JP2019120637A - 生コンクリート量取得装置及びこれを備えた生コンクリート製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばカメラを用いずに生コンクリートの生成量を正確に取得することができる生コンクリート量取得装置を提供する。【解決手段】本発明の生コンクリート量取得装置は、生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサ8と、ミキサ8の下方に配置され、生コンクリートを一時的に貯留するホッパ15と、棒状のシャフト部材21を支持しつつホッパ15の内部に対してシャフト部材21を進退自在に移動させる支持移動機構22と、支持移動機構22によって移動されたシャフト部材21の移動量を計測し、その計測された移動量に基づいて、ホッパ15内に一時的に貯留される生コンクリートの生成量を出力する移動量計測制御部37とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、例えば生コンクリート製造装置としてのバッチャプラントにおいて、生コンクリートの生成量を取得するための生コンクリート量取得装置に関するものである。
従来、例えば生コンクリート製造装置としてのバッチャプラントでは、砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、セメント、水及び混和剤等の材料が用いられることにより生コンクリートが製造される。バッチャプラントの内部には、上記材料を混練するための回転可能な混練羽根を有するコンクリートミキサ(以下、単に「ミキサ」という)が設置されている(例えば特許文献1参照)。このミキサにおいて各材料が混練されることにより、生コンクリートが生成される。
バッチャプラントにおいて生コンクリートが生成されるときには、生コンクリートの生成量、強度、スランプ値、及びコンクリートの種類等の仕様が予め決められる。バッチャプラントでは、これらの仕様に応じた生コンクリートが生成されるように、各材料が計量ホッパ等によって計量されてミキサ内で混練される。
ミキサの下部には、開閉自在な排出ゲートが設けられており、ミキサにおいて混練された生コンクリートは、通常、開状態となった排出ゲートから排出される。そして、生コンクリートは、ミキサの下方に設けられた、例えば中空角錐状のコンクリートホッパ(以下、単に「ホッパ」という)に一時的に貯留され、その後、建設現場に搬送するためのアジテータ車に排出される。
ホッパに一時的に貯留された生コンクリートは、例えばカメラによって撮像され、オペレータがその撮像された映像を視認することにより、生コンクリートの生成量が把握される。より具体的には、ホッパの内側面には、生コンクリートの量を示す複数の指示棒が上下方向に所定の間隔を隔てて設けられている。そして、生成された生コンクリートの縁がいずれの指示棒の近傍に位置するかをオペレータが視認することにより、生コンクリートの生成量が把握される。
しかしながら、ミキサで混練された生コンクリートは、ミキサから排出されホッパに投入されるとき、ホッパの内側面に衝突等して四方八方に飛散する。この場合、飛散した生コンクリートは、ホッパ内に設けられたカメラのレンズを塞ぐことがある。そうすると、カメラは、ホッパ内を良好に撮像することができず、オペレータは、生コンクリートの生成量を把握することができないといった問題点があった。
また、ホッパ内を撮像するカメラ自体が故障している場合には、オペレータは、ホッパ内を視認することができず、貯留された生コンクリートの生成量を把握することができないといった問題点があった。
特開2015−217675号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、例えばカメラを用いずに生コンクリートの生成量を正確に取得することができる生コンクリート量取得装置を提供することをその課題とする。また、その生コンクリート量取得装置を備えた生コンクリート製造装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される生コンクリート量取得装置は、生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、前記ミキサの下方に配置され、生コンクリートを一時的に貯留するホッパと、棒状のシャフト部材を支持しつつ前記ホッパの内部に対して前記シャフト部材を進退自在に移動させる支持移動手段と、前記支持移動手段によって移動された前記シャフト部材の移動量を計測し、その移動量に基づいて前記ホッパ内に一時的に貯留される生コンクリートの生成量を出力する移動量計測手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明の生コンクリート量取得装置において、前記移動量計測手段は、前記シャフト部材の初期位置から前記シャフト部材が前記貯留された生コンクリートに接するまでの距離を移動量として計測し、計測された移動量を用いて、前記ホッパの容積構造に応じた所定の算出式により生コンクリートの生成量を算出するとよい。
