JP2019122006A - 遠隔操作装置及び遠隔操作方法 - Google Patents

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寛隆 菊地
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【課題】自己発電した電力を用いて安定して通信処理と電子表示媒体の表示の書き換え処理を行うことができる遠隔操作装置及び遠隔操作方法を提供する。【解決手段】本発明の遠隔操作装置は、情報を表示する電子表示媒体と、前記電子表示媒体を駆動する駆動装置とを備え、駆動装置が、電力を発電する自己発電部と、自己発電部が操作された方向を判別する操作方向判別手段と、電子表示媒体に駆動信号を印加する表示ドライブ部と、制御対象装置に制御信号を送信する送信部と、を備え、操作方向判別手段が、自己発電部が第1の方向と第2の方向のいずれの方向に操作されたのかを判別し、自己発電部が前記第1の方向に操作されたときには、送信部が、制御対象装置に対して制御信号を送信し、自己発電部が第2の方向に操作されたときには、表示ドライブ部が、電子表示媒体の表示を書き換える。【選択図】図4

Description

本発明は、遠隔操作装置及び遠隔操作に関する。
従来より、電気泳動表示素子等のメモリ性を有する電子表示媒体を用いた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。メモリ性を有する電子表示媒体は、表示の書き換え時には電力を要するが、書き換えた後は電力を要さずに表示内容を保持することができるため、電力の消費を抑えることができる。電化製品のリモコン等のディスプレイとして用いれば、消費電力が小さいため、必要とする電力を低減することができる。
ところで、太陽光や振動、熱等のエネルギーを電気エネルギーに変換し、様々な電子装置や機器を駆動することができる、エナジーハーベストと呼ばれる技術が存在する。エナジーハーベストの例としては、特許文献2に開示されるように、カンチレバーの振動を用いる発電技術が知られている。
特開2014−002694号公報 国際公開第2013/077301号パンフレット
カンチレバーの振動による発電では、振動方向がどちら向きであるかによって発電量にバラツキが生じたり、発電素子の周囲の環境によって発電量が異なったりするなど、安定した電力を常に得られるとは限らない。このため、エナジーハーベストにより発電した電力を利用して表示の書き換えを行う電子表示装置において、メモリ性を有する表示媒体を用いるようにすれば、さらに電力の消費を減らすことができるが、上記の理由により、供給される電力を一定にするために回路構成が複雑になる等の問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、自己発電した電力を用いて安定して通信処理と電子表示媒体の表示の書き換え処理を行うことができる遠隔操作装置及び遠隔操作方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、情報を表示する電子表示媒体と、前記電子表示媒体を駆動する駆動装置と、を備え、制御対象装置の制御を行う遠隔操作装置であって、前記駆動装置が、電力を発電する自己発電部と、前記自己発電部が操作された方向を判別する操作方向判別手段と、前記電子表示媒体に駆動信号を印加する表示ドライブ部と、前記制御対象装置に制御信号を送信する送信部と、を備え、前記操作方向判別手段が、前記自己発電部が第1の方向と第2の方向のいずれの方向に操作されたのかを判別し、前記第1の方向と前記第2の方向とは逆方向であり、前記操作方向判別手段の判別結果に基づき、前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたときには、前記送信部が、前記制御対象装置に対して制御信号を送信し、前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたときには、前記表示ドライブ部が、前記電子表示媒体の表示を書き換えることを特徴とする遠隔操作装置である。
また、本発明の遠隔操作装置は、前記操作方向判別手段が極性判定部であり、前記極性
判定部は、前記自己発電部が発電した電力の電圧の極性が第1の極性か第2の極性のいずれであるかを判定し、前記第1の極性と前記第2の極性とは正負が逆であり、前記極性判定部の判定結果に基づき、前記自己発電部が前記第1の極性の電力を発電したときには、前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別し、前記自己発電部が前記第2の極性の電力を発電したときには、前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別してもよい。
また、本発明の遠隔操作装置は、前記自己発電部は、極性の正負が逆である第1の極性および第2の極性の電圧の電力を発電し、前記第1の方向に操作された後は前記第2の方向に操作されるものであるとき、前記操作方向判別手段が電圧測定部であり、前記電圧測定部は、電力の電圧を測定し、前記電圧測定部の測定結果に基づき、測定結果が第1閾値を超えたときには前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別し、測定結果が第2閾値を超えたときには前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別してもよい。
また、本発明の遠隔操作装置は、前記制御対象装置からの応答信号を受信する受信部をさらに備え、前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたときに、前記受信部が、前記制御対象装置から前記応答信号を受信可能な状態となってもよい。
また、本発明は、制御対象装置を遠隔操作装置により制御する遠隔操作方法であって、前記遠隔操作装置は、電子表示媒体と、前記電子表示媒体を駆動する駆動装置と、を備え、前記駆動装置が、逆方向である第1の方向もしくは第2の方向に操作されることにより電力を発電する自己発電部と、前記自己発電部が操作された方向を判別する操作方向判別手段と、前記電子表示媒体に駆動信号を印加する表示ドライブ部と、前記制御対象装置に制御信号を送信する送信部と、を備え、前記操作方向判別手段が、前記自己発電部が前記第1の方向と前記第2の方向のいずれの方向に操作されたのかを判別する操作方向判別ステップと、前記操作方向判別ステップの判別結果に基づき、前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別されたときには、前記送信部が、前記制御対象装置に対して制御信号を送信する制御信号送信ステップと、前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別されたときには、前記表示ドライブ部が、前記電子表示媒体の表示を書き換える表示書換ステップと、を有することを特徴とする遠隔操作方法である。
本発明によれば、たとえ発電素子による発電量が向きによってばらつきがある場合や、発電量が安定しない場合でも、自己発電した電力を用いて安定して通信処理と電子表示媒体の表示の書き換え処理を行うことができる
