以下、本発明の実施形態に係る部品実装装置、テープフィーダー及び部品収納テープについて図面に基づき説明する。まず、本発明の実施形態に係る部品収納テープが適用されたテープフィーダーを備える部品実装装置について、説明する。
[部品実装装置の構成]
図1は、部品実装装置1の構成を示す平面図である。なお、以下では、方向関係についてはXYZ直交座標軸を用いて説明する。X方向は水平面と平行な方向であり、Y方向は水平面上でX方向と直交する方向であり、Z方向はX、Y両方向に直交する上下方向である。また、X方向の一方向側を「+X側」と称し、X方向の一方向側とは反対の他方向側を「−X側」と称する。また、Y方向の一方向側を「+Y側」と称し、Y方向の一方向側とは反対の他方向側を「−Y側」と称する。また、Z方向の一方向側を「+Z側」と称し、Z方向の一方向側とは反対の他方向側を「−Z側」と称する。
部品実装装置1は、基板Pに電子部品(以下、単に「部品」ということがある)を搭載(実装)して電子回路基板を生産する装置である。部品実装装置1は、装置本体1aと、移動フレーム2と、コンベア3と、テープフィーダー5が装着される部品供給ユニット4と、ヘッドユニット6と、第1駆動機構7と、第2駆動機構8と、撮像装置9とを備える。
装置本体1aは、部品実装装置1を構成する各部が配置される構造体であり、Z方向から見た平面視で略矩形状に形成されている。コンベア3は、X方向に延び、装置本体1aに配置される。コンベア3は、基板PをX方向に搬送する。基板Pは、コンベア3上を搬送されて、所定の部品搭載位置(基板P上に部品が搭載される位置)に位置決めされるようになっている。
部品供給ユニット4は、装置本体1aにおけるY方向の+Y側及び−Y側の領域部分にそれぞれ、X方向に2箇所ずつ合計4箇所に配置される。部品供給ユニット4は、装置本体1aにおいて、テープフィーダー5が複数並設された状態で装着される領域であって、後述のヘッドユニット6に備えられる保持具である吸着ノズル63による吸着対象の部品毎に、各テープフィーダー5のセット位置が区画されている。
テープフィーダー5は、装置本体1aの部品供給ユニット4に着脱自在に装着されている。テープフィーダー5は、テープを担体(キャリア)として、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品(部品)を供給する部品供給装置である。このテープフィーダー5の構成の詳細については後述する。
移動フレーム2は、X方向に延び、装置本体1aに、所定の移動方向(Y方向)に移動可能に支持される。この移動フレーム2にヘッドユニット6が搭載されている。ヘッドユニット6は、X方向に移動可能となるように、移動フレーム2に搭載される。すなわち、ヘッドユニット6は、移動フレーム2の移動に伴ってY方向に移動可能であり、且つ、移動フレーム2に沿ってX方向に移動可能である。ヘッドユニット6は、部品供給ユニット4に装着されたテープフィーダー5と、コンベア3により搬送された基板Pの所定の部品搭載位置とにわたって移動可能とされ、テープフィーダー5から部品を取り出すとともに、その取り出した部品を部品搭載位置において基板P上に搭載(実装)する。
ヘッドユニット6は、ヘッド本体61と、回転体62と、吸着ノズル63とを含む。ヘッド本体61は、ヘッドユニット6の本体部分を構成する。回転体62は、円柱状に形成され、鉛直軸(Z方向に延びる軸)を回転中心として回転可能に、ヘッド本体61に設けられる。
回転体62の外周縁端部には、複数の吸着ノズル63が、周方向に所定の間隔をおいて配設されている。吸着ノズル63は、テープフィーダー5により供給された部品を吸着して保持可能な保持具である。吸着ノズル63は、電動切替弁を介して負圧発生装置、正圧発生装置及び大気の何れかに連通可能とされている。つまり、吸着ノズル63に負圧が供給されることで当該吸着ノズル63による部品の吸着保持(部品の取り出し)が可能となり、その後、正圧が供給されることで当該部品の吸着保持が解除される。なお、本実施形態では、吸着ノズル63以外の保持具として、例えば部品を把持して保持するチャックなどであってもよい。
第1駆動機構7は、装置本体1aの+X側及び−X側の端部に配設される。第1駆動機構7は、移動フレーム2をY方向に移動させる機構である。第1駆動機構7は、例えば、駆動モーターと、Y方向に延び、駆動モーターに連結されるボールねじ軸と、移動フレーム2に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第1駆動機構7は、駆動モーターによるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、移動フレーム2をY方向に移動させる。
第2駆動機構8は、移動フレーム2に配設される。第2駆動機構8は、ヘッドユニット6を移動フレーム2に沿ったX方向に移動させる機構である。第2駆動機構8は、第1駆動機構7と同様に、例えば、駆動モーターと、X方向に延び、駆動モーターに連結されるボールねじ軸と、ヘッドユニット6に配設されてボールねじ軸と螺合するボールナットと、を含んで構成される。このような構成の第2駆動機構8は、駆動モーターによるボールねじ軸の回転駆動に伴ってボールナットがボールねじ軸に沿って進退することにより、ヘッドユニット6をX方向に移動させる。
