JP2019126239A - モータ駆動システム、モータ駆動システムにおける信号補正方法および信号補正プログラム - Google Patents

モータ駆動システム、モータ駆動システムにおける信号補正方法および信号補正プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリから大電流が出力される際に、直流電源装置とモータ駆動装置との間で正常に通信を行う。【解決手段】実施形態のモータ駆動システム1は、バッテリ11およびバッテリ管理部12を有する直流電源装置10と、電力変換部21およびパワー制御部22を有するモータ駆動装置20とを備え、パワー制御部22は、直流電源装置10から供給される入力電流の値を取得する入力電流値取得部221と、直流電源装置10のグランド端子10aから共通グランド部50を介してモータ駆動装置20のグランド端子20aに至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得する寄生抵抗値取得部222と、入力電流の値および寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出するオフセット電圧算出部223と、バッテリ管理部12から送信され通信線40を介して受信された信号のレベルをオフセット電圧に基づいて補正する信号レベル補正部224とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動システム、モータ駆動システムにおける信号補正方法および信号補正プログラムに関する。
電動バイクや電気自動車などの電動車両は、車輪を駆動するためのモータと、当該モータを駆動するためのモータ駆動システムを有する。モータ駆動システムは、直流電源装置およびモータ駆動装置を備えている。直流電源装置は、バッテリ(Liイオンバッテリ等)と、バッテリ管理ユニット(Battery Management Unit:BMU)とを有している。モータ駆動装置は、モータに交流電力を供給する電力変換回路と、当該電力変換回路の制御などを行うパワー制御ユニット(Power Control Unit:PCU)を有している。PCUは、PDU(Power Drive Unit)、ECU(Electronic Conrtol Unit)と呼ばれることもある。電動車両のバッテリは大容量であるため、加速時等のピーク時には数百アンペアもの大電流が直流電源装置(バッテリ)からモータ駆動装置に出力される。
バッテリ管理ユニット(BMU)とパワー制御ユニット(PCU)は通常、車体を共通グランドとしている。また、両者の間には、有線通信用の通信線が設けられており、この通信線を介して、直流電源装置の状態等を示す信号がバッテリ管理ユニットからパワー制御ユニットに送信される。
なお、特許文献1には、パルス信号に混入するノイズを除去するために、狭帯域フィルタ、レベルコンバータおよびノイズフィルタを用いることが記載されている。
特開平9−322347号公報
ところで、直流電源装置と車体を電気的に接続する電線や、モータ駆動装置と車体を電気的に接続する電線、これらの電線の両端に設けられるコネクタ等の電気的接続部品、および車体には、小さな抵抗(寄生抵抗)が存在する。この寄生抵抗の影響により、バッテリから大電流が出力される際、パワー制御ユニットの基準電位(第1の基準電位)とバッテリ管理ユニットの基準電位(第2の基準電位)が共通グランドである車体の電位から浮いてしまう。
この結果、第1の基準電位と第2の基準電位との間に電位差が生じ、この電位差が、バッテリ管理ユニットからパワー制御ユニットに送信される信号に重畳される。そのため、信号が正常範囲を超えてしまい、バッテリ管理ユニット(直流電源装置)とパワー制御ユニット(モータ駆動装置)間の通信が正常に行えなくなることがある。
そこで、本発明は、バッテリから大電流が出力される際であっても、直流電源装置とモータ駆動装置との間で正常に通信を行うことが可能なモータ駆動システム、モータ駆動方法、およびモータ駆動プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るモータ駆動システムは、
第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、を備え、
前記パワー制御部は、
前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得する入力電流値取得部と、
前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得する寄生抵抗値取得部と、
前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出するオフセット電圧算出部と、
