JP2019123420A - マルチコプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチコプタにおいて、簡単且つ軽量な構造で堅牢な揚力発生装置の支持構造が得られ、揚力発生装置の高出力化を可能することである。【解決手段】前後方向に長い長方体形状の本体フレーム12と、本体フレーム12の前部から前方且つ左右外方に延出する左右の前部支持アーム18、20と、各前部支持アーム18、20の中間部に設けられた左右の前部揚力発生装置LFと、本体フレーム12の前部から前部揚力発生装置LFの各回転翼42、44、50、52を外囲し、且つ各前部支持アーム18、20の遊端に結合された前部ガード部材90と、本体フレーム12の後部から後方且つ左右外方に延出する左右の後部支持アーム54、56と、各後部支持アーム54、56の中間部に設けられた左右の後部揚力発生装置LRと、本体フレーム12の後部から後部揚力発生装置LRの各回転翼78、80、86、88を外囲し、且つ各後部支持アーム54、56の遊端に結合された後部ガード部材92とを有する。【選択図】図1

Description

本発明はマルチコプタに関する。
マルチコプタとして、本体フレームから前方且つ左右外方に延出した左右一対の前部アーム及び本体フレームから後方且つ左右外方に延出した左右一対の後部アームを有し、各前部アーム及び各後部アームの先端に電動式の回転翼による揚力発生装置が取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2016−215958号公報
マルチコプタが乗用や大型の荷物運搬用である場合には、大きい揚力が必要になり、これに応じて揚力発生装置の高出力化が必要になる。揚力発生装置の高出力化のためには堅牢な揚力発生装置の支持構造が必要になるが、支持構造の堅牢化は、構造を複雑化し、機体の重量増加を招き、機体の重量増加によって揚力発生装置の更なる高出力化が必要になる。
本発明が解決しようとする課題は、マルチコプタにおいて、簡単且つ軽量な構造で堅牢な揚力発生装置の支持構造が得られ、揚力発生装置の高出力化を可能にすることである。
本発明の一つの実施形態によるマルチコプタは、前後方向に長い長方体形状の本体フレーム(12)と、前記本体フレーム(12)の前部から前方且つ左右外方に延出する左右の前部支持アーム(18、20)と、各前部支持アーム(18、20)の中間部に支持された上下方向を向く回転中心を有する回転翼(42、44、50、52)及び該回転翼(42、44、50、52)の回転駆動装置(38、40、46、48)を含む左右の前部揚力発生装置(LF)と、前記本体フレーム(12)の前部から前記前部揚力発生装置(LF)の各回転翼(42、44、50、52)を外囲し、且つ各前部支持アーム(18、20)の遊端に結合された前部ガード部材(90)と、前記本体フレーム(12)の後部から後方且つ左右外方に延出する左右の後部支持アーム(54、56)と、各後部支持アーム(54、56)の中間部に支持された上下方向を向く回転中心を有する回転翼(78、80、86、88)及び該回転翼(78、80、86、88)の回転駆動装置(74、76、82、84)を含む左右の後部揚力発生装置(LR)と、前記本体フレーム(12)の後部から前記後部揚力発生装置(LR)の各回転翼(78、80、86、88)を外囲し、且つ各後部支持アーム(54、56)の遊端に結合された後部ガード部材(92)とを有する。
この構成によれば、簡単且つ軽量な構造で堅牢な揚力発生装置の支持構造が得られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記前部ガード部材(90)及び前記後部ガード部材(92)が上下に延在する板状をなす。
この構成によれば、前部ガード部材(90)及び後部ガード部材(92)の軽量化が図られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記前部ガード部材(90)及び前記後部ガード部材(92)が縦断面視で波状をなす。