なお、第1駆動機構7及び第2駆動機構8は、当例では、駆動モーターによりボールねじ軸を介して移動フレーム2及びヘッドユニット6を移動させる構成である。しかし、例えばリニアモーターを駆動源として移動フレーム2やヘッドユニット6をダイレクトに駆動する構成であってもよい。
撮像装置9は、基板認識カメラ91と、部品認識カメラ92とを含む。基板認識カメラ91は、ヘッドユニット6のヘッド本体61の下面において、回転体62よりも外側(−X側)に固定されている。基板認識カメラ91は、基板Pの品種の識別や位置決めのために、ヘッドユニット6と共に移動して、基板Pの上面に記された各種マークを上方から撮像するものである。
部品認識カメラ92は、装置本体1a上の各部品供給ユニット4とコンベア3との間の位置にそれぞれ配設される。部品認識カメラ92は、ヘッドユニット6による基板Pに対する部品の搭載前に、吸着ノズル63に保持された部品の姿勢を認識するために、吸着ノズル63に保持された部品を下方から撮像するものである。
[テープフィーダーの構成]
<第1実施形態>
図1に加えて図2〜図4を参照して、第1実施形態に係るテープフィーダー5について説明する。図2は、第1実施形態に係るテープフィーダー5を概略的に示す図である。図3は、テープフィーダー5のテープガイド45の構成を示す図である。図4は、テープフィーダー5の制御系を示すブロック図である。
テープフィーダー5は、部品収納テープ10を用いて部品を供給する、オートローディング方式のテープフィーダーである。テープフィーダー5は、部品供給ユニット4に設けられた取付部31に取り付けられている。取付部31には、X方向に一定間隔で並びかつY方向に互いに平行に延びる複数のスロット32と、これらスロット32よりも前側の位置でX方向に伸びる固定台33とが設けられている。そして、各スロット32にテープフィーダー5がセットされ、各テープフィーダー5が固定台33に固定されている。これにより、部品供給ユニット4に、複数のテープフィーダー5がX方向に横並びに整列して配置されている。
テープフィーダー5は、前後方向(Y方向)に細長い形状をなす本体部41を備えている。部品供給装置5は、前記スロット32に本体部41が挿入(セット)された状態で、固定台33に固定されている。
テープフィーダー5は、さらに、本体部41の前端部分に備えられた第1テープ送出部42と、本体部41の後端部分に備えられた第2テープ送出部43と、本体部41に設けられたテープ通路44と、テープガイド45と、制御部57とを備えている。
テープ通路44は、部品収納テープ10を案内するための通路である。テープ通路44は、本体部41の後端部から前側上部に向かって斜め上方に延びている。部品収納テープ10は、本体部41の後端部からその内部に導入され、テープ通路44を通じて本体部41の上面前部に案内されている。
ここで、テープフィーダー5に適用される部品収納テープ10について、図5を参照して説明する。図5は、テープフィーダー5に適用される部品収納テープであって、第1例の部品収納テープ10を示す。部品収納テープ10は、キャリアテープ11と、当該キャリアテープ11に接合されるカバーテープ12とを備える帯状のテープである。キャリアテープ11の厚み方向Tの一方の主面11S(上面)には、部品Eを収納する複数の凹状の部品収納部13が、長手方向Lに沿って1列に並んで配置されている。カバーテープ12は、複数の部品収納部13を覆うように、2つの接合部14,15においてキャリアテープ11の主面11Sに接合される。2つの接合部14,15は、複数の部品収納部13を挟んでキャリアテープ11の幅方向Wに互いに離間し、キャリアテープ11の長手方向Lに沿って延在する。以下では、2つの接合部14,15において、キャリアテープ11の幅方向Wの一方側W1の接合部を第1接合部14と称し、キャリアテープ11の幅方向Wの他方側W2の接合部を第2接合部15と称する。また、キャリアテープ11のうち部品収納部13に対して幅方向Wの他方側W2の側方には、長手方向Lに一定間隔で並びかつキャリアテープ11をその厚み方向Tに貫通する複数の嵌合孔16が設けられている。なお、部品収納テープ10がテープフィーダー5に装着された状態において、キャリアテープ11の長手方向LはY方向に一致し、幅方向WはX方向に一致し、厚み方向TはZ方向に一致する。部品収納テープ10の構成の詳細については、後述する。
テープフィーダー5のテープガイド45は、本体部41の前部上面に設けられている。テープガイド45は、テープ通路44を通過した部品収納テープ10を覆い、当該部品収納テープ10を本体部41の上面に沿って略水平に部品供給位置P1まで案内するものである。部品供給位置P1は、前記ヘッドユニット6に部品の取り出しを行わせる位置であり、本体部41の上面前端に近い位置に設定されている。
図3に示すように、テープガイド45のうち、部品供給位置P1に対応する位置には開口部45Aが設けられ、この開口部45Aよりも後方側の位置には、部品露出部451が設けられている。部品露出部451は、テープガイド45によりガイドされる部品収納テープ10の部品収納部13内において、部品Eを露出させる部品露出処理を行う。部品露出部451は、挿入部4511と、刃部4512と、カバーテープ後処理部4513とを含む。
