JP2019121869A - 閾値マトリクス生成方法、情報処理装置、そのプログラム、及び画像形成装置 - Google Patents

閾値マトリクス生成方法、情報処理装置、そのプログラム、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】極濃度域における網点の再現性及び粒状性を改善しつつ、処理に必要な閾値マトリクスのサイズを抑え、網点の不自然なテクスチャを抑制する仕組みを提供する。【解決手段】本情報処理装置は、極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定し、所定数のサブマトリクスで孤立ドット又は孤立抜けドットのサイズが第1ドットサイズまで成長すると、所定数のサブマトリクス間における孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置を設定し、設定された中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、孤立ドット又は孤立抜けドットを第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する。【選択図】 図7

Description

本発明は、閾値マトリクス生成方法、情報処理装置、そのプログラム、及び画像形成装置に関する。
プリンタ又は複写機等の画像形成装置に用いられる画像記録方式として、電子写真方式が知られている。電子写真方式は、レーザビームを利用して感光ドラム上に潜像を形成して、帯電した色材(以下、トナーと称する。)により現像するものである。画像の記録は、現像されたトナーによる画像を記録紙に転写して定着させることにより行う。その際に画像形成装置に入力される画像データは中間調を含む多階調画像であるが、上記電子写真方式では、中間調の画像を得にくいため、一般的にディザ法を用いた擬似階調方式にて、多階調の画像データを2値等の低い階調画像に変換し、記録を行う。
AMスクリーンと呼ばれる擬似階調方式において、この2値の画像データは、網点と呼ばれる小さな点の繰り返しパターンを用い、その点の大きさで階調を表現したデータになっている。当該ディザ法では、N×Mの閾値を有する閾値マトリクスを用い、多階調画像データの画素位置に応じて閾値マトリクスから閾値を取得し、画素毎に閾値との比較を行うことで、網点画像データに変換することが可能である。上記閾値マトリクスは、網点がある角度を持って周期的に形成されるように閾値が配置される。一般的に、カラーの画像形成装置においては、色材毎に網点が異なる角度となるように閾値マトリクスが設計される。
また、FMスクリーンと呼ばれる擬似階調方式もある。これも同様に閾値マトリクスを用い、ドットの振幅(大きさ)ではなくドットの密度で階調を表現するものである。この時ドットは高周期、かつランダムに配置され、閾値マトリクスの繰り返し周期が目につかないように、その閾値マトリクスは通常のディザ法に対して非常に大きなサイズが必要になる。
また、特に電子写真方式を用いる画像形成装置においては、網点が小さい状態ではトナーが記録紙に付着しにくく、特に低濃度域の網点の再現性や粒状性を悪化させてしまうことが問題となる。そのため、特許文献1では、低濃度域では網点を所定の大きさになるまで集中して成長させ、いったん一定の大きさになった後に異なる網点を成長させることで、低濃度域の再現性及び粒状性を改善する方法が提案されている。
特開2006−86785号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば、上記従来技術では、低濃度域の網点の再現性を改善させるために網点を所定の大きさ以上になるように成長させたうえで、2次元平面上にランダムな位置に網点を形成している。FMスクリーニング方式に代表されるこのようなランダム性を持った閾値マトリクスは、その繰り返し周期を視認しにくくさせるために一般に非常に大きなサイズのメモリを必要としている。
一方、ランダム性を出さず、16個ほどの網点の繰り返しで濃度を表現させる際には一般にはベイヤーパターンの順序で網点を生成させる方法が取られている。これであれば閾値マトリクスは小さく、大きなメモリも必要としないが、濃度域によって不自然な網点テクスチャの繰り返しが視認され、画質の劣化につながる。
即ち、低濃度の網点における再現性の改善と、閾値マトリクスのサイズの低減とは、トレードオフの関係にある。
本発明は、上述の問題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、極濃度域における網点の再現性及び粒状性を改善しつつ、処理に必要な閾値マトリクスのサイズを抑え、網点の不自然なテクスチャを抑制する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、例えば、格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データをより少ない階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、第1決定手段が、極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第1決定工程と、設定手段が、所定数のサブマトリクスで前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットのサイズが前記第1ドットサイズまで成長すると、前記所定数のサブマトリクス間における前記孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置を設定する設定工程と、第2決定手段が、設定された前記中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを前記第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第2決定工程と、生成手段が、前記第1決定工程及び前記第2決定工程で決定された閾値を用いて前記閾値マトリクスを生成する生成工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、極濃度域における網点の再現性及び粒状性を改善しつつ、処理に必要な閾値マトリクスのサイズを抑え、網点の不自然なテクスチャを抑制することができる。
