JP6303424B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6303424B2
JP6303424B2 JP2013236991A JP2013236991A JP6303424B2 JP 6303424 B2 JP6303424 B2 JP 6303424B2 JP 2013236991 A JP2013236991 A JP 2013236991A JP 2013236991 A JP2013236991 A JP 2013236991A JP 6303424 B2 JP6303424 B2 JP 6303424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
control unit
power generation
power
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013236991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015097453A (ja
Inventor
洵介 田中
洵介 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2013236991A priority Critical patent/JP6303424B2/ja
Publication of JP2015097453A publication Critical patent/JP2015097453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303424B2 publication Critical patent/JP6303424B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示の技術は、環境発電を行う発電素子を備える電子機器に関する。
近年、環境中に存在するエネルギーを電力に変換する環境発電(エナジー・ハーベスティング)を利用した電子機器の開発が進められている。例えば、特許文献1に記載の電子機器は、環境発電によって得られた電力を蓄電部に蓄電し、蓄電部を電源としてセンサや発光素子等の機能素子を駆動する。こうした環境発電のエネルギー源としては、例えば、光、熱、振動、電磁波等が用いられる。
特開2013−102639号公報
ところで、環境発電によって得られる単位時間あたりの電力は小さいため、電子機器において単位時間あたりに蓄電できる蓄電量も低くならざるを得ない。特に、小型化が求められる電子機器では、電子機器に搭載できる発電素子の大きさや数に限界があるため、環境発電による蓄電量を増大させることは困難である。結果として、電子機器が駆動できる機能素子は、消費電力の小さい素子に限られてしまう。
本開示の技術は、環境発電を行う発電素子と電力を消費する機能素子とを備える電子機器において、機能素子として許容される素子の消費電力を高めることの可能な電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する電子機器は、電源部と、前記電源部を電源として作動する機能素子と、前記機能素子の作動を制御する制御部と、環境発電を行う発電素子を含む発電部と、を備える。そして、前記電源部と前記制御部のいずれか一方である接続対象に前記発電部は接続され、前記発電素子の発電した電力によって前記発電部の生成する信号が前記発電部から前記接続対象に入力されたとき、前記制御部は、起動し、前記電源部を電源として、前記機能素子への作動の指示を行う。
上記構成によれば、発電部が生成した信号は、制御部に起動の契機を与えるために用いられ、制御部の起動後、制御部と機能素子とは、電源部を電源として作動する。したがって、機能素子として許容される素子の消費電力について、発電素子の発電量から受ける制約が小さくなるため、機能素子として許容される素子の消費電力が高められる。
上記電子機器において、前記電源部は、前記制御部の起動に要する電力を前記電源部から前記制御部に供給することが好ましい。
上記構成によれば、制御部の起動に要する電力が電源部から供給されるため、制御部の起動に要する電力が発電部から供給される場合と比較して、機能素子の作動に際して発電素子にて必要とされる発電量は小さい。したがって、発電素子の発電効率が低い場合や環境中のエネルギーが少ない状況であっても、電子機器を作動させることができる。
上記電子機器において、前記接続対象は、前記電源部であり、前記信号が前記電源部に入力されたとき、前記制御部は、前記制御部のすべての機能を停止した状態から起動してもよい。
上記構成によれば、発電素子の発電によって制御部に起動の契機が与えられるまでの間は、制御部がすべての機能を停止している。したがって、一部の機能を停止した状態から制御部が起動する場合と比較して、機能素子が作動していない状態における制御部の消費電力を抑えることができる。その結果、電源部における充電や電池の交換などの電源部のメンテナンスの頻度を低減することができる。
上記電子機器において、前記接続対象は、前記制御部であり、前記信号が前記制御部に入力されたとき、前記制御部は、前記制御部の一部の機能を停止した状態から起動してもよい。