挿入部4511は、先細状に形成された薄板状の部分であり、テープガイド45によりガイドされ、先端が自由端とされた状態の部品収納テープ10に対し、キャリアテープ11とカバーテープ12との間に挿入される。部品露出部451において刃部4512は、挿入部4511に対してテープ送り方向の下流側に配置され、部品収納テープ10の走行に応じてカバーテープ12を、テープ送り方向に沿った直線状に切断し、2つの切断片123を形成する(図5参照)。なお、テープ送り方向は、キャリアテープ11の長手方向Lに一致する。部品露出部451においてカバーテープ後処理部4513は、刃部4512に対してテープ送り方向の下流側に配置される。カバーテープ後処理部4513は、刃部4512により切断されて形成されたカバーテープ12の2つの切断片123の各々を、第1接合部14及び第2接合部15をそれぞれ支点とし、キャリアテープ11との対向面が外側へ開放するように屈曲させて、キャリアテープ11の幅方向Wの外側に向かって開く(図5参照)。これにより、部品収納テープ10の部品収納部13内において、部品Eを露出させることができる。このようにして部品収納部13内において露出された部品Eは、部品供給位置P1において、テープガイド45の開口部45Aを介して、部品実装装置1におけるヘッドユニット6の吸着ノズル63により吸着されて取り出される。
第1テープ送出部42は、テープガイド45の下方に配置される第1スプロケット51と、第1モーター52と、第1モーター52の駆動力を第1スプロケット51に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる第1ギヤ群53とを備えている。第1スプロケット51は、テープガイド45に沿って案内される部品収納テープ10の嵌合孔16に嵌合する歯を有している。つまり、第1テープ送出部42は、第1スプロケット51を第1モーター52により回転駆動することにより、部品収納テープ10を部品供給位置P1に向かって送出する。
第2テープ送出部43は、本体部41の後端部に配置される第2スプロケット54と、第2モーター55と、第2モーター55の駆動力を第2スプロケット54に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる第2ギヤ群56とを備えている。第2スプロケット54は、上方から前記テープ通路44内に臨んでおり、当該テープ通路44に沿って案内される部品収納テープ10の嵌合孔16に嵌合する歯を有している。つまり、第2テープ送出部43は、第2スプロケット54を第2モーター55により回転駆動することにより、部品収納テープ10を前方(部品供給位置P1)に向かって送出する。
制御部57は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。制御部57は、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、テープフィーダー5の動作を統括的に制御する。制御部57は、例えば、第1モーター52及び第2モーター55の駆動を制御することにより、第1テープ送出部42及び第2テープ送出部43による部品収納テープ10の送出動作を制御する。
(部品収納テープについて)
次に、第1実施形態に係るテープフィーダー5に適用される部品収納テープ10について、図5に加えて図6及び図7Aを参照して、詳細に説明する。図6は、第1例の部品収納テープ10の平面図である。図7Aは、図5の部品収納テープ10を切断面線VII−VIIから見た断面図である。
部品収納テープ10は、前述したように、複数の部品収納部13が長手方向Lに沿って1列に並んで配置されたキャリアテープ11と、各部品収納部13を覆うようにキャリアテープ11の主面11Sに接合されたカバーテープ12と、を備える。キャリアテープ11において、各部品収納部13は、主面11Sから下方に窪んだ凹状に形成され、その凹状の開口が矩形状とされている。カバーテープ12は、複数の部品収納部13を挟んでキャリアテープ11の幅方向Wに互いに離間し、キャリアテープ11の長手方向Lに沿って延在する第1接合部14及び第2接合部15において主面11Sに接合される。
図5、図6及び図7Aに示される部品収納テープ10は、テープ幅が例えば8mm、12mmの帯状の紙テープであって、キャリアテープ11の幅方向Wの他方側W2の端部にのみ、第1スプロケット51及び第2スプロケット54の歯と嵌合する複数の嵌合孔16が形成されている。各嵌合孔16は、キャリアテープ11の幅方向Wの他方側W2の端縁112よりも内側に形成されている。なお、部品収納テープ10は、図7Bの第1変形例にて示されるように、エンボステープであってもよい。図7Bに示されるエンボステープとしての部品収納テープ10は、テープ幅が例えば8mm、12mm、16mmの帯状のテープであって、紙テープの場合と同様に、キャリアテープ11の幅方向Wの他方側W2の端部にのみ、第1スプロケット51及び第2スプロケット54の歯と嵌合する複数の嵌合孔16が形成されている。