前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正する信号レベル補正部と、を有することを特徴とする。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記信号レベル補正部は、前記信号から前記オフセット電圧を差し引くことにより前記信号のレベルを補正してもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記信号レベル補正部は、前記パワー制御部が前記モータを駆動している間、前記信号のレベルを常時補正してもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記モータ駆動装置は記憶部をさらに有し、前記寄生抵抗値取得部は、前記記憶部に予め記憶された前記寄生抵抗の値を読み出すようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記オフセット電圧算出部は、前記寄生抵抗の値に前記入力電流の値を掛けることにより、前記オフセット電圧を算出するようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記パワー制御部は、
前記通信線の電圧が0Vの場合、前記バッテリ管理部と前記パワー制御部との間の通信が断線状態であると判定し、
前記通信線の電圧が0Vより高く、第1の閾値電圧より低い場合、前記直流電源装置が異常状態であると判定し、
前記通信線の電圧が前記第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧よりも高い場合、前記直流電源装置が待機状態であると判定し、
前記第1の閾値電圧と前記第2の閾値電圧との間の範囲に収まるパルス信号を受信する場合、前記直流電源装置が正常状態であると判定する状態判定部をさらに有してもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記モータ駆動装置は、一端が前記入力端子に電気的に接続され、他端が前記電力変換部の高電位側に電気的に接続された内部スイッチと、前記入力端子の電圧を測定する入力電圧測定部とをさらに有し、
前記パワー制御部は、
前記内部スイッチがオンであり且つ前記電力変換部が動作している第1の状態における前記入力端子の電圧と、前記内部スイッチがオンであり且つ前記電力変換部が停止している第2の状態における前記入力端子の電圧との間の電圧差を求め、当該電圧差を、前記第1の状態において前記直流電源装置から供給される入力電流の値で割ることにより前記寄生抵抗の値を算出する寄生抵抗値算出部をさらに有してもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記入力電圧測定部は、
一端が前記内部スイッチの他端に電気的に接続された第1の抵抗素子と、
一端が前記第1の抵抗素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第2のグランド端子に電気的に接続された第2の抵抗素子と、を有し、
前記第1の抵抗素子と前記第2の抵抗素子の接続点は、前記パワー制御部に電気的に接続されているようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記モータは、電動車両の車輪を回転駆動するためのモータであり、前記共通グランド部は、前記電動車両の車体であるようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記電動車両の加速度を取得する車両加速度取得部をさらに備え、
前記信号レベル補正部は、前記加速度に基づいて前記信号のレベルを補正するようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記加速度が正の規定値以上の場合、前記信号レベル補正部は、前記信号から前記オフセット電圧を差し引くことにより前記信号のレベルを補正するようにしてもよい。
また、前記モータ駆動システムにおいて、
前記加速度が負の規定値未満の場合、前記信号レベル補正部は、前記信号に前記オフセット電圧を加えることにより前記信号のレベルを補正するようにしてもよい。
本発明に係る信号補正方法は、
第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、
を備えるモータ駆動システムにおける信号補正方法であって、
前記パワー制御部の入力電流値取得部が、前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得し、
前記パワー制御部の寄生抵抗値取得部が、前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得し、
前記パワー制御部のオフセット電圧算出部が、前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出し、
前記パワー制御部の信号レベル補正部が、前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正することを特徴とする。