本発明の第1の実施形態における駆動装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態における駆動装置の自己発電部の構成を示す斜視図である。 本発明の電子表示媒体の動作原理を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態における駆動処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態において、発電が開始してから電力が放電されるまでのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態において、送信期間と充電期間との間に待機期間を設けた場合の、発電が開始してから電力が放電されるまでのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態における駆動装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施形態における駆動処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態において、発電が開始してから電力が放電されるまでのタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態における駆動装置の構成を示す概略構成図である。 本発明の第3の実施形態における駆動処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態において、発電が開始してから電力が放電されるまでのタイミングチャートである。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態における、制御対象装置300を制御する遠隔操作装置の概略構成を示す図である。本発明の遠隔操作装置は、照明や、テレビ、エアコン等の電化製品、もしくは、自動車のドア開閉装置等の制御対象装置300を制御するためのリモコン装置に適用することができる。
遠隔操作装置は、電子ペーパー等のメモリー性を有する電子表示媒体200と駆動装置100とから成る。
電子表示媒体200は、文字や図形等の視認可能な情報を表示する。電子表示媒体200の画素は、2色を表示可能であり、本実施形態では白色と黒色の2色を表示する。駆動装置100は、電子表示媒体200の表示を書き換える。駆動装置100は、発電スイッチ20、極性判定部10、極性反転部80、蓄電部30、制御部40 、リセット部70、表示ドライブ部60、送信部50で構成される。
(発電スイッチ20)
発電スイッチ20は、外部から操作されたり、エネルギーを加えられたりすることによって発電を行い、駆動装置100の各部に電力を供給する。本実施形態では、図2のように、自己発電部21とトリガー出力部23を一体に形成した発電スイッチ20を備える。自己発電部21とトリガー出力部23とが一体に構成されているため、以降の説明において、発電スイッチ20が操作されると記載されている場合には、トリガー出力部23と自己発電部21が同時に動作するものと理解される。
発電スイッチ20が操作されると、自己発電部21が発電を行う。このとき、自己発電部21は、第1の極性の電圧の電力と、第2の極性の電圧の電力を交互に発電する。第1の極性と第2の極性は正負が逆である。より具体的には、発電スイッチ20がある向き(「第1の方向」という)に操作されたときには第1の極性の電圧の電力を発電し、第1の方向とは逆の方向(「第2の方向」という)に操作されたときには第2の極性の電圧の電力を発電し、操作される方向が異なれば、発電された電力の極性の正負が異なる。例えば、指でスイッチを押し込む場合には押されたときと戻るときが第1の方向と第2の方向に該当し、振動がスイッチに加えられたときには、振動の振幅の方向が第1の方向と第2の方向に該当する。
このように、発電スイッチ20に加えられる動作やエネルギーに物理的な向きが存在するときには、当該発電スイッチ20が十分に機能する。本実施形態においては、発電スイッチ20として、詳細な構造は後述するが、押されたときと戻るときの両方で発電を行う押し込みスイッチを用いる。
本実施形態においては、自己発電部21は、押された時に第1の方向に操作されたものとし、押されていた状態から戻された時に第2の方向に操作されたものとする。また、本
実施形態においては、第1の極性が正の極性であるものとし、第2の極性が負の極性であるものとする。無論、第1の方向と第2の方向が本実施形態と逆であったとしても、本発明の範疇に含まれるものであるし、第1の極性と第2の極性が正負逆であったとしても、本発明の範疇に含まれるものである。
自己発電部21により発電された電力は、第1の極性である場合と第2の極性である場合があるので、極性反転部80によって、例えば第1の極性の電圧に反転され、また必要に応じて整流されて、蓄電部30に供給される。すなわち、自己発電部21により発電された電力が第2の極性である場合には、極性反転部80によって第1の極性に反転されるが、自己発電部21により発電された電力が第1の極性である場合には、極性の反転はされずにそのまま蓄電部30に供給される。また、発電された電力は極性判定部10によりその電圧の正負を判定される。
トリガー出力部23は、発電スイッチ20が操作されたことを検出する回路であり、電気的な手法もしくは物理的な手法により、検出を行う。また、トリガー出力部23は、発電スイッチ20が操作されたことを検出すると、そのタイミングを示すタイミング情報を制御部40に送信する。
本実施形態における自己発電部21は、図2のように、鉄などの強磁性体の芯材22の中央部に銅線を巻いた誘導コイル27と、H型の可動磁石部24と、指等によって操作される操作部26とを有する。
可動磁石部24は永久磁石であり、上方側の、左右に伸びたN極脚部24aと、下方側の、左右に伸びたS極脚部24bを有する。そして操作部26に加えられる力により、中心軸24cを中心として左右方向に回動する。S極脚部24bの左側部には、バネ構造25が設けられている。可動磁石部24は、操作部26が押し下げられると左方向に回動し、操作部26に加えられた力が除かれると、右方向に回動する。
芯材22は、上面視でコの字形状に形成する。芯材22の左端部22aを、可動磁石部24のN極脚部24aの左側部とS極脚部24bの左側部の間に挿入し、芯材22のコの字形状の右端部22bを、可動磁石部24のN極脚部24aの右側部とS極脚部24bの右側部の間に挿入して固定して配置する。
操作部26が指で押し込まれることによって可動磁石部24が動かされ、可動磁石部24のN極脚部24aおよびS極脚部24bと芯材22との距離が変化するので、芯材22内部を通る磁束が変化する。この変化により誘電コイル27に電流が誘起されることにより、自己発電部21は発電を行う。
操作部26が押し下げられたときには、可動磁石部24は左方向に回動する。そうするとN極脚部24aの左側と芯材22の左側とが近づき、S極脚部24bの右側と芯材22の右側とが近づく。この場合、左端部22aから右端部22bにN極からS極、すなわち芯材22の左から右に向かう磁束が発生し、誘電コイル27に誘導電流が流れて誘導電圧が発生する。
次に、操作部26を押し下げていた力が取り除かれると、可動磁石部24は右方向に回動する。そうするとN極脚部24aの右側と芯材22の右側とが近づき、S極脚部24bの左側と芯材22の左側とが近づく。この場合、左端部22aから右端部22bにN極からS極、すなわち芯材22の右から左に向かう磁束が発生し、誘電コイル27に誘導電流が流れて誘導電圧が発生する。操作部26が押し下げられたときとはN極とS極が入れ替わっているため、ここで発生した誘電電圧は、先の場合とは正負が逆転することになる。
(極性判定部10)
極性判定部10は、自己発電部21の発電した電力の電圧が、正と負のいずれの極性であるかを判定する。また、極性判定部10は、判定した結果である極性信号を制御部40に送信する。
発電スイッチ20(あるいは自己発電部21)は、第1の方向に操作されたときには第1の極性の電圧の電力を発電し、第2の方向に操作されたときには第2の極性の電圧の電力を発電するので、極性判定部10が電圧の極性の正負を判定することにより、自己発電部21によって発電が行われた際に操作された方向を判別することができる。すなわち、極性判定部10は、自己発電部21の発電した電力の電圧が第1の極性であるか第2の極性であるかを判定することにより、発電スイッチ20(あるいは自己発電部21)が操作された方向を判別する操作方向判別手段として機能している。
なお、本実施形態では操作方向判別手段として極性判定部10を用いているが、発電スイッチ20が操作された方向を判別することができるならば、操作方向判別手段はこの形態に限られない。
極性判定部10が電圧の極性を判定する機構としては、メカニカル的に判定するリミットスイッチやフォトマイクロセンサー等を用いることができる。他の判定機構としては、2つのフォトカプラーを用いることで、発電電圧の極性を判定することができる。