本発明の生コンクリート量取得装置において、前記シャフト部材を軸心方向に回転させる第1回転駆動手段を備え、前記第1回転駆動手段は、前記シャフト部材としての負荷に応じた電流値を出力するものであり、前記移動量計測手段は、前記第1回転駆動手段から出力される電流値が所定の変化をしたことにより、前記シャフト部材が前記貯留された生コンクリートに接したことを認識するとよい。
本発明の生コンクリート量取得装置において、前記支持移動手段は、略円柱状のボールねじ部材と、前記ボールねじ部材の周面に取付けられるとともに前記シャフト部材に固定されたスライド部材と、前記ボールねじ部材を軸心方向に回転させる第2回転駆動手段とを備え、前記シャフト部材は、前記第2回転駆動手段が回転されることにより前記ボールねじ部材が軸心方向に回転し、その回転にともなって前記スライド部材が変位することにより移動するとよい。
本発明の生コンクリート量取得装置において、前記第2回転駆動手段は、その回転量を出力するエンコーダを備え、前記移動量計測手段は、前記エンコーダの出力としての前記第2回転駆動手段の回転量を、前記シャフト部材の移動量として認識するとよい。
本発明の生コンクリート量取得装置において、前記シャフト部材の先端には、前記ホッパ内に貯留される生コンクリートの温度を測定するための温度測定手段が設けられているとよい。
本発明の第2の側面によって提供される生コンクリート製造装置は、本発明の第1の側面によって提供される生コンクリート量取得装置を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、支持移動手段によって移動されるシャフト部材の移動量を計測し、その移動量に基づいてホッパ内に一時的に貯留される生コンクリートの生成量を取得する。そのため、従来の構成のように、ホッパ内を撮像するカメラのレンズが塞がれたりカメラ自体が故障したりしても、生コンクリートの生成量を確実にかつ良好に取得することができる。
本発明に係る生コンクリート量取得装置が適用される生コンクリート製造装置の概略構成を示す図である。 生コンクリート量取得装置の概略構成を示す図である。 シャフト部材のパドルの概略構成を示す斜視図である。 生コンクリート量取得装置の電気的構成を示す図である。 移動量計測制御部の動作手順を示すタイムチャートである。 第1モータの電流値と時間との関係を示す図である。 シャトル部材の先端が生コンクリートに接したときの状態を示す図である。 シャトル部材の先端が生コンクリートに接したときのホッパの概略側面図である。 貯留される生コンクリートの容積に相応する四角錘を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る生コンクリート量取得装置が適用される生コンクリート製造装置の概略構成を示す図である。この生コンクリート製造装置としてのバッチャプラント1は、例えば砂利(粗骨材)、砂(細骨材)、セメント、水及び混和剤等を混練することにより生コンクリートを製造するための装置である。
簡単に説明すると、バッチャプラント1は、砂利や砂等の骨材を貯蔵する貯蔵サイロ(図略)等から例えば骨材を運搬するためのベルトコンベヤ2を備えている。ベルトコンベヤ2によって運搬される骨材は、ターンヘッド3によって複数の骨材貯蔵槽4に分配される。バッチャプラント1の近傍には図略のセメントサイロが設けられ、セメントサイロに貯留されるセメントは、空気輸送装置(図略)等を介してセメント貯蔵槽5に供給される。
骨材貯蔵槽4に貯蔵された砂及び砂利は、骨材計量器6によって計量され、骨材投入シュート7を介してコンクリートミキサ(以下、単に「ミキサ」という)8に投入される。一方、セメント貯蔵槽5に貯蔵されたセメントは、セメント計量器9によって計量され、セメント投入シュート10を介してミキサ8に投入される。また、図略の水貯留槽に貯蔵された水は、水計量器11において例えば混和剤と混合されて水及び混和剤の合計量が計量され、水送給シュート12及び水投入管13を介してミキサ8に投入される。
