JP2019124927A - 光トランシーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】光コネクタとの干渉を抑制すると共に、限られたスペースでも使用することができる光トランシーバを提供する。【解決手段】光トランシーバは、ホストシステムのケージに挿抜される光トランシーバであって、挿抜方向である第1方向A1に対して第1方向と交差する第2方向A2に傾斜する部分を含むスリット26aを有するスライダ22と、スライダを第1方向に沿って移動可能に支持するハウジングと、第2方向に突出しておりケージと係合する突起24b、及び突起に対して第1方向に並んでおりスリット内を移動する軸24aを有するラッチ部材24と、を備え、ハウジングは、第2方向におけるラッチ部材の両側にそれぞれ設けられた一対の凸部21h、51dを有し、一対の凸部は、突起と軸との間においてラッチ部材とそれぞれ当接することによりラッチ部材を揺動可能に支持する。【選択図】図13
Description
本発明は、光トランシーバに関するものである。
特許文献1には、光トランシーバとしてのデータ通信モジュールに関する技術が記載されている。このデータ通信モジュールは、ケージへの挿入方向に延びる直方体状のハウジングと、クランク旋回軸においてハウジングに接続されたT字形のクランクと、リスト旋回軸においてクランクに接続されたアクチュエータ・ハンドルとを備えている。クランク及びアクチュエータ・ハンドルは、データ通信モジュールとケージとの係合を解除するラッチ解除機構を構成している。データ通信モジュールがケージに挿入された状態で使用者がアクチュエータ・ハンドルを引っ張ると、アクチュエータ・ハンドルがハウジングに対してスライドすると共にクランクが回転する。この回転に伴って、クランクの端部に設けられたピンが持ち上がり、データ通信モジュールとケージとの係合が解除される。
ホストシステムのケージに対して挿抜される光トランシーバにおいては、その後面(ケージとは反対側の面)から光コネクタが延出する。特許文献1に記載されたデータ通信モジュールでは、使用者がアクチュエータ・ハンドルを引っ張る際に、アクチュエータ・ハンドル又はクランクが光コネクタと干渉することが想定される。また、このデータ通信モジュールでは、アクチュエータ・ハンドルを引っ張るとクランクがハウジングの外部で回転するので、光トランシーバを限られたスペースにおいて用いることが困難となる場合がある。本発明は、光コネクタとの干渉を抑制すると共に、限られたスペースでも使用することができる光トランシーバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る光トランシーバは、ホストシステムのケージに挿抜される光トランシーバであって、挿抜方向である第1方向に対して第1方向と交差する第2方向に傾斜する部分を含むスリットを有するスライダと、スライダを第1方向に沿って移動可能に支持するハウジングと、第2方向に突出しておりケージと係合する突起、及び突起に対して第1方向に並んでおりスリット内を移動する軸を有するラッチ部材と、を備える。ハウジングは、第2方向におけるラッチ部材の両側にそれぞれ設けられた一対の凸部を有する。一対の凸部は、突起と軸との間においてラッチ部材とそれぞれ当接することによりラッチ部材を揺動可能に支持する。
本発明による光トランシーバによれば、光コネクタとの干渉を抑制すると共に、限られたスペースでも使用することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光トランシーバは、ホストシステムのケージに挿抜される光トランシーバであって、挿抜方向である第1方向に対して第1方向と交差する第2方向に傾斜する部分を含むスリットを有するスライダと、スライダを第1方向に沿って移動可能に支持するハウジングと、第2方向に突出しておりケージと係合する突起、及び突起に対して第1方向に並んでおりスリット内を移動する軸を有するラッチ部材と、を備える。ハウジングは、第2方向におけるラッチ部材の両側にそれぞれ設けられた一対の凸部を有する。一対の凸部は、突起と軸との間においてラッチ部材とそれぞれ当接することによりラッチ部材を揺動可能に支持する。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光トランシーバは、ホストシステムのケージに挿抜される光トランシーバであって、挿抜方向である第1方向に対して第1方向と交差する第2方向に傾斜する部分を含むスリットを有するスライダと、スライダを第1方向に沿って移動可能に支持するハウジングと、第2方向に突出しておりケージと係合する突起、及び突起に対して第1方向に並んでおりスリット内を移動する軸を有するラッチ部材と、を備える。ハウジングは、第2方向におけるラッチ部材の両側にそれぞれ設けられた一対の凸部を有する。一対の凸部は、突起と軸との間においてラッチ部材とそれぞれ当接することによりラッチ部材を揺動可能に支持する。
この光トランシーバにおいては、当該光トランシーバがホストシステムのケージに挿入されている状態でスライダが後方に移動すると、スライダのスリットもまた後方に移動するので、ラッチ部材の軸が光トランシーバの外側(ケージ側)へ移動する。ラッチ部材はハウジングの一対の凸部によって揺動可能に支持されているので、ラッチ部材の軸がケージ側へ移動すると、ラッチ部材の突起はケージ側とは反対側へ移動する。これにより、ラッチ部材の突起とケージとの係合が解除される。このような機構によれば、スライダの直線移動とラッチ部材の揺動のみによってケージとの係合を解除することができ、特許文献1のような大型のクランクを必要としない。従って、光コネクタとの干渉を抑制すると共に、限られたスペースでも使用することができる。
上記の光トランシーバにおいて、ハウジングは、一対の凸部のうちケージ側に位置する一方の凸部を含む第1部材と、他方の凸部を含む第2部材と、を含み、第1部材と第2部材とが互いに固定されて成ってもよい。この場合、ハウジングを組み立てる際にラッチ部材を第1部材と第2部材との間に挟み込むことにより、一対の凸部をラッチ部材の両側から容易に当接させることができる。
上記の光トランシーバにおいて、スライダのうち少なくともスリットを含む部分が第1部材と第2部材との間に配置されてもよい。これにより、可動である該部分を第2部材によって覆うことができ、光トランシーバの外部の構造体(ケージ等)に引っ掛かることを抑制できる。故に、スライダの脱離及び動作異常を低減できる。
上記の光トランシーバにおいて、ハウジングは、第1方向に対して第2方向に傾斜する部分を含む別のスリットを更に有し、ラッチ部材は、第1方向において一対の凸部に当接する部分と軸との間に設けられて別のスリット内を移動する別の軸を更に有し、別のスリットは、第1部材に形成された凹部と第2部材に形成された凹部とが互いに組み合わされて構成されてもよい。このように、ハウジングが別のスリットを有し、且つラッチ部材が別のスリット内を移動する別の軸を有することによって、ラッチ部材の揺動動作をより安定させることができる。また、第1部材の凹部と第2部材の凹部とが互いに組み合わされて別のスリットが構成されることにより、ハウジングを組み立てる際に、別のスリット内に別の軸を容易に収容することができる。
上記の光トランシーバは、ラッチ部材の突起とケージとの係合が解除されるスライダの位置から、突起がケージと係合されるスライダの位置へ向けてスライダを付勢する弾性部材を更に備えてもよい。これにより、ラッチ部材の突起とケージとの係合が意図せず解除されることを抑制できる。