上記の2つのフォトカプラーを用いた判定機構についてより詳細に説明する。極性判定部10は自己発電部21と電気的に接続されている。フォトカプラーは、入力された電気信号を発光素子により光に変換し、その光を受光素子に送ることにより電気信号を受け取ったことを伝達する部品であり、LED等の発光部と、フォトトランジスタ等の受光部から構成される。極性判定部10は、2つのフォトカプラーで構成され、第1のフォトカプラーは正の電圧が入力されたときにLEDが発光するように接続され、第2のフォトカプラーは負の電圧が入力されたときにLEDが発光するように接続される。
どちらのフォトカプラーも、フォトトランジスタ等の電源は、蓄電部30の正の電圧と接続される。従って、フォトカプラーのLEDによる発光を検出したのがどちらのフォトトランジスタであるかを判定することにより、極性判定部10に入力された電力の電圧、すなわち自己発電部21により発電された電力の電圧の極性を判定することができる。
極性判定部10をこのような機構とすることにより、大型の電気部品や、メカニカルな部品を用いなくてよいので、極性判定部10を小型化することができ、発電スイッチ20全体のサイズも小さくできるので、リモコン装置等に用いる際には搭載スペースが限られるため、非常に有効である。また、極性を判定するのに必要なフォトカプラに用いるLEDの発光量は微小なもので済むので、エナジーハーベストのように発電電力がそれほど大きくない機器に用いる際に、無駄な消費電力を省くことができるので有効である。
(極性反転部80)
極性反転部80は、自己発電部21の発電した電力の電圧を、第2の極性である場合に第1の極性に反転する。また、自己発電部21の発電した電力を同極性の直流電圧に整流して、蓄電部30に供給する。すなわち、自己発電部21の発電した電力の電圧の極性が正負のいずれであった場合でも、第1の極性の直流電圧に整流して、安定させて蓄電部30に供給することができる。本実施形態では、正の極性に整流する。
(蓄電部30)
蓄電部30は、極性反転部80から同極性に整流された電力を受け取り蓄積する。蓄電部30は、蓄積した電力を、レギュレータ回路等で一定電圧にした上で、駆動装置100の各部に供給する。蓄電部30は、例えばコンデンサ等により構成することができる。
(リセット部70)
リセット部70はアナログICで構成され、蓄電部30に蓄積された電力の電圧が、アナログICで規定される所定値以上になった場合に、リセット解除信号を制御部40に出力することで、制御部40のリセット状態を解除し、制御部40の動作を開始させる。制御部40は、初期状態ではリセット状態になっており、リセット部70からリセット解除信号を受信することで動作を開始する。
発電スイッチ20の発電の開始直後においては、電圧の上昇が不安定になることがあり、制御部40の演算手段の動作が不安定になり演算手段が暴走するおそれがある。そこで、リセット部70を設けて、蓄電部30から供給される電圧が、演算手段が安定な動作を行うのに必要な電圧以上になってからリセット解除信号を制御部40に出力するようにする。それにより、制御部40を安定して確実に動作を開始させることができる。
(制御部40)
制御部40は、不図示の演算手段(CPU: Central Processing Unit)と、読み書き可能な揮発性記憶手段(RAM:Random Access Memory)と、不揮発性記憶媒体の記憶部41を含み、記憶部41に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。制御部40は、トリガー出力部23から、発電スイッチ20が操作されたことの通知を受けると、それを契機に電子表示媒体200の表示の書き換え等の制御を行う。例えば、発電スイッチ20が押される毎に電子表示媒体200の表示を切り替える制御を行うことができる。
記憶部41は、書き変え可能な不揮発性記憶媒体(EPROM,OTP−EPROM,フラッシュメモリ等)や、読出し専用の不揮発性記憶媒体(ROM:Read Only Memory)であり、演算手段CPUの制御プログラムを記憶する。
制御部40は起動すると、時間の計測を開始する。制御部40は、極性判定部10から極性信号を受信し、また、トリガー出力部23からタイミング情報を受信する。これにより、発電スイッチ20が押し下げられた(第1の方向に操作された)のか、あるいは戻された(第2の方向に操作された)のかを判定することができる。
制御部40は、発電スイッチ20が第1の方向に操作されたと判定した場合には、送信部50を起動させて、制御対象装置300と通信する指令を与える。一方、発電スイッチ20が第2の方向に操作されたと判定した場合には、表示ドライブ部60を起動させて、電子表示媒体200の表示を書き換える指令を与える。これらの動作は、自己発電部21が第1の極性の電力を発電したときには、送信部50が制御対象装置300に対して制御信号を送信し、自己発電部21が第2の極性の電力を発電したときには、表示ドライブ部60が電子表示媒体200の表示を書き換える動作であると言い換えることができる。
また、制御部40は起動すると、表示ドライブ部60の初期設定として、動作クロック、駆動信号の波形デ−タ等、各種レジスタの初期値を入力し、表示ドライブ部60を初期化する。そして、制御部40は、電子表示媒体200が現在表示させている画像を示す現画像情報を、表示ドライブ部60の画像バッファ61に記憶させる。続いて、制御部40は、電子表示媒体200に次に表示させる新たな画像を示す新画像情報を表示ドライブ部60の画像バッファ61に書き込む。
そして、起動して所定時間が経過した後に、表示ドライブ部60に、電子表示媒体20
0へ駆動信号の印加を指示する駆動信号印加指令を送信する。
また、制御部40は、画像バッファ61に送信すべき画像情報を、不図示の不揮発性メモリに記憶させておいてもよい。不揮発性メモリは、書き換え可能な不揮発性記憶媒体であり、例えば、フラッシュメモリや、FRAM(登録商標)(強誘電体メモリ)で構成され、制御部40の記憶部41を用いることもでき、また、それ以外の部品を用いることもできる。
(表示ドライブ部60)
表示ドライブ部60は、電子表示媒体200の画像の表示を切り替える。表示ドライブ部60は、画像情報を記憶する画像バッファ61と、演算回路62と、ドライバ回路64と、蓄電部30から入力された電圧を昇圧する昇圧回路63とを備え、電子表示媒体200の各画素に対し、画像の表示を切り替えるために所定の駆動信号を出力する。
表示ドライブ部60が起動すると、画像バッファ61には、制御部40によって、現画像情報と新画像情報とが書き込まれる。演算回路62は、画像バッファ61に記憶している現画像情報と新画像情報とを比較する。表示ドライブ部60は、ここでの比較により、電子表示媒体200の各画素について、(1)白から黒に変化するのか、(2)黒から白に変化するのか、(3)白のまま変化しないのか、(4)黒のまま変化しないのかを判定して、各画素への駆動信号の出力波形を決定する。ドライバ回路64は、決定された各画素に対する出力波形を所定期間の間印加するように、電子表示媒体200に駆動信号を出力する。
表示ドライブ部60が駆動信号を電子表示媒体200に印加することにより、電子表示媒体200に表示されていた現画像情報の画像が、新画像情報の画像に書き換えられる。
駆動信号が出力される際には、昇圧回路63が、3V前後の入力電圧を±15Vに昇圧(・反転)し、0Vと+15Vと−15Vの3値のDC電圧とした上で、電子表示媒体200に駆動信号が出力される。 このため、表示ドライブ部60には、3値駆動のドライバICを用いるのが望ましい。
(送信部50)
送信部50は、制御対象装置300に対して所定の情報を含む制御信号を送信する。所定の情報とは、制御対象装置300が何らかの動作を開始する契機となる情報のことであり、例えば、制御対象装置300が自動車のドアロック開閉装置である場合には、ロックを解除あるいは施錠する指令のことであり、制御対象装置300がエアコンである場合には、設定温度を1度上げる指令や風向を上昇させる指令のことである。
ここで挙げた例以外にも、制御対象装置300を動作させるためのものであれば、どのようなものでもよい。上記所定の情報は、制御部40の記憶部41に記憶されていてもよいし、不図示の不揮発性メモリに記憶されていてもよい。また、上記の例のように1つの制御対象装置300に対して所定の情報が複数存在し得る場合には、発電スイッチ20を複数設けておき、どの発電スイッチ20が操作されたのかを判定することにより、適切な所定の情報を選択することができる。