一実施形態に係る画像形成装置の概略ブロック図。 一実施形態に係る画像形成装置の断面図。 一実施形態に係るプリント用の画像処理を示すブロック図。 一実施形態に係る閾値マトリクスの一例を示す図。 一実施形態に係る閾値マトリクスの一例を示す図。 一実施形態に係る閾値マトリクスの一例を示す図。 一実施形態に係る閾値マトリクスを生成する処理手順を示すフローチャート。 一実施形態に係る閾値マトリクスの一例を示す図。 一実施形態に係る閾値マトリクスの一例を示す図。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確立されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<第1の実施形態>
<画像形成装置のハードウェア構成>
以下では、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、画像形成装置のハードウェア構成の一例について説明する。画像形成装置10は、一般的なコピー・プリンタ・FAXなどの機能を有するデジタル複合機である。
本実施形態に係る画像形成装置10は、原稿読み取り処理を行なうスキャナ部101と、スキャナ部101から読み取られた画像データに画像処理を施し印刷用の画像データとしてメモリ105に格納するコントローラ102とを備える。さらに、画像形成装置10は、スキャナ部101により読み取られる画像データに対する各種の印刷条件を設定する操作部104を備える。また、画像形成装置10は、メモリ105から読み出された印刷用の画像データを操作部104により設定された印刷設定条件に従って記録用紙に可視化された画像形成を行なうプリンタ部103を備える。また、本画像形成装置10は、ネットワーク109を介して、画像データを管理するサーバ107や、この画像形成装置10に対してプリントの実行を指示する外部装置としてパソコン(PC)108等が接続されている。
図2は、画像形成装置の断面図を示す。ここでは、図1を参照し説明した画像形成装置10のより詳細な構成及び動作について、図2を参照し説明する。画像形成装置10は、コピー・プリンタ・FAXのそれぞれの機能を有している。図2において、本実施形態に係る画像形成装置10は、スキャナ201と、ドキュメントフィーダ(DF)202と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリンタ213とを備える。
まず、スキャナ201を中心に行われる読み取り動作について説明する。原稿台207に原稿をセットして読み取りを行なう場合には、ユーザは原稿台207に原稿を載置してDF202を閉じる。すると、原稿台207が閉じたことが開閉センサ224によって検知された後、スキャナ201の筐体内にある光反射式の原稿サイズ検知センサ226〜230が、載置された原稿サイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源210が原稿を照射し、CCD(charge−coupled device)231が反射板211、レンズ212を介して原稿からの反射光を受光して画像を読み取る。そして画像形成装置10のコントローラ102が、CCD231によって読み取った画像データをデジタル信号に変換し、スキャナ用の画像処理を行なって印刷用の画像データとしてコントローラ102内のメモリに格納される。このときの印刷用の画像データは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の信号で構成される。
DF202に原稿をセットして読み取りを行なう場合には、ユーザはDF202の原稿セット部203のトレイに原稿をフェースアップで載置する。すると、原稿有無センサ204が、原稿がセットされたことを検知し、これを受けて原稿給紙ローラ205と搬送ベルト206が回転して原稿を搬送し、原稿台207上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は原稿台207での読み取り動作と同様に画像データが読み取られ、得られた印刷用の画像データがコントローラ102内のメモリ105に格納される。
読み取りが完了すると、再び搬送ベルト206が回転して、図2の画像形成装置の断面図において右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ208を経由して原稿排紙トレイ209へ原稿が排紙される。原稿が複数存在する場合は、原稿台207から原稿が画像形成装置10の断面図において右側に排紙搬送されるのと同時に、給紙ローラ205を経由して画像形成装置10の断面図において左側から次原稿が給送され、次原稿の読み取りが連続的に行なわれる。以上がスキャナ201の動作である。
