JP2019123291A - 車両の軌道決定装置、軌道決定方法、及び、制御装置 - Google Patents

車両の軌道決定装置、軌道決定方法、及び、制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自車両の周囲の複数の移動体との衝突を回避する。【解決手段】自車両(10)の予定走行軌道(T10)と、自車両の周囲の複数の対象物(M1〜M4)についての属性情報と、を取得して、予定走行軌道を自車両が走行した場合に、自車両と対象物とが衝突する地点である衝突予測地点(P1〜P4)を、複数の対象物について特定し(120、S10)、特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、前記自車両の加速、又は減速によって回避できるかを前記衝突予測地点ごとに判定して、加速、又は減速の組合せの候補を生成し(130、S20)、候補の中から、複数の前記衝突予測地点において衝突を回避可能な加速、又は減速の組合せを選択する(140、S30)。【選択図】図1

Description

本開示は、車両の軌道決定装置、軌道決定方法、及び、制御装置に関する。
特許文献1には、自車両の周囲の移動体の予測将来位置と、自車両の予定走行経路と、を用いて衝突回避を行う装置が記載されている。この装置では、移動体の予測将来位置の距離が所定値以内となる地点のうち、自車両に最も近い地点における移動体と自車両の到達時間差が所定値以内と予測した場合に、自車両を減速させる。
特開2017−35927号公報
特許文献1記載の技術では、自車両に2番目に近い移動体との衝突が予測される地点が、自車両に1番目に近い移動体との衝突予測地点と近接している場合に、自車両に2番目に近い移動体との衝突が回避できないおそれがある。そのため、自車両に最も近い地点における移動体との衝突のみならず、自車両の周囲の他の移動体との衝突を回避可能な技術が望まれていた。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、車両の軌道決定装置が提供される。この軌道決定装置(100)は、自車両(10)の予定走行軌道(T10)と、前記自車両の周囲の複数の対象物(M1〜M4)についての属性情報と、を取得して、前記予定走行軌道を前記自車両が走行した場合に、前記自車両と前記対象物とが衝突する地点である衝突予測地点(P1〜P4)を、複数の前記対象物について特定する衝突予測地点特定部(120)と;特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、前記自車両の加速、又は減速によって回避できるかを前記衝突予測地点ごとに判定して、加速、又は減速の組合せの候補を生成する候補生成部(130)と;前記候補の中から、複数の前記衝突予測地点において衝突を回避可能な加速、又は減速の組合せを選択する選択部(140)と、を備える。
この形態によれば、車両の周囲の複数の対象物との衝突を回避可能な軌道を決定することができる。
軌道決定装置及び車両の制御装置の概略構成を示す図。 軌道決定処理を示す図。 車両の予定走行軌道と車両の周囲の対象物を示す図。 候補生成部が生成する軌道候補の例を示す図。 候補の選択方法を示す図。 候補生成部が生成する軌道候補の他の例を示す図。 加速を優先して生成された軌道候補の例を示す図。
A.実施形態
図1に示す軌道決定装置100は、車両10に搭載され、車両10の軌道を決定する。「軌道を決定する」とは、車両10の走行軌道及び加速度や減速度を決定することである本実施形態において、車両10は、運転者の指示がなくとも、自動で操舵、加速及び制動が可能なレベルの自動運転車である。
車両10は、軌道決定装置100に加え、監視装置200と、運転支援装置300と、を備える。軌道決定装置100と運転支援装置300を合わせて、制御装置400とも呼ぶ。監視装置200、軌道決定装置100及び運転支援装置300は、CPU、メモリ及び信号の送受信を行うインタフェースを搭載したECU(Electronic Control Unit)により構成されている。上記各装置はそれぞれ電気的に接続されており、各装置間において信号の送受信が可能である。