送信部50が制御対象装置300と通信するための通信方法としては、2.4GHZ帯や5.0GHZ帯、UHF帯の電波を用いる通信、赤外線通信や、超音波通信を用いることができ、用途に応じて適宜選択することができる。
制御対象装置300は、親機受信部301を備え、送信部50からの制御信号を受信する。制御信号を受信すると、その中に含まれる所定の情報に従い、指令された動作を行う
。親機受信部301は、常時、送信部50からの制御信号を受信することができる。また、親機受信部301は、一定間隔で送信部50からの制御信号の有無を探索するようにしてもよい。こうすることにより、制御対象装置300における電力の消費を低減することができる。
(電子表示媒体200)
図3は、帯電粒子が電気泳動によって移動する電気泳動型の電子ペーパーによる電子表示媒体200の動作原理を説明する断面図である。図3には、上電極210、下電極220、マイクロカプセル230、白粒子240、黒粒子250、オイル等の透明溶媒260が示されている。図3の電子表示媒体200は、観察方向A(上電極210側)から観察される。
電気泳動型の電子ペーパーによる電子表示媒体200は、直径約40μmのマイクロカプセル230の透明溶媒260の中に、負で永久帯電した白粒子240と、正で永久帯電した黒粒子250が入っている。上電極210はITO(酸化インジューム錫)膜などの透明電極で形成した共通電極である。下電極220は、金属箔等で形成した1つのセグメントの画素領域ごとに設けられた画素電極である。
上電極210に0Vの電圧を印加し、下電極220を−15Vにすると、負に帯電した白粒子240が透明溶媒260中を電気泳動によって上側に移動し、正に帯電した黒粒子250が下側に移動するので、観察方向Aから見ると白く見える。
下電極220に+15Vの電圧を印加し、上電極210を0Vにすると、負に帯電した白粒子240が透明溶媒260中を電気泳動によって下側に移動し、正に帯電した黒粒子250が上側に移動するので、観察方向Aから見ると黒く見える。
その後、上電極210と下電極220の間に加える印加電圧の差を0Vにしても、粒子同士、粒子とマイクロカプセル界面との分子間力により、電子表示媒体200は、その状態を保持し、同じ色を表示し続ける。
(動作手順)
次に、第1の実施形態の駆動装置100が行う処理の一例を図4のフローチャートを参照して説明する。
(ステップS1)
先ず、発電スイッチ20が操作されると、自己発電部21が発電を行い、発電された第1の極性または第2の極性の電力は、極性反転部80によって第1の極性に整流された後、蓄電部30に蓄えられ、駆動装置100の各部に供給される。
(ステップS2)
蓄電部30に蓄えられた電力の電圧が、制御部40が安定して駆動可能な電圧(例えば、1.7V)を超えることにより、リセット部70が制御部40にリセット解除信号を出力する。それにより、制御部40のリセット状態が解除され、制御部40が起動する。起動した制御部40は、時間の計測を開始する。
(ステップS3)
続いて、極性判定部10は、自己発電部21が発電した電力の極性の正負を判定する。極性判定部10の判定結果である極性信号は、制御部40に送信される。極性信号を受信した制御部40は、極性判定部10の判定結果に基づき、発電スイッチ20が第1の方向に操作されたのか、第2の方向に操作されたのかを判別する。
制御部40は、発電スイッチ20が第1の方向に操作された場合であると判別した場合(ステップS3:Yes)は、ステップS4に進む。一方、発電スイッチ20が第2の方向に操作された場合であると判別した場合(ステップS3:No)には、動作を終了する。
なお、制御部40が起動して最初に当該判定を行う場合は、発電スイッチ20が第1の方向に操作されてから最初の判別であるので、この場合は必ず、自己発電部21が発電した電力は第1の極性となる。従って、制御部40の起動直後では、発電スイッチ20は第1の方向に操作されるので、ステップS3を行わずに、ステップS4以降の処理に進むようにしてもよい。これにより、制御部40で行われる処理を少なくし、処理による次の動作までのタイムラグを短くすることができる。
(ステップS4)
制御部40が、発電スイッチ20が第1の方向に操作されたと判別した場合には、予め定めている所定の時間を経過した後に、送信部50が、制御対象装置300の親機受信部301に制御信号を送信する。
予め定めている所定の時間は、自己発電部21の発電した電力によって蓄電部30の蓄電電圧VBが、送信部50を動作させるのに必要な電圧(例えば、3.5V)まで上昇するのに要する時間である。その所定の時間は、発電スイッチ20と蓄電部30等の構成や発電スイッチ20の押し方により変化するが、1μ秒から1秒程度である。
(ステップS5)
制御部40は、送信部50からの制御信号の送信が完了したか否かを判定する。送信部50からの制御信号の送信が完了していない場合には(ステップS5:NO)、再びステップS4に戻り、送信部50からの制御信号の送信を継続する。
(ステップS6)
送信部50からの制御信号の送信が完了した場合には(ステップS5:YES)、送信部50を停止させる。
(ステップS7)
次に、操作者が、発電スイッチ20から指を離すと、発電スイッチ20が元に戻ろうとして第2の方向に動く。この動作は、ステップS4からステップS6の途中で行われても構わない。その場合、ステップS7の自己発電による電力供給は、ステップS4からS5と並行して行われることになり、ステップS6の制御部が停止した後、すぐにステップS7の極性判定信号チェックに進むことになる。
(ステップS8)
極性判定部10は、自己発電部21が発電した電力の極性の正負を判定する。極性判定部10の判定結果である極性信号は、制御部40に送信される。極性信号を受信した制御部40は、極性判定部10の判定結果に基づき、発電スイッチ20が第1の方向に操作されたのか、第2の方向に操作されたのかを判別する。発電スイッチ20が第1の方向に操作された場合であると判別した場合(ステップS8:No)には、再び極性信号のチェックを行う(ステップS8)。
(ステップS12)
発電スイッチ20が第2の方向に操作された場合であると判別した場合(ステップS8:Yes)は、ステップS12に進み、表示ドライブ部60が起動する。起動後、表示ドライブ部60は電子表示媒体200の各画素の表示を書き換える処理を行う(ステップS13)。
(ステップS14)
制御部40は、表示ドライブ部60から、駆動信号の出力中であることを示すBUSYが出力されているかをチェックし、表示ドライブ部60による電子表示媒体200の書換が完了したか否かを判定する。
表示ドライブ部60からのBUSY出力が終了していない場合には(ステップS14:NO)、ステップS13に戻り、電子表示媒体200の表示の書換を継続する。
(ステップS15)
表示ドライブ部60からのBUSY出力が終了した場合には(ステップS14:YES)、制御部40および表示ドライブ部60を停止させる。
次に、図5のタイミングチャートを参照して、自己発電部21による発電が行われてから、蓄電部30に蓄積された電力を用いて電子表示媒体200の表示を書き換えるまでの、蓄電部30の蓄電電圧VBの時間推移と、制御部40、極性判定部10、送信部50および表示ドライブ部60、ならびに親機受信部301の動作の時間推移を説明する。図5(a)は蓄電部30の蓄電電圧VBを示す。図5(b)(d)(e)(f)は、それぞれ制御部40、送信部50、表示ドライブ部60、親機受信部301の動作状態を示す。図5(c)は、極性判定部10により判定される結果の正負を示す。
(充電期間1)
図5(a)に示すように、まず、操作者が、発電スイッチ20を押し下げることで、自己発電部21が電力の発電を行い、充電期間1が始まる。
蓄電電圧VBが制御部動作電圧(例えば1.7V)に達すると、リセット部70がリセット解除信号を制御部40に出力することにより、制御部40及び表示ドライブ部60を起動させる。図5(b)に示すように、制御部40はこのときから動作を開始し、後述する書換期間が終了するまで、動作し続ける。
図5(c)に示すように、蓄電電圧VBが制御部動作電圧以上になっている場合に、自己発電部21で電力の発電が行われる場合、極性判定部10は正または負の結果を出力する。