上記構成によれば、制御部がすべての機能を停止した状態からその制御部が起動する場合と比較して、制御部の起動に要する時間を短縮することができる。したがって、発電素子による発電から機能素子の作動までにかかる時間が短縮される。
上記電子機器において、前記電子機器は、表面に操作部を備えるカード形状を有し、前記発電素子は、前記電子機器の内部にて、前記操作部の下方に配置された圧電素子であり、前記圧電素子は、前記操作部が押圧されることによって発電することが好ましい。
カード形状を有する機器は、内部の大きさに限りがあるため、搭載できる発電素子の大きさや数には限りがある。こうしたカード形状を有する機器に上記構成が適用されることによって、発電素子の発電量が小さい場合であっても、機能素子を作動させることが可能となる。したがって、上記構成から得られる効果は、より顕著である。また、操作部の押圧によって、機能素子が作動するため、機能素子を作動させる際の操作が容易でもある。
本開示の電子機器によれば、機能素子として許容される素子の消費電力が高められる。
本開示の電子機器における第1の実施形態での電子機器の機能的な構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における電子機器の一例であるICカードの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態における電子機器の一例であるICカードの機能的な構成を示すブロック図である。 本開示の電子機器における第2の実施形態での電子機器の機能的な構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における電子機器の一例であるICカードの機能的な構成を示すブロック図である。
図1〜図3を参照して本開示の電子機器における第1の実施形態を説明する。
[電子機器の構成]
図1に示されるように、電子機器10は、制御部20と、電源部30と、機能素子40と、発電部50と、を備えている。
制御部20は、CPU、メモリ、各種の処理に特化した専用プロセッサ等から構成される。制御部20は、制御部20に接続される機能素子40などの構成要素の作動を制御することによって、電子機器10の作動を統括的に制御する。
電源部30は、制御部20の駆動に要する電圧を生成して制御部20に印加し、また、機能素子40の駆動に要する電圧を生成して機能素子40に印加する。電源部30は、一次電圧を生成する電池やキャパシタ等の電源と、制御部20の駆動に要する二次電圧の生成回路と、機能素子40の駆動に要する二次電圧の生成回路とを含む。
電源部30は、これら二次電圧の印加を制御する制御回路を含んでもよい。一次電圧を生成する電池は、一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。二次電池としては、例えば、リチウムイオン二次電池や有機ラジカル電池が挙げられる。キャパシタとしては、電気二重層キャパシタが挙げられる。二次電池やキャパシタへの充電方法は特に限定されず、二次電池やキャパシタは、例えば、商用電源への接続によって充電されてもよいし、電磁誘導やアンテナによる高周波エネルギーの受信を利用した非接触給電によって充電されてもよい。
機能素子40は、機能素子40を駆動するための電圧を電源部30から受け、制御部20からの指示に従って作動する。機能素子40は、電力を消費して作動する素子であればよく、機能素子40の有する機能は、表示などの出力であってもよいし、外部との通信であってもよいし、これらの組み合わせであってもよく、特に限定されない。例えば、機能素子40は、ディスプレイや発光ダイオード等のように、電子機器10に対して視覚的な変化を与える表示素子であってもよいし、無線モジュールや有線通信用の通信部等のように、外部の装置へデータや制御信号を送信する通信素子であってもよいし、こうした素子の組み合わせであってもよい。
発電部50は、環境発電を行う発電素子を有して、制御部20に接続されている。環境発電には、例えば、光を電力に変換する太陽光発電や、温度差等の熱を電力に変換する熱電発電や、振動を電力に変換する振動発電や、電磁波や磁力を電力に変換する発電等が含まれる。こうした発電素子は、例えば、太陽光発電素子、ペルチェ素子、圧電素子、レクテナなどに具体化される。なお、ここで例示した素子に限らず、環境中に存在するエネルギーを電力に変換する素子であれば、発電素子として用いることができる。
発電部50は、制御部20を起動するための信号を発電素子の発電した電力から生成し、その信号を制御部20に入力する。発電部50は、制御部20を起動するための信号を制御部20に入力して以降、制御部20における処理モードの変更に要する電力を制御部20に供給してもよいし、こうした電力は電源部30が供給してもよい。
[電子機器の作用]
上記電子機器10の作用を説明する。
発電素子の発電によって生成された信号が、発電部50の接続先である制御部20に入力されたとき、制御部20は起動する。制御部20の起動は、具体的には、以下の手順に従って進む。