監視装置200は、車両10の周囲を監視するセンサ群、車両10の走行状態を監視するセンサ群や、V2X(Vehicle to Everything)を用いた情報通信装置により構成されている。センサ群は、車速センサ、加速度センサ、GNSS(Global Navigation Satellite System)センサ、撮像カメラ、ミリ波レーダ、LiDAR(Light Detection And Ranging又はLaser Imaging Detection And Ranging)、ヨーレートセンサなどを含む。車速センサは、車両10の速度を検出する。加速度センサは、車両10の加速度及び減速度を検出する。減速度は、負の加速度でもある。ヨーレートセンサは、車両10の回転角速度を検出する。操舵角センサは、車両10のステアリングホイール舵角を検出する。GNSSセンサは、例えば、GPS(Global Positioning System)センサにより構成され、GPSを構成する人工衛星から受信する電波に基づき、車両10の現在位置を検出する。撮像カメラは、車両10の前方及び後方に向けられ、撮像画像を取得する。前方とは、車両10の前方正面に加え、右前方および左前方を含む。後方とは、車両10の進後方正面に加え、右後方および左後方を含む。撮像カメラとして、単眼カメラが用いられてもよい。また、2以上のカメラによって構成されるステレオカメラやマルチカメラが用いられてもよい。ミリ波レーダは、ミリ波帯の電波を用いて、車両10の周囲における対象物の存否、かかる対象物との車両10との距離、対象物の位置、対象物の大きさ、対象物の形状及び対象物の車両10に対する相対速度を検出する。LiDARは、レーザを用いて自車両の周囲における対象物の存否等を検出する。
運転支援装置300は、エンジンECU301、ブレーキECU302、及び操舵ECU303を備え、軌道決定装置100の指示を受けて車両10の運転を支援する。エンジンECU301は、エンジン311に関わる各種アクチュエータを制御することにより、スロットルバルブの開度や、イグナイタの点火動作や、インジェクタ等を制御して、車両10を加速させる。ブレーキECU302は、ブレーキ機構312に関わるアクチュエータを制御することで、車両10を減速させる。操舵ECU303は、操舵機構313の備えるパワーステアリングモータ等操舵に関わるアクチュエータを制御することで、車両10の操舵を制御する。
軌道決定装置100は、CPUがメモリに記憶されたプログラムを展開して実行することにより、軌道生成部110、衝突予測地点特定部120、候補生成部130及び選択部140として機能する。軌道決定装置100は、軌道決定機能がオンにされている間、図2に示される軌道決定処理を繰り返す。以下、図2〜図6を用いて軌道決定装置100の各部の機能及び軌道決定処理について説明する。
図3には、車両10と、車両10の周囲の対象物としての他車両M1、M2、M3、M4と、が示されている。車両10を「自車両」とも呼ぶ。図3に示す自車両10の軌道T10は、高速道路等の自動料金収受システム付近における軌道である。自動料金収受システム付近では、複数の車線から、自車両10及び他車両M1〜M4が当該システムに向けて移動する。また、自車両10及び他車両M1〜M4が、当該システムを通過して複数の車線に向けて移動する。また、自動料金収受システムの数と、車線との数は同じではない場合がある。そのため、自動料金収受システム付近では、図3に示すように交通が集中する場合がある。
軌道生成部110は、開始位置S1と、目的位置と、を設定し、開始位置S1から目的位置までの自車両10の予定走行軌道T10を生成する(ステップS5)。予定走行軌道T10は、自車両10の操舵角度及び速度で規定される。軌道生成部110は、予め定められた比較的短い間隔、例えば数十ミリ秒〜数百ミリ秒(msec)の間隔で、予定走行軌道T10の生成を繰り返す。軌道生成部110は、例えば、Jianらによる論文「IEEE TRANSACTIONS ON SYSTEMS, MAN, AND CYBERNETICS−PART A: SYSTEMS AND HUMANS, VOL. 40, NO. 4, JULY 2010」に記載された方法を用いて予定走行軌道T10を生成する。なお、軌道生成部110は、自車両10の現在位置を開始位置S1とし、自車両10の現在の操舵角及び速度が維持されて予め定められた時間が経過した場合に車両10が到達する位置を目的位置とし、現在位置から目的位置に到達するまでの軌道を予定走行軌道として生成してもよい。
