JP2019124577A - センサおよび回転力測定方法 - Google Patents

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Masahiko Gondo
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Abstract

【課題】被測定物の変形を正確に測定できるセンサ等を提供すること。【解決手段】センサ10は、回転力を伝達する伝達軸30と、前記伝達軸30に設けられた複数のワイヤ掛部41と、前記伝達軸30の軸方向に対して斜行する斜行部25を有して前記ワイヤ掛部41に掛け渡された導電性ワイヤ21と、前記導電性ワイヤ21の抵抗値に基づいて前記回転力に関する値を出力する出力部47とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、センサおよび回転力測定方法に関する。
絶縁体製の基材シートの上に、ジグザグ形状の金属箔パターンを設けた歪みゲージが、測定対象物の歪みの測定に使用されている(特許文献1)。金属箔パターンの変形に起因する、金属箔パターンの抵抗値の変化に基づいて、測定対象物の歪みを算出できる。
実開平2−118203号公報
歪みゲージは、基材シートを非測定物に接着固定して使用される。したがって、被測定物と金属箔パターンとの間に、接着剤および基材シートが介在する。接着剤および基材シートが変形することにより、被測定物の変形が金属箔に直接伝わらない。そのため、歪みの測定結果に誤差が生じやすいという問題がある。
一つの側面では、被測定物の変形を正確に測定できるセンサ等を提供することを目的とする。
センサは、回転力を伝達する伝達軸と、前記伝達軸に設けられた複数のワイヤ掛部と、前記伝達軸の軸方向に対して斜行する斜行部を有して前記ワイヤ掛部に掛け渡された導電性ワイヤと、前記導電性ワイヤの抵抗値に基づいて前記回転力に関する値を出力する出力部とを備える。
センサは、空間を隔てて設けられた複数のワイヤ保持部を有する保持体と、前記ワイヤ保持部の間に掛け渡された導電性ワイヤと、前記導電性ワイヤを押圧する押圧部を有する移動子と、前記導電性ワイヤの抵抗値に基づいて前記保持体に対する前記移動子の移動量に関する値を出力する出力部とを備える。
一つの側面では、被測定物の変形を正確に測定できるセンサ等を提供できる。
センサの正面図である。 検出部付近の模式拡大図である。 図1のIII-III線によるセンサの拡大断面図である。 センサの使用方法の説明図である。 実施の形態2のセンサの正面図である。 実施の形態2のセンサの断面図である。 図5におけるB部拡大図である。 実施の形態3のセンサの正面図である。 実施の形態4のセンサの部分破断正面図である。 実施の形態4のセンサの構成を説明する説明図である。 実施の形態5のセンサの斜視図である。 実施の形態5のセンサの動作を説明する説明図である。 実施の形態5の抵抗測定器の構成を説明する回路図である。 実施の形態6のセンサの半裁断面図である。 ワイヤ保持体の部分断面斜視図である。 実施の形態7のセンサの半裁断面図である。 実施の形態7のセンサの半裁断面図である。 図16におけるXVIII-XVIII断面図である。 図16におけるXIX-XIX断面図である。
[実施の形態1]
図1は、センサ10の正面図である。本実施の形態のセンサ10は、モータ等の駆動源61(図4参照)から負荷64(図4参照)への回転伝達系の中途に介装して使用するトルクセンサである。図1において、左側は駆動源61が接続される入力側であり、右側は負荷64が接続される出力側である。センサ10は、回転力を伝達する伝達軸30の途中に、太径化された検出部20を備える。
図2は、検出部20付近の模式拡大図である。図3は、図1のIII-III線によるセンサ10の拡大断面図である。センサ10は、検出部20において、トルクによって生じる伝達軸30のねじり変形を検出する。検出部20は伝達軸30の軸方向に対して角度θ傾いた畝状突起形のワイヤ掛部41を、全周に有する。ワイヤ掛部41同士の間に形成される溝に、導電性ワイヤ21が張力を加えた状態で配置され、伝達軸30の軸方向に対して斜行する斜行部25を形成している。
伝達軸30は、たとえばアルミニウム合金またはチタン合金等の、非導電性酸化皮膜を表面に形成する金属製である。伝達軸30は、銅合金等の導電性金属製の軸の表面に、非導電性の塗装、または、絶縁性コーティング等を施して形成されても良い。伝達軸30は、セラミックスまたは樹脂等の非導電体製であっても良い。
導電性ワイヤ21は張力を加えられた状態で、ワイヤ掛部41同士の間で伝達軸30の軸方向に対して斜め方向である斜行部25を形成する。導電性ワイヤ21は、ワイヤ掛部41の端部で屈曲して、一つ隣のワイヤ掛部41同士の間に回りこむ。導電性ワイヤ21は、ワイヤ掛部41の縁で屈曲を繰り返しながら、ワイヤ掛部41同士の間を通過して、伝達軸30の周囲をジグザグに一周する。すなわち、導電性ワイヤ21は、ワイヤ掛部41にジグザグに掛け回されている。
なお、ワイヤ掛部41は、両端部のみが伝達軸30の側面から柱状に突出する形状であっても良い。このような形状であっても、導電性ワイヤ21をワイヤ掛部41にジグザグに掛け回すことができる。
導電性ワイヤ21の両端は、図2に示すように1本のワイヤ掛部41の両側の溝から、検出部20の出力側に延び、留部79により、伝達軸30に対して固定されている。留部79は、カシメ、ネジ止め、溶接その他任意の方法により、導電性ワイヤ21と伝達軸30とを固定する。留部79において、導電性ワイヤ21と伝達軸30とは、導通しない。
留部79は、配線材によりコネクタ29に接続されている。コネクタ29は、抵抗測定器46に接続されている。抵抗測定器46は、導電性ワイヤ21の抵抗値を精密に測定することが可能であり、たとえばホイートストンブリッジを用いて構成される。