発電素子の発電によって生成された信号が、発電部50から制御部20に入力されたとき、制御部20は、待機モードから起動してオンモードに移行する。待機モードは、待機モードからオンモードへ処理モードを変更する機能以外の機能を制御部20が停止している状態であり、オンモードは、制御部20がこうした機能の停止を行っていない状態である。制御部20は、処理モードを変更するための信号を発電部50から受けて以降、オンモードへの移行に要する電力を、発電部50から得てもよいし、電源部30から得てもよい。なお、オンモードへの移行に要する電力が電源部30から供給される構成は、制御部20の処理モードをオンモードに遷移させるために発電部50が発電しなければならない電力が小さい点において好ましい。
なお、発電部50は、発電素子と制御部20との間にコンデンサやコンデンサの蓄電状態を監視する監視回路等を有し、発電素子からコンデンサへの蓄電量が所定のしきい値以上であるときに、監視回路から制御部20へ処理モードを変更するための信号を入力してもよい。こうした構成によれば、発電部50の発電量が所定量以上であるときに、制御部20が起動する。すなわち、発電部50に与えられる環境中のエネルギーが所定の大きさ以上である時に、電子機器10が作動する。したがって、電子機器10が作動する条件となる電子機器10の周囲の状況について、より厳格な設定をすることができる。
制御部20がオンモードに遷移すると、制御部20は所定のプログラムに従って、機能素子40に作動の指示を行う。このとき、制御部20の処理に要する電力は、電源部30から供給される。機能素子40は、制御部20からの指示に基づいて作動する。このとき、機能素子40の作動に要する電力は、電源部30から供給される。そして、所定のプログラムに従った制御部20の処理が終了すると、制御部20は、オンモードから待機モードに移行する。これによって、電子機器10の作動は終了する。
なお、電子機器10は、上述の構成を有する機器であれば、それの形状や大きさや用途は限定されない。
例えば、電子機器10は、機能素子40としてディスプレイを備え、発電素子として圧電素子を備えるカード形状を有した機器に具体化される。この場合、電子機器10に機械的な応力が加えられることによって、圧電素子は発電し、これによって、制御部20が起動する。そして、制御部20の指示に従って、ディスプレイが文字等を表示する。
また例えば、電子機器10は、発電素子として圧電素子を備える靴型やリストバンド型等のウェアラブルデバイスに具体化される。この場合、装着者の歩行や腕振りといった動作によって圧電素子が変形することによって、圧電素子は発電し、これによって、制御部20が起動する。そして、制御部20の指示に従って、機能素子40が作動する。例えば、電子機器10は、踵部分に圧電素子が配置された靴型のウェアラブルデバイスに具体化され、機能素子40としてLEDが設けられる。そして、装着者の歩行に伴って、圧電素子が発電してLEDが発光する。
また例えば、電子機器10は、機能素子40として無線モジュールを備え、発電素子としてペルチェ素子を備える機器に具体化される。この場合、ペルチェ素子の周囲で所定の温度差が発生したとき、ペルチェ素子は発電し、これによって、制御部20が起動する。そして、制御部20の指示に従って、外部機器の駆動を制御する信号を無線モジュールが送信する。例えば、閉じられた空間とその外部の空間との境界にペルチェ素子が設置され、無線モジュールは、閉じられた空間内部の温度調整機器に温度差を制御するための信号を送信する。これによれば、閉じられた空間とその外部の空間との間での温度差を制御することができる。
また例えば、電子機器10は、機能素子40としてセンサと無線モジュールとを備え、発電素子として太陽光発電素子を備える機器に具体化される。この場合、太陽光発電素子に光が当たることによって、太陽光発電素子は発電し、これによって、制御部20が起動する。そして、制御部20の指示に従って、センサが作動し、無線モジュールがセンサの検出結果を外部の機器に送信する。例えば、センサが温度を検出する構成であれば、電子機器10に光が当たるごとに、電子機器10の周囲の環境の温度が測定され、その測定結果が外部の機器に蓄積される。
その他、電子機器10は、RFIDタグや、各種のウェアラブルデバイスや、ワイヤレスセンサネットワークあるいはM2Mネットワーク等のネットワークにて用いられるセンサ・アクチュエータデバイス等に具体化されてもよい。
このように電子機器10において、発電素子の発電によって発電部50が生成した信号は、制御部20に起動の契機を与えるために用いられ、制御部20の起動後、制御部20と機能素子40とは、電源部30を電源として作動する。したがって、発電部50の発電量に限りがある場合であっても、機能素子40として許容される素子の消費電力が高められる。この際に、制御部20に起動の契機を与えるために必要な電力は、機能素子40を作動させるために必要な電力よりも大幅に小さいため、環境発電によって生成された電力であっても、制御部20に起動の契機を与えて、電子機器10を作動させることができる。例えば、1μA程度の電流信号でも、制御部20に起動の契機を与えることができる。