衝突予測地点特定部120は、軌道生成部110から予定走行軌道T10を取得し、監視装置200から他車両M1〜M4についての属性情報を取得する。属性情報とは、他車両M1〜M4の位置、大きさ、向き、他車両M1〜M4と自車両10との距離及び他車両M1〜M4の速度である。速度は、他車両M1〜M4の自車両10に対する相対速度、他車両M1〜M4の絶対速度を含む。対象物の大きさは、対象物の幅及び長さを含む。衝突予測地点特定部120は、予定走行軌道T10を自車両10が走行した場合に、自車両10と他車両M1〜M4とが衝突する可能性があるか、及び衝突する可能性がある場合には衝突予測地点を特定する(ステップS10)。「衝突する可能性がある」とは、自車両10と他車両M1〜M4の重なり度合いであるラップ率が0より大きくなることである。具体的には、衝突予測地点特定部120は、ステップS10において、他車両M1〜M4の上記の属性情報を用いて、自車両10が開始位置S1に位置してから予め定められた時間が経過するまでにおける、他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4を推定する。なお、図3に破線で示す他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4、及び実線で示す自車両10の予定走行軌道T10は、実際には、各車両の車幅を含む。衝突予測地点特定部120は、自車両10の予定走行軌道T10と他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4が予め定められた時間内に重なる場合に、衝突可能性があると判定する。衝突予測地点特定部120は、予定走行軌道T10と他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4とが重なる地点を、衝突予測地点として特定する。予め定められた時間は、例えば、2秒〜5秒の間の時間である。
衝突予測地点特定部120により衝突予測地点が特定されない場合(ステップS10、NO)、すなわち、車両10と他車両M1〜M4との衝突可能性がない場合には、軌道決定装置100は、処理をステップS5に戻し、予定走行軌道T10以降の走行軌道の生成(ステップS5)と、衝突予測地点の特定(ステップS10)を実行する。
衝突予測地点が特定されると(ステップS10、YES)、候補生成部130は、各衝突予測地点における衝突が加速又は減速によって回避可能か、衝突予測地点ごとに判定する(ステップS20)。図4のツリー構造は、候補生成部130が生成する、加速及び減速の候補の一例である。図4及び以降の図における「加速可」は、当該衝突予測地点における衝突を加速により回避可能であることを示し、「減速可」は、当該衝突予測地点における衝突を減速により回避可能であることを示す。また、「加速不可」は、当該衝突予測地点における衝突を加速により回避不可能であることを示し、「減速不可」は、当該衝突予測地点における衝突を減速により回避不可能であることを示す。
ステップS20において、候補生成部130は、まず、各衝突予測地点P1〜P4を、各衝突予測地点P1〜P4に自車両10が到達するまでの時間が短い順に並べる。次に、候補生成部130は、開始位置S1から、自車両10が到達するまでの時間が最も短い衝突予測地点P1まで、予め定められた加速度、又は予め定められた減速度で走行した場合に、車両10が衝突予測地点P1に到達する時間t1を算出する。また、候補生成部130は、他車両M1の属性情報を用いて、他車両M1が衝突予測地点P1に到達する時間t2を算出する。候補生成部130は、時間t1と時間t2とを比較し、衝突予測地点P1において車両10と他車両M1が衝突するか否かを判定する。例えば、自車両10が開始位置S1から衝突予測地点P1まで予め定められた加速度で加速した場合に自車両10が衝突予測地点P1に到達する時間t1が、他車両M1が衝突予測地点P1に到達する時間t2よりも短く、かつ、衝突する可能性がない場合、候補生成部130は、衝突予測地点P1における衝突を加速により回避可能と判定する。候補生成部130は、加速又は減速によって、衝突予測地点P1における衝突が回避可能である場合には、車両10が到達するまでの時間が衝突予測地点P1の次に短い衝突予測地点P2にツリー構造を延ばして、衝突予測地点P2における衝突回避の判定を行う。図4に示す例では、衝突予測地点P1における衝突を加速により回避した場合には、衝突予測地点P2における衝突は減速によって回避できない。そのため候補生成部130は衝突予測地点P1における衝突を加速によって回避し、衝突予測地点P2における衝突を減速によって回避する組合せ(以降、(P1:加速)(P2:減速)とも呼ぶ)については、衝突予測地点P2以降の候補の生成を停止する。