続いてプリンタ213を中心に行われる印刷動作について説明する。コントローラ102内のメモリ105に一旦記憶された印刷用の画像データは、再度コントローラ102内で後述するプリント用の画像処理が行われた後、プリンタ213へと転送される。プリンタ213では、レーザ記録部でイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーの色材に対応した記録レーザ光に変換される。そして、記録レーザ光は各色の感光体214に照射され、各感光体の表面に静電潜像を形成する。そして、プリンタ213は、トナーカートリッジ215から供給されるトナーにより各感光体214にトナーによって静電潜像を現像化する。各感光体214に可視化されたトナー画像は中間転写ベルト219に一次転写される。中間転写ベルト219は図2において時計回転方向に回転し、用紙カセット216から給紙搬送路217を通って給送された記録紙が二次転写位置218に到達したところで、中間転写ベルト219から記録紙へとトナー画像が転写される。当該記録紙は、シートや、用紙などの画像が形成される記録媒体であればよい。
画像が転写された記録紙は、定着器220で、加圧と熱によりトナーが定着され、排紙搬送路を搬送された後、フェイスダウンのセンタートレイ221か、又はフェースアップのサイドトレイ222へと排紙される。フラッパ223は、これらの排紙口を切り替えるために搬送路を切り替える。両面プリントの場合には、記録紙が定着器220を通過後に、フラッパ223が搬送路を切り替え、その後スイッチバックして下方に記録紙が送られ、両面印刷用紙搬送路225を経て再び二次転写位置218に給送され、両面プリントが行われる。
<画像処理>
次に、図3を参照して、前述のプリント用の画像処理について詳細に説明する。図3はプリント用の画像処理を示す。図3において301は、コントローラ102内でプリント用の画像処理を行う画像処理部である。ここで、コントローラ102内のメモリ105に一旦記録された印刷用の画像データは、8ビットの画素で構成される多階調のデータであり、1画素につき画素値として0から255の範囲で256階調の色数を持っている。
メモリ105から入力された印刷用の画像データは、画素ごとに、色変換処理部302において、RGBの3色から、トナーの色材に対応したCMYKの4色に変換される。通常このRGBの値は大きくなるほど明るく、CMYKの値は大きくなるほど濃度が濃くなる方向の濃度データとして変換される。色変換処理部302は、変換した画像データをガンマ補正部303へ出力する。
続いて、ガンマ補正部303は、色毎にガンマ補正を行い、補正した画像データを中間調処理部304へ出力する。最後に、中間調処理部304は、色毎に後述する中間調処理を施し、8ビットからプリンタ213で印刷可能な1ビットの網点画像データに変換して、プリンタ部103へ送出する。
また、コントローラ102には不図示のCPUがあり、画像処理部301全体の動作をメモリ105に保持された制御プログラムに基づいて制御する。またメモリ105は同時に、CPU106の作業領域として使用される。メモリ105には、他にも後述する閾値マトリクスが、CMYKの対応するトナーの色材ごとに記録されている。なお、本実施形態において、中間調処理部304は1ビットの網点画像データをプリンタ部103へ出力すると説明したが、プリンタ部103がPWM制御等を用いて多値での印字を行う場合にはこれに限るものではない。その場合は、中間調処理部304において、多値の閾値マトリクスが使用される。
<中間調処理>
次に、図4乃至図6を参照して、画像処理部301における中間調処理部304の動作、及び中間調処理で用いる、多階調の画像データを2階調の画像データへ変換する閾値マトリクスについて説明する。ここでは、複数の網点成長順を例にそれぞれの閾値マトリクスの特性を対比しながら説明する。図4乃至図6は、600dpiの同一網点線数、角度でありながら網点の点成長順が異なる閾値マトリクスの例である。同一図番号の(a)〜(f)は閾値マトリクス内の数値そのものは同じ値で構成されているが、それぞれ異なる値を境にそれを下回る値に網掛けを付けている。即ち、それぞれ異なる濃度で2値化した例を示している。通常、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色毎に異なる網点角度を持たせるため異なる閾値マトリクスを用いる。本実施形態ではその中の1色を例に説明する。
図4乃至図6はいずれも所定の色に適用する二値の閾値マトリクスの例である。マトリクスは、複数の閾値から構成される網点セルが、繰り返し配置されたものである。網点セルは、4x4=16画素を含むサブマトリクスに対応する。中間調処理部304は、画像データの各画素を0〜1の値を持つ2階調へと二値化する。中間調処理部304は、各画素につきマトリクスの所定の位置から1個の閾値を読み出す。中間調処理部304は、読み出した閾値と画素の値との比較を行って、画素の値が閾値を超える場合は1を、そうでない場合は0を出力することで二値化を行う。つまり、値の大きい、濃い画素の値を持つものほど閾値を超える確率が高くなり、1を出力する面積が増え、面積的に濃い画像を表現することが可能であり、逆に値の小さい、薄い画素の値を持つものは閾値を超えにくく、白を意味する0の面積が大きくなる。本実施形態で説明する閾値マトリクスは、十分な階調数(256階調)を得るために、閾値の異なる複数の網点セルを組み合わせるサブマトリクスと呼ばれる手法を用いる。
図4乃至図6のそれぞれの閾値マトリクスの1つの網点セルは16個の閾値を内包し、それぞれ異なる閾値の組み合わせを持つ16種類の網点セルが規則的に連続して並ぶように配置される。即ち、各閾値マトリクスでは4x4の16個のサブマトリクスを持つことになる。閾値マトリクス全体としてはそれぞれ縦16、横16の計256の配列となり、画像データの画素位置に対して閾値マトリクスをタイル状に敷き詰めるよう、繰り返し利用される。