たとえば伝達軸30の入力側に、図1におけるP方向のトルクが加わった場合には、伝達軸30がねじれ変形することにより、ワイヤ掛部41が伸びる。そのため、導電性ワイヤ21が伸びて、抵抗値が大きくなる。逆に、伝達軸30の入力側に、図1におけるQ方向のトルクが加わった場合には、伝達軸30がねじれ変形することにより、ワイヤ掛部41が縮む。そのため、張力が減少して導電性ワイヤ21が縮み、抵抗値が小さくなる。
抵抗測定器46は、出力部47に接続されている。出力部47には、あらかじめ測定した導電性ワイヤ21の抵抗値と、伝達軸30に加わるトルクとの対応関係が記録されている。出力部47は、抵抗測定器46が測定した導電性ワイヤ21の抵抗値を伝達軸30に加わるトルクに変換して出力する。変換処理は、ソフトウェアにより行われても、ハードウェアにより行われても良い。
以上に説明したように、センサ10は、伝達軸30のねじれ変形に基づいて、伝達軸30に加わるトルクを出力部47に出力する。円柱をねじる場合に、歪みが最も大きくなるのは軸方向に対して45度の方向であるので、角度θは45度であることが望ましいが、これに限定するものではない。
なお、抵抗測定器46および出力部47を伝達軸30に固定し、出力部47からスリップリング63(図4参照)を介して信号を出力しても良い。留部79、コネクタ29、抵抗測定器46および出力部47は、検出部20よりも駆動源61側に配置されても良い。
導電性ワイヤ21は、たとえばピアノ線等の引張強度の高い線材が望ましい。ここで引張強度は、導電性ワイヤ21の弾性限界における張力の強さを意味する。引張強度が高い導電性ワイヤ21を用いることにより、張力を掛けながら、導電性ワイヤ21をワイヤ掛部41に掛け回す際の、導電性ワイヤ21の破断を防止できる。
導電性ワイヤ21は、超弾性金属製であっても良い。超弾性金属は弾性領域が広い金属である。具体的には、通常の金属の弾性領域が0.2パーセントから0.5パーセント程度であるのに対し、超弾性金属の弾性領域は2パーセントから5パーセント程度である。超弾性金属は、たとえば相変態温度がセンサ10の使用温度よりも低い形状記憶合金である。超弾性金属を使用することにより、測定可能なトルクの範囲が広いセンサ10を提供できる。
導電性ワイヤ21は、強冷間加工を施した超弾塑性型チタン合金、いわゆるゴムメタル(登録商標)製であっても良い。ゴムメタルは、広い温度範囲において、2.5パーセント程度の弾性領域を有する。したがって、使用可能な温度範囲が広く、かつ、測定可能なトルクの範囲が広いセンサ10を提供できる。
導電性ワイヤ21は、表面に絶縁被覆を有しても良い。この場合、伝達軸30の表面は導電性であっても良い。
図4は、センサ10の使用方法の説明図である。図4は、センサ10を自動車の動力伝達機構に使用する例を示す。駆動源61はエンジンに、負荷64はタイヤに、変速機62はAT(Automatic Transmission)車のトランスミッションに相当する。
伝達軸30の左端に、変速機62を介して駆動源61を接続し、伝達軸30の右端に、負荷64を接続してある。伝達軸30には、スリップリング63も設けられている。スリップリング63は、回転体と非回転体との間で信号を伝達する。
導電性ワイヤ21は、留部79、配線材、コネクタ29およびスリップリング63を介して抵抗測定器46に接続されている。抵抗測定器46は、出力部47に接続されている。出力部47は、制御部65に接続されている。制御部65は、出力部47から取得したトルクに基づいて、変速機62を制御する。
センサ10は、オートバイまたは自転車等の輸送機器の動力伝達機構に利用されても良い。センサ10は、運転者のハンドル操作を動力で補助する、パワーステアリング装置に使用されても良い。センサ10は、工作機械、その他トルクの測定が必要な任意の用途に使用されても良い。
本実施の形態によると、伝達軸30の変形が導電性ワイヤ21に直接伝わる。したがって、誤差が小さく、伝達軸30に加わるトルクを正確に測定するセンサ10を提供できる。トルク測定に歪みゲージを使用する場合には、基材シートを伝達軸30に固定する接着層が経時劣化して、剥離するおそれがある。本実施の形態のセンサ10においては、接着層の経時劣化等が生じないので、長期間使用した場合であっても脱落するおそれの少ないセンサ10を提供できる。
本実施の形態によると、導電性ワイヤ21にあらかじめ張力を掛けておくことにより、1本の導電性ワイヤ21により右回りと左回りの両方のトルクを検出するセンサ10を提供できる。
なお、図1においては、ワイヤ掛部41は伝達軸30の全周に設けられていなくても良い。たとえば、伝達軸30の半周にワイヤ掛部41が設けられ、残りの半周にコネクタ29等が配置されても良い。このようにすると、軸方向に短いセンサ10を提供できる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、出力を増幅する機構を有するセンサ10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図5は、実施の形態2のセンサ10の正面図である。図6は、実施の形態2のセンサ10の断面図である。図7は、図5におけるB部拡大図である。なお、図6および図7においては、抵抗測定器46および出力部47は図示を省略する。
本実施の形態の検出部20は、伝達軸30の外面を覆う円筒状の第1筒部31と、第1筒部31の出力側に隣接して配置された円筒状の第2筒部32とを有する。第1筒部31の入力側は、伝達軸30の入力側にネジで固定されている。第2筒部32の出力側は、伝達軸30の出力側にネジで固定されている。
図5に示すように、第1筒部31の出力側の周縁部、および第2筒部32の入力側の周縁部のそれぞれには、半径方向に突出する円柱状のワイヤ掛部41が一列に設けられている。ワイヤ掛部41には、導電性ワイヤ21がジグザグに掛け回されている。図7に示すように、第1筒部31側のワイヤ掛部41と、第2筒部32側のワイヤ掛部41との間で、導電性ワイヤ21は、伝達軸30の軸方向に対してθ傾いた斜行部25を形成している。θは45度であることが望ましい。
導電性ワイヤ21の両端は、図5に示すように、ワイヤ掛部41群の出力側に延び、留部79により、第2筒部32に対して固定されている。導電性ワイヤ21と第2筒部32とは、導通していない。導電性ワイヤ21の両端は、留部79、配線材、およびコネクタ29を介して抵抗測定器46に接続されている。