上記の光トランシーバにおいて、ラッチ部材は、ケージとは反対側の面に形成された凹部を有し、凹部は、一対の凸部のうちケージ側とは反対側に位置する凸部を収容するとともに、その内面において凸部と当接してもよい。これにより、第1方向におけるハウジングに対するラッチ部材の過度な移動を規制し、ラッチ部材を所定の位置に安定して留め置くことができる。この場合、第1方向における凹部と凸部との間に隙間が設けられ、該隙間は第1方向におけるラッチ部材の可動範囲を規定してもよい。これにより、ラッチ部材を所定の可動範囲内に安定して留め置くことができる。或いは、この場合、上記軸側の凹部の縁と凸部とが当接しており、ラッチ部材は凹部の縁を中心として揺動してもよい。これにより、軸とは反対側(すなわち突起部側)へのラッチ部材の移動を規制することができる。
上記の光トランシーバにおいて、ハウジングは、第1方向に対して第2方向に傾斜する部分を含む別のスリットを更に有し、ラッチ部材は、第1方向において一対の凸部に当接する部分と軸との間に設けられて別のスリット内を移動する別の軸を更に有してもよい。これにより、ラッチ部材の揺動動作をより安定させることができる。
上記の光トランシーバにおいて、スリットは、第1方向に対して傾斜する部分の先端に、第1方向に延在する部分を更に有してもよい。これにより、スライダの移動が僅かである場合にはラッチ部材が揺動しないので、光トランシーバとケージとの係合の意図しない解除を抑制することができる。
上記の光トランシーバにおいて、スリットは湾曲しており、その曲率中心はケージ側とは反対側に位置してもよい。これにより、ラッチ部材の揺動中心がラッチ部材に対してケージの反対側に位置し易くなり、係合を解除する際、突起の移動方向をケージから斜めに離れる方向とすることができる。従って、係合を解除する際の突起とケージとの引っ掛かりを低減することができる。
上記の光トランシーバにおいて、ラッチ部材において一対の凸部と当接する部分の第2方向における幅は、突起に近づくに従い次第に大きくなってもよい。これにより、ラッチ部材の揺動中心がラッチ部材に対してケージの反対側に位置し易くなり、係合を解除する際、突起の移動方向をケージから斜めに離れる方向とすることができる。従って、係合を解除する際の突起とケージとの引っ掛かりを低減することができる。
上記の光トランシーバにおいて、一対の凸部におけるラッチ部材と当接する表面は、第1方向及び第2方向に沿った断面内において湾曲する曲面であってもよい。これにより、ラッチ部材の揺動動作をより滑らかにすることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光トランシーバの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の実施形態に係る光トランシーバの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光トランシーバ挿抜機構1の構成を示す斜視図である。同図に示すように、光トランシーバ挿抜機構1は、光トランシーバ2と、ホスト装置3に設けられたケージ4とを備える。ホスト装置3は、プリント配線基板31を有しており、プリント配線基板31の実装面31a上には多数の電子部品が実装されている。ケージ4もまた実装面31a上に実装されている。ケージ4は、挿抜方向(第1方向)A1に沿って延びるケージ本体41を有する。挿抜方向A1に垂直なケージ本体41の断面形状は、例えば長方形である。ケージ本体41は、光トランシーバ2を収容する空間を有する。また、ケージ本体41は、挿抜方向A1における該空間の一端に、開口42を有する。開口42は、プリント配線基板31の縁に位置し、プリント配線基板31の外方を向いている。ケージ4は例えば金属製である。
光トランシーバ2は、SFP規格に準拠しており、全二重双方向光通信を行う。光トランシーバ2は、挿抜方向A1に沿って、開口42を通じてケージ4のケージ本体41に対し挿抜(挿入及び抜出)される。図2及び図3は、光トランシーバ2の外観を示す斜視図である。図2は光トランシーバ2を斜め上方から見た斜視図であり、図3は光トランシーバ2を斜め下方から見た斜視図である。図2及び図3に示すように、光トランシーバ2は、ハウジング20、スライダ22、及びプルタブ23を備える。なお、図2及び図3には、挿抜方向A1に加えて、挿抜方向A1と交差(例えば直交)する方向A2(第2方向)、並びに挿抜方向A1及び方向A2と交差(例えば直交)する方向A3が併せて示されている。
ハウジング20は、主部21及びカバー51を含んで構成される。主部21は、本実施形態における第2部材である。主部21は、挿抜方向A1に沿って延びる細長形状の金属部材である。挿抜方向A1に垂直な主部21の断面形状は、例えば長方形である。主部21は、挿抜方向A1に沿って延びる一対の側面21a,21bと、上面21cと、底面21dとを有する。また、主部21は、光ファイバの先端に設けられた光コネクタと結合する一対の光レセプタクル211,212を、挿抜方向A1における一端に収容している。更に、主部21は、ケージ4の内部に設けられた電気的なコネクタと接続される電気的なコネクタを、挿抜方向A1における他端に収容している。なお、以下の説明において、光トランシーバ2の電気的コネクタ側の一端に向く方向を前方と称し、光レセプタクル211,212側の一端に向く方向を後方と称することがある。
図4は、主部21に取り付けられたカバー51を拡大して示す斜視図である。カバー51は、本実施形態における第1部材である。図4に示されるように、カバー51は、ネジ52,53により主部21の底面21dに固定されている。カバー51は、底面21dに沿って延在する板状の部材であり、光レセプタクル211,212の直下に位置する底面21dの部分(言い換えると、底面21dの後端寄りの部分)を覆っている。カバー51は、例えば亜鉛ダイカスト製である。
スライダ22は、ハウジング20に取り付けられ、ハウジング20に対して相対的に挿抜方向A1に沿って移動する部材である。スライダ22は、主に金属製であり、ハウジング20の後端寄りの位置に設けられている。スライダ22は、ハウジング20の主部21の長方形状の断面における3辺(図3に示される側面21a,21b及び底面21dの各一部)を囲んでおり、板状の部材を折り曲げることにより形成されている。スライダ22のうち底面21d上の部分は、主部21とカバー51との間に配置されている。
プルタブ23は、スライダ22と連結された略U字状の部材である。プルタブ23は、ハウジング20及びスライダ22よりも柔らかい材料(例えば可撓性樹脂)によって構成されている。略U字状のプルタブ23とスライダ22とが結合されることによって、環が構成される。作業者は、この環の中に指を差し込むことによって、プルタブ23を抜出方向に引っ張ることができる。なお、プルタブ23は、作業者がつまむ等によって抜出方向に引っ張ることができればよく、その形状は略U字状に限られない。
図5の(a)及び(b)は、スライダ22がハウジング20に対して相対的に移動する様子を示す斜視図である。図5の(a)はスライダ22が前方に移動した状態を示し、図5の(b)はスライダ22が後方に移動した状態(すなわちプルタブ23が抜出方向に引っ張られた状態)を示す。プルタブ23が抜出方向に引っ張られると、プルタブ23に加えられた力がスライダ22に伝わり、スライダ22がハウジング20に対して相対的に後方に移動する。なお、プルタブ23を引っ張る力がなくなると、後述する弾性部材の作用によって、スライダ22は自動的に、ハウジング20に対して相対的に前方に移動し、元の位置に戻る。