ミキサ8に投入された、砂利、砂、セメント、水及び混和剤等の材料は、ミキサ8において所定時間混練されることによって生コンクリートとなる。生コンクリートは、ミキサ8の下部に設けられた開閉自在な排出ゲート14が開状態になることにより、その下方に設けられたコンクリートホッパ(以下、単に「ホッパ」という)15に投入される。このホッパ15には、本発明に係る生コンクリート量取得装置20が設けられている。ホッパ15に投入された生コンクリートは、ホッパ15の下部に設けられた開閉自在なホッパゲート16が開状態になることにより、アジテータ車(図略)等に投入され建設現場に運搬される。
図2は、生コンクリート量取得装置20の概略構成を示す図である。生コンクリート量取得装置20は、生成された生コンクリートFの量を取得するための装置である。なお、生コンクリート量取得装置20の電気的構成については後述する。
生コンクリート量取得装置20は、シャフト部材21と、それを支持するとともに移動させるための支持移動機構22とを備えている。シャフト部材21は、長尺の略円柱状に形成され、支持移動機構22によってホッパ15の内部に対して進退自在に支持されている。シャフト部材21は、ホッパ15側の下端にパドル23が形成されている。
シャフト部材21及びパドル23は、後述するように、ホッパ15内に貯留された生コンクリートFの生成量を取得するために用いられる。パドル23は、図3に示すように、シャフト部材21の軸心Cから互いに相反する方向に延びた略台形状の一対の攪拌片24からなる。なお、図3は、シャフト部材21がボックス25(後述)から外部に露出した状態を示している。
図2に戻り、シャフト部材21は、ホッパ15の上斜面15aに支持移動機構22によって支持されており、図2に示す初期位置では、ホッパ15内に設けられたボックス25の内部にパドル23が位置するように配される。また、シャフト部材21は、生コンクリートの量を取得するために、これが移動してパドル23が生コンクリートに接するのに十分な長さに設定されている。
シャフト部材21の上端には、これを回転駆動させるための第1モータ26が備えられている。第1モータ26は、シャフト部材21をその軸心方向に回転させるためのものである。第1モータ26は、例えばギヤードモータからなり、その回転速度を変化させることができる。
支持移動機構22は、ホッパ15の上斜面15aに固定された略角柱状の支持部材27と、支持部材27の延出方向に沿って延びる長尺円柱状のボールねじ部材28とを有している。ボールねじ部材28は、上端がL字金具29によって下端が軸受30によってそれぞれ支持部材27に支持されている。ボールねじ部材28は、その周面にねじ山が螺刻されている。
ボールねじ部材28の周面には、ボールねじ部材28が回転することによりそれに沿って変位自在なスライド部材31が取付けられている。スライド部材31は、一対のナット32からなり、これらは接続部材33によって連結されているとともに、シャフト部材21の上端(第1モータ26の近傍)に固定されている。
ボールねじ部材28の上端には、このボールねじ部材28を回転駆動させるための第2モータ34が備えられている。第2モータ34は、図示しないエンコーダが内蔵されており、エンコーダはボールねじ部材28の回転量を出力する。
第2モータ34が回転駆動されると、ボールねじ部材28が回転し、ボールねじ部材28に取付けられているスライド部材31(一対のナット32)が、ボールねじ部材28の延出方向に変位する。これにより、スライド部材31に固定されているシャフト部材21は、スライド部材31の変位方向と同方向に移動する。
ホッパ15の内部であって上斜面15aの裏側には、中空略四角柱状のボックス25が設けられ、ボックス25は、パドル23及びシャフト部材21の一部を収納可能な大きさ及び形状に形成されている。ボックス25の下端部はゴム状に形成されており、その端面は、図3に示したように、シャフト部材21の軸心C方向に見た形状よりやや大の孔35が形成されている。
シャフト部材21がホッパ15側へ移動すると、パドル23はボックス15内から一旦ホッパ15内に露出し、ホッパ15の内部を進行し貯留されている生コンクリートFに接する。これとは逆に、シャフト部材21がホッパ15の外部に向かって移動すると、パドル23はボックス25側に後退し、ボックス25のゴム状端部の孔35を通過する。そのため、パドル23に表面に付着した生コンクリートは、その孔35によって除去されることになる。
図4は、生コンクリート量取得装置20の電気的構成を示す図である。
生コンクリート量取得装置20は、例えばシーケンサ等からなる移動量計測制御部37を備えており、移動量計測制御部37は、第1モータ26及び第2モータ34を接続している。移動量計測制御部37は、第1モータ26に対し動作信号として回転開始信号及び回転停止信号を出力する。これにより、第1モータ26はその回転動作が制御される。なお、上記動作信号には、第1モータ26の回転を可変する回転可変信号が含まれる。