この構成によれば、前部ガード部材(90)及び前記後部ガード部材(92)が軽量且つ堅牢なものになる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、各前部支持アーム(18、20)及び各後部支持アーム(54、56)が棒状部材によって構成されている。
この構成によれば、前部支持アーム(18、20)及び後部支持アーム(54、56)の軽量化が図られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記本体フレーム(12)が複数の棒状部材を直方体状に組み合わせた骨格体(14)を含む。
この構成によれば、本体フレーム(12)の軽量化が図られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、各前部支持アーム(18、20)及び各後部支持アーム(54、56)の各々が、上下に整合した1対の上側アーム(22、28、58、64)及び下側アームと、前記上側アーム(22、28、58、64)及び前記下側アーム(24、30、60、66)の遊端を互いに連結する連結部材(26、32、62、68)とを有する。
この構成によれば、簡単な構造のもとに、堅牢な前部支持アーム(18、20)及び各後部支持アームが得られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、各前部支持アーム(18、20)の前記上側アーム(22、28)及び前記下側アーム(24、30)の各々に前記前部揚力発生装置(LF)が設けられ、各後部支持アーム(54、56)の前記上側アーム(58、64)及び前記下側アーム(60、66)の各々に前記後部揚力発生装置(LR)が設けられている。
この構成によれば、二重翼式の前部揚力発生装置(LF)及び後部揚力発生装置(LR)が簡単な構造の前部支持アーム(18、20)及び後部支持アーム(54、56)によって支持される。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、各前部支持アーム(18、20)の前記上側アーム(22、28)及び前記下側アーム(24、30)の各々に設けられた前記前部揚力発生装置(LF)の両回転翼(42と50、44と52)が互いに対向する向きに配置され、各後部支持アーム(54、56)の前記上側アーム(58、64)及び前記下側アーム(60、66)の各々に設けられた前記後部揚力発生装置(LR)の両回転翼(78と86、80と88)が互いに対向する向きに配置されている。
この構成によれば、二重反転翼式の前部揚力発生装置(LF)及び後部揚力発生装置(LR)が簡単な構造の前部支持アーム(18、20)及び後部支持アーム(54、56)によって支持される。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記前部ガード部材(90)が、平面視で、前記左右の前部揚力発生装置(LF)を一括して外囲する横方向に長い長円形をなし、前記後部ガード部材(92)が、平面視で、前記左右の後部揚力発生装置(LR)を一括して外囲する横方向に長い長円形をなしている。
この構成によれば、前部ガード部材(90)及び後部ガード部材(92)の部品点数が削減され、軽量化が図られる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記本体フレーム(12)に人が乗る搭乗部(100)が設けられている。
この構成によれば、乗用のマルチコプタになる。
上記マルチコプタにおいて、好ましくは、前記本体フレーム(12)に荷物を載せる荷物載置部(108)が設けられている。
この構成によれば、荷物運搬用のマルチコプタになる。
本発明によるマルチコプタによれば、簡単且つ軽量な構造で堅牢な揚力発生装置の支持構造が得られ、揚力発生装置の高出力化が可能になる。
本発明によるマルチコプタの実施形態1を示す斜視図 実施形態1によるマルチコプタのフレーム構造を示す斜視図 実施形態1によるマルチコプタの平面図 実施形態1によるマルチコプタの電力系及び制御系を示すブロック図 本発明によるマルチコプタの実施形態2を示す斜視図
以下に、本発明によるマルチコプタの実施形態1を、図1〜図4を参照して説明する。