図6に示すように、第1筒部31の入力側の端部は、全周にわたって内向きに突出して厚肉になっている。第1筒部31と伝達軸30とは、厚肉部に複数の第1筒部固定ネジ331を通して固定してある。同様に、第2筒部32の出力側の端部は、全周にわたって内向きに突出して厚肉になっている。第2筒部32と伝達軸30とも、厚肉部に複数の第2筒部固定ネジ332を通して固定してある。
なお、伝達軸30と第1筒部31および第2筒部32とは、溶接、圧入、接着、その他任意の方法により接続されていても良い。伝達軸30と第1筒部31および第2筒部32とは、一体成形されていても良い。第1筒部31および第2筒部32は、それぞれが伝達軸30の側面から周状に突出して、互いに対向する向きに伸びる任意の形状であっても良い。
本実施の形態の、出力を増幅する機構について説明する。伝達軸30の入力側が出力側に対して、図5におけるP方向に回転する方向のねじり力が加わる場合を例にして、説明する。
図6に示すように、伝達軸30と第1筒部31との固定部から、伝達軸30と第2筒部32との固定部までの距離をLで示す。第1筒部31側のワイヤ掛部41から、第2筒部32側のワイヤ掛部41までの距離をdで示す。
伝達軸30は、全長にわたって略均一にねじれる。第1筒部31および第2筒部32は、ねじれない。伝達軸30の、Lだけ離れた位置における周方向の変位が、Lよりも短いdだけ離れたワイヤ掛部41間において生じる。そのため、第1筒部31のワイヤ掛部41と、第2筒部32のワイヤ掛部41との間のねじれ角は、伝達軸30のねじれ角のL/d倍に拡大される。
以上により、本実施の形態の導電性ワイヤ21の伸縮量は、実施の形態1で説明したように導電性ワイヤ21を伝達軸30に直接固定した場合に比べて大きくなる。
前述したように、センサ10の出力は、伝達軸30のねじれにより生じた導電性ワイヤ21の伸縮量に対応する。したがって、第1筒部31および第2筒部32にワイヤ掛部41を設けることにより、センサ10の出力を大きくできる。
本実施の形態によると、機械的に出力を増幅する機構を有するセンサ10を提供できる。ワイヤの伸びを機械的に増幅するので、電気的なノイズの発生を防止できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、導電性ワイヤ21の取り付けが容易なセンサ10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図8は、実施の形態3のセンサ10の正面図である。伝達軸30は、螺旋溝状のワイヤ掛部41を有する。ワイヤ掛部41に沿って、導電性ワイヤ21が張力を掛けた状態で伝達軸30に巻きつけられている。導電性ワイヤ21の端部は、留部79を介して第1コネクタ291および第2コネクタ292に接続されている。抵抗測定器46は、第1コネクタ291と第2コネクタ292との間の抵抗を測定する。
たとえば、伝達軸30の入力側が出力側に対して、図8におけるP方向に回転する方向のねじり力が加わり、ねじれ変形した場合は、ワイヤ掛部41の長さが伸びる。そのため、導電性ワイヤ21が伸びて、抵抗値が大きくなる。逆に、伝達軸30の出力側に対して入力側が図8におけるQ方向に回転する方向のねじり力が加わり、ねじれ変形した場合は、ワイヤ掛部41の長さが縮む。そのため、導電性ワイヤ21に加わる張力が減少し、抵抗値が小さくなる。
本実施の形態によると導電性ワイヤ21を、伝達軸30に螺旋状に巻きつけるので、組立が容易なセンサ10を提供できる。
なお、導電性ワイヤ21の巻き付けピッチが大きく、導電性ワイヤ21同士の接触が生じるおそれが少ない場合、または、導電性ワイヤ21が絶縁性被覆を有する場合には、螺旋状の溝を設けず、伝達軸30の表面に導電性ワイヤ21を巻きつけても良い。この場合、伝達軸30の表面自体が、ワイヤ掛部41の機能を果たす。
[実施の形態4]
本実施の形態は、圧力を検出するセンサ10に関する。図9は、実施の形態4のセンサ10の部分破断正面図である。図10は、実施の形態4のセンサ10の構成を説明する説明図である。図10Aは、センサ10に圧力が加えられていない状態を示し、図10Bは、センサ10に指により圧力が加えられた状態を示す。なお、図10においては、抵抗測定器46および出力部47は図示を省略する。
本実施の形態の検出部20は、長方形の第1板51と、第1板51よりも若干小さい第2板52とを有する。第2板52は、長方形枠状のスペーサ53により、第1板51との間に間隔を隔てて支持されている。
第1板51は、第2板52に対向する面に、複数のワイヤ保持部511を有する。ワイヤ保持部511は、第1板51の短辺に平行な畝状突起である。第2板52は、第1板51に対向する面に複数の押圧部522を有する。押圧部522は、ワイヤ保持部511に平行で、ワイヤ保持部511同士の隙間に対向して配置された畝状の突起である。ワイヤ保持部511の突出高さ、および、押圧部522の突出高さは、スペーサ53の厚さの半分である。
ワイヤ保持部511と押圧部522との間に導電性ワイヤ21が、図9に示すように略U字型に配置されている。導電性ワイヤ21の両端は、留部79により、第1板51に対して固定されている。導電性ワイヤ21と第1板51とは、導通していない。さらに導電性ワイヤ21は、略U字型の底の部分でワイヤ保持部511に固定されている。
ワイヤ保持部511および押圧部522の、少なくとも導電性ワイヤ21に接触する部分は絶縁性である。第1板51は、本実施の形態の保持体の一例である。第2板52は、本実施の形態の移動子の一例である。
導電性ワイヤ21の両端は、留部79、配線材およびコネクタ29を介して抵抗測定器46に接続されている。抵抗測定器46は、導電性ワイヤ21の抵抗値を測定する。抵抗測定器46は、出力部47に接続されている。
図10Bに示すように、外圧により第2板52が第1板51に向けて押圧されてへこんだ場合、押圧部522がワイヤ保持部511に向けて押し下げられる。導電性ワイヤ21は、ワイヤ保持部511同士の間で押圧部522により押し下げられて伸びる。そのため、導電性ワイヤ21の抵抗値が大きくなる。