キャリアテープ11は、部品収納テープ10の基体となる帯状のテープである。部品収納テープ10が紙テープの場合、キャリアテープ11を構成する材料は、紙である。一方、部品収納テープ10がエンボステープの場合、キャリアテープ11を構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアセタールのような各種合成樹脂が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合せて用いることができる。また、必要に応じて、これらの合成樹脂に、カーボンブラック、グラファイト、カーボン繊維等の導電性フィラーが混合されてもよい。これにより、キャリアテープ11に導電性を付与することができ、キャリアテープ11の帯電を効果的に抑制することができるため、静電気による部品Eの破壊を抑制することができる。また、必要に応じて、発泡剤や滑剤等の各種添加剤を添加してもよい。
カバーテープ12は、例えば、基材層とシーラント層とが積層された多層構造の帯状のテープである。多層構造のカバーテープ12は、シーラント層をキャリアテープ11の主面11Sと対向する側に配置し、ヒートシールされることにより、第1接合部14及び第2接合部15において主面11Sに接合される。
カバーテープ12の基材層を構成する材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、ABS樹脂などが挙げられる。また、カバーテープ12のシーラント層を構成する材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン系樹脂、ポリカーボネート、(メタ)アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
カバーテープ12がキャリアテープ11の主面11Sに接合された状態において、カバーテープ12における幅方向Wの一方側W1の端縁(以下、「第1端縁」と称する)121は、厚み方向Tから見た平面視において、キャリアテープ11における幅方向Wの一方側W1の端縁111と揃うように配置される。一方、カバーテープ12における幅方向Wの他方側W2の端縁(以下、「第2端縁」と称する)122は、キャリアテープ11の幅方向Wの他方側W2の端部に形成された嵌合孔16から内側(部品収納部13に近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、嵌合孔16は、キャリアテープ11における幅方向Wの他方側W2の端縁112とカバーテープ12の第2端縁122との間に配置され、カバーテープ12によって塞がれることがないようにされている。
第1接合部14及び第2接合部15の各々の幅は、特に限定されるものではなく、例えば、0.1mm以上1.5mm以下に設定される。第1接合部14及び第2接合部15の各々において、幅方向Wの内側の内端縁141,151は、それぞれ、部品収納部13から外側へ所定の間隔D1A,D1Bをおいて配置される。具体的には、幅方向Wの一方側W1の接合部である第1接合部14の内端縁(以下、「第1内端縁」と称する)141は、部品収納部13における幅方向Wの一方側W1の開口端縁131から外側へ所定の間隔D1Aをおいて配置される。前記間隔D1Aは、例えば、0.2mm以上に設定される。一方、幅方向Wの他方側W2の接合部である第2接合部15の内端縁(以下、「第2内端縁」と称する)151は、部品収納部13における幅方向Wの他方側W2の開口端縁132から外側へ所定の間隔D1Bをおいて配置される。前記間隔D1Bは、例えば、0.2mm以上に設定される。
また、第1接合部14及び第2接合部15の各々において、幅方向Wの外側の外端縁142,152は、それぞれ、カバーテープ12における幅方向Wの各端縁121,122と揃うように配置される。具体的には、第1接合部14の外端縁(以下、「第1外端縁」と称する)142は、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ12における幅方向Wの一方側W1の第1端縁121と揃うように配置される。一方、第2接合部15の外端縁(以下、「第2外端縁」と称する)152は、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ12における幅方向Wの他方側W2の第2端縁122と揃うように配置される。
そして、テープフィーダー5の部品露出部451による部品Eの露出時において、カバーテープ12は、第1接合部14と第2接合部15との間で切断されて2つの切断片123に区分される。更に、部品露出部451によって2つの切断片123の各々が、第1接合部14及び第2接合部15をそれぞれ支点とし、キャリアテープ11との対向面が外側へ開放するように屈曲されて、キャリアテープ11の幅方向Wの外側に向かって開かれる(図5、図7A及び図7B参照)。これにより、部品収納部13内において部品Eが露出される。
部品露出部451によりカバーテープ12の各切断片123が屈曲されると、第1接合部14及び第2接合部15の各々から部品収納部13に近接する方向側(内側)に突出するように、各切断片123に屈曲部123AAが形成される(図7A及び図7B参照)。
ここで、図8に示すように、従来の部品収納テープ100では、第1接合部14の第1外端縁142は、カバーテープ12の第1端縁121から内側へ離れて配置され、第2接合部15の第2外端縁152は、カバーテープ12の第2端縁122から内側へ離れて配置されている。つまり、従来の部品収納テープ100では、カバーテープ12の幅方向両端部の各々に非接合部分123Bが設けられている。