マルチコプタ10は、図1〜図3に示されているように、前後方向に長い長方体形状の本体フレーム12を有する。本体フレーム12は、複数のパイプ材等の棒状部材を直方体状に組み合わせた骨格体14(図3参照)と、骨格体14の各面(8面)を塞ぐように骨格体14に取り付けられた8個の外装パネル16(図1参照)とを含む。
本体フレーム12の上部には人が乗る搭乗用の座席(搭乗部)100が設けられている。座席100の左右両側にはグリップ102が取り付けられている。グリップ102には操縦装置104が取り付けられている。本体フレーム12に左右両側には座席100に着座した乗員の足置き場であるステップ101が取り付けられている。本体フレーム12の座席100の前方には透明アクリル板等による風よけフード106が取り付けられている。本体フレーム12の下部には前後左右の4箇所に脚片状のランディングギヤ107が取り付けられている。
骨格体14の前部にはパイプ材等の棒状部材による左右一対の前部支持アーム18及び20が取り付けられている。
左側の前部支持アーム18は、骨格体14の上部左隅に固定された基端22Aを含み、当該基端22Aより水平に前方且つ左外方に延出した上側アーム22と、骨格体14の下部左隅に固定された基端24Aを含み、当該基端24Aより上側アーム22と平行に前方且つ左方に延出した下側アーム24と、上側アーム22の遊端22Bに接合された上端26A及び下側アーム24の遊端24Bに接合された下端26Bを含む連結ロッド(連結部材)26とを有する。
右側の前部支持アーム20は、骨格体14の上部右隅に固定された基端28Aを含み、当該基端28Aより水平に前方且つ右外方に延出した上側アーム28と、骨格体14の下部右隅に固定された基端30Aを含み、当該基端30Aより上側アーム28と平行に前方且つ右外方に延出した下側アーム30と、上側アーム28の遊端28Bに接合された上端32A及び下側アーム30の遊端(不図示)に接合された下端32Bを含む連結ロッド(連結部材)32とを有する。
つまり、左側の前部支持アーム18の上側アーム22と下側アーム24とは上下に整合し、右側の前部支持アーム20の上側アーム28と下側アーム30とは上下に整合し、各々対をなしている。
左右の上側アーム22、28の長手方向の中間部の下側には各々マウント部材34、36によって電動モータ38、40が下向きに取り付けられている。各電動モータ38、40の出力軸(不図示)には上下方向を向く回転中心を有する2翼による回転翼42、44が水平に取り付けられている。左右の下側アーム24、30の長手方向の中間部の上側には各々マウント部材37(一部不図示)によって電動モータ46、48が上向きに取り付けられている。各電動モータ46、48の出力軸(不図示)には上下方向を向く回転中心を有する2翼による回転翼50、52が水平に取り付けられている。このようにして、各回転翼42、44、50、52が前部支持アーム18、20に上下方向を向く回転軸線周りに回転可能に設けられている。
電動モータ38、40、46、48は、対応する回転翼42、44、50、52の個別の回転駆動装置であり、回転翼42、44、50、52を個別に回転駆動する。左側の回転翼42と50とは、互いに同心位置に設けられて互いに向かい合っており、つまり、互いに対向する向きの配置であり、ピッチ角が互いに反転して互いに相反する方向に回転駆動される。同様に、右側の回転翼44と52とは、互いに同心位置に設けられて互いに向かい合っており、つまり、互いに対向する向きの配置でありピッチ角が互いに反転して互いに相反する方向に回転駆動される。更に、左側の回転翼42及び50と右側の回転翼44及び52とは、本体フレーム12の左右方向の中心を前後方向に延在する中心線X(図2参照)を対称線として左右対称の配置である。このようにして、前部揚力発生装置LFが左右一対且つ左右対称配置の二重反転回転翼として構成され、スペース効率のよい高出力の前部揚力発生装置LFが得られる。
本体フレーム12の前部には前部ガード部材90が取り付けられている。前部ガード部材90は、上下に延在し且つ縦断面視で波状に成形された板状部材によって構成され、両端を本体フレーム12に固定されて回転翼42、44、50、52を一括して外囲し、且つ中間部を左右の前部支持アーム18及び20の双方の遊端、つまり連結ロッド26及び32の双方に結合され、平面視で左右方向に長い長円形状をしている。