導電性ワイヤ21の伸び量は、第2板52を押圧する力に対応する。出力部47には、あらかじめ測定した導電性ワイヤ21の抵抗値と、第2板52に加わる押圧力との対応関係が記録されている。出力部47は、抵抗測定器46が測定した導電性ワイヤ21の抵抗値を第2板52に加わる圧力に変換して出力する。
本実施の形態によると、広い面で圧力を検知するセンサ10を提供できる。第2板52の厚さまたは材質を変更して撓みやすさを変えることにより、センサ10の感度を変更できる。たとえば、薄くて撓みやすい第2板52を使用することにより、微小な圧力を検知するセンサ10を実現できる。
なお、図9および図10においては、ワイヤ保持部511は4本、押圧部522は3本であるが、これは一例である。ワイヤ保持部511および押圧部522の数は任意である。同様に図9および図10においては、導電性ワイヤ21は1本であるが、複数の導電性ワイヤ21を配置しても良い。たとえば、図9の上側と、下側とに、それぞれ略U字型に導電性ワイヤ21を配置することにより、第2板52の上側と下側のどちらが押されたのかを検知可能なセンサ10を実現できる。
第1板51と、第2板52と、スペーサ53とを、水密に接続しても良い。この場合、少なくともスペーサ53とコネクタ29との間においては、導電性ワイヤ21を絶縁性被覆により覆う。このようにすることにより、防水性の圧力センサを提供できる。
なお、出力部47は、第2板52に加わる圧力を、所定の閾値を超えたか、超えていないか、すなわちオンとオフとの2値に変換して出力しても良い。第2板52の縁を除く任意の部分を押すことで、オンとオフとの操作が可能なスイッチに用いることが可能なセンサ10を提供できる。本実施の形態のセンサ10は、電気接点の開閉を行なわないので、可燃性ガス雰囲気中等でも使用できる防爆型のスイッチを実現できる。
第1板51および第2板52は、長方形に限定しない、ワイヤ保持部511および押圧部522を交互に配置可能な任意の形状にできる。
[実施の形態5]
本実施の形態は、2本の導電性ワイヤ21の抵抗値の差分に基づいて位置検出を行なうセンサ10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図11は、実施の形態5のセンサ10の斜視図である。本実施の形態のセンサ10は、略直方体形状のケース78を有する。図11においては、ケース78の前面および上面を省略する。ケース78は、第1板781と、第1板781に対向する第2板782と、第1板781および第2板782の長辺同士を接続する第3板783と、第1板781および第2板782の短辺同士を接続する第4板784とを有する。
第1板781と第2板782との間に、丸棒状のガイド軸72が2本架設されている。ガイド軸72は、上下に平行に並んでいる。ガイド軸72に、スライダ71が摺動可能に取り付けられている。スライダ71は、ケース78の外側に突出する変位検出部711を有する。スライダ71は、2本のガイド軸72の間から、摺動方向に直行する向きに突出する円柱状の移動突起73を有する。なお、図11においては手前側に突出する移動突起73のみを図示するが、移動突起73はスライダ71の奥側にも突出している。
第1板781と第2板782との間に第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212が、互いに反対方向に傾斜した状態で張られている。第1導電性ワイヤ211は、スライダ71よりも前側に配置されており、前側の移動突起73の側面に接触している。第2導電性ワイヤ212は、スライダ71よりも奥側に配置されており、奥側の移動突起73の側面に接触している。以下の説明では、第1導電性ワイヤ211と第2導電性ワイヤ212とを区別する必要が無い場合には、導電性ワイヤ21と記載する。
スライダ71は、本実施の形態の移動子の一例である。移動突起73は、本実施の形態の押圧部の一例である。
それぞれの導電性ワイヤ21は、留部79により第1板781および第2板782にカシメ固定されている。以下の説明では、導電性ワイヤ21の第1板781側の端部を第1端、第2板782側の端部を第2端と記載する。導電性ワイヤ21の第2端は、留部79と、第2板782に固定されたコネクタ29とを介して抵抗測定器46に接続されている。抵抗測定器46は、出力部47に接続されている。導電性ワイヤ21の第1端は、図示しない配線を介して接地されている。
留部79は、本実施の形態のワイヤ保持部の一例である。ケース78は、本実施の形態の保持体の一例である。
図12は、実施の形態5のセンサ10の動作を説明する説明図である。図12においては、実線で示す第1導電性ワイヤ211、破線で示す第2導電性ワイヤ212、および、移動突起73以外は図示を省略する。
図12Bは、図11と同様にスライダ71がガイド軸72の中央付近に位置する場合を示す。第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212の中央付近が、移動突起73の側面に接触している。第1導電性ワイヤ211と第2導電性ワイヤ212の長さは略等しい。第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212は、図12Bの場合にほとんど張力が加わらない自然長の状態に組みつけられている。
図12Aは、図12Bの状態からスライダ71を左に動かした場合を示す。スライダ71と共に、移動突起73が左に移動することにより、第1導電性ワイヤ211が伸び、第2導電性ワイヤ212は弛む。
図12Cは、図12Bの状態からスライダ71を右に動かした場合を示す。スライダ71と共に、移動突起73が右に移動することにより、第1導電性ワイヤ211が弛み、第2導電性ワイヤ212が伸びる。
したがって、図12Bに示す状態に比べて、図12Aに示す状態では第1導電性ワイヤ211の抵抗値が増加し、第2導電性ワイヤ212の抵抗値は変化しない。同様に、図12Bに示す状態に比べて、図12Cに示す状態では第1導電性ワイヤ211の抵抗値は変化せず、第2導電性ワイヤ212の抵抗値は増加する。