また、制御部20が一部の機能を停止した状態から起動するため、制御部20がすべての機能を停止した状態から起動する場合と比較して、起動に要する時間を短縮することができる。したがって、発電部50による発電から機能素子40の作動までにかかる時間が短縮される。
以下、電子機器10が、表示機能を有するICカードに具体化された例を説明する。
[ICカードの構成および作用]
図2に示されるように、電子機器10の一例であるICカード100は、非接触型のICカードであって、板状の本体部110と、本体部110に設けられた表示部120および操作部130を備えている。
本体部110は、例えば樹脂から形成され、本体部110の内部には、ICチップや非接触通信および非接触給電用のアンテナ等が収容されている。表示部120としては、例えば、液晶パネルや有機ELパネルや電子ペーパー等のディスプレイが用いられる。表示部120は、機能素子40の一例である。操作部130は、ボタン型に形成され、押圧によって本体部110の厚さ方向に変形する。本体部110の内部にて操作部130の下方には、フィルム状の圧電素子140が配置されている。圧電素子140は、発電素子の一例である。操作部130が押圧されると、圧電素子140は変形して、圧電素子140に加えられた圧力に応じた電圧を生成する。
図3に示されるように、ICカード100は、上述の制御部20、電源部30、機能素子40としての表示部120、および、発電素子としての圧電素子140を有する発電部50と、アンテナ150とを備えている。
アンテナ150は、情報信号と電力信号とが重畳した高周波をリーダライタ等の外部の機器から受信する。アンテナ150は、リーダライタ等の外部の機器に向けて情報信号を高周波として送信する。ICカード100は、ICカード100と外部の機器との間で情報信号を送受信すると共に、電力信号を電力に変換して電源部30を充電する。
具体的には、アンテナ150から入力される正弦波のアナログ信号は、情報信号と電力信号とに分離される。情報信号は、制御部20の有する通信用プロセッサにてデジタル信号に変換されて受信データとして処理される。ICカード100から外部の機器に送信される情報信号は、制御部20の有する通信用プロセッサにて変調された信号であり、通信用プロセッサからアンテナ150に出力される。電力信号は、電源部30が有する整流回路等によって各部を駆動するための電圧に変換される。電源部30の生成した電圧は、電源部30から制御部20に供給されて、制御部20が上述のデータの処理を行う際の電圧として用いられる。また、電源部30の生成した電圧は、表示部120が表示するための電圧として用いられる。そして、電源部の変換した電圧の中で余剰分は、電源部30に蓄電される。アンテナ150を介した送受信に伴う処理が終了すると、制御部20は待機モードに移行する。
制御部20が待機モードであるときに操作部130が押圧されると、圧電素子140が発電する。この発電によって生成される信号が発電部50から制御部20に入力されると、制御部20にて割り込み処理が行われて、制御部20が待機モードからオンモードに移行する。
制御部20がオンモードに移行すると、制御部20は、表示部120の表示を制御する制御信号と表示データとを表示部120に出力する。表示部120は、制御信号および表示データに基づいて文字や画像を表示する。制御部20が表示部120の駆動に要する電力と、表示部120の表示に要する電力とは、電源部30から供給される。
例えば、ICカード100が電子マネーによる決済システムに用いられ、制御部20が有する記憶部に残金情報が記憶されている場合、制御部20は、残金情報に基づく表示データを生成して表示部120に出力し、表示部120は残金を表示する。そして、所定のプログラムに従った作動がICカード100において終了すると、制御部20は、オンモードから待機モードに移行する。
こうした各部の作動によって、ICカード100では、操作部130が押圧されると、表示部120に文字等が表示される。なお、先の図2では、操作部130が1つのボタン型のキーから構成される例を示したが、操作部130の構成はこれに限られない。
例えば、操作部130は、0〜9の数字が記載された10個のボタン型のキーから構成されてもよい。この場合、特定のキーが押圧された場合に、制御部20が起動する、あるいは、起動後に制御部20が表示部120に作動を指示する。例えば、すべてのキーの下に圧電素子140が配置され、制御部20は、どの圧電素子140が発電したかを検出し、特定の圧電素子140が発電した場合に、モードの移行を行う。これによれば、特定のキーが押圧された場合にのみ、制御部20を起動させることができる。また例えば、制御部20は、どの圧電素子140が発電したかを検出し、オンモードに移行した後に、発電した素子が特定の圧電素子140であった場合に、表示部120への作動の指示を行ってもよい。これによれば、特定のキーが押圧された場合にのみ、制御部20に表示部120への作動の指示を行わせることができる。あるいは、特定のキーの下にのみ圧電素子140が配置されることにより、圧電素子140が配置されているキーが押圧された場合にのみ、発電部50から制御部20に信号が入力される。これによっても、特定のキーが押圧された場合にのみ、制御部20を起動させることができる。