充電期間1は、蓄電電圧VBが十分に上昇するのに要する時間まで継続し、蓄電部30の容量や発電スイッチ20の設計、回路構成によりあらかじめある程度定めることができ、通常、1μ秒から1秒程度である。本実施形態においては300m秒としている。
(送信期間)
図5(a)(d)に示すように、蓄電電圧VBが十分に上昇すると、送信部50を起動し、送信部50から制御対象装置300に制御信号を送信する。制御信号を送信する送信期間は、例えば200m秒続くが、この長さに限定されるものではない。送信期間の終了後、送信部50は動作を停止する。
制御信号を受信した制御対象装置300は、所定の動作を開始する。図5(f)のように、本実施形態では、制御信号の受信が完了すると親機受信機301は動作を停止しているが、そのまま動作を続けてもよい。
上記の蓄電電圧VBが十分に上昇するのに要する時間は、蓄電部30の容量や発電スイッチ20の設計、回路構成によりあらかじめある程度定めることができ、通常、1μ秒から1秒程度である。本実施形態においては300m秒としている。
(充電期間2)
次に、操作者が、発電スイッチ20から指を離すことで、発電スイッチ20は第2の方向に操作され、自己発電部21が発電を行う。これにより充電期間2が開始し、蓄電電圧VBが上昇する。
(書換期間)
図5(a)(e)に示すように、蓄電部30の蓄電電圧VBが電子表示媒体200の書き換えに必要な電圧まで立ち上がる時間が経過すると、制御部40が、表示ドライブ部60に、電子表示媒体200への駆動信号印加指令を送信して、電子表示媒体200の駆動を指示する。これにより、表示ドライブ部60は、電子表示媒体200の書換を行い、書換期間を開始する。表示ドライブ部60は、書換期間が終了するまで動作し続ける。
表示ドライブ部60による電子表示媒体200の駆動に伴い、数十マイクロアンペアから数百マイクロアンペアの電流が流れるため、徐々に蓄電部30の蓄電電圧VBが低下していく。
書換期間が終了すると、制御部40および表示ドライブ部60は動作を停止する。その後、自然放電により、蓄電電圧VBは徐々に0Vに低下してゆく。
ここまで説明したように、本実施形態の遠隔操作装置400の駆動装置100は、自己発電部21が電力を発電し、極性判定部10が自己発電部21(あるいは発電スイッチ20)が第1の方向もしくは第2方向のいずれの方向に操作されたのかを判定し、その判定結果に基づいて、自己発電部21が第1の方向に操作されたときには、送信部50が、制御対象装置300に対して制御信号を送信し、自己発電部21が第2の方向に操作されたときには、表示ドライブ部60が、電子表示媒体200(例えば、電子ペーパー)の表示を書き換える。
極性判定部10を有していない場合、送信部50が制御信号を送信し、自己発電部21が再び十分な電力を発電する前に書換期間を開始する可能性があり、その際、蓄電電圧VBが1.7V以下になってしまうことにより、誤表示する等の不都合が生じる。極性判定部10を有することにより、意図しないタイミングでの動作を防ぐことができる。
また、通常、表示ドライブ部が電子表示媒体の表示を書き換えることにより消費される電力は、送信部が制御信号を送信することにより消費される電力よりも大きい。そのため、発電スイッチが最初に操作されたときに電子表示媒体の表示書換を行い、次に逆方向に操作されたときに制御信号を送信しようとした場合、電子表示媒体の表示書換の途中で蓄電電圧VBが、制御部が動作可能な電圧(例えば、1.7V)を下回ってしまい、表示書換と制御信号の送信がうまく行われないおそれがある。
それに対して、本発明のように、発電スイッチが最初に第1の方向に操作されたときには、送信部が制御対象装置300に対して制御信号を送信し、次に第2の方向に操作されたときには、表示ドライブ部が、電子表示媒体の表示を書き換える構成とすることにより、制御信号を送信した後の余剰電力と、次に充電期間2において発電された電力を用いて蓄電電圧VBを十分に高くすることができるので、電子表示媒体の表示書換の途中で蓄電電圧VBが、制御部が動作可能な電圧(例えば、1.7V)を下回るという事態を避けることができ、遠隔操作装置の誤動作を防止することができる。
また、送信期間が終了後、直ちに充電期間2が行われなくてもよい。この場合、図6に示すように、送信期間と充電期間2との間に待機期間が設けられる。待機期間においては、制御部40が起動しているので、若干の蓄電電圧VBの降下は生じるが、他の部分が起動していないため、それほど大きく降下はしない。このようにすることにより、発電スイッチ20を押してから離すまでの期間が人によってばらつきがあって長くなってしまった場合であっても、蓄電電圧VBが1.7V以下になってしまうことを防止し、指を離したときに確実に次の動作を行うことができる。
また、発電スイッチ20が第2の方向に操作された際に、電子表示媒体200の表示書換を行うだけでなく、加えて、送信部50が再度制御信号を送信してもよい。このときに制御信号の送信は、電子表示媒体200の表示書換と同時に行われてもよいが、電子表示媒体200の表示書換が完了した後に行われるのが好ましい。このようにすれば、遠隔操作装置400に設けられる電子表示媒体200の表示が正しく書き換えられたことを制御対象装置300に通知することができるため、制御対象装置300の動作状態と、電非表示媒体200に表示される表示の内容とを確実に一致していることを、制御対象装置300側でも確認できる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態を、図7から図9を参照して説明する。図7のように、駆動装置110がさらに受信部90を有し、制御対象装置300から受信した応答信号に応じて電子表示媒体200の表示を切り替える点が第1の実施形態と異なる。これに応じて、制御対象装置310は、さらに親機送信部312を有する。
制御対象装置310の親機受信部311は、第1の実施形態と同様、駆動装置110の送信部50から制御信号を受信する。制御信号の受信を契機として、制御対象装置310は、制御信号に応じた所定の動作を行う。所定の動作を開始すると、制御対象装置は、制御信号を受信し、正常に動作を開始したことを示す応答信号を、親機送信部312によって駆動装置110の受信部90に対して送信する。
受信部90は、制御対象装置310から送られる応答信号を受信する機能を有する。受信部90は、制御部40によって起動し、起動すると、応答信号を受信可能な状態となり、応答信号を探索する。応答信号を検出すると、受信動作を開始して応答信号を受信する。受信が完了すると、応答信号の受信が完了したことを制御部40に通知する。制御部40は当該通知を受けることにより、受信部90を停止させる。応答信号は、制御信号と同様に、2.4GHZ帯や5.0GHZ帯、UHF帯の電波を用いる通信、赤外線通信や、超音波通信を用いることができ、用途に応じて適宜選択することができる。
制御部40は、受信部90から応答信号を受信したことの通知を受けてから、表示ドライブ部60を起動する。こうすれば、制御対象装置310が確実に所定の動作を開始したことを確認してから電子表示媒体200の表示の書換を行うことができる。これにより、応答信号が制御対象装置310に届かない等、何らかの原因で制御対象装置310が所定の動作を開始していないにもかかわらず電子表示媒体200の表示を書き換えてしまう事態を防止することができ、制御対象装置310の動作状態と、電非表示媒体200に表示される表示の内容とを確実に一致させることができる。
(動作手順)
次に、第2の実施形態の駆動装置110が行う処理の一例を図8のフローチャートを参照して説明する。
(ステップS101〜S108)
第2の実施形態では、ステップS101からステップS108までは第1の実施形態と同様に進む。ただし、ステップS108において、スイッチが負方向に操作されたと判定された場合(ステップS108:YES)、ステップS109に進む点が第1の実施形態とは異なる。
(ステップS109)
ステップS108において発電スイッチ20が第2の方向に操作されたと判定された場合(ステップS108:YES)、制御部40は、予め定めている所定の時間を経過した後に、受信部90を起動する。受信部90は起動すると、制御対象装置300からの応答信号を受信可能な状態となり、応答信号を受信する。