本発明に係る信号補正プログラムは、
第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、
を備えるモータ駆動システムにおける信号補正プログラムであって、
コンピュータを、
前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得する入力電流値取得手段、
前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得する寄生抵抗値取得手段、
前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出するオフセット電圧算出手段、および
前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正する信号レベル補正手段、
として機能させる。
本発明では、バッテリ管理部から送信され通信線を介して受信された信号のレベルを、入力電流の値および寄生抵抗の値に基づいて算出されたオフセット電圧に基づいて補正する。これにより、本発明によれば、バッテリから大電流が出力される際であっても、直流電源装置とモータ駆動装置との間で正常に通信を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動システムの概略的構成を示す図である。 第1の実施形態に係るパワー制御部の機能ブロック図である。 寄生抵抗を算出するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る信号レベル補正および状態判定を行うためのフローチャートである。 信号レベルの補正を行わない場合の、パルス信号の波形図である。 信号レベルの補正を行った場合の、パルス信号の波形図である。 状態判定の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るパワー制御部の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る信号レベル補正および状態判定を行うためのフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、各図においては、同等の機能を有する構成要素に同一の符号を付している。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るモータ駆動システムについて説明する。
本実施形態に係るモータ駆動システム1は、三相モータ等の交流モータを駆動するためのシステムである。このモータ駆動システム1は、図1に示すように、直流電力を出力する直流電源装置10と、直流電力を交流電力に変換してモータ30を駆動するモータ駆動装置20と、を備えている。
直流電源装置10は、グランド端子10a(第1のグランド端子)と、出力端子10bと、バッテリ11と、バッテリ管理部12(BMU)とを有する。バッテリ11は、グランド端子10aに負極が電気的に接続され、出力端子10bに正極が電気的に接続されている。このバッテリは、例えばリチウムイオンバッテリであるが、他の電池であってもよい。
バッテリ管理部12は、バッテリ11を管理するユニットである。バッテリ管理部12は、バッテリ11の充電状態(State Of Charge:SOC)などを把握する。このバッテリ管理部12は、図1に示すように、グランド端子10aの電位を基準電位(グランド)とする。
バッテリ管理部12は、通信線40を介してモータ駆動装置20のパワー制御部22に接続されており、モータ駆動装置20に情報を送信することが可能に構成されている。具体的には、直流電源装置10が正常状態のとき、バッテリ管理部12は、閾値電圧Vth1(第1の閾値電圧)以上、閾値電圧Vth2(第2の閾値電圧)以下の範囲にあるパルス信号を送信する。また、バッテリ管理部12は、直流電源装置10が異常状態のとき、0Vより高く、閾値電圧Vth未満の電圧の直流信号(Lレベル信号)を送信する。直流電源装置10が待機状態のとき、バッテリ管理部12は、閾値電圧Vth2よりも高い電圧の直流信号(Hレベル信号)を送信する。
モータ駆動装置20は、グランド端子20a(第2のグランド端子)と、出力端子10bに電気的に接続された入力端子20bと、電力変換部21と、パワー制御部22と、記憶部23と、内部スイッチ24と、入力電圧測定部25と、を有する。グランド端子20aは、共通グランド部50を介してグランド端子10aに電気的に接続されている。
電力変換部21は、直流電源装置10から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータ30に供給する。すなわち、直流電源装置10の出力端子10bおよびモータ駆動装置20の入力端子20bを介してバッテリ11から供給される直流電力は、電力変換部21により交流電力に変換され、モータ30に供給される。