本実施形態において、予め定められた加速度、又は予め定められた減速度は、自車両10の最大加速度よりも小さな加速度、又は車両10の最大減速度よりも小さな減速度である。予め定められた加速度、又は減速度は、実験やシミュレーションにより求められた、自車両10の乗員が急加速又は急減速と感じない加速度又は減速度であってもよい。
次に、選択部140は、候補生成部130によって生成された候補を参照し、加速、又は減速の組合せを選択する(ステップS30)。具体的には、図5に示されるように、選択部140は、まず、各衝突予測地点における衝突が、加速又は減速により回避可能な場合には(ステップS31、YES)、衝突を回避可能な加速又は減速の組合せを選択する(ステップS32)。図4に示した例では、(P1:加速)(P2:加速)(P3:加速)(P4:加速)の組合せ1や、(P1:加速)(P2:加速)(P3:減速)(P4:減速)の組合せ2や、(P1:加速)(P2:加速)(P3:加速)(P4:減速)の組合せ3や、(P1:減速)(P2:減速)(P3:減速)(P4:減速)の組合せ4や、(P1:減速)(P2:減速)(P3:減速)(P4:加速)の組合せ5等で、衝突が回避可能である。選択部140は、これらの組合せの中から、開始位置S1から衝突予測地点P4を通過するまでに、加速から減速へ転ずる回数、又は、減速から加速へ転ずる回数が最小になる組合せ、例えば、組合せ1や組合せ4を選択してもよい。
加速又は減速により衝突が回避できない衝突予測地点Pnが存在する場合には(ステップS31、NO)、選択部140は、衝突予測地点Pnにおける衝突が、衝突予測地点P(n−1)以前の地点P(n−x)での軌道変更により回避可能かを判定する(ステップS33)。地点P(n−x)とは衝突地点Pnより開始位置S1へ遡った場合に一番最初に現れる、減速又は加速可能な地点を指す。nは2以上の整数である。xは、1以上、n−1以下の整数である。具体的には、選択部140は、地点P(n−x)までの加速又は減速の組合せを選択し、地点P(n−x)における車両10の速度を算出する。選択部140は、算出した速度で地点P(n−x)に到達した場合に、操舵角を変更して予定走行軌道T10から修正することにより、地点Pnにおける衝突を回避可能であるか否かを判定する。選択部140は、操舵角を変更した場合の自車両10の予定走行軌道が、衝突予測地点Pnを生成する他車両の走行軌道と重ならない場合に、軌道変更により衝突が回避可能であると判定する。軌道変更により衝突を回避可能である場合には(ステップS33、YES)、選択部140は、衝突予測地点P(n−x)までの加速又は減速の組合せ、及び、軌道変更を選択する(ステップS34)。図6に示す例では、衝突予測地点P1,P2における衝突は加速により回避可能であり、衝突予測地点P3における衝突は減速により回避可能であり、衝突予測地点P4における衝突は軌道変更により回避可能である(ステップS33、YES)。そのため、選択部140は、(P1:加速)(P2:加速)(P3:減速)(P4:軌道変更)の組合せを選択する(ステップS34)。なお、n=1である場合、選択部140は、ステップS34において、軌道変更を選択する。
選択部140は、各衝突予測地点における衝突が、加速又は減速により回避できず(ステップS31、NO)、衝突予測地点Pnにおける衝突を軌道変更によっても回避できない場合には(ステップS33、NO)、衝突予測地点P(n−x)までの加速又は減速の組合せ、及び、第1制動を選択する(ステップS35)。第1制動とは、ブレーキECU302が車両10の最大の制動力で車両10を制動させるように、ブレーキ機構312を制御することである。なお、n=1である場合、選択部140は、ステップS35において、第1制動を選択する。