図13は、実施の形態5の抵抗測定器46の構成を説明する回路図である。第1導電性ワイヤ211の抵抗値をRAで、第2導電性ワイヤ212の抵抗値をRBで示す。前述のとおり、第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212の第1端は接地されている。
第1導電性ワイヤ211の第2端は、固定抵抗74を介して電源電圧V+に接続されている。固定抵抗74の抵抗値をR0で示す。第1導電性ワイヤ211の第2端は、オペアンプ76の反転入力端子にも接続されている。反転入力端子には、V+をRAとR0とで分圧した電圧VAが入力する。
第2導電性ワイヤ212の第2端は、可変抵抗75を介して電源電圧V+に接続されている。可変抵抗75の抵抗値をRCで示す。第2導電性ワイヤ212の第2端は、オペアンプ76の非反転入力端子にも接続されている。非反転入力端子には、V+をRBとRCとで分圧した電圧VAが入力する。
オペアンプ76の出力端子77から、出力電圧VX=K(VA−VC)が出力される。ここでKはオペアンプ76の増幅率を示す。固定抵抗74、可変抵抗75およびオペアンプ76は、抵抗測定器46を構成する。出力端子77は、出力部47に接続されている。
本実施の形態のセンサ10の使用方法について説明する。まず、変位検出部711を操作することにより、スライダ71を所定の初期位置に動かす。初期位置は、たとえば図11に示すようにスライダ71の移動可能範囲の中央である。出力端子77の出力VXが0ボルトになるように、可変抵抗75の抵抗値VCを調整する。
図12Aを使用して説明したようにスライダ71を左側に動かすことにより、第1導電性ワイヤ211の抵抗値RAが大きくなり、第2導電性ワイヤ212の抵抗値RBは変化しない。図13を使用して説明した電圧VAは大きくなり、電圧VBは変化しない。したがって、出力端子77の出力電圧VXは負になる。スライダ71の位置が左になるほど、出力電圧VXは大きな負電圧になる。
図12Cを使用して説明したようにスライダ71を右側に動かすことにより、第1導電性ワイヤ211の抵抗値RAは変化せず、第2導電性ワイヤ212の抵抗値RBが大きくなる。図13を使用して説明した電圧VAは変化せず、電圧VBは大きくなる。したがって、出力端子77の出力電圧VXは正になる。スライダ71の位置が右になるほど、出力電圧VXは大きな正電圧になる。
出力部47には、あらかじめ測定したスライダ71の位置と、出力電圧VXとの対応関係が記録されている。出力部47は、出力電圧VXをスライダ71の位置に対応する値に変換して出力する。なお、出力部47は、出力電圧VXをそのまま出力しても良い。
本実施の形態によると、導電性ワイヤ21を取り付ける際に、大きな張力を加える必要は無い。さらに、スライダ71の初期位置に合わせて可変抵抗75を調整するので、導電性ワイヤ21を取り付ける際に張力を精密に調整する必要も無い。したがって、組立が容易なセンサ10を提供できる。本実施の形態のセンサ10は、たとえばオーディオ機器の各種調整を行なうフェーダに使用できる。
本実施の形態によると、一方の導電性ワイヤ21に張力が加わり抵抗値が変化する場合に、他方の導電性ワイヤ21は自然長の状態である。自然長である側のワイヤは、温度変化に伴う導電性ワイヤ21の抵抗値の変化を補償する参照ワイヤの機能を果たす。
スライダ71が初期位置である場合に、2本の導電性ワイヤ21の両方ともが軽く弛んだ状態であっても良い。スライダ71のわずかな動きでは出力電圧VXが変動しないセンサ10を提供できる。
スライダ71が初期位置である場合に、2本の導電性ワイヤ21の両方に張力が加わる状態であっても良い。スライダ71のわずかな動きで出力電圧VXが変動するセンサ10を提供できる。
[実施の形態6]
本実施の形態は、対象物の変位を検出する変位センサ用のセンサ10に関する。実施の形態5と共通する部分については、説明を省略する。
図14は、実施の形態6のセンサ10の半裁断面図である。本実施の形態のセンサ10は、変位測定器である。センサ10は、略円筒状の外筒82と、外筒82の端部から突出する接触子81とを有する。
センサ10は、図14に二点鎖線で示す被測定物19に接触子81の先端を接触させて使用される。図14の左右方向に生じる被測定物19の変位に追従して、接触子81が進退する。図14の上側は、接触子81が最も進出した状態を示す。図14の下側は、接触子81が最も退入した状態を示す。センサ10は、接触子81の進退した距離L1を、電気信号に変換して出力する。
図14を使用して、本実施の形態のセンサ10の構造を説明する。前述のとおり、センサ10は、略円筒状の外筒82と、外筒82の端部から突出する接触子81とを有する。外筒82は、一方の端部に内向きに突出するストッパ部824を備える。さらに外筒82は、中央部に内向きに突出する第2バネ押圧部823を備える。ストッパ部824および第2バネ押圧部823の内面は、円筒面である。
接触子81は、接触部811、スライド部812、第1バネ押圧部813および押圧筒814を有する。第1バネ押圧部813は、外筒82の内径と略同一の外径を有する円板状であり、第2バネ押圧部823とストッパ部824との間に配置されている。スライド部812は、第1バネ押圧部813と同軸の円柱状であり、第1バネ押圧部813の一方の主面から外筒82の外側に向けて突出している。接触部811は、略半球状であり、スライド部812の端部にスライド部812と同軸に設けられている。
押圧筒814は、第1バネ押圧部813と同軸の円筒状であり、第1バネ押圧部813の他方の主面から突出している。押圧筒814の外径は、第2バネ押圧部823の内径と略同一である。押圧筒814の端部に、潤滑部815が設けられている。潤滑部815は、押圧筒814の表面に、たとえばフッ素樹脂コーティング等の高潤滑性コーティングを施すことにより形成されている。潤滑部815は、押圧筒814の先端に取り付けられた、たとえばPTFE(Polytetrafluoroethylene)等の高潤滑性材料製の部品であっても良い。