図6の(a)及び(b)は、スライダ22及びプルタブ23の外観を示す斜視図である。図6の(a)はスライダ22及びプルタブ23を斜め上方から見た斜視図であり、図6の(b)はスライダ22及びプルタブ23を斜め下方から見た斜視図である。スライダ22は、一対の側板22a,22bと、これらの側板22a,22b同士を繋ぐ底板22gとを有する。側板22a,22bは、それぞれハウジング20の主部21の側面21a,21b上に位置し、これらの側面21a,21bに沿ってそれぞれ延びている。ハウジング20の主部21は、方向A1に沿って延びており外側方(方向A3)に突出する一対のガイド21t(図5を参照、図には一方のガイド21tのみ示す)を有しており、側板22a,22bの底板22gとは反対側の一端は、ガイド21tに当接し、ガイド21tに沿って方向A1に摺動する。これにより、スライダ22の移動時における傾きが抑制される。底板22gは、主部21の底面21d上に位置し、底面21dに沿って延びている。前述したように、底板22gは主部21の底面21dとカバー51との間に配置される。
底板22gには、複数の開口(孔)22c〜22f及び22hが形成されている。これらの開口22c〜22f及び22hは、挿抜方向A1を長手方向として形成されている。開口22cと開口22dとは、挿抜方向A1と交差する方向A3に沿って並んでおり、該方向A3における底板22gの両端に位置する。開口22eと開口22fとは、方向A3に沿って並んでおり、該方向A3において開口22cと開口22dとの間に位置する。開口22hは、開口22eと開口22fとの間であって、方向A3における底板22gの略中央に形成されている。
図7は、主部21の底面21dの前端付近を拡大して示す斜視図である。図7に示されるように、底面21dからは、鈎状の一対の突起21e,21fが突出している。突起21e,21fは、互いに間隔をあけて方向A3に沿って並んでいる。突起21eは、挿抜方向A1に沿った底面21dの中心軸線を挟む一方側の領域に配置されており、突起21fは他方側の領域に配置されている。また、底面21dには、半円柱面を有する凸部21g〜21jが設けられている。凸部21g及び21hは、方向A3に沿ってそれぞれ延在している。凸部21g及び21hは、底面21dの上記中心軸線上に配置され、凸部21hが凸部21gに対して前方に位置するように挿抜方向A1に沿って並んでいる。凸部21hの更に前方には、凹部21rが形成されている。凸部21hは、凹部21rの後端の縁に被さるように形成されている。凸部21i及び21jは、挿抜方向A1に沿ってそれぞれ延在している。凸部21i及び21jは、底面21dの上記中心軸線を挟んだ両側にそれぞれ配置され、方向A3に沿って並んでいる。また、主部21は、底面21dに形成された段差の側面である一対の壁面21v,21wが設けられている。壁面21v,21wは方向A3に沿って並び、それらの法線方向は方向A1に沿っている。そして、壁面21v,21wは、底面21dから方向A2に沿って突出している。
図8の(a)及び(b)は、主部21の底面21d上にスライダ22の底板22gが配置された状態を示す斜視図である。図8の(a)はスライダ22が前方に移動した状態を示し、図5の(b)はスライダ22が後方に移動した状態を示す。これらの図に示されるように、スライダ22の開口22c,22dそれぞれには、底面21d上の突起21e,21fそれぞれが挿入及び係合している。これにより、スライダ22の挿抜方向A1における移動範囲(主に後方)が規定されるとともに、スライダ22の方向A3における動きが規制される。挿抜方向A1におけるスライダ22の移動範囲は、同方向における開口22c,22dの長さによって定まる。また、図7に示された底面21d上の凸部21g,21i,及び21jは、スライダ22の底板22gと当接する。底板22gは、凸部21g,21i,及び21jと当接しながら挿抜方向A1に沿って摺動する。なお、底面21d上の凸部21hは、底板22gに覆われておらず底板22gから露出している。図8の(a)に示されるように、スライダ22が前方に移動した際、方向A1におけるスライダ22の底板22gの前端は、壁面21v,21wに当接する。これによって、スライダ22の挿抜方向A1における前方への移動範囲が規制される。底面21dに形成された段差の側面である壁面21v,21wに当接させるこのような構造によれば、突起21e,21fにより規制する場合と比較して、大きな力が掛かった場合の変形のおそれが少なく、スライダ22のスタック(stuck)を低減できる。
図9は、カバー51の外観を示す斜視図であって、主部21と対向する側のカバー51の面の形状を示している。図9に示されるように、カバー51には、凸部51a〜51dが設けられている。凸部51a〜51cは半円柱面を有する。凸部51dは、主部21と対向する上面及び後方を向く側面を有する。そして、該上面と該側面との境界(エッジ)は丸められて曲面となっている。凸部51a及び51dは、方向A3に沿ってそれぞれ延在している。凸部51a及び51dは、挿抜方向A1に沿ったカバー51の中心軸線上に配置され、凸部51dが凸部51gに対して前方に位置するように挿抜方向A1に沿って並んでいる。凸部51a,51dそれぞれは、上述した主部21の凸部21g,21h(図7を参照)それぞれと対向している。凸部51a,51dは、凸部21g,21hに対してケージ本体41側に位置する。凸部51b及び51cは、挿抜方向A1に沿ってそれぞれ延在している。凸部51b及び51cは、カバー51の上記中心軸線を挟んだ両側にそれぞれ配置され、方向A3に沿って並んでいる。凸部51b,51cそれぞれは、上述した主部21の凸部21i,21j(図7を参照)それぞれと対向している。凸部51a〜51cは、スライダ22の底板22gと当接する。底板22gは、凸部51a〜51cと当接しながら挿抜方向A1に沿って摺動する。スライダ22の底板22gは、主部21の凸部21g,21i,21jそれぞれと、カバー51の凸部51a〜51cそれぞれとの間に挟持される。これにより、挿抜方向A1及び方向A3の双方と交差する方向A2におけるスライダ22の動作が規制される。すなわち、ハウジング20の主部21の底面21dとカバー51とに挟まれたスライダ22は、ハウジング20により挿抜方向A1に沿って移動可能に支持されている。
このように、スライダ22は、カバー51とハウジング20との間に挟まる構造であるため、カバーがなく、スライダがハウジングの外側に設けられるような構成と比較して、スライダ22に想定以上の力が掛かった場合であってもハウジング20から外れることを抑制することができる。このことから、カバーがなく、スライダがハウジングの外側に設けられる構成に必須となる、外れや脱落を防止するための種々の構造を不要にできる。特に、スライダがハウジングを挟み込むことによりスライダを支持するような方式においては、スライダを移動させる際の摺動抵抗が大きくなり易い。本実施形態では、スライダ22をカバー51によって支えるので、スライダ22を移動させる際の摺動抵抗を小さくすることができる。また、スライダ22といった可動部品をハウジング20の外側にて動作させ得るので、例えばハウジング20の内部に可動部品を配置する場合と比較して、ハウジング20の外側から内部の可動部品にアクセスするための機構を不要にすることができ、光トランシーバ2の小型化が可能になる。