この電力変換部21は、図1に示すように、三相フルブリッジ回路により構成される。半導体スイッチQ1,Q3,Q5はハイサイドスイッチであり、半導体スイッチQ2,Q4,Q6はローサイドスイッチである。半導体スイッチQ1〜Q6は、例えばMOSFETまたはIGBT等である。半導体スイッチQ1〜Q6の制御端子は、図示しない信号線により、パワー制御部22に電気的に接続されている。なお、電力変換部21の入力部には平滑コンデンサCが設けられている。
パワー制御部22は、電力変換部21を制御するように構成されている。より詳しくは、パワー制御部22は、電力変換部21を制御することにより、モータ30を所望のトルクや回転数で動作させる。
パワー制御部22は、図1に示すように、通信線40を介してバッテリ管理部12と通信可能に接続されている。通信線40は、1本の通信線であり、例えば銅線である。パワー制御部22は、グランド端子20aの電位を基準電位とする。
記憶部23は、パワー制御部22が用いる情報(例えば、後述の寄生抵抗の値)を記憶する。また記憶部23は、パワー制御部22が動作するためのプログラムを記憶してもよい。記憶部23は、例えば不揮発性の半導体メモリであるが、これに限定されない。
内部スイッチ24は、図1に示すように、一端が入力端子20bに電気的に接続され、他端が電力変換部21の高電位側に電気的に接続されたスイッチである。この内部スイッチ24は、例えば、リレーやコンタクタ等の機械スイッチである。内部スイッチ24は、パワー制御部22によりオン/オフ制御される。
入力電圧測定部25は、入力端子20bの電圧(入力電圧)を測定する。この入力電圧測定部25は、図1に示すように、例えば、直列接続された抵抗素子R1およびR2から構成される。すなわち、入力電圧測定部25は、一端が内部スイッチ24の他端に電気的に接続された抵抗素子R1(第1の抵抗素子)と、一端が抵抗素子R1の他端に電気的に接続され、他端がグランド端子20aに電気的に接続された抵抗素子R2(第2の抵抗素子)と、を有する。抵抗素子R1と抵抗素子R2の接続点Nは、パワー制御部22に電気的に接続されている。パワー制御部22は、接続点Nの電圧に基づいて入力端子20bの電圧を把握する。
<パワー制御部>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るパワー制御部22の詳細について説明する。
パワー制御部22は、入力電流値取得部221と、寄生抵抗値取得部222と、オフセット電圧算出部223と、信号レベル補正部224と、状態判定部225と、寄生抵抗値算出部226と、を有している。
入力電流値取得部221は、直流電源装置10から供給される入力電流の値Iを取得する。例えば、入力電流値取得部221は、入力端子20b付近に設けられた電流計(図示せず)により測定された電流値を取得する。あるいは、入力電流値取得部221は、モータ30の各相の線間電圧に基づいて入力電流を算出してもよいし、あるいは、直流電源装置10のバッテリ管理部12からバッテリ11の出力電流値(すなわち、入力電流の値I)を通信線40とは別の通信線(図示せず)を介して取得してもよい。あるいは、入力電流値取得部221は、モータ30の回転数と、入力電流の値Iとの関係を予め調べてマップとして記憶部23に格納しておき、入力電流値取得部221は、モータ30の回転数と、当該マップに基づいて推測される入力電流の値を取得してもよい。
寄生抵抗値取得部222は、グランド端子10aから共通グランド部50を介してグランド端子20aに至るまでに存在する寄生抵抗の値rを取得する。ここで、「寄生抵抗」とは、グランド端子10aからグランド端子20aまでに存在する小さな抵抗のことであり(例えば、数ミリΩのオーダー)、電線の抵抗や、コネクタ等の接続部品による抵抗、はんだ部分の抵抗、共通グランド部50の抵抗が含まれる。寄生抵抗値取得部222は、記憶部23に予め記憶された寄生抵抗の値rを読み出す。
オフセット電圧算出部223は、入力電流の値Iおよび寄生抵抗の値rに基づいてオフセット電圧ΔVを算出する。より詳しくは、オフセット電圧算出部223は、寄生抵抗の値rに入力電流の値Iを掛けることにより、オフセット電圧ΔVを算出する。
信号レベル補正部224は、バッテリ管理部12から送信され、通信線40を介して受信された信号のレベルを、オフセット電圧ΔVに基づいて補正する。より詳しくは、信号レベル補正部224は、受信した信号からオフセット電圧ΔVを差し引くことにより、信号のレベルを補正する。
信号レベル補正部224は、パワー制御部22がモータ30を駆動している間、通信線40を介して受信された信号のレベルを常時補正する。これにより、入力電流の変化に迅速に対応して信号レベルの補正を行うことができる。