接触子81は、ストッパ部824の内面および第2バネ押圧部823の内面に支持されて、外筒82の軸に沿う方向に進退可能である。第1バネ押圧部813と第2バネ押圧部823との間に介装されたコイルバネ83により、接触子81が外筒82から突出する向きに付勢されている。
外筒82の、ストッパ部824から離れた位置の内面に、ワイヤ保持体84が取り付けられている。ワイヤ保持体84に第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212が取り付けられている。図15は、ワイヤ保持体84の部分断面斜視図である。
ワイヤ保持体84は、円柱型の太径部841と、太径部841の一方の端面から太径部841と同軸に突出する細径部842とを有する。細径部842の先端には、割り溝状のワイヤ溝部843が設けられている。太径部841の他側に、円形断面の凹部が設けられて要る。凹部は、ワイヤ収容部845である。太径部841には、細径部842が突出する側の端面から、ワイヤ収容部845に連通するワイヤ孔844が2個設けられている。
ワイヤ収容部845には、円板形のワイヤ基板846が収容されている。ワイヤ基板846には、図13を使用して説明した抵抗測定器46と同様の回路が搭載され、第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212が接続されている。抵抗測定器46の出力は、図示を省略する配線を介して、ケーブル39から出力される。
なお、ワイヤ基板846に出力部47も搭載されていても良い。この場合、出力部47の出力が、ケーブル39から出力される。
第1導電性ワイヤ211は、一方のワイヤ孔844を通じて細径部842側に引き出され、ワイヤ溝部843を経由して、他方のワイヤ孔844を通じてワイヤ収容部845側に入る。図15に示す状態では、第1導電性ワイヤ211は自然長または若干の張力が加わって伸びた状態で、ワイヤ孔844とワイヤ溝部843との間で直線状に張られている。第1導電性ワイヤ211の両端は、図示しないカシメ部等により、ワイヤ基板846に固定されている。
第2導電性ワイヤ212は、ワイヤ基板846との接続部を除き、図示しない絶縁性被覆で覆われており、コイル状に巻いた状態でワイヤ収容部845内に収容されている。第2導電性ワイヤ212は、第1導電性ワイヤ211の温度変化に伴う抵抗値の変化を補償するために使用される。
図14に戻って説明を続ける。細径部842の先端部は、押圧筒814の内側に入っている。センサ10は、図14の上側に示す状態で、接触部811の先端を被測定物19に当てて使用される。被測定物19の変位により接触子81が外筒82に押し込まれた場合、潤滑部815が第1導電性ワイヤ211を押す。第1導電性ワイヤ211は伸びて、抵抗値が上昇する。外筒82からの接触子81の突出長さが短いほど、第1導電性ワイヤ211の抵抗値は高くなる。
なお、接触子81と第1導電性ワイヤ211とが接触する部分に潤滑部815が設けられていることにより、両者が引っ掛かりにくく、再現性のある測定を行なえる。さらに、第1導電性ワイヤ211が傷みにくく、耐久性の高いセンサ10を実現できる。
ワイヤ保持体84は、本実施の形態の保持体の一例である。ワイヤ溝部843とワイヤ基板846とは、本実施の形態のワイヤ保持部の一例である。潤滑部815は、本実施の形態の押圧部の一例である。
なお、第1導電性ワイヤ211の抵抗値は、温度によっても変化する。しかしながら、第2導電性ワイヤ212の抵抗値も同様に変化するので、図13を説明して説明した回路により、温度変化の影響は補償される。第2導電性ワイヤ212は、温度変化に伴う第1導電性ワイヤ211の抵抗値の変化を補償する参照ワイヤの機能を果たす。
ワイヤ基板846に搭載された出力部47には、あらかじめ測定した接触子81の突出長さと、出力電圧VXとの対応関係が記録されている。出力部47は、出力電圧VXを接触子81の突出長さに変換して出力する。なお、出力部47は、出力電圧VXをそのまま出力しても良い。
本実施の形態によると、温度補償機能を有し、環境温度が変化した場合であっても正確な測定を行なえる変位測定器用のセンサ10を提供できる。
なお、出力部47は、出力電圧VXを接触子81に加わる押し込み力に変換して出力しても良い。この場合、温度補償機能を有し、環境温度が変化した場合であっても正確な測定を行なえる、プッシュプルゲージ用のセンサ10を提供できる。
ワイヤ基板846に無線通信部を備え、ケーブル39の代わりに無線通信により測定結果を出力しても良い。
[実施の形態7]
本実施の形態は、測定可能範囲の長い変位測定器用のセンサ10に関する。実施の形態6と共通する部分については、説明を省略する。
図16および図17は、実施の形態7のセンサ10の半裁断面図である。図16で示す断面と、図17で示す断面とは、45度の角度をなしている。
図16および図17を使用して、本実施の形態のセンサ10の構造を説明する。センサ10は、略円筒状の外筒82と、外筒82の端部から突出する接触子81とを有する。外筒82の第1端はテーパ状に細くなっており、後述する第2基板87に接続されたケーブル39が延びている。外筒82の第2端は、略円筒状の外筒蓋85で覆われている。
外筒82のテーパ状の部分の近傍の内側に、円板形の第2基板87が固定されている。第2基板87には、図13を使用して説明した抵抗測定器46と同様の回路が搭載されている。なお、第2基板87に搭載された回路と、第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212との接続方法については、後述する。
接触子81は、接触部811、スライド部812、第1バネ押圧部813および第1バネ保持部816を有する。第1バネ押圧部813は、外筒82の内径よりも小さい外径を有する円板状であり、外筒82の内部に配置されている。スライド部812は、第1バネ押圧部813と同軸の円柱状であり、第1バネ押圧部813の一方の主面から外筒82の外側に向けて突出している。スライド部812の外径は、外筒蓋85の内径と略同一である。