また、ハウジング20及びカバー51は、半円柱面を有する凸形状(凸部21g,21i,21j、及び凸部51a〜51c)においてスライダ22と接するので、スライダ22からの曲げ応力の影響を受けにくく、また摺動の際にスライダ22の形状(エッジなど)の影響も受けにくい。このため、スライダ22は、ハウジング20及びカバー51に対して滑らかに摺動することができる。更には、精度を高めることが容易なので、方向A1における底板22gの寸法が短い場合であっても安定した動作が可能になり、光トランシーバ2の更なる小型化に寄与できる。
また、本実施形態のスライダ22は、板金加工(曲げおよび打ち抜き)といった単純な工程のみによって作製されることができる。従って、スライダ22を高い寸法精度で容易に作製することができる。また、組み立ての際には、スライダ22を主部21に被せ、カバー51を主部21にネジ止めするだけなので、容易に組立を行うことができる。更には、組み立ての際にスライダ22を変形(開くなど)させる必要がないので、組み立てによりスライダ22を意図せず変形させてしまうリスクは小さい。
図10及び図11は、主部21の底面21dとカバー51との間に収納される他の部品を示す図である。図10はカバー51が外された底面21dを斜め下方から見た斜視図であり、図11は分解斜視図である。図10及び図11に示されるように、本実施形態の光トランシーバ2は、ラッチ部材24、弾性部材25を更に備える。また、スライダ22は、亜鉛ダイカスト製のスリット部材26を更に有する。なお、本実施形態では、スリット部材26とスライダ22の他の部分(底板22g等)とが別体として構成されているが、これらは互いに固定されて一体化されてもよく、また、同じ材料から一体成型されてもよい。
スリット部材26は、スリット26aを有する。スリット26aは、スリット部材26を方向A3に貫通する細長い開口であり、その延在方向は、挿抜方向A1に対して方向A2に傾斜する部分を含んでいる。この傾斜の向きは、光トランシーバ2の前端に近づくほどケージ本体41に近づく向きである。スリット部材26は、スライダ22の底板22gに形成された略長方形状の開口22h(図6,図8を参照)に嵌合し、スライダ22とともに挿抜方向A1に沿って移動する。なお、図7に示されるように、主部21の底面21dには、スリット部材26を案内する浅い溝21xが形成されている。溝21xの平面形状は例えば略長方形状である。溝21xは、挿抜方向A1に沿って延在するとともに、方向A3における底面21dの中央部分において、凸部21gと凸部21hとの間に形成されている。また、図9に示されるように、カバー51にも、スリット部材26を案内する浅い溝51fが形成されている。溝51fは、溝21xと対向しつつ挿抜方向A1に沿って延在するとともに、方向A3におけるカバー51の中央部分において、凸部51aと凸部51dとの間に形成されている。
図12の(a)及び(b)は、ラッチ部材24の外観を示す斜視図である。図12の(a)は斜め上方から見たラッチ部材24の外観を示し、図12の(b)は斜め下方から見たラッチ部材24の外観を示す。これらの図に示されるように、ラッチ部材24は、挿抜方向A1を長手方向とし、挿抜方向A1における後端部に設けられた揺動軸24aと、前端部に設けられた突起24bとを有する。揺動軸24aおよび突起24bは、挿抜方向A1に並んで配置されている。揺動軸24aは、方向A3に沿って延びる円柱状の部分である。突起24bは、主部21とは反対側(すなわち図1に示されたケージ本体41側)に向けて方向A2に突出している。突起24bは、光トランシーバ2がケージ4に挿入された際に、ケージ本体41と係合する。また、ラッチ部材24は、下面24c及び上面24dを有する。下面24cはカバー51と対向し、上面24dは主部21の底面21dと対向する。下面24c及び上面24dは平坦であり、方向A2と交差している。下面24c及び上面24dは、挿抜方向A1において揺動軸24aと突起24bとの間に設けられている。
図13は、主部21とカバー51との間にラッチ部材24及びスリット部材26が収容された状態を示す切り欠き斜視図である。図13に示されるように、ラッチ部材24の揺動軸24aは、スリット部材26のスリット26aに挿入され、スリット26aの延在方向に沿ってスリット26a内を移動する。カバー51の凸部51d、及び主部21の底面21dに形成された凸部21hは、本実施形態における一対の凸部を構成し、方向A2におけるラッチ部材24の両側にそれぞれ位置する。そして、ラッチ部材24の下面24cは、カバー51の凸部51dと当接する。また、ラッチ部材24の上面24dは、主部21の底面21dに形成された凸部21hと当接する。これにより、一対の凸部51d,21hが、挿抜方向A1及び方向A2に沿った架空面内においてラッチ部材24を揺動可能に支持する。なお、図13は、スライダ22が前方に移動した状態を示している。このとき、ラッチ部材24の突起24bが下がり、ケージ本体41と係合する。
ラッチ部材24において一対の凸部51d,21hと当接する部分(すなわち下面24cと上面24dとに挟まれた部分)の方向A2における幅Waは、突起24bに近づくに従い次第に大きくなる。言い換えると、上面24dは下面24cに対して僅かに傾斜している。また、一対の凸部51d,21hにおけるラッチ部材24と当接する表面は、挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面内において湾曲する曲面となっている。
図14及び図15は、スライダ22が後方に移動した状態を示す図である。図14はカバー51が外された底面21dを斜め下方から見た斜視図であり、図15は切り欠き斜視図である。これらの図に示されるように、スライダ22が後方に移動すると、スリット部材26も後方に移動するので揺動軸24aがスリット26a内を相対的に移動する。スリット26aの延在方向は挿抜方向A1に対して方向A2に傾斜する部分を含んでいるので、揺動軸24aは下方(ケージ本体41側)へ移動する。このとき、ラッチ部材24の挿抜方向A1における中央部付近では、方向A2における移動が一対の凸部51d,21hによって規制されているので、突起24bが持ち上がる。すなわち、突起24bは主部21の底面21d側へ移動し、底面21dに形成された凹部21rに収容される。これにより、突起24bとケージ本体41との係合が解除される。
このように、本実施形態ではスリット部材26とスライダ22とが別体として構成されており、開口22hに収容されたスリット部材26をスライダ22が押し引きすることにより、ラッチ部材24が間接的に動作する。この場合、スライダ22がラッチ部材24を直接動かさないので、スライダ22の姿勢(傾きなど)がラッチ動作に影響しにくい。
ここで、再び図10及び図11を参照する。弾性部材25は、主部21の底面21dとカバー51との間に配置されており、底面21dから突出する突起21e,21fに巻き付けられて移動を規制されている。弾性部材25は、スリット部材26の後端面を前方に押しており、ラッチ部材24の突起24bとケージ本体41との係合が解除されるスライダ22の位置から、突起24bがケージ本体41と係合するスライダ22の位置へ向けてスライダ22を付勢する。前述したように、プルタブ23を引っ張る力がなくなると、スライダ22は自動的に前方に移動して元の位置に戻る。本実施形態の弾性部材25は、所謂ねじりばね(トーションばね)といった形状を有しており、一対のコイル状部分25aと、各コイル状部分25aから互いに反対方向に突出した一対の端部25bとを有する。突起21e,21fそれぞれは、一対のコイル状部分25aそれぞれに挿通されている。一対の端部25bは、スリット部材26の後端面に当接しており、スリット部材26を前方に付勢する。
