている。
上記の本発明の一局面にかかる吹き出しノズルにおいて、前記内筒部は、互いに対向する位置に少なくとも2つの切り欠き(例えば、切り欠き部43)を有していてもよい。そして、前記送風路の形状が前記第1の形状のときに、前記切り欠きは前記張り出し部に対応する位置に配置され、前記内筒部の内側表面と前記張り出し部の内側表面とが、互いに略面一となっていてもよい。
この構成によれば、送風路の形状が第1の形状(拡散モード)のときに、内筒部から外筒部の張り出し部への風の流れを円滑にすることができる。これにより、内筒部から張り出し部へ流れる風の損失を低減させることができる。
上記の本発明の一局面にかかる吹き出しノズルにおいて、前記送風路の形状が前記第2の形状のときに、前記張り出し部から風が吹き出さないように構成されていてもよい。この構成によれば、送風路の形状が第2の形状(収束モード)のときに、送風路が幅方向(X1−X2方向)へ拡張することを抑制し、吹き出しノズルの中央部分に風を集中させることができる。
上記の本発明の一局面にかかる吹き出しノズルにおいて、前記内筒部に、内部を通過する風を整流する整流部材(例えば、整流部材44)が設けられていてもよい。この構成によれば、送風路内を通過する風が送風路の側壁の方へ集中して流れることが抑制され、吹き出し口の方向に沿って均一に風を吹き出すことができる。
また、本発明の別の一局面は、ヘアドライヤの吹き出しノズル(例えば、吹き出しノズル30・130・230)に関する。吹き出しノズルは、内部に送風路を有する内筒部(例えば、内筒部31・131)と、前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部(例えば、外筒部32)とを備えている。前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部(例えば、張り出し部51aおよび51b)を有している。前記吹き出しノズルでは、前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向(X1−X2方向)に位置する第1の形状(拡散モード)と、前記張り出し部が上下方向(Y1−Y2方向)に位置する第2の形状(収束モード)との間で変更可能に構成されている。また、前記吹き出しノズルでは、前記送風路の形状が前記第1の形状のときに、前記内筒部の内側表面と前記張り出し部の内側表面とが、互いに略面一となっている。
この構成によれば、送風路の形状が第1の形状(拡散モード)のときに、内筒部から外筒部の張り出し部への風の流れを円滑にすることができる。これにより、内筒部から張り出し部へ流れる風の損失を低減させることができる。
また、本発明のさらに別の一局面は、ヘアドライヤ(例えば、ヘアドライヤ1・101・201)に関する。このヘアドライヤは、上述の本発明の何れかの局面にかかる吹き出しノズル(例えば、吹き出しノズル30・130・230)を備えている。
上記の本発明の一局面にかかるヘアドライヤにおいて、前記内筒部は、前記ヘアドライヤの吹き出し口(例えば、吹き出し口12)に対して固定されていてもよい。すなわち、前記内筒部は、ヘアドライヤの吹き出し口に対して回転不可能な状態で取り付けられていてもよい。
この構成によれば、内筒部に対して外筒部を回転させることで、吹き出しノズルの形状を第1の形状(拡散モード)と第2の形状(収束モード)との間で変更させることができる。
なお、変形例として、外筒部を内筒部に対して回転可能にしつつ、内筒部を吹き出し口に対して回動可能な構成としてもよい。このような構成としては、例えば、外筒部を、拡散モードと収束モードとの間(モード切替範囲)で回転させる場合には、内筒部は回動せず、外筒部を上記のモード切替範囲を超えて回転させようとした場合に、内筒部が外筒部の回転に追従して回動する構造が考えられる。この構成では、拡散モードと収束モードとを切り替える際には、上記のモード切替範囲内であるため、内筒部が回動しない。そのため、使用性を損なわずに、ユーザは、吹き出しノズル30の取付位置の微調整を行うことができる。
また、さらに別の態様では、外筒部を本体部の吹き出し口に固定し、内筒部を外筒部に対して回転可能に構成することもできる。この場合、外筒部の外周面に内筒部を回転移動させるための内筒操作部を設けると、内筒部を容易に回転させることができる。例えば、外筒部の外周面に円周方向に延びる開口部を回転角度で90度程度設ける。その開口部を通して、内筒部と内筒操作部とを連結する。これにより、内筒操作部を回転方向に移動させることで、内筒部を回転させることができる。このとき、外筒部は、ヘアドライヤの本体部の吹き出し口に固定された状態で接続されている。