接触部811は、略半球状であり、スライド部812の端部にスライド部812と同軸に設けられている。第1バネ保持部816は、第1バネ押圧部813と同軸の円柱状であり、第1バネ押圧部813の他方の主面から突出している。
第2基板87よりも接触子81側に、移動体89が配置されている。移動体89は1段の段付き円柱状であり、太径の第2バネ押圧部893の一方の端面から、細径の第2バネ保持部892が同軸に突出している。第1バネ保持部816の端面と、第2バネ保持部892の端面とは、対向している。
第1バネ保持部816および第2バネ保持部892に、コイルバネ83がはめこまれている。コイルバネ83は、第1バネ押圧部813および第2バネ押圧部823を介して、接触子81と移動体89とを離隔する向きに付勢する。
図18は、図16におけるXVIII-XVIII断面図である。図19は、図16におけるXIX-XIX断面図である。図16から図19を使用して、説明を続ける。
第2基板87の接触子81側の面に、4本の円柱状の導電柱88が端面を第2基板87に当接した状態で第2固定ネジ872によりそれぞれネジ固定されている。4本の導電柱88は、同一の長さの円柱形状であり、両方の端面にネジ穴を有する。導電柱88は、たとえば銅合金等の導電性材料製である。
図18に示すように、4本の導電柱88は、外筒82の内面に沿って等間隔に配置されている。以下の説明において、それぞれの導電柱88を区別する必要がある場合には、図18の下側の導電柱88から反時計回りに、第1導電柱881、第2導電柱882、第3導電柱883および第4導電柱884と記載する。
4本の導電柱88の接触子81側の端面に、円環状の第1基板86が4本の第1固定ネジ861によりそれぞれネジ固定されている。第1基板86は、2個の基板孔862を有する。基板孔862は貫通孔であり、第1基板86の直径方向に、中心を挟んで配置されている。
第1基板86と、第1固定ネジ861の頭部との間に、略長円形状の接続端子863が挟み込まれている。第1導電柱881および第3導電柱883に対応する接続端子863に、第1導電性ワイヤ211の端部がカシメ固定等により固定されている。第2導電柱882および第4導電柱884に対応する接続端子863に、第2導電性ワイヤ212の端部がカシメ固定等により固定されている。
外筒蓋85と、第1基板86との間は離れており、ワイヤ収容部845を形成している。第2導電性ワイヤ212は、接続端子863との接続部を除き、図示しない絶縁性被覆で覆われており、コイル状等任意の形状にまとめた状態でワイヤ収容部845に収容されている。第2導電性ワイヤ212は、温度変化に伴う第1導電性ワイヤ211の抵抗値の変化を補償する参照ワイヤの機能を果たす。
図18に示すように、移動体89には、第1導電柱881と第4導電柱884との間、および第2導電柱882と第3導電柱883との間に対応する位置に、第2バネ押圧部893の側面に沿ったU字溝894が設けられている。第1導電性ワイヤ211は、一方の基板孔862を通じて第1基板86の導電柱88側に入り、移動体89の端面に掛けられ、他方の基板孔862を通じて第1基板86の反対側に引き回されている。2本のU字溝894が、第1導電性ワイヤ211の外れを防止する。
移動体89は、外筒82の軸方向に移動可能であり、第1導電性ワイヤ211が接触子81側に引く力と、コイルバネ83が第2基板87側に押す力とが一致する位置で静止する。図16および図17の下側に示すように、接触子81が押圧されて右に距離L1移動した場合、移動体89は右に距離L2移動する。距離L2は、距離L1よりも短い。
第2基板87に搭載された回路と、第1導電性ワイヤ211および第2導電性ワイヤ212との接続方法について説明する。前述のとおり、第2基板87には、図13を使用して説明した抵抗測定器46と同様の回路が設けられている。具体的には、固定抵抗74、可変抵抗75、およびオペアンプ76が第2基板87に搭載されている。オペアンプ76の出力端子77は、ケーブル39に接続されている。
第2基板87は、図13において、第1導電性ワイヤ211の両端および第2導電性ワイヤ212の両端に対応する合計4個の導体部を有する。それぞれの導体部は、第2固定ネジ872の頭部と当接する位置に配置されており、第2固定ネジ872を介して導電柱88と導通する。
オペアンプ76の反転入力端子は、第1導電柱881および接続端子863を介して第1導電性ワイヤ211の第1端に接続されている。第1導電性ワイヤ211の第2端は、接続端子863および第3導電柱883を介して、第2基板87の接地線に接続されている。
オペアンプ76の非反転入力端子は、第2導電柱882および接続端子863を介して第2導電性ワイヤ212の第1端に接続されている。第2導電性ワイヤ212の第2端は、接続端子863および第4導電柱884を介して、第2基板87の接地線に接続されている。
すなわち、本実施の形態においては、4本の導電柱88が、図13を使用して説明した回路の2本の導電性ワイヤ21の両端の配線部材を構成している。
前述のとおり、接触子81が距離L1移動することにより、移動体89が距離L2移動する。移動体89の移動により第1導電性ワイヤ211が伸びて、抵抗値が上昇する。外筒82からの接触子81の突出長さが短いほど、第1導電性ワイヤ211の抵抗値は高くなる。
外筒82は、本実施の形態の保持体の一例である。第1基板86は、本実施の形態のワイヤ保持部の一例である。移動体89は、本実施の形態の押圧部の一例である。潤滑部815は、本実施の形態の押圧部の一例である。
なお、第1導電性ワイヤ211の抵抗値は、温度によっても変化する。しかしながら、第2導電性ワイヤ212の抵抗値も同様に変化するので、図13を説明して説明した回路により、温度変化の影響は補償される。
ケーブル39に接続された出力部47には、あらかじめ測定した接触子81の突出長さと、出力電圧VXとの対応関係が記録されている。出力部47は、出力電圧VXを接触子81の突出長さに変換して出力する。なお、出力部47は、出力電圧VXをそのまま出力しても良い。