また例えば、操作部130は、文字が書かれる領域から構成されてもよい。この場合、操作部130に、署名等の特定の文字が書かれた場合に、制御部20が起動する、あるいは、起動後に制御部20が表示部120に作動を指示する。例えば、ICカード100の内部にて操作部130の下方には、複数の圧電素子140がマトリクス状に配置され、操作部130に指やペン先等で文字が書かれると、筆圧を受けて、書かれた文字の下に配置されている圧電素子140が発電する。制御部20は、どの圧電素子140が発電したかを検出し、あるいは、筆圧に応じた厚み方向の任意の変形量を検出し、特定の圧電素子140が発電した場合に、モードの移行や表示部120への作動の指示を行う。これによれば、操作部130に、特定の文字が書かれた場合にのみ、制御部20の起動や制御部20から表示部120への作動の指示が行われる。あるいは、操作部130の下方の特定の位置にのみ圧電素子140が配置されてもよい。この場合、圧電素子140の上を通るように、操作部130に文字が書かれた場合にのみ、発電部50から制御部20に信号が入力される。これによれば、操作部130に特定の文字が書かれた場合にのみ、制御部20を起動させることができる。
このように、操作部130に対応して複数の圧電素子140が配置され、各素子の発電の有無が、制御部20の起動もしくは表示部120への作動の指示の条件とされる。こうした構成によれば、操作部130に対して特定の操作が行われたとき、表示部120が作動する。すなわち、表示部120を作動させるにあたっての認証機能が、圧電素子140と制御部20とによって実現されるため、ICカード100の使用に対するセキュリティを高めることができる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)機能素子40として許容される素子の消費電力について、発電素子の発電量から受ける制約が小さくなるため、機能素子40として許容される素子の消費電力が高められる。
(2)処理モードの変更に要する電力が、電源部30から制御部20に供給される構成では、機能素子40を作動させるために発電部50にて必要な発電量をより小さくできる。そのため、発電部50の発電効率が低い場合や環境中のエネルギーが少ない状況であっても、電子機器10を作動させることができる。
(3)制御部20が一部の機能を停止した状態から起動するため、起動に要する時間を短縮することができる。
(4)電子機器10がICカード100に具体化され、操作部130の押圧によって圧電素子140が発電し、制御部20が起動して表示部120を作動させる。小型化が要求されるICカードに電子機器10の構成が適用されることによって、圧電素子140の発電量が小さい場合であっても表示部120を作動させることが可能となる。
(5)発電部50の有する発電素子が圧電素子140に具体化され、圧電素子140がボタン型の操作部130の下方に配置されるため、操作部130の押圧によって、電子機器10であるICカード100が作動する。それゆえ、ICカード100を作動させる際の操作が容易であり、操作を行う人に与える違和感も少ない。
(第2の実施形態)
図4および図5を参照して、本開示の電子機器における第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、発電部50の接続先と制御部20の起動の手順とが異なる。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
[電子機器の構成]
図4に示されるように、発電部50は、電源部30に接続して、発電素子の発電によって生成する信号を電源部30に入力する。電源部30は、発電部50から入力される信号を受けて、制御部20を起動する信号を制御部20に入力する。このように、電子機器11は、第1の実施形態の電子機器10と同様の構成要素を有しているが、発電素子の発電によって発電部50が生成する信号の入力先が電源部30であること、および、制御部20を起動する信号が電源部30から制御部20に入力されることが異なる。
[電子機器の作用]
発電素子の発電によって生成された信号が電源部30に入力されたとき、電源部30の生成する信号の入力によって制御部20が起動する。制御部20の起動は、具体的には、以下の手順に従って進む。
発電素子の発電によって生成された信号が発電部50から電源部30に入力されたとき、制御部20を起動させる信号を電源部30が制御部20に入力し、かつ、制御部20の起動に要する電力を電源部30が制御部20に供給して、制御部20が起動する。このとき、制御部20は、制御部20のすべての機能が停止したオフモードから起動して、オンモードに移行する。処理モードの変更に要するすべての電力は、電源部30から制御部20に供給される。
なお、発電部50は、発電素子と電源部30との間にコンデンサ等の蓄電素子や蓄電素子の蓄電状態を監視する監視回路等を有し、発電素子から蓄電素子への蓄電量が所定のしきい値以上である場合に、制御部20を起動するための信号を監視回路から電源部30に入力してもよい。蓄電素子としては、コンデンサの他に、有機ラジカル電池や電気二重層キャパシタ等を用いてもよい。こうした構成によれば、発電部50に与えられる環境中のエネルギーが所定の大きさ以上である時に、電子機器11が作動する。したがって、電子機器11が作動する条件となる電子機器11の周囲の状況について、より厳格な設定をすることができる。