状態判定部225は、通信線40の電圧に基づいて、直流電源装置10の状態や、通信線40による通信状態等を判定する。具体的には、状態判定部225は、通信線40の電圧が0Vの場合、バッテリ管理部12とパワー制御部22間の通信が断線状態であると判定する。また、通信線40の電圧が0Vより高く、閾値電圧Vth1より低い場合には、直流電源装置10が異常状態であると判定する。閾値電圧Vth1と閾値電圧Vth2との間の範囲に収まるパルス信号を受信する場合には、直流電源装置10が正常状態であると判定する。通信線40の電圧が閾値電圧Vth2よりも高い場合には、直流電源装置10が待機状態であると判定する。この閾値電圧Vth2は閾値電圧Vth1より高い。
寄生抵抗値算出部226は、寄生抵抗の値rを算出する。具体的には、寄生抵抗値算出部226は、内部スイッチ24がオン状態における入力端子20bの電圧(第1の入力電圧)と、内部スイッチ24がオフ状態における入力端子20bの電圧(第2の入力電圧)との間の電圧差を求める。そして、寄生抵抗値算出部226は、当該電圧差を、オン状態において直流電源装置10から供給される入力電流の値で割ることにより寄生抵抗の値を算出する。そして、寄生抵抗値算出部226は、算出した抵抗値を記憶部23に保存する。寄生抵抗値の算出は、モータ駆動システム1が使用される前(例えば、工場出荷時)に行われる。
<寄生抵抗値の算出処理フロー>
ここで、図3を参照して寄生抵抗値の算出フローについて詳しく説明する。
まず、パワー制御部22は、モータ駆動装置20の内部スイッチ24をオンにし、電力変換部21を動作させる(ステップS11)。
次に、モータ駆動装置20の入力電圧(第1の入力電圧)の値を取得する(ステップS12)。入力電圧の値は、入力電圧測定部25の接続点Nの電圧に基づいて算出される。
次に、入力電流値取得部221は、モータ駆動装置20の入力電流の値を取得する(ステップS13)。
次に、パワー制御部22は、モータ駆動装置20の電力変換部21を停止させる(ステップS14)。
次に、モータ駆動装置の入力電圧(第2の入力電圧)の値を取得する(ステップS15)。入力電圧の値は、入力電圧測定部25の接続点Nの電圧に基づいて算出される。
次に、寄生抵抗値算出部226は、ステップS12で取得した第1の入力電圧と、ステップS15で取得した第2の入力電圧との間の電圧差を求める(ステップS16)。
次に、寄生抵抗値算出部226は、ステップS16で求められた電圧差を、ステップS13で取得された入力電流で割ることにより寄生抵抗の値を算出する(ステップS17)。
次に、寄生抵抗値算出部226は、ステップS17で算出された寄生抵抗の値を記憶部23に保存する(ステップS18)。この後、パワー制御部22は、モータ駆動装置20の内部スイッチ24をオフにしてもよい。
上記のように、寄生抵抗値算出部226は、内部スイッチ24がオンであり且つ電力変換部21が動作している第1の状態における入力端子20bの電圧と、内部スイッチ24がオンであり且つ電力変換部21が停止している第2の状態における入力端子20bの電圧との間の電圧差を求め、当該電圧差を、第1の状態において直流電源装置10から供給される入力電流の値で割ることにより寄生抵抗の値を算出する。
<信号レベル補正および状態判定の処理フロー>
ここで、図4を参照して、第1の実施形態に係る信号レベル補正の処理フローの一例について詳しく説明する。
まず、パワー制御部22は、モータ30を駆動中であるか否かを判定する(ステップS21)。モータ30を駆動中の場合(S21:Yes)、入力電流値取得部221は、モータ駆動装置20の入力電流の値を取得する(ステップS22)。
次に、パワー制御部22は、寄生抵抗の値を取得する(ステップS23)。具体的には、寄生抵抗の値を記憶部23から読み出す。
次に、パワー制御部22のオフセット電圧算出部223は、ステップS22で取得された入力電流の値、およびステップS23で取得された寄生抵抗の値に基づいて、オフセット電圧ΔVを算出する(ステップS24)。
次に、パワー制御部22の信号レベル補正部224は、ステップS24で算出されたオフセット電圧ΔVに基づいて、通信線40から受信した信号のレベルを補正する(ステップS25)。本ステップにおいて、信号レベル補正部224は、受信した信号からオフセット電圧ΔVを差し引くことにより、信号のレベルを補正する。図5および図6に示すように、寄生抵抗の影響を受けてパルス信号のレベル(オフセット)が変化した場合でも、レベル補正により、パルス信号を正常範囲(閾値電圧Vth1以上、Vth2以下の範囲)に補正することができる。図5および図6は、直流電源装置10の出力電流が時刻t1以降に増大した場合における、パルス信号の波形の一例である。
次に、パワー制御部22の状態判定部225は、直流電源装置10の状態、および通信線40による通信の状態を判定する(ステップS26)。本ステップにおける状態判定部225の処理内容について、図7のフローチャートを参照して詳しく説明する。
状態判定部225は、通信線40の電位が0Vであるか否かを判定する(ステップS31)。通信線40の電位が0Vである場合(S31:Yes)、状態判定部225は、バッテリ管理部12とパワー制御部22間の通信が断線状態であると判定する(ステップS32)。一方、通信線40の電位が0Vでない場合(S31:No)、状態判定部225は、Lレベル信号を受信しているか否かを判定する(ステップS33)。ここで、Lレベル信号は、0Vより高く、閾値電圧Vth1より低い電圧の直流信号である。