上記構成の従来の部品収納テープ100に対し、本実施形態に係る部品収納テープ10では、前述したように、厚み方向Tから見た平面視において、第1接合部14の第1外端縁142はカバーテープ12の第1端縁121に揃えられ、第2接合部15の第2外端縁152はカバーテープ12の第2端縁122に揃えられている。つまり、本実施形態に係る部品収納テープ10では、カバーテープ12の幅方向両端部の各々に非接合部分が設けられていない。このため、部品収納テープ10では、幅方向Wに関する第1接合部14及び第2接合部15の各々の位置が、非接合部分によって制約を受けることがない。これにより、第1接合部14の第1内端縁141から部品収納部13までの間の間隔D1Aと、第2接合部15の第2内端縁151から部品収納部13までの間の間隔D1Bとを、カバーテープ12の各切断片123の屈曲により形成される屈曲部123AAが収まる範囲に、設定することができる。従って、部品露出部451による部品露出処理に伴ってカバーテープ12の各切断片123に形成される屈曲部123AAが、部品収納部13に至るまで突出することを可及的に抑止することができ、テープフィーダー5による部品Eの適切な供給特性を確保することが可能となる。
また、テープフィーダー5は、部品露出部451による部品露出処理に伴ってカバーテープ12の各切断片123に形成される屈曲部123AAが、部品収納部13に至るまで突出することが可及的に抑止される部品収納テープ10を用いて、部品Eを供給する。これにより、部品Eの適切な供給特性が確保されたテープフィーダーを実現することができる。部品露出部451は、第1接合部14及び第2接合部15でキャリアテープ11に対してカバーテープ12を剥離することなく、カバーテープ12を切断することにより、部品収納部13内において部品Eを露出させる。このため、テープフィーダー5に適用される部品収納テープ10においては、カバーテープ12がキャリアテープ11から剥がれない程度に接合されていればよく、JIS C0806−3に準拠した、第1接合部14及び第2接合部15における剥離強度を管理する必要がない。これにより、部品収納テープ10の製品規格管理が簡便なものとなる。更に、部品実装装置1は、部品Eの適切な供給特性が確保されたテープフィーダー5を備えているので、ヘッドユニット6による部品Eの良好な取出し性を確保することができる。
次に、部品収納テープ10の第2変形例について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、部品収納テープ10の第2変形例に係る部品収納テープ10Aの平面図である。図10は、部品収納テープ10Aにおいて部品露出処理が施された様子を示す断面図である。
部品収納テープ10Aは、前述の部品収納テープ10と同様に、複数の部品収納部13Aが長手方向Lに沿って1列に並んで配置されたキャリアテープ11Aと、各部品収納部13Aを覆うようにキャリアテープ11Aの主面11ASに接合されたカバーテープ12Aと、を備える。カバーテープ12Aは、複数の部品収納部13Aを挟んでキャリアテープ11Aの幅方向Wに互いに離間し、キャリアテープ11Aの長手方向Lに沿って延在する第1接合部14A及び第2接合部15Aにおいて主面11ASに接合される。
図9及び図10に示される部品収納テープ10Aは、テープ幅が例えば32mm以上の幅広のテープである。幅広の部品収納テープ10Aでは、キャリアテープ11Aにおける幅方向Wの他方側W2の端部に複数の第1嵌合孔16Aが形成されるとともに、キャリアテープ11Aにおける幅方向Wの一方側W1の端部にも複数の第2嵌合孔17Aが形成されている。幅広の部品収納テープ10Aが適用されるテープフィーダー5は、第1嵌合孔16A及び第2嵌合孔17Aの各々に嵌合する一対の第1スプロケット51と、一対の第2スプロケット52とを備えて構成される。
カバーテープ12Aがキャリアテープ11Aの主面11ASに接合された状態において、カバーテープ12Aにおける幅方向Wの一方側W1の第1端縁121Aは、第2嵌合孔17Aから内側(部品収納部13Aに近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、第2嵌合孔17Aは、キャリアテープ11Aにおける幅方向Wの一方側W1の端縁111Aとカバーテープ12Aの第1端縁121Aとの間に配置され、カバーテープ12Aによって塞がれることがないようにされている。一方、カバーテープ12Aにおける幅方向Wの他方側W2の第2端縁122Aは、第1嵌合孔16Aから内側(部品収納部13Aに近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、第1嵌合孔16Aは、キャリアテープ11Aにおける幅方向Wの他方側W2の端縁112Aとカバーテープ12Aの第2端縁122Aとの間に配置され、カバーテープ12Aによって塞がれることがないようにされている。