制御部20が起動すると、制御部20は所定のプログラムに従って、機能素子40に作動の指示を行う。制御部20が起動して以降、制御部20の処理に要する電力は、電源部30から供給される。機能素子40は、制御部20からの指示に基づいて作動する。このとき、機能素子40の作動に要する電力は、電源部30から供給される。そして、所定のプログラムに従った電子機器11の作動が終了すると、制御部20は、オンモードからオフモードに移行する。これによって、電子機器11の作動は終了する。
このように発電素子の発電によって生成された信号は、制御部20に起動の契機を与えるために用いられ、制御部20と機能素子40とは、電源部30を電源として作動する。したがって、発電部50の発電量に限りがある場合であっても、機能素子40として許容される素子の消費電力が高められる。また、制御部20の起動に要する電力も、電源部30から供給されるため、機能素子40を作動させるために発電部50にて必要な発電量をより小さくできる。
ここで、第2の実施形態では、制御部20は、オフモードから起動する。すなわち、発電部50の発電に基づいて制御部20に起動の契機が与えられるまでの間、制御部20は、すべての機能を停止している。したがって、第1の実施形態のように、一部の機能を停止した状態から制御部20が起動する場合と比較して、機能素子40が作動していない状態における制御部20の消費電力量を抑えることができる。その結果、電子機器11における充電や電池の交換の頻度を低減することができる。
以下、電子機器11が表示機能を有するICカードに具体化した例を説明する。
[ICカードの構成および作用]
図5に示されるように、ICカード101は、第1の実施形態のICカード100と同様の構成を有しているが、圧電素子140を有する発電部50が生成した信号の入力先と、入力先である電源部30の機能とが異なる。
ICカード101では、アンテナ150を介した送受信に伴う処理が終了すると、制御部20はオフモードに移行する。制御部20がオフモードであるときに、操作部130が押圧されると、圧電素子140が発電する。この発電によって生成された信号が発電部50から電源部30に入力されると、電源部30は、制御部20を起動するための信号を制御部20に入力し、かつ、制御部20が起動するために必要な電圧を制御部20に印加する。これによって、制御部20は、オフモードから起動してオンモードに移行する。
制御部20がオンモードに遷移すると、制御部20は、表示部120の表示を制御する制御信号と表示データとを表示部120に送信する。表示部120は、受信した制御信号および表示データに基づいて、文字や画像を表示する。制御部20の処理と、表示部120の作動とに要する電力は、電源部30から供給される。
なお、制御部20が起動したときに、制御部20における処理の選択、すなわち、アンテナ150を介したデータの送受信に伴う処理を行うか、表示部120を作動させる処理を行うかは、例えば、アンテナ150から入力される情報信号の有無等から制御部20が判断する。
そして、所定のプログラムに従った処理が終了すると、制御部20は、すべての機能を停止して、オンモードからオフモードに移行する。こうした各部の作動によって、ICカード101では、操作部130が押圧されると、表示部120に文字等が表示される。
なお、第1の実施形態と同様に、操作部130は、0〜9の数字が記載された10個のボタン型のキーから構成されてもよい。この場合、特定のキーの下にのみ圧電素子140が配置されることにより、圧電素子140が配置されているキーが押圧された場合にのみ、発電部50から電源部30に制御部20を起動させるための信号が入力される。これによって、特定のキーが押圧された場合にのみ、制御部20を起動させることができる。
また、操作部130は、文字が書かれる領域から構成され、操作部130の下方の特定の位置にのみ圧電素子140が配置されてもよい。この場合、圧電素子140の上を通るように、操作部130に文字が書かれた場合にのみ、発電部50から制御部20に制御部20を起動させるための信号が入力される。これによれば、操作部130に特定の文字が書かれた場合にのみ、制御部20を起動させることができる。
このように、操作部130に対応して特定の位置に圧電素子140が配置されることにより、操作部130に対して特定の操作が行われたとき、制御部20が起動し、表示部120を作動させる。こうした構成によれば、表示部120を作動させるにあたっての認証機能が、圧電素子140によって実現されるため、ICカード101の使用に対するセキュリティを高めることができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)、(2)、(4)、(5)の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(6)制御部20がすべての機能を停止したオフモードから起動するため、制御部20が一部の機能を停止した状態から起動する場合と比較して、制御部20の消費電力量を抑えることができる。したがって、電子機器11がICカード101に具体化された場合には、アンテナ150による充電の機会が限られている場合であっても、1回の充電につき、ICカード101を作動させることのできる回数が多くなる。