これにより、前部支持アーム18及び20の遊端をなす連結ロッド26及び32の双方が前部ガード部材90によって互いに連結されると共に本体フレーム12によって支持され、左右の前部支持アーム18及び20の双方が両持ち梁になる。
骨格体14の後部にはパイプ材等の棒状部材による左右一対の後部支持アーム54及び56が取り付けられている。
左側の後部支持アーム54は、骨格体14の上部左隅に固定された基端58Aを含み、当該基端58Aより水平に後方且つ左外方に延出した上側アーム58と、骨格体14の下部左隅に固定された基端(不図示)を含み、当該基端より上側アーム58と平行に後方且つ左方に延出した下側アーム60と、上側アーム58の遊端58Bに接合された上端62A及び下側アーム60の遊端60Bに接合された下端62Bを含む連結ロッド(連結部材)62とを有する。
右側の後部支持アーム56は、骨格体14の上部右隅に固定された基端64Aを含み、当該基端64Aより水平に後方且つ右外方に延出した上側アーム64と、骨格体14の下部右隅に固定された(不図示)を含み、当該基端66Aより上側アーム64と平行に後方且つ右外方に延出した下側アーム66と、上側アーム64の遊端64Bに接合された上端68A及び下側アーム66の遊端66Bに接合された下端68Bを含む連結ロッド(連結部材)68とを有する。
つまり、左側の後部支持アーム54の上側アーム58と下側アーム60とは上下に整合し、右側の後部支持アーム56の上側アーム64と下側アーム66とは上下に整合し、各々対をなしている。
左右の上側アーム58、64の長手方向の中間部の下側には各々マウント部材70、72によって電動モータ74、76が下向きに取り付けられている。各電動モータ74、76の出力軸(不図示)には上下方向を向く回転中心を有する2翼による回転翼78、80が水平に取り付けられている。左右の下側アーム60、66の長手方向の中間部の上側には各々マウント部材73(一部不図示)(不図示)によって電動モータ82、84が上向きに取り付けられている。各電動モータ82、84の出力軸(不図示)には上下方向を向く回転中心を有する2翼による回転翼86、88が水平に取り付けられている。このようにして、各回転翼78、80、86、88が後部支持アーム54、56に上下方向を向く回転軸線周りに回転可能に設けられている。
電動モータ74、76、82、84は、対応する回転翼78、80、86、88の個別の回転駆動装置であり、回転翼78、80、86、88を個別に双方向に回転駆動する。左側の回転翼78と86とは、互いに同心位置に設けられて互いに向かい合っており、つまり、互いに対向する向きに配置であり、ピッチ角が互いに反転して互いに相反する方向に回転駆動される。同様に、右側の回転翼80と88とは、互いに同心位置に設けられて互いに向かい合っており、つまり、互いに対向する向きに配置であり、ピッチ角が互いに反転して互いに相反する方向に回転駆動される。更に、左側の回転翼78及び86と右側の回転翼80及び88とは、本体フレーム12の中心線Xを対称線として左右対称の配置である。このようにして、後部揚力発生装置LRが左右一対且つ左右対称配置の二重反転回転翼として構成され、スペース効率のよい高出力の後部揚力発生装置LRが得られる。
本体フレーム12の後部には後部ガード部材92が取り付けられている。後部ガード部材92は、上下に延在し且つ縦断面視で波状に成形された板状部材によって構成され、両端を本体フレーム12に固定されて回転翼78、80、86、88を一括して外囲し、且つ中間部を左右の後部支持アーム54及び56の双方の遊端、つまり連結ロッド62及び68の双方に結合され、平面視で左右方向に長い長円形状をしている。
これにより、後部支持アーム54及び56の遊端をなす連結ロッド62及び68が後部ガード部材92によって互いに連結されると共に本体フレーム12によって支持され、左右の後部支持アーム54及び56の双方が両持ち梁になる。