以上に説明した本実施形態の光トランシーバ2によって得られる作用効果について説明する。前述したように、この光トランシーバ2においては、当該光トランシーバ2がホストシステムのケージ本体41に挿入されている状態で使用者がプルタブ23を後方に引っ張ると、これに連動してスライダ22が後方に移動する。このとき、スライダ22のスリット26aもまた後方に移動するので、ラッチ部材24の揺動軸24aが光トランシーバ2の外側(ケージ本体41側)へ移動する。ラッチ部材24はハウジング20の一対の凸部21h,51dによって揺動可能に支持されているので、ラッチ部材24の揺動軸24aがケージ本体41側へ移動すると、ラッチ部材24の突起24bはケージ本体41側とは反対側へ移動する(図14,図15を参照)。これにより、ラッチ部材24の突起24bとケージ本体41との係合が解除される。このような機構によれば、スライダ22の直線移動とラッチ部材24の揺動のみによってケージ本体41との係合を解除することができ、特許文献1のような大型のクランクを必要としない。従って、光コネクタとの干渉を抑制すると共に、限られたスペースでも使用することができる。
また、本実施形態のように、ハウジング20は、一対の凸部21h,51dのうちケージ本体41側に位置する一方の凸部51dを含むカバー51と、他方の凸部21hを含む主部21と、を含み、主部21とカバー51とが互いに固定されて成ってもよい。この場合、ハウジング20を組み立てる際にラッチ部材24を主部21とカバー51との間に挟み込むことにより、一対の凸部21h,51dをラッチ部材24の両側から容易に当接させることができる。
また、本実施形態のように、スライダ22のうち少なくともスリット26aを含む部分(スリット部材26及び底板22g)が主部21とカバー51との間に配置されてもよい。これにより、可動であるスリット部材26及び底板22gをカバー51によって覆うことができ、光トランシーバ2の外部の構造体(ケージ本体41等)に引っ掛かることを抑制できる。故に、スライダ22の脱離及び動作異常を低減できる。
また、本実施形態のように、光トランシーバ2は弾性部材25を更に備え、ラッチ部材24の突起24bとケージ本体41との係合が解除されるスライダ22の位置から、突起24bがケージ本体41と係合されるスライダ22の位置へ向けて弾性部材25がスライダ22を付勢してもよい。これにより、ラッチ部材24の突起24bとケージ本体41との係合が意図せず解除されることを抑制できる。
また、本実施形態のように、一対の凸部21h,51dにおけるラッチ部材24と当接する表面は、挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面内において湾曲する曲面であってもよい。これにより、ラッチ部材24の揺動動作をより滑らかにすることができる。
ここで、本実施形態の光トランシーバ2によって得られる別の作用効果について説明する。図16は、ラッチ部材24の突起24bと、ケージ本体41のラッチ機構201に形成された開口の縁201aとが係合している様子を示す断面図である。この係合が解除される際、仮に、突起24bが図中の矢印Bのように斜め後方に持ち上がると、突起24bの後端面が縁201aに引っ掛かり、突起24bがスムーズに持ち上がらない虞がある。そのため、光トランシーバ2がケージ本体41から抜けなくなる虞がある。
図17は、本実施形態のラッチ部材24の揺動動作を示す断面図であって、ラッチ部材24及びスリット部材26の挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面を示す。図17に示されるように、本実施形態においては、スリット26aの中心軸線が湾曲しており、その曲率中心はケージ本体41側(すなわちカバー51側)とは反対側(主部21側)に位置する。従って、スリット26aの湾曲は、ケージ本体41に向けて凸となる。また、上述したように、ラッチ部材24において一対の凸部51d,21hと当接する部分の方向A2における幅Waは、突起24bに近づくに従い次第に大きくなる。更に、ラッチ部材24は主部21及びカバー51に固定されておらず、一対の凸部51d,21hによって摺動可能に支えられているのみである。このような構成において、本実施形態のラッチ部材24の揺動中心は、図中の点Cとなる。点Cは、ラッチ部材24の外部に位置し、且つ、ラッチ部材24に対してケージ本体41とは反対側に位置する。このような構成において、突起24bとケージ本体41との係合が解除される際、揺動軸24aは点Cを中心とする円弧C1上を移動し、突起24bは点Cを中心とする円弧C2上を移動する。従って、突起24bは、方向A2に対して後方ではなく前方に傾斜した方向に移動することとなる。このように、係合を解除する際、突起24bの移動方向はケージ本体41から斜めに離れる方向となるので、係合が解除される際における突起24bのケージ本体41との引っ掛かりを抑制し、光トランシーバ2がケージ本体41から抜けなくなる虞を低減できる。
このようなことから、本実施形態のように、スリット26aは湾曲し、その曲率中心はケージ本体41側とは反対側に位置してもよい。これにより、ラッチ部材24の揺動中心(点C)がラッチ部材24に対してケージ本体41の反対側に位置し易くなり、係合を解除する際、突起24bの移動方向をケージ本体41から斜めに離れる方向とすることができる。従って、係合を解除する際の突起24bとケージ本体41との引っ掛かりを低減することができる。
また、本実施形態のように、ラッチ部材24の幅Waは突起24bに近づくに従い次第に大きくなってもよい。これにより、ラッチ部材24の揺動中心(点C)がラッチ部材24に対してケージ本体41の反対側に位置し易くなり、係合を解除する際、突起24bの移動方向をケージ本体41から斜めに離れる方向とすることができる。従って、係合を解除する際の突起24bとケージ本体41との引っ掛かりを低減することができる。
(第1変形例)
図18は、上記実施形態の第1変形例に係るラッチ部材24Aの外観を示す斜視図である。図18に示されるように、本変形例のラッチ部材24Aは、上記実施形態の平坦な上面24dに代えて、凹部24eを有する。凹部24eは、下面24cとは反対側の面(すなわちケージ本体41とは反対側の面)に形成されている。凹部24eは、方向A3に沿って延在している。なお、ラッチ部材24Aの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
図18は、上記実施形態の第1変形例に係るラッチ部材24Aの外観を示す斜視図である。図18に示されるように、本変形例のラッチ部材24Aは、上記実施形態の平坦な上面24dに代えて、凹部24eを有する。凹部24eは、下面24cとは反対側の面(すなわちケージ本体41とは反対側の面)に形成されている。凹部24eは、方向A3に沿って延在している。なお、ラッチ部材24Aの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