第1モータ26は、移動量計測制御部37によって回転動作されると、移動量計測制御部37に対し自己のモータの電流値を出力する。
また、移動量計測制御部37は、第2モータ34に対し動作信号として回転開始信号及び回転停止信号を出力する。これにより、第2モータ34は回転動作が制御される。第2モータ34は、エンコーダ出力としてのボールねじ部材28の回転量を移動量計測制御部37に対し出力する。
移動量計測制御部37は、シャフト部材21の初期位置から貯留された生コンクリートFにシャフト部材21が接するまでの距離を移動量として計測し、計測された移動量を用いて、ホッパ15の容積構造に応じた所定の算出式により、ホッパ15内に一時的に貯留される生コンクリートFの生成量を算出する(詳細は後述)。
移動量計測制御部37は、例えばバッチャプラント1の操作室(図示せず)に設けられた計量操作制御部38に接続されている。計量操作制御部38は、例えばパソコン等からなり、バッチャプラント1における生コンクリートの製造工程を統括的に司るものである。
移動量計測制御部37は、上記のように取得した生コンクリートFの生成量を計量操作制御部38に対して出力する。計量操作制御部38は、この生成量の値が入力され、例えば所望の値と大幅に異なると、アラームを発したり、次回のバッチ時に適切な生成量が得られるような、材料の計量指示処理を行ったりする。
計量操作制御部38には、ミキサ排出ゲート操作スイッチ39が接続されており、オペレータがそれを操作することによるミキサ排出ゲート14の開閉信号を入力する。同様に、計量操作制御部38には、ホッパ排出ゲート操作スイッチ40が接続されており、オペレータがそれを操作することによるホッパ排出ゲート16の開閉信号を入力する。計量操作制御部38は、上記開閉信号に基づいて、ミキサ排出ゲート14及びホッパ排出ゲート15に対し動作信号としてのゲート開閉信号をそれぞれ出力する。
計量操作制御部38は、移動量計測制御部37にミキサ排出ゲート14及びホッパ排出ゲート15の開閉状態を示す開閉状態信号をそれぞれ出力する。これにより、移動量計測制御部37は、ミキサ排出ゲート14及びホッパ排出ゲート15の開閉状態を認識する。なお、移動量計測制御部37は、シャフト部材21が移動動作または回転動作されているときには、計量操作制御部38に対してミキサ排出ゲート14やホッパ排出ゲート15の動作を禁止するインターロック信号を出力する。
次に、生コンクリート量取得装置20の作用について、主に移動量計測制御部の動作手順を示す図5のタイムチャート、及び第1モータ26の電流値と時間との関係を示す図6を用いて説明する。
ここでは、ミキサ8において各材料が混練された後の作用について説明する。混練終了後、オペレータがミキサ排出ゲート14を開状態にするようミキサ排出ゲート操作スイッチ39を操作すると、計量操作制御部38は、ミキサ排出ゲート14に開信号を出力する(図5(a)参照)。これにより、ミキサ排出ゲート14は開状態となり、ミキサ8で混練された生コンクリートはホッパ15に投入される。
投入された生コンクリートは、ホッパ排出ゲート16が閉状態であるので、ホッパ15の内部に滞留される。オペレータは、数分後、ミキサ8の内部が空になったことを例えばカメラ(図略)で撮像された映像によって確認すると、ミキサ排出ゲート14を閉状態にするようミキサ排出ゲート操作スイッチ39を操作する。これにより、ミキサ排出ゲート14は閉状態となる。
ここで、移動量計測制御部37は、開閉状態信号によりミキサ排出ゲート14が閉状態であることを認識し、計量操作制御部38にインターロック信号をオン出力するとともに(同図(c)参照)、第2モータ34にそれを回転(正転)させるための動作信号(オン信号)を出力する(同図(d)参照)。
第2モータ34が回転を開始すると、ボールねじ部材28が回転し、その周面に取付けられているスライド部材31がホッパ15側に変位する。このスライド部材31の変位にともない、シャフト部材21はホッパ15側に移動する。
また、第2モータ34が回転すると、内蔵のエンコーダがその回転量を出力する。移動量計測制御部37は、この回転量を入力する一方、第1モータ26の電流値を入力する。なお、第2モータ34が回転されるとき、未だ第1モータ26は回転されていないので、電流値は0である(図6の期間t1参照)。
移動量計測制御部37は、図6に示す時間t1における第2モータ34のエンコーダの回転量を入力し、それが所定の回転量に達すると、第1モータ26にそれを回転させるための動作信号(オン信号)を出力する(図5(e)及び図6参照)。このように、第1モータ26が第2モータ34に期間t1だけ遅れて回転を開始させるのは、図3に示したように、シャフト部材21の先端のパドル23をボックス25の外部に露出させてからシャフト部材21を回転させるためである。