(変形例)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・第1の実施形態において、発電部50が発電した電力のうち、制御部20に起動の契機を与えるために使用された電力の余剰分が、電源部30に蓄電されてもよい。
・第2の実施形態において、発電部50が発電した電力が電源部30に蓄電され、蓄電量が所定のしきい値を超えた場合に、電源部30から制御部20に電源電圧が供給されてもよい。すなわち、電源部30には、発電部50が発電した電力とは異なる電力が蓄電され、さらに、発電部50が発電した電力が蓄電されて、電源部30の蓄電量が所定のしきい値を超えた場合に、電源部30から制御部20に電源電圧が供給される。
・電子機器10,11がICカード100,101に具体化される場合、アンテナ150を介したデータの送受信に伴う処理と、発電部50の発電に基づき機能素子40を作動させる処理とは、互いに異なる制御部が行ってもよい。また、非接触通信を行うためのアンテナと、非接触給電を行うためのアンテナとが、互いに異なるアンテナであってもよい。
10,11…電子機器、20…制御部、30…電源部、40…機能素子、50…発電部、100,101…ICカード、110…本体部、120…表示部、130…操作部、140…圧電素子。

Claims (3)

  1. 非接触通信のためのアンテナと、
    電源部と、
    前記電源部を電源として作動する機能素子と、
    前記アンテナを介して送受信される情報信号の処理と、前記機能素子の作動制御とを行う制御部と、
    環境発電を行う発電素子を含む発電部と、を備え、ICカードとして機能する電子機器であって、
    前記電源部に前記発電部は接続され、
    前記情報信号の処理が終了した後の前記制御部がすべての機能を停止している状態において、前記発電部の発電した電力によって前記発電部の生成する信号が前記発電部から前記電源部に入力されたとき、前記制御部は、起動し、前記電源部を電源として、前記機能素子への作動の指示を行う
    電子機器。
  2. 前記電源部は、前記制御部の起動に要する電力を前記電源部から前記制御部に供給する
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子機器は、表面に操作部を備えるカード形状を有し、
    前記発電素子は、前記電子機器の内部にて、前記操作部の下方に配置された圧電素子であり、
    前記圧電素子は、前記操作部が押圧されることによって発電する
    請求項1または2に記載の電子機器。
JP2013236991A 2013-11-15 2013-11-15 電子機器 Active JP6303424B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236991A JP6303424B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236991A JP6303424B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015097453A JP2015097453A (ja) 2015-05-21
JP6303424B2 true JP6303424B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=53374508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013236991A Active JP6303424B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6303424B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10401319B2 (en) * 2017-01-16 2019-09-03 The Boeing Company Structural health monitoring system
WO2018207561A1 (ja) * 2017-05-09 2018-11-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源装置およびそれを用いたセンサ装置
WO2018216428A1 (ja) * 2017-05-23 2018-11-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御システムおよびそれを備えた装置
JP6961447B2 (ja) * 2017-10-03 2021-11-05 旭ファイバーグラス株式会社 真空断熱材
WO2020129719A1 (ja) * 2018-12-18 2020-06-25 日本電気株式会社 認証装置及び認証システム
CN114514687A (zh) * 2019-10-15 2022-05-17 松下知识产权经营株式会社 发电装置以及输入装置