図4(a)の閾値マトリクスでは、低濃度域から順番に網点セル(サブマトリクス)401、411、403、409、406、416、408、414、402、412、404、410、405、415、407、413のベイヤー順で網点が形成される。このように、閾値マトリクスは4x4=16個のサブマトリクスに格子状に分割される。この閾値マトリクスは画像上繰り返し利用するので、404の右側には401が繰り返され、同様に413の下にも401が繰り返されることになる。同様に図5で示す閾値マトリクスもベイヤー順で形成され、同じように繰り返し用いる。図4乃至図6で示される網点の点成長順の違いについて、特に違いが大きい、値の小さい画素の値(以降、画素の値を濃度域と表現する)0〜64までの低濃度部において以下で詳しく述べる。
図4に示す閾値マトリクスは通常のAMスクリーンの一例である。図4(a)では閾値12未満の閾値の個所に網掛けを付けている。即ち、AMスクリーンでは、最小1ドットから順に、16個のサブマトリクスに含まれるドットが次第に大きく成長していくものである。この閾値マトリクスの場合、網点が小さい状態ではトナーが記録紙に付着しにくく、特に低濃度域の網点の再現性や粒状性を悪化させてしまうことが問題となる。
図4では具体的に、この閾値マトリクスを覆う全面が、濃度16の濃度域(図4(b))において16個のうち1ドットの孤立ドットにて濃度を表現しようとするが、1ドットの孤立ドットが識別可能な濃度にならないことが起こりうる。同様に32の濃度域(図4(c))では16個のうち2ドットの孤立ドットで濃度を表現し、64の濃度域(図4(d))では16個のうち4ドットの孤立ドットで濃度を表現している。4ドットの孤立ドットまでドットが成長していれば通常安定的に識別可能な濃度になっていることが多く、この濃度域での濃度不安定さは小さくなる。逆に言うと、この濃度域までの孤立ドットは不安定さを伴っており、図4で示す通常のAMスクリーンの閾値マトリクスには、この64までの低濃度域での階調安定性の点で問題が多いといえる。
続いて、図5に示す閾値マトリクスについて説明する。図5に示す閾値マトリクスは、前述の図4で示したAMスクリーンの欠点を補ったものであり、最小孤立点を安定的な大きさ(ここでは4ドット)まで大きくしたものである。図4と同様に、図5(a)では閾値12未満の閾値の個所に網掛けを付けている。図5(a)に示すように、図5の閾値マトリクスでは、4までの濃度域で1つの孤立ドットを4ドットまで大きくする順序で成長させ、不安定な1ドットの孤立ドットの発生を抑制するよう定義している。同様に16の濃度域(図5(b))では4ドットの孤立ドットを4個使って濃度を表現しており、この点が図4(b)と大きく異なる。32の濃度域(図5(c))では4ドットの孤立ドットを8個使って濃度を表現し、64の濃度域(図5(d))で16個の4ドットの孤立ドットを使って濃度を表現している。この64の濃度で図4(d)に示した閾値マトリクスのパターンと完全に一致し、その後の濃度域での成長順は図4と完全一致している。
この図5に示す閾値マトリクスの場合には図4の問題は解消しているが、前述したように、濃度域によって不自然な網点テクスチャの繰り返しが視認され、画質の劣化に繋がっている。具体的には、20の濃度域(図5(e))時を例にすると、4ドットの孤立ドット5個でその濃度を表現しているが、この5つのドットの十字の形が16画素周期という長い周期で繰り返され、視覚的にそのパターンが目についてしまう。同様に図5(a)のような濃度12の例でも、3個のドットパターンの繰り返しが視認される。また、9個のドットで表現される36の濃度域(図5(f))や、11個のドットで表現される44の濃度域でも同様であり、図5で示す閾値マトリクスでは、この点が問題となる。
最後に、図6を参照して、本実施形態に係る特徴的な閾値マトリクスについて説明する。図6の閾値マトリクスは、図4及び図5の欠点を補った閾値マトリクスになっている。また、図6(a)では、4x4=16個のドットをそれぞれが有するサブマトリクス601〜616を示す。図4と同様に、図6(a)は閾値12未満の閾値の個所に網掛けを付けている。
図6(a)に示すように、孤立ドットの大きさは図5と同じく安定的な4ドット(第1ドットサイズ)を構成しながら、テクスチャが見えにくいように、格子状で最大周期が実現できる場所に、必要な数の孤立ドットを置くというものになる。例えば、濃度域8までは図5のそれと完全に一致し、サブマトリクス601及びサブマトリクス611にそれぞれ4ドットの孤立ドットを使用する。一方、濃度域9〜15までは2つの網点が異なるサブマトリクス603、609でそれぞれ連続的に成長し、濃度域16(図6(b))でまた図5(b)と完全に一致する。図6(a)で示した濃度12では2つの4ドットの孤立ドットと、2つの2ドットの孤立ドットの格子で濃度を表現している。この9〜15までの濃度域で、図5の成長をしてしまうと、3つ目の網点ができた時点、即ち、濃度域12で図5(a)のように16画素周期のL字の繰り返しパターンができると、不自然な網点テクスチャが表れてしまう。
それに対して図6(a)のように2ドット(第2ドットサイズ)を連続的に異なるサブマトリクスで成長させることにより、この周期をこの倍の8画素周期にしながらそのパターンも視認しにくい碁盤の目のような格子状にできる。格子の周期も、2つの網点を用いる場合(濃度域8)に対して、ルート2倍の周期になっている。後はその繰り返しになっており、濃度域17〜31の濃度域(図6(c))においては4個の網点がサブマトリクス606、608、614、616で連続的に成長し、濃度域32(図6(d))でやはり図5(c)と完全に一致し、格子の周期も蜜になる。その後33〜63までの濃度域(図6(e))においては8個の網点をサブマトリクス602、604、605、607、610、612、613、615で同時に成長させる。その後、濃度域64(図6(f))で、4ドットの孤立ドット16個となり、図5(d)及び図4(d)と完全一致する。その後の濃度域においては図5同様、図4の成長順と完全一致している。このように、碁盤の目のような格子状に網点をレイアウトすることを、孤立ドットの大きさを4ドットにすることに対して優先するように閾値マトリクスを生成することにより、低濃度域での網点の再現性を向上しつつ、不自然な網点テクスチャの発生を抑制できる。