その後、第1モータ26及び第2モータ34の回転が継続され、先端にパドル23を有するシャフト部材21がホッパ15の底部に向かって進行する。このとき、第1モータ26の電流値iはほぼ一定で推移する(図6の期間t2参照)。シャフト部材21は、ホッパ15側への進行が継続され、その後、図7に示すように、シャフト部材21のパドル23は、ホッパ15に貯留された生コンクリートFの表面に接する。
シャフト部材21のパドル23が生コンクリートFに接すると、回転するパドル23に負荷がかかり、これにより第1モータ26の回転量が変化するとともに、その電流値も変化する(図6の期間t3参照)。移動量計測制御部37は、この電流値の変化が生じたとき、シャフト部材21のパドル23が生コンクリートに接したと認識する。
そして、移動量計測制御部37は、第2モータ34の回転が開始されてから第1モータ26の電流値が変化するまでの時間(t1+t2)におけるエンコーダの回転量を入力する。すなわち、この回転量は、シャフト部材21がその初期位置から移動を開始しパドル23が生コンクリートFに接するまでの移動量に相当する。移動量計測制御部37は、この移動量によりホッパ15内に貯留される生コンクリートFの生成量xを例えば数式1に示す算出式により算出する。
Figure 2019120637
ここで、数式1において、xは生コンクリートFの生成量、図8に示すように、Dはシャフト部材21の初期位置41におけるシャフト部材21の下端とホッパ15の下端との差、dはシャフト部材21の移動量を示す。θ及びθは、後述する。
貯留された生コンクリートFは、図9(a)に示すように、ホッパ15の形状の一部である四角錐で表すことができ、この四角錐の容積が生コンクリートFの生成量xに相当する。一般に四角錐の容積xは、数式2によって求めることができる。
Figure 2019120637
数式2において、Sは四角錘の底面に相当する、貯留された生コンクリートFの上表面の面積であり、hはホッパ15内に貯留された生コンクリートFの高さである。四角錘の底面Sは、生コンクリートFの上表面の長辺L及び短辺Lを用いれば数式3で求められる。なお、θは、図9(b)に示すように、長辺Lを正面に見たときの底部角度であり、θは、図9(c)に示すように、短辺Lを正面に見たときの底部角度である。
Figure 2019120637
よって、生コンクリートFの上表面の面積Sは数式4で求められる。
Figure 2019120637
数式4を数式2に代入して整理し、hは(D−d)であるので置き換えれば、数式1に示す生コンクリートの生成量xが求められる。
このように、ホッパ15の形状は予め定められており、シャフト部材21の初期位置41も支持移動機構22により定められているので、シャフト部材21の初期位置41からパドル23が生コンクリートに接するまでの移動量を計測することにより、生コンクリートの生成量が算出されることになる。
移動量計測制御部37は、算出した生コンクリートの生成量を計量操作制御部38に出力する。なお、移動量計測制御部37は、図示しないタイマを備え、シャフト部材21が移動を開始してからパドル23が生コンクリートに接するまでの時間を計測し、これによりホッパ15に貯留された生コンクリートの生成量を算出するようにしてもよい。すなわち、上記時間は、シャフト部材21が初期位置から生コンクリートに接するまでの移動量に相当するからである。
このように、本実施形態によれば、生コンクリートの生成量を算出することにより取得することができ、この生成量は実際に生成した正確な量となる。したがって、従来のように、ホッパ15内を撮像するカメラのレンズが塞がれたりカメラ自体が故障したりしていても、正確にかつ良好に生コンクリートの生成量を取得することができる。
その後、移動量計測制御部37は、第1モータ26及び第2モータ34の回転駆動を停止させるとともに、計量操作制御部38に対してインターロック信号をオフ出力する。これにより、計量操作制御部38では、ミキサ排出ゲート14及びホッパ排出ゲート16に対するインターロックが解除される。
移動量計測制御部37は、第2モータ34に対して反転動作信号をオン出力する。よって、第2モータ34は反転して回転動作し、スライド部材31が上方に変位する。これにより、シャフト部材21はホッパ15の外部に向けて移動し、初期位置に戻される。その後、ホッパ排出ゲート16が開状態になり生コンクリートが排出される。
なお、上記したシャフト部材21のパドル23の先端には、図示しない熱電対が設けられ、この熱電対の出力が移動量計測制御部37に入力されるようにしてもよい。移動量計測制御部37は、熱電対の出力に基づいて生コンクリートの温度を取得する。この熱電対によりパドル23がホッパ15内に貯留される生コンクリートに接したとき、生コンクリートの温度を計測することができる。これにより、出荷直前の生コンクリートの温度を取得することができる。