図3に示されているように、平面視で、本体フレーム12の中心線Xに対する上側アーム22及び下側アーム24の傾斜角θ1と、本体フレーム12の中心線Xに対する上側アーム28及び下側アーム30の傾斜角θ2と、本体フレーム12の中心線Xに対する上側アーム58及び下側アーム60の傾斜角θ3と、本体フレーム12の中心線Xに対する上側アーム64及び下側アーム66の傾斜角θ4とは、互いに同一であり、45度以下、好ましくは30度である。
そして、回転翼42、44、50、52は、上側アーム22、28、下側アーム24、30に対する電動モータ38及び回転翼42、電動モータ40及び回転翼44、電動モータ46及び回転翼50、電動モータ48及び回転翼52の取付位置及び回転翼42、44、50、52の直径の設定によって、各々、それぞれの全体が、平面視で、本体フレーム12より前方に位置している。回転翼78、80、86、88は、上側アーム58、64、下側アーム60、66に対する電動モータ74及び回転翼78、電動モータ76及び回転翼80、電動モータ82及び回転翼86、電動モータ84及び回転翼88の取付位置及び回転翼78、80、86、88の直径の設定によって、各々、それぞれの全体が、平面視で、本体フレーム12より後方に位置している。
この構成により、本体フレーム12と回転翼42、44、50、52、78、80、86、88とがオーバラップすることがなく、本体フレーム12の左右両側方が、回転翼42、44、50、52、78、80、86、88によって邪魔されることなく、前後方向の全長に亘って、開放される。
これにより、本体フレーム12の側方に広いスペースが確保され、本体フレーム12の側方からの座席100に対する人の乗り降りが容易になる。このことは、本体フレーム12の側方に人の乗り降りに必要なスペースを確保した上で、本体フレーム12の前後長を短縮できることにもなる。
本体フレーム12には、フライトコントローラ110、ジャイロセンサ112、下方距離センサ114、各電動モータ38、40、46、48、74、76、82、84の個別のESC(Electronic Speed Controller)116、バッテリ118、プラグ付きのバッテリ充電器120が取り付けられている。
図4はこれらを含むマルチコプタ10の電力系及び制御系を示すブロック図である。尚、図4において、実線は信号線を、破線は電力線を各々示している。
フライトコントローラ110は、操縦装置104、ジャイロセンサ112、下方距離センサ114からの各信号に基づいて各電動モータ38、40、46、48、74、76、82、84のESC116に対し個別の指令信号を出力する。これにより、各電動モータ38、40、46、48、74、76、82、84が個別に駆動され、各回転翼42、44、50、52、78、80、86、88が個別の回転方向及び回転速度をもって回転駆動され、マルチコプタ10が飛翔する。
上述したように、前部支持アーム18及び20の遊端をなす連結ロッド26及び32が後部ガード部材92によって互いに連結されると共に本体フレーム12によって支持され、左右の後部支持アーム54及び56の双方が両持ち梁になっており、後部支持アーム54及び56の遊端をなす連結ロッド62及び68が後部ガード部材92によって互いに連結されると共に本体フレーム12によって支持され、左右の後部支持アーム54及び56の双方が両持ち梁になっているから、前部支持アーム18、20及び後部支持アーム54、56の見かけ上の曲げ剛性及び本体フレーム12に対する取付強度が向上する。
これにより、前部揚力発生装置LF及び後部揚力発生装置LRの支持構造体である前部支持アーム18、20及び後部支持アーム54、56がマルチコプタ10の軽量化のために棒状部材による簡素な構造であっても、堅牢な支持構造が得られ、前部揚力発生装置LF及び後部揚力発生装置LRの高出力化が可能になり、マルチコプタ10の積載可能荷重の増大を図ることができる。
前部ガード部材90及び後部ガード部材92は、回転翼42、44、50、52、78、80、86、88を保護し、回転翼42、44、50、52、78、80、86、88に異物が衝突することを回避するガード作用を行うものであるから、前述の前部支持アーム18、20及び後部支持アーム54、56の見かけ上の曲げ剛性及び本体フレーム12に対する取付強度を向上のための部材を別途設ける必要がなく、マルチコプタ10の軽量化が図られる。