DE102020128448A1 (de) * 2020-10-29 2022-05-05 KOB GmbH Absorbierender Artikel mit Absorptionskörper

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004078731A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Fujitsu Ltd カード型携帯機器及び記憶内容表示方法
JP2009219757A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Omron Healthcare Co Ltd 電動歯ブラシ
JP2012141911A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Dainippon Printing Co Ltd 表示機能付きicカード
JP5908239B2 (ja) * 2011-09-20 2016-04-26 ソニー株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015097453A (ja) 2015-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6303424B2 (ja) 電子機器
US20230274572A1 (en) Electronic device supporting fingerprint verification and method for operating the same
EP3236390B1 (en) Electronic device supporting fingerprint verification and method for operating the same
Magno et al. InfiniTime: Multi-sensor wearable bracelet with human body harvesting
US10401982B2 (en) Electronic device including input module
US20160199002A1 (en) Wearable Device and Method for Controlling the Same
CN109313570A (zh) 用于应用程序加载的存储器管理
US20130119926A1 (en) Wireless charging system and method
CN108093664B (zh) 无线功率发送方法和设备
MY151768A (en) An electronic payment, information, or id card with a deformation sensing means
US20150137733A1 (en) Electronic apparatus and method of charging the same
US20130260689A1 (en) Wirelessly Powered Input Device
US20160110995A1 (en) Remote controller and remote control system
KR20200139296A (ko) 단말 및 단말 제어 방법
CN104223612A (zh) 智能手环及智能手环充电的方法
US9524033B2 (en) Wireless keyboard
JP2002099886A (ja) 携帯型情報処理装置および携帯型情報処理装置の制御方法
JP2018072147A (ja) センサ装置
US9626861B2 (en) Wireless device and wireless control system
JP2016130946A (ja) カードケース及び管理システム
US10528080B2 (en) Systems and methods for providing displays via a smart hand-strap accessory
TW201812568A (zh) 假指甲系統
US10266369B2 (en) Energy-autonomous elevator system control element and elevator system including the control element
WO2017110774A1 (ja) 表示付装着具及び表示付携帯機
US11611643B2 (en) Electronic device for performing operation on basis of types of identified covers, and operating method therefor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6303424

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250