JP2019122962A - 有機物分解機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、飽和水蒸気をさらに加熱することにより得られる過熱水蒸気を用いて有機性廃棄物の乾燥、減容、脱臭を行うことができる処理装置も知られている。
特許文献3に開示された排気物処理装置は、焼却炉内へ流入する空気が、永久磁石による磁場を横切ることによりマイナスイオン化され、該マイナスイオン化された雰囲気中で、可燃物である廃棄物を処理することが可能であるとしているが、処理対象の廃棄物が灰化する過程で生じる発煙(未燃性ガスと水蒸気)は、ガス吸着剤により吸着・除去され、液化を経て廃棄物の処理促進に用いられることはない。
筐体10の底面付近には、複数の吸気管20が突き出るように配置されている。吸気管20は、内部に磁石を有し、筐体10の外部からイオン化した空気を取り入れる。
タンク40は、図上、筐体10と一体に設置されているが、筐体10の近傍に設置されてもよい。タンク40の上面には、排出筒44が突き出て設けられている。
この木酢液は、木酢液タンク50内に設けられた、後述する飽和水蒸気生成用ヒータ53により加熱されて飽和水蒸気に換えられて、第一過熱水蒸気装置60に入る。ここで、飽和水蒸気は、後述する過熱水蒸気生成用ヒータ62により更に加熱され、過熱水蒸気に換えられて、筐体10の内部に戻る。
なお、上面蓋16および投入筒17は、筐体10の内部構造の説明のため、ここでは図示していない。
第一空間aにおける底壁14と内側壁12の接続部分を覆うように、鉄からなる一対の仕切り板30が所定の傾斜角で設けられている。この傾斜角としては、45°程度が好ましい。一対の仕切り板30を貫通して底壁14と略平行に中空構造の導管31が複数設けられている。ここで、導管31により第一空間aと連通する空間を第二空間bとする。
筐体10の外部で複数の吸気管20により取り入れられたイオン化した空気は、第二空間bに流入する。底壁14には、ここでは図示しないが、後述する一対の鉄からなる金属板33が敷設されている。
また、外側壁11には、排出口71が穿たれ、貫通孔13を通じて、第一空間aから第三空間cに排出された水蒸気の一部は、排出口71から筐体10の外部に排出される。ここで、排出された水蒸気を筐体10の外部に単に放出せずに、後述するように、脱臭等のため、一旦、第二過熱水蒸気装置70で加熱して過熱水蒸気に換えて、タンク40に湛えられた液体にてフィルタリングしてから排出するのが好ましい。
なお、筐体10の内部構造の説明のため、図4Aでは、支持脚15および上面蓋16に設けられた投入筒17の、図4Bでは、導管31の他、投入筒17と共に上面蓋16の図示を省略している。
有機物が第一空間aに収納された状態で、上述したように、内部に磁石を有する吸気管20を通じて筐体10の外部から取り入れた空気は、イオン化して第二空間bに流入する。そして、イオン化した空気は、一対の仕切り板30に設けられた複数の導管31を通じて第一空間aに流入する。
一対の仕切り板30は、いずれも同一の傾斜角で設けられ、かつ、導管31は、一対の仕切り板30の両側で対向する向きおよび位置に設けられることで、後述するイオン化した空気の循環に好適な構造となる。
金属板33は、鉄等の磁性体の金属からなる。一対の仕切り板30の其々に設けられた導管31から吹き出したイオン化した空気は、一対の金属板33間の空隙に相当する、導管31から等距離となる底壁14の中央付近で互いにぶつかり、方向を換えて、空気が吹き出した側の導管31が設けられた仕切り板30に向かって、一対の金属板33に沿って流れる。
これにより、スリット32を通じて第一空間aから第二空間bへと戻って来たイオン化した空気は、再度、導管31を通じて第二空間bから第一空間aへと流入し、以降、この経路を循環することで、第一空間aに収容される有機物の分解を促進する。
なお、吸気管20の一部に、外部からの空気の流入を制限するベント(図示せず)を設けてもよい。これにより、ベントの開閉動作と連動して、イオン化した空気の流入を制御して、有機物の分解速度を調整したり、分解反応を停止・開始することができる。
これにより、後述する過熱水蒸気が第一空間aに供給される前に、予め第一空間aの庫内温度を上げ、有機物の分解を促進することができる。