予め定めている所定の時間とは、自己発電部21の発電した電力によって蓄電部30の蓄電電圧VBが、受信部90と表示ドライブ部60を動作させるのに必要な電圧(例えば、3.5V)まで上昇するのに要する時間である。回路構成や蓄電部30の容量、発電スイッチ20の押し方等により変化するが、1μ秒から1秒程度である。
(ステップS110)
制御部40は、受信部90から応答信号を受信したことの通知を受け取ることにより、受信部90が制御対象装置300からの応答信号の受信が完了したか否かを判別する。受信部90による応答信号の受信が完了していない場合には(ステップS110:NO)、再びステップS109に戻り、受信部90による応答信号の受信を継続する。
(ステップS111)
制御部40は、受信部90による応答信号の受信が完了した場合には(ステップS110:YES)、受信部90を停止させる。受信部90の停止後、表示ドライブ部60を起動させ(ステップS112)、電子表示媒体200の表示の書換を行う(ステップS113)。表示の書換が完了すれば(ステップS114:YES)、表示ドライブ部60を停止させ(ステップS115)、処理を終了する。
上記の処理中ステップS109において、受信部90の起動と同時に表示ドライブ回路60を起動し、初期化動作や昇圧回路63の起動を行っておいてもよい。こうすることで、受信部90が応答信号の受信を行っている間に表示書換の準備を行えるので、応答信号の受信完了後、速やかに電子表示媒体200の表示の書換を行える。
また、ステップS110において、受信部90の応答信号の受信が完了しない場合、再びステップS109に戻ることになり、その後再度ステップS110に進んでもよい。すなわち、一定間隔で応答信号の受信完了をチェックしてもよい。ここで、所定の回数応答信号の受信完了のチェックを行い、それでも応答信号を受信しない場合、ステップS109に戻らずに受信部90を停止させ、電子表示媒体200に、応答信号を受信しなかったことを示す内容(以下、「エラー表示」と呼ぶことがある)を表示させてもよい。
この場合、制御部40は表示ドライブ部60を起動させると、画像バッファ61に現画像情報と、新画像情報としてエラー表示を示す内容を入力する。その後の処理については、正常に応答信号を受信した場合と同様に進む。
例えば、著しく通信環境が悪く制御対象装置310からの応答信号を受信できない場合や、制御対象装置310が制御信号を受信して所定の動作を開始したにも関わらず、システム的なトラブルにより親機送信部312から応答信号を送信できなかった場合等には、遠隔操作装置410が制御信号により指令した通りに制御対象装置310が動作していな
いおそれがある。それにより、操作者は発電スイッチ20を押して制御対象装置310を動作させたと思っても、実際にはその通りに動作しないという不都合が生じる。
そこで上記のように、電子表示媒体200にエラー表示を表示できるようにすることにより、操作者は制御対象装置310の動作が正常でないこと、または通信が正常に行われなかったことを認知できるようになるので、このような不都合を解消することができる。
図9のタイミングチャートを参照して、第2の実施形態における、自己発電部21による発電が行われてから、蓄電部30に蓄積された電力を用いて電子表示媒体200の表示を書き換えるまでの、蓄電部30の蓄電電圧VBの時間推移と、制御部40、極性判定部10、送信部50、受信部90および表示ドライブ部60、ならびに親機受信部311および親機送信部312の動作の時間推移を説明する。図9(a)は蓄電部30の蓄電電圧VBを示す。図9(b)(d)(e)(f)(g)(h)は、それぞれ制御部40、送信部50、受信部90、表示ドライブ部60、親機受信部311、親機送信部312の動作状態を示す。図9(c)は、極性判定部10により判定される結果の正負を示す。
(充電期間1)
図9(a)に示すように、まず、操作者が、発電スイッチ20を押し下げることで、自己発電部21が電力の発電を行い、充電期間1が始まる。
蓄電電圧VBが制御部動作電圧(例えば1.7V)に達すると、リセット部70がリセット解除信号を制御部40に出力することにより、制御部40及び表示ドライブ部60を起動させる。図9(b)に示すように、制御部40はこのときから動作を開始し、後述する書換期間が終了するまで、動作し続ける。
図9(c)に示すように、蓄電電圧VBが制御部動作電圧以上になっている場合に、自己発電部21で電力の発電が行われる場合、極性判定部10は正または負の結果を出力する。
充電期間1は、蓄電電圧VBが十分に上昇するのに要する時間まで継続し、蓄電部30の容量や発電スイッチ20の設計、回路構成によりあらかじめある程度定めることができ、通常、1μ秒から1秒程度である。本実施形態においては300m秒としている。
(送信期間)
図9(a)(d)に示すように、蓄電電圧VBが十分に上昇すると、送信部50を起動し、送信部50から制御対象装置310に制御信号を送信する。制御信号を送信する送信期間は、例えば200m秒続くが、この長さに限定されるものではない。送信期間の終了後、送信部50は動作を停止する。
制御信号を受信した制御対象装置310は、所定の動作を開始する。図9(g)のように、本実施形態では、制御信号の受信が完了すると親機受信機311は動作を停止しているが、そのまま動作を続けてもよい。また、制御信号の受信の完了から一定時間が経過すると、図9(h)に示すように、親機送信部312を起動し、応答信号を送信する。
上記の蓄電電圧VBが十分に上昇するのに要する時間は、蓄電部30の容量や発電スイッチ20の設計、回路構成によりあらかじめある程度定めることができ、通常、1μ秒から1秒程度である。本実施形態においては300m秒としている。また、第1の実施形態と同様に、送信期間の終了後に待機期間が設けられてもよい。
(充電期間2)
次に、操作者が、発電スイッチ20から指を離すことで、発電スイッチ20は第2の方向に操作され、自己発電部21が発電を行う。発電が行われると、蓄電部30に電力が蓄えられて充電期間2が開始し、蓄電電圧VBが上昇する。
(受信期間)
図9(a)(e)に示すように、蓄電部30の蓄電電圧VBが受信部90の動作および電子表示媒体200の書き換えに必要な電圧まで立ち上がる時間が経過すると、制御部40は受信部90を起動し、応答信号を受信可能な状態となる。受信部90は、親機送信部312から応答信号を受信し、受信が完了すると、制御部40に受信完了を通知し、動作を停止する。
(書換期間)
受信部90が動作を停止すると、制御部40が、表示ドライブ部60に、電子表示媒体200への駆動信号印加指令を送信して、電子表示媒体200の駆動を指示する。これにより、表示ドライブ部60は、電子表示媒体200の書換を行い、書換期間を開始する。表示ドライブ部60は、書換期間が終了するまで動作し続ける。
表示ドライブ部60による電子表示媒体200の駆動に伴い、数十マイクロアンペアから数百マイクロアンペアの電流が流れるため、徐々に蓄電部30の蓄電電圧VBが低下していく。
書換期間が終了すると、制御部40および表示ドライブ部60は動作を停止する。その後、自然放電により、蓄電電圧VBは徐々に0Vに低下してゆく。
ここまで説明したように、本実施形態の遠隔操作装置410の駆動装置110は、受信部90を備えており、自己発電部21が第2の方向に操作されたときに、制御対象装置310から応答信号を受信可能な状態となる。また、受信部90が応答信号を受信すると、表示ドライブ部60が、電子表示媒体200(例えば、電子ペーパー)の表示を書き換える。
受信部90を設けるとともに極性判定部10を備え、発電スイッチ20が第2の方向に操作されるのを確認し、充分な蓄電電圧VBとなってから受信部90を動作させるようにすることにより、蓄電電圧VBが制御部40等が動作するのに必要な電圧以下に低下して、誤動作をするのを防止することができる。また、送信部50と受信部90をともに備えることにより、制御対象装置310との通信が失敗したときには電子表示媒体200の書換を中止したり、エラー表示を表示することができるようになり、遠隔操作装置としての利便性が向上する。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、図10から図12を用いて説明する。本実施形態は、操作方向判別手段として、極性判定部10の替わりに電圧測定部11を用いている点が、第1の実施形態とは異なる。