前部ガード部材90は前部の回転翼42、44、50、52を一括して取り囲み、後部ガード部材92は後部の回転翼78、80、86、88を一括して取り囲んでいるから、ガード部材の個数の削減と共に、前部の回転翼42、44、50、52及び後部の回転翼78、80、86、88の各々の配置部において大きいスペースが確保され、メンテナンス性が向上する。
前部ガード部材90及び後部ガード部材92は縦断面視で波状に成形されている。これにより、前部ガード部材90がマルチコプタ10の軽量化のために比較的薄い鋼板等によって構成されていて、必要な曲げ及び捩り剛性、強度が得られる。
本体フレーム12の骨格体14が複数のパイプ材等の棒状部材を直方体状に組み合わせた構造体であることによっても、所要の強度を確保しつつマルチコプタ10の軽量化が図られる。
これらマルチコプタ10の軽量化及び前部揚力発生装置LF及び後部揚力発生装置LRの高出力化は、乗用化に必要なマルチコプタ10の積載可能荷重の増大に関し、極めて有益である。
本実施形態のマルチコプタ10は、本体フレーム12と回転翼42、44、50、52、78、80、86、88とがオーバラップすることがなく、本体フレーム12の左右両側方が、回転翼42、44、50、52、78、80、86、88によって邪魔されることなく、前後方向の全長に亘って、開放されるから、本体フレーム12の側方に広いスペースが確保され、本体フレーム12の側方からの座席100に対する人の乗り降りが容易になる。このことは、本体フレーム12の側方に人の乗り降りに必要なスペースを確保した上で、本体フレーム12の前後長を短縮できることにもなる。
次に、本発明によるマルチコプタの実施形態2を、図5を参照して説明する。なお、図5において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態2では、本体フレーム12の上部に、座席(搭乗部)100に代えて、荷物を載せる荷台(荷物載置部)108が設けられている。
無人機の場合には、図4に仮想線によって示されているように、本体フレーム12に受信モジュール122が搭載され、外部からの無線通信によってマルチコプタ10の操縦が行われる。
実施形態2でも、本体フレーム12と回転翼42、44、50、52、78、80、86、88とがオーバラップすることがなく、本体フレーム12の左右両側方が、回転翼42、44、50、52、78、80、86、88によって邪魔されることなく、前後方向の全長に亘って、開放される。
これにより、本体フレーム12の側方に広いスペースが確保され、本体フレーム12の側方からの荷台108に近付くことが容易になり、本体フレーム12の前後長を長くすることなく荷台108に対する荷物の積み下ろし作業性がよくなる。
その他の構成は、実施形態1と同様であるから、実施形態2においても実施形態1と同様の効果が得られる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本体フレーム12に、搭乗部と荷物積載部の双方が設けられていてもよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :マルチコプタ
12 :本体フレーム
14 :骨格体
16 :外装パネル
18 :前部支持アーム
20 :前部支持アーム
22 :上側アーム
22A :基端
22B :遊端
24 :下側アーム
24A :基端
24B :遊端
26 :連結ロッド(連結部材)
26A :上端
26B :下端
28 :上側アーム
28A :基端
28B :遊端
30 :下側アーム
30A :基端
32 :連結ロッド(連結部材)
32A :上端
32B :下端
34 :マウント部材
36 :マウント部材
37 :マウント部材
38 :電動モータ(回転駆動装置)
40 :電動モータ(回転駆動装置)
42 :回転翼
44 :回転翼
46 :電動モータ(回転駆動装置)
48 :電動モータ(回転駆動装置)
50 :回転翼
52 :回転翼
54 :後部支持アーム
56 :後部支持アーム
58 :上側アーム