有機物の分解がある程度進み、分解熱が生じるようになると、以降、分解サイクルが自動的に進行し、蓄熱ヒータ34による加熱は、原則、不要となる。但し、庫内温度が設定温度よりも低下したことをセンサが感知すると、蓄熱ヒータ34が再度稼働して、加熱を行うようにしてもよい。
なお、過熱水蒸気噴出孔63は、貫通孔13が穿かれた内側壁12と向かい合う反対の側の内側壁12に設けられるのが好ましい。
第一過熱水蒸気装置60および第二過熱水蒸気装置70の内部には、過熱水蒸気生成用ヒータ62,72が備えられ、第一・第二過熱水蒸気装置60,70に接続された2本のパイプの一方から供給された飽和水蒸気を加熱により過熱水蒸気に換えて、他方のパイプに供給する。
過熱水蒸気生成用ヒータ62,72は、加熱時に表面温度が700〜800℃程度になる。第一・第二過熱水蒸気装置60,70の内部の温度は、300℃程度に設定され、センサを用いた温度管理を行うことができる。
図3および図4Aで示したように、有機物の分解により第一空間aで発生した水蒸気は、貫通孔13を通じて、第三空間cに流入する。この水蒸気が冷やされて液化した木酢液51は、木酢液タンク50に溜められる。そして、木酢液51は、フィルタ52により比較的大きな不純物をろ過されて、木酢液タンク50の飽和水蒸気生成用ヒータ53が設けられた側に流入し、加熱により飽和水蒸気に換わる。飽和水蒸気生成用ヒータ53は、加熱時に表面温度が200℃以上になる。
また、第一空間aと第一過熱水蒸気装置60との間で水蒸気が循環するサイクルが繰り返されることにより、木酢液51に含まれる不純物は、次第に分解され、木酢液51は、無色無臭の透明液体へと変化する。これにより、木酢液の廃棄の際に、廃棄水の検査を受ける必要がなくなる。
これにより、処理対象の有機物を予め選別する作業が不要になるだけでなく、分解後の有機物は、体積比で分解前の1/500〜1/1000となり、大幅な減容が実現する。さらに、このセラミック状の残渣は、土壌改良や植物の生育促進のために活用することができる。
図3で示したように、有機物の分解により第一空間aで発生した水蒸気は、貫通孔13を通じて、第三空間cに流入する。ここで、この水蒸気が冷やされて液化した木酢液51を除く、残余の水蒸気は、外側壁11に穿たれた排出口71から筐体10の外部に排出される。
ここで、過熱水蒸気の放出孔42は、液体43の表面と同レベルに位置し、かつ、液体43の表面を下側にして設けられているのが好ましい。
液体43には、水を用いることを想定するが、この水に銀イオンを添加することにより、一層の脱臭効果が期待できる。
ファン45が、タンク40内部の空気を外部に排出することにより、タンク40の内部は負圧になり、過熱水蒸気の液体43によるフィルタリングを効率よく進めることができる。
Claims (2)
- 同一の底壁に接する外側壁と該外側壁の内側に設けられた内側壁とからなる二重構造を有し、前記内側壁に囲まれた第一空間に有機物を開閉自在な投入口を通じて密閉可能に収納する直方体状の筐体と、
前記第一空間における底壁と前記内側壁の接続部分を覆うように所定の傾斜角で設けられ、前記第一空間と連通する第二空間を前記内側壁との間に形成する一対の仕切り板と、
前記筐体の外部から前記第二空間にイオン化した空気を取り入れるための複数の吸気管と、
前記内側壁と前記外側壁の間に所定の間隔を空けて形成された第三空間と前記第一空間とを連通する貫通孔と、
前記第三空間から回収された、前記第一空間における有機物の分解により生じる水蒸気が冷やされて液化した木酢液を加熱により過熱水蒸気に換えて前記第一空間に送り込む第一過熱水蒸気装置と、
前記第一空間から前記第三空間に排出された水蒸気の一部を前記筐体の外部に排出する排出口とを備えた有機物分解機。 - 前記複数の吸気管が、内部に磁石を有していることを特徴とする請求項1に記載の有機物分解機。
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JP2020175347A (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 義麟 黄 | 有機物分解機 |
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