JP2019119596A - ワイヤー状ワークの巻き取り装置 - Google Patents
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Abstract
Description
円板状の回転板と、
前記回転板表面から突出しつつ、当該回転板と同心円上に等角度間隔で配置されてなる複数の巻軸部と、
前記回転板と同心に当該回転板に対して固定されている第1プーリーと、
前記回転板を回転させる第1駆動部と、
前記複数の巻軸部それぞれに一体的に設けられているカムフォロワーと係合するカム溝を有するカムホイールを回転させる第2駆動部と、
前記第1駆動部の回転動力を前記回転板に伝達させる第1クラッチと、
前記第2駆動部の回転動力を前記カムホイールに伝達させる第2クラッチと、
を備え、
前記第1クラッチが接続解除状態で前記第2クラッチが接続状態にあるとともに、前記第1駆動部が停止状態で前記第2駆動部が作動状態にあるとき、前記巻軸部が前記カムフォロワーを介してカム溝に案内され、前記回転板の中心に対して放射方向の内方又は外方に向かって移動するように構成され、
前記第1クラッチが接続状態で前記第2クラッチが接続解除状態にあるとともに、前記第1駆動部が作動状態にあるとき、前記回転板と前記カムホイールが一体的に回転するように構成されている、
ことを特徴とするワイヤー状ワークの巻き取り装置としている。
図1は、本発明の実施例に係る巻き取り装置によって巻回されるワークを示す図である。図1に示したワークは、長さ1m程度のケーブル付き部品である。ワーク100は、外被となる保護チューブ内に配線材が挿通されたケーブル101の一端と他端にそれぞれコネクタ102およびプラグ103が取り付けられた構造を有している。保護チューブは、塩化ビニルなどの樹脂製であり、摩擦が大きく、かつ柔軟性を有して表面に圧力を加えるだけで容易に凹む。すなわち、ワークのケーブル101部分は、滑りにくい素材でできている。そして、実施例に係る巻き取り装置は、図2に示したように、ワーク100を所定の巻径φで巻回する。また、巻き取り装置は、ケーブル101の両端となるコネクタ102の基部104とプラグ103の基部105とを交差させるようにワーク100を巻回する。そして、このように巻回されたワーク100は、基部同士(104、105)が交差する部分106で結束された後、出荷に向けて梱包される。
図3は当該巻き取り装置1の外観図である。図3に示したように、実施例に係る巻き取り装置1は、4本の棒状の軸(以下、巻軸部2とも言う)が円周3に沿って90゜の等角度間隔で配置され、ワーク100の巻径φは、この巻軸部2が配置された円周3を形成する円の直径となる。ここで、巻軸部2の突出方向を前後方向とするとともに、巻軸部2は巻き取り装置1の前方に突出していることとして前後の各方向を規定することとすると、4本の巻軸部2の後端側は、それぞれ、円板状の回転板10に形成されているスリット11に挿入されている。回転板10と4本の巻軸部2が配置される円周3とは同心であり、4本の巻軸部2に対応して設けられているスリット11は、回転板10の中心から放射外方向に向かって直線状に形成されている。回転板10の周縁にはワークの一端を固定するための把持部12が取り付けられている。それによって、巻軸部2と把持部12は、回転板10とともに一体となって回転する。
<巻径可変設定動作>
まず、巻き取り装置1における巻径φの可変設定動作について説明する。第2クラッチ70は電磁クラッチであり、第2クラッチ70に通電すると第2モーター32の動力が第2プーリー30を介してロッド50に伝達される。第2クラッチ60は、上述したように、空気圧で作動し、圧搾空気が供給されているときに接続を解除する。
次に、巻き取り動作について説明する。まず、第1クラッチ60への圧搾空気の導入を停止し、第1クラッチ60を接続する。また、第2クラッチ70を解除する。そして、第1モーター22を作動させ、第2モーター32を停止させる。なお、第2モーター32は、第2クラッチ70が確実に解除されているのであれば、第1モーター22が作動を開始する時点で必ず停止させる必要はない。いずれにしても、巻き取り動作中は、第2モーター32を停止させておくことが望ましい。
実施例に係る巻き取り装置1では、フェイルセーフの思想に基づいて、第1クラッチ60が、外部から動力が供給されると接続が解除されるように構成されている。例えば、第1クラッチ60が動力の供給によって接続状態となるように構成されている場合では、巻き取り動作時に動力の供給が停止すると、ロッド50の回転が停止した状態で回転板10が回転することになる。すなわち、カムホイール41が回転板10と一体的に回転せず、巻き取り動作中に巻径φが変化し、巻き取り動作を遂行することができなくなる。