Lレベル信号を受信している場合(S33:Yes)、状態判定部225は、直流電源装置10が異常状態であると判定する(ステップS34)。一方、Lレベル信号を受信していない場合(S33:No)、状態判定部225は、Hレベル信号を受信しているか否かを判定する(ステップS35)。ここで、Hレベル信号は、閾値電圧Vth2より高い電圧の直流信号である。
Hレベル信号を受信している場合(S35:Yes)、状態判定部225は、直流電源装置10が待機状態であると判定する(ステップS36)。一方、Hレベル信号を受信していない場合(S35:No)、状態判定部225は、閾値電圧Vth1以上、閾値電圧Vth2以下の範囲にあるパルス信号を受信しているか否かを判定する(ステップS37)。このようなパルス信号を受信している場合(S37:Yes)、状態判定部225は、直流電源装置10が正常状態であると判定する(ステップS38)。一方、パルス信号を受信していない場合(S37:No)、状態判定部225は、その他の異常が発生していると判定する(ステップS39)。
上記の処理フローによれば、ステップS25において直流電源装置10とモータ駆動装置20の基準電位間の電位差を補正し、その後、ステップS26において直流電源装置10の状態を判定する。このため、直流電源装置10の状態や通信線40による通信の状態を誤判定してしまうことを防止できる。
なお、上記の状態判定のフローは一例に過ぎない。例えば、ステップS31,S33,S35,S37の判定ステップの実行順序は変更可能である。
以上説明したように、第1の実施形態では、バッテリ管理部12から送信され通信線40を介して受信された信号のレベルを、入力電流の値Iおよび寄生抵抗の値rに基づいて算出されたオフセット電圧ΔVに基づいて補正する。これにより、バッテリ11から大電流が出力される際であっても、直流電源装置10とモータ駆動装置20との間で正常に通信を行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係るモータ駆動システムは、電気自動車や電動二輪車等の電動車両に適用されるものである。以下、第1の実施形態との相違点を中心に第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るモータ駆動システムの概略的構成は、第1の実施形態と同様である(図1参照)。ただし、本実施形態では、モータ30が電動車両の車輪を回転駆動するためのモータであり、共通グランド部50が電動車両の車体(シャーシ)である。
本実施形態に係るパワー制御部22Aは、図8に示すように、第1の実施形態に係るパワー制御部22の構成(入力電流値取得部221、寄生抵抗値取得部222、オフセット電圧算出部223、信号レベル補正部224、状態判定部225および寄生抵抗値算出部226)に加えて、車両加速度取得部227をさらに有する。
車両加速度取得部227は、モータ30の回転速度、あるいはアクセル開度の情報に基づいて、電動車両の加速度を取得する。この車両加速度取得部227は、運転者のアクセル操作により設定されたアクセル操作量を検知するアクセルポジションセンサや、モータ30の回転角度を検出するアングルセンサから受信する信号に基づいて電動車両の加速度を算出する。
信号レベル補正部224は、車両加速度取得部227により取得された電動車両の加速度に基づいて、通信線40から受信した信号のレベルを補正する。例えば、信号レベル補正部224は、運転者がアクセルを操作して電動車両の加速度が大きく増加した場合に(すなわち、加速度が正の規定値以上の場合)、信号からオフセット電圧を差し引くことにより信号のレベルを補正する。これにより、バッテリ11から大電流が出力され、バッテリ管理部12とパワー制御部22間の基準電位の差が増大した場合に、信号のレベル補正を行うことができる。
また、信号レベル補正部224は、回生ブレーキが操作されて電動車両の加速度が大きく減少した場合に(すなわち、加速度が負の規定値未満の場合)、信号のレベルを補正してもよい。この場合、信号レベル補正部224は、受信した信号にオフセット電圧を加えることにより信号のレベルを補正する。これにより、モータ30の回生動作により生成された電流がモータ駆動装置20から直流電源装置10に出力される際(すなわち、バッテリ11に大電流が入力される際)であっても、直流電源装置10とモータ駆動装置20との間で正常に通信することができる。
<信号レベル補正および状態判定の処理フロー>
次に、図9を参照して、第2の実施形態に係る、信号レベル補正の処理フローについて詳しく説明する。
まず、パワー制御部22Aは、運転者によりアクセル操作が行われたか否かを判定する(ステップS41)。本ステップは、アクセルポジションセンサやアングルセンサから受信する信号に基づいて行われる。アクセル操作が行われたと判定された場合(S41:Yes)、第1の実施形態で説明したように、ステップS22ないしステップS26の処理を実行する。なお、ステップS41において、回生ブレーキ操作が行われたか否かを判定してもよい。