58A :基端
58B :遊端
60 :下側アーム
60B :遊端
62 :連結ロッド(連結部材)
62A :上端
62B :下端
64 :上側アーム
64A :基端
64B :遊端
66 :下側アーム
66A :基端
66B :遊端
68 :連結ロッド(連結部材)
68A :上端
68B :下端
70 :マウント部材
72 :マウント部材
74 :電動モータ(回転駆動装置)
76 :電動モータ(回転駆動装置)
78 :回転翼
80 :回転翼
82 :電動モータ(回転駆動装置)
84 :電動モータ(回転駆動装置)
86 :回転翼
88 :回転翼
90 :前部ガード部材
92 :後部ガード部材
100 :座席(搭乗部)
101 :ステップ
102 :グリップ
104 :操縦装置
106 :フード
107 :ランディングギヤ
108 :荷台(荷物載置部)
110 :フライトコントローラ
112 :ジャイロセンサ
114 :下方距離センサ
116 :ESC
118 :バッテリ
120 :バッテリ充電器
122 :受信モジュール
LF :前部揚力発生装置
LR :後部揚力発生装置

Claims (11)

  1. 前後方向に長い長方体形状の本体フレームと、
    前記本体フレームの前部から前方且つ左右外方に延出する左右の前部支持アームと、
    各前部支持アームの中間部に支持された上下方向を向く回転中心を有する回転翼及び該回転翼の回転駆動装置を含む左右の前部揚力発生装置と、
    前記本体フレームの前部から前記前部揚力発生装置の各回転翼を外囲し、且つ各前部支持アームの遊端に結合された前部ガード部材と、
    前記本体フレームの後部から後方且つ左右外方に延出する左右の後部支持アームと、
    各後部支持アームの中間部に支持された上下方向を向く回転中心を有する回転翼及び該回転翼の回転駆動装置を含む左右の後部揚力発生装置と、
    前記本体フレームの後部から前記後部揚力発生装置の各回転翼を外囲し、且つ各後部支持アームの遊端に結合された後部ガード部材とを有するマルチコプタ。
  2. 前記前部ガード部材及び前記後部ガード部材が上下に延在する板状をなす請求項1に記載のマルチコプタ。
  3. 前記前部ガード部材及び前記後部ガード部材が縦断面視で波状をなす請求項2に記載のマルチコプタ。
  4. 各前部支持アーム及び各後部支持アームが棒状部材によって構成されている請求項1から3の何れか一項に記載のマルチコプタ。
  5. 前記本体フレームが複数の棒状部材を直方体状に組み合わせた骨格体を含む請求項1から4の何れか一項に記載のマルチコプタ。
  6. 各前部支持アーム及び各後部支持アームの各々が、上下に整合した1対の上側アーム及び下側アームと、前記上側アーム及び前記下側アームの遊端を互いに連結する連結部材とを有する請求項1に記載のマルチコプタ。
  7. 各前部支持アームの前記上側アーム及び前記下側アームの各々に前記前部揚力発生装置が設けられ、
    各後部支持アームの前記上側アーム及び前記下側アームの各々に前記後部揚力発生装置が設けられている請求項6に記載のマルチコプタ。
  8. 各前部支持アームの前記上側アーム及び前記下側アームの各々に設けられた前記前部揚力発生装置の両回転翼が互いに対向する向きに配置され、
    各後部支持アームの前記上側アーム及び前記下側アームの各々に設けられた前記後部揚力発生装置の両回転翼が互いに対向する向きに配置されている請求項7に記載のマルチコプタ。
  9. 前記前部ガード部材が、平面視で、前記左右の前部揚力発生装置を一括して外囲する横方向に長い長円形をなし、
    前記後部ガード部材が、平面視で、前記左右の後部揚力発生装置を一括して外囲する横方向に長い長円形をなしている請求項1から8の何れか一項に記載のマルチコプタ。
  10. 前記本体フレームに人が乗る搭乗部が設けられている請求項1から9の何れか一項に記載のマルチコプタ。
  11. 前記本体フレームに荷物を載せる荷物載置部が設けられている請求項1から10の何れか一項に記載のマルチコプタ。
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