<閾値マトリクスの生成>
次に、図7を参照して、本実施形態に係る図6の閾値マトリクスを生成する処理手順を説明する。この閾値マトリクスの生成処理は画像処理前に事前に行われているものであり、図2又は図3で説明した装置内での処理とは非同期に行われている。以下で説明する処理は、サーバ107やPC108等の情報処理装置のCPUが、HDD(不図示)に予め格納されている制御プログラムをRAM(不図示)に読み出して実行することにより実現される。また、本発明はこれに限定されず、閾値マトリクスの生成処理は、画像形成装置10で実行されてもよい。この場合、以下で説明する処理は、例えば、画像形成装置10のメモリ105に予め格納されている制御プログラムをCPU106が実行することにより実現される。
ここでは、低濃度域において網点を安定して形成するサイズである、例えば4ドットの孤立ドットサイズ(第1ドットサイズ)をSとする。また、n番目までの(n個の)網点ドットが格子状にレイアウトされている状態から、n+1番目の網点ドットの位置及び個数を決定する処理として、これを再帰的に実行する例で説明する。また網点ドットの格子状レイアウトは、閾値マトリクスがタイル状に繰り返し用いられているとして考える。またサイズSの網点ドットが全てのサブマトリクスで生成されて以降は、極濃度域以外と判断して通常のAM成長が行われる。よって、フローからそれ以降の処理は省略してある。
まずS701で、CPUは、網点成長の同時成長数(所定数)Mを所定の値mで初期化し、網点を示すnも1で初期化する。図6で例示した閾値マトリクスの場合、Mは最初の孤立ドットの個数となるため、1で初期化されることになる。つまり、Mは同時に盲点を成長させるサブマトリクスの数を示す。続いて、S702で、CPUは、M個のn番目の網点に対してドットを付与し、網点サイズが大きくなるように閾値を設定していく。具体的には、網点に隣接する位置に、数字の小さい方から順に閾値として設定する。ここで既にサイズSに至った網点に対してはドットを付与せず、まだサイズSに至らない網点ドットに対してドットを付与していく。なお、ドットを付与するとは、1つのサブマトリクスに含まれる4x4=16個のドットのうちの1つを網点ドットとして追加すること、例えば図6におけるサブマトリクス網掛け部分を1つ増やすことを意味する。
次に、S703で、CPUは、S702で付与したドットによりM個すべての網点サイズが所定のサイズSに至ったかどうかを確認し、もしサイズSに至っていない場合にはS702の処理に戻り、ドットを付与していく。一方、M個すべての網点のサイズがSになったと判断すると、S704に進み、CPUは、全てのサブマトリクスにおいて網点サイズがSになったかどうかを確認する。もしここで全てのサブマトリクスの網点サイズがSになっていれば、S708に進み、CPUは、その後の濃度での網点について通常のAM成長となるように閾値マトリクスを生成し、処理を終了する。
一方、S704の全てのサブマトリクスの網点がサイズSになっていない場合には、S705の処理に進む。S705で、CPUは、これまでに生成した格子状の網点間の中心位置に次の網点のドット開始位置を設定する。ここでは1つの格子を形成する4点からなる四角の対角線の交点を中心位置として定義する。例えば、図6(b)に示す、それぞれが4ドットで形成された4つの網点の中心位置としては、図6(c)に示すドット620(閾値”16”)となる。
次に、S706で、CPUは、S705で求めた次の網点開始位置(上記中心位置)が閾値マトリクス内に何点存在するかカウントし、そのカウント数でMを更新する。この中心位置の定義を用いると、格子が倍密度で大きくなるので、n+1のM値はnのM値の倍になる。続いて、S707で、CPUは、n番目の値をインクリメントし、S702の処理に戻り、上述の処理を繰り返す。なお、図6を用いて説明したように、M=2以降においては、1つのサブマトリクスにおいて連続して成長させるサイズは第1サイズ(例えば、4ドット)よりも小さい第2ドットサイズ(例えば、2ドット)となる。
図6で説明した閾値マトリクスに当て嵌めて具体的に説明すると、S701でM=1に初期化し、サブマトリクス601を1番目とし、その網点をサイズ4になるまで成長させる(閾値0〜3)。続いてS705では、閾値テーブル(4x4=16個のサブマトリクスを含む)が繰り返されている前提で、601同士の中点となるサブマトリクス611を次の網点位置とし、M=1を設定し、2番目の網点をサイズ4に向けて大きくしていく(閾値4〜5)。同様に3番目の網点位置はサブマトリクス601と611の中点となるサブマトリクス603及び609の2点でM=2となる。M=2の場合は同時に網点を成長させるサブマトリクス数が2であるため、例えば図6(a)に示すように、サブマトリクス603のドット(閾値8)を成長させると、次はサブマトリクス611のドット(閾値9)を成長させる。その後再び、サブマトリクス603のドット(閾値10)を成長させ、それぞれの網点サイズが4となるまで交互に成長させる。n、M及びその時成長する網点位置は以下のように推移する。
n=1、M=1 601
n=2、M=1 611
n=3、M=2 603、609
n=4、M=4 606、616、608、614
n=5、M=8 602、612、604、610、605、615、607、613
このように、n=2以降においては、n+1のM値がnのM値の倍になっていることが分かる。なお、M=1の場合のS702の処理が第1の決定手段の処理に相当し、M=2以降のS702の処理が第2の決定手段の処理に相当する。また、S703乃至S706の処理は、設定手段の処理の一例である。