上記の本発明の一局面にかかるヘアドライヤは、前記送風路の形状が前記第1の形状であるか、前記第2の形状であるかを検知する検知部(例えば、電流検知部76、またはスイッチ検知部274)と、前記検知部による検知結果を表示する表示部(例えば、表示部78)とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、ヘアドライヤのユーザは、表示部を見ることで、現在の運転モードを知ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :ヘアドライヤ
10 :本体部
12 :(本体部の)吹き出し口
20 :持ち手部
21 :操作部
30 :吹き出しノズル
31 :内筒部
32 :外筒部
32a :(外筒部の張り出し部の)内側表面
41a :(内筒部の取り付け部)内側表面
42 :風路形成部
43 :切り欠き部(切り欠き)
44 :整流部材
51a :張り出し部
51b :張り出し部
76 :電流検知部(検知部)
78 :表示部
101 :ヘアドライヤ
130 :吹き出しノズル
131 :内筒部
201 :ヘアドライヤ
210 :本体部
230 :吹き出しノズル
233 :モード選択スイッチ
274 :スイッチ検知部(検知部)
276 :モード判定部

Claims (8)

  1. ヘアドライヤの吹き出しノズルであって、
    内部に送風路を有する内筒部と、
    前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部と
    を備え、
    前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部を有し、
    前記内筒部の先端部と、前記外筒部の先端部とが、前後方向において略同じ位置にあり、
    前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向に位置する第1の形状と、前記張り出し部が上下方向に位置する第2の形状との間で変更可能に構成されている、
    吹き出しノズル。
  2. 前記内筒部は、互いに対向する位置に少なくとも2つの切り欠きを有しており、
    前記送風路の形状が前記第1の形状のときに、前記切り欠きは前記張り出し部に対応する位置に配置され、前記内筒部の内側表面と前記張り出し部の内側表面とが、互いに略面一となっている、請求項1に記載の吹き出しノズル。
  3. 前記送風路の形状が前記第2の形状のときに、前記張り出し部から風が吹き出さないように構成されている、請求項1または2に記載の吹き出しノズル。
  4. 前記内筒部に、内部を通過する風を整流する整流部材が設けられている、
    請求項1から3の何れか1項に記載の吹き出しノズル。
  5. ヘアドライヤの吹き出しノズルであって、
    内部に送風路を有する内筒部と、
    前記内筒部の外周を覆うように設けられた外筒部と
    を備え、
    前記外筒部は、前記送風路の内径を部分的に拡張させる張り出し部を有し、
    前記内筒部および前記外筒部の少なくとも何れかを回転させて、前記送風路の形状を、前記張り出し部が幅方向に位置する第1の形状と、前記張り出し部が上下方向に位置する第2の形状との間で変更可能に構成され、
    前記送風路の形状が前記第1の形状のときに、前記内筒部の内側表面と前記張り出し部の内側表面とが、互いに略面一となっている、
    吹き出しノズル。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の吹き出しノズルを備えているヘアドライヤ。
  7. 前記内筒部は、前記ヘアドライヤの吹き出し口に対して固定されている、請求項6に記載のヘアドライヤ。
  8. 前記送風路の形状が前記第1の形状であるか、前記第2の形状であるかを検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果を表示する表示部と
    をさらに備えている、請求項6または7に記載のヘアドライヤ。
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