このように、第2の実施形態では、オフセット電圧に基づいて信号のレベルを補正するため、電動車両のアクセル操作によってバッテリ11から大電流が出力される際であっても、直流電源装置10とモータ駆動装置20との間で正常に通信を行うことができる。また、本実施形態によれば、回生ブレーキ操作によってバッテリ11に大電流が入力される際であっても、直流電源装置10とモータ駆動装置20との間で正常に通信を行うことができる。
上述した実施形態で説明したモータ駆動装置20(パワー制御部22,22A)の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、パワー制御部22,22Aの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、パワー制御部22,22Aの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 モータ駆動システム
10 直流電源装置
10a グランド端子
10b 出力端子
11 バッテリ
12 バッテリ管理部(BMU)
20 モータ駆動装置
20a グランド端子
20b 入力端子
21 電力変換部
22,22A パワー制御部
221 入力電流値取得部
222 寄生抵抗値取得部
223 オフセット電圧算出部
224 信号レベル補正部
225 状態判定部
226 寄生抵抗値算出部
227 車両加速度取得部
23 記憶部
24 内部スイッチ
25 入力電圧測定部
40 通信線
50 共通グランド部

Claims (14)

  1. 第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
    共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、を備え、
    前記パワー制御部は、
    前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得する入力電流値取得部と、
    前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得する寄生抵抗値取得部と、
    前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出するオフセット電圧算出部と、
    前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正する信号レベル補正部と、を有することを特徴とするモータ駆動システム。
  2. 前記信号レベル補正部は、前記信号から前記オフセット電圧を差し引くことにより前記信号のレベルを補正することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  3. 前記信号レベル補正部は、前記パワー制御部が前記モータを駆動している間、前記信号のレベルを常時補正することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動システム。
  4. 前記モータ駆動装置は記憶部をさらに有し、前記寄生抵抗値取得部は、前記記憶部に予め記憶された前記寄生抵抗の値を読み出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータ駆動システム。
  5. 前記オフセット電圧算出部は、前記寄生抵抗の値に前記入力電流の値を掛けることにより、前記オフセット電圧を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモータ駆動システム。
  6. 前記パワー制御部は、
    前記通信線の電圧が0Vの場合、前記バッテリ管理部と前記パワー制御部との間の通信が断線状態であると判定し、
    前記通信線の電圧が0Vより高く、第1の閾値電圧より低い場合、前記直流電源装置が異常状態であると判定し、
    前記通信線の電圧が前記第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧よりも高い場合、前記直流電源装置が待機状態であると判定し、
    前記第1の閾値電圧と前記第2の閾値電圧との間の範囲に収まるパルス信号を受信する場合、前記直流電源装置が正常状態であると判定する状態判定部をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモータ駆動システム。
  7. 前記モータ駆動装置は、一端が前記入力端子に電気的に接続され、他端が前記電力変換部の高電位側に電気的に接続された内部スイッチと、前記入力端子の電圧を測定する入力電圧測定部とをさらに有し、
    前記パワー制御部は、