ステップS32、ステップS34、又はステップS35の後、軌道決定装置100は、選択部140による選択の結果を、運転支援装置300に送信する。運転支援装置300は、受信した加速又は減速の組合せで自車両10を加速又は減速させるように、エンジン311、ブレーキ機構312を制御する。運転支援装置300は、軌道変更が選択された場合には、操舵機構313を制御して操舵支援を行う。また、選択部140により軌道変更が選択された場合には、軌道生成部110は地点P(n−x)を開始位置S1として、車両10の予定走行軌道を再度生成する。軌道決定装置100は、軌道決定機能がオフにされるまで、上記の軌道決定処理を繰り返す。
上記形態によれば、自車両10が予定走行軌道T10を走行した場合に、自車両10の周囲の複数の対象物について、自車両10と対象物とが衝突する可能性のある衝突予測地点を特定し、衝突を回避する加速、又は減速の組合せを選択して軌道を決定することができる。そのため、特に、車線がない箇所や交通が集中する箇所において、複数の対象物が移動する場合に、対象物との衝突を回避可能な軌道を決定することができる。車線がない箇所や交通が集中する箇所としては、複数の車両が交通する駐車場や、交差点等も挙げられる。
上記形態によれば、予め定められた加速度による加速、又は予め定められた減速度による減速の組合せを選択するので、対象物との衝突回避のために車両10が急加速又は急減速することを抑制することができる。
また、加速から減速に転ずる回数、及び、減速から加速に転ずる回数が最小になる組合せを選択することにより、複数の対象物との衝突を回避しつつ、車両10の走行において加速度が正から負、負から正へ変化することを抑制することができる。そのため、車両10をスムーズに走行させるとともに、車両10の乗り心地を向上させることができる。
上記形態によれば、複数の衝突予測地点のうち、加速又は減速によって衝突が回避できない衝突予測地点がある場合にのみ、車両の走行軌道を変更するので、衝突を回避するために走行軌道が変更される回数を少なくすることができる。そのため、車両10の走行軌道が、例えば、自動料金収受システム等の直近の目的地へ向かう軌道から変更されることを抑制することができる。また、走行軌道の変更により車両10の乗り心地が低下することを、抑制することができる。
上記形態によれば、衝突予測地点特定部120は、自車両10が開始位置S1に位置してから予め定められた時間が経過するまでにおける、他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4を推定し、自車両の予定走行軌道T10と走行軌道T1〜T4とが重なる地点を、衝突予測地点として特定する。そのため、他車両M1〜M4の速度によらず、衝突予測地点を特定することができる。
B.他の実施形態
・他の実施形態1
上記形態において、候補生成部130は、加速を優先して候補を生成してもよい。図7に示すように、候補生成部130は、衝突予測地点P1における衝突が加速又は減速により回避可能であるかを判定し、加速により回避可能である場合には、ツリーを次の衝突予測地点P2に延ばしてもよい。この場合には、衝突予測地点P1における衝突が減速により回避可能であっても、(P1:減速)以降の候補を生成しなくともよい。同様に、衝突予測地点(P2:減速)、(P3:減速)以降の候補を生成しなくともよい。この形態によれば、候補の生成にかかる軌道決定装置100の処理負担を軽減することができる。また、加速優先で候補を生成して軌道を決定すれば、衝突予測地点における衝突を回避するために車両10が減速することが抑制されるので、車両10を目的地へ早く到達させることができる。また、交通が集中する箇所を車両10が通過する時間を短くでき、当該箇所における交通の集中度合いを低減することができる。また、衝突予測地点P1〜P4における加速度を予め定められた加速度とすれば、一度の加速で衝突を回避することができる。
・他の実施形態2
候補生成部130は、他の実施形態1の方法の「加速」に代えて、「減速」を優先にし、候補を生成してもよい。この形態によれば、候補の生成にかかる軌道決定装置100の処理負担を軽減することができる。また、減速による衝突回避を好む乗員に適した軌道を決定することができる。また、衝突予測地点P1〜P4における減速度を予め定められた減速度とすれば、一度の減速で衝突を回避することができる。
・他の実施形態3