幅方向Wの一方側W1の接合部である第1接合部14Aの第1内端縁141Aは、部品収納部13Aにおける幅方向Wの一方側W1の開口端縁131Aから外側へ所定の間隔D1AAをおいて配置される。一方、幅方向Wの他方側W2の接合部である第2接合部15Aの第2内端縁151Aは、部品収納部13Aにおける幅方向Wの他方側W2の開口端縁132Aから外側へ所定の間隔D1BAをおいて配置される。
また、第1接合部14Aの第1外端縁142Aは、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ12Aにおける幅方向Wの一方側W1の第1端縁121Aと揃うように配置される。一方、第2接合部15Aの第2外端縁152Aは、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ12Aにおける幅方向Wの他方側W2の第2端縁122Aと揃うように配置される。
そして、テープフィーダー5の部品露出部451による部品Eの露出時において、カバーテープ12Aは、第1接合部14Aと第2接合部15Aとの間で切断されて2つの切断片123Aに区分される。更に、部品露出部451によって2つの切断片123Aの各々が、第1接合部14A及び第2接合部15Aをそれぞれ支点とし、キャリアテープ11Aとの対向面が外側へ開放するように屈曲されて、キャリアテープ11Aの幅方向Wの外側に向かって開かれる(図10参照)。これにより、部品収納部13A内において部品Eが露出される。部品露出部451によりカバーテープ12Aの各切断片123Aが屈曲されると、第1接合部14A及び第2接合部15Aの各々から部品収納部13Aに近接する方向側(内側)に突出するように、各切断片123Aに屈曲部123AAが形成される(図10参照)。
部品収納テープ10Aでは、前述したように、厚み方向Tから見た平面視において、第1接合部14Aの第1外端縁142Aはカバーテープ12Aの第1端縁121Aに揃えられ、第2接合部15Aの第2外端縁152Aはカバーテープ12Aの第2端縁122Aに揃えられている。つまり、部品収納テープ10Aでは、カバーテープ12Aの幅方向両端部の各々に非接合部分が設けられていない。このため、部品収納テープ10Aでは、幅方向Wに関する第1接合部14A及び第2接合部15Aの各々の位置が、非接合部分によって制約を受けることがない。これにより、第1接合部14Aの第1内端縁141Aから部品収納部13Aまでの間の間隔D1AAと、第2接合部15Aの第2内端縁151Aから部品収納部13Aまでの間の間隔D1BAとを、カバーテープ12Aの各切断片123Aの屈曲により形成される屈曲部123AAが収まる範囲に、設定することができる。
<第2実施形態>
次に、図11のブロック図を参照して第2実施形態に係るテープフィーダー5Aを説明するとともに、図12〜図14を参照してテープフィーダー5Aに適用される部品収納テープ20を説明する。図12は部品収納テープ20の斜視図であり、図13は部品収納テープ20の平面図であり、図14は図12の部品収納テープ20を切断面線XIV−XIVから見た断面図である。
第2実施形態に係るテープフィーダー5Aは、部品実装装置1に適用可能である。第2実施形態に係るテープフィーダー5Aは、前述の第1実施形態に係るテープフィーダー5に対して、テープガイド45Aの構成が異なる。第2実施形態に係るテープフィーダー5Aは、テープガイド45Aの構成以外は、第1実施形態に係るテープフィーダー5と同様に構成される。このように第2実施形態に係るテープフィーダー5Aは、第1実施形態に係るテープフィーダー5と同様の部分を有する。従って、以下の説明及び図において、対応する同様の部分については同一の参照符号を付すとともに、説明を省略する。
まず、テープフィーダー5Aに適用される部品収納テープ20について、図12を参照して簡単に説明する。部品収納テープ20は、複数の部品収納部23が長手方向Lに沿って1列に並んで配置されたキャリアテープ21と、各部品収納部23を覆うようにキャリアテープ21の主面21Sに接合されたカバーテープ22と、を備える。カバーテープ22は、複数の部品収納部23を挟んでキャリアテープ21の幅方向Wに互いに離間し、キャリアテープ21の長手方向Lに沿って延在する第1接合部24及び第2接合部25において主面21Sに接合される。
テープフィーダー5Aのテープガイド45Aには、部品露出部451Aが設けられている。部品露出部451Aは、テープガイド45Aによりガイドされる部品収納テープ20の部品収納部23内において、部品Eを露出させる部品露出処理を行う。部品露出部451Aは、剥離部452とカバーテープ後処理部453とを含む。
剥離部452は、第1テープ送出部42及び第2テープ送出部43による、テープ通路44での部品収納テープ20の走行に応じて、第1接合部24でカバーテープ22を剥離し、剥離片223を形成する(図12参照)。カバーテープ後処理部453は、剥離部452に対してテープ送り方向の下流側に配置される。カバーテープ後処理部453は、剥離部452により剥離されて形成されたカバーテープ22の剥離片223を、第2接合部25を支点とし、キャリアテープ21との対向面が外側へ開放するように屈曲させて、キャリアテープ21の幅方向Wの外側に向かって開く(図12参照)。これにより、部品収納テープ20の部品収納部23内において、部品Eを露出させることができる。このようにして部品収納部23内において露出された部品Eは、部品実装装置1におけるヘッドユニット6の吸着ノズル63により吸着されて取り出される。