図19及び図20は、ラッチ部材24Aが主部21とカバー51との間に収容された状態を示す断面図である。図19はスライダ22が前方に移動した状態(すなわち突起24bがケージ本体41と係合した状態)を示し、図20はスライダ22が後方に移動した状態(すなわち突起24bとケージ本体41との係合が解除された状態)を示す。これらの図に示されるように、凹部24eは、一対の凸部21h,51dのうちケージ本体41側とは反対側に位置する凸部21hを収容するとともに、その内面において凸部21hと当接する。挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面における凹部24eの内面の形状は、挿抜方向A1に対して長軸が傾斜した長円の一部である。すなわち、挿抜方向A1における凹部24eと凸部21hとの間には隙間が設けられている。この隙間は、挿抜方向A1における、ハウジング20に対する相対的なラッチ部材24Aの可動範囲を規定する。
本変形例のように、ラッチ部材24Aは、ケージ本体41とは反対側の面に形成された凹部24eを有し、凹部24eは、凸部21hを収容するとともにその内面において凸部21hと当接してもよい。これにより、挿抜方向A1におけるハウジング20に対するラッチ部材24Aの過度な移動を規制し、ラッチ部材24Aを所定の位置に安定して留め置くことができる。この場合、挿抜方向A1における凹部24eと凸部21hとの間の隙間が、該方向におけるラッチ部材24Aの可動範囲を規定してもよい。これにより、ラッチ部材24Aを所定の可動範囲内に安定して留め置くことができる。
(第2変形例)
図21及び図22は、第2変形例に係るラッチ部材24Bが主部21とカバー51との間に収容された状態を示す断面図である。図21はスライダ22が前方に移動した状態(すなわち突起24bがケージ本体41と係合した状態)を示し、図22はスライダ22が後方に移動した状態(すなわち突起24bとケージ本体41との係合が解除された状態)を示す。本変形例のラッチ部材24Bは、第1変形例に係るラッチ部材24Aと同様に、上記実施形態の平坦な上面24dに代えて、凹部24fを有する。凹部24fは、下面24cとは反対側の面(すなわちケージ本体41とは反対側の面)に形成されている。凹部24fは、方向A3に沿って延在している。なお、ラッチ部材24Bの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
図21及び図22は、第2変形例に係るラッチ部材24Bが主部21とカバー51との間に収容された状態を示す断面図である。図21はスライダ22が前方に移動した状態(すなわち突起24bがケージ本体41と係合した状態)を示し、図22はスライダ22が後方に移動した状態(すなわち突起24bとケージ本体41との係合が解除された状態)を示す。本変形例のラッチ部材24Bは、第1変形例に係るラッチ部材24Aと同様に、上記実施形態の平坦な上面24dに代えて、凹部24fを有する。凹部24fは、下面24cとは反対側の面(すなわちケージ本体41とは反対側の面)に形成されている。凹部24fは、方向A3に沿って延在している。なお、ラッチ部材24Bの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
但し、本変形例の凹部24fの断面形状は、第1変形例の凹部24eの断面形状とは異なっている。すなわち、挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面における凹部24fの内面の形状は、平坦部24j及び24kと、曲面24iとを含んでいる。平坦部24jは、凹部24fの後端の縁から下面24cに向けて方向A2に沿って延びている。平坦部24kは、凹部24fの前端の縁から下面24cに向けて方向A2に対し傾斜する方向に沿って延びている。曲面24iは、半円筒の内面といった形状を有し、平坦部24j及び24kを相互に接続する。
また、本実施形態の主部21は、上記実施形態の凸部21hに代えて、凸部21kを有する。凸部21kは、凸部21hと同じ位置に設けられており、凸部21hと同様に方向A3に沿って延びている。但し、挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面における凸部21kの断面形状は、凸部21hのような半円柱形状ではなく、上述した凹部24fと嵌合する形状を有する。
図23は、本変形例のラッチ部材24Bの揺動動作を示す断面図であって、ラッチ部材24B及びスリット部材26の挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面を示す。図23に示されるように、ラッチ部材24Bは、凹部24fの内面のうち揺動軸24a側の縁において、主部21の凸部21kに当接する。そして、ラッチ部材24Bは凹部24fの揺動軸24a側の縁を中心として揺動する。すなわち、本変形例ではラッチ部材24Bの揺動中心点Cが凹部24fの揺動軸24a側の縁に位置する。そして、突起24bとケージ本体41との係合が解除される際、揺動軸24aは、点Cを中心とする円弧C1上を移動し、突起24bは、点Cを中心とする円弧C2上を移動する。従って、突起24bは、方向A2に対して前方に傾斜した方向に移動することとなる。このように、係合を解除する際、突起24bの移動方向はケージ本体41から斜めに離れる方向となるので、係合が解除される際における突起24bのケージ本体41との引っ掛かりを抑制し、光トランシーバ2がケージ本体41から抜けなくなる虞を低減できる。
また、上述したように、本変形例のラッチ部材24Bは、ケージ本体41とは反対側の面に形成された凹部24fを有し、凹部24fは、凸部21kを収容するとともにその内面において凸部21kと当接する。これにより、挿抜方向A1におけるハウジング20に対するラッチ部材24Bの過度な移動を規制し、ラッチ部材24Bを所定の位置に安定して留め置くことができる。
(第3変形例)
図24〜図27は、上記実施形態の第3変形例に係る光トランシーバ2Aの一部を拡大して示す図である。図24はカバー51が外された底面21dを斜め下方から見た斜視図であり、図25はその底面図である。図26の(a)は図25のXXVIa−XXVIa線に沿った断面図であり、図26の(b)は図25のXXVIb−XXVIb線に沿った断面図である。図26の(a)及び(b)は、スライダ22が前方に移動した状態を示す。図27の(a)及び(b)は、スライダ22が後方に移動した状態を示す断面図である。図27の(a)は図26の(a)と同じ断面を示しており、図27の(b)は図26の(b)と同じ断面を示している。
図24〜図27は、上記実施形態の第3変形例に係る光トランシーバ2Aの一部を拡大して示す図である。図24はカバー51が外された底面21dを斜め下方から見た斜視図であり、図25はその底面図である。図26の(a)は図25のXXVIa−XXVIa線に沿った断面図であり、図26の(b)は図25のXXVIb−XXVIb線に沿った断面図である。図26の(a)及び(b)は、スライダ22が前方に移動した状態を示す。図27の(a)及び(b)は、スライダ22が後方に移動した状態を示す断面図である。図27の(a)は図26の(a)と同じ断面を示しており、図27の(b)は図26の(b)と同じ断面を示している。