以上説明したように、本実施形態によれば、格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データを2階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する情報処理装置、閾値マトリクス生成方法、及びそのプログラムに関する。本情報処理装置は、低濃度域における濃度の上昇に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する。また、本情報処理装置は、所定数のサブマトリクスで孤立ドットのサイズが第1ドットサイズまで成長すると、所定数のサブマトリクス間における孤立ドットの中間位置を設定する。さらに、本情報処理装置は、設定された中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、孤立ドットを第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する。これら決定された閾値を用いて閾値マトリクスが生成される。これにより、本実施形態によれば、低濃度域における網点の再現性及び粒状性を改善しつつ、処理に必要な閾値マトリクスのサイズを抑え、網点の不自然なテクスチャを抑制することができる。
なお、本実施形態では、閾値マトリクスとして0度の網点を例に格子及びその中点の位置を説明したが、網点に角度がついていても同様に実施可能である。また、本実施形態では、ある1色を例に説明したがこの処理をCMYK全色に適用させることも可能であるし、網点テクスチャが視認されやすい色(例えばブラック)に限定して適用させることも可能である。また、本実施形態では、格子は縦横等距離で、直行する正方形を例に説明を行ったが、長方形やひし形、平行四辺形においてもその中心位置を求めることは可能であり、その格子でも同様に実施可能である。また4頂点の対角線の交点を次の網点位置としたが、交点付近で低周期のテクスチャが出にくい位置であればそれに限定するものではない。また、本実施形態では、情報処理装置が閾値マトリクスを生成する構成について説明したが、当該閾値マトリクスを実際に使用する画像形成装置で生成されてもよいことは言うまでもない。
<第2の実施形態>
以下では、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態は、閾値マトリクスによって、低濃度部での網点再現の向上及び網点テクスチャの抑制を行う構成について説明した。しかしながら、高濃度部においても網点が埋まる穴の部分で穴が小さすぎることによる潰れが発生し、高濃度部における階調性の劣化が発生しうる。そこで、本実施形態では、高濃度部における穴の大きさを、上記第1の実施形態と同様に一定サイズを維持しつつその穴による網点テクスチャの発生を抑制する構成に関して説明する。
なお、上記第1の実施形態と同様である画像形成装置の構成及び装置概観に関しての記載及び重複するフローの説明は省略し、ポイントとなる中間調処理、特に中間調処理で用いる閾値マトリクスについて説明する。また、閾値マトリクスの説明も上記第1の実施形態での説明と重複する点は省略する。
<中間調処理>
図8及び図9を参照して、画像処理部301の中間調処理部304の動作及び中間調処理で用いる閾値マトリクスについて、複数の網点成長順を例に説明する。図8及び図9は、上記第1の実施形態で示した図4と同様に、600dpiの同一網点線数、角度でありながら網点の点成長順が異なる閾値マトリクスの例である。図8及び図9はいずれも図4と同様にある色に適用する二値の閾値マトリクスの例である。中間調処理部304は、各画素につきマトリクスの所定の位置から1個の閾値を読み出す。中間調処理部304は、読み出した閾値と画素値との比較を行って、画素値が閾値を超える場合は1を、そうでない場合は0を出力することで二値化を行う。
図8及び図9の閾値マトリクスの1つの網点セルは16個の閾値を内包し、それぞれ異なる閾値の組み合わせを持つ16種類の網点セルが規則的に連続して並ぶように配置される。この閾値マトリクスでは4x4の16個のサブマトリクスを持つことになる。閾値マトリクス全体としてはそれぞれ縦16、横16の計256の配列となり、画像データの画素位置に対して閾値マトリクスをタイル状に敷き詰めるよう繰り返し利用される。先に説明した図4と、図8及び図9で示すそれぞれの網点の点成長順について、特に値の大きい画素値、192〜255までの高濃度部において詳しく述べる。
まず図4に示す閾値マトリクスは、前述したように通常のAMスクリーンの例である。即ち、最小1ドットから順に、全てのサブマトリクスに含まれる網点セルのドットが順に大きく成長していくものである。しかし、濃度が濃くなり、濃度240の濃度域においては、各サブマトリクスにおいて16ドットのうち1ドット分の孤立抜け(孤立抜けドット)にて濃度を表現しようとするが、1画素分の孤立抜けが周りの濃度で潰れてしまい、表現できない場合がある。つまり、上記第1の実施形態で説明した図4(a)の低濃度部の白黒が逆の状態である。同様にこの濃度域が224の濃度域で16個の2画素分の孤立抜けに、192で16個の4ドット分の孤立抜けになっている。上記第1の実施形態で述べたように、孤立抜けの方もある程度の大きさが無いと白抜けが潰れて濃度表現ができなくなり、高濃度域での階調安定性の点で問題が多い。