本実施の形態によると、接触子81の移動量をコイルバネ83の作用により移動体89の移動量に変換するので、大きな移動量を測定可能な変位測定用のセンサ10を提供できる。本実施の形態によると、温度補償機能を有し、環境温度が変化した場合であっても正確な測定を行なえる変位測定器用のセンサ10を提供できる。
なお、出力部47は、出力電圧VXを接触子81に加わる押し込み力に変換して出力しても良い。温度補償機能を有し、環境温度が変化した場合であっても正確な測定を行なえる、プッシュプルゲージ用のセンサ10を提供できる。
出力部47は、第2基板87に搭載されていても良い。その場合、ケーブル39は接触子81の変位量を示す信号を出力する。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 センサ
19 被測定物
20 検出部
21 導電性ワイヤ
211 第1導電性ワイヤ
212 第2導電性ワイヤ
25 斜行部
29 コネクタ
291 第1コネクタ
292 第2コネクタ
30 伝達軸
31 第1筒部
32 第2筒部
331 第1筒部固定ネジ
332 第2筒部固定ネジ
39 ケーブル
41 ワイヤ掛部
46 抵抗測定器
47 出力部
51 第1板(保持体)
511 ワイヤ保持部
52 第2板(移動子)
522 押圧部
53 スペーサ
61 駆動源
62 変速機
63 スリップリング
64 負荷
65 制御部
71 スライダ(移動子)
711 変位検出部
72 ガイド軸
73 移動突起(押圧部)
74 固定抵抗
75 可変抵抗
76 オペアンプ
77 出力端子
78 ケース(保持体)
781 第1板
782 第2板
783 第3板
784 第4板
79 留部(ワイヤ保持部)
81 接触子
811 接触部
812 スライド部
813 第1バネ押圧部
814 押圧筒
815 潤滑部(押圧部)
816 第1バネ保持部
82 外筒
823 第2バネ押圧部
824 ストッパ部
83 コイルバネ
84 ワイヤ保持体(保持体)
841 太径部
842 細径部
843 ワイヤ溝部(ワイヤ保持部)
844 ワイヤ孔
845 ワイヤ収容部
846 ワイヤ基板(ワイヤ保持部)
85 外筒蓋
86 第1基板(保持体)
861 第1固定ネジ
862 基板孔
863 接続端子(ワイヤ保持部)
87 第2基板
872 第2固定ネジ
88 導電柱
881 第1導電柱
882 第2導電柱
883 第3導電柱
884 第4導電柱
89 移動体(押圧部)
892 第2バネ保持部
893 第2バネ押圧部
894 U字溝

Claims (12)

  1. 回転力を伝達する伝達軸と、
    前記伝達軸に設けられた複数のワイヤ掛部と、
    前記伝達軸の軸方向に対して斜行する斜行部を有して前記ワイヤ掛部に掛け渡された導電性ワイヤと、
    前記導電性ワイヤの抵抗値に基づいて前記回転力に関する値を出力する出力部と
    を備えるセンサ。
  2. 前記ワイヤ掛部は、前記伝達軸の軸方向に対して斜行する畝状の突起であり、
    複数の前記ワイヤ掛部は、互いに平行であり、
    前記導電性ワイヤは、隣接する前記ワイヤ掛部同士の間を通過して、前記ワイヤ掛部の端部にジグザグに掛け回されている
    請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記ワイヤ掛部は、前記伝達軸の全周に配置されている
    請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記伝達軸の軸回りに螺旋溝を有し、
    前記導電性ワイヤは、前記螺旋溝に沿って巻き付けられている
    請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記伝達軸は、側面から前記伝達軸に沿って筒状に延びる第1筒部と、側面から前記伝達軸に沿って前記第1筒部が延びる向きに対して反対向きに延びて前記第1筒部の端部に対向する第2筒部とを有し、
    前記導電性ワイヤは、前記第1筒部と前記第2筒部との間にジグザグに掛け回されている
    請求項1に記載のセンサ。
  6. 空間を隔てて設けられた複数のワイヤ保持部を有する保持体と、
    前記ワイヤ保持部の間に掛け渡された導電性ワイヤと、
    前記導電性ワイヤを押圧する押圧部を有する移動子と、
    前記導電性ワイヤの抵抗値に基づいて前記保持体に対する前記移動子の移動量に関する値を出力する出力部と
    を備えるセンサ。
  7. 前記保持体は板状であり、
    前記ワイヤ保持部は前記保持体の第1面に複数が互いに平行に配置された畝状突起であり、
    前記移動子は、前記保持体の前記第1面に対向して配置された板状であり、
    前記押圧部は、前記移動子の前記保持体に対向する面の前記畝状突起同士の隙間に対向して配置された突起である
    請求項6に記載のセンサ。
  8. 参照ワイヤを備え、
    前記出力部は、前記導電性ワイヤの抵抗値と前記参照ワイヤの抵抗値との差に基づいて前記保持体に対する前記移動子の移動量に関する値を出力する
    請求項6または請求項7に記載のセンサ。
  9. 前記導電性ワイヤは、超弾性金属製である
    請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のセンサ。
  10. 前記導電性ワイヤは、形状記憶合金製である
    請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のセンサ。
  11. 前記導電性ワイヤは、超弾塑性型チタン合金製である
    請求項1から請求項8のいずれか一つに記載のセンサ。
  12. 回転力を伝達する伝達軸に設けられた複数のワイヤ掛部に、前記伝達軸の軸方向に対して斜行する斜行部を有して掛け渡された導電性ワイヤの抵抗値を測定し、
    測定した抵抗値に基づいて前記回転力に関する値を出力する
    回転力測定方法。
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