本発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施形態における各部材の形態、大きさ、数量及び構造等は、上記実施形態に限るものではなく適宜設計変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第2モータ34の回転量に基づいてシャフト部材21の移動量を認識したが、これに代えて、例えば支持部材27及びスライド部材31に送受光センサをそれぞれ設け、それによりシャフト部材21の移動量を求めてもよい。
また、ボールねじ機構28及びスライド部材31の構成は、これに代えてラック&ピニオンの構成でもよく、回転運動を直線運動に変換する機構であれば、これらに限るものではない。また、シャフト部材21を移動させる機構としては、上記に限らず、例えば電動シリンダやエアシリンダ等が用いられてもよい。
また、上記実施形態で示した第1モータ26は、回転速度が可変であるので、パドル23がボックス25の外部に露出した後、しばらくは第1モータ26の速度を上げてもよい。このようにすれば、生コンクリートFの生成量が少ない場合には、生成量の取得時間を短縮することができる。
さらに、上記実施形態では、ミキサ排出ゲート14及びホッパ排出ゲート16の開閉制御は、オペレータによる手動で行われたが、これに代えて自動で行われてもよい。
1 バッチャプラント
8 コンクリートミキサ
14 ミキサ排出ゲート
15 コンクリートホッパ
16 ホッパ排出ゲート
20 生コンクリート量取得装置
21 シャフト部材
22 支持移動機構
26 第1モータ
28 ボールねじ部材
31 スライド部材
34 第2モータ
37 移動量計測制御部
38 計量操作制御部

Claims (7)

  1. 生コンクリートを生成するための複数の材料を混練するミキサと、
    前記ミキサの下方に配置され、生コンクリートを一時的に貯留するホッパと、
    棒状のシャフト部材を支持しつつ前記ホッパの内部に対して前記シャフト部材を進退自在に移動させる支持移動手段と、
    前記支持移動手段によって移動された前記シャフト部材の移動量を計測し、その移動量に基づいて前記ホッパ内に一時的に貯留される生コンクリートの生成量を出力する移動量計測手段と、
    を備えることを特徴とする、生コンクリート量取得装置。
  2. 前記移動量計測手段は、
    前記シャフト部材の初期位置から前記シャフト部材が前記貯留された生コンクリートに接するまでの距離を移動量として計測し、
    計測された移動量を用いて、前記ホッパの容積構造に応じた所定の算出式により生コンクリートの生成量を算出する、請求項1に記載の生コンクリート量取得装置。
  3. 前記シャフト部材を軸心方向に回転させる第1回転駆動手段を備え、
    前記第1回転駆動手段は、
    前記シャフト部材としての負荷に応じた電流値を出力するものであり、
    前記移動量計測手段は、
    前記第1回転駆動手段から出力される電流値が所定の変化をしたことにより、前記シャフト部材が前記貯留された生コンクリートに接したことを認識する、請求項2に記載の生コンクリート量取得装置。
  4. 前記支持移動手段は、
    略円柱状のボールねじ部材と、
    前記ボールねじ部材の周面に取付けられるとともに前記シャフト部材に固定されたスライド部材と、
    前記ボールねじ部材を軸心方向に回転させる第2回転駆動手段とを備え、
    前記シャフト部材は、
    前記第2回転駆動手段が回転されることにより前記ボールねじ部材が軸心方向に回転し、その回転にともなって前記スライド部材が変位することにより移動する、請求項1ないし3のいずれかに記載の生コンクリート量取得装置。
  5. 前記第2回転駆動手段は、その回転量を出力するエンコーダを備え、
    前記移動量計測手段は、
    前記エンコーダの出力としての前記第2回転駆動手段の回転量を、前記シャフト部材の移動量として認識する、請求項4に記載の生コンクリート量取得装置。
  6. 前記シャフト部材の先端には、
    前記ホッパ内に貯留される生コンクリートの温度を測定するための温度測定手段が設けられている、請求項1ないし5のいずれかに記載の生コンクリート量取得装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の生コンクリート量取得装置を備えたことを特徴とする、生コンクリート製造装置。
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