電圧測定部11は、ADコンバーター等の電気回路から構成され、蓄電部31に蓄えられた蓄電電圧VBを測定し、その結果を制御部40へ送信する。具体的には、電圧測定部11は所定の間隔で蓄電電圧VBの値を測定し、蓄電電圧VBが、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧まで上昇したタイミングと、表示ドライブ部60が電子表示媒体200の表示を書き換えるのに必要な電圧まで情報したタイミングとを検知し、制御部40に通知する。なお、電圧測定部11は、制御部40と一体に形成されていても構わない。
発電スイッチ20が、例えば押し込みスイッチのように、最初に操作される方向が一義的に決まる形状のものである場合、最初の操作は第1の方向に特定され、それに続く操作は第2の方向に特定される。そうすれば、発電スイッチ20が第1の方向に操作されるときには、自己発電部21は第1の極性の電力を発電し、第2の方向に操作されるときには、自己発電部21は第2の極性の電力を発電するので、制御部40が起動してから最初に行われる発電は必ず第1の極性で発電されることになり、2回目に行われる発電は必ず第2の極性で発電されることになる。
すなわち、1回目の発電が行われたタイミングと2回目に発電が行われたタイミングを検知することで、発電スイッチ20が操作されたタイミングおよび方向を判定することができる。
(動作手順)
次に、第3の実施形態の駆動装置120が行う処理の一例を図11のフローチャートを参照しながら説明する。第1の実施形態と異なる点としては、ステップS203における処理とステップS208における処理が異なっている。その他のステップS201およびS202、S204からS207、S212からS215は、第1の実施形態におけるステップ1およびS2、S4からS7、S12からS15に対応するので、説明を省略する。
ステップS203において、電圧測定部11は、制御部40が起動してから所定の時間が経過後に蓄電電圧VBを測定する。この測定結果が、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧である閾値以上であった場合(ステップS203:YES)、次のステップS204に進み、送信部50を起動する。一方、測定結果が、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧である閾値以下であった場合(ステップS203:NO)、処理を終了する。
ここで、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧である閾値以下であった場合に(ステップS203:NO)、処理を終了せずに、さらに所定の時間(例えば100ms)が経過後に、再度ステップS203に戻って蓄電電圧VBを測定し、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧である閾値以上であるか測定を行ってもよい。
最初に発電スイッチ20が操作されたときに、閾値以上の電圧が得られることがあらかじめ分かっている場合には、ステップS203を行わず、制御部40が起動してから所定の時間が経過後にステップS204に進み、送信部を起動してもよい。
ステップS208において、電圧測定部11は、送信部50が停止してから所定の時間が経過後に蓄電電圧VBを測定する。この所定の時間とは、蓄電部31の容量や駆動装置120の回路構成等により変化するが、1μ秒から1秒程度である。測定結果が、表示ドライブ部60が電子表示媒体200の書換を行うのに十分な電圧である閾値以上であった場合(ステップS208:YES)、次のステップS212に進み、表示ドライブ部60を起動する。一方、測定結果が、表示ドライブ部60が電子表示媒体200の書換を行うのに十分な電圧である閾値以下であった場合(ステップS208:NO)、再び所定の時間が経過するのを待って、蓄電電圧VBを測定する(ステップS208)。
続いて、図12を参照しながら、第3の実施形態における、自己発電部21による発電が行われてから、蓄電部31に蓄積された電力を用いて電子表示媒体200の表示を書き換えるまでの、蓄電部31の蓄電電圧VBの時間推移と、制御部40、電圧測定部11、送信部50および表示ドライブ部60、ならびに親機受信部301の動作の時間推移を説明する。図12(a)は蓄電部31の蓄電電圧VBを示す。図12(b)(c)(d)(
e)は、それぞれ制御部40、送信部50、表示ドライブ部60、親機受信部301の動作状態を示す。
(充電期間1)
図12(a)に示すように、まず、操作者が、発電スイッチ20を押し下げることで、自己発電部21が電力の発電を行い、充電期間1が始まる。
蓄電電圧VBが制御部動作電圧(例えば1.7V)に達すると、リセット部70がリセット解除信号を制御部40に出力することにより、制御部40及び表示ドライブ部60を起動させる。図12(b)に示すように、制御部40はこのときから動作を開始し、後述する書換期間が終了するまで、動作し続ける。電圧測定部11は、制御部40が起動してから所定の時間が経過後(例えば、300m秒)、蓄電電圧VBを測定する。
(送信期間)
蓄電電圧VBが、送信部50が制御信号を送信するのに十分な電圧である第1閾値電圧以上まで上昇していた場合、送信部50を起動し、送信部50から制御対象装置300に制御信号を送信する。制御信号を送信する送信期間は、例えば200m秒続くが、この長さに限定されるものではない。送信期間の終了後、送信部50は動作を停止する。
制御信号を受信した制御対象装置300は、所定の動作を開始する。図12(e)のように、本実施形態では、制御信号の受信が完了すると親機受信機301は動作を停止しているが、そのまま動作を続けてもよい。また、第1の実施形態と同様に、送信期間の終了後に待機期間が設けられてもよい。
(充電期間2)
次に、操作者が、発電スイッチ20から指を離すことで、発電スイッチ20は第2の方向に操作され、自己発電部21が発電を行う。これにより充電期間2が開始し、蓄電電圧VBが再び上昇する。電圧測定部11は、送信部50が停止してから所定の時間が経過後(例えば、300m秒)、蓄電電圧VBを測定する。送信部50が停止してから蓄電電圧VBを測定するまでの所定の時間は、蓄電部31の容量や発電スイッチ20の設計、回路構成等により変化するが、1μ秒から1秒程度である。
(書換期間)
蓄電電圧VBが、表示ドライブ部60が電子表示媒体200の表示の書換を行うのに十分な電圧である第2閾値電圧以上まで上昇していた場合、制御部40が、表示ドライブ部60に電子表示媒体200への駆動信号印加指令を送信して、電子表示媒体200の駆動を指示する。これにより、表示ドライブ部60は、電子表示媒体200の書換を行い、書換期間を開始する。表示ドライブ部60は、書換期間が終了するまで動作し続ける。
表示ドライブ部60による電子表示媒体200の駆動に伴い、数十マイクロアンペアから数百マイクロアンペアの電流が流れるため、徐々に蓄電部30の蓄電電圧VBが低下していく。
書換期間が終了すると、制御部40および表示ドライブ部60は動作を停止する。その後、自然放電により、蓄電電圧VBは徐々に0Vに低下してゆく。
ここまで説明したように、本実施形態の遠隔操作装置420の駆動装置120は、発電スイッチ20として、最初は第1の方向に操作され、続いて第2の方向に操作されるものを用いており、自己発電部21が電力を発電し、電圧測定部11が蓄電電圧VBを測定することによって自己発電部21(あるいは発電スイッチ20)が第1の方向もしくは第2
方向のいずれの方向に操作されたのかを判定し、その判定結果に基づいて、自己発電部21が第1の方向に操作されたときには、送信部50が、制御対象装置320に対して制御信号を送信し、自己発電部21が第2の方向に操作されたときには、表示ドライブ部60が、電子表示媒体200(例えば、電子ペーパー)の表示を書き換える。