候補生成部130は、加速優先、又は減速優先の指示を取得して、取得した指示に応じて、上記他の実施形態1、2の方法により候補を生成してもよい。また、選択部140は、加速優先、又は減速優先の指示を取得して、取得した指示に応じて組合せを選択してもよい。加速優先、減速優先の指示は、車両10に備えられたインタフェースを介して取得してもよいし、車両10と通信可能なサーバから取得してもよい。また、軌道決定装置100のメモリに、加速優先、又は減速優先であることが予め記憶されていてもよい。また、候補生成部130は、車両10のエンジン311の出力が、メモリに記憶された予め定められた閾値よりも大きい場合には加速優先、閾値以下の場合には減速優先で候補を生成してもよい。
・他の実施形態4
上記形態において、衝突予測地点特定部120は、予め定められた時間内に、予定走行軌道T10に他車両M1〜M4の走行軌道T1〜T4が重なる地点を衝突予測地点P1〜P4として特定している。これに対し、衝突予測地点特定部120は、開始位置S1から予め定められた距離内に存在する他の対象物の走行軌道を推定し、他の対象物の走行軌道が、予定走行軌道T10に重なる地点を衝突予測地点として特定してもよい。
・他の実施形態5
上記形態において、予め定められた加速度、予め定められた減速度は、範囲をもった値であってもよい。候補生成部130は、予め定められた加速度の範囲内、又は予め定められた減速度の範囲内で、加速又は減速した場合に、衝突予測地点における衝突を回避可能かを判定してもよい。また、選択部140は、加速度の変化率が最小になる組合せを選択してもよいし、減速度の変化率が最小になる組合せを選択してもよい。また、選択部140は、速度の変化率が最小になる組合せを選択してもよい。
・他の実施形態6
上記形態において、車両10は、モータにより走行する車両10であってもよく、運転支援装置300は、モータを制御するモータECUを備え、モータを制御して車両10を加速させてもよい。また、運転支援装置300は、モータを回生させた場合の制動力を用いて車両10を減速させてもよい。
・他の実施形態7
上記実施形態において、車両10は、加速及び制動が自動で行われ、操舵が運転者によって行われる車両であってもよい。この場合には、軌道決定装置100は、運転支援装置300に、決定された加速度及び減速度の組合せで加速及び減速を行うことを指示し、加速及び減速により衝突が回避できない衝突予測地点Pnがある場合には、衝突予測地点Pnにおける衝突を、第1制動により回避することを指示してもよい。あるいは、軌道決定装置100は、衝突予測地点Pnにおける衝突を操舵角の変更により回避するため、操舵角の変更を車両10の運転者に報知してもよい。
・他の実施形態8
上記形態において、制御装置400は、軌道生成部110の機能を実現するECUを別途備えていてもよい。軌道決定装置100は、少なくとも、衝突予測地点の特定と、候補の生成と、候補の選択と、を行えばよく、当該ECUから予定走行軌道を取得してもよい。
・他の実施形態9
上記形態において、軌道決定装置100は、管理システム内のサーバ装置に備えられ、車両10は、管理システム内のサーバ装置と通信を行う車両であってもよい。
・他の実施形態10
上記形態において、車両10の周囲の対象物は、移動する物標であればよく、例えば、二輪車、人物等であってもよい。
本開示は、軌道決定装置100以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、軌道決定方法、かかる方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体、軌道決定装置100及び運転支援装置300を搭載した車両10等の形態で実現することができる。また、上記実施形態において、ソフトウエアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウエアによって実現されてもよい。また、ハードウエアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウエアによって実現されてもよい。ハードウエアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、又は、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いてもよい。