図24及び図25に示されるように、本変形例の光トランシーバ2Aでは、主部21の底面21dに突起21m,21nが形成されている。突起21m,21nは、底面21dの中心軸線を間に挟んで、方向A3に沿って並んで設けられている。突起21m,21nは、それぞれ凹部21p,21qを有する。また、図26の(a)及び(b)に示されるように、カバー51は、凹部21pと対向する凹部51eと、該凹部51eと同様の形状を有し凹部21qと対向する凹部(図示せず)とを有する。凹部51eと凹部21pとが互いに組み合わされることにより、スリット26aとは別のスリット61が構成される。同様に、カバー51の別の凹部と凹部21qとが互いに組み合わされることにより、スリット26aとは別のスリット(図示せず)が構成される。
スリット61は、挿抜方向A1に対して方向A2に傾斜する部分を含む。本実施形態ではスリット61の全体が挿抜方向A1に対して傾斜している。この傾斜の向きはスリット26a(図11参照)と同様であって、光トランシーバ2Aの前端に近づくほどケージ本体41に近づく向きである。但し、スリット61の延在方向は直線状であり、スリット26aのように湾曲はしていない。また、挿抜方向A1に対するスリット61の傾斜角は、同方向に対するスリット26aの傾斜角よりも大きい。更に、スリット61の長さは、スリット26aよりも短い。カバー51の別の凹部と凹部21qとが互いに組み合わされて構成される別のスリットもまた、スリット61と同様の形状を有する。
図24に示されるように、本実施形態の光トランシーバ2Aは、上記実施形態のラッチ部材24に代えて、ラッチ部材24Cを備えている。ラッチ部材24Cは、上記実施形態のラッチ部材24の構成に加えて、軸部24g,24hを更に有する。軸部24g,24hは、揺動軸24aとは別の軸である。軸部24g,24hは、挿抜方向A1において、一対の凸部21h,51dに当接する部分(すなわち下面24c及び上面24d)と揺動軸24aとの間に設けられている。軸部24g,24hは、方向A3に沿って延びる一本の軸線上に位置し、それぞれ該軸線を中心線とする円柱状を呈する。軸部24gは、上述したスリット61に挿入され、スリット61内を相対的に移動する。軸部24hは別のスリットに挿入され、該スリット内を相対的に移動する。
本変形例のように、ハウジング20は、挿抜方向A1に対して方向A2に傾斜するスリット61を更に有し、ラッチ部材24Cは、挿抜方向A1において一対の凸部21h,51dに当接する部分と揺動軸24aとの間に設けられてスリット61内を移動する軸部24gを更に有してもよい。これにより、ラッチ部材24Cの揺動動作をより安定させることができる。また、本変形例のように、スリット61は、主部21に形成された凹部21pと、カバー51に形成された凹部51eとが互いに組み合わされて構成されてもよい。これにより、ハウジング20を組み立てる際に、スリット61に軸部24gを容易に収容することができる。
(第4変形例)
図28の(a)及び(b)は、上記実施形態の第4変形例に係るスリット部材26A及びその周辺構造を示す断面図である。図28の(a)はスライダ22が前方に移動した状態を示し、図28の(b)は図28の(a)からスライダ22の位置が僅かに変動した状態を示す。これらの図に示されるように、本変形例のスリット部材26Aは、上記実施形態のスリット26aに代えて、スリット26bを有する。スリット26bは、部分26b1と部分26b2とを含む。部分26b1は、上記実施形態のスリット26aと同様の形状を有する部分であって、挿抜方向A1に対して傾斜している。部分26b2は、部分26b1の先端(後端)に繋がっており、その延在方向が挿抜方向A1に沿って延びている。
図28の(a)及び(b)は、上記実施形態の第4変形例に係るスリット部材26A及びその周辺構造を示す断面図である。図28の(a)はスライダ22が前方に移動した状態を示し、図28の(b)は図28の(a)からスライダ22の位置が僅かに変動した状態を示す。これらの図に示されるように、本変形例のスリット部材26Aは、上記実施形態のスリット26aに代えて、スリット26bを有する。スリット26bは、部分26b1と部分26b2とを含む。部分26b1は、上記実施形態のスリット26aと同様の形状を有する部分であって、挿抜方向A1に対して傾斜している。部分26b2は、部分26b1の先端(後端)に繋がっており、その延在方向が挿抜方向A1に沿って延びている。
本変形例では、スライダ22が後方に移動した場合であっても、その移動が僅かであれば(図28の(b))、ラッチ部材24の揺動軸24aがスリット26bの部分26b2内を移動するにとどまり、ラッチ部材24は揺動しない。そして、スライダ22の移動距離が部分26b2の長さを超えると、揺動軸24aが部分26b1内を移動し、ラッチ部材24が揺動することにより突起24bとケージ本体41との係合が解除される。
本変形例のように、スリット26bは、挿抜方向A1に対して傾斜する部分26b1の先端に繋がっており挿抜方向A1に沿って延びる部分26b2を有してもよい。これにより、スライダ22の移動が僅かである場合にはラッチ部材24が揺動しないので、光トランシーバ2とケージ本体41との係合の意図しない解除を抑制することができる。
(第5変形例)
図29及び図30は、第5変形例に係るラッチ部材24Dが主部21とカバー51との間に収容された状態を示す断面図である。図29はスライダ22が前方に移動した状態(すなわち突起24bがケージ本体41と係合した状態)を示し、図30はスライダ22が後方に移動した状態(すなわち突起24bとケージ本体41との係合が解除された状態)を示す。本変形例のラッチ部材24Dは、上面24dに形成された凸部24sを有する。凸部24sは、方向A3に沿って延在しており、ハウジング20の主部21に向けて突出している。凸部24sと上面24dとの境界部分24tは、滑らかな凹状の曲面となっており、一例では一定の曲率半径を有する円筒内面の一部を成している。凸部24sの先端は、滑らかな凸状の曲面となっており、一例では一定の曲率半径を有する円柱面の一部(半円柱面)を成している。なお、ラッチ部材24Dの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
図29及び図30は、第5変形例に係るラッチ部材24Dが主部21とカバー51との間に収容された状態を示す断面図である。図29はスライダ22が前方に移動した状態(すなわち突起24bがケージ本体41と係合した状態)を示し、図30はスライダ22が後方に移動した状態(すなわち突起24bとケージ本体41との係合が解除された状態)を示す。本変形例のラッチ部材24Dは、上面24dに形成された凸部24sを有する。凸部24sは、方向A3に沿って延在しており、ハウジング20の主部21に向けて突出している。凸部24sと上面24dとの境界部分24tは、滑らかな凹状の曲面となっており、一例では一定の曲率半径を有する円筒内面の一部を成している。凸部24sの先端は、滑らかな凸状の曲面となっており、一例では一定の曲率半径を有する円柱面の一部(半円柱面)を成している。なお、ラッチ部材24Dの他の構成は上記実施形態のラッチ部材24と同様である。
本変形例において、主部21の底面21dには、凸部24sを収容する凹部21yが形成されている。凹部21yは、凸部21hの後方(揺動軸24a側)に凸部21hと隣接して設けられており、凸部21hと凹部21yとは、壁面21zによって滑らかに繋がっている。壁面21zには、凸部24sの前端面24uが当接する。また、凹部21yは後壁面21sを有しており、後壁面21sには凸部24sの後端面24wが当接する。