極性判定部10として電圧測定部11を用いることにより、自己発電部が発電した電力の正負のみを判定する場合と比較して、蓄電電圧VBが十分に高くなってから送信部50による制御信号の送信や、表示ドライブ部60による電子表示媒体200の表示書換を行うことができる。これにより、自己発電部21として、第1の方向に操作されたときと第2の方向に操作されたときの2回以上に分けて発電を行うような形態の発電機構を用いた場合であっても、各々の処理動作の途中で蓄電電圧VBの低下によって制御部40等が停止するという事態を防ぐことができるので、遠隔操作装置420の誤動作を防止し、信頼性を向上させることができる。
さらに、電圧測定部11を用いることにより、極性判定を行う機構のサイズを小さくすることができ、また、消費電力を抑制することができる。さらに、処理を省くことも可能としやすいので、動作手順を短縮でき、全体の処理をより短時間に行えるようになる。
以上、本発明の駆動装置について説明した。なお、本発明の電子表示媒体200の駆動の電圧は上述した実施形態での−15Vや+15Vに限られるものではなく、用いるドライバICや電子表示媒体により、他の電圧としてもよい。
また、上述した実施形態では、電子表示媒体200としてセグメント型のマイクロカプセル方式電子ペーパーを用いたが、電力が供給されない状態でも表示画像を保持することができるメモリ性を備えた表示媒体であれば特に限定されるものではなく、他にも例えば、マイクロカップ型電子ペーパーやツイストボール型電子ペーパーを用いてもよく、ドットマトリクス型の電子ペーパーを用いてもよい。
ただし、セグメント型の電子ペーパーを用いることにより、回路構成や駆動方法が単純になり、書換えに必要な電力が少なくて済むので、低消費電力の表示デバイスを実現することができる。特に、本発明のように自己発電により電力を得る場合には、大きな電力を得られるとは限らないため、低消費電力の表示デバイスとすることにより、小さな電力でも表示を安定して書き換えることができ、誤表示を好適に抑制することができ、より好ましい。
また、電子ペーパーの表示色は白と黒に限られるものではない。例えば、白と赤や、白と青、白と緑とすることや、白と黒と赤、白と黒と黄色のように3色とすることも考えられる。
また、発電スイッチは、操作部が1つの押しボタンである場合について説明したが、複数の押しボタンを備えるようにし、どの押しボタンが何回押されたのかを表示するようにしてもよい。この場合、押しボタン毎に複数の自己発電部を備えてもよいし、1つの自己発電部を、複数の押しボタンで動作できるよう構成にしてもよい。
また、発電スイッチおよび発電機構についても、上記の作用および効果を達成できるものであればよく、その形状は押し込みスイッチに限定されない。
なお、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
例えば、例えば、記憶部41は制御部40の集積回路の一部として構成されてもよいし、リセット部70を制御部40と一体化した1つのモジュールとして構成することもでき、また、表示ドライブ部60の演算回路とドライバ回路は、それぞれ異なるモジュールとして構成してもよい。
10・・・極性判定部
11・・・電圧測定部
20・・・発電スイッチ
21・・・自己発電部
22・・・芯材
22a・・・左端部
22b・・・右端部
23・・・トリガー出力部
24・・・可動磁石部
24a・・・N極脚部
24b・・・極脚部
24c・・・中心軸
25・・・スイッチ用バネ構造
26・・・操作部
27・・・誘導コイル
30、31・・・蓄電部
40・・・制御部
41・・・記憶部
50・・・送信部
60・・・表示ドライブ部
61・・・画像バッファ
70・・・リセット部
80・・・極性反転部
90・・・受信部
100、110、120・・・駆動装置
200・・・電子表示媒体
210・・・上電極
220・・・下電極
230・・・マイクロカプセル
240・・・白粒子
250・・・黒粒子
260・・・透明溶媒
300、310・・・制御対象装置
301、311・・・親機受信部
312・・・親機送信部
400、410、420・・・遠隔操作装置
A・・・観察方向
VB・・・蓄電電圧

Claims (5)

  1. 情報を表示する電子表示媒体と、前記電子表示媒体を駆動する駆動装置と、を備え、制御対象装置の制御を行う遠隔操作装置であって、
    前記駆動装置が、
    電力を発電する自己発電部と、
    前記自己発電部が操作された方向を判別する操作方向判別手段と、
    前記電子表示媒体に駆動信号を印加する表示ドライブ部と、
    前記制御対象装置に制御信号を送信する送信部と、
    を備え、
    前記操作方向判別手段が、前記自己発電部が第1の方向と第2の方向のいずれの方向に操作されたのかを判別し、
    前記第1の方向と前記第2の方向とは逆方向であり、
    前記操作方向判別手段の判別結果に基づき、
    前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたときには、前記送信部が、前記制御対象装置に対して制御信号を送信し、
    前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたときには、前記表示ドライブ部が、前記電子表示媒体の表示を書き換える
    ことを特徴とする遠隔操作装置。
  2. 前記操作方向判別手段が極性判定部であり、
    前記極性判定部は、前記自己発電部が発電した電力の電圧の極性が第1の極性か第2の極性のいずれであるかを判定し、
    前記第1の極性と前記第2の極性とは正負が逆であり、
    前記極性判定部の判定結果に基づき、
    前記自己発電部が前記第1の極性の電力を発電したときには、前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別し、
    前記自己発電部が前記第2の極性の電力を発電したときには、前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
  3. 前記自己発電部は、
    極性の正負が逆である第1の極性および第2の極性の電圧の電力を発電し、
    前記第1の方向に操作された後は前記第2の方向に操作されるものであるとき、
    前記操作方向判別手段が電圧測定部であり、
    前記電圧測定部は、電力の電圧を測定し、
    前記電圧測定部の測定結果に基づき、
    測定結果が第1閾値を超えたときには前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別し、
    測定結果が第2閾値を超えたときには前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作装置。
  4. 前記制御対象装置からの応答信号を受信する受信部をさらに備え、
    前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたときに、前記受信部が、前記制御対象装置から前記応答信号を受信可能な状態となる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遠隔操作装置。
  5. 制御対象装置を遠隔操作装置により制御する遠隔操作方法であって、
    前記遠隔操作装置は、電子表示媒体と、前記電子表示媒体を駆動する駆動装置と、を備
    え、前記駆動装置が、逆方向である第1の方向もしくは第2の方向に操作されることにより電力を発電する自己発電部と、前記自己発電部が操作された方向を判別する操作方向判別手段と、前記電子表示媒体に駆動信号を印加する表示ドライブ部と、前記制御対象装置に制御信号を送信する送信部と、を備え、
    前記操作方向判別手段が、前記自己発電部が前記第1の方向と前記第2の方向のいずれの方向に操作されたのかを判別する操作方向判別ステップと、
    前記操作方向判別ステップの判別結果に基づき、
    前記自己発電部が前記第1の方向に操作されたと判別されたときには、前記送信部が、前記制御対象装置に対して制御信号を送信する制御信号送信ステップと、
    前記自己発電部が前記第2の方向に操作されたと判別されたときには、前記表示ドライブ部が、前記電子表示媒体の表示を書き換える表示書換ステップと、
    を有することを特徴とする遠隔操作方法。
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