(部品収納テープについて)
次に、第2実施形態に係るテープフィーダー5Aに適用される部品収納テープ20について、詳細に説明する。図12〜図14に示される部品収納テープ20は、テープ幅が例えば8mm、12mmの帯状の紙テープであって、キャリアテープ21の幅方向Wの他方側W2の端部にのみ、第1スプロケット51及び第2スプロケット54の歯と嵌合する複数の嵌合孔26が形成されている。各嵌合孔26は、キャリアテープ21の幅方向Wの他方側W2の端縁212よりも内側に形成されている。なお、部品収納テープ20は、前述の第1実施形態に係るテープフィーダー5に適用される部品収納テープ10と同様に、エンボステープであってもよい。エンボステープとしての部品収納テープ20は、テープ幅が例えば8mm、12mm、16mmの帯状のテープであって、紙テープの場合と同様に、キャリアテープ21の幅方向Wの他方側W2の端部にのみ、第1スプロケット51及び第2スプロケット54の歯と嵌合する複数の嵌合孔26が形成されている。
カバーテープ22がキャリアテープ21の主面21Sに接合された状態において、カバーテープ22における幅方向Wの一方側W1の第1端縁221は、厚み方向Tから見た平面視において、キャリアテープ21における幅方向Wの一方側W1の端縁211と揃うように配置される。一方、カバーテープ22における幅方向Wの他方側W2の第2端縁222は、キャリアテープ21の幅方向Wの他方側W2の端部に形成された嵌合孔26から内側(部品収納部23に近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、嵌合孔26は、キャリアテープ21における幅方向Wの他方側W2の端縁212とカバーテープ22の第2端縁222との間に配置され、カバーテープ22によって塞がれることがないようにされている。
幅方向Wの一方側W1の接合部である第1接合部24の第1内端縁241は、部品収納部23における幅方向Wの一方側W1の開口端縁231から外側へ所定の間隔D2Aをおいて配置される。一方、第1接合部24の第1外端縁242は、カバーテープ22における幅方向Wの一方側W1の第1端縁221から内側へ所定の間隔D3をおいて配置される。
幅方向Wの他方側W2の接合部である第2接合部25の第2内端縁251は、部品収納部23における幅方向Wの他方側W2の開口端縁232から外側へ所定の間隔D2Bをおいて配置される。前記間隔D2Bは、例えば、0.2mm以上に設定される。一方、第2接合部25の第2外端縁252は、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ22における幅方向Wの他方側W2の第2端縁222と揃うように配置される。
そして、テープフィーダー5Aの部品露出部451Aによる部品Eの露出時において、カバーテープ22は、第1接合部24で剥離されて剥離片223が形成される。更に、部品露出部451Aによって剥離片223が第2接合部25を支点とし、キャリアテープ21との対向面が外側へ開放するように屈曲されて、キャリアテープ21の幅方向Wの外側に向かって開かれる(図12及び図14参照)。これにより、部品収納部23内において部品Eが露出される。
部品露出部451Aによりカバーテープ22の剥離片223が屈曲されると、第2接合部25から部品収納部23に近接する方向側(内側)に突出するように、剥離片223に屈曲部223AAが形成される(図14参照)。
部品収納テープ20では、前述したように、部品露出部451Aにより剥離される第1接合部24において、幅方向Wの外側の第1外端縁242は、カバーテープ22の第1端縁221から内側へ所定の間隔D3をおいて配置されている。つまり、カバーテープ22は、第1接合部24から外側に延在する非接合部分を有する。このように、部品露出部451Aにより剥離される第1接合部24に対応してカバーテープ22の非接合部分が設けられることによって、第1接合部24を起点としてカバーテープ22が引き裂かれることを可及的に抑止することができる。
更に、第2接合部25において、幅方向Wの外側の第2外端縁252は、カバーテープ22の第2端縁222と揃うように配置される。つまり、部品収納テープ20を厚み方向Tから見た平面視において、第2接合部25の第2外端縁252はカバーテープ22の第2端縁222に揃えられており、非接合部分が設けられていない。このため、部品収納テープ20では、幅方向Wに関する第2接合部25の位置が非接合部分によって制約を受けることがない。これにより、第2接合部25において、幅方向Wの内側の第2内端縁251から部品収納部23までの間の間隔D2Bを、カバーテープ22の剥離片223の屈曲により形成される屈曲部223AAが収まる範囲に、設定することができる。従って、部品露出部451Aによる部品露出処理に伴ってカバーテープ22の剥離片223に形成される屈曲部223AAが、部品収納部23に至るまで突出することを可及的に抑止することができ、テープフィーダー5Aによる部品Eの適切な供給特性を確保することが可能となる。