続いて、図8に示す閾値マトリクスは、前述の図4で示した高濃度域におけるAMスクリーンの欠点を補ったものであり、最小孤立抜けを、潰れることのない安定的なサイズまで大きくしたものである。図8(a)は244未満の閾値の個所に網掛けを付けている。具体的には、図6(a)で示した低濃度部の白黒逆の状態になっている。上記第1の実施形態で述べたように、孤立抜けを4ドット分まで大きくすることで、高濃度部での階調安定性を高め、またその孤立抜けのレイアウトも格子状を取り、不自然な網点テクスチャの発生を抑制している。図8(b)は240未満の閾値の個所に網掛けを付けている。同様に図8(c)は232未満の閾値に網掛けを付け、図8(d)では224未満の閾値に網掛けを付けている。図6を用いて説明したものと白黒が逆転しており、4ドットの孤立抜けを格子状に繰り返している。208未満の閾値に網掛けを付けた図8(e)を経て、192未満の閾値に網掛けを付けた図8(f)で4ドット孤立抜けの格子を形成し、これ以降これより薄い濃度域ではこの白抜けのサイズが次第に大きくなっていく。また、上記第1の実施形態と組み合わせれば、図6を用いて説明したように、低濃度部の孤立ドットも4ドットにでき、高濃度及び低濃度の両濃度域で安定的な階調性を実現できる。
<変形例>
図9に示す閾値マトリクスは、図8で示した閾値マトリクスに対して、孤立抜けのサイズを2ドットにした例を示す本実施形態の変形例である。一般的には、低濃度部で小さいドットが表現されにくいものは、即ち、表現したい、閾値処理の結果1を出力する領域が、最終紙出力上では縮む傾向にあるということになる。それゆえ小ドットが消失してしまう。これは高濃度部では逆に孤立抜けの部分が潰れにくい傾向でもあり、高濃度部と低濃度部で、孤立抜けと孤立ドットの特性は逆傾向になる。つまり、低濃度部での孤立ドットのサイズと高濃度部での孤立抜けのサイズは一致しないことの方が一般的である。
そこで、具体的に図9では、低濃度部の孤立ドットのサイズは4ドット、高濃度部の孤立抜けのサイズは2ドットと異なるサイズを用いた例になる。図9(a)では252未満の閾値の個所に網掛けを付けている。この2ドットサイズの孤立抜けによる格子から、図9(b)の格子に変化し、図9(c)の濃度域244における、2ドットサイズの孤立抜け4個と1ドットサイズの孤立抜け4つが格子状にレイアウトされた状態を経て、図9(d)の格子を形成する。図9(e)のように最も密度の高い格子を形成後は、図9(f)のように孤立抜けのサイズを1ドットずつ大きくすることでより薄い濃度を表現している。デジタル画像上は、低濃度側の4ドット孤立、高濃度側は2ドット孤立とサイズが異なるが、最終的な紙出力上のサイズは同等程度になることが期待できる。もちろん紙上のサイズが同程度になるように低濃度側及び高濃度側のドットサイズは、事前に調整する必要がある。つまり、図9に示す閾値マトリクスは、使用する画像形成装置の仕様や特徴に合わせて、低濃度域及び高濃度域(即ち、極濃度域)での最小ドットサイズを調整するように生成される。
なお、図8及び図9で示した閾値マトリクスの生成フローについては、上記第1の実施形態で図7を用いて述べたフローに対して、閾値処理の結果1となる箇所に対する処理なのか、閾値処理の結果0となる箇所に対する処理なのかの違いでしかない。従って、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データを2階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する情報処理装置、閾値マトリクス生成方法、及びそのプログラムに関する。本情報処理装置は、高濃度域における濃度の下降に従って、各サブマトリクスごとに、高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する。また、本情報処理装置は、所定数のサブマトリクスで孤立抜けドットのサイズが第1ドットサイズまで成長すると、所定数のサブマトリクス間における孤立抜けドットの中間位置を設定する。さらに、本情報処理装置は、設定された中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、孤立抜けドットを第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する。これら決定された閾値を用いて閾値マトリクスが生成される。これにより、本実施形態によれば、低濃度域の網点の再現性だけでなく、高濃度域においても改善しつつ、通常のAMスクリーンで用いるのと同程度の閾値マトリクスサイズにて、低い周期の不規則な網点テクスチャの発生を抑制することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10:画像形成装置、101:スキャナ部、102:コントローラ、103:プリンタ部、104:操作部、105:メモリ、109:ネットワーク、107:サーバ、108:PC

Claims (7)

  1. 格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データをより少ない階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、
    第1決定手段が、極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第1決定工程と、
    設定手段が、所定数のサブマトリクスで前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットのサイズが前記第1ドットサイズまで成長すると、前記所定数のサブマトリクス間における前記孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置を設定する設定工程と、
    第2決定手段が、設定された前記中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを前記第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第2決定工程と、