図31は、本変形例のラッチ部材24Dの揺動動作を示す断面図であって、ラッチ部材24D及びスリット部材26の挿抜方向A1及び方向A2に沿った断面を示す。図31に示されるように、ラッチ部材24Dは、凸部24sの前端面24uを中心として揺動する。すなわち、本変形例ではラッチ部材24Dの揺動中心点Cが凸部24sの前端面24uに位置する。そして、突起24bとケージ本体41との係合が解除される際、揺動軸24aは、点Cを中心とする円弧C1上を移動し、突起24bは、点Cを中心とする円弧C2上を移動する。従って、突起24bは、方向A2に対して前方に傾斜した方向に移動することとなる。このように、係合を解除する際、突起24bの移動方向はケージ本体41から斜めに離れる方向となるので、係合が解除される際における突起24bのケージ本体41との引っ掛かりを抑制し、光トランシーバ2がケージ本体41から抜けなくなる虞を低減できる。
また、上述したように、本変形例のラッチ部材24Dは、ケージ本体41とは反対側の面に形成された凸部24sを有し、凸部24sは、凹部21yに収容されるとともにその前端面24uにおいて壁面21zと当接する。また、凹部21yの後壁面21sには凸部24sの後端面24wが当接する。これにより、挿抜方向A1におけるハウジング20に対するラッチ部材24Dの過度な移動を規制し、ラッチ部材24Dを所定の位置に安定して留め置くことができる。
また、本変形例では、第2変形例とは異なり、揺動中心点Cが基準面L1(底面21dの主要面)よりも主部21側の内側に位置する。このように、揺動中心点Cを主部21側の内側に寄せることによって、突起24bを第2変形例よりも更に前方に傾斜した方向に移動させることができる。従って、係合が解除される際における突起24bのケージ本体41との引っ掛かりをより効果的に抑制できる。
本発明による光トランシーバは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した各実施形態及び各変形例を、必要な目的及び効果に応じて互いに組み合わせてもよい。
1…光トランシーバ挿抜機構、2,2A…光トランシーバ、3…ホスト装置、4…ケージ、20…ハウジング、21…主部、21a,21b…側面、21c…上面、21d…底面、21e,21f…突起、21g,21h,21i,21j,21k…凸部、21m,21n…突起、21p,21q,21r…凹部、21s…後壁面、21t…ガイド、21v,21w…壁面、21x…溝、21y…凹部、21z…壁面、22…スライダ、22a,22b…側板、22c,22d,22e,22f,22h…開口、22g…底板、23…プルタブ、24,24A,24B,24C…ラッチ部材、24a…揺動軸、24b…突起、24c…下面、24d…上面、24e,24f…凹部、24g,24h…軸部、24i…曲面、24j,24k…平坦部、24s…凸部、24t…境界部分、24u…前端面、24w…後端面、25…弾性部材、25a…コイル状部分、25b…端部、26,26A…スリット部材、26a,26b…スリット、31…プリント配線基板、31a…実装面、41…ケージ本体、42…開口、51…カバー、51a,51b,51c,51d,51g…凸部、51e…凹部、51f…溝、52,53…ネジ、61…スリット、A1…挿抜方向、A2,A3…方向、C…揺動中心点、C1,C2…円弧。
Claims (13)
- ホストシステムのケージに挿抜される光トランシーバであって、
挿抜方向である第1方向に対して前記第1方向と交差する第2方向に傾斜する部分を含むスリットを有するスライダと、
前記スライダを前記第1方向に沿って移動可能に支持するハウジングと、
前記第2方向に突出しており前記ケージと係合する突起、及び前記突起に対して前記第1方向に並んでおり前記スリット内を移動する軸を有するラッチ部材と、を備え、
前記ハウジングは、前記第2方向における前記ラッチ部材の両側にそれぞれ設けられた一対の凸部を有し、
前記一対の凸部は、前記突起と前記軸との間において前記ラッチ部材とそれぞれ当接することにより前記ラッチ部材を揺動可能に支持する、光トランシーバ。 - 前記ハウジングは、前記一対の凸部のうち前記ケージ側に位置する一方の前記凸部を含む第1部材と、他方の前記凸部を含む第2部材と、を含み、前記第1部材と前記第2部材とが互いに固定されてなる、請求項1に記載の光トランシーバ。
- 前記スライダのうち少なくとも前記スリットを含む部分が前記第1部材と前記第2部材との間に配置されている、請求項2に記載の光トランシーバ。
- 前記ハウジングは、前記第1方向に対して前記第2方向に傾斜する部分を含む別のスリットを更に有し、
前記ラッチ部材は、前記第1方向において前記一対の凸部に当接する部分と前記軸との間に設けられて前記別のスリット内を移動する別の軸を更に有し、
前記別のスリットは、前記第1部材に形成された凹部と前記第2部材に形成された凹部とが互いに組み合わされて構成されている、請求項2または3に記載の光トランシーバ。 - 前記ラッチ部材の前記突起と前記ケージとの係合が解除される前記スライダの位置から、前記突起が前記ケージと係合される前記スライダの位置へ向けて前記スライダを付勢する弾性部材を更に備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
- 前記ラッチ部材は、前記ケージとは反対側の面に形成された凹部を有し、
前記凹部は、前記一対の凸部のうち前記ケージ側とは反対側に位置する前記凸部を収容するとともに、その内面において前記凸部と当接する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光トランシーバ。 - 前記第1方向における前記凹部と前記凸部との間に隙間が設けられ、該隙間は前記第1方向における前記ラッチ部材の可動範囲を規定する、請求項6に記載の光トランシーバ。
- 前記凹部の前記軸側の縁と前記凸部とが当接しており、前記ラッチ部材は前記凹部の縁を中心として揺動する、請求項6に記載の光トランシーバ。
- 前記ハウジングは、前記第1方向に対して前記第2方向に傾斜する部分を含む別のスリットを更に有し、
前記ラッチ部材は、前記第1方向において前記一対の凸部に当接する部分と前記軸との間に設けられて前記別のスリット内を移動する別の軸を更に有する、請求項1に記載の光トランシーバ。 - 前記スリットは、前記第1方向に対して傾斜する部分の先端に、前記第1方向に延在する部分を更に有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
- 前記スリットは湾曲しており、その曲率中心は前記ケージ側とは反対側に位置する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
- 前記ラッチ部材において前記一対の凸部と当接する部分の前記第2方向における幅は、前記突起に近づくに従い次第に大きくなる、請求項1〜11のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
- 前記一対の凸部における前記ラッチ部材と当接する表面は、前記第1方向及び前記第2方向に沿った断面内において湾曲する曲面である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の光トランシーバ。
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