また、テープフィーダー5Aは、部品露出部451Aによる部品露出処理に伴ってカバーテープ22の剥離片223に形成される屈曲部223AAが、部品収納部23に至るまで突出することが可及的に抑止される部品収納テープ20を用いて、部品Eを供給する。これにより、部品Eの適切な供給特性が確保されたテープフィーダーを実現することができる。更に、部品実装装置1は、部品Eの適切な供給特性が確保されたテープフィーダー5Aを備えることにより、ヘッドユニット6による部品Eの良好な取出し性を確保することができる。
次に、部品収納テープ20の変形例について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、部品収納テープ20の変形例に係る部品収納テープ20Aの平面図である。図16は、部品収納テープ20Aにおいて部品露出処理が施された様子を示す断面図である。
部品収納テープ20Aは、前述の部品収納テープ20と同様に、複数の部品収納部23Aが長手方向Lに沿って1列に並んで配置されたキャリアテープ21Aと、各部品収納部23Aを覆うようにキャリアテープ21Aの主面21ASに接合されたカバーテープ22Aと、を備える。カバーテープ22Aは、複数の部品収納部23Aを挟んでキャリアテープ21Aの幅方向Wに互いに離間し、キャリアテープ21Aの長手方向Lに沿って延在する第1接合部24A及び第2接合部25Aにおいて主面21ASに接合される。
図15及び図16に示される部品収納テープ20Aは、テープ幅が例えば32mm以上の幅広のテープである。幅広の部品収納テープ20Aでは、キャリアテープ21Aにおける幅方向Wの他方側W2の端部に複数の第1嵌合孔26Aが形成されるとともに、キャリアテープ21Aにおける幅方向Wの一方側W1の端部にも複数の第2嵌合孔27Aが形成されている。
カバーテープ22Aがキャリアテープ21Aの主面21ASに接合された状態において、カバーテープ22Aにおける幅方向Wの一方側W1の第1端縁221Aは、第2嵌合孔27Aから内側(部品収納部23Aに近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、第2嵌合孔27Aは、キャリアテープ21Aにおける幅方向Wの一方側W1の端縁211Aとカバーテープ22Aの第1端縁221Aとの間に配置され、カバーテープ22Aによって塞がれることがないようにされている。一方、カバーテープ22Aにおける幅方向Wの他方側W2の第2端縁222Aは、第1嵌合孔26Aから内側(部品収納部23Aに近づく側)へ所定の間隔をおいて配置される。つまり、第1嵌合孔26Aは、キャリアテープ21Aにおける幅方向Wの他方側W2の端縁212Aとカバーテープ22Aの第2端縁222Aとの間に配置され、カバーテープ22Aによって塞がれることがないようにされている。
幅方向Wの一方側W1の接合部である第1接合部24Aの第1内端縁241Aは、部品収納部23Aにおける幅方向Wの一方側W1の開口端縁231Aから外側へ所定の間隔D2AAをおいて配置される。一方、第1接合部24Aの第1外端縁242Aは、カバーテープ22Aにおける幅方向Wの一方側W1の第1端縁221Aから内側へ所定の間隔D3Aをおいて配置される。
幅方向Wの他方側W2の接合部である第2接合部25Aの第2内端縁251Aは、部品収納部23Aにおける幅方向Wの他方側W2の開口端縁232Aから外側へ所定の間隔D2BAをおいて配置される。一方、第2接合部25Aの第2外端縁252Aは、厚み方向Tから見た平面視において、カバーテープ22Aにおける幅方向Wの他方側W2の第2端縁222Aと揃うように配置される。
そして、テープフィーダー5Aの部品露出部451Aによる部品Eの露出時において、カバーテープ22Aは、第1接合部24Aで剥離されて剥離片223Aが形成される。更に、部品露出部451Aによって剥離片223Aが第2接合部25Aを支点とし、キャリアテープ21Aとの対向面が外側へ開放するように屈曲されて、キャリアテープ21Aの幅方向Wの外側に向かって開かれる(図16参照)。これにより、部品収納部23A内において部品Eが露出される。部品露出部451Aによりカバーテープ22Aの剥離片223Aが屈曲されると、第2接合部25Aから部品収納部23Aに近接する方向側(内側)に突出するように、剥離片223Aに屈曲部223AAが形成される(図16参照)。
部品収納テープ20Aでは、前述したように、部品露出部451Aにより剥離される第1接合部24Aにおいて、幅方向Wの外側の第1外端縁242Aは、カバーテープ22Aの第1端縁221Aから内側へ所定の間隔D3Aをおいて配置され、カバーテープ22Aは、第1接合部24Aから外側に延在する非接合部分を有する。これにより、部品露出部451Aにより剥離される第1接合部24Aを起点としてカバーテープ22Aが引き裂かれることを可及的に抑止することができる。
更に、第2接合部25Aにおいて、幅方向Wの外側の第2外端縁252Aは、カバーテープ22Aの第2端縁222Aと揃うように配置され、非接合部分が設けられていない。このため、部品収納テープ20Aでは、幅方向Wに関する第2接合部25Aの位置が非接合部分によって制約を受けることがない。これにより、第2接合部25Aにおいて、幅方向Wの内側の第2内端縁251Aから部品収納部23Aまでの間の間隔D2BAを、カバーテープ22Aの剥離片223Aの屈曲により形成される屈曲部223AAが収まる範囲に、設定することができる。