    前記内部スイッチがオンであり且つ前記電力変換部が動作している第1の状態における前記入力端子の電圧と、前記内部スイッチがオンであり且つ前記電力変換部が停止している第2の状態における前記入力端子の電圧との間の電圧差を求め、当該電圧差を、前記第1の状態において前記直流電源装置から供給される入力電流の値で割ることにより前記寄生抵抗の値を算出する寄生抵抗値算出部をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のモータ駆動システム。
  8. 前記入力電圧測定部は、
    一端が前記内部スイッチの他端に電気的に接続された第1の抵抗素子と、
    一端が前記第1の抵抗素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第2のグランド端子に電気的に接続された第2の抵抗素子と、を有し、
    前記第1の抵抗素子と前記第2の抵抗素子の接続点は、前記パワー制御部に電気的に接続されていることを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動システム。
  9. 前記モータは、電動車両の車輪を回転駆動するためのモータであり、前記共通グランド部は、前記電動車両の車体であることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  10. 前記電動車両の加速度を取得する車両加速度取得部をさらに備え、
    前記信号レベル補正部は、前記加速度に基づいて前記信号のレベルを補正することを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動システム。
  11. 前記加速度が正の規定値以上の場合、前記信号レベル補正部は、前記信号から前記オフセット電圧を差し引くことにより前記信号のレベルを補正することを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動システム。
  12. 前記加速度が負の規定値未満の場合、前記信号レベル補正部は、前記信号に前記オフセット電圧を加えることにより前記信号のレベルを補正することを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動システム。
  13. 第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
    共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、
    を備えるモータ駆動システムにおける信号補正方法であって、
    前記パワー制御部の入力電流値取得部が、前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得し、
    前記パワー制御部の寄生抵抗値取得部が、前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得し、
    前記パワー制御部のオフセット電圧算出部が、前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出し、
    前記パワー制御部の信号レベル補正部が、前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正することを特徴とする信号補正方法。
  14. 第1のグランド端子と、出力端子と、前記第1のグランド端子に負極が電気的に接続され、前記出力端子に正極が電気的に接続されたバッテリと、前記バッテリを管理し、前記第1のグランド端子の電位を基準電位とするバッテリ管理部とを有する直流電源装置と、
    共通グランド部を介して前記第1のグランド端子に電気的に接続された第2のグランド端子と、前記出力端子に電気的に接続された入力端子と、前記直流電源装置から出力される直流電力を交流電力に変換し、モータに供給する電力変換部と、通信線を介して前記バッテリ管理部と通信可能に接続され、前記電力変換部を制御し、前記第2のグランド端子の電位を基準電位とするパワー制御部とを有するモータ駆動装置と、
    を備えるモータ駆動システムにおける信号補正プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記直流電源装置から供給される入力電流の値を取得する入力電流値取得手段、
    前記第1のグランド端子から前記共通グランド部を介して前記第2のグランド端子に至るまでに存在する寄生抵抗の値を取得する寄生抵抗値取得手段、
    前記入力電流の値および前記寄生抵抗の値に基づいてオフセット電圧を算出するオフセット電圧算出手段、および
    前記バッテリ管理部から送信され前記通信線を介して受信された信号のレベルを、前記オフセット電圧に基づいて補正する信号レベル補正手段、
    として機能させる信号補正プログラム。
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