溝カム40におけるカム溝42の形状は、カムホイール41の中心から外方に向かう円弧状でなくてもよい。例えば、上記特許文献1に記載されているように、中心から放射方向に対して所定の角度だけ傾いた方向に直線状に形成されていてもよい。いずれにしても、回転板10を固定した状態でカムホイール41を回転させて、巻軸部2がカムフォロワーを介してカム溝42に案内された際、回転板10の中心から放射方向に沿って内側あるいは外側に向かって移動できるように構成されていればよい。
20第1プーリー、22 第1モーター、30 第2プーリー、32 第2モーター、
40 溝カム、41 カムホイール、42 カム溝、50 ロッド、
60 第1クラッチ、70 第2クラッチ、φ 巻径
Claims (3)
- ワイヤー状のワークを巻回するための巻き取り装置であって、
円板状の回転板と、
前記回転板表面から突出しつつ、当該回転板と同心円上に等角度間隔で配置されてなる複数の巻軸部と、
前記回転板と同心に当該回転板に対して固定されている第1プーリーと、
前記回転板を回転させる第1駆動部と、
前記複数の巻軸部それぞれに一体的に設けられているカムフォロワーと係合するカム溝を有するカムホイールを回転させる第2駆動部と、
前記第1駆動部の回転動力を前記回転板に伝達させる第1クラッチと、
前記第2駆動部の回転動力を前記カムホイールに伝達させる第2クラッチと、
を備え、
前記第1クラッチが接続解除状態で前記第2クラッチが接続状態にあるとともに、前記第1駆動部が停止状態で前記第2駆動部が作動状態にあるとき、前記巻軸部が前記カムフォロワーを介してカム溝に案内され、前記回転板の中心に対して放射方向の内方又は外方に向かって移動するように構成され、
前記第1クラッチが接続状態で前記第2クラッチが接続解除状態にあるとともに、前記第1駆動部が作動状態にあるとき、前記回転板と前記カムホイールが一体的に回転するように構成されている、
ことを特徴とするワイヤー状ワークの巻き取り装置。 - 請求項1において、前記第1クラッチは、外部から動力が供給されると接続解除状態になることを特徴とするワイヤー状ワークの巻き取り装置。
- 請求項1又は請求項2において、前記第2クラッチはシングルポジションのツースクラッチであることを特徴とするワイヤー状ワークの巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002505A JP7049834B2 (ja) | 2018-01-11 | 2018-01-11 | ワイヤー状ワークの巻き取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018002505A JP7049834B2 (ja) | 2018-01-11 | 2018-01-11 | ワイヤー状ワークの巻き取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019119596A true JP2019119596A (ja) | 2019-07-22 |
JP7049834B2 JP7049834B2 (ja) | 2022-04-07 |
Family
ID=67306867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018002505A Active JP7049834B2 (ja) | 2018-01-11 | 2018-01-11 | ワイヤー状ワークの巻き取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7049834B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4210095Y1 (ja) * | 1964-12-15 | 1967-06-02 | ||
JP2004051442A (ja) * | 2002-07-22 | 2004-02-19 | Fujikura Ltd | ファイバコイル巻き取り装置及び光ファイバコイル |
JP2016116802A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | ニスカ株式会社 | 荷重支持機構 |
-
2018
- 2018-01-11 JP JP2018002505A patent/JP7049834B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4210095Y1 (ja) * | 1964-12-15 | 1967-06-02 | ||
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JP2016116802A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | ニスカ株式会社 | 荷重支持機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7049834B2 (ja) | 2022-04-07 |
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