    生成手段が、前記第1決定工程及び前記第2決定工程で決定された閾値を用いて前記閾値マトリクスを生成する生成工程と
    を含むことを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  2. 前記第1ドットサイズは、低濃度域において網点を安定して形成するサイズ、又は、高濃度域において白抜けの潰れが発生しないサイズであることを特徴とする請求項1に記載の閾値マトリクス生成方法。
  3. 前記第1ドットサイズは、前記閾値マトリクスを用いて画像形成を実行する画像形成装置の特性に合わせて、低濃度域におけるドットサイズと、高濃度域におけるドットサイズとが個別に決定されることを特徴とする請求項2に記載の閾値マトリクス生成方法。
  4. 前記生成工程は、
    極濃度域以外における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを1ドットずつ順に成長させるように各画素の閾値を決定して前記閾値マトリクスを生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の閾値マトリクス生成方法。
  5. 格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データをより少ない階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する情報処理装置であって、
    極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第1決定手段と、
    所定数のサブマトリクスで前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットのサイズが前記第1ドットサイズまで成長すると、前記所定数のサブマトリクス間における前記孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置を設定する設定手段と、
    設定された前記中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを前記第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第2決定手段と、
    前記第1決定手段及び前記第2決定手段によって決定された閾値を用いて前記閾値マトリクスを生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  6. 格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データをより少ない階調の画像データへ変換する閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記閾値マトリクス生成方法は、
    第1決定手段が、極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第1決定工程と、
    設定手段が、所定数のサブマトリクスで前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットのサイズが前記第1ドットサイズまで成長すると、前記所定数のサブマトリクス間における前記孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置を設定する設定工程と、
    第2決定手段が、設定された前記中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを前記第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する閾値を決定する第2決定工程と、
    生成手段が、前記第1決定工程及び前記第2決定工程で決定された閾値を用いて前記閾値マトリクスを生成する生成工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
  7. 格子状に分割した複数のサブマトリクスを含み、多階調の画像データをより少ない階調の画像データへ変換する閾値マトリクスであって、情報処理装置によって生成された前記閾値マトリクスを用いて画像形成を行う画像形成装置であって、
    前記情報処理装置によって生成された前記閾値マトリクスを用いて、中間調処理を実行する画像処理手段を備え、
    前記閾値マトリクスは、前記情報処理装置において、
    極濃度域における濃度の上昇又は下降に従って、各サブマトリクスごとに、低濃度域における網点に対応する孤立ドット又は高濃度域における白抜けの孔に対応する孤立抜けドットを第1ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する第1閾値が決定され、
    所定数のサブマトリクスで前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットのサイズが前記第1ドットサイズまで成長すると、前記所定数のサブマトリクス間における前記孤立ドット又は孤立抜けドットの中間位置が設定され、
    設定された前記中間位置を含む1以上のサブマトリクスごとに、前記孤立ドット又は前記孤立抜けドットを前記第1ドットサイズよりも小さい第2ドットサイズまで連続して成長させるように前記閾値マトリクスの各画素に設定する第2閾値が決定され、
    決定された前記第1閾値及び前記第2閾値を用いて前記閾値マトリクスが生成されることを特徴とする画像形成装置。
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