10…自車両、100…軌道決定装置、120…衝突予測地点特定部、130…候補生成部、140…選択部、T10…予定走行軌道、M1〜M4…対象物、P1〜P4…衝突予測地点

Claims (7)

  1. 車両の軌道決定装置(100)であって、
    自車両(10)の予定走行軌道(T10)と、前記自車両の周囲の複数の対象物(M1〜M4)についての属性情報と、を取得して、前記予定走行軌道を前記自車両が走行した場合に、前記自車両と前記対象物とが衝突する地点である衝突予測地点(P1〜P4)を、複数の前記対象物について特定する衝突予測地点特定部(120)と、
    特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、前記自車両の加速、又は減速によって回避できるかを前記衝突予測地点ごとに判定して、加速、又は減速の組合せの候補を生成する候補生成部(130)と、
    前記候補の中から、複数の前記衝突予測地点において衝突を回避可能な加速、又は減速の組合せを選択する選択部(140)と、を備える、
    軌道決定装置。
  2. 請求項1に記載の軌道決定装置であって、
    前記候補生成部は、特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、予め定められた加速度による加速、又は予め定められた減速度による減速により回避できるか否かを複数の前記衝突予測地点について判定する、軌道決定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の軌道決定装置であって、
    前記選択部は、前記候補のうち、加速から減速に転ずる回数、及び、減速から加速に転ずる回数が最も少なくなる組合せを選択する、軌道決定装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の軌道決定装置であって、
    前記選択部は、特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突が、前記車両の加速、又は減速によって回避できないと判定された場合に、前記衝突が回避できない衝突予測地点を、前記自車両の前記予定走行軌道の変更により回避することを選択する、軌道決定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の軌道決定装置であって、
    前記候補生成部は、複数の前記衝突予測地点における衝突を、加速によって回避する候補を優先して生成する、軌道決定装置。
  6. 車両の制御装置(400)であって、
    自車両の予定走行軌道と、前記自車両の周囲の複数の対象物についての属性情報と、を取得して、前記予定走行軌道を前記自車両が走行した場合に、前記自車両と前記対象物とが衝突する地点である衝突予測地点を、複数の前記対象物について特定する衝突予測地点特定部と、
    特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、前記自車両の加速、又は減速によって回避できるかを前記衝突予測地点ごとに判定して、加速、又は減速の組合せの候補を生成する候補生成部と、
    前記候補の中から、複数の前記衝突予測地点において衝突を回避可能な加速、又は減速の組合せを選択する選択部と、を有する軌道決定装置(100)と、
    選択された加速又は減速の組合せを用いて前記車両の加速又は減速を支援する運転支援装置(300)と、を備える、車両の制御装置。
  7. 車両の軌道決定方法であって、
    自車両の予定走行軌道と、前記自車両の周囲の複数の対象物についての属性情報と、を取得して、前記予定走行軌道を前記自車両が走行した場合に、前記自車両と前記対象物とが衝突する地点である衝突予測地点を、複数の前記対象物について特定し(S10)、
    特定された前記衝突予測地点における前記対象物との衝突を、前記自車両の加速、又は減速によって回避できるかを前記衝突予測地点ごとに判定して、加速、又は減速の組合せの候補を生成し(S20)、
    前記候補の中から、複数の前記衝突予測地点において衝突を回避可能な加速、又は減速の組合せを選択する(S30)、
    